JPH08173531A - 歯科用無痛麻酔器 - Google Patents

歯科用無痛麻酔器

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JPH08173531A
JPH08173531A JP6336041A JP33604194A JPH08173531A JP H08173531 A JPH08173531 A JP H08173531A JP 6336041 A JP6336041 A JP 6336041A JP 33604194 A JP33604194 A JP 33604194A JP H08173531 A JPH08173531 A JP H08173531A
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Motoo Muronoi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 麻酔針刺入及び麻酔液注入による疼痛を低減
させる。 【構成】 歯肉部に押し当てる先端開口部11を有する
略筒状の圧迫筒10、圧迫筒10と一体で内部に注射器
をセットする空所12を有し、かつ第1の指当て13を
備えた外套体14、一端に注射針21、他端に可動栓2
2を有する前記注射器としてのカートリッジ20、カー
トリッジ先端部を支えて注射針21を開口部11内にお
くばね部材29、外套体14に取り付ける軸受部材32
に嵌挿した軸31を有し、軸の一端に可動栓22を押す
緩衝装置33を内蔵したピストン34を有し、軸の他端
に第2の指当て35を設けた摺動部材30、を具備した
歯科用無痛麻酔器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に歯科用の麻酔に適し
た無痛麻酔器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば抜歯や抜髄、その他歯科における
外科的処置を有効にするため、浸潤麻酔法が行なわれて
いる。その通法は、歯槽粘膜より歯牙の歯根部に向かっ
て麻酔針を刺入し、骨膜下に麻酔液を注入し歯槽骨に浸
潤させる方法である。麻酔針の刺入時にはかなりの痛み
があり、歯科治療の不快な点であったが、麻酔点には痛
覚が密に分布しており、痛みを伴なうのは避けられない
ところでもある。この痛覚は骨膜まで及ぶとされている
が、刺入によりショックを起こす者もおり、何らかの対
策が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたもので、その課題とするところは麻酔針
の刺入時に痛覚を鈍化させ、かつまた麻酔薬をゆっくり
と注入することにより、患者が疼痛を感じなくて済むよ
うにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、歯肉部に押し当て、その部分の神経組織を圧
迫することにより感覚を鈍化させるための先端開口部1
1を有する略筒状の圧迫筒10と、圧迫筒10の他方の
端部に接続して一体に組み合わされ、内部に注射器をセ
ットする空所12を有し、注射の際の第1の指当て13
を備えた外套体14と、先端に注射針21を有し、内部
に充填されている麻酔液を押し出す可動栓22を他端開
口部内に有し、外套体14内にセットされる前記注射器
を構成するカートリッジ20と、圧迫筒内の先端部側と
カートリッジの先端部側との間に配置され、操作前には
注射針21の尖端を圧迫筒10の先端開口部11内に保
持するばね部材29と、軸31を有し、それを嵌挿した
軸受部材32を介して摺動可能に外筒体14の基端部に
取り付けられ、前記可動栓22を押すための、緩衝装置
33を内蔵したピストン34を一端に有し、注射のため
に指を当てる第2の指当て35を他端に設けた摺動部材
30とによって、歯科用無痛麻酔器を構成するという手
段を講じたものである。
【0005】
【作用】歯肉部に圧迫筒10の先端開口部11を押し当
てることにより、虚血、圧迫、内部圧力の上昇、歯肉表
層の張力の上昇を生じさせる。圧迫筒10は、カートリ
ッジ20との間に介装されたばね部材29によってカー
トリッジ20に対して相対的に動き得るので、麻酔液の
注入によって歯肉部が豊隆すると圧迫筒10も外套体1
4と一体に動き、注射針21のみ歯肉内に保持される。
【0006】注射針21が歯槽骨に到達すると、ショッ
クを生ずるが、このショックはピストン34に内蔵した
