JPH08169222A - 車両用サスペンション装置 - Google Patents

車両用サスペンション装置

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Publication number
JPH08169222A
JPH08169222A JP31377494A JP31377494A JPH08169222A JP H08169222 A JPH08169222 A JP H08169222A JP 31377494 A JP31377494 A JP 31377494A JP 31377494 A JP31377494 A JP 31377494A JP H08169222 A JPH08169222 A JP H08169222A
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JP
Japan
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spring
side member
air cylinder
vehicle
repulsive force
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JP31377494A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Ototake
嘉彦 乙竹
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪側部材のフルリバウンド時において、、
バンプ方向への変位に入る際のスプリングの反発力が漸
増するようにし、再接地性を向上できる車両用サスペン
ション装置を提供することにある。 【構成】車体側部材17と車輪側部材11との間に設け
られ車輪側部材11の上下ストロークに伴い縮伸作動す
るエアシリンダ(第1スプリング)21と、車体側部材
17と車輪側部材11との間に第1スプリング21と対
向して配置されたコイルスプリング(第2スプリング)
28とを有し、第1及び第2スプリングは、車輪側部材
11のフルリバウンド時(H2)において、第1スプリ
ング21による反発力SEと第2スプリング28による
反発力SRとがほぼ釣り合うよう設定されると共に、第
2スプリング28のばね定数が第1スプリング21のば
ね定数より大きく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用のサスペンショ
ン装置、特に、車体側部材と車輪側部材間に複数のスプ
リングを設した車両用のサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のサスペンション装置は路面の大
小の凹凸が直接車体に伝わらないように干渉しつつ車両
をばね上に支持する。この路面の凹凸は多種多様に変化
し、サスペンション装置はこれら路面の大小の凹凸に伴
い生じる車体の上下振動やロールをできるだけ吸収し、
乗員の乗車安定性を確保すべく、スプリングの外にダン
パを並設することが多い。ところで、車両用のサスペン
ション装置の内ラリー仕様車のものは、ばね上とばね下
間のサスペンションストロークが最も短縮するフルバン
プと、最も離れるフルリバウンドとに頻繁にサスペンシ
ョンストロークが変動することが多い。このため、この
ような車両では、特に、サスペンション装置の特性が長
時間車両を運転する乗員の疲労度に大きく影響を与え、
より乗員の疲労度を軽減できるサスペンション装置が望
まれている。
【0003】例えば、オフロード車のサスペンション装
置では、スプリングがフルリバウンドした際に完全にス
プリングが延びきっていることが必要であり、これによ
り反発力をゼロとし、この後の再接地時における運転車
への衝撃を緩和できるようにしている。一方、車両は重
心を低くする方が走行安定性が高まることより車体の最
低地上高を低くすることが有効であるが、その一方で、
路面の凹凸変化が大きいところでは最低地上高を比較的
高くし、走破性を改善することが有効である。このよう
な要望に伴い、車高調整装置が開発されている。
【0004】この車高調整式サスペンションは、例え
ば、図7乃至図9に示すように、車体下方基部10にア
ッパアーム11及びロアアーム12を介してナックル1
3をピン結合し、ナックル13に車輪16を枢支する。
特に、アッパアーム11と車体上方基部17との間が互
