JPH08179600A - カラープリンタおよびその画像形成方法 - Google Patents

カラープリンタおよびその画像形成方法

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JPH08179600A
JPH08179600A JP6323252A JP32325294A JPH08179600A JP H08179600 A JPH08179600 A JP H08179600A JP 6323252 A JP6323252 A JP 6323252A JP 32325294 A JP32325294 A JP 32325294A JP H08179600 A JPH08179600 A JP H08179600A
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JP
Japan
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color
recording medium
developer
latent image
image
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Withdrawn
Application number
JP6323252A
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English (en)
Inventor
Masashi Fuse
雅志 布施
Yoshiyuki Asabe
喜幸 浅部
Kazu Tomoyose
壱 友寄
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印画速度を低下させることなく小型化するこ
とが可能で、しかも、高品質のカラー画像を形成するこ
とのできるカラープリンタおよびその画像形成方法を提
供すること。 【構成】 潜像担持体6と、異なる色の現像剤を収納し
た複数の現像器11と、前記潜像担持体6上に荷電粒子
を選択的に付着させて前記現像剤の各色に対応する潜像
を形成するイオン書込みヘッド7と、前記潜像担持体7
を各色に対応した潜像を形成する前に除電する除電手段
19と、前記潜像担持体6上に現像剤によって顕像化さ
れた各色毎の像を少なくとも最終色の手前の色までの像
を各色毎に硬化する像硬化手段18と、前記潜像担持体
6上に積層された複数色の現像剤からなるカラー現像剤
層69を一括して記録媒体14に転写および定着させる
転写定着手段15とを有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン書込みヘッドと
複数色の現像剤を用いて記録媒体にカラー画像を形成す
るカラープリンタおよびその画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数色の現像剤および感光体
を用いて電子写真方式により記録媒体にカラー画像を形
成するカラープリンタが提案されている。
【0003】このようなカラープリンタにおいては、光
照射による感光体に対する潜像の形成と、複数色、例え
ばY(イエロー:黄)、M(マゼンタ:赤紫)、C(シ
アン:青緑)の3色の現像剤や、Y、M、CにBk(ブ
ラック:黒)を加えた4色の現像剤による現像動作とを
各色毎に行って、複数色の現像剤からなる像を感光体の
表面に顕像化した後、この複数色の現像剤からなる像を
一括して記録媒体の表面に転写し、その後、記録媒体に
転写した複数色の現像剤からなる像を定着させることに
より記録媒体の所定の位置にカラー画像を形成するよう
に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のカラープリンタにおいては、各色の現像剤を感
光体上に重ね合わせることになるが、感光体上に現像さ
れる現像剤は、弱い静電気の力で保持されているため、
1回目の現像動作で感光体の表面に付着させた1色目の
現像剤の像が、2回目の現像動作によって乱れてしまう
場合があり、高品質のカラー画像の形成が行えないとい
う問題点があった。
【0005】また、このような問題点に対処するものと
して、潜像の形成から現像、転写という工程を、各色毎
に色の数だけ繰り返すもの、あるいは感光体を各色毎に
専用のものとして画像の形成を行うものがあるが、いず
れも印画速度が遅かったり、装置自体が大掛かりなもの
になってしまう等の問題点があった。
【0006】また、従来の電子写真方式においては、感
光体上に現像される現像剤を現像剤の色毎に記録媒体に
転写するので、4色の現像剤を用いる場合には、潜像担
持体から記録媒体に対する現像剤の転写を4回行うこと
となり、転写するための電圧を4回加えることになっ
て、転写する電圧を複数回加えると現像剤は転写電圧に
よって帯電され、4色とも同一位置に重ねなければなら
ない現像剤が、転写回数の増加にともなって飛び散り解
像度が低下して画像品質が低下するという問題点があっ
た。
【0007】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、印画速度を低下させることなく小型化すること
が可能で、しかも、高品質のカラー画像を形成すること
のできるカラープリンタおよびその画像形成方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明のカラープリンタは、潜像
担持体と、異なる色の現像剤を収納した複数の現像器
と、前記潜像担持体上に荷電粒子を選択的に付着させて
前記現像剤の各色に対応する潜像を形成するイオン書込
みヘッドと、前記潜像担持体を各色に対応した潜像を形
成する前に除電する除電手段と、前記潜像担持体上に現
像剤によって顕像化された各色毎の像を少なくとも最終
色の手前の色までの像を各色毎に硬化する像硬化手段
と、前記潜像担持体上に積層された複数色の現像剤から
なるカラー現像剤層を一括して記録媒体に転写および定
着させる転写定着手段とを有することを特徴としてい
る。
【0009】そして、請求項2に記載の本発明のカラー
プリンタは、請求項1において、前記潜像担持体が、誘
電体層を表面に有する無端環状の誘電体ベルトであるこ
とを特徴としている。
【0010】さらに、請求項3に記載の本発明のカラー
プリンタは、請求項1または請求項2において、前記像
硬化手段が、赤外線照射装置、紫外線照射装置および加
熱装置よりなる群から選択された少なくとも一つを有し
ていることを特徴としている。
【0011】また、請求項4に記載の本発明のカラープ
リンタの画像形成方法は、請求項1乃至請求項3の何れ
か1項に記載のカラープリンタにおいて、誘電体層を備
え走行可能な潜像担持体上に、潜像担持体の除電、それ
ぞれ異なる色の複数の現像剤の各色に対応した荷電粒子
による潜像の形成、現像剤による潜像の顕像化および顕
像化した像の硬化をこの順に繰り返してすべての色の硬
化現像剤層が積層されたカラー現像剤層を形成し、その
後、前記潜像担持体上に形成されたカラー現像剤層を一
括して記録媒体に転写および定着することを特徴として
いる。
【0012】また、請求項5に記載の本発明のカラープ
リンタの画像形成方法は、請求項1乃至請求項3の何れ
か1項に記載のカラープリンタにおいて、誘電体層を備
え走行可能な潜像担持体上に、潜像担持体の除電、最終
色を除くそれぞれ異なる色の複数の現像剤の各色に対応
した荷電粒子による潜像の形成、現像剤による潜像の顕
像化および顕像化した像の硬化をこの順に繰り返して最
終色を除く複数の色の硬化現像剤層が積層された硬化現
像剤層を形成し、その後、潜像担持体の除電、最終色に
対応した荷電粒子による潜像の形成および最終色の現像
剤による潜像の顕像化をこの順に施して前記硬化現像剤
層上に最終色の未硬化現像剤層を積層したすべての色の
現像剤を積層したカラー現像剤層を形成し、その後、前
記潜像担持体上に形成されたカラー現像剤層を一括して
記録媒体に転写および定着することを特徴としている。
【0013】また、請求項6に記載の本発明のカラープ
リンタは、走行可能な記録媒体と、異なる色の現像剤を
収納した複数の現像器と、前記記録媒体上に荷電粒子を
選択的に付着させて前記現像剤の各色に対応する潜像を
形成するイオン書込みヘッドと、前記記録媒体を各色に
対応した潜像を形成する前に除電する除電手段と、前記
記録媒体上に現像剤によって顕像化された各色毎の像を
少なくとも最終色の手前の色までの像を各色毎に硬化す
る像硬化手段と、前記記録媒体上に積層された複数色の
現像剤からなるカラー現像剤層を一括して前記記録媒体
上に定着させる定着手段とを有することを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項7に記載の本発明のカラープ
リンタは、請求項6において、前記記録媒体が、樹脂フ
ィルムからなることを特徴としている。
【0015】また、請求項8に記載の本発明のカラープ
リンタは、請求項6または請求項7において、前記像硬
化手段が、赤外線照射装置、紫外線照射装置および加熱
加圧装置よりなる群から選択された少なくとも一つを有
していることを特徴としている。
【0016】また、請求項9に記載の本発明のカラープ
リンタの画像形成方向は、請求項6乃至請求項8に記載
の何れか1項に記載のカラープリンタにおいて、走行可
能な記録媒体上に、記録媒体の除電、それぞれ異なる色
の複数の現像剤の各色に対応した荷電粒子による潜像の
形成、現像剤による潜像の顕像化および顕像化した像の
硬化をこの順に繰り返してすべての色の硬化現像剤層が
積層されたカラー現像剤層を形成し、その後、前記記録
媒体上に形成されたカラー現像剤層を一括して記録媒体
に定着することを特徴としている。
【0017】また、請求項10に記載の本発明のカラー
プリンタの画像形成方向は、請求項6乃至請求項8に記
載の何れか1項に記載のカラープリンタにおいて、走行
可能な記録媒体上に、記録媒体の除電、最終色を除くそ
れぞれ異なる色の複数の現像剤の各色に対応した荷電粒
子による潜像の形成、現像剤による潜像の顕像化および
顕像化した像の硬化をこの順に繰り返して最終色を除く
複数の色の硬化現像剤層が積層された硬化現像剤層を形
成し、その後、記録媒体の除電、最終色に対応した荷電
粒子による潜像の形成および最終色の現像剤による潜像
の顕像化をこの順に施して前記硬化現像剤層上に最終色
の未硬化現像剤層を積層したすべての色の現像剤を積層
したカラー現像剤層を形成し、その後、前記記録媒体上
に形成されたカラー現像剤層を一括して記録媒体に定着
することを特徴としている。
【0018】また、請求項11に記載の本発明のカラー
プリンタは、記録媒体を着脱自在に固定する固定部材を
備え回転駆動されるドラム体と、異なる色の現像剤を収
納した複数の現像器と、前記記録媒体上に荷電粒子を選
択的に付着させて前記現像剤の各色に対応する潜像を形
成するイオン書込みヘッドと、前記記録媒体を各色に対
応した潜像を形成する前に除電する除電手段と、前記記
録媒体上に現像剤によって顕像化された各色毎の像を少
なくとも最終色の手前の色までの像を各色毎に硬化する
像硬化手段と、前記記録媒体上に積層された複数色の現
像剤からなるカラー現像剤層を一括して前記記録媒体上
に定着させる定着手段とを有することを特徴としてい
る。
【0019】また、請求項12に記載の本発明のカラー
プリンタは、請求項11において、前記記録媒体が、樹
脂フィルムからなることを特徴としている。
【0020】また、請求項13に記載の本発明のカラー
プリンタは、請求項11または請求項12において、前
記像硬化手段が、赤外線照射装置、紫外線照射装置およ
び加熱加圧装置よりなる群から選択された少なくとも一
つを有していることを特徴としている。
【0021】また、請求項14に記載の本発明のカラー
プリンタの画像形成方法は、請求項11乃至請求項13
の何れか1項に記載のカラープリンタにおいて、ドラム
体の表面に記録媒体を固定し、前記ドラム体を回転駆動
することにより記録媒体を回転させ、前記記録媒体上
に、記録媒体の除電、それぞれ異なる色の複数の現像剤
の各色に対応した荷電粒子による潜像の形成、現像剤に
よる潜像の顕像化および顕像化した像の硬化をこの順に
繰り返してすべての色の硬化現像剤層が積層されたカラ
ー現像剤層を形成し、その後、前記記録媒体をドラム体
から離脱させ、その後、前記記録媒体上に形成されたカ
ラー現像剤層を一括して記録媒体に定着することを特徴
としている。
【0022】また、請求項15に記載の本発明のカラー
プリンタの画像形成方法は、請求項11乃至請求項13
の何れか1項に記載のカラープリンタにおいて、ドラム
体の表面に記録媒体を固定し、前記ドラムを回転駆動す
ることにより記録媒体を走行させ、前記記録媒体上に、
記録媒体の除電、最終色を除くそれぞれ異なる色の複数
の現像剤の各色に対応した荷電粒子による潜像の形成、
現像剤による潜像の顕像化および顕像化した像の硬化を
この順に繰り返して最終色を除く複数の色の硬化現像剤
層が積層された硬化現像剤層を形成し、その後、記録媒
体の除電、最終色に対応した荷電粒子による潜像の形成
および最終色の現像剤による潜像の顕像化をこの順に施
して前記硬化現像剤層上に最終色の未硬化現像剤層を積
層したすべての色の現像剤を積層したカラー現像剤層を
形成し、その後、前記記録媒体をドラム体から離脱さ
せ、その後、前記記録媒体上に形成されたカラー現像剤
層を一括して記録媒体に定着することを特徴としてい
る。
【0023】
【作用】請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のカ
ラープリンタを請求項4または請求項5に記載のカラー
プリンタの画像形成方法に基づいて動作させることによ
り、小型のイオン書込みヘッドによって潜像担持体上に
高解像度の潜像を形成することができるとともに、像硬
化手段によって相互に隣位する異なる色の顕像化された
像の少なくとも一方を硬化して異なる色の現像剤の混色
を防止することができるので、小型の装置で高品質のカ