緩衝機構33によって吸収されるため、その後ゆっくり
とピストン34を圧入することができる。仮にピストン
34を強く押し過ぎた場合でも、内蔵の緩衝装置33の
作用により、麻酔液には一定の圧力しかかからず緩和な
注射を実施するができる。
【0007】
【実施例】図面を参照して本発明に係る歯科用無痛麻酔
器の実施例を以下説明する。この麻酔器は、大略、圧迫
筒10と一体に組み合わされる外套体14と、カートリ
ッジ20及び摺動部材30の3部分から構成される。
【0008】圧迫筒10は、歯肉部に押し当てて、その
部分の神経組織を圧迫すること等により感覚を鈍化させ
るためのものである。そのため先端は歯肉部に全周を押
し当てることが可能な口径の円筒状の細筒部15となっ
ており、細筒部15の端部口縁が先端開口部11とな
る。先端開口部11は角を面取りして整え、組織を損傷
しないようにするとともに、歯肉表面にフィットするよ
うにする(図4)。
【0009】圧迫筒10の他端部は外套体14に接続一
体化するために、それに合わせて大径化されている。圧
迫筒10と外套体14とは、例示の場合、ねじ部16
a、16bによって接続されている。しかし要すれば圧
迫筒10と外套体14とを一体に形成しても良い。外套
体14はカートリッジ20を収容可能な空所12を有す
る筒状の部材であり、他端又は近くに、注射の際に第2
指、第3指を当てるための第1の指当て13を設ける。
なお、この指当て13は後述する軸受部材32に設けて
も良く、また外套体14と軸受部材32で挾持しても良
い。
【0010】カートリッジ20は麻酔液を組織に注入す
るための注射器を構成する部分である。この例の場合、
麻酔液が充填された、使い捨て式のシリンダケース23
を着脱交換するため、シリンダ23を収める収容部24
を備えた保持枠26を使用する。シリンダケース23
は、保持枠26の内に突出している使い捨て式の注射針
21の内方端21′によって刺通される封栓25を一端
に有し、他端に後述のピストン34で押されて移動し麻
酔液を押し出すための可動栓22を有する。注射針21
は、痛覚の全か無かの法則に従うように鋭く、かつ麻酔
液の時間当たり流入量を制限し、細胞に対する内部圧力
を緩和に上昇させるために必要な細さのものとする。
【0011】使い捨てられるシリンダケース23の装着
と交換を容易にするために、交換口27が保持枠26の
側面に開口されている。同様にシリンダケース23を通
過させる外側の交換口27′を外套体14に設けても良
く、それによって取り扱いが更に容易化する。
【0012】摺動部材30は、ピストン34によってシ
リンダケース23の可動栓22を摺動させる部分であ
る。これは所要長さの軸31を有し、外套体14に対し
て摺動可能とするために、外套体14の基端に取り付け
られる前記軸受部材32によって保持されている。なお
軸受部材32は外套体14にねじ部17a、17bによ
って取り付けられる。
【0013】摺動部材30の先端には前述のピストン3
4が設けられるが、このピストン34は緩衝装置33を
内蔵していて、注射針21または第2指当て35から入
力される外力を緩和することができる。そのための緩衝
装置33を力学模型的に示すと、これは軸31に取り付
けられた摺動弁36aに相対動作を生じさせるシリンダ
36bとを有する相対動機構36と、相対動作が生じた
ときにその動作の勢いを吸収するためのオリフィス37
a、ばね37b等からなる吸収機構37とを有し、シリ
ンダ36b内に気体又は液体を封入したものである(図
3参照)。故に可動栓22が停止するときに生じる。シ
ョックを吸収機構37によって吸収し、その後再びピス
トン34で可動栓22を押すこととなる。
【0014】上記圧迫筒10内の先端部と、カートリッ
ジ20の先端部との間には、ばね部材29が配置され
る。このばね部材29はカートリッジ20を後退させた
位置に配置して、操作前に注射針21の尖端を圧迫筒1
0の先端開口部11内に保持する。さらに、カートリッ
ジ20を前進させる方向に作用する副ばね部材39が、
カートリッジ20と外套体14側の部材(例えば軸受部
材32)との間に配置される。この副ばね部材39は注
射針21に加わる外力を吸収する機能を有し、またカー
トリッジ20を前記ばね部材29とともに、保持してお
く役割も果たす。
【0015】このように構成された本発明に係る麻酔器
は、麻酔のための操作前の段階では図2に示す状態にあ
る。先端開口部11を患部に押し当てることにより、図
4(a)に示す如く円筒状の先端開口部11内の歯肉G