いに並設されるダンパ14付きの主スプリング3及びエ
アシリンダ1を介し連結されている。ここで前左右F
L,FR及び後左右RL、RRの車高調整用エアシリン
ダ1への作動流体はデューティ比相当量給排する前後電
磁弁2を介しエアタンク5側の高圧路18に連結され
る。ここで、前左右FL,FRのエアシリンダ1が直接
連通され、後左右RL、RRのエアシリンダ1が直接連
通され、前後各1つの電磁弁2で高圧気体が給排され
る。
【0005】電磁弁2は比例電磁弁であり、制御手段4
からの駆動電流を受けてエアタンク5からの高圧気体を
パイロット圧に調整し、図示しない、スプールにパイロ
ット圧を加える。しかも、このスプールが中立位置にあ
る時に高圧気体(作動気体)のエアシリンダ1側への供
給及びエアシリンダ1側より高圧気体を大気放出するこ
とを止め、パイロット圧でスプールを左右に動かした際
に、高圧気体をエアシリンダ1に供給しあるいはエアシ
リンダ1側より高圧気体を大気放出する。なお、図7中
において、符号6は負荷圧の急増時に干渉器として働く
ガスばねを、符号9は一方弁を、それぞれ示している。
制御手段4は前後車高センサSF、SRからの実車高信
号を受け、実車高データを平均化し、実車高信号を算出
し、次いで、所定の設定手段より入力される目標車高車
高信号と実車高信号の偏差を求め、偏差を排除すること
のできる車高補正信号を前後電磁弁2に出力するよう構
成されている。
【0006】このような、車高調整式サスペンションの
制御装置の作動時において、車輪には路面反力が加わ
り、これに応じてエアシリンダ1及び主スプリング3は
ばね上及びばね下間の相対変位を行ない、衝撃吸収作動
を行なう。同時に実車高情報に変化が生じ、目標車高を
得るためのデューティ電流が前後電磁弁2に出力され、
電磁弁2の働きによりエアシリンダ1がエア圧を増減
し、適性車高へ切り換え操作し、車高修正がなされる。
なお、上述のような車高調整式サスペンションでは、図
8に示すように、エアシリンダ1の反発力が静止状態
(1G位置)で車高調整に用いられる。更に、ここでエ
アシリンダ1は、主スプリング3に比較して比較的小さ
なばね定数にセットされ、これによりスプリングのみが
働くロール時(図8中の一点鎖線の特性)と主スプリン
グ3及びエアシリンダが働く上下振動時(図8中の破線
の特性)の反発力の特性が急変しないようにしている。
なお、実公平3−6484号公報には、ストラットタイ
プのサスペンションに車高調整装置を付設した装置が開
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示し
た車高調整式サスペンションでは、図8に示すように、
エアシリンダ1のばね定数が比較的小さく(図8のSE
線参照)、フルリバウンド位置においてもエアシリンダ
1内のエアの反発力がゼロとは成らない。このため、主
スプリング3側の反発力(図8のSM線参照)をゼロに
設定したとしても、上下方向の変位においての合計の反
発力(図中破線参照)がゼロとは成らず、結果として、
フルリバウンド後の再接地時に乗員に接地衝撃が加わ
り、問題と成っている。なお、この問題は実公平3−6
484号公報の車高調整装置でも同様に問題と成る。本
発明の目的は、車輪側部材のフルリバウンド時におい
て、第1スプリングによる反発力とこれに対向する向き
に加わる第2スプリングによる反発力とがほぼ釣り合う
ようにして、バンプ方向への変位に入る際の反発力が漸
増するようにし、再接地性を向上できる車両用サスペン
ション装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体
側部材と車輪側部材との間に設けられ上記車輪側部材の
上下ストロークに伴い縮伸作動する第1スプリングと、
上記車体側部材と車輪側部材との間に上記第1のスプリ
ングと対向して配置された第2スプリングとを有し、上
記第1及び第2スプリングは、上記車輪側部材のフルリ
バウンド時において、第1スプリングによる反発力と第
2スプリングによる反発力とがほぼ釣り合うよう設定さ
れると共に、上記第2スプリングのばね定数が第1スプ
リングのばね定数より大きく設定されていることを特徴
とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の車両用
サスペンション装置において、上記第1スプリングは内
部に空気が封入されて上記車輪側部材の上下ストローク
に伴い縮伸作動すると共に上記車輪側部材のフルリバウ
ンド時において内圧が残留するよう設けられたエアシリ
