JPH08181366A - イオンレーザ - Google Patents
イオンレーザInfo
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- JPH08181366A JPH08181366A JP33543794A JP33543794A JPH08181366A JP H08181366 A JPH08181366 A JP H08181366A JP 33543794 A JP33543794 A JP 33543794A JP 33543794 A JP33543794 A JP 33543794A JP H08181366 A JPH08181366 A JP H08181366A
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Landscapes
- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス圧を誤って高く検出してしまう不都合を
回避できるようにして、レーザ管の劣化が加速されるの
を防止する。 【構成】 放電部9では、レーザ管1内に、アルゴンガ
スを放電励起するアーク放電用の電極(陽極4と陰極
5)と、アーク放電用の細管6と、一対のグロー放電用
電極18が設けられる。グロー放電電圧を測定回路16
によって測定し、この値が、正常なレーザ発振を行わせ
るに必要な最低ガス圧に対応する電圧に達したとき、ガ
ス補給回路15は、ガス補給信号を出力して電磁弁11
を一時的に開放してガスリザーバ10中のガスをレーザ
管1内に供給する。
回避できるようにして、レーザ管の劣化が加速されるの
を防止する。 【構成】 放電部9では、レーザ管1内に、アルゴンガ
スを放電励起するアーク放電用の電極(陽極4と陰極
5)と、アーク放電用の細管6と、一対のグロー放電用
電極18が設けられる。グロー放電電圧を測定回路16
によって測定し、この値が、正常なレーザ発振を行わせ
るに必要な最低ガス圧に対応する電圧に達したとき、ガ
ス補給回路15は、ガス補給信号を出力して電磁弁11
を一時的に開放してガスリザーバ10中のガスをレーザ
管1内に供給する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオンレーザに関し、
特にレーザ媒質であるガスを補給する機能を備えたイオ
ンレーザに関するものである。
特にレーザ媒質であるガスを補給する機能を備えたイオ
ンレーザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオンレーザは気体レーザの一つで、ア
ルゴンレーザとクリプトンレーザに代表される。アルゴ
ンレーザは青から緑、クリプトンレーザは青から赤の可
視光線を連続発振する。特にアルゴンレーザレーザはシ
ングルモードで数十Wの出力が得られ取り扱いも容易な
ため、加工、医療、印刷、分光、ホログラフィ、ディス
プレイ、その他研究用光源として広く応用されてきた。
ルゴンレーザとクリプトンレーザに代表される。アルゴ
ンレーザは青から緑、クリプトンレーザは青から赤の可
視光線を連続発振する。特にアルゴンレーザレーザはシ
ングルモードで数十Wの出力が得られ取り扱いも容易な
ため、加工、医療、印刷、分光、ホログラフィ、ディス
プレイ、その他研究用光源として広く応用されてきた。
【0003】イオンレーザはレーザ媒質であるアルゴン
やクリプトンを放電励起することによって反転分布を形
成しレーザ発振する。イオンレーザにおける励起はアー
ク放電によって行われ、これが他の気体レーザと異なる
大きな特徴となっている。イオンレーザの発振効率は大
変低く、高電流密度が必要になる。レーザ発振するに
は、直径1〜5mm放電路に1〜100Aの放電電流を
流す必要があり、放電路の径を小さくして放電電流を上
げるほど電流密度は上がり高出力が得られる。このよう
な高電流密度のアーク放電には、放電路や電極を構成す
る部品にプラズマに対し耐スパッタ性を有する材料の選
択と、スパッタによるガスの消耗への対策が重要にな
る。
やクリプトンを放電励起することによって反転分布を形
成しレーザ発振する。イオンレーザにおける励起はアー
ク放電によって行われ、これが他の気体レーザと異なる
大きな特徴となっている。イオンレーザの発振効率は大
変低く、高電流密度が必要になる。レーザ発振するに
