JPH08187604A - 硬質被覆層がすぐれた層間密着性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 - Google Patents
硬質被覆層がすぐれた層間密着性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具Info
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- JPH08187604A JPH08187604A JP34005794A JP34005794A JPH08187604A JP H08187604 A JPH08187604 A JP H08187604A JP 34005794 A JP34005794 A JP 34005794A JP 34005794 A JP34005794 A JP 34005794A JP H08187604 A JPH08187604 A JP H08187604A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 硬質被覆層がすぐれた層間密着性を有する被
覆超硬合金製切削工具を提供する。 【構成】 WC基超硬合金基体の表面に、第1層、第2
層、第3層、および第4層さらに必要に応じて第5層か
らなる硬質被覆層を3〜30μmの平均層厚で積層形成
してなる被覆超硬切削工具において、上記の基体表面に
接する第1層を粒状結晶組織を有するTiN、上記第2
層を縦長成長結晶組織を有するTiCN、上記第3層を
粒状結晶組織を有するTiCOまたはTiCNO、上記
第4層を非晶質組織または粒状結晶組織を有するAlO
N、上記第5層を粒状結晶組織を有するTiNで構成す
る。
覆超硬合金製切削工具を提供する。 【構成】 WC基超硬合金基体の表面に、第1層、第2
層、第3層、および第4層さらに必要に応じて第5層か
らなる硬質被覆層を3〜30μmの平均層厚で積層形成
してなる被覆超硬切削工具において、上記の基体表面に
接する第1層を粒状結晶組織を有するTiN、上記第2
層を縦長成長結晶組織を有するTiCN、上記第3層を
粒状結晶組織を有するTiCOまたはTiCNO、上記
第4層を非晶質組織または粒状結晶組織を有するAlO
N、上記第5層を粒状結晶組織を有するTiNで構成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、硬質被覆層がすぐれ
た層間密着性を有し、したがって切削抵抗の大きい、例
えば軟鋼などの切削に用いた場合に長期に亘ってすぐれ
た切削性能を発揮する表面被覆炭化タングステン基超硬
合金製切削工具(以下、被覆超硬切削工具という)に関
するものである。
た層間密着性を有し、したがって切削抵抗の大きい、例
えば軟鋼などの切削に用いた場合に長期に亘ってすぐれ
た切削性能を発揮する表面被覆炭化タングステン基超硬
合金製切削工具(以下、被覆超硬切削工具という)に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公昭57−1585号公
報や特公昭59−52703号公報に記載されるよう
に、全体的に均質な炭化タングステン基超硬合金基体
や、結合相形成成分としての例えばCoなどの含有量が
基体内部に比して相対的に高い表面部、すなわち表面部
に結合相富化帯域を有する炭化タングステン基超硬合金
基体(以下、これらを総称して超硬合金基体という)の
表面に、化学蒸着法や物理蒸着法を用いて、窒化チタン
(以下、TiNで示す)の第1層、炭窒化チタン(以
下、TiCNで示す)の第2層、炭酸化チタン(以下、
TiCOで示す)または炭窒酸化チタン(以下、TiC
NOで示す)の第3層、および酸化アルミニウム(以
下、Al2 O3 で示す)の第4層、さらに必要に応じて
TiNの第5層からなる硬質被覆層を3〜30μmの平
均層厚で積層形成してなる被覆超硬切削工具が、主に合
金鋼や鋳鉄の旋削やフライス切削などに用いられている
ことは良く知られるところである。
報や特公昭59−52703号公報に記載されるよう
に、全体的に均質な炭化タングステン基超硬合金基体
や、結合相形成成分としての例えばCoなどの含有量が
基体内部に比して相対的に高い表面部、すなわち表面部
に結合相富化帯域を有する炭化タングステン基超硬合金
基体(以下、これらを総称して超硬合金基体という)の
表面に、化学蒸着法や物理蒸着法を用いて、窒化チタン
(以下、TiNで示す)の第1層、炭窒化チタン(以
下、TiCNで示す)の第2層、炭酸化チタン(以下、
TiCOで示す)または炭窒酸化チタン(以下、TiC
