JPH0817174B2 - 絶縁膜の改質方法 - Google Patents
絶縁膜の改質方法Info
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- JPH0817174B2 JPH0817174B2 JP5281158A JP28115893A JPH0817174B2 JP H0817174 B2 JPH0817174 B2 JP H0817174B2 JP 5281158 A JP5281158 A JP 5281158A JP 28115893 A JP28115893 A JP 28115893A JP H0817174 B2 JPH0817174 B2 JP H0817174B2
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- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
- C23C16/22—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the deposition of inorganic material, other than metallic material
- C23C16/30—Deposition of compounds, mixtures or solid solutions, e.g. borides, carbides, nitrides
- C23C16/40—Oxides
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- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁膜の改質方法に関
し、より詳しくは、CVD法により形成されたホウケイ
酸ガラス膜(以下、 BSG膜と称する。)の改質方法に関
する。
し、より詳しくは、CVD法により形成されたホウケイ
酸ガラス膜(以下、 BSG膜と称する。)の改質方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイスに用いられている
層間絶縁膜は殆どSiO2又はこれをベースとしたものであ
る。このSiO2系の絶縁膜はおよそ4.0(測定周波数1M
Hz)の比誘電率を有し、それによって層間絶縁膜を挟む
上下の導電体層間の容量及び層間絶縁膜を挟む隣接する
導電体層間の容量Cが決められる。即ち、 C=ε0 ・ε・A/t 但し、ε0 :真空中の誘電率(=1) ε:層間絶縁膜の比誘電率 A:計算の都合上、上下の配線層の重なり面積又は隣接
する配線層の対向面積とするが、実際には上記重なり領
域以外の領域の配線層間の寄与、或いは対向領域以外の
領域の配線層間の寄与も考える必要がある。
層間絶縁膜は殆どSiO2又はこれをベースとしたものであ
る。このSiO2系の絶縁膜はおよそ4.0(測定周波数1M
Hz)の比誘電率を有し、それによって層間絶縁膜を挟む
上下の導電体層間の容量及び層間絶縁膜を挟む隣接する
導電体層間の容量Cが決められる。即ち、 C=ε0 ・ε・A/t 但し、ε0 :真空中の誘電率(=1) ε:層間絶縁膜の比誘電率 A:計算の都合上、上下の配線層の重なり面積又は隣接
する配線層の対向面積とするが、実際には上記重なり領
域以外の領域の配線層間の寄与、或いは対向領域以外の
領域の配線層間の寄与も考える必要がある。
【0003】t:上下の配線層間の層間絶縁膜の膜厚又
は層間絶縁膜を挟む隣接する配線層間のスペース このような寄生容量はどの様な半導体デバイスにも必ず
存在するが、その値が大きい場合、配線層間のクロスト
ークの発生や信号伝播時間の遅れを生じさせる。特に、
半導体装置を高密度化するため、多層配線構造が用いら
れた場合には、配線層間の重なりや対向領域が増えるた
め、寄生容量が増加する。また、パターンの寸法が微細
化された場合には、隣接する配線層間のスペースが狭く
なるため、隣接する配線層間のスペースは上下の配線層
間のスペースよりも小さくなる場合がある。このため、
寄生容量が増加する。従って、デバイス特性に与える影
響は無視できない。
は層間絶縁膜を挟む隣接する配線層間のスペース このような寄生容量はどの様な半導体デバイスにも必ず
存在するが、その値が大きい場合、配線層間のクロスト
ークの発生や信号伝播時間の遅れを生じさせる。特に、
半導体装置を高密度化するため、多層配線構造が用いら
れた場合には、配線層間の重なりや対向領域が増えるた
め、寄生容量が増加する。また、パターンの寸法が微細
化された場合には、隣接する配線層間のスペースが狭く
なるため、隣接する配線層間のスペースは上下の配線層
間のスペースよりも小さくなる場合がある。このため、
寄生容量が増加する。従って、デバイス特性に与える影
響は無視できない。
【0004】寄生容量を低減するアプローチの一つとし
て、層間絶縁膜の比誘電率(ε)を低くするアプローチ
があり、現在、以下の対策が採られている。 (1)Si-F結合を有するSiO2膜又はFを含むSiO2膜を使
用する。Fを含む有機シリコン化合物の加水分解等によ
り形成した例があり、ε=3.7 程度が報告されている。
また、C2F6+TEOSの混合ガスを用いたプラズマCVD 法に
より、Fを含むシリコン酸化膜を形成した例があり、低
い比誘電率のものが報告されている。
て、層間絶縁膜の比誘電率(ε)を低くするアプローチ
があり、現在、以下の対策が採られている。 (1)Si-F結合を有するSiO2膜又はFを含むSiO2膜を使
用する。Fを含む有機シリコン化合物の加水分解等によ
り形成した例があり、ε=3.7 程度が報告されている。
また、C2F6+TEOSの混合ガスを用いたプラズマCVD 法に
より、Fを含むシリコン酸化膜を形成した例があり、低
い比誘電率のものが報告されている。
【0005】(2)有機樹脂膜を使用する。ε=3.0 以
下のものが報告されている。 (3)テフロン系の絶縁膜を使用する。ε=3.0 以下の
ものが報告されている。 (4)SiBN膜又はSiOBN 膜を使用する。スパッタにより
形成する例が報告されている。