ラー画像を効率よく形成することができる。
【0024】請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載
のカラープリンタを請求項9または請求項10に記載の
カラープリンタの画像形成方法に基づいて動作させるこ
とにより、記録媒体上に直接高解像度の潜像を形成する
ことができるとともに、像硬化手段によって相互に隣位
する異なる色の顕像化された像の少なくとも一方を硬化
して異なる色の現像剤の混色を防止することができるの
で、小型の装置で高品質のカラー画像をより効率よく形
成することができる。
【0025】請求項11乃至請求項13の何れか1項に
記載のカラープリンタを請求項14または請求項15に
記載のカラープリンタの画像形成方法に基づいて動作さ
せることにより、ドラム体上に固定された記録媒体上に
直接高解像度の潜像を形成することができるとともに、
像硬化手段によって相互に隣位する異なる色の顕像化さ
れた像の少なくとも一方を硬化して異なる色の現像剤の
混色を防止することができるので、小型の装置で高品質
のカラー画像をより効率よく形成することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0027】まず、本発明に係るカラー画像形成方法を
適用する本発明のカラープリンタの第1実施例について
図1により説明する。
【0028】図1は本発明に係るカラー画像形成方法を
適用する本発明のカラープリンタの第1実施例を示す構
成図である。
【0029】図1に示すように、本実施例のカラープリ
ンタ1は、プリンタ本体2の内部に回転自在に支持され
た3本のロール3,4,5が配設されており、この3本
のロール3,4,5間の外周面に接触するようにして潜
像担持体としての無端環状に形成された誘電体ベルト6
が巻回されている。この3本のロール3,4,5のうち
2本のロール3,4は、上下方向に離間されて図1にお
いて左方に配設されており、残りの1本のロール5は、
上下方向に離間されて左方に配設されている2本のロー
ル3,4のうち上方に位置するロール3より多少上位に
位置するようにして図1において右方に配設されてい
る。そして、3本のロール3,4,5のうちの何れかは
駆動ロール、残りは従動ロールとされており、誘電体ベ
ルト6を図1において矢印Aにて示す時計方向に走行可
能としている。この誘電体ベルト6は、ロール3,5の
間の上方において多少上り勾配をもって走行するように
されている。
【0030】前記上り勾配をもって走行する誘電体ベル
ト6の走行方向下流側の上方には、後述する現像剤(図
示せず)の色に対応して荷電粒子を誘電体ベルト6の表
面に付着させて各色の現像剤に対応した潜像を誘電体ベ
ルト6の表面に形成する潜像形成手段としてのイオン書
込みヘッド7が配設されている。そして、イオン書込み
ヘッド7に対向するようにして誘電体ベルト6の背面に
当接する電極8が配設されており、この電極8は接地さ
れている。
【0031】前記プリンタ本体2の右方上部に配設され
たロール5(図1右方)の下方には、誘電体ベルト6を
清浄するクリーニング手段としての金属製のブレード9
を有するクリーナ10が誘電体ベルト6に対向するよう
にして配設されている。このブレード9は、常には、誘
電体ベルト6より離間しており、必要に応じて誘電体ベ
ルト6に対して当接するように、図1において両矢印B
にて示すように、図示しない駆動機構により接離動作す
るようになっている。そして、走行状態の誘電体ベルト
6に対してブレード9を当接させることにより、誘電体
ベルト6の表面に付着している図示しない残留現像剤や
その他の付着物等がブレード9によって誘電体ベルト6
から掻き落とされてクリーナ10の内部に収納されるよ
うになっている。
【0032】前記誘電体ベルト6の下方には、潜像を顕
像化する現像手段として4体の現像器11が配設されて
おり、各現像器11は、誘電体ベルト6の走行方向上流
側から順に、Y(イエロー:黄)現像器11Y、M(マ
ゼンタ:赤紫)現像器11M、C(シアン:青緑)現像
器11C、Bk(ブラック:黒)現像器11Bkとされ
ており、Y現像器11YにはY色の現像剤(Y現像
剤)、M現像器11MにはM色の現像剤(M現像剤)、
C現像器11CにはC色の現像剤(C現像剤)、Bk現
像器11BkにはBk色の現像剤(Bk現像剤)が収納
されている。
【0033】つまり、本実施例においては、カラー画像
を形成するためにY、M、C、Bkの4色の現像剤が用
いられている。また、各現像器11は、それぞれ同一形
状とされており、各現像器11内には、現像器11内に
収納された現像剤を必要に応じて攪拌するための回転駆
動される攪拌器12と、現像器11内に収納された現像
剤を誘電体ベルト6に当接させるために駆動されるスリ
ーブ13とを有している。さらにまた、本実施例の各現
像剤は、プラス帯電とされ、現像器11のスリーブ13
には、特にバイアス電圧を付与せずに接地電位にて用い
られる。なお、必要に応じてY現像器11Y、M現像器
11MおよびC現像器11CのY、M、Cの3色の現像
剤のみを用いてもよく、特に、本実施例の構成に限定さ
れるものではない。
【0034】また、本実施例の各現像器11は、常に
は、誘電体ベルト6の下方に位置しており、現像時に誘
電体ベルト6上に形成された潜像に対応する色の現像剤
が収納された現像器11のみが選択的に所定のタイミン
グで上方に移動して潜像の顕像化を行うように図示しな
い駆動機構により、図1において両矢印Cにて示すよう
に、上下方向に移動自在とされている。なお、現像器1
1のスリーブ13を選択的に上下動作するように構成し
てもよく、特に、本実施例の現像器11の構成に限定さ
れるものではない。
【0035】前記上下方向に離間された2本のロール
3,4の間には、誘電体ベルト6上に形成された複数色
の現像剤を積層してなるカラー現像剤層(図示せず)を
一括して記録媒体14に転写および定着させる転写定着
手段15が配設されており、この転写定着手段15は、
ヒータ16および弾性を有する加圧ロール17を有して
いる。このヒータ16は、誘電体ベルト6の背面に接触
するようにして配置されており、誘電体ベルト6を介し
て誘電体ベルト6の表面に形成されたカラー現像剤層を
転写定着時に所定のタイミングで加熱して溶融させるよ
うに構成されている。そして、加圧ロール17は、ゴム
ロール等により形成されており、誘電体ベルト6を介し
てヒータ16に対向するように配置されるとともに、常
には、誘電体ベルト6より離間しており、転写定着時に
所定のタイミングで記録媒体14および誘電体ベルト6
を介してヒータ16に対して当接するように図示しない
駆動機構により、図1において両矢印Dにて示すよう
に、接離動作するようになっている。
【0036】前記上り勾配をもって走行する誘電体ベル
ト6の走行方向上流側(左方)の上方には、誘電体ベル
ト6の表面に対向するようにして、誘電体ベルト6上に
現像剤によって顕像化された像を硬化する像硬化手段1
8および誘電体ベルト6の荷電状態を除去する除電手段
19が配設されている。
【0037】本実施例における像硬化手段18は、誘電
体ベルト6の走行方向上流側から順に、像を予熱するた
めの赤外線ランプ20を備えた赤外線照射装置21およ
び像を硬化するための紫外線ランプ22を備えた紫外線
照射装置23を有している。この場合、誘電体ベルト6
の走行方向上流側に赤外線照射装置21を配置すること
が肝要である。
【0038】なお、像硬化手段18および除電手段19
を一体構成とすることにより部品点数を低減することが
できる。また、赤外線照射装置21の代わりに、転写定
着手段15のヒータ16を加熱温度変更可能なように制
御することにより、転写定着手段15の一部を構成する
ヒータ16を像硬化手段18の一部を構成する加熱装置
24として用いてもよく、特に、本実施例の像硬化手段
18の構成に限定されるものではない。
【0039】また、乾式トナーと称される加熱により溶
融し冷却により硬化する従来からある一般的な現像剤を
用いる場合には、紫外線照射装置23を設ける必要はな
く、像硬化手段18の構成は、現像剤の種類によって、
赤外線照射装置21、紫外線照射装置23および加熱装
置24よりなる群から選択された少なくとも一つを有し
ていればよい。
【0040】前記除電手段19は、本実施例において
は、メッシュ状のグリッド25を有しており、このグリ
ッド25にAC電圧を印加することにより、プラスおよ
びマイナスの両極性のイオンを用いて誘電体ベルト6の
表面の電荷を効率よく中和するようになっている。
【0041】前記プリンタ本体2の下部には、複数枚の
記録媒体14が収納される給紙装置26が配設されてお
り、給紙装置26の給紙ローラ27を所定のタイミング
で動作させることにより、記録媒体14が給紙装置26
から送出され、この送出された記録媒体14は、図示し
ない紙送りローラによって図1において破線にて示す矢
印Eにて示す走行経路に沿って搬送されるようになって
いる。
【0042】また、本実施例における転写および定着に
は、誘電体ベルト6に加圧ローラ17を所望の当接力を
もって当接させて記録媒体14を誘電体ベルト6に押し
つけ、加圧ローラ17の圧力およびヒータ16の熱によ
る熱圧力により転写および定着を同時に行うように構成
されている。
【0043】つぎに、本実施例のカラープリンタに用い
る誘電体ベルトの一例について図2により説明する。
【0044】図2は誘電体ベルトを示す構成図である。
【0045】図2に示すように、誘電体ベルト6は、金
属基体28の表面に誘電体層29が配設されて無端環状
のベルト状に形成されている。そして、金属基体28を
電極8に当接させることにより、イオン書込みヘッド7
に対する背面電極30が形成されるとともに基準電位が
形成されている。
【0046】前記金属基体28の素材としては、電鋳に
より形成されたニッケル、SUS(ステンレス)等を例
示することができる。
【0047】前記誘電体層29の素材としては、シリコ
ーン樹脂、ポリイミド、ポリアミド等の誘電体を例示す
ることができる。
【0048】つぎに、本実施例のカラープリンタに用い
る現像剤について説明する。
【0049】本実施例のカラープリンタ1に用いる現像
剤は、加熱により溶融する成分と紫外線を照射すること
により硬化(固化)する成分を持つ乾式トナーと称され
る粉末状のものである。この現像剤は、粉砕法によって
粒径7μm程度、ガラス転移温度60℃程度、融点10
0℃程度に形成されている。
【0050】なお、C,M,Y,Bkの4色の現像剤を
用いる際に、最後の色、すなわち4色目を硬化させずに
用紙(記録媒体14)に対して転写を行なうプロセスを
採用するのであれば、4色目の現像剤は紫外線によって
硬化する成分を含有しないものとなる。
【0051】前記現像剤は、30〜35%程度(重量
比、以下割合はすべて重量比)の紫外線硬化成分と、3
5〜40%程度のバインダ樹脂と、15〜20%程度の
着色顔料と、5〜10%程度の添加剤とから構成されて
おり、紫外線効果成分は、さらに、オリゴマー(プレポ
リマー、光重合性低重合体で現像剤全体に対して20%
程度)、モノマー(反応性希釈剤、光重合性単量体で現
像剤全体に対して10%程度)および光重合開始剤(現
像剤全体に対して5%程度)により構成されている。
【0052】前記現像剤のオリゴマーとしては、ポリエ
ステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタン
アクリレート、ポリオールアクリレート等を例示するこ
とができる。
【0053】前記現像剤のモノマーとしては、低粘度、
低臭気、皮膚刺激性が低く、溶解力が高い単官能モノマ
ー、多官能モノマーが例示でき、単官能モノマーの具体
例としては、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(H
EMA)、2−エチルヘキシルアクリレート等が例示で
き、多官能モノマーの具体例としては、二官能モノマー
である1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート等や、三官能モノマ
ーであるトリメチロールプロパントリアクリレート(T
MPTA)、ペンタエリスリトールトリアクリレート等
を例示することができる。
【0054】また、モノマーの含有量としては、これが
少なくなると現像剤形成時の粘度が高くなり過ぎ混合が
困難になる傾向があり、逆に多くなると粘度が低過ぎて
粒子化が困難になる傾向がある。
【0055】前記現像剤の光重合開始剤(増感剤)とし
ては、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンを例
示することができる。この光重合開始剤は、その含有量
が少なくなると硬化しにくくなる傾向があり、逆に多く
なると保存安定性が劣化する傾向がある。
【0056】前記現像剤の着色剤としては、Y現像剤に
はジスアゾイエロー等を例示することができ、M現像剤
にはブリリアントカーミン等を例示することができ、C
現像剤にはフタロシアニンブルー等を例示することがで
き、Bk現像剤にはカーボンブラック等を例示すること
ができる。この着色剤は、その含有量が少なくなると色
が薄くなる傾向があり、また逆に多くなると現像剤の硬
化速度が遅くなる傾向がある。
【0057】前記現像剤の添加剤としては、光重合促進
剤として機能するイソプロピルベンゾインエーテル、安
定剤(重合防止剤)としてのハイドロキノンモノメチル
エーテルを例示することができる。
【0058】つぎに、本実施例のカラープリンタに用い
るイオン書込みヘッドの一例について図3から図5によ
り説明する。
【0059】図3は本実施例のカラープリンタに用いる
イオン書込みヘッドの一例の要部の構成を示す縦断面図
であり、図4は要部の構成を示す一部切断平面図であ
り、図5は駆動回路を示す回路図である。
【0060】図3および図4に示すように、本実施例の
イオン書込みヘッド7は、基板31上に熱絶縁層32が
配設されており、この熱絶縁層32の上面には、ヒータ
層33が配設されている。そして、ヒータ層33の上面
