JPH08178010A - 運動変換装置およびレシプロエンジン - Google Patents

運動変換装置およびレシプロエンジン

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JPH08178010A
JPH08178010A JP33672194A JP33672194A JPH08178010A JP H08178010 A JPH08178010 A JP H08178010A JP 33672194 A JP33672194 A JP 33672194A JP 33672194 A JP33672194 A JP 33672194A JP H08178010 A JPH08178010 A JP H08178010A
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reciprocating
cylinder
shaft
piston
gear
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Kaizo Furukawa
改造 古川
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01BMACHINES OR ENGINES, IN GENERAL OR OF POSITIVE-DISPLACEMENT TYPE, e.g. STEAM ENGINES
    • F01B3/00Reciprocating-piston machines or engines with cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F01B3/0079Reciprocating-piston machines or engines with cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having pistons with rotary and reciprocating motion, i.e. spinning pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/32Engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding main groups
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
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    • F02B2075/1808Number of cylinders two

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 往復運動をより効率的に回転運動に変換する
ことを目的とする。特に、レシプロエンジンにおけるピ
ストン往復運動を回転運動に変換するための装置につい
て、コンロッドとクランクシャフトとで構成する従来の
既成概念から脱却し、低燃費で高出力を得、製造コスト
が低廉で、しかもコンパクトな設計を可能とする。 【構成】 シリンダー10および10aを90度のバン
ク角をなして配置してなるV型2気筒エンジンである。
シリンダー10のストローク室14内を往復運動するピ
ストン12には、上端が閉塞され下端が開口された内孔
18がシリンダーと同心状に形成され、この内孔に円筒
状のシャフト20が収容され得るよう構成されている。
シャフトの外周面には交差する一対の螺旋溝22、24
が刻設される。ピストンが図示上死点位置から下降する
と、該ピストンに固着されて一体的に下降するボス2
6、28が一対のシャフト螺旋溝にそれぞれ嵌合してい
ることにより、シャフトを図示反時計方向に回転させ
る。シャフトの回転は、傘歯車30、32同士の噛合を
介してストレートシャフト34に伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復運動を回転運動
に、あるいは逆に回転運動を往復運動に変換する運動変
換装置に関する。前者の運動変換装置は、特に、各種交
通機関や産業用機械の動力源として利用されるレシプロ
エンジンとして好適に適用される。また、後者の運動変
換装置は、たとえば、モータを駆動源とするエアコンプ
