JPH08183531A - 木質パレット - Google Patents

木質パレット

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JPH08183531A
JPH08183531A JP32650194A JP32650194A JPH08183531A JP H08183531 A JPH08183531 A JP H08183531A JP 32650194 A JP32650194 A JP 32650194A JP 32650194 A JP32650194 A JP 32650194A JP H08183531 A JPH08183531 A JP H08183531A
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JP
Japan
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adhesive
board
wood
pallet
girder
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Application number
JP32650194A
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English (en)
Inventor
Chikao Yoshitomo
親雄 芳友
Tadaaki Koyama
忠昭 小山
Teruhisa Uemura
輝久 植村
Shigeaki Yamamoto
繁章 山本
Akiyoshi Morisue
明美 森末
Toshibumi Ohata
俊文 大畑
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TOYO PACKS KK
Okura Industrial Co Ltd
Oyo Corp
Original Assignee
TOYO PACKS KK
Okura Industrial Co Ltd
Oyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な曲げ強度と、耐環境性を備えたパーテ
ィクルボードからなるパレットを提供することを目的と
する。 【構成】 フェノール樹脂系熱硬化型接着剤を用いて得
られるパーティクルボードの表面に、木質単板が、その
繊維方向がパレットを構成する部材の長尺方向になるよ
うに積層された板を、デッキボード、及び、桁板に使用
する。更に、好ましくは、デッキボードと桁板の接合を
接着剤によって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木質平パレットに関
し、更に詳しくは、パーティクルボードをその材料とし
て用いた木質平パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種資材、製品の輸送手段と
してパレット輸送が用いられてきた。パレット輸送は、
例えば、トラック輸送の場合、フォークリフトを用いれ
ば、トラックへの積み荷の積み降ろしが容易に行えるだ
けでなく、各種資材、製品を使用したい現場に簡単に移
送できるという利便性を有している。このパレット輸送
において多くの木質平パレット(以下パレットと略す)
が用いられており、現在の流通、輸送において欠くこと
のできないものとなっている。
【0003】パレットは、その使用が単面であるか両面
であるか、フォークリフトの爪のさし込み口の方向、翼
の有無により11種のタイプに分類されており、木材を
製材して得られる部材をそのパレットのタイプに応じた
ように組み合わせて製造される。ここにおいてパレット
は堅牢性、耐久性、耐衝撃性等所定の特性を備えている
ことが要求される。
【0004】一方、近年、丸太原産国の輸出規制と木材
資源の枯渇により、東南アジア等、海外よりの良質な原
木の入手が困難になりつつあり、この傾向は今後一層拍
車をかけるものと考えられる。このような状況の下、パ
レット用の木材を確保することも今後より困難になって
くるものと考えられる。このような状況の中、合成樹脂
製パレットも近年多く使われるようになってきている。
しかしながら、合成樹脂製パレットは、耐衝撃性、耐熱
性に問題があるほか、廃棄処理、とりわけ焼却処理が難
