JPH08166244A - 圧電振動子の駆動装置 - Google Patents
圧電振動子の駆動装置Info
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- JPH08166244A JPH08166244A JP6334201A JP33420194A JPH08166244A JP H08166244 A JPH08166244 A JP H08166244A JP 6334201 A JP6334201 A JP 6334201A JP 33420194 A JP33420194 A JP 33420194A JP H08166244 A JPH08166244 A JP H08166244A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧電振動子を常に反共振周波数にて高い尖鋭
度にてB型共振させ、誘電体損失による発熱を低減でき
るようにする。 【構成】 圧電振動子6aに接続された基準容量Csに
かかる電圧を増幅器3により増幅し、差動増幅器4にて
駆動電圧Vfと増幅器3からの電圧との差を求める。さ
らに位相比較器7により駆動電圧Vfと差動出力電圧V
outとの位相差を求め、位相比較電圧Vpに基づいて電
圧制御発振器9の発振周波数を制御する。このPLLル
ープにより、圧電振動子6aは常に反共振周波数にて共
振(B型共振)するように駆動されることになる。圧電
振動子をB型共振にて駆動できることにより、高い共振
尖鋭度を得ることができ、また大振幅で駆動しても、発
熱量を抑えることができる。
度にてB型共振させ、誘電体損失による発熱を低減でき
るようにする。 【構成】 圧電振動子6aに接続された基準容量Csに
かかる電圧を増幅器3により増幅し、差動増幅器4にて
駆動電圧Vfと増幅器3からの電圧との差を求める。さ
らに位相比較器7により駆動電圧Vfと差動出力電圧V
outとの位相差を求め、位相比較電圧Vpに基づいて電
圧制御発振器9の発振周波数を制御する。このPLLル
ープにより、圧電振動子6aは常に反共振周波数にて共
振(B型共振)するように駆動されることになる。圧電
振動子をB型共振にて駆動できることにより、高い共振
尖鋭度を得ることができ、また大振幅で駆動しても、発
熱量を抑えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電トランス、圧電モ
ータ、または振動型ジャイロスコープなどに用いられる
圧電振動子を駆動する駆動装置に係り、特に反共振周波
数にて圧電振動子を共振させ、発熱の低下などを実現で
きる圧電振動子の駆動装置に関する。
ータ、または振動型ジャイロスコープなどに用いられる
圧電振動子を駆動する駆動装置に係り、特に反共振周波
数にて圧電振動子を共振させ、発熱の低下などを実現で
きる圧電振動子の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は圧電振動子1を交流駆動電源部2
により駆動している状態を示している。図8は交流駆動
電源部2が定電圧源である場合に、圧電振動子に流れる
電流Iと駆動電力の周波数fとの関係を示している。P
ZT系セラミック振動子などでは、圧電反作用により
(圧電振動子の制動容量成分の影響により)2つの共振
点が現れる。図8に示すように、交流駆動電源部2の駆
動電力の周波数fを変化させると、A点とB点で極大電
流と極小電流が現れる。A点は、圧電振動子1が共振状
態となったときの共振周波数faに現れ、B点は圧電振
動子1が反共振状態となったときの反共振周波数fbに
現れる。A点が共振点であり、B点が反共振点である。
により駆動している状態を示している。図8は交流駆動
電源部2が定電圧源である場合に、圧電振動子に流れる
電流Iと駆動電力の周波数fとの関係を示している。P
ZT系セラミック振動子などでは、圧電反作用により
(圧電振動子の制動容量成分の影響により)2つの共振
点が現れる。図8に示すように、交流駆動電源部2の駆
動電力の周波数fを変化させると、A点とB点で極大電
流と極小電流が現れる。A点は、圧電振動子1が共振状
態となったときの共振周波数faに現れ、B点は圧電振
動子1が反共振状態となったときの反共振周波数fbに
現れる。A点が共振点であり、B点が反共振点である。
【0003】A点(共振点)は圧電振動子1に流れる電
流が最大になるときであり、B点(反共振点)は、圧電
振動子1に流れる電流が最小で圧電振動子1にかかる電
圧が最大になるときである。図9の(A)(B)はそれ
ぞれ圧電振動子の等価回路を表わしており、Cd1,C
d2は制動容量、Cm1とCm2,Lm1とLm2,R
m1とRm2は、それぞれ共振時または反共振時の等価
容量、等価インダクタンス、振動抵抗である。
流が最大になるときであり、B点(反共振点)は、圧電
振動子1に流れる電流が最小で圧電振動子1にかかる電
圧が最大になるときである。図9の(A)(B)はそれ
ぞれ圧電振動子の等価回路を表わしており、Cd1,C
d2は制動容量、Cm1とCm2,Lm1とLm2,R
m1とRm2は、それぞれ共振時または反共振時の等価
容量、等価インダクタンス、振動抵抗である。
【0004】また、交流駆動電源部2が定電流源である
場合には、共振周波数faにて圧電振動子1にかかる電
圧が極小になり、反共振周波数fbで圧電振動子1にか
かる電圧が極大になる。ここで、以下においては、電流
が最大になるときの圧電振動子1の共振状態をA型共振
と称し、電圧が最大になるときの圧電振動子1の反共振
状態をB型共振と称する。
場合には、共振周波数faにて圧電振動子1にかかる電
圧が極小になり、反共振周波数fbで圧電振動子1にか
かる電圧が極大になる。ここで、以下においては、電流
が最大になるときの圧電振動子1の共振状態をA型共振
と称し、電圧が最大になるときの圧電振動子1の反共振
状態をB型共振と称する。
【0005】圧電振動子1を共振状態にて駆動するため
には、交流駆動電源部2からの駆動電力の周波数がfa
またはfbに近いことが必要である。しかし、実際のP
ZT系セラミック振動子などでは、環境温度の変化や振
動子自体の発熱により圧電振動子の弾性係数などが変化
し、共振周波数が変動するものとなる。したがって、一
定の周波数の駆動電力により圧電振動子を駆動する場合
に、駆動電力の周波数を常に共振周波数に一致させるこ
とは困難である。そこで、最近では、駆動電力により圧
電振動子1を駆動するとともに、この圧電振動子1に作