NOで示す)の第3層、および酸化アルミニウム(以
下、Al2 O3 で示す)の第4層、さらに必要に応じて
TiNの第5層からなる硬質被覆層を3〜30μmの平
均層厚で積層形成してなる被覆超硬切削工具が、主に合
金鋼や鋳鉄の旋削やフライス切削などに用いられている
ことは良く知られるところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削機械
のFA化はめざましく、かつ切削加工の省力化の要求と
相まって、切削工具には汎用性が求められる傾向にある
が、上記の従来被覆超硬切削工具においては、これを合
金鋼や鋳鉄などの切削に用いた場合には問題はないが、
特に切削抵抗の高い軟鋼などの切削に用いた場合、硬質
被覆層の層間密着性が十分でないために、硬質被覆層に
層間剥離やチッピングが発生し易く、これが原因で比較
的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
のFA化はめざましく、かつ切削加工の省力化の要求と
相まって、切削工具には汎用性が求められる傾向にある
が、上記の従来被覆超硬切削工具においては、これを合
金鋼や鋳鉄などの切削に用いた場合には問題はないが、
特に切削抵抗の高い軟鋼などの切削に用いた場合、硬質
被覆層の層間密着性が十分でないために、硬質被覆層に
層間剥離やチッピングが発生し易く、これが原因で比較
的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、上記の従来被覆超硬切削工具に
着目し、これを構成する硬質被覆層の層間密着性の向上
をはかるべく研究を行なった結果、 (a) 上記の従来被覆超硬切削工具を構成する硬質被
覆層において、超硬合金基体に対する第1層のTiN層
の密着性はきわめて高いが、構成層間の密着性はいずれ
も低いものであり、これが原因で層間剥離やチッピング
が発生し易くなること。 (b) 上記の従来被覆超硬切削工具を構成する硬質被
覆層において、第1層のTiN層、第2層のTiCN
層、第3層のTiCO層およびTiCNO層、さらに必
要に応じて形成される第5層のTiN層はいずれも粒状
結晶組織をもち、第4層のAl2 O3 層はアルファ型結
晶組織をもつが、前記第2層のTiCN層を縦長成長結
晶組織とすると共に、前記第4層のAl2 O3 層を非晶
質組織または粒状結晶組織を有する酸窒化アルミニウム
(以下、AlONで示す)層に代えると、前記第2層に
対する第1層のTiN層、並びに第3層のTiCO層お
よびTiCNO層、さらに前記第4層に対する第3層の
TiCO層およびTiCNO層、並びに第5層のTiN
層の密着性が著しく向上するようになり、したがってこ
の結果の被覆超硬切削工具は、切削抵抗の高い被削材の
切削にも硬質被覆層に層間剥離の発生なく、かつチッピ
ングの発生もなく、すぐれた切削性能を長期に亘って発
揮すること。 以上(a)および(b)に示される研究結果を得たので
ある。
上述のような観点から、上記の従来被覆超硬切削工具に
着目し、これを構成する硬質被覆層の層間密着性の向上
をはかるべく研究を行なった結果、 (a) 上記の従来被覆超硬切削工具を構成する硬質被
覆層において、超硬合金基体に対する第1層のTiN層
の密着性はきわめて高いが、構成層間の密着性はいずれ
も低いものであり、これが原因で層間剥離やチッピング
が発生し易くなること。 (b) 上記の従来被覆超硬切削工具を構成する硬質被
覆層において、第1層のTiN層、第2層のTiCN
層、第3層のTiCO層およびTiCNO層、さらに必
要に応じて形成される第5層のTiN層はいずれも粒状
結晶組織をもち、第4層のAl2 O3 層はアルファ型結
晶組織をもつが、前記第2層のTiCN層を縦長成長結
晶組織とすると共に、前記第4層のAl2 O3 層を非晶
質組織または粒状結晶組織を有する酸窒化アルミニウム
(以下、AlONで示す)層に代えると、前記第2層に
対する第1層のTiN層、並びに第3層のTiCO層お
よびTiCNO層、さらに前記第4層に対する第3層の
TiCO層およびTiCNO層、並びに第5層のTiN
層の密着性が著しく向上するようになり、したがってこ
の結果の被覆超硬切削工具は、切削抵抗の高い被削材の
切削にも硬質被覆層に層間剥離の発生なく、かつチッピ
ングの発生もなく、すぐれた切削性能を長期に亘って発
揮すること。 以上(a)および(b)に示される研究結果を得たので
ある。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、超硬合金基体の表面に、第1
層、第2層、第3層、および第4層、さらに必要に応じ
て第5層からなる硬質被覆層を3〜30μmの平均層厚
