JPH08182996A - 含油廃水の処理法 - Google Patents
含油廃水の処理法Info
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- JPH08182996A JPH08182996A JP33763694A JP33763694A JPH08182996A JP H08182996 A JPH08182996 A JP H08182996A JP 33763694 A JP33763694 A JP 33763694A JP 33763694 A JP33763694 A JP 33763694A JP H08182996 A JPH08182996 A JP H08182996A
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- tank
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 生物処理槽で含油廃水中の油脂を効率よく分
解処理する。 【構成】 メタン発酵槽または活性汚泥槽に含油廃水を
投入して該廃水中の油脂を分解処理するにさいし,該槽
内の液面に多孔質で粒状の不織布担体を浮遊させておく
ことを特徴とする含油廃水の処理法。
解処理する。 【構成】 メタン発酵槽または活性汚泥槽に含油廃水を
投入して該廃水中の油脂を分解処理するにさいし,該槽
内の液面に多孔質で粒状の不織布担体を浮遊させておく
ことを特徴とする含油廃水の処理法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の生活系や事業系か
ら排出される含油廃水の処理法に関する。
ら排出される含油廃水の処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】食品工場を始め食堂や家庭からの廃水は
油脂を多量に含んでいる場合が多い。廃水中に油脂が存
在すると下水管や廃水処理施設にいろいろな問題を引き
起こすようになる。
油脂を多量に含んでいる場合が多い。廃水中に油脂が存
在すると下水管や廃水処理施設にいろいろな問題を引き
起こすようになる。
【0003】このため,食品工場,レストラン,ビル等
には,油脂分離施設(グリース阻集器等)が設けられ,
含油廃水から油脂の除去を行っている。油脂が除去され
た廃水は,そのまま浄化槽で処理するか,あるいは別置
の油水分離装置で更に油脂を除去した後で浄化槽で処理
している。
には,油脂分離施設(グリース阻集器等)が設けられ,
含油廃水から油脂の除去を行っている。油脂が除去され
た廃水は,そのまま浄化槽で処理するか,あるいは別置
の油水分離装置で更に油脂を除去した後で浄化槽で処理
している。
【0004】また,微生物を利用して含油廃水をそのま
ま好気処理する技術も開発され始めている。この方法は
従来の活性汚泥法を改良するもので,油脂を分解する微
生物を好気処理槽にあらかじめ投入しておき,ここで含
油廃水を処理するというものである。
ま好気処理する技術も開発され始めている。この方法は
従来の活性汚泥法を改良するもので,油脂を分解する微
生物を好気処理槽にあらかじめ投入しておき,ここで含
油廃水を処理するというものである。
【0005】このような油脂分解菌には好気性菌に属す
るものと嫌気性に属するものとがあるが,このような菌
類が既に検索分離されている。例えば, 前者に属するも
のとしてリパーゼ生産性細菌 Bacillus sp.No.351 や P
seudomonas sp.No.6が知られている。
るものと嫌気性に属するものとがあるが,このような菌
類が既に検索分離されている。例えば, 前者に属するも
のとしてリパーゼ生産性細菌 Bacillus sp.No.351 や P
seudomonas sp.No.6が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に油脂はボール状
に固まったり,廃水の表面に汚泥状のスカムを形成して
ポンプ場などの施設でトラブルの原因となる。従来の油
脂分離施設(グリース阻集器等)で廃水中の油脂を分離
した場合,1週間に数回は施設の清掃が必要となる。適
切な清掃を行なわないと,施設から油脂が流出する場合
もあり,環境汚染にもつながる。油脂分離装置の実際の
清掃状況の調査結果では全く清掃していない施設もあ
る。また,分離した油脂の大部分は焼却により処分する
