JPH08177828A - 抜け止め構造 - Google Patents

抜け止め構造

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JPH08177828A
JPH08177828A JP33866694A JP33866694A JPH08177828A JP H08177828 A JPH08177828 A JP H08177828A JP 33866694 A JP33866694 A JP 33866694A JP 33866694 A JP33866694 A JP 33866694A JP H08177828 A JPH08177828 A JP H08177828A
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JP
Japan
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elastic ring
diameter
annular groove
inner hole
lid member
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JP33866694A
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English (en)
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Akira Tanaka
昭 田中
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 特別な治具を用いずに、しかも容易に組付け
及び取りはずしができ、確実に抜け止めが行なえる抜け
止め構造を提供すること。 [構成] 本体1の内孔2の開口部に、開口に向かって
拡径するテーパー部3を設け、前記内孔2の開口部より
やや内部に環状溝4を設け、前記内孔2にバネ11を内
設する。その端部である円錐部8が前記環状溝4に係合
する蓋部材5を、前記バネ11に抗して、前記内孔2に
挿入する。更に、前記円錐部8と前記環状溝4との間
に、断面形状が円形で、自然状態での断面中心の直径が
前記内孔2より大きくかつ該テーパー部3の最外径より
小さい弾性リング15を圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔内に挿入される挿入
体が抜け出ることを防止する抜け止め構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】実開平2ー130867
号公報には、端部が開口する孔内に挿入される挿入体の
抜け防止のための抜け止め構造が配設されている2系統
液圧制御弁が開示されている。図6は同公報と抜け止め
構造は同一である他従来例を示すが、図に示すように、
2系統液圧制御弁の2系統のそれぞれは、本体1”の内
部において全く同様に構成されているので、図6におい
て左側の1系統のみ説明する。
【0003】本体1”には、図中の上下方向に円筒状の
内孔2”が形成されている。更に、本体1”には、図示
しないマスタシリンダに接続する孔16”と、図示しな
いホイールシリンダに接続する孔17”とが形成されて
いる。孔16”は内孔2”の中央部2a”に接続し、孔
17”は内孔2”の下部に接続している。内孔2”は上
方に開口を有している段付の孔であって、上部に行くほ
どその直径は大きくなっており、開口部には面取りが設
けられている。内孔2”の上部には、挿入体である円筒
状の蓋部材5”がOリング6”を介して挿入されてお
り、内孔2”の下部には、内孔2”の上部から介在し上
下方向に伸びる段付のピストン10”の下部が、シール
リング18”を介して嵌入されている。
【0004】ピストン10”は下面の中央に開口を有し
た段付孔10a”が設けられ、この段付孔10a”の上
部には横通路10b”が設けられ、段付孔10a”は内
孔2”の中央部と連通している。更に、段付孔10a”
にはバネ19”と、上部がバネ19”のバネ受けである
ポペット弁体20”と、弁座形成部材21”とが内設さ
れている。なお弁座形成部材21”は、下方に横孔21
a”を有し、中央部にポペット弁体20”を遊嵌してい
る貫通孔21b”とを有している。ピストン10”の段
付部10c”には、内孔2”の中央部2a”に圧入され
ているバネ11”の下端を受けるバネ受け22”が配設
されている。ピストン10”の上部は、カップシール
9”を介して蓋部材5”の内孔5b”に挿入されてい
る。
【0005】また内孔2”の上部の内周に環状溝4”が
