JPH08187680A - ステープラ - Google Patents

ステープラ

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JPH08187680A
JPH08187680A JP33903894A JP33903894A JPH08187680A JP H08187680 A JPH08187680 A JP H08187680A JP 33903894 A JP33903894 A JP 33903894A JP 33903894 A JP33903894 A JP 33903894A JP H08187680 A JPH08187680 A JP H08187680A
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driving
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カートリッジ装着後の最初のステープルの打
ち込みを失敗しないステープラを提供することにある。 【構成】 カートリッジ装着直後におけるステープル帯
材の先頭のステープル用線材から打ち込み部である成形
用ブロックの先端部の溝底部までの初期間隔をX、送り
爪によるステープル帯材の一回の送り量をYとし、これ
らX,Yをステープル用線材の本数の換算値で表して、
XをYで除したとき、商nの他に余りaが1≦a<Yの
範囲で生ずるように初期間隔X又は一回の送り量Yを設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケース内にステープル
用線材のステープル帯材を収納したカートリッジをヘッ
ドユニットに脱着可能に装着し、該カートリッジから引
き出されたステープル帯材のステープル用線材からステ
ープルを形成し、さらにそれをシート状物に打ち込むよ
うに構成したステープラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のステープラとしては特公
昭64−11428号公報に開示されたものがある。こ
のステープラを図13〜図19に示す。
【0003】図において、ベース部20に支持されたヘ
ッドユニット30に対し、上下方向に移動可能に、前方
外被殻部40が、締付用バネ金具50を介して取り付け
られ、その中央に設けられた長方形の開口44には、成
形用ブロック60の先端部62が挿入され、締付用バネ
金具50の下端で押圧されている。ヘッドユニット30
と前方外被殻部40との間に、短線針からステープルを
形成する成形部材70と打ち込み部80が配置されてい
る。
【0004】一方の成形部材70は全体的に逆U字形状
をなし、中央部74と、その両側から下方に延びる2つ
の脚部72とを有する。中央部74には、その両側面に
は2つの肩部上面78が形成されると共に、更に後方へ
折り曲げられ打ち込み部80の垂直な溝82内に収まっ
ている凸縁部75が形成されている。他方の打ち込み部
80は、溝88(図16)により打ち込み刃86から切
り離された2つの打ち込み用脚部84を有し、その打ち
込み用脚部84の底縁85は、通常の状態(図16)で
は、成形部材70の肩部上面78に対して芯が合ってい
る。底縁85の外方向部分は、ガイド48の底縁85方
向を向いているカム傾斜面49と芯が合っている。43
は形成部材70の上限を定めるストッパー用耳である。
【0005】カートリッジ90は、ケース92内に短線
のステープル帯材94を保有しており、該ステープル帯
材94はケースの底の導入路側壁部96を通して外へ送
り出されるようになっている。耳部98はベース部分3
2の内側突出部37の下に位置して、導入路側壁部96
の出口102とヘッドユニット30の開口100とを正
確に芯合わせする働きをする。
【0006】上記ステープル帯材94を送り出すため、
前方直立部分34内には、フィーダ104が耳部106
にて支承され、このフィーダ104には送りバネ112
がリベット止めされている。このフィーダ104の中央
のカム面部120に、上述の成形部材70の突設凸縁部
75の先端が摺接するようになっている。なお、導入路
側壁部96には(図19参照)、戻り防止板122があ
る程度のガタをもって設けられ、その戻り防止板122
の後部縁128は、ステープル用線材200がカートリ
ッジ方向へ逆戻りしないようにするため、ケース92の