レッサやポンプ等に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】往復運動を回転運動に変換して動力を得
る運動変換装置の代表例として、ガソリンや軽油を燃料
とする内燃機関が挙げられる。今日において、かかる内
燃機関としては、レシプロエンジンが主流を占めてい
る。レシプロエンジンは、ガソリンを燃料とするガソリ
ンエンジンおよび軽油を燃料とするディーゼルエンジン
とに大別され、前者は主として乗用車等の自動車や小型
航空機に、後者は乗用車や貨物自動車あるいは船舶に搭
載され、動力源として用いられている。これらレシプロ
エンジンは、燃料と空気との混合気を圧縮状態で点火す
ることにより爆発的に燃焼させ、これに伴う膨張圧をピ
ストンの往復運動に変換して動力を得るものである。
【0003】たとえば代表的な自動車用エンジンである
4サイクルエンジンにおいては、良く知られているよう
に、吸気、圧縮、爆発、排気の4行程を行う間にピスト
ンが2往復する。すなわち、シリンダ頂部に形成される
燃焼室に通ずる吸気バルブを開いた状態でピストンが下
降することにより、シリンダ内に負圧が形成され、吸気
バルブを通じてガソリンと空気との混合気を燃焼室に吸
入した(吸気行程)後、吸気バルブが閉じられ、ピスト
ンが上昇に転じて燃焼室内の混合気を圧縮する(圧縮行
程)。ピストンが上死点に達する頃にスパークプラグを
介して点火し、混合気を爆発的に燃焼させ、そのときの
膨張圧がピストンを押し下げる(爆発行程)。ピストン
は下死点に達した後に再び上昇に転ずるが、このときに
排気バルブを開くことにより燃焼排ガスをシリンダ外に
排出する(排気行程)。以上の4行程が繰り返し行われ
ることにより、ピストンの往復運動が得られる。そし
て、このピストン往復運動は、ピストン下端部に連結さ
れるコンロッドおよびクランクシャフトを介して回転運
動に変換され、自動車の駆動車輪を回転させるための動
力が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術によるレシプロエンジンにおいては、一般に、ピスト
ンの往復運動を回転運動に変換するためにコンロッドお
よびクランクシャフトが用いられており、吸気、圧縮、
爆発および排気の行程で2往復するピストンの往復運動
をこれらコンロッドおよびクランクシャフトを介して変
換して2回転の回転運動を得ている。したがって高回転
を得るためには、それに相応する速度でピストンを往復
運動させる必要があり、燃料消費量を増大させることに
なる。すなわち、省資源の観点から、低燃費で高出力を
得ることのできるエンジンの開発が切望される。
【0005】また、クランクシャフトには、コンロッド
を介して作用するピストン往復運動に伴う大きな負荷に
対抗するための強度および剛性が要求され、更にバラン
スのとれたスムーズな高速回転を可能にするための諸特
性が要求される。これらの見地より、クランクシャフト
は一般に鍛造による一体成形品として製造されている
が、きわめて複雑な形状であることから製造コストが嵩
み、これがエンジン全体の製造コストを上昇させる一因
となっている。
【0006】更に、クランクシャフトの回転中心から径
方向外側に膨出するクランクアームの長さは、ピストン
往復運動における上死点から下死点までのピストンスト
ロークの半分を要する。したがって排気量を増大するた
めにピストンストロークを長くすると、それに比例して
クランクアームも長くなってしまう。乗用車における乗
用部分や貨物車における荷台部分の空間を確保するため
にエンジンを極力コンパクトに設計することが望まれ、
このために多気筒エンジンの配列をV型や縦置等とする
ことが行われているが、クランクシャフトを用いること
によるエンジンの長大化の問題は依然として解決されて
いない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、従来技
術とは全く異なる斬新な発想により、往復運動を回転運
動に変換し、あるいは逆に回転運動を往復運動に変換す
る運動変換装置を提供することを目的とする。特に、レ
シプロエンジンにおけるピストン往復運動を回転運動に
変換するための装置について、コンロッドとクランクシ
ャフトとで構成する従来の既成概念から脱却し、全く斬
新な発想に基づいて構成することを提案するものであ
る。
【0008】すなわち本発明は、往復運動する部材と、
往復運動部材の往復運動方向には移動することができな
いがそれ自体は回転可能に支持される円筒状部材と、往
復運動部材の一部を嵌合すべく円筒状部材の円周面に形
