JPH08167416A - 固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セル - Google Patents
固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルInfo
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- JPH08167416A JPH08167416A JP6309375A JP30937594A JPH08167416A JP H08167416 A JPH08167416 A JP H08167416A JP 6309375 A JP6309375 A JP 6309375A JP 30937594 A JP30937594 A JP 30937594A JP H08167416 A JPH08167416 A JP H08167416A
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- fuel cell
- fuel
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- oxidant
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/10—Fuel cells with solid electrolytes
- H01M8/1004—Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M8/00—Fuel cells; Manufacture thereof
- H01M8/04—Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
- H01M8/04291—Arrangements for managing water in solid electrolyte fuel cell systems
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Abstract
(57)【要約】
【目的】酸化剤電極膜内に過度の生成水の滞留が発生す
ることの無い固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池
セルを提供する。 【構成】燃料電池セル1は、従来例に対して、燃料電極
膜11と酸化剤電極膜12とを用いている。燃料電極膜
11は、0.4〔mm〕厚さのカーボンペーパーを用
い、燃料ガス5aの通流方向に2分割された電極膜基材
112と、上流側の電極膜基材上には0.02〔mm〕
厚さ,下流側の電極膜基材上には0.03〔mm〕厚さ
とした,白金触媒とフッ素樹脂とからなる多孔質の触媒
層111とを有している。酸化剤電極膜12は、0.4
〔mm〕厚さのカーボンペーパーを用い、酸化剤ガス5
bの通流方向に2分割された電極膜基材122と、上流
側の電極膜基材上には0.02〔mm〕厚さ,下流側の
電極膜基材上には0.03〔mm〕厚さとした,白金触
媒とフッ素樹脂とからなる多孔質の触媒層121とを有
している。
ることの無い固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池
セルを提供する。 【構成】燃料電池セル1は、従来例に対して、燃料電極
膜11と酸化剤電極膜12とを用いている。燃料電極膜
11は、0.4〔mm〕厚さのカーボンペーパーを用
い、燃料ガス5aの通流方向に2分割された電極膜基材
112と、上流側の電極膜基材上には0.02〔mm〕
厚さ,下流側の電極膜基材上には0.03〔mm〕厚さ
とした,白金触媒とフッ素樹脂とからなる多孔質の触媒
層111とを有している。酸化剤電極膜12は、0.4
〔mm〕厚さのカーボンペーパーを用い、酸化剤ガス5
bの通流方向に2分割された電極膜基材122と、上流
側の電極膜基材上には0.02〔mm〕厚さ,下流側の
電極膜基材上には0.03〔mm〕厚さとした,白金触
媒とフッ素樹脂とからなる多孔質の触媒層121とを有
している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体高分子電解質型
燃料電池に使用される燃料電池セルに係わり、酸化剤電
極膜内に生成水が過度に滞留するのを防止するように改
良されたその構成に関する。
燃料電池に使用される燃料電池セルに係わり、酸化剤電
極膜内に生成水が過度に滞留するのを防止するように改
良されたその構成に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は水素と酸素とを利用して直流
電力を発生する一種の発電装置であり、すでによく知ら
れているとおり、他のエネルギー機関と比較して、電気
エネルギーへの変換効率が高く,しかも,炭酸ガスや窒
素酸化物等の大気汚染物質の排出量が少ないことから、
いわゆるクリーン・エネルギー源として期待されてい
る。この燃料電池としては、使用される電解質の種類に
より、固体高分子電解質型,りん酸型,溶融炭酸塩型,
固体酸化物型などの各種の燃料電池が知られている。
電力を発生する一種の発電装置であり、すでによく知ら
れているとおり、他のエネルギー機関と比較して、電気
エネルギーへの変換効率が高く,しかも,炭酸ガスや窒
素酸化物等の大気汚染物質の排出量が少ないことから、
いわゆるクリーン・エネルギー源として期待されてい
る。この燃料電池としては、使用される電解質の種類に
より、固体高分子電解質型,りん酸型,溶融炭酸塩型,
固体酸化物型などの各種の燃料電池が知られている。
【0003】近年、内燃機関と比較して、燃料電池は、
排気ガスによる大気汚染度が低いこと、運転時の発生音
が小さいこと等の大きな特徴を持つことから、燃料電池
を自動車等の車両の駆動に用いる駆動用電動機用の車載
電源として利用することが考えられるようになってきて
いる。燃料電池を車載電源として利用する際には、電源
システムが可能な限り小形であることが望ましく、この
ような観点から、各種の燃料電池の内でも固体高分子電
解質型燃料電池が注目されるようになってきている。
排気ガスによる大気汚染度が低いこと、運転時の発生音
が小さいこと等の大きな特徴を持つことから、燃料電池
を自動車等の車両の駆動に用いる駆動用電動機用の車載
電源として利用することが考えられるようになってきて
いる。燃料電池を車載電源として利用する際には、電源
システムが可能な限り小形であることが望ましく、この
ような観点から、各種の燃料電池の内でも固体高分子電
解質型燃料電池が注目されるようになってきている。
【0004】固体高分子電解質型燃料電池は、分子中に
プロトン(水素イオン)交換基を有する高分子樹脂膜を
飽和に含水させると、低い抵抗率を示してプロトン導電
性電解質として機能することを利用した燃料電池であ
る。この分子中にプロトン交換基を有する高分子樹脂膜
(以降、固体高分子電解質膜または単にPE膜と略称す
ることがある。)としては、パ−フルオロスルホン酸樹
脂膜(例えば、米国のデュポン社製、商品名ナフィオン
膜)を代表とするフッ素系イオン交換樹脂膜が現時点で
は著名であるが、この他に、炭化水素系イオン交換樹脂
膜、複合膜等が用いられている。これ等の固体高分子電
解質膜(PE膜)は、飽和に含水されることにより、常
温で20〔Ω・cm〕以下の抵抗率を示し、いずれも、
プロトン導電性電解質として機能する膜である。
プロトン(水素イオン)交換基を有する高分子樹脂膜を
飽和に含水させると、低い抵抗率を示してプロトン導電
性電解質として機能することを利用した燃料電池であ
る。この分子中にプロトン交換基を有する高分子樹脂膜
(以降、固体高分子電解質膜または単にPE膜と略称す
ることがある。)としては、パ−フルオロスルホン酸樹
脂膜(例えば、米国のデュポン社製、商品名ナフィオン
膜)を代表とするフッ素系イオン交換樹脂膜が現時点で
は著名であるが、この他に、炭化水素系イオン交換樹脂
膜、複合膜等が用いられている。これ等の固体高分子電
解質膜(PE膜)は、飽和に含水されることにより、常
温で20〔Ω・cm〕以下の抵抗率を示し、いずれも、
プロトン導電性電解質として機能する膜である。
【0005】この固体高分子電解質型燃料電池のシステ
ムは、一般に、図4にその概念図を示す電池本体8を中
核として構成されている。電池本体8は、シート状のP
E膜7と、このPE膜7の両主面のそれぞれに接合され
たシート状の燃料電極(アノード)膜61、およびシー
ト状の酸化剤電極(カソード)膜62とからなる燃料電
池セルを、通常は複数積層して構成されている。それぞ
れの燃料電極膜61および酸化剤電極膜62は、触媒層
61a,62aと、触媒層61a,62aを担持し、燃
料ガス(水素,あるいは水素を高い濃度で含むガス。)
または酸化剤ガス(酸素,あるいは空気のように酸素を
高い濃度で含むガス。)を触媒層61a,62aに供給