は盛り上がるように開口部11内に突出して表層の張力
を増し、かつ組織内部の圧力を高めて針先で裂けやすく
なるので注射針21の刺入性が容易化する。
【0016】摺動部材30を押すときは、緩衝装置33
が作動しない範囲の押し力でカートリッジ20が全体と
して前進し、注射針21を盛り上がった歯肉Gに刺入す
ることとなる。しかも、刺入のための押し力は副ばね部
材39によって緩和され、注射針21の尖端が歯槽骨に
達すると一定のショックを生ずるが、このショックは主
としてピストン34に内蔵された緩衝装置33によって
吸収されることとなる。
【0017】一般に、刺激の強さを増すと局所応答の活
動電位も上昇するが、一定以上の刺激を与えても活動電
位は殆んど上昇しない。即ち痛覚については全か無かの
法則を利用する。このため細く鋭い注射針21を用い、
刺入速度を早めた結果、注射針刺入による痛覚が少なく
なり、かつ麻酔薬の流入速度が遅く、歯肉組織に急激な
圧力をかけることがなく、緩衝装置33が前記のように
ピストン34による麻酔液の押圧力を均等にするので全
体の痛みも少なくなる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、麻酔針21の刺入に先立って先端開
口部11により歯肉部を虚血化し、神経組織を圧迫し、
歯肉表層を緊張させるとともに内部圧力を高めるように
したので、刺入に伴なう痛覚は最小限度にとどめられ、
かつ麻酔薬が細く鋭い注射針21から緩衝装置33の作
用のもとに低速で少量ずつ注入されるので、疼痛を感じ
なくて済むという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明係る歯科用無痛麻酔器の1実施例を示す
分解斜視図。
【図2】同じく縦断面図。
【図3】緩衝装置の説明図。
【図4】(a)先端開口部を歯肉部に押し当てた状態の
断面図。 (b)先端開口部に注射針を刺入した状態の断面図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯肉部に押し当て、その部分の神経組織
    を圧迫することにより感覚を鈍化させるための先端開口
    部11を有する略筒状の圧迫筒10と、圧迫筒10の他
    方の端部に接続して一体に組み合わされ、内部に注射器
    をセットする空所12を有し、注射の際の第1の指当て
    13を備えた外套体14と、先端に注射針21を有し、
    内部に充填されている麻酔液を押し出す可動栓22を他
    端開口部内に有し、外套体14内にセットされる前記注
    射器を構成するカートリッジ20と、圧迫筒内の先端部
    側とカートリッジの先端部側との間に配置され、操作前
    には注射針21の尖端を圧迫筒10の先端開口部11内
    に保持するばね部材29と、軸31を有し、それを嵌挿
    した軸受部材32を介して摺動可能に外筒体14の基端
    部に取り付けられ、前記可動栓22を押すための、緩衝
    装置33を内蔵したピストン34を一端に有し、注射の
    ために指を当てる第2の指当て35を他端に設けた摺動
    部材30とから成ることを特徴とする歯科用無痛麻酔
    器。
  2. 【請求項2】 圧迫筒10は、歯肉部に押し当てること
    が可能な小径の円筒状の細筒部15を先端に有しその全
    周が先端開口部11となっている請求項第1項記載の歯
    科用無痛麻酔器。
  3. 【請求項3】 カートリッジ20は、薬液が充填され
    た、使い捨て式のシリンダケース23を収める収容部2
    4を有し、その先端にシリンダケース先端の封栓25を
    刺通す注射針21の内方端21´を突出させた保持枠2
    6とを有する請求項第1項記載の歯科用無痛麻酔器。
  4. 【請求項4】 緩衝装置33は、ピストン34を軸31
    に対して相対動可能にする相対動機構36と、相対動作
    が生じたときにその動作の勢いを吸収する吸収機構37
    とによって構成されている請求項第1項記載の歯科用無
    痛麻酔器。
  5. 【請求項5】 注射針21は、痛覚の全か無かの法則に
    従い、かつ麻酔液の時間当たり流入量を制限し、細胞に
    対する内部圧力を緩和に上昇させるために必要な細さの
    ものからなる請求項第1項記載の歯科用無痛麻酔器。
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