JPH0816942B2 - スレッド内蔵紙葉の検査装置 - Google Patents

スレッド内蔵紙葉の検査装置

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JPH0816942B2
JPH0816942B2 JP16494490A JP16494490A JPH0816942B2 JP H0816942 B2 JPH0816942 B2 JP H0816942B2 JP 16494490 A JP16494490 A JP 16494490A JP 16494490 A JP16494490 A JP 16494490A JP H0816942 B2 JPH0816942 B2 JP H0816942B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スレッドが内蔵されている紙葉の真贋判定
を行うスレッド内蔵紙葉の検査装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
中近東や旧英国系植民地の国々では、紙と紙との間に
金属やプラスチックを入れた、いわゆるスレッド内蔵紙
幣が流通している。
これらの国々では、紙幣のスレッドの有無を検出する
ことにより、真券と偽造券との判定を行っているが、こ
の真贋の判定を自動的に行う装置として、例えば、磁気
センサを用いたものが知られている。この装置は、両替
機や自動券売機の紙幣通過経路に磁気センサを配置して
おき、紙幣に内蔵されている磁性材料の金属スレッドが
磁気センサを通過するときに生じる磁気変化を検出して
スレッドの有無を判別し、紙幣の真贋判定を行うもので
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記のように、金属スレッドを内蔵した紙幣に対して
は、紙幣の真贋判定をかなり正確に行うことができるの
であるが、プラスチックのスレッドを内蔵した紙幣に対
しては、磁気センサを用いてスレッドを検出することは
できず、現在のところ、有力な真贋判定の自動機械が見
当たらず、真贋を正確に判定できないという事情があ
る。このような事情から、金属スレッドを内蔵した紙幣
とプラスチックスレッドを内蔵した紙幣のいずれにも対
応できるスレッド内蔵紙葉の検査装置は全く不可能に近
いものと考えられていた。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたも
のであり、その目的は、金属スレッドとプラスチックス
レッドのいずれのスレッドを内蔵した紙葉においても、
そのスレッドの有無の判定を正確に行うことができるス
レッド内蔵紙葉の検査装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために次のように構成さ
れている。すなわち、本発明の装置は、第1に、スレッ
ドが内蔵されている紙葉の通過経路に配置される検出電
極と;固定の発振周波数信号を出力する発振回路と、こ
の発振回路の共振器とは別個独立の共振器を有し前記検
出電極で検出される静電容量の変化を受けて前記固定の
発振周波数信号に対して共振周波数の同調点を変化さ
せ、その同調点の変化に対応する検出信号を出力する同
調回路とを備えた静電センサ回路を;この静電センサ回
路からの信号を分析して紙葉のスレッドの有無を判定す
る真贋判定回路と;を有することを特徴として構成され
ており、また、本発明の装置は第2に、スレッドが内蔵
されている紙葉の通過経路に前後させて配置される少な
くとも第1および第2の検出電極と;固定の発振周波数
信号を出力する発振回路と、この発振回路の共振器とは
別個独立の共振器を有し前記第1の検出電極で検出され
る静電容量の変化を受けて前記固定の発振周波数信号に
対して共振周波数の同調点を変化させ、その同調点の変
化に対応する検出信号を出力する同調回路とを備えた第
1の静電センサ回路と;この第1の静電センサ回路と同
一の構成からなり、前記第2の検出電極で検出される静
電容量の変化を受けて同調点の変化に対応する検出信号
を出力する第2の静電センサ回路と;第1の静電センサ
回路からの信号と第2の静電センサ回路からの信号の差
の信号を出力する出力回路と;この出力回路からの信号
を分析して紙葉のスレッドの有無を判定する真贋判定回
路と;を有することを特徴として構成されている。
〔作用〕
本発明では、スレッド内蔵の紙葉が検出電極を通過す
るとき、検出電極に対向する紙葉の位置がスレッドのな
い部分からスレッドが内蔵されている部分に移るとき
に、紙の部分とスレッドの部分の誘電率の違いによっ