設けられており、ここに蓋部材5”の円錐部8”に係合
する弾性リング15”が配設されている。弾性リング1
5”はバネ材よりなり、円周の一部を切り欠いた形状と
なっている。この部分が抜け止め構造になるが、図7は
ここの拡大部を示している。
【0006】弾性リング15”を組み付ける際には、内
孔2”の開口部から先に蓋部材5”を、これの下方に配
設されているバネ11”に抗して挿入する。更に環状溝
4”と蓋部材5”の円錐部8”との隙間が、弾性リング
15”が容易に通りぬけるような大きな隙間となるま
で、蓋部材5”を押圧する。このときの蓋部材5”の円
錐部の様子は、図7の一点鎖線g’で示される。この状
態で、弾性リング15”を開口側から下方に押し込んで
いく。挿入される前の弾性リング15”は勿論、図7の
一点鎖線のa’に示されるように、自由状態(自然状
態)にあり、通常その断面中心の直径は、図中ではd1
で示されているが、環状溝4”の外径よりも大きくなっ
ている。そのため弾性リング15”を挿入する際には、
弾性リング15”の外径が内孔2”内を通過できるよう
に、弾性リング15”の直径をd2 まで縮小しなければ
ならない(このときに押し縮められた弾性リング15”
は図中で一点鎖線のb’で示されている)。
【0007】この後、弾性リング15”が内孔2”を下
方に移動して環状溝4”の位置まで移動してくると、こ
のときの弾性リング15は図中に一点鎖線のc’で示さ
れるが、弾性リング15”は断面の直径がd2 にまで縮
められていたので、それ自身の復元力により環状溝4”
の外径方向へと拡がり、環状溝4”に嵌る。そこで蓋部
材5”の押圧を止めると、蓋部材5”はこれの下方に張
設されているバネ11”によって上方へと押され、蓋部
材5”と弾性リング15”とが係合し、図中の実線で示
されるような組付け状態となる。
【0008】以上のように、組付けのときには、弾性リ
ング15”が内孔2”を通過するために、弾性リング1
5”を自由状態より大きく縮径する必要があり、しか
も、これは治具を用いなければならず、手間がかかる。
また環状溝4”の直径の方が弾性リング15”の自由状
態の直径d1 より大きいため、弾性リング15”は組付
け状態でも、自由状態の直径d1 と環状溝4”に装着し
たときの直径d3 との差、つまり締代S’分だけ縮んで
いるので、常に弾性リング15”は環状溝4”の外径方
向に戻ろうとしており、すなわち図8の矢印Bで示され
る外径方向に大きな力が加わることになる。そのため、
点検及び故障などの理由により挿入体である蓋部材5”
を取りはずす必要が生じた際には、取りはずしが困難で
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、特別な治具を用いることなく、確実に
抜け止めを行なうことができ、さらに取りはずしも容易
である抜け止め構造を提供することを目的とする。
【0010】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、端部が
開口する孔に挿入される挿入体の開口側への移動を規制
する抜け止め構造であって、孔内周に環状溝を形成し、
この環状溝に縮径および拡径可能な断面円形の弾性リン
グを係合させ、この弾性リングに前記挿入体の端部を係
合させるようにした抜け止め構造において、前記開口端
部に開口に向かって拡径するテーパー部を形成し、前記
弾性リングの断面中心の直径が自由状態で前記テーパー
部の最外径よりも小さくした抜け止め構造、によって達
成される。
【0011】
【作用】自由状態での弾性リングの断面中心の直径が、
孔内の開口に設けられ該開口に向かって拡径するテーパ
ー部の最外径よりも小さくなっているので、該開口に挿
入するより以前に、縮径させる必要がない。また、該テ
ーパー部の最内径が前記孔の内径であり、前記テーパー
部はそれほど大きくないから、前記弾性リングが前記孔
を通過するときでさえ、該弾性リングを大きく縮径させ
る必要はなく、少しだけ縮めればよいし、更に前記孔の
開口部がテーパーになっているために、前記弾性リング
を挿入する力により、テーパー部がガイドとなって前記
弾性リングを徐々に縮径していくことができる。そのた
め組付けが容易となり、大きく縮径するために必要であ
った治具などが不要となる。
【0012】
【実施例】図2は、本発明の抜け止め構造を用いた2系
統液圧制御弁の内孔2の上部を拡大して示しているが、
全体は図6の従来例の2系統液圧制御弁とほぼ同様な構
造をしているので2系統液圧制御弁全体についての説明
は省略し、本発明の抜け止め構造については図2を参照
にして、以下詳細に述べる。
【0013】本実施例では、図に示すように本体1の円
筒状の内孔2の開口部は、開口に向かって拡径している
テーパー部3を設けており、さらに内孔2の上部で、テ
ーパー部3より下方のところに、環状溝4を設けてい
る。内孔2内には密封部材としてのOリング6を介し
て、円筒状の蓋部材5が摺動可能に嵌入されている。こ
の蓋部材5の上部にはダストシール13が取付られてお
り、更に、内孔2の環状溝4と蓋部材5の後述する円錐
部8との間には断面円形の弾性リング15が配設されて
いる。弾性リング15は従来のものと材質、形状ともに
同様のもので、すなわち、バネ材よりなり、円周の一部
を切り欠いたものである。
【0014】蓋部材5には、開口に向かって漸次縮径す
る円錐部8が、組付け完了時に内孔2の開口端から弾性
リング15までに係合する位置に、設けられている。更
に蓋部材5は中央に段付の貫通孔5aを有し、その下方
には上述したようにカップシール9を介してピストン1
0が内設されている。更にカップシール9の下方には、
圧縮して配設されているバネ11を受けるバネ受け12
が、蓋部材5に内嵌されている。また貫通孔5aの上部
はピストン10が移動したときに、圧縮されるであろう
この部分の空気を逃がす通孔となっている。
【0015】図1は、この抜け止め構造の主要寸法を示
す図であるが、この図は図2の抜け止め構造の拡大図で
あり、図2に対応する部分には同符号を付ける。図にお
いて、D1 は環状溝4の外周径、D2 は弾性リング15
の自由状態での外周径、D3は内孔2のテーパー部3の
最大径、D4 は弾性リング15の自由状態での断面中心
径、D5 は内孔2の直径(テーパー部の最小径)、D6
は弾性リング15の自由状態での内周径、D7 は蓋部材
5の円錐部8の最小径を示している。また、環状溝4の
外周径D1 と弾性リング15の自由状態での外周径D2
との差を隙間Sで示す。
【0016】本実施例では図に示すごとく、弾性リング
15の自由状態での断面中心の直径D4 は本体1のテー
パー部3の最大径D3 よりも小さく、更にこれは内孔2
の直径D5 と同じかまたはこれよりわずかに大きくなっ
ている。また、弾性リング15の自由状態での外周径D
2 は、環状溝4の外周径D1 よりも小さくなっている。
更に、蓋部材5の円錐部8の最小径D7 は、これは円錐
部8の最上部の直径であるが、弾性リング15の自由状
態での内周径D6 よりも小さくなっている。
【0017】以上のようにして本発明の抜け止め構造は
構成されるが、この組付けは以下のように行なう。
【0018】まだ組付けられていない蓋部材5の内部
に、バネ受け12を外嵌したピストン10とカップシー
ル9とを内設し、蓋部材5の中央の溝にOリング6を嵌
める。そして、本体1の内孔2内に配設されたバネ11
に抗しながら、図3に示すように上述の蓋部材5を内孔
2に挿入していき、従来例と同様に蓋部材5の円錐部8
と環状溝4との隙間が、弾性リング15が容易に通り抜
けれるような大きさとなるまで、蓋部材5を押圧する。
この状態で、弾性リング15を挿入していくが、図3の
一点鎖線aに示すごとく、挿入される前の弾性リング1
5は縮められずに自由状態にあり、本実施例では、弾性
リング15の自由状態の中心径D4 は内孔2のテーパー
部3の最外径より小さくなっているので、弾性リング1
5は容易にテーパー部3に挿入される(挿入された状態
は一点鎖線のbで示されている)。テーパー部3に挿入
された弾性リング15は、開口側から押圧されると、テ
ーパー部に沿って下方へ移動する。そのため、弾性リン
グ15はテーパー部3をガイドとして、徐々に縮径され
ていく。そして、弾性リング15が内孔2を通過できる
まで縮径され、図中の一点鎖線のcに示すごとく、弾性
リング15の断面中心の直径がd2 ’にまで押し縮めら
れる。本発明では、それほど大きくないテーパー部3の
最内径が内孔2の直径であるから、内孔2の直径は弾性
リング15の自由状態の外径よりやや小さいだけである
ので、このとき弾性リング15は自由状態より少しだけ
縮められているに過ぎない。
【0019】弾性リング15がその断面中心の直径をd
2 ’に押し縮めた状態で、環状溝4に挿入できるような
位置まで移動してくると、これは図3では一点鎖線のe
で示されているが、弾性リング15はその復元力によ
り、ひとりでに環状溝4に挿入される。しかし、弾性リ
ング15の外径D2 より環状溝4の外径D1 のほうが大
きいので、弾性リング15は環状溝4の外径D2 まで挿
入されずに、弾性リング15の自由状態まで戻される。
この状態の弾性リング15は図中に一点鎖線のfで示さ
れる。
【0020】弾性リング15が環状溝4に挿入されたな
らば、蓋部材5の押圧を止める。すると蓋部材5は、蓋
部材5によって圧縮されていたバネ11の押圧力を受
け、開口側に移動する。移動した蓋部材5は弾性リング
15と接し、弾性リング15はバネ11の押圧力を蓋部
材5を介して受けるが、この力は円錐部8の面に対して
直角で上方向の力(これは図4のAの矢印で示してあ
る)である。力を受けた弾性リング15は環状溝4に挿
入されているので、上方向には移動せず環状溝4の外径
方向にのみ移動する。つまり、隙間Sが小さいので、弾
性リング15は環状溝4の外径D1 まで拡径されること
になる。この拡径は従来とは違って弾性リング15の弾
性力によって拡径したものではなく、バネ11に押され
ている蓋部材5によって、つまり蓋部材5が抜け落ちる
方向にかかる力によって、拡径されたものである。その
後も蓋部材5が上方に移動しようとするが、蓋部材5の
円錐部8は図中の下方側、つまり開口と反対側にいくほ
ど径が大きくなっており、また円錐部8と係合している
弾性リング15が環状溝4から突出しているので、蓋部
材5の移動が止められる。このとき弾性リング15は環
状溝4に嵌ったままで、上述と同じ方向の力、つまり図
4のAの方向の押圧力を受けるので、弾性リング15は
しっかりと固定されることになる。そして最後に、図2
のようにダストシール13を蓋部材5の上部にあてが
う。
【0021】次に抜け止め構造を取りはずすときについ
て、図5を参照にして説明する。
【0022】点検や故障により抜け止めを取りはずす必
要が生じたら、まず、ダストシール13をはずす。この
ときの蓋部材5の位置は図5中の一点鎖線のa”で示さ
れる。次に、蓋部材5をバネ11に抗して図中の下方に
押すと、弾性リング15には蓋部材5による押圧力がな
くなって、弾性リング15が自由状態まで縮径される。
このときの蓋部材5の位置は図5中の一点鎖線のb”で
示される。更に蓋部材5を下方に押せば、蓋部材5の円
錐部8は開口側に向かうほど径が小さくなっているの
で、弾性リング15の上部の内孔2と蓋部材5の隙間が
大きくなる。これは図中に実線で示されている。そこ
で、弾性リング15を、この大きくなった隙間から引き
出すようにして取りはずす。勿論、このとき弾性リング
15は、従来と違って押し縮められておらず自由状態に
あるので、容易に取りはずすことができる。
【0023】以上、本発明の組付け及び取りはずしにつ
いて述べたが、次に本発明の作用について、2系統液圧
制御弁の全体図は従来例の図6を参照し、本実施例に対
応するものは、”(ダブルコーテーション)を付さない
同符号を用いて説明する。
【0024】ブレーキペダルが踏まれると、図示しない
マスタシリンダから本体1の孔16に液圧が供給され、
この液圧は内孔2の中央部2a、横通路10b、段付孔
10a、貫通孔21b、横孔21a、孔17を順次通っ
て伝達し、図示しないホイールシリンダにブレーキがか
けられるが、ピストン10のホイールシリンダ側の径が
マスタシリンダ側の径よりも大きいので、受圧面積差に
より、マスタシリンダ側の液圧がバネ11のバネ力に打
ち勝つと、ピストン10は上方へ移動し、内孔2内に配
設されているバネ11は一層圧縮される。このため、バ
ネ受け12を介してバネ11に係合している蓋部材5は
通常よりも更に上方向の力、つまり開口に向かう方向の
力を受けるが、この方向の力は、組付けの際に弾性リン
グ15を固定したときの力と同一方向であるので、弾性
リング15は更にしっかりと固定され、蓋部材5が抜け
落ちることはない。すなわち、蓋部材5の抜けが防止で
きる。
【0025】またブレーキが弱められ、上記マスタシリ
ンダ側の液圧よりバネ11の力が勝ると、このバネ11
の力によってピストン10は下方に移動する。しかし、
バネ11はもともと内孔2内に圧縮して配設されている
ので、ピストン10が下方に移動しても、蓋部材5はバ
ネ11による上方向の力を相変わらず受けており、蓋部
材5が下方に移動するということはない。そのためこの
ときに、抜け止め構造が解除されて、挿入体である蓋部
材5が抜け落ちてしまうようなことはない。
【0026】以上本発明による抜け止め構造の一実施例
を示したが、本発明は勿論、これに限定されることなく
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0027】本実施例では、2系統液圧制御弁に用いら
れる抜け止め構造について述べたが、勿論、孔内に挿入
される挿入体が抜け出ることを防止することが必要であ
る他の機構に用いても、同様な作用効果を奏することは
言うまでもない。
【0028】以上、本発明の実施例によれば、自由状態
での弾性リング15の断面中心の直径D4 が、内孔2の
開口に設けられ開口に向かって拡径するテーパー部3の
最外径D3 よりも小さくなっているので、弾性リング1
5を挿入するよりも前に、弾性リング15を大きく縮径
させておく必要がない。また、弾性リング15が内孔2
へと挿入する際には、テーパー部3がガイドとなって、
弾性リング15を挿入する力だけで弾性リング15を徐
々に縮径させることができ、更に、テーパー部3の最内
径が内孔2の内径D5 であり、テーパー部3はそれほど
大きくないから、弾性リング15が内孔2を通過するた
めには、弾性リング15を少しだけ縮めればよく、その
ため治具なども不要となり、手間もかからない。
【0029】また本発明の実施例によれば、自由状態で
の弾性リング15の外径D2 が、環状溝4の外径D1
りも小さいので、弾性リング15が環状溝4に挿入され
た後に、例えば蓋部材5の移動などにより弾性リング1
5に力が加わると、弾性リング15は環状溝4の外径方
向に拡径され、環状溝4から落ちにくくなる。更に、弾
性リング15は常時、蓋部材5を介してバネ11の力
が、円錐部8の面に対して直角方向(これは弾性リング
15を組み付けたときの力と同一方向である)にかかる
ので、はずれにくい。つまり、蓋部材5が抜ける方向に
かかる力が、抜け止めを確実にする。また、この抜け止
め構造を取りはずす必要が生じたときには、蓋部材5を
開口と反対側に押せば、蓋部材5に押され拡径されてい
た弾性リング15は自由状態に戻るので、容易に取りは
ずすことができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明の抜け止め構造
によれば、特別な治具を用いずに容易にこの構造を組付
けることができ、しかも、確実に抜け止めを行なうこと
が可能である。また、例えば故障やメンテナンスなど
で、抜け止め構造を取りはずす必要が生じた場合には容
易に取りはずすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抜け止め構造の寸法関係を表す説明図
である。
【図2】本発明の抜け止め構造の主要部分を示す部分拡
大断面図である。
【図3】本発明の組付け時における弾性リングの移動軌
跡を示す説明図である。
【図4】本発明の組付け完了時における弾性リングが受
ける力の方向を示す部分拡大断面図である。
【図5】本発明の取りはずし時における弾性リングの移
動軌跡を示す説明図である。
【図6】従来例の抜け止め構造を用いた2系統液圧制御
弁の断面正面図である。
【図7】従来例の組付け時における弾性リングの移動軌
跡を示す説明図である。
【図8】従来例の組付け完了時における弾性リングが受
ける力の方向を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 内孔 3 テーパー部 4 環状溝 5 蓋部材 8 円錐部 10 ピストン 11 バネ 15 弾性リング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部が開口する孔に挿入される挿入体の
    開口側への移動を規制する抜け止め構造であって、孔内
    周に環状溝を形成し、この環状溝に縮径および拡径可能
    な断面円形の弾性リングを係合させ、この弾性リングに
    前記挿入体の端部を係合させるようにした抜け止め構造
    において、前記開口端部に開口に向かって拡径するテー
    パー部を形成し、前記弾性リングの断面中心の直径が自
    由状態で前記テーパー部の最外径よりも小さくした抜け
    止め構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性リングは自由状態で、断面中心
    の直径を前記孔の内径以上とし、外径を前記環状溝の外
    径よりも小とするとともに、前記挿入体の前記開口側端
    部に開口側に向かって暫時縮径する円錐部を設け、この
    円錐部を前記弾性リングに係合させることにより弾性リ
    ングの外径を前記環状溝外径まで拡径させるようにした
    請求項1に記載の抜け止め構造。
  3. 【請求項3】 前記挿入体に前記開口に向かって押圧力
    が作用する請求項2に記載の抜け止め構造。
  4. 【請求項4】 前記弾性リングは円周の一部に切欠きが
    形成される請求項1乃至請求項3に記載の抜け止め構
    造。
JP33866694A 1994-12-28 1994-12-28 抜け止め構造 Pending JPH08177828A (ja)

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