JPH08180819A - 真空排気容器およびそれを具備した画像表示装置 - Google Patents

真空排気容器およびそれを具備した画像表示装置

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JPH08180819A
JPH08180819A JP32300694A JP32300694A JPH08180819A JP H08180819 A JPH08180819 A JP H08180819A JP 32300694 A JP32300694 A JP 32300694A JP 32300694 A JP32300694 A JP 32300694A JP H08180819 A JPH08180819 A JP H08180819A
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electron
vacuum
airtight container
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Shigeki Yoshida
茂樹 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短い排気時間で気密容器内を均一に排気し、
かつ、到達真空度を高いものとする。 【構成】 対向して設けられるフェースプレート86お
よびリヤプレート81とこれらの間に設けられる支持枠
82とによって構成された外囲器88と、該外囲器88
内に設けられた画像表示部材とを有し、電子ビームによ
り蛍光体を励起して発光させ、フェースプレート86上
に画像を表示する画像表示装置において、支持枠82は
一方向の側面全面が開口したものとなっており、この開
口部には該開枠に丁度はまる大きさの排気管92が設け
られている。この外囲器88内の排気は、支持枠82の
側面全面を排気口として排気管92を通じて行なわれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビームにより蛍光
体を励起・発光させて画像を表示する画像表示装置等に
用いられる真空排気容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像形成装置として蛍光表示
管、電界放出型あるいは表面電導型の電子放出素子等を
用いた画像表示装置等、蛍光体を励起して発光させるこ
とによって画像を形成する装置が提案されている。この
種の画像表示装置は、平面上に輝度の高い画像を形成す
ることができるので、明るく見やすい画像を提供するこ
とができる等の利点を有し、産業上積極的に応用され、
また期待されている。
【0003】図16は、電子ビームの発生源に表面電導
型素子を用いた薄型の画像表示装置の概略構成を表す斜
視図である。図17は、図16に示した薄型の画像表示
装置の特徴を説明するための断面図である。
【0004】図16および図17において、300は蛍
光表示管内を排気するための排気管(図では、封じきり
後の状態を示してある)で、301は電子放出素子を構
成する青板ガラスからなるリアプレート、302と30
3は一定間隔を隔てて設置された電極、304は電極3
02,303間に設けられた電子放出部を含む薄膜、3
08はメタルバック309および蛍光体310が形成さ
れた青板ガラスからなるフェイスプレート、311は外
枠、313ゲッタ材コンテナ固定ジグであり、314は
ゲッタ材コンテナである。
【0005】画像表示装置は、リアプレート301(上
面)、フェイスプレート308(下面)および外枠31
1(側面)によって長方形の薄い箱状の気密容器を形成
し、該気密容器内に上記各構成部を配設した構成となっ
ており、気密容器内が所定の真空度に保たれた状態のも
のとなっている。
【0006】上記画像表示装置において、外枠311の
所定の部位には排気管300が設けられており、この排
気管300を用いて気密容器内の排気が行なわれる。
【0007】また、気密容器内に配設されたゲッタ材コ
ンテナ314は、ゲッタ材コンテナ固定ジグ313に固
定されており、その内部には気密容器内の真空を維持す
る目的の蒸発型ゲッタ材が収納されている。
【0008】上記ゲッタ材コンテナ314としては、一
部が開放された金属管の内部にBaを主成分とする蒸発
型ゲッタ材を収納するものが一般的で、形状としては直
線状、リング状等のものがある。ここでは、リング状の
ものが使用されている。なお、ゲッタ材コンテナ314
の内部に収納された蒸発型ゲッタ材は、誘導加熱若しく
は通電加熱されることによってフラッシュされ、フェイ
スプレート308またはリアプレート301に蒸着され
る。これにより、排気管封じきり後に発生するガスが吸
着されてパネル内の真空維持作用が生じる。
【0009】また、薄膜304の電子放出部に形成され
る表面伝導型電子放出素子としては、電子放出を司る薄
膜としてAu薄膜が用いられたもの(G.Dittmer:"Thin
Solid Films",9,317(1972))、In23/SnO2薄膜
が用いられたもの(M.Hartwell and C.G.Fonstad:"IEEE
Trans. ED Conf.",519(1975))、カーボン薄膜を用い
たもの(荒木久 他:真空,第26巻,第1号,22項
(1983))等が報告されている。以下、表面伝導型
電子放出素子の典型的な素子構成として上記M.ハート
ウェルの素子構成を例にとり、その構成について簡単に
説明する。
【0010】図18は、M.ハートウェルの素子の概略
を示す構成図である。同図において、371は絶縁性基
板である。372は絶縁性基板371上に、スパッタ法
でH型形状のパターンに形成された金属酸化物薄膜等か
らなる電子放出部形成用薄膜であり、その中央の所定部
には、後述するフォーミングと呼ばれる通電処理によっ
て電子放出部373が形成されている。374は電子放
出部を含む薄膜である。なお、図中のL1は0.5〜1
mm、Wは0.1mmとなっている。
【0011】上記表面伝導型電子放出素子では、電子放
出が行なわれる際に、電子放出部形成用薄膜372に予
めフォーミングと呼ばれる通電処理が施されて電子放出
部373が形成されるのが一般的である。すなわち、電
子放出部形成用薄膜372の両端に電圧を印加通電し、
電子放出部形成用薄膜372を局所的に破壊、変形若し