て、検出電極で検出される静電容量が大きく変化し、こ
の静電容量の変化が静電センサ回路の同調回路に加えら
れる。同調回路はこの静電容量の変化を受けて発振回路
からの固定の発振周波数信号と共振周波数との同調点を
変化させ、その同調点の変化に対応する電圧信号を出力
する。そして、静電センサから出力される信号は真贋判
定回路に加えられる。真贋判定回路は、例えば、前記静
電容量の変化幅がスレッドの幅に一致しているか否かを
判別して紙葉の真贋判定を行う。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には本発明の第1の実施例のブロック図が示さ
れている。本実施例の装置は、電極検出部1と、静電セ
ンサ回路2と、A/D変換回路3と、真贋判定回路4とか
らなる。電極検出部1は導体板や導体針からなる検出電
極14と導体板の接地電極15とからなり、接地電極15と検
出電極14は金属やプラスチックのスレッド29を内蔵する
紙葉30の通過経路8を挟んで上下位置に、つまり、紙葉
30の通過間隙を介して対向配置されている。なお、本明
細書で「紙葉」は紙幣ばかりでなく小切手、切符等の有
価証券を含み、また、紙葉の「紙」もパルプばかりでな
く、プラスチック等のフィルムを含む広い概念で使用さ
れている。
前記静電センサ回路2は第2図に示すように、発振回
路6と、同調回路7と、検波回路11と、増幅回路5と、
AFC(Automatic Frequeny Control)回路9とからな
る。
前記発振回路6には1GHz〜10GHzの範囲内の固定され
た一定の超高周波の発振周波数、本実施例では1GHzの発
振周波数を発振するセラミック共振器10が用いられてい
る。この発振回路6は前記高周波の発振周波数信号を発
振し、これを高インピーダンス変換回路6aを介して同調
回路7に加える。同調回路7はセラミック共振器12によ
って構成され、このセラミック共振器12の出力電極側に
は電極検出部1の検出電極14が接続されている。なお、
接地電極15はセラミック共振器12のグランド側(接地
側)に接続されている。
セラミック共振器12は第3図に示すような共振周波数
特性を有しており、このセラミック共振器12の共振周波
数f2に対して発振回路6の固定発振周波数fOSCはわずか
にずらした位置に設定される。セラミック共振器12の共
振周波数f2は電極検出部1によって検出される電極14,1
5間の静電容量の変化に応じて偏倚し、例えば、静電容
量CがΔCだけ変化すると共振周波数f2はf1に偏倚す
る。発振回路6の発振周波数はfOSCに固定されているか
ら、静電容量変化がないときにはセラミック共振器12か
ら同調点A2におけるV2の出力電圧が送出されるが、静電
容量変化がΔCになったときには共振周波数がf1に偏倚
し、同調点がA2からA1に変化してセラミック共振器12か
らV1の出力電圧が送出される。このように、電極14,15
間の静電容量の変化に応じてセラミック共振器12の共振
周波数が偏倚し、これに伴い、セラミック共振器12から
静電容量変化に対応する出力電圧Vが送出されるのであ
る。
検波回路11は結合コンデンサ25を介してセラミック共
振器12に接続されており、この検波回路11はインダクタ
ンス素子21と、ダイオード22と、コンデンサ23と、抵抗
器24とによって構成されており、前記セラミック共振器
12からの出力信号は結合コンデンサ25を介して検波回路
11に加えられるようになっている。前記ダイオード22
と、コンデンサ23と、抵抗器24は検波回路11の検波部を
構成しており、また、インダクタンス素子21とコンデン
サ25は高インピーダンス化回路として機能している。こ
の検波回路11はセラミック共振器12から出力される超高
周波数の出力信号(画像信号)を包絡線検波し、スレッ
ド検出の信号帯域の信号に変換して増幅回路5とAFC回
路9へ加える。
増幅回路5はトランジスタ27と抵抗器等の素子を用い
て構成され、この増幅回路5は検波回路11から加えられ
る信号を増幅してA/D変換器3へ送る。
AFC回路9は、環境変化等の影響等によって同調回路
7の同調点が設定領域から外れるのを防止し、セラミッ
ク共振器12の共振周波数の適正化を図るものである。
前記A/D変換回路3は増幅回路5から加えられるアナ
ログ信号をデジタル信号に変換し、真贋判定回路4へ加
える。真贋判定回路4はロジック回路により構成され、
前記A/D変換回路3から加えられる信号を分析し、電極
検出部1を通過する紙葉30の真贋を判定する。例えば、
紙葉30が電極検出部1を通過する際、スレッド29がない
紙葉の部分が検出電極14と接地電極15との間を通過する