には、中間絶縁層34を介して分解能(画素数)に対応
した複数のカソード電極と称される、例えば、直径30
μm程度の基部35を有する個別電極36が図において
左右方向(印字幅方向)に一列状に整列配置されてい
る。さらに、各個別電極36の基部35の上面には、荷
電粒子(イオン)を生成するための電子を放出し得る電
子放出部37が配設されている。また、ヒータ層33の
上面には、ヒータ層33の発熱を各電子放出部37に対
して集中させるための導電層38が各電子放出部37に
対向する部位を除いて配設されている。つまり、本実施
例においては、ヒータ層33の各電子放出部37に対応
する導電層38に覆われていない部位が、各電子放出部
37を加熱するための加熱部39とされている。さらに
また、基板31上には、各電子放出部37を中心とし
た、例えば、直径20μm程度の円形の開口40を有す
るゲート電極41が適宜な厚みの絶縁層42を介して配
設され、全体として略平板状に形成されている。
【0061】前記基板31の素材としては、耐熱性が高
く、必要な機械強度と加工性を持つもので有ればよく、
アルミナセラミック、ガラス等の絶縁物や表面をSiO
2 等の絶縁物で被履したシリコン基板等の種々のものか
ら選択することができる。
【0062】前記熱絶縁層32の素材としては、熱伝導
率の小さい、高融点ガラス、発砲ガラス、ジルコニアセ
ラミック等の種々のものから選択することができる。
【0063】前記ヒータ層33の素材としては、タング
ステン、ニクロム、窒化タンタル等の種々のものから選
択することができる。
【0064】前記中間絶縁層34の素材としては、大き
な電界が加わり発生したイオンに曝されるため、絶縁性
能および安定性が高い、SiO2 、A12 3 等の無機
物の絶縁物を用いることが望ましい。
【0065】前記個別電極36の素材としては、導電性
と加工性を考慮し、白金、タングステン、タンタル、モ
リブデン等の金属素材を用いることが望ましい。
【0066】前記電子放出部37の素材としては、加熱
により電子を放出する熱電子放出作用を有する強誘電
体、例えば、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウ
ム、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸ストロンチウムな
どを例示することができ、これらを必要に応じて単独あ
るいは組み合わせて用いることができる。
【0067】前記導電層38の素材としては、ヒータ層
33より小さな電導率を有し耐熱性の高い白金、タンタ
ル、タングステン、モリブデン等が望ましい。
【0068】前記ゲート電極41の素材としては、モリ
ブデン、タンタル等が望ましい。
【0069】前記絶縁層42の素材としては、大きな電
界が加わり発生したイオンに曝されるとともに熱が加わ
るので、熱損失が少なく絶縁性能および安定性が高い、
透明あるいは白色のSiO2 、A12 3 等の無機物の
絶縁物を用いることが望ましい。
【0070】さらに、図3に示すように、前記イオン書
込みヘッド7のゲート電極41に対向するようにして潜
像が形成される誘電体ベルトが配設されるようになって
おり、この誘電体ベルトは、前記ゲート電極41から1
00μm程度の一定の距離G(ギャップ)を隔てて配設
され、前記各電子放出部37が配置されている主走査方
向に対して直交する副走査方向に一定速度をもって移動
自在にされている。
【0071】つぎに、前述したイオン書込みヘッドの駆
動回路の一例について図5により説明する図5に示すよ
うに、本実施例のイオン書込みヘッド7の駆動回路43
は、潜像担持体としての誘電体ベルト6のイオン書込み
ヘッド7に対して反対側に設けられた金属基体29を接
地することにより背面電極30が形成されるとともに基
準電位が形成されている。この駆動回路43は、ゲート
電極41に対してマイナスの極性の電圧を供給する潜像
書き込み用電源VLが電気的に接続されるとともに、ゲ
ート電極41は、各個別電極36に対する共通電極とさ
れている。そして、各個別電極36は、それぞれ適宜な
駆動トランジスタ44に接続されるとともに、各駆動ト
ランジスタ44はゲート電極41を基準電位とし、ゲー
ト電極41に対してマイナスの極性の電圧を印加する電
子加速用電源VEに電流設定抵抗45を介して接続され
ている。また、ヒータ層33には、加熱部39の発熱温
度を常に一定の温度に制御するための図示しない温度制
御部を介して加熱用電源VHが電気的に接続されてい
る。なお、ヒータ層33に対する加熱用電源VHの通電
は、制御指令に基づいて、各画素の潜像の形成に同期し
たパルス電圧により制御することが好ましい。
【0072】前記駆動回路43について更に説明する
と、本実施例の駆動回路43は、定電流回路により構成
されており、この定電流回路の電流は、各駆動トランジ
スタ44のエミッタに接続された電流設定抵抗45と、
各駆動トランジスタ44のベースに加えられる電圧によ
って決定される。そして、各駆動トランジスタ44のベ
ース電圧は、抵抗を梯子型に組み合わせたD/A変換回
路46を介して重み付けされたディジタル信号を入力す
ることにより印加される。さらに、イオン書込みヘッド
7に対する入力信号は、各々が別の重みを持つシリアル
信号47とされ、各々のシリアル信号47に対応するシ
フトレジスタ48によりパラレル信号に変換される。ま
た、このパラレル信号は、一旦ラッチ49に保持された
後、ラッチ信号50により、ゲート回路51に出力さ
れ、ゲート回路51によりストローブ信号52とのアン
ドを取りD/A変換回路46に入力される。このストロ
ーブ信号52は、個別電極36のゲート電極41に対す
る動作時間を決定する信号である。
【0073】すなわち、本実施例における各個別電極3
6は、個々に絶縁されて定電流特性を有する駆動回路4
3に電気的に接続されており、ヒータ層33は、各加熱
部39を直列に接続している。
【0074】なお、ヒータ層33を分割して複数のグル
ープにする構成とすることにより電力を削減することが
できる。
【0075】つぎに、前述したイオン書込みヘッドの製
造工程について、図6の(a)から(j)により説明す
る。
【0076】まず、ガラス等の絶縁物からなる略平板状
の適宜な基板31の上面に、二酸化ケイ素からなる熱絶
縁層32と、窒化タンタルからなるヒータ層33と、タ
ンタルからなる導電層38とを公知の薄膜形成方法を用
いて順次成膜する。そして、ヒータ層33および導電層
38の所定の位置をエッチング等により同一形状に除去
して、図6の(a)および(b)に示すように、ヒータ
層33および導電層38を所定の形状に形成する。つい
で、導電層38の所定の位置をエッチング等により除去
して、図6の(c)および(d)に示すように、ヒータ
層33の所定の部位を露出させ、画素数に対応した所定
の数の加熱部39を形成する。
【0077】つぎに、SiO2 からなる中間絶縁層34
を公知の薄膜形成方法を用いて同様にして成膜した後
に、図6の(e)および(f)に示すように、タンタル
等の金属からなる個別電極36を公知の薄膜形成方法お
よびエッチングを用いて画素数に対応した所定の数だけ
形成する。
【0078】つぎに、SiO2 からなる絶縁層42と、
タンタル等の金属からなるゲート電極41とを順次同様
にして成膜た後、図6の(g)および(h)に示すよう
に、ゲート電極41の所定の位置をエッチング等により
除去して、所望の大きさの開口40を形成する。つい
で、絶縁層42の所定の位置をエッチング等により除去
して、図6の(i)に示すように、開口40の下方に位
置する個別電極36を露出させる。
【0079】つぎに、個別電極36上に強誘電体を含有
する電着液を泳動電着させて電着膜を成膜することによ
り電子放出部37を形成し、イオン書込みヘッドの製造
が完成する。なお、電子放出部37を形成する場合に
は、電子放出部37を形成する前工程にてゲート電極4
1上にフォトレジスト等により適宜な離型層(図示せ
ず)を形成しておき、電子放出部37を形成した後に離
型層を除去するとよい。
【0080】つぎに、前述したイオン書込みヘッド7の
電子放出部37の形成について更に詳しく説明する。
【0081】本実施例の電子放出部37を形成するに
は、まず、強誘電体を主成分とする電着液を形成する。
この電着液は、チタン酸バリウム等のペロブスカイト型
の強誘電体粉末を湿式粉砕によって粒径1μm以下程度
に粉砕し、純水にて洗浄し水酸化バリウム等の不純物を
除去する。つぎに、メタノールに電解質としての純水1
%(wt%)、塩化カルシウム0.0012%(wt
%)を加えて電解液を形成する。つぎに、前記電解液に
強誘電体化合物の粉末を0.15%加えることにより電
着液を形成する。この電着液のPHは7弱、導電率は3
0μS/cm程度である。このとき、強誘電体化合物自
体は、化学的に安定で水への溶解度が小さいが、未反応
のバリウムおよびチタン等の酸化物は水と反応して水酸
化物となって水に溶解し、電着液の抵抗率を低下させる
ため予め取り除く必要がある。また、電解液中の塩化カ
ルシウムは、電着液中でカルシウムイオンと塩素イオン
とに電離し、形成される電着膜中に水酸化カルシウムと
して取り込まれる。ついで、電着液を攪拌した後、数時
間静置することにより、粒径の大きい強誘電体化合物を
沈降させて除去し、電着液の製造が完了する。
【0082】つぎに、イオン書込みヘッド7の個別電極
36を陰極とし、陽極にイオン化しにくい白金を用いて
50V程度の電圧を加えて泳動電着を行うことにより、
各個別電極36上に電着膜が成膜される。この泳動電着
時の電流密度は70mA/cm2 程度、電着速度は1μ
m/min程度とするとよい。
【0083】つぎに、大気中において200〜300℃
程度で数時間加熱する熱処理を施してメタノールを除去
し、その後、600℃程度の温度で大気中あるいは真空
中にて数時間加熱することにより、各個別電極36上に
電子放出部37が形成される。なお、電着膜中に取り込
まれた水酸化カルシウムは、熱処理によって一部が大気
中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムとなり、残り
は酸化カルシウムとなり、これらのカルシウム化合物
は、強誘電体(強誘電体化合物)の粉体の間を固めるセ
メントの役目をし、各個別電極36上に形成された電子
放出部37となる電着膜を強固なものとする。
【0084】つぎに、本実施例のイオン書込みヘッド7
を真空槽に入れ、電子放出部37を加熱して電子放出量
(エミッション)を評価した。加熱温度を徐々に高く
し、エミッションが微小電流領域から増加する過程を記
録した。各々の温度に対するエミッションは、一般的な
バリウムやカルシウムの酸化物被覆型の熱電子放出素材
と同様のレベルであり、仕事関数がほぼ等しいことが確
認できた。また、その温度で数時間動作させた場合に、
特性が安定していることが確認できた。
【0085】ついで、真空槽の圧力を真空状態から大気
圧状態に向かって徐々に高くし、最終的に大気圧中での
特性を評価したところ、個別電極36とゲート電極41
との間の電界を大きくすることにより、電子放出部37
から電子を効率的に放出できることが判明した。そし
て、電子放出部37から取り出せる電流は、個別電極3
6とゲート電極41との間の電界に比例し、その間の距
離に反比例する関係にあるとともに、大気中において取
り出せる電流は、真空中における場合に比較して1/1
00から1/1000程度であることが判明した。
【0086】つぎに、本実施例のカラープリンタに用い
るイオン書込みヘッドの他の例について図7から図10
により説明する。
【0087】図7はイオン書込みヘッドの他の例の要部
の構成を示す縦断面図であり、図8はゲート電極と絶縁
層を省いた平面図であり、図9は図8の側断面図であ
り、図10は駆動回路を示す回路図である。
【0088】本実施例のイオン書込みヘッド7aは、前
述したイオン書込みヘッド7の個別電極36がヒータ層
33の機能を兼ねるとともに、個別電極36をグループ
化した構成としたものである。
【0089】図7から図9に示すように、本実施例のイ
オン書込みヘッド7aは、基板31上に熱絶縁層32が
配設されており、この熱絶縁層32の上面には、前述し
た第1実施例のヒータ層33および個別電極36を兼用
するための所定の形状の加熱個別電極層53が配設され
ている。そして、加熱個別電極層53の上面には、導電
層38が配設されている。さらに、加熱個別電極層53
および導電層38は、同一の所定の形状にエッチングさ
れている。また、加熱個別電極層53上の導電層38の
所定の位置はエッチング等により除去されており、これ
により、加熱個別電極層53の発熱を電子放出部37に
対して集中させる加熱部39aと、分解能(画素数)に
対応したカソード電極と称される個別電極36aとが形
成されている。この個別電極36aは、例えば、直径3
0μm程度の大きさとされ、図7および図8に示すよう
に左右方向(印字幅方向)に一列状に整列配置されてい
る。そして、各個別電極36aの上面には、荷電粒子
(イオン)を生成するための電子を放出し得る電子放出
部37が配設されている。また、熱絶縁層32上には、
各電子放出部37を中心とした、例えば、直径20μm
程度の円形の開口40を有するゲート電極41が適宜な
厚みの絶縁層42を介して配設され、全体として略平板
状に形成されている。
【0090】前記加熱個別電極層53の素材としては、
白金、タンタル、モリブテン、タングステン等が適して
いる。
【0091】すなわち、本実施例のイオン書込みヘッド
7aにおいては、加熱個別電極層53の導電層38に覆
われていない部位が、個別電極36aとされるとともに
各電子放出部37を加熱するための加熱部39aとさ
れ、個別電極36a上に電子放出部37が直接形成され
る構成になっている。また、図8に示すように、本実施
例における加熱個別電極層53は、4個の個別電極36
aが1組となるようにグループ化されている。この1グ
ループ中の個別電極36aの数は、イオン書込みヘッド
7aの分解能や設計コンセプト等により決定すればよ