は、直径1〜5mm放電路に1〜100Aの放電電流を
流す必要があり、放電路の径を小さくして放電電流を上
げるほど電流密度は上がり高出力が得られる。このよう
な高電流密度のアーク放電には、放電路や電極を構成す
る部品にプラズマに対し耐スパッタ性を有する材料の選
択と、スパッタによるガスの消耗への対策が重要にな
る。
【0004】ガス補給機能を備えた従来のイオンレーザ
の構造を図6のブロック図を用いて説明する。ここで
は、アルゴンレーザについて説明するが、クリプトンレ
ーザについても構造は同様である。イオンレーザの模式
的ブロック図である図6に示すように、従来のアルゴン
レーザは、一対のミラー8a、8bと、ミラー8a、8
bとともに発振部を構成する放電部9と、放電部9にガ
ス供給するガス供給部12と、を支持し内部に収容する
レーザ発振器2と、放電部9に電力を供給しその動作を
制御する電源・制御部3により構成されている。ここで
説明するのは外部ミラー型のアルゴンレーザであるが、
ブリュースタ窓7の代わりにミラー8a、8bを直接レ
ーザ管1の両端に設けた内部ミラー型のレーザ発振器も
知られている。
の構造を図6のブロック図を用いて説明する。ここで
は、アルゴンレーザについて説明するが、クリプトンレ
ーザについても構造は同様である。イオンレーザの模式
的ブロック図である図6に示すように、従来のアルゴン
レーザは、一対のミラー8a、8bと、ミラー8a、8
bとともに発振部を構成する放電部9と、放電部9にガ
ス供給するガス供給部12と、を支持し内部に収容する
レーザ発振器2と、放電部9に電力を供給しその動作を
制御する電源・制御部3により構成されている。ここで
説明するのは外部ミラー型のアルゴンレーザであるが、
ブリュースタ窓7の代わりにミラー8a、8bを直接レ
ーザ管1の両端に設けた内部ミラー型のレーザ発振器も
知られている。
【0005】放電部9は、電子が入射する陽極4と電子
が放射される陰極5と放電路となる細管6とレーザ光の
透過するブリュースタ窓7を備え、レーザ媒質であるア
ルゴンガスを封入したレーザ管1を含んで構成されてい
る。ガス補給部12には、アルゴンガスの封入されたガ
スリザーバ10とこの封入ガスの放出を制御する電磁弁
11とが備えられている。また、電源・制御部3には、
陽極4−陰極5間に定電流を供給する定電流回路14
と、陽極4−陰極5間の電圧を測定する放電電圧測定回
路13と、電磁弁11の開閉を制御するガス補給回路1
5とが収容されている。
が放射される陰極5と放電路となる細管6とレーザ光の
透過するブリュースタ窓7を備え、レーザ媒質であるア
ルゴンガスを封入したレーザ管1を含んで構成されてい
る。ガス補給部12には、アルゴンガスの封入されたガ
スリザーバ10とこの封入ガスの放出を制御する電磁弁
11とが備えられている。また、電源・制御部3には、
陽極4−陰極5間に定電流を供給する定電流回路14
と、陽極4−陰極5間の電圧を測定する放電電圧測定回
路13と、電磁弁11の開閉を制御するガス補給回路1
5とが収容されている。
【0006】陽極4には、銅、ニッケルあるいはグラフ
ァイトを用いて円筒形に加工したものが、陰極5には、
ポーラスなタングステンにBaO等をしみ込ませてコイ
ル状に加工した含浸型陰極が使用され、細管6は、グラ
ファイト、酸化ベリリュウム、タングステン、シリコン
カーバイドなどにより形成されている。このように、特
に陰極と細管は耐スパッタ性の材料により形成されてい
る。
ァイトを用いて円筒形に加工したものが、陰極5には、
ポーラスなタングステンにBaO等をしみ込ませてコイ
ル状に加工した含浸型陰極が使用され、細管6は、グラ
ファイト、酸化ベリリュウム、タングステン、シリコン
カーバイドなどにより形成されている。このように、特
に陰極と細管は耐スパッタ性の材料により形成されてい
る。
【0007】アーク放電では、上述した耐スパッタ材料
を使用しても周辺の部品はスパッタされ、そしてデポジ
ットされる際にアルゴンが取り込まれるため、アルゴン
ガスは次第に消耗していく。内部ガス圧が低い程ガスの
消耗は激しいため、レーザ管内のガス消耗は加速度的に
進む。そこで、安定に長時間動作させためにガス補給機
能が準備されている。これは、レーザ管1内のガス圧が
ある基準値まで低下した時に電磁弁11を瞬間的に開放
しガスリザーバ10からアルゴンガスを補給する機能で
ある。
