JPH08175755A - 張力調整装置 - Google Patents

張力調整装置

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JPH08175755A
JPH08175755A JP33712994A JP33712994A JPH08175755A JP H08175755 A JPH08175755 A JP H08175755A JP 33712994 A JP33712994 A JP 33712994A JP 33712994 A JP33712994 A JP 33712994A JP H08175755 A JPH08175755 A JP H08175755A
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JP
Japan
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tension
arm
adjusting device
tension arm
circuit
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Application number
JP33712994A
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English (en)
Inventor
Takashi Mitsuhashi
隆史 三ツ橋
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Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維糸などの比較的に断線し易い線条材の張
力の調整に最適で高精度な張力調整装置を提供する。 【構成】 線押さえ19を通りテンションプーリ22と
ガイドプーリ34に掛けられた繊維糸Bは、テンション
プーリ22が装着される電磁制動装置の制動トルクによ
り一定の張力が保持されて走行している。繊維糸Bの張
力が大きくなると、ガイドプーリ34が支持されたテン
ションアーム31が時計の回転方向に回動され、電磁制
動装置の制動トルクは低下する。また繊維糸Bの張力が
小さくなると、引張りコイルばね35のばね力によりテ
ンションアーム31が時計の回転方向とは反対の方向に
回動され、電磁制動装置の制動トルクは増大する。この
ような動作の繰り返えしにより揺動するテンションアー
ム31は、粘性ダンパ装置38で振動が吸収されながら
揺動するので、繊維糸Bの弛みや断線は防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、繊維糸などの線条材
に一定の張力を付与する張力調整装置に関するものであ
る。特には、クリールの各ボビンから巻戻される原糸を
整経ドラムに巻取るための張力調整装置と該装置の制御
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の張力調整装置は、線条材の張力と
引張りコイルばねのばね力により揺動するテンションア
ームが設けられ、このテンションアームのガイドプーリ
を走行する線条材の弛みや断線を防止している。その代
表的なものとして、特願平6−27498号明細書並び
に図面に提案された張力調整装置がある。図4と図5は
上述した従来の張力調整装置であり、図4は一部省略し
た張力調整装置の上面図、図5は図4の正面図である。
張力調整装置1は、平板状鋼板からなり正面の本体部と
この本体部から背面側に折り返えされた折り返えし片が
形成された固定ハウジング2を有し、この固定ハウジン
グ2の本体部の正面視右側上方に、上フックガイド3
と、圧縮コイルばねにより押圧され重ね合わされた一対
のセラミック板を有する線押さえ4が取り付けられてい
る。また線押さえ4の左側には、V溝内にOリングが嵌
合されたテンションプーリ5が配設されている。このテ
ンションプーリ5は、固定ハウジング2の背面側に装着
された空隙式制動装置6の回転軸先端に嵌合され無頭ね
じで固定されることにより軸着されている。
【0003】そしてこれら線押さえ4の中心点とテンシ
ョンプーリ5の中心点(換言すれば制動装置6の回転軸
の中心点)とを結ぶ仮想線Aとこれら中心点間で交差す
る直線上に、テンションアーム7が配設されている。こ
のテンションアーム7は平板状鋼板を矩形状にプレス打
抜き加工したものであり、一端がカラーを介してねじで