しいという問題もあった。
【0005】パーティクルボードとは「木材の小片を主
な原料として、接着剤をもって成形熱圧した密度0.4
g/cm3 以上0.9g/cm3 以下の板」とJISに
規定されている。この「木材の小片」とは、元来、厚さ
が0.5mm前後の小薄木片、すなわち、かんな屑をさ
らに細分化したようなもの(以下、小木片と称する)を
意味しているが、最近では粒状、或いは粉状のものも用
いられるようになっている。合板が木材の単板をその繊
維方向が直交するように交互に積層されたものであるの
に対して、パーティクルボードは、小木片や木粉を水平
面にあらゆる方向に不規則に散布、積層し、そして、各
小木片や木粉に添加されている熱硬化性接着剤によって
熱圧成形されているため、曲げ強さは、木材、合板に
比べて低いが、異方性は少なく、均一な材質が得られ
る。原料の木材に対する制約が少なく、例えば、合板
工場、製材所、建築現場等で発生する木質廃材、あるい
は、一般の建築用資材として使用できないような小径木
をも用いることができる。反面、小木片の集合体であ
るがゆえに、吸水、吸湿に対する抵抗が小さい、等の特
性を有している。従って、パーティクルボードは、一般
の木材、合板に比べ、その原材料となる材木に対する制
約が少ないことから、将来的にも、原材料入手の上での
困難性は少ないものと考えられる。しかしながら、パー
ティクルボードをパレットに応用しようとした場合、パ
ーティクルボードの曲げ強度値は木材、合板に比べ低
く、パレットを構成する部材として必要と言われている
曲げ強度値500kg/cm2 に達しないという理由、
また、吸水、吸湿に対する抵抗が小さい、即ち耐環境性
に問題があるという理由から困難があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑みなされたもので、十分な曲げ強度と耐環境性
を備えた、パーティクルボードからなるパレットを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため鋭意検討を行った。その結果、パーティク
ルボードを製造する段階で使用する接着剤としてフェノ
ール樹脂系接着剤、変性フェノール樹脂系接着剤、ユリ
ア―メラミン共縮合樹脂系接着剤から選ばれる熱硬化型
接着剤を用い、更に、パーティクルボードの両面に木質
単板が、その繊維方向がパレットを構成する部材の長尺
方向になるように積層された板をデッキボードとして用
いたパレットが十分な耐吸水性、耐吸湿性、及び、曲げ
強度を有することを見出し本発明に至ったのである。
【0008】即ち、本発明によれば、フェノール樹脂系
接着剤、変性フェノール樹脂系接着剤、ユリア―メラミ
ン共縮合樹脂系接着剤から選ばれる熱硬化型接着剤を用
いて得られるパーティクルボードの両面に、厚み0.5
〜5mmの木質単板が、その繊維方向が部材の長尺方向
になるように積層された板を、デッキボードとして使用
していることを特徴とする木質パレットが提供され、ま
た、フェノール樹脂系接着剤、変性フェノール樹脂系接
着剤、ユリア―メラミン共縮合樹脂系接着剤から選ばれ
る熱硬化型接着剤を用いて得られるパーティクルボード
を単独で、或いは、複数枚貼り合わせて、桁板として使
用していることを特徴とする上記木質パレットが提供さ
れ、また、フェノール樹脂系接着剤、変性フェノール樹
脂系接着剤、ユリア―メラミン共縮合樹脂系接着剤から
選ばれる熱硬化型接着剤を用いて得られるパーティクル
ボードの両面に厚み0.5〜5mmの木質単板が、その
繊維方向が部材の長尺方向になるように積層された板を
単独で、或いは、複数枚貼り合わせて、桁板として使用
していることを特徴とする上記木質パレットが提供さ
れ、また、フェノール樹脂系接着剤、変性フェノール樹
脂系接着剤、ユリア―メラミン共縮合樹脂系接着剤から
選ばれる熱硬化型接着剤を用いて得られるパーティクル
ボード、或いは、該パーティクルボードを複数枚貼り合
わせて得られる板の少なくとも片面に、厚み0.5〜5
mmの木質単板が、その繊維方向が部材の長尺方向にな
るように積層された板を桁板として使用していることを
特徴とする上記木質パレットが提供され、また、好まし
くは、木質単板が全乾比重0.4g/cm3 以上の木材
から得られるものであることを特徴とする木質パレット
が提供される。また、更に、デッキボードと桁板との接
合が接着剤によってなされていることを特徴とする木質