成されるエンドレスの螺旋溝とを有してなり、往復運動
部材の一部とエンドレス螺旋溝との嵌合を介して往復運
動部材の往復運動を円筒状部材の回転運動に変換するこ
とを特徴とする運動変換装置である。
【0009】また、本発明は、回転部材と、回転部材の
回転軸方向に往復運動可能な往復運動部材と、回転部材
の円周面に形成されて往復運動部材の一部を嵌合するエ
ンドレスの螺旋溝とを有してなり、往復運動部材とエン
ドレス螺旋溝との嵌合を介して回転部材の回転運動を往
復運動部材の往復運動に変換することを特徴とする運動
変換装置である。
【0010】更に、本発明によるレシプロエンジンは、
上部に燃焼室を有するシリンダと、燃焼室内における燃
料燃焼によりシリンダ室内を往復運動するピストンと、
ピストンの内孔に収容可能に支持されると共にシリンダ
に対して相対回転可能な円筒状軸部材と、ピストンまた
は円筒状軸部材のいずれか一方に一体的に設けられる突
出部材と、ピストンまたは円筒状軸部材の他方に形成さ
れて突出部材を嵌合可能なエンドレスの螺旋溝とを有し
てなり、突出部材とエンドレス螺旋溝との嵌合を介して
ピストンの往復運動を円筒状軸部材の回転運動に変換す
るように構成されてなることを特徴とするレシプロエン
ジンである。
【0011】前記構成の単気筒エンジンを複数設けて多
気筒化することにより多気筒レシプロエンジンが提供さ
れる。
【0012】この場合の一つの好適な構成例によれば、
複数の単気筒エンジンの各々における円筒状部材はシリ
ンダの底面を貫通して下方に延長しており、その下端に
はそれぞれ円筒状部材と一体的に回転する第1の歯車が
固着されており、かつ、各単気筒エンジンにおける第1
の歯車のそれぞれと噛合する第2の歯車がストレートシ
ャフトに固着されており、各単気筒エンジンにおける円
筒状部材の回転がストレートシャフトに伝達される。
【0013】各単気筒エンジンは、ストレートシャフト
の軸方向に対して放射状に配列してもよく、あるいは、
ストレートシャフトのまわりにその軸方向と平行に配列
してもよい。
【0014】また、本発明の多気筒レシプロエンジンの
他の好適な態様によれば、複数の単気筒エンジンの各々
における円筒状部材はシリンダの底面を貫通して下方に
延長しており、その下端にはそれぞれ円筒状部材と一体
的に回転する第1の歯車が固着されており、かつ、第1
の歯車は、第1のストレートシャフトに固着される第2
の歯車と第2のストレートシャフトに固着される第3の
歯車とに噛合しており、かくして、第1のストレートシ
ャフトと第2のストレートシャフトとを同時に逆方向に
回転することができるように構成される。
【0015】本発明の多気筒レシプロエンジンの更に別
の好適な態様によれば、複数の単気筒エンジンの各々に
おける円筒状部材はシリンダの底面を貫通して下方に延
長しており、その下端にはそれぞれ円筒状部材と一体的
に回転する第1の歯車が固着されており、かつ、複数の
単気筒エンジンの第1のグループにおいては第1の歯車
が第1のストレートシャフトに固着される第2の歯車と
噛合して第1のストレートシャフトを一方向に回転さ
せ、複数の単気筒エンジンの残余の第2のグループにお
いては第1の歯車が第2のストレートシャフトに固着さ
れる第3の歯車と噛合して第2のストレートシャフトを
第1のストレートシャフトとは逆方向に回転させるよう
に構成される。
【0016】
【作用】本発明によるレシプロエンジンにおける運動変
換機構の作用を図1に基づいて説明する。シリンダ(図
示せず)内部の下方部分に回転シャフト1が配置され
る。回転シャフト1はピストン(図示せず)の中心孔内
に回転可能に挿入されている。
【0017】回転シャフト1の外周面には図示されるよ
うな一対の螺旋溝2、3が刻設される。一方の螺旋溝2
は、上端地点aから始まって、他方の螺旋溝3と交差す
る地点bを通り、中間地点cを通った後、回転シャフト
1の反対側外周面上を徐々に下降し、その中間地点dで
他方の螺旋溝3と交差した後更に下降して下端地点eに
到達し、その後上昇に転じて、他方の螺旋溝3と交差す
る地点eを通り、再び中間地点cを通った後、反対側外
周面上を徐々に上昇し、その中間地点gで他方の螺旋溝
3と交差した後更に上昇して上端地点aに戻る。すなわ
ち、螺旋溝2は、上端地点aからb、c、dの各地点を
通って下端地点eに到達する間に回転シャフト1の外周
面上を1回転し、下端地点eからf、c、gの各地点を
通って上端地点aに戻るまでに同様に回転シャフト1の
外周面上を1回転している。