ため,焼却のための費用も嵩むという問題がある。
に固まったり,廃水の表面に汚泥状のスカムを形成して
ポンプ場などの施設でトラブルの原因となる。従来の油
脂分離施設(グリース阻集器等)で廃水中の油脂を分離
した場合,1週間に数回は施設の清掃が必要となる。適
切な清掃を行なわないと,施設から油脂が流出する場合
もあり,環境汚染にもつながる。油脂分離装置の実際の
清掃状況の調査結果では全く清掃していない施設もあ
る。また,分離した油脂の大部分は焼却により処分する
ため,焼却のための費用も嵩むという問題がある。
【0007】活性汚泥法の改良法である好気処理で含油
廃水を処理する方法は,油脂濃度が100mg/リット
ル以上になると活性汚泥処理が難しくなるといわれてい
る。すなわち,油脂を槽内に均一に懸濁することが難し
く,油脂濃度の上昇に伴って処理能力が低下するので,
高濃度に油脂を含む廃水に適用するのは難しいという問
題がある。
廃水を処理する方法は,油脂濃度が100mg/リット
ル以上になると活性汚泥処理が難しくなるといわれてい
る。すなわち,油脂を槽内に均一に懸濁することが難し
く,油脂濃度の上昇に伴って処理能力が低下するので,
高濃度に油脂を含む廃水に適用するのは難しいという問
題がある。
【0008】このように,従来の含油廃水の油脂処理に
は,メンテナンス,処理方法,処理能力等の点で種々の
問題があった。本発明はこのようなやっかいな問題を解
決しようとするものである。
は,メンテナンス,処理方法,処理能力等の点で種々の
問題があった。本発明はこのようなやっかいな問題を解
決しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,メタン
発酵槽または活性汚泥槽に含油廃水を投入して該廃水中
の油脂を分解処理するにさいし,該槽内の液面に多孔質
で粒状の不織布担体を浮遊させることを特徴とする含油
廃水の処理法を提供する。ここで,不織布担体としては
ガラス繊維またはプラスチックス繊維で構成された多孔
性シートを軽量プラスチックスの粒状体(好ましくは直
径5〜60mmの粒状体)を使用し,槽内の液面を1段
以上で覆うに十分な数量を浮遊させる。
発酵槽または活性汚泥槽に含油廃水を投入して該廃水中
の油脂を分解処理するにさいし,該槽内の液面に多孔質
で粒状の不織布担体を浮遊させることを特徴とする含油
廃水の処理法を提供する。ここで,不織布担体としては
ガラス繊維またはプラスチックス繊維で構成された多孔
性シートを軽量プラスチックスの粒状体(好ましくは直
径5〜60mmの粒状体)を使用し,槽内の液面を1段
以上で覆うに十分な数量を浮遊させる。
【0010】
【作用】嫌気性油脂分解菌が生息するメタン発酵槽また
は好気性油脂分解菌が生息する活性汚泥槽に含油廃水を
投入すると,これらの細菌が油脂を分解しながら増殖す
る。しかし,かような生物処理槽に含油廃水を投入した
だけでは,含油廃水中の油脂分は処理槽の液面近くに浮
遊する性質があるので,槽内に均一に分布している細菌
が油脂分と接する機会が少なくなって効率よく分解でき
ない。
は好気性油脂分解菌が生息する活性汚泥槽に含油廃水を
投入すると,これらの細菌が油脂を分解しながら増殖す
る。しかし,かような生物処理槽に含油廃水を投入した
だけでは,含油廃水中の油脂分は処理槽の液面近くに浮
遊する性質があるので,槽内に均一に分布している細菌
が油脂分と接する機会が少なくなって効率よく分解でき
ない。
【0011】ところが,本発明にしたがって,多孔質・
粒状の不織布担体を液面に浮遊させると,この不織布担
体に油脂分解菌が固定され,ここで活発な増殖活動を行
うので,液面近くに浮遊する油脂分が良好に分解し,全
体として効率のよい処理ができる。
粒状の不織布担体を液面に浮遊させると,この不織布担
体に油脂分解菌が固定され,ここで活発な増殖活動を行
うので,液面近くに浮遊する油脂分が良好に分解し,全
体として効率のよい処理ができる。
【0012】本発明で使用する不織布担体は,ガラス繊
維またはプラスチックス繊維で構成された多孔性シート
を軽量プラスチックスの粒状体(好ましくは直径5〜6
0mmの粒状体)の外側に被着したものであり,これ
を,槽内の液面を1段以上で覆うに十分な数量で浮遊さ
せる。ガラス繊維やプラスチックス繊維からなる多孔性
シート(不織布)は微生物固定能力が高く,これに固定
された油脂分解菌は流出する恐れがない。そして,中空