用する電力を検出するセンサーを設けこのセンサーにて
検出された電力に基づいて、あるいは駆動電圧とセンサ
ーの検出電圧との位相差に基づいて、圧電振動子1の共
振点の変動を追尾し、常に共振周波数に近い周波数の駆
動電力を与えるようにした、共振点追尾型の駆動装置も
考えられている。
には、交流駆動電源部2からの駆動電力の周波数がfa
またはfbに近いことが必要である。しかし、実際のP
ZT系セラミック振動子などでは、環境温度の変化や振
動子自体の発熱により圧電振動子の弾性係数などが変化
し、共振周波数が変動するものとなる。したがって、一
定の周波数の駆動電力により圧電振動子を駆動する場合
に、駆動電力の周波数を常に共振周波数に一致させるこ
とは困難である。そこで、最近では、駆動電力により圧
電振動子1を駆動するとともに、この圧電振動子1に作
用する電力を検出するセンサーを設けこのセンサーにて
検出された電力に基づいて、あるいは駆動電圧とセンサ
ーの検出電圧との位相差に基づいて、圧電振動子1の共
振点の変動を追尾し、常に共振周波数に近い周波数の駆
動電力を与えるようにした、共振点追尾型の駆動装置も
考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記共振点追尾型の駆
動装置としては、例えば圧電振動子1から検出される検
出電流または検出電圧の位相が共振周波数faにて変化
することを利用し、常にこの位相の変化点を追尾する回
路構成が考えられる。しかし、PZT系セラミック振動
子などでは、図8に示すように、接近した周波数帯域に
共振周波数faと反共振周波数fbとが存在し、共振周
波数faと反共振周波数fbの両点にて検出電流または
検出電圧の位相が変動するため、実際には共振点と反共
振点との区別が困難であり、例えば共振周波数faのみ
を追尾するのが困難である。
動装置としては、例えば圧電振動子1から検出される検
出電流または検出電圧の位相が共振周波数faにて変化
することを利用し、常にこの位相の変化点を追尾する回
路構成が考えられる。しかし、PZT系セラミック振動
子などでは、図8に示すように、接近した周波数帯域に
共振周波数faと反共振周波数fbとが存在し、共振周
波数faと反共振周波数fbの両点にて検出電流または
検出電圧の位相が変動するため、実際には共振点と反共
振点との区別が困難であり、例えば共振周波数faのみ
を追尾するのが困難である。
【0007】また、共振点追尾型の駆動回路として、コ
イルなどのインダクタンス素子を使用して反共振周波数
fbでの検出電流または検出電圧の位相を変化させ、回
路上にて共振周波数faのみを追尾させることも考えら
れる。しかし、上記のようにコイルなどのインダクタン
ス素子を介在させると、圧電振動子1から検出される電
流または電圧がインダクタンスの影響を受けることにな
り、前述のように温度変化などによる共振周波数faの
変動を高精度に追尾することが困難になる。
イルなどのインダクタンス素子を使用して反共振周波数
fbでの検出電流または検出電圧の位相を変化させ、回
路上にて共振周波数faのみを追尾させることも考えら
れる。しかし、上記のようにコイルなどのインダクタン
ス素子を介在させると、圧電振動子1から検出される電
流または電圧がインダクタンスの影響を受けることにな
り、前述のように温度変化などによる共振周波数faの
変動を高精度に追尾することが困難になる。
【0008】また、PZT系セラミック振動子などで
は、共振周波数faにてA型共振で共振したときの共振
尖鋭度Qaは、反共振周波数fbにてB型共振で共振し
たときの共振尖鋭度Qbよりも低くなる。これは圧電振
動子の誘電体損失に起因するものである。したがって、
周波数faを追尾するA型共振追尾型の駆動回路では、
高い共振尖鋭度を得ることができない。またA型共振の
追尾では、誘電体損失による発熱が大きくなる。この発
熱によりさらに共振周波数faの変動が大きくなり、ま
た大きな振幅での駆動を行おうとすると、発熱量が徐々
に多くなり、最終的には圧電振動子を破損することもあ
る。
は、共振周波数faにてA型共振で共振したときの共振
尖鋭度Qaは、反共振周波数fbにてB型共振で共振し
たときの共振尖鋭度Qbよりも低くなる。これは圧電振
動子の誘電体損失に起因するものである。したがって、
周波数faを追尾するA型共振追尾型の駆動回路では、
高い共振尖鋭度を得ることができない。またA型共振の
追尾では、誘電体損失による発熱が大きくなる。この発
熱によりさらに共振周波数faの変動が大きくなり、ま
た大きな振幅での駆動を行おうとすると、発熱量が徐々
に多くなり、最終的には圧電振動子を破損することもあ
る。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、圧電振動子が常に反共振周波数fbにて共振(B
型共振)できるように、この周波数fbを追尾して駆動
電力を与えるようにし、常に共振尖鋭度が高く且つ発熱
量の少ない周波数にて振動させることができるようにし
た圧電振動子の駆動装置を提供することを目的としてい
る。
あり、圧電振動子が常に反共振周波数fbにて共振(B
型共振)できるように、この周波数fbを追尾して駆動
電力を与えるようにし、常に共振尖鋭度が高く且つ発熱
量の少ない周波数にて振動させることができるようにし
た圧電振動子の駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】また本発明は、圧電振動子からの検出電圧
がインダクタンスの影響を受けないようにして、常に反
共振周波数の変動を高精度に追尾して駆動電力を与える
ことができるようにした圧電振動子の駆動装置を提供す
ることを目的としている。
がインダクタンスの影響を受けないようにして、常に反
共振周波数の変動を高精度に追尾して駆動電力を与える
ことができるようにした圧電振動子の駆動装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による圧電振動子
の駆動装置は、圧電振動子に接続された基準容量と、圧
電振動子にかかる電圧から前記基準容量にかかる電圧の
差を求める差動手段と、圧電振動子に与えられる駆動信
号の位相と差動手段からの差動出力の位相とを比較する
位相比較器と、位相比較器の出力に基づいて発振が制御
される電圧制御発振器とを有し、電圧制御発振器からの
発振周波数に基づく駆動信号が圧電振動子に与えられる
ことを特徴とするものである。
の駆動装置は、圧電振動子に接続された基準容量と、圧