ンダであり、上記第2スプリングは上記エアシリンダの
シリンダ内をエア室と他の室に隔成するピストンを上記
エア室内の内圧に対して付勢すべく上記他の室内に配置
されるコイルスプリングであることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、車体側部材と車輪側部
材との間に設けられ上記シリンダ側部材の上下ストロー
クに伴い、縮伸作動する第1スプリングと、上記車体側
部材と車輪側部材との間に上記第1のスプリングと直列
に配置された第2スプリングとを有し、上記第1及び第
2スプリングは、上記車輪側部材のフルリバウンド時に
おいて、第1スプリングには反発力が残留し上記第2ス
プリングには自由長に成るよう設定されると共に、上記
第2スプリングのばね定数より大きく設定されているこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1記載の車両用
サスペンション装置において、上記第1スプリングは内
部に空気が封入されて上記車輪側部材の上下ストローク
に伴い縮伸作動すると共に上記車輪側部材のフルリバウ
ンド時において内圧が残留するよう設けられたエアシリ
ンダであり、上記第2スプリングは上記エアシリンダの
シリンダまたはロッドに対してスライド変位可能に設け
られた部材と上記車輪またはロッドとの間に設けられた
コイルスプリングであることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項2または請求項
4記載の車両用サスペンション装置において、上記車体
側部材と車輪側部材との間に設けられ上記エアシリンダ
と並列に配置された主スプリングを有し、上記エアシリ
ンダはその内圧を変更することにより車高調整可能に設
けられていることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明は、フルリバウンド時におい
て、第1スプリングによる反発力とこれと対向する向き
の第2スプリングの反発力とが釣り合う等に設定されて
いるため、フルリバウンド状態からバンプ方向にシリン
ダを変位させるための力を小さくすることができ、シリ
ンダの追従性が向上する。更に、第2スプリングのばね
定数が第1スプリングのばね定数より大きく設定されて
いるため、フルリバウンド状態からバンプ方向に変位す
るに従い、第1スプリングの反発力は漸増すると共に、
第2スプリングの反発力は急減してやがて第1スプリン
グの特性に支持されるように成るが、第1スプリングの
ばね定数を低く設定できるので、サスペンションをバン
プ方向にストロークし易くできる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の第2スプリ
ングであるコイルスプリングが、エアシリンダのシリン
ダ内をエア室と他の室に隔成するピストンをエア室内の
内圧に対して付勢すべく設けられるので、第1スプリン
グを成すエアシリンダに第2スプリングを内蔵できる。
【0015】請求項3の発明は、フルリバウンド時にお
いて、第1スプリングには反発力が残留し、第2スプリ
ングは自由長に成るように設定されているため、フルリ
バウンド状態からバンプ方向に車輪が変位する際には反
発力の残留していない第2スプリングを縮めながら車輪
が変位することと成り、フルリバウンド状態からバンプ
方向に車輪を変位させるための力を小さくすることがで
き、シリンダの追従性が向上する。更に、第2スプリン
グのばね定数が第1スプリングのばね定数より大きく設
定されているため、フルリバウンド状態からバンプ方向
に変位するに従い、第2スプリングの反発力は急増して
第1スプリングに残留する反発力を越えるようになり、
その後は第1スプリングの特性に支配されるように成る
が、第1スプリングのばね定数を低く設定できるので、
サスペンションをバンプ方向にストロークし易くでき
る。
【0016】請求項4の発明は、請求項1のシリンダま
たはロッドに対してスライド変位可能に設けられた部材
と車輪またはロッドとの間にコイルスプリングである第
2スプリングが設けられ、第1スプリングを成すエアシ
リンダと、第2スプリングとを容易にユニット化するこ
とができる。
【0017】請求項5に発明は、請求項2または請求項
4におけるエアシリンダと主スプリングが並列に配置さ
れたので、エアシリンダのばね定数を大きく設定する必
要が無い。
【0018】
【実施例】図1、図2には本発明の一実施例として車両