固定ハウジング2の本体部に揺動自在に支持されてい
る。またテンションアーム7の他端には、ガイドプーリ
8が回転自在に支持されている。
【0004】テンションアーム7には、一方のフックが
固定ハウジング2の切起こし成形された掛止部9に掛止
された第1引張りコイルばね10と、一方のフックが固
定ハウジング2の切起こし成形された掛止部11に掛止
された第2引張りコイルばね12の各他方のフックが掛
止されている。これら第1引張りコイルばね10と第2
引張りコイルばね12は、材料の直径や総巻数、自由長
さなど全て同一なコイルばねであり、各ばね中心線が合
致するようにテンションアーム7を介して直列状に配設
されている。なお符号13は、テンションアーム7のス
トッパとして固定ハウジング2に螺合固着されたねじで
あり、また符号14は、固定ハウジング2に取り付けら
れた下フックガイドである。以上のような構造からなる
張力調整装置1は、線条材Bが上フックガイド3と線押
さえ4を通りテンションプーリ5とガイドプーリ8に掛
けられた後、下フックガイド14から織機などに導出さ
れる。また走行する線条材Bには、制動装置6の制動力
が付与されるので弛むことなく一定の張力を保持して走
行する。
【0005】ここで何んらかの原因により線条材Bに異
常張力が作用すると、その異常張力によりテンションア
ーム7とガイドプーリ8は第1引張りコイルばね10の
ばね力に抗して回動するが、このような線条材Bに異常
な張力変動(瞬間的な変動)が生じると、直列状に配置
した第1引張りコイルばね10と第2引張りコイルばね
12からなる直列ばねが均衡を破り瞬時にたわみ、その
張力変動の影響を緩和する。また異常張力が消滅する
と、第1引張りコイルばね10と第2引張りコイルばね
12の相対ばね力は制動装置6の制動力に均衡する位置
に安定し、線条材Bに一定のテンションを付与し続け
る。また線状材Bの異常張力が消滅したとき、ガイドプ
ーリ8は第1引張りコイルばね10のばね力(自己復帰
力)で元の位置に移動されるが、ガイドプーリ8やテン
ションアーム7は第1引張りコイルばね10と第2引張
りコイルばね12の均衡により静止位置が制限される。
【0006】このように従来の張力調整装置1において
は、線押さえ4の中心点とテンションプーリ5の中心点
とを結ぶ仮想線とこれら中心点間で交差する直線上にガ
イドプーリ8が回転自在に支持されたテンションアーム
7を揺動自在に配設するとともに、線条材Bの張力変動
の影響を緩和するための第1引張りコイルばね10とは
別に、テンションアーム7の静止位置を制限する第2引
張りコイルばね12を構成したので、第1引張りコイル
ばね10の大きなばね力により線条材Bが断線すると
か、テンションアーム7とストッパ13の衝撃による振
動により線条材Bが弛んだり断線することはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、線条材
Bの異常張力と所定張力の過渡的な変動により生じる直
列配置の引張りコイルばね10、12の振動など、テン
ションアーム7に作用する振動によりガイドプーリ8に
掛けられた例えば繊維糸が断線してしまうことがあり、
線条材Bの種類によっては満足な張力調整装置とは言い
難い面があった。
【0008】また、線条材Bの張力変動により回動する
テンションアーム7の位置を検出してテンションプーリ
8の制動力を電気制御することが知られているが、電磁
制動装置、例えば電磁ヒステリシスブレーキの電磁コイ
ルにリニアに電流を供給すると、コイルのインダクタン
スによる電流の遅れ及び制動トルクの遅れがあるためテ
ンションアーム7が振動してしまい、この振動による繊
維糸Bの弛みや断線も問題視されていた。この発明で
は、繊維糸などの比較的に断線し易い線条材の張力の調
整に最適な張力調整装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、この発明の張力調整装置では、線条材が掛け
られるガイド部材が設けられ、前記線条材の張力と引張
りコイルばねのばね力により揺動されるテンションアー
ムと、このテンションアームの揺動を制動する緩衝手段
を配設したことを特徴とする(発明1)。また前記緩衝
手段は、前記テンションアームの支持部周縁に設けられ
た歯部と噛合う歯部を有するダンパ装置であることを特
徴とする(発明2)。また更には、前記ダンパ装置は、
前記歯部が設けられた回転軸とこの回転軸を制動する粘
性流体を有する粘性ダンパ装置であることを特徴とする
(発明3)。