パレットが提供され、また、好ましくは、デッキボード
と桁板との接合が接着剤、及び、ダボによってなされて
いることを特徴とする木質パレットが提供され、また、
好ましくは、上記した接着剤がウレタン系接着剤、或い
はエポキシ系接着剤であることを特徴とする木質パレッ
トが提供される。
【0009】本発明の木質パレットの素材となるパーテ
ィクルボードは、小木片、木粉、及び、フェノール樹脂
系接着剤、変性フェノール樹脂系接着剤、ユリア―メラ
ミン共縮合樹脂系接着剤から選ばれる熱硬化型接着剤と
の混合物を熱圧プレスすることによって得られるものを
使用する。このようにして得られるパーティクルボード
を用いることによって他の接着剤を用いて得られるパー
ティクルボードを使用した場合に比べ、パレットの耐湿
性、耐水性が向上する。また、小木片、木粉、及び、フ
ェノール樹脂系接着剤、変性フェノール樹脂系接着剤、
ユリア―メラミン共縮合樹脂系接着剤から選ばれる熱硬
化型接着剤との混合物を熱圧プレスすることによって得
られるパーティクルボードの両面に木質単板を積層し、
その後、木質単板の繊維方向が、パレットを構成する部
材の長尺方向になるように、パレットを構成する部材を
切り出す。こうすることにより、パーティクルボードの
欠点の一つであった曲げ強度が弱いという欠点を大幅に
改良できる。このようにして得られる板が本発明のパレ
ットのデッキボードとして用いられる。これは木質単板
の繊維がパレットを構成する部材の長尺方向に大きく配
向していることが影響しているものと考えられる。ここ
において木質単板に替えて合板を用いるということも考
えられるが、同一厚みの合板と木質単板を比較した場
合、合板は繊維が縦横にバランスして配向しており、結
果として一方向に配向している繊維層の厚みが薄くなる
ため、パレットを構成する部材として必要とされている
曲げ強度値500kg/cm2 に達するのが困難であ
る。また、パレットを構成する桁板としてパーティクル
ボードを使用することもできる。この際、桁板に所定の
厚みを付与するため、パーティクルボードを複数枚貼り
合わせて用いてもよい。更に、パーティクルボードの両
面に、木質単板が、その繊維方向が部材の長尺方向にな
るように積層された板を単独で、或いは、所定の厚みと
なるように複数枚貼り合わせて得られる板を桁板として
用いてもよく、また、パーティクルボード、或いは、該
パーティクルボードを複数枚貼り合わせて得られる板の
少なくとも片面に、木質単板が、その繊維方向が部材の
長尺方向になるように積層された板を桁板として用いて
もよい。上記したような、木質単板が積層されたパーテ
ィクルボードを桁板として用いる場合、積層された木質
単板面が上下面デッキボードと垂直、或いは、平行とな
るようにしてデッキボードと桁板が接合されるが、積層
された木質単板面が上下面デッキボードと垂直となるよ
うに接合するのがより望ましい。こうすることによって
パレットのねじれに対する抵抗が向上する。
【0010】本発明に用いられるパーティクルボードは
公知の方法により製造される。なお、パーティクルボー
ド製造の際、使用される接着剤としてはフェノール樹脂
系接着剤、変性フェノール樹脂系接着剤、ユリア―メラ
ミン共縮合樹脂系接着剤から選ばれる熱硬化型接着剤が
単独、或いは、併用されて用いられる。これらの接着剤
を用いることによって、得られたパーティクルボードに
耐湿、耐水性が付与される。ユリア樹脂系熱硬化型接着
剤は耐湿、耐水性が十分でなく好ましくない。そして接
着剤の混合量は、小木片、或いは、木粉100重量部に
対し、5〜25重量部が好ましく、さらには、5〜15
重量部がより好ましい。
【0011】一方、本発明の木質パレットに使用される
木質単板とは広葉樹、針葉樹をロータリーレース等によ
り薄く矧ぐことによって得られる板を意味し、その樹種
を限定するものではないが、好ましくは、全乾比重が
0.4g/cm3 以上の木材から得られる木質単板が曲
げ強度改良効果が大きく好ましく、更には、全乾比重が
0.4g/cm3 以上の広葉樹から得られる木質単板が
より好ましい。また、本発明においてデッキボード用の
部材として、パーティクルボードに積層される木質単板
は、厚み0.5〜5mm、より好ましくは、1〜3mm
のものが用いられる。木質単板の厚みが0.5mm未満
であると得られるデッキボードの曲げ強度が十分でなく