および排出すると共に、集電体としての機能を有する多
孔質の電極膜基材(使用材料としては、例えば、カーボ
ンペーパーが用いられる。)61b,62bとから構成
されており、触媒層61a,62aがPE膜7の両主面
のそれぞれに密着されている。
ムは、一般に、図4にその概念図を示す電池本体8を中
核として構成されている。電池本体8は、シート状のP
E膜7と、このPE膜7の両主面のそれぞれに接合され
たシート状の燃料電極(アノード)膜61、およびシー
ト状の酸化剤電極(カソード)膜62とからなる燃料電
池セルを、通常は複数積層して構成されている。それぞ
れの燃料電極膜61および酸化剤電極膜62は、触媒層
61a,62aと、触媒層61a,62aを担持し、燃
料ガス(水素,あるいは水素を高い濃度で含むガス。)
または酸化剤ガス(酸素,あるいは空気のように酸素を
高い濃度で含むガス。)を触媒層61a,62aに供給
および排出すると共に、集電体としての機能を有する多
孔質の電極膜基材(使用材料としては、例えば、カーボ
ンペーパーが用いられる。)61b,62bとから構成
されており、触媒層61a,62aがPE膜7の両主面
のそれぞれに密着されている。
【0006】上記の構成を持つ燃料電池セルを用いた電
池本体8においては、燃料電極膜61には燃料ガスを、
また、酸化剤電極膜62には酸化剤ガスを供給するので
あるが、これ等の反応ガス(燃料ガスと酸化剤ガスとを
総称する場合には、このように言うことが有る。)は、
加湿して水蒸気を含んだ状態にして供給される。その理
由は、PE膜7は、前記したように、飽和に含水される
ことでプロトン導電性電解質として機能する膜である
が、逆のことを言えば、PE膜7は乾燥されてその水分
量が低減されると、プロトン導電性が低下してその抵抗
率が増大してしまう膜であるからである。燃料電極膜6
1,酸化剤電極膜62に反応ガスが供給されると、それ
ぞれの電極膜61,62に備えられた触媒層61a,6
2aと、PE膜7との界面に、気相(燃料ガスまたは酸
化剤ガス)・液相(液状のH2 0)・固相(燃料電極,
酸化剤電極が持つ触媒)の三相界面が形成され、電気化
学反応を生じさせることで直流電力を発生させている。
なお、触媒層61a,62aは、多くの場合に、微小な
粒子状の白金触媒とはっ水性を有するフッ素樹脂とから
形成されており、しかも層内に多数の細孔が形成される
ようにすることで、反応ガスの三相界面までの効率的な
拡散を維持するすると共に、十分広い面積の三相界面が
形成されるように構成されている。
池本体8においては、燃料電極膜61には燃料ガスを、
また、酸化剤電極膜62には酸化剤ガスを供給するので
あるが、これ等の反応ガス(燃料ガスと酸化剤ガスとを
総称する場合には、このように言うことが有る。)は、
加湿して水蒸気を含んだ状態にして供給される。その理
由は、PE膜7は、前記したように、飽和に含水される
ことでプロトン導電性電解質として機能する膜である
が、逆のことを言えば、PE膜7は乾燥されてその水分
量が低減されると、プロトン導電性が低下してその抵抗
率が増大してしまう膜であるからである。燃料電極膜6
1,酸化剤電極膜62に反応ガスが供給されると、それ
ぞれの電極膜61,62に備えられた触媒層61a,6
2aと、PE膜7との界面に、気相(燃料ガスまたは酸
化剤ガス)・液相(液状のH2 0)・固相(燃料電極,
酸化剤電極が持つ触媒)の三相界面が形成され、電気化
学反応を生じさせることで直流電力を発生させている。
なお、触媒層61a,62aは、多くの場合に、微小な
粒子状の白金触媒とはっ水性を有するフッ素樹脂とから
形成されており、しかも層内に多数の細孔が形成される
ようにすることで、反応ガスの三相界面までの効率的な
拡散を維持するすると共に、十分広い面積の三相界面が
形成されるように構成されている。
【0007】この三相界面では、次記する電気化学反応
が生じる。まず、燃料電極膜61側では(1)式による
反応が起こる。
が生じる。まず、燃料電極膜61側では(1)式による
反応が起こる。
【0008】
【化1】 H2 →2H+ +2e- ………………(1) また、酸化剤電極膜62側では(2)式による反応が起
こる。
こる。
【0009】
【化2】 (1/2)O2 +2H+ +2e- H2 O ……(2) すなわち、この反応の結果、燃料電極膜61で生成され
たH+ イオン(プロトン)は、PE膜7中を酸化剤電極
膜62に向かって移動し、また、電子(e- )は負荷装
置9を通って酸化剤電極膜62に移動する。一方、酸化
剤電極膜62では、酸化剤ガス中に含有される酸素と、
PE膜7中を燃料電極膜61から移動してきたH+ イオ
ンと、負荷装置9を通って移動してきた電子とが反応
し、H2 O(水蒸気)が生成される。かくして、電池本
体8は、水素と酸素とを得て直流電力を発生し、そうし
て、副生物としてH2 O(水蒸気)を生成している。
たH+ イオン(プロトン)は、PE膜7中を酸化剤電極
膜62に向かって移動し、また、電子(e- )は負荷装
置9を通って酸化剤電極膜62に移動する。一方、酸化
剤電極膜62では、酸化剤ガス中に含有される酸素と、
PE膜7中を燃料電極膜61から移動してきたH+ イオ
ンと、負荷装置9を通って移動してきた電子とが反応
し、H2 O(水蒸気)が生成される。かくして、電池本
体8は、水素と酸素とを得て直流電力を発生し、そうし
て、副生物としてH2 O(水蒸気)を生成している。
【0010】ところで、燃料電池セルは、それぞれ別個
に準備されたPE膜7と、燃料電極膜61と、酸化剤電
極膜62とを、触媒層61a,62aをPE膜7の互い
に異なる主面に対向させるようにして重ね合わせ、加熱
・加圧を行って接合するようしている。このようにして
得られた燃料電池セルは図5と,図6内に示す構造・形
状を備えている。ここで図5は、図4に示した電池本体
に用いられる従来例の燃料電池セルを展開した状態で模
式的に示した要部の側面断面図である。すなわち、燃料
電池セル6は、薄い厚さを持つ矩形状をなしており、こ
れに用いられているPE膜7は、燃料電極膜61と酸化
剤電極膜62の面方向の外形寸法よりも大きい面方向の
外形寸法を持つものであり、従って、燃料電極膜61な
らびに酸化剤電極膜62の周辺部には、PE膜7の端部
との間に図5,図6中に示すようにPE膜7の露出面が
存在している。この燃料電池セル6の厚さ寸法は、多く
の場合に1〔mm〕程度あるいはそれ以下であり、ま
た、その場合の燃料電池セル6を構成しているPE膜7
の厚さ寸法は、0.1〔mm〕〜0.2〔mm〕程度で
ある。
に準備されたPE膜7と、燃料電極膜61と、酸化剤電
極膜62とを、触媒層61a,62aをPE膜7の互い
に異なる主面に対向させるようにして重ね合わせ、加熱
・加圧を行って接合するようしている。このようにして
得られた燃料電池セルは図5と,図6内に示す構造・形
状を備えている。ここで図5は、図4に示した電池本体
に用いられる従来例の燃料電池セルを展開した状態で模
式的に示した要部の側面断面図である。すなわち、燃料
電池セル6は、薄い厚さを持つ矩形状をなしており、こ
れに用いられているPE膜7は、燃料電極膜61と酸化
剤電極膜62の面方向の外形寸法よりも大きい面方向の
外形寸法を持つものであり、従って、燃料電極膜61な
らびに酸化剤電極膜62の周辺部には、PE膜7の端部
との間に図5,図6中に示すようにPE膜7の露出面が
存在している。この燃料電池セル6の厚さ寸法は、多く
の場合に1〔mm〕程度あるいはそれ以下であり、ま
た、その場合の燃料電池セル6を構成しているPE膜7
の厚さ寸法は、0.1〔mm〕〜0.2〔mm〕程度で
ある。
【0011】この燃料電池セル6は、図6に示した構成
を持つ単位燃料電池装置5に組み込まれ、この単位燃料
電池装置5の必要とする個数を積層して、電池本体8が
形成されるのである。ここで図6は、図5に示した燃料
電池セルを用いて構成された一般例の単位燃料電池装置
を模式的に示した要部の側面断面図である。なお、図6
中には、図5で付した符号については、代表的な符号の
みを記した。図6において、単位燃料電池装置5は、燃
料電池セル6と、この燃料電池セル6の一方の側面に配
設されて燃料ガス5aを通流させる溝51aを複数持つ
セパレータ51と、燃料電池セル6の他方の側面に配設
されて酸化剤ガス5bを通流させる溝52aを複数持つ
セパレータ52と、例えば、Oリング等のシール体53
とが備えられている。それぞれのセパレータ51,52
は、PE膜7の露出している周辺部で、シール体53を
介して燃料電池セル6を挟むようにして配設されてい
る。なお、シール体53は、セパレータ51,52の溝
51a,52a中に通流する反応ガスが、通流路外に漏
れ出るのを防止する役目を負うものであり、それぞれの
セパレータ51,52の周縁部に形成された溝51b,
52b中に嵌め込まれて装着されている。
を持つ単位燃料電池装置5に組み込まれ、この単位燃料
電池装置5の必要とする個数を積層して、電池本体8が