で積層形成してなる被覆超硬切削工具において、上記基
体表面に接する第1層を粒状結晶組織を有するTiN、
上記第2層を縦長成長結晶組織を有するTiCN、上記
第3層を粒状結晶組織を有するTiCOまたはTiCN
O、上記第4層を非晶質組織または粒状結晶組織を有す
るAlON、上記第5層を粒状結晶組織を有するTiN
で構成することにより硬質被覆層の層間密着性を向上せ
しめた被覆超硬切削工具に特徴を有するものである。
なされたものであって、超硬合金基体の表面に、第1
層、第2層、第3層、および第4層、さらに必要に応じ
て第5層からなる硬質被覆層を3〜30μmの平均層厚
で積層形成してなる被覆超硬切削工具において、上記基
体表面に接する第1層を粒状結晶組織を有するTiN、
上記第2層を縦長成長結晶組織を有するTiCN、上記
第3層を粒状結晶組織を有するTiCOまたはTiCN
O、上記第4層を非晶質組織または粒状結晶組織を有す
るAlON、上記第5層を粒状結晶組織を有するTiN
で構成することにより硬質被覆層の層間密着性を向上せ
しめた被覆超硬切削工具に特徴を有するものである。
【0006】なお、この発明の被覆超硬切削工具を構成
する硬質被覆層のうちの第2層の縦長結晶組織を有する
TiCN層は、例えば特開平6−8010号公報に記載
される通り、 反応ガス組成:容量%で、TiCl4 :1〜4%、CH
3 CN:0.1〜5%、N2 :0〜35%、H2 :残
り、 反応温度:850〜950℃、 雰囲気圧力:30〜200torr、 の条件で形成するのが望ましい。一方、粒状結晶組織を
有するTiCN層は、通常、 反応ガス組成:容量%で、TiCl4 :1〜5%、CH
4 :2〜7%、N2 :15〜30%、H2 :残り、 反応温度:950〜1050℃、 雰囲気圧力:30〜200torr、の条件で形成される。
する硬質被覆層のうちの第2層の縦長結晶組織を有する
TiCN層は、例えば特開平6−8010号公報に記載
される通り、 反応ガス組成:容量%で、TiCl4 :1〜4%、CH
3 CN:0.1〜5%、N2 :0〜35%、H2 :残
り、 反応温度:850〜950℃、 雰囲気圧力:30〜200torr、 の条件で形成するのが望ましい。一方、粒状結晶組織を
有するTiCN層は、通常、 反応ガス組成:容量%で、TiCl4 :1〜5%、CH
4 :2〜7%、N2 :15〜30%、H2 :残り、 反応温度:950〜1050℃、 雰囲気圧力:30〜200torr、の条件で形成される。
【0007】また、硬質被覆層の第4層を構成する非晶
質組織のAlON層は、 反応ガス組成:容量%で、AlCl3 :1〜20%、C
O2 :0.5〜30%、NH3 :0.05〜5%、必要
に応じてHCl:1〜20%、H2 :残り、 反応温度:700〜900℃、 雰囲気圧力:30〜200torr、 の条件で形成される。さらに、同じく第4層を構成する
粒状結晶組織のAlON層は、 反応ガス組成:容量%で、AlCl3 :1〜20%,C
O2 :0.5〜30%、NH3 :0.05〜5%、必要
に応じてHCl:1〜20%、H2 :残り、 反応温度:900〜1050℃、 雰囲気圧力:30〜200torr、 の条件で形成される。
質組織のAlON層は、 反応ガス組成:容量%で、AlCl3 :1〜20%、C
O2 :0.5〜30%、NH3 :0.05〜5%、必要
に応じてHCl:1〜20%、H2 :残り、 反応温度:700〜900℃、 雰囲気圧力:30〜200torr、 の条件で形成される。さらに、同じく第4層を構成する
粒状結晶組織のAlON層は、 反応ガス組成:容量%で、AlCl3 :1〜20%,C
O2 :0.5〜30%、NH3 :0.05〜5%、必要
に応じてHCl:1〜20%、H2 :残り、 反応温度:900〜1050℃、 雰囲気圧力:30〜200torr、 の条件で形成される。
【0008】また、この発明の被覆超硬切削工具を構成
する硬質被覆層は、化学蒸着法および/または物理蒸着
法にて、上記の条件および通常の条件で、超硬合金基体
の表面に、まず第1層のTiN層を蒸着し、ついで第2
層のTiCN層から第4層のAlON層まで、さらに必
要に応じて第5層のTiN層を順次蒸着することによっ
て形成されるが、前記第2層以降の形成に際して、前記
第1層のTiN層中に前記超硬合金基体中のC成分が拡
散固溶する場合があるが、この場合は前記第1層の一部
あるいは全体がTiCNとなる。さらに、上記硬質被覆
層の平均層厚を3〜30μmと定めたのは、その平均層
厚が3μm未満では所望のすぐれた耐摩耗性を確保する
ことができず、一方その平均層厚が30μmを越えると
耐欠損性が急激に低下するようになるという理由による