好ましくない。逆に、木質単板の厚みが5mmを超える
と、パーティクルボードと木質単板を積層する際の作業
性が悪化するのみでなく、木質単板の厚みに比例した曲
げ強度の向上が見なれなくなり好ましくない。一方、本
発明において桁板用の部材として、必要に応じてパーテ
ィクルボードに積層される木質単板も、厚み0.5〜5
mm、より好ましくは、1〜3mmのものを用いるのが
望ましい。パーティクルボードに木質単板を積層する方
法としては、特にこれを限定するものではないが、例え
るならば、スプレッダーを用いてパーティクルボードに
接着剤を塗布した後、木質単板を貼り合わせ、コールド
プレス、そして、ホットプレスする方法等が挙げられ
る。ここにおいて用いられる接着剤は、フェノール樹脂
系、変性フェノール樹脂系、ユリア―メラミン共縮合樹
脂系、ユリア樹脂系等の熱硬化型接着剤、或いは、公知
の常温硬化型の接着剤が使用可能であるが、パレットの
耐吸水性、耐吸湿性を考慮するとフェノール樹脂系、変
性フェノール樹脂系、ユリア―メラミン共縮合樹脂系の
熱硬化型接着剤を使用することが望ましい。なお、パレ
ット使用時、積載物がパレットから滑り落ちないように
するため、デッキボードのうち少なくとも積載物と接触
する面は、研磨をしない方が望ましい。
【0012】上記したようにして得られるパーティクル
ボードに木質単板を、その繊維方向がパレットを構成す
る部材の長尺方向になるように積層された板をデッキボ
ード及び桁板として用いて、或いは、パーティクルボー
ドに木質単板を、その繊維方向がパレットを構成する部
材の長尺方向になるように積層された板をデッキボード
として、パーティクルボード、また、必要によっては通
常の木材を桁板として用いてパレットが組み立てられ
る。
【0013】これらのデッキボードと桁板を接合してパ
レットを作成する方法としては通常JISに示されてい
るように釘が用いられるが、本発明においては、接着剤
を用いてデッキボードと桁板を接合してもよい。パーテ
ィクルボードはその構造上、釘打ち加工性に劣るという
性質を有しており、接着剤を用いてデッキボードと桁板
を接合することにより、使用時、釘がゆるみ、その釘に
よって積載物を破損するという問題、及び、廃棄処理
時、とりわけ焼却処理時、釘が残渣として残るという問
題が解消される。
【0014】デッキボードと桁板を接着剤を用いて接合
する手段としては、デッキボードと桁板が接触して生じ
るコーナー部に接着剤を直線的に塗布する方法も考えら
れるが、デッキボードと桁板の接触部に接着剤層を形成
させる方法がより好ましい。具体的には、デッキボード
と、桁板が接触する部分に接着剤を平面的に塗布した
後、両者を接合すればよい。
【0015】また更に、上記した接着剤によるデッキボ
ードと桁板の接合に加えて、ダボによっても両者が接合
されていることが望ましい。ダボとは、二つの部品の間
に打ち込まれ両者の接合力を強化するためのものであ
る。本発明に使用されるダボの材質としては木製、合成
樹脂製、金属製のものが使用可能であるが、廃棄処理、
とりわけ焼却処理時の簡便さを考慮すると木製、また
は、合成樹脂製のものが望ましい。また、ダボの形状は
円柱形、四角柱形、三角柱形等のものが使用可能である
が、後述するダボ穴加工の簡便さから、円柱形のものが
より好適に使用される。また、ダボの長さは、デッキボ
ードと桁板の厚みにより決定され、一般に、デッキボー
ドと桁板の厚みの合計値の20〜100%の範囲で選択
される。また、上面デッキボード、下面デッキボード、
及び、桁板が一本のダボにより接合される場合には、上
面デッキボード、下面デッキボード、及び、桁板の厚み
の合計値の70〜100%の範囲で選択される。また、
ダボの大きさであるが、一般に、その打ち込む方向に交
差する断面の断面積が0.2〜5cm2 のものが使用さ
れる。この範囲の大きさであると接合強度、加工性が良
好であり、かつ、桁板への強度面の悪影響がない。
【0016】次にデッキボードと桁板をダボによって接
合する方法を図をもって説明する。図1〜4はデッキボ
ードと桁板をダボを用いて接合する方法の例を示すため
の模式断面図である。まず図1においては、上面デッキ
ボード(1)と桁板(3)が、上面デッキボードを貫通
し、桁板に達するように加工されたダボ穴(5)に打ち
込まれたダボ(4)によって接合されている。また、下
面デッキボード(2)と桁板(3)も同様にして接合さ