くは変質せしめて電気的に高抵抗な状態となった電子放
出部373が形成される。このようにしてフォーミング
処理が施された表面伝導型電子放出素子では、電子放出
部を含む薄膜374に電圧を印加して素子に電流を流す
ことによって、電子放出部373から電子が放出され
る。このような表面伝導型放出素子には、構造が単純で
製造も容易であることから、大面積に渡って多数素子を
配列形成することができる利点がある。
【0012】次に、上述の図16および図17に示した
画像表示装置の気密容器内を所定の真空度に保たれた状
態のものとする方法について簡単に説明する。
【0013】気密容器内を排気管を通して不図示のポン
プによって真空排気し、さらに不図示のベーキング手段
によって気密容器の内壁のアウトガスを行なった後、排
気管の一部を加熱して溶融させ、該溶融部を封じ切る
(閉塞、切断)。最後に、気密容器内部の一端に設置さ
れたゲッタ材コンテナを加熱し、その内部に収納された
蒸発型ゲッタ材をフェイスプレートまたはリアプレート
に蒸着する。このようにして、気密容器(パネル)内が
所定の真空度に維持された画像表示装置が完成する。な
お、気密容器内を排気するポンプとしては、1×10-8
Torr程度以上の排気能力を有するターボポンプあるいは
イオンポンプ等が使用されており、この画像表示装置に
おける気密容器内の到達真空度は1×10-6Torr程度の
ものとなっている。
【0014】上述のように構成される画像表示装置は、
近年、CRTに替って普及してきている液晶を用いた平
板型表示装置に比べて、液晶を用いた平板型表示装置の
ようにバックライトを持つ必要がないため、装置の薄型
化を図ることができる点で期待されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図16に示した従来の画像表示装置には、それぞれ以
下に挙げるような問題点がある。
【0016】図16に示した各画像表示装置では、気密
容器(パネル)の薄い側面に断面が円形の排気管が設け
られ、該排気管を介して設置されたターボポンプあるい
はイオンポンプ等によって気密容器内の真空排気が行な
われる。このように、気密容器の薄い側面に断面が円形
の排気管が設けらるものにおいては、排気面積を大きく
とることができないために、排気時のコンダクタンスが
小さくなって排気に時間がかかってしまう。このため、
製造に時間がかかってしまうという問題点や、限られた
製造時間ではパネル内の到達真空度をあまり高くするこ
とができず、電子放出素子特性の安定性が低下するとい
う問題点がある。
【0017】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、短い排気時
間で気密容器内を均一に排気し、かつ、到達真空度を高
いものとすることのできる真空排気容器およびその真空
排気容器を具備した画像表示装置を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、気密容器と、
前記気密容器内を真空排気するための排気管とからなる
真空排気容器において、前記排気管の断面形状を前記気
密容器の側面の形状に応じた形状とし、該排気管が前記
気密容器の側面に1つ以上設けられたことを特徴とす
る。
【0019】この場合、排気管の少なくとも1つは、気
密容器の1方向の側面全面を排気口とするように設けら
れていてもよい。
【0020】また、本発明は、対向して設けられるフェ
ースプレートおよびリヤプレートと該フェースプレート
およびリヤプレートの間に設けられる外枠とによって構
成された気密容器と、前記気密容器内に設けられた画像
表示部材とを有し、電子ビームにより蛍光体を励起して
発光させ、前記フェースプレート上に画像を表示する画
像表示装置において、前記気密容器が上述した真空排気
容器によって構成されており、排気管が前記外枠に設け
られていることを特徴とする。
【0021】この場合、フェースプレートとリヤプレー
トとを所定の間隔に支持する複数の平板状の支持体、お
よびゲッタ材収納部材が固定された複数の平板状の固定
部材によって気密容器内が仕切られており、排気管は、
前記各支持体によって仕切られた第1の部分および前記
各固定部材によって仕切られた第2の部分の排気抵抗が
それぞれ最も小さくなる方向から排気するように設けら
れていてもよい。
【0022】
【作用】上述のように構成される本発明の真空気密容器
では、排気管はその断面形状が気密容器の側面の形状に
応じた形状となっているので、排気管の排気面積を大き
なものとすることができ、排気系のコンダクタンスを大
きくすることが可能となる。このように構成した場合に
は、実効的な排気速度を高め、排気時間の短縮、到達真
空度の向上を図ることができる。
【0023】さらに、本発明の真空気密容器のうち気密
容器の1つの側面全面を排気口とするものにおいては、
気密容器の排気が側面全面から行なわれるので、上記の
ものよりさらに排気管の排気面積を大きくとることがで
き、排気効率を向上することができる。
【0024】また、従来の画像表示装置では、気密容器
(パネル)内の真空排気はその気密容器側面に設けられ
た断面形状が円形の排気管によって排気されていたた
め、気密容器が薄い平板状のものの場合、排気管の排気
面積は小さなものとなっていたのに対して、本発明の画
像表示装置では、気密容器は、上述の断面形状を気密容
器の側面の形状に応じた形状とする排気管が設けられた
ものとなっている。したがって、本発明では、気密容器
が薄い平板状のものであっても、排気管の排気面積を大
きくとることができので、排気効率の向上を図ることが
でき、排気速度を高め、排気時間の短縮、到達真空度の
向上を図ることができる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0026】1.実施例1:パネル内の真空排気を側面
全面排気とした画像形成装置 図1は本発明の第1の実施例の気密容器内の真空排気を
側面全面排気とした画像形成装置の概略を示す構成図
で、(a)は装置を上からみた場合の概略構成図、
(b)は(a)に示した画像形成装置の特徴を説明する
ための断面図である。また、図2は、図1に示した側面
全面排気の画像形成装置の斜視図で、内部の構成が分か
るように装置の一部を切り開いた状態のものである。
【0027】図1および図2において、71は電子源基