プラスチック,プラスチック発泡体等の軽量の粒状プラ
スチックスを,該多孔性シートを保持させるための芯材
として用いることによって,この不織布担体を自由に槽
内液面に流動浮遊させることができる共にこの芯材とし
てのプラスチックスも微生物担体として機能する。
維またはプラスチックス繊維で構成された多孔性シート
を軽量プラスチックスの粒状体(好ましくは直径5〜6
0mmの粒状体)の外側に被着したものであり,これ
を,槽内の液面を1段以上で覆うに十分な数量で浮遊さ
せる。ガラス繊維やプラスチックス繊維からなる多孔性
シート(不織布)は微生物固定能力が高く,これに固定
された油脂分解菌は流出する恐れがない。そして,中空
プラスチック,プラスチック発泡体等の軽量の粒状プラ
スチックスを,該多孔性シートを保持させるための芯材
として用いることによって,この不織布担体を自由に槽
内液面に流動浮遊させることができる共にこの芯材とし
てのプラスチックスも微生物担体として機能する。
【0013】図1は本発明で使用する多孔質粒状の不織
布担体の形状例を示したもので,内部に空洞1をもつ中
空の粒状プラスチックス2の周囲に不織布3を取り付け
た構造を有しており,芯材としての粒状プラスチックス
2の形状としては,図示のように,球形,方形,楕円
形,菱形,リング形など様々なものが使用でき,場合に
よっては板状などであってもよい。そしてこれら芯材の
周囲に不織布3を被着させて直径が5〜60mm程度の
不織布担体粒子を構成する。
布担体の形状例を示したもので,内部に空洞1をもつ中
空の粒状プラスチックス2の周囲に不織布3を取り付け
た構造を有しており,芯材としての粒状プラスチックス
2の形状としては,図示のように,球形,方形,楕円
形,菱形,リング形など様々なものが使用でき,場合に
よっては板状などであってもよい。そしてこれら芯材の
周囲に不織布3を被着させて直径が5〜60mm程度の
不織布担体粒子を構成する。
【0014】図2は,芯材としての発泡プラスチックス
4を使用した以外は,図1と同様の不織布担体粒子を示
している。このように構成した不織布担体粒子は,粒径
を小さくすればするほど,不織布の表面積が大きくなっ
て微生物の担体量を増加させることができるが,5mm
より小径のものでは製作コストが嵩み,60mmより大
径のものでは,不織布の表面積が十分に採れなくなる。
好ましい粒径は10〜50mmである。
4を使用した以外は,図1と同様の不織布担体粒子を示
している。このように構成した不織布担体粒子は,粒径
を小さくすればするほど,不織布の表面積が大きくなっ
て微生物の担体量を増加させることができるが,5mm
より小径のものでは製作コストが嵩み,60mmより大
径のものでは,不織布の表面積が十分に採れなくなる。
好ましい粒径は10〜50mmである。
【0015】芯材としての粒状プラスチックス2や4の
周囲に不織布3を取り付けるには,図3に示すように,
芯材2(または4)の周囲を半球状の不織布セグメント
3の複数個で包み,セグメント同士を接着剤5で接合す
る方法(図3−a)や,芯材2(または4)が包み込め
るような面積をもつ不織布3で芯材2を囲み込み,首部
を接着剤5で接合する方法(図3−bおよびc)を採用
すれば,可撓性が比較的低いガラス繊維の不織布でも十
分に取り付けができる。また,接着剤5としては通常の
高分子系のもの例えばエポキシ系接着剤を使用すれば,
これも担体の一部として機能する。
周囲に不織布3を取り付けるには,図3に示すように,
芯材2(または4)の周囲を半球状の不織布セグメント
3の複数個で包み,セグメント同士を接着剤5で接合す
る方法(図3−a)や,芯材2(または4)が包み込め
るような面積をもつ不織布3で芯材2を囲み込み,首部
を接着剤5で接合する方法(図3−bおよびc)を採用
すれば,可撓性が比較的低いガラス繊維の不織布でも十
分に取り付けができる。また,接着剤5としては通常の
高分子系のもの例えばエポキシ系接着剤を使用すれば,
これも担体の一部として機能する。
【0016】いずれにしても,このように構成した不織
布担体は,メタン発酵槽または活性汚泥槽に装入した場
合,液面に浮遊できるに十分に軽量なものとする。そし
て温度に強い不織布(例えばガラス繊維等)を用いるこ
とにより幅広い処理温度(例えば10〜60℃)に適用
できる。
布担体は,メタン発酵槽または活性汚泥槽に装入した場
合,液面に浮遊できるに十分に軽量なものとする。そし