電振動子にかかる電圧から前記基準容量にかかる電圧の
差を求める差動手段と、圧電振動子に与えられる駆動信
号の位相と差動手段からの差動出力の位相とを比較する
位相比較器と、位相比較器の出力に基づいて発振が制御
される電圧制御発振器とを有し、電圧制御発振器からの
発振周波数に基づく駆動信号が圧電振動子に与えられる
ことを特徴とするものである。
【0012】上記において、基準容量を圧電振動子に直
列に接続し、この基準容量にかかる電圧を増幅器により
増幅し、差動手段では、圧電振動子と基準容量とにかか
る駆動電圧と、増幅器により増幅された電圧との差が求
められるものとすることが可能である。ここで、基準容
量Csが圧電振動子の制動容量Cd2のn倍であるとき
に、前記増幅器の増幅度がほぼ(n+1)倍であること
が好ましい。
列に接続し、この基準容量にかかる電圧を増幅器により
増幅し、差動手段では、圧電振動子と基準容量とにかか
る駆動電圧と、増幅器により増幅された電圧との差が求
められるものとすることが可能である。ここで、基準容
量Csが圧電振動子の制動容量Cd2のn倍であるとき
に、前記増幅器の増幅度がほぼ(n+1)倍であること
が好ましい。
【0013】また、圧電振動子が定電圧により駆動され
るときには、位相比較器により比較された位相差が90
度のときを基準として、電圧制御発振器の発振周波数が
制御されるものとなり、または、圧電振動子が定電流に
より駆動されるときには、位相比較器により比較された
位相差が0度のときを基準として、電圧制御発振器の発
振周波数が制御されるものとなる。
るときには、位相比較器により比較された位相差が90
度のときを基準として、電圧制御発振器の発振周波数が
制御されるものとなり、または、圧電振動子が定電流に
より駆動されるときには、位相比較器により比較された
位相差が0度のときを基準として、電圧制御発振器の発
振周波数が制御されるものとなる。
【0014】
【作用】図3は、本発明の作用を説明するものであり、
PZT系セラミック振動子などの圧電振動子1が交流駆
動電源部2により駆動されている状態を示している。圧
電振動子1にかかる電圧を検出する回路では、圧電振動
子1の等価回路を図3により表わすことができる。ここ
でCd2は制動容量である。圧電振動子1単体を振動し
ないようにクランプし、駆動電圧Vfを与えると、制動
容量Cd2にかかる電圧Vdのみが得られる。この電圧
Vdが制動容量Cd2にかかる電圧である。共振時の等
価容量Cm2、等価インダクタンスLm2、振動抵抗R
m2は並列に接続されたものとして表現でき、この部分
にかかる電圧VmがB型共振でのモーショナル電圧であ
る。
PZT系セラミック振動子などの圧電振動子1が交流駆
動電源部2により駆動されている状態を示している。圧
電振動子1にかかる電圧を検出する回路では、圧電振動
子1の等価回路を図3により表わすことができる。ここ
でCd2は制動容量である。圧電振動子1単体を振動し
ないようにクランプし、駆動電圧Vfを与えると、制動
容量Cd2にかかる電圧Vdのみが得られる。この電圧
Vdが制動容量Cd2にかかる電圧である。共振時の等
価容量Cm2、等価インダクタンスLm2、振動抵抗R
m2は並列に接続されたものとして表現でき、この部分
にかかる電圧VmがB型共振でのモーショナル電圧であ
る。
【0015】本発明では、圧電振動子1に基準容量Cs
が直列に接続され、基準容量Csの非接続側が接地され
ている(あるいは所定の電位となっている)。この基準
容量Csにかかる基準電圧をVsで示している。本発明
では、圧電振動子1にかかる電圧(Vd+Vm)から前
記基準電圧Vsの差が求められ、これにより制動容量C
d2の影響が打ち消されまたは低減される。
が直列に接続され、基準容量Csの非接続側が接地され
ている(あるいは所定の電位となっている)。この基準
容量Csにかかる基準電圧をVsで示している。本発明
では、圧電振動子1にかかる電圧(Vd+Vm)から前
記基準電圧Vsの差が求められ、これにより制動容量C
d2の影響が打ち消されまたは低減される。
【0016】図3では、基準容量Csにかかる基準電圧
Vsを増幅するための増幅器3が設けられ、さらに圧電
振動子1および基準容量Csにかかる駆動電圧Vfか
ら、増幅器3からの出力電圧を差動する差動手段として
の差動増幅器(オペアンプ)4が設けられている。図3
では、基準容量Csが制動容量Cd2のn倍とされ、前
記増幅器3の電圧増幅率がほぼ(n+1)倍に設定され
ている。圧電振動子1と基準容量Csに流れる電流をI
fとすると、電圧VfとVsは数1により表わされる。
Vsを増幅するための増幅器3が設けられ、さらに圧電
振動子1および基準容量Csにかかる駆動電圧Vfか
ら、増幅器3からの出力電圧を差動する差動手段として
の差動増幅器(オペアンプ)4が設けられている。図3
では、基準容量Csが制動容量Cd2のn倍とされ、前
記増幅器3の電圧増幅率がほぼ(n+1)倍に設定され
ている。圧電振動子1と基準容量Csに流れる電流をI
fとすると、電圧VfとVsは数1により表わされる。
【0017】
【数1】
【0018】図3での差動出力Voutは、VfからVs
を(n+1)倍した電圧を差動したものである。よって
Voutは数2で求められる。
を(n+1)倍した電圧を差動したものである。よって
Voutは数2で求められる。
【0019】
【数2】
【0020】数2に示すように、差動増幅器4から得ら
れる差動出力Voutはモーショナル電圧Vmに等しくな
る。すなわち、圧電振動子1にかかる電圧(Vd+V
m)から、制動容量Cd2にかかる電圧Vdが回路上に
て除去されたことになる。共振時の等価容量Cm2、等
価インダクタンスLm2、振動抵抗Rm2が並列に接続
された等価回路に作用するモーショナル電圧Vmの周波
数特性を図4に示す。図4では、反共振周波数fbにて
モーショナル電圧Vmがピークになりしかも周波数fの
変化に対してほぼ左右対称の特性が得られる。
れる差動出力Voutはモーショナル電圧Vmに等しくな
る。すなわち、圧電振動子1にかかる電圧(Vd+V
m)から、制動容量Cd2にかかる電圧Vdが回路上に
て除去されたことになる。共振時の等価容量Cm2、等
価インダクタンスLm2、振動抵抗Rm2が並列に接続
された等価回路に作用するモーショナル電圧Vmの周波
数特性を図4に示す。図4では、反共振周波数fbにて
モーショナル電圧Vmがピークになりしかも周波数fの
変化に対してほぼ左右対称の特性が得られる。
