JPH08169032A - 基板成形用金型、基板の成形方法および基板 - Google Patents
基板成形用金型、基板の成形方法および基板Info
- Publication number
- JPH08169032A JPH08169032A JP6316596A JP31659694A JPH08169032A JP H08169032 A JPH08169032 A JP H08169032A JP 6316596 A JP6316596 A JP 6316596A JP 31659694 A JP31659694 A JP 31659694A JP H08169032 A JPH08169032 A JP H08169032A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- resin
- cavity
- mold
- molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/263—Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複屈折の良い高密度薄型の光ディスク基板を
得る。 【構成】 一対の嵌合される金型の間に形成されるキャ
ビティへの樹脂流入口での最小隙間を設定基板厚に対し
て0mm以上0.15mm以下薄くし、かつ、少なくと
も一方の金型の基板成形面側に、キャビティの隙間が狭
くなる絞り部を、樹脂流入孔と同心円状に、1つ以上設
けた金型を用いて射出成形する。また、キャビティに溶
融樹脂が充填される際にキャビティの隙間を最小から最
大へ変化させる。さらに、キャビティに溶融樹脂が充填
される際の最大充填速度を150mm/s以上300m
m/s以下とする。
得る。 【構成】 一対の嵌合される金型の間に形成されるキャ
ビティへの樹脂流入口での最小隙間を設定基板厚に対し
て0mm以上0.15mm以下薄くし、かつ、少なくと
も一方の金型の基板成形面側に、キャビティの隙間が狭
くなる絞り部を、樹脂流入孔と同心円状に、1つ以上設
けた金型を用いて射出成形する。また、キャビティに溶
融樹脂が充填される際にキャビティの隙間を最小から最
大へ変化させる。さらに、キャビティに溶融樹脂が充填
される際の最大充填速度を150mm/s以上300m
m/s以下とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク等に使用さ
れる基板を成形する基板成形用金型、基板の成形方法、
および基板に関するものである。
れる基板を成形する基板成形用金型、基板の成形方法、
および基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量、高速のメモリ媒体として
光ディスクが注目されている。光ディスクとしては再生
専用光ディスク(CD、VD、CD−ROM等)、記録
再生型光ディスク(ライトワンス型)、記録再生消去可
能型光ディスク(リライタブル型)等が知られている。
これらの光ディスクの基板としては一般に樹脂基板(ポ
リカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹
脂等)が用いられている。
光ディスクが注目されている。光ディスクとしては再生
専用光ディスク(CD、VD、CD−ROM等)、記録
再生型光ディスク(ライトワンス型)、記録再生消去可
能型光ディスク(リライタブル型)等が知られている。
これらの光ディスクの基板としては一般に樹脂基板(ポ
リカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹
脂等)が用いられている。
【0003】これらのディスク基板は生産性の面から、
一般に射出成形方法を用いて形成される。すなわち、固
定金型と可動金型との間に型締め状態で形成されるキャ
ビティ内に環状で平坦なスタンパを取付、キャビティ内
に溶融樹脂材を射出することによってスタンパ上に形成
されているピットや溝を転写した平坦なディスク基板が
形成される。
一般に射出成形方法を用いて形成される。すなわち、固
定金型と可動金型との間に型締め状態で形成されるキャ
ビティ内に環状で平坦なスタンパを取付、キャビティ内
に溶融樹脂材を射出することによってスタンパ上に形成
されているピットや溝を転写した平坦なディスク基板が
形成される。
【0004】成形装置としては直圧方式とトグル方式と
に大別される。ここでは、トグル方式について述べる。
に大別される。ここでは、トグル方式について述べる。
【0005】成形装置の機構部の概略図を図8示す。1
01は固定金型であり、大プレート103にボルト等で
取り付けられている。102は可動金型であり、大プレ
ート104にボルト等で取り付けられている。可動金型
102は、油圧回路106によりピストン107を駆動
させてトグル108を移動させ、大プレート104に設
けられたタイバー105をガイドにして平行移動し、固
定金型101と嵌合したり離れたりする。
01は固定金型であり、大プレート103にボルト等で
取り付けられている。102は可動金型であり、大プレ
ート104にボルト等で取り付けられている。可動金型
102は、油圧回路106によりピストン107を駆動
させてトグル108を移動させ、大プレート104に設
けられたタイバー105をガイドにして平行移動し、固
定金型101と嵌合したり離れたりする。
【0006】固定金型101と可動金型102との型締
め圧の調整は、4本のタイバー105に設けられた油圧
回路109によって行う。また、金型を閉じた後の射出
圧縮圧は大プレート104に可動金型102と対した位
置に設けられた油圧回路110によって働かせる。
め圧の調整は、4本のタイバー105に設けられた油圧
回路109によって行う。また、金型を閉じた後の射出
圧縮圧は大プレート104に可動金型102と対した位
置に設けられた油圧回路110によって働かせる。
【0007】金型の構造を図9に示す。可動金型102
側にスタンパ111を装着する場合を示している。スタ
ンパ111の内周および外周にあるのはスタンパ内周押
さえ112とスタンパ外周押さえ113である。スタン
パ外周押さえ113は成形基板の外径の規定の役割も兼
ねている。
側にスタンパ111を装着する場合を示している。スタ
ンパ111の内周および外周にあるのはスタンパ内周押
さえ112とスタンパ外周押さえ113である。スタン
パ外周押さえ113は成形基板の外径の規定の役割も兼
ねている。
【0008】スタンパ111は可動金型ミラー部114
と密着しており、可動金型ミラー部114には冷却水路
115が設けられていて一定の温度になるように制御さ
れている。この可動金型ミラー部114は可動金型基盤
116とOリングを介してボルト等で組まれている。
と密着しており、可動金型ミラー部114には冷却水路
115が設けられていて一定の温度になるように制御さ
れている。この可動金型ミラー部114は可動金型基盤
116とOリングを介してボルト等で組まれている。
【0009】可動金型102の中央部にはフローティン
グパンチ117、カットパンチ118、突出ピン119
が設けられている。カットパンチ118は成形基板の中
央部に孔を設けるものである。フローティングパンチ1
17と突出ピン119は成形後に基板を取り出す際に、
それぞれ、基板製品部と孔となる不要部(スプル部)を
機械的に押し出すものである。
グパンチ117、カットパンチ118、突出ピン119
が設けられている。カットパンチ118は成形基板の中
央部に孔を設けるものである。フローティングパンチ1
17と突出ピン119は成形後に基板を取り出す際に、
それぞれ、基板製品部と孔となる不要部(スプル部)を
機械的に押し出すものである。
【0010】可動金型102の外周部には可動金型突当
リング120があり、固定金型101の固定金型突当リ
ング121と当たることで金型内に形成されるキャビテ
ィ122の最小隙間を規定している。さらに、可動金型
突当リング120の外側には可動金型ガイドリング12
3があり、固定金型ガイドリング124と当たることで
金型内に形成されるキャビティ122の最大隙間を規定
している。すなわち、可動金型ガイドリング123と固
定金型ガイドリング124とが当たることで型締めが行
われ、さらに可動金型突当リング120と固定金型突当
リング121が当たるまで可動金型102のコア部が移
動して射出圧縮が行われる。
リング120があり、固定金型101の固定金型突当リ
ング121と当たることで金型内に形成されるキャビテ
ィ122の最小隙間を規定している。さらに、可動金型
突当リング120の外側には可動金型ガイドリング12
3があり、固定金型ガイドリング124と当たることで
金型内に形成されるキャビティ122の最大隙間を規定
している。すなわち、可動金型ガイドリング123と固
定金型ガイドリング124とが当たることで型締めが行
われ、さらに可動金型突当リング120と固定金型突当
リング121が当たるまで可動金型102のコア部が移
動して射出圧縮が行われる。
【0011】固定金型101は125が固定金型基盤で
あり、固定金型突当リング121および固定金型ミラー
部126が取り付けられている。固定金型ミラー部12
6には冷却水路127が設けられていて、一定の温度に
なるように制御されている。
あり、固定金型突当リング121および固定金型ミラー
部126が取り付けられている。固定金型ミラー部12
6には冷却水路127が設けられていて、一定の温度に
なるように制御されている。
【0012】固定金型101の中央部にはスプル128
があり、ノズル(図示せず)から射出された溶融樹脂が
このスプル128を通ってキャビティ122に流入す
る。成形後にこのスプル128の部分の樹脂を取り除く
ため、スプル128は冷却され樹脂が固化時に収縮して
剥離するようになっている。スプル128の周囲にはス
プルブッシュ129が設けられ、スプル128と固定金
型ミラー部126との断熱の働きをする。
があり、ノズル(図示せず)から射出された溶融樹脂が
このスプル128を通ってキャビティ122に流入す
る。成形後にこのスプル128の部分の樹脂を取り除く
ため、スプル128は冷却され樹脂が固化時に収縮して
剥離するようになっている。スプル128の周囲にはス
プルブッシュ129が設けられ、スプル128と固定金
型ミラー部126との断熱の働きをする。
【0013】これらの成形装置と金型とを用いて厚さ
1.2mmの基板を成形する際に、特公平6ー2888
2号公報に示すようにキャビティ122へ樹脂を流入す
る入口では設定基板厚より薄く絞ったゲートが設けられ
る。これはカットパンチ118とスプルブッシュ129
との隙間に形成される。そして、樹脂が固まりきらない
うちにカットパンチ118を摺動させることによってよ
り小さい力で、しかもバリを抑えて成形基板に孔を設け
ていた。このゲートの隙間は、例えば、特公平6ー28
882号公報では0.1mmから0.4mmがよいとさ
れている。このようにゲートを狭くするのは、成形基板
に孔を設ける際のカットパンチ118の摺動量を少なく
して樹脂に発生する孔近傍での歪を少なくするためであ
る。
1.2mmの基板を成形する際に、特公平6ー2888
2号公報に示すようにキャビティ122へ樹脂を流入す
る入口では設定基板厚より薄く絞ったゲートが設けられ
る。これはカットパンチ118とスプルブッシュ129
との隙間に形成される。そして、樹脂が固まりきらない
うちにカットパンチ118を摺動させることによってよ
り小さい力で、しかもバリを抑えて成形基板に孔を設け
ていた。このゲートの隙間は、例えば、特公平6ー28
882号公報では0.1mmから0.4mmがよいとさ
れている。このようにゲートを狭くするのは、成形基板
に孔を設ける際のカットパンチ118の摺動量を少なく
して樹脂に発生する孔近傍での歪を少なくするためであ
る。
【0014】また、スタンパ内周押さえ112には爪が
設けられており、この爪によってスタンパ111を押さ
えていた。この爪の高さは、0.3mmのものが一般に
用いられていた。この爪の高さは、1.2mmの基板厚
の成形に対して、金型内のキャビティ122での樹脂の
流動に影響が生じないように低くする要求とスタンパ内
周押さえ112としての耐久強度を強くするために高く
する要求とから選ばれたものである。
設けられており、この爪によってスタンパ111を押さ
えていた。この爪の高さは、0.3mmのものが一般に
用いられていた。この爪の高さは、1.2mmの基板厚
の成形に対して、金型内のキャビティ122での樹脂の
流動に影響が生じないように低くする要求とスタンパ内
周押さえ112としての耐久強度を強くするために高く
する要求とから選ばれたものである。
【0015】さらに、従来は厚さ1.2mmの基板が成
形の限界であり、それよりも薄い厚さの基板の成形はさ
れていなかった。
形の限界であり、それよりも薄い厚さの基板の成形はさ
れていなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクの高密度化
のためには光ディスクへの照射光を絞る必要がある。こ
の手段の1つに対物レンズの開口度を大きくする方法が
ある。この場合、傾きによる収差は板厚に比例し開口度
の3乗に比例する。したがって、板厚を薄くしないとピ
ックアップの制御がむずかしくなる。このような薄型の
基板成形はより薄い隙間に樹脂を流すことになり、樹脂
が冷えやすいために転写が得にくく、応力を受けやすい
ために複屈折や反りが悪くなるという課題がある。
のためには光ディスクへの照射光を絞る必要がある。こ
の手段の1つに対物レンズの開口度を大きくする方法が
ある。この場合、傾きによる収差は板厚に比例し開口度
の3乗に比例する。したがって、板厚を薄くしないとピ
ックアップの制御がむずかしくなる。このような薄型の
基板成形はより薄い隙間に樹脂を流すことになり、樹脂
が冷えやすいために転写が得にくく、応力を受けやすい
ために複屈折や反りが悪くなるという課題がある。
【0017】従来の技術を用いると基板の内周部での応
力が大きく、複屈折は150nm以上の大きな値を示し
た。また、基板の形状もプロペラ上にうねったものにな
った。
力が大きく、複屈折は150nm以上の大きな値を示し
た。また、基板の形状もプロペラ上にうねったものにな
った。
【0018】また、著者らはスタンパ111の内周部と
スタンパ内周押さえ112とを45度のテーパ嵌合と
し、キャビティ122の隙間を狭めるものをなくして実
験を行ったが、複屈折は殆ど変化しなかった。
スタンパ内周押さえ112とを45度のテーパ嵌合と
し、キャビティ122の隙間を狭めるものをなくして実
験を行ったが、複屈折は殆ど変化しなかった。
【0019】本発明は上記課題を鑑み、板厚が1mm以
下の薄型の樹脂基板成形において、基板の複屈折が光デ
ィスクとして使用可能な基板を提供することである。
下の薄型の樹脂基板成形において、基板の複屈折が光デ
ィスクとして使用可能な基板を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第1の基板の成形方法は、一対の嵌合される
金型の間に形成されるキャビティへの樹脂流入口での最
小隙間を基板厚に対して0mm以上0.15mm以下薄
くし、かつ、少なくとも一方の金型の基板成形面側に、
キャビティの隙間が狭くなる絞り部を、樹脂流入孔と同
心円状に、1つ以上設けた金型を用いて射出成形するも
のである。
の本発明の第1の基板の成形方法は、一対の嵌合される
金型の間に形成されるキャビティへの樹脂流入口での最
小隙間を基板厚に対して0mm以上0.15mm以下薄
くし、かつ、少なくとも一方の金型の基板成形面側に、
キャビティの隙間が狭くなる絞り部を、樹脂流入孔と同
心円状に、1つ以上設けた金型を用いて射出成形するも
のである。
【0021】本発明の第2の基板の成形方法は、上記金
型を用い、さらに、キャビティに溶融樹脂が充填される
際にキャビティの隙間を最小から最大へ変化させ、充填
完了後にキャビティの隙間を再度狭めるものである。
型を用い、さらに、キャビティに溶融樹脂が充填される
際にキャビティの隙間を最小から最大へ変化させ、充填
完了後にキャビティの隙間を再度狭めるものである。
【0022】本発明の第3の基板の成形方法は、上記金
型を用い、さらに、樹脂の充填手段において計量スクリ
ュー径を22mm以上28mm以下とし、最大充填速度
を150mm/s以上300mm/s以下とするもので
ある。
型を用い、さらに、樹脂の充填手段において計量スクリ
ュー径を22mm以上28mm以下とし、最大充填速度
を150mm/s以上300mm/s以下とするもので
ある。
【0023】本発明の第4の基板の成形方法は、上記金
型を用い、さらに、基板の中心孔を形成するカットパン
チを80℃以上にするものである。
型を用い、さらに、基板の中心孔を形成するカットパン
チを80℃以上にするものである。
【0024】
【作用】キャビティ内の隙間が従来より狭くなるため、
樹脂が受ける圧力欠損が大きくなるが、キャビティへの
入口を大きくするので、樹脂がキャビティ内に入りやす
くなる。また、基板の面方向に樹脂の流れが変わってか
らキャビティ内に絞り部を設けると、この絞り部近傍で
流速が速くなってせん断発熱を惹き起こし、樹脂の温度
が上昇して粘度が低下し樹脂が流れやすくなる。また、
樹脂の温度が上がることによって樹脂の熱伝導率が低下
するとともに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ
方向の温度差が小さくなる。この結果、樹脂がキャビテ
ィ内を流動中に受ける歪が少なくなり複屈折が良くな
る。
樹脂が受ける圧力欠損が大きくなるが、キャビティへの
入口を大きくするので、樹脂がキャビティ内に入りやす
くなる。また、基板の面方向に樹脂の流れが変わってか
らキャビティ内に絞り部を設けると、この絞り部近傍で
流速が速くなってせん断発熱を惹き起こし、樹脂の温度
が上昇して粘度が低下し樹脂が流れやすくなる。また、
樹脂の温度が上がることによって樹脂の熱伝導率が低下
するとともに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ
方向の温度差が小さくなる。この結果、樹脂がキャビテ
ィ内を流動中に受ける歪が少なくなり複屈折が良くな
る。
【0025】キャビティ内に設けられた絞り部を樹脂が
通過する際に、キャビティの隙間を狭くしたり、充填速
度を速くすると、絞り部でのせん断発熱が助長される。
その結果、上記の理由により複屈折が良くなる。また、
せん断発熱後にキャビティの隙間を広げると抵抗が少な
くなって、樹脂がより流れやすくなる。
通過する際に、キャビティの隙間を狭くしたり、充填速
度を速くすると、絞り部でのせん断発熱が助長される。
その結果、上記の理由により複屈折が良くなる。また、
せん断発熱後にキャビティの隙間を広げると抵抗が少な
くなって、樹脂がより流れやすくなる。
【0026】さらに、カットパンチを高温にすると、カ
ットパンチがキャビティ入口に位置するため、キャビテ
ィ内を流れる樹脂の温度が上昇する。その結果、上記の
理由により複屈折が良くなる。
ットパンチがキャビティ入口に位置するため、キャビテ
ィ内を流れる樹脂の温度が上昇する。その結果、上記の
理由により複屈折が良くなる。
【0027】
(実施例1)以下、本発明の基板成形用金型の一実施例
について、図面を参照にしながら説明する。
について、図面を参照にしながら説明する。
【0028】図1(a)には、固定金型1と可動金型2
とが型合わせされて、それら金型1,2間にキャビティ
3が形成された状態の、本発明にかかる基板成形用金型
の主要部の断面が概略的に示されている。スタンパは可
動金型に取り付ける場合を示している。
とが型合わせされて、それら金型1,2間にキャビティ
3が形成された状態の、本発明にかかる基板成形用金型
の主要部の断面が概略的に示されている。スタンパは可
動金型に取り付ける場合を示している。
【0029】4はスプルであり、キャビティ3内に成形
装置の計量射出手段の先端に設けられたノズル5から溶
融樹脂を導くためのもので、固定金型1に固定的に設け
られている。スプル4は温度制御されており(図示せ
ず)、基板を取り出す際に樹脂が硬化収縮して剥がれる
ようになっている。6は固定金型ミラー部であり、基板
の成形面を形成するため鏡面仕上げになっている。スプ
ル4と固定金型ミラー部6との間にはスプルブッシュ7
があり、スプル4より高温で温度制御されている固定金
型ミラー部6と断熱する働きがある。
装置の計量射出手段の先端に設けられたノズル5から溶
融樹脂を導くためのもので、固定金型1に固定的に設け
られている。スプル4は温度制御されており(図示せ
ず)、基板を取り出す際に樹脂が硬化収縮して剥がれる
ようになっている。6は固定金型ミラー部であり、基板
の成形面を形成するため鏡面仕上げになっている。スプ
ル4と固定金型ミラー部6との間にはスプルブッシュ7
があり、スプル4より高温で温度制御されている固定金
型ミラー部6と断熱する働きがある。
【0030】可動金型2には表面に凹凸を形成されたス
タンパ8がスタンパ内周押さえ9とスタンパ外周押さえ
10とで可動金型ミラー部11に装着される。可動金型
ミラー部11はスタンパ8との熱伝達を良くすることと
可動金型ミラー部11の表面の凹凸が成形基板に転写す
るという理由からため鏡面仕上げになっている。
タンパ8がスタンパ内周押さえ9とスタンパ外周押さえ
10とで可動金型ミラー部11に装着される。可動金型
ミラー部11はスタンパ8との熱伝達を良くすることと
可動金型ミラー部11の表面の凹凸が成形基板に転写す
るという理由からため鏡面仕上げになっている。
【0031】12はカットパンチであり、溶融樹脂がキ
ャビティ3に流入後、突き出してスプル4と当たって押
し切り、成形基板に内孔を設けるものである。カットパ
ンチ12とスタンパ内周押さえ9との間にはフローティ
ングパンチ13があり、カットパンチ12の内側には突
き出しピン14が配されている。このフローティングパ
ンチ13および突き出しピン14は、基板成形後の取り
出し時に、それぞれ、基板製品部と孔となる不要部(ス
プル部)を機械的に押し出すものである。
ャビティ3に流入後、突き出してスプル4と当たって押
し切り、成形基板に内孔を設けるものである。カットパ
ンチ12とスタンパ内周押さえ9との間にはフローティ
ングパンチ13があり、カットパンチ12の内側には突
き出しピン14が配されている。このフローティングパ
ンチ13および突き出しピン14は、基板成形後の取り
出し時に、それぞれ、基板製品部と孔となる不要部(ス
プル部)を機械的に押し出すものである。
【0032】本発明では、樹脂がキャビティ3に流入さ
れる際に、スタンパ内周押さえ9のスタンパ8を押さえ
る爪15以外のところはキャビティ3の隙間を設定基板
厚と略同じか厚くする。 この結果、キャビティ3の入
口に隙間の狭い部分がないため溶融した樹脂がキャビテ
ィ3内に入りやすくなる。
れる際に、スタンパ内周押さえ9のスタンパ8を押さえ
る爪15以外のところはキャビティ3の隙間を設定基板
厚と略同じか厚くする。 この結果、キャビティ3の入
口に隙間の狭い部分がないため溶融した樹脂がキャビテ
ィ3内に入りやすくなる。
【0033】また、スタンパ内周押さえ9の爪15によ
りキャビティ3の隙間を狭くする。この爪15は溶融樹
脂が流れの方向を完全に変え、かつ、樹脂流入口から遠
いため成形基板の内周部の圧力増大には寄与しない。む
しろ、このスタンパ内周押さえ9の爪15の近傍では流
速が速くなるためせん断発熱を惹き起こし、樹脂の温度
が上昇して粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。ま
た、樹脂の温度の上昇に伴って樹脂の熱伝導率が低下す
るとともに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ方
向の温度差が小さくなる。この結果、樹脂がキャビティ
内を流動中に受ける歪が少なくなり複屈折が良くなる。
りキャビティ3の隙間を狭くする。この爪15は溶融樹
脂が流れの方向を完全に変え、かつ、樹脂流入口から遠
いため成形基板の内周部の圧力増大には寄与しない。む
しろ、このスタンパ内周押さえ9の爪15の近傍では流
速が速くなるためせん断発熱を惹き起こし、樹脂の温度
が上昇して粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。ま
た、樹脂の温度の上昇に伴って樹脂の熱伝導率が低下す
るとともに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ方
向の温度差が小さくなる。この結果、樹脂がキャビティ
内を流動中に受ける歪が少なくなり複屈折が良くなる。
【0034】外径が120mm、基板厚が0.6mmの
場合において、スタンパ内周押さえ9の爪15の高さを
0.2mmに固定してカットパンチ12とスプルブッシ
ュ7との隙間を変えて実験を行った。樹脂はポリカーボ
ネートで、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は1
30℃とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高
充填速度は150mm/sとした。この結果、隙間が
0.45mm以上の場合は複屈折の値が80nm以下に
なった。すなわち、キャビティ3への樹脂流入口での最
小隙間を設定基板厚に対して0mm以上0.15mm以
下薄くした場合である。
場合において、スタンパ内周押さえ9の爪15の高さを
0.2mmに固定してカットパンチ12とスプルブッシ
ュ7との隙間を変えて実験を行った。樹脂はポリカーボ
ネートで、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は1
30℃とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高
充填速度は150mm/sとした。この結果、隙間が
0.45mm以上の場合は複屈折の値が80nm以下に
なった。すなわち、キャビティ3への樹脂流入口での最
小隙間を設定基板厚に対して0mm以上0.15mm以
下薄くした場合である。
【0035】また、カットパンチ12とスプルブッシュ
7との隙間を0.6mmに固定して、スタンパ内周押さ
え9の爪15の高さを変えて、他は上記と同条件で実験
を行った。その結果、スタンパ内周押さえ9の爪15の
高さが0.3mmより大きくなるとシルバーが生じた。
また、0.15mm以下の場合は爪15の強度が弱く連
続成形すると爪が破損した。したがって、爪15は0.
15mm以上0.3mm以下がよい。
7との隙間を0.6mmに固定して、スタンパ内周押さ
え9の爪15の高さを変えて、他は上記と同条件で実験
を行った。その結果、スタンパ内周押さえ9の爪15の
高さが0.3mmより大きくなるとシルバーが生じた。
また、0.15mm以下の場合は爪15の強度が弱く連
続成形すると爪が破損した。したがって、爪15は0.
15mm以上0.3mm以下がよい。
【0036】次にカットパンチ12とスプルブッシュ7
との隙間を0.6mmに、スタンパ内周押さえ9の爪1
5の高さを0.2mmに固定して、金型温度を変えて実
験した。他は上記と同条件である。この結果、金型温度
は120℃以上で、転写が良好で複屈折80nm以下で
あった。また、金型温度が140℃を越えると急激に曲
げ強度が低下した。これは、樹脂の転移温度に近づくた
めである。そこで、金型温度が120℃以上140℃以
下がよい。
との隙間を0.6mmに、スタンパ内周押さえ9の爪1
5の高さを0.2mmに固定して、金型温度を変えて実
験した。他は上記と同条件である。この結果、金型温度
は120℃以上で、転写が良好で複屈折80nm以下で
あった。また、金型温度が140℃を越えると急激に曲
げ強度が低下した。これは、樹脂の転移温度に近づくた
めである。そこで、金型温度が120℃以上140℃以
下がよい。
【0037】同様に、カットパンチ12とスプルブッシ
ュ7との隙間を0.6mmに、スタンパ内周押さえ9の
爪15の高さを0.2mmに、金型温度を130℃にし
て、シリンダ加熱温度とノズル温度を調べた。この結
果、シリンダ加熱温度は340℃以上380℃以下、ノ
ズル温度は300℃以上330℃以下の場合に、転写が
良好で複屈折80nm以下であった。また、成形時に焼
けや糸引きもなかった。
ュ7との隙間を0.6mmに、スタンパ内周押さえ9の
爪15の高さを0.2mmに、金型温度を130℃にし
て、シリンダ加熱温度とノズル温度を調べた。この結
果、シリンダ加熱温度は340℃以上380℃以下、ノ
ズル温度は300℃以上330℃以下の場合に、転写が
良好で複屈折80nm以下であった。また、成形時に焼
けや糸引きもなかった。
【0038】本実施例ではポリカーボネート樹脂を用い
たが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等の他の樹脂
であっても構わない。
たが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等の他の樹脂
であっても構わない。
【0039】このようにして成形された基板は中心孔を
有し、この中心孔に同心円状に厚みの薄い絞り部が1つ
以上ある。実施例1に対応した基板の形状を図1(b)
に示す。
有し、この中心孔に同心円状に厚みの薄い絞り部が1つ
以上ある。実施例1に対応した基板の形状を図1(b)
に示す。
【0040】(実施例2)図2に本発明の基板成形用金
型の第2の実施例を示す。スタンパ8は固定金型1に装
着されている。一方、可動金型2にはフローティングパ
ンチ13に高さの一定な樹脂流入孔と同心円状の環状の
突起16が設けられている。この場合は爪15と突起1
6とは樹脂流動方向にずれて配している。このようにキ
ャビティ3の絞り部を複数設けても良い。
型の第2の実施例を示す。スタンパ8は固定金型1に装
着されている。一方、可動金型2にはフローティングパ
ンチ13に高さの一定な樹脂流入孔と同心円状の環状の
突起16が設けられている。この場合は爪15と突起1
6とは樹脂流動方向にずれて配している。このようにキ
ャビティ3の絞り部を複数設けても良い。
【0041】本発明では、樹脂がキャビティ3に流入さ
れる際に、スタンパ内周押さえ9のスタンパ8を押さえ
る爪15と突起16以外のところではキャビティ3の隙
間を設定基板厚と略同じか厚くする。 この結果、キャ
ビティ3の入口で隙間の狭い部分がないため溶融した樹
脂がキャビティ3内に入りやすくなる。
れる際に、スタンパ内周押さえ9のスタンパ8を押さえ
る爪15と突起16以外のところではキャビティ3の隙
間を設定基板厚と略同じか厚くする。 この結果、キャ
ビティ3の入口で隙間の狭い部分がないため溶融した樹
脂がキャビティ3内に入りやすくなる。
【0042】外径は120mm、基板厚は0.6mmの
場合において実験を行った。樹脂はポリカーボネート
で、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は130℃
とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高充填速
度は150mm/sとした。
場合において実験を行った。樹脂はポリカーボネート
で、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は130℃
とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高充填速
度は150mm/sとした。
【0043】爪15と突起16の高さを0.2mmとす
ると、キャビティ3の入口での最小隙間が設定基板厚に
対して0mmから0.15mm薄くした場合に複屈折は
80nm以下になった。
ると、キャビティ3の入口での最小隙間が設定基板厚に
対して0mmから0.15mm薄くした場合に複屈折は
80nm以下になった。
【0044】本実施例でも爪15や突起16の近傍では
流速が速くなるためせん断発熱を惹き起こし、樹脂の温
度が上昇して粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。ま
た、樹脂の温度の上昇に伴い樹脂の熱伝導率が低下する
とともに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ方向
の温度差が小さくなる。この結果、樹脂がキャビティ内
を流動中に受ける歪が少なくなり複屈折が良くなる。
流速が速くなるためせん断発熱を惹き起こし、樹脂の温
度が上昇して粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。ま
た、樹脂の温度の上昇に伴い樹脂の熱伝導率が低下する
とともに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ方向
の温度差が小さくなる。この結果、樹脂がキャビティ内
を流動中に受ける歪が少なくなり複屈折が良くなる。
【0045】この場合、スタンパ8の内径によらず、任
意の場所に突起16を設けられる。爪15および突起1
6の高さは0.15mmから0.3mmの場合、複屈折
は80nm以下になった。
意の場所に突起16を設けられる。爪15および突起1
6の高さは0.15mmから0.3mmの場合、複屈折
は80nm以下になった。
【0046】また、突起16はフローティングパンチ1
3上に設ける必要はなく、可動金型ミラー部11に設け
ても良いし、他の部材に設けても良い。
3上に設ける必要はなく、可動金型ミラー部11に設け
ても良いし、他の部材に設けても良い。
【0047】さらに、本実施例では固定金型1にスタン
パ8を装着したが、可動金型2にスタンパ8を装着して
も良い。この場合、突起16は、スプルブッシュ7また
は固定金型ミラー部6等に設けることになる。
パ8を装着したが、可動金型2にスタンパ8を装着して
も良い。この場合、突起16は、スプルブッシュ7また
は固定金型ミラー部6等に設けることになる。
【0048】本実施例ではポリカーボネート樹脂を用い
たが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等の他の樹脂
であっても構わない。
たが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等の他の樹脂
であっても構わない。
【0049】(実施例3)図3に本発明の基板成形用金
型の第3の実施例を示す。スタンパ8は可動金型2に装
着されている。
型の第3の実施例を示す。スタンパ8は可動金型2に装
着されている。
【0050】本発明では、スタンパ内周押さえ9の爪1
5以外にフローティングパンチ13上に高さが一定で樹
脂流入孔と同心円状の突起16が設けられている。ま
た、樹脂がキャビティ3に流入される際に、スタンパ内
周押さえ9のスタンパ8を押さえる爪15と突起16以
外はキャビティ3の隙間を設定基板厚と略同じか厚くす
る。この結果、キャビティ3の入口で隙間の狭い部分が
ないため溶融した樹脂がキャビティ3内に入りやすくな
る。
5以外にフローティングパンチ13上に高さが一定で樹
脂流入孔と同心円状の突起16が設けられている。ま
た、樹脂がキャビティ3に流入される際に、スタンパ内
周押さえ9のスタンパ8を押さえる爪15と突起16以
外はキャビティ3の隙間を設定基板厚と略同じか厚くす
る。この結果、キャビティ3の入口で隙間の狭い部分が
ないため溶融した樹脂がキャビティ3内に入りやすくな
る。
【0051】実施例1と同様、キャビティ3の入口での
最小隙間は設定基板厚に対して0mmから0.15mm
薄くした場合に複屈折は良好な結果が得られた。
最小隙間は設定基板厚に対して0mmから0.15mm
薄くした場合に複屈折は良好な結果が得られた。
【0052】また、溶融樹脂がキャビティ3に流入する
と、まず、突起16でせん断発熱があり、爪15でさら
にせん断発熱がある。この結果、樹脂の温度が上昇して
粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。また、樹脂の温
度の上昇に伴い樹脂の熱伝導率が低下するとともに比熱
が増加するため、流入する樹脂の厚さ方向の温度差が小
さくなる。この結果、樹脂がキャビティ内を流動中に受
ける歪が少なくなり複屈折が良くなる。
と、まず、突起16でせん断発熱があり、爪15でさら
にせん断発熱がある。この結果、樹脂の温度が上昇して
粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。また、樹脂の温
度の上昇に伴い樹脂の熱伝導率が低下するとともに比熱
が増加するため、流入する樹脂の厚さ方向の温度差が小
さくなる。この結果、樹脂がキャビティ内を流動中に受
ける歪が少なくなり複屈折が良くなる。
【0053】外径は120mm、基板厚は0.6mmの
場合において実験を行った。樹脂はポリカーボネート
で、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は130℃
とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高充填速
度は150mm/sとした。
場合において実験を行った。樹脂はポリカーボネート
で、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は130℃
とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高充填速
度は150mm/sとした。
【0054】爪15および突起16の高さは0.15m
mから0.3mmの場合、複屈折は80nm以下になっ
た。
mから0.3mmの場合、複屈折は80nm以下になっ
た。
【0055】本発明では環状の突起16を可動金型2の
方に2つ設けたが、3つ以上であっても良いし、固定金
型1の方にあっても良い。また、本実施例に用いた部材
以外の部分に環状の突起16を設けても良い。
方に2つ設けたが、3つ以上であっても良いし、固定金
型1の方にあっても良い。また、本実施例に用いた部材
以外の部分に環状の突起16を設けても良い。
【0056】さらに、本発明では、スタンパ内周押さえ
9の爪15の断面形状を楕円状にしているが、円状でも
台形状でもその他の多面体状でも構わない。
9の爪15の断面形状を楕円状にしているが、円状でも
台形状でもその他の多面体状でも構わない。
【0057】また、本発明ではスタンパの内周を爪15
で固定しているが、磁力や真空吸着等の手段で固定し
て、環状の突起16を任意の部材上に設けても良い。
で固定しているが、磁力や真空吸着等の手段で固定し
て、環状の突起16を任意の部材上に設けても良い。
【0058】もちろん、本実施例ではポリカーボネート
樹脂を用いたが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等
の他の樹脂であっても構わない。
樹脂を用いたが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等
の他の樹脂であっても構わない。
【0059】(実施例4)図4に本発明の基板成形用金
型の第4の実施例を示す。
型の第4の実施例を示す。
【0060】実施例4では、実施例1から実施例3と同
様に、キャビティ3の入口に隙間の狭い部分がない。こ
のため溶融した樹脂がキャビティ3内に入りやすくな
る。また、キャビティ3に樹脂流入孔と同心円状に段1
7を設け、この段17での隙間を他の部分より薄くして
いる。図4ではスタンパ内周押さえ9とスプルブッシュ
7を利用して段17を形成している。
様に、キャビティ3の入口に隙間の狭い部分がない。こ
のため溶融した樹脂がキャビティ3内に入りやすくな
る。また、キャビティ3に樹脂流入孔と同心円状に段1
7を設け、この段17での隙間を他の部分より薄くして
いる。図4ではスタンパ内周押さえ9とスプルブッシュ
7を利用して段17を形成している。
【0061】溶融樹脂がキャビティ3に流入すると、こ
の段17でせん断発熱がある。この結果、樹脂の温度が
上昇して粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。また、
樹脂の温度の上昇に伴い樹脂の熱伝導率が低下するとと
もに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ方向の温
度差が小さくなる。この結果、樹脂がキャビティ内を流
動中に受ける歪が少なくなり複屈折が良くなる。
の段17でせん断発熱がある。この結果、樹脂の温度が
上昇して粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。また、
樹脂の温度の上昇に伴い樹脂の熱伝導率が低下するとと
もに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ方向の温
度差が小さくなる。この結果、樹脂がキャビティ内を流
動中に受ける歪が少なくなり複屈折が良くなる。
【0062】外径は120mm、基板厚は0.6mmの
場合において実験を行った。樹脂はポリカーボネート
で、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は130℃
とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高充填速
度は150mm/sとした。
場合において実験を行った。樹脂はポリカーボネート
で、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は130℃
とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高充填速
度は150mm/sとした。
【0063】キャビティ3の入口での最小隙間は設定基
板厚に対して0mmから0.15mm薄くした場合に複
屈折は良好な結果が得られた。
板厚に対して0mmから0.15mm薄くした場合に複
屈折は良好な結果が得られた。
【0064】また、この段17の隙間は設定基板厚より
0.15mmから0.3mm薄い場合に、複屈折は80
nm以下になった。
0.15mmから0.3mm薄い場合に、複屈折は80
nm以下になった。
【0065】さらに、本実施例ではポリカーボネート樹
脂を用いたが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等の
他の樹脂であっても構わない。
脂を用いたが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等の
他の樹脂であっても構わない。
【0066】(実施例5)本発明の基板の成形方法の第
1の実施例は実施例1に示した通りである。本発明の基
板の成形方法の第2の実施例を、樹脂の流れと金型の動
きの概略を示した図5をもとに説明する。金型としては
実施例1の金型とする。
1の実施例は実施例1に示した通りである。本発明の基
板の成形方法の第2の実施例を、樹脂の流れと金型の動
きの概略を示した図5をもとに説明する。金型としては
実施例1の金型とする。
【0067】図5(a)は溶融樹脂がキャビティ3に流
入し、キャビティ3に設けた絞り部に到達した直後の状
態を示している。本金型では絞り部はスタンパ内周押さ
え9の爪15によって形成されている。金型が閉じてか
らこの時間までキャビティ3の隙間は最小とする。この
結果、絞り部近傍での流速は高速となり、せん断発熱の
効果が大きくなって、樹脂の温度の上昇幅が大きくな
る。そこで、粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。ま
た、樹脂の温度の上昇に伴い樹脂の熱伝導率が低下する
とともに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ方向
の温度差が小さくなる。
入し、キャビティ3に設けた絞り部に到達した直後の状
態を示している。本金型では絞り部はスタンパ内周押さ
え9の爪15によって形成されている。金型が閉じてか
らこの時間までキャビティ3の隙間は最小とする。この
結果、絞り部近傍での流速は高速となり、せん断発熱の
効果が大きくなって、樹脂の温度の上昇幅が大きくな
る。そこで、粘度が低下して樹脂が流れやすくなる。ま
た、樹脂の温度の上昇に伴い樹脂の熱伝導率が低下する
とともに比熱が増加するため、流入する樹脂の厚さ方向
の温度差が小さくなる。
【0068】次に、図5(b)に示すように、せん断発
熱効果が得られた後にキャビティ3の隙間を最大にす
る。この結果、圧力損失が低減されて、樹脂の受ける歪
が低減される。
熱効果が得られた後にキャビティ3の隙間を最大にす
る。この結果、圧力損失が低減されて、樹脂の受ける歪
が低減される。
【0069】さらに、図5(c)に示すように、設定基
板厚を形成する樹脂がキャビティ3内に流入された後に
キャビティ3に保圧をかけた状態で圧縮し所定の板厚に
する。そして、カットパンチ12を樹脂がまだ完全に硬
化しないうちに突き出して基板の内孔を形成する。
板厚を形成する樹脂がキャビティ3内に流入された後に
キャビティ3に保圧をかけた状態で圧縮し所定の板厚に
する。そして、カットパンチ12を樹脂がまだ完全に硬
化しないうちに突き出して基板の内孔を形成する。
【0070】この結果、樹脂がキャビティ内を流動中に
受ける歪がさらに少なくなり複屈折が良くなる。
受ける歪がさらに少なくなり複屈折が良くなる。
【0071】外径は120mm、基板厚は0.6mmの
場合において実験を行った。樹脂はポリカーボネート
で、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は130℃
とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高充填速
度は150mm/sとした。絞り部であるスタンパ内周
押さえ9の爪15の高さは0.2mmとした。
場合において実験を行った。樹脂はポリカーボネート
で、シリンダ加熱温度は350℃、金型温度は130℃
とした。計量スクリュー径は25mmとし、最高充填速
度は150mm/sとした。絞り部であるスタンパ内周
押さえ9の爪15の高さは0.2mmとした。
【0072】最初のキャビティ3の最小隙間は、設定基
板厚に対して0mmから0.1mm薄い場合に複屈折が
良好であった。広すぎるとせん断発熱の効果がなく樹脂
の流動性が良くならず、また、薄すぎると圧力損失が大
きすぎて樹脂の受ける歪がかえって増大する。
板厚に対して0mmから0.1mm薄い場合に複屈折が
良好であった。広すぎるとせん断発熱の効果がなく樹脂
の流動性が良くならず、また、薄すぎると圧力損失が大
きすぎて樹脂の受ける歪がかえって増大する。
【0073】第2段階のキャビティ3の最大隙間は、設
定基板厚に対して0.1mm以上0.3mm以下、好ま
しくは0.1mm以上0.2mm以下である。薄すぎる
と歪緩和の効果がなく、また、広すぎると板厚等のばら
つきが大きくなる。
定基板厚に対して0.1mm以上0.3mm以下、好ま
しくは0.1mm以上0.2mm以下である。薄すぎる
と歪緩和の効果がなく、また、広すぎると板厚等のばら
つきが大きくなる。
【0074】上記動作を成形装置に生じさせるための方
法を以下に述べる。ここでは、成形装置がトグル方式の
場合について説明する。
法を以下に述べる。ここでは、成形装置がトグル方式の
場合について説明する。
【0075】キャビティ3内の樹脂に圧縮をかける射出
圧縮圧の時間変化を図6に示す。ここで、A、B、Cは
図5に示した状態に対応した時間を示している。また、
縦横はともに任意単位である。
圧縮圧の時間変化を図6に示す。ここで、A、B、Cは
図5に示した状態に対応した時間を示している。また、
縦横はともに任意単位である。
【0076】図6(a)では、時間Aにおいて金型を閉
じるとともにキャビティ3の絞り部上を樹脂が通過して
もすぐにはキャビティ3の隙間が広がらない射出圧縮圧
とする。そして、せん断発熱効果が得られた後に時間B
のように射出圧縮圧を低下させてキャビティ3の隙間が
最大まで開くようにする。次に歪の緩和が行われたら速
やかに時間Cのように射出圧縮圧を増加させ板厚の調整
をする。このように図6(a)ではキャビティ3の隙間
量を射出圧縮圧と時間とで設定している。
じるとともにキャビティ3の絞り部上を樹脂が通過して
もすぐにはキャビティ3の隙間が広がらない射出圧縮圧
とする。そして、せん断発熱効果が得られた後に時間B
のように射出圧縮圧を低下させてキャビティ3の隙間が
最大まで開くようにする。次に歪の緩和が行われたら速
やかに時間Cのように射出圧縮圧を増加させ板厚の調整
をする。このように図6(a)ではキャビティ3の隙間
量を射出圧縮圧と時間とで設定している。
【0077】一方、図6(b)では時間Aと時間Bとの
射出圧縮圧を同一に設定している。これは、充填圧と射
出圧縮圧とのバランスと機械的な応答速度のずれを利用
して図5に示した時間Aと時間Bとの状態を作り出すも
のである。
射出圧縮圧を同一に設定している。これは、充填圧と射
出圧縮圧とのバランスと機械的な応答速度のずれを利用
して図5に示した時間Aと時間Bとの状態を作り出すも
のである。
【0078】本実施例の結果、外径120mm、板厚
0.6mmの基板を成形すると複屈折は容易に50nm
以下を示した。
0.6mmの基板を成形すると複屈折は容易に50nm
以下を示した。
【0079】キャビティ3の隙間の動作としては、キャ
ビティ3の絞り部に樹脂が到達した後に最小から最大に
なり、すぐに隙間が再び小さくなるのがよい。これは、
樹脂が硬化する前に所定の板厚にする方が板厚の制御性
がよいためである。
ビティ3の絞り部に樹脂が到達した後に最小から最大に
なり、すぐに隙間が再び小さくなるのがよい。これは、
樹脂が硬化する前に所定の板厚にする方が板厚の制御性
がよいためである。
【0080】もちろん、金型は実施例1から実施例4の
どの金型でも良い。さらに、本実施例では成形装置がト
グル方式の場合を示したが直圧方式の場合も同様に行え
る。金型としては、図9の可動金型ガイドリング123
と固定金型ガイドリング124がない構造である。その
他の主要部は実施例1から実施例4に示した金型と同じ
である。この金型を用い、閉じた金型に働く型締め圧を
先の射出圧縮圧と同様に設定すれば良い。
どの金型でも良い。さらに、本実施例では成形装置がト
グル方式の場合を示したが直圧方式の場合も同様に行え
る。金型としては、図9の可動金型ガイドリング123
と固定金型ガイドリング124がない構造である。その
他の主要部は実施例1から実施例4に示した金型と同じ
である。この金型を用い、閉じた金型に働く型締め圧を
先の射出圧縮圧と同様に設定すれば良い。
【0081】本実施例ではポリカーボネート樹脂を用い
たが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等の他の樹脂
であっても構わない。
たが、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂等の他の樹脂
であっても構わない。
【0082】(実施例6)次に本発明の基板の成形方法
の第3の実施例について説明する。
の第3の実施例について説明する。
【0083】実施例1の金型を用い、キャビティ3の絞
り部に溶融樹脂が到達するまでは低速で絞り部に溶融樹
脂が通過する際に最大充填速度となるように樹脂を充填
させた。
り部に溶融樹脂が到達するまでは低速で絞り部に溶融樹
脂が通過する際に最大充填速度となるように樹脂を充填
させた。
【0084】図7に最大充填速度と充填時の金型内周で
の最大圧力との関係を示す。充填時の最大圧力は任意単
位である。成形基板は外径120mm、板厚0.6mm
である。計量スクリュー径は25mmで行った。シリン
ダ加熱温度は350℃、金型温度は120℃である。ス
タンパ内周押さえ9の爪15の高さは0.2mm、カッ
トパンチ12とスプルブッシュ7との隙間は0.6mm
とした。
の最大圧力との関係を示す。充填時の最大圧力は任意単
位である。成形基板は外径120mm、板厚0.6mm
である。計量スクリュー径は25mmで行った。シリン
ダ加熱温度は350℃、金型温度は120℃である。ス
タンパ内周押さえ9の爪15の高さは0.2mm、カッ
トパンチ12とスプルブッシュ7との隙間は0.6mm
とした。
【0085】図7から最大充填速度が200mm/s付
近で最小値をとることがわかる。樹脂の粘性による抵抗
のみが寄与するのであれば最大充填速度が増加するにつ
れて充填時の圧力は増加するはずである。しかし、実際
は、充填速度が増すにつれてせん断発熱が大きくなり、
その結果、樹脂の粘性が低下し、充填時の最大圧力を低
下させる方向に作用し、図7のように充填時の最大圧力
に最小値が存在する。
近で最小値をとることがわかる。樹脂の粘性による抵抗
のみが寄与するのであれば最大充填速度が増加するにつ
れて充填時の圧力は増加するはずである。しかし、実際
は、充填速度が増すにつれてせん断発熱が大きくなり、
その結果、樹脂の粘性が低下し、充填時の最大圧力を低
下させる方向に作用し、図7のように充填時の最大圧力
に最小値が存在する。
【0086】この充填時の最大圧力は樹脂内の歪と関係
あるため複屈折とも関係がある。最大充填速度は150
mm/s以上300mm/s以下で、複屈折は80nm
以下になった。
あるため複屈折とも関係がある。最大充填速度は150
mm/s以上300mm/s以下で、複屈折は80nm
以下になった。
【0087】また、充填速度が速いとせん断発熱で樹脂
の温度が上昇するので、金型温度を低く設定できるよう
になる。最大充填速度を200mm/sとした場合、複
屈折が80nm以下になるのは金型温度が100℃以上
の場合であった。
の温度が上昇するので、金型温度を低く設定できるよう
になる。最大充填速度を200mm/sとした場合、複
屈折が80nm以下になるのは金型温度が100℃以上
の場合であった。
【0088】また、金型温度が140℃を越えると樹脂
の曲げ強度が急激に低下した。これは樹脂の転移温度に
近づくためである。そこで、金型温度は100℃以上1
40℃以下がよい。
の曲げ強度が急激に低下した。これは樹脂の転移温度に
近づくためである。そこで、金型温度は100℃以上1
40℃以下がよい。
【0089】計量スクリュー径は20mmから30mm
で同様の傾向を示した。ただし、計量スクリュー径が小
さくなるほど充填時にかかる圧力は大きくなることと、
計量スクリュー径が大きくなるほどスクリューの樹脂を
充填する際の移動量が減少するため計量の精度が悪くな
る。そこで、計量スクリュー径としては、22mmから
28mmが適当である。
で同様の傾向を示した。ただし、計量スクリュー径が小
さくなるほど充填時にかかる圧力は大きくなることと、
計量スクリュー径が大きくなるほどスクリューの樹脂を
充填する際の移動量が減少するため計量の精度が悪くな
る。そこで、計量スクリュー径としては、22mmから
28mmが適当である。
【0090】(実施例7)本発明の基板の成形方法の第
4の実施例について説明する。実施例1の金型を用いる
ことにする。カットパンチ12には通常60℃位に温度
調整されている。これは、安定した条件で基板に内孔を
形成するためである。しかし、可動金型ミラー部11は
樹脂の流動を良くするためにカットパンチ12より高温
に調整されている。そこで、シリンダで加熱されてもキ
ャビティ3に溶融樹脂が流入する際に、このカットパン
チ12で樹脂が冷却されることになる。本発明では、こ
のカットパンチ12を高温にして、樹脂がカットパンチ
12によって冷やされないようにするものである。
4の実施例について説明する。実施例1の金型を用いる
ことにする。カットパンチ12には通常60℃位に温度
調整されている。これは、安定した条件で基板に内孔を
形成するためである。しかし、可動金型ミラー部11は
樹脂の流動を良くするためにカットパンチ12より高温
に調整されている。そこで、シリンダで加熱されてもキ
ャビティ3に溶融樹脂が流入する際に、このカットパン
チ12で樹脂が冷却されることになる。本発明では、こ
のカットパンチ12を高温にして、樹脂がカットパンチ
12によって冷やされないようにするものである。
【0091】まず、カットパンチ12の温度を徐々に上
げて複屈折との対応を調べた。外径は120mm、基板
厚0.6mmとした。カットパンチ12とスプルブッシ
ュ7との隙間は、0.6mm、スタンパ内周押さえ9の
爪15の高さを0.2mmとした。シリンダ加熱温度は
350℃、金型温度は130℃とした。カットパンチ1
2の温度設定の上限は金型温度の130℃にした。
げて複屈折との対応を調べた。外径は120mm、基板
厚0.6mmとした。カットパンチ12とスプルブッシ
ュ7との隙間は、0.6mm、スタンパ内周押さえ9の
爪15の高さを0.2mmとした。シリンダ加熱温度は
350℃、金型温度は130℃とした。カットパンチ1
2の温度設定の上限は金型温度の130℃にした。
【0092】カットパンチ12の温度が80℃以上で複
屈折は50nm以下になった。これは、キャビティ3に
流入される樹脂が入口で冷やされなくなり、樹脂の粘性
が低下するので樹脂の受ける歪が低減された結果であ
る。
屈折は50nm以下になった。これは、キャビティ3に
流入される樹脂が入口で冷やされなくなり、樹脂の粘性
が低下するので樹脂の受ける歪が低減された結果であ
る。
【0093】また、カットパンチ12の温度の上限は金
型温度が望ましい。これは、カットパンチ12を金型温
度まで上げると、金型より高温である溶融樹脂が金型の
内周から流入するので、金型内で内周側の温度が高くな
りすぎ、樹脂のガラス転移点に近づいて樹脂の曲げ強度
が弱くなるからである。
型温度が望ましい。これは、カットパンチ12を金型温
度まで上げると、金型より高温である溶融樹脂が金型の
内周から流入するので、金型内で内周側の温度が高くな
りすぎ、樹脂のガラス転移点に近づいて樹脂の曲げ強度
が弱くなるからである。
【0094】ここで、カットパンチ12は温度制御をし
てもしなくてもよい。
てもしなくてもよい。
【0095】
【発明の効果】キャビティ内の隙間が従来より狭くなる
ため、樹脂が受ける圧力欠損が大きくなるが、キャビテ
ィへの入口を大きくするので、樹脂がキャビティ内に入
りやすくなる。また、基板の面方向に樹脂の流れが変わ
ってからキャビティ内に絞り部を設けると、この絞り部
近傍で流速が速くなってせん断発熱を惹き起こし、樹脂
の温度が上昇して粘度が低下し樹脂が流れやすくなる。
また、樹脂の熱伝導率が低下するとともに比熱が増加す
るため、流入する樹脂の厚さ方向の温度差が小さくな
る。この結果、樹脂がキャビティ内を流動中に受ける歪
が少なくなり複屈折が良くなる。
ため、樹脂が受ける圧力欠損が大きくなるが、キャビテ
ィへの入口を大きくするので、樹脂がキャビティ内に入
りやすくなる。また、基板の面方向に樹脂の流れが変わ
ってからキャビティ内に絞り部を設けると、この絞り部
近傍で流速が速くなってせん断発熱を惹き起こし、樹脂
の温度が上昇して粘度が低下し樹脂が流れやすくなる。
また、樹脂の熱伝導率が低下するとともに比熱が増加す
るため、流入する樹脂の厚さ方向の温度差が小さくな
る。この結果、樹脂がキャビティ内を流動中に受ける歪
が少なくなり複屈折が良くなる。
【0096】また、キャビティ内に設けられた絞り部を
樹脂が通過する際に、キャビティの隙間を狭くしたり、
充填速度を速くすると、絞り部でのせん断発熱が助長さ
れる。その結果、上記の理由により複屈折がより良くな
る。また、せん断発熱後にキャビティの隙間を広げると
抵抗が少なくなって、樹脂がより流れやすくなる。
樹脂が通過する際に、キャビティの隙間を狭くしたり、
充填速度を速くすると、絞り部でのせん断発熱が助長さ
れる。その結果、上記の理由により複屈折がより良くな
る。また、せん断発熱後にキャビティの隙間を広げると
抵抗が少なくなって、樹脂がより流れやすくなる。
【0097】さらに、カットパンチを高温にすると、カ
ットパンチがキャビティ入口に位置するため、キャビテ
ィ内を流れる樹脂の温度が上昇する。その結果、上記の
理由により複屈折がより良くなる。
ットパンチがキャビティ入口に位置するため、キャビテ
ィ内を流れる樹脂の温度が上昇する。その結果、上記の
理由により複屈折がより良くなる。
【図1】(a)は、実施例1を示す金型の主要部の構成
を示した断面側面図 (b)は、実施例1の金型による成形基板の断面側面図
を示した断面側面図 (b)は、実施例1の金型による成形基板の断面側面図
【図2】実施例2を示す金型の主要部の構成を示した断
面側面図
面側面図
【図3】実施例3を示す金型の主要部の構成を示した断
面側面図
面側面図
【図4】実施例4を示す金型の主要部の構成を示した断
面側面図
面側面図
【図5】(a)は実施例5を示す成形方法の一部の説明
のための構成断面図 (b)は実施例5を示す成形方法の一部の説明のための
構成断面図 (c)は実施例5を示す成形方法の一部の説明のための
構成断面図
のための構成断面図 (b)は実施例5を示す成形方法の一部の説明のための
構成断面図 (c)は実施例5を示す成形方法の一部の説明のための
構成断面図
【図6】(a)は実施例5の射出圧縮圧の時間変化を示
す関係図 (b)は実施例5の射出圧縮圧の時間変化を示す関係図
す関係図 (b)は実施例5の射出圧縮圧の時間変化を示す関係図
【図7】実施例6の充填時の金型内周における最大圧力
と最大充填速度との関係を表した図
と最大充填速度との関係を表した図
【図8】従来例のトグル方式の成形装置の概略図
【図9】従来例のトグル方式の成形装置用の金型の断面
側面図
側面図
1 固定金型 2 可動金型 3 キャビティ 4 スプル 5 ノズル 6 固定金型ミラー部 7 スプルブッシュ 8 スタンパ 9 スタンパ内周押さえ 10 スタンパ外周押さえ 11 可動金型ミラー部 12 カットパンチ 13 フローティングパンチ 14 突出ピン 15 爪 16 突起 17 段 101 固定金型 102 可動金型 103、104 大プレート 105 タイバー 106、109、110 油圧回路 107 ピストン 108 トグル 111 スタンパ 112 スタンパ内周押さえ 113 スタンパ外周押さえ 114 可動金型ミラー部 115、127 冷却水路 116 可動金型基盤 117 フローティングパンチ 118 カットパンチ 119 突出ピン 120 可動金型突当リング 121 固定金型突当リング 122 キャビティ 123 可動金型ガイドリング 124 固定金型ガイドリング 125 固定金型基盤 126 固定金型ミラー部 127 スプル 129 スプルブッシュ
フロントページの続き (72)発明者 谷本 悦次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (15)
- 【請求項1】一対の嵌合する金型の間に形成されるキャ
ビティ内に樹脂を射出することにより厚さが1mm以下
の基板を成形する基板成形用金型において、キャビティ
への樹脂流入口での最小隙間を設定基板厚に対して0m
m以上0.15mm以下薄くし、かつ、少なくとも一方
の金型の基板成形面側に、キャビティの隙間が狭くなる
絞り部を、樹脂流入孔と同心円状に、1つ以上設けるこ
とを特徴とする基板成形用金型。 - 【請求項2】上記絞り部を0.15mm以上0.3mm
以下とする高さの突起とする請求項1記載の基板成形用
金型。 - 【請求項3】上記絞り部を平坦部より0.15mm以上
0.3mm以下薄い厚みの段とする請求項1記載の基板
成形用金型。 - 【請求項4】一対の嵌合する金型に形成されるキャビテ
ィへの樹脂流入口での最小隙間を設定基板厚に対して0
mm以上0.15mm以下薄くし、かつ、前記キャビテ
ィの隙間が狭くなる絞り部を、樹脂流入孔と同心円状
に、基板の成形される側の面に1つ以上設けたことを特
徴とする1mm以下の厚さの基板の成形方法。 - 【請求項5】金型温度を120℃以上140℃以下とし
た請求項4記載の基板の成形方法。 - 【請求項6】加熱シリンダ温度を340℃以上380℃
以下、ノズル温度を300℃以上330℃以下とする請
求項4から請求項5のいずれかに記載の基板の成形方
法。 - 【請求項7】一対の嵌合した金型の間に形成されたキャ
ビティへの樹脂流入口での最小隙間を設定基板厚に対し
て0mm以上0.15mm以下薄くし、かつ、少なくと
も一方の金型の基板成形面側に、キャビティの隙間が狭
くなる絞り部を、樹脂流入孔と同心円状に、1つ以上設
けた金型を用い、キャビティに溶融樹脂を充填中に、キ
ャビティの隙間を最小から最大へ変化させ、充填完了後
にキャビティを狭める1mm以下の厚さの基板の成形方
法。 - 【請求項8】キャビティに溶融樹脂を充填中のキャビテ
ィの最小隙間を設定基板厚に対して0mm以上0.1m
m以下薄くする請求項7記載の基板の成形方法。 - 【請求項9】キャビティに溶融樹脂を充填中のキャビテ
ィの最大隙間を設定基板厚に対して0.1mm以上0.
3mm以下厚くする請求項7記載の基板の成形方法。 - 【請求項10】キャビティに溶融樹脂を充填中におい
て、トグル方式の成形装置の場合は射出圧縮圧を、直圧
方式の成形装置の場合は型締め圧を、それぞれ、キャビ
ティ内の樹脂が受ける圧力より低くする請求項7から請
求項9のいずれかに記載の基板の成形方法。 - 【請求項11】一対の嵌合した金型の間に形成されたキ
ャビティへの樹脂流入口での最小隙間を設定基板厚に対
して0mm以上0.15mm以下薄くし、かつ、少なく
とも一方の金型の基板成形面側に、キャビティの隙間が
狭くなる絞り部を、樹脂流入孔と同心円状に、1つ以上
設けた金型と、外径が22mm以上28mm以下の計量
スクリューを用い、最大充填速度を150mm/s以上
300mm/s以下とする1mm以下の厚さの基板の成
形方法。 - 【請求項12】上記絞り部を樹脂が通過する前に充填速
度を最大に切り替えることを特徴とする請求項11記載
の基板の成形方法。 - 【請求項13】金型温度を100℃以上140℃以下と
する請求項11から請求項12に記載の基板の成形方
法。 - 【請求項14】一対の嵌合した金型の間に形成されたキ
ャビティへの樹脂流入口で最小隙間を有し、少なくとも
一方の金型の基板成形面側に、キャビティの隙間が狭く
なる絞り部を、1つ以上樹脂流入孔と同心円状に配し、
基板に搾折して中心孔を形成するカットパンチを有する
金型を用いる成形方法において、 前記キャビティへの樹脂流入口での最小隙間を設定基板
厚に対して0mm以上0.15mm以下薄くし、 前記カットパンチを80℃以上にする1mm以下の厚さ
の基板の成形方法。 - 【請求項15】中心孔に同心円状に設けられた厚みの薄
い絞り部が1つ以上ある1mm以下の厚みからなる射出
成形方法で形成された基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6316596A JPH08169032A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 基板成形用金型、基板の成形方法および基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6316596A JPH08169032A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 基板成形用金型、基板の成形方法および基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08169032A true JPH08169032A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18078850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6316596A Pending JPH08169032A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 基板成形用金型、基板の成形方法および基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08169032A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001232658A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-08-28 | Teijin Chem Ltd | 多層構造を有する成形品の製造方法、およびそれから得られた成形品 |
| WO2003085655A1 (en) * | 2002-04-08 | 2003-10-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disc medium |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP6316596A patent/JPH08169032A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001232658A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-08-28 | Teijin Chem Ltd | 多層構造を有する成形品の製造方法、およびそれから得られた成形品 |
| WO2003085655A1 (en) * | 2002-04-08 | 2003-10-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Optical disc medium |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5044925A (en) | Injection-compression mold | |
| US5820891A (en) | Apparatus for making optical disk substrates | |
| JPH09164562A (ja) | 貼り合わせディスク用基板の成形用金型 | |
| JP5650641B2 (ja) | ディスク基板成形装置、ディスク基板成形方法及びディスク基板成形用金型 | |
| JPS6054822A (ja) | プラスチツク製凸レンズの製造方法 | |
| JPH1186352A (ja) | 薄物ディスク基板の成形方法およびその成形用金型 | |
| JP3431348B2 (ja) | 光ディスク用基板の製造方法 | |
| US5789053A (en) | Bonded disc and an apparatus for manufacturing the same and the manufacturing method thereof | |
| JPS60159021A (ja) | プラスチツクレンズの製造金型 | |
| JPH05212755A (ja) | ディスク用基板成形法 | |
| JPH07121544B2 (ja) | 光デイスク基板の製造法 | |
| JPH11333898A (ja) | 射出成形用金型 | |
| JPS6179614A (ja) | 樹脂基板の成形方法 | |
| JPS615913A (ja) | 円板状記録媒体基板成形装置 | |
| JP2603056B2 (ja) | 光ディスク基板の製造法 | |
| JP2002347093A (ja) | 射出成形金型 | |
| JPS61290024A (ja) | プラスチツクレンズ成形用金型 | |
| JP2006327147A (ja) | プラスチックレンズの成形方法およびプラスチックレンズ | |
| JP3759489B2 (ja) | ディスク用基板の製造方法及び製造装置 | |
| JPH01182018A (ja) | 光ディスク用プラスチック基板の成形金型 | |
| JP2977239B2 (ja) | 光ディスク基板の成形方法及びその製造装置 | |
| JPH0531777A (ja) | 光デイスク基板の成形方法 | |
| JPS60173738A (ja) | 光学ディスクの製造方法 | |
| JPH02270524A (ja) | プラスチックレンズ成形金型 | |
| JPS6371329A (ja) | レプリカ板の製造方法 |