JPH0816982A - 車両誘導装置 - Google Patents

車両誘導装置

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JPH0816982A
JPH0816982A JP14657894A JP14657894A JPH0816982A JP H0816982 A JPH0816982 A JP H0816982A JP 14657894 A JP14657894 A JP 14657894A JP 14657894 A JP14657894 A JP 14657894A JP H0816982 A JPH0816982 A JP H0816982A
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JP
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vehicle
distance
trajectory
radio wave
guidance
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JP14657894A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kidokoro
仁 城所
Hiroshi Takahashi
高橋  宏
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基準点を1箇所設けるだけで誘導目標位置へ
の車両の誘導が可能な車両誘導装置を提供する。 【構成】 誘導の基準となる基準点と車両との距離に相
関する距離信号を出力する距離測定器21と、距離信号
に基づいて基準点と車両との距離を算出する距離算出部
29Aと、地磁気軸に対する車両の進行方向を算出する
方位センサ23と、算出された距離と車両進行方向に基
づいて、任意の出発位置から誘導目標位置までの軌道を
算出する軌道算出部29Bと、軌道算出部29Bにより
算出された軌道にしたがって車両を誘導目標位置に誘導
する誘導制御装置24とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば駐車位置など
の誘導目標位置に車両を誘導するための車両誘導装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両誘導装置としては、たとえ
ば特開昭61−263851号公報などに開示されたも
のが知られている。従来の車両誘導装置には、予め車両
を誘導すべき誘導経路を記憶しておき、記憶された誘導
経路通りに車両を誘導する固定経路誘導方式と、駐車開
始(誘導開始)時の車両の座標および方位と、駐車完了
(誘導完了)時の車両の座標および方位から必要な操舵
角を算出し、これに基づいて車両の誘導を行う地点間誘
導方式の2方式がある。また、これら両方式を併用する
方式も実開昭60−16206号公報、特開平4−27
7900号公報に開示されている。これら固定経路誘導
方式および地点間誘導方式のうち、とくに地点間誘導方
式においては、誘導目標位置に対する車両の相対位置座
標および方位を正確に検知することが必要である。
【0003】特開昭63−291200号公報に開示さ
れた車両誘導装置では、図21に示すように駐車位置
(誘導目標位置)Peの入口に2箇所のマーカー1,2
を設置し、図22に示すように車両3の後部に2箇所設
けられた検出器4,5によりマーカー1,2を検出して
マーカー1,2と車両3との間の相対的位置、ひいては
駐車位置に対する車両3の相対位置座標および方位を検
出している。
【0004】しかしながら、この検出器4,5の検出範
囲が限定されていると、駐車開始位置によっては2箇所
のマーカー1,2を正確に検出することができず、逆
に、2箇所のマーカー1,2が正確に検出できる位置を
駐車開始位置にしなければならず、駐車開始位置に制限
が生じていた。一例として、図23(a)に示す例では、
2箇所のマーカー1,2のいずれもが検出器4,5の検
出範囲A4,A5内に位置しているのでこれら検出器4,
5のいずれもが2箇所のマーカー1,2を正確に検出す
ることができるが、図23(b)に示す例では、マーカー
2が検出器4の検出範囲A4から外れており、検出器4
はマーカー2を正確に検出することができない。さら
に、図23(c)に示す例では、マーカー2が検出器4,
5の検出範囲A4,A5のいずれからも外れているので、
いずれの検出器4,5もマーカー2を正確に検出するこ
とができない。
【0005】そこで、特開平4−277900号公報に
開示された装置では、図24に示すように駐車位置の入
口に円筒状のバーコード6,7を2箇所、駐車位置の奥
に平板状のバーコード8,9を2箇所設け、これら4箇
所のバーコード6〜9を、図25に示すように車両3の
後部に2箇所設けられたCCD10,11により撮像し
てバーコード6〜9と車両3との間の相対的位置、ひい
ては駐車位置に対する車両3の相対位置座標および方位
を検出している。マーカーに代えてバーコード6〜9を
採用したのは、駐車開始位置の制限を受けないためによ
り多くのマーカーを設定した場合、マーカーの数が増え
るとその位置に応じてマーカーを識別する必要性が生じ
たためである。特開平4−277900号公報に開示さ
れた例では、CCD10,11で撮像された画像中にお
いて円筒状のバーコード6,7の幅の間隔は一定せず、
一方、平板状のバーコード8,9の幅の間隔は略一定で
あるので、バーコード6〜9の幅を検出することにより
バーコード6〜9の識別を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の車両誘
導装置においては、車両誘導の基準点となるマーカー
1,2、あるいはバーコード6〜9を複数設けてこれら
基準点と車両3との間の相対的位置座標を求めていたの
で、基準点の数が少なければ上述のように相対的位置座