用サスペンション装置を示した。この車両用サスペンシ
ョン装置20の概略全体構成は、図9に示した車両用サ
スペンション装置と比較し、エアシリンダ21のみが相
違し、その他の構成は近似するので全体構成の図示を略
し、以下、同一部材には同一符号を付し、重複説明を簡
略化する。この車両用サスペンション装置20のアッパ
アーム11、ロアアーム12及びナックル13は互いに
ピン結合され、ナックル13に車輪16が枢支される。
アッパアーム11と車体上方基部17との間は互いに並
設されるダンパ14付きの主スプリング3及びエアシリ
ンダ21を介し連結されている。
【0019】主スプリング3に並設されるエアシリンダ
21は第1スプリングを成し、図2に示すように、上端
が閉鎖された筒22と、筒22内で摺動自在に嵌挿され
るロッド23及びこれと一体のピストン24と、筒22
の内部に形成され、ピストン24により空気を封入して
圧縮するエア室25と、エア室25の上端側より延びて
電磁弁2に連通するエア管26と、筒22の上部より延
出し車体上方基部17に結合される上ブラケット27
と、ロッド23の下端に形成されアッパアーム11に結
合される下ブラケット31とで構成される。第1スプリ
ングであるエアシリンダ21の筒22の下部には第2ス
プリングであるコイルスプリング28が配設される。こ
のコイルスプリング28はピストン24をエア室25内
の内圧に対して付勢すべく下室29内に配置される。下
室29は筒22の下端に一体結合される軸受部30によ
り外部と隔離されるが、外部との通気性は保持される。
この図2のエアシリンダ21の筒22はその内部に第1
スプリングと第2スプリングを共に収容でき、装置のコ
ンパクト化を図れる。
【0020】ここで、ピストン24はフルバンプ時にエ
ア室25を最も加圧し、エアの一部をガス室6側に移動
でき、バンプ位置H1に達し、静止時に静止位置1Gに
保持され、フルリバウンド時にエア室25に内圧が残留
する状態でフルリバウンド位置H2に達する。なお、こ
れらバンプ位置H1とフルリバウンド位置H2は主スプ
リング3側で規制するように構成される。特に、第2ス
プリングであるコイルスプリング28はピストン24下
端が当接する偏曲点H3に達した時点よりピストン24
により圧縮され、フルリバウンド位置H2で最も加圧さ
れる。図3に示すように、この時コイルスプリング28
はピストン24を介し、エアシリンダ21に対向する反
発力SRを発生する。特に、このフルリバウンド位置H
2での反発力SRはエアシリンダ21がここで示す反発
力SEとほぼ釣合ように設定され、これによりフルリバ
ウンド位置H2での合計の反発力はゼロに設定される。
【0021】このような車両用サスペンション装置20
の作動を説明する。車両が静止状態にあると、エアシリ
ンダ21のピストン24は1G位置に保持され、車体に
加わるロール変位は前後左右の主スプリング14及びダ
ンパ14で吸収され、減衰される。一方、車体と車輪1
6との相対変位の内の上下振動は、主スプリング3及び
ダンパ14に加え、エアシリンダ21で吸収及び減衰さ
れる。この場合、図3に示すように、車体は静止位置1
Gにおいて、主スプリング3とエアシリンダ21の両反
発力(SE+SM)特性に沿って支持され、この状態は
フルバンプ位置H1と偏曲点H3間で保持される。
【0022】一方、偏曲点H3よりフルリバウンド位置
H2間では主スプリング3とエアシリンダ21の外にコ
イルスプリング28の反発力も加わる。即ち、ここで、
コイルスプリング28の反発力SRは、エアシリンダ2
1の反発力SEに対向する向きに加わり、フルリバウン
ド位置H2に変位するほど反発力SRが増加し、フルリ
バウンド位置H2で合計反発力(SE+SM+SR)が
ゼロと成る。このため、車両が凹凸路を走行する際、車
輪16がフルリバウンド(図4のH2位置参照)して、
車輪16が離地し、再接地する際、車輪16に加わる反
発力SRはほぼゼロの状態より漸次増加するようにな
る。この際、車輪16はフルリバウンド位置(図4のH
2位置)より偏曲点H3に向うが、この時コイルスプリ
ング28の反発力SRが順次減少し、エアスプリング2
1の反発力SEが漸次増加し、偏曲点H3でコイルスプ
リング28のばね力は排除される。その後、車輪16は
静止位置1G及びフルバンプ位置(図4のH1位置)側
に変位を進め、主スプリング3とエアシリンダ21との
両反発力SM,SEの特性に沿って変位する。
【0023】このように、ここでは、車両が洗濯板状の
凹凸路を走行するような場合において、車輪16が離地