板、81は電子源基板71を固定するリアプレート、8
2は支持枠、83はガラス基板、84は蛍光膜、85は
メタルバック、86はガラス基板83と蛍光膜84およ
びメタルバック85により成るフェースプレート、92
は排気管である。同図では、電子源基板71、リアプレ
ート81、支持枠82、およびフェースプレート86に
より気密容器である外囲器88が形成されている。
【0028】上記外囲器88において、支持枠82は一
方向の側面全面が開口したものとなっており、この開口
部が排気口として用いられる。すなわち、この開口部に
はその開口枠に丁度はまる大きさの排気管92が取り付
けられており、該排気管92を介して不図示のポンプ
(例えば、イオンポンプやターボポンプ等)が設けられ
ている。なお、排気管92は支持枠82の一方向の側面
全面を排気口とするものであれば、その取付けは外囲器
88の外側、内側いずれであってもよい。
【0029】また、蛍光膜84は、モノクロームの場合
には蛍光体のみで構成され、カラーの蛍光膜の場合には
蛍光体の配列によりブラックストライプあるいはブラッ
クマトリクス等と呼ばれる黒色導伝材と蛍光体とで構成
されている。なお、本実施例では、ガラス基板83への
蛍光体の塗布は、モノクロームの場合には沈殿法または
印刷法によって行なわれ、カラーの場合にはスラリー法
によって行なわれる。
【0030】上述のように構成される画像表示装置で
は、外囲器88内(すなわち、パネル内)の雰囲気が該
外囲器88の一方向の側面全面に設けられた開口部から
排気される。
【0031】以下に、上述の本実施例のパネル内の真空
排気を側面全面排気とした画像形成装置の作製に関する
具体的な実験例を挙げる。
【0032】まず、電子基板71の具体的な作製につい
て説明する。
【0033】図3は、図1に示した電子基板71の電子
放出素子の概略構成図で、(a)は上面図、(b)は断
面図である。また、図4〜図6は、電子基板71の作製
工程を表したもので、(a)〜(p)はそれぞれの作製
工程における電子基板71の構成状態を順次表したもの
である。なお、電子基板71の作製工程は便宜上図4〜
図6に分けて表したが、これらは一連の作製工程を示す
ものである。
【0034】図3において、101は基板、102と1
03はそれぞれ基板101上に設けられた素子電極、1
04は素子電極102,103間を覆うように基板1上
に形成された導電性薄膜、105は導電性薄膜104の
ほぼ中央部(素子電極1,2間のほぼ中央部)に形成さ
れた電子放出部である。以下、図4〜図6に基づいて、
電子基板71の具体的な作製について説明する。
【0035】石英基板である基板101(図4(a)の
状態)を洗剤、純水および有機溶剤により十分に洗浄し
た後、レジスト材RD−2000N(日立化成)を25
00rpmで40秒間スピンナー塗布し、さらに、これ
を25分加熱してプリベークする(図4(b)の状
態)。その後、素子電極の間隔を2μm、電極長さを3
00μmとする電極形状に対応したマスクを用いて、上
記プリベークされた基板101に密着露光(図4(c)
の状態)し、これをRD−2000N用現像液で現像す
る。現像後、120℃で20分間加熱してポストベーク
する。
【0036】続いて、上記ポストベークされた基板10
1上に、抵抗加熱蒸着機を用いてニッケルを毎秒3Åで
膜厚が1000Åとなるまで蒸着する(図4(d)の状
態)。その後、アセトンでリフトオフし、アセトン、イ
ソプロピルアルコール、酢酸ブチルで順次洗浄し、乾燥
させる(図4(e)の状態)。乾燥後、基板101全面
にクロムを膜厚が500Åとなるように蒸着(図4
(f)の状態)し、さらに、これにレジスト材AZ13
70(ヘキスト社)を2500rpmで30秒間スピン
ナー塗布し、その後90℃で30分間加熱してプリベー
クする(図4(g)の状態)。プリベーク後、形成され
る電子源のパターンに対応するマスクを用いて露光し
(図5(h)の状態)、これを現像液MIF312(ヘ
キスト社)で現像し(図5(i)の状態)、その後12
0℃で30分間加熱してポストベークする。
【0037】上記ポストベーク後、(NH4)Ce(N
O3)6:HC104:H2O=17g:5cc:10
0ccの組成の溶液中に30秒浸漬させ、その後クロム
をエッチングする(図5(j)の状態)。さらに、アセ
トン中で10分間超音波攪拌してレジストを剥離する
(図5(k)の状態)。レジスト剥離後、酢酸パラジウ
ムプロピルアミンを酢酸ブチルを溶媒として800rp
mで30秒間スピンナー塗布して有機金属薄膜を形成す
る(図5(l)の状態)。さらに、これを空気中で30
0℃で1時間焼成し、酸化パラジウム(PdO)微粒子
(粒径:10〜150Å)を主体とする微粒子状の電子
放出部形成用薄膜を形成する(図5(m)の状態)。
【0038】上記電子放出部形成用薄膜(導電性薄膜1
04)形成後、クロムをリフトオフする(図6(n)の
状態)。その後、該素子の電極102,103の間に電
圧を印加して通電処理を行なう(図6(o)の状態)。
これにより、導電性薄膜104の一部に電子放出部10
5が形成される(図6(p)の状態)。これは、通電処
理によってパラジウム微粒子(粒径:8〜120Å、平
均粒径:20Å)の膜が形成されたものと思われる。
【0039】上述のようにして素子電極102,10
3、導電性薄膜104および電子放出部105が形成さ
れた基板101を、素子電極102,103に対して基
板鉛直方向に5mm離した位置に引き出し電極を設け
て、1×10-6torrの真空でこれに電圧15Vを印加し
てその時の放出電流を測定したところ、平均放出電流
1.1μA、放出電流の安定性±9%という結果が得ら
れた。また、素子間の均一性もよく、特性のばらつきは
6〜7%であり、電子放出時の放出効率(放出電流/電
極間電流)は7×10-4という高い効率のものが得られ
た。
【0040】以上のようにして作製された電子基板71
をリアプレート81上に固定し、基板1の5mm上方に
フェースプレート86(ガラス基板83の内面に蛍光膜
84とメタルバック85が形成されたもの)を支持枠8
2を介して設け、これらの接合部にフリットガラスを塗
布して大気中あるいは窒素雰囲気中で400℃〜500
℃で10分以上焼成することで封着し、外囲器88を作
製する。また、支持枠82の開口部に排気管92を内接
し、その接続部を上記と同様にフリットガラスを塗布し