【0010】またこの発明の張力調整装置では、線条材
に一定の張力を付与する電磁制動装置に装着されたテン
ションプーリと、前記線条材が掛けられるガイド部材が
設けられ、前記線条材の張力と引張りコイルばねのばね
力により揺動されるテンションアームと、このテンショ
ンアームの揺動を制動する緩衝手段とが配置され、パル
ス発生器による周波数信号を電気的に絶縁してF/V変
換した設定電圧信号と、前記テンションアームの回動変
位に比例した電圧を微分回路を介して増幅したフィード
バック電圧信号とを比較する差動増幅回路と、この差動
増幅回路の出力電圧と比例した電流に変換する前記電磁
制動装置の定電流駆動回路とからなる制御回路が設けら
れていることを特徴とする(発明4)。
【0011】
【作用】繊維糸などの線条材は、線押さえとテンション
アームのガイド部材によりプリテンション(初期張力)
が付与された状態でテンションプーリに掛けられ、整経
機のドラムに向って走行することにより、テンションプ
ーリが装着される電磁ヒステリシスブレーキの制動トル
クによる所定張力が付与される。線条材の張力変動によ
り、テンションアームは粘性ダンパ装置で制動されなが
ら回動する。またテンションアームの回動により、電磁
ヒステリシスブレーキの制動トルクが電気制御される。
【0012】
【実施例】図1と図2はこの発明の張力調整装置の一実
施例であり、図1は一部省略した上面図であり図2は正
面図である。以下、これら図面により装置の実施例を説
明する。張力調整装置15は、平板状鋼板からなり正面
の本体部16aとこの本体部16aから背面側に折り返
えされた取付け部16bが形成された固定ハウジング1
6を有し、この固定ハウジング16の本体部16aの正
面視右側上方には、上フックガイド17が固定され、ま
た円錐形に巻かれた圧縮コイルばね18により押圧され
重ね合わされた皿状の一対のワッシャからなる線押さえ
としてのテンションワッシャ19が支持軸(ねじ)20
に回転自在に支持されている。なお周知であるが、テン
ションワッシャ19は、繊維糸Bの表面状態(太さや毛
羽などの状態)や糸速に関係なく常に一定のプリテンシ
ョン(初期張力)を付与するように、走行する繊維糸B
を挾み込む線押さえである。
【0013】また固定ハウジング16の本体部16aの
正面視左側上方には、走行する繊維糸BとV溝との摩擦
係合力を増すためにOリング21が嵌合されたテンショ
ンプーリ22が配設されている。このテンションプーリ
22は、固定ハウジング16の本体部16aの背面側に
装着された電磁制動装置23の回転軸24の先端に嵌合
され無頭ねじで固定されることにより軸着されている。
電磁制動装置23は、電磁コイル25が内設され固定ハ
ウジング16の本体部16aにねじ止めされたフィール
ドコア26を有し、このフィールドコア26の外極側開
口部に圧入嵌合された磁性円板27と、フィールドコア
26の内極側内周部に圧入嵌合された磁性円筒部材28
との各磁極部間に形成された環状な空隙S内に、回転軸
24に軸着されたハブ29に固定されたヒステリシス材
製の回転子30の円筒部が遊嵌されている。即ち、電磁
制動装置23は電磁ヒステリシスブレーキであり、電磁
コイル25に通電して励磁することにより発生する空隙
S内の磁場を断ち切りながら、回転子30・ハブ29・
回転軸24が回転するようになっている。
【0014】またこの張力調整装置15は、従来の張力
調整装置1と同様に、テンションワッシャ19の中心点
とテンションプーリ22の中心点とを結ぶ仮想線とこれ
ら中心点間で交差する直線上に、テンションアーム31
が揺動自在に配設されている。このテンションアーム3
1は平板状鋼板を矩形状にプレス打抜き加工したもので
あり、支点側の周縁には歯部32が形成され、また力点
側には、ガイド部材としてのガイドプーリ34が回転自
在に支持されている。なお、別に歯車を用意してその歯
車とともにテンションアーム31を支持軸33に揺動自
在に支持してもよい。このようなテンションアーム31
は、引張りコイルばね35の初期ばね力により正面視に
おいて時計の回転方向とは反対の方向に引張られてお
り、固定ハウジング16の本体部16aに切り起こして
形成したストッパ片36に当接される。
【0015】また、テンションアーム31の歯部32と
噛合う歯車37を有する粘性ダンパ装置38が、テンシ
ョンアーム31の揺動を制動する緩衝手段として本体部
16aに固定されている。粘性ダンパ装置38は、密閉
容器内に粘性流体が充てんされており、この粘性流体を
かくはんする羽根が固定された回転軸の容器から突設し