を使用しても周辺の部品はスパッタされ、そしてデポジ
ットされる際にアルゴンが取り込まれるため、アルゴン
ガスは次第に消耗していく。内部ガス圧が低い程ガスの
消耗は激しいため、レーザ管内のガス消耗は加速度的に
進む。そこで、安定に長時間動作させためにガス補給機
能が準備されている。これは、レーザ管1内のガス圧が
ある基準値まで低下した時に電磁弁11を瞬間的に開放
しガスリザーバ10からアルゴンガスを補給する機能で
ある。
【0008】レーザ管1は初期時には0.1〜10To
rrの最も効率よくレーザ発振する最適なガス圧で封止
されている。この最適ガス圧はレーザ管1の構造と材料
により決定される。ガス溜め用のガスリザーバ10がレ
ーザ管1に接続して配管されており、その配管の間には
通常は閉じられた電磁弁11が設けられている。初期時
にはガスリザーバ10内は放電部9よりも高圧のガス圧
で封止されている。
rrの最も効率よくレーザ発振する最適なガス圧で封止
されている。この最適ガス圧はレーザ管1の構造と材料
により決定される。ガス溜め用のガスリザーバ10がレ
ーザ管1に接続して配管されており、その配管の間には
通常は閉じられた電磁弁11が設けられている。初期時
にはガスリザーバ10内は放電部9よりも高圧のガス圧
で封止されている。
【0009】ある放電電流Ib1にて放電した時の放電
電圧Eb1とレーザ管1内のガス圧との関係を図7の実
線の曲線に示す。ガス圧と放電電圧Eb1の関係は1対
1に対応するため放電電圧Eb1はガス圧の代用特性と
して用いることができる。動作上必要なガス圧P1での
放電電圧をガス補給電圧Eg1として設定し、動作中の
放電電圧Eb1をガス補給電圧Eg1と比較しガス補給
の要否を判断する。
電圧Eb1とレーザ管1内のガス圧との関係を図7の実
線の曲線に示す。ガス圧と放電電圧Eb1の関係は1対
1に対応するため放電電圧Eb1はガス圧の代用特性と
して用いることができる。動作上必要なガス圧P1での
放電電圧をガス補給電圧Eg1として設定し、動作中の
放電電圧Eb1をガス補給電圧Eg1と比較しガス補給
の要否を判断する。
【0010】ある一定の放電電流Ib1にて放電した場
合の放電電圧Eb1の時間変化を図8に示す。実線はガ
ス補給機能を動作させている場合を、また一点鎖線はガ
ス補給機能を動作させない場合を示している。放電電流
Ib1にて動作すると時間の経過と共にガス圧が低下す
るため放電電圧Eb1は低下する。事前に設定されたガ
ス補給電圧Eg1を割った時、電源・制御部のガス補給
回路からガス補給信号が出力され電磁弁11は瞬間的に
開放される。この電磁弁11の開放によって、高圧のガ
スリザーバ10から低圧のレーザ管1にガスが導入さ
れ、これによりレーザ管1内のガス圧は上昇し初期のガ
ス圧が再現される。この動作はガスリザーバ10内のガ
スが減少しレーザ管1と同じガス圧になるまで繰り返さ
れ、最終的には放電を維持する最低のガス圧P3の放電
電圧Edに達し放電不可能となる。
合の放電電圧Eb1の時間変化を図8に示す。実線はガ
ス補給機能を動作させている場合を、また一点鎖線はガ
ス補給機能を動作させない場合を示している。放電電流
Ib1にて動作すると時間の経過と共にガス圧が低下す
るため放電電圧Eb1は低下する。事前に設定されたガ
ス補給電圧Eg1を割った時、電源・制御部のガス補給
回路からガス補給信号が出力され電磁弁11は瞬間的に
開放される。この電磁弁11の開放によって、高圧のガ
スリザーバ10から低圧のレーザ管1にガスが導入さ
れ、これによりレーザ管1内のガス圧は上昇し初期のガ
ス圧が再現される。この動作はガスリザーバ10内のガ
スが減少しレーザ管1と同じガス圧になるまで繰り返さ
れ、最終的には放電を維持する最低のガス圧P3の放電
電圧Edに達し放電不可能となる。
【0011】なお、ガスレーザに関する従来技術として
は、レーザ出力と放電入力とを測定して入出力特性を
演算し、これと予め定められた基準特性との比較に基づ
いてレーザガスのリフレッシュを行う(特開平1−16
0070号公報)、グロー放電を利用するガスレーザ
において、電源装置の出力状態を監視し、その状態変化
が所定値以上となったときガスレーザへの電力の供給を
抑制または停止させる(特開昭62−120091号公
報)、放電電圧と設定電圧との比と放電電流と設定電
流の比を演算し、二つの比の差の積分値に基づいてガス
