JPH08178176A - 真空断熱材 - Google Patents

真空断熱材

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JPH08178176A
JPH08178176A JP6327071A JP32707194A JPH08178176A JP H08178176 A JPH08178176 A JP H08178176A JP 6327071 A JP6327071 A JP 6327071A JP 32707194 A JP32707194 A JP 32707194A JP H08178176 A JPH08178176 A JP H08178176A
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JP
Japan
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aggregate
outer bag
heat insulating
insulating material
vacuum heat
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Application number
JP6327071A
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English (en)
Inventor
Yasukazu Ishikawa
泰計 石川
Masatomo Sasaki
正朋 佐々木
Shinpei Nakayama
新平 中山
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高強度で、長期間、大気圧下(1.1kg/c
m2)に放置されても寸法及び形状の変動を生ずることが
ない真空断熱材を提供する。 【構成】 無機または有機物質の微細粉末1aを通気性
の中袋1bに充填してなる骨材1の上下面を、骨材成形
補強板3a,3bで挟持し、この状態でこれら骨材1,
骨材成形補強板3a,3bを、非通気性の外袋2の内部
に収容した後、外袋2の開口部2aから外袋2の内部を
真空脱気した後、当該外袋2の開口部2aを熱融着によ
りシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は真空断熱材に関し、特
に、形状及び寸法安定性に優れた真空断熱材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷蔵や保温のために使用する
断熱箱体の断熱材として、硅酸カルシウム,パーライト
等の熱伝導率が低く軽量の微粉末を通気性の中袋に充填
し、この中袋の開口部をシールして得られたものを、非
通気性の外袋に収容し、そして、この外袋の内部を真空
脱気するとともにその開口部をシールして得られた真空
断熱材が使用されている。
【0003】図6はこの従来の真空断熱材の構造を示す
断面図であり、図において、10は真空断熱材で、これ
は、硅酸カルシウム,パーライト等の熱伝導率が低く軽
量の微細粉末1a,及びこの微細粉末1aがその内部に
充填された通気性の中袋11bとからなる骨材1と、該
骨材1を収容し、その内部が真空脱気により真空状態と
され、この状態でその開口部がシールされた非通気性の
外袋2とから構成されている。ここで、通気性の中袋1
bとしては、クラフト紙,不織布等が使用され、また、
非通気性の外袋2としては、気密性のあるプラスチック
フィルム,このプラスチックフィルムに金属を蒸着した
ラミネートフィルム等が使用される。
【0004】以下、上記従来の真空断熱材の製造方法を
図に基づいて説明する。図7は上記真空断熱材10を製
造する装置の構成を示す概略断面図であり、図におい
て、図6と同一符号は同一または相当する部分を示し、
11は真空引き炉,12a,12bは発熱ヒータ、13
は真空ポンプである。
【0005】まず、その3辺がシールされている中袋1