【0021】これは、基準容量Csにかかる電圧Vsを
(n+1)倍し、VfからVs(n+1)を差動するこ
とにより、制動容量Cd2にかかる電圧成分が回路上に
て等価的に打ち消されたことを意味している。制動容量
Cd2の電圧成分が打ち消され、実質的にモーショナル
電圧Vmのみが検出されると、この検出出力(差動出
力)Voutでは、共振周波数faすなわち電流が最大に
なるときの圧電振動子の共振点が現れなくなり、反共振
周波数fbのピークのみが得られる。
(n+1)倍し、VfからVs(n+1)を差動するこ
とにより、制動容量Cd2にかかる電圧成分が回路上に
て等価的に打ち消されたことを意味している。制動容量
Cd2の電圧成分が打ち消され、実質的にモーショナル
電圧Vmのみが検出されると、この検出出力(差動出
力)Voutでは、共振周波数faすなわち電流が最大に
なるときの圧電振動子の共振点が現れなくなり、反共振
周波数fbのピークのみが得られる。
【0022】以上から図3に示す回路を用いると、差動
出力Voutにより反共振周波数fbを検出できる。した
がって、交流駆動電源部2の駆動周波数をVoutにて得
られた反共振周波数fbを常に追尾するものに設定すれ
ば、圧電振動子1を反共振周波数fbにて共振させるこ
とができ、すなわち圧電振動子1を常にB型共振にて共
振させることが可能になる。
出力Voutにより反共振周波数fbを検出できる。した
がって、交流駆動電源部2の駆動周波数をVoutにて得
られた反共振周波数fbを常に追尾するものに設定すれ
ば、圧電振動子1を反共振周波数fbにて共振させるこ
とができ、すなわち圧電振動子1を常にB型共振にて共
振させることが可能になる。
【0023】次に、交流駆動電源部2から圧電振動子1
に与えられる駆動電圧Vfの位相と、Voutの位相との
関係を図5と図6に示す。図5と図6は、図3に示す回
路において、CsをCd2とほぼ同じ値とし(n=
1)、増幅器3の増幅率をほぼ2倍(n+1=2)とし
た場合を示している。図5と図6において、横軸は周波
数fである。Voutは差動増幅器4からの差動出力であ
りこれに対応する縦軸の単位は(dB)で表わしてい
る。Fは駆動電圧Vfと差動出力Voutとの位相差であ
り、これに対応する縦軸の単位は(度:deg)であ
る。
に与えられる駆動電圧Vfの位相と、Voutの位相との
関係を図5と図6に示す。図5と図6は、図3に示す回
路において、CsをCd2とほぼ同じ値とし(n=
1)、増幅器3の増幅率をほぼ2倍(n+1=2)とし
た場合を示している。図5と図6において、横軸は周波
数fである。Voutは差動増幅器4からの差動出力であ
りこれに対応する縦軸の単位は(dB)で表わしてい
る。Fは駆動電圧Vfと差動出力Voutとの位相差であ
り、これに対応する縦軸の単位は(度:deg)であ
る。
【0024】図5は交流駆動電源部2が定電圧源である
場合を示している。図5においてVoutのピークは圧電
振動子の反共振点(反共振周波数fb)に現れるが、駆
動電圧Vfと差動出力Voutとの位相差Fは、反共振点
にて変化し、Voutのピーク時(反共振点)での位相差
は90度である。図6は交流駆動電源部2が定電流源で
ある場合を示している。この場合もVoutのピークは反
共振点に現れ、駆動電圧Vfと差動出力Voutとの位相
差Fは、ピーク点(反共振点)にて変化し、ピーク時で
の位相差は0度である。
場合を示している。図5においてVoutのピークは圧電
振動子の反共振点(反共振周波数fb)に現れるが、駆
動電圧Vfと差動出力Voutとの位相差Fは、反共振点
にて変化し、Voutのピーク時(反共振点)での位相差
は90度である。図6は交流駆動電源部2が定電流源で
ある場合を示している。この場合もVoutのピークは反
共振点に現れ、駆動電圧Vfと差動出力Voutとの位相
差Fは、ピーク点(反共振点)にて変化し、ピーク時で
の位相差は0度である。
【0025】図5と図6とから、位相比較器により駆動
電圧Vfの位相と差動出力電圧Voutの位相との位相差
を求め、位相比較器からの位相比較電圧に基づいて電圧
制御発振器(VCO)の発振周波数を制御し、この発振
周波数に基づいた駆動電力を圧電振動子1に印加すれ
ば、常に反共振周波数fbすなわちB型共振の共振点を
追尾した駆動が可能である。
電圧Vfの位相と差動出力電圧Voutの位相との位相差
を求め、位相比較器からの位相比較電圧に基づいて電圧
制御発振器(VCO)の発振周波数を制御し、この発振
周波数に基づいた駆動電力を圧電振動子1に印加すれ
ば、常に反共振周波数fbすなわちB型共振の共振点を
追尾した駆動が可能である。
【0026】図5から、圧電振動子1が定電圧にて駆動
される場合には、位相比較器に入力される両電圧の位相
差が90度となるときを基準として電圧制御発振器の発
振周波数を制御すればよい。また図6から、圧電振動子
が定電流にて駆動される場合には、位相比較器に入力さ
れる両電圧の位相差が0度のときを基準として電圧制御
発振器の発振周波数を制御すればよいことになる。
される場合には、位相比較器に入力される両電圧の位相
差が90度となるときを基準として電圧制御発振器の発
振周波数を制御すればよい。また図6から、圧電振動子
が定電流にて駆動される場合には、位相比較器に入力さ
れる両電圧の位相差が0度のときを基準として電圧制御
発振器の発振周波数を制御すればよいことになる。
【0027】上記の位相比較器および電圧制御発振器を
主体として交流駆動電源部2を構成すれば、圧電振動子
1を常に反共振周波数fbを追尾するように共振駆動で
きる。前述のようにこのB型共振での圧電振動子1の駆
動では、共振尖鋭度Qbが高くなり、また誘電体損失が
小さく、圧電振動子1の発熱を抑制でき、大振幅で振動
駆動させる際の発熱を非常に小さくできる。
主体として交流駆動電源部2を構成すれば、圧電振動子
1を常に反共振周波数fbを追尾するように共振駆動で
きる。前述のようにこのB型共振での圧電振動子1の駆
動では、共振尖鋭度Qbが高くなり、また誘電体損失が
小さく、圧電振動子1の発熱を抑制でき、大振幅で振動
駆動させる際の発熱を非常に小さくできる。
【0028】また、圧電振動子1にかかる電圧の検出系
では、インダクタンス素子が介在していないため、検出
電圧の周波数がインダクタンスの影響を受けることがな
く、図5と図6に示すように反共振点(B型共振での共
振点)と位相差の変化点を1対1に対応させることがで
きる。そのため、位相比較器や電圧制御発振器を使用し