く、特に、本実施例の個別電極36aの数に限定される
ものではない。
【0092】図10に示すように、本実施例のイオン書
込みヘッド7aの駆動回路43aは、各個別電極36a
を時分割して加熱するように構成されており、加熱用電
源VHが絶縁型のDC/DC変換回路54および各個別
電極36a毎の継断用のスイッチとしてのヒータ切換回
路55を介して各個別電極36aに接続されている。そ
して、ヒータ切換回路55には、各個別電極36aに対
応するフォトカプラ56を介してヒータ切換回路55を
継断するヒータ切換信号57が入力されるようになって
いる。その他の構成は、前述した第1実施例の駆動回路
43と同様である。
【0093】このような構成とすることにより本実施例
は、前述したイオン書込みヘッド7と同様の効果を奏す
るとともに、加熱部39aを兼ねた個別電極36a上に
電子放出部37を直接形成する構成とすることにより、
製造工程が簡略化され製造工程の数を削減し、経済的負
担を確実に低減することができるとともに、小型化を図
り、熱容量を(蓄熱量)を小さくすることができるの
で、温度変化に対する応答性を向上させ、電子放出部3
7が電子を放出するための加熱時間を短くすることがで
きる。また、第1実施例における中間絶縁層34を省く
ことができるので、温度勾配がなく、熱の利用効率を確
実に向上させることができる。
【0094】つぎに、本実施例のカラープリンタに用い
るイオン書込みヘッドのさらに他の例について図11か
ら図15により説明する。
【0095】図11は本実施例のカラープリンタに用い
るイオン書込みヘッドのさらに他の例の要部の構成を示
す縦断面図であり、図12は図11の平面図であり、図
13はゲート電極と絶縁層を省いた要部の構成を示す平
面図であり、図14は図13の側断面図であり、図15
は駆動回路を示す回路図である。
【0096】本実施例のイオン書込みヘッド7bは、前
述したイオン書込みヘッド7aの各個別電極36aに対
応するようにゲート電極41を分割した構成としたもの
である。
【0097】図11から図14に示すように、本実施例
のイオン書込みヘッド7bは、加熱個別電極層53に形
成された各個別電極36aに対応するように、絶縁層4
2により分割されたゲート電極41aが配設されてお
り、加熱個別電極層53の形状もゲート電極41aに対
応するように形成されている。その他の構成は、前述し
たイオン書込みヘッド7aと同様である。
【0098】図15に示すように、本実施例のイオン書
込みヘッド7bの駆動回路43bは、各ゲート電極41
aを時分割して加熱するとともに、各個別電極36aを
グループ毎に加熱するように構成されており、潜像書き
込み用電源VLは、各ゲート電極41a毎の継断用のス
イッチとしてのゲート切換回路58を介して各ゲート電
極41aに接続されている。このゲート切換回路58
は、ゲート切換信号59により動作するようにされてい
る。また、加熱用電源VHは、絶縁型のDC/DC変換
回路54を介して4個単位でグループ化された個別電極
36aに接続されている。その他の構成は、前述した駆
動回路43aと同様である。
【0099】つぎに、本実施例のカラープリンタに用い
る各イオン書込みヘッド7A(符号はイオン書込みヘッ
ド7,7a,7bを総称する)のゲート電極41A(符
号はゲート電極41、41aを総称する)と誘電体ベル
ト6との距離Gを一定に保持する構造について図16か
ら図18により説明する。
【0100】図16は本実施例のカラープリンタに用い
るイオン書込みヘッドのゲート電極と潜像担持体の距離
を一定に保持する構造の一例を示すものであり、(a)
は斜視図、(b)は縦断面図である。
【0101】本実施例においては、イオン書込みヘッド
7Aに適宜なベルト保持部材60が配設されており、誘
電体ベルト6をイオン書込みヘッド7Aに対して位置決
めし、イオン書込みヘッド7Aの図示しないゲート電極
41Aと誘電体ベルト6の表面との距離を一定に保させ
るようになっている。この場合には、誘電体ベルト6の
厚さを一定とすることが肝要である。
【0102】このような構成によれば、イオン書込みヘ
ッド7Aの位置を簡単に固定できるので、イオン書込み
ヘッド7Aのゲート電極27Aと誘電体ベルト6との距
離を一定に保持するうえで有利である。
【0103】図17は本実施例のカラープリンタに用い
るイオン書込みヘッドのゲート電極と潜像担持体の距離
を一定に保持する構造の他の例を示すものである。
【0104】本実施例においては、誘電体ベルト6の表
面をイオン書込みヘッド7Aの表面を覆うように配設し
たベルト保持部材60a側に押しつけて距離を一定に保
持させたものである。そして、本実施例のベルト保持部
材60aには、イオン書込みヘッド7Aの下流側表面6
1を誘電体ベルト6の表面に形成された潜像を乱さない
ように適宜な絶縁体からなる絶縁層62で形成したもの
である。
【0105】なお、イオン書込みヘッド7Aの下流側表
面61を誘電体ベルト6の表面と接触しないようにする
とともに、イオン書込みヘッド7Aの上流側表面63に
導電性の材料からなる導電層64を形成し、誘電体ベル
ト6の除電を行なうようにしてもよい。
【0106】図18は本実施例のカラープリンタに用い
るイオン書込みヘッドのゲート電極と潜像担持体の距離
を一定に保持する構造のさらに他の例を示すものであ
る。
【0107】本実施例は、図17に示す構造に、イオン
書込みヘッド7Aの表面から流体(空気)を誘電体ベル
ト6に向かって噴射させ、誘電体ベルト6をイオン書込
みヘッド7Aの表面から一定の高さに浮上させるように
したものである。
【0108】本実施例においては、ヘッド保持部材55
aの表面に複数の噴射孔65を設けるとともに、各噴射
孔65を流れる空気の流量のバランスを保つための適宜
なオリフィス66を各噴射孔65に連接する各流路67
に設け、加圧空気を各流路67に対して供給自在とした
ものである。なお、誘電体ベルト6のイオン書込みヘッ
ド7Aに対する浮上量は50μm程度とするとよい。
【0109】このような構成によれば、誘電体ベルト6
はイオン書込みヘッド7Aと接触しないため、イオン書
込みヘッド7Aの表面の導電性の有無の影響を受けるこ
とがない。また、空気の圧力により誘電体ベルト6の表
面に付着する図示しない現像剤を外部に排除することが
できるので、電子放出部37に現像剤が付着するという
不都合を確実に防止することもできる。
【0110】つぎに、本発明に係るカラープリンタの画
像形成方法の第1実施例について本実施例のカラープリ
ンタ1を用いて図19により説明する。
【0111】図19の(a)および(b)は本発明に係
るカラープリンタの画像形成方法の第1実施例を示すも
のであり、(a)は最初の色の現像剤による硬化現像剤
層を形成した状態を示す説明図であり、(b)はカラー
現像剤層を形成した状態を示す説明図である。
【0112】図1に示す本実施例のカラープリンタ1が
駆動されると、初期状態(潜像が書き込まれる前)の誘
電体ベルト6の表面電位は除電手段19によって0Vと
される。
【0113】そして、図示しない画像データに基づい
て、最初の色の現像剤、例えばY現像剤に対応する第1
の潜像がイオン書込みヘッド7により誘電体ベルト6の
表面に形成される。この、第1の潜像は、誘電体ベルト
6の走行によって選択的に上方に駆動されたY現像剤が
内部に収納されたY現像器11Yを通過することによ
り、Y現像剤と接触し、誘電体ベルト6の表面にY現像
剤が現像されて顕像化する。この誘電体ベルト6の表面
に顕像化されたY現像剤は、像硬化手段18を構成する
赤外線ランプ20により加熱されて軟化し、少なくとも
表面が溶融した半溶融状態とされ、相互に隣位するY現
像剤どうしが結びつき、その後、像硬化手段18を構成
する紫外線ランプ22による紫外線の照射を受けて硬化
する。
【0114】つまり、誘電体ベルト6の表面にY現像剤
による硬化現像剤層68Yが形成される。この状態を図
19の(a)に示す。
【0115】ついで、Y現像剤による硬化現像剤層68
Yが形成された誘電体ベルト6は、グリッド25に交流
電圧が印加された除電手段19を通過することにより、
表面電位が0Vとされ除電される。
【0116】つぎに、図示しない画像データに基づい
て、つぎの色の現像剤、例えばM現像剤に対応する第2
の潜像がイオン書込みヘッド7により、Y現像剤による
硬化現像剤層68Yが形成された誘電体ベルト6の表面
に形成される。この時、レジストレーションを確保する
ために、第1の潜像を形成するときに誘電体ベルト6上
にマーキングし、このマーキングを検出することによ
り、潜像形成のタイミングを制御することが好ましい。
【0117】ついで、前述した第1の潜像と同様にし
て、硬化現像剤層68Mが硬化現像剤層68Yの上に形
成され、以下、同様にして、硬化現像剤層68Cが硬化
現像剤層68Mの上に、硬化現像剤層68Bkが硬化現
像剤層68Cの上に順次形成される。つまり、誘電体ベ
ルト6が4回転することにより誘電体ベルト6の表面
に、硬化現像剤層68Y、硬化現像剤層68M、硬化現
像剤層68Cおよび硬化現像剤層68Bkが順次同一位
置に積層されカラー現像剤層69が形成される。この状
態を図19の(b)に示す。
【0118】つぎに、誘電体ベルト6の表面にカラー現
像剤層69が形成されると、転写定着手段15を構成す
るヒータ16および加圧ロール17ならびに給紙ローラ
27等が駆動され、転写定着手段15を構成するヒータ
16の熱および弾性を有する加圧ロール17の圧力によ
り、誘電体ベルト6の表面に形成されているカラー現像
剤層69が給紙装置26から送出された記録媒体14に
同時に転写および定着され、記録媒体14にカラーの画
像が形成される。
【0119】なお、誘電体ベルト6の表面に形成されて
いるカラー現像剤層69が給紙装置26から送出された
記録媒体14に転写および定着されると、誘電体ベルト
6を清浄するクリーニング手段を構成する金属製のブレ
ード9が誘電体ベルト6に当接し、誘電体ベルト6の表
面に付着している残留現像剤やその他の付着物等がブレ
ード9によって誘電体ベルト6から掻き落とされてクリ
ーナ10の内部に収納される。
【0120】つぎに、前述した構成からなる画像形成方
法を用いた本実施例のカラープリンタの作用について更
に詳しく説明する。
【0121】本実施例のイオン書込みヘッド7を駆動さ
せ、図3から図5に示すヒータ層33に加熱用電源VH
の電流を通電すると、ヒータ層33に形成された加熱部
39が発熱し、この加熱部39の発熱は、個別電極36
および電子放出部37を所定温度に加熱する。そして、
加熱された電子放出部37は、熱電子放出の原理によっ
て電子(熱電子)を電子放出部37の外側の空間に放出
する。
【0122】前記電子放出部37の外側の空間へ放出さ
れた電子は、個別電極36とゲート電極41との間に印
加された電子加速用電源VEの電圧により形成される電
界によって加速された後、ゲート電極41と誘電体ベル
ト6との間の空間で酸素分子に捕捉され、酸素イオンと
なり荷電粒子としてのマイナスの極性のイオン(図示せ
ず)が生成される。このイオンは、ゲート電極41と誘
電体ベルト6の背面電極30との間に印加される潜像書
き込み用電源VLの電圧により形成される電界によって
誘電体ベルト6の表面に向かって移動する。
【0123】また、本実施例のイオン書込みヘッド7
は、従来からある薄膜形成方法およびエッチング等を用
いて各個別電極36を一列状に形成し、その上方に電子
放出部37を電着させることにより形成されており、複
雑で微細な構造の各個別電極36および電子放出部37
を容易に形成することができるとともに、ライン状に形
成することができ、イオン書込みヘッド7の解像度を容
易に向上させることができる。
【0124】つぎに、イオンの生成およびイオンの移動
について説明する。
【0125】本実施例においては、ゲート電極41と誘
電体ベルト6との間のギャップGが100μmとされ、
ゲート電極41の電位は誘電体ベルト6の背面電極30
に対して−500〜−600Vとされており、ゲート電
極41と誘電体ベルト6との間の電界は5〜6KV/m
mにされている。この電界の値は、ゲート電極41と誘
電体ベルト6との間のギャップGにおける大気中の火花
放電電圧の半分程度の値である。
【0126】また、電子放出部37を加熱することによ
り電子を大気中に放出させた場合に、大気圧の空気中で
の電子の平均自由行程は約400nm、大気中の酸素分
子の平均自由行程は64nmであり、放出された電子は
100μmのギャップGの間をドリフトする間に、10
3 〜104 回大気中の気体分子と衝突し、酸素分子や水
蒸気の分子に確率的に捕捉されて荷電粒子としてのマイ
ナスの極性のイオン(O2 イオン)が生成される。こ
のとき、酸素分子に低エネルギーの電子が捕捉される確
率は、2×10-4程度で、誘電体ベルト6の表面には、
イオンと電子とが混ざりあった状態でイオン流となって
到達して誘電体ベルト6の表面にマイナスの極性の電荷
を与え、誘電体ベルト6の表面にマイナスの極性の微細
な潜像が形成される。
【0127】つまり、初期状態(潜像が書き込まれる
前)の誘電体ベルト6の表面電位は除電によって0Vと
されており、誘電体ベルト6の表面に到達したマイナス
の極性のイオンから電子を受け取り、その表面にマイナ
スの極性のイオンの到達量に比例した電位の潜像が形成
される。このとき、誘電体ベルト6の表面に到達するイ
オンおよび電子は、電気力線に平行に移動するので、潜
像電位が飽和するまではその広がりを無視することがで
きる。この潜像の電位の最大値は、潜像書き込み用電源
VLの電圧に近い値で飽和する。
【0128】したがって、潜像の電位が飽和した後に誘
電体ベルト6の表面に到達したマイナスの極性のイオン
は、誘電体ベルト6の表面に沿って潜像電位の小さい方
に移動し、その部分の表面に電荷を与える。すなわち、
誘電体ベルト6上の潜像は同心円状に広がることとな
る。この潜像の広がりは、ゲート電極41と誘電体ベル
ト6との間のギャップGが短いほど少なくなる。
【0129】前記イオンの質量は、電子の5.9×10
4 倍程度であり、前記ゲート電極41と誘電体ベルト6