bに、残りの一辺の開口部から微細粉末1aを充填し、
残りの一辺(開口部)をシールして骨材1を得る。次
に、その3辺がシールされている外袋2に、残りの一辺
の開口部2aから上記骨材1を収容した後、図4に示す
ように、真空引き炉11内に、この骨材1を収容した外
袋2を配置し、当該真空引き炉11の内気圧を真空ポン
プ13で真空(0.1 〜1Torr)にし、この状態で残りの
一辺の開口部2aを発熱ヒータ12a,12bで挟持す
ることにより、熱融着(シール)すると、真空断熱材1
0が完成する。ここで、真空引き炉11の内気圧が真空
になると、外袋2の内部も真空になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の真空断熱材の製
造は以上のようにして行われるが、かかる製造方法では
以下に記すような問題点を生ずる。すなわち、真空引き
炉11内に、その内部に骨材1を収容した外袋2を配置
し、真空引き炉11内を真空ポンプ13で脱気した時、
外袋2の内部の開口部2aの近傍付近は強力に脱気され
てその真空度は高くなるが、開口部2aから遠く離れた
付近は脱気が弱くその真空度は上記開口部2aの近傍付
近のそれに比して低くなるため、外袋2の内部において
真空度の分布を生ずる。また、この真空度の分布によっ
て中袋1b内に充填されている微粉末1aが流動し、そ
の密度に不規則な濃淡が生ずることとなる。従って、こ
の後、開口部2aをシールすることにより得られた真空
断熱材10を、大気圧下(1.1kg/cm2)に放置する
と、真空断熱材10は弓状に変形し、所望とする形状,
及び寸法を得ることができなくなってしまう。図8はこ
の弓状に変形した真空断熱材の断面図を示している。な
お、この問題点は、真空断熱材のサイズ(面積)を大き
くするに従って、上記真空度の分布,及び密度の濃淡の
度合いが大きくなるために、より顕著に発生する。
【0007】また、外袋2の内部を真空にすると,中袋
1b内に充填された微細粉末1aの表面に中袋1bと外
袋2が密着することとなるため、図9に示すように、微
細粉末1aの集積状態に応じて、外袋2に皺2bが発生
し、その結果、外袋2にかかる引っ張り力が不均一にな
って、得られる真空断熱材10が予期せぬ形状に変形
し、所望とする形状,及び寸法が得られなくなってしま
う。
【0008】また、上記従来の真空断熱材10は、外袋
2の内部が真空脱気されることにより、内袋1b内の微
細粉末1aが強固に凝集するため、ある程度の強度を有
するものとなる。しかしながら、かかる真空断熱材10
は、大気圧下(1.1kg/cm2)で常時使用されるため、
この大気圧(1.1kg/cm2)に耐えるだけの強度を有し
ていなければならないが、その構成材料(微細粉末1
a,中袋1b,外袋2)はいずれもそれ自体の強度が乏
しいものばかりであるので、長期間、大気圧下(1.1
kg/cm2)に放置されると、上記真空度の分布が影響して
変形してまうことがあり、強度的にも未だ満足できるレ
ベルに達していないという問題点がある。
【0009】ところで、図10は特開昭60-256699 号公
報に提案された真空断熱材の構成を示す斜視図である。
この真空断熱材は、図に示すように、上記骨材1と同様
の骨材21を用い、外袋2に、この骨材21と、壁面に
小径孔が複数形成された中空パイプ22a,2bとを、
この中空パイプ22a,22bが骨材21の相対向する
一組の側面に沿って配置されるように収容し、この状態
で外袋2の内部を真空脱気することにより、製造され
る。かかる製造方法によれば、骨材(中袋)21内部の
微細粉末21aの凝集体中に存在する空気が、中空パイ
プ22a,22bの側壁に形成された小径孔22cを通
ってパイプ内部に侵入し、パイプ内部を通って、外袋2
の開口部に導かれるため、外袋2の開口部から遠い位置
にある微細粉末21aの凝集体中に存在する空気も、効
率よく脱気することができ、その結果、前述した外袋2
の内部に生ずる真空度の分布,及び微細粉末の密度の濃
淡がある程度軽減して、得られる真空断熱材の変形,及