て温度に強い不織布(例えばガラス繊維等)を用いるこ
とにより幅広い処理温度(例えば10〜60℃)に適用
できる。
【0017】一般に,油脂は生物反応槽内でオイルボー
ルとなって浮上する性質があり,そのため通常の攪拌で
は生物処理槽内に均一に分散することは難しく,このた
め攪拌速度を早くすると,処理微生物がダメージを受け
て活性が低下したり,また攪拌エネルギーが大きくなる
等の問題が生じるが,本発明に従うと不織布担体がオイ
ルボールと一緒に液面に浮上し,ここに固定化した油脂
分解菌が直接油脂と接触させることができるので,従来
と同程度の攪拌で効率的に油脂を分解除去できる。
ルとなって浮上する性質があり,そのため通常の攪拌で
は生物処理槽内に均一に分散することは難しく,このた
め攪拌速度を早くすると,処理微生物がダメージを受け
て活性が低下したり,また攪拌エネルギーが大きくなる
等の問題が生じるが,本発明に従うと不織布担体がオイ
ルボールと一緒に液面に浮上し,ここに固定化した油脂
分解菌が直接油脂と接触させることができるので,従来
と同程度の攪拌で効率的に油脂を分解除去できる。
【0018】
〔試験例〕油脂を高効率で分解できる不織布担体の大き
さを調べるために図3のa〜cで示した様々な大きさの
不織布担体を用いて試験した。芯材のプラスチックスは
中空体であり,不織布3にはガラス繊維からなるシート
を用いた。接着剤5にはエポキシ樹脂を用いた。
さを調べるために図3のa〜cで示した様々な大きさの
不織布担体を用いて試験した。芯材のプラスチックスは
中空体であり,不織布3にはガラス繊維からなるシート
を用いた。接着剤5にはエポキシ樹脂を用いた。
【0019】油脂分解能は,不織布担体に対する微生物
の固定化量に依存すると考えてよいので,試作した不織
布担体の微生物固定可能力を測定した。固定化は,後記
の実施例1のところで説明する方法で各担体に微生物を
固定化した。固定化する菌体には嫌気性油脂分解菌を用
いた。嫌気性油脂分解菌は後記の実施例1で示した方法
で分離した。その測定結果を図4に示した。この結果か
ら,微生物固定可能力は,不織布担体の形状には関係な
くほぼ一定であることがわかった。
の固定化量に依存すると考えてよいので,試作した不織
布担体の微生物固定可能力を測定した。固定化は,後記
の実施例1のところで説明する方法で各担体に微生物を
固定化した。固定化する菌体には嫌気性油脂分解菌を用
いた。嫌気性油脂分解菌は後記の実施例1で示した方法
で分離した。その測定結果を図4に示した。この結果か
ら,微生物固定可能力は,不織布担体の形状には関係な
くほぼ一定であることがわかった。
【0020】生物処理槽の液面の面積が一定の場合,不
織布担体の粒径を小さくした方が表面積を大きくとるこ
とができる。そのため,様々な大きさで作製した図3−
aの不織布担体を用いて油脂分解実験を行った。実験方
法は,嫌気性油脂分解菌を固定化した不織布担体を油脂
を含む培地に投入し,10日後の油脂の除去率を測定し
た。実験に用いた生物処理槽は液面面積が0.785m
2 のメタン発酵槽を用いた。その結果を(生物処理槽の
液面面積)÷(不織布担体の断面積)の値で整理して図
5に示した。ここで言う「不織布担体の断面積」は,不
織布担体で液面が一杯に覆われるように同一粒径の粒子
を一段に浮かせた場合の1個当りの粒子の水平断面積を
指す。
織布担体の粒径を小さくした方が表面積を大きくとるこ
とができる。そのため,様々な大きさで作製した図3−
aの不織布担体を用いて油脂分解実験を行った。実験方
法は,嫌気性油脂分解菌を固定化した不織布担体を油脂
を含む培地に投入し,10日後の油脂の除去率を測定し
た。実験に用いた生物処理槽は液面面積が0.785m
2 のメタン発酵槽を用いた。その結果を(生物処理槽の
液面面積)÷(不織布担体の断面積)の値で整理して図
5に示した。ここで言う「不織布担体の断面積」は,不
織布担体で液面が一杯に覆われるように同一粒径の粒子
を一段に浮かせた場合の1個当りの粒子の水平断面積を
指す。
【0021】図5の結果から(液面面積)÷(不織布担
体の断面積)の値が400付近から高い除去率が得ら
れ,400以上ではその油脂除去率にさほど変わりない
ことがわかった。不織布担体は粒径を小さくすればする
ほど製作コストが高くなる。そのため,不織布担体の最
適な大きさは,(液面面積)÷(不織布担体の断面積)
の値が10,000〜400であることがわかった。こ