標が正確に求められない場合が生じ、また、基準点の数
を多くすればこれら基準点の位置を識別する必要が生じ
ていた。しかし、駐車場等野外の風雨に晒される環境下
において基準点、特にバーコード6〜9を常に鮮明に確
認して各々のバーコード6〜9を識別できる保証はな
い。さらに、車両3側にもマーカー等を個別に識別する
検出器が必要であり、車両誘導装置の構成を複雑にする
要因になっていた。本発明の目的は、基準点を1箇所設
けるだけで誘導目標位置への車両の誘導が可能な車両誘
導装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、車両を所定の誘導目標
位置に誘導する車両誘導装置に適用されるもので、上述
した目的は、誘導の基準となる基準点と車両との距離を
検出する距離検出手段21,29Aと、地表上の基準軸
に対する車両の進行方向を検出する進行方向検出手段2
3と、距離検出手段21,29Aで検出された距離およ
び進行方向検出手段23で検出された車両進行方向に基
づいて、任意の出発位置から誘導目標位置までの軌道を
算出する軌道算出手段29Bと、軌道算出手段29Bに
より算出された軌道にしたがって車両を誘導目標位置に
誘導する誘導制御手段24とを備えることにより達成さ
れる。請求項2の車両誘導装置の距離検出手段は、誘導
の基準となる基準点と車両との距離に相関する距離信号
を出力する距離信号出力手段21と、車両の移動にとも
なって距離信号出力手段21から得られる距離信号に基
づいて車両と基準点との間の高さを算出し、演算された
高さと距離信号とに基づいて基準点と車両との水平距離
を算出する水平距離算出手段29Aとを備える。請求項
3の車両誘導装置は、車両周囲の障害物を検知する検知
手段22をさらに備え、軌道算出手段29Bは、検知手
段22により障害物が検知されたら、この障害物に車両
が衝突しないように軌道を再度算出し、誘導制御手段2
4は、軌道算出手段29Bにより再度算出された軌道に
したがって車両を誘導するものである。請求項4の車両
誘導装置の軌道算出手段29Bは、出発位置および誘導
目標位置をそれぞれ通り、車両の最小回転半径を半径と
するそれぞれ2つの円を算出する円算出手段と、これら
出発位置および誘導目標位置を通る2つの円を結ぶ接線
を算出する接線算出手段と、算出された円および接線の
組み合わせから軌道を選択する選択手段とを有するもの
である。請求項5の車両誘導装置の選択手段は、円およ
び接線の組み合わせの中で最小距離となる軌道を選択す
るものである。請求項6の車両誘導装置の軌道算出手段
29Bは、車両が後進方向に進行する軌道の走行距離に
対して重み付けをする重み付け手段を有し、選択手段
は、その重み付け後、円および接線の組み合わせの中で
最小距離となる軌道を選択するものである。基準点を電
波反射体で構成する場合には、基準点と車両との間の距
離は、車両に搭載されて電波反射体に向けて電波を発信
する電波送信器および電波反射体からの反射電波を受信
する電波受信器を用い、電波送信器から発射された電波
が受信器で受信されるまでの時間に基づいて基準点と車
両との間の距離を算出することができる。また、地磁気
センサを車両に搭載し、このセンサで計測された地磁気
軸に対する車両の進行方向を検出することもできる。
【0008】
【作用】距離検出手段21,29Aは、誘導の基準とな
る基準点と車両との距離を検出する。進行方向検出手段
23は、地表上の基準軸に対する車両の進行方向を検出
する。検出された誘導の基準となる基準点と車両との間
の距離と、検出された上述した進行方向とに基づいて、
軌道算出手段29Bは、任意の出発位置から誘導目標位
置までの軌道を算出する。誘導制御手段24は、軌道算
出手段29Bにより算出された軌道にしたがって車両を
誘導目標位置に誘導する。車両周囲の障害物を検知する
検知手段22をさらに備える場合には、軌道算出手段2
9Bは、検知手段22により障害物が検知されたら、こ
の障害物に車両が衝突しないように軌道を再度算出し、
誘導制御手段24は、軌道算出手段29Bにより再度算
出された軌道にしたがって車両を誘導する。軌道算出手
段29Bを、円算出手段と、接線算出手段と、選択手段
とで構成する場合には、円算出手段は、出発位置および
誘導目標位置をそれぞれ通り、車両の最小回転半径を半
径とするそれぞれ2つの円を算出し、接線算出手段は、
算出された出発位置および誘導目標位置を通る2つの円
を結ぶ接線を算出し、選択手段は、算出された円および
接線の組み合わせから軌道を選択する。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】
−第1実施例− 図1は、本発明による車両誘導装置の第1実施例の構成
を機能毎にブロック化した機能ブロック図、図2は第1
実施例の車両誘導装置が搭載された車両を示す斜視図、
図3は車両の平面図である。これらの図において、20
は車両であり、車両20の屋根上面には一対の距離測定
器21が設けられている。距離測定器21は、たとえば
360゜の範囲に電波を照射して反射電波から物体まで
の距離を検出するレーダー装置、あるいは、同様に36
0゜の範囲に電波を放射する電波発信器および反射電波
を受信するラジオ等の受信器の組を備え、電波反射体が
車両20の周囲に存在する場合、車両20から電波反射
体までの距離を検出する。これら一対の距離測定器21
は、それぞれの送受信動作に同期がとられているので、
電波が互いに干渉することはない。本実施例では、図2
に示すように、駐車位置の近傍にある街灯30の頂部に
設けられた金属ボール30aを電波反射体とし、この金
属ボール30aを車両20に対する駐車位置の相対座標
および方向検出用のマーカーとして用いる。以下の説明
では、電波反射体、金属ボール30aおよびマーカーを
区別せずに用いる。
【0011】22は障害物検知センサであり、車両20
の前部および後部にそれぞれ1つずつ設けられている。
障害物検知センサ22は、たとえば超音波センサ、光セ
ンサ等からなり、車両20の前後方向にある超音波反射