て焼成することにより封着する。
【0041】上記のようにして構成された画像形成装置
(側面全面排気タイプ)では、外囲器88内の雰囲気が
排気管92を介して不図示のポンプによって排気され
る。本実施例では、外囲器88は150mm(縦)×2
20mm(横)×5mm(高さ)のものとなっており、
この場合、排気による真空到達度を約5×10-7torrと
することができた。これは、従来の画像表示装置(図1
2および図13に示した画像表示装置)における真空到
達度(約1×10-6torr)を大きく向上させたものとな
っている。また、排気速度においても本実施例の画像形
成装置の排気速度は従来のものに比べて、約20倍以上
速いものとなっている。
【0042】上述の排気によって外囲器88内が十分な
真空度に達した後、容器外端子Dx1,..,Dxmお
よびDy1,..,Dymを通じて素子電極72,73
間に電圧を印加して前述のフォーミング処理を行ない、
電子放出部74を形成する。
【0043】電子放出部74を形成した後、5×10-7
torr程度の真空度の状態で排気管92の所定部をガスバ
ーナーで融着して、外囲器88を封止する。その後に、
抵抗加熱あるいは高周波加熱等の加熱方により、外囲器
88内の所定の位置(不図示)に設けられたゲッタ材を
加熱し、当該容器内の所定の部分に蒸着膜を形成する
(ゲッタ処理)。このことによって、封止後の外囲器8
8内の真空度が維持される。
【0044】以上のようにして作製された画像表示装置
では、容器外端子Dx1,..,DxmおよびDy
1,..,Dymを通じて所定の素子電極間に電圧を印
加することにより、所定の電子放出部から電子が放出さ
れる。そして、この放出された電子を、高圧端子Hv8
7を通じてメタルバック85あるいは透明電極(不図
示)に数kV以上の高圧を印加することによって加速さ
せ、蛍光膜84の所定の部分に衝突させる。加速した電
子が蛍光膜84に衝突すると、その部分で励起・発光が
起こり、これにより画像が表示される。このようにして
表示された画像は、安定した良質のものであった。
【0045】なお、本実施例の画像表示装置における電
子基板の配線・配置は単純マトリックスのものとなって
いるが、その電子基板の配線・配置をはしご状のものと
しても同様の結果が得られる。図7に、配線・配置をは
しご状のものとした電子基板の概略構成を示す。
【0046】図7において、171は電子源基板、17
2は電子放出素子、D1〜D10は電子放出素子172
を配線するための共通配線である。電子放出素子172
は電子源基板171上に、X方向に並列に複数配置され
て1つの素子行を構成しており、この素子行が複数個配
置されて電子源となる。
【0047】上記のように構成される電子源基板では、
各素子行の共通配線間に適宜駆動電圧を印加すること
で、各素子行を独立に駆動することができる。すなわ
ち、電子ビームを放出したい素子行には、電子放出しき
い値以上の電圧を印加し、電子ビームを放出しない素子
行には、電子放出しきい値未満の電圧を印加すれば良
い。
【0048】2.実施例2:パネル内の真空排気を側面
複数角形排気とした画像形成装置次に、本発明の第2の
実施例の画像表示装置について説明する。
【0049】図8は、本発明の第2の実施例のパネル内
の真空排気を側面複数角形排気とした画像形成装置の概
略を示すもので、(a)は装置を上からみた場合の概略
構成図、(b)は(a)に示した画像形成装置の特徴を
説明するための断面図である。
【0050】本実施例の画像表示装置は、支持枠82に
代えて、所定の対向する側面にそれぞれ所定の大きさの
開口部を設けた支持枠82’が用いられ、排気管92に
代えて排気管93a,93bが設けられている以外は前
述した実施例1の画像表示装置と同様の構成の装置であ
る。すなわち、本実施例の画像表示装置は、前述した第
1の実施例の画像表示装置が外囲器88の一方向の側面
全体から排気しているのに対して、外囲器88’の対向
する側面の両方向から排気する構成のものとなってい
る。なお、同図において同一の構成のものには同じ番号
を付してある。
【0051】図8において、支持枠82’の一方の開口
部にはその開口枠に丁度はまる大きさの排気管93aが
内接され、支持枠82’の他方の開口部にはその開口枠
に丁度はまる大きさの排気管93bが内接されている。
これらの排気管93a,93bには、不図示の真空ポン
プ(例えば、ターボポンプあるいはイオンポンプ)が取
り付けられている。
【0052】上記排気管93a,93bの長手方向の幅
は第1の実施例の画像表示装置の排気管92の幅の半分
となっている。また、排気管93a,93bの排気面積
は、両方の排気管の排気面積を合わせたものが第1の実
施例の画像表示装置の排気管92の排気面積と同じなる
ように設定されている。なお、本実施例の画像表示装置
も、前述した第1の実施例の画像表示装置と同様に作製
されるものとする。
【0053】上述のように構成される画像表示装置で
は、外囲器88’の対向する側面にそれぞれ設けられた
排気管93a,93bの両方から排気が行なわれる。こ
のような真空排気系では、外囲器88’を第1の実施例
の画像表示装置の外囲器88と同じ容積のものとした場
合、外囲器88’内の真空度が5×10-7torrに達する
までの時間は第1の実施例の場合よりもさらに約1割速
いものとなった。
【0054】また、第1の実施例の画像表示装置と同様
に、上記画像表示装置の容器外端子に電圧を印加して画
像を表示したところ、安定した良質の画像が得られた。
【0055】なお、本実施例では、排気管93a,93
bの排気面積は、両方の排気管の排気面積を合わせたも
のが第1の実施例の画像表示装置の排気管92の排気面
積と同じなるように設定されているが、この排気面積の
設定は第1の実施例の画像表示装置との比較を行なうた
めに設定したものあって、排気面積を大きくすることに
よってさらに排気効率を挙げられることはいうまでもな
い。
【0056】また、本実施例では、排気管を2つとし、
その配置位置も対面としたが、排気管の個数・配置・寸
法は外囲器の形状やその内部の構造によって適宜決定さ
れるものであり、上記例に限定されるものではない。
【0057】次に、以上説明した本発明の画像表示装置
において好適に用いられる表面伝導型電子放出素子につ
いて概説する。
【0058】本発明に好適な表面伝導型電子放出素子の