下のものが報告されている。 (3)テフロン系の絶縁膜を使用する。ε=3.0 以下の
ものが報告されている。 (4)SiBN膜又はSiOBN 膜を使用する。スパッタにより
形成する例が報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
の場合は絶縁膜中にSi-F結合或いはFを含むことによる
デバイス特性への影響が十分解明されていない。(2)
及び(3)の場合はSiO2とは全く異なる物質からなる絶
縁膜であり、実用性が疑わしい。
の場合は絶縁膜中にSi-F結合或いはFを含むことによる
デバイス特性への影響が十分解明されていない。(2)
及び(3)の場合はSiO2とは全く異なる物質からなる絶
縁膜であり、実用性が疑わしい。
【0007】また、(4)の場合は安定な膜ではないた
め、半導体装置への適用には適していない。本発明は、
係る従来例の問題点に鑑みて創作されたものであり、絶
縁膜、特にホウケイ酸ガラス膜が介在する導電体層間の
寄生容量を低減することが可能な絶縁膜の改質方法の提
供を目的とするものである。
め、半導体装置への適用には適していない。本発明は、
係る従来例の問題点に鑑みて創作されたものであり、絶
縁膜、特にホウケイ酸ガラス膜が介在する導電体層間の
寄生容量を低減することが可能な絶縁膜の改質方法の提
供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、成
膜用反応ガスを用いて基板上にホウケイ酸ガラス膜(BSG
膜) を形成する工程と、前記ホウケイ酸ガラス膜を改質
用反応ガスのプラズマに曝す工程とを有する絶縁膜の改
質方法によって達成され、第2に、前記改質用反応ガス
は、酸素,アンモニア及び不活性ガスのうち少ないとも
いずれかを含むガスであることを特徴とする第1の発明
に記載の絶縁膜の改質方法によって達成され、第3に、
前記ホウケイ酸ガラス膜を改質用反応ガスのプラズマに
曝している間、前記基板の温度を500℃以下に保持す
ることを特徴とする第1の発明又は第2の発明に記載の
絶縁膜の改質方法によって達成され、第4に、前記改質
用反応ガスは、周波数100kHz以上,13.56 MHz
以下、電力600W以下の高周波電力を対向電極に印加
することによりプラズマ化されることを特徴とする第1
の発明、第2の発明又は第3の発明に記載の絶縁膜の改
質方法によって達成され、第5に、前記成膜用反応ガス
は、Si-O-B結合を含む有機金属化合物を含むものである
ことを特徴とする第1の発明、第2の発明、第3の発明
又は第4の発明に記載の絶縁膜の改質方法によって達成
され、第6に、前記Si-O-B結合を含む有機金属化合物を
含む成膜用反応ガスは、Si-O-Bの結合を有する有機金属
化合物とオゾン(O3)の混合ガスであることを特徴とする
第5の発明に記載の絶縁膜の改質方法によって達成さ
れ、第7に、前記Si-O-B結合を含む有機金属化合物を含
む成膜用反応ガスは、Si-O-Bの結合を有する有機金属化
合物とテトラエチルオルソシリケート(TEOS)とオ
ゾンの混合ガスであることを特徴とする第5の発明に記
載の絶縁膜の改質方法によって達成され、第8に、前記
ホウケイ酸ガラス膜を形成している間、前記基板の温度
を400℃以下に保持することを特徴とする第4の発
明、第5の発明、第6の発明又は第7の発明に記載の絶
縁膜の改質方法によって達成される。
膜用反応ガスを用いて基板上にホウケイ酸ガラス膜(BSG
膜) を形成する工程と、前記ホウケイ酸ガラス膜を改質
用反応ガスのプラズマに曝す工程とを有する絶縁膜の改
質方法によって達成され、第2に、前記改質用反応ガス
は、酸素,アンモニア及び不活性ガスのうち少ないとも
いずれかを含むガスであることを特徴とする第1の発明
に記載の絶縁膜の改質方法によって達成され、第3に、
前記ホウケイ酸ガラス膜を改質用反応ガスのプラズマに
曝している間、前記基板の温度を500℃以下に保持す
ることを特徴とする第1の発明又は第2の発明に記載の
絶縁膜の改質方法によって達成され、第4に、前記改質
用反応ガスは、周波数100kHz以上,13.56 MHz
以下、電力600W以下の高周波電力を対向電極に印加
することによりプラズマ化されることを特徴とする第1
の発明、第2の発明又は第3の発明に記載の絶縁膜の改
質方法によって達成され、第5に、前記成膜用反応ガス
は、Si-O-B結合を含む有機金属化合物を含むものである
ことを特徴とする第1の発明、第2の発明、第3の発明
又は第4の発明に記載の絶縁膜の改質方法によって達成
され、第6に、前記Si-O-B結合を含む有機金属化合物を
含む成膜用反応ガスは、Si-O-Bの結合を有する有機金属
化合物とオゾン(O3)の混合ガスであることを特徴とする
第5の発明に記載の絶縁膜の改質方法によって達成さ
れ、第7に、前記Si-O-B結合を含む有機金属化合物を含
む成膜用反応ガスは、Si-O-Bの結合を有する有機金属化
合物とテトラエチルオルソシリケート(TEOS)とオ
ゾンの混合ガスであることを特徴とする第5の発明に記
載の絶縁膜の改質方法によって達成され、第8に、前記
ホウケイ酸ガラス膜を形成している間、前記基板の温度
を400℃以下に保持することを特徴とする第4の発
明、第5の発明、第6の発明又は第7の発明に記載の絶
縁膜の改質方法によって達成される。
【0009】
【作用】本願発明者は、特に、SiO2と同じ系統に属し、
かつSi-F結合又はFを含むことによるデバイス特性への
影響が十分解明されていないSi-F結合又はFを含むSiO2
を除いた材料、特にホウケイ酸ガラス膜に着目した。こ
れを用いて、その膜質を改良し、更に比誘電率を低減す
る方法がないかどうかを調査した。
かつSi-F結合又はFを含むことによるデバイス特性への
影響が十分解明されていないSi-F結合又はFを含むSiO2
を除いた材料、特にホウケイ酸ガラス膜に着目した。こ
れを用いて、その膜質を改良し、更に比誘電率を低減す
る方法がないかどうかを調査した。
【0010】その調査の結果、ホウケイ酸ガラス膜の水
分量と比誘電率とが相関を有することを見いだした。即
ち、ホウケイ酸ガラス膜を空気中に放置しておくと、比
誘電率も増加する。このことは、比誘電率の増加がホウ