ものであり、また第1層のTiN層の平均層厚は0.1
〜5μm、第2層のTiCN層のそれは3〜20μm、
第3層のTiCO層またはTiCNO層は0.01〜2
μm、第4層のAlON層は0.1〜15μm、さらに
第5層のTiN層は0.1〜5μmの平均層厚とするの
が望ましい。
する硬質被覆層は、化学蒸着法および/または物理蒸着
法にて、上記の条件および通常の条件で、超硬合金基体
の表面に、まず第1層のTiN層を蒸着し、ついで第2
層のTiCN層から第4層のAlON層まで、さらに必
要に応じて第5層のTiN層を順次蒸着することによっ
て形成されるが、前記第2層以降の形成に際して、前記
第1層のTiN層中に前記超硬合金基体中のC成分が拡
散固溶する場合があるが、この場合は前記第1層の一部
あるいは全体がTiCNとなる。さらに、上記硬質被覆
層の平均層厚を3〜30μmと定めたのは、その平均層
厚が3μm未満では所望のすぐれた耐摩耗性を確保する
ことができず、一方その平均層厚が30μmを越えると
耐欠損性が急激に低下するようになるという理由による
ものであり、また第1層のTiN層の平均層厚は0.1
〜5μm、第2層のTiCN層のそれは3〜20μm、
第3層のTiCO層またはTiCNO層は0.01〜2
μm、第4層のAlON層は0.1〜15μm、さらに
第5層のTiN層は0.1〜5μmの平均層厚とするの
が望ましい。
【0009】
【実施例】つぎに、この発明の被覆超硬切削工具を実施
例により具体的に説明する。原料粉末として、平均粒
径:3μmを有する中粒WC粉末、同5μmの粗粒WC
粉末、同1.5μmの(Ti,W)C(重量比で、以下
同じ、TiC/WC=30/70)粉末、同1.2μm
の(Ti,W)CN(TiC/TiN/WC=24/2
0/56)粉末、および同1.2μmのCo粉末を用意
し、これら原料粉末を表1に示される配合組成に配合
し、ボールミルで72時間湿式混合し、乾燥した後、I
SO・CNMG120408(超硬合金基体A〜D用)
および同SEEN42AFTN1(超硬合金基体E用)
に定める形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を同
じく表1に示される条件で真空焼結することにより超硬
合金基体A〜Eをそれぞれ製造した。さらに、上記超硬
合金基体Bに対して、100torrのCH4 ガス雰囲気
中、温度:1400℃に1時間保持後、徐冷の浸炭処理
を施し、処理後、基体表面に付着するカーボンとCoを
酸およびバレル研磨で除去することにより、表面から1
0μmの位置で最大Co含有量:15重量%、深さ:4
0μmのCo富化帯域を基体表面部に形成した。また、
上記超硬合金基体AおよびDには、焼結したままで、表
面部に表面から15μmの位置で最大Co含有量:9重
量%、深さ:20μmのCo富化帯域が形成されてお
り、残りの超硬合金基体CおよびEには、前記Co富化
帯域の形成がなく、全体的に均質な組織をもつものであ
った。さらに、表1には上記超硬合金基体A〜Eの内部
硬さ(ロックウェル硬さAスケール)をそれぞれ示し
た。
例により具体的に説明する。原料粉末として、平均粒
径:3μmを有する中粒WC粉末、同5μmの粗粒WC
粉末、同1.5μmの(Ti,W)C(重量比で、以下
同じ、TiC/WC=30/70)粉末、同1.2μm
の(Ti,W)CN(TiC/TiN/WC=24/2
0/56)粉末、および同1.2μmのCo粉末を用意
し、これら原料粉末を表1に示される配合組成に配合
し、ボールミルで72時間湿式混合し、乾燥した後、I
SO・CNMG120408(超硬合金基体A〜D用)
および同SEEN42AFTN1(超硬合金基体E用)
に定める形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を同
じく表1に示される条件で真空焼結することにより超硬
合金基体A〜Eをそれぞれ製造した。さらに、上記超硬
合金基体Bに対して、100torrのCH4 ガス雰囲気
中、温度:1400℃に1時間保持後、徐冷の浸炭処理
を施し、処理後、基体表面に付着するカーボンとCoを
酸およびバレル研磨で除去することにより、表面から1
0μmの位置で最大Co含有量:15重量%、深さ:4
0μmのCo富化帯域を基体表面部に形成した。また、
上記超硬合金基体AおよびDには、焼結したままで、表
面部に表面から15μmの位置で最大Co含有量:9重
量%、深さ:20μmのCo富化帯域が形成されてお
り、残りの超硬合金基体CおよびEには、前記Co富化
帯域の形成がなく、全体的に均質な組織をもつものであ
った。さらに、表1には上記超硬合金基体A〜Eの内部