体、光反射体などの存在を検知してその大きさおよび車
両20までの距離を検出する。
【0012】23は方位センサであり、地磁気軸を検出
してこの地磁気軸に対する車両20の方位、つまり図8
に示すように、車両20の進行方向31と地磁気軸32
とのなす角度を検出する。方位センサ23としては、た
とえば地磁気センサと角速度センサとの組み合わせから
なり、地磁気センサにより地磁気軸を検出し、この地磁
気軸に対する進行方向の角度ずれ量を角速度センサによ
り検出することで車両20の進行方向と地磁気軸とのな
す角度を検出する。
【0013】24は誘導装置であり、図4に示す入力装
置25と図5に示す表示装置26とを備えている。入力
装置25は、駐車位置などの誘導目標位置に到達した際
に誘導目標位置であることを設定するために操作される
目標位置ボタン25aと、任意の誘導開始位置において
誘導動作の開始指令のために操作される誘導ボタン25
bと、車両20の2次元的位置を表示するディスプレイ
25cとを備えている。図示例では、ディスプレイ25
cに車両20の初期位置(誘導開始位置)MSと、車両
の目標位置(駐車位置)MEと、障害物の位置Obと、マ
ーカーの位置RFとが表示されている。
【0014】表示装置26は、後述する誘導軌道に沿っ
た操舵指示角を示す指示操舵角表示部26aと、車両の
実際の操舵角を示す実操舵角表示部26bと、現在の車
速を表示する車速表示部26cと、誘導軌道のどの部分
まで走行したかを表示する走行量表示部26dとを備え
る。
【0015】本実施例では、後述するように誘導軌道を
最小回転半径を有する円およびその接線で構成している
ので、操舵指示角は右方向最大、直進および左方向最大
の3種類しか存在しない。したがって、上述した従来の
車両誘導装置では誘導動作中に操舵角を自動制御してい
るが、本実施例ではそのような自動制御を行うことなく
車両を誘導目標位置に誘導することができるので、乗員
に誘導軌道に沿った操舵指示角を表示し、この操舵指示
角にしたがって乗員が操舵角を制御することにより誘導
目標位置に誘導する構成をとっている。そのため、指示
操舵角表示部26aは、これら3種類の操舵角を示す3
つの点光源状の部材から構成されている。一方、実操舵
角表示部26bは連続的に変化する実操舵角を表示する
ために、点状の部材が円弧状をほぼ連続的に移動するよ
うに構成されている。また、走行量表示部26dは、誘
導開始位置から駐車位置までの誘導軌道を一直線上に表
し、現在の車両20がどの位置にいるかを、直線上を移
動可能な棒状の部材により表示している。
【0016】図1に戻って、27は記憶部であり、入力
装置25によって入力された誘導目標位置(駐車位置)
のマーカーに対する相対座標値および方向が予め格納さ
れている。28は車速センサであり、タイヤの回転数等
から車両20の速度を検出する。29は、距離算出部2
9Aと軌道算出部29Bとを備える計算部であり、距離
測定器21、障害物検知センサ22、方位センサ23、
誘導装置24および車速センサ28からの信号を入力
し、これら入力信号に基づいて、後述するように、基準
点と車両との間の距離、地磁気軸に対する車両の進行方
向を算出するとともに、誘導軌道の算出、障害物回避等
の動作を行い、その結果を誘導装置24に出力するとと
もに、誘導目標位置が設定された場合の計算結果を記憶
部27に格納する。
【0017】次に、図6のフローチャートを参照して、
本実施例の車両誘導装置の動作について説明する。 (1)自車両方位検出 ステップS100では、入力装置25の誘導ボタン25
bが操作されるのを待ち、誘導ボタン25bが操作され
るとステップS101に進む。ステップS101では、
距離測定器21により検出された車両20とマーカー3
0aとの間の距離、および方位センサ23により検出さ
れた車両20と地磁気軸とのなす角度に基づいて、マー
カー30aに対する車両20の相対位置座標および方向
が検出される。
【0018】距離測定器21により車両20とマーカー
30aとの間の距離、正確には各距離測定器21とマー
カー30aとの間の距離は次のようにして測定される。
距離測定器21はパルス状の電波を放射し、電波パルス
を放射してから反射されて受信されるまでの経過時間を
計測することにより、各距離測定器21とマーカー30
aとの間の直線的距離を測定する。ただし、ここで測定
される距離は、図7に示すように距離測定器21とマー
カー30aとの間の3次元的距離L1',L2'であり、後
述する車両20の相対位置座標および方向算出動作で
は、取り扱いを単純にするために距離測定器21の高さ
に設定された2次元平面上における座標,方向を求める
ため、3次元距離L1',L2'を図7に示す2次元的距離
(水平距離)L1,L2に変換する必要がある。距離測定
器21からマーカー30aまでの高さhが既知であれ
ば、この2次元的距離L1,L2は次式で与えられる。
【数1】
【0019】これらL1,L2は後述する車両20の相対
位置および方向を検出する基礎となるものであるから、
車両20の位置によらず距離L1,L2を確実に検出する
ためには、図7に示すようにマーカー30aを車両20
の距離測定器21より高い位置に設置することが望まし
い。
【0020】次に、距離測定器21により検出された距
離測定器21とマーカー30aとの間の2次元的距離L
1,L2、および方位センサ23により検出された地磁気
軸と車両20とのなす角度に基づいて、マーカー30a
に対する車両20の相対的位置座標および方向を求める
手順について説明する。上述した手順により、距離測定
器21は、図8(a)に示すようにマーカー30aを中心
とする半径L1,L2という2つの同心円上に存在し、車
両20もこの同心円上に存在することまでは判明した
が、車両20がマーカー30aに対してどのような方位
にある、つまり、どの方向に向いているかはこれだけで
は判明しない。換言すると、車両20が図8(a)の地点
Aにある場合でも、地点Bにある場合でも、距離測定器
21は同一の計測結果を出力する。そこで、方位センサ