【0018】他方の螺旋溝3は上記螺旋溝2に対して1
80度ずらした位置に形成されており、上端の地点h、
反対側外周面上の交差点g、中間地点i、交差点f、下
端地点j、反対側外周面上の交差点d、中間地点i、交
差点bの順に通過して地点hに戻る。この螺旋溝3にお
いても、上端地点hから下端地点jに至るまでに回転シ
ャフト1の外周面上を1回転し、下端地点jから上端地
点hに戻るまでに回転シャフト1の外周面上を1回転す
る。
【0019】これら螺旋溝2、3内に突入する一対のボ
ス4、5が対向配置される。これらボス4、5はピスト
ンと共に上下に往復移動し、ピストンが上死点にあると
きはボス4が螺旋溝2の上端地点aに突入すると共にボ
ス5が螺旋溝3の上端地点hに突入している。この状態
からピストンが下降して上死点と下死点との間の中間点
に来ると、ボス4は螺旋溝2に案内されながら地点aか
ら地点cを経由して地点cに移動すると共に、ボス5は
螺旋溝3に案内されながら地点hから地点gを経由して
地点iに移動する。この間のボス4、5の下降移動によ
って、回転シャフト1が図示反時計方向に180度回転
する。引き続きピストンが下降して下死点に到達する
と、ボス4は螺旋溝2内を地点cから地点dを経由して
下端地点eに移動すると共にボス5は螺旋溝3内を地点
iから地点fを経由して下端地点jに移動し、かかるボ
ス4、5の下降移動によって回転シャフト1が更に反時
計方向に180度回転する。すなわち、ピストンが上死
点から下死点まで下降する間に回転シャフト1は1回転
する。同様にピストンが下死点から上死点まで上昇する
間に回転シャフトは1回転する。
【0020】以上のようにしてピストンの往復運動が回
転シャフトの回転運動に変換され、クランクシャフトを
用いる必要なしに所望の回転運動が得られる。本発明に
必要とされる螺旋溝付きシャフトおよび該螺旋溝に嵌合
される突出部材(ボス)は、いずれも既知の手法により
容易に加工製造することができる。
【0021】図1から、本発明が、回転運動を往復運動
に変換する運動変換装置としても機能し得ることが理解
される。すなわち、シャフト1が図示されないモータ等
により回転されるとき、ボス4、5と螺旋溝2、3との
嵌合により、ボス4、5と一体であるピストンは往復移
動する。
【0022】
【実施例】図2は本発明をV型2気筒エンジンに適用し
た実施例を示す。この実施例では、シリンダ10および
10aが90度のバンク角をなしてV型に配置されてい
る。
【0023】シリンダ10および10aの構成は略同一
であるので、以下シリンダ10の構成について説明す
る。シリンダ10の内部には、ピストン12を収容して
所定ストロークの往復運動を許容するためのストローク
室14と、頂部の燃焼室16とが設けられる。この例に
おいて燃焼室16は略半球形型の燃焼室として示されて
いるが、これに限定されることなく、多球形型、ウエッ
ジ型、ペンタルーフ型等の燃焼室として構成されるもの
であっても良い。
【0024】燃焼室16には、ガソリンと空気との混合
気を吸入するためのインテークマニホールドおよび燃焼
排ガスを排気するためのエキゾーストマニホールドが連
通され、更にこれらインテークマニホールドおよびエキ
ゾーストマニホールドにはそれぞれ吸気および排気を制
御するための吸気バルブおよび排気バルブが配置される
が、これら各部材は公知であるので特に説明を要せず、
したがって図示省略されている。
【0025】ピストン12はシリンダ10のストローク
室14内を軸方向に往復運動する。すなわち前述したよ
うに吸気、圧縮、爆発、排気の4行程の間に2往復す
る。図2においてシリンダ10内のピストン12は上死
点にあるものとして示されており、この状態において他
方のシリンダ10a内のピストン12aは下死点に位置
している。
【0026】ピストン12には、上端が閉塞され下端が
開口された内孔18がシリンダ10と同心状に形成さ
れ、この内孔18に円筒状のシャフト20が収容され得
るよう構成されている。シャフト20は、シリンダ10
の軸方向には移動不能であって、このための軸方向移動
規制手段(図示せず)が設けられる。また、シャフト2
0はピストン12に対して回転可能であって、シャフト
20と摺接する内孔18の内面およびシリンダ10の底
面開口11の内面には、潤滑油やベアリングあるいはホ
ワイトメタル等の相対回転を円滑に許容するための手段
(図示せず)が設けられる。
【0027】シャフト20の外周面には交差する一対の
螺旋溝22、24が刻設されている。この一対の螺旋溝