の背面電極30との間の電界によるイオンの移動速度は
100m/S程度とされ、100μmの前記ギャップG
間のイオンの移動時間は1μS程度となる。
【0130】ここで、画像形成の解像度を300DP
I、誘電体ベルト6の移動速度(プロセス速度)を10
0mm/Sとすると、一つの画素(ドット)の大きさは
約84.67μm角で、1ラインの書き込みに要する時
間は847μSとなり、イオンの移動速度は、1ライン
の書き込み時間より十分に短いので、潜像の書き込みの
障害にはならない。
【0131】また、電子放出部37からのエミッション
が少ない場合には、ゲート電極41の電圧は電子放出部
37の電位に対してマイナスとなり、電子放出部37の
周囲の空間の開口部25に近い部分の電位がマイナスと
なって、イオンおよび電子からなるイオン流は、ゲート
電極41の開口40の中心部に収束する。このゲート電
極41の開口40に対するイオン流の収束率は、最大で
3倍程度になる。
【0132】つまり、誘電体ベルト6上に形成される潜
像の大きさは、誘電体ベルト6の表面に到達するマイナ
スの極性のイオンの量が少ない場合には、電気力線が到
達する小さい直径に集中し、到達するイオンの量が増え
るにともない潜像のマイナスの極性の電位が上昇し、誘
電体ベルト6の表面に到達する電気力線が広がる。それ
に連れて到達するマイナスの極性のイオンが誘電体ベル
ト6の表面上に同心円状に広がり潜像の面積が拡大する
こととなる。
【0133】したがって、発生するイオンの量に対する
潜像の面積の直線性を極めて高くすることができる。
【0134】すなわち、潜像を現像剤により顕像化した
現像とする場合において、現像剤の付着量の直線性は、
潜像の電位が中間調を持つ場合と一定電位の潜像の面積
が変化する場合とでは、面積階調の方が低い印字濃度領
域においても微細な面積の潜像を形成することができ、
広範囲の面積階調による印字が可能になるので、本実施
例のカラープリンタ1は、階調の再現性が極めて優れた
高品位の印字品質を得ることができる。この印字品質
は、文字の印字等の高い解像度が要求される用途に用い
られている高い解像度を有する電子写真方式の印字品質
に対しても優れている。
【0135】前記潜像の面積の拡大は無制限に起きるわ
けでなく、ゲート電極41と誘電体ベルト6の背面電極
30との間に印加された電界によって到達するイオンの
量に応じた一定の範囲に制限される。また、形成される
潜像の電位も、ゲート電極41と誘電体ベルト6の背面
電極30との間に印加される電圧に近いほぼ一定の値に
制限される。
【0136】前記ゲート電極41と誘電体ベルト6との
間のギャップGは、現像剤の侵入によるショートの危険
性や、誘電体ベルト6を走行させた場合のゲート電極4
1と誘電体ベルト6との間のギャップGの精度により制
限されるが、ゲート電極41と誘電体ベルト6との間の
ギャップGは、略一定の距離Gを常に保持するように前
述した構成にすることが好ましい。
【0137】なお、大気中に存在するプラスの極性のイ
オンは、ゲート電極41と誘電体ベルト6との間の電界
により、イオン書込みヘッド7の表面に形成され面積が
大きく電位が最もマイナスとなるゲート電極41の表面
に衝突するので、電子放出部37をスパッタし消耗させ
る確率は極めて小さく、電子放出部37は、長期間に亘
り安定した機能を保持することができる。
【0138】また、イオンが移動する速度は電界の大き
さに比例するため、絶縁破壊しない範囲内で高い電界と
することが好ましい。
【0139】つぎに、潜像形成に必要な電流について説
明する。
【0140】前記誘電体ベルト6の表面に形成される潜
像の電位は、誘電体ベルト6に到達するイオンまたは電
子の電荷と誘電体ベルト6の誘電体層30の静電容量の
比率で決まる。ここで、誘電体ベルト6の誘電体層30
の膜厚を20μm、その誘電率を2.5とすると、1c
2 当たりの静電容量は110.7pFとなる。この誘
電体ベルト6の誘電体層30をOVから−500Vまで
帯電させるのに要する電荷は55.35nCである。誘
電体ベルト6の画像記録の幅を210mm、プロセス速
度を100mm/sとすると、イオン書込みヘッド7全
体で必要な電流は11.62μAである。印字部の長さ
を210mmとした場合の画素数は、300DPIで2
480個、400DPIで3307個となり、各個別電
極36当たりの平均電流は300DPIで4.69n
A、400DPIで3.51nAとなる。
【0141】前記個別電極36の大きさを直径30μm
とすると、その面積は7.07×10-6cm2 で、電流
密度は、300DPIで663μA/cm2 、400D
PIで497μA/cm2 となる。そして、電流密度の
点では、個別電極36を真空中で動作させる場合の10
0mA/cm2 よりもかなり小さいが、イオンまたは電
子が大気中で散乱されて移動度が低下することを考慮に
いれると同等のレベルである。この個別電極36の大き
さは、電流密度と、加工技術による寸法精度によって制
限される。
【0142】つぎに本実施例の現像剤を用いた場合の階
調再現性について説明する。
【0143】本実施例の現象剤を用いた場合の階調再現
性は、現像剤の粒径が決定要因となる。現在の粉砕法に
よる高画像度現像剤の代表的な粒径は、7μm程度であ
り、潜像の大きさの下限は14μm程度とされている。
この場合のドット面積は153.9μm2 で、潜像の面
積比は、300DPIで45.9倍、400DPIで2
6.2倍となり、潜像の大きさの直線性が高いため、各
画素の印字濃度が上記の面積比で決定される最低値より
大きい場合には、ディザの処理は不要となる。また、印
字濃度が上記の面積比の最低値より小さい場合には、各
色8ビットの階調再現を得るためには、3×3の9ドッ
トや、4×4の16ドット単位のマトリクスのディザを
用いるとよい。
【0144】つぎに、イオン書込みにおける解像度につ
いて説明する。
【0145】本実施例のカラープリンタによれば、三原
色に各々8ビット(256階調)合計167万色が殆ど
ディザを用いないで再現でき、画像の解像度は写真や昇
華型に近いレベルとすることができる。
【0146】カラーのビットマップの画像の場合、情報
量の制限のために大部分のデータの画素はイオン書込み
ヘッド7によって構成される画像の画素数よりも少な
く、ソフトウェアにより拡大して印字することになる。
代表的な画素数として横640ドット、縦480ドッ
ト、24ビット(167万色)の情報量はデータを圧縮
しない場合900kバイトとなる。その画像を横8c
m、縦6cmの大きさで印字する場合の解像度は8ドッ
ト/mm(約200DPI)となる。解像度が通常のペ
ージプリンタと同じ300〜400DPIあれば、特別
に解像度が高い画像の印字を行なう場合以外は忠実な再
現性を得ることが可能である。
【0147】したがって、本実施例のカラープリンタ1
によれば、濃度階調の再現性において電子写真方式等に
対し圧倒的に優れているが、階調のない文字の印字にお
いては印字ヘッドの解像度が画質を決定する要因とな
る。印字ヘッドとしてのラインヘッドの画素が並ぶ方向
(主走査方向)の解像度は、印字ヘッドの解像度により
決まるが、本実施例のイオン書込みヘッド7における画
素の数となる個別電極36の数は、誘電体ベルト6また
は印字媒体が移動する方向(副走査方向)に対して細分
化(増加)させることが容易であり、文字の印字の場
合、イオン書込みヘッド7における個別電極36の数を
増加させることにより、印字した文字の縁のぎざぎざを
円滑にすることができる。
【0148】さらに、本実施例のイオン書込みヘッド7
によれば、潜像形成に必要な量だけのイオンをリアルタ
イムに発生させることができるとともに、駆動回路43
の集積化が容易になり、イオン書込みヘッド7自身を小
型化、低価格化することができるとともに、この様な小
型のイオン書込みヘッド7をカラープリンタ1に用いる
ことにより、カラープリンタ1の小型化を図ることがで
きる。
【0149】そして、本実施例のカラープリンタ1は、
潜像担持体として誘電体ベルト6を用いているために、
像を硬化させるための紫外線を照射した場合においても
誘電体ベルト6の特性が変化(劣化)することがなく、
誘電体ベルト6の表面に形成した像に紫外線を照射して
これを硬化した硬化現像剤層68を確実に形成すること
ができるとともに、従来の感光体を用いた場合と異な
り、誘電体ベルト6の表面に形成した1色目の硬化現像
剤層68が、2色目の現像動作によって混色したり乱れ
るのを確実に防止することができるので、高品質のカラ
ー画像を確実に形成することができる。
【0150】さらに、誘電体ベルト6は、従来の感光体
に比較して耐熱性が十分に高いので、紫外線を照射して
硬化させた硬化現像剤層68に十分な熱を付与すること
ができるので、記録媒体14に対する誘電体ベルト6上
に形成したカラー現像剤層69の転写および定着を良好
に行うことができる。
【0151】なお、像硬化手段18を動作させずに、誘
電体ベルト6上に顕像化した像を転写定着手段15によ
って記録媒体14に転写および定着させることにより単
色カラーのカラー画像を記録媒体14に簡単に形成する
こともできる。
【0152】つぎに、本発明に係るカラープリンタの画
像形成方法の第2実施例について本実施例のカラープリ
ンタ1を用いて図20により説明する。
【0153】図20は本発明に係るカラープリンタの画
像形成方法の第2実施例のカラー現像剤層を形成した状
態を示す説明図である。
【0154】本実施例においては、図20に示すよう
に、誘電体ベルト6表面に、最終色になるBk現像剤に
よる像を形成した後に、Bk現像剤による像を像硬化手
段18により硬化せず、C現像剤による硬化現像剤層6
8Cの上に、Bk現像剤による未硬化の像からなる未硬
化現像剤層68aを積層したカラー現像剤層69aを形
成したものである。このような構成とすることにより前
述した第1実施例と同様の効果を奏するとともに、BK
現像剤による未硬化の像からなる未硬化現像剤層68a
を硬化するために誘電体ベルト6を1周させずに転写定
着手段15による記録媒体14へのカラー現像剤層69
aの転写および定着を行うことができるので、印字速度
をより向上させることができる。
【0155】なお、前述した第1実施例のカラープリン
タの画像形成方法と第2実施例のカラープリンタの画像
形成方法とは、同一のカラープリンタ1に適用すること
ができるので、図示しない適宜な制御部を設けることに
より、必要に応じて使い分けをすることもできる。
【0156】図21は本発明に係るカラー画像形成方法
を適用する本発明のカラープリンタの第2実施例を示す
構成図である。
【0157】本実施例のカラープリンタ1aは、現像剤
として、初期状態で溶媒中に分散しており、紫外線を照
射することにより硬化(固化)する湿式トナーと称され
る液体状の液状現像剤が用いられており、本実施例にお
いては、前述した第1実施例の現像器11の代わりに4
体の噴流式の液体現像器70が配設されている。この4
体の液体現像器70は、誘電体ベルト6の走行方向上流
側から順に、Y液体現像器70Y、M液体現像器70
M、C液体現像器70C、Bk液体現像器70Bkが配
設されており、Y液体現像器70YにはY色の液体現像
剤(Y液体現像剤)、M液体現像器70MにはM色の液
体現像剤(M液体現像剤)、C液体現像器70CにはC
色の液体現像剤(C液体現像剤)、Bk液体現像器70
BkにはBk色の液体現像剤(Bk液体現像剤)が供給
可能とされている。つまり、本実施例においては、カラ
ー画像を形成するためにY、M、C、Bkの4色の液体
現像剤が用いられている。
【0158】前記各液体現像器70は、誘電体ベルト6
に対向するように配置されており、液状現像剤の流下に
より潜像の顕像化を行うとともに、液体現像剤の出入口
をキャッピング(図示せず)することにより液体現像器
70の内部に収納された液体現像剤の蒸発を防止するよ
うになっている。そして、噴流式の液体現像器70は、
磁気カップリングで動力が伝達されるスクリュウにより
噴流を形成するようにされており、図示しないトナー濃
度検出機構により液体現像剤と溶媒とが液体現像器70
の内部に個別に供給されるようにされるとともに、現像
時に誘電体ベルト6上に形成された潜像に対応する色の
液体現像剤が収納された液体現像器70のみが選択的に
所定のタイミングで選択的に駆動してに噴流を形成する
ようになっている。その他の構成は、前述した第1実施
例のカラープリンタ1と同様とされている。
【0159】また、本実施例のカラープリンタ1aは前
述した第1実施例のカラープリンタ1と同様の画像形成
方法によって動作するようになっている。
【0160】ここで、本実施例のカラープリンタ1aに
用いる液体現像剤について説明する。
【0161】本実施例のカラープリンタ1aに用いる液
体現像剤は、紫外線を照射することにより硬化(固化)
する湿式トナーと称される液体状のものである。この現
像剤は、粒径1μm程度以下に微粒子化されUV硬化性
のオリゴマー、モノマー中に分散されている。
【0162】なお、C,M,Y,Bkの4色の現像剤を
用いる際に、最後の色、すなわち4色目を硬化させずに
用紙(記録媒体14)に対して転写を行なうプロセスを
採用するのであれば、4色目の現像剤は紫外線によって
硬化する成分を含有しないものとなる。
【0163】前記液体現像剤は、オリゴマー(プレポリ
マー、光重合性低重合体)、モノマー(反応性希釈剤、
光重合性単量体)および光重合開始剤を主体とし、これ
に各色に対応した着色剤(顔料)および各種の添加剤を
含有させることにより形成されている。
【0164】前記液体現像剤のオリゴマーとしては、ポ
リエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレ
タンアクリレート、ポリオールアクリレート等を例示す
ることができる。
【0165】前記液体現像剤のモノマーとしては、低粘
度、低臭気、皮膚刺激性が低く、溶解力が高い単官能モ
ノマー、多官能モノマーが例示でき、単官能モノマーの