23により計測された、車両20の進行方向31と地磁
気軸32とのなす角度θを用いて、マーカー30aに対
する車両20の方向を求め、マーカー30aに対する車
両20の相対的位置座標および進行方向を次のようにし
て決定する。
【0021】マーカー30aとマーカー30a側にある
距離測定器21とを結ぶ線33を仮定し、この線33と
地磁気線32とのなす角度をφとおくと、角度θと角度
φとの間には次の関係が成立する。
【数2】ψ=φ−θ ...(2) ここに、ψは、線33に平行な線と車両20の進行方向
31とのなす角であり、図8(b)に示すようにマーカー
30aおよび一対の距離測定器21を各々頂点とする三
角形を考えたとき、この三角形において成立する余弦定
理から次式により与えられる。
【数3】
【0022】なお、車両20の周囲に磁性体の構造物等
があり、方位センサ23の計測値に系統的誤差が含まれ
ていることもあり得るが、本実施例では基準点(マーカ
ー30a)に対する相対的位置関係および方向のみを利
用し、後述するように誘導目標位置もこの基準点に対す
る相対的位置座標および方向で与えられるので、系統的
誤差はキャンセルされる。あるいは、車両20に舵角セ
ンサと速度センサとを設け、これら操舵角センサおよび
速度センサで与えられる車両20の方位の変化率と、方
位センサ23により与えられる方位の変化率とを比較
し、両者が相違することにより方位センサ23の異常を
検出することも可能である。
【0023】一方、距離L1,L2を求める際に距離測定
器21からマーカー30aまでの高さhが既知でない場
合、例えば次のように高さhを求めることができる。図
9(a),(b)に示すように、車両20を図中の地点Aか
ら地点Cを経由して地点Bまで移動させ、そのときの上
述の式(3)の値の微分値が0になる地点で車両20を一
旦停止する。式(3)の値の微分値が0になるということ
は、図9(c)からもわかるように、式(3)の左辺を微
分した値−cosψ=0であるから、ψ=π/2であり車
両20の進行方向31と線33とのなす角が直角にな
る。図示例では、式(3)の値の微分値が0になる地点
は、図9(b)に示す地点Cに相当する。
【0024】そして、上述の地点Cにおける距離測定器
21とマーカー30a、そして高さhの測定の起点とな
る街灯30上の点で構成される2つの直角三角形に注目
すると、高さhについて次式が導かれる。
【数4】 L1'、L2':地点Cにおける距離測定器21で得られた
3次元的距離 d:距離測定器21の間隔 このように、高さhが既知でないマーカー30aであっ
ても車両誘導に利用することができるので、電波反射体
であれば任意の物体をマーカー30aとして利用するこ
とができる。
【0025】(2)目標点までの軌道算出 図6に戻って、ステップS102では、マーカー30a
に対する車両20の現在位置(誘導開始位置)の相対位
置座標および方向、そして記憶部27内に記憶されてい
る誘導目標位置(駐車位置)のマーカー30aに対する
相対座標値および方向に基づいて、誘導開始位置から誘
導目標位置までの軌道を算出する。本実施例では、F.G.
Pin等により提案されている手法(H.A.Vasseur, F.G.Pi
n et al., The 1991 IEEE International Conference o
n Robitics and Automation, CONF-910451-9参照、以下
「参考論文」と称する)を参考にして軌道を算出する。
【0026】上述の参考論文によれば、図10(a)にお
いて地点Aから地点Bに移動するための最短の軌道は、
地点Aにおいて最小回転半径で回転してからB地点に向
けて直進し、このB地点において最小回転半径で回転し
て所望の車両進行方向を得る軌道である。したがって、
このときの軌道は、地点Aを通る2つの最小回転半径円
CA1,CA2と、地点Bを通る2つの最小回転半径円C
B1,CB2と、これら最小回転半径円CA1,CA2、C
B1,CB2とを結ぶ接線T1〜T4との組み合わせで表さ
れる。なお、図示例では最小回転半径円CA1,CB1を
結ぶ4本の接線T1〜T4のみ図示してあるが、円CA
1,CA2と円CB1,CB2とを結ぶ接線の組み合わせは
実際には16本存在する。
【0027】なお、以下の説明において、地点A(すな
わち誘導開始位置)における旋回を初期旋回、地点B
(すなわち誘導目標位置)における旋回を最終旋回、こ
れら初期旋回および最終旋回を結ぶ直線軌道を中間直線
軌道と称する。
【0028】本実施例では上述の参考論文にしたがって
軌道を算出しており、初期旋回および最終旋回において
は最大舵角旋回および停止動作を、中間直線軌道におい
ては直進および停止動作しか行わないため、誘導動作中
における操舵角は3種類しかない。このため、本実施例
では乗員に3種類の操舵指示角を指示し、この操舵指示
角にしたがって乗員が操舵角を制御することにより車両
20を誘導軌道上に誘導している。当然、ステアリング
アクチュエータ、スロットルアクチュエータ、ブレーキ
アクチュエータ等により操舵角および走行速度を自動制
御してもよい。
【0029】2組の円CA1,CA2、CB1,CB2およ
びこれらを結ぶ接線T1〜T4からなる軌道は、図11に
示すように、円CA1,CA2、CB1,CB2に沿った車
両20の回転方向および接線T1〜T4と円CA1,CA
2、CB1,CB2との接点の座標(x1,y1)、(x2,
y2)で表される。接点の座標(x1,y1)、(x2,y
2)は、図11中の数式により表される。
【0030】上述の参考論文では、2組の円CA1,C
A2、CB1,CB2を結ぶ16本の接線の中で、誘導目
標位置において車両20の進行方向が所望の進行方向に
対して180度逆転することのない8本の接線を選び、
この接線を含む軌道から適切な軌道を選択しており、誘
導途中における車両の進行方向については特に問題にし
ていない。しかし、本実施例が適用される乗用車のよう
な有人の車両においては車両が前進方向に進行すること
