JPH08168374A - 直接的細胞間伝染可能なgD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体 - Google Patents
直接的細胞間伝染可能なgD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体Info
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- JPH08168374A JPH08168374A JP7181986A JP18198695A JPH08168374A JP H08168374 A JPH08168374 A JP H08168374A JP 7181986 A JP7181986 A JP 7181986A JP 18198695 A JP18198695 A JP 18198695A JP H08168374 A JPH08168374 A JP H08168374A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全で、低ビルレンス及び高効力の、ウシヘ
ルペスウイルス防御ワクチン用免疫原ウイルスを提供す
る。 【解決手段】 直接的細胞間伝染特性を示すgD陰性ウ
シヘルペスウイルス突然変異体、直接的細胞間伝染特性
をもたないウシヘルペスウイルスにこの特性を付与する
ことが可能なDNAフラグメント、この突然変異体をベ
ースとするワクチン、及びウシヘルペスウイルスに対す
る動物の防御方法。直接的細胞間伝染特性を示すことを
特徴とするD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体。
ルペスウイルス防御ワクチン用免疫原ウイルスを提供す
る。 【解決手段】 直接的細胞間伝染特性を示すgD陰性ウ
シヘルペスウイルス突然変異体、直接的細胞間伝染特性
をもたないウシヘルペスウイルスにこの特性を付与する
ことが可能なDNAフラグメント、この突然変異体をベ
ースとするワクチン、及びウシヘルペスウイルスに対す
る動物の防御方法。直接的細胞間伝染特性を示すことを
特徴とするD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直接的細胞間伝染特
性を示すgD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体、直
接的細胞間伝染特性をもたないウシヘルペスウイルスに
この特性を付与することが可能なDNAフラグメント、
前記突然変異体をベースとするワクチン、及びウシヘル
ペスウイルスに対する動物の防御方法に関する。
性を示すgD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体、直
接的細胞間伝染特性をもたないウシヘルペスウイルスに
この特性を付与することが可能なDNAフラグメント、
前記突然変異体をベースとするワクチン、及びウシヘル
ペスウイルスに対する動物の防御方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ヘルペ
スウイルスは2本鎖DNAを含む大型ウイルスの広範な
科であり、哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類及び両生類で疾
患を誘発する。
スウイルスは2本鎖DNAを含む大型ウイルスの広範な
科であり、哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類及び両生類で疾
患を誘発する。
【0003】前記2本鎖DNAは属に依存して約30〜
35のポリペプチドをコードする。前記DNAの分子量
範囲は、ブチナマズヘルペスウイルスの120kbpか
らヒトサイトメガロウイルスの230kbpまでと非常
に広い。DNAのGC含量範囲はイヌヘルペスウイルス
の32%からウシヘルペスウイルスの72〜73%まで
と更に広い。
35のポリペプチドをコードする。前記DNAの分子量
範囲は、ブチナマズヘルペスウイルスの120kbpか
らヒトサイトメガロウイルスの230kbpまでと非常
に広い。DNAのGC含量範囲はイヌヘルペスウイルス
の32%からウシヘルペスウイルスの72〜73%まで
と更に広い。
【0004】伝染性ウシ鼻気管炎(IBR)、膿疱性伝
染性外陰膣炎(IPV)及び伝染性亀頭包皮炎(IB
P)を誘発するウイルス物質はヘルペスウイルス、より
特定的にはαヘルペスウイルス亜科に属する(Roiz
man,B.Fields,B.N., Knipe,
D.M.(編)Fundamental Virol
ogy. Ravans Press, New Yo
rk: 841−847(1991))。
染性外陰膣炎(IPV)及び伝染性亀頭包皮炎(IB
P)を誘発するウイルス物質はヘルペスウイルス、より
特定的にはαヘルペスウイルス亜科に属する(Roiz
man,B.Fields,B.N., Knipe,
D.M.(編)Fundamental Virol
ogy. Ravans Press, New Yo
rk: 841−847(1991))。
【0005】上記ウイルス物質はウシヘルペスウイルス
I(Roizmanら; Intervirology
16: 210−217(1987))、より最近で
はウシ科ヘルペスウイルスI(Ludwig,H.,
B.Roizman(編)The Herpesvir
uses. Plenum Press New Yo
rk,vol.2: 135−214(1983))と
総称されている。交差中和試験でBHV−I単離物はそ
の起源がIBRであるかIPV/IBPであるかに関係
なく全て単一の血清型を示す(Gillespieら;
Cornell Vet.49: 288−297
(1959), McKercherら;Can.J.
Comp.Med.23: 320−328(195
9))。多数の異なる単離物の制限酵素分析によると、
制限部位パターンは異なるが、パターンと単離物の起源
との間に相関は存在しないことが判明した。従って、原
因物質はいずれの場合もウシヘルペスウイルスIである
が、BHV−I感染部位が疾患の作用を決定するという
のが現在の通説である。
I(Roizmanら; Intervirology
16: 210−217(1987))、より最近で
はウシ科ヘルペスウイルスI(Ludwig,H.,
B.Roizman(編)The Herpesvir
uses. Plenum Press New Yo
rk,vol.2: 135−214(1983))と
総称されている。交差中和試験でBHV−I単離物はそ
の起源がIBRであるかIPV/IBPであるかに関係
なく全て単一の血清型を示す(Gillespieら;
Cornell Vet.49: 288−297
(1959), McKercherら;Can.J.
Comp.Med.23: 320−328(195
9))。多数の異なる単離物の制限酵素分析によると、
制限部位パターンは異なるが、パターンと単離物の起源
との間に相関は存在しないことが判明した。従って、原
因物質はいずれの場合もウシヘルペスウイルスIである
が、BHV−I感染部位が疾患の作用を決定するという
のが現在の通説である。
【0006】今日、αヘルペスウイルス亜科には数種の
異なるウシヘルペスウイルスタイプ、即ちタイプI(上
記)、II(ウシ乳頭炎ウイルス)、IV(ウシサイト
メガロウイルス)及びV(ウシ脳炎ウイルス)が知られ
ている。
異なるウシヘルペスウイルスタイプ、即ちタイプI(上
記)、II(ウシ乳頭炎ウイルス)、IV(ウシサイト
メガロウイルス)及びV(ウシ脳炎ウイルス)が知られ
ている。
【0007】伝染性ウシ鼻気管炎は例えば、a)臨床徴
候の有無を問わず急性感染しており、ウイルスを放散し
続ける動物、及びb)潜伏感染しており、刺激を受ける
毎にウイルスの放散を開始する動物を介して伝播され得
る。
候の有無を問わず急性感染しており、ウイルスを放散し
続ける動物、及びb)潜伏感染しており、刺激を受ける
毎にウイルスの放散を開始する動物を介して伝播され得
る。
【0008】IPV/IBPは例えば汚染した精液、自
然交尾、雄牛又は牧夫を介して伝播される。