れている。次に、図2では、上面デッキボード(1)と
桁板(3)が、上面デッキボードと桁板に適宜深さとな
るように加工されたダボ穴(5)に打ち込まれたダボ
(4)によって接合されている。また、下面デッキボー
ド(2)と桁板(3)も同様にして接合されている。次
に、図3では上面デッキボード(1)、桁板(3)、下
面デッキボード(2)が、上面デッキボード、桁板、及
び、下面デッキボードを貫通するように加工されたダボ
穴(5)に上面デッキボードから桁板、更に、下面デッ
キボードに達する一本のダボ(4)により接合されてい
る。また、図4では上面デッキボード(1)、桁板
(3)、下面デッキボード(2)が、上面デッキボー
ド、桁板、及び、下面デッキボードを貫通するように加
工されたダボ穴(5)に上面デッキボード、下面デッキ
ボードからそれぞれ桁板に達するように打ち込まれたダ
ボ(4)により固定されている。ダボ穴の加工は、ダボ
の形状に応じて行われるが、ダボの形状が円柱状である
と、ダボ穴の加工に一般のドリルが使用できるので好都
合である。また、ダボ穴の加工は、デッキボードと桁板
との接着剤による接合の前で行っても、後で行ってもよ
く、更には、パレットを構成する部材を切り出す際に行
ってもよい。更に、ダボによるデッキボードと桁板との
接合は、デッキボードと桁板との接触面全てにおいて行
われてもよく、必要な接触面のみにおいて行われてもよ
い。また、デッキボードと桁板との接触面一箇所に打ち
込むダボの数は一本でもよく、二本以上でもよい。そし
て次に、該ダボ穴にダボを打ち込む。この際、デッキボ
ードと桁板の境目にダボの長さ方向の中点が位置するよ
うにすることが望ましい。更に好ましくは、ダボを打ち
込む前に、ダボに接着剤を塗布しておくか、ダボ穴に適
量の接着剤を注入しておく。こうすることによって、パ
レット使用時、ダボが緩むのを防止できる。
【0017】デッキボードと桁板を接合する接着剤、及
び、ダボに塗布、或いは、ダボ穴に注入する接着剤とし
ては一般のウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、エポ
キシ系接着剤、ゴム系接着剤等が使用できるが、パレッ
トに耐衝撃性が要求される場合にはウレタン系接着剤
が、また、パレット全体の強度が要求される場合にはエ
ポキシ系接着剤がより好適に用いられる。
【作用】上述のごとく、小木片及び木粉にフェノール樹
脂系接着剤、変性フェノール樹脂系接着剤、ユリア―メ
ラミン共縮合樹脂系接着剤から選ばれる熱硬化型接着剤
を混合し、熱圧成形して得られるパーティクルボードの
両面に木質単板が、その繊維方向がパレットを構成する
部材の長尺方向になるように積層された板をデッキボー
ド、及び、必要によっては桁板として用いることによっ
て、従来パーティクルボードの欠点とされていた吸湿、
吸水性、及び曲げ強度が一般の製材された木材に比し劣
るという点が改良でき、パレットの部材として好適なも
のとなる。これは、これらの熱硬化型接着剤が本来、耐
水性に優れた接着剤であること、および、パレットを構
成する部材の長尺方向に大きく配向している木質単板の
繊維が、該板の曲げ弾性率、及び、曲げ強度を向上させ
た結果と考えられる。そして、これらの部材を用いて組
み立てられたパレットは堅牢性、耐久性、耐衝撃性を兼
ね備えたものとなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によりより具体的に説
明する。なお、参考例においての曲げ強度の測定は、J
IS A 5908に従った。 [製造例] <パーティクルボード作成>パーティクルボードの芯層
の素材として7メッシュ通過、24メッシュ不通過の小
木片を用い、これに該小木片100重量部に対し9重量
部のフェノール樹脂系接着剤を混合した。また、両外層
の素材として、24メッシュ通過、100メッシュ不通
過の小木片、及び、木粉を用い、これに該小木片、及
び、木粉100重量部に対し12重量部のフェノール樹
脂系接着剤を混合した。これらを通常の成型機によりフ
ォーミングした後、表面温度180℃のホットプレスに
より、初期圧力30kg/cm2 、で10分間熱圧プレ
スし、所定厚みのパーティクルボードを得た。 <木質単板作製>原木としてマラス、タウンを用い、通
常のロータリーレースにより切削、乾燥し、所定厚みの
木質単板を得た。なお、マラス、タウンの全乾比重を測