ときよりも、スレッド29の部分が通過するときの方が電
極14,15間の誘電率が大きくなり、スレッド29の部分で
静電容量の変化が大きく現れ、その静電容量の変化に対
応する信号が真贋判定回路4に加えられる。真贋判定回
路4はこの静電容量の変化幅がスレッド29の幅の判断基
準となる許容設定範囲に入るときに、真券信号を出力
し、その許容設定範囲から外れたときには、疑券信号を
出力する。
第1の実施例は以上説明したように構成されており、
以下、その動作について説明する。
まず、第3図に示すように、検出電極14と接地電極15
との間に紙葉30の通過がない状態で、セラミック共振器
12の共振周波数(同調周波数)f2に対して発振回路6の
固定発振周波数fOSCはわずかに外れた位置に設定され
る。このとき、セラミック共振器12からV2の一定電圧が
出力される。この状態で、紙葉30の通過経路8に紙葉30
が送られて来て電極14,15の間にスレッド29のない先端
の紙部分が入ると、検出電極14と接地電極15間の誘電率
が大きくなるので静電容量が変化する。この静電容量の
微小変化により、発振回路6の発振周波数fOSCに対して
セラミック共振器12の共振周波数がf2からf1に偏倚し、
同調点がA2からA1に移行し、セラミック共振器12からV1
の電圧が出力される。この状態で、スレッド29の部分が
電極14,15間に入り込むと、電極14,15間の誘電率がさら
に大きくなり、電極14,15間の静電容量がさらに変化
し、セラミック共振器12の共振周波数はf0に偏倚し、同
調点がA1からA0に移行し、セラミック共振器12からV0の
電圧が出力される。
セラミック共振器12はこれら出力電圧の変化に基づい
てAM(Amplitude Modulation)変調波を作り出し、これ
を検出信号として検波回路11に加える。すなわち、セラ
ミック共振器12は発振周波数fOSCと検出電極14で検出さ
れる共振周波数の変化成分Δfとのかけ算を行い、AM変
調波を得る。本実施例では、発振周波数fOSCは1GHzであ
るので、変調波としての検出信号は1GHzを中心とし、ス
レッド29の有無の変化に対応した帯域幅を持った超高周
波の信号になり、この超高周波の信号が検波回路11に加
えられるのである。
検波回路11ではこの超高周波数信号を包絡線検波を行
ってスレッド検出の信号帯域に変換する。この帯域変換
された信号の一部は次の増幅回路5に送られ、他の一部
の信号はAFC回路9に分岐供給される。増幅回路5は検
波出力を増幅してA/D変換回路3に加える。また、AFC回
路9は例えば、環境変化等の外乱によってセラミック共
振器12の同調点が設定範囲から外れるのを補正し、同調
点を共振周波数曲線のゲーンの高い直線領域の最適位置
に調整する。
A/D変換回路3は前記増幅回路5から加えられるアナ
ログ信号をデジタル信号に変換して真贋判定回路4へ加
える。真贋判定回路4はこのA/D変換回路3から加えら
れる信号に基づき、スレッド29の部分の検出信号幅が予
め与えられているスレッドの有無の判定基準となる許容
設定範囲に含まれるときに真券と判断して真券信号を出
力し、前記許容設定範囲から外れるときに疑券と判定
し、疑券信号を出力するのである。
この実施例によれば、紙葉内蔵のスレッド29を電極検
出部1で静電容量の変化として検出し、この静電容量の
変化を受けてセラミック共振器12の同調点の変化を利用
して検出信号を得ているものであるから、1×10-5PFと
いう極めて微小な静電容量の変化を高感度のもとで検出
することが可能となり、スレッド29が金属製であろうと
プラスチックのものであろうと、そのスレッド29の有無
を正確に検出することが可能となり、1台の装置で金属
製スレッドの紙葉とプラスチック製スレッドの紙葉の真
贋判定を正確に行うことが可能となり、非常に便利であ
る。
第4図には本実施例の第2の実施例が示されている。
この第2の実施例はスレッド内蔵紙葉30の通過経路8に
前後させて一組の電極検出部1a,1bと、一組の静電セン
サ回路2a,2bを設け、第1の電極検出部1aの静電容量の
変化を第1の静電センサ回路2aで処理し、第2の電極検
出部1bで検出される静電容量の変化を第2の静電センサ
回路2bで処理するように構成したものである。そして、
第1の静電センサ回路2aの出力信号と第2の静電センサ
回路2bの出力信号とを出力回路としての差動増幅器17に
導き、この差動増幅器17により両出力信号の差を求め、
これを増幅してA/D変換回路3に加えるようにしてお
り、それ以外の構成は前記第1の実施例と同様である。
この第2の実施例では、電極検出部1aと1bとの間隔はス
レッド29の幅よりも小さくし、スレッドの材質をも加味