の実験では,液面面積が0.785m2 のメタン発酵槽
を用いたため,不織布担体の直径は1〜5cm,断面積
7.85×10-5〜10-3m2 のものが最適であった。
体の断面積)の値が400付近から高い除去率が得ら
れ,400以上ではその油脂除去率にさほど変わりない
ことがわかった。不織布担体は粒径を小さくすればする
ほど製作コストが高くなる。そのため,不織布担体の最
適な大きさは,(液面面積)÷(不織布担体の断面積)
の値が10,000〜400であることがわかった。こ
の実験では,液面面積が0.785m2 のメタン発酵槽
を用いたため,不織布担体の直径は1〜5cm,断面積
7.85×10-5〜10-3m2 のものが最適であった。
【0022】以下の実施例において,廃水の成分の分析
は工業廃水試験法(JIS K 0102)に準じた。
は工業廃水試験法(JIS K 0102)に準じた。
【0023】〔実施例1〕先ず,厨芥処理後の高温メタ
ン発酵汚泥を0.5ml(ミリリットル,以下同じ)採
取し,表1に示す培地100mlに接種した。この培地
はオートクレープにより120℃×20分間滅菌したあ
とで使用した。培養には嫌気ジャーファーメンタを用い
て55℃で2週間培養した。なお,メタン発酵槽内と同
様の雰囲気下で培養するため,気層にはCH4:CO2=
7:3のガスを通気しながら培養した。
ン発酵汚泥を0.5ml(ミリリットル,以下同じ)採
取し,表1に示す培地100mlに接種した。この培地
はオートクレープにより120℃×20分間滅菌したあ
とで使用した。培養には嫌気ジャーファーメンタを用い
て55℃で2週間培養した。なお,メタン発酵槽内と同
様の雰囲気下で培養するため,気層にはCH4:CO2=
7:3のガスを通気しながら培養した。
【0024】この培養処理後,培養液0.5mlを表2
に示す培地100mlに接種し,油脂分解能の有無につ
いてテストした。油脂分解能については,n−ヘキサン
抽出物の経時変化を指標として用いた。その結果を図6
に示した。
に示す培地100mlに接種し,油脂分解能の有無につ
いてテストした。油脂分解能については,n−ヘキサン
抽出物の経時変化を指標として用いた。その結果を図6
に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】図6の結果から,n−ヘキサン抽出物は,
嫌気性油脂分解菌を接種後,徐々に減少し,2週間後に
は接種前の10%以下となった。すなわち,本方法で分
離した嫌気性油脂分解菌は,油脂を90%以上除去でき
たと考えられる。
嫌気性油脂分解菌を接種後,徐々に減少し,2週間後に
は接種前の10%以下となった。すなわち,本方法で分
離した嫌気性油脂分解菌は,油脂を90%以上除去でき
たと考えられる。
【0028】〔実施例2〕実施例1で分離した嫌気性油
脂分解菌を前記同様の表2の培地に接種し,55℃で増
殖させ,菌濃度が1×108cells/mlとなった
ところで,直径2cmの前記図3−aの球形の不織布担
体を投入し,さらに2週間培養して,該担体に嫌気性油
脂分解菌を付着させた。2週間後の嫌気性油脂分解菌の
担体への付着量は,乾燥重量で2.2g/cm2であっ
た。
脂分解菌を前記同様の表2の培地に接種し,55℃で増
殖させ,菌濃度が1×108cells/mlとなった
ところで,直径2cmの前記図3−aの球形の不織布担
体を投入し,さらに2週間培養して,該担体に嫌気性油
脂分解菌を付着させた。2週間後の嫌気性油脂分解菌の
担体への付着量は,乾燥重量で2.2g/cm2であっ
た。
【0029】この嫌気性油脂分解菌を固定化した不織布
担体8を,図7に示すように,メタン発酵槽7に,発酵
液表面で2段となって液面面積を覆う数量となるように
投入した。メタン発酵槽7では,表3に示すような組成
の厨芥原料を原料槽9からポンプ10によって投入し,
循環ポンプ11によって槽内原料を循環しながら,滞留
時間6日となるように55℃でメタン発酵を行った。な
お,メタン発酵槽7の消化ガスライン12には脱硫装置
13およびガスメーター14が取り付けられている。
担体8を,図7に示すように,メタン発酵槽7に,発酵
液表面で2段となって液面面積を覆う数量となるように
投入した。メタン発酵槽7では,表3に示すような組成
の厨芥原料を原料槽9からポンプ10によって投入し,
循環ポンプ11によって槽内原料を循環しながら,滞留
時間6日となるように55℃でメタン発酵を行った。な
