JPH081845A - 合成紙およびその製法 - Google Patents

合成紙およびその製法

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JPH081845A
JPH081845A JP16489094A JP16489094A JPH081845A JP H081845 A JPH081845 A JP H081845A JP 16489094 A JP16489094 A JP 16489094A JP 16489094 A JP16489094 A JP 16489094A JP H081845 A JPH081845 A JP H081845A
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JP
Japan
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stretching
polypropylene
layer
paper
film
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Application number
JP16489094A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Nogata
鉄郎 野方
Masahiko Futaki
真佐彦 二木
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Publication date
Application filed by Tonen Sekiyu Kagaku KK, Tonen Chemical Corp filed Critical Tonen Sekiyu Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】β晶比率が0.6以上のポリプロピレンシート
を20〜150℃で少なくとも一方向に延伸後、前記温
度より少なくとも5℃高く、かつ130〜165℃で少
なくとも一方向に延伸してなるポリプロピレン多孔性フ
イルムよりなる紙化層を、基材層の合成樹脂製フイルム
もしくはその延伸フイルムの少なくとも片面に有してな
る合成紙。 【効果】印刷性、弾性率および強度に優れた合成紙を得
ることができ、印刷に際しカールが生じたり、印刷表面
の凹凸が激しくなることを防ぎ、印刷ずれが生ぜず、印
刷や製本作業において十分な強度を確保でき、フイラー
を含まない為に多孔化に際しての延伸時のフイルムの破
れなどがなく薄膜化が可能で、高強度化のものが得ら
れ、フイラーの脱落による紙粉トラブルがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成紙およびその製法
に関し、特に、印刷性、弾性率および強度に優れる合成
紙を得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成紙を製造するのに、例えば、
外部紙化法と内部紙化法とがあり、前者は、溶媒に分散
された白色ピグメント層を合成樹脂製フイルムに塗布
後、当該白色ピグメント層の溶媒を洗浄溶媒で洗浄し、
次いで、当該洗浄溶媒を乾燥させる方法である。一方、
後者は、ポリオレフインにフイラーを添加してなる原反
シートを縦延伸後、当該縦延伸されたシートに、ポリオ
レフインとフイラーの混合物をラミネート後、横延伸す
る方法である(特開昭50−116561号公報)。
【0003】しかし、前者の方法は、溶媒除去に長時間
を必要とし、コストが高くなるなどの欠点がある。ま
た、後者の方法は、外部の空孔率が低い為に、印刷性が
悪く、外部の空孔率を高めようとすると、フイラーの脱
落による紙粉トラブルが発生するという欠点があり、ま
た、この方法では、フイラーを含む為に、延伸時にフイ
ルムが破れたりするなど薄膜化が困難で、また、高強度
化のものが得られないなどという欠点もある。
【0004】一方、β晶核剤をポリプロピレンに添加す
ることにより、表面が粗面化された印刷用紙等として使
用できるフイルムを得ようとする提案がなされている
(特開昭63−199742号公報、特開昭61−28
1105号公報、特開平5−255551号公報、特開
平5−262936号公報、特開平6−64038号公
報)。しかし、当該β晶核剤を添加して表面を粗面化し
た単層フイルムでは、表面の空孔率が十分でない為、印
刷に際し、カールが生じたり、印刷表面の凹凸が激しい
ものになる。また、β晶核剤を添加し延伸を行うことで
得られた多孔膜単層フイルムでは、弾性率および強度が
不充分で、弾性率が低い為に、印刷機に当該フイルムよ
りなる合成紙を掛けた時に、伸びが生じ、印刷ずれの原
因となり、また、強度が低い為に、印刷や製本作業にお
いて支障を来す事がある。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、かかる従来
技術の有する欠点を解消することのできる技術を提供す
ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、次記した多層
構造の合成紙およびその製法に係るものである。 (1)β晶比率が0.6以上のポリプロピレンシートを
20〜150℃で少なくとも一方向に延伸後、前記温度
より少なくとも5℃高く、かつ130〜165℃で少な
くとも一方向に延伸してなるポリプロピレン多孔性フイ
ルムよりなる紙化層を、基材層の合成樹脂製フイルムも
しくはその延伸フイルムの少なくとも片面に有してなる
ことを特徴とする合成紙。 (2)β晶比率が0.6以上のポリプロピレンシートを
20〜150℃で少なくとも一方向に延伸後、前記温度
より少なくとも5℃高く、かつ130〜165℃で少な
くとも一方向に延伸してなるポリプロピレン多孔性フイ
ルムを、合成樹脂製フイルムもしくはその延伸フイルム
の少なくとも片面に積層することを特徴とする上記合成
紙の製法。 (3)β晶比率が0.6以上のポリプロピレンシートを
20〜150℃で少なくとも一方向に延伸したポリプロ
ピレン多孔性フイルムを、合成樹脂製フイルムもしくは
その延伸フイルムの少なくとも片面に積層後、前記温度
より少なくとも5℃高く、かつ130〜165℃で少な
くとも一方向に延伸することを特徴とする上記合成紙の
製法。 (4)β晶比率が0.6以上のポリプロピレン層と合成
樹脂層とからなる多層シートを20〜150℃で少なく
とも一方向に延伸後、次いで、前記温度より少なくとも
5℃高く、かつ130〜165℃で少なくとも一方向に
延伸することを特徴とする上記合成紙の製法。
【0007】上記紙化層を構成するのに使用されるポリ
プロピレンシートまたはポリプロピレン層の材料となる
ポリプロピレン(PP)としては、ホモポリプロピレン
またはプロピレンとエチレンもしくはαーオレフイン例
えば1ーブテン、1ーペンテン、1ーヘキセン、4ーメ
チルー1ーペンテン、1ーオクテン等との共重合体があ
げられる。当該共重合体は、ランダム共重合体でもブロ
ック共重合体でもよい。当該ポリプロピレンには、結晶
性プロピレン共重合体を使用することが好ましい。当該
ポリプロピレンとして、例えば三塩化チタン、四塩化チ
タン等の遷移金属化合物触媒成分またはそれらを塩化マ
グネシウム等のハロゲン化マグネシウムを主成分とする
担体に担持させてなる触媒成分とトリエチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムクロリド等有機アルミニウム
化合物とを組み合わせてなる触媒系を用いて調製された
ポリプロピレンを使用することが好ましい。
【0008】また、紙化層を構成するのに使用されるポ
リプロピレンシートまたはポリプロピレン層は、β晶比
率(以下、K値という)が0.6以上、望ましくは0.
8以上のものである。このような高K値のものは、例え
ばポリプロピレンを溶融してシート状に成形した後、8
0〜145℃望ましくは100〜140℃で5分以上、
望ましくは10分以上保持し結晶化することにより得ら
れるが、ポリプロピレンにβ晶核剤を添加した組成物を
用いることにより、上記保持時間を大幅に短縮すること
ができるとともに、K値を高めることができ、延いて
は、物性に優れた合成紙とすることができるので望まし
い。
【0009】上記β晶核剤としては、安息香酸ナトリウ
ム、1.2−ヒドロキシステアリン酸カリウム、コハク
酸マグネシウム、フタル酸マグネシウムなどカルボン酸
のアルカリまたはアルカリ土類金属塩、二もしくは三塩
基カルボン酸のジまたはトリエステル類、ベンゼンスル
ホン酸ナトリウム等の芳香族スルホン酸化合物、フタロ
シアニンブル−等のフタロシアニン系あるいはキナクリ
ドン等の顔料等の他、(1)脂肪族、脂環式または芳香
族の二塩基酸系ジアミド(2)脂肪族、脂環式または芳
香族のアミノ酸系ジアミドおよび(3)有機二塩基酸で
ある成分Aと周期律表第IIA族金属の酸化物、水酸化
物または塩である成分Bとからなるもの等が挙げられる
が、特に、上記(1)〜(3)の核剤を用いると、容易
に高K値のポリプロピレンシートとすることができるの
で望ましい。
【0010】上記(1)および(2)の二塩基酸系ジア
ミド、アミノ酸系ジアミドとしては、次の化1で示され
る一般式(1)のアミド系化合物、または、次の化3で
示される一般式(4)のアミド系化合物が例示される。
【0011】
【化1】 但し、一般式(1)中のR1は、炭素数1〜28の飽和
あるいは不飽和の脂肪族、脂環式または芳香族のジカル
ボン酸残基を表し、R2、R3は同一または異なる、炭素
数3〜18のシクロアルキル基、シクロアルケニル基、
次の化2の式(2)で示される基または化2の式(3)
で示される基を表す。
【0012】
【化2】 但し、式中のR4、R6は水素原子、炭素数1〜12の直
鎖状あるいは分岐鎖状のアルキル基、シクロアルキル基
またはフェニル基を示し、R5、R7は結合、炭素数1〜
4の直鎖状あるいは分岐鎖状のアルキレン基を示す。
【0013】
【化3】 但し、一般式(4)中のR8は、炭素数1〜28の飽和
あるいは不飽和の脂肪族、脂環式または芳香族のアミノ
酸残基を表し、R9、R10は同一または異なる、炭素数
3〜18のシクロアルキル基、シクロアルケニル基、次
の化4の式(5)で示される基または化4の式(6)で
示される基を表す。
【0014】
【化4】 但し、式中のR11、R13は水素原子、炭素数1〜12の
直鎖状あるいは分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基、
シクロアルキル基またはフェニル基を示し、R12、R14
は結合、炭素数1〜4の直鎖状あるいは分岐鎖状のアル
キレン基を示す。上記一般式(1)のジアミド系化合物
は、所定の脂肪族、脂環式または芳香族のジカルボン酸
と所定の脂環式または芳香族のモノアミンとをアミド化
することにより得ることができ、また、一般式(4)の
ジアミド系化合物は、所定の脂肪族、脂環式または芳香
族のアミノ酸とモノカルボン酸およびモノアミンとをア
ミド化することにより得ることができる。
【0015】上記一般式(1)のジアミド系化合物の具
体例としては、アジピン酸ジアニリド、スペリン酸ジア
ニリド、N,N´−ジシクロヘキシルテレフタルアミ
ド、N,N´−ジシクロヘキシル−1,4−シクロヘキ
サンジカルボキシアミド、N,N´−ジシクロヘキシル
−2,6−ナフタレンジカルボキシアミド、N,N´−
ジシクロヘキシル−4,4´−ビフェニルジカルボキシ
アミド、N,N´−ビス(p−メチルフェニル)ヘキサ
ンジアミド、N,N´−ビス(p−エチルフェニル)ヘ
キサンジアミド、N,N´−ビス(4−シクロヘキシル
フェニル)ヘキサンジアミド等が挙げられる。上記一般
式(4)のジアミド系化合物の具体例としては、p−
(N−シクロヘキサンカルボニルアミノ)安息香酸シク
ロヘキシルアミド、δ−(N−ベンゾイルアミノ)−n
−吉草酸アニリド等が挙げられる。前記(3)のβ晶核
剤の成分Aの有機二塩基酸としては、ピメリン酸、アゼ
ライン酸、オルトフタル酸、テレフタル酸、イソフタル
酸等が挙げられる。成分Bは周期律表第IIA族金属例
えばMg,Ca、Sr,Ba等の金属の酸化物、水酸化
物または酸塩である。酸塩としては、無機酸または有機
酸の塩、例えば炭酸塩、ステアリン酸塩等から選ばれ
る。成分Aと成分Bの混合割合は、B/A(重量比)で
0.01〜100である。
【0016】上記β晶核剤の添加量は、β晶核剤の種類
等により適宜変更可能であるが、通常、ポリプロピレン
100重量部に対し、0.0001〜5重量部程度、好
ましくは0.001〜1重量部、より好ましくは0.0
05〜0.05重量部である。0.0001重量部未満
では、β晶が生成しにくく、5重量部を超えて添加して
も効果上の有為差が認められず、経済的にも不利であ
る。
【0017】β晶核剤は、予めプロピレンの重合時に添
加してもよいし、また、別途製造されたポリプロピレン
に添加混合する方法でもよい。また、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、防曇剤、アンチブロ
ツキング剤、滑剤、顔料、染料等を適宜必要に応じて添
加してもよい。
【0018】本発明においては、合成紙の紙化層とし
て、β晶比率が0.6以上のポリプロピレンシートを、
20〜150℃で少なくとも一方向に延伸後に、さら
に、当該延伸温度よりも少なくとも5℃高い温度で、か
つ130〜165℃で、少なくとも一方向に延伸してな
るポリプロピレン多孔性フイルムを使用することで、印
刷性の優れた合成紙を得ることができる。すなわち、こ
のように、上記のポリプロピレンシートを2段階で、か
つ、各段階の温度を変え延伸することにより、紙化層の
ポリプロピレン多孔性フイルムの連続多孔の数が増え、
印刷性を向上させることができる。ここに、第1段階の
延伸は、20〜150℃で、少なくとも一方向に延伸す
る。 延伸は、一軸延伸でも二軸延伸でもよい。一軸延
伸方向は縦方向でも、横方向でもよく、また、二軸延伸
は、逐次式でも同時式でもよく、延伸方向の順序は問わ
ない。延伸倍率は、面積倍率で1.2〜20倍となるよ
うにするのが望ましい。第2段階の延伸は、第1段階の
延伸温度よりも少なくとも5℃、好ましくは10℃高い
温度で、かつ130〜165℃、好ましくは140〜1
65℃で、少なくとも一方向に延伸する。延伸は、一軸
延伸でも二軸延伸でもよい。一軸延伸方向は縦方向で
も、横方向でもよく、また、二軸延伸は、逐次式でも同
時式でもよく、延伸方向の順序は問わない。延伸倍率
は、面積倍率で1.5〜30倍が望ましい。第1段階お
よび第2段階の延伸は、例えば延伸槽やロール式延伸機
やオーブン式延伸機等を使用して行えばよい。第1段階
の延伸温度が20℃未満では、延伸が円滑に行えず、強
度に優れ、微細な多数の連続孔を有するポリプロピレン
多孔性フイルムが得られにくい。第1段階の延伸温度が
150℃を超えると、β晶が消滅してしまい、延伸によ
りボイドが発生せず微細な多数の連続孔を有するポリプ
ロピレン多孔性フイルムを得にくい。第2段階の延伸温
度が、第1段階の延伸温度よりも少なくとも5℃高い温
度でなく、または、130℃未満では、延伸が円滑に行
えず、強度に優れ、微細な多数の連続孔を有するポリプ
ロピレン多孔性フイルムが得られにくい。第2段階の延
伸温度が165℃を超えると、フイルムが溶融するため
に、微細な多数の連続孔を有するポリプロピレン多孔性
フイルムが得られにくい。本発明では、第1段階の延伸
および第2段階の延伸手段を逆転する時には、強度に優
れ、微細な多数の連続孔を有するポリプロピレン多孔性
フイルムが得られない。
【0019】本発明における基材層の合成樹脂製フイル
ムもしくはその延伸フイルムを構成する合成樹脂として
は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン
の他にポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリアミド等が挙げられる。これらのうちでは、ポリプ
ロピレン(PP)が好ましい。 当該ポリプロピレンフ
イルムもしくはその延伸フイルムとしては、前記紙化層
で述べたようなポリプロピレンフイルムもしくは該ポリ
プロピレンシートを延伸してなるポリプロピレン延伸フ
イルムが例として挙げることができる。ポリプロピレン
が好ましいのは、紙化層と基材層との接着性の面で好ま
しいこと、廃棄物の回収面での有利さからであり、特
に、後で述べるような、紙化層と基材層の積層に押出積
層が適用でき、積層後に延伸を行うような場合に、積層
後の延伸にも有利だからである。
【0020】次に、本発明の合成紙の製法について説明
する。その製法の一例は、一旦、β晶比率が0.6以上
のポリプロピレンシートを20〜150℃で少なくとも
一方向に延伸後に、さらに、当該延伸温度よりも少なく
とも5℃高い温度で、かつ130〜165℃で、少なく
とも一方向に延伸してなるポリプロピレン多孔性フイル
ムとし、これを紙化層として上記基材層と貼合(積層)
する。 当該紙化層は、当該基材層の片面あるいは両面
に貼合(積層)される。貼合(積層)は、接着剤による
貼合、接着性樹脂による熱ラミネーション、押出積層等
の方法が可能である。本発明の合成紙には、β晶比率が
0.6以上のポリプロピレンシートを20〜150℃で
少なくとも一方向に延伸したポリプロピレン多孔性フイ
ルムを、合成樹脂製フイルムもしくはその延伸フイルム
の少なくとも片面に貼合(積層)後に、前記温度より少
なくとも5℃高く、かつ130〜165℃で少なくとも
一方向に延伸することにより得られた当該合成紙を包含
し、このような製造方法も可能である。このように、当
該貼合(積層)の前に、第1段階の延伸を施し、次い
で、貼合(積層)の後に、第2段階の延伸を施し、ま
た、各段階の温度を変え延伸することにより、紙化層の
ポリプロピレン多孔性フイルムの連続多孔の数が増え、
より一層印刷性を向上させることができる。当該延伸に
は、前記した延伸条件が適用される。
【0021】また、本発明の合成紙は、β晶比率が0.
6以上のポリプロピレン層と合成樹脂層とからなる多層
シートを、第1段階で、20〜150℃で少なくとも一
方向に延伸後、次いで、第2段階で、前記温度より少な
くとも5℃高く、かつ130〜165℃で少なくとも一
方向に延伸することにより得ることができ、本発明の合
成紙には、このようにして得られたポリプロピレン層よ
りなる紙化層と合成樹脂層よりなる基材層とを有する合
成紙をも包含する。当該合成紙は、例えば、多種多層シ
ート成形機を用い多層押出して多層シートを得、第1段
階で、20〜150℃で少なくとも一方向に延伸後、次
いで、第2段階で、前記温度より少なくとも5℃高く、
かつ130〜165℃で少なくとも一方向に延伸するこ
とにより得ることができ、当該基材層としてポリプロピ
レンフイルムもしくはポリプロピレン延伸フイルムを用
いる時には、かかる押出積層ができる。当該延伸にも、
前記した延伸条件が適用される。本発明においては、合
成紙の印刷面にコロナ処理を施すと印刷性を向上させる
ことができるので好ましい。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明する。な
お、実施例におけるK値は次の式1に示すX線回析によ
る測定方法に準拠して行った。
【0023】
【式1】
【0024】但し、式中の
【0025】 は、強いβピークの高さ(300)で、H110、H040
よびH130は、それぞれα形の3つの強いピーク高さ
(110)、(040)、(130)である。
【0026】また、実施例における物性値の測定方法は
次の通りである。 (1)厚み;断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で測
定。 (2)空孔率;50x50mmのサンプルの質量、厚み
を測定し、下記の式により算出。 (1ー(質量/密度)/(5x5x厚み))x100
(%) PPの密度;0.9、フィラーの密度;2.7 尚、密度は、サンプルを溶融後プレス成形を行うことで
求めた。 (3)印刷性: (イ)カール コロナ処理を施した評価用サンプルにオフセット印刷機
で市販の乾燥型オフセットインキであるニューベストワ
ンプロセス墨M(東華色素(株)製)を用いて移転量が
1g/m2となるように全面に印刷を施した。そして、
その印刷物を12cm×5cmの大きさに切断して平坦
な机上にて1日放置した後、その印刷物のカールの高さ
(mm)を図1に示すようにして測定した。 (ロ)表面の凹凸 コロナ処理を施した評価用サンプルにオフセット印刷機
で市販の乾燥型オフセットインキであるニューベストワ
ンプロセス墨M(東華色素(株)製)を用いて移転量が
1g/m2となるように、また、同一インキで一松模様
(1cm×1cm)となるように、部分的に印刷を施し
た。そして、印刷された部分と印刷されていない部分と
で出来るフィルムの凹凸を感応試験で評価した。凸凹の
ないものを、凸凹の激しいものを×、その中間を△とし
た。 (4)引張強さ(kg/cm2);ASTM D882
の引張破断強度(MDおよびTD方向)。 (5)引張弾性率(kg/cm2);ASTM D88
2に準拠(MDおよびTD方向)。
【0027】実施例1〜3 紙化層 (1)紙化層の原反シート成形 下記に示した組成の原料を混練した後、シート成形機に
てTダイから押出し、溶融樹脂をロール温度110℃、
雰囲気温度110℃で約30秒間保持して結晶化させ、
シートを得た。尚、得られた原反シートのK値を表1に
示した。 PP/β晶核剤=100/0.04 PP:ホモポリプロピレン(MFR=3g/10分) β晶核剤:N,N´ージシクロヘキシルー2,6ーナフ
タレンジカルボキシアミド (2)紙化層の延伸 上記シートを表1に示した温度に加熱した後、表1に示
した延伸方向、延伸倍率に延伸した。 基材層 基材層に、次の3種類の合成樹脂フィルムを使用した。 市販のOPPフィルム(延伸PPフィルム、東洋紡製
商品名パイレンフィルム OT P2002) PSフィルム:三菱モンサント化成(株)製 商品名サ
ントクリア PETフィルム:ユニチカ(株)製 商品名エンプレッ
ト S−50LS ラミネート 基材層(厚み50μm)の両面にコロナ処理を施し、両
面に下記の接着剤を塗布した後、接着面にコロナ処理を
施した紙化層(厚み25μm、空孔率60%)を両面に
積層し、70℃で30秒間乾燥した。尚、乾燥後の接着
層の厚みは各々5μmであった。 接着剤:酢酸エチル/主剤/硬化剤の混合物 主剤;武田製薬社製、商品名タケラック A−310 硬化剤;武田製薬社製、商品名タケネート A−3
【0028】上記実施例1〜3で得られた当該合成紙に
ついて前記測定方法に従い物性を測定した。その結果を
表4に示す。
【0029】実施例4 紙化層 (1)紙化層の原反シート成形 実施例1と同様に成形した。 (2)紙化層の延伸 表2に示した温度に加熱した後、表2に示した延伸方
向、延伸倍率に延伸した。 基材層 (1)基材層の原反シート成形 PP(ホモポリプロピレン(MFR=3g/10分)を
シート成形機にてTダイから押出し、溶融樹脂をロール
温度40℃、雰囲気温度20℃で結晶させ、シートを得
た。 (2)基材層の延伸 表2に示した温度に加熱した後、表2に示した延伸方
向、延伸倍率に延伸した。 ラミネート PP(ホモポリプロピレン、MFR=9g/10分)を
シート成形機にてTダイから押出し、当該接着層を構成
する溶融樹脂を基材層の両面に積層し、直ちに紙化層を
両面に積層した。尚、接着層の厚みは各々5μmとし
た。 延伸 表2に示した温度に加熱した後、表2に示した延伸方
向、延伸倍率に延伸した。
【0030】実施例5 原反シート成形 PP/β晶核剤(実施例1に同じ)の混合物(混練後)
およびPP(ホモポリプロピレン、MFR=3g/10
分)を2種3層シート成形機にてTダイから押出し、溶
融樹脂をロール温度110℃、雰囲気温度110℃で約
30秒間保持して結晶化させ、両表面がPP/β晶核剤
の混合物となる多層シートを得た。尚、得られた原反シ
ートの表層のK値を表2に示した。 延伸 上記シートを110℃に加熱した後、4倍に縦延伸を行
い、更に、155℃に加熱した後、7倍に横延伸を行っ
た。
【0031】上記実施例4〜5で得られた当該合成紙に
ついて前記測定方法に従い物性を測定した。その結果を
表4に示す。
【0032】比較例1 シート成形 下記に示した組成の原料を混練した後、シート成形機に
てTダイから押出し、溶融樹脂をロール温度40℃、雰
囲気温度20℃で結晶化させ、シートを得た。 PP/フィラー=60/40 PP:ホモポリプロピレン、MFR=3g/10分 フィラー:白石カルシウム社製 商品名POフィラー
15OB 縦延伸 130℃に加熱した後、4倍に縦延伸を行った。 ラミネート と同一組成の原料を混練した後、シート成形機にてT
ダイから押出し、溶融樹脂をの延伸フィルム(内層)
の両面に積層した。 横延伸 145℃に加熱した後、7倍に横延伸を行った。
【0033】比較例2 原反シート成形 PP/β晶核剤(実施例1に同じ)の混合物を混練した
後、シート成形機にてTダイから押出し、溶融樹脂をロ
ール温度110℃、雰囲気温度110℃で約30分保持
して結晶化させ、シートを得た。 延伸 上記シートを80℃に加熱した後、4倍に縦延伸を行
い、更に、155℃に加熱した後、7倍に横延伸を行っ
た。
【0034】比較例3 市販のOPP(東洋紡製 パイレンフィルム OT P
2002)を用いた。
【0035】上記比較例1〜3における製造条件を表3
に、また、上記比較例1〜3で得られた製品について前
記測定方法に従い物性を測定した結果を表4に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】以上本発明によれば、印刷性、弾性率お
よび強度に優れる、紙化層と基材層とからなる合成紙を
得ることができ、β晶核剤を添加して表面を粗面化した
単層フイルムからなる合成紙では、印刷に際し、カール
が生じたり、印刷表面の凹凸が激しいものになる。ま
た、β晶核剤を添加し延伸を行うことで得られた多孔膜
単層フイルムでは、弾性率および強度が不充分で、弾性
率が低い為に、印刷機にこのフイルムよりなる合成紙を
掛けた時に、伸びが生じ、印刷ずれの原因となり、ま
た、強度が低い為に、印刷や製本作業において支障を来
す事があったが、印刷性、弾性率および強度に優れた合
成紙を得ることができた。また、本発明の合成紙は、フ
イラーを含まない為、従来のようなフイラーを含ませて
多孔化する場合の延伸時のフイルムの破れなどがなく薄
膜化が可能で、高強度化のものが得られる。また、フイ
ラーの脱落による紙粉トラブルが皆無である。さらに、
従来の溶媒に分散された白色ピグメント層を合成樹脂製
フイルムに塗布後、当該白色ピグメント層の溶媒を洗浄
溶媒で洗浄し、次いで、当該溶媒を乾燥させる方法で
は、溶媒除去に長時間を必要とし、コストが高くなるな
どの欠点があったが、本発明によれば、当該欠点がな
く、性能に優れた合成紙が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の印刷物のカール高さの測定方法
を表す斜視図である。
【符号の説明】
1 印刷物 2 平板 h カール高さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】β晶比率が0.6以上のポリプロピレンシ
    ートを20〜150℃で少なくとも一方向に延伸後、前
    記温度より少なくとも5℃高く、かつ130〜165℃
    で少なくとも一方向に延伸してなるポリプロピレン多孔
    性フイルムよりなる紙化層を、基材層の合成樹脂製フイ
    ルムもしくはその延伸フイルムの少なくとも片面に有し
    てなることを特徴とする合成紙。
  2. 【請求項2】β晶比率が0.6以上のポリプロピレンシ
    ートを20〜150℃で少なくとも一方向に延伸後、前
    記温度より少なくとも5℃高く、かつ130〜165℃
    で少なくとも一方向に延伸してなるポリプロピレン多孔
    性フイルムを、合成樹脂製フイルムもしくはその延伸フ
    イルムの少なくとも片面に積層することを特徴とする合
    成紙の製法。
  3. 【請求項3】β晶比率が0.6以上のポリプロピレンシ
    ートを20〜150℃で少なくとも一方向に延伸したポ
    リプロピレン多孔性フイルムを、合成樹脂製フイルムも
    しくはその延伸フイルムの少なくとも片面に積層後、前
    記温度より少なくとも5℃高く、かつ130〜165℃
    で少なくとも一方向に延伸することを特徴とする合成紙
    の製法。
  4. 【請求項4】β晶比率が0.6以上のポリプロピレン層
    と合成樹脂層とからなる多層シートを20〜150℃で
    少なくとも一方向に延伸後、次いで、前記温度より少な
    くとも5℃高く、かつ130〜165℃で少なくとも一
    方向に延伸することを特徴とする合成紙の製法。
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