した後の再接地毎に、車輪16に加わる反発力SRがほ
ぼゼロの状態より漸次増加し、再接地時の乗員に加わる
衝撃を干渉でき、車両の乗り心地を良くし、居住性を良
好に保てる。更に、コイルスプリング3のばね定数がエ
アスプリングのばね定数より大きく設定されているた
め、フルリバウンド状態(H2位置)からバンプ方向に
変位するに従い、エアスプリング21(第1スプリン
グ)の反発力は漸増すると共に、コイルスプリング28
(第2スプリング)の反発力は急減して偏曲点H3でエ
アスプリング21(第1スプリング)の特性に支持され
るように成るが、ここでは特に、エアスプリング21
(第1スプリング)のばね定数を低く設定できるので、
サスペンションとしての合計の反発力(SE+SM+S
R)がフルバンプ位置H1側で急増することが無く、バ
ンプ方向にストロークし易くでき、有効利用できるサス
ペンションストローク(L1+L2)を比較的大きく確
保できる。
【0024】図5には本発明の他の実施例として車両用
サスペンション装置を示した。この車両用サスペンショ
ン装置20aの全体構成は図9に示した車両用サスペン
ション装置と比較し、エアシリンダ21aのみが相違
し、しかも、エアシリンダ21aは図2のエアシリンダ
21と一部構成が近似する。このため、ここでは、エア
シリンダ21aのみの説明をし、以下、同一部材には同
一符号を付し、重複説明を略す。この車両用サスペンシ
ョン装置20aのエアシリンダ21aは主スプリング3
と互いに並設され、アッパアーム11と車体上方基部1
7との間に配設されている。
【0025】エアシリンダ21aは第1スプリングを成
し、図5に示すように、筒22内に摺動自在に嵌挿され
るロッド23が、上下部材231,232を備えた二重
構造を成し、下部材232の下端が下ブラケット31を
介し車体下方基部11に連結される。ロッド23は上部
材231の上端がピストン24と一体化され、上部材2
31の下方に筒部233が形成され、筒部233に下部
材232の軸部234が摺動自在に嵌挿される。筒部2
33の低壁と軸部234の先端間には第2スプリングと
してのコイルスプリング32が配設される。
【0026】このコイルスプリング32は筒部233に
対して軸部234が完全に押し込まれた際に最も圧縮さ
れ、筒部233に対して軸部234が突出し、軸部23
4と当接したままでの自由長と成った状態で下部材23
2をフルリバウンドH2位置に保持する。ここで、エア
シリンダ21aはそのピストン24がフルバンプ時にバ
ンプ位置H1に達し、静止時に静止位置1Gに保持さ
れ、しかも、ピストン24下端が筒22の下端の軸受部
30に当接した際に偏曲点H3に保持される。しかも、
ピストン24が偏曲点H3に達した後、ロッド23の上
部材231に対し、下部材232が第2スプリングとし
てのコイルスプリング32の膨張作動と共にフルリバウ
ンド位置H2にまで移動できる。
【0027】図6に示すように、フルリバウンド位置H
2で、コイルスプリング32は自由長を保持し、ピスト
ン24を介し、エアシリンダ21aに対向する反発力S
Cをゼロとする。これによりフルリバウンド位置H2で
の合計の反発力はゼロに設定される。このような車両用
サスペンション装置20aの作動を説明する。
【0028】車両が静止状態にあると、エアシリンダ2
1aのピストン24は1G位置に保持され、車体に加わ
るロール変位は前後左右の主スプリング14及びダンパ
14で吸収され、減衰される。一方、車体と車輪16と
の相対変位の内の上下振動は、主スプリング3及びダン
パ14に加え、エアシリンダ21a(コイルスプリング
32の反発力SC1を受けた状態にある)で吸収及び減
衰される。この場合、図3に示すように、車体は静止位
置1Gにおいて、主スプリング3とエアシリンダ21a
の両反発力(SE+SM)特性に沿って支持され、この
状態はフルバンプ位置H1と偏曲点H3間で保持され
る。
【0029】一方、偏曲点H3よりフルリバウンド位置
H2間ではエアシリンダ21aは不作動に入り、主スプ
リング3とコイルスプリング32の反発力SCが作用す
る。即ち、ここで、コイルスプリング32の反発力SR
は、エアシリンダ21の反発力SEと同一向きに加わ
り、フルリバウンド位置H2に変位するに従い反発力S
Cを低減させ、フルリバウンド位置H2で自由長と成
り、合計反発力(SM+SC)がゼロと成る。
【0030】このため、車両が凹凸路を走行する際、車
輪16がフルリバウンド(図4のH2位置参照)して、