た一般的なPLL回路などの簡単な回路を用いて、常に
圧電振動子を反共振周波数fbにて駆動できるものとな
る。
では、インダクタンス素子が介在していないため、検出
電圧の周波数がインダクタンスの影響を受けることがな
く、図5と図6に示すように反共振点(B型共振での共
振点)と位相差の変化点を1対1に対応させることがで
きる。そのため、位相比較器や電圧制御発振器を使用し
た一般的なPLL回路などの簡単な回路を用いて、常に
圧電振動子を反共振周波数fbにて駆動できるものとな
る。
【0029】なお、図3に示すように、基準容量Csが
制動容量Cd2のn倍のときに、電圧増幅器3の増幅度
が(n+1)倍であることが好ましいが、この電圧増幅
器3の増幅度が正確に(n+1)倍でなくても、図4と
近似して反共振周波数でのピーク出力を得ることは可能
である。また上記nは整数に限られず、1.5や2.2
などの小数でもよく、また1未満の1/2や1/3など
の分数または小数であってもよい。
制動容量Cd2のn倍のときに、電圧増幅器3の増幅度
が(n+1)倍であることが好ましいが、この電圧増幅
器3の増幅度が正確に(n+1)倍でなくても、図4と
近似して反共振周波数でのピーク出力を得ることは可能
である。また上記nは整数に限られず、1.5や2.2
などの小数でもよく、また1未満の1/2や1/3など
の分数または小数であってもよい。
【0030】また、本発明では圧電振動子1の制動容量
Cd2にかかる電圧成分を除去することが重要であり、
そのために基準容量Csを用いている。したがって、例
えば、増幅器3を設ける変わりに(イ)の部分に増幅器
を設け、この増幅器の増幅率を所定値に設定することに
より、圧電振動子1にかかる電圧から制動容量にかかる
電圧Vdを打消しまたは低減させることも可能である。
また本発明での差動手段は、必ずしも差動増幅器4にな
るとは限られず、作動する電圧の位相などに応じて和動
回路が用いられることもあり得る。
Cd2にかかる電圧成分を除去することが重要であり、
そのために基準容量Csを用いている。したがって、例
えば、増幅器3を設ける変わりに(イ)の部分に増幅器
を設け、この増幅器の増幅率を所定値に設定することに
より、圧電振動子1にかかる電圧から制動容量にかかる
電圧Vdを打消しまたは低減させることも可能である。
また本発明での差動手段は、必ずしも差動増幅器4にな
るとは限られず、作動する電圧の位相などに応じて和動
回路が用いられることもあり得る。
【0031】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。図1に示す
第1実施例は、圧電振動子がPZT系セラミック振動子
を使用した圧電トランス6である場合の駆動装置につい
て示している。圧電トランス6は、一次側の圧電振動子
6aの誘電分極方向がP1方向で、二次側の圧電振動子
6bの誘電分極方向がP2方向である。一次側の圧電振
動子6aでは分極方向を挟んで電極5aと5bが設けら
れ、二次側の圧電振動子6bでは、端面に電極5cが設
けられている。一次側の圧電振動子6aの電極5aと5
bには駆動電圧のうちの電圧E1が与えられ、二次側の
圧電振動子6bでは、電極5bと5cとから電圧E2が
出力される。図3の等価回路図に示すように、一次側の
圧電振動子6aに与えられる電圧E1は、Vd+Vm、
すなわち圧電振動子1にかかる電圧である。
第1実施例は、圧電振動子がPZT系セラミック振動子
を使用した圧電トランス6である場合の駆動装置につい
て示している。圧電トランス6は、一次側の圧電振動子
6aの誘電分極方向がP1方向で、二次側の圧電振動子
6bの誘電分極方向がP2方向である。一次側の圧電振
動子6aでは分極方向を挟んで電極5aと5bが設けら
れ、二次側の圧電振動子6bでは、端面に電極5cが設
けられている。一次側の圧電振動子6aの電極5aと5
bには駆動電圧のうちの電圧E1が与えられ、二次側の
圧電振動子6bでは、電極5bと5cとから電圧E2が
出力される。図3の等価回路図に示すように、一次側の
圧電振動子6aに与えられる電圧E1は、Vd+Vm、
すなわち圧電振動子1にかかる電圧である。
【0032】この圧電トランス6の一次側の圧電振動子
6aが図3に示す等価回路での圧電振動子1に相当して
いる。一次側の圧電振動子6aの電極5bには基準容量
Csが直列に接続され、基準容量Csの非接続側は接地
されている(または所定の電位とされている)。基準容
量Csと電極5bの中間から取り出されているラインL
1の電位は図3でのVsである。電圧増幅器3は、基準
容量Csにかかる電圧Vsを増幅するものである。基準
容量Csが、一次側の圧電振動子6aの制動容量Cd2
のn倍であるとき、電圧増幅器3の増幅度はほぼ(n+
1)に設定される。好ましくはn=1であり、基準容量
Csは制動容量Cd2とほぼ同じ値で、電圧増幅器3の
増幅度はほぼ2倍である。
6aが図3に示す等価回路での圧電振動子1に相当して
いる。一次側の圧電振動子6aの電極5bには基準容量
Csが直列に接続され、基準容量Csの非接続側は接地
されている(または所定の電位とされている)。基準容
量Csと電極5bの中間から取り出されているラインL
1の電位は図3でのVsである。電圧増幅器3は、基準
容量Csにかかる電圧Vsを増幅するものである。基準
容量Csが、一次側の圧電振動子6aの制動容量Cd2
のn倍であるとき、電圧増幅器3の増幅度はほぼ(n+
1)に設定される。好ましくはn=1であり、基準容量
Csは制動容量Cd2とほぼ同じ値で、電圧増幅器3の
増幅度はほぼ2倍である。
【0033】交流駆動電源部2は、位相比較器7、ルー
プフィルタ8、電圧制御発振器(VCO)9、増幅器
(電力増幅器)10により構成されている。ラインL2
には、増幅器10から出力される駆動信号すなわち駆動
電圧Vfが与えられている。差動増幅器(オペアンプ)
4では、ラインL2の駆動電圧Vfと、電圧増幅器3か
らの増幅電圧{Vs(n+1)}との差が得られる。差
増増幅器4からの差動出力は図3でのVoutに相当し、
差動出力のラインL3の電圧はVout=Vmである(数
2参照)。
プフィルタ8、電圧制御発振器(VCO)9、増幅器
(電力増幅器)10により構成されている。ラインL2
には、増幅器10から出力される駆動信号すなわち駆動
電圧Vfが与えられている。差動増幅器(オペアンプ)
4では、ラインL2の駆動電圧Vfと、電圧増幅器3か
らの増幅電圧{Vs(n+1)}との差が得られる。差
増増幅器4からの差動出力は図3でのVoutに相当し、