た先端に歯車37が装着されている。なお図1と図2に
おいて、符号39は、テンションアーム31の支持軸3
3と連結された位置検出器としてのポテンショメータで
あり、符号40は、テンションアーム31の正面視にお
いて時計の回転方向の移動を制限するためのストッパ片
である。また符号41は、下フックガイドである。
【0016】次に、以上のような構造からなる張力調整
装置の制御回路を、図3の回路図に基づいて説明する。
上述した張力調整装置15は、原糸が巻回された多数の
ボビンが配置されたクリールから各原糸を整経機のドラ
ムに巻取る際に、各原糸に一定の張力を付与する装置で
あり、原糸の本数分張力調整装置は配置される。従っ
て、電源と電磁ヒステリシスブレーキ23の電磁コイル
25との配線距離が非常に長くなり、電力ロスによる各
電磁ヒステリシスブレーキ23の制動トルクにバラツキ
が見られるため、この実施例の制御回路では、マルチド
ロップ接続による周波数指令一括制御としている。即
ち、パルス発生器42から周波数信号を、並列接続され
て隣接する各張力調整装置15の制御回路で受信するこ
とにより、配線距離を短縮している。
【0017】テンション指令入力回路43は、パルス発
生器42に抵抗44と発光ダイオード45を介して接続
されたフォトカプラ46のフォトトランジスタ側が、電
源回路47により変換された5V(VL)電源ラインと
接地ラインとの間に接続され、このフォトカプラ46で
パルス発生器42からの周波数信号を絶縁して受信する
ようにしている。またその受信を、発光ダイオード45
で表示するようにしている。フォトカプラ46とF/V
変換IC50との間に接続された抵抗とコンデンサによ
る低域通過フィルタ回路48で通過域が限定された周波
数信号は、その信号成分のみがF/V変換回路49に通
過する。
【0018】F/V変換回路49は、周波数信号をアナ
ログ電圧に変換するために、FV変換IC50(電源は
省略する)と時定数を決定するCR回路とで構成され、
例えば1 kHzの入力周波数に対して出力電圧1Vの変換
を行うように設定される。このF/V変換回路49から
出力される指令値に比例した電圧は、差動増幅回路51
のオペアンプ52の(+)入力に加えられる。なお、差
動増幅回路51のオペアンプ52の(−)入力側には、
後述する過励磁制御回路55の出力電圧と定電流駆動回
路58からフィードバックされる電圧が加えられる。
【0019】一方、この制御回路では、繊維糸Bの張力
変動に対するフィードバック制御回路53が設けられて
いる。フィードバック制御回路53は、テンション検出
回路54と過励磁制御回路55とからなる。テンション
検出回路54には、5V電源ラインと接地ラインとの間
に接続された位置検出器としてのポテンショメータ39
とオペアンプ56が設けられ、このオペアンプ56の
(+)入力はポテンショメータ39の出力端子と接続さ
れ、(−)入力はオペアンプ56の出力と接続され、過
励磁制御回路55と断線検出回路57と接続されてい
る。テンションアーム31の回動変位により、可変抵抗
器による基準電圧に応じたポテンショメータ39の高イ
ンピーダンス出力がオペアンプ56の電圧フォロア回路
で低インピーダンス出力に変換される。
【0020】過励磁制御回路55は、例えばCR回路の
充放電を利用した微分回路や手動で切換えられる可変抵
抗器により増幅率が変えられる増幅回路が構成されてい
る。即ち、テンション検出回路54でインピーダンス変
換されたテンションアーム31の回動位置に比例する出
力電圧に、テンションアーム31が回動したときに微分
回路から出力される電圧が加減算され、電磁ヒステリシ
スブレーキ23の電磁コイル25にリニアに電流を供給
した場合に生じる制動動作の遅れを防止するための過大
な電流制御が加えられるようになっている。また、繊維
糸Bの種類により異なる所望張力に応じて、テンション
アーム31の回動による微分成分の加減算量を変えるこ
とにより、繊維糸Bの種類に応じた過励磁電流が電磁コ
イル25に流れるようにして、急激に制動トルクが変動
しないように制御される。
【0021】過励磁制御回路55により制御された電圧
は、定電流駆動回路58からの電磁コイル25に流れる
電流に比例した電圧が加算され、上述した差動増幅回路
51のオペアンプ52の(−)入力端子に加えられ、F
/V変換回路49により設定された電圧と比較される。
そして、その差動増幅回路51による差分が定電流駆動
回路58に出力される。またこの定電流駆動回路58の
トランジスタ59が増幅制御され、電磁ヒステリシスブ
レーキ23の電磁コイル25には電流が供給される。
【0022】次に、断線検知回路57について説明す
る。この制御回路では、ポテンショメータ39の出力と
可変式の基準値とを比較して、テンションアーム31の
位置から繊維糸Bの断線を判断するようにしている。ま
た、断線判断結果をフォトカプラ60で絶縁してオープ
ンコレクタ方式で出力するとともに、発光ダイオード6
1により断線を表示するようにしている。
【0023】以上のような構造からなる張力調整装置1
5は、繊維糸Bが上フックガイド17と線押さえ19を
通りテンションプーリ22とガイドプーリ34に掛けら
れた後、下フックガイド41から整経機のドラムに導出
される。電源をONすることにより整経機のドラムは回
転し、また電磁コイル25に通電されるので、電磁ヒス
テリシスブレーキ23の制動トルクにより張力が一定に
保持された状態で繊維糸Bは張力調整装置15を走行す
る。また更に、繊維糸Bが走行するガイドプーリ34が
支持されたテンションアーム34は、引張りコイルばね
35のばね力に抗して図2の実線で示した状態まで回動
されている。
【0024】ここで何んらかの原因により繊維糸Bに異
常張力が作用すると、その異常張力によりテンションア
ーム31は引張りコイルばね35のばね力に抗して時計
の回転方向に回動され、ポテンショメータ39を含む制
御回路により電磁コイル25に供給する電流が調整され
る。そして、電磁ヒステリシスブレーキ23の制動トル
クが低下して、繊維糸Bに付与する張力が弱められる。
また異常張力が消滅すると、引張りコイルばね35の自
己復帰力により、テンションアーム31は時計の回転方
向とは反対方向に回動されるので、電磁ヒステリシスブ
レーキ23の制動トルクが増大して、繊維糸Bに付与す
る張力が強められる。なお、テンションアーム31が図
2の実線の位置となれば、電磁ヒステリシスブレーキ2
3の制動トルクが初期の設定値となる。
【0025】このような異常張力やこの異常張力の消滅
によりテンションアーム31には、引張りコイルばね3
5による振動や電気制御に起因する振動が作用するが、
緩衝手段として配設した粘性ダンパ装置38の粘性抵抗
によりテンションアーム31の回動が制動されているこ
とによりそれら振動は吸収される。よって、繊維糸Bが
弛んだり断線したりすることはない。また、繊維糸Bの
張力と引張りコイルばね35の自己復帰力による均衡が
破られてテンションアーム31がストッパ片36・40
に当打されることがあるが、テンションアーム31はそ
の回動が制動された状態でストッパ片36・40に当打
されるため衝撃は緩和される。
【0026】なお以上の説明においては、緩衝手段とし
て揺動するテンションアーム31の支点側と噛合う回転
形の粘性ダンパ装置を例示したが、ピストン形の粘性ダ
ンパ装置なども利用できる。またテンションアーム31
の制動力を粘性流体の粘性抵抗で得るようにしたが、ダ
ンパ装置としては、永久磁石で磁化された磁性粉体をか
くはんすることによる剪断抵抗や永久磁石の磁場内に設
けたヒステリシス材の円板にヒステリシスカーブを描か
せる極誘導抵抗などによる永久磁石のダンパ装置などで
もよい。また更には、摩擦板をテンションアーム31の
支点側に押圧する機械式ダンパ装置などであってもよ
い。また緩衝手段を従来の張力調整装置1に配設した構
造としても、張力調整装置15と同様な作用効果が得ら
れる。
【0027】またこの発明においては、実施例として具
体的な制御回路を示したが、その実施例に限定されるも
のではなく、電磁制動装置においても、電磁ヒステリシ
スブレーキの他に電磁パウダブレーキなどとすることも
できる。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明1の張力調整装置
では、線条材が掛けられるガイド部材が設けられ、前記
線条材の変動する張力と引張りコイルばねのばね力によ
り揺動されるテンションアームと、このテンションアー
ムの揺動を制動する緩衝手段を配設したので、線条材の
異常張力やその異常張力の消滅により揺動するテンショ
ンアームの振動は吸収され抑制されるので、繊維糸など
の線条材の張力は設定値に対して高い精度で保持され、
かつ弛みや断線は防止できる。
【0029】またこの発明2の張力調整装置では、緩衝
手段をテンションアームの支持軸の周縁に形成される歯
部と噛合う歯部を有するダンパ装置としたので、テンシ
ョンアームとダンパ装置の連結が容易であり、かつ装置
全体を小形に設計できるので、張力調整装置を安価に提
供できる。
【0030】また更にこの発明3の張力調整装置では、
ダンパ装置を粘性流体を有する粘性ダンパ装置としたの
で、粘性流体の粘度によりテンションアームの制動力は
微調整できるとともに、テンションアームに常に安定し
た制動力を付与することができるので、高品質な張力調
整装置を安価に提供できる。
【0031】またこの発明4の張力調整装置では、線条
材に一定の張力を付与する電磁制動装置に装着されたテ
ンションプーリと、前記線条材が掛けられるガイド部材
が設けられ、前記線条材の張力と引張りコイルばねのば
ね力により揺動されるテンションアームと、このテンシ
ョンアームの揺動を制動する緩衝手段とが配置され、パ
ルス発生器による周波数信号を電気的に絶縁してF/V
変換した設定電圧信号と、前記テンションアームの回動
変位に比例した電圧を微分回路を介して増幅したフィー
ドバック電圧信号とを比較する差動増幅回路と、この差
動増幅回路の出力電圧と比例した電流に変換する前記電
磁制動装置の定電流駆動回路とからなる制御回路とした
ので、テンションアームの回動位置に比例する出力電圧
に微分回路から出力される電圧が加減算され、過大な電
流制御が加えられるので、電磁制動装置に電流を供給し
た際のコイルのインダクタンスによる電流の遅れ及び制
動トルクの遅れは低減され、テンションアームの振動は
抑制される。
【0032】またパルス発生器による周波数信号を電気
的に絶縁してF/V変換した設定電圧信号とテンション
アームの回動変位に比例した電圧を微分回路を介して増
幅したフィードバック電圧信号とを比較する差動増幅回
路を設けたので、クリールの各ボビンから巻戻される原
糸を整経ドラムに巻取るために複数台配置される張力調
整装置などの制御回路としては、電力ロスの問題などが
解決されるなどの実用上多大な効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である張力調整装置の上面
図である。
【図2】図1の張力調整装置の正面図である。
【図3】この発明の一実施例である張力調整装置の制御
回路図である。
【図4】従来の張力調整装置の上面図である。
【図5】図4の張力調整装置の正面図である。
【符号の説明】
15…張力調整装置、19…線押さえ、22…テンショ
ンプーリ、23…電磁制動装置、25…電磁コイル、3
1…テンションアーム、32…歯部、34…ガイドプー
リ、35…引張りコイルばね、37…歯車、38…ダン
パ装置、42…パルス発生器、43…テンション指令入
力回路、49…F/V変換回路、51…差動増幅回路、
53…フィードバック制御回路、54…テンション検出
回路、55…過励磁制御回路、57…断線検知回路、5
8…定電流駆動回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線条材が掛けられるガイド部材が設けら
    れ、前記線条材の張力と引張りコイルばねのばね力によ
    り揺動されるテンションアームと、このテンションアー
    ムの揺動を制動する緩衝手段を配設したことを特徴とす
    る張力調整装置。
  2. 【請求項2】前記緩衝手段は、前記テンションアームの
    支持部周縁に設けられた歯部と噛合う歯部を有するダン
    パ装置であることを特徴とする請求項1記載の張力調整
    装置。
  3. 【請求項3】前記ダンパ装置は、前記歯部が設けられた
    回転軸とこの回転軸を制動する粘性流体を有する粘性ダ
    ンパ装置であることを特徴とする請求項2記載の張力調
    整装置。
  4. 【請求項4】線条材に一定の張力を付与する電磁制動装
    置に装着されたテンションプーリと、前記線条材が掛け
    られるガイド部材が設けられ、前記線条材の張力と引張
    りコイルばねのばね力により揺動されるテンションアー
    ムと、このテンションアームの揺動を制動する緩衝手段
    とが配置され、パルス発生器による周波数信号を電気的
    に絶縁してF/V変換した設定電圧信号と、前記テンシ
    ョンアームの回動変位に比例した電圧を微分回路を介し
    て増幅したフィードバック電圧信号とを比較する差動増
    幅回路と、この差動増幅回路の出力電圧と比例した電流
    に変換する前記電磁制動装置の定電流駆動回路とからな
    る制御回路が設けられていることを特徴とする張力調整
    装置。
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