一部に支えられている。
【0007】図13にみられるように、操作の初めに
は、戻し用ばね134は最大長状態にあり、操作用ノブ
132及び打ち込み刃86は最上部の位置にある。ステ
ーブル線材200は成形用ブロック60の先端部62内
の溝64(図16)の中に位置する。成形部材70は、
その上部縁がストッパー用耳43下部と衝突する最上部
に位置しており、その凸縁部75は、フィーダ104の
カム面部120の平面部131に単に触れているだけで
ある。
【0008】後述するように、素早く操作用ノブ132
を下へ押すと、ステープル用線材200は成形されて打
ち込まれる。同時に、送りばね112と送り爪部121
は、次にステーブル用線材を溝64へ挿入するため、引
き金を引いた状態になる。
【0009】詳述するに、図13において打ち込み用脚
部84は成形部70の側方に延びた両肩部78とかみ合
っており(図16)、打ち込み部80の動きは成形部材
70に伝達される。従って、打ち込み部80が図13か
ら図14の位置に下降すると、成形部材70が打ち込み
部80と一緒に図16から図17の位置まで下降し、そ
の脚部72が、図17に示す如く、成形用ブロック60
にくわえられたテーブル用線材200の両側部を押し下
げ、横コ字状のステープルを形成する。このとき、図1
4に示す如く、下降する凸縁部75の先端によりカム面
部120が押され、フィーダ104が図14で右側に押
されて送りバネ112が小さく湾曲して引き金を引いた
状態となり、フィーダ104の先端(送り爪121)が
図13から図14に示す位置に後退される。
【0010】更に打ち込み部80は図14から図15の
位置に下降する。前方外被殻部40の内面のカム傾斜面
49は、打ち込み用脚部84と共にカム機構を形成し、
脚部84のバネ力によりカム傾斜面49を外方に押さえ
つけている。このため、ステープル形成(図17)後は
打ち込み用脚部84が形成部材70の両肩部78から外
れ、打ち込み用脚部84だけが下方に相対移動できる状
態となる。ただし、成形部材70は、それがシート状物
300に当たるまでは、打ち込み部80との摩擦による
かみ合いのために、打ち込み刃と共に下がり続ける。打
ち込み部80は成形用ブロック60の前面に接触して、
これをバネ金具50に抗して図15の左方向に後退させ
つつ、その打ち込み刃86がステープルの背を押圧し
て、ステープル用線材200を1本切り離し、そのステ
ープルをシート状物300に打ち込む(図15)。ステ
ープルの先端がシート状物300を貫き、ベース部20
の上面に設けたアンビル21の2つの折り曲げ用溝23
に達して、内側に折り曲げられる。
【0011】次にノブ132を手から離すと、すべての
部品は図13にみられる状態の位置に復帰する。又この
成形部材70の上位置への復帰により、カム面部120
を押していた凸縁部75が非押圧位置に戻るので、送り
爪121は、送りバネ112の復帰力により、図15の
後退位置から図13の前進位置まで移動する。この送り
爪121は、図15の下方に示すステープル用線材20
0のステープル帯材94を圧しており、これにより新し
いステープル用線材200が成形用ブロック60の溝6
4内へ送られる。よって1回のステープル打ち動作によ
りステープル用線材200のステープル帯材94の1回
の送り動作が行われる。
【0012】この従来のステープラにおいて、カートリ
ッジ90を交換等した後、新たなカートリッジ90をヘ
ッドユニット30の開口100に最初に装着する場合に
は、ステープル帯材94の先端の1針分が、丁度、成形
用ブロック60の先端部62の溝64内に来るように、
カートリッジ90をヘッドユニット30内に挿入する必
要がある。このため、従来は、ステープル用線材200
のステープル帯材94の前部分を基準位置にて作業者が
途中で切断し、所定長さだけ正確に延出させてから、カ
ートリッジ90をヘッドユニット30内に挿入し、1回
又は2回の送りによりステープル帯材94の先端を成形
用ブロック60の先端部62の溝64内に持ち来してい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のステー
プラにおいては、カートリッジを装着した後の最初(1
発目)のステープルの打ち込み動作に関し、95%〜9
7%程度までは良好な打ち込み動作がなされるものの、
1発目からの100%の良好な打ち込み動作は保証され