差動出力のラインL3の電圧はVout=Vmである(数
2参照)。
【0034】位相比較器7では、ラインL2での駆動電
圧Vfが波形整形回路16にて波形整形された電圧の位
相と、ラインL3での差動出力電圧Voutが波形整形回
路15により波形整形された電圧の位相との位相差が検
出される。位相比較器7からの位相差検出出力は、ルー
プフィルタ(ローパスフィルタ)8を経て高周波成分が
除去され、位相比較出力すなわち位相比較電圧Vpが得
られる。この位相比較電圧Vpが電圧制御発振器9に与
えられる。電圧制御発振器9は前記位相比較電圧Vpに
よりその発振周波数が制御されるものである。電圧制御
発振器9からの出力電力は増幅器10により増幅され駆
動電力(駆動信号)となり、ラインL2にて一次側の圧
電振動子6aの電極5a(電極5aとアース間)に与え
られる。
圧Vfが波形整形回路16にて波形整形された電圧の位
相と、ラインL3での差動出力電圧Voutが波形整形回
路15により波形整形された電圧の位相との位相差が検
出される。位相比較器7からの位相差検出出力は、ルー
プフィルタ(ローパスフィルタ)8を経て高周波成分が
除去され、位相比較出力すなわち位相比較電圧Vpが得
られる。この位相比較電圧Vpが電圧制御発振器9に与
えられる。電圧制御発振器9は前記位相比較電圧Vpに
よりその発振周波数が制御されるものである。電圧制御
発振器9からの出力電力は増幅器10により増幅され駆
動電力(駆動信号)となり、ラインL2にて一次側の圧
電振動子6aの電極5a(電極5aとアース間)に与え
られる。
【0035】ここで、交流駆動電源部2により、ライン
L2を介して電極5a(電極5aとアース間)に定電圧
の駆動電力が与えられる場合、駆動電圧Vfと差動出力
電圧Voutとの位相差が90度のとき、位相比較電圧V
pが所定値となる。電圧制御発振器9の発振周波数は位
相比較電圧Vpが前記所定値のときを基準として設定さ
れている。そして、駆動電圧Vfと差動出力電圧Vout
との位相差が90度からずれると、位相比較電圧Vpが
所定値から変動し、電圧制御発振器9の発振周波数が変
化する。なお、位相比較電圧Vpは、例えば比較された
位相差が0度のときを0、位相差が180度(π)のと
きをVddとしたとき、位相差が90度(π/2)のと
きの所定値がVdd/2である。
L2を介して電極5a(電極5aとアース間)に定電圧
の駆動電力が与えられる場合、駆動電圧Vfと差動出力
電圧Voutとの位相差が90度のとき、位相比較電圧V
pが所定値となる。電圧制御発振器9の発振周波数は位
相比較電圧Vpが前記所定値のときを基準として設定さ
れている。そして、駆動電圧Vfと差動出力電圧Vout
との位相差が90度からずれると、位相比較電圧Vpが
所定値から変動し、電圧制御発振器9の発振周波数が変
化する。なお、位相比較電圧Vpは、例えば比較された
位相差が0度のときを0、位相差が180度(π)のと
きをVddとしたとき、位相差が90度(π/2)のと
きの所定値がVdd/2である。
【0036】図1に示すPLLループにより、圧電トラ
ンス6の一次側の圧電振動子6aには、駆動電圧Vfと
差動出力電圧Voutとの位相差が常に90度となる周波
数の駆動電力(定電圧駆動電力)が与えられることにな
る。すなわち図3と図5に基づいて説明したように、一
次側の圧電振動子6aは、常に反共振周波数fb(B型
共振の周波数)を追尾するように駆動されることにな
る。
ンス6の一次側の圧電振動子6aには、駆動電圧Vfと
差動出力電圧Voutとの位相差が常に90度となる周波
数の駆動電力(定電圧駆動電力)が与えられることにな
る。すなわち図3と図5に基づいて説明したように、一
次側の圧電振動子6aは、常に反共振周波数fb(B型
共振の周波数)を追尾するように駆動されることにな
る。
【0037】また、交流駆動電源部2により、ラインL
2から電極5a(電極5aとアース間)に定電流の駆動
電力が与えられる場合、駆動電圧Vfと差動出力電圧V
outとの位相差が0度のとき、位相比較電圧Vpが所定
値となる。電圧制御発振器9の発振周波数は位相比較電
圧Vpが所定値のときを基準として設定されており、位
相差が0度からずれると、これに応じて電圧制御発振器
9の発振周波数が変化する。この場合の位相比較電圧V
pは、例えば比較された位相差が−180度(−π)の
ときが0、位相差が180度(+π)のときがVddと
したとき、位相差が0度のときの所定値がVdd/2で
ある。すなわちPLLループにより、常に駆動電圧Vf
と差動出力電圧Voutとの位相差が0度となるような周
波数の駆動電力が圧電トランス6の一次側の圧電振動子
6aに与えられることになる。
2から電極5a(電極5aとアース間)に定電流の駆動
電力が与えられる場合、駆動電圧Vfと差動出力電圧V
outとの位相差が0度のとき、位相比較電圧Vpが所定
値となる。電圧制御発振器9の発振周波数は位相比較電
圧Vpが所定値のときを基準として設定されており、位
相差が0度からずれると、これに応じて電圧制御発振器
9の発振周波数が変化する。この場合の位相比較電圧V
pは、例えば比較された位相差が−180度(−π)の
ときが0、位相差が180度(+π)のときがVddと
したとき、位相差が0度のときの所定値がVdd/2で
ある。すなわちPLLループにより、常に駆動電圧Vf
と差動出力電圧Voutとの位相差が0度となるような周
波数の駆動電力が圧電トランス6の一次側の圧電振動子
6aに与えられることになる。
【0038】このように、定電圧駆動と定電流駆動の双
方において、圧電トランス6の一次側の圧電振動子6a
は、反共振周波数fbにて共振するようになり、熱など
により圧電振動子の反共振周波数fbが変動したときに
も、この変動を常に追尾するように駆動される。圧電振
動子が常に反共振周波数fbにて共振駆動されることに
より一次側の圧電振動子6aの共振尖鋭度Qbが高いも
のとなる。また誘電損失が小さい共振駆動であるため、
圧電トランス6の発熱もわずかなものとなる。
方において、圧電トランス6の一次側の圧電振動子6a
は、反共振周波数fbにて共振するようになり、熱など
により圧電振動子の反共振周波数fbが変動したときに
も、この変動を常に追尾するように駆動される。圧電振
動子が常に反共振周波数fbにて共振駆動されることに
より一次側の圧電振動子6aの共振尖鋭度Qbが高いも
のとなる。また誘電損失が小さい共振駆動であるため、
圧電トランス6の発熱もわずかなものとなる。