具体例としては、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル
(HEMA)、2−エチルヘキシルアクリート等が例示
でき、多官能モノマーの具体例としては、二官能モノマ
ーである1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート等や、三官能モノ
マーであるトリメチロールプロパントリアクリレート
(TMPTA)、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト等を例示することができる。また、モノマーの含有量
としては、これが少なくなると現像剤成型時の粘度が高
くなりすぎ、混合が困難になる傾向があり、この範囲よ
りモノマーが多くなると粘度が低すぎて粒子化が困難に
なる傾向がある。
【0166】前記液体現像剤の光重合開始剤(増感剤)
としては、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン
を例示することができる。この光重合開始剤は、その含
有量が少なくなると硬化しにくくなる傾向があり、逆に
多くなると保存安定性が劣化する傾向がある。
【0167】前記液体現像剤の着色剤としては、Y色の
液体現像剤にはジスアゾイエロー等を例示することがで
き、M色の液体現像剤にはブリリアントカーミン等を例
示することができ、C色の液体現像剤にはフタロシアニ
ンブルー等を例示することができ、Bk色の液体現像剤
にはカーボンブラック等を例示することができる。この
着色剤は、その含有量が少なくなると色がうすくなる傾
向があり、この範囲より着色剤が多くなると液体現像剤
の硬化速度が遅くなる傾向がある。
【0168】前記液体現像剤の添加剤としては、光重合
促進剤として機能するイソプロピルベンゾインエーテ
ル、安定剤(重合防止剤)としてのハイドロキノンモノ
メチルエーテルを例示することができる。
【0169】また、前記液体現像剤は、絶縁性液体から
なる溶媒により所定の濃度とされて用いられる。
【0170】つぎに、液体現象剤を用いた場合の階調再
現性について説明する。
【0171】液体現象剤を用いた場合の階調再現性は、
イオン書込みヘッド7の解像度が決定要因となる。本実
施例におけるイオン書込みヘッド7は、個別電極36の
直径が30μm、ゲート電極41の直径が20μmとさ
れており、潜像の大きさの下限は7μmとなり、潜像の
大きさの上限は、300DPIで84.67μm角、4
00DPIで63.5μm角となる。そして、潜像の直
径が7μmの場合のドット面積は38.5μm2 とな
り、各々の解像度の1画素の面積は、300DPIで7
069μm2 、400DPIで4032μm2 となり、
面積比は、300DPIで183.6倍、400DPI
で104.7倍となり、ディザ無しで概略128階調
(7ビット)程度とすることができる。さらに、2〜4
画素単位のディザにより各色256階調(8ビット)1
67万色の表示が可能である。
【0172】このような構成によっても、本実施例のカ
ラープリンタ1aは、前述した第1実施例と同様の効果
を奏するとともに、液体現像剤を用いることにより、よ
り解像度の高い、高画質のカラー画像を容易に形成する
ことができる。
【0173】図22は本発明に係るカラー画像形成方法
を適用する本発明のカラープリンタの第3実施例の要部
を示す構成図である。
【0174】本実施例のカラープリンタ1bは、液体現
像剤を用いて記録媒体14にカラー画像を形成するのに
用いられるものである。
【0175】図22に示すように、本実施例のカラープ
リンタ1bにおいては、回転自在に支持されるとともに
左右に離間された2本のローラ71,72が配置されて
おり、図22において左方に示すローラ71は、転写定
着手段15aの一部を構成するヒータ73が内部に配置
された定着ローラとされており、定着ローラ71および
ローラ72の何れか一方は駆動ロール、他方は従動ロー
ルとされている。そして、それぞれのローラ71,72
の外周面に接触するようにして誘電体ベルト6が巻回さ
れている。さらに、誘電体ベルト6は、前記各ローラ7
1,72により図22において矢印Aにて示す時計方向
に走行可能とされている。
【0176】前記誘電体ベルト6の上部右方には、誘電
体ベルト6の表面に対向するようにして、誘電体ベルト
6の荷電状態を除去する除電手段19が配設されてい
る。
【0177】そして、図22において右方に示すローラ
72の右側には、誘電体ベルト6を清浄するクリーニン
グ手段としての金属製のブレード9aを有するクリーナ
10が誘電体ベルト6に対向するようにして配設されて
いる。このブレード9aは、常には、誘電体ベルト6に
対して当接するようになっており、誘電体ベルト6の表
面に付着している図示しない残留現像剤やその他の付着
物等がブレード9aによって誘電体ベルト6から掻き落
とされてクリーナ10の内部に収納されるようになって
いる。なお、ブレード9aは、前述した第1実施例のカ
ラープリンタ1のブレード9と同様に、必要に応じて図
示しない駆動機構により誘電体ベルト6に対して接離動
作する構成としてもよい。
【0178】前記誘電体ベルト6の下方には、誘電体ベ
ルト6の走行方向上流側から順に、まずY色(1色目)
の画像に対応する荷電粒子を誘電体ベルト6の表面に付
着させてY液体現像剤に対応した潜像を誘電体ベルト6
の表面に形成する潜像形成手段としてのイオン書込みヘ
ッド7Y、Y色の潜像を顕像化する現像手段としてのY
液体現像器70Y、誘電体ベルト6上にY液体現像剤に
よって顕像化された像を硬化してY液体現像剤による硬
化現像剤層68Yを形成するための像硬化手段18Yお
よび誘電体ベルト6上のY色の潜像を除電するための除
電手段19Yが配置されており、イオン書込みヘッド7
Yの上方には、誘電体ベルト6の背面に当接する電極8
が配設されており、この電極8が接地されて背面電極3
0が形成されている。
【0179】ついで、M色(2色目)の画像に対応する
荷電粒子を硬化現像剤層68Yが形成された誘電体ベル
ト6の表面に付着させてM液体現像剤に対応した潜像を
誘電体ベルト6の表面に形成する潜像形成手段としての
イオン書込みヘッド7M、M色の潜像を硬化現像剤層6
8Yの表面に顕像化する現像手段としてのM液体現像器
70M、誘電体ベルト6上にM液体現像剤によって顕像
化された像を硬化して硬化現像剤層68Yの表面にM液
体現像剤による硬化現像剤層68Mを積層するように形
成するための像硬化手段18Mおよび誘電体ベルト6上
のM色の潜像を除電するための除電手段19Mが配置さ
れており、イオン書込みヘッド7Mの上方には、誘電体
ベルト6の背面に当接する電極8が配設されており、こ
の電極8が接地されて背面電極30が形成されている。
【0180】ついで、C色(3色目)の画像に対応する
荷電粒子を硬化現像剤層68Mが形成された誘電体ベル
ト6の表面に付着させてC液体現像剤に対応した潜像を
誘電体ベルト6の表面に形成する潜像形成手段としての
イオン書込みヘッド7C、C色の潜像を硬化現像剤層6
8Mの表面に顕像化する現像手段としてのC液体現像器
70C、誘電体ベルト6上にC液体現像剤によって顕像
化された像を硬化して硬化現像剤層68Mの表面にC液
体現像剤による硬化現像剤層68Cを積層するように形
成するための像硬化手段18Cおよび誘電体ベルト6上
のC色の潜像を除電するための除電手段19Cが配置さ
れており、イオン書込みヘッド7Cの上方には、誘電体
ベルト6の背面に当接する電極8が配設されており、こ
の電極8が接地されて背面電極30が形成されている。
【0181】ついで、Bk色(4色目:最終色)の画像
に対応する荷電粒子を硬化現像剤層68Cが形成された
誘電体ベルト6の表面に付着させてBk液体現像剤に対
応した潜像を誘電体ベルト6の表面に形成する潜像形成
手段としてのイオン書込みヘッド7Bk、Bk色の潜像
を硬化現像剤層68Cの表面に顕像化する現像手段とし
てのBk液体現像器70Bkが配置されており、イオン
書込みヘッド7Bkの上方には、誘電体ベルト6の背面
に当接する電極8が配設されており、この電極8が接地
されて背面電極30が形成されている。
【0182】前記各イオン書込みヘッド7Y,7M,7
C,7Bk、各液体現像器70Y,70M,70C,7
0Bk、像硬化手段18Y,18M,18C,18Bk
および除電手段19Y,19M,19C,19Bkの構
成は、前述した第2実施例のカラープリンタ1aに用い
られているものと同様とされている。
【0183】前記定着ローラ71の左方には、記録媒体
14を介して常に定着ローラ71に当接する加圧ロール
17が配設されている。この加圧ロール17は、前述し
た第1実施例の加圧ロールと同様である。つまり、本実
施例の転写定着手段15aは、内部にヒータ73が配置
された定着ローラ71および加圧ロール17を有してい
る。
【0184】本実施例のカラープリンタ1bによれば、
誘電体ベルト6の表面の所定位置に、硬化現像剤層68
Y、硬化現像剤層68Mおよび硬化現像剤層68Cが順
に積層された後に、硬化現像剤層68Cの表面にBk色
の像が形成されてカラー現像剤層69aが形成され、こ
のカラー現像剤層69aが転写定着手段15aにより一
括されて記録媒体14に転写および定着されるようにな
っている。
【0185】このような構成からなる本実施例のカラー
プリンタ1bによれば、前述した第2実施例のカラープ
リンタ1aと同様の効果を奏することができるととも
に、印字速度をより向上させることができる。
【0186】なお、前述した第2実施例のカラープリン
タ1aと同様に、必要に応じて硬化現像剤層68Cの表
面に硬化現像剤層68Bkを積層するための像硬化手段
18を設ける構成としてもよい。また、液体現像剤を前
述した第1実施例の粉末状の現像剤としてもよい。さら
に、本実施例のカラープリンタ1bに用いる記録媒体1
4としては、カットシートまたはロール状の連続紙のど
ちらでもよい。
【0187】図23は本発明に係るカラー画像形成方法
を適用する本発明のカラープリンタの第4実施例を示す
構成図である。
【0188】本実施例のカラープリンタ1cは、一般的
に用いられている粉末状の現像剤を用いて記録媒体14
にカラー画像を形成するのに用いられるものである。
【0189】図23に示すように、本実施例のカラープ
リンタ1cには、前述した第1実施例の像硬化手段18
は設けられておらず、代わりに、転写定着手段15を構
成するヒータ16の温度を、例えば130℃程度の転写
定着用の温度と、例えば180℃程度の像硬化用の温度
との2段階に切換え可能としたものである。つまり、本
実施例のヒータ16は、転写定着手段の一部を構成する
とともに、像硬化手段18aとしての加熱装置24を兼
用する構成とされている。さらに、各現像器11の内部
には、加熱により溶融する一般的な粉末状のY,M,
C,Bkの4色の現像剤が収納されている。その他の構
成は前述した第1実施例のカラープリンタ1と同様であ
る。
【0190】このような構成からなる本実施例のカラー
プリンタ1cによれば、前述した第1実施例のカラープ
リンタ1と同様の効果を奏することができる。
【0191】なお、前述した第1実施例のカラープリン
タと同様に、必要に応じて硬化現像剤層68Cの表面に
硬化現像剤層68Bkを積層するように動作させる構成
としてもよい。また、Y,M,Cの3色の現像剤を用い
てもよい。
【0192】図24は本発明に係るカラー画像形成方法
を適用する本発明のカラープリンタの第5実施例を示す
構成図である。
【0193】本実施例のカラープリンタ1dは、記録媒
体14上にカラー画像を直接形成するのに用いられるも
のである。
【0194】図24に示すように、本実施例のカラープ
リンタ1dは、記録媒体14を矢印Eにて示す左方から
右方に向かう走行経路に沿って図示しない適宜な紙送り
装置によって走行可能にされている。
【0195】そして、記録媒体14の走行経路に沿っ
て、走行方向上流側から順に、まず、記録媒体14の荷
電状態を除去する除電手段19、Y色(1色目)の画像
に対応する荷電粒子を記録媒体14の表面に付着させて
Y液体現像剤に対応した潜像を記録媒体14の表面に形
成する潜像形成手段としてのイオン書込みヘッド7Y、
Y色の潜像を顕像化する現像手段としてのY液体現像器
70Y、記録媒体14上にY液体現像剤によって顕像化
された像を硬化してY液体現像剤による硬化現像剤層6
8Yを形成するための像硬化手段18Yおよび記録媒体
14上のY色の潜像を除電するための除電手段19Yが
配置されており、除電手段19,19Y、イオン書込み
ヘッド7Yおよび像硬化手段18Yの上方には、記録媒
体14の背面に当接する電極8が配設されており、この
電極8が接地されて背面電極30が形成されている。
【0196】ついで、M色(2色目)の画像に対応する
荷電粒子を硬化現像剤層68Yが形成された記録媒体1
4の表面に付着させてM液体現像剤に対応した潜像を記
録媒体14の表面に形成する潜像形成手段としてのイオ
ン書込みヘッド7M、M色の潜像を硬化現像剤層68Y
の表面に顕像化する現像手段としてのM液体現像器70
M、記録媒体14上にM液体現像剤によって顕像化され
た像を硬化して硬化現像剤層68Yの表面にM液体現像
剤による硬化現像剤層68Mを積層するように形成する
ための像硬化手段18Mおよび記録媒体14上のM色の
潜像を除電するための除電手段19Mが配置されてお
り、イオン書込みヘッド7M、像硬化手段18Mおよび
除電手段19Mの上方には、記録媒体14の背面に当接
する電極8が配設されており、この電極8が接地されて
背面電極30が形成されている。
【0197】ついで、C色(3色目)の画像に対応する
荷電粒子を硬化現像剤層68Mが形成された記録媒体1
4の表面に付着させてC液体現像剤に対応した潜像を記
録媒体14の表面に形成する潜像形成手段としてのイオ
ン書込みヘッド7C、C色の潜像を硬化現像剤層68M
の表面に顕像化する現像手段としてのC液体現像器70
C、記録媒体14上にC液体現像剤によって顕像化され
た像を硬化して硬化現像剤層68Mの表面にC液体現像
剤による硬化現像剤層68Cを積層するように形成する