お,メタン発酵槽7の消化ガスライン12には脱硫装置
13およびガスメーター14が取り付けられている。
【0030】
【表3】
【0031】この連続処理において,担体8を投入後,
メタン発酵槽から発酵液のサンプルを採取してn−ヘキ
サン抽出物量を測定し,その経時変化を調べた。その結
果を図8に示した。図8に見られるように,発酵液中の
n−ヘキサン抽出物量は,担体投入後徐々に減少し,7
日後には,担体投入前の約10%にまで低下した。ま
た,メタン発酵槽の液面に浮いていたオイルボールは,
担体投入後5日間で消滅した。
メタン発酵槽から発酵液のサンプルを採取してn−ヘキ
サン抽出物量を測定し,その経時変化を調べた。その結
果を図8に示した。図8に見られるように,発酵液中の
n−ヘキサン抽出物量は,担体投入後徐々に減少し,7
日後には,担体投入前の約10%にまで低下した。ま
た,メタン発酵槽の液面に浮いていたオイルボールは,
担体投入後5日間で消滅した。
【0032】〔実施例3〕活性汚泥を0.5ml採取
し,前記表1に示す培地100ml(オートクレーブに
より120℃,20分間滅菌したもの)に接種した。培
養には好気ジャーファーメンタを用い,30℃で2週間
通気培養した。2週間後,培養液0.5mlを表2に示
す培地100mlに接種し,通気培養して,油脂分解能
の有無についてテストした。油脂分解能については,前
例と同様にn−ヘキサン抽出物量の経時変化を指標とし
て用いた。その結果を図9に示した。
し,前記表1に示す培地100ml(オートクレーブに
より120℃,20分間滅菌したもの)に接種した。培
養には好気ジャーファーメンタを用い,30℃で2週間
通気培養した。2週間後,培養液0.5mlを表2に示
す培地100mlに接種し,通気培養して,油脂分解能
の有無についてテストした。油脂分解能については,前
例と同様にn−ヘキサン抽出物量の経時変化を指標とし
て用いた。その結果を図9に示した。
【0033】図9に見られるように,n−ヘキサン抽出
物は,好気性油脂分解菌を接種後,徐々に減少し,10
日後には好気性油脂分解菌接種前の10%以下となっ
た。この結果から,本方法で分離した好気性油脂分解菌
は,油脂を90%以上除去できたと考えられる。
物は,好気性油脂分解菌を接種後,徐々に減少し,10
日後には好気性油脂分解菌接種前の10%以下となっ
た。この結果から,本方法で分離した好気性油脂分解菌
は,油脂を90%以上除去できたと考えられる。
【0034】〔実施例4〕実施例3で分離した好気性油
脂分解菌を前記表2に示す培地に接種し,30℃で通気
培養して増殖させ,菌濃度が1×108cells/m
lとなったところで,直径2cmの球形の不織布担体
(図3−aに示したもの)を投入し,1週間培養して担
体に好気性油脂分解菌を付着させた。1週間後の好気性
油脂分解菌の担体への付着量は,乾燥重量で1.8g/
cm2であった。
脂分解菌を前記表2に示す培地に接種し,30℃で通気
培養して増殖させ,菌濃度が1×108cells/m
lとなったところで,直径2cmの球形の不織布担体
(図3−aに示したもの)を投入し,1週間培養して担
体に好気性油脂分解菌を付着させた。1週間後の好気性
油脂分解菌の担体への付着量は,乾燥重量で1.8g/
cm2であった。
【0035】この好気性油脂分解菌を固定化した不織布
担体8を,図10に示したように,活性汚泥槽17に,
発酵液表面で2段となって液面面積を覆う数量となるよ
うに入した。活性汚泥槽17では,表4に示した人工廃
水を原水タンク18からポンプ19によって導入し,槽
内の散気管20に爆気ブロアー21から送気しながら滞
留時間10時間となるように30℃で処理した。図中の
22は処理水の放流ラインを示している。
担体8を,図10に示したように,活性汚泥槽17に,
発酵液表面で2段となって液面面積を覆う数量となるよ
うに入した。活性汚泥槽17では,表4に示した人工廃
水を原水タンク18からポンプ19によって導入し,槽
内の散気管20に爆気ブロアー21から送気しながら滞
留時間10時間となるように30℃で処理した。図中の
22は処理水の放流ラインを示している。
【0036】
【表4】
【0037】この連続処理において,担体8を投入後,
活性汚泥槽から処理液のサンプルを採取してn−ヘキサ
ン抽出物量を測定し,その経時変化を調べた。その結果
を図11に示した。図11に見られるように,処理液中