基本的な構成は、平面型及び垂直型の2つの構成があげ
られる。以下、平面型のものと垂直型のものとに分けて
説明する。
【0059】まず、平面型表面伝導型電子放出素子につ
いて説明する。
【0060】図9は、それぞれ本発明に好適な基本的な
表面伝導型電子放出素子の構成を示すもので、(a)は
模式的平面図、(b)は断面図である。
【0061】図9において、201は基板、202と2
03はそれぞれ基板201上に設けられた素子電極、2
04は素子電極202,203間を覆うように基板20
1上に形成された導電性薄膜、205は導電性薄膜20
4の中央部(素子電極202,203間の中央部)に形
成された電子放出部である。
【0062】基板201としては、石英ガラス,Na等
の不純物含有量を減少したガラス,青板ガラス,青板ガ
ラスにスパッタ法等により形成したSiO2を積層した
ガラス基板等及びアルミナ等のセラミックス等が用いら
れる。
【0063】対向する素子電極202,203の材料と
しては、一般的導体材料が用いられ、例えばNi,C
r,Au,Mo,W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等
の金属あるいは合金、およびPd,Ag,Au,RuO
2,Pd−Ag等の金属あるいは金属酸化物とガラス等
から構成される印刷導体、In2O3−SnO2等の透明導電対
およびポリシリコン等の半導体導体材料から適宜選択さ
れる。
【0064】素子電極問隔L、素子電極長さW、導電性
薄膜204の形状等は、応用される形態等によって設計
される。
【0065】素子電極問隔Lは、好ましくは数百オング
ストロームより数百マイクロメートルであり、より好ま
しくは素子電極間に印加する電圧等により、数マイクロ
メートルより数十マイクロメートルである.素子電極長
さWは、好ましくは電極の抵抗値、電子放出特性によ
り、数マイクロメートルより数百マイクロメートルであ
り、また素子電極202、203の膜厚dは、数百オン
グストロームより数マイクロメートルである。
【0066】尚、図9の構成だけでなく、基板201上
に、導電性薄膜204、対向する素子電極202,20
3の電極順に積層構成してもよい。
【0067】導電性薄膜204は、良好な電子放出特性
を得るためには、微粒子で構成された微粒子膜が特に好
ましく、その膜厚は、素子電極202,203ヘのステ
ツプカバレージ、素子電極202,203間の抵抗値及
び後述する通電フオーミング条件等によって適宜設定さ
れ、好ましくは数オングストロームより数千オングスト
ロームで、特に好ましくは10オングストロームより5
00オングストロームあり、その抵抗値は、103より
107オーム/□のシート抵抗値である。
【0068】また、導電性薄膜4を構成する材料は、P
d、R、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、Cr、
Fe、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属、PdO、
SnO2、In2O3、PbO、Sb2O3等の酸化
物、HfB2、ZrB2、LaB6、CeB6、YB
4、GdB4等の化物、TiC、ZrC、HfC、Ta
C、SiC、WC等の炭化物、TiN、ZrN、HfN
等の窒化物、Si、Ge等の半導体、カーボン等があげ
られる。
【0069】尚、ここで述ベる微粒子膜とは、複数の微
粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒子
が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに
隣接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を
さしており、微粒子の粒径は、数オングストロームより
数千オングストローム、好ましくは10オングストロー
ムより200オングストロームである。
【0070】電子放出部5は、導電性薄膜204の一部
に形成された高抵抗の亀裂であり、導電性薄膜204の
膜厚、膜質、材料及び後述する通電フォーミング等の製
法に依存して形成される。また、数オングストロームよ
り数百オングストロームの粒径の導電性微粒子を有する
こともある。この導電性微粒子は、導電性薄膜4を構成
する材料の元素の一部、あるいは全てと同様の物であ
る。また、電子放出部5及びその近傍の導電性薄4に
は、炭素及び炭素化合物を有する。
【0071】次に、本発明に好適な別の構成の表面伝導
型電子放出素子である垂直型表面伝導型電子放出素子に
ついて説明する。
【0072】図10は、本発明に好適な基本的な垂直型
表面伝導型電子放出素子の構成を示す模式的図面であ
る。
【0073】図10において、図9と同一の符号のもの
は、同一である。221は、段さ形成部である。基板
1、素子電極202と203、導電性薄膜204、電子
放出部205は、前述した平面型表面伝導型電子放出素
子と同様の材料で構成されたものであり、段さ形成部2
21は、真空蒸着法、印刷法、スパッダ法等で形成され
たSiO2等の絶縁性材料で構成され、段さ形成部22
1の膜厚が、先に述ベた平面型表面伝導型電子放出素子
の素子電極間隔Lに対応し、数百オングストロームより
数十マイクロメートルであり、段さ形成部の製法及び素
子電極間に印加する電圧とにより設定されるが、好まし
くは数百オングストロームより数マイクロメートルであ
る。
【0074】導電性薄膜204は、素子電極202,2
03と段さ形成部221作成後に形成するため、素子電
極202,203の上に積層される。なお、電子放出部
205は、図10において、段差形成部221に直線状
に示されているが、作成条件、通電フオーミング条件等
に依存し、形状、位置ともこれに限るものではない。上
述の表面伝導型電子放出素子の製造方法としては様々な
方法が考えられるが、その一例を図11に示す。
【0075】以下、順をおって製造方法の説明を図9及
び図11に基づいて説明する。尚、図1と同一の符号の
ものは、同一である。
【0076】(1)基板1を洗剤、純水および有機溶剤
により十分に洗浄後,真空蒸着法、スパッタ法等により
素子電極材料を堆積後,フオトリソグラフイー技術によ
り該基板201上に素子電極202,203を形成する
(図11(a))。
【0077】(2)素子電極争去203を設けた基板2