し、適切な検出信号が得られるように設定されるもので
ある。
この第2の実施例では、スレッド内蔵の紙葉30が通過
経路8に沿って送られて来るとき、そのスレッド29の先
端Aが第1の検出電極14aの直下に来たとき、第1の検
出電極14aと接地電極15との間の静電容量の変化が第1
の検出電極14aで検出され、電極検出部1bでは静電容量
の変化が検出されないから、両検出電極14a,14bからの
検出信号の差動出力は、第5図に示すように、負の方向
に突出するピークS1として現れる。次に、スレッド29の
先端Aが第2の検出電極14bの直下に来ると、同様に、
第2の検出電極14bによって静電容量の変化が検出され
るが、この静電容量の変化成分は第1の検出電極14aで
検出される静電容量と同一となるので、その差動出力は
0になり、パルスS1が正の方向に立ち下がる。さらに、
紙葉30が走行方向に移動してスレッド29の後端Bが検出
電極14aを通り過ぎると、第1の検出電極14aで検出され
る静電容量が変化し、差動増幅器17での差動出力は第5
図のS2のパルス波形で上に立ち上がり、スレッド29の後
端Bが第2の検出電極14bを過ぎ去るときにパルス波形S
2の立ち下がりとなる。このパルス波形のS1とS2のピー
ク電圧およびピーク間隔を分析することにより、スレッ
ド29の有無を正確に求めることができる。
この第2の実施例によれば、第1の検出電極14aで検
出される環境変化による静電容量の変化成分と、第2の
検出電極14bで検出される環境変化に伴う静電容量の変
化成分とが差動増幅器17で信号の差を求めるときにキャ
ンセルされ、環境変化の影響を受けないより正確なスレ
ッド有無の検出が可能となる。
第6図には本発明の第3の実施例が示されている。こ
の第3の実施例が前記第2の実施例と異なることは、紙
葉30の走行方向に対して直行する方向に一組の電極検出
部1c、1dを設け、第3の電極検出部1cの第3の検出電極
14cによって検出される静電容量の変化を第3の静電セ
ンサ回路2cで処理するようにし、第4の電極検出部1dの
第4の検出電極14dによって検出される静電容量の変化
を第4の静電センサ回路2dで処理するように構成してい
る。そして、差動増幅器17aで第1と第2の静電センサ
回路2a,2bの差動出力を求めるのと同様に、差動増幅器1
7bで第3と第4の静電センサ回路2c,2dからの信号の差
を求めてこれを増幅し、A/D変換回路3を介して真贋判
定回路4に加えるようにしている。
この第3の実施例では、紙葉30に形成されるしわや破
れ等の情報が検出電極14c,14dによって検出され、これ
が第3と第4の静電センサ回路2c,2dを経た後、差動出
力として求められ、この差動出力のA/D変換信号が真贋
判定回路4に加えられるのである。真贋判定回路4はし
わや破れ等の情報を受けることにより、検出電極14a,14
b側から加えられる信号に基づく真贋判定を行う上でそ
の正確を期すことができる。例えば、紙葉30にしわや破
れ等の要因がないときには、検出電極14cと同14dで検出
される静電容量の変化は同一となり、差動増幅器17bか
ら出力される信号は0となる。これに対し、紙葉30にし
わや破れがあると、検出電極14c,14dで検出される静電
容量に差が生じ、その差に対応する信号がデジタル信号
に変換されて真贋判定回路4に加えられる。真贋判定回
路4はこの入力信号の大きさとその信号の時間的変化等
を分析し、紙葉30にしわや破れがあることを検知し、こ
のしわや破れの情報を検出電極14a,14b系列の信号に基
づくスレッド29の有無の判断要素に加え、しわや破れ等
の要因に惑されない正確なスレッド有無の判定を行うこ
とができるのである。
なお、本発明は上記各実施例に限定されることはな
く、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記各実施
例では、静電センサ回路における発振回路6の共振器と
同調回路7の共振器をセラミック共振器により構成した
が、これをストリップライン等の他の共振器により構成
してもよい。
また、上記各実施例では、真贋判定回路4をロジック
回路(ロジック判定回路)により構成したが、A/D変換
回路3を省略し、アナログ信号の処理によってスレッド
の真贋を判定するようにしてもよい。
さらに、上記第3の実施例では、第1と第2の電極検
出部1aと1bを一組とし、第3と第4の電極検出部1cと1d
を一組としているが、この電極検出部の組み合わせは任
意であり、例えば、第1と第3の電極検出部1aと1cを一
組とし、第2と第4の電極検出部1bと1dを一組としても
よい。また、第3の実施例では第3と第4の電極検出部