ケイ酸ガラス膜中の含有水分量の増加と関係しているこ
とを示しており、ホウケイ酸ガラス膜中の含有水分量を
低減すると比誘電率も低減させることができることを示
唆している。
分量と比誘電率とが相関を有することを見いだした。即
ち、ホウケイ酸ガラス膜を空気中に放置しておくと、比
誘電率も増加する。このことは、比誘電率の増加がホウ
ケイ酸ガラス膜中の含有水分量の増加と関係しているこ
とを示しており、ホウケイ酸ガラス膜中の含有水分量を
低減すると比誘電率も低減させることができることを示
唆している。
【0011】調査によれば、ホウケイ酸ガラス膜を改質
用反応ガス、例えば酸素,アンモニア又は不活性ガスの
プラズマに曝すことにより、ホウケイ酸ガラス膜中の含
有水分量は低減し、比誘電率も低下することを見いだし
た。また、プラズマに曝された後のホウケイ酸ガラス膜
の含有水分量の経時変化は極めて小さくなることを見い
だした。
用反応ガス、例えば酸素,アンモニア又は不活性ガスの
プラズマに曝すことにより、ホウケイ酸ガラス膜中の含
有水分量は低減し、比誘電率も低下することを見いだし
た。また、プラズマに曝された後のホウケイ酸ガラス膜
の含有水分量の経時変化は極めて小さくなることを見い
だした。
【0012】本発明の絶縁膜の改質方法によれば、ホウ
ケイ酸ガラス膜を改質用反応ガスのプラズマに曝してい
るので、ホウケイ酸ガラス膜の水分含有量の低減を図る
とともに、比誘電率を低下させることができる。しか
も、膜形成後の水分の吸収を防止することができる。こ
れにより、ホウケイ酸ガラス膜の膜質が改良される。ま
た、基板を昇温した状態でプラズマ照射を行うことによ
り、膜質改良の効果がより大きくなる。しかも、基板の
温度が500℃以下の低温でよいので、Al等を被覆す
る層間絶縁膜の処理にも用いることができる。
ケイ酸ガラス膜を改質用反応ガスのプラズマに曝してい
るので、ホウケイ酸ガラス膜の水分含有量の低減を図る
とともに、比誘電率を低下させることができる。しか
も、膜形成後の水分の吸収を防止することができる。こ
れにより、ホウケイ酸ガラス膜の膜質が改良される。ま
た、基板を昇温した状態でプラズマ照射を行うことによ
り、膜質改良の効果がより大きくなる。しかも、基板の
温度が500℃以下の低温でよいので、Al等を被覆す
る層間絶縁膜の処理にも用いることができる。
【0013】特に、Si-O-Bの結合を有する有機金属化合
物とオゾンの混合ガスを成膜用反応ガスとして用いて形
成されたホウケイ酸ガラス膜に本発明のプラズマ処理を
適用する場合、ホウケイ酸ガラス膜の比誘電率の低減の
効果が大きい。これは、成膜直後のホウケイ酸ガラス膜
中にはSi-O-B結合が構成要素としてそのまま持ち込ま
れ、ホウケイ酸ガラス膜は元々高い緻密性と低い吸湿性
を有するためであると考えられる。しかも、成膜中の基
板の温度が400℃以下の低温でも、成膜直後の状態で
Si-O-B結合を有するホウケイ酸ガラス膜を形成すること
が可能であるので、製造工程上制約を受けることなく、
半導体装置への適用が可能である。なお、上記成膜用反
応ガスにテトラエチルオルソシリケートを添加すること
により、形成されるホウケイ酸ガラス膜中のボロンの含
有量を微調整することができる。
物とオゾンの混合ガスを成膜用反応ガスとして用いて形
成されたホウケイ酸ガラス膜に本発明のプラズマ処理を
適用する場合、ホウケイ酸ガラス膜の比誘電率の低減の
効果が大きい。これは、成膜直後のホウケイ酸ガラス膜
中にはSi-O-B結合が構成要素としてそのまま持ち込ま
れ、ホウケイ酸ガラス膜は元々高い緻密性と低い吸湿性
を有するためであると考えられる。しかも、成膜中の基
板の温度が400℃以下の低温でも、成膜直後の状態で
Si-O-B結合を有するホウケイ酸ガラス膜を形成すること
が可能であるので、製造工程上制約を受けることなく、
半導体装置への適用が可能である。なお、上記成膜用反
応ガスにテトラエチルオルソシリケートを添加すること
により、形成されるホウケイ酸ガラス膜中のボロンの含
有量を微調整することができる。
【0014】
【実施例】(1)本発明の実施例のBSG膜の改質方法 図1,図2(a)〜(d)を参照しながら本発明の実施
例のBSG膜の改質方法について説明する。図1はBS
G膜を改質用反応ガスのプラズマに曝している状態を示
す断面図である。また、図2(a)〜(d)は、下部配
線層13を被覆する層間絶縁膜としてBSG膜14を形
成した後、プラズマ照射によりBSG膜を改質する一連
の工程を示す断面図である。
例のBSG膜の改質方法について説明する。図1はBS
G膜を改質用反応ガスのプラズマに曝している状態を示
す断面図である。また、図2(a)〜(d)は、下部配
線層13を被覆する層間絶縁膜としてBSG膜14を形
成した後、プラズマ照射によりBSG膜を改質する一連
の工程を示す断面図である。
【0015】この場合、成膜用反応ガスとして珪素(S
i),硼素(B)及び酸素(O)の有機金属化合物(Si
OBソース)を含むものを用いる。即ち、SiOBソースの一
例として、構造式 (CH3)3SiO 3B で表される前記トリストリメチルシリルボレートを用
い、これとオゾン(O3 )との混合ガス、 (CH3)3SiO 3B +O3 を成膜用反応ガスとして用いる。
i),硼素(B)及び酸素(O)の有機金属化合物(Si
OBソース)を含むものを用いる。即ち、SiOBソースの一
例として、構造式 (CH3)3SiO 3B で表される前記トリストリメチルシリルボレートを用
い、これとオゾン(O3 )との混合ガス、 (CH3)3SiO 3B +O3 を成膜用反応ガスとして用いる。
【0016】まず、ウエハ(基板)1を常圧CVD成膜
装置の反応室内に入れて、ウエハ保持台に載置し、例え
ばウエハ保持台に内蔵されたヒータにより、ウエハ1を
加熱し、400℃以下の温度に保持する。なお、図2
(a)に示すように、ウエハ1には半導体基板11上に
シリコン酸化膜からなる下地絶縁膜12が形成され、更
に下地絶縁膜12上にAl膜からなる下部配線層13が
形成されている。
装置の反応室内に入れて、ウエハ保持台に載置し、例え
ばウエハ保持台に内蔵されたヒータにより、ウエハ1を