ための像硬化手段18Cおよび記録媒体14上のC色の
潜像を除電するための除電手段19Cが配置されてお
り、イオン書込みヘッド7C、像硬化手段18Cおよび
除電手段19Cの上方には、記録媒体14の背面に当接
する電極8が配設されており、この電極8が接地されて
背面電極30が形成されている。
【0198】ついで、Bk色(4色目:最終色)の画像
に対応する荷電粒子を硬化現像剤層68Cが形成された
記録媒体14の表面に付着させてBk液体現像剤に対応
した潜像を記録媒体14の表面に形成する潜像形成手段
としてのイオン書込みヘッド7Bk、Bk色の潜像を硬
化現像剤層68Cの表面に顕像化する現像手段としての
Bk液体現像器70Bkが配置されており、イオン書込
みヘッド7Bkの上方には、記録媒体14の背面に当接
する電極8が配設されており、この電極8が接地されて
背面電極30が形成されている。
【0199】前記各イオン書込みヘッド7Y,7M,7
C,7Bk、各液体現像器70Y,70M,70C,7
0Bk、像硬化手段18Y,18M,18C,18Bk
および除電手段19,19Y,19M,19Cの構成
は、前述した第2実施例のカラープリンタ1aに用いら
れているものと同様とされている。
【0200】ついで、Bk現像器より記録媒体14の走
行方向下流側には、定着手段74が配設されている。こ
の定着手段74は、内部にヒータ75が配置された定着
ロール76を有しており、この定着ローラ76は、図示
しない駆動機構により回転駆動されるようになってい
る。そして、定着ローラ76の上方には、定着ローラ7
6に当接されるゴムローラ等の弾性を有する加圧ロール
77が回転自在に配設されており、この加圧ロール77
は、定着ロール76に従動回転するようにされている。
【0201】また、記録媒体14の走行方向の最も下流
には、記録媒体14としてロール状の連続紙を用いた場
合に、この連続紙を所定の位置で切断するための記録媒
体切断手段78が設けられている。
【0202】本実施例のカラープリンタ1dに用いる記
録媒体14の形態としては、カット紙でも連続紙でもど
ちらでもよい。また、記録媒体14の素材としては、P
ETシート等の樹脂フィルムがイオン書込みヘッド7に
よる潜像の形成と、記録媒体14に形成した潜像を保持
する上で好ましく、イオン書込みヘッド7に対向する面
の抵抗が高い構成のものが特に好ましい。
【0203】このような構成からなる本実施例のカラー
プリンタ1dによれば、記録媒体14の表面の所定位置
に、硬化現像剤層68Y、硬化現像剤層68Mおよび硬
化現像剤層68Cが順に積層された後に、硬化現像剤層
68Cの表面にBk色の現像が形成されてカラー現像剤
層69aが形成され、このカラー現像剤層69aが定着
手段74の熱と圧力とにより一括されて記録媒体14に
定着され、前述した第2実施例のカラープリンタ1aと
同様の効果を奏することができる。
【0204】なお、前述した第2実施例のカラープリン
タ1aと同様に、必要に応じて硬化現像剤層68Cの表
面に硬化現像剤層68Bkを積層するための像硬化手段
18Bkを設ける構成としてもよい。さらに、Y、M,
Cの3色の液体現像剤を用いる構成としてもよい。ま
た、液体現像剤を前述した第1実施例または第4実施例
の現像器に置き換えることもできる。さらにまた、加熱
後の冷却により硬化する現像剤を用いる場合には、像硬
化手段18として、赤外線照射装置21や加熱炉等から
なる加熱装置24を用いるとよい。
【0205】図25は本発明に係るカラー画像形成方法
を適用する本発明のカラープリンタの第6実施例を示す
構成図である。
【0206】本実施例のカラープリンタ1eは、カット
シートと称される記録媒体14上にカラー画像を直接形
成するのに用いられるものである。
【0207】図25に示すように、本実施例のカラープ
リンタ1eは、カットシートと称される所定サイズの記
録媒体14を巻き付け可能なアルミニウム等の金属によ
り製せられたドラム体79を有している。このドラム体
79の外周面には、図示しない駆動源により開閉自在と
された固定部材としてのクランパ80が配設されてお
り、このクランパ80により、記録媒体14の走行方向
先頭側がドラム体79の表面に固定されるようになって
いる。そして、ドラム体79は、記録媒体14を巻き付
けるために、その周長が記録媒体14の長さより長くさ
れており、記録媒体14として、例えば、レターサイズ
の記録媒体14を用いる場合には、直径100mm以上
とされている。
【0208】前記ドラム体79の左斜め下方には、前述
した第1実施例と同様のイオン書込みヘッド7が配設さ
れており、イオン書込みヘッド7に対向するようにして
ドラム体79の内周面に当接する電極8が配設されてお
り、この電極8が接地されて背面電極30が形成されて
いる。
【0209】そして、ドラム体79の周囲には、イオン
書込みヘッド7を基準として時計方向に順に、潜像を顕
像化する現像手段としての前述した第1実施例と略同様
のY現像器11Y、M現像器11M、C現像器11C、
Bk現像器11Bk、記録媒体14上に現像剤によって
顕像化された像を硬化する前述した第1実施例と同様の
像硬化手段18、記録媒体19の荷電状態を除去する前
述した第1実施例と同様の除電手段19およびドラム体
79に巻き付けた記録媒体14を送出する場合に用いら
れる分離爪81が配設されている。
【0210】また、ドラム体79の右方には、前述した
第5実施例と同様の定着手段74が配設されている。さ
らに、ドラム体79の右斜め下方には、複数枚の記録媒
体14が収納される第1実施例と同様の給紙装置26が
配設されており、給紙装置26の給紙ローラ27を所定
のタイミングで動作させることにより、記録媒体14が
給紙装置26から送出され、この送出された記録媒体1
4は、1対の紙送りローラ82によって図25において
破線にて示す矢印Eにて示す走行経路に沿ってドラム体
79に向かって搬送されるようになっている。
【0211】さらに、ドラム体79は、記録媒体14上
にカラー現像剤層69を形成する時に図示しない駆動源
により図22において矢印Fにて示す時計方向に回転駆
動され、記録媒体14上にカラー現像剤層69が形成さ
れると図示しない駆動源により図25において矢印Gに
て示す反時計方向に回転駆動されカラー現像剤層69が
形成された記録媒体14を定着手段74に向かって送出
するようにされている。
【0212】ここで、本実施例のカラープリンタ1eに
用いるイオン書込みヘッド7のゲート電極41(図3)
とドラム体79との距離Gを一定に保持する構造につい
て図26により説明する。
【0213】図26は本実施例のカラープリンタに用い
るイオン書込みヘッドのゲート電極とドラム体との距離
を一定に保持する構造の一例を示すものである。
【0214】本実施例においては、イオン書込みヘッド
7の印字幅方向である長手方向の両端部に適宜な接触ロ
ーラ83,83が配設されており、この接触ローラ8
3,83を介してドラム体79が配置されている。そし
て、各接触ローラ83,83は、ドラム体79の表面に
固定された記録媒体14の印字領域を避けるようにして
回転自在に配設されるとともに、ドラム体79の表面と
当接されている。さらに、イオン書込みヘッド7は、ド
ラム体79の表面の法線の方向に移動自在に支持されて
おり、イオン書込みヘッドAの背面に配設された図示し
ない支持フレームと当接されている適宜な与圧スプリン
グ84の押圧力をもってドラム体79の表面に対して所
定の距離G(間隔)を保持できるようにされている。な
お、各接触ローラ83の接触圧を小さくして、ドラム体
79の表面に固定された記録媒体14の印字領域に接触
させてもよい。
【0215】本実施例のカラープリンタ1eが駆動され
ると、記録媒体14は、給紙ローラ27および紙送りロ
ーラ82によって、給紙装置26からドラム体79の表
面の所定位置に向かって送出され、その走行方向先頭側
がクランパ80によって停止状態のドラム体79の表面
の所定位置に固定される。
【0216】そして、ドラム体79に固定された初期状
態(潜像が書き込まれる前)の記録媒体14は、図25
において矢印Fにて示す時計方向に回転駆動されるドラ
ム体79とともに時計方向に回転し、所定のタイミング
で駆動される除電手段19を通過することにより表面の
電位が0Vとされる。
【0217】ついで、荷電状態が除去された記録媒体1
4は、イオン書込みヘッド7を通過することにより、図
示しない画像データに基づいて、最初の色の現像剤、例
えばY現像剤に対応する第1の潜像が記録媒体の表面の
所定位置に形成される。この第1の潜像は、記録媒体1
4がドラム体79の回転によって選択的に駆動されたY
現像剤が内部に収納されたY現像器11Yを通過するこ
とにより、Y現像剤と接触し、記録媒体14の表面にY
現像剤が現像されて顕像化する。この記録媒体14の表
面に顕像化されたY現像剤は、像硬化手段18を構成す
る赤外線ランプ20により加熱されて軟化し、少なくと
も表面が溶融した半溶融状態とされ、相互に隣位する現
像剤どうしが結びつき、その後、像硬化手段18を構成
する紫外線ランプ22による紫外線の照射を受けて硬化
する。つまり、記録媒体14の表面にY現像剤による硬
化現像剤層68Yが形成される。そして、硬化現像剤層
68Yが形成された記録媒体14は、除電手段19を通
過することにより、表面電位が0Vとされ除電される。
【0218】つぎに、2色目の現像剤、例えばM現像剤
に対応する第2の潜像がイオン書込みヘッド7により、
硬化現像剤層68Yが形成された記録媒体14の表面に
形成される。この時、レジストレーションを確保するた
めに、ドラム体79の回転角を図示しないエンコーダに
より検出してイオン書込みヘッド7による潜像の書き込
みタイミングを制御することが好ましい。
【0219】つぎに、前述した第1の潜像と同様にし
て、硬化現像剤層68Mが硬化現像剤層68Yの上に形
成され、以下、同様にして、硬化現像剤層68Cが硬化
現像剤層68Mの上に、硬化現像剤層68Bkが硬化現
像剤層68Cの上に順次形成される。
【0220】つまり、ドラム体79が5回転することに
より記録媒体14の表面に、硬化現像剤層68Y、硬化
現像剤層68M、硬化現像剤層68Cおよび硬化現像剤
層68Bkが順次同一位置に積層されカラー現像剤層6
9が形成される。
【0221】つぎに、記録媒体14の表面にカラー現像
剤層69が形成されると、ドラム体79が図25におい
て矢印Gにて示す反時計方向に回転駆動され、記録媒体
14の画像形成状態における走行方向後端が先頭になっ
て走行する。そして、記録媒体14の走行方向先頭は、
分離爪81によってドラム体79の表面から分離され、
図示しない紙送りローラによって定着手段74に向かっ
て走行を開始する。また、記録媒体14の走行が図示し
ない紙送りローラに引き継がれた時点で、記録媒体14
をドラム体79の表面に固定しているクランパ80が図
示しない駆動機構により開動作される。
【0222】つぎに、定着手段74に向かって走行を開
始した記録媒体14は、定着手段74を構成する定着ロ
ール76と加圧ロール77との間を通過するときに定着
ロール76の内部に配設されたヒータ75の熱および弾
性を有する加圧ロール77の圧力によって、記録媒体1
4の表面に形成されたカラー現像剤層69が記録媒体1
4に一括されて定着され、記録媒体14にカラーの画像
が形成される。
【0223】つまり、本実施例においては、ドラム体7
9を複数回回転させることにより記録媒体14の表面に
カラー現像剤層69を形成し、記録媒体14の表面に形
成したカラー現像剤層69を一括して定着手段74によ
り記録媒体14に定着するようになっている。
【0224】このような構成からなる本実施例のカラー
プリンタ1eによれば、記録媒体14の表面の所定位置
に、硬化現像剤層68Y、硬化現像剤層68M、硬化現
像剤層68Cおよび硬化現像剤層68Bkが順に積層さ
れたカラー現像剤層69が形成され、このカラー現像剤
層69が定着手段74により一括されて記録媒体14に
定着され、前述した第5実施例のカラープリンタ1dと
同様の効果を奏することができる。
【0225】なお、前述した第1実施例のカラープリン
タ1と同様に、硬化現像剤層68Cの表面に形成される
Bk色の像は、必要に応じて像硬化手段18による硬化
を行わずにBk現像剤による未硬化の像からなる未硬化
現像剤層68aを積層したカラー現像剤層69aを形成
し、このカラー現像剤層69aを記録媒体14に定着さ
せる構成としてもよい。さらに、Y、M,Cの3色の現
像剤を用いる構成としてもよい。
【0226】また、本実施例においては、記録媒体14
が画像形成時に円形の走行経路を走行するので、液体現
像剤を用いると、ドラム体79の直径が大きい場合を除
いては、液体現像剤を収納する液体現像器70の構造が
複雑になり、経済的負担が増加するので、液体現像剤を
用いるのは好ましくない。
【0227】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0228】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカラープリ
ンタを本発明のカラープリンタの画像形成方法にしたが
って動作させることにより、小型のイオン書込みヘッド
によって高解像度の潜像を形成することができるととも
に、像硬化手段によって相互に隣位する異なる色の顕像
化された像の少なくとも一方を硬化して異なる色の現像
剤の混色を防止することができるので、小型の装置で高
品質のカラー画像を効率よく形成することができるとい
う極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する本
発明のカラープリンタの第1実施例を示す構成図
【図2】本発明に係るカラープリンタに用いる誘電体ベ
ルトの一例を示す構成図
【図3】本発明に係るカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドの一例の要部の構成を示す縦断面図
【図4】本発明に係るカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドの一例の要部の構成を示す一部切断平面図