01に、有機金属溶液を塗布して放置することにより、
有機金属薄膜を形成する。なお、有機金属溶液とは、前
述の導電性膜204の材料の金属を主元素とする有機金
属化合物の溶液である。この後、有機金属薄膜を加熱焼
成処理し、リフトオフ、エッチング等によりパターニン
グし、導電性薄膜204を形成する(図11(b))。
尚、ここでは、有機金属溶液の塗布法により説明した
が、これに限るものではなく、真空蒸着法、スパッタ
法、化学的気相堆積法、分散塗布法、ディッピング法、
スピンナー法等によって形成される場合もある。
【0078】(3)つづいて、通電フォーミングと呼ば
れる通電処理を、素子電極202,203間に、不図示
の電源より通電すると、導電性薄膜204の部位に、構
造の変化した電子放出部5が形成される(図11
(c))。この通電フォーミングにより導電性薄膜20
4を局所的に破壊、変形もしくは変質せしめ、構造の変
化した部位を電子放出部5と呼ぶ。通電フォーミングの
電圧波形の例を図12に示す。
【0079】電圧波形は、特に、パルス波形が好まし
く、パルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印加
する場合(図12(a))と、パルス波高値を増加させ
ながら電圧パルスを印加する場合(図12(b))があ
る。まず、パルス波高値を定電圧とした場合を図12
(a)について説明する。
【0080】図12(a)におけるTl及びT2は電圧
波形のパルス幅とパルス間隔であり、T1を1マイクロ
秒〜10ミリ秒、T2を10マイクロ秒〜100ミリ秒
とし、三角波の波高値(通電フォーミング時のピーク電
圧)は、表面伝導型電子放出素子の前述した形態に応じ
て適宜選択し、適当な真空度、例えば、10-5torr程度
の真空雰囲気下で、数秒から数十分印加する。尚、素子
の電極間に印加する波形は三角波に限定することはな
く、矩形波等所望の波形を用いてもよい。
【0081】図12(b)におけるTl及びT2は、図
12(a)と同様であり、三角波の波高値(通電フォー
ミング時のピーク電圧)は、例えば0.1Vステップ程
度づつ増加させ、適当な真空雰囲気下で印加する。
【0082】尚、この場合の通電フォーミング処理の終
了は、パルス問隔T2中に、導電性薄膜2を局所的に破
壊、変形しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧
で、素子電流を測定し、抵抗値を求め、例えば、1Mオ
ーム以上の抵抗を示した時を通電フォーミングの終了と
する。
【0083】(4)次に、通電フォ一ミングが終了した
素子に活性化工程と呼ぶ処理を施す。活性化工程とは、
例えば、10-4〜10-5torr程度の真空度で、通電フォ
ーミング同様、パルス波高値を定電圧のパルスを印加を
繰りかえす処理のことを言い、真空中に存在する有機物
質から炭素及び炭素化合物を堆積することで、素子電流
If、放出電流Ieが著しく変化する処理である。素子
電流Ifと放出電流Ieを測定しながら、例えば、放出
電流Ieが飽和した時点で,活性化工程を終了する。ま
た、パルス波高値は、好ましくは動作駆動電圧である。
【0084】尚、ここで、炭素及び炭素化合物とは、グ
ラファイト(単、多結晶双方を指す)非晶質カーボン
(非晶質カーボン及び多結晶グラファイトとの混合物を
指す)であり、その膜厚は、好ましくは、500オング
ストローム以下、より好ましくは、300オングストロ
ーム以下である。
【0085】(5)こうして作成した電子放出素子を、
フォーミングエ程、活性化工程での真空度より高い真空
度の真空雰囲気にし、好ましく動作駆動する。また、よ
り好ましくは、これより高い真空度の真空雰囲気下で、
80℃〜150℃の加熱後、動作駆動する。
【0086】尚、フォーミング工程、活性化処理した真
空度より高い真空度の真空雰囲気とは、例えば、約10
-6torr以上の真空度を有する真空度であり、よりこのま
しくは、超高真空系であり、炭素及び炭素化合物が新た
に、ほぼ堆積しない真空度である。これによって、これ
以上の炭素及び炭素化合物の堆積を抑制する事が可能と
なり、素子電流If、放出電流Ieが安定する。
【0087】上述のような素子構成と製造方法によって
作成された本発明に好適な電子放出素子の基本特性につ
いて図13、図14を用いて説明する。
【0088】図13は、図9で示した構成を有する素子
の電子放出特性を測定するための測定評価装置の概略構
成図である。図13において、図9と同様の符号は、同
一のものを示す。また、251は、電子放出素子に素子
電圧Vfを印加するための電源、250は素子電極20
2・203間の導電性薄膜204を流れる素子電流If
を測定するための電流計、254は、素子の電子放出部
より放出される放出電流Ieを捕捉するためのアノード
電極、253は、アノード電極254に電圧を印加する
ための高圧電源、252は、素子の電子放出部5より放
出される放出電流Ieを測定するための電流計、255
は真空装置、256は排気ポンプである。
【0089】また、電子放出素子及びアノード電極25
4等は真空装置255内に設置され、その真空装置に
は、不図示の真空計等の真空装置に必要な機器が具備さ
れており、所望の真空下で本素子の測定評価を行えるよ
うになっている。尚、排気ポンプ256は、ターボポン
プ、ロータリーボンプからなる通常の高真空装置系と更
に、イオンポンプ等からなる超高真空装置系とからな
る。また、真空装置全体、及び電子源基板は、不図示の
ヒーターにより200度まで加熱できる。従って、本測
定装置では、前述の通電フォーミング以降の工程も行う
ことができる。
【0090】なお、アノード電極の電圧は1kV〜10
kV、アノード電極と電子放出素子との距離Hは2mm
〜8mmの範囲で測定した。
【0091】図13に示した測定評価装置により測定さ
れた放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの
関係の典型的な例を図14に示す。なお、図14には、
放出電流Ieが素子電流Ifに比ベて著しく小さいので
任意単位で示されている。
【0092】図14からも明らかなように、本発明に好
適な表面伝導型電子放出素子は、放出電流Ieに対する
三つの特徴的特性を有する。
【0093】まず第一に、本素子はある電圧(しきい値