定した結果、それぞれ、0.76g/cm3、0.65
g/cm3 であった。
【0019】[参考例1〜6]製造例に示したようにし
て得られた所定厚みのパーティクルボードの両面に、各
木種の材木を切削して得られた所定厚みの木質単板を、
フェノール樹脂系接着剤を用いて積層した。なお、接着
剤の塗布量は13g/尺2 プレス温度は135℃、プレ
ス時間は13分であった。このようにして得られた、パ
ーティクルボードの表面に木質単板を積層した板を、木
質単板の繊維方向に、切り出した。このようにして得ら
れた板の曲げ強度を測定した。その結果を表1に示す。
【0020】[参考例7]製造例に示したようにして得
られた厚み22mmのパーティクルボードの曲げ強度を
測定した。その結果を表1に示す。
【0021】[参考例8]製造例に示したようにして得
られた厚み15mmのパーティクルボードの両面に、タ
ウン材からなる厚み2.5mmの三層構造の合板をフェ
ノール樹脂系接着剤を用いて積層した。なお、接着剤の
塗布量は13g/尺2 プレス温度は135℃、プレス時
間は13分であった。このようにして得られたパーティ
クルボードの表面に木質単板が積層された板を、木質単
板の繊維方向に、切り出した。このようにして得られた
板の曲げ強度を測定した。その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1より、パーティクルボードの両面に木
質単板が積層された参考例1〜6の曲げ強度が、木質単
板が積層されていない参考例7に比べ曲げ強度が大幅に
向上することがわかる。また、パーティクルボードの両
面に合板を積層した参考例8は曲げ強度の向上が僅かで
あることがわかる。
【0024】[実施例1]製造例に示したようにして得
られた厚み18mmのパーティクルボードの両面に、タ
ウン材を2.4mmに切削して得られた木質単板を、フ
ェノール樹脂系接着剤を用いて積層した。なお、接着剤
の塗布量は13g/尺2 、プレス温度は135℃、プレ
ス時間は13分であった。このようにして得られたパー
ティクルボードの表面に木質単板が積層された板を、木
質単板の繊維方向に、切り出し、パレット用のデッキボ
ードとした。一方、ウレタン系接着剤を用いて、厚み1
5mmのパーティクルボード3枚を貼り合わせ常温硬化
させた。なお各パーティクルボード間の接着剤の塗布量
は13g/尺2 であった。更に、このようにして得られ
た三枚のパーティクルボードが積層された板の両面に、
タウン材を切削して得られた厚み1.6mmの木質単板
をフェノール樹脂系接着剤を用いて積層した。なお、接
着剤の塗布量は13g/尺2 、プレス温度は135℃、
プレス時間は13分であった。次いで、この板を、木質
単板の繊維方向に幅90mmで切り出しパレット用の桁
板とした(縦×横×長さ=90×48.2×1100m
m)。このようにして得られたデッキボードと桁板を用
いて、桁板に積層された木質単板が上下面デッキボード
と垂直となるようにして、釘を用いて、JIS Z 0
604 R2 1t 1100×1100のパレットを
作製した。得られたパレットにつき、JIS Z 06
02―1988に従って曲げ試験、下面デッキボード試
験、落下試験を実施した。この結果を、表2に示す。
【0025】[実施例2]実施例1と同様にしてパレッ
ト用のデッキボードと桁板を得た。このようにして得ら
れたデッキボードと桁板を用いて、桁板に積層された木
質単板が上下面デッキボードと垂直となるようにして、
ウレタン系接着剤を用いて実施例1と同様な形状のパレ
ットを作製した。尚、組立は次の手順によった。まず、
デッキボードと桁板の接触部の全てにウレタン系接着剤
を塗布した後、両者を接合した。その後、デッキボード
と桁板の接触部の全てに一箇所ずつ上、下面デッキボー
ド側から、桁板に向かって、直径10mmのダボ穴を5
0mmの深さで設置した。そして、該ダボ穴に、ウレタ
ン系接着剤を注入した。その後、直径10mm、長さ4
0mmの円柱形で、木製のダボを打ち込んだ。得られた
パレットにつき、JIS Z 0602―1988に従
って曲げ試験、下面デッキボード試験、落下試験を実施
した。この結果を、表2に示す。
【0026】[実施例3]実施例1と同様にしてパレッ
ト用のデッキボードを得た。一方、製造例に示したよう
にして得られた厚み18mmのパーティクルボード5枚
をウレタン系接着剤を用いて貼り合わせ、常温硬化させ