形成されるのである。ここで図6は、図5に示した燃料
電池セルを用いて構成された一般例の単位燃料電池装置
を模式的に示した要部の側面断面図である。なお、図6
中には、図5で付した符号については、代表的な符号の
みを記した。図6において、単位燃料電池装置5は、燃
料電池セル6と、この燃料電池セル6の一方の側面に配
設されて燃料ガス5aを通流させる溝51aを複数持つ
セパレータ51と、燃料電池セル6の他方の側面に配設
されて酸化剤ガス5bを通流させる溝52aを複数持つ
セパレータ52と、例えば、Oリング等のシール体53
とが備えられている。それぞれのセパレータ51,52
は、PE膜7の露出している周辺部で、シール体53を
介して燃料電池セル6を挟むようにして配設されてい
る。なお、シール体53は、セパレータ51,52の溝
51a,52a中に通流する反応ガスが、通流路外に漏
れ出るのを防止する役目を負うものであり、それぞれの
セパレータ51,52の周縁部に形成された溝51b,
52b中に嵌め込まれて装着されている。
【0012】燃料電池セル6に供給される反応ガスは、
その供給側を重力方向に対して上側に、その排出側を重
力方向に対して下側になるように配置されるのが一般で
ある。これは、燃料電池セル6においては、前記したよ
うに、発電時の副生物として水蒸気が生成されるが、こ
の水蒸気のために、下流側の反応ガスほど多量に水蒸気
が含有されることとなり、この結果、排出端付近の反応
ガスでは過飽和に相当する水蒸気が凝結して液体状態の
水として存在することとなる可能性が有るためである。
反応ガスの供給側を重力方向に対して上側に,反応ガス
の排出側を重力方向に対して下側になるように配置する
ことで、凝結した水は、反応ガス通流用の溝51a,5
2a中を重力により自力で流下できるので、それぞれの
単位燃料電池装置5からの凝結した水の除去が容易にな
るのである。
その供給側を重力方向に対して上側に、その排出側を重
力方向に対して下側になるように配置されるのが一般で
ある。これは、燃料電池セル6においては、前記したよ
うに、発電時の副生物として水蒸気が生成されるが、こ
の水蒸気のために、下流側の反応ガスほど多量に水蒸気
が含有されることとなり、この結果、排出端付近の反応
ガスでは過飽和に相当する水蒸気が凝結して液体状態の
水として存在することとなる可能性が有るためである。
反応ガスの供給側を重力方向に対して上側に,反応ガス
の排出側を重力方向に対して下側になるように配置する
ことで、凝結した水は、反応ガス通流用の溝51a,5
2a中を重力により自力で流下できるので、それぞれの
単位燃料電池装置5からの凝結した水の除去が容易にな
るのである。
【0013】ところで、燃料電池セル6で行われる前記
の(1)式,(2)式で記述した電気化学反応は、発熱
反応である。従って、燃料電池セル6で(1)式,
(2)式による電気化学反応によって発電を行う際に
は、発生される直流電力値とほぼ同等値の熱が発生する
ことも避けられないものである。このために、単位燃料
電池装置5を用いて電池本体8を構成する場合には、燃
料電池セル6から熱を除去するための、図示しない冷却
手段が組み込まれる。これにより、燃料電池セル6は、
70〔℃〕から80〔℃〕程度の温度条件で運転される
のが一般である。
の(1)式,(2)式で記述した電気化学反応は、発熱
反応である。従って、燃料電池セル6で(1)式,
(2)式による電気化学反応によって発電を行う際に
は、発生される直流電力値とほぼ同等値の熱が発生する
ことも避けられないものである。このために、単位燃料
電池装置5を用いて電池本体8を構成する場合には、燃
料電池セル6から熱を除去するための、図示しない冷却
手段が組み込まれる。これにより、燃料電池セル6は、
70〔℃〕から80〔℃〕程度の温度条件で運転される
のが一般である。
【0014】そうして、従来技術の燃料電池セル6の一
例を具体的に示すと、PE膜7としては、厚さ寸法が
0.17〔mm〕のナフィオン膜が用いられている。電
極膜基材61b,62bとしては、厚さ寸法が0.4
〔mm〕のカーボンペーパーが用いられている。また、
白金黒を20〔%〕担持したカーボン粉末とポリテトラ
エチレンのディスパージョン混合液を、前記の電極膜基
材61b,62bに0.025〔mm〕の均一の厚さに
付着させ、真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った
後、365〔℃〕で15〔min〕の間焼成している。
これにより、電極膜基材61b,62b上に触媒層61
a,62aが形成された、燃料電極膜61および酸化剤
電極膜62を得ている。この燃料電極膜61と酸化剤電
極膜62とを、触媒層61aと触媒層62aとの側でP
E膜7を間に挟んだ挟持体を、120〔℃〕,3.5
〔MPa〕の条件で、15〔min〕の間加熱・加圧し
て両膜を接合し、燃料電池セル6を得ている。
例を具体的に示すと、PE膜7としては、厚さ寸法が
0.17〔mm〕のナフィオン膜が用いられている。電
極膜基材61b,62bとしては、厚さ寸法が0.4
〔mm〕のカーボンペーパーが用いられている。また、
白金黒を20〔%〕担持したカーボン粉末とポリテトラ
エチレンのディスパージョン混合液を、前記の電極膜基
材61b,62bに0.025〔mm〕の均一の厚さに
付着させ、真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った
後、365〔℃〕で15〔min〕の間焼成している。
これにより、電極膜基材61b,62b上に触媒層61
a,62aが形成された、燃料電極膜61および酸化剤
電極膜62を得ている。この燃料電極膜61と酸化剤電
極膜62とを、触媒層61aと触媒層62aとの側でP
E膜7を間に挟んだ挟持体を、120〔℃〕,3.5
〔MPa〕の条件で、15〔min〕の間加熱・加圧し
て両膜を接合し、燃料電池セル6を得ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを用い
て、所望の発電性能を備える固体高分子電解質型燃料電
池を得ることができているが、次記するような問題点が
残存している。すなわち、前述したように、燃料電池セ
ルで生じている電気化学反応は、酸化剤電極膜で水蒸気
が副生される反応であり、この水蒸気は主に酸化剤電極
膜から酸化剤ガス中に排出される。このために、酸化剤
ガス中の水蒸気量は、燃料電池セルの入口部で最も少な
く、燃料電池セルを通過するに従って順次増加して行
く。その際、生成水を酸化剤電極膜から酸化剤ガス中に
排出し易くするためには、酸化剤電極膜内の水蒸気圧力
値を酸化剤ガス中の水蒸気圧力値よりも高くすることが
望ましいものである。
る固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを用い
て、所望の発電性能を備える固体高分子電解質型燃料電
池を得ることができているが、次記するような問題点が
残存している。すなわち、前述したように、燃料電池セ
ルで生じている電気化学反応は、酸化剤電極膜で水蒸気
が副生される反応であり、この水蒸気は主に酸化剤電極
膜から酸化剤ガス中に排出される。このために、酸化剤
ガス中の水蒸気量は、燃料電池セルの入口部で最も少な
く、燃料電池セルを通過するに従って順次増加して行
く。その際、生成水を酸化剤電極膜から酸化剤ガス中に
排出し易くするためには、酸化剤電極膜内の水蒸気圧力
値を酸化剤ガス中の水蒸気圧力値よりも高くすることが
望ましいものである。
【0016】酸化剤電極膜の温度が均一であるとする
と、上記した理由により、燃料電池セルからの出口部近
傍では、酸化剤ガス中の水蒸気量が多くなるために、酸
化剤ガスの水蒸気圧力値は高くなる。このために、出口
部近傍の酸化剤電極膜からの生成水の排出が困難とな
る。さらに、酸化剤ガス中の水蒸気圧力値が飽和水蒸気
圧に到達してまった場合(前記の理由により、出口部近
傍において発生する確率が高い。)には、酸化剤電極膜
からの生成水の排出が停止状態となるために、反応によ
って生成された水蒸気が凝縮して液状となった生成水
が、酸化剤電極膜内に多量に滞留されることになる。酸
化剤電極膜内に生成水が多量に滞留されると、触媒層内
の細孔が生成水によって充満されてしまうとか、電極膜
基材に形成されている空隙の少なくとも一部が生成水に
よって充満されてしまう事態となる。こうなると、酸化
剤電極膜内での酸化剤ガスの拡散が阻害されることにな
り、前述した燃料電池セルにおける反応が低下し、燃料
電池セルの発電性能の低下を招くことに到る。
と、上記した理由により、燃料電池セルからの出口部近
傍では、酸化剤ガス中の水蒸気量が多くなるために、酸
化剤ガスの水蒸気圧力値は高くなる。このために、出口
部近傍の酸化剤電極膜からの生成水の排出が困難とな
る。さらに、酸化剤ガス中の水蒸気圧力値が飽和水蒸気
圧に到達してまった場合(前記の理由により、出口部近
傍において発生する確率が高い。)には、酸化剤電極膜