1c,1dは紙葉30の走行方向に対して直交方向に設けた
が、これを走行方向に対して斜め向きに配置してもよ
い。
さらに上記第2および第3の各実施例では、各静電セ
ンサ回路ごとに独立した発振回路6を用いているが、1
個の発振回路から分配器を介して各静電センサ回路の同
調回路7に発振周波数信号を加えるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明は、スレッド内蔵紙葉のスレッドの有無を検出
電極を用いて静電容量の変化として検出し、この静電容
量の変化を、発振回路の固定の発振周波数に対する同調
回路の共振周波数の同調点の変化に基づく、例えばAM変
調信号として得るように構成したものであるから、微小
静電容量の変化を超高感度のもとで検出することが可能
となり、紙葉内蔵スレッドの有無を正確に検出すること
ができる。しかも本発明の装置はスレッドが金属製のも
のであろうとプラスチック製のものであろうと、1台の
装置でいずれも正確に検出することができ、使用上非常
に便利である。
さらに、本発明の装置は装置構成が簡易で小型であ
り、優れた性能を有する本発明の装置を安価に提供する
ことが可能である。さらに、少なくとも第1および第2
の検出電極を設けて構成した本発明によれば、第1の検
出電極で検出される環境変化による静電容量の変化成分
と、第2の検出電極で検出される環境変化に伴う静電容
量の変化成分とが、出力回路で信号の差を求めるときに
キャンセルされ、環境変化の影響を受けないより正確な
スレッド有無の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るスレッド内蔵紙葉の検査装置の第
1の実施例を示す構成説明図、第2図は本発明の装置を
構成する静電センサ回路の一例を示す回路図、第3図は
第2図の回路の同調回路の動作を示す説明図、第4図は
本発明の第2の実施例を示す構成説明図、第5図は同実
施例における差動出力波形の説明図、第6図は本発明の
第3の実施例を示す構成説明図である。 1,1a,1b,1c,1d……電極検出部、2,2a,2b,2c,2d……静電
センサ回路、3……A/D変換回路、4……真贋判定回
路、5……増幅回路、6……発振回路、6a……高インピ
ーダンス変換回路、7……同調回路、8……通過経路、
9……AFC回路、10……セラミック共振器、11……検波
回路、12……セラミック共振器、14,14a,14b,14c,14d…
…検出電極、15……接地電極、17,17a,17b……差動増幅
器、21……インダクタンス素子、22……ダイオード、23
……コンデンサ、24……抵抗器、25……結合コンデン
サ、27……トランジスタ、29……スレッド、30……紙
葉。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スレッドが内蔵されている紙葉の通過経路
    に配置される検出電極と;固定の発振周波数信号を出力
    する発振回路と、この発振回路の共振器とは別個独立の
    共振器を有し前記検出電極で検出される静電容量の変化
    を受けて前記固定の発振周波数信号に対して共振周波数
    の同調点を変化させ、その同調点の変化に対応する検出
    信号を出力する同調回路とを備えた静電センサ回路と;
    この静電センサ回路からの信号を分析して紙葉のスレッ
    ドの有無を判定する真贋判定回路と;を有するスレッド
    内蔵紙葉の検査装置。
  2. 【請求項2】スレッドが内蔵されている紙葉の通過経路
    に前後させて配置される少なくとも第1および第2の検
    出電極と;固定の発振周波数信号を出力する発振回路
    と、この発振回路の共振器とは別個独立の共振器を有し
    前記第1の検出電極で検出される静電容量の変化を受け
    て前記固定の発振周波数信号に対して共振周波数の同調
    点を変化させ、その同調点の変化に対応する検出信号を
    出力する同調回路とを備えた第1の静電センサ回路と;
    この第1の静電センサ回路と同一の構成からなり、前記
    第2の検出電極で検出される静電容量の変化を受けて同
    調点の変化に対応する検出信号を出力する第2の静電セ
    ンサ回路と;第1の静電センサ回路からの信号と第2の
    静電センサ回路からの信号の差の信号を出力する出力回
    路と;この出力回路からの信号を分析して紙葉のスレッ
    ドの有無を判定する真贋判定回路と;を有するスレッド
    内蔵紙葉の検査装置。
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