然交尾、雄牛又は牧夫を介して伝播される。
【0009】BHV−I感染の最も一般的な症状は軽度
呼吸疾患から呼吸管全体の重度感染に至るウシ鼻気管炎
である。
呼吸疾患から呼吸管全体の重度感染に至るウシ鼻気管炎
である。
【0010】経済的観点からみても、IBRはBHV−
I感染の最も重要な症状である。
I感染の最も重要な症状である。
【0011】BHV−I感染の別の比較的重要な形態は
生殖器形態であり、雌牛に膿疱性外陰膣炎を誘発し、雄
牛に伝染性亀頭包皮炎を誘発する。
生殖器形態であり、雌牛に膿疱性外陰膣炎を誘発し、雄
牛に伝染性亀頭包皮炎を誘発する。
【0012】発生頻度は低いが、前記ウイルスは流産、
結膜炎及び脳炎にも結び付けられる。
結膜炎及び脳炎にも結び付けられる。
【0013】BHV−Iは全大陸でウシに広く見られる
が、その宿主範囲は限られている。多数の野生種は血清
陽性であることが判っているが、明確な臨床徴候はウシ
にしか観察されていない。
が、その宿主範囲は限られている。多数の野生種は血清
陽性であることが判っているが、明確な臨床徴候はウシ
にしか観察されていない。
【0014】IBR及びIPVは1世紀以上前からヨー
ロッパで知られているが、アフリカ及び動物園の野生反
芻動物は真のウイルス保有体であると思われる。
ロッパで知られているが、アフリカ及び動物園の野生反
芻動物は真のウイルス保有体であると思われる。
【0015】動物が相互に密接に接触している(IP
V)ならば、IBR及びIPV両者の罹病率は通常10
0%である。
V)ならば、IBR及びIPV両者の罹病率は通常10
0%である。
【0016】罹病率が<100%ならば、動物は抗体に
より防御される。IBR及びIPVの場合、死に至るこ
とは稀である。しかしながら、子牛がBHV−Iにより
誘発される脳炎の結果として死亡することは稀ではな
い。更に、数種のBHV−I株は流産を誘発することが
報告されている。
より防御される。IBR及びIPVの場合、死に至るこ
とは稀である。しかしながら、子牛がBHV−Iにより
誘発される脳炎の結果として死亡することは稀ではな
い。更に、数種のBHV−I株は流産を誘発することが
報告されている。
【0017】二次細菌感染の結果、肺炎及び腸炎を生じ
る場合もある(Bielefeld−Ohmannら;
J.Infect.Diseases 151:93
7−947(1985))。
る場合もある(Bielefeld−Ohmannら;
J.Infect.Diseases 151:93
7−947(1985))。
【0018】ヘルペスウイルスに対する免疫は、a)中
和抗体及び補体依存性溶解を誘導して遊離ウイルスを不
活化させ、b)細胞毒性T細胞を誘導してウイルス感染
細胞を除去するという少なくとも2つのメカニズムに依
存する。
和抗体及び補体依存性溶解を誘導して遊離ウイルスを不
活化させ、b)細胞毒性T細胞を誘導してウイルス感染
細胞を除去するという少なくとも2つのメカニズムに依
存する。
【0019】一般に、病原性微生物及びウイルス(例え
ばウシヘルペスウイルス)による感染からウシを防御す
るには、生ワクチン、不活化ワクチン及びサブユニット
ワクチンを用いることができる。
ばウシヘルペスウイルス)による感染からウシを防御す
るには、生ワクチン、不活化ワクチン及びサブユニット
ワクチンを用いることができる。
【0020】しかしながら、これらの型のワクチンには
多数の欠点がある。弱毒ワクチンを使用する際には、弱
毒化の不十分な病原性微生物を動物に接種する危険が常
に付随する。また、弱毒微生物はビルレント状態に復帰
して接種動物に疾患を誘発し、その結果、他の動物に病
原体を伝播する恐れがある。更に、混合生ウイルスワク
チンの場合には、抗原成分の相互作用により成分の1種
以上の力価が低下するという問題がある。
多数の欠点がある。弱毒ワクチンを使用する際には、弱
毒化の不十分な病原性微生物を動物に接種する危険が常
に付随する。また、弱毒微生物はビルレント状態に復帰
して接種動物に疾患を誘発し、その結果、他の動物に病
原体を伝播する恐れがある。更に、混合生ウイルスワク
チンの場合には、抗原成分の相互作用により成分の1種
以上の力価が低下するという問題がある。
【0021】不活化ワクチンは一般に安全であるとみな
されるが、一般に低レベルの免疫しか誘発せず、繰り返
し免疫感作する必要がある。更に、病原体の抗原決定基
を誘導する中和が不活化処理により変化し、ワクチンの
免疫感作力価が低下する恐れがある。また、不活化ワク
チンでは細胞免疫を十分に始動することができない。
されるが、一般に低レベルの免疫しか誘発せず、繰り返
し免疫感作する必要がある。更に、病原体の抗原決定基
を誘導する中和が不活化処理により変化し、ワクチンの
免疫感作力価が低下する恐れがある。また、不活化ワク
チンでは細胞免疫を十分に始動することができない。
【0022】サブユニットワクチンは不活化ワクチンと
同一の欠点がある上に、生物全体との差異の少ない抗原
決定基を含むので、この防御範囲は狭い。
同一の欠点がある上に、生物全体との差異の少ない抗原
決定基を含むので、この防御範囲は狭い。
【0023】近年では、組換えDNA技術を用いて安全
な生きた突然変異体を開発できるようになった。これ
は、ビルレンス機能を有する遺伝子を故意に不活化する
ことにより実施されている。
な生きた突然変異体を開発できるようになった。これ
は、ビルレンス機能を有する遺伝子を故意に不活化する
ことにより実施されている。
【0024】これらの組換えDNAに由来する生きた改
変ウイルスはウシヘルペスウイルスに対するワクチンの
製造以外にも使用できる。このようなウイルスはウシの
他の伝染病の抗原決定基をコードする外来遺伝情報のキ
ャリヤーとしても使用できる。その結果、ウシのこれら
の伝染病に基づく弱毒ワクチンの使用に伴う潜在的危険
を回避することができる。この種の改変生キャリヤーワ
クチンは、アジュバントを必ずしも必要とすることなく
細胞及び体液免疫系の両者を潜在的に刺激し、異なる抗
原成分の負の相互干渉の危険なしに多価ワクチンを構成
することができる。
変ウイルスはウシヘルペスウイルスに対するワクチンの
製造以外にも使用できる。このようなウイルスはウシの
他の伝染病の抗原決定基をコードする外来遺伝情報のキ
ャリヤーとしても使用できる。その結果、ウシのこれら
の伝染病に基づく弱毒ワクチンの使用に伴う潜在的危険
を回避することができる。この種の改変生キャリヤーワ
クチンは、アジュバントを必ずしも必要とすることなく
細胞及び体液免疫系の両者を潜在的に刺激し、異なる抗
原成分の負の相互干渉の危険なしに多価ワクチンを構成
することができる。
【0025】上記新世代の組換えキャリヤーワクチンは
一般にそのビルレンスに関して安全であると見なされる
としても、その使用については議論を残している。
一般にそのビルレンスに関して安全であると見なされる
としても、その使用については議論を残している。
【0026】a)遺伝子改変生ワクチン及びキャリヤー
ワクチンは正常な免疫適格宿主では安全であるが、免疫
抵抗性減弱宿主の場合には安全ではなく、弱毒病原体で
あっても感染すると重症になる恐れがある。この問題の
解決方法は、単に免疫抵抗性減弱動物にワクチン接種し
ないことであると思われる。他方、選択的ワクチン接種
は不可能であり、ワクチン接種した動物により生ワクチ
ンウイルスが放散され、ワクチン接種した動物の近傍の
免疫抵抗性減弱動物を含む全動物に感染する恐れがあ
る。
ワクチンは正常な免疫適格宿主では安全であるが、免疫
抵抗性減弱宿主の場合には安全ではなく、弱毒病原体で
あっても感染すると重症になる恐れがある。この問題の
解決方法は、単に免疫抵抗性減弱動物にワクチン接種し
ないことであると思われる。他方、選択的ワクチン接種
は不可能であり、ワクチン接種した動物により生ワクチ
ンウイルスが放散され、ワクチン接種した動物の近傍の
免疫抵抗性減弱動物を含む全動物に感染する恐れがあ
る。
【0027】b)a)に加えて、ある種には並の病原性
のウイルスが別の種には致死性となり得ることは周知で
ある。顕著な1例は、ヘルペスウイルスのαヘルペスウ
イルス亜科の1員である仮性狂犬病ウイルスである。こ
のウイルスは成ブタに対する病原性は並であるが、例え