び寸法の変動をある程度抑制することができる。しかし
ながら、かかる製造方法においても、パイプ22a(2
2b)の近傍とパイプ22a(22b)から遠く離れた
位置との間、すなわち、骨材21の終端付近と骨材21
の中央部分との間では、依然として、真空度の高低差,
及び微細粉末の密度の濃淡差が生じるため、得られる真
空断熱材は中空パイプ22の長手方向に対する直交方向
に撓んだ形状になることがあり、所望とする形状,及び
寸法を有する真空断熱材を再現性良く得ることはできな
い。また、かかる製造方法では、上述した微細粉末の表
面に中袋と外袋が密着し、外袋に皺が生ずることにより
発生する,真空断熱材の形状及び寸法の変動について
は、全くこれを防止することはできない。また、かかる
製造方法により得られる真空断熱材は、中空パイプ22
a,22bが芯材として機能するため、上記従来方法に
より得られる真空断熱材10よりも高い強度を有するも
のとなるが、長期間、大気圧下(1.1kg/cm2)に放置
した場合、中空パイプ22a,22bの長手方向に対す
る直交方向に撓んでしまうことがあるという問題点があ
る。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、その製造時における寸法及
び形状の安定性を確保することができる真空断熱材を提
供することにある。
【0011】更に、この発明の他の目的は、高強度で、
長期間、大気圧下(1.1kg/cm2)に放置されても寸法
及び形状の変動を生ずることがない真空断熱材を提供す
ることにある。
【0012】更にまた、この発明の他の目的は、外袋に
皺が無く、フラットな外観面を有する真空断熱材を提供
することにある。
【0013】更にまた、この発明の他の目的は、外袋が
外部からの衝撃によって破れることがない真空断熱材を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
かかる真空断熱材は、無機または有機物質の微細粉末を
通気性の中袋に充填し、当該中袋の開口部をシールして
得られたもの、または、発泡プラスチックの板状成形物
からなる骨材と、上記骨材の上下面にそれぞれ配置され
た骨材成形補強板と、上記骨材及び骨材成形補強板をそ
の内部に収容する非通気性の外袋とを備え、上記外袋の
内部を真空脱気し、かつ、当該外袋の開口部をシールし
てなることを特徴とするものである。
【0015】更にこの発明(請求項2)は、上記真空断
熱材において、上記外袋の外側面をスチレン系発泡樹脂
からなる保護層で被覆したものである。
【0016】
【作用】この発明(請求項1)においては、上記構成と
したから、その製造時、上記外袋の内部を真空脱気する
際、上記骨材の周囲、すなわち、骨材の側面と外袋12
の内面との間に空間が形成されることとなり、骨材の,
上記真空脱気時の脱気用開口となる外袋の開口部の近傍
以外の部分においても、骨材内部に存在する空気(気
体)が上記空間に導出され、この空間を通って上記外袋
の開口部に導かれることとなるので、骨材内部の空気
(気体)をムラなく脱気することができる。
【0017】更にこの発明(請求項2)においては、上
記構成としたから、外袋がスチレン系発泡樹脂からなる
保護層に被覆されるので、外部から衝撃が加わっても、
外袋が破れることがなくなり、真空断熱材の信頼性を向
上することができる。
【0018】
【実施例】実施例1 .図1はこの発明の実施例1による真空断熱材
の構造を示す断面図であり、図において、図3と同一符
号は同一または相当する部分を示し、100は真空断熱
材、3a,3bは骨材成形補強板である。
【0019】本実施例の真空断熱材100は、骨材1の
上下面と外袋2の内側面との間に、それぞれ骨材成形補
強板3a,3bを挿設したもので、この骨材成形補強板
3a,3bを設けた点が、図3に示した従来の真空断熱
材と異なっている。ここで、この骨材成形補強板3a,
3bとしては、例えば厚み0.1mm〜2mm程度の板紙,
プラスチック板,金属板が使用され、そのサイズは、こ
れによって骨材1が完全に覆われるサイズ、すなわち、