【0039】図2は本発明の第2実施例を示している。
この第2実施例では、圧電振動子1を含むモード変換型
モータ11の駆動装置を示している。モード変換型モー
タ11では、ベース12と振動体13との間に厚み方向
へ振動する複数枚の圧電振動子1が積層されて介在して
いる。振動体13から延びる振動片13aの先端は傾斜
面となっており、ロータ14も傾斜した軸Oを中心とし
て回転するものとなっている。圧電振動子1の厚み方向
への振動により、振動体13が図示左右方向へ振動する
と、振動片13aとロータ14との当接部にて前記振動
が、ロータ14の回転方向への力に変換される。
この第2実施例では、圧電振動子1を含むモード変換型
モータ11の駆動装置を示している。モード変換型モー
タ11では、ベース12と振動体13との間に厚み方向
へ振動する複数枚の圧電振動子1が積層されて介在して
いる。振動体13から延びる振動片13aの先端は傾斜
面となっており、ロータ14も傾斜した軸Oを中心とし
て回転するものとなっている。圧電振動子1の厚み方向
への振動により、振動体13が図示左右方向へ振動する
と、振動片13aとロータ14との当接部にて前記振動
が、ロータ14の回転方向への力に変換される。
【0040】上記モード変換型モータ11の圧電振動子
1の駆動装置の回路構成は図1に示したのと同じであ
る。各圧電振動子1は厚み方向から挟む電極を有してお
り、一方の電極に基準容量Cs(=n・Cd2)が直列
に接続されている。またこの基準容量Csにかかる電圧
Vsを増幅する電圧増幅器3の増幅度は(n+1)であ
る。位相比較器7では、駆動電圧Vfと差動出力電圧V
outとの位相差が波形整形回路15,16を介して検出
される。またループフィルタ8、電圧制御発振器9、増
幅器10も図1に示したのと同じである。
1の駆動装置の回路構成は図1に示したのと同じであ
る。各圧電振動子1は厚み方向から挟む電極を有してお
り、一方の電極に基準容量Cs(=n・Cd2)が直列
に接続されている。またこの基準容量Csにかかる電圧
Vsを増幅する電圧増幅器3の増幅度は(n+1)であ
る。位相比較器7では、駆動電圧Vfと差動出力電圧V
outとの位相差が波形整形回路15,16を介して検出
される。またループフィルタ8、電圧制御発振器9、増
幅器10も図1に示したのと同じである。
【0041】図2の実施例でも、圧電振動子1が定電圧
駆動される場合には、駆動電圧Vfと差動出力電圧Vou
tとの位相差が90度のときに位相比較電圧Vpが所定
値(Vdd/2)となり、これを基準として電圧制御発
振器9の発振周波数が設定されている。圧電振動子1が
定電流駆動される場合には、駆動電圧Vfと差動出力電
圧Voutとの位相差が0度のときに位相比較電圧Vpが
所定値(Vdd/2)となり、これを基準として電圧制
御発振器9の発振周波数が設定される。図2の圧電振動
子1も、常に反共振周波数fbにて共振するような周波
数の駆動電力が与えられ、共振尖鋭度Qbが高く、発熱
量の少ないモータ駆動が行える。
駆動される場合には、駆動電圧Vfと差動出力電圧Vou
tとの位相差が90度のときに位相比較電圧Vpが所定
値(Vdd/2)となり、これを基準として電圧制御発
振器9の発振周波数が設定されている。圧電振動子1が
定電流駆動される場合には、駆動電圧Vfと差動出力電
圧Voutとの位相差が0度のときに位相比較電圧Vpが
所定値(Vdd/2)となり、これを基準として電圧制
御発振器9の発振周波数が設定される。図2の圧電振動
子1も、常に反共振周波数fbにて共振するような周波
数の駆動電力が与えられ、共振尖鋭度Qbが高く、発熱
量の少ないモータ駆動が行える。
【0042】また、図1と図2の実施例において、電圧
増幅器3の増幅度は厳密な(n+1)倍である必要はな
く、(n+1)倍に近似した増幅度であれば、圧電振動
子を反共振周波数fbにてB型共振させることが可能で
ある。また、基準容量Csを使用し、コイルなどのイン
ダクタンス素子を使用していないため、差動出力電圧V
outや駆動電力がインダクタンスの影響を受けることが
なく、例えば温度変化などにより圧電振動子の反共振周
波数fbが変動しても、常にこれを追尾する駆動電力を
与えることが可能である。
増幅器3の増幅度は厳密な(n+1)倍である必要はな
く、(n+1)倍に近似した増幅度であれば、圧電振動
子を反共振周波数fbにてB型共振させることが可能で
ある。また、基準容量Csを使用し、コイルなどのイン
ダクタンス素子を使用していないため、差動出力電圧V
outや駆動電力がインダクタンスの影響を受けることが
なく、例えば温度変化などにより圧電振動子の反共振周
波数fbが変動しても、常にこれを追尾する駆動電力を
与えることが可能である。
【0043】なお、本発明の圧電振動子は、図1または
図2に示される装置に使用されるものに限られず振動型
ジャイロスコープまたは加速度センサなどにも適用でき
る。振動型ジャイロスコープでは、例えばエリンバなど
の恒弾性材料を圧電振動子により振動させ、これを回転
系内に設置してコリオリ力により弾性材料を駆動方向と
異なる後方へ振動させ、検出用の圧電素子により、コリ
オリ力による振動が検出されて回転系の角速度が求めら
れる。この振動型ジャイロスコープでの、前記圧電振動
子の駆動装置として本発明を適用することが可能であ
る。
図2に示される装置に使用されるものに限られず振動型
ジャイロスコープまたは加速度センサなどにも適用でき
る。振動型ジャイロスコープでは、例えばエリンバなど
の恒弾性材料を圧電振動子により振動させ、これを回転
系内に設置してコリオリ力により弾性材料を駆動方向と
異なる後方へ振動させ、検出用の圧電素子により、コリ
オリ力による振動が検出されて回転系の角速度が求めら
れる。この振動型ジャイロスコープでの、前記圧電振動
子の駆動装置として本発明を適用することが可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明では、常に圧電振動
子をB型共振の共振周波数にて共振させることができ、
共振尖鋭度を高くでき、また誘電体損失による発熱も抑
制できるようになる。
子をB型共振の共振周波数にて共振させることができ、
共振尖鋭度を高くでき、また誘電体損失による発熱も抑
制できるようになる。
【0045】またコイルなどのインダクタンス成分を用
いていないため、圧電振動子の共振周波数が熱などによ
り変動しても、この共振周波数の変動を高精度に追尾し
て駆動することが可能になる。
いていないため、圧電振動子の共振周波数が熱などによ