なかった。
【0014】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、カートリッジ装着後の最初のステープルの打ち込み
を失敗しないステープラを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ステープル用線材が複数連結されてなるス
テープル帯材を収納したカートリッジをステープラ本体
に装着し、カートリッジのステープル帯材を送り手段で
順次送り出しながら打ち込み位置に供給されたステープ
ル用線材をシート状物に打ち込むステープラにおいて、
カートリッジ装着時における先頭のステープル用線材か
ら打ち込み位置までの初期間隔をX、送り手段によるス
テープル帯材の一回の送り量をYとし、これらX,Yを
ステープル用線材の本数の換算値で表して、XをYで除
したとき、商nの他に余りaが1≦a<Yの範囲で生ず
るように、初期間隔Xを設定し(請求項1)又は一回の
送り量Yを設定した(請求項2)ものである。
【0016】これを数式的に表現すると、カートリッジ
装着時における先頭のステープル用線材から打ち込み位
置までの初期間隔をX、送り手段によるステープル帯材
の一回の送り量をYとし、これらX,Yをステープル用
線材の本数の換算値で表したとき、次式 X/Y=n…余りa ただし、nは自然数(n=1,2,3,…) aは1≦a<Y が成り立つようにX,Yを設定する(請求項3)もので
ある。
【0017】更に具体的な構成としては請求項4,5,
6のように構成されている。
【0018】
【作用】本発明者等は、カートリッジを装着した後の最
初のステープルの打ち込み動作に関し、1発目から10
0%の良好な打ち込み動作が保証されない理由について
追求した。その結果、次のことが分かった。即ち、成形
用ブロックの先端部溝内に、ステープル帯材の先端の1
針分が丁度位置する状態は、実はステープル打ちの良否
が分かれる境界にある非常に不安定な状態であり、それ
にも拘わらず上記のように95%〜97%もの高い確率
で1発目の良好な打ち込み結果が得られていたのは、ス
テープラの構成部品には必ず誤差がつきまとうため、そ
の影響が良い方に作用していた結果にすぎない、という
ことである。
【0019】そこで、本発明では、カートリッジ装着時
におけるステープル帯材の先頭のステープル用線材から
打ち込み部(成形用ブロックの先端部の溝底部)までの
初期間隔をX、送り爪によるステープル帯材の一回の送
り量をYとし、これらX,Yをステープル用線材の本数
の換算値で表して、XをYで除したとき、商nの他に余
りaが1≦a<Yの範囲で生ずるように、初期間隔X又
は一回の送り量Yを設定する。これは、第1回目のステ
ープル打ちの時から、当該ステープルに成形用ブロック
の先端部の溝底部に向かう押圧力が積極的にかかるよう
に設定することを意味する。
【0020】即ち、第1回目のステープル打ちが失敗す
るケースとして、(1)成形用ブロックの先端部の溝底部
に対してステープル用線材が出すぎているケースと、
(2)成形用ブロックの先端部の溝底部に対してステープ
ル用線材の位置が少し不足するケースとが考えられ、そ
のいずれもが生ずることがあるのでは安定した処理がで
きないので、まず「必ず送り動作を必要とする」という
1種類の状態しか生じないように、つまり商nが自然数
(n=1,2,3,…)として存在するように定める。
【0021】そして、もし実際にステープル帯材が長く
出すぎている場合(上記ケース(1)の場合)は、ステー
プル帯材を切り取って、足りない分を送ってあげる方式
(上記ケース(2)の場合)に決める。この場合の切り口
は、必ず送ってから打つという関係が保たれるように定
められるべきであり、送らないで打つという位置にてス
テープル帯材を切っていると、上記ケース(1)(2)の境目
になってしまうので、僅かでも出てしまっている場合は
余剰分を切り取らなければならない。
【0022】なお、この商nの値は、実際にはステープ
ル用線材が成形用ブロックの先端部の溝底部に到達する
までになされる空打ち回数を意味するものである。従っ
て、このnの値はできるだけ小さい値に設定するのが好
ましい。即ち、1ストローク又は2ストローク程度の送
りが必要となるようにX又はYの値を設定するのがよ
い。
【0023】次に、成形用ブロックの先端部溝内にステ
ープル用線材を押し当てる力を生じさせるための条件で