のn−ヘキサン抽出物量は,担体投入後減少し,2日後
には,担体投入前の約10%にまで低下した。また,活
性汚泥槽の液面に浮いていたオイルボールは担体投入後
1日間で消滅した。
活性汚泥槽から処理液のサンプルを採取してn−ヘキサ
ン抽出物量を測定し,その経時変化を調べた。その結果
を図11に示した。図11に見られるように,処理液中
のn−ヘキサン抽出物量は,担体投入後減少し,2日後
には,担体投入前の約10%にまで低下した。また,活
性汚泥槽の液面に浮いていたオイルボールは担体投入後
1日間で消滅した。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
含油廃水を生物反応槽で簡単に且つ効率よく分解処理で
きるようになった。このため,グリース阻集器等の油脂
分離施設を設けなくて含油廃水処理が可能となり,既存
のメタン発酵槽や活性汚泥槽等がそのまま油脂分解槽と
して利用可能となった。そして,高濃度に油脂を含む廃
水にも対応できるので,やっかいな含油廃水の処理に大
きく貢献できる。
含油廃水を生物反応槽で簡単に且つ効率よく分解処理で
きるようになった。このため,グリース阻集器等の油脂
分離施設を設けなくて含油廃水処理が可能となり,既存
のメタン発酵槽や活性汚泥槽等がそのまま油脂分解槽と
して利用可能となった。そして,高濃度に油脂を含む廃
水にも対応できるので,やっかいな含油廃水の処理に大
きく貢献できる。
【図1】中空の樹脂製芯材を用いた不織布担体の形状例
を示す略断面図である。
を示す略断面図である。
【図2】発泡樹脂製芯材を用いた不織布担体の形状例を
示す略断面図である。
示す略断面図である。
【図3】芯材に不織布シートを取り付ける方法を説明す
る略断面図である。
る略断面図である。
【図4】不織布担体の種類と微生物付着量の関係を示す
図である。
図である。
【図5】生物処理槽内の液面面積/不織布担体の断面積
の比と油脂除去率の関係を示す図である。
の比と油脂除去率の関係を示す図である。
【図6】厨芥のメタン発酵槽から採取した嫌気性油脂分
解菌の油脂分解能を示すグラフである。
解菌の油脂分解能を示すグラフである。
【図7】嫌気性油脂分解菌を用いて油脂を連続分解する
のに使用した装置の略断面機器配置図である。
のに使用した装置の略断面機器配置図である。
【図8】図7の装置で連続処理した場合の油脂除去率の
経時変化を示す図である。
経時変化を示す図である。
【図9】活性汚泥槽から採取した好気性油脂分解菌の油
脂分解能を示すグラフである。
脂分解能を示すグラフである。
【図10】好気性油脂分解菌を用いて油脂を連続分解す
るのに使用した装置の略断面機器配置図である。
るのに使用した装置の略断面機器配置図である。
【図11】図10の装置で連続処理した場合の油脂除去
率の経時変化を示す図である。
率の経時変化を示す図である。
1 空洞 2 粒状プラスチックスの芯材 3 不織布 4 発泡プラスチックスの芯材 5 接着剤 7 メタン発酵槽 8 不織布担体 9 原料槽 11 循環ポンプ 12 消化ガスライン 17 活性汚泥槽 18 原水タンク 20 散気管 21 爆気ブロワー
Claims (3)
- 【請求項1】 メタン発酵槽または活性汚泥槽に含油廃
水を投入して該廃水中の油脂を分解処理するにさいし,
該槽内の液面に多孔質で粒状の不織布担体を浮遊させて
おくことを特徴とする含油廃水の処理法。 - 【請求項2】 不織布担体は,ガラス繊維またはプラス
チックス繊維で構成された多孔性シートを軽量プラスチ
ックスの粒状体に被着したものである請求項1に記載の
含油廃水の処理法。 - 【請求項3】 不織布担体は直径5〜60mmの粒状体
であり,この粒状体を槽内の液面に1段以上で覆うに十
分な量浮遊させる請求項1または2に記載の含油廃水の
処理法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33763694A JPH08182996A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 含油廃水の処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33763694A JPH08182996A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 