圧力を制御する(特開平1−184970号公報)など
がある。
は、レーザ出力と放電入力とを測定して入出力特性を
演算し、これと予め定められた基準特性との比較に基づ
いてレーザガスのリフレッシュを行う(特開平1−16
0070号公報)、グロー放電を利用するガスレーザ
において、電源装置の出力状態を監視し、その状態変化
が所定値以上となったときガスレーザへの電力の供給を
抑制または停止させる(特開昭62−120091号公
報)、放電電圧と設定電圧との比と放電電流と設定電
流の比を演算し、二つの比の差の積分値に基づいてガス
圧力を制御する(特開平1−184970号公報)など
がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のイオン
レーザではガス圧の検出の代わりとして放電電圧Eb1
を用いているため、経時的に陽極4、陰極5、細管6等
の放電部9の部品が劣化していくと、真のガス圧と検出
値との間の誤差が大きくなるための動作上必要なガス圧
P1以下にガス圧が低下し短寿命になるという問題があ
った。
レーザではガス圧の検出の代わりとして放電電圧Eb1
を用いているため、経時的に陽極4、陰極5、細管6等
の放電部9の部品が劣化していくと、真のガス圧と検出
値との間の誤差が大きくなるための動作上必要なガス圧
P1以下にガス圧が低下し短寿命になるという問題があ
った。
【0013】アーク放電は陽極と陰極5の表面の酸化を
招き、また、陰極ではイオンボンバードによる局所的な
温度上昇によりタングステンの粒成長進むためバリウム
の表面への拡散が不十分となってエミッションが低下
し、さらに、細管でのスパッタとデポジションにより細
管の形状不良が起こり、レーザ管のインピーダンスを上
昇させる。インピーダンスが上昇したことによりガス圧
および放電電流Ib1が一定であっても放電電圧Eb1
は上昇する。そのまま動作を継続するとレーザ管1のガ
スは消耗し放電電圧Eb1はガス補給電圧Eg1に達す
る。しかしその時のガス圧と放電電圧Eb1の関係は図
7の点線の曲線になっており、初期のガス圧P1からP
2に低下している。
招き、また、陰極ではイオンボンバードによる局所的な
温度上昇によりタングステンの粒成長進むためバリウム
の表面への拡散が不十分となってエミッションが低下
し、さらに、細管でのスパッタとデポジションにより細
管の形状不良が起こり、レーザ管のインピーダンスを上
昇させる。インピーダンスが上昇したことによりガス圧
および放電電流Ib1が一定であっても放電電圧Eb1
は上昇する。そのまま動作を継続するとレーザ管1のガ
スは消耗し放電電圧Eb1はガス補給電圧Eg1に達す
る。しかしその時のガス圧と放電電圧Eb1の関係は図
7の点線の曲線になっており、初期のガス圧P1からP
2に低下している。
【0014】このような劣化を伴う場合の、ある一定の
放電電流Ib1にて放電した場合の放電電圧Eb1とレ
ーザ管1内のガス圧の時間変化を図9に示す。この動作
を続けた場合、見かけ上のガス圧であるEb1は一定の
範囲内にて動作するがガス供給が行われるガス圧は次第
に低下していく。そして、ガス圧が低いほどスパッタ量
が大きいため部品劣化は加速度的に進行し、放電不可能
となるガス圧P3に到達する時期が早まる。
放電電流Ib1にて放電した場合の放電電圧Eb1とレ
ーザ管1内のガス圧の時間変化を図9に示す。この動作
を続けた場合、見かけ上のガス圧であるEb1は一定の
範囲内にて動作するがガス供給が行われるガス圧は次第
に低下していく。そして、ガス圧が低いほどスパッタ量
が大きいため部品劣化は加速度的に進行し、放電不可能
となるガス圧P3に到達する時期が早まる。
【0015】なお、上記の問題点を解決するために圧力
検出器を用いて直接放電管内のガス圧を測定することも
考えられる。しかし、イオンレーザのような小型のレー
ザではガス検出器を設けることはスペース的にもコスト
的にも現実的ではない。また、圧力検出器として一般的
なピラニーゲージを用いた場合、アーク放電による温度
上昇が大きいため、誤動作の危険が大きくなる。さら
に、1/100Torrオーダのガス圧の正確な測定は
困難である。
検出器を用いて直接放電管内のガス圧を測定することも
考えられる。しかし、イオンレーザのような小型のレー
ザではガス検出器を設けることはスペース的にもコスト
的にも現実的ではない。また、圧力検出器として一般的