あるが、これは装着直後の1本目のステープル用線材の
位置と針打ち位置(成形用ブロックの先端部溝の位置)
までの距離数(針幅で除した本数で設定)Xを、1回の
送りストローク量(送り本数)Yで除したとき、余りa
が有れば良い。もし余りが無いと上記ケース(1)(2)の境
目に当たり、不安定になってしまう。式としては、 1≦a<Y が成り立つようにX,Yを設定するものである。これに
より針打ち位置に1本目のステープル用線材を確実に送
ることができる。ここで、余りaが1以上でなければな
らない理由は、成形用ブロックの先端部溝の深さが1本
分あるからであり、Yより小さくなければならない理由
は、送りストローク量と同じでは不安定な領域に入って
しまうからである。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0025】図1は、基本的に上記図13〜図19で説
明したのと同様に構成されたステープラであり、同じ機
能を持つ構成要素には同一の符号を付してある。即ち、
このステープラも、ケース92内にステープル用線材2
00のステープル帯材94を収納したカートリッジ90
がステープラ本体例えばヘッドユニット30に脱着可能
に装着されており、成形部材70の下降・上昇運動に伴
う送り爪121の往復運動によりステープル帯材94を
打ち込み位置へ送り出し、これによりカートリッジ90
から引き出されたステープル帯材94のステープル用線
材200をステープルに成形し、更にそれをシート状物
に打ち込むように構成されている。
【0026】ここでのステープラは、装着時には、カー
トリッジ90の導入路側壁部96の先端部97がヘッド
ユニット30の開口100(図18参照)内に嵌合さ
れ、また側面に設けた耳部98が係止爪99を乗り越え
て嵌合し、導入路側壁部96とヘッドユニット30とを
正しく位置合わせするようになっている。そして、装着
されたとき、導入路部93の底板部95の先端部95a
が、ヘッドユニット30の開口100の手前で終端する
ようになっている。この底板部95の先端部95aは、
ステープル用線材200を切り取る際の基準位置を定め
る働きをする。
【0027】図2は本発明の具体例であり、理解を容易
にするため図1を拡大して示してある。
【0028】打ち込み部80に押されて成形部材70が
下降すると、その凸縁部75が送り手段たるフィーダ1
04のカム面部120に摺接して、フィーダ104が軸
105を中心として右側に押圧され、送り爪121が図
2の後退位置P1まで移動する。その後成形部材70が
上昇すると、送りバネ112の復帰力により送り爪12
1が後退位置P1から前進位置P2まで移動する。この
送り爪121の往復運動により、ステープル用線材20
0は図2の左方に送られる。
【0029】カートリッジ90の装着時例えば装着直後
におけるステープル帯材200の先頭のステープル用線
材Aから打ち込み部である成形用ブロック60の先端部
62の溝64底部までの初期間隔X、送り爪121によ
るステープル帯材200の一回の送り量Yは、それぞれ
これらX,Yをステープル用線材の本数の換算値で表し
て、X=6本,Y=4本である。即ち、XをYで除した
とき、商nはn=1で、余りaはa=2であるから、n
が自然数で存在し、かつ余りaが1≦a<Yの範囲で生
ずるという条件が満たされている。
【0030】即ち、最初aの位置にあった先頭のステー
プル用線材Aは、1回目の送り(空打ち動作)で4本分
前進してb位置になり、次の2回目の送りのときに2本
分送られた時点で成形用ブロック60の先端部62の溝
64底部に達し、残りの2本分の送り量に相当する力で
溝64底部に押しつけられる。従って、この先端位置の
部品精度誤差等に基づくバラツキが吸収できるようにな
り、カートリッジ装着後の第1発目のステープルAの打
ち込みは全て良好に行われる。第2発目からは、送り爪
121による送りが伴われ、ステープル用線材200の
押圧がなされるので、良好な打ち込み動作が続行され
る。
【0031】図3は不適切な場合の具体例である。即
ち、初期間隔XがX=6本,一回の送り量YがY=3本
であり、従って、XをYで除したとき、商nはn=2
で、余りaはa=0であって、nが自然数で存在するも
のの、余りaが1≦a<Yの条件を満たさない例となっ
ている。よって、部品の精度誤差等の如何によっては、
成形用ブロック60の先端部62の溝64内に1本に充