加熱し、400℃以下の温度に保持する。なお、図2
(a)に示すように、ウエハ1には半導体基板11上に
シリコン酸化膜からなる下地絶縁膜12が形成され、更
に下地絶縁膜12上にAl膜からなる下部配線層13が
形成されている。
【0017】次いで、N2 等のキャリアガスに (CH3)3S
iO 3B を含有した流量7SLMのSiOBソースガスに添加
率6%のO3 ガスを混合した成膜用反応ガスを反応室内
に導入する。この状態を約3分間保持して、図2(b)
に示すように、ウエハ1上に膜厚約1.1 μmのBSG膜
14を形成する。このとき、ウエハ1の温度が400℃
以下なので、Al膜からなる下部配線層13を形成した
状態で、層間絶縁膜の形成が可能であり、かつAl膜が
大きな熱歪みを受けるのを防止することができる。
iO 3B を含有した流量7SLMのSiOBソースガスに添加
率6%のO3 ガスを混合した成膜用反応ガスを反応室内
に導入する。この状態を約3分間保持して、図2(b)
に示すように、ウエハ1上に膜厚約1.1 μmのBSG膜
14を形成する。このとき、ウエハ1の温度が400℃
以下なので、Al膜からなる下部配線層13を形成した
状態で、層間絶縁膜の形成が可能であり、かつAl膜が
大きな熱歪みを受けるのを防止することができる。
【0018】次に、平行平板型プラズマCVD装置のチ
ャンバ内にBSG膜14の形成されたウエハ1を入れ、
図1に示すウエハ保持台51に載置して減圧するととも
に、ウエハ保持台51に内蔵されたヒータによりウエハ
1を加熱し、ウエハ1の温度を500℃以下に保持す
る。続いて、所定の流量の酸素,アンモニア又は不活性
ガスからなる改質用反応ガスをチャンバ内に導入し、圧
力約1.0Torr 以下に保持した後、平行平板電極間に周波
数100KHz〜13.56MHz、電力600W以下のRF電力を印加し、
改質用反応ガスをプラズマ化する。これにより、図2
(c)に示すように、BSG膜14は改質用反応ガスの
プラズマに曝される。この状態を1〜5分間保持する
と、BSG膜が改質され、比誘電率が低下する。
ャンバ内にBSG膜14の形成されたウエハ1を入れ、
図1に示すウエハ保持台51に載置して減圧するととも
に、ウエハ保持台51に内蔵されたヒータによりウエハ
1を加熱し、ウエハ1の温度を500℃以下に保持す
る。続いて、所定の流量の酸素,アンモニア又は不活性
ガスからなる改質用反応ガスをチャンバ内に導入し、圧
力約1.0Torr 以下に保持した後、平行平板電極間に周波
数100KHz〜13.56MHz、電力600W以下のRF電力を印加し、
改質用反応ガスをプラズマ化する。これにより、図2
(c)に示すように、BSG膜14は改質用反応ガスの
プラズマに曝される。この状態を1〜5分間保持する
と、BSG膜が改質され、比誘電率が低下する。
【0019】なお、その後、図2(d)に示すように,
BSG膜14上にAl膜等からなる上部配線層15が形
成される。次に、プラズマ処理される前であって、SiOB
ソース+O3の混合ガスを用いて形成された後のBSG膜
14について、膜質その他の特性を調査した結果につい
て説明する。
BSG膜14上にAl膜等からなる上部配線層15が形
成される。次に、プラズマ処理される前であって、SiOB
ソース+O3の混合ガスを用いて形成された後のBSG膜
14について、膜質その他の特性を調査した結果につい
て説明する。
【0020】上記形成されたBSG膜14中にはおよそ
15〜18mol %(5〜6wt%に相当する)のBが含ま
れていることが分かった。SiOBソースのSi/B比は3
であり、BSG膜14中に含まれるBの含有量はほぼ理
論値に等しい。このように、BSG膜14中に含まれる
Bの含有量はほぼSiOBソースガス中のSi/B比により
きまるため、正確な濃度のBのドーピングが可能であ
る。なお、上記の成膜用反応ガスにTEOSを加えるこ
とにより、更に細かくB濃度を調整することも可能であ
る。
15〜18mol %(5〜6wt%に相当する)のBが含ま
れていることが分かった。SiOBソースのSi/B比は3
であり、BSG膜14中に含まれるBの含有量はほぼ理
論値に等しい。このように、BSG膜14中に含まれる
Bの含有量はほぼSiOBソースガス中のSi/B比により
きまるため、正確な濃度のBのドーピングが可能であ
る。なお、上記の成膜用反応ガスにTEOSを加えるこ
とにより、更に細かくB濃度を調整することも可能であ
る。
【0021】また、従来例の成膜方法により作成された
BSG膜ではこれだけのBが含まれていると、著しい吸
湿により成膜直後、表面は直ちに白濁するが、実施例の
場合、BSG膜は極めて安定であり、短時間の空気中放
置では吸湿しなかった。更に、長時間の空気中放置で
も、BSG膜表面に異常は認められなかった。これは、
BSG膜中に強固なSi-O-B結合が形成されて緻密性が増
し、これにより水分の吸収が阻止されたためと考えられ
る。
BSG膜ではこれだけのBが含まれていると、著しい吸
湿により成膜直後、表面は直ちに白濁するが、実施例の
場合、BSG膜は極めて安定であり、短時間の空気中放
置では吸湿しなかった。更に、長時間の空気中放置で
も、BSG膜表面に異常は認められなかった。これは、
BSG膜中に強固なSi-O-B結合が形成されて緻密性が増
し、これにより水分の吸収が阻止されたためと考えられ
る。
【0022】更に、形成されたBSG膜14は、上記の
ように安定な膜表面と良好な膜質を有する他、耐クラッ
ク性が高い。例えば、膜厚約3μm程度でもクラックフ
リーであった。また、成長が等方的であるため、ステッ
プカバレージにも優れている。以上のように、SiOBソー
スとオゾン(O3)の混合ガスを用いて形成した成膜直後の
BSG膜14には、構成要素としてSi-O-B結合がそのま
ま取り込まれるため、成膜直後のBSG膜14は、ガラ
スとしての構造を有し、高い緻密性と低い吸湿性を有す
る。
ように安定な膜表面と良好な膜質を有する他、耐クラッ
ク性が高い。例えば、膜厚約3μm程度でもクラックフ
リーであった。また、成長が等方的であるため、ステッ
プカバレージにも優れている。以上のように、SiOBソー
スとオゾン(O3)の混合ガスを用いて形成した成膜直後の