なピラニーゲージを用いた場合、アーク放電による温度
上昇が大きいため、誤動作の危険が大きくなる。さら
に、1/100Torrオーダのガス圧の正確な測定は
困難である。
【0016】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、レーザ管の劣化によりガス
圧を現実のガス圧より高く検出してしまう不都合を解消
できるようにして、ガス圧低下によりスパッタが増加し
さらにガス圧が低下するという短寿命化への悪循環を防
止できるようにし、レーザ管を長寿命化を図ることであ
る。
ものであって、その目的は、レーザ管の劣化によりガス
圧を現実のガス圧より高く検出してしまう不都合を解消
できるようにして、ガス圧低下によりスパッタが増加し
さらにガス圧が低下するという短寿命化への悪循環を防
止できるようにし、レーザ管を長寿命化を図ることであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、レーザ媒質が封入され該レーザ媒
質を放電励起するための一対のアーク放電用電極(4、
5)が配置されているレーザ管(1)と、レーザ媒質で
あるガスが封入されたガスリザーバ(10)と、前記ガ
スリザーバ中のレーザ媒質の前記レーザ管への流入を制
御する制御弁(11)と、前記レーザ管内のガス圧が不
足している場合には前記制御弁を開放するためのガス補
給信号を出力するガス補給回路(15)と、を有するイ
オンレーザにおいて、前記レーザ管内には前記一対のア
ーク放電用電極によって形成されるアーク放電路外に一
対のグロー放電用電極(18)が配置され、前記ガス補
給回路は前記グロー放電用電極間の放電電圧を検出して
基準値以下の場合には前記制御弁を開放するためのガス
補給信号を出力することを特徴とするイオンレーザ、が
提供される。
め、本発明によれば、レーザ媒質が封入され該レーザ媒
質を放電励起するための一対のアーク放電用電極(4、
5)が配置されているレーザ管(1)と、レーザ媒質で
あるガスが封入されたガスリザーバ(10)と、前記ガ
スリザーバ中のレーザ媒質の前記レーザ管への流入を制
御する制御弁(11)と、前記レーザ管内のガス圧が不
足している場合には前記制御弁を開放するためのガス補
給信号を出力するガス補給回路(15)と、を有するイ
オンレーザにおいて、前記レーザ管内には前記一対のア
ーク放電用電極によって形成されるアーク放電路外に一
対のグロー放電用電極(18)が配置され、前記ガス補
給回路は前記グロー放電用電極間の放電電圧を検出して
基準値以下の場合には前記制御弁を開放するためのガス
補給信号を出力することを特徴とするイオンレーザ、が
提供される。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例のイオ
ンレーザの模式的ブロック図である。同図に示されるよ
うに、イオンレーザは、放電部9とその外側に配置され
た一対のミラー8a、8bとガス供給部12を有するレ
ーザ発振器2と、電源・制御部3によって構成されてい
る。
て説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例のイオ
ンレーザの模式的ブロック図である。同図に示されるよ
うに、イオンレーザは、放電部9とその外側に配置され
た一対のミラー8a、8bとガス供給部12を有するレ
ーザ発振器2と、電源・制御部3によって構成されてい
る。
【0019】放電部9では、レーザ管1内に、アルゴン
ガスを放電励起するアーク放電用の一対の電極、すなわ
ち中空円筒形の銅製の陽極4とコイル形の形状をした含
浸型の陰極5が配置され、その間に中空円柱形で高熱伝
導率のセラミック材料からなる細管6が配置され、これ
らによりアーク放電部が構成されている。このアーク放
電部の両端の延長線上には光学石英ガラスからなるブリ
ュースタ窓7が設けられている。放電部9に連なるガス
補給部12では、ガスリザーバ10内に数10Torr
のアルゴンガスが封入されていて、電磁弁11によって
封止されている。また、レーザ発振器2の両端の位置に
配置される、共振器を構成するミラー8a、8bは、光
学石英ガラスに誘電体多層膜を蒸着して形成されてい
る。
ガスを放電励起するアーク放電用の一対の電極、すなわ
ち中空円筒形の銅製の陽極4とコイル形の形状をした含
浸型の陰極5が配置され、その間に中空円柱形で高熱伝