【図5】本発明に係るカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドの一例の駆動回路を示す回路図
【図6】(a)から(j)は本発明に係るカラープリン
タに用いるイオン書込みヘッドの一例の製造工程を説明
する説明図
【図7】本発明に係るカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドの他の例の要部の構成を示す縦断面図
【図8】本発明に係るカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドの他の例のゲート電極と絶縁層を省いた平面
【図9】図8の側面図
【図10】本発明に係るカラープリンタに用いるイオン
書込みヘッドの他の例の駆動回路を示す回路図
【図11】本実施例のカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドのさらに他の例の要部の構成を示す縦断面図
【図12】本実施例のカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドのさらに他の例の要部の構成を示す平面図
【図13】本実施例のカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドのさらに他の例のゲート電極と絶縁層を省い
た要部の構成を示す平面図
【図14】図13の側断面図
【図15】本実施例のカラープリンタに用いるイオン書
込みヘッドのさらに他の例の駆動回路を示す回路図
【図16】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第1実施例に用いるイオン書
込みヘッドのゲート電極と潜像担持体の距離を一定に保
持する構造の一例を示すものであり、(a)は斜視図、
(b)は縦断面図
【図17】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第1実施例に用いるイオン書
込みヘッドのゲート電極と潜像担持体の距離を一定に保
持する構造の他の例を示す縦断面図
【図18】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第1実施例に用いるイオン書
込みヘッドのゲート電極と潜像担持体の距離を一定に保
持する構造のさらに他の例を示す縦断面図
【図19】本発明に係るカラープリンタの画像形成方法
の第1実施例を示すものであり、(a)は最初の色の現
像剤による硬化現像剤層を形成した状態を示す説明図、
(b)はカラー現像剤層を形成した状態を示す説明図
【図20】本発明に係るカラープリンタの画像形成方法
の第2実施例のカラー現像剤層を形成した状態を示す説
明図
【図21】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第2実施例を示す構成図
【図22】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第3実施例を示す構成図
【図23】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第4実施例を示す構成図
【図24】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第5実施例を示す構成図
【図25】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第6実施例を示す構成図
【図26】本発明に係るカラー画像形成方法を適用する
本発明のカラープリンタの第6実施例に用いるイオン書
込みヘッドのゲート電極と潜像担持体の距離を一定に保
持する構造の一例を示すは縦断面図
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d、1e カラープリンタ 6 誘電体ベルト 7、7a、7b イオン書込みヘッド 11、11Y、11M、11C、11Bk 現像器 14 記録媒体 15、15a 転写定着手段 18、18Y、18M、18C、18Bk 像硬化手段 19、19Y、19M、19C、19Bk 除電手段 20 赤外線ランプ 21 赤外線照射装置 22 紫外線ランプ 23 紫外線照射装置 24 加熱装置 28 金属基体 29 誘電体層 68、68Y、68M、68C、68Bk 硬化現像剤
層 68a 未硬化現像剤層 69、69a カラー現像剤層 70、70Y、70M、70C、70Bk 液体現像器 74 定着手段 79 ドラム体 80 (固定手段としての)クランパ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 5/30 C G03G 15/01 G B41J 3/18 101

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体と、異なる色の現像剤を収納
    した複数の現像器と、前記潜像担持体上に荷電粒子を選
    択的に付着させて前記現像剤の各色に対応する潜像を形
    成するイオン書込みヘッドと、前記潜像担持体を各色に
    対応した潜像を形成する前に除電する除電手段と、前記
    潜像担持体上に現像剤によって顕像化された各色毎の像
    を少なくとも最終色の手前の色までの像を各色毎に硬化
    する像硬化手段と、前記潜像担持体上に積層された複数
    色の現像剤からなるカラー現像剤層を一括して記録媒体
    に転写および定着させる転写定着手段とを有することを
    特徴とするカラープリンタ。
  2. 【請求項2】 前記潜像担持体が、誘電体層を表面に有
    する無端環状の誘電体ベルトであることを特徴とする請
    求項1に記載のカラープリンタ。
  3. 【請求項3】 前記像硬化手段が、赤外線照射装置、紫
    外線照射装置および加熱装置よりなる群から選択された
    少なくとも一つを有していることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のカラープリンタ。
  4. 【請求項4】 誘電体層を備え走行可能な潜像担持体上
    に、潜像担持体の除電、それぞれ異なる色の複数の現像
    剤の各色に対応した荷電粒子による潜像の形成、現像剤
    による潜像の顕像化および顕像化した像の硬化をこの順
    に繰り返してすべての色の硬化現像剤層が積層されたカ
    ラー現像剤層を形成し、その後、前記潜像担持体上に形
    成されたカラー現像剤層を一括して記録媒体に転写およ
    び定着することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れか1項に記載のカラープリンタを用いて行なうカラー
    プリンタの画像形成方法。
  5. 【請求項5】 誘電体層を備え走行可能な潜像担持体上
    に、潜像担持体の除電、最終色を除くそれぞれ異なる色
    の複数の現像剤の各色に対応した荷電粒子による潜像の
    形成、現像剤による潜像の顕像化および顕像化した像の
    硬化をこの順に繰り返して最終色を除く複数の色の硬化
    現像剤層が積層された硬化現像剤層を形成し、その後、
    潜像担持体の除電、最終色に対応した荷電粒子による潜
    像の形成および最終色の現像剤による潜像の顕像化をこ
    の順に施して前記硬化現像剤層上に最終色の未硬化現像
    剤層を積層したすべての色の現像剤を積層したカラー現
    像剤層を形成し、その後、前記潜像担持体上に形成され
    たカラー現像剤層を一括して記録媒体に転写および定着
    することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
    項に記載のカラープリンタを用いて行なうカラープリン
    タの画像形成方法。
  6. 【請求項6】 走行可能な記録媒体と、異なる色の現像
    剤を収納した複数の現像器と、前記記録媒体上に荷電粒
    子を選択的に付着させて前記現像剤の各色に対応する潜
    像を形成するイオン書込みヘッドと、前記記録媒体を各
    色に対応した潜像を形成する前に除電する除電手段と、
    前記記録媒体上に現像剤によって顕像化された各色毎の
    像を少なくとも最終色の手前の色までの像を各色毎に硬
    化する像硬化手段と、前記記録媒体上に積層された複数
    色の現像剤からなるカラー現像剤層を一括して前記記録
    媒体上に定着させる定着手段とを有することを特徴とす
    るカラープリンタ。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体が、樹脂フィルムからなる
    ことを特徴とする請求項6に記載のカラープリンタ。
  8. 【請求項8】 前記像硬化手段が、赤外線照射装置、紫
    外線照射装置および加熱加圧装置よりなる群から選択さ
    れた少なくとも一つを有していることを特徴とする請求
    項6または請求項7に記載のカラープリンタ。
  9. 【請求項9】 走行可能な記録媒体上に、記録媒体の除
    電、それぞれ異なる色の複数の現像剤の各色に対応した
    荷電粒子による潜像の形成、現像剤による潜像の顕像化
    および顕像化した像の硬化をこの順に繰り返してすべて
    の色の硬化現像剤層が積層されたカラー現像剤層を形成
    し、その後、前記記録媒体上に形成されたカラー現像剤
    層を一括して記録媒体に定着することを特徴とする請求
    項6乃至請求項8の何れか1項に記載のカラープリンタ
    を用いて行なうカラープリンタの画像形成方法。
  10. 【請求項10】 走行可能な記録媒体上に、記録媒体の
    除電、最終色を除くそれぞれ異なる色の複数の現像剤の
    各色に対応した荷電粒子による潜像の形成、現像剤によ
    る潜像の顕像化および顕像化した像の硬化をこの順に繰
    り返して最終色を除く複数の色の硬化現像剤層が積層さ
    れた硬化現像剤層を形成し、その後、記録媒体の除電、
    最終色に対応した荷電粒子による潜像の形成および最終
    色の現像剤による潜像の顕像化をこの順に施して前記硬
    化現像剤層上に最終色の未硬化現像剤層を積層したすべ
    ての色の現像剤を積層したカラー現像剤層を形成し、そ
    の後、前記記録媒体上に形成されたカラー現像剤層を一
    括して記録媒体に定着することを特徴とする請求項6乃
    至請求項8の何れか1項に記載のカラープリンタを用い
    て行なうカラープリンタの画像形成方法。
  11. 【請求項11】 記録媒体を着脱自在に固定する固定部
    材を備え回転駆動されるドラム体と、異なる色の現像剤
    を収納した複数の現像器と、前記記録媒体上に荷電粒子
    を選択的に付着させて前記現像剤の各色に対応する潜像
    を形成するイオン書込みヘッドと、前記記録媒体を各色
    に対応した潜像を形成する前に除電する除電手段と、前
    記記録媒体上に現像剤によって顕像化された各色毎の像
    を少なくとも最終色の手前の色までの像を各色毎に硬化
    する像硬化手段と、前記記録媒体上に積層された複数色
    の現像剤からなるカラー現像剤層を一括して前記記録媒
    体上に定着させる定着手段とを有することを特徴とする
    カラープリンタ。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体が、樹脂フィルムからな
    ることを特徴とする請求項11に記載のカラープリン
    タ。
  13. 【請求項13】 前記像硬化手段が、赤外線照射装置、
    紫外線照射装置および加熱加圧装置よりなる群から選択
    された少なくとも一つを有していることを特徴とする請
    求項11または請求項12に記載のカラープリンタ。
  14. 【請求項14】 ドラム体の表面に記録媒体を固定し、
    前記ドラム体を回転駆動することにより記録媒体を回転
    させ、前記記録媒体上に、記録媒体の除電、それぞれ異
    なる色の複数の現像剤の各色に対応した荷電粒子による
    潜像の形成、現像剤による潜像の顕像化および顕像化し
    た像の硬化をこの順に繰り返してすべての色の硬化現像
    剤層が積層されたカラー現像剤層を形成し、その後、前
    記記録媒体をドラム体から離脱させ、その後、前記記録
    媒体上に形成されたカラー現像剤層を一括して記録媒体
    に定着することを特徴とする請求項11乃至請求項13
    の何れか1項に記載のカラープリンタを用いて行なうカ
    ラープリンタの画像形成方法。
  15. 【請求項15】 ドラム体の表面に記録媒体を固定し、
    前記ドラムを回転駆動することにより記録媒体を走行さ
    せ、前記記録媒体上に、記録媒体の除電、最終色を除く
    それぞれ異なる色の複数の現像剤の各色に対応した荷電
    粒子による潜像の形成、現像剤による潜像の顕像化およ
    び顕像化した像の硬化をこの順に繰り返して最終色を除
    く複数の色の硬化現像剤層が積層された硬化現像剤層を
    形成し、その後、記録媒体の除電、最終色に対応した荷
    電粒子による潜像の形成および最終色の現像剤による潜
    像の顕像化をこの順に施して前記硬化現像剤層上に最終
    色の未硬化現像剤層を積層したすべての色の現像剤を積
    層したカラー現像剤層を形成し、その後、前記記録媒体
    をドラム体から離脱させ、その後、前記記録媒体上に形
    成されたカラー現像剤層を一括して記録媒体に定着する
    ことを特徴とする請求項請求項11乃至請求項13の何
    れか1項に記載のカラープリンタを用いて行なうカラー
    プリンタの画像形成方法。
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