BSG膜14には、構成要素としてSi-O-B結合がそのま
ま取り込まれるため、成膜直後のBSG膜14は、ガラ
スとしての構造を有し、高い緻密性と低い吸湿性を有す
る。
【0023】しかも、O3を用いることによりSiOBソース
の分解性が高まるため、成膜中のウエハ1の温度が40
0℃以下の低温である場合でも、成膜直後の状態でSi-O
-B結合を有するBSG膜14を形成することが可能であ
る。これにより、製造工程上制約を受けることなく、半
導体装置への適用が可能である。次に、図3及び図4を
参照しながら、上記の成膜方法により得られたBSG膜
の成膜データについて説明する。
の分解性が高まるため、成膜中のウエハ1の温度が40
0℃以下の低温である場合でも、成膜直後の状態でSi-O
-B結合を有するBSG膜14を形成することが可能であ
る。これにより、製造工程上制約を受けることなく、半
導体装置への適用が可能である。次に、図3及び図4を
参照しながら、上記の成膜方法により得られたBSG膜
の成膜データについて説明する。
【0024】図3は、成膜時の基板温度に対する成長レ
ートの依存性について示す特性図である。横軸が成長温
度(℃)を表し、縦軸が成長レート(Å/分)を表す。
SiOBソースガスの流量4SLMと7SLMの2条件、か
つO3 添加量6%の1条件で、成長温度範囲250℃〜
400℃に対する成長レートの依存性の結果について示
す。
ートの依存性について示す特性図である。横軸が成長温
度(℃)を表し、縦軸が成長レート(Å/分)を表す。
SiOBソースガスの流量4SLMと7SLMの2条件、か
つO3 添加量6%の1条件で、成長温度範囲250℃〜
400℃に対する成長レートの依存性の結果について示
す。
【0025】その結果によれば、SiOBソースガスの流量
が7SLMの場合、成長温度250℃のときに成長レー
ト約1000Å/分が得られ、温度が高くなるに連れて成長
レートは大きくなり、成長温度350℃のときに最大の
成長レート約4000Å/分が得られ、以降温度が高くなる
に連れて成長レートは減少していき、成長温度400℃
で成長レート約2500Å/分が得られる。一方、SiOBソー
スガスの流量が4SLMの場合も同様な傾向を示し、温
度350℃で最大の成長レート約2600Å/分が得られ
る。
が7SLMの場合、成長温度250℃のときに成長レー
ト約1000Å/分が得られ、温度が高くなるに連れて成長
レートは大きくなり、成長温度350℃のときに最大の
成長レート約4000Å/分が得られ、以降温度が高くなる
に連れて成長レートは減少していき、成長温度400℃
で成長レート約2500Å/分が得られる。一方、SiOBソー
スガスの流量が4SLMの場合も同様な傾向を示し、温
度350℃で最大の成長レート約2600Å/分が得られ
る。
【0026】図4は、SiOBソースガスの流量に対する成
長レートの依存性について示す特性図である。横軸がSi
OBソースガスの流量(SLM)を表し、縦軸が成長レー
ト(Å/分)を表す。成長温度400℃、かつO3 添加
量5.6 %の条件で、SiOBソースガスの流量範囲2SLM
〜9SLMに対する成長レートの依存性の結果について
示す。
長レートの依存性について示す特性図である。横軸がSi
OBソースガスの流量(SLM)を表し、縦軸が成長レー
ト(Å/分)を表す。成長温度400℃、かつO3 添加
量5.6 %の条件で、SiOBソースガスの流量範囲2SLM
〜9SLMに対する成長レートの依存性の結果について
示す。
【0027】その結果によれば、SiOBソースガスの流量
が2SLMのとき成長レート約800Å/分が得られ、
SiOBソースガスの流量が多くなるに連れて成長レートは
急激に大きくなり、SiOBソースガスの流量6SLMのと
きに成長レート約1900Å/分が得られ、以降SiOBソース
ガスの流量が多くなるに連れて成長レートは漸増してい
き、SiOBソースガスの流量9SLMのときに成長レート
約2000Å/分が得られる。
が2SLMのとき成長レート約800Å/分が得られ、
SiOBソースガスの流量が多くなるに連れて成長レートは
急激に大きくなり、SiOBソースガスの流量6SLMのと
きに成長レート約1900Å/分が得られ、以降SiOBソース
ガスの流量が多くなるに連れて成長レートは漸増してい
き、SiOBソースガスの流量9SLMのときに成長レート
約2000Å/分が得られる。
【0028】以上、図3及び図4に示す成長レートの値
から、適当なガス条件や成長温度条件を選ぶことで半導
体装置に十分に適用可能であることがわかった。なお、
上記の実施例では、 (CH3)3SiO 3B からなるSiOBソース
とオゾン(O3)の混合ガスを用いて形成されたBSG膜1
4に適用しているが、他のSiOBソースを用いて形成され
たホウケイ酸ガラス膜に適用してもよい。また、上記以
外の他の方法により形成されたホウケイ酸ガラス膜に本
発明を適用することも可能である。例えば、TEOS+(TMB
又はTEB)+O3の混合ガスを用いたCVD 法により、或いは
SiH4+B2H6+O2の混合ガスを用いたCVD 法により形成さ
れたBSG膜への適用も可能である。
から、適当なガス条件や成長温度条件を選ぶことで半導
体装置に十分に適用可能であることがわかった。なお、
上記の実施例では、 (CH3)3SiO 3B からなるSiOBソース
とオゾン(O3)の混合ガスを用いて形成されたBSG膜1
4に適用しているが、他のSiOBソースを用いて形成され
たホウケイ酸ガラス膜に適用してもよい。また、上記以
外の他の方法により形成されたホウケイ酸ガラス膜に本
発明を適用することも可能である。例えば、TEOS+(TMB
又はTEB)+O3の混合ガスを用いたCVD 法により、或いは
SiH4+B2H6+O2の混合ガスを用いたCVD 法により形成さ
れたBSG膜への適用も可能である。
【0029】また、下部配線層13としてAl配線層を
用いているが、高融点金属や高融点金属シリサイド或い
はポリシリコンやポリサイド、又はその他の導電体から
なる配線層や電極への適用も可能である。 (2)上記の改質方法により改質されたBSG膜の特性
についての説明 (a)上記の改質方法による改質前後のBSG膜の比誘