骨材1の上下面の面積よりも大きな面積をもつものが使
用される。また、他の構成材料は、基本的に図6に示し
た従来の真空断熱材のそれと同じであり、骨材1を構成
する熱伝導率が低く軽量の微細粉末1aとしては、硅酸
カルシウム,パーライト,シリカ等の無機材料からなる
微細粉末や、PMMA(ポリメチルメタアクリレート)
等の有機樹脂微粉末が使用され、通気性の中袋11bと
しては、クラフト紙,不織布等が使用される。また、非
通気性の外袋2としては、例えばPET(ポリエチレン
テレフタレート)フィルム等の気密性のあるプラスチッ
クフィルム,このプラスチックフィルムに例えばアルミ
箔等の金属箔を蒸着したラミネートフィルム等が使用さ
れる。なお、以下に説明するように、この真空断熱材1
00の製造においては、従来と同様に外袋2の開口部2
aを熱融着によりシールするので、外袋2の内側面、す
なわち、プラスチックフィルムの内側面には熱溶融によ
り接着性を示すエチレン−酢酸ビニル共重合体等からな
る接着剤層が設けられている。
【0020】以下、本実施例の真空断熱材100の製造
方法を説明する。図2,図3は本実施例の真空断熱材の
製造工程の主要工程を示す斜視図と断面図であり、図に
おいて、図1,図6と同一符号は同一または相当する部
分を示し、4は空間である。まず、従来と同様にして、
その3辺がシールされている中袋1bに、残りの一辺の
開口部から微細粉末1aを充填し、当該残りの一辺の開
口部をシールして骨材1を得る。
【0021】次に、図2に示すように、骨材1の上面と
下面に骨材成形補強板3a,3bを配置する。ここで、
前述したように、骨材成形補強板3a,3bは骨材1の
上下面よりもそのサイズ(面積)が大きいものであり、
骨材1は骨材成形補強板3a,3bにより覆い隠される
こととなる。
【0022】次に、図3に示すように、その3辺がシー
ルされている外袋2の内部に残りの一辺の開口部2aか
ら、骨材1と骨材成形補強板3a,3bを挿入して、こ
れを収容する。ここで、骨材1の側面と外袋2の内面と
の間には空間4が形成される。
【0023】次に、従来と同様にして(図7参照)、真
空引き炉11内に、上記骨材1,骨材成形補強板3a,
3bを収容した外袋2を配置し、真空引き炉の内気圧を
0.1〜1Torr程度にすることにより、外袋2の上記残
りの一辺の開口部2aから外袋2の内部を真空引きし
て、この状態で、この残りの一辺の開口部2aを、発熱
ヒータ12a,12bで挟持することにより、当該開口
部2aを熱融着する(シールする)と、図1に示す真空
断熱材100が得られる。ここで、骨材1の外袋2の開
口部2aの近傍では、当然、その内部の微細粉末1aの
凝集体中に存在する空気が、この開口部2aから効率よ
く脱気されるが、本実施例では、骨材1の周囲、すなわ
ち、骨材1の側面(開口部側以外の他の3つの側面)と
外袋2の内面との間には空間4が形成されるので、骨材
(中袋)1の外袋2の開口部2aの近傍以外の部分にお
いても、その内部の微細粉末1aの凝集体中に存在する
空気が空間4に導出され,この空間4を通って開口部2
aに導かれることとなり、効率よく脱気されることとな
る。
【0024】従って、このようにして得られる本実施例
の真空断熱材100は、従来のような,外袋2の内部に
おける真空度の高低差や、骨材1中の微細粉末1a密度
の濃淡差は生ずることなく、図1に示すように、折れ曲
がりや撓みの無い,ストレートな板状構造物となる。ま
た、骨材成形補強板3a,3bはそれ自体高い強度を有
するものであるので、真空断熱材100は、長期間、大
気圧下(1.1kg/cm2)に放置されても、変形すること
がなく、上記ストレートな板状構造を維持することがで
きる。また、骨材成形補強板3a,3bのフラット面が
そのまま真空断熱材100の上下面として現れるので、
外袋2に皺や凹凸がない美麗な外観を有するものとな
る。
【0025】実施例2.図4は本発明の実施例2による
真空断熱材を構成する骨材と骨材成形補強板が一体的に
接合された板状物の構成を示す斜視図であり、図におい