ばネコ、イヌ、ウマ及びヒツジでは完全に致死性であ
る。
のウイルスが別の種には致死性となり得ることは周知で
ある。顕著な1例は、ヘルペスウイルスのαヘルペスウ
イルス亜科の1員である仮性狂犬病ウイルスである。こ
のウイルスは成ブタに対する病原性は並であるが、例え
ばネコ、イヌ、ウマ及びヒツジでは完全に致死性であ
る。
【0028】従って、ブタにより放散される改変仮性狂
犬病生ワクチンウイルスが他の動物種(例えばこのブタ
の環境に生育する飼育動物)に対しては依然として高病
原性である可能性がある。
犬病生ワクチンウイルスが他の動物種(例えばこのブタ
の環境に生育する飼育動物)に対しては依然として高病
原性である可能性がある。
【0029】c)組換えキャリヤーウイルスを使用する
と、ウイルスの細胞又は組織向性、即ち感染細胞又は組
織の型が変化する恐れがある。これは、キャリヤーのゲ
ノムに組み込まれた外来遺伝子の種類に依存する。
と、ウイルスの細胞又は組織向性、即ち感染細胞又は組
織の型が変化する恐れがある。これは、キャリヤーのゲ
ノムに組み込まれた外来遺伝子の種類に依存する。
【0030】ウイルスタンパク質と宿主細胞レセプター
との相互作用はウイルスの細胞又は組織向性を決定す
る。従って、組換えキャリヤーウイルスの場合のように
そのウイルス膜中に外来タンパク質を有するならば、ウ
イルスの細胞又は組織向性は変化し得る。この向性変化
は1宿主内の細胞又は組織に止まらず、宿主向性も変化
しかねない。
との相互作用はウイルスの細胞又は組織向性を決定す
る。従って、組換えキャリヤーウイルスの場合のように
そのウイルス膜中に外来タンパク質を有するならば、ウ
イルスの細胞又は組織向性は変化し得る。この向性変化
は1宿主内の細胞又は組織に止まらず、宿主向性も変化
しかねない。
【0031】d)組換え微生物及びウイルスを実地に利
用するには政治倫理的理由及び一部には科学的理由で強
い抵抗がある。
用するには政治倫理的理由及び一部には科学的理由で強
い抵抗がある。
【0032】αヘルペスウイルス亜科の1種である仮性
狂犬病ウイルス(PRV)については、生きた改変キャ
リヤーウイルスの有利な特徴を備えながら、感染後に放
散できない組換え仮性狂犬病ウイルスを構築することに
より上記問題は解決された(国際特許出願公開第WO9
4/01573、WO94/03595号)。
狂犬病ウイルス(PRV)については、生きた改変キャ
リヤーウイルスの有利な特徴を備えながら、感染後に放
散できない組換え仮性狂犬病ウイルスを構築することに
より上記問題は解決された(国際特許出願公開第WO9
4/01573、WO94/03595号)。
【0033】放散とは、子孫ウイルスが動物から環境中
に放出されることを意味する。これは排泄物を介するの
みならず、乳汁を介する場合もあるし、屠殺中に行われ
る場合もある。
に放出されることを意味する。これは排泄物を介するの
みならず、乳汁を介する場合もあるし、屠殺中に行われ
る場合もある。
【0034】このような非放散ウイルスの構築が可能に
なったのは、感染プロセスに関与する遺伝子が発見され
たためである。PRVの場合、所謂gp50遺伝子が細
胞感染に必須であることが判明した。従って、gp50
陰性ウイルスは非感染性である(Petrovskis
ら; J.Virol.59: 216−223(19
86))。
なったのは、感染プロセスに関与する遺伝子が発見され
たためである。PRVの場合、所謂gp50遺伝子が細
胞感染に必須であることが判明した。従って、gp50
陰性ウイルスは非感染性である(Petrovskis
ら; J.Virol.59: 216−223(19
86))。
【0035】PRV gp50をコードする遺伝子を発
現させる組換え細胞系が樹立された。この細胞系をgp
50陰性PRVのDNAでトランスフェクトした。gp
50がウイルスのエンベロープ上に存在するので、細胞
系により放散される子孫ウイルスは感染性であることが
判明した。しかしながら、遺伝的には子孫ウイルスは依
然としてgp50陰性である。
現させる組換え細胞系が樹立された。この細胞系をgp
50陰性PRVのDNAでトランスフェクトした。gp
50がウイルスのエンベロープ上に存在するので、細胞
系により放散される子孫ウイルスは感染性であることが
判明した。しかしながら、遺伝的には子孫ウイルスは依
然としてgp50陰性である。
【0036】従って、宿主動物がこの型のウイルスに感
染すると、多数の細胞に感染し、これらの細胞中でPR
Vの遺伝情報が発現され、場合によっては(組換えキャ
リヤー)PRVにより担持される付加的な遺伝情報も発
現される。
染すると、多数の細胞に感染し、これらの細胞中でPR
Vの遺伝情報が発現され、場合によっては(組換えキャ
リヤー)PRVにより担持される付加的な遺伝情報も発
現される。
【0037】他方、宿主動物で増殖した子孫ウイルスは
感染に必須であるgp50の遺伝情報をもたないため、
他の細胞に感染することができない。
感染に必須であるgp50の遺伝情報をもたないため、
他の細胞に感染することができない。
【0038】Rauh,I.とMettenleite
r,T.C.(J.Virol 65: 5348−5
356(1991))及びPeetersら(J.Vi
rol 66: 894−905 (1992))参
照。
r,T.C.(J.Virol 65: 5348−5
356(1991))及びPeetersら(J.Vi
rol 66: 894−905 (1992))参
照。
【0039】同時に、直接的細胞間伝染にgp50が不
要であることは明白であった。Rauh、Peeter
s及びHeffnerら,J.Virol 67: 1
529−1537(1993)参照。従って、細胞がg
p50の表現型を完備したウイルスに感染すると、この
ウイルスはこの細胞から直接的細胞間伝染により伝播す
る。このプロセスはgp50の存在を必要としない。
要であることは明白であった。Rauh、Peeter
s及びHeffnerら,J.Virol 67: 1
529−1537(1993)参照。従って、細胞がg
p50の表現型を完備したウイルスに感染すると、この
ウイルスはこの細胞から直接的細胞間伝染により伝播す
る。このプロセスはgp50の存在を必要としない。
【0040】その結果、最初に感染した細胞の周囲の多
数の細胞はPRV及びPRVにより担持される付加的外
来遺伝子からの遺伝情報を発現する。
数の細胞はPRV及びPRVにより担持される付加的外
来遺伝子からの遺伝情報を発現する。
【0041】この現象は、免疫系を始動するために十分
な抗原材料を発現させる唯一の方法であるので非常に重
要である。gp50の不在下のこの直接的細胞間伝染プ
ロセスを介さず免疫を得ようとするならば、生理的に許
容不能な高用量のウイルス粒子を投与しなければならな
い。
な抗原材料を発現させる唯一の方法であるので非常に重
要である。gp50の不在下のこの直接的細胞間伝染プ
ロセスを介さず免疫を得ようとするならば、生理的に許
容不能な高用量のウイルス粒子を投与しなければならな
い。
【0042】PRV以外のヘルペスウイルスにも、PR
Vのgp50遺伝子とある程度相同の遺伝子を有するも
のがある。このような相同体としては、ウマヘルペスウ
イルスのgD遺伝子(Flowersら,Virolo
gy 180; 175−184(1991))、単純
ヘルペスウイルスのgD遺伝子(Ligasら,J.V
irol.62; 1486−1494(1988))
及びウシヘルペスウイルスタイプIのgD遺伝子(Ti
kooら,J.Virol.64; 5132−514
2(1990), Fehlerら,J.Virol.
66: 831−839(1992))が記載されてい
る。
Vのgp50遺伝子とある程度相同の遺伝子を有するも
のがある。このような相同体としては、ウマヘルペスウ
イルスのgD遺伝子(Flowersら,Virolo
gy 180; 175−184(1991))、単純
ヘルペスウイルスのgD遺伝子(Ligasら,J.V
irol.62; 1486−1494(1988))
及びウシヘルペスウイルスタイプIのgD遺伝子(Ti
kooら,J.Virol.64; 5132−514
2(1990), Fehlerら,J.Virol.
66: 831−839(1992))が記載されてい
る。
【0043】これらの文献から明らかなように、仮性狂
犬病gp50遺伝子産物は直接的細胞間伝染に必須では
ないという点で異例である。
犬病gp50遺伝子産物は直接的細胞間伝染に必須では
ないという点で異例である。
【0044】単純ヘルペスウイルス及びウシヘルペスウ
イルスIのgD遺伝子はいずれも(PRVの場合と同様
に)感染に必要不可欠であるのみならず、直接的細胞間
伝染にも必要不可欠である(Ligas(HSV)及び
Fehler(BHV)参照)。
イルスIのgD遺伝子はいずれも(PRVの場合と同様
に)感染に必要不可欠であるのみならず、直接的細胞間
伝染にも必要不可欠である(Ligas(HSV)及び
Fehler(BHV)参照)。
【0045】従って、ウシヘルペスウイルスgD陰性突
然変異体は直接的細胞間伝染を示さない。このため、P
RVではgp50を欠失させることにより直接的細胞間
伝染が可能であり、それによって十分なレベルの抗原を
産生することが可能な非感染性ワクチンウイルスを構築
するアプローチがとられたが、ウシヘルペスウイルスに
はこのアプローチをとることができない。
然変異体は直接的細胞間伝染を示さない。このため、P
RVではgp50を欠失させることにより直接的細胞間
伝染が可能であり、それによって十分なレベルの抗原を
産生することが可能な非感染性ワクチンウイルスを構築
するアプローチがとられたが、ウシヘルペスウイルスに
はこのアプローチをとることができない。
【0046】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、直接的
細胞間伝染特性を示すgD陰性ウシヘルペスウイルス突
然変異体を獲得できることが茲に知見された。以下の文
中ではこの突然変異体をctcs+突然変異体とも呼称
する。
細胞間伝染特性を示すgD陰性ウシヘルペスウイルス突
然変異体を獲得できることが茲に知見された。以下の文
中ではこの突然変異体をctcs+突然変異体とも呼称
する。
【0047】この点において、この突然変異体は標準g
D陰性ウシヘルペスウイルスと相違する。この突然変異
体は直接的細胞間伝染能を有するので、ウイルスが非感
染性であるにも拘わらずその遺伝情報は最初に感染した
各細胞の周囲の多数の細胞で発現される。従って、宿主
に投与するウイルス粒子数を医薬的に許容可能なレベル
内に維持しながら、免疫応答を誘発するために十分高い
抗原レベルに達することができる。
D陰性ウシヘルペスウイルスと相違する。この突然変異
体は直接的細胞間伝染能を有するので、ウイルスが非感
染性であるにも拘わらずその遺伝情報は最初に感染した
各細胞の周囲の多数の細胞で発現される。従って、宿主
に投与するウイルス粒子数を医薬的に許容可能なレベル
内に維持しながら、免疫応答を誘発するために十分高い
抗原レベルに達することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】当然のことながら、本発明により
直接的細胞間伝染特性を示すウシヘルペスウイルスを構
築するためには、gD遺伝子を含む全ウシヘルペスウイ
ルスを使用することができる。
直接的細胞間伝染特性を示すウシヘルペスウイルスを構
築するためには、gD遺伝子を含む全ウシヘルペスウイ
ルスを使用することができる。
【0049】本発明の好適態様では、gD陰性ウシヘル
ペスウイルスタイプI突然変異体を使用する。
ペスウイルスタイプI突然変異体を使用する。
【0050】本発明のgD陰性ウシヘルペスウイルス突
然変異体は、gD陰性ウシヘルペスウイルスのDNAと
8.5kbpのHindIII−BglII制限フラグ
メントを含むDNAとの同時トランスフェクションによ
り獲得することができ、後者DNAはこのDNAで形質
転換されかつ、仏国、パリ、25,Rue du Do
cteur Roux,75724 Paris CE
DEX 15に所在のパスツール研究所のCollec
tion Nationale de Culture
s de Micro−organismes(CNC
M)に受託番号I−1446で寄託されている大腸菌か
ら単離可能である。
然変異体は、gD陰性ウシヘルペスウイルスのDNAと
8.5kbpのHindIII−BglII制限フラグ
メントを含むDNAとの同時トランスフェクションによ
り獲得することができ、後者DNAはこのDNAで形質
転換されかつ、仏国、パリ、25,Rue du Do
cteur Roux,75724 Paris CE
DEX 15に所在のパスツール研究所のCollec
tion Nationale de Culture
s de Micro−organismes(CNC
M)に受託番号I−1446で寄託されている大腸菌か
ら単離可能である。
【0051】上記HindIII−BglIIフラグメ
ントは突然変異を有するgH遺伝子を含む。この突然変
異gH遺伝子は本発明の突然変異体の驚くべき特徴を提
供する。gH遺伝子の位置を図1に示す。
ントは突然変異を有するgH遺伝子を含む。この突然変
異gH遺伝子は本発明の突然変異体の驚くべき特徴を提
供する。gH遺伝子の位置を図1に示す。
【0052】当然のことながら、直接的細胞間伝染特性
を付与することが可能な前記8.5kbp HindI
II−BglII制限フラグメントの全サブフラグメン
トも本発明の一部を構成する。
を付与することが可能な前記8.5kbp HindI
II−BglII制限フラグメントの全サブフラグメン
トも本発明の一部を構成する。
【0053】適切な宿主細胞の同時トランスフェクショ
ン後、相同組換えにより本発明のウシヘルペスウイルス
突然変異体が得られる。この突然変異体は直接的細胞間
伝染が可能であるため(標準gD陰性ウシヘルペスウイ
ルスとは対照的に)プラーク形成性であり、従って容易
に選択可能である。
ン後、相同組換えにより本発明のウシヘルペスウイルス
突然変異体が得られる。この突然変異体は直接的細胞間
伝染が可能であるため(標準gD陰性ウシヘルペスウイ
ルスとは対照的に)プラーク形成性であり、従って容易
に選択可能である。
【0054】言うまでもなく、まず最初に野生型ウシヘ
ルペスウイルスIと8.5kbpHindIII−Bg
lII制限フラグメントを含むDNAで同時トランスフ
ェクションを実施した後、gD遺伝子を改変してgD陰
性突然変異体を得ることも可能である。
ルペスウイルスIと8.5kbpHindIII−Bg
lII制限フラグメントを含むDNAで同時トランスフ
ェクションを実施した後、gD遺伝子を改変してgD陰
性突然変異体を得ることも可能である。
【0055】本発明は更に、gDが補充されている(c
omplemented withgD)ウシヘルペス
ウイルス突然変異体にも関する。上述の通り、直接的細
胞間伝染能を有するにも拘わらず、全gD陰性ウシαヘ
ルペスウイルス突然変異体は非感染性である。
omplemented withgD)ウシヘルペス
ウイルス突然変異体にも関する。上述の通り、直接的細
胞間伝染能を有するにも拘わらず、全gD陰性ウシαヘ
ルペスウイルス突然変異体は非感染性である。
【0056】ところで、例えばワクチン接種の目的で
は、単一感染サイクルのみ可能な突然変異体を有するこ
とが非常に望ましい。本発明の突然変異体を感染性にす
るためには、gD補充性細胞(complementi
ng for gD)に突然変異ウイルスのDNAをト
ランスフェクトすれば十分である。このような細胞では
子孫ウイルスはgDの表現型を補充されるので感染性で
ある。このようなgD補充細胞はFehlerら(J.
Virol.66: 831−839(1992))に
より記載されている。これらの細胞の上清から単離され
たウイルスは表現型はgD陽性であるが遺伝子型はgD
陰性であるので、単一感染サイクルのみで宿主細胞に感
染することが可能である。
は、単一感染サイクルのみ可能な突然変異体を有するこ
とが非常に望ましい。本発明の突然変異体を感染性にす
るためには、gD補充性細胞(complementi
ng for gD)に突然変異ウイルスのDNAをト
ランスフェクトすれば十分である。このような細胞では
子孫ウイルスはgDの表現型を補充されるので感染性で
ある。このようなgD補充細胞はFehlerら(J.
Virol.66: 831−839(1992))に
より記載されている。これらの細胞の上清から単離され
たウイルスは表現型はgD陽性であるが遺伝子型はgD
陰性であるので、単一感染サイクルのみで宿主細胞に感
染することが可能である。
【0057】あるいは、ワクチンが細胞会合形態、例え
ば感染細胞の懸濁液として前記ヘルペスウイルスを含む
ならば、補充細胞系で増殖させる必要なしに本発明のワ
クチンの製造に生きたgD陰性ウシヘルペスウイルスを
使用することができる。
ば感染細胞の懸濁液として前記ヘルペスウイルスを含む
ならば、補充細胞系で増殖させる必要なしに本発明のワ
クチンの製造に生きたgD陰性ウシヘルペスウイルスを
使用することができる。
【0058】gDの不在下でウイルスの複製型分子を含
む複製細胞系を維持することが可能である。この細胞系
を同一又は適合可能な細胞系の無ウイルス細胞と混合す
ると、細胞間接触により培養中の全細胞に感染し、表現
型及び遺伝子型の両面でgD相同体を含まないウイルス
及びウイルス含有細胞を付随的に増殖させることができ
る。
む複製細胞系を維持することが可能である。この細胞系
を同一又は適合可能な細胞系の無ウイルス細胞と混合す
ると、細胞間接触により培養中の全細胞に感染し、表現
型及び遺伝子型の両面でgD相同体を含まないウイルス
及びウイルス含有細胞を付随的に増殖させることができ
る。
【0059】言うまでもなく、本発明のウシヘルペスウ
イルスは付加的な欠失、挿入、点突然変異又は他の遺伝
子改変を含み得る。これらの改変は例えばチミジンキナ
ーゼ遺伝子、糖タンパク質gI遺伝子又は糖タンパク質
gE遺伝子の欠失であり得る。
イルスは付加的な欠失、挿入、点突然変異又は他の遺伝
子改変を含み得る。これらの改変は例えばチミジンキナ
ーゼ遺伝子、糖タンパク質gI遺伝子又は糖タンパク質
gE遺伝子の欠失であり得る。
【0060】組換えDNA技術により、外来遺伝情報
(異種DNA)を本発明のgD陰性ウシヘルペスウイル
ス突然変異体のゲノムに挿入することができ、こうする
ことにより、BHVをこの情報のキャリヤーウイルスと
して使用することができる。
(異種DNA)を本発明のgD陰性ウシヘルペスウイル
ス突然変異体のゲノムに挿入することができ、こうする
ことにより、BHVをこの情報のキャリヤーウイルスと
して使用することができる。
【0061】本発明の目的の1つは組換えキャリヤーウ
イルスを提供することである。
イルスを提供することである。
【0062】従って、好ましくは本発明のBHV突然変
異体は異種DNA配列を有する挿入を含む。
異体は異種DNA配列を有する挿入を含む。
【0063】挿入遺伝子が発現に適切な配列を有するな
らば、挿入遺伝情報はウイルスの遺伝情報と共に発現さ
れる。
らば、挿入遺伝情報はウイルスの遺伝情報と共に発現さ
れる。
【0064】従って、より好適な形態の本発明のBHV
突然変異体では、異種DNA配列は前記BHV突然変異
体に感染した細胞中における前記異種DNA配列の発現
を調節するプロモーターの制御下にある。
突然変異体では、異種DNA配列は前記BHV突然変異
体に感染した細胞中における前記異種DNA配列の発現
を調節するプロモーターの制御下にある。
【0065】最適形態では、異種DNA配列はウシ病原
体の抗原をコードする。
体の抗原をコードする。
【0066】この抗原は有利にはウシロタウイルス、ウ
シウイルス性下痢ウイルス、3型パラインフルエンザウ
イルス、ウシパラミクソウイルス、口蹄疫ウイルス、ウ
シコロナウイルス、ウシ呼吸シンシチウムウイルス及び
パスツレラ・ヘモリチカから構成される群に由来する。
シウイルス性下痢ウイルス、3型パラインフルエンザウ
イルス、ウシパラミクソウイルス、口蹄疫ウイルス、ウ
シコロナウイルス、ウシ呼吸シンシチウムウイルス及び
パスツレラ・ヘモリチカから構成される群に由来する。
【0067】本発明は更に、本発明のgD陰性ウシヘル
ペスウイルス突然変異体を含む、ウシヘルペスウイルス
感染に対するウシの防御用ワクチンに関する。
ペスウイルス突然変異体を含む、ウシヘルペスウイルス
感染に対するウシの防御用ワクチンに関する。
【0068】好ましくは、このワクチンは本発明のウイ
ルス以外に、別のウシ病原体の抗原の遺伝情報を含む。
ルス以外に、別のウシ病原体の抗原の遺伝情報を含む。
【0069】生ワクチンを製造するためには、本発明の
BHV突然変異体を感受性細胞上で増殖させる。
BHV突然変異体を感受性細胞上で増殖させる。
【0070】例えばウシ起源の細胞培養で増殖させる。
この細胞培養はgD補充細胞培養であり得る。
この細胞培養はgD補充細胞培養であり得る。
【0071】組織又は細胞培養液及び/又は細胞を集め
ることにより、こうして増殖させたウイルスを回収する
ことができる。生ワクチンは懸濁液の形態で製造しても
よいし、凍結乾燥してもよい。
ることにより、こうして増殖させたウイルスを回収する
ことができる。生ワクチンは懸濁液の形態で製造しても
よいし、凍結乾燥してもよい。
【0072】免疫原的に有効な量の組換えBHV−I以
外に、ワクチンは医薬的に許容可能なキャリヤー又は希
釈剤を含有し得る。
外に、ワクチンは医薬的に許容可能なキャリヤー又は希
釈剤を含有し得る。
【0073】本発明で有用な医薬的に許容可能なキャリ
ヤー又は希釈剤の例としては、SPGA、炭水化物(例
えばソルビトール、マンニトール、澱粉、スクロース、
グルコース、デキストラン)、タンパク質(例えばアル
ブミン又はカゼイン)、タンパク質含有物質(例えばウ
シ血清又は脱脂粉乳等)及び緩衝剤(例えばリン酸緩衝
液)が挙げられる。
ヤー又は希釈剤の例としては、SPGA、炭水化物(例
えばソルビトール、マンニトール、澱粉、スクロース、
グルコース、デキストラン)、タンパク質(例えばアル
ブミン又はカゼイン)、タンパク質含有物質(例えばウ
シ血清又は脱脂粉乳等)及び緩衝剤(例えばリン酸緩衝
液)が挙げられる。
【0074】任意に、アジュバント活性を有する1種以
上の化合物をワクチンに添加してもよい。適切なアジュ
バントは例えば水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、(例えばBayol F[登録
商標]及びMarcol 52[登録商標]の)油エマ
ルジョン、サポニン又はビタミンE可溶化質である。
上の化合物をワクチンに添加してもよい。適切なアジュ
バントは例えば水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、(例えばBayol F[登録
商標]及びMarcol 52[登録商標]の)油エマ
ルジョン、サポニン又はビタミンE可溶化質である。
【0075】本発明は更に、本発明のワクチンを動物に
投与することからなる、ウシヘルペスウイルス突然変異
体に対する動物の防御方法も提供する。
投与することからなる、ウシヘルペスウイルス突然変異
体に対する動物の防御方法も提供する。
【0076】当然のことながら、ワクチンが本発明のウ
イルスと共に別のウシ病原体の抗原の遺伝情報を含む場
合には、上記方法は前記別のウシ病原体に対する防御も
提供する。
イルスと共に別のウシ病原体の抗原の遺伝情報を含む場
合には、上記方法は前記別のウシ病原体に対する防御も
提供する。
【0077】動物に投与するには、本発明のBHV突然
変異体を特に鼻腔内、皮内、皮下又は筋肉内に投与す
る。
変異体を特に鼻腔内、皮内、皮下又は筋肉内に投与す
る。
【0078】有用な有効投与量は年齢、体重、投与方法
及びワクチン接種により防御すべき病原体の型により異
なる。適切な用量は例えば動物1匹当たり約103〜1
07pfuである。
及びワクチン接種により防御すべき病原体の型により異
なる。適切な用量は例えば動物1匹当たり約103〜1
07pfuである。
【0079】本発明のBHV突然変異体を使用して不活
化ワクチンを製造することもできる。
化ワクチンを製造することもできる。
【0080】本発明は更に、8.5kbp HindI
II−BglII制限フラグメントにも係り、該フラグ
メントは該フラグメントを含むDNAで形質転換した大
腸菌から単離可能であり、仏国、パリに所在のパスツー
ル研究所のCollection Nationale
de Cultures de Micro−org
anismes(CNCM)に受託番号I−1446で
寄託されている。
II−BglII制限フラグメントにも係り、該フラグ
メントは該フラグメントを含むDNAで形質転換した大
腸菌から単離可能であり、仏国、パリに所在のパスツー
ル研究所のCollection Nationale
de Cultures de Micro−org
anismes(CNCM)に受託番号I−1446で
寄託されている。
【0081】
【実施例】実施例1 細胞及びウイルス増殖条件 :ウイルスの増殖のためにM
adin−Darbyウシ腎細胞(MDBK)を使用し
た。(間接的細胞間伝染可能な)gD陰性突然変異体の
増殖には、Fehler(Fehlerら,J.Vir
ol.66: 831−839(1992))による補
充細胞系を使用した。同様にMDBK起源のこの細胞系
にgDのBHV−I遺伝子を挿入し、構成的に発現させ
た。
adin−Darbyウシ腎細胞(MDBK)を使用し
た。(間接的細胞間伝染可能な)gD陰性突然変異体の
増殖には、Fehler(Fehlerら,J.Vir
ol.66: 831−839(1992))による補
充細胞系を使用した。同様にMDBK起源のこの細胞系
にgDのBHV−I遺伝子を挿入し、構成的に発現させ
た。
【0082】gD遺伝子の代わりにlacZ遺伝子を担
持するgD陰性BHV−I突然変異体もFehler
(前出)による標準分子生物学的方法に従って調製し
た。
持するgD陰性BHV−I突然変異体もFehler
(前出)による標準分子生物学的方法に従って調製し
た。
【0083】5%ウシ胎児血清、ペニシリン(100U
/ml)、ストレプトマイシン(100μg/ml)及
びL−グルタミン(0.35mg/ml)を補充したダ
ルベッコの最終必須培地(DMEM)で細胞を成長させ
た。
/ml)、ストレプトマイシン(100μg/ml)及
びL−グルタミン(0.35mg/ml)を補充したダ
ルベッコの最終必須培地(DMEM)で細胞を成長させ
た。
【0084】常法に従ってこれらの細胞でウイルスを増
殖させた。
殖させた。
【0085】ctcs +特性を有するgD陰性BHV−
I突然変異体の構築:特異的ctcs+特性を有するB
HV−Iウイルスは、BHV−IウイルスDNAと特定
の8.5kbp HindIII−BglII制限フラ
グメントとで適切な宿主細胞を同時トランスフェクトす
ることにより得られる。この特定のフラグメントはこの
フラグメントで形質転換され、かつ仏国、パリに所在の
パスツール研究所のCollection Natio
nale de Cultures de Micro
−organismes(CNCM)に受託番号I−1
446で寄託されている大腸菌から単離することができ
る。
I突然変異体の構築:特異的ctcs+特性を有するB
HV−Iウイルスは、BHV−IウイルスDNAと特定
の8.5kbp HindIII−BglII制限フラ
グメントとで適切な宿主細胞を同時トランスフェクトす
ることにより得られる。この特定のフラグメントはこの
フラグメントで形質転換され、かつ仏国、パリに所在の
パスツール研究所のCollection Natio
nale de Cultures de Micro
−organismes(CNCM)に受託番号I−1
446で寄託されている大腸菌から単離することができ
る。
【0086】適切な宿主細胞は例えばMDBK細胞であ
る。
る。
【0087】DNAの同時トランスフェクションは、例
えばManiatis(Maniatis,Tら,“M
olecular cloning; a labor
atory manual,(1982)ISBN 0
−87969−136−0”)に記載されているような
常法に従って実施される。
えばManiatis(Maniatis,Tら,“M
olecular cloning; a labor
atory manual,(1982)ISBN 0
−87969−136−0”)に記載されているような
常法に従って実施される。
【0088】ウイルスDNAをgD-lacZ+BHV−
I突然変異体から単離する場合には、lacZ遺伝子産
物の色素産生基質であるX−galの存在下でctcs
+特性を有する組換えウイルスをスクリーニングしなけ
ればならない。
I突然変異体から単離する場合には、lacZ遺伝子産
物の色素産生基質であるX−galの存在下でctcs
+特性を有する組換えウイルスをスクリーニングしなけ
ればならない。
【0089】組換えウイルスを含む細胞は、3日以上後
に大きい青色プラークを形成する能力により容易に認識
される(これに対して非組換えウイルスを含む形質転換
細胞は青色単細胞としてのみ検出される)。
に大きい青色プラークを形成する能力により容易に認識
される(これに対して非組換えウイルスを含む形質転換
細胞は青色単細胞としてのみ検出される)。
【0090】ハイブリダイゼーション実験:本発明のc
tcs+突然変異体が確かにgD陰性であることを立証
するために、以下のハイブリダイゼーション実験を実施
した。
tcs+突然変異体が確かにgD陰性であることを立証
するために、以下のハイブリダイゼーション実験を実施
した。
【0091】wtBHV−I、gD-lacZ+BHV−
I及びgD-lacZ+ctcs+BHV−IからのDN
AをHindIIIで消化し、アガロースゲル上で分離
した。分離後、ニトロセルロースに移した。次いでニト
ロセルロースフィルターをgD特異的プロープ、gI特
異的プロープ及びlacZ特異的プロープとハイブリダ
イズさせた。
I及びgD-lacZ+ctcs+BHV−IからのDN
AをHindIIIで消化し、アガロースゲル上で分離
した。分離後、ニトロセルロースに移した。次いでニト
ロセルロースフィルターをgD特異的プロープ、gI特
異的プロープ及びlacZ特異的プロープとハイブリダ
イズさせた。
【0092】wtBHV−I DNAは野生型BHV−
Iウイルスから得、gD-lacZ+BHV−I DNA
はgD遺伝子をlacZ遺伝子で置き換えたgD陰性B
HV−I突然変異体から得た。gD-lacZ+ctcs
+BHV−I DNAは、直接的細胞間伝染特性を有す
る本発明のgD陰性BHV−I突然変異体から得た。
Iウイルスから得、gD-lacZ+BHV−I DNA
はgD遺伝子をlacZ遺伝子で置き換えたgD陰性B
HV−I突然変異体から得た。gD-lacZ+ctcs
+BHV−I DNAは、直接的細胞間伝染特性を有す
る本発明のgD陰性BHV−I突然変異体から得た。
【0093】結果:(gD特異的プロープとハイブリダ
イズさせた)図2aのレーン1、2及び3から明らかな
ように、野生型BHV−Iウイルス(レーン1)のみが
gD遺伝子を有する。gD-lacZ+BHV−I DN
AとgD-lacZ+ctcs+BHV−I DNAはい
ずれもgD遺伝子又はそのフラグメントをもたない。
イズさせた)図2aのレーン1、2及び3から明らかな
ように、野生型BHV−Iウイルス(レーン1)のみが
gD遺伝子を有する。gD-lacZ+BHV−I DN
AとgD-lacZ+ctcs+BHV−I DNAはい
ずれもgD遺伝子又はそのフラグメントをもたない。
【0094】これは、驚くべき直接的細胞間伝染特性が
gD遺伝子に起因しないことを示す。
gD遺伝子に起因しないことを示す。
【0095】図2bでは、同一DNAを全3種のDNA
に存在する遺伝子であるgI−DNAとハイブリダイズ
させた。この実験から明らかなように、レーンa2及び
a3でハイブリダイズしなかったのは、これらのレーン
にDNAが存在しなかったためではなく、実際にgD遺
伝子を欠失しているためである。
に存在する遺伝子であるgI−DNAとハイブリダイズ
させた。この実験から明らかなように、レーンa2及び
a3でハイブリダイズしなかったのは、これらのレーン
にDNAが存在しなかったためではなく、実際にgD遺
伝子を欠失しているためである。
【0096】図2cでは、同一DNAをlacZ−DN
Aとハイブリダイズさせた。この実験の結果から明らか
なように、gD-lacZ+BHV−I DNA及びgD
-lacZ+ctcs+BHV−I DNAはいずれも予
想通りそのlacZ+特性を維持した。
Aとハイブリダイズさせた。この実験の結果から明らか
なように、gD-lacZ+BHV−I DNA及びgD
-lacZ+ctcs+BHV−I DNAはいずれも予
想通りそのlacZ+特性を維持した。
【0097】免疫沈降実験:DNAハイブリダイゼーシ
ョン試験に加えて、gD-lacZ+BHV−Iウイルス
及びgD-lacZ+ctcs+BHV−Iウイルスのg
D陰性を調べる免疫試験を実施した。
ョン試験に加えて、gD-lacZ+BHV−Iウイルス
及びgD-lacZ+ctcs+BHV−Iウイルスのg
D陰性を調べる免疫試験を実施した。
【0098】BHV−I(図3、レーン1)、gD-l
acZ+BHV−I(レーン2)及びgD-lacZ+c
tcs+BHV−I(レーン3)に感染させた35S標識
細胞からの免疫沈降タンパク質のPAGE−ゲルを調製
し、ブロットした。抗gB(ブロットa)、抗gC(ブ
ロットb)及び抗gD(ブロットc)モノクローナル抗
体を使用して、これらのブロットを免疫アッセイで使用
した。
acZ+BHV−I(レーン2)及びgD-lacZ+c
tcs+BHV−I(レーン3)に感染させた35S標識
細胞からの免疫沈降タンパク質のPAGE−ゲルを調製
し、ブロットした。抗gB(ブロットa)、抗gC(ブ
ロットb)及び抗gD(ブロットc)モノクローナル抗
体を使用して、これらのブロットを免疫アッセイで使用
した。
【0099】結果:gB及びgCに対する抗体は全ブロ
ットで反応性であるが、gDに対する抗体はwtBHV
−Iを含むレーン1のみで反応性である。これらの結果
は、ハイブリダイゼーション実験の結果を裏付けるもの
である。
ットで反応性であるが、gDに対する抗体はwtBHV
−Iを含むレーン1のみで反応性である。これらの結果
は、ハイブリダイゼーション実験の結果を裏付けるもの
である。
【0100】直接的細胞間伝染特性の確認 本発明のgD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体が実
際に直接的細胞間伝染可能であるか否かを調べるため
に、以下の実験を実施した。
際に直接的細胞間伝染可能であるか否かを調べるため
に、以下の実験を実施した。
【0101】a)直接的細胞間伝染(ctcs+)突然
変異体を含む培養物からの上清及び死滅細胞(凍結/融
解後に音波処理により死滅)をgD補充細胞及び非補充
細胞と同時培養した(図4参照)。図4の上段中央(u
−m)の写真は、本発明のgD陰性BHV−I ctc
s+突然変異体によるプラーク形成(暗細胞)を示す。
上段左(u−l)及び上段右(u−r)の写真はgD補
充細胞及び非補充細胞とu−mからの上清及び死滅細胞
との同時培養を示す。
変異体を含む培養物からの上清及び死滅細胞(凍結/融
解後に音波処理により死滅)をgD補充細胞及び非補充
細胞と同時培養した(図4参照)。図4の上段中央(u
−m)の写真は、本発明のgD陰性BHV−I ctc
s+突然変異体によるプラーク形成(暗細胞)を示す。
上段左(u−l)及び上段右(u−r)の写真はgD補
充細胞及び非補充細胞とu−mからの上清及び死滅細胞
との同時培養を示す。
【0102】結果:gD補充細胞及び非補充細胞のいず
れでもプラーク形成を観察することはできない。死滅細
胞はウイルスの直接的細胞間伝染では沈降することがで
きない。ウイルス粒子はgDの欠失により非感染性であ
るため、溶解細胞からの遊離ウイルス粒子を含む上清も
プラークを形成しない。
れでもプラーク形成を観察することはできない。死滅細
胞はウイルスの直接的細胞間伝染では沈降することがで
きない。ウイルス粒子はgDの欠失により非感染性であ
るため、溶解細胞からの遊離ウイルス粒子を含む上清も
プラークを形成しない。
【0103】従って、この実験は直接的細胞間伝染が本
発明のgD陰性ctcs+突然変異体の伝染手段である
ことを立証するものである。
発明のgD陰性ctcs+突然変異体の伝染手段である
ことを立証するものである。
【0104】b)本発明の直接的細胞間伝染(ctcs
+)突然変異体を含む培養物からの生存細胞を非補充細
胞と同時培養した。
+)突然変異体を含む培養物からの生存細胞を非補充細
胞と同時培養した。
【0105】このために、図4の写真u−mからの細胞
の懸濁液を調製し、非補充細胞の培養物に播種した。
の懸濁液を調製し、非補充細胞の培養物に播種した。
【0106】結果:下段中央(l−m)の写真はこの同
時培養の結果を示し、非補充細胞の層上に広がった生存
細胞は、直接的細胞間伝染により、非補充細胞にプラー
ク形成をもたらした。これは、本発明のctcs+突然
変異体を含む細胞が突然変異体の直接的細胞間伝染特性
により実際にプラーク形成が可能であることを立証する
ものである。
時培養の結果を示し、非補充細胞の層上に広がった生存
細胞は、直接的細胞間伝染により、非補充細胞にプラー
ク形成をもたらした。これは、本発明のctcs+突然
変異体を含む細胞が突然変異体の直接的細胞間伝染特性
により実際にプラーク形成が可能であることを立証する
ものである。
【0107】c)図4の写真l−m(bに記載)のプラ
ークからの生存細胞をgD補充細胞及び非補充細胞と同
時培養した。
ークからの生存細胞をgD補充細胞及び非補充細胞と同
時培養した。
【0108】結果:下段左の写真は、gD補充細胞とc
tcs+突然変異体(図4l−m)を含む生存細胞子孫
を同時培養すると、大きいプラークが形成されることを
示す。これは、直接的細胞間伝染を介してctcs+突
然変異体を獲得した補充細胞から生じる2つのプロセ
ス、即ちこれらの細胞から隣接細胞への直接的細胞間伝
染と、他の細胞に感染し得る感染性粒子の放出という2
つのプロセスの結果である。
tcs+突然変異体(図4l−m)を含む生存細胞子孫
を同時培養すると、大きいプラークが形成されることを
示す。これは、直接的細胞間伝染を介してctcs+突
然変異体を獲得した補充細胞から生じる2つのプロセ
ス、即ちこれらの細胞から隣接細胞への直接的細胞間伝
染と、他の細胞に感染し得る感染性粒子の放出という2
つのプロセスの結果である。
【0109】下段右の写真は、非補充細胞とctcs+
突然変異体(図4l−m)を含む生存細胞子孫の同時培
養を示す。予想通り、この場合も直接的細胞間伝染の結
果として新しいプラークが形成された。
突然変異体(図4l−m)を含む生存細胞子孫の同時培
養を示す。予想通り、この場合も直接的細胞間伝染の結
果として新しいプラークが形成された。
【0110】実施例2 本発明のgD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体の安
全性、ビルレンス及び効力に関する動物実験 gD陰性突然変異体の安全性、低ビルレンス及び高効
力、並びに無放散性を試験する動物実験を開始した。
全性、ビルレンス及び効力に関する動物実験 gD陰性突然変異体の安全性、低ビルレンス及び高効
力、並びに無放散性を試験する動物実験を開始した。
【0111】gD陰性突然変異体を野生型BHVと比較
し、病原作用を非感染動物と比較した。
し、病原作用を非感染動物と比較した。
【0112】用量は、5.310logTCID50及び
4.010logTCID50の2種の異なるウイルス力価
とした。下表に示すウイルスを使用した。
4.010logTCID50の2種の異なるウイルス力価
とした。下表に示すウイルスを使用した。
【0113】
【表1】
【0114】*鼻腔内、筋肉内及び静脈内の各経路で2
ml。
ml。
【図1】BHVのゲノム地図上のgH遺伝子の位置を示
す。
す。
【図2】HindIIIで消化し、アガロースゲル上で
サイズ分離し、ニトロセルロースに転写した後にwtB
HV−I(レーン1)、gD-lacZ+BHV−I(レ
ーン2)及びgD-lacZ+ctcs+BHV−I(レ
ーン3)からのDNAを、gD特異的プローブ(a)、
gI特異的プローブ(b)及びlacZ特異的プローブ
(c)とハイブリダイズさせた結果を示す。
サイズ分離し、ニトロセルロースに転写した後にwtB
HV−I(レーン1)、gD-lacZ+BHV−I(レ
ーン2)及びgD-lacZ+ctcs+BHV−I(レ
ーン3)からのDNAを、gD特異的プローブ(a)、
gI特異的プローブ(b)及びlacZ特異的プローブ
(c)とハイブリダイズさせた結果を示す。
【図3】wtBHV−I(レーン1)、gD-lacZ+
BHV−I(レーン2)及びgD-lacZ+ctcs+
BHV−I(レーン3)に感染させた35S標識細胞を抗
gB抗体(a)、抗gC抗体(b)及び抗gD抗体
(c)と共にインキュベーション後に得た免疫沈降タン
パク質のPAGE−ゲル電気泳動。
BHV−I(レーン2)及びgD-lacZ+ctcs+
BHV−I(レーン3)に感染させた35S標識細胞を抗
gB抗体(a)、抗gC抗体(b)及び抗gD抗体
(c)と共にインキュベーション後に得た免疫沈降タン
パク質のPAGE−ゲル電気泳動。
【図4】上段中央写真(u−m):本発明のgD陰性B
HV−I ctcs+突然変異体によるプラーク形成
(暗細胞)。上段左及び上段右写真(u−l及びu−
r):gD補充(u−l)及び非補充(u−r)細胞と
u−mから得た上清及び死滅細胞との同時培養。 下段中央写真(l−m):本発明のgD陰性BHV−I
ctcs+突然変異体を含む細胞培養(写真u−m)
の生存細胞子孫と非補充細胞との同時培養。 下段左及び下段右写真:gD補充(l−l)及び非補充
(l−r)細胞とl−mからの生存細胞の同時培養。
HV−I ctcs+突然変異体によるプラーク形成
(暗細胞)。上段左及び上段右写真(u−l及びu−
r):gD補充(u−l)及び非補充(u−r)細胞と
u−mから得た上清及び死滅細胞との同時培養。 下段中央写真(l−m):本発明のgD陰性BHV−I
ctcs+突然変異体を含む細胞培養(写真u−m)
の生存細胞子孫と非補充細胞との同時培養。 下段左及び下段右写真:gD補充(l−l)及び非補充
(l−r)細胞とl−mからの生存細胞の同時培養。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】HindIIIで消化し、アガロースゲル上で
サイズ分離し、ニトロセルロースに転写した後にwtB
HV−I(レーン1)、gD−1acZ+BHV−I
(レーン2)及びgD−1acZ+ctcs+BHV−
1(レーン3)からのDNAを、gD特異的プローブ
(a)、gI特異的プローブ(b)及び1acZ特異的
プローブ(c)とハイブリダイズさせた結果を示す電気
泳動写真。
サイズ分離し、ニトロセルロースに転写した後にwtB
HV−I(レーン1)、gD−1acZ+BHV−I
(レーン2)及びgD−1acZ+ctcs+BHV−
1(レーン3)からのDNAを、gD特異的プローブ
(a)、gI特異的プローブ(b)及び1acZ特異的
プローブ(c)とハイブリダイズさせた結果を示す電気
泳動写真。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】上段中央写真(u−m):本発明のgD陰性B
HV−I ctcs+突然変異体によるプラーク形成
(暗細胞)を示した生物の形態写真。上段左及び上段右
写真(u−l及びu−r):gD補充(u−l)及び非
補充(u−r)細胞とu−mから得た上清及び死滅細胞
との同時培養。 下段中央写真(l−m):本発明のgD陰性BHV−I
ctcs+突然変異体を含む細胞培養(写真u−m)
の生存細胞子孫と非補充細胞との同時培養。 下段左及び上段右写真:g−D補充(l−l)及び非補
充(l−r)細胞とl−mからの生存細胞の同時培養。
HV−I ctcs+突然変異体によるプラーク形成
(暗細胞)を示した生物の形態写真。上段左及び上段右
写真(u−l及びu−r):gD補充(u−l)及び非
補充(u−r)細胞とu−mから得た上清及び死滅細胞
との同時培養。 下段中央写真(l−m):本発明のgD陰性BHV−I
ctcs+突然変異体を含む細胞培養(写真u−m)
の生存細胞子孫と非補充細胞との同時培養。 下段左及び上段右写真:g−D補充(l−l)及び非補
充(l−r)細胞とl−mからの生存細胞の同時培養。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/09 // C12N 5/10
Claims (9)
- 【請求項1】 直接的細胞間伝染特性を示すことを特徴
とするgD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体。 - 【請求項2】 タイプI血清型を有する請求項1に記載
の突然変異体。 - 【請求項3】 そのDNAで形質転換され、かつ仏国、
パリに所在のパスツール研究所のCollection
Nationale de Cultures de
Micro−organismes(CNCM)に受
託番号I−1446で寄託されている大腸菌から単離可
能である8.5kbp HindIII−BglII制
限フラグメント又は直接的細胞間伝染特性を付与するこ
とが可能なそのサブフラグメントを含むDNAと、gD
陰性ウシヘルペスウイルスのDNAとの同時トランスフ
ェクションにより獲得可能な、請求項1又は2に記載の
突然変異体。 - 【請求項4】 gDが補充されていることを特徴とする
請求項1から3のいずれか一項に記載の突然変異体。 - 【請求項5】 異種DNA配列を有する挿入を含むこと
を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の突
然変異体。 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
ウシヘルペスウイルス突然変異体を含む、ウシヘルペス
ウイルス感染に対するウシの防御用ワクチン。 - 【請求項7】 他のウシ病原体の抗原を更に含む請求項
6に記載のワクチン。 - 【請求項8】 請求項6又は7に記載のワクチンを投与
することからなる、ウシヘルペスウイルス感染に対する
動物の防御方法。 - 【請求項9】 そのフラグメントを含むDNAで形質転
換されかつ仏国、パリに所在のパスツール研究所のCo
llection Nationale deCult
ures de Micro−organismes
(CNCM)に受託番号I−1446で寄託されている
大腸菌から単離可能である8.5kbpHindIII
−BglII制限フラグメント。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| EP94202081 | 1994-07-18 | ||
| NL94202081.9 | 1994-07-18 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08168374A true JPH08168374A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=8217045
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7181986A Pending JPH08168374A (ja) | 1994-07-18 | 1995-07-18 | 直接的細胞間伝染可能なgD陰性ウシヘルペスウイルス突然変異体 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5686076A (ja) |
| EP (1) | EP0693551A1 (ja) |
| JP (1) | JPH08168374A (ja) |
| CA (1) | CA2154030A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002008390A2 (en) * | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Akzo Nobel N.V. | Bovine wasting syndrome vaccine |
| CN108977413B (zh) * | 2017-06-05 | 2021-02-23 | 华中农业大学 | 一种表达双拷贝gD基因的重组牛传染性鼻气管炎病毒 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TW289731B (ja) | 1992-07-09 | 1996-11-01 | Akzo Nv | |
| EP0606437B1 (en) | 1992-07-30 | 2005-02-02 | Akzo Nobel N.V. | Non-shedding live herpesvirus vaccine |
-
1995
- 1995-07-14 EP EP95201937A patent/EP0693551A1/en not_active Withdrawn
- 1995-07-17 CA CA002154030A patent/CA2154030A1/en not_active Abandoned
- 1995-07-18 US US08/503,781 patent/US5686076A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-07-18 JP JP7181986A patent/JPH08168374A/ja active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5686076A (en) | 1997-11-11 |
| EP0693551A1 (en) | 1996-01-24 |
| CA2154030A1 (en) | 1996-01-19 |
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