JPH08185866A - 固体高分子型燃料電池とその電極の製造方法 - Google Patents
固体高分子型燃料電池とその電極の製造方法Info
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- JPH08185866A JPH08185866A JP6327662A JP32766294A JPH08185866A JP H08185866 A JPH08185866 A JP H08185866A JP 6327662 A JP6327662 A JP 6327662A JP 32766294 A JP32766294 A JP 32766294A JP H08185866 A JPH08185866 A JP H08185866A
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガスチャネルを形成した最適な細孔構造をも
つ触媒層を均一かつ効率的に作製する方法とそれを用い
た固体高分子型燃料電池を提供する。 【構成】 少なくとも固体高分子電解質と貴金属触媒を
担持した炭素粉末とフッ素樹脂を25〜70重量%有す
る炭素粉末とからなる触媒層ペースト63をガス拡散層
57の片面にドクターブレード62法によって塗布して
触媒層51を作製した固体高分子型燃料電池用電極の製
造方法及びそれを用いた燃料電池である。
つ触媒層を均一かつ効率的に作製する方法とそれを用い
た固体高分子型燃料電池を提供する。 【構成】 少なくとも固体高分子電解質と貴金属触媒を
担持した炭素粉末とフッ素樹脂を25〜70重量%有す
る炭素粉末とからなる触媒層ペースト63をガス拡散層
57の片面にドクターブレード62法によって塗布して
触媒層51を作製した固体高分子型燃料電池用電極の製
造方法及びそれを用いた燃料電池である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料として純水素、ま
たはメタノール、天然ガス及びその他の化石燃料からの
改質水素などの還元剤を用い、空気や酸素を酸化剤とす
る燃料電池の電極に関するものであり、特に固体高分子
型燃料電池用電極の製造方法、およびそれを用いた固体
高分子型燃料電池に関するものである。
たはメタノール、天然ガス及びその他の化石燃料からの
改質水素などの還元剤を用い、空気や酸素を酸化剤とす
る燃料電池の電極に関するものであり、特に固体高分子
型燃料電池用電極の製造方法、およびそれを用いた固体
高分子型燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体高分子型燃料電池は常温で作動し、
常圧で1A/cm2以上の高出力が得られる。このよう
な高電流密度での出力を可能にするためには、電極触媒
層における触媒粒子と固体高分子電解質との接触面積、
すなわち反応面積の増大および反応サイトへのガス供給
能の向上が重要となる。このうち、ガス供給能を向上さ
せるためには、フッ素樹脂などの撥水材を電極触媒層に
添加して反応ガスの供給路(ガスチャネル)を形成する
試みがなされてきた。
常圧で1A/cm2以上の高出力が得られる。このよう
な高電流密度での出力を可能にするためには、電極触媒
層における触媒粒子と固体高分子電解質との接触面積、
すなわち反応面積の増大および反応サイトへのガス供給
能の向上が重要となる。このうち、ガス供給能を向上さ
せるためには、フッ素樹脂などの撥水材を電極触媒層に
添加して反応ガスの供給路(ガスチャネル)を形成する
試みがなされてきた。
【0003】例えば、特開平4−264367号公報で
は触媒を担持した炭素粉末とポリテトラフルオロエチレ
ン(以下PTFEと称す)のコロイド分散液との混合液
を用いて電極を作製し、触媒層表面に固体高分子電解質
溶液を塗布している。また、特開平5−36418号公
報では触媒とPTFE粉末とを固体高分子電解質溶液に
分散・混練して触媒層を作製している。
は触媒を担持した炭素粉末とポリテトラフルオロエチレ
ン(以下PTFEと称す)のコロイド分散液との混合液
を用いて電極を作製し、触媒層表面に固体高分子電解質
溶液を塗布している。また、特開平5−36418号公
報では触媒とPTFE粉末とを固体高分子電解質溶液に
分散・混練して触媒層を作製している。
【0004】さらにJ.Electroanal.Ch
em.197(1986)の195頁では、PTFEに
より撥水処理した炭素粉末と触媒を担持した炭素粉末と
を混合して酸性電解液用のガス拡散電極の触媒層を作製
している。
em.197(1986)の195頁では、PTFEに
より撥水処理した炭素粉末と触媒を担持した炭素粉末と
を混合して酸性電解液用のガス拡散電極の触媒層を作製
している。
【0005】一方、フッ素系の固体高分子電解質の酸素
透過能が高いことに着目し、フッ素樹脂を添加せずに触
媒層の厚みを減少させることによりガス供給能を高める
試みがされている。
透過能が高いことに着目し、フッ素樹脂を添加せずに触
媒層の厚みを減少させることによりガス供給能を高める
試みがされている。
【0006】例えば、米国特許5,211,984号明
細書および特開平5−507583号公報では、グリセ
リンもしくはテトラブチルアンモニウム塩を溶媒として
固体高分子電解質と触媒と炭素粉末のインク状分散液を
作製し、PTFE製フィルム上に成型した後、固体高分
子電解質膜表面に転写する方法、もしくは固体高分子電
解質膜をNa型に置換した後に、その膜の表面に上記イ
ンク状分散液を塗布して125℃以上で加熱乾燥し、再
び固体高分子電解質膜をH型に置換する方法が報告され
ている。このとき触媒層の厚みは約10μm未満と小さ
く、反応ガスの供給は固体高分子電解質中を拡散するこ
とにより行っている。
細書および特開平5−507583号公報では、グリセ
リンもしくはテトラブチルアンモニウム塩を溶媒として
固体高分子電解質と触媒と炭素粉末のインク状分散液を
作製し、PTFE製フィルム上に成型した後、固体高分
子電解質膜表面に転写する方法、もしくは固体高分子電
解質膜をNa型に置換した後に、その膜の表面に上記イ
ンク状分散液を塗布して125℃以上で加熱乾燥し、再
び固体高分子電解質膜をH型に置換する方法が報告され
ている。このとき触媒層の厚みは約10μm未満と小さ
く、反応ガスの供給は固体高分子電解質中を拡散するこ
とにより行っている。
【0007】以上のような触媒層を形成する材料の混練
物やインク、ペースト等を固体高分子膜や拡散層となる
多孔質電極基板上に成型する手段として特開平5−29
005号公報ではスクリーン印刷法により塗布する方法
が開示されている。また、特開平4−233164号公
報では多孔質基板に超音波振動をかけた状態で塗装する
方法が開示されている。
物やインク、ペースト等を固体高分子膜や拡散層となる
多孔質電極基板上に成型する手段として特開平5−29
005号公報ではスクリーン印刷法により塗布する方法
が開示されている。また、特開平4−233164号公
報では多孔質基板に超音波振動をかけた状態で塗装する
方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特許
に記載されている従来の方法では、フッ素樹脂によって
触媒粒子が過多に被覆されて反応面積が減少し、分極特
性が低下するという欠点を有していた。一方上記J.E
lectroanal.Chem.197(1986)
の195頁のようにPTFEによって撥水処理した炭素
粉末を用いると、PTFEによる触媒粒子の被覆は抑制
できるが、固体高分子電解質を触媒層に添加した場合に
おける撥水処理された炭素粉末の添加の有無やその添加
率による効果の検討が行われていなかった。
に記載されている従来の方法では、フッ素樹脂によって
触媒粒子が過多に被覆されて反応面積が減少し、分極特
性が低下するという欠点を有していた。一方上記J.E
lectroanal.Chem.197(1986)
の195頁のようにPTFEによって撥水処理した炭素
粉末を用いると、PTFEによる触媒粒子の被覆は抑制
できるが、固体高分子電解質を触媒層に添加した場合に
おける撥水処理された炭素粉末の添加の有無やその添加
率による効果の検討が行われていなかった。
【0009】また上記米国特許等では、触媒層は触媒担
持炭素粉末と親水性の固体高分子電解質のみからなるイ
ンクより成型した緻密なフィルムであるため、ガスチャ
ネルが形成されず生成水によるフラッディングによって
高電流密度での電池電圧が低くなるか、または不安定と
なるという欠点を有していた。また、インクの塗布方法
等は明記されていなかった。
持炭素粉末と親水性の固体高分子電解質のみからなるイ
ンクより成型した緻密なフィルムであるため、ガスチャ
ネルが形成されず生成水によるフラッディングによって
高電流密度での電池電圧が低くなるか、または不安定と
なるという欠点を有していた。また、インクの塗布方法
等は明記されていなかった。
【0010】さらに、上記特許に記載されている従来の
スクリーン印刷法では一回の印刷で塗布できるウェット
な状態での塗膜厚みが50μm以下であり、塗膜厚10
0μm以上の充分な触媒量を塗布するためには何度も印
刷を重ねる必要があった。もしくは、ペーストの触媒濃
度を増加させる必要があり、分散溶媒の比率が減少し触
媒の分散性が低下するという問題点を有していた。な
お、より一般的な塗着方法であるスプレー法では、スプ
レーを広角とすると比較的均一な触媒層の成形には効果
があるが歩留まりが悪く、高価な貴金属触媒を使用する
ためコスト面で問題があった。
スクリーン印刷法では一回の印刷で塗布できるウェット
な状態での塗膜厚みが50μm以下であり、塗膜厚10
0μm以上の充分な触媒量を塗布するためには何度も印
刷を重ねる必要があった。もしくは、ペーストの触媒濃
度を増加させる必要があり、分散溶媒の比率が減少し触
媒の分散性が低下するという問題点を有していた。な
お、より一般的な塗着方法であるスプレー法では、スプ
レーを広角とすると比較的均一な触媒層の成形には効果
があるが歩留まりが悪く、高価な貴金属触媒を使用する
ためコスト面で問題があった。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、触媒粒子をフッ素樹脂で過多に被覆することなくガ
スチャネルを形成した最適な細孔構造をもつ触媒層を均
一かつ効率的に作製する方法とそれを用いた固体高分子
型燃料電池を提供することを目的とする。
で、触媒粒子をフッ素樹脂で過多に被覆することなくガ
スチャネルを形成した最適な細孔構造をもつ触媒層を均
一かつ効率的に作製する方法とそれを用いた固体高分子
型燃料電池を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも固体高分子電解質と貴金属触
媒を担持した炭素粉末からなるペーストをガス拡散層の
片面にドクターブレード法によって塗布して触媒層を作
製した固体高分子型燃料電池用電極の製造方法及びそれ
を用いた燃料電池を提供するものである。
に、本発明は、少なくとも固体高分子電解質と貴金属触
媒を担持した炭素粉末からなるペーストをガス拡散層の
片面にドクターブレード法によって塗布して触媒層を作
製した固体高分子型燃料電池用電極の製造方法及びそれ
を用いた燃料電池を提供するものである。
【0013】また、少なくとも固体高分子電解質と貴金
属触媒を担持した炭素粉末とフッ素樹脂を25〜70重
量%有する炭素粉末とからなるペーストをガス拡散層の
片面にドクターブレード法によって塗布して触媒層を作
製した固体高分子型燃料電池用電極の製造方法及びそれ
を用いた燃料電池を提供するものである。
属触媒を担持した炭素粉末とフッ素樹脂を25〜70重
量%有する炭素粉末とからなるペーストをガス拡散層の
片面にドクターブレード法によって塗布して触媒層を作
製した固体高分子型燃料電池用電極の製造方法及びそれ
を用いた燃料電池を提供するものである。
【0014】さらに、上記ペーストに超音波振動を加え
た状態でガス拡散層の片面にドクターブレード法によっ
て塗布して触媒層を作製した電極の製造方法及びそれを
用いた燃料電池を提供するものである。
た状態でガス拡散層の片面にドクターブレード法によっ
て塗布して触媒層を作製した電極の製造方法及びそれを
用いた燃料電池を提供するものである。
【0015】
【作用】以上のような手段によって、図1に示すように
触媒担持炭素粉末53間に形成されるガスチャネル55
を固体高分子電解質56が充填しないため、ガス供給能
が高く優れた分極特性を発揮する固体高分子型燃料電池
用電極を実現することができる。さらに図2のフッ素樹
脂59によって撥水処理された炭素粉末60を添加する
ことにより、触媒粒子52をフツ素樹脂59で過多に被
覆することなくガスチャネル55を増加させ、かつ撥水
性を向上させて、ガス供給能及び生成水排出能が高く優
れた分極特性を発揮し、電圧安定性の優れた固体高分子
型燃料電池用電極を実現することができる。
触媒担持炭素粉末53間に形成されるガスチャネル55
を固体高分子電解質56が充填しないため、ガス供給能
が高く優れた分極特性を発揮する固体高分子型燃料電池
用電極を実現することができる。さらに図2のフッ素樹
脂59によって撥水処理された炭素粉末60を添加する
ことにより、触媒粒子52をフツ素樹脂59で過多に被
覆することなくガスチャネル55を増加させ、かつ撥水
性を向上させて、ガス供給能及び生成水排出能が高く優
れた分極特性を発揮し、電圧安定性の優れた固体高分子
型燃料電池用電極を実現することができる。
【0016】上述の電極構造を実現するために図3、図
4に示すドクターブレード法によって均一な触媒層を成
形できる。カーボンペーパ、カーボンクロス等の多孔質
基板よりなるガス拡散層57の上に塗着枠61をのせ、
ガス拡散層57とドクターブレード62の先端部との隙
間を塗着枠61の厚みと同等の幅にセットし、ドクター
ブレード62によって触媒層ペースト63を均一に塗着
する。触媒層ペースト63の塗着厚み及び塗着量は塗着
枠61の厚みとドクターブレード62の高さによって任
意の厚みに調整できる。また、塗着枠61もしくはドク
ターブレード62等に超音波振動子を接触させて触媒層
ペースト63に振動を加えることによってペーストの流
動性を向上することが可能となる。従って上記の方法に
より、図1、図2に示した電極構造が触媒層一面に成形
可能となり、電流分布の均一な固体高分子型燃料電池を
実現することができる。
4に示すドクターブレード法によって均一な触媒層を成
形できる。カーボンペーパ、カーボンクロス等の多孔質
基板よりなるガス拡散層57の上に塗着枠61をのせ、
ガス拡散層57とドクターブレード62の先端部との隙
間を塗着枠61の厚みと同等の幅にセットし、ドクター
ブレード62によって触媒層ペースト63を均一に塗着
する。触媒層ペースト63の塗着厚み及び塗着量は塗着
枠61の厚みとドクターブレード62の高さによって任
意の厚みに調整できる。また、塗着枠61もしくはドク
ターブレード62等に超音波振動子を接触させて触媒層
ペースト63に振動を加えることによってペーストの流
動性を向上することが可能となる。従って上記の方法に
より、図1、図2に示した電極構造が触媒層一面に成形
可能となり、電流分布の均一な固体高分子型燃料電池を
実現することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。
説明する。
【0018】(実施例1)固体高分子電解質のアルコー
ル溶液としてアルドリッチ・ケミカル社製の5%Naf
ion溶液を固体高分子電解質量が0.1〜1.4mg
/cm2となるようn−酢酸ブチル40mlと混合・攪
拌して高分子電解質のコロイド状分散液を生成した。こ
のコロイド状分散液に白金触媒を10〜30重量%担持
させた炭素粉末を白金量が0.5mg/cm2となるよ
う添加し、固体高分子電解質を、触媒を担持した炭素粉
末の表面に吸着させた。この分散液を超音波分散器を用
いてペースト状とした。このペーストをあらかじめ20
〜60重量%のフッ素樹脂を添加した(株)東レ製のカ
ーボンペーパー上にドクターブレード法により塗着し、
電極Aを作製した。この電極Aをデュポン社製の固体高
分子電解質膜Nafion117の両面に120〜20
0℃、5〜100kg/cm2でホットプレスし、電池
A’を作製した。電極の触媒層の面積は100cm2と
した。
ル溶液としてアルドリッチ・ケミカル社製の5%Naf
ion溶液を固体高分子電解質量が0.1〜1.4mg
/cm2となるようn−酢酸ブチル40mlと混合・攪
拌して高分子電解質のコロイド状分散液を生成した。こ
のコロイド状分散液に白金触媒を10〜30重量%担持
させた炭素粉末を白金量が0.5mg/cm2となるよ
う添加し、固体高分子電解質を、触媒を担持した炭素粉
末の表面に吸着させた。この分散液を超音波分散器を用
いてペースト状とした。このペーストをあらかじめ20
〜60重量%のフッ素樹脂を添加した(株)東レ製のカ
ーボンペーパー上にドクターブレード法により塗着し、
電極Aを作製した。この電極Aをデュポン社製の固体高
分子電解質膜Nafion117の両面に120〜20
0℃、5〜100kg/cm2でホットプレスし、電池
A’を作製した。電極の触媒層の面積は100cm2と
した。
【0019】(実施例2)固体高分子電解質のコロイド
状分散液に、さらにPTFEを25〜70重量%添加し
て撥水処理した炭素粉末を白金触媒を担持した炭素粉末
に対して10〜60重量%となるよう添加した他は実施
例1と全く同様とし、電極B及び電池B’を作製した。
状分散液に、さらにPTFEを25〜70重量%添加し
て撥水処理した炭素粉末を白金触媒を担持した炭素粉末
に対して10〜60重量%となるよう添加した他は実施
例1と全く同様とし、電極B及び電池B’を作製した。
【0020】(実施例3)触媒層ペーストに超音波振動
を加えた他は実施例2と全く同様とし、電極C及び電池
C’を作製した。
を加えた他は実施例2と全く同様とし、電極C及び電池
C’を作製した。
【0021】(比較例1)上記ペーストをカーボンペー
パー状にスパチュラを用いて広げて塗布した他は実施例
1と同様として作製した電極Xを実施例1と同様の方法
で固体高分子電解質膜Nafion117と接合し、電
池X’を作製した。
パー状にスパチュラを用いて広げて塗布した他は実施例
1と同様として作製した電極Xを実施例1と同様の方法
で固体高分子電解質膜Nafion117と接合し、電
池X’を作製した。
【0022】以上の実施例及び比較例の電池A’,
B’,C’及びX’の正負極に60℃で加湿した水素及
び酸素をそれぞれ供給し、セル温度を50℃として放電
試験を行った。
B’,C’及びX’の正負極に60℃で加湿した水素及
び酸素をそれぞれ供給し、セル温度を50℃として放電
試験を行った。
【0023】図5に実施例及び比較例の電池A’,
B’,C’及びX’の分極特性を示す。電池電圧0.5
Vにおける電流密度で比較すると実施例の電池A’,
B’,C’はそれぞれ570,680,820mA/c
m2であり、比較例X’の440mA/cm2と比べてい
ずれも特性が向上した。
B’,C’及びX’の分極特性を示す。電池電圧0.5
Vにおける電流密度で比較すると実施例の電池A’,
B’,C’はそれぞれ570,680,820mA/c
m2であり、比較例X’の440mA/cm2と比べてい
ずれも特性が向上した。
【0024】
【表1】
【0025】(表1)に実施例の電池A’,B’,C’
及び比較例の電池X’の膜の電極の接合体の断面方向の
厚みを四隅及び中央部の5点について測定しそのバラツ
キ幅を接合体の平均厚みに対する100分率で示した。
その結果比較例の電池X’の触媒層の厚みのバラツキが
21%であったのに比べて実施例の電池A’,B’,
C’はそれぞれ8,9,2%に改善されていた。
及び比較例の電池X’の膜の電極の接合体の断面方向の
厚みを四隅及び中央部の5点について測定しそのバラツ
キ幅を接合体の平均厚みに対する100分率で示した。
その結果比較例の電池X’の触媒層の厚みのバラツキが
21%であったのに比べて実施例の電池A’,B’,
C’はそれぞれ8,9,2%に改善されていた。
【0026】実施例の電池A’はドクターブレード法に
より(表1)のように触媒層の厚みのバラツキが小さく
なったために電極表面での電流密度の分布が均一化され
たために局部的な濃度分極の増大が抑制され、トータル
の分極特性が向上したものと考えられる。また、電池
B’はPTFEを25〜70重量%添加して撥水処理し
た炭素粉末を加えることによって触媒層内に撥水性の細
孔が形成され、反応ガスの供給能と生成水の排出能が向
上して電池A’よりもさらに特性が向上したと考えられ
る。ここでPTFEの添加量を70重量%以上にすると
触媒層がPTFEに覆われ濃度分極、撥水性が大きくな
り、プロトン導電性が劣下する。逆にPTFEの添加量
が25重量%以下になると十分な効果がえられなかっ
た。さらに、電池C’ではドクターブレード法による塗
布工程において触媒ペーストに超音波振動を加えること
によって(表1)のように厚みのバラツキが非常に小さ
くなった。ドクターブレードによってペーストが均一化
される際に超音波による振動でペーストが流動し厚みの
むらが著しく改善されたためである。この結果、電池
C’の分極特性は電池B’のそれよりもさらに向上し
た。
より(表1)のように触媒層の厚みのバラツキが小さく
なったために電極表面での電流密度の分布が均一化され
たために局部的な濃度分極の増大が抑制され、トータル
の分極特性が向上したものと考えられる。また、電池
B’はPTFEを25〜70重量%添加して撥水処理し
た炭素粉末を加えることによって触媒層内に撥水性の細
孔が形成され、反応ガスの供給能と生成水の排出能が向
上して電池A’よりもさらに特性が向上したと考えられ
る。ここでPTFEの添加量を70重量%以上にすると
触媒層がPTFEに覆われ濃度分極、撥水性が大きくな
り、プロトン導電性が劣下する。逆にPTFEの添加量
が25重量%以下になると十分な効果がえられなかっ
た。さらに、電池C’ではドクターブレード法による塗
布工程において触媒ペーストに超音波振動を加えること
によって(表1)のように厚みのバラツキが非常に小さ
くなった。ドクターブレードによってペーストが均一化
される際に超音波による振動でペーストが流動し厚みの
むらが著しく改善されたためである。この結果、電池
C’の分極特性は電池B’のそれよりもさらに向上し
た。
【0027】なお、有機溶媒としてn−酢酸ブチルを用
いたが、固体高分子電解質のコロイド状分散液を生じさ
せる溶媒であれば、上記実施例に限定されるものではな
い。また、上記有機溶媒の添加量はより微細なコロイド
状分散液が生成する量が選択されることが望ましいが、
本発明の実施例はその代表値を記載したものであり、発
明の効果を限定するものではない。
いたが、固体高分子電解質のコロイド状分散液を生じさ
せる溶媒であれば、上記実施例に限定されるものではな
い。また、上記有機溶媒の添加量はより微細なコロイド
状分散液が生成する量が選択されることが望ましいが、
本発明の実施例はその代表値を記載したものであり、発
明の効果を限定するものではない。
【0028】また、上記実施例として固体高分子電解質
として、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニル
エーテルとの共重合体からなる高分子の代表例として、
米国アルドリッチケミカル社製の5%Nafion溶液
を用いたが、プロトン交換基を持つ高分子電解質であれ
ば上記実施例に限定されるものではなく、パーフルオロ
ビニルエーテル類及び側鎖分子長の異なる高分子やスチ
レンとビニルベンゼンとの共重合体からなる高分子を用
いても同様の効果が得られた。
として、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニル
エーテルとの共重合体からなる高分子の代表例として、
米国アルドリッチケミカル社製の5%Nafion溶液
を用いたが、プロトン交換基を持つ高分子電解質であれ
ば上記実施例に限定されるものではなく、パーフルオロ
ビニルエーテル類及び側鎖分子長の異なる高分子やスチ
レンとビニルベンゼンとの共重合体からなる高分子を用
いても同様の効果が得られた。
【0029】さらに本実施例では燃料電池の一例として
水素−酸素燃料電池を取り上げたが、メタノール、天然
ガス、ナフサなどを燃料とする改質水素を用いた燃料電
池、または酸化剤として空気を用いた燃料電池や、直接
にメタノールを燃料に用いた液体燃料電池に適用するこ
とも可能である。
水素−酸素燃料電池を取り上げたが、メタノール、天然
ガス、ナフサなどを燃料とする改質水素を用いた燃料電
池、または酸化剤として空気を用いた燃料電池や、直接
にメタノールを燃料に用いた液体燃料電池に適用するこ
とも可能である。
【0030】なお、上記の触媒層ペーストをスクリーン
印刷法を用いて塗着させた場合には酢酸ブチルの乾燥速
度が速いためにスクリーンが目づまりを起こし均一な塗
着が不可能であった。また、バーコーターにおいても同
様にワイヤーの隙間が目づまりを起こした。さらに、ス
プレー法においてもスプレーのノズルが同様に目づまり
を起こした。
印刷法を用いて塗着させた場合には酢酸ブチルの乾燥速
度が速いためにスクリーンが目づまりを起こし均一な塗
着が不可能であった。また、バーコーターにおいても同
様にワイヤーの隙間が目づまりを起こした。さらに、ス
プレー法においてもスプレーのノズルが同様に目づまり
を起こした。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば電極触媒層
において、ドクターブレード法による塗布を行うことに
よって触媒層の厚みのバラツキが改善され、より均一な
電流分布を実現できる。また、その均一性は触媒ペース
トに超音波による振動を加えることによってさらに改善
できる。さらにフッ素樹脂によって撥水処理された炭素
粉末を添加することにより、触媒粒子をフッ素樹脂で過
多に被覆することなくガスチャネルの増加かつ撥水性の
向上を行い、ガス供給能及び生成水排出能が高くより高
い分極特性を発揮し、電流分布の均一な固体高分子型燃
料電池用電極を実現することができる。
において、ドクターブレード法による塗布を行うことに
よって触媒層の厚みのバラツキが改善され、より均一な
電流分布を実現できる。また、その均一性は触媒ペース
トに超音波による振動を加えることによってさらに改善
できる。さらにフッ素樹脂によって撥水処理された炭素
粉末を添加することにより、触媒粒子をフッ素樹脂で過
多に被覆することなくガスチャネルの増加かつ撥水性の
向上を行い、ガス供給能及び生成水排出能が高くより高
い分極特性を発揮し、電流分布の均一な固体高分子型燃
料電池用電極を実現することができる。
【図1】本発明の実施例における電極の断面を示す概略
図
図
【図2】本発明の別な実施例における電極の断面を示す
概略図
概略図
【図3】ドクターブレードによる触媒層ペーストの塗着
工程を示す図
工程を示す図
【図4】ドクターブレードによる触媒層ペーストの塗着
工程を示す側面図
工程を示す側面図
【図5】燃料電池の電圧と放電電流密度の関係を示す図
11 固体高分子電解質膜 51 触媒層 52 触媒粒子 53 触媒担持炭素粉末 55 ガスチャネル 56 固体高分子電解質 57 ガス拡散層 58 固体高分子電解質膜 59 フッ素樹脂 60 撥水処理炭素粉末 61 塗着枠 62 ドクターブレード 63 触媒層ペースト
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも固体高分子電解質と貴金属触
媒を担持した炭素粉末からなるペーストをガス拡散層の
片面にドクターブレード法によって塗布して触媒層を作
製した固体高分子型燃料電池用電極の製造方法。 - 【請求項2】 前記ペーストが少なくとも固体高分子電
解質のアルコール溶液と有機溶媒とを混合して生成した
コロイド状分散液と貴金属触媒を担持した炭素粉末とか
らなる請求項1記載の電極の製造方法。 - 【請求項3】 前記ペーストが少なくとも固体高分子電
解質と貴金属触媒を担持した炭素粉末とフッ素樹脂を2
5〜70重量%有する炭素粉末とからなる請求項1記載
の電極の製造方法。 - 【請求項4】 前記ペーストが少なくとも固体高分子電
解質のアルコール溶液と有機溶媒とを混合して生成した
コロイド状分散液と貴金属触媒を担持した炭素粉末とフ
ッ素樹脂を25〜70重量%有する炭素粉末とからなる
請求項1記載の電極の製造方法。 - 【請求項5】 前記ペーストに超音波振動を加えた状態
でガス拡散層の片面にドクターブレード法によって塗布
して触媒層を作製した請求項1記載の電極の製造方法。 - 【請求項6】 固体高分子電解質膜と、この膜の両面に
配した電極からなる燃料電池であって、上記2つの電極
のうち少なくとも一方の電極が請求項1記載の製造方法
により作製された電極を用いた固体高分子型燃料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6327662A JPH08185866A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 固体高分子型燃料電池とその電極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6327662A JPH08185866A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 固体高分子型燃料電池とその電極の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08185866A true JPH08185866A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18201572
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6327662A Pending JPH08185866A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 固体高分子型燃料電池とその電極の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08185866A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10302804A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-13 | De Nora Spa | ポリマー膜燃料電池のためのガス拡散電極 |
| US6541150B1 (en) | 1999-07-30 | 2003-04-01 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Solid polymer electrolyte fuel cell |
| US6875538B2 (en) | 2001-01-15 | 2005-04-05 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Electrode, method of producing the same, and solid-state high molecular weight electrolyte type fuel cell employing the electrode |
| JP2014165148A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Chube Univ | カソード触媒層、固体高分子型燃料電池、及びそれらの製造方法 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6327662A patent/JPH08185866A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10302804A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-13 | De Nora Spa | ポリマー膜燃料電池のためのガス拡散電極 |
| US6541150B1 (en) | 1999-07-30 | 2003-04-01 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Solid polymer electrolyte fuel cell |
| US6875538B2 (en) | 2001-01-15 | 2005-04-05 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Electrode, method of producing the same, and solid-state high molecular weight electrolyte type fuel cell employing the electrode |
| JP2014165148A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Chube Univ | カソード触媒層、固体高分子型燃料電池、及びそれらの製造方法 |
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