含油廃水の処理法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08182996A true JPH08182996A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18310527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33763694A Pending JPH08182996A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 含油廃水の処理法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08182996A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998011026A1 (de) * | 1996-09-10 | 1998-03-19 | Käsch Trenntechnik Gmbh | Anlage zur biologischen reinigung insbesondere von abwasser |
| JPH11319882A (ja) * | 1998-05-11 | 1999-11-24 | Oppenheimer Technology Japan:Kk | 油含有排水の処理方法および処理装置 |
| JP2001321792A (ja) * | 2000-03-08 | 2001-11-20 | Japanese Research & Development Association For Environment-Friendly Processing In Food Industry | 油脂含有汚濁物質の嫌気性処理方法及び処理システム |
| JP2002018460A (ja) * | 2000-07-12 | 2002-01-22 | Shikoku Chem Corp | 含油廃水の処理方法及び装置 |
| JP2003190985A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-08 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 嫌気性消化用微生物担体とその製造方法 |
| JP2004041929A (ja) * | 2002-07-11 | 2004-02-12 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 有機性廃棄物のメタン発酵処理装置 |
| JP2004290729A (ja) * | 2003-03-25 | 2004-10-21 | Kurita Water Ind Ltd | 有機性廃液の消化処理装置 |
| WO2008075678A1 (ja) * | 2006-12-18 | 2008-06-26 | Biogenkoji Research Institute | 酵母を用いた油脂含有廃水の処理方法及び新規酵母 |
| JP2018149513A (ja) * | 2017-03-14 | 2018-09-27 | 住友重機械工業株式会社 | 油脂含有排水処理装置 |
| WO2022196828A1 (ja) * | 2021-03-19 | 2022-09-22 | 株式会社村上開明堂 | 油処理担体及び油処理方法 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP33763694A patent/JPH08182996A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPWO2008075678A1 (ja) * | 2006-12-18 | 2010-04-15 | 株式会社源麹研究所 | 酵母を用いた油脂含有廃水の処理方法及び新規酵母 |
| JP2018149513A (ja) * | 2017-03-14 | 2018-09-27 | 住友重機械工業株式会社 | 油脂含有排水処理装置 |
| WO2022196828A1 (ja) * | 2021-03-19 | 2022-09-22 | 株式会社村上開明堂 | 油処理担体及び油処理方法 |
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