22、24は前述した図1の例における螺旋溝2、3と
実質的に同一であるものとして示されている。すなわ
ち、螺旋溝22はその上端点22aから下端点22bに
至るまでにシャフト20の外周面を一周し、下端点22
bから上端点22aに戻るまでにシャフト20の外周面
を同一方向にもう一周する。同様に螺旋溝24はその上
端点24aから下端点24bに至るまでにシャフト20
の外周面を一周し、下端点24bから上端点24aに戻
るまでにシャフト20の外周面を同一方向にもう一周す
る。
【0028】ピストン12の底面部13には内孔18に
向けて突出するボス26,28が180度間隔に対向配
置されている。ボス26、28は螺旋溝22、24にそ
れぞれ離脱不能に突入嵌合している。ピストン12が図
示の上死点に位置しているとき、ボス26は螺旋溝22
の上端点22aに嵌合され、ボス28は螺旋溝24の上
端点24aに嵌合されている。ボス26、28はピスト
ン底面部13に固定されており、したがってピストン1
2と共にシリンダ10のストローク室14内を往復移動
する。
【0029】シャフト20はシリンダ10の底面開口1
1を貫通し、その下端には傘歯車30が固着されてい
る。傘歯車30は、ストレートシャフト34に固着され
る傘歯車32と噛合し、シャフト20の回転をストレー
トシャフト34に伝達して回転させる。
【0030】以上の構成から明らかなように、ピストン
12が図2に示される上死点位置からストローク室14
内を下降すると、該ピストン12に固着されて一体的に
下降するボス26、28がシャフト20の螺旋溝22、
24にそれぞれ嵌合していることにより、シャフト20
を図示反時計方向に回転させる。螺旋溝22、24はそ
の上端点22a、24aから下端点22b、24bに到
達するまでにシャフト20の外周面を一周しているの
で、ピストン12が上死点位置から下死点位置に下降移
動する間に、シャフト20は1回転する。同様に螺旋溝
22、24はその下端点22b、24bから上端点22
a、24aに復帰するまでにシャフト20の外周面を一
周しているので、ピストン12が下死点から上死点まで
上昇移動する間に、シャフト20は1回転する。
【0031】したがって、4サイクルエンジンにおいて
吸気、圧縮、爆発および排気の一連の行程の間に2往復
するピストン12に対し、シャフト20は4回転する。
このシャフト20の回転は、傘歯車30および32を介
してストレートシャフト34に伝達され、これら傘歯車
間の速比に応じた回転数でストレートシャフト34を回
転させる。たとえば駆動歯車である傘歯車30の歯数が
20、被動歯車である傘歯車32の歯数が10であると
き、速比は2となり、吸気、圧縮、爆発および排気の一
連の行程でピストン12が2往復する間にストレートシ
ャフト34は8回転する。
【0032】以上に述べたと同様の動作が他方のシリン
ダ10aについても行われ、ストローク室14a内にお
けるピストン12aの往復運動がシャフト20aの回転
運動に変換され、更に傘歯車30aと32との噛合を介
してストレートシャフト34を回転させる。
【0033】ストレートシャフト34には更にフライホ
イール36が固着される。従来構成のエンジンにおける
と同様に、フライホイール36の外周にはスタータギア
(図示せず)が噛合していて、セルモータ(図示せず)
によるエンジン始動を可能にしている。
【0034】ピストン12はその軸方向にのみ往復運動
するものであり、その回転運動を防止する手段を設ける
必要がある。ピストンが回転すると、ピストンの運動を
溝付きシャフト20に伝達することが困難もしくは不可
能となってしまう。
【0035】図3に示されるように、ピストン12を楕
円形の断面形状とすると、シリンダ10内におけるピス
トン12の回転を防止し、シャフト20の回転に対する
干渉を防止することができる。
【0036】ストレートシャフト34の回転は、螺旋溝
22、24の巻数および傘歯車30、32間の歯車比に
依存する。したがって、これらを適切に選択することに
より、最小の燃料消費で最大の出力を発生するようにレ
シプロエンジンを設計することができる。
【0037】従来設計のレシプロエンジンにおいて用い
られている部品や要素の多くは、本発明においても使用
可能である。また、冷却機構、潤滑装置、電気系統、排
気系統等を含む多くの関連装置類についても、従来と同
様のものを使用することができる。さらに、本発明のレ
シプロエンジンにおいては、高精度加工が要求されるク
ランクシャフトを用いる必要がなく、これを単純な構成
のストレートシャフトで代替することができる。これら
により、本発明のレシプロエンジンの製造コストは大幅
に低減される。
【0038】レシプロエンジンを自動車等の動力源とし
て用いる場合、一般に、複数のシリンダによる出力を統
合して高出力を得る多気筒レシプロエンジンが採用され
る。以上に述べた基本構造を有する本発明によれば、多
気筒レシプロエンジンについて各種の斬新な設計を提供
することができる。
【0039】図2には既述したようにV型2気筒エンジ
ンの構成例が示されている。この構成例における2つの
シリンダ10、10aは、エンジン出力の伝達を受ける
ストレートシャフト34の軸方向に対して放射状に90
度のバンク角で配列されている。
【0040】同様に3つのシリンダ10、10a、10
bを90度のバンク角でT型に配列した構成例が図4に
示される。図4において、シリンダ10aおよび10b
は水平対向に配列されているが、これらの間に適当なバ
ンク角を持たせてV型に配列してもよい。なお、シリン
ダ10bの構成および作用は既述したシリンダ10、1
0aと実質的に同様であるので、説明を省略する。
【0041】また、図示されないが、4つのシリンダを
ストレートシャフトの軸方向に対して放射状にX型ない
し+型に配列して4気筒エンジンとしてもよい。
【0042】さらに、上記のようにストレートシャフト
の軸方向に対して放射状に配列された複数のシリンダに
よる配列構成を、該ストレートシャフトの軸方向に所要
の間隔を置いて、複数組配置することも可能である。た
とえば、図4に示されるT型3気筒エンジンをストレー
トシャフトの軸方向に間隔を置いて2組配置することに
より、コンパクトな6気筒エンジンが得られる。同様
に、X型ないし+型の4気筒エンジンゐストレートシャ
フトの軸方向に間隔を置いて2組配置することにより、
コンパクトな8気筒エンジンが得られる。
【0043】図5および図6には更に異なる設計による
多気筒レシプロエンジンが示される。このようなシリン
ダ配列は従来技術によっては実現不可能なものである。
この実施例では、4つのシリンダ40a〜40dがスト
レートシャフト50のまわりにその軸方向と平行に配列
されている。シリンダ40a〜40dは、既述したシリ
ンダ10、10aと実質的に同一の構成および作用を有
する。各シャフトにおいて、ピストン44a〜44dの
往復運動によって溝付きシャフト42a〜42dが回転
する。溝付きシャフト42a〜42dの下端にはそれぞ
れ歯車46a〜46dが固着され、これらの歯車はすべ
てストレートシャフト50に固着された歯車48と噛合
している。ストレートシャフト50には更にフライホイ
ール52が固着されている。このように設計された4気
筒エンジンは、特にストレートシャフト50を中心とす
る径方向寸法において、きわめてコンパクトであること
が理解されよう。ストレートシャフト50の回転は、歯
車46a〜46dと48との間の歯車比と、シャフト4
2a〜42dに刻設される溝の巻数との組み合わせに依
存する。
【0044】図7には更に別の設計による多気筒レシプ
ロエンジンが示される。この実施例は、第1のシャフト
52aと第2のシャフト52bとを同時に反対方向に回
転させることができるように構成されている。第1およ
び第2のシャフト52a、52bにはそれぞれフライホ
イール64a、64bが固着される。この実施例に用い
られるシリンダ54a〜54fの構成および作用は既述
したシリンダ10、10aと実質的に同一であり、それ
らに収容される溝付きシャフト56a〜56fの下端に
はそれぞれ傘歯車58a〜58fが固着されている。
【0045】これら傘歯車のうち、傘歯車58aおよび
58bは第1のシャフト52aに固着される第1の傘歯
車60aと噛合し、傘歯車58eおよび58fは第2の
シャフト52bに固着される第1の傘歯車62aと噛合
し、傘歯車58cおよび58dは第1のシャフト52a
に固着される第2の傘歯車60bと第2のシャフト52
bに固着される第2の傘歯車62bの両方と噛合してい
る。
【0046】以上の構成により、図7の実施例では、4
つのシリンダ54a〜54dにおけるピストンの往復運
動により第1のシャフト52aを図示矢印方向に回転さ
せ、4つのシリンダ54c〜54fにおけるピストンの
往復運動により第2のシャフト52bを第1のシャフト
52aの回転方向と反対方向である図示矢印方向に回転
させる。すなわち、このエンジンは6気筒エンジンであ
りながら、2つのシャフト52a、52bをそれぞれ4
気筒エンジンで回転駆動しており、4気筒エンジンを2
つ搭載したのと同等のエンジン出力を与えることができ
る。このような設計によるエンジンは、高性能スポーツ
タイプカーや4輪駆動車に搭載して用いることが特に好
適である。
【0047】図8は、回転運動を往復運動に変換する運
動変換装置の適用例としてのエアコンプレッサを示す。
このエアコンプレッサ66は電気モータ68を動力源と
し、その出力軸68aには、減速ギア70を介して、溝
付きシャフト72が接続される。楕円形の断面(図3参
照)を有するピストン74が、シリンダ78の楕円形断
面ピストン室76内を往復運動可能に収容されている。
溝付きシャフト72は、ピストン74の内孔80内に相
対移動可能に収容される。図1に関して説明したところ
から理解されるように、モータ68の回転は、減速ギア
70で所定減速比にて減速された後に、溝付きシャフト
72に伝達され、ピストン74の突出部材(図示せず)
とシャフト72の螺旋溝82との嵌合により、ピストン
74を室76内において往復運動させる。したがって、
ピストン74の図示左方向への移動時に吸気口84から
吸入された空気は、ピストン74の図示右方向への移動
時に排気口86から排気される。一つのモータ68に任
意歯車装置を介して複数のシリンダ78を接続するよう
に構成してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、きわめて効率的に往復
運動を回転運動に、あるいは逆に回転運動を往復運動に
変換することができる。
【0049】本発明は特に自動車等の動力源として用い
られるレシプロエンジンに好適に適用され、ピストンの
往復運動を回転運動に変換するための機構として従来の
コンロッドおよびクランクシャフトで構成するに代えて
採用することができる。
【0050】本発明によれば、螺旋溝の回転数と歯車比
とを適宜選択することにより、ピストンの往復運動に対
してストレートシャフトの回転数を広範な範囲において
自由に得ることができ、低燃費で高出力を発生させるこ
とができる。
【0051】本発明のレシプロエンジンにおいては現行
エンジンと同じ形状および構造のエンジンブロックを用
い、冷却機関、潤滑系統、電気系統、排気系統等の関連
装置についても現行エンジンと同じものを用いることが
できるので、エンジン加工や組立においても現行の設備
を利用することができ、経済効率に優れている。
【0052】更に、特殊鍛造鋼鉄を用いて高度の加工組
立技術を要して製造されるクランクシャフトが不要とな
り、安価に製造可能なストレートシャフトに置換するこ
とができるので、エンジン全体としての製造コストを大
幅に低減させる。
【0053】また、エンジンの小型化が達成され、乗用
や貨物搭載のためのスペースを増大させることが可能で
ある。たとえば本発明の技術思想を基にV型8気筒エン
ジンを設計する場合、その軸方向寸法は直列4気筒エン
ジンと同等程度に縮小が可能であり、従来の多気筒エン
ジンに比して大幅なコンパクト化を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例によるV型2気筒レシプロエ
ンジンの概略構成を示す断面図である。
【図3】図2のエンジンにおける一方のシリンダについ
てのIII−III切断線による断面図である。
【図4】本発明の別の実施例によるT型3気筒レシプロ
エンジンの概略構成を示す断面図である。
【図5】本発明の更に別の実施例による4気筒レシプロ
エンジンの概略構成を示す断面図である。
【図6】図5中VI−VI切断線による断面図である。
【図7】本発明の更に別の実施例による6気筒レシプロ
エンジンであって2つのシャフトを同時に反対方向に回
転させるものの概略構成を示す断面図である。
【図8】本発明の更に別の実施例によるエアコンプレッ
サの概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 回転シャフト 2、3 螺旋溝 4、5 ボス 10 シリンダ 12 ピストン 18 内孔 20 シャフト 22、24 螺旋溝 26、28 ボス 30 傘歯車 32 傘歯車 34 ストレートシャフト

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復運動する部材と、前記往復運動部
    材の往復運動方向には移動することができないがそれ自
    体は回転可能に支持される円筒状部材と、前記往復運動
    部材の一部を嵌合すべく前記円筒状部材の円周面に形成
    されるエンドレスの螺旋溝とを有してなり、前記往復運
    動部材の一部と前記エンドレス螺旋溝との嵌合を介して
    前記往復運動部材の往復運動を前記円筒状部材の回転運
    動に変換することを特徴とする運動変換装置。
  2. 【請求項2】 回転部材と、前記回転部材の回転軸方
    向に往復運動可能な往復運動部材と、前記回転部材の円
    周面に形成されて前記往復運動部材の一部を嵌合するエ
    ンドレスの螺旋溝とを有してなり、前記往復運動部材と
    前記エンドレス螺旋溝との嵌合を介して前記回転部材の
    回転運動を前記往復運動部材の往復運動に変換すること
    を特徴とする運動変換装置。
  3. 【請求項3】 上部に燃焼室を有するシリンダと、前
    記燃焼室内における燃料燃焼により前記シリンダ室内を
    往復運動するピストンと、前記ピストンの内孔に収容可
    能に支持されると共に前記シリンダに対して相対回転可
    能な円筒状軸部材と、前記ピストンまたは前記円筒状軸
    部材のいずれか一方に一体的に設けられる突出部材と、
    前記ピストンまたは前記円筒状軸部材の他方に形成され
    て前記突出部材を嵌合可能なエンドレスの螺旋溝とを有
    してなり、前記突出部材と前記エンドレス螺旋溝との嵌
    合を介して前記ピストンの往復運動を前記円筒状軸部材
    の回転運動に変換するように構成されてなることを特徴
    とするレシプロエンジン。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の構成の単気筒エンジン
    が複数設けられて多気筒化されていることを特徴とする
    請求項3のレシプロエンジン。
  5. 【請求項5】 前記複数の単気筒エンジンの各々にお
    ける前記円筒状部材は前記シリンダの底面を貫通して下
    方に延長しており、その下端にはそれぞれ前記円筒状部
    材と一体的に回転する第1の歯車が固着されており、か
    つ、各単気筒エンジンにおける前記第1の歯車のそれぞ
    れと噛合する第2の歯車がストレートシャフトに固着さ
    れており、各単気筒エンジンにおける前記円筒状部材の
    回転が前記ストレートシャフトに伝達されることを特徴
    とする請求項4のレシプロエンジン。
  6. 【請求項6】 前記ストレートシャフトの軸方向に対
    して各単気筒エンジンが放射状に配列されてなることを
    特徴とする請求項4のレシプロエンジン。
  7. 【請求項7】 前記ストレートシャフトのまわりに前
    記ストレートシャフトの軸方向と平行に各単気筒エンジ
    ンが配列されてなることを特徴とする請求項4のレシプ
    ロエンジン。
  8. 【請求項8】 前記複数の単気筒エンジンの各々にお
    ける前記円筒状部材は前記シリンダの底面を貫通して下
    方に延長しており、その下端にはそれぞれ前記円筒状部
    材と一体的に回転する第1の歯車が固着されており、か
    つ、前記第1の歯車は、第1のストレートシャフトに固
    着される第2の歯車と第2のストレートシャフトに固着
    される第3の歯車とに噛合しており、かくして、前記第
    1のストレートシャフトと前記第2のストレートシャフ
    トとを同時に逆方向に回転することができるように構成
    されてなることを特徴とする請求項4のレシプロエンジ
    ン。
  9. 【請求項9】 前記複数の単気筒エンジンの各々にお
    ける前記円筒状部材は前記シリンダの底面を貫通して下
    方に延長しており、その下端にはそれぞれ前記円筒状部
    材と一体的に回転する第1の歯車が固着されており、か
    つ、前記複数の単気筒エンジンの第1のグループにおい
    ては前記第1の歯車が第1のストレートシャフトに固着
    される第2の歯車と噛合して前記第1のストレートシャ
    フトを一方向に回転させ、前記複数の単気筒エンジンの
    残余の第2のグループにおいては前記第1の歯車が第2
    のストレートシャフトに固着される第3の歯車と噛合し
    て前記第2のストレートシャフトを前記第1のストレー
    トシャフトとは逆方向に回転させるように構成されてな
    ることを特徴とする請求項4のレシプロエンジン。
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