て、図2と同一符号は同一または相当する部分を示し、
1cは複数のスチレン−無水マレイン酸共重合体の発泡
粒子,または複数のスチレン−無水マレイン酸共重合体
と他の熱可塑性樹脂(例えばポリブタジエン)のブレン
ド物の発泡粒子を用い、隣接する粒子間を互いに熱融着
して板状に成形された骨材である。
【0026】本実施例2の真空断熱材は、骨材1cとし
て、複数のスチレン−無水マレイン酸共重合体の発泡粒
子,または複数のスチレン−無水マレイン酸共重合体と
他の熱可塑性樹脂(例えばポリブタジエン)のブレンド
物の発泡粒子を用い、隣接する粒子間を互いに熱融着す
ることにより板状に成形してなるものを用いた点が、上
記実施例1の真空断熱材と異なっており、その製造方法
は、実施例1の真空断熱材の製造方法を基本的に同じで
ある。
【0027】本実施例2では骨材成形補強板3a,3b
は、骨材1cの形成時、すなわち、複数の発泡粒子を熱
融着して板状成形物を形成する際に、この板状成形物
(骨材1c)の上下面に接合させる。この骨材1cの形
成方法としては、本出願人の特許第1403833 号(特公昭
62-10173号公報)に記載された積層板の製造方法が適用
される。すなわち、骨材成形補強板3a,3bの何れか
一方の上に複数のスチレン−無水マレイン酸共重合体の
発泡粒子,または複数のスチレン−無水マレイン酸共重
合体と他の熱可塑性樹脂(例えばポリブタジエン)のブ
レンド物の発泡粒子を所定厚みに敷設した後、この発泡
粒子の上に骨材成形補強板3a,3bの他方を載置し、
この後、複数の発泡粒子を骨材成形補強板3a,3bで
挟持した状態で、骨材成形補強板3a,3bを加熱し、
かつ、発泡粒子に対して加熱蒸気を噴きつけることによ
り、発泡粒子を加熱膨張させる(2次発泡させる)。こ
れにより、所定厚みに敷設された複数の発泡粒子の隣接
する粒子間が互いに熱融着するとともに、骨材成形補強
板3a,3bに接触する発泡粒子がこれらに熱融着し
て、複数の発泡粒子からなる板状成形物(骨材1c)が
骨材成形補強板3a,3bに接合した板状物が形成され
る。
【0028】このような本実施例2においても、骨材1
cを構成する複数のスチレン−無水マレイン酸共重合体
の発泡粒子,または複数のスチレン−無水マレイン酸共
重合体と他の熱可塑性樹脂(例えばポリブタジエン)の
ブレンド物の発泡粒子の内部に存在する、当該発泡粒子
の製造時に導入された気体(例えばブタン)は、外袋の
内部を真空脱気する際に、骨材1c全体から一様に脱気
されるので、上記実施例1と同様の効果を得ることがで
きる。すなわち、折れ曲がりや撓みの無いストレートな
板状構造物からなり、かつ、長期間、大気圧下(1.1
kg/cm2)に放置されても、このストレートな板状構造を
維持することができ、しかも、表面に皺や凹凸がない美
麗な外観を有する真空断熱材を得ることができる。
【0029】なお、本実施例では、骨材1cを複数のス
チレン−無水マレイン酸共重合体の発泡粒子,または複
数のスチレン−無水マレイン酸共重合体と他の熱可塑性
樹脂(例えばポリブタジエン)のブレンド物の発泡粒子
を用いて形成する際に、骨材1cと骨材成形補強板3
a,3bとを接合し、この接合物を外袋2に収容するよ
うにしたが、骨材1cを骨材成形補強板3a,3bと接
合することなく、単体で形成し、得られた骨材1cを骨
材成形補強板3a,3bで挟持して、これら骨材1cと
骨材成形補強板3a,3bとを外袋2に収容するように
しても同様の効果を得ることができる。この場合、骨材
1cは、用意した金型にスチレン−無水マレイン酸共重
合体の発泡粒子,またはスチレン−無水マレイン酸共重
合体と他の熱可塑性樹脂(例えばポリブタジエン)との
ブレンド物の発泡粒子を所定厚み敷設し、金型を金属製
の蓋で閉じ(ここで、金型の底部と金属製の蓋により発
泡粒子が挟持される。)、この状態で、発泡粒子に加熱
蒸気を噴きつけることにより、発泡粒子を加熱膨張させ
(2次発泡させ)、隣接する発泡粒子を互い熱融着させ
ることより、複数の発泡粒子からなる板状成形物を得、