導率のセラミック材料からなる細管6が配置され、これ
らによりアーク放電部が構成されている。このアーク放
電部の両端の延長線上には光学石英ガラスからなるブリ
ュースタ窓7が設けられている。放電部9に連なるガス
補給部12では、ガスリザーバ10内に数10Torr
のアルゴンガスが封入されていて、電磁弁11によって
封止されている。また、レーザ発振器2の両端の位置に
配置される、共振器を構成するミラー8a、8bは、光
学石英ガラスに誘電体多層膜を蒸着して形成されてい
る。
【0020】レーザ管1内のアーク放電路にアーク放電
を生じさせるために陽極4−陰極5間に、定電流回路1
4により定電流が供給され、その放電電圧は放電電圧測
定回路13により測定される。陽極4の外側(左側)に
はグロー放電を発生させるためのグロー放電用電極18
が一対設けられている。これは陰極5の外側(右側)で
もよく、アーク放電の放電路外であれば特に位置は問わ
ない。このグロー放電用電極18の両端間にグロー放電
定電流回路17により定電流が供給されてグロー放電が
発生する。その放電電圧はグロー放電電圧測定回路16
により測定される。
を生じさせるために陽極4−陰極5間に、定電流回路1
4により定電流が供給され、その放電電圧は放電電圧測
定回路13により測定される。陽極4の外側(左側)に
はグロー放電を発生させるためのグロー放電用電極18
が一対設けられている。これは陰極5の外側(右側)で
もよく、アーク放電の放電路外であれば特に位置は問わ
ない。このグロー放電用電極18の両端間にグロー放電
定電流回路17により定電流が供給されてグロー放電が
発生する。その放電電圧はグロー放電電圧測定回路16
により測定される。
【0021】この時のグロー放電用電極18間のグロー
放電電圧Eb2とレーザ管1内の内部ガス圧は、図2に
示すように、図7に示すアーク放電の場合と同様に1対
1に対応している。動作上必要なガス圧P1に対応する
グロー放電電圧Eg2がガス補給電圧としてガス補給回
路15に設定されている。グロー放電電圧Eb2とガス
補給電圧Eg2を比較し、Eb2≦Eg2なる関係にな
ったときガス補給回路15からガス補給信号が出力され
て電磁弁11は0.1ms以下の間開放する。これによ
ってガス圧とEb2は初期値に回復する。
放電電圧Eb2とレーザ管1内の内部ガス圧は、図2に
示すように、図7に示すアーク放電の場合と同様に1対
1に対応している。動作上必要なガス圧P1に対応する
グロー放電電圧Eg2がガス補給電圧としてガス補給回
路15に設定されている。グロー放電電圧Eb2とガス
補給電圧Eg2を比較し、Eb2≦Eg2なる関係にな
ったときガス補給回路15からガス補給信号が出力され
て電磁弁11は0.1ms以下の間開放する。これによ
ってガス圧とEb2は初期値に回復する。
【0022】図3に、この実施例での放電電圧(アーク
放電電圧)Eb1とガス圧の経時変化を示す。グロー放
電の放電電圧をガス圧の代わりに使用してガス補給する
ことは、従来技術のようなアーク放電による電極や細管
の劣化がないため、現実のガス圧を誤って高く検出して
しまうことがなく、ガス供給の度に常に初期のガス圧に
て動作させることができる。
放電電圧)Eb1とガス圧の経時変化を示す。グロー放
電の放電電圧をガス圧の代わりに使用してガス補給する
ことは、従来技術のようなアーク放電による電極や細管
の劣化がないため、現実のガス圧を誤って高く検出して
しまうことがなく、ガス供給の度に常に初期のガス圧に
て動作させることができる。
【0023】その結果、低ガス圧化によるスパッタ量の
増加とインピーダンスの上昇はなくなりガス消耗の速度
も抑えられるため長寿命化が達成される。また、グロー
放電は放電電圧が低くアーク放電に比べスパッタ量も小
さいためグロー放電路をレーザ管1内に設けたことによ
ってレーザ動作上や寿命に悪影響が及ぼされることはな
い。
増加とインピーダンスの上昇はなくなりガス消耗の速度
も抑えられるため長寿命化が達成される。また、グロー
放電は放電電圧が低くアーク放電に比べスパッタ量も小
さいためグロー放電路をレーザ管1内に設けたことによ
ってレーザ動作上や寿命に悪影響が及ぼされることはな
い。
【0024】[第2の実施例]図4に、本発明の第2の
実施例の模式的ブロック図を陽極部のみの拡大図として
示す。それ以外の部分は第1の実施例と共通するため図