電圧と呼ぶ、図9中のVth)以上の素子電圧を印加す
ると急激に放出電流Ieが増加し、一方しきい値電圧V
th以下では放出電流Ieがほとんど検出されない。す
なわち、放出電流Ieに対する明確なしきい値電圧Vt
hを持った非線形素子である。
【0094】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに単
調増加依存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制
御できる。
【0095】第三に、アノード電極254に捕捉される
放出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。
すなわち、アノード電極254に捕捉される電荷量は、
素子電圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0096】以上のような本発明に好適な表面伝導型電
子放出素子の特徴的特性のため、入力信号に応じて、電
子放出特性が、複数の電子放出素子を配置した電子源、
画像形成装置等でも容易に制御できることとなり、多方
面ヘの応用ができる。
【0097】また、素子電流Ifは素子電圧Vfに対し
て単調増加する(MI特性と呼ぶ)より好ましい特性の
例を図14の実線に示したが、この他にも、素子電流I
fが素子電圧Vfに対して電圧制御型負性抵抗(VCN
R特性と呼ぶ)特性を示す場合もある(図14中破線I
f)。ただし、図中、破線で示したIfと実線で示した
If,Ieとはスケールが異なる。また、これら素子電
流の特性は、その製法及測定時の測定条件等に依存す
る。尚、この場合も、本電子放出素子は上述した三つの
特性上の特徴を有する。
【0098】次に、本発明に好適な電子源及び画像形成
装置について述ベる。
【0099】本発明に好適な表面伝導型電子放出素子を
複数個基板上に配列し、電子源あるいは画像形成装置が
構成できる。
【0100】基板上の配列の方式には、例えば、従来例
で述ベた、多数の表面伝導型電子放出素子を並列に配置
し、個々の素子の両端を配線で接続し、電子放出素子の
行を多数配列し(行方向と呼ぶ)、この配線と直交する
方向に(列方向と呼ぶ)、該電子源の上方の空間に設置
された制御電極(グリッドとも呼ぶ)により、電子放出
素子からの電子を制御駆動するはしご状配置や、次に述
ベるm本のX方向配線の上にn本のY方向配線を層間絶
縁層を介して設置し、表面伝導型電子放出素子の一対の
素子電極にそれぞれX方向配線、Y方向配線を接続した
配置法があげられる(以下、これを単純マトリクス配置
と呼ぶ)。
【0101】まず、単純マトリクス配置について詳述す
る。
【0102】前述した本好適な発明表面伝導型電子放出
素子の3つの基本的特性の特徴によれば、単純マトリク
ス配置された表面伝導型電子放出素子においても、表面
伝導型電子放出素子からの放出電子は、しきい値電圧以
上では、対向する素子電極間に印加するパルス状電圧の
波高値と巾で制御される。一方、しきい値電圧以下では
殆ど放出されない。この特性によれば、多数の電子放出
素子を配置した場合においても、個々の素子に上記パル
ス状電圧を適宜印加すれれば、入力信号に応じて表面伝
導型電子放出素子を選択し、その電子放出量が制御でき
る事となる。
【0103】以下、上記の原理に基ずき構成した電子源
基板の構成について図15を用いて説明する。271は
電子源基板、272はX方向配線、273はY方向配
線、274は表面伝導型電子放出素子、275は結線で
ある。尚、表面伝導型電子放出素274は、前述した平
面型あるいは垂直型どちらであってもよい。
【0104】同図において、電子源基板71は前述した
ガラス基板等であり,用途に応じて、設置される表面伝
導型電子放出素子の個数及び個々の素子の設計上の形状
が適宜設定される。
【0105】m本のX方向配線272は、DX1,DX
2,..,DXmからなり、真空蒸着法、印刷法、スパ
ッタ法等で形成した導電性金属等である。また、多数の
表面伝導型素子にほぼ均等な電圧が供給される様に、材
料、膜厚、配線巾が適宜設定される。Y方向配線273
は、DY1,DY2,..,DYnのn本の配線よりな
り、X方向配線272と同様に作製される。これらm本
のX方向配線272とn本のY方向配線273間には不
図示の層問絶縁層が設置され、電気的に分離されてマト
リツクス配線を構成する(このm,nは,共に正の整
数)。
【0106】不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等で形成されたSiO2等であり、X方
向配線272を形成した基板271の全面或は一部に所
望の形状で形成され、特に、X方向配線272とY方向
配線273の交差部の電位差に耐え得る様に、膜厚、材
料、製法が適宜設定される。X方向配線272とY方向
配線273は、それぞれ外部端子として引き出されてい
る。
【0107】更に、表面伝導型放出素子274の対向す
る電極(不図示)が、m本のX方向配線272とn本の
Y方向配線273と、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法
等で形成された導電性金属等からなる結線275によっ
て電気的に接続されているものである。
【0108】ここで、m本のX方向配線272とn本の
Y方向配線273と結線275と対向する素子電極の導
電性金属は、その構成元素の一部あるいは全部が同一で
あっても、またそれぞれ異なっていてもよく、前述の素
子電極の材料等より適宜選択される。尚、これら素子電
極ヘの配線は、素子電極と配線材料が同一である場合に
は、素子電極と総称する場合もある。また表面伝導型電
子放出素子は、基板271あるいは、不図示の層問絶縁
層上どちらに形成してもよい。
【0109】また、前記X方向配線272には、X方向
に配列する表面伝導型放出素子274の行を入力信号に
応じて走査するための走査信号を印加するための不図示
の走査信号発生手段が電気的に接続されている。
【0110】一方、Y方向配線273には、Y方向に配
列する表面伝導型放出素子274の列の各列を入力信号
に応じて変調するための変調信号を印加するための不図
示の変調信号発生手段が電気的に接続されている。
【0111】更に、表面伝導型電子放出素子にの各素子
に印加される駆動電圧は、当該素子に印加される走査信