た。なお各層間の接着剤の塗布量は13g/尺2 であっ
た。次いで、この板を幅50mmで切り出し、パレット
用の桁板とした(縦×横×長さ=90×50×1100
m)。このようにして得られたデッキボードと桁板を用
いて、ウレタン系接着剤を用いて、実施例1と同様な形
状のパレットを作成した。尚、組立は、上面、下面それ
ぞれのデッキボードと桁板との接触面にウレタン系接着
剤を塗布し、それぞれのデッキボードと桁板とを接合す
るという方法を用いた。得られたパレットにつき、JI
S Z 0602―1988に従って曲げ試験、下面デ
ッキボード試験、落下試験を実施した。この結果を、表
2に示す。
【0027】[比較例1]製造例に示したようにして得
られた厚み22mmのパーティクルボードを切り出しパ
レット用のデッキボードとした。一方、同じく製造例に
示したようにして得られた厚み18mmのパーティクル
ボード5枚を、ウレタン系接着剤を用いて貼り合わせ、
常温硬化させた。なお各パーティクルボード間の接着剤
の塗布量は13g/尺2 であった。次いで、この板を幅
50mmで切り出し、パレット用の桁板とした(縦×横
×長さ=90×50×1100m)。このようにして得
られたデッキボードと桁板、及び、釘を用いて、JIS
Z 0604 R2 1t1100×1100のパレ
ットを作成した。得られたパレットにつき、JIS Z
0602―1988に従って曲げ試験、下面デッキボ
ード試験、落下試験を実施した。この結果を、表2に示
す。
【0028】[比較例2]米マツ材より得られた厚み2
2mmのデッキボード、及び、同じく米マツ材より得ら
れた縦×横×長さ=90×50×1100mmの桁板を
用いてJISZ 0604―1989 に従い、更に、
デッキボードと桁板の接合に釘を用いて、JIS Z
0604 R2 1t 1100×1100のパレット
を作成した。得られたパレットにつき、JIS Z 0
602―1988に従って曲げ試験、下面デッキボード
試験、落下試験を実施した。この結果を、表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】表2より、本発明の木質パレットは、JI
Sに定められた各強度の基準値を十分に満たすととも
に、比較例2に示した従来の木材を用いて得られるパレ
ットに比べて全ての評価データにおいて同等以上である
ことがわかる。更に、木質単板が積層されていないパー
ティクルボードのみから成るパレット(比較例1)に比
べ曲げ強度、下面デッキボード強度が強く、更に、落下
強度試験後のパレットの損傷が少ないことがわかる。ま
た、木質単板が積層されていないパーティクルボードの
みから成るパレット(比較例1)は落下強度試験におけ
る対角線の長さの変化率が全く測定されなかったが、こ
れは、落下試験時の衝撃エネルギーのほとんどがパレッ
トの変形、すなわち、デッキボードにおけるクラック発
生という形で吸収されたためと考えられ、衝撃により破
壊されやすいことが明らかである。
【0031】
【効果】本発明によれば、パーティクルボードを主たる
素材とした木質パレットが提供される。該木質パレット
は、近年、入手が困難となりつつある原木の使用量を大
幅に削減でき、例えば、合板工場、製材所、建築現場等
で発生する木質廃材、あるいは、一般の建築用資材とし
て使用できないような小径木等の入手の容易な木質材料
から製造することができる。従って、今後、さらに困難
の度を高めるであろう原木事情に影響されることなく、
木製パレットの供給が可能となる。また、本発明の木質
パレットは、デッキボードと桁板の接合に釘を用いず接
着剤により組み立てることもできるため、廃棄処理がよ
り簡便に行えるという特徴も有しており、パレット輸送
に使用されるパレットとして好適に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】デッキボードと桁板をダボを用いて接合する方
法の例を示すための模式断面図である。
【図2】デッキボードと桁板をダボを用いて接合する方
法の例を示すための模式断面図である。
【図3】デッキボードと桁板をダボを用いて接合する方
法の例を示すための模式断面図である。
【図4】デッキボードと桁板をダボを用いて接合する方
法の例を示すための模式断面図である。
【符号の説明】