示を省略する。本実施例では、一方のグロー放電用電極
18を、陽極4を支持する陽極支持部材19に兼ねさせ
ている。陽極4にはアーク放電のスタート時に数kVの
トリガー電圧が加わるため、グロー放電回路にそのため
の対策が必要となるものの、その他の構成、動作は第1
の実施例と同様である。
実施例の模式的ブロック図を陽極部のみの拡大図として
示す。それ以外の部分は第1の実施例と共通するため図
示を省略する。本実施例では、一方のグロー放電用電極
18を、陽極4を支持する陽極支持部材19に兼ねさせ
ている。陽極4にはアーク放電のスタート時に数kVの
トリガー電圧が加わるため、グロー放電回路にそのため
の対策が必要となるものの、その他の構成、動作は第1
の実施例と同様である。
【0025】[第3の実施例]図5に、本発明の第3の
実施例の模式的ブロック図を陰極部のみの拡大図として
示す。その他の部分は第1の実施例の部分と共通するた
め図示を省略する。本実施例では、一方のグロー放電用
電極18を、陰極4を支持する陽極支持部材20が兼ね
ている。その他の構成、動作は、上記第1の実施例の場
合と同様である。以上の第2、第3の実施例では部品点
数を減らすことができ、低価格の製品を供給することが
できる。
実施例の模式的ブロック図を陰極部のみの拡大図として
示す。その他の部分は第1の実施例の部分と共通するた
め図示を省略する。本実施例では、一方のグロー放電用
電極18を、陰極4を支持する陽極支持部材20が兼ね
ている。その他の構成、動作は、上記第1の実施例の場
合と同様である。以上の第2、第3の実施例では部品点
数を減らすことができ、低価格の製品を供給することが
できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガス補
給機能を有するイオンレーザにおいて、レーザ励起用の
アーク放電の他にグロー放電を行わせ、その放電電圧を
検出してガス圧値として用いるものであるので、レーザ
管の劣化に伴ってガス圧を高く検出してしまうことがな
くなり、その結果、ガス補給が予定していたガス補給圧
より低い圧力となってから行われるという不都合を回避
することができる。したがって、本発明によれば、低ガ
ス圧化によるスパッタ量の増加とガス消耗の加速を抑え
ることができ、レーザ管の長寿命化を達成することがで
きる。
給機能を有するイオンレーザにおいて、レーザ励起用の
アーク放電の他にグロー放電を行わせ、その放電電圧を
検出してガス圧値として用いるものであるので、レーザ
管の劣化に伴ってガス圧を高く検出してしまうことがな
くなり、その結果、ガス補給が予定していたガス補給圧
より低い圧力となってから行われるという不都合を回避
することができる。したがって、本発明によれば、低ガ
ス圧化によるスパッタ量の増加とガス消耗の加速を抑え
ることができ、レーザ管の長寿命化を達成することがで
きる。
【図1】本発明の第1の実施例の模式的ブロック図。
【図2】図1の実施例のガス圧に対するグロー放電電圧
Eb2の特性図。
Eb2の特性図。
【図3】図1の実施例のレーザ管内部のガス圧と放電電
圧Eb1の経時変化図。
圧Eb1の経時変化図。
【図4】本発明の第2の実施例の模式的ブロック図の陽
極部拡大図。
極部拡大図。
【図5】本発明の第3の実施例の模式的ブロック図の陰
極部拡大図。
極部拡大図。
【図6】従来例の模式的ブロック図。
【図7】従来例のガス圧に対する放電電圧Eb1の特性
図。
図。
【図8】従来例の放電電圧Eb1の経時変化図。
【図9】従来例のレーザ管内部のガス圧と放電電圧Eb
1の経時変化図。
1の経時変化図。
1 レーザ管 2 レーザ発振器 3 電源・制御部 4 陽極 5 陰極 6 細管 7 ブリュースタ窓 8a、8b ミラー 9 放電部 10 ガスリザーバ 11 電磁弁 12 ガス供給部 13 放電電圧測定回路 14 定電流回路 15 ガス補給回路 16 グロー放電電圧測定回路 17 グロー放電定電流回路 18 グロー放電用電極 19 陽極支持部材 20 陰極支持部材
Claims (2)
- 【請求項1】 レーザ媒質が封入され該レーザ媒質を放
電励起するための一対のアーク放電用電極が配置されて
いるレーザ管と、レーザ媒質であるガスが封入されたガ
スリザーバと、前記ガスリザーバ中のレーザ媒質の前記
レーザ管への流入を制御する制御弁と、前記レーザ管内
のガス圧が不足している場合には前記制御弁を開放する