を基本としており、乗員にとって前進方向は後進方向に
比較して視野が広いために周囲の状況を容易に把握で
き、また、乗車姿勢からしても前進方向に車両を誘導す
ることが自然である。したがって、本実施例のように有
人の車両を誘導する場合においては、上述の参考論文の
ような無人搬送車における軌道計画問題とは異なり、可
能な限り前進方向で進行する軌道を選択すべきである。
ただし、必要以上に車両20の進行方向として前進方向
にこだわることは、狭い領域において適切に車両20を
誘導する場合に必ずしも適切ではなく、後進方向を含む
軌道の中に適切な軌道があれば選択すべきである。
【0031】そこで、本実施例では、図12に示すよう
に、初期旋回および最終旋回ともに回転角>π、すなわ
ち反時計回り方向(これは初期旋回および最終旋回にお
いて車両20の進行方向が後進方向であることに対応す
る)の軌道も考慮し、総計64組の軌道をまず考慮す
る。つまり、上述のように2組の円を結ぶ接線の総計は
16本であり、図10(b)に示すように、1本の接線T
に対して地点Aから地点Cに向かうための軌道は矢印α
方向およびβ方向の2通り、地点Dから地点Bに向かう
ための軌道は矢印γ方向およびδ方向の2通り、合計し
て4通りあるため、16×4=64組の軌道が生成され
る。次に、これら64組の軌道の中で、誘導目標位置に
おいて車両20の進行方向が所望の進行方向に対して逆
転しない32組の軌道を生成し、これら32組の軌道の
走行距離を算出してこの走行距離が最短となる軌道を選
択し、誘導軌道とする。この際、車両20の進行方向が
後進方向になる部分については、たとえば距離に1.5
といった重み付け計数を乗じ、前進方向による移動距離
の長い軌道が選択されやすいようにして、乗員にとって
違和感のない軌道で誘導する。
【0032】図6に戻って、ステップS103では、ス
テップS102で選択された誘導軌道にしたがって、誘
導開始位置から誘導目標位置まで車両20を誘導する。
誘導方法は上述の通りであり、表示装置26の指示操舵
角表示部26aにより操舵指示角を表示するとともに実
際の車両20の操舵角を実操舵角表示部26bにより表
示し、実操舵角が指示操舵角に一致するように乗員の操
作手順を指示する。また、入力装置25のディスプレイ
25cに車両20の初期位置MS、駐車位置ME、マーカ
ーの位置RFを表示し、それぞれの相対的位置関係を表
示する。さらに、車速センサ28から得られる車速信号
に基づいて誘導開始からの車両20の移動距離を算出
し、表示装置26の走行量表示部26dにより誘導軌道
上の車両20の位置を表示する。
【0033】(3)障害物回避動作 ステップS104では、障害物検知センサ22からの検
出信号により、車両20の周囲に障害物が存在するか否
かを判定し、障害物があると判定されたらステップS1
05に移行して障害物回避動作を行い、障害物がないと
判定されたらステップS106へ直接進む。
【0034】障害物回避動作では、まず、図13に示す
ように、車両20の周囲にある障害物40を結んでこの
車両20の周囲に自由空間凸多角形PFを作成し、自由
空間凸多角形PF内の領域が車両20が自由に移動可能
な領域であると仮定する。自由空間凸多角形PFは、各
障害物40の辺を結んで構成されるが、この凸多角形P
Fの内角のそれぞれが全て180゜以内になるように作
成される。したがって、単純に障害物40同士を結ぶと
自由空間凸多角形PFは図13の点線で示すような辺を
有するが、上述の制限から実線のような辺を有する凸多
角形PFが設定される。
【0035】次に、図13に示すように、車両20のご
く近傍を取り囲む車両凸多角形PVを作成し、上述した
図4のステップS102で生成された64本の軌道上を
車両凸多角形PVが移動する際に自由空間凸多角形PF
に衝突するか否かが判定される。判定は、次に示す手順
により行われる。
【0036】図14に示すように、凸多角形の頂点をP
1〜P5としたとき、凸多角形内にある点Aから各頂点P
1〜P5に向かうベクトルを仮定し、隣接するベクトル
(たとえば、ベクトルAP1、AP2)のなす角度(図示
例ではω)を全て加算すると結果は2πになる。しか
し、凸多角形外の点Bに対して同様の演算を行うと、結
果は0になる。つまり、凸多角形内の点Aにおける角度
ωは正負いずれか一方の符号を有するが、凸多角形外の
点Bにおける角度ωは正負両方の符号を有する。そこ
で、上述の角度ωの符号を凸多角形の各頂点毎に求め、
この符号が途中で反転したら検出の対象となる点が凸多
角形外にあると判定し、符号が一定であれば検出の対象
となる点が凸多角形内にあると判定すればよい。
【0037】図15は衝突判定の具体的手順を説明する
ためのフローチャートである。なお、図15において
は、検出の対象となる点を図14の点Bとして記載して
あるが、点Bは図14に示すように必ず凸多角形の外に
ある点とは限らない。
【0038】ステップS200では、符号判定の基準と
なる値を算出する。図示例では、点Bから頂点P1に向
かうベクトルBP1と、点Bから頂点P2に向かうベクト
ルBP2との外積を符号判定の基準値SGNとして用い
ている。ステップS201では頂点の数をカウントする
変数Iを初期化し、ステップS202では変数Iをイン
クリメントする。ステップS203では変数Iの値が凸
多角形の頂点の数より大きいか否かが判定され、判定が
肯定されるとステップS205に進み、検出の対象とな
る点が凸多角形内にあると判断する。一方、判定が否定
されるとステップS204に進む。ステップS204で
は、変数Iの頂点およびそれに隣接する変数I+1の頂
点にそれぞれ向かうベクトルの外積に上述の基準値SG
Nを乗じた値が0より小さいか否かが判定され、判定が
肯定されるとステップS206に進み、検出の対象とな
る点が凸多角形内にないと判断する。一方、判定が否定
されるとステップS202に戻って上述の作業を繰り返
す。
【0039】ステップS204は、ベクトルBPIおよ
びベクトルBPI+1の外積と、基準値SGNとで符号が