電率の調査 上記の各工程の直後のBSG 膜の比誘電率を調査した結果
を以下に示す。なお、BSG 膜は、SiOBソース+O3の混合
ガスを用いたCVD 法により温度400 ℃の条件で形成され
た。
用いているが、高融点金属や高融点金属シリサイド或い
はポリシリコンやポリサイド、又はその他の導電体から
なる配線層や電極への適用も可能である。 (2)上記の改質方法により改質されたBSG膜の特性
についての説明 (a)上記の改質方法による改質前後のBSG膜の比誘
電率の調査 上記の各工程の直後のBSG 膜の比誘電率を調査した結果
を以下に示す。なお、BSG 膜は、SiOBソース+O3の混合
ガスを用いたCVD 法により温度400 ℃の条件で形成され
た。
【0030】成膜直後:ε=4.0 空気中放置後:ε=4.5 プラズマ処理直後:ε=3.4 プラズマ処理後空気中1週間放置後:ε=3.6 〔比較例〕 熱酸化により形成されたSiO2膜(プラズマ処理なし) ε=4.0 TEOS+O3の混合ガスを用いたCVD 法により温度400 ℃
の条件で形成されたSiO2膜 空気中放置後 ε=4.2 プラズマ処理後 ε=4.0 以上のように、本発明の実施例の改質方法により得られ
たBSG膜の比誘電率は、他の絶縁膜の比誘電率及びプ
ラズマ処理しないBSG膜の比誘電率と比較して大幅に
小さくなる。またプラズマ処理により、比誘電率の低減
の効果を長い間維持することが可能である。
の条件で形成されたSiO2膜 空気中放置後 ε=4.2 プラズマ処理後 ε=4.0 以上のように、本発明の実施例の改質方法により得られ
たBSG膜の比誘電率は、他の絶縁膜の比誘電率及びプ
ラズマ処理しないBSG膜の比誘電率と比較して大幅に
小さくなる。またプラズマ処理により、比誘電率の低減
の効果を長い間維持することが可能である。
【0031】従って、本発明を半導体装置に適用した場
合、ホウケイ酸ガラス膜が介在する配線層間の寄生容量
を低減することが可能である。 (b)上記の改質方法により改質前後のBSG膜の含有
水分量の調査 図5は、反応ガス中のO3 の添加率に対する成膜直後の
BSG膜中の水分含有量の依存性及びプラズマ処理後の
BSG膜中の水分含有量について示す特性図である。横
軸がO3 添加率(%)を表し、縦軸が水分含有量(wt
%)を表す。成膜温度400℃、かつソースガスの流量
が8SLMの条件で、O3 添加量範囲1%〜5.6 %の場
合の結果について示す。成膜後測定までに試料は空気中
に6時間放置された。また、O3 添加量5.6 %で形成さ
れたBSG膜について、プラズマ処理温度350℃、改
質用反応ガスNH3 、流量400SCCM 、圧力0.5Torr 、R
F周波数100KHz、RF電力200 W 、処理時間3分のプラズ
マ照射条件でプラズマ処理された。
合、ホウケイ酸ガラス膜が介在する配線層間の寄生容量
を低減することが可能である。 (b)上記の改質方法により改質前後のBSG膜の含有
水分量の調査 図5は、反応ガス中のO3 の添加率に対する成膜直後の
BSG膜中の水分含有量の依存性及びプラズマ処理後の
BSG膜中の水分含有量について示す特性図である。横
軸がO3 添加率(%)を表し、縦軸が水分含有量(wt
%)を表す。成膜温度400℃、かつソースガスの流量
が8SLMの条件で、O3 添加量範囲1%〜5.6 %の場
合の結果について示す。成膜後測定までに試料は空気中
に6時間放置された。また、O3 添加量5.6 %で形成さ
れたBSG膜について、プラズマ処理温度350℃、改
質用反応ガスNH3 、流量400SCCM 、圧力0.5Torr 、R
F周波数100KHz、RF電力200 W 、処理時間3分のプラズ
マ照射条件でプラズマ処理された。
【0032】結果によれば、O3 添加量が1%のとき水
分含有量約6wt%で、O3 添加量が多くなるに連れて
成膜レートは漸増し、O3 添加量3%のとき最大値約6.
7 wt%となり、以降SiOBによるBSG 膜中の水分量はO
3 添加量にほとんど依存しないで一定である。更に、プ
ラズマ処理により、水分含有量は大幅に低下し、水分含
有量約1wt%の値となる。このように、プラズマ照射
により水分含有量は大幅に改善されており、半導体装置
の特性及び信頼度の向上を図ることができる。
分含有量約6wt%で、O3 添加量が多くなるに連れて
成膜レートは漸増し、O3 添加量3%のとき最大値約6.
7 wt%となり、以降SiOBによるBSG 膜中の水分量はO
3 添加量にほとんど依存しないで一定である。更に、プ
ラズマ処理により、水分含有量は大幅に低下し、水分含
有量約1wt%の値となる。このように、プラズマ照射
により水分含有量は大幅に改善されており、半導体装置
の特性及び信頼度の向上を図ることができる。
【0033】次に、図6を参照しながら、BSG膜への
プラズマ処理後の空気中放置によるBSG膜の水分含有
量の経時変化について説明する。図6は、プラズマ処理
後の空気中放置によるBSG膜中の水分含有量の経時変
化について示す特性図である。横軸が放置時間(日)を
表し、縦軸が水分含有量(wt%)を表す。成長温度3
50℃、ソースガスの流量7SLM、O3 添加量6%、
成長レート3700Å/ 分,成膜時間3分の成膜条件、プラ
ズマ処理温度350℃、改質用反応ガスNH3 、流量40
0SCCM 、圧力0.5Torr 、RF周波数100KHz、RF電力200
W 、処理時間3分のプラズマ照射条件の場合の結果につ
いて示す。
プラズマ処理後の空気中放置によるBSG膜の水分含有
量の経時変化について説明する。図6は、プラズマ処理
後の空気中放置によるBSG膜中の水分含有量の経時変
化について示す特性図である。横軸が放置時間(日)を
表し、縦軸が水分含有量(wt%)を表す。成長温度3
50℃、ソースガスの流量7SLM、O3 添加量6%、
成長レート3700Å/ 分,成膜時間3分の成膜条件、プラ
ズマ処理温度350℃、改質用反応ガスNH3 、流量40
0SCCM 、圧力0.5Torr 、RF周波数100KHz、RF電力200
W 、処理時間3分のプラズマ照射条件の場合の結果につ
いて示す。
【0034】結果によれば、10日後に水分含有量約0.