ためのガス補給信号を出力するガス補給回路と、を有す
るイオンレーザにおいて、 前記レーザ管内には前記一対のアーク放電用電極によっ
て形成されるアーク放電路外に一対のグロー放電用電極
が配置され、前記ガス補給回路は前記グロー放電用電極
間の放電電圧を検出してこれが基準値以下の場合には前
記制御弁を開放するためのガス補給信号を出力すること
を特徴とするイオンレーザ。 - 【請求項2】 前記一対のアーク放電用電極の一方の電
極の支持部材が、前記一対のグロー放電用電極の一方を
兼ねていることを特徴とする請求項1記載のイオンレー
ザ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6335437A JP2715949B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | イオンレーザ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6335437A JP2715949B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | イオンレーザ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08181366A true JPH08181366A (ja) | 1996-07-12 |
| JP2715949B2 JP2715949B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=18288559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6335437A Expired - Lifetime JP2715949B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | イオンレーザ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2715949B2 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5141991A (en) * | 1974-10-07 | 1976-04-08 | Nippon Electric Co | Gasu reezasochi |
| JPS5919388A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-01-31 | Hitachi Ltd | 放電管の放電制御装置 |
| JPS60263485A (ja) * | 1984-06-11 | 1985-12-26 | Nec Corp | イオンレ−ザ装置 |
| JPS6221284A (ja) * | 1985-07-22 | 1987-01-29 | Koito Mfg Co Ltd | 金属イオンレ−ザ− |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP6335437A patent/JP2715949B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5141991A (en) * | 1974-10-07 | 1976-04-08 | Nippon Electric Co | Gasu reezasochi |
| JPS5919388A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-01-31 | Hitachi Ltd | 放電管の放電制御装置 |
| JPS60263485A (ja) * | 1984-06-11 | 1985-12-26 | Nec Corp | イオンレ−ザ装置 |
| JPS6221284A (ja) * | 1985-07-22 | 1987-01-29 | Koito Mfg Co Ltd | 金属イオンレ−ザ− |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2715949B2 (ja) | 1998-02-18 |
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