異なる場合に肯定される。これにより、ステップS20
4が肯定されれば上述の原理により検出の対象となる点
は凸多角形外にあり、凸多角形の全ての頂点についてス
テップS204が否定されれば同様に検出の対象となる
点は凸多角形内にあることが判断できる。
【0040】なお、ステップS105で判定するのは車
両凸多角形PVと自由空間凸多角形PFとの衝突である
が、凸多角形同士の衝突は、一方の凸多角形(この場合
は車両凸多角形PV)の任意の点が他方の凸多角形(こ
の場合は自由空間凸多角形PF)内にあるか否かで判定
される。そして、判定の結果、車両凸多角形PVが自由
空間凸多角形PFに衝突すると判定された軌道が棄却さ
れ、残った軌道の中で最短距離を与える軌道が誘導軌道
として選択される。この軌道は、ステップS102で選
択された軌道と異なることもあり、また、障害物が存在
しても選択された軌道を変更する必要がない場合もあ
る。
【0041】ステップS102で生成された64組の軌
道全てにおいて、車両凸多角形PVと自由空間凸多角形
PFとが衝突すると判定されることもあるが、この場合
は、上述の参考文献に示されているように、初期旋回に
おいて初期旋回円を遮る障害物に衝突する寸前まで車両
20を移動させ、その地点で再度ステップS102と同
様にして64組の軌道を生成し、障害物に衝突しない、
すなわち車両凸多角形PVと自由空間凸多角形PFとが
衝突しない最短距離の軌道を選択することによって、誘
導目標位置に至る軌道を生成することができる。
【0042】車両20の現在位置、誘導目標位置および
障害物の位置関係によっては、上述の自由空間凸多角形
PF内に誘導目標位置が入らない場合もある。例えば、
図16に示すように、誘導目標位置Bがクランク状の袋
小路の奥にあり、車両20の現在位置Aがクランクの入
口にある場合、上述の凸多角形の内角の条件からステッ
プS105で設定される自由空間凸多角形PF1は図示
のようになり、誘導目標位置Bが含まれない。自由空間
凸多角形PF1内に誘導目標位置Bが含まれないと、車
両20が自由空間凸多角形PF1外にある誘導目標位置
Bへ到達するように軌道が生成されるのであるから、ど
のような軌道を生成しても車両凸多角形は自由空間凸多
角形PF1に衝突してしまう。したがって、上述の手順
では車両20が誘導目標位置に到達できない。
【0043】そこで、上述の参考文献に示すように、互
いに重複領域を有する複数の自由空間凸多角形を生成し
てこれら自由空間凸多角形を接続し、自由空間凸多角形
の重複領域に仮想的な誘導目標位置を設定して現在位置
から仮想誘導目標位置、また仮想誘導目標位置から誘導
目標位置までの軌道をそれぞれ選択することにより全体
として誘導目標位置に到達できる軌道を生成できる。
【0044】具体的には、図16に図示するように別の
自由空間凸多角形PF2を生成し、図17に示すよう
に、これら2つの自由空間凸多角形PF1、PF2が重複
する領域に仮想的な誘導目標位置(以下、サブゴールと
称する)Cを設定してA→C→Bの順に巡る軌道を作成
すればよい。サブゴールの設定方法としては、例えば上
述の重複領域内において2つの領域PF1,PF2が重
ならないように分割する接合線、つまり、図17におけ
る直線EF上において誘導目標位置Bに対し最短距離と
なる位置とすること等がある。また、開始位置Aから誘
導目標位置Bまでの距離または距離と切り換えし回数と
からなる評価関数が最小となるサブゴール位置Cを線形
もしくは非線形計画法により設定するという方法もあ
る。ここでは、評価関数が線形ならば線形計画法を用
い、評価関数が非線形ならば非線形計画法を用いる。ま
た、複数の自由空間凸多角形を生成する方法としては、
図18に示すように障害物40の外形直線(平面的には
辺)41を延長して車両20周囲の自由空間を分割した
領域を複数連結して自由空間凸多角形を生成するような
手法がある。
【0045】ただし、図19に示すように、自由空間凸
多角形PF1、PF2の重複領域が狭くてサブゴールが設
定できない場合、すなわち重複領域内に車両20が入り
きらない場合は、この重複領域の周囲に仮想的な重複領
域42を設定する。仮想的な重複領域42は重複領域の
接合線、つまり図19における直線EFに対し垂直な辺
を持つ四角形、すなわち図19における四角形GHIJ
とする。この四角形GHIJは辺GJ,HIが直線EF
と垂直であれば良く辺GJ,HIの長さは車両20の最
も長い対角線に対し2倍以上の長さを持てばどのように
選んでも良い。仮想的な重複領域42、すなわち四角形
GHIJ内におけるサブゴールはPF1内にあり、開始
位置Aから最短であり、直線EFに車両20が接するC
とPF2内にあり、誘導目標位置Bから最短であり、直
線EFに車両20が接するDの2ケ所を設定する。ま
た、上記のように評価関数が最小となるC,Dの位置を
線形もしくは非線形計画法により設定しても良い。
【0046】さらに、本実施例では、上述の手順によっ
ても有効なサブゴールが設定できない、つまり、開始位
置から誘導目標位置への移動が物理的に不可能な場合
は、上述の誘導装置24あるいは図示しない報知装置に
よりその旨を乗員に通知する。また、ステアリングアク
チュエータ等により車両20の移動を自動制御している
構成の場合は、誘導動作を中止して車両20を直ちに停
止する。ただし、特定の誘導目標位置に対して特定の制
約条件を与えると得られる軌道をサブゴールの形で記憶
部27に予め記憶しておき、ステップS105による障
害物回避動作中にこのサブゴールを利用するようにして
もよい。記憶部27には軌道ではなくサブゴールを記憶
するようにすれば、記憶容量を削減することができる。
【0047】図6に戻って、ステップS106では車両
20が誘導目標位置に到達したか否かが判定され、判定
が肯定されると動作を終了し、判定が否定されるとステ
ップS104に戻って上述の動作を繰り返す。
【0048】したがって、本実施例によれば、従来複数
設けられていた駐車位置としての誘導目標位置に対する
基準点を1つのマーカー30aだけとし、基準点との間
の距離を求めるとともに基準軸である地磁気軸32に対
する車両20の方位を検出することにより基準点に対す
る車両20の相対的位置座標および進行方向を検出して
いるので、従来の車両誘導装置のように基準点を識別す
る必要がなく、基準点および車両20側の検出手段の双
方の構成が簡易なもので済む。
【0049】また、本実施例では誘導目標位置を任意の
位置に設定し、この任意の誘導目標位置に対して車両2
0を誘導しているので、従来の車両誘導装置のように誘
導目標位置との位置関係が予め知られている基準点に対
して誘導軌道を設定する方式と異なり、基準点と誘導目
標位置との間の相対位置の自由度が高まり、従来の車両
誘導装置のように駐車位置近傍に設置するといった制約
がなくなる。
【0050】−第2実施例− 図20(a)は、本発明による車両誘導装置の第2実施例
を示す図であり、車両誘導装置が適用される車両を示す
斜視図である。本実施例では、距離測定器としてレーザ
ーレーダー装置50を用い、マーカーとして光リフレク
タ51を用いている。また、方位センサを構成するセン
サとして光ファイバジャイロ52を用いている。したが
って、本実施例によっても上述の第1実施例と同様の作
用効果を得ることができる。
【0051】−第3実施例− 図20(b)は、本発明による車両誘導装置の第3実施例
を示す図であり、車両誘導装置が適用される車両を示す
斜視図である。本実施例では、距離測定器として回転台
座60上に設けられたCCDカメラ61を用い、方位セ
ンサを構成するセンサとして光ファイバジャイロ52を
用いている。CCDカメラ61から得られた画像データ
から基準点となる画像を抽出してこの基準点までの距離
を得ることができ、また、そのときの回転台座60の回
転角から基準点に対する車両の方位を検出することがで
きる。
【0052】したがって、本実施例によっても上述の第
1実施例と同様の作用効果を得ることができる。特に、
本実施例では画像処理により基準点を定めており、上述
の各実施例のように基準点として予め設置したものを使
用することなく任意の物体を基準点として利用すること
ができる、という優れた効果を奏する。
【0053】なお、本実施例ではCCDカメラ61およ
び回転台座60により基準点までの距離および基準点に
対する方位が求められるので、基準点の高さhが既知で
ないときは、上述の手順と同様に図9の地点Aから地点
Bまで車両20を移動させ、各地点A、Bにおける基準
点までの距離L1A'、L1B'、および地点Aから地点Bま
での移動距離dr(これは車速センサ28により求めら
れる)を求めれば、喜寿点の高さhは次式で与えられ
る。
【数5】
【0054】以上の実施例において、距離測定器21と
距離算出部29Aが距離検出手段に、距離算出手段29
Aが水平方向距離演算手段に、方位センサ23が進行方
向検出手段に、軌道算出部29Bが、円算出手段、接線
算出手段、選択手段、重み付け手段に相当し、検知セン
サ22が検知手段に相当する。
【0055】なお、本発明の車両誘導装置は、装置の細
部が上述の各実施例に限定されず、種々の変形が可能で
ある。一例として、上述の各実施例では記憶部に誘導目
標位置を1箇所記憶しておき、この誘導目標位置に車両
を誘導していたが、目標位置ボタン25a、誘導ボタン
25bを複数設定する等、複数の誘導目標位置を選択す
る手段を設ければ、複数の誘導目標位置へ車両を誘導す
ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、誘導の基準となる基準点と車両との距離と基準軸
に対する車両の進行方向を算出し、これらの算出結果に
基づいて、任意の出発位置から誘導目標位置までの軌道
を算出するようにしたので、ひとつの基準点と車両との
相対位置関係を求めるだけで、車両を誘導目標位置に適
切に誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である車両誘導装置を示す
機能ブロック図である。
【図2】第1実施例の車両誘導装置が搭載された車両を
示す斜視図である。
【図3】第1実施例の車両の平面図である。
【図4】第1実施例の入力装置を示す正面図である。
【図5】第1実施例の表示装置を示す正面図である。
【図6】第1実施例の車両誘導装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図7】車両と基準点との3次元的距離および2次元的
距離の関係を示す図である。
【図8】(a)、(b)ともに基準点に対する車両の相対座
標および方位を決定する方法を説明するための図であ
る。
【図9】(a)〜(c)は基準点の高さを求める方法を説明
するための図である。
【図10】(a)は誘導開始位置から誘導終了位置までの
軌道の一例を示す図、(b)は軌道の数を説明するための
図である。
【図11】軌道の算出方法を説明するための図である。
【図12】回転角<πの軌道を示す図である。
【図13】自由空間凸多角形と車両凸多角形とを示す平
面図である。
【図14】凸多角形の衝突判定の原理を説明するための
図である。
【図15】凸多角形の衝突判定の動作を説明するための
フローチャートである。
【図16】自由空間凸多角形の連結を示す平面図であ
る。
【図17】サブゴールの設定位置を示す図である。
【図18】自由空間凸多角形の分割方法を説明するため
の図である。
【図19】仮想的な重複領域の設定位置を示す平面図で
ある。
【図20】(a)は本発明の第2実施例である車両誘導装
置が搭載された車両を示す斜視図、(b)は本発明の第3
実施例である車両誘導装置が搭載された車両を示す斜視
図である。
【図21】従来の車両誘導装置の一例を説明するための
図であって、駐車位置およびマーカーの位置関係を示す
平面図である。
【図22】従来の車両誘導装置の一例におけるセンサの
配置位置を示す斜視図である。
【図23】(a)〜(c)は、それぞれ異なる車両位置にお
いてセンサにより検出されるマーカーを示す概略平面図
である。
【図24】従来の車両誘導装置の他の例を説明するため
の図であって、駐車位置およびバーコードの位置関係を
示す斜視図である。
【図25】従来の車両誘導装置の他の例におけるCCD
の配置位置を示す概略平面図である。
【符号の説明】
20 車両 21 距離測定器 22 障害物検知センサ 23 方位センサ 24 誘導制御装置 25 入力装置 26 出力装置 27 記憶部 28 車速センサ 29 計算部 29A 距離算出部 29B 軌道算出部 30a マーカー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を所定の誘導目標位置に誘導する車
    両誘導装置において、 誘導の基準となる基準点と前記車両との距離を検出する
    距離検出手段と、 地表上の基準軸に対する車両の進行方向を検出する進行
    方向検出手段と、 前記距離検出手段で検出された前記距離および前記進行
    方向検出手段で検出された前記車両進行方向に基づい
    て、任意の出発位置から前記誘導目標位置までの軌道を
    算出する軌道算出手段と、 前記軌道算出手段により算出された軌道にしたがって前
    記車両を前記誘導目標位置に誘導する誘導制御手段とを
    備えたことを特徴とする車両誘導装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両誘導装置におい
    て、 前記距離検出手段は、 前記基準点と前記車両との前記距離に相関する前記距離
    信号を出力する距離信号出力手段と、 前記車両の移動にともなって前記距離信号出力手段から
    得られる距離信号に基づいて前記車両と前記基準点との
    間の高さを算出し、演算された高さと前記距離信号とに
    基づいて前記基準点と前記車両との水平距離を演算する
    水平距離演算手段とを具備することを特徴とする車両誘
    導装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の車両誘導装置
    において、 前記車両周囲の障害物を検知する検知手段を備え、 前記軌道算出手段は、前記検知手段により前記障害物が
    検知されたら、この障害物に前記車両が衝突しないよう
    に前記軌道を再度算出し、 前記誘導制御手段は、前記軌道算出手段により再度算出
    された前記軌道にしたがって前記車両を誘導することを
    特徴とする車両誘導装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車
    両誘導装置において、前記軌道算出手段は、 前記出発位置および前記誘導目標位置をそれぞれ通り、
    前記車両の最小回転半径を半径とするそれぞれ2つの円
    を算出する円算出手段と、 これら出発位置および誘導目標位置を通る2つの円を結
    ぶ接線を算出する接線算出手段と、 算出された円および接線の組み合わせから前記軌道を選
    択する選択手段とを有することを特徴とする車両誘導装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両誘導装置におい
    て、 前記選択手段は、前記円および接線の組み合わせの中で
    最小距離となる軌道を選択することを特徴とする車両誘
    導装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の車両誘導装置におい
    て、 前記軌道算出手段は、前記車両が後進方向に進行する軌
    道の走行距離に対して重み付けをする重み付け手段を有
    し、前記選択手段は、その重み付け後、前記円および接
    線の組み合わせの中で最小距離となる軌道を選択するこ
    とを特徴とする車両誘導装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または3に記載の車両誘導装置
    において、 前記基準点は電波反射体であり、 前記距離検出手段は、前記車両に搭載された、前記電波
    反射体に向けて電波を発信する電波送信器および前記電
    波反射体からの反射電波を受信する電波受信器を備え、
    前記電波送信器から発射された電波が前記受信器で受信
    されるまでの時間に基づいて前記基準点と前記車両との
    間の距離を算出し、 前記進行方向検出手段は、前記基準軸である地磁気軸の
    方向に相関する信号を出力する地磁気センサと、この地
    磁気センサにより計測された前記地磁気軸に対する前記
    車両の進行方向を算出する演算手段とを備えることを特
    徴とする車両誘導装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の車両誘導装置におい
    て、 前記基準点は電波反射体であり、 前記距離信号出力手段は、前記車両に搭載された、前記
    電波反射体に向けて電波を発信する電波送信器および前
    記電波反射体からの反射電波を受信する電波受信器から
    なり、前記水平距離演算手段は、前記電波送信器から発
    射された電波が前記受信器で受信されるまでの時間に基
    づいて前記基準点と前記車両との間の距離を算出し、 前記進行方向検出手段は、前記基準軸である地磁気軸の
    方向に相関する信号を出力する地磁気センサと、この地
    磁気センサにより計測された前記地磁気軸に対する前記
    車両の進行方向を算出する演算手段とを備えることを特
    徴とする車両誘導装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014617A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Matsushita Electric Works Ltd 配膳車の誘導装置
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