号と変調信号の差電圧として供給されるものである。
【0112】上記構成において、単純なマトリクス配線
だけで個別の素子を選択して独立に駆動可能になる。
【0113】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0114】請求項1に記載のものにおいては、排気管
はその断面形状が気密容器の側面の形状に応じた形状と
なっており、これにより排気管の排気面積を大きくとる
ことができるので、排気効率が向上するという効果があ
る。さらには、排気系のコンダクタンスを大きくするこ
とにより実効的な排気速度を高め、排気時間の短縮、到
達真空度の向上を図ることができるという効果もある。
【0115】請求項2に記載のものにおいては、気密容
器の1つの側面全面を排気口とし、その側面全面から排
気が行なわれるので、さらに排気効率の向上を図ること
ができ、排気時間の短縮、到達真空度の向上を図ること
ができるという効果がある。請求項3に記載のものにお
いては、気密容器(パネル)内の真空度の高い装置を提
供することができるので、電子放出素子の特性の安定化
および長寿命化を図ることができるという効果がある。
さらに、排気時間の短縮を図ることがでいるので、製造
時間が短くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の気密容器内の真空排気
を側面全面排気とした画像形成装置の概略を示す構成図
で、(a)は装置を上からみた場合の概略構成図、
(b)は(a)に示した画像形成装置の特徴を説明する
ための断面図である。
【図2】図1に示した側面全面排気の画像形成装置の斜
視図で、内部の構成が分かるように装置の一部を切り開
いた状態のものである。
【図3】図1に示した電子基板71の電子放出素子の概
略構成図で、(a)は上面図、(b)は断面図である。
【図4】電子基板71の作製工程(a)〜(p)のうち
の(a)〜(g)の工程の構成状態を順次表した図であ
る。
【図5】電子基板71の作製工程(a)〜(p)のうち
の(g)〜(m)の工程の構成状態を順次表した図であ
る。
【図6】電子基板71の作製工程(a)〜(p)のうち
の(m)〜(p)の工程の構成状態を順次表した図であ
る。
【図7】配線・配置をはしご状のものとした電子基板の
概略構成を示す図。
【図8】本発明の第2の実施例のパネル内の真空排気を
側面複数角形排気とした画像形成装置の概略を示すもの
で、(a)は装置を上からみた場合の概略構成図、
(b)は(a)に示した画像形成装置の特徴を説明する
ための断面図である。
【図9】本発明に好適な基本的な表面伝導型電子放出素
子の構成を示すもので、(a)は模式的平面図、(b)
は断面図である。
【図10】本発明に好適な基本的な垂直型表面伝導型電
子放出素子の構成を示す模式的図面である。
【図11】表面伝導型電子放出素子の製造方法の一例を
しめしたもので、(a)〜(c)ははそれぞれの作製工
程における基板の構成状態を順次表した図である。
【図12】通電フォーミングの電圧波形の例をしめした
波形図で、(a)はパルス波高値を定電圧としたパルス
を連続的に印加したもの、(b)はパルス波高値を増加
させながら電圧パルスを印加したものである。
【図13】図9で示した構成を有する素子の電子放出特
性を測定するための測定評価装置の概略構成図である。
【図14】図13に示した測定評価装置により測定され
た放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関
係の典型的な例を示したグラフである。
【図15】図14示した関係を好適なものとする電子源
基板の構成の一例を示した図である。
【図16】電子ビームの発生源に表面電導型素子を用い
た薄型の画像表示装置の概略構成を表す斜視図である。
【図17】図16に示した薄型の画像表示装置の特徴を
説明するための断面図である。
【図18】M.ハートウェルの素子の概略を示す構成図
である。
【符号の説明】
72 Y方向電極 73 X方向電極 74 電子放出部 81 リアプレート 82 支持枠 83 ガラス基板 84 蛍光膜 85 メタルバック 86 フェースプレート 87 Hv端子 88 外囲器 92 排気管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】電子基板71の作製工程(a)〜(p)のうち
(h)〜(m)の工程の構成状態を順次表した図であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】電子基板71の作製工程(a)〜(p)のうち
(n)〜(p)の工程の構成状態を順次表した図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密容器と、前記気密容器内を真空排気
    するための排気管とからなる真空排気容器において、 前記排気管の断面形状を前記気密容器の側面の形状に応
    じた形状とし、該排気管が前記気密容器の側面に1つ以
    上設けられたことを特徴とする真空排気容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の真空排気容器におい
    て、 排気管の少なくとも1つは、気密容器の1方向の側面全
    面を排気口とするように設けられていることを特徴とす
    る真空排気容器。
  3. 【請求項3】 対向して設けられるフェースプレートお
    よびリヤプレートと該フェースプレートおよびリヤプレ
    ートの間に設けられる外枠とによって構成された気密容
    器と、前記気密容器内に設けられた画像表示部材とを有
    し、電子ビームにより蛍光体を励起して発光させ、前記
    フェースプレート上に画像を表示する画像表示装置にお
    いて、 前記気密容器が請求項1または請求項2に記載の真空排
    気容器によって構成されており、排気管が前記外枠に設
    けられていることを特徴とする画像表示装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007049335A1 (ja) * 2005-10-25 2007-05-03 Lecip Corporation 平面型放電管

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