(1) 上面デッキボード (2) 下面デッキボード (3) 桁板 (4) ダボ (5) ダボ穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 忠昭 東京都千代田区九段北4丁目2番6号 応 用地質株式会社内 (72)発明者 植村 輝久 香川県三豊郡詫間町大字詫間2102番地4号 大倉工業株式会社詫間製造所内 (72)発明者 山本 繁章 香川県三豊郡詫間町大字詫間2102番地4号 大倉工業株式会社詫間製造所内 (72)発明者 森末 明美 香川県三豊郡詫間町大字詫間2102番地4号 大倉工業株式会社詫間製造所内 (72)発明者 大畑 俊文 香川県三豊郡詫間町大字詫間2102番地4号 大倉工業株式会社詫間製造所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール樹脂系接着剤、変性フェノー
    ル樹脂系接着剤、ユリア―メラミン共縮合樹脂系接着剤
    から選ばれる熱硬化型接着剤を用いて得られるパーティ
    クルボードの両面に、厚み0.5〜5mmの木質単板
    が、その繊維方向が部材の長尺方向になるように積層さ
    れた板を、デッキボードとして使用していることを特徴
    とする木質パレット。
  2. 【請求項2】 フェノール樹脂系接着剤、変性フェノー
    ル樹脂系接着剤、ユリア―メラミン共縮合樹脂系接着剤
    から選ばれる熱硬化型接着剤を用いて得られるパーティ
    クルボードを単独で、或いは、複数枚貼り合わせて、桁
    板として使用していることを特徴とする請求項1に記載
    の木質パレット。
  3. 【請求項3】 フェノール樹脂系接着剤、変性フェノー
    ル樹脂系接着剤、ユリア―メラミン共縮合樹脂系接着剤
    から選ばれる熱硬化型接着剤を用いて得られるパーティ
    クルボードの両面に厚み0.5〜5mmの木質単板が、
    その繊維方向が部材の長尺方向になるように積層された
    板を単独で、或いは、複数枚貼り合わせて、桁板として
    使用していることを特徴とする請求項1に記載の木質パ
    レット。
  4. 【請求項4】 フェノール樹脂系接着剤、変性フェノー
    ル樹脂系接着剤、ユリア―メラミン共縮合樹脂系接着剤
    から選ばれる熱硬化型接着剤を用いて得られるパーティ
    クルボード、或いは、該パーティクルボードを複数枚貼
    り合わせて得られる板の少なくとも片面に、厚み0.5
    〜5mmの木質単板が、その繊維方向が部材の長尺方向
    になるように積層された板を桁板として使用しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の木質パレット。
  5. 【請求項5】 木質単板が全乾比重0.4g/cm3
    上の木材から得られるものであることを特徴とする請求
    項1乃至4項のいずれかに記載の木質パレット。
  6. 【請求項6】 デッキボードと桁板との接合が接着剤に
    よってなされていることを特徴とする請求項1乃至5項
    のいずれかに記載の木質パレット。
  7. 【請求項7】 デッキボードと桁板との接合が接着剤、
    及び、ダボによってなされていることを特徴とする請求
    項1乃至5項のいずれかに記載の木質パレット。
  8. 【請求項8】 請求項6乃至7項のいずれかに記載の接
    着剤がウレタン系接着剤、或いはエポキシ系接着剤であ
    ることを特徴とする木質パレット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040267A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Mitsubishi Electric Corp 梱包用木製パレット
JP2018083384A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 陳 平坤Chen, Ping−Kun 組立構成物
KR20200091434A (ko) * 2017-12-06 2020-07-30 마데카-마데이라 드 카사리아스 에스.에이. 팔레트 블록, 팔레트 블록을 포함하는 팔레트, 및 팔레트를 획득하기 위한 방법

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