り変動しても、この共振周波数の変動を高精度に追尾し
て駆動することが可能になる。
【図1】本発明の第1実施例を示すものであり、圧電振
動子として圧電トランスを駆動する場合の駆動装置を示
す回路ブロック図、
動子として圧電トランスを駆動する場合の駆動装置を示
す回路ブロック図、
【図2】本発明の第2実施例を示すものであり、圧電モ
ータの圧電振動子を駆動する駆動装置を示す回路ブロッ
ク図、
ータの圧電振動子を駆動する駆動装置を示す回路ブロッ
ク図、
【図3】本発明の原理を示すものであり、圧電振動子の
等価回路を含む回路構成図、
等価回路を含む回路構成図、
【図4】図3の回路の差動出力電圧の周波数特性を示す
線図、
線図、
【図5】図3の回路において、圧電振動子を定電圧駆動
する場合の差動出力、および駆動電圧と差動出力電圧と
の位相差を示す線図、
する場合の差動出力、および駆動電圧と差動出力電圧と
の位相差を示す線図、
【図6】図3の回路において、圧電振動子を定電流駆動
する場合の差動出力、および駆動電圧と差動出力電圧と
の位相差を示す線図、
する場合の差動出力、および駆動電圧と差動出力電圧と
の位相差を示す線図、
【図7】従来の圧電振動子の駆動装置を示すブロック
図、
図、
【図8】図7において圧電振動子を定電圧駆動したとき
に圧電振動子に流れる電流の周波数特性を示す線図、
に圧電振動子に流れる電流の周波数特性を示す線図、
【図9】(A)はA型共振時の圧電振動子を示す等価回
路図、(B)はB型共振時の圧電振動子を示す等価回路
図、
路図、(B)はB型共振時の圧電振動子を示す等価回路
図、
1 圧電振動子 2 交流駆動電源部 3 電圧増幅器 4 差動増幅器 6 圧電トランス 7 位相比較器 8 ループフィルタ 9 電圧制御発振器 10 増幅器 11 モード変換型モータ 15,16 波形整形回路
Claims (5)
- 【請求項1】 圧電振動子に接続された基準容量と、圧
電振動子にかかる電圧から前記基準容量にかかる電圧の
差を求める差動手段と、圧電振動子に与えられる駆動信
号の位相と差動手段からの差動出力の位相とを比較する
位相比較器と、位相比較器の出力に基づいて発振が制御
される電圧制御発振器とを有し、電圧制御発振器からの
発振周波数に基づく駆動信号が圧電振動子に与えられる
ことを特徴とする圧電振動子の駆動装置。 - 【請求項2】 基準容量は、圧電振動子に直列に接続さ
れ、この基準容量にかかる電圧が増幅器により増幅さ
れ、差動手段では、圧電振動子と基準容量とにかかる駆
動電圧と、増幅器により増幅された電圧との差が求めら
れる請求項1記載の圧電振動子の駆動装置。 - 【請求項3】 基準容量が圧電振動子の制動容量Cd2
のn倍であるときに、増幅器の増幅度がほぼ(n+1)
倍である請求項2記載の圧電振動子の駆動装置。 - 【請求項4】 圧電振動子が定電圧により駆動され、位
相比較器により比較された位相差が90度のときを基準
として、電圧制御発振器の発振周波数が制御される請求
項1ないし3のいずれかに記載の圧電振動子の駆動装
置。 - 【請求項5】 圧電振動子が定電流により駆動され、位
相比較器により比較された位相差が0度のときを基準と
して、電圧制御発振器の発振周波数が制御される請求項
1ないし3のいずれかに記載の圧電振動子の駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6334201A JPH08166244A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 圧電振動子の駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6334201A JPH08166244A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 圧電振動子の駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08166244A true JPH08166244A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18274679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6334201A Withdrawn JPH08166244A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 圧電振動子の駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08166244A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005227215A (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 角速度センサおよびその設計方法 |
| JP2013113717A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Denso Corp | 角速度検出装置 |
-
1994
- 1994-12-15 JP JP6334201A patent/JPH08166244A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005227215A (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 角速度センサおよびその設計方法 |
| WO2005078387A1 (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 角速度センサおよびその設計方法 |
| US7337667B2 (en) | 2004-02-16 | 2008-03-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Angular velocity sensor and its designing method |
| JP2013113717A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Denso Corp | 角速度検出装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |