JPH08187071A - 食品の保存方法 - Google Patents

食品の保存方法

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JPH08187071A
JPH08187071A JP7018691A JP1869195A JPH08187071A JP H08187071 A JPH08187071 A JP H08187071A JP 7018691 A JP7018691 A JP 7018691A JP 1869195 A JP1869195 A JP 1869195A JP H08187071 A JPH08187071 A JP H08187071A
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JP
Japan
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culture
culturing
liquid medium
lactis
microorganism belonging
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JP7018691A
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English (en)
Inventor
Seiichi Shimamura
誠一 島村
Norio Ishibashi
憲雄 石橋
Tomoko Kojima
友子 児島
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 液体培地にビフィドバクテリウム属に属する
微生物を培養して得た培養物及び液体培地にラクトコッ
カス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティスに属
するナイシン産生微生物を培養して得た培養物を、食品
に添加することを特徴とする食品の保存方法。 【効果】 ナイシンの抗菌効果及び乳酸、酢酸の殺菌効
果の相乗効果に由来する高い防腐効果を有する食品の保
存方法を、食品の風味を悪化させれることなく、一般の
食品に広範に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品の保存方法に関す
る。更に、詳しくは、本発明は、液体培地にビフィドバ
クテリウム属に属する微生物(以下ビフィズス菌と記載
することがある)を培養して得た培養物及び液体培地に
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラク
ティスに属するナイシン産生微生物(以下ラクティス菌
と記載することがある)を培養して得た培養物を、食品
に添加することを特徴とする食品の保存方法である。
【0002】本明細書において、百分率の表示は、特に
断りのない限り、重量による値である。
【0003】
【従来の技術】乳酸菌又はビフィズス菌を利用した発酵
食品が、それらの生成する酸及び生成した酸に由来する
pHの低下、また菌株によっては抗菌物質を生産する等
の効果により、風味又は保存性において優れていること
は良く知られている。特に乳酸発酵菌株の中でも、ラク
ティス菌は、発酵により糖質から乳酸を生成し、かつ特
にグラム陽性菌に対して高い静菌効果を有するペプチド
性抗菌物質ナイシンを生産するので、その培養液は食品
の保存性向上に顕著な効果を奏することが知られてい
る。
【0004】一方、ビフィズス菌は発酵により糖質から
乳酸及び乳酸より強い殺菌効果を有する酢酸を生成する
ので、その培養液は乳酸単独生成菌の場合に比べより強
い殺菌効果を有している。
【0005】従来、ビフィズス菌単独培養により得られ
る発酵調味料及びその製造法(特開平6−38704号
公報)、ビフィズス菌を用いて調製した殺菌発酵乳を有
効成分とする食品保存用乳酸菌発酵製剤(特開昭64−
30565号公報)、ビフィズス菌を用いて調製した殺
菌発酵乳を穀類粉末加工食品に添加することを特徴とす
る穀類粉末加工食品の保存方法(特開平6−12572
8号公報)、ビフィズス菌単独培養後の菌体除去培地を
有効成分とする食品保存剤(特開平6−46811号公
報)、ラクティス菌単独培養物の食品添加剤としての利
用(特開平5−268975号公報)、ラクティス菌を
生鮮食品又は発酵食品に混合することによる食品の保存
方法(特開平5−211859号公報)が開示されてい
る。
【0006】しかしながら、これらの従来技術には、ラ
クティス菌単独培養物とビフィズス菌単独培養物とを同
時に添加することにより得られるナイシンの抗菌効果及
び乳酸、酢酸の殺菌効果の相乗効果に由来する防腐効果
の高い食品の保存方法については何ら開示されておら
ず、研究報告も皆無であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記従
来技術に鑑みて、食品の風味を悪化させることなく、食
品に保存効果を付与する食品の保存方法について鋭意研
究した結果、ビフィズス菌及びラクティス菌の培養液を
同時に添加することが、顕著な効果を奏することを見い
出し、本発明を完成した。
【0008】本発明の目的は、ビフィズス菌及びラクテ
ィス菌の培養液を同時に添加し、ナイシンの抗菌効果及
び乳酸・酢酸の殺菌効果の相乗効果に由来する高い防腐
効果を発揮する食品の保存方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、液体培地にビフィドバクテリウム属に属す
る微生物を培養して得た培養物及び液体培地にラクトコ
ッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティスに
属するナイシン産生微生物を培養して得た培養物を、食
品に添加することを特徴とする食品の保存方法であり、
液体培地にビフィドバクテリウム属に属する微生物を培
養して得た培養物及び液体培地にラクトコッカス・ラク
ティス・サブスピーシーズ・ラクティスに属するナイシ
ン産生微生物を培養して得た培養物の添加が、食品に対
して合計0.5%(重量)以上の割合で行われること、
液体培地にビフィドバクテリウム属に属する微生物を培
養して得た培養物及び液体培地にラクトコッカス・ラク
ティス・サブスピーシーズ・ラクティスに属するナイシ
ン産生微生物を培養して得た培養物の混合割合が、ビフ
ィドバクテリウム属に属する微生物を培養して得た培養
物:ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・
ラクティスに属するナイシン産生微生物を培養して得た
培養物の比率で3:7〜7:3の範囲であること、培養
物が、液体培地にビフィドバクテリウム属に属する微生
物を培養して得た培養液若しくはラクトコッカス・ラク
ティス・サブスピーシーズ・ラクティスに属するナイシ
ン産生微生物を培養して得た培養液、殺菌した培養液、
菌体を除去した培養液、これらの濃縮物又はこれらの乾
燥物であること、液体培地が、乳及び乳成分を主成分と
して含有すること、及び液体培地が、単糖類又はオリゴ
糖類の少なくとも1種類の糖源並びに蛋白質分解物、ペ
プトン、酵母エキス、肉エキス、カザミノ酸及び麦芽汁
からなる群より選択される窒素源又はこれらの2以上の
混合物からなる窒素源を含有することを望ましい態様と
してもいる。
【0010】次に本発明の食品の保存方法について詳述
する。
【0011】本発明に使用するビフィズス菌は、ヒトの
腸管に由来するビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifid
obacterium longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ
(Bifidobacterium breve) 、ビフィドバクテリウム・ビ
フィダム(Bifidobacterium bifidum) 、ビフィドバクテ
リウム・インファンティス(Bifidobacterium infanti
s)、ビフィドバクテリウム・アドレッセンティス(Bifid
obacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム・シ
ュ−ドカテニュレイタム(Bifidobacterium pseudocaten
ulatum) 、ビフィドバクテリウム・カテニュレイタム(B
ifidobacterium catenulatum) 等より選択された1種又
は2種以上の菌株であり、いずれも容易に入手できる菌
株である。
【0012】ラクティス菌は、ラクトコッカス・ラクテ
ィス・サブスピーシーズ・ラクティス(Lactococcus lac
tis ssp. lactis)に属し、ナイシンを生産する菌株であ
り、ATCC11454株、NCDO497株等を例示
することができる。これらの菌株も容易に入手すること
ができるものである。
【0013】本発明に使用する液体培地は、乳及び乳成
分を主成分とする液体培地、又は一般的に糖源、窒素
源、微量栄養素、無機塩類等の水溶液より構成される合
成の液体培地である。乳及び乳成分を主成分とする液体
培地の場合、ビフィズス菌の速やかな増殖には酵母エキ
スが、ラクティス菌の速やかな増殖にはグルコース及び
酵母エキスが、それぞれ必要である。
【0014】合成液体培地の場合、糖源としてはブドウ
糖、ガラクトース等の単糖類、乳糖、蔗糖、ラクチュロ
ース等のオリゴ糖類の少なくとも1種が含まれ、窒素源
としては未分解の乳蛋白質及び大豆蛋白質を除く、蛋白
質分解物、ペプトン、酵母エキス、魚肉エキス、カザミ
ノ酸、麦芽汁等の少なくとも1種が含まれている。その
他、微量栄養素としてB群のビタミン類、含硫アミノ
酸、アデニル酸、グアニル酸等の核酸成分等を含み、無
機塩類としてはリン酸ナトリウム、リン酸カリウム、塩
化ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム等を
含有している。
【0015】これらの条件を満たす培地のpHを6.0
〜7.5に調整し、殺菌・冷却してから、ビフィズス菌
及びラクティス菌を各々培地量の0.1〜5%接種す
る。
【0016】培養温度は、各々の菌の増殖に適する温度
が選択されれば良い。具体的には、ビフィズス菌は30
〜45℃、望ましくは33〜41℃であり、ラクティス
菌は20〜45℃、望ましくは30〜37℃である。
【0017】培養は、ビフィズス菌は静置または10〜
100rpmで撹拌しながら、ラクティス菌は静置又は
10〜1000rpmで撹拌しながら行う。
【0018】培養時間は、ビフィズス菌が定常増殖期に
達するまで、ラクティス菌は対数増殖期の後期から定常
増殖期に達するまで行う。具体的には、ビフィズス菌が
8〜36時間、ラクティス菌が5〜36時間である。
【0019】得られた培養液は、そのまま、遠心分離等
の方法により除菌するか、これらを加熱殺菌するか、こ
れらを濃縮するか、又はこれらを凍結乾燥等の方法によ
り粉末化するか、いずれかの方法により培養物とする。
【0020】前記のとおり製造したビフィズス菌及びラ
クティス菌の培養物を、前記の割合で食品に添加する
が、添加する総量は、後記する試験例から明らかなよう
に、食品に対して少なくとも0.5%、望ましくは1.
0%以上、であり、公知の食品用保存剤と併用すること
もできる。
【0021】次に試験例を示して本発明を詳述する。 試験例1 この試験は、本発明の効果を調べるために行った。 1)試料の調製 実施例1と同一の方法によりビフィズス菌培養物(試料
1)及びラクティス菌培養物(試料2)を調製した。
【0022】2)試験方法 強力粉(日本製粉社製)54.3%、砂糖(昭和産業社
製)3.5%、脱脂粉乳(森永乳業社製)1.4%、食
塩(日本たばこ社製)1.1%、バター(森永乳業社
製)2.2%、生イースト(オリエンタル酵母工業社
製)1.1%、水35.3%及び培養物1.1%の組成
からなる製パン原料から、常法により食パンを製造し
た。尚、前記配合において培養物は、試料1単独、試料
2単独及び試料1と試料2との等量混合物を意味する。
【0023】製造した食パンをアルミトレイに載置し、
乾燥防止のためサランラップで覆い、表1に示すとおり
3週間室温で保存し、保存期間中における食パン表面の
黴発生を次の評価基準により肉眼で観察し、かつ風味の
変化を次の官能検査により試験した。
【0024】黴発生の評価 黴の発生は、次の基準により評価した。
【0025】 黴の発生なし − 黴の発生わずかにあり ± 黴の発生あり + 顕著な黴の発生あり ++
【0026】官能検査 男女各10名のパネルにより、表面を除いて食パンを口
に含み、次の基準により風味を評価し、20名の評価の
平均値を算出した。
【0027】 正常 0 やや異常あり 1 異常あり 2 黴臭あり 3 強い黴臭あり 4
【0028】3)試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1から
明らかなように、ビフィズス菌培養物又はラクティス菌
培養物を、それぞれ単独で添加した場合よりもビフィズ
ス菌培養物及びラクティス菌培養物を等量添加した場
合、食パンの保存性が、確実に2週間延長されることが
認められた。尚、菌株の種類及び液体培地の種類を変更
して試験したが、ほぼ同様な結果が得られた。
【0029】
【表1】 試験例2 この試験は、他の液体培地により培養して得た培養物の
効果を調べるために行った。 1)試料の調製 実施例2と同一の方法によりビフィズス菌培養物(試料
3)及びラクティス菌培養物(試料4)を調製した。
【0030】2)試験方法 試験例1と同一の方法により試験した。
【0031】3)試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりである。表2から
明らかなように、ビフィズス菌培養物又はラクティス菌
培養物を、それぞれ単独で添加した場合よりもビフィズ
ス菌培養物及びラクティス菌培養物を等量添加した場
合、食パンの保存性が、確実に2週間延長されることが
認められた。尚、菌株の種類及び液体培地の種類を変更
して試験したが、ほぼ同様な結果が得られた。
【0032】
【表2】 試験例3 この試験は、ビフィズス菌培養物とラクティス菌培養物
との混合割合を調べるために行った。 1)試料の調製 実施例1と同一の方法によりビフィズス菌培養物(試料
1)及びラクティス菌培養物(試料2)を調製した。
【0033】2)試験方法 ビフィズス菌培養物とラクティス菌培養物との混合比率
を表3に示すとおり変更したことを除き、試験例1と同
一の方法により試験した。
【0034】3)試験結果 この試験の結果は、表3に示すとおりである。表3から
明らかなように、ビフィズス菌培養物とラクティス菌培
養物との混合比率が3:7〜7:3の場合において、最
も有効な結果が得られた。尚、菌株の種類及び液体培地
の種類を変更して試験したが、ほぼ同様な結果が得られ
た。
【0035】
【表3】 試験例4 この試験は、ビフィズス菌培養物とラクティス菌培養物
との混合物の食品への添加率を調べるために行った。 1)試料の調製 実施例1と同一の方法によりビフィズス菌培養物(試料
1)及びラクティス菌培養物(試料2)を調製し、等量
混合した。
【0036】2)試験方法 前記試料1及び試料2の等量混合物の添加率を表4に示
すとおり変更したことを除き、試験例1と同一の方法に
より試験した。
【0037】3)試験結果 この試験の結果は、表4に示すとおりである。表4から
明らかなように、ビフィズス菌培養物とラクティス菌培
養物との等量混合物の添加率が0.5%以上の場合にお
いて、有効な結果が得られ、特に添加率が1.0%以上
の場合において、最も有効な結果が得られた。尚、菌株
の種類及び液体培地の種類を変更して試験したが、ほぼ
同様な結果が得られた。但し、培養物を凍結乾燥しない
場合は、凍結乾燥した場合の10倍量を用いて試験した
結果、添加率が5%以上の場合において、凍結乾燥した
場合と同程度の結果が得られた。
【0038】
【表4】 次に実施例を示し、本発明を更に詳述するが、本発明は
以下の実施例に限定されるものではない。
【0039】
【実施例】
実施例1 酵母エキス1%、ペプトン(以上ディフコ社製)1%、
グルコ−ス2%、塩化ナトリウム1%、リン酸塩(以上
ナカライテスク社製)0.5%及び水94.5%の組成
からなる液体培地100kgのpHを水酸化ナトリウム
(ナカライテスク社製)で6.8に調整し、90℃で1
5分間殺菌し、37℃に冷却し、ビフィズス菌(Bifido
bacterium longumATCC15707株)を1kg接種
し、同温度で16時間30rpmで撹拌しながら培養
し、培養液を遠心分離して菌体を除去し、90℃で10
分間殺菌し、更に常法により凍結乾燥し、粉末状のビフ
ィズス菌培養物約5kgを得た。
【0040】一方、ポリペプトン0.5%、フィトンペ
プトン0.5%、酵母エキス0.25%、肉エキス(以
上ディフコ社製)0.5%、アスコルビン酸0.05
%、B−グリセロリン酸ナトリウム1.9%、硫酸マグ
ネシウム0.025%、グルコ−ス(以上ナカライテス
ク社製)1%及び水95.275%の組成からなる液体
培地100kgのpHを水酸化ナトリウムで7.2に調
整し、90℃で15分間殺菌し、37℃に冷却し、ラク
ティス菌(ATCC11454株)を1kg接種し、同
温度で16時間100rpmで撹拌しながら培養し、培
養液を遠心分離して菌体を除去し、90℃で10分間殺
菌し、常法により凍結乾燥し、粉末状のラクティス菌培
養物約5kgを得た。
【0041】前記粉末状のビフィズス菌培養物及び粉末
状のラクティス菌培養物の等量混合物を、試験例1と同
一の方法により食パン原料に添加し、食パンを製造した
結果、室温で2週間何らの異常もなく保存することがで
きた。
【0042】実施例2 脱脂粉乳(森永乳業社製)15%、酵母エキス(ディフ
コ社製)0.25%及び水84.75%の組成からなる
液体培地100kgのpHを水酸化ナトリウムで6.8
に調整し、90℃で15分間殺菌し、37℃に冷却し、
ビフィズス菌(Bifidobacterium longumBB536株)
を2kg接種し、同温度で24時間静置培養し、培養液
を常法により凍結乾燥し、粉末状のビフィズス菌培養物
約11.5kgを得た。
【0043】一方、脱脂粉乳(森永乳業社製)10%、
酵母エキス(ディフコ社製)0.25%、グルコ−ス
(ナカライテスク社製)1%及び水88.75%の組成
からなる液体培地100kgのpHを水酸化ナトリウム
で6.8に調整し、90℃で15分間殺菌し、32℃に
冷却し、ラクティス菌(NCDO497株)を1.5k
g接種し、同温度で24時間静置培養し、培養液を常法
により凍結乾燥し、粉末状のラクティス菌培養物約1
0.2kgを得た。
【0044】前記粉末状のビフィズス菌培養物及び粉末
状のラクティス菌培養物の等量混合物を配合した生うど
んを次のとおり試作した。小麦粉(日本製粉社製)6
8.5%、食塩(日本たばこ社製)3.4%、水27.
5%、混合培養物0.6%の組成からなる生うどん原料
のうち、まず水を除く原料を良く混合し、水を加えてよ
く練り合わせ、直径約3mmに伸ばし、乾燥防止のため
ポリエチレンフィルムで被包し、冷蔵庫内(5〜8℃)
で保存した結果、10日間品質上問題なく保存可能であ
った。
【0045】実施例3 肉エキス(ディフコ社製)1%、カゼイン酵素分解物
(森永乳業社製)1.5%、乳糖3%、塩化ナトリウム
1%、リン酸塩(以上ナカライテスク社製)1%及び水
82.5%の組成からなる液体培地10kgのpHを水
酸化ナトリウムで6.8に調整し、プレ−ト式殺菌機を
用いて130℃で2秒間殺菌し、37℃に冷却し、ビフ
ィズス菌(Bifidobacterium breve ATCC15700
株)を150g接種し、同温度で18時間15rpmで
撹拌しながら培養し、培養液を遠心分離して菌体を除去
し、130℃で2秒間殺菌し、ビフィズス菌培養物約9
kgを得た。
【0046】一方、トリプトン2%、酵母エキス(以上
ディフコ社製)0.5%、ゼラチン0.25%、デキス
トロ−ス0.5%、乳糖0.5%、ショ糖0.5%、塩
化ナトリウム0.4%、酢酸ナトリウム0.15%、ア
スコルビン酸(以上ナカライテスク社製)0.05%及
び水95.15%の組成からなる液体培地10kgのp
Hを水酸化ナトリウムで7.2に調整し、プレ−ト式殺
菌機を用いて130℃で2秒間殺菌し、33℃に冷却
し、ラクティス菌(NCDO497株)を200g接種
し、同温度で18時間200rpmで撹拌しながら培養
し、培養液を遠心分離して菌体を除去し、130℃で2
秒間殺菌し、ラクティス菌培養物約8kgを得た。
【0047】前記ビフィズス菌培養物及びラクティス菌
培養物の等量混合物を、粉末の場合の10倍量の11%
を用い、その分水を減らす以外は試験例1と同一の方法
により食パン原料に添加し、食パンを製造した結果、室
温で2週間何らの異常もなく保存することができた。
【0048】実施例4 実施例2と同一組成の液体培地20kgのpHを水酸化
ナトリウムで6.8に調整し、プレ−ト式殺菌機を用い
て130℃で2秒間殺菌し、37℃に冷却し、ビフィズ
ス菌(Bifidobacterium infantisATCC15697
株)を400g接種し、同温度で24時間静置培養し、
培養液を得た。この培養液を130℃で2秒間殺菌し、
液状のビフィズス菌培養物約17kgを得た。
【0049】一方、実施例2と同一組成の液体培地20
kgのpHを水酸化ナトリウムで6.8に調整し、プレ
−ト式殺菌機を用いて130℃で2秒間殺菌し、37℃
に冷却し、ラクティス菌(ATCC11454株)を3
00g接種し、同温度で20時間静置培養し、培養液を
得た。この培養液を130℃で2秒間殺菌し、液状のラ
クティス菌培養物約17kgを得た。
【0050】前記ビフィズス菌培養物及びラクティス菌
培養物の等量混合物を、粉末の場合の10倍量に相当す
る6.0%としたこと及び水分22.1%I減量したこ
と以外は、実施例2と同一の方法により生うどん原料に
添加し、生うどんを試作した結果、冷蔵(5〜8℃)で
10日間品質上問題なく保存可能であった。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したとおり本発明は、液体培地
にビフィドバクテリウム属に属する微生物を培養して得
た培養物及び液体培地にラクトコッカス・ラクティス・
サブスピーシーズ・ラクティスに属するナイシン産生微
生物を培養して得た培養物を、食品に添加することを特
徴とする食品の保存方法であり、本発明により奏せられ
る効果は、ナイシンの抗菌効果及び乳酸、酢酸の殺菌効
果の相乗効果に由来する高い防腐効果を有する食品の保
存方法を、食品の風味を悪化させれることなく、一般の
食品に広範に利用できることである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体培地にビフィドバクテリウム属に属
    する微生物を培養して得た培養物及び液体培地にラクト
    コッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス
    に属するナイシン産生微生物を培養して得た培養物を、
    食品に添加することを特徴とする食品の保存方法。
  2. 【請求項2】 液体培地にビフィドバクテリウム属に属
    する微生物を培養して得た培養物及び液体培地にラクト
    コッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス
    に属するナイシン産生微生物を培養して得た培養物の添
    加が、食品に対して合計0.5%(重量)以上の割合で
    行われる請求項1に記載の食品の保存方法。
  3. 【請求項3】 液体培地にビフィドバクテリウム属に属
    する微生物を培養して得た培養物及び液体培地にラクト
    コッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクティス
    に属するナイシン産生微生物を培養して得た培養物の混
    合割合が、ビフィドバクテリウム属に属する微生物を培
    養して得た培養物:ラクトコッカス・ラクティス・サブ
    スピーシーズ・ラクティスに属するナイシン産生微生物
    を培養して得た培養物の比率で3:7〜7:3の範囲で
    ある請求項1又は請求項2に記載の食品の保存方法。
  4. 【請求項4】 培養物が、液体培地にビフィドバクテリ
    ウム属に属する微生物を培養して得た培養液若しくはラ
    クトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・ラクテ
    ィスに属するナイシン産生微生物を培養して得た培養
    液、殺菌した培養液、菌体を除去した培養液、これらの
    濃縮物又はこれらの乾燥物である請求項1乃至請求項3
    に記載の食品の保存方法。
  5. 【請求項5】 液体培地が、乳及び乳成分を主成分とし
    て含有する請求項1乃至請求項4に記載の食品の保存方
    法。
  6. 【請求項6】 液体培地が、単糖類又はオリゴ糖類の少
    なくとも1種類の糖源並びに蛋白質分解物、ペプトン、
    酵母エキス、肉エキス、カザミノ酸及び麦芽汁からなる
    群より選択される窒素源又はこれらの2以上の混合物か
    らなる窒素源を含有する請求項1乃至請求項4に記載の
    食品の保存方法。
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