からの生成水の排出が停止状態となるために、反応によ
って生成された水蒸気が凝縮して液状となった生成水
が、酸化剤電極膜内に多量に滞留されることになる。酸
化剤電極膜内に生成水が多量に滞留されると、触媒層内
の細孔が生成水によって充満されてしまうとか、電極膜
基材に形成されている空隙の少なくとも一部が生成水に
よって充満されてしまう事態となる。こうなると、酸化
剤電極膜内での酸化剤ガスの拡散が阻害されることにな
り、前述した燃料電池セルにおける反応が低下し、燃料
電池セルの発電性能の低下を招くことに到る。
【0017】酸化剤電極膜内に生成水が多量に滞留され
るのを防止する策として、燃料電池セルに供給する酸化
剤ガスに含ませる水蒸気量を減らすことが考えられる
が、この場合には、含ませる水蒸気量を減らし過ぎるこ
とによってPE膜が乾燥してしまうと、PE膜の抵抗率
が増大することによって燃料電池の出力特性の低下を招
く恐れが生じるので、酸化剤ガスの加湿度の調整・管理
が大変困難になるという新たな問題が発生する。
るのを防止する策として、燃料電池セルに供給する酸化
剤ガスに含ませる水蒸気量を減らすことが考えられる
が、この場合には、含ませる水蒸気量を減らし過ぎるこ
とによってPE膜が乾燥してしまうと、PE膜の抵抗率
が増大することによって燃料電池の出力特性の低下を招
く恐れが生じるので、酸化剤ガスの加湿度の調整・管理
が大変困難になるという新たな問題が発生する。
【0018】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、酸化剤電極膜内に
過度の生成水の滞留が発生することの無い、固体高分子
電解質型燃料電池用の燃料電池セルを提供することにあ
る。
みなされたものであり、その目的は、酸化剤電極膜内に
過度の生成水の滞留が発生することの無い、固体高分子
電解質型燃料電池用の燃料電池セルを提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給を受けて直流電力
を発生する燃料電池セルであって、シート状の固体高分
子電解質膜と,この固体高分子電解質膜の両主面のそれ
ぞれに接合されるシート状の燃料電極膜およびシート状
の酸化剤電極膜とを備え、それぞれの燃料電極膜および
酸化剤電極膜は、燃料ガスまたは酸化剤ガスを触媒層に
供給する経路を提供すると共に集電体としての機能を有
する多孔質でシート状の電極膜基材と、電極膜基材の一
方の側面側のほぼ全面に平面的に担持された触媒層とを
有し、それぞれの触媒層側で固体高分子電解質膜の両主
面のそれぞれに密着され、反触媒層側である他方の側面
側には燃料ガスおよび酸化剤ガスがそれぞれ通流される
ものである固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セ
ルにおいて、少なくとも酸化剤電極膜が有する触媒層
は、触媒層の持つ触媒の担持量が、触媒層の平方向の場
所により異なる構成とすること、または、 2)前記1項に記載の手段において、触媒層の持つ触媒
の担持量は、通流される酸化剤ガスの出口の近傍に在る
触媒層において、酸化剤ガスの入口の近傍に在る触媒層
よりも多い構成とすること、により達成される。
は、 1)燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給を受けて直流電力
を発生する燃料電池セルであって、シート状の固体高分
子電解質膜と,この固体高分子電解質膜の両主面のそれ
ぞれに接合されるシート状の燃料電極膜およびシート状
の酸化剤電極膜とを備え、それぞれの燃料電極膜および
酸化剤電極膜は、燃料ガスまたは酸化剤ガスを触媒層に
供給する経路を提供すると共に集電体としての機能を有
する多孔質でシート状の電極膜基材と、電極膜基材の一
方の側面側のほぼ全面に平面的に担持された触媒層とを
有し、それぞれの触媒層側で固体高分子電解質膜の両主
面のそれぞれに密着され、反触媒層側である他方の側面
側には燃料ガスおよび酸化剤ガスがそれぞれ通流される
ものである固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セ
ルにおいて、少なくとも酸化剤電極膜が有する触媒層
は、触媒層の持つ触媒の担持量が、触媒層の平方向の場
所により異なる構成とすること、または、 2)前記1項に記載の手段において、触媒層の持つ触媒
の担持量は、通流される酸化剤ガスの出口の近傍に在る
触媒層において、酸化剤ガスの入口の近傍に在る触媒層
よりも多い構成とすること、により達成される。
【0020】
【作用】前記の(1)式,(2)式に示した電気化学反
応は、前述したように触媒が係わって行われる反応であ
るから、この電気化学反応の際に発生される熱量は、燃
料電池セルの触媒の担持量に対応して発生されるもので
ある。この発明は、この点に着目して行われたものであ
る。
応は、前述したように触媒が係わって行われる反応であ
るから、この電気化学反応の際に発生される熱量は、燃
料電池セルの触媒の担持量に対応して発生されるもので
ある。この発明は、この点に着目して行われたものであ
る。
【0021】すなわち、この発明においては、固体高分
子電解質型燃料電池用の燃料電池セルにおいて、少なく
とも酸化剤電極膜が有する触媒層は、触媒層の持つ触媒
の担持量が、例えば、通流される酸化剤ガスの出口の近
傍に在る触媒層が持つ触媒の担持量を、酸化剤ガスの入
口の近傍に在る触媒層が持つ触媒の担持量よりも多くす
る等、触媒層の面方向の場所により異なる構成とするこ
とにより、少なくとも酸化剤電極膜では、触媒の担持量
の関係で、反応ガスの入口の近傍に対して、反応ガスの
出口の近傍における発熱量が増大されることになる。
子電解質型燃料電池用の燃料電池セルにおいて、少なく
とも酸化剤電極膜が有する触媒層は、触媒層の持つ触媒
の担持量が、例えば、通流される酸化剤ガスの出口の近
傍に在る触媒層が持つ触媒の担持量を、酸化剤ガスの入
口の近傍に在る触媒層が持つ触媒の担持量よりも多くす
る等、触媒層の面方向の場所により異なる構成とするこ
とにより、少なくとも酸化剤電極膜では、触媒の担持量
の関係で、反応ガスの入口の近傍に対して、反応ガスの
出口の近傍における発熱量が増大されることになる。
【0022】これにより、酸化剤ガスの出口部付近にお
ける酸化剤電極膜の運転時温度を、酸化剤ガスの入口部
付近の酸化剤電極膜の運転時温度と比較して、出口部近
傍の酸化剤電極膜からの生成水の排出が容易となるレベ
ルに高くなし得ることで、酸化剤ガスの出口側近傍の酸
化剤電極膜から酸化剤ガスへの生成水の排出能が向上さ
れることになる。
ける酸化剤電極膜の運転時温度を、酸化剤ガスの入口部
付近の酸化剤電極膜の運転時温度と比較して、出口部近
傍の酸化剤電極膜からの生成水の排出が容易となるレベ
ルに高くなし得ることで、酸化剤ガスの出口側近傍の酸
化剤電極膜から酸化剤ガスへの生成水の排出能が向上さ
れることになる。
【0023】また、反応ガス,例えば,酸化剤ガス中の
酸素は、燃料電池セルにおける電気化学反応によって消
費されるために、酸化剤ガス中の酸素濃度は、入口部近
傍の酸化剤ガスに対して出口部近傍の酸化剤ガスでは低
下するものである。前記の構成を備えるこの発明の燃料
電池セルが持つ少なくとも酸化剤電極膜では、反応ガス
の出口の近傍における電気化学反応の反応能が増大され
るために、例えば酸素濃度が低下した出口部近傍の反応
ガスであっても、入口部近傍における電気化学反応度と
ほぼ同様の電気化学反応度を維持できて、燃料電池セル
面の反応ガス通流方向における電気化学反応度をほぼ均
一にできることになる。
酸素は、燃料電池セルにおける電気化学反応によって消
費されるために、酸化剤ガス中の酸素濃度は、入口部近
傍の酸化剤ガスに対して出口部近傍の酸化剤ガスでは低
下するものである。前記の構成を備えるこの発明の燃料
電池セルが持つ少なくとも酸化剤電極膜では、反応ガス
の出口の近傍における電気化学反応の反応能が増大され
るために、例えば酸素濃度が低下した出口部近傍の反応
ガスであっても、入口部近傍における電気化学反応度と
ほぼ同様の電気化学反応度を維持できて、燃料電池セル
面の反応ガス通流方向における電気化学反応度をほぼ均
一にできることになる。
【0024】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図2は、この発明の一実施例による固体高
分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを展開した状態
で模式的に示した要部の側面断面図である。(後記する
異なる実施例等と区別する場合には、実施例というこ
とがある。)図2において、図5に示した従来例による
固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルと同一部
分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
に説明する。図2は、この発明の一実施例による固体高
分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを展開した状態
で模式的に示した要部の側面断面図である。(後記する
異なる実施例等と区別する場合には、実施例というこ
とがある。)図2において、図5に示した従来例による
固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルと同一部
分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0025】図2において、2は、図5に示した従来例
による燃料電池セル6に対して、酸化剤電極膜62に替
えて、酸化剤電極(カソード)膜12を用いるようにし
た燃料電池セルである。酸化剤電極膜12は、図5中に
示した従来例の燃料電池セル6が持つ酸化剤電極膜62
に対して、触媒層62aに替えて触媒層121を、電極
膜基材62bに替えて電極膜基材122を用いるように
している。
による燃料電池セル6に対して、酸化剤電極膜62に替
えて、酸化剤電極(カソード)膜12を用いるようにし
た燃料電池セルである。酸化剤電極膜12は、図5中に
示した従来例の燃料電池セル6が持つ酸化剤電極膜62
に対して、触媒層62aに替えて触媒層121を、電極
膜基材62bに替えて電極膜基材122を用いるように
している。
【0026】電極膜基材122は、電極膜基材62bと
同様に、多孔質の電極膜基材として厚さ寸法が0.4
〔mm〕のカーボンペーパーが用いられているが、図2
中に示したように、酸化剤ガス5bが通流される方向に
沿って、電極膜基材122a,122bにそれぞれ2分
割されている。そうして、反応ガスの上流側の電極膜基
材122aには、従来例の場合と同一内容のディスパー
ジョン混合液を、0.02〔mm〕の均一の厚さに付着
させ、真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った後、
365〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒層1
21aを形成している。
同様に、多孔質の電極膜基材として厚さ寸法が0.4
〔mm〕のカーボンペーパーが用いられているが、図2
中に示したように、酸化剤ガス5bが通流される方向に
沿って、電極膜基材122a,122bにそれぞれ2分
割されている。そうして、反応ガスの上流側の電極膜基
材122aには、従来例の場合と同一内容のディスパー
ジョン混合液を、0.02〔mm〕の均一の厚さに付着
させ、真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った後、
365〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒層1
21aを形成している。
【0027】また、反応ガスの下流側の電極膜基材12
2bには、従来例の場合と同一内容のディスパージョン
混合液を、0.03〔mm〕の均一の厚さに付着させ、
真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った後、365
〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒層121b
を形成している。そうして、触媒層121aと触媒層1
21bとで触媒層121を形成している。
2bには、従来例の場合と同一内容のディスパージョン
混合液を、0.03〔mm〕の均一の厚さに付着させ、
真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った後、365
〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒層121b
を形成している。そうして、触媒層121aと触媒層1
21bとで触媒層121を形成している。
【0028】これ等の、燃料電極膜61および酸化剤電
極膜12とを、触媒層61aと触媒層121との側でP
E膜7を間に挟んだ挟持体を、120〔℃〕,3.5
〔MPa〕の条件で、15〔min〕の間加熱・加圧し
て両膜を接合し、燃料電池セル2を得ている。図2に示
す実施例では前述の構成としたので、酸化剤電極膜12
では、触媒の担持量の関係で、酸化剤ガス5bの入口の
近傍に対して、酸化剤ガス5bの出口の近傍における発
熱量が増大されることになる。このため、酸化剤ガス5
bの出口部近傍における酸化剤電極膜12の運転時温度
を、酸化剤ガス5bの入口部近傍の酸化剤電極膜12の
運転時温度と比較して、出口部近傍の酸化剤電極膜12
からの生成水の排出が容易となるレベルに積極的に高く
なし得る。これにより、酸化剤ガス5bの出口部近傍の
酸化剤電極膜12から酸化剤ガス5bへの生成水の排出
能が向上されることになる。また、酸化剤ガス5bの出
口の近傍における電気化学反応の反応能が増大されるた
めに、酸素濃度が低下した出口部近傍の酸化剤ガス5b
であっても、入口部近傍における電気化学反応度とほぼ
同様の電気化学反応度を維持できる。このため、燃料電
池セル2の表面の酸化剤ガス5b通流方向における電気
化学反応度の均一度を改善できることになる。
極膜12とを、触媒層61aと触媒層121との側でP
E膜7を間に挟んだ挟持体を、120〔℃〕,3.5
〔MPa〕の条件で、15〔min〕の間加熱・加圧し
て両膜を接合し、燃料電池セル2を得ている。図2に示
す実施例では前述の構成としたので、酸化剤電極膜12
では、触媒の担持量の関係で、酸化剤ガス5bの入口の
近傍に対して、酸化剤ガス5bの出口の近傍における発
熱量が増大されることになる。このため、酸化剤ガス5
bの出口部近傍における酸化剤電極膜12の運転時温度
を、酸化剤ガス5bの入口部近傍の酸化剤電極膜12の
運転時温度と比較して、出口部近傍の酸化剤電極膜12
からの生成水の排出が容易となるレベルに積極的に高く
なし得る。これにより、酸化剤ガス5bの出口部近傍の
酸化剤電極膜12から酸化剤ガス5bへの生成水の排出
能が向上されることになる。また、酸化剤ガス5bの出
口の近傍における電気化学反応の反応能が増大されるた
めに、酸素濃度が低下した出口部近傍の酸化剤ガス5b
であっても、入口部近傍における電気化学反応度とほぼ
同様の電気化学反応度を維持できる。このため、燃料電
池セル2の表面の酸化剤ガス5b通流方向における電気
化学反応度の均一度を改善できることになる。
【0029】図1は、この発明の異なる実施例による固
体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを展開した
状態で模式的に示した要部の側面断面図である。(他の
実施例と区別する場合には、実施例ということがあ
る。)図1において、図2に示したこの発明の一実施例
による固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セル、
図5に示した従来例による固体高分子電解質型燃料電池
用の燃料電池セルと同一部分には同じ符号を付し、その
説明を省略する。
体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを展開した
状態で模式的に示した要部の側面断面図である。(他の
実施例と区別する場合には、実施例ということがあ
る。)図1において、図2に示したこの発明の一実施例
による固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セル、
図5に示した従来例による固体高分子電解質型燃料電池
用の燃料電池セルと同一部分には同じ符号を付し、その
説明を省略する。
【0030】図1において、1は、図2に示したこの発
明の一実施例による燃料電池セル2に対して、燃料電極
膜61に替えて、燃料電極(アノード)膜11を用いる
ようにした燃料電池セルである。燃料電極膜11は、図
2,図5中に示した燃料電極膜61に対して、触媒層6
1aに替えて触媒層111を、電極膜基材61bに替え
て電極膜基材112を用いるようにしている。
明の一実施例による燃料電池セル2に対して、燃料電極
膜61に替えて、燃料電極(アノード)膜11を用いる
ようにした燃料電池セルである。燃料電極膜11は、図
2,図5中に示した燃料電極膜61に対して、触媒層6
1aに替えて触媒層111を、電極膜基材61bに替え
て電極膜基材112を用いるようにしている。
【0031】電極膜基材112は、電極膜基材61bと
同様に、多孔質の電極膜基材として厚さ寸法が0.4
〔mm〕のカーボンペーパーが用いられているが、図1
中に示したように、燃料ガス5aが通流される方向に沿
って、電極膜基材112a,112bに2分割されてい
る。そうして、反応ガスの上流側の電極膜基材112a
には、従来例の場合と同一内容のディスパージョン混合
液を、0.02〔mm〕の均一の厚さに付着させ、真空
乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った後、365
〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒層111a
を形成している。
同様に、多孔質の電極膜基材として厚さ寸法が0.4
〔mm〕のカーボンペーパーが用いられているが、図1
中に示したように、燃料ガス5aが通流される方向に沿
って、電極膜基材112a,112bに2分割されてい
る。そうして、反応ガスの上流側の電極膜基材112a
には、従来例の場合と同一内容のディスパージョン混合
液を、0.02〔mm〕の均一の厚さに付着させ、真空
乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った後、365
〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒層111a
を形成している。
【0032】また、反応ガスの下流側のの電極膜基材1
12bには、従来例の場合と同一内容のディスパージョ
ン混合液を、0.03〔mm〕の均一の厚さに付着さ
せ、真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った後、3
65〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒層11
1bを形成している。そうして、触媒層111aと触媒
層111bとで触媒層111を形成している。
12bには、従来例の場合と同一内容のディスパージョ
ン混合液を、0.03〔mm〕の均一の厚さに付着さ
せ、真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った後、3
65〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒層11
1bを形成している。そうして、触媒層111aと触媒
層111bとで触媒層111を形成している。
【0033】これ等の、燃料電極膜11および酸化剤電
極膜12とを、触媒層111と触媒層121との側でP
E膜7を間に挟んだ挟持体を、120〔℃〕,3.5
〔MPa〕の条件で、15〔min〕の間加熱・加圧し
て両膜を接合し、燃料電池セル1を得ている。図1に示
す実施例では前述の構成としたので、図2に示した実施
例における構成に加えて、燃料電極膜11でも、触媒の
担持量の関係で、燃料ガス5aの入口の近傍に対して、
燃料ガス5aの出口の近傍における発熱量が増大される
ことになる。燃料電極膜11と酸化剤電極膜12とが共
に、反応ガスの出口部近傍における発熱量が、反応ガス
の入口部近傍における発熱量よりも増大されることによ
り、酸化剤ガス5bの出口部近傍における酸化剤電極膜
12の運転時温度の、酸化剤ガス5bの入口部近傍の酸
化剤電極膜の運転時温度に対する温度差を、図2に示し
た実施例の場合よりも高くすることが可能となる。これ
により、出口部近傍の酸化剤電極膜12から酸化剤ガス
5bへの生成水の排出能が一層向上されることになる。
また、酸化剤ガス5bに対する場合に加えて、燃料ガス
5aの出口の近傍における電気化学反応の反応能も増大
されるために、水素濃度が低下した出口側付近の燃料ガ
ス5aであっても、入口側付近における電気化学反応度
とほぼ同様の電気化学反応度を維持できる。このため、
燃料電池セル2の両表面の反応ガス通流方向における電
気化学反応度をほぼ均一にできることになる。
極膜12とを、触媒層111と触媒層121との側でP
E膜7を間に挟んだ挟持体を、120〔℃〕,3.5
〔MPa〕の条件で、15〔min〕の間加熱・加圧し
て両膜を接合し、燃料電池セル1を得ている。図1に示
す実施例では前述の構成としたので、図2に示した実施
例における構成に加えて、燃料電極膜11でも、触媒の
担持量の関係で、燃料ガス5aの入口の近傍に対して、
燃料ガス5aの出口の近傍における発熱量が増大される
ことになる。燃料電極膜11と酸化剤電極膜12とが共
に、反応ガスの出口部近傍における発熱量が、反応ガス
の入口部近傍における発熱量よりも増大されることによ
り、酸化剤ガス5bの出口部近傍における酸化剤電極膜
12の運転時温度の、酸化剤ガス5bの入口部近傍の酸
化剤電極膜の運転時温度に対する温度差を、図2に示し
た実施例の場合よりも高くすることが可能となる。これ
により、出口部近傍の酸化剤電極膜12から酸化剤ガス
5bへの生成水の排出能が一層向上されることになる。
また、酸化剤ガス5bに対する場合に加えて、燃料ガス
5aの出口の近傍における電気化学反応の反応能も増大
されるために、水素濃度が低下した出口側付近の燃料ガ
ス5aであっても、入口側付近における電気化学反応度
とほぼ同様の電気化学反応度を維持できる。このため、
燃料電池セル2の両表面の反応ガス通流方向における電
気化学反応度をほぼ均一にできることになる。
【0034】図3は、この発明のさらに異なる実施例に
よる固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを展
開した状態で模式的に示した要部の側面断面図である。
(他の実施例と区別する場合には、実施例ということ
がある。)図3において、図5に示した従来例による燃
料電池セルと同一部分には同じ符号を付し、その説明を
省略する。
よる固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを展
開した状態で模式的に示した要部の側面断面図である。
(他の実施例と区別する場合には、実施例ということ
がある。)図3において、図5に示した従来例による燃
料電池セルと同一部分には同じ符号を付し、その説明を
省略する。
【0035】図3において、3は、図5に示した従来例
による燃料電池セル6に対して、燃料電極膜61および
酸化剤電極膜62に替えて、それぞれ、燃料電極(アノ
ード)膜31および酸化剤電極(カソード)膜32を用
いるようにした燃料電池セルである。燃料電極膜31
は、図5中に示した従来例の燃料電池セル6が持つ燃料
電極膜61に対して、触媒層61aに替えて触媒層31
1を、電極膜基材61bに替えて電極膜基材312を用
いるようにしている。また、酸化剤電極膜32は、図5
中に示した従来例の燃料電池セル6が持つ酸化剤電極膜
62に対して、触媒層62aに替えて触媒層321を、
電極膜基材62bに替えて電極膜基材322を用いるよ
うにしている。
による燃料電池セル6に対して、燃料電極膜61および
酸化剤電極膜62に替えて、それぞれ、燃料電極(アノ
ード)膜31および酸化剤電極(カソード)膜32を用
いるようにした燃料電池セルである。燃料電極膜31
は、図5中に示した従来例の燃料電池セル6が持つ燃料
電極膜61に対して、触媒層61aに替えて触媒層31
1を、電極膜基材61bに替えて電極膜基材312を用
いるようにしている。また、酸化剤電極膜32は、図5
中に示した従来例の燃料電池セル6が持つ酸化剤電極膜
62に対して、触媒層62aに替えて触媒層321を、
電極膜基材62bに替えて電極膜基材322を用いるよ
うにしている。
【0036】それぞれの電極膜基材312,322は、
電極膜基材61b,62bと同様に、多孔質の電極膜基
材として厚さ寸法が0.4〔mm〕のカーボンペーパー
が用いられているが、図3中に示したように、燃料ガス
5aおよび酸化剤ガス5bが通流される方向に沿って、
電極膜基材312a,312b,312c、および、電
極膜基材322a,322b,322c、にそれぞれ3
分割されている。そうして、反応ガスの上流側のそれぞ
れの電極膜基材312a,322aには、従来例の場合
と同一内容のディスパージョン混合液を、0.02〔m
m〕の均一の厚さに付着させ、真空乾燥器によって24
〔h〕乾燥を行った後、365〔℃〕で15〔min〕
の間焼成して、触媒層311a,321aを形成してい
る。
電極膜基材61b,62bと同様に、多孔質の電極膜基
材として厚さ寸法が0.4〔mm〕のカーボンペーパー
が用いられているが、図3中に示したように、燃料ガス
5aおよび酸化剤ガス5bが通流される方向に沿って、
電極膜基材312a,312b,312c、および、電
極膜基材322a,322b,322c、にそれぞれ3
分割されている。そうして、反応ガスの上流側のそれぞ
れの電極膜基材312a,322aには、従来例の場合
と同一内容のディスパージョン混合液を、0.02〔m
m〕の均一の厚さに付着させ、真空乾燥器によって24
〔h〕乾燥を行った後、365〔℃〕で15〔min〕
の間焼成して、触媒層311a,321aを形成してい
る。
【0037】また、反応ガスの中流域のそれぞれの電極
膜基材312b,322bには、従来例の場合と同一内
容のディスパージョン混合液を、0.025〔mm〕の
均一の厚さに付着させ、真空乾燥器によって24〔h〕
乾燥を行った後、365〔℃〕で15〔min〕の間焼
成して、触媒層311b,321bを形成している。さ
らに、反応ガスの下流側のそれぞれの電極膜基材312
c,322cには、従来例の場合と同一内容のディスパ
ージョン混合液を、0.03〔mm〕の均一の厚さに付
着させ、真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った
後、365〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒
層311c,321cを形成している。そうして、触媒
層311a,触媒層311b,触媒層311cとで触媒
層311を形成し、触媒層321a,触媒層321b,
触媒層321cとで触媒層321を形成している。
膜基材312b,322bには、従来例の場合と同一内
容のディスパージョン混合液を、0.025〔mm〕の
均一の厚さに付着させ、真空乾燥器によって24〔h〕
乾燥を行った後、365〔℃〕で15〔min〕の間焼
成して、触媒層311b,321bを形成している。さ
らに、反応ガスの下流側のそれぞれの電極膜基材312
c,322cには、従来例の場合と同一内容のディスパ
ージョン混合液を、0.03〔mm〕の均一の厚さに付
着させ、真空乾燥器によって24〔h〕乾燥を行った
後、365〔℃〕で15〔min〕の間焼成して、触媒
層311c,321cを形成している。そうして、触媒
層311a,触媒層311b,触媒層311cとで触媒
層311を形成し、触媒層321a,触媒層321b,
触媒層321cとで触媒層321を形成している。
【0038】これ等の燃料電極膜31および酸化剤電極
膜32とを、触媒層311と触媒層321との側でPE
膜7を間に挟んだ挟持体を、120〔℃〕,3.5〔M
Pa〕の条件で、15〔min〕の間加熱・加圧して両
膜を接合し、燃料電池セル3を得ている。図3に示す実
施例では前述の構成としたので、図1に示した実施例に
おける構成の場合と比較して、両電極膜(燃料電極膜3
1等と酸化剤電極膜32等とを総称する場合には、この
ように言うことがある。)の触媒の担持量の関係で、反
応ガスの入口部近傍から反応ガスの出口部近傍に到る間
の発熱量の増大度が均等化されることになる。このた
め、酸化剤電極膜32の運転時温度の,酸化剤ガス5b
の入口部近傍から酸化剤ガス5bの出口部近傍に到る間
の変化を、しだいに高くするようにすることが可能とな
る。これにより、酸化剤電極膜12から酸化剤ガス5b
への生成水の排出能を、出口部近傍を含み,酸化剤電極
膜32のほぼ全面にわたって向上させることが可能にな
る。また、燃料電池セル2の両表面の反応ガス通流方向
における電気化学反応度を一層均一化することが可能と
なる。
膜32とを、触媒層311と触媒層321との側でPE
膜7を間に挟んだ挟持体を、120〔℃〕,3.5〔M
Pa〕の条件で、15〔min〕の間加熱・加圧して両
膜を接合し、燃料電池セル3を得ている。図3に示す実
施例では前述の構成としたので、図1に示した実施例に
おける構成の場合と比較して、両電極膜(燃料電極膜3
1等と酸化剤電極膜32等とを総称する場合には、この
ように言うことがある。)の触媒の担持量の関係で、反
応ガスの入口部近傍から反応ガスの出口部近傍に到る間
の発熱量の増大度が均等化されることになる。このた
め、酸化剤電極膜32の運転時温度の,酸化剤ガス5b
の入口部近傍から酸化剤ガス5bの出口部近傍に到る間
の変化を、しだいに高くするようにすることが可能とな
る。これにより、酸化剤電極膜12から酸化剤ガス5b
への生成水の排出能を、出口部近傍を含み,酸化剤電極
膜32のほぼ全面にわたって向上させることが可能にな
る。また、燃料電池セル2の両表面の反応ガス通流方向
における電気化学反応度を一層均一化することが可能と
なる。
【0039】この実施例の項で今まで説明してきた実施
例〜による燃料電池セル、および従来例の燃料電池
セルを用いた単位燃料電池装置のそれぞれについて、燃
料電極膜および酸化剤電極膜が持つ温度分布の実測例を
まとめて「表1」中に示す。なお、「表1」において、
安定性の評価は、それぞれの単位燃料電池装置を24時
間連続して運転し、それぞれの単位燃料電池装置が出力
する電圧値の低下度が2〔%〕未満であったものは○と
し、2〔%〕以上であったものは△としている。
例〜による燃料電池セル、および従来例の燃料電池
セルを用いた単位燃料電池装置のそれぞれについて、燃
料電極膜および酸化剤電極膜が持つ温度分布の実測例を
まとめて「表1」中に示す。なお、「表1」において、
安定性の評価は、それぞれの単位燃料電池装置を24時
間連続して運転し、それぞれの単位燃料電池装置が出力
する電圧値の低下度が2〔%〕未満であったものは○と
し、2〔%〕以上であったものは△としている。
【0040】
【表1】
【0041】「表1」において、反応ガスの入口部の温
度(「表1」中のa,b)と反応ガスの出口部の温
度(「表1」中のa,b)との温度差に着目する
と、従来例での温度差が僅か約3〔℃〕であるのに対し
て、この発明による実施例〜の場合では、6〜7
〔℃〕程度の温度差が得られている。またこれにより、
反応ガスの出口部近傍を含む酸化剤電極膜12,32中
には、生成水が多量に滞留されることは解消されること
で、生成水が多量に滞留されることが主原因となって発
生する出力電圧値の低下度が減少されていることが確認
できる。
度(「表1」中のa,b)と反応ガスの出口部の温
度(「表1」中のa,b)との温度差に着目する
と、従来例での温度差が僅か約3〔℃〕であるのに対し
て、この発明による実施例〜の場合では、6〜7
〔℃〕程度の温度差が得られている。またこれにより、
反応ガスの出口部近傍を含む酸化剤電極膜12,32中
には、生成水が多量に滞留されることは解消されること
で、生成水が多量に滞留されることが主原因となって発
生する出力電圧値の低下度が減少されていることが確認
できる。
【0042】実施例における今までの説明では、燃料電
池セル1〜3が備える電極膜基材112,122,31
2,322は、反応ガスの通流する方向に複数に分割さ
れるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例
えば、燃料電池セル1〜3が備える燃料電極膜,酸化剤
電極膜用の電極膜基材は一体のものであってもよく、電
極膜基材上に形成される触媒層は、この一体の電極膜基
材に反応ガスの通流する方向に厚さを変えて形成されて
もよいものである。
池セル1〜3が備える電極膜基材112,122,31
2,322は、反応ガスの通流する方向に複数に分割さ
れるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例
えば、燃料電池セル1〜3が備える燃料電極膜,酸化剤
電極膜用の電極膜基材は一体のものであってもよく、電
極膜基材上に形成される触媒層は、この一体の電極膜基
材に反応ガスの通流する方向に厚さを変えて形成されて
もよいものである。
【0043】
【発明の効果】この発明においては、固体高分子電解質
型燃料電池用の燃料電池セルを前述の構成とすることに
より、反応ガスの入口部と出口部との間の温度差に着目
すると、表1中に示したように、従来例の場合に対して
2倍以上の温度差を得ることが可能となる。これによ
り、少なくとも酸化剤電極膜中に生成水が多量に滞留さ
れて,酸化剤電極膜内で酸化剤ガスの拡散が阻害される
ことが解消されるので、燃料電池セルの出力電圧値の低
下度が減少されるとの効果を奏する。
型燃料電池用の燃料電池セルを前述の構成とすることに
より、反応ガスの入口部と出口部との間の温度差に着目
すると、表1中に示したように、従来例の場合に対して
2倍以上の温度差を得ることが可能となる。これによ
り、少なくとも酸化剤電極膜中に生成水が多量に滞留さ
れて,酸化剤電極膜内で酸化剤ガスの拡散が阻害される
ことが解消されるので、燃料電池セルの出力電圧値の低
下度が減少されるとの効果を奏する。
【図1】この発明の異なる実施例による固体高分子電解
質型燃料電池用の燃料電池セルを展開した状態で模式的
に示した要部の側面断面図
質型燃料電池用の燃料電池セルを展開した状態で模式的
に示した要部の側面断面図
【図2】この発明の一実施例による固体高分子電解質型
燃料電池用の燃料電池セルを展開した状態で模式的に示
した要部の側面断面図
燃料電池用の燃料電池セルを展開した状態で模式的に示
した要部の側面断面図
【図3】この発明のさらに異なる実施例による固体高分
子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを展開した状態で
模式的に示した要部の側面断面図
子電解質型燃料電池用の燃料電池セルを展開した状態で
模式的に示した要部の側面断面図
【図4】一般例の固体高分子電解質型燃料電池を示すそ
の概念図
の概念図
【図5】従来例の固体高分子電解質型燃料電池用の燃料
電池セルを展開した状態で模式的に示した要部の側面断
面図
電池セルを展開した状態で模式的に示した要部の側面断
面図
【図6】図5に示した燃料電池セルを用いて構成された
一般例の単位燃料電池装置を模式的に示した要部の側面
断面図
一般例の単位燃料電池装置を模式的に示した要部の側面
断面図
1 燃料電池セル 11 燃料電極膜 111 触媒層 112 電極膜基材 12 酸化剤電極膜 121 触媒層 122 電極膜基材 5a 燃料ガス 5b 酸化剤ガス
Claims (2)
- 【請求項1】燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給を受けて
直流電力を発生する燃料電池セルであって、シート状の
固体高分子電解質膜と,この固体高分子電解質膜の両主
面のそれぞれに接合されるシート状の燃料電極膜および
シート状の酸化剤電極膜とを備え、それぞれの燃料電極
膜および酸化剤電極膜は、燃料ガスまたは酸化剤ガスを
触媒層に供給する経路を提供すると共に集電体としての
機能を有する多孔質でシート状の電極膜基材と、電極膜
基材の一方の側面側のほぼ全面に平面的に担持された触
媒層とを有し、それぞれの触媒層側で固体高分子電解質
膜の両主面のそれぞれに密着され、反触媒層側である他
方の側面側には燃料ガスおよび酸化剤ガスがそれぞれ通
流されるものである固体高分子電解質型燃料電池用の燃
料電池セルにおいて、 少なくとも酸化剤電極膜が有する触媒層は、触媒層の持
つ触媒の担持量が、触媒層の面方向の場所により異なる
ことを特徴とする固体高分子電解質型燃料電池用の燃料
電池セル。 - 【請求項2】請求項1に記載の固体高分子電解質型燃料
電池用の燃料電池セルにおいて、 触媒層の持つ触媒の担持量は、通流される酸化剤ガスの
出口の近傍に在る触媒層において、酸化剤ガスの入口の
近傍に在る触媒層よりも多いことを特徴とする固体高分
子電解質型燃料電池用の燃料電池セル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6309375A JPH08167416A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6309375A JPH08167416A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08167416A true JPH08167416A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=17992252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6309375A Pending JPH08167416A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 固体高分子電解質型燃料電池用の燃料電池セル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08167416A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6117579A (en) * | 1997-03-25 | 2000-09-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Polymer electrolyte fuel cell |
| JP2001236976A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-31 | Sanyo Electric Co Ltd | 燃料電池 |
| EP1176654A3 (en) * | 2000-07-25 | 2002-08-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell |
| JP2002298859A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-11 | Nippon Soken Inc | 燃料電池 |
| EP1063717A3 (en) * | 1999-06-22 | 2004-03-17 | SANYO ELECTRIC Co., Ltd. | Stable and high-performance fuel cell |
| KR100446781B1 (ko) * | 2002-07-30 | 2004-09-07 | 엘지전자 주식회사 | 연료전지의 혼합전극 구조 |
| JP2005078975A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高分子電解質膜−電極接合体およびこれを用いた高分子電解質型燃料電池 |
| JP2005149802A (ja) * | 2003-11-12 | 2005-06-09 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池用電解質膜および燃料電池 |
| EP1298745A3 (en) * | 2001-09-28 | 2006-10-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Polymer electrolyte fuel cell |
| WO2007061069A1 (ja) | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 膜触媒層接合体、膜電極接合体、燃料電池および燃料電池スタック |
| WO2008152794A1 (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Panasonic Corporation | 高分子電解質形燃料電池 |
| WO2019228624A1 (fr) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives | Pile a combustible limitant l'empoisonnement au co et procede de diagnostic d'empoisonnement |
| JP2021136092A (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-13 | 旭化成株式会社 | 膜−電極複合体 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP6309375A patent/JPH08167416A/ja active Pending
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| WO2007061069A1 (ja) | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 膜触媒層接合体、膜電極接合体、燃料電池および燃料電池スタック |
| US8129073B2 (en) | 2005-11-25 | 2012-03-06 | Panasonic Corporation | Catalyst-coated membrane, membrane-electrode assembly, fuel cell and fuel cell stack |
| WO2008152794A1 (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Panasonic Corporation | 高分子電解質形燃料電池 |
| JP5214600B2 (ja) * | 2007-06-08 | 2013-06-19 | パナソニック株式会社 | 高分子電解質形燃料電池 |
| WO2019228624A1 (fr) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives | Pile a combustible limitant l'empoisonnement au co et procede de diagnostic d'empoisonnement |
| US12230807B2 (en) | 2018-05-30 | 2025-02-18 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Fuel cell limiting co poisoning and poisoning diagnostic process |
| JP2021136092A (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-13 | 旭化成株式会社 | 膜−電極複合体 |
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