車輪16が離地し、再接地する際、車輪16に加わる反
発力はほぼゼロの状態よりコイルスプリング32の反発
力SCが漸次増加するようになる。この際、偏曲点H3
でコイルスプリング32の反発力は排除され、その後、
主スプリング3の反発力SM及びエアスプリング21の
反発力SEが漸次増加し車輪16は主スプリング3とエ
アシリンダ21との両反発力SM,SEの特性に沿って
静止位置1G及びフルバンプ位置(図4のH1位置)側
に変位する。
【0031】このように、図5に示した車両用サスペン
ション装置20aは、図1に示した車両用サスペンショ
ン装置20と同様に洗濯板状の凹凸路を走行するような
場合において、再接地毎に車輪16に加わる反発力がほ
ぼゼロの状態よりコイルスプリング32の反発力SCが
漸次増加し、再接地時の乗員に加わる衝撃を干渉でき、
車両の乗り心地を良くし、居住性を良好に保てる。しか
も、ここでも、エアスプリング21a(第1スプリン
グ)のばね定数を低く設定できるので、サスペンション
としての合計の反発力(SE+SM+SC1)がフルバ
ンプ位置H1側で急増することが無く、バンプ方向にス
トロークし易くでき、有効利用できるサスペンションス
トローク(L1+L2)を比較的大きく確保できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、フル
リバウンド時において、第1スプリングによる反発力と
これと対向する向きの第2スプリングの反発力とが釣り
合うように設定されているため、フルリバウンド状態か
らバンプ方向に車輪を変位させるための力を小さくする
ことができ、離地着地が連続するような路面(洗濯板状
の路面等)での再着地時の衝撃を低減でき、乗り心地や
接地性を向上できる。更に、第1スプリングのばね定数
を低く設定するので、サスペンションがフルバンプ側に
変位した場合における反発力が過度に大きくなることを
防止でき、バンプ方向にストロークし易くでき、有効利
用できるサスペンションストロークを比較的大きく確保
でき、乗り心地を向上できる。
【0033】請求項2の発明は、特に、第1スプリング
を成すエアシリンダに第2スプリングを内蔵でき、装置
をコンパクト化できる。請求項3の発明は、フルリバウ
ンド時において、第2スプリングは自由長に成るように
設定されているため、フルリバウンド状態からバンプ方
向に車輪が変位する際に第2スプリングを自由長より縮
めながら車輪が変位することと成り、フルリバウンド状
態からバンプ方向に車輪を変位させるための力を小さく
することができ、離地着地が連続するような路面(洗濯
板状の路面等)での再着地時の衝撃を低減でき、乗り心
地や接地性を向上できる。更に、第1スプリングのばね
定数を低く設定できるので、サスペンションをバンプ方
向にストロークし易くでき、有効利用できるサスペンシ
ョンストロークを比較的大きく確保でき、乗り心地を向
上できる。
【0034】請求項4の発明は、特に、コイルスプリン
グである第2スプリングが設けられたので、第1スプリ
ングを成すエアシリンダと、第2スプリングとを容易に
ユニット化することができ、装置をコンパクト化するこ
とができる。
【0035】請求項5の発明は、特に、エアシリンダと
主スプリングが並列に配置されたので、エアシリンダの
ばね定数を大きく設定する必要が無いので、主スプリン
グによるサスペンション特性を大きく変更することな
く、車高を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての車両用サスペンショ
ン装置の要部概略斜視図である。
【図2】図1の車両用サスペンション装置で用いるエア
シリンダの拡大断面図である。
【図3】図1の車両用サスペンション装置のサスペンシ
ョンストローク−反発力の特性線図である。
【図4】図1の車両用サスペンション装置のフルリバウ
ンド状態よりフルバンプ状態までの車輪の変位を説明す
る概略図である。
【図5】本発明の他の実施例としての車両用サスペンシ
ョン装置で用いるエアシリンダの拡大断面図である。
【図6】図5の車両用サスペンション装置のサスペンシ
ョンストローク−反発力の特性線図である。
【図7】通常の車両用サスペンション装置の車高調整式
サスペンション装置の油圧回路図である。
【図8】従来の車両用サスペンション装置のサスペンシ
ョンストローク−反発力の特性線図である。
【図9】従来の車両用サスペンション装置の部分概略正