硬さ(ロックウェル硬さAスケール)をそれぞれ示し
た。
【0010】ついで、これらの超硬合金基体A〜Eの表
面に、ホーニングを施した状態で、通常の化学蒸着装置
を用い、表2に示される条件で、表3〜6に示される組
成および結晶組織、並びに平均層厚の硬質被覆層を形成
することにより本発明被覆超硬切削工具1〜7および従
来被覆超硬切削工具1〜7をそれぞれ製造した。
面に、ホーニングを施した状態で、通常の化学蒸着装置
を用い、表2に示される条件で、表3〜6に示される組
成および結晶組織、並びに平均層厚の硬質被覆層を形成
することにより本発明被覆超硬切削工具1〜7および従
来被覆超硬切削工具1〜7をそれぞれ製造した。
【0011】つぎに、この結果得られた各種の被覆超硬
切削工具について、 被削材:軟鋼の丸棒、 切削速度:220m/min 、 送り:0.3mm/rev.、 切込み:2mm、 切削時間:40分、 の条件での軟鋼の連続切削試験、並びに、 被削材:軟鋼の角材、 切削速度:180m/min 、 送り:0.3mm、 切込み:2.5mm、 切削時間:50分、 の条件での軟鋼のフライス切削を行ない、切刃の逃げ面
摩耗幅を測定した。この測定結果も表4,6に示した。
切削工具について、 被削材:軟鋼の丸棒、 切削速度:220m/min 、 送り:0.3mm/rev.、 切込み:2mm、 切削時間:40分、 の条件での軟鋼の連続切削試験、並びに、 被削材:軟鋼の角材、 切削速度:180m/min 、 送り:0.3mm、 切込み:2.5mm、 切削時間:50分、 の条件での軟鋼のフライス切削を行ない、切刃の逃げ面
摩耗幅を測定した。この測定結果も表4,6に示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】
【0018】
【発明の効果】表3〜6に示される結果から、本発明被
覆超硬切削工具1〜7は、いずれも切削抵抗の高い軟鋼
の切削にもかかわらず、硬質被覆層に層間剥離やチッピ
ングの発生なく、すぐれた耐摩耗性を示すのに対して、
従来被覆超硬切削工具1〜7は、硬質被覆層における層
間密着性が不十分なために、軟鋼の切削では層間剥離や
チッピングが発生し、比較的短時間で使用寿命に至るこ
とが明らかである。上述のように、この発明の被覆超硬
切削工具は、これを構成する硬質被覆層がすぐれた層間
密着性を有するので、合金鋼や鋳鉄などの切削は勿論の
こと、切削抵抗の高い軟鋼などの切削に用いた場合にも
長期に亘ってすぐれた切削性能を発揮するのである。
覆超硬切削工具1〜7は、いずれも切削抵抗の高い軟鋼
の切削にもかかわらず、硬質被覆層に層間剥離やチッピ
ングの発生なく、すぐれた耐摩耗性を示すのに対して、
従来被覆超硬切削工具1〜7は、硬質被覆層における層
間密着性が不十分なために、軟鋼の切削では層間剥離や
チッピングが発生し、比較的短時間で使用寿命に至るこ
とが明らかである。上述のように、この発明の被覆超硬
切削工具は、これを構成する硬質被覆層がすぐれた層間
密着性を有するので、合金鋼や鋳鉄などの切削は勿論の
こと、切削抵抗の高い軟鋼などの切削に用いた場合にも
長期に亘ってすぐれた切削性能を発揮するのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 16/40
Claims (2)
- 【請求項1】 全体的に均質な炭化タングステン基超硬
合金基体、または表層部に結合相富化帯域を有する炭化
タングステン基超硬合金基体の表面に、第1層、第2
層、第3層、および第4層からなる硬質被覆層を3〜3
0μmの平均層厚で積層形成してなる表面被覆炭化タン
グステン基超硬合金製切削工具において、 上記基体表面に接する第1層を、粒状結晶組織を有する
窒化チタン、上記第2層を縦長成長結晶組織を有する炭
窒化チタン、上記第3層を粒状結晶組織を有する炭酸化
チタンまたは炭窒酸化チタン、上記第4層を非晶質組織
または粒状結晶組織を有する酸窒化アルミニウムで構成
したことを特徴とする硬質被覆層がすぐれた層間密着性
を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工
具。 - 【請求項2】 全体的に均質な炭化タングステン基超硬
合金基体、または表層部に結合相富化帯域を有する炭化
タングステン基超硬合金基体の表面に、第1層、第2
層、第3層、第4層、および第5層からなる硬質被覆層
を3〜30μmの平均層厚で積層形成してなる表面被覆
炭化タングステン基超硬合金製切削工具において、 上記基体表面に接する第1層を、粒状結晶組織を有する
窒化チタン、上記第2層を縦長成長結晶組織を有する炭
窒化チタン、上記第3層を粒状結晶組織を有する炭酸化