9 wt%で、以降時間経過に比例して水分含有量は増
し、95日後に水分含有量約2.9 wt%となり、以降以
降時間経過に比例して水分含有量は漸増し、125日後
に水分含有量約3.2 wt%となる。この値から、BSG
膜の水分含有量の経時変化は、従来例の方法の場合と比
較して、極めて小さく、膜質の改善効果が長い間維持さ
れることが分かった。
9 wt%で、以降時間経過に比例して水分含有量は増
し、95日後に水分含有量約2.9 wt%となり、以降以
降時間経過に比例して水分含有量は漸増し、125日後
に水分含有量約3.2 wt%となる。この値から、BSG
膜の水分含有量の経時変化は、従来例の方法の場合と比
較して、極めて小さく、膜質の改善効果が長い間維持さ
れることが分かった。
【0035】(c)上記の改質方法により得られたBS
G膜のストレスの経時変化に付いての調査 次に、図7を参照しながら、BSG膜へのプラズマ処理
後の空気中放置によるBSG膜のストレスの経時変化に
ついて説明する。図7は、プラズマ処理後の空気中放置
によるBSG膜の応力の経時変化について示す特性図で
ある。横軸が放置時間(日)を表し、縦軸が応力(×1
09 dyne/cm2)を表す。成膜時の基板温度350℃、ソ
ースガスの流量7SLM、O3 添加量6%、成長レート
3700Å/ 分,成膜時間3分の成膜条件、プラズマ処理温
度350℃,改質用反応ガスNH3 ,流量400SCCM ,圧
力0.5Torr ,RF周波数100KHz,RF電力200 W ,処理時
間3分のプラズマ照射条件の場合の結果について示す。
なお、比較のため、改質前のBSG膜の応力の経時変化
についても示す。
G膜のストレスの経時変化に付いての調査 次に、図7を参照しながら、BSG膜へのプラズマ処理
後の空気中放置によるBSG膜のストレスの経時変化に
ついて説明する。図7は、プラズマ処理後の空気中放置
によるBSG膜の応力の経時変化について示す特性図で
ある。横軸が放置時間(日)を表し、縦軸が応力(×1
09 dyne/cm2)を表す。成膜時の基板温度350℃、ソ
ースガスの流量7SLM、O3 添加量6%、成長レート
3700Å/ 分,成膜時間3分の成膜条件、プラズマ処理温
度350℃,改質用反応ガスNH3 ,流量400SCCM ,圧
力0.5Torr ,RF周波数100KHz,RF電力200 W ,処理時
間3分のプラズマ照射条件の場合の結果について示す。
なお、比較のため、改質前のBSG膜の応力の経時変化
についても示す。
【0036】結果によれば、プラズマ処理した試料はプ
ラズマ処理直後で応力約1.5 (×109 dyne/cm2)の引
張応力があり、時間経過とともに引張応力が漸次低下し
ていき、10日後に応力約0.8 (×109 dyne/cm2)の
引張応力が残る。一方、プラズマ処理しない試料は成膜
直後で応力約1.4 (×109 dyne/cm2)の引張応力があ
るが、短時間で大幅に変化し、2日経過前に引張応力か
ら圧縮応力に変わり、2日後に約0.4 (×109 dyne/c
m2)の圧縮応力になる。以降、ほぼ変化せずに推移し、
10日後に約0.6 (×109 dyne/cm2)の圧縮応力が残
る。この値から、プラズマ処理により、応力の変動が小
さくなることが分かった。このことは水分の含有量が減
少したことを意味する。
ラズマ処理直後で応力約1.5 (×109 dyne/cm2)の引
張応力があり、時間経過とともに引張応力が漸次低下し
ていき、10日後に応力約0.8 (×109 dyne/cm2)の
引張応力が残る。一方、プラズマ処理しない試料は成膜
直後で応力約1.4 (×109 dyne/cm2)の引張応力があ
るが、短時間で大幅に変化し、2日経過前に引張応力か
ら圧縮応力に変わり、2日後に約0.4 (×109 dyne/c
m2)の圧縮応力になる。以降、ほぼ変化せずに推移し、
10日後に約0.6 (×109 dyne/cm2)の圧縮応力が残
る。この値から、プラズマ処理により、応力の変動が小
さくなることが分かった。このことは水分の含有量が減
少したことを意味する。
【0037】以上のように、本発明の実施例のホウケイ
酸ガラス膜の改質方法によれば、ホウケイ酸ガラス膜を
改質用反応ガスのプラズマに曝しているので、ホウケイ
酸ガラス膜の水分含有量の低減を図るとともに、比誘電
率を低下させることができる。しかも、膜形成後の水分
の吸収を防止することができるので、プラズマ処理によ
り得られた良好な膜質を維持することが可能である。
酸ガラス膜の改質方法によれば、ホウケイ酸ガラス膜を
改質用反応ガスのプラズマに曝しているので、ホウケイ
酸ガラス膜の水分含有量の低減を図るとともに、比誘電
率を低下させることができる。しかも、膜形成後の水分
の吸収を防止することができるので、プラズマ処理によ
り得られた良好な膜質を維持することが可能である。
【0038】従って、本発明を半導体装置に適用した場
合、ホウケイ酸ガラス膜が介在する配線層間の寄生容量
を低減し、かつ特性及び信頼度の向上を図ることが可能
である。また、基板を昇温した状態でプラズマ照射を行
うことにより、膜質改良の効果がより大きくなる。しか
も、基板の温度が500℃以下の低温でよいので、Al
等を被覆する層間絶縁膜の処理にも用いることができ
る。
合、ホウケイ酸ガラス膜が介在する配線層間の寄生容量
を低減し、かつ特性及び信頼度の向上を図ることが可能
である。また、基板を昇温した状態でプラズマ照射を行
うことにより、膜質改良の効果がより大きくなる。しか
も、基板の温度が500℃以下の低温でよいので、Al
等を被覆する層間絶縁膜の処理にも用いることができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の絶縁膜の改質方
法によれば、ホウケイ酸ガラス膜を改質用反応ガスのプ
ラズマに曝しているので、ホウケイ酸ガラス膜の水分含
有量の低減を図るとともに、比誘電率を低下する。しか
も、膜形成後の水分の吸収が防止されるので、プラズマ
処理により得られた良好な膜質が維持される。
法によれば、ホウケイ酸ガラス膜を改質用反応ガスのプ
ラズマに曝しているので、ホウケイ酸ガラス膜の水分含
有量の低減を図るとともに、比誘電率を低下する。しか
も、膜形成後の水分の吸収が防止されるので、プラズマ
処理により得られた良好な膜質が維持される。
【0040】従って、本発明を半導体装置に適用した場