面図である。 3 主スプリング 11 アッパアーム 12 ロアアーム 13 ナックル 14 ダンパ 16 車輪 17 車体上方基部 20 車両用サスペンション装置 20a 車両用サスペンション装置 21 エアシリンダ 22 筒 23 ロッド 24 ピストン 25 エア室 28 コイルスプリング 29 下室 30 軸受部 1G 静止位置 H1 バンプ位置 H2 フルリバウンド位置 H3 偏曲点 SC コイルバネの反発力 SR コイルバネの反発力 SE エアシリンダの反発力 SM 主スプリングの反発力

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側部材と車輪側部材との間に設けられ
    上記車輪側部材の上下ストロークに伴い縮伸作動する第
    1スプリングと、 上記車体側部材と車輪側部材との間に上記第1のスプリ
    ングと対向して配置された第2スプリングとを有し、 上記第1及び第2スプリングは、上記車輪側部材のフル
    リバウンド時において、第1スプリングによる反発力と
    第2スプリングによる反発力とがほぼ釣り合うよう設定
    されると共に、上記第2スプリングのばね定数が第1ス
    プリングのばね定数より大きく設定されていることを特
    徴とする車両用サスペンション装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両用サスペンション装置
    において、 上記第1スプリングは内部に空気が封入されて上記車輪
    側部材の上下ストロークに伴い縮伸作動すると共に上記
    車輪側部材のフルリバウンド時において内圧が残留する
    よう設けられたエアシリンダであり、上記第2スプリン
    グは上記エアシリンダのシリンダ内をエア室と他の室に
    隔成するピストンを上記エア室内の内圧に対して付勢す
    べく上記他の室内に配置されるコイルスプリングである
    ことを特徴とする車両用サスペンション装置。
  3. 【請求項3】車体側部材と車輪側部材との間に設けられ
    上記シリンダ側部材の上下ストロークに伴い、縮伸作動
    する第1スプリングと、 上記車体側部材と車輪側部材との間に上記第1のスプリ
    ングと直列に配置された第2スプリングとを有し、 上記第1及び第2スプリングは、上記車輪側部材のフル
    リバウンド時において、第1スプリングには反発力が残
    留し上記第2スプリングには自由長に成るよう設定され
    ると共に、上記第2スプリングのばね定数より大きく設
    定されていることを特徴とする車両用サスペンション装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の車両用サスペンション装置
    において、 上記第1スプリングは内部に空気が封入されて上記車輪
    側部材の上下ストロークに伴い縮伸作動すると共に上記
    車輪側部材のフルリバウンド時において内圧が残留する
    よう設けられたエアシリンダであり、上記第2スプリン
    グは上記エアシリンダのシリンダまたはロッドに対して
    スライド変位可能に設けられた部材と上記車輪またはロ
    ッドとの間に設けられたコイルスプリングであることを
    特徴とする車両用サスペンション装置。
  5. 【請求項5】請求項2または請求項4記載の車両用サス
    ペンション装置において、 上記車体側部材と車輪側部材との間に設けられ上記エア
    シリンダと並列に配置された主スプリングを有し、 上記エアシリンダはその内圧を変更することにより車高
    調整可能に設けられていることを特徴とする車両用サス
    ペンション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240529A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Arutea:Kk エアシリンダを用いた車高調整可能型サスペンション及びこのサスペンションを備えた自動車
JP2014532003A (ja) * 2012-02-13 2014-12-04 ジャガー ランド ローバー リミテッドJaguar Land Rover Limited 車両のドライバ勧告システム
KR20230009016A (ko) * 2021-07-08 2023-01-17 국방과학연구소 경사각 조절 장치

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