チタンまたは炭窒酸化チタン、上記第4層を非晶質組織
または粒状結晶組織を有する酸窒化アルミニウム、上記
第5層を粒状結晶組織を有する窒化チタンで構成したこ
とを特徴とする硬質被覆層がすぐれた層間密着性を有す
る表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34005794A JPH08187604A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 硬質被覆層がすぐれた層間密着性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34005794A JPH08187604A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 硬質被覆層がすぐれた層間密着性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08187604A true JPH08187604A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=18333314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34005794A Pending JPH08187604A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 硬質被覆層がすぐれた層間密着性を有する表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08187604A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004034186A (ja) * | 2002-07-01 | 2004-02-05 | Hitachi Tool Engineering Ltd | 被覆切削工具及びその被覆方法 |
| JP2004506525A (ja) * | 2000-08-11 | 2004-03-04 | ケンナメタル インコーポレイテッド | クロム含有セメンテッドタングステンカーバイド体 |
| WO2005099945A1 (ja) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | 表面被覆切削工具 |
| WO2007108514A1 (ja) * | 2006-03-22 | 2007-09-27 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 抗菌膜付きガラス板とその製造方法、及びそのガラス板を有する物品 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP34005794A patent/JPH08187604A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004506525A (ja) * | 2000-08-11 | 2004-03-04 | ケンナメタル インコーポレイテッド | クロム含有セメンテッドタングステンカーバイド体 |
| JP2004034186A (ja) * | 2002-07-01 | 2004-02-05 | Hitachi Tool Engineering Ltd | 被覆切削工具及びその被覆方法 |
| WO2005099945A1 (ja) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | 表面被覆切削工具 |
| US7785700B2 (en) | 2004-04-13 | 2010-08-31 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Surface-coated cutting tool |
| KR101225803B1 (ko) * | 2004-04-13 | 2013-01-23 | 스미또모 덴꼬오 하드메탈 가부시끼가이샤 | 표면 피복 절삭 공구 |
| WO2007108514A1 (ja) * | 2006-03-22 | 2007-09-27 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 抗菌膜付きガラス板とその製造方法、及びそのガラス板を有する物品 |
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