この後、金型及び金属製の蓋を冷却し、金型及び金属製
の蓋と板状成形物の離型を行うことにより得ることがで
きる。
【0030】また、本実施例では、複数のスチレン−無
水マレイン酸共重合体の発泡粒子,または複数のスチレ
ン−無水マレイン酸共重合体と他の熱可塑性樹脂(例え
ばポリブタジエン)のブレンド物の発泡粒子を用い、こ
れを板状に成形した骨材を用いたが、本発明において
は、これらとは異なる他の樹脂の発泡体を板状に成形し
てなるものを用いても、同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0031】実施例3.図5は本発明の実施例3による
真空断熱材の構成を示す断面図であり、図において、図
1と同一符号は同一または相当する部分を示し、15は
複数のスチレン−無水マレイン酸共重合体の発泡粒子,
または複数のスチレン−無水マレイン酸共重合体と他の
熱可塑性樹脂(例えばポリブタジエン)のブレンド物の
発泡粒子を用い,これを層状に成形してなる保護層であ
る。
【0032】上記実施例1の真空断熱材100では外袋
2が外部にむき出された状態にあり、外部からの何らか
の衝撃により外袋2が破れ、真空断熱材としての機能が
損なわれてしまう危険性がある。本実施例3の真空断熱
材は、かかる危険性を解消するために、実施例1の真空
断熱材100を、複数のスチレン−無水マレイン酸共重
合体の発泡粒子,または複数のスチレン−無水マレイン
酸共重合体と他の熱可塑性樹脂(例えばポリブタジエ
ン)のブレンド物の発泡粒子を用い,これを層状に成形
してなる保護層15で被覆したものである。
【0033】ここで、保護層15の形成方法としては、
用意した金型にスチレン−無水マレイン酸共重合体の発
泡粒子,またはスチレン−無水マレイン酸共重合体と他
の熱可塑性樹脂(例えばポリブタジエン)とのブレンド
物の発泡粒子を所定厚み敷設し、上記実施例1の真空断
熱材100をこの発泡粒子の上に載置した後、更に真空
断熱材100が完全に隠れるように、これの上から上記
発泡粒子を敷設する。
【0034】そして、金型を金属製の蓋で閉じ(ここ
で、金型の底部と金属製の蓋により発泡粒子,及び真空
断熱材100が挟持される。)、この状態で、上記発泡
粒子に加熱蒸気を噴きつけることにより、発泡粒子を加
熱膨張させ(2次発泡させ)、隣接する発泡粒子を互い
に熱融着させ、保護層15を形成する。ここで、発泡粒
子は真空断熱材100の外袋2にも融着する。この後、
金型及び金属製の蓋を冷却し、金型及び金属製の蓋と保
護層15の離型を行う。
【0035】このような本実施例3の真空断熱材は、外
袋がスチレン系発泡樹脂からなる保護層15で被覆され
るので、外部から衝撃が加わっても、外袋が破れること
がなくなり、真空断熱材の信頼性を向上することができ
る。また、本実施例では、スチレン系発泡樹脂の2次発
泡により保護層15を形成したので、保護層を特公昭61
-17263号公報に記載されいるような発泡ポリウレタンに
より形成する場合に比して、製品コストも安くなり、ま
た、耐衝撃性も向上することができる。これは、発泡ポ
リウレタンを得る場合、ポリウレタンを発泡する時に外
枠材(金属,プラスチック)が必要になり、この外枠材
をそのまま真空断熱材の外壁材として使用するとコスト
高になり、また、この外枠材をポリウレタンの発泡後に
発泡ポリウレタンから離型すると、発泡ポリウレタンそ
のものは脆弱で、衝撃によってボロボロと欠けてしまう
ためである。
【0036】なお、本実施例では実施例1の真空断熱材
をスチレン系発泡樹脂からなる保護層で被覆したが、実
施例2の真空断熱材をスチレン系発泡樹脂からなる保護
層で被覆しても、同様の効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明(請求項1)に
かかる真空断熱材によれば、無機または有機物質の微細
粉末を通気性の中袋に充填し、当該中袋の開口部をシー
ルして得られたもの、または、発泡プラスチックの板状
成形物からなる骨材と、上記骨材の上下面にそれぞれ配