たない位置関係でステープル用線材200が存在する状
況等が生まれることがあり、ステープル打ちの不良が発
生する。
【0032】図4及び図5はより一般的に考察するた
め、1回の送り量Yを3本と設定したとき、初期間隔X
を1本、2本、3本、4本、5本、6本と変化させた場
合の設定例である。初期間隔Xが3本の場合図4(c)
と6本の場合図5(c)は、それぞれY/Xの余りaが
ゼロとなって、先頭のステープル用線材Aが成形用ブロ
ック60の先端部溝64に入ったときの押圧力がなくな
り、良好な打ち込み結果は必ずしも保証されない。しか
し、初期間隔Xが1本の場合図4(a)及び2本の場合
図4(b)は、1回目の送りにおいて先頭のステープル
用線材Aが成形用ブロック60の先端部溝64に入った
ときに、それぞれ更に2本分又は1本分だけ先に送ろう
とする押圧力を伴う。また初期間隔Xが4本の場合図5
(a)及び5本の場合図5(b)は、それぞれ2回目の
送りにおいて、それぞれ2本分、1本分の押圧力を伴
う。従って、良好な打ち込み結果が得られる。
【0033】図6及び図7は、上記とは逆に、初期間隔
Xを6本と設定したとき、1回の送り量Yを1本、2
本、3本、4本、5本、6本と変化させた場合の設定例
である。このように1回の送り量Yを変化させるには、
成形部材70の凸縁部75に対するフィーダ104のカ
ム面部120の形状を変えるか、凸縁部75の突出量を
変えればよく、容易に実現することができる。
【0034】図6及び図7の例の場合、1回の送り量Y
が1本の場合図6(a)、2本の場合図6(b)、3本
の場合図6(c)及び6本の場合図7(c)は、それぞ
れY/Xの余りaがゼロとなって、先頭のステープル用
線材Aが成形用ブロック60の先端部溝64に入ったと
きの押圧力がなくなり、良好な打ち込み結果は必ずしも
保証されなくなる。しかし、1回の送り量Yが4本の場
合図7(a)及び5本の場合図7(b)は先頭のステー
プル用線材Aが成形用ブロック60の先端部溝64に入
ったとき、それぞれ2本分、1本分の押圧力を伴い、ま
たは、それぞれ2回目の送りにおいて、それぞれ2本
分、4本分の押圧力を伴う。従って、良好な打ち込み結
果が得られる。図8及び図9は、初期間隔X及び1回の
送り量Yを必ずしも上記のように整数としない場合であ
る。ここでは、初期間隔Xが5.5本と設定した場合を
示してある。1回の送り量Yが1本の場合図8(a)、
5本の場合図9(a)及び2.3本の場合図9(b)
は、それぞれY/Xの余りaが条件1≦a<Yの下限1
≦aを充足できなくなる。つまり、成形用ブロック60
の先端部溝64に入った先頭のステープル用線材Aに対
して押圧力をかけられなくなる。このため、良好な打ち
込み結果は必ずしも保証されなくなる。しかし、1回の
送り量Yが2本の場合図8(b)、3本の場合図8
(c)及び2.8本の場合図9(c)は、それぞれY/
Xの余りaが1.5、2.5、2.7となり、条件1≦
a<Yが充足される。即ち、先頭のステープル用線材A
が成形用ブロック60の先端部溝64に入ったとき、そ
れぞれ0.5本分、0.5本分、0.1本分の押圧力を
伴う。このため良好な打ち込み結果が得られる。
【0035】これらのことから、初めは、初期間隔Xを
一番小さくしておいて、送りストローク量Yを大きく設
定した方が、適合範囲が広がることが分かる。
【0036】上記実施例では、送り爪121の駆動手段
として上下動する成形部材70に凸縁部75を設け、こ
れをフィーダ104のカム面部120に摺接させてフィ
ーダ104を後退位置P1に押圧し、また送りバネ11
2の復帰力を用いて送り爪121を前進位置P2に移動
させる形式のステープル用線材送り機構に基づいて説明
した。しかし、他の構成のステープル用線材送り機構に
おいても、本発明を適用することができる。
【0037】図10〜図12は、他の形式のステープル
用線材送り機構を示したものである。フィーダ104が
軸105を中心として揺動自在に支承されている点は上
記実施例の場合と同じであるが、送り爪121の駆動手
段として、この軸105にはフィーダ104に対する復
帰バネ113が嵌装され、その一端はフィーダ104の
ピン107に係止され、他端はヘッドユニット30に支
持されており、これによりフィーダたるフィーダ104
を図10で時計回りに常時付勢している。また、フィー
ダ104の送り爪121が設けられている部分には長穴
108