合、ホウケイ酸ガラス膜が介在する配線層間の寄生容量
を低減し、かつ特性及び信頼度の向上を図ることが可能
である。また、基板を昇温した状態でプラズマ照射を行
うことにより、膜質改良の効果がより大きくなる。しか
も、基板の温度が500℃以下の低温でよいので、Al
等を被覆する層間絶縁膜の処理にも用いることができ
る。
合、ホウケイ酸ガラス膜が介在する配線層間の寄生容量
を低減し、かつ特性及び信頼度の向上を図ることが可能
である。また、基板を昇温した状態でプラズマ照射を行
うことにより、膜質改良の効果がより大きくなる。しか
も、基板の温度が500℃以下の低温でよいので、Al
等を被覆する層間絶縁膜の処理にも用いることができ
る。
【0041】特に、Si-O-Bの結合を有する有機金属化合
物を含む反応ガスを用いてBSG膜を形成することによ
り、成膜直後のBSG膜は高い緻密性と低い吸湿性を有
する。しかも、成膜中の基板の温度が400℃以下の低
温である場合でも、成膜直後の状態でSi-O-B結合を有す
るBSG膜を形成することが可能であるので、製造工程
上制約を受けることなく、半導体装置への適用が可能で
ある。
物を含む反応ガスを用いてBSG膜を形成することによ
り、成膜直後のBSG膜は高い緻密性と低い吸湿性を有
する。しかも、成膜中の基板の温度が400℃以下の低
温である場合でも、成膜直後の状態でSi-O-B結合を有す
るBSG膜を形成することが可能であるので、製造工程
上制約を受けることなく、半導体装置への適用が可能で
ある。
【図1】本発明の実施例に係るBSG膜の改質方法につ
いて示す断面図である。
いて示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るBSG膜の形成工程及び
改質工程について示す断面図である。
改質工程について示す断面図である。
【図3】本発明の実施例に係るSiOBソースとO3の混合ガ
スを用いたCVD 法により形成されたBSG膜の成膜レー
トについて示す相関図である。
スを用いたCVD 法により形成されたBSG膜の成膜レー
トについて示す相関図である。
【図4】本発明の実施例に係るSiOBソースとO3の混合ガ
スを用いたCVD 法により形成されたBSG膜の成膜レー
トについて示す相関図である。
スを用いたCVD 法により形成されたBSG膜の成膜レー
トについて示す相関図である。
【図5】本発明の実施例に係る成膜用反応ガス中のO3
の添加率に対する成膜直後のBSG膜中の水分含有量の
依存性及びプラズマ処理後のBSG膜中の水分含有量に
ついて示す特性図である。
の添加率に対する成膜直後のBSG膜中の水分含有量の
依存性及びプラズマ処理後のBSG膜中の水分含有量に
ついて示す特性図である。
【図6】本発明の実施例に係るプラズマ処理後に空気中
に放置した場合のBSG膜中の水分含有量の経時変化に
ついて示す特性図である。
に放置した場合のBSG膜中の水分含有量の経時変化に
ついて示す特性図である。
【図7】本発明の実施例に係るプラズマ処理後に空気中
に放置した場合のBSG膜中の応力の経時変化について
示す特性図である。
に放置した場合のBSG膜中の応力の経時変化について
示す特性図である。
1 ウエハ、 11 半導体基板、 12 下地絶縁膜、 13 下部配線層、 14 BSG膜、 15 上部配線層、 51 ウエハ保持台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳増 徳 東京都港区港南2−13−29 株式会社半導 体プロセス研究所内 (72)発明者 湯山 芳章 東京都港区港南2−13−29 株式会社半導 体プロセス研究所内
Claims (8)
- 【請求項1】 成膜用反応ガスを用いて基板上にホウケ
イ酸ガラス膜(BSG膜) を形成する工程と、 前記ホウケイ酸ガラス膜を改質用反応ガスのプラズマに
曝す工程とを有する絶縁膜の改質方法。 - 【請求項2】 前記改質用反応ガスは、酸素,アンモニ
ア及び不活性ガスのうち少なくともいずれかを含むガス
であることを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の改質方
法。 - 【請求項3】 前記ホウケイ酸ガラス膜を改質用反応ガ
スのプラズマに曝している間、前記基板の温度を500
℃以下に保持することを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の絶縁膜の改質方法。 - 【請求項4】 前記改質用反応ガスは、周波数100k
Hz以上,13.56 MHz以下、電力600W以下の高周
波電力を対向電極に印加することによりプラズマ化され
ることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に
記載の絶縁膜の改質方法。 - 【請求項5】 前記成膜用反応ガスは、Si-O-B結合を含
む有機金属化合物を含むものであることを特徴とする請
求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の絶縁
膜の改質方法。 - 【請求項6】 前記Si-O-B結合を含む有機金属化合物を
含む成膜用反応ガスは、Si-O-Bの結合を有する有機金属
化合物とオゾン(O3)の混合ガスであることを特徴とする
請求項5記載の絶縁膜の改質方法。 - 【請求項7】 前記Si-O-B結合を含む有機金属化合物を
含む成膜用反応ガスは、Si-O-Bの結合を有する有機金属
化合物とテトラエチルオルソシリケート(TEOS)と
オゾンの混合ガスであることを特徴とする請求項5記載
の絶縁膜の改質方法。 - 【請求項8】 前記ホウケイ酸ガラス膜を形成している
間、前記基板の温度を400℃以下に保持することを特
徴とする請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7に
記載の絶縁膜の改質方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5281158A JPH0817174B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 絶縁膜の改質方法 |
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