置された骨材成形補強板と、上記骨材及び骨材成形補強
板をその内部に収容する非通気性の外袋とを備え、上記
外袋の内部を真空脱気し、かつ、当該外袋の開口部をシ
ールしてなるものとしたので、その製造時、骨材の周
囲、すなわち、骨材の側面と外袋の内面との間に空間が
形成されることとなり、骨材の,真空脱気用の脱気開口
となる外袋の開口部の近傍以外の部分においても、骨材
内部に存在する空気(気体)が上記空間に導出され、こ
の空間を通って上記外袋の開口部に導かれることとなる
ので、骨材内部の空気(気体)をムラなく脱気すること
ができる。従って、従来のような、外袋の内部における
真空度の高低差や、骨材中の微細粉末密度の濃淡差を生
ずることなく、折れ曲がりや撓みの無い,ストレートな
板状構造物からなる真空断熱材を得ることができる効果
がある。
【0038】また、骨材成形補強板はそれ自体高い強度
を有するものであるので、長期間、大気圧下(1.1kg
/cm2)に放置されても、変形することがなく、上記スト
レートな板状構造を長期間維持できる効果がある。
【0039】また、骨材成形補強板のフラット面がその
まま真空断熱材の上下面として現れるので、外袋に皺や
凹凸がない美麗な外観を有する真空断熱材を得ることが
できる効果がある。
【0040】更にこの発明(請求項2)にかかる真空断
熱材によれば、上記真空断熱材において、上記外袋の外
側面をスチレン系発泡樹脂からなる保護層で被覆したも
のとしたので、外部から衝撃が加わっても、外袋が破れ
ることがなくなり、真空断熱材の信頼性を向上できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1による真空断熱材の構成を
示す断面図である。
【図2】 図1の真空断熱材の製造工程の主要工程を示
す斜視図である。
【図3】 図1の真空断熱材の製造工程の主要工程を示
す断面図である。
【図4】 本発明の実施例2による真空断熱材を構成す
る骨材と骨材成形補強板が一体的に接合された板状物の
構成を示す斜視図である。
【図5】 本発明の実施例3による真空断熱材の構成を
示す断面図である。
【図6】 従来の真空断熱材の構成を示す断面図であ
る。
【図7】 本発明及び従来の真空断熱材を製造する装置
の構成を示す概略断面図である。
【図8】 従来の真空断熱材で生ずる問題点を説明する
ための,当該真空断熱材の断面図である。
【図9】 従来の真空断熱材で生ずる問題点を説明する
ための,当該真空断熱材の斜視図である。
【図10】 従来の真空断熱材の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,1c,21 骨材、1a,21a 微細粒子、1b
中袋、2 外袋、2a 外袋の開口部、3a,3b
骨材補強板、4 空間、10,100 真空断熱材、1
1 真空引き炉、12a,12b 発熱ヒータ、13
真空ポンプ、2b 皺、、22a,22b 中空パイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機または有機物質の微細粉末を通気性
    の中袋に充填し、当該中袋の開口部をシールして得られ
    たもの、または、発泡プラスチックの板状成形物からな
    る骨材と、 上記骨材の上下面にそれぞれ配置された骨材成形補強板
    と、 上記骨材及び骨材成形補強板をその内部に収容する非通
    気性の外袋とを備え、 上記外袋の内部を真空脱気し、かつ、当該外袋の開口部
    をシールしてなることを特徴とする真空断熱材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の真空断熱材において、 上記外袋の外側面がスチレン系発泡樹脂からなる保護層
    で被覆されていることを特徴とする真空断熱材。
JP6327071A 1994-12-28 1994-12-28 真空断熱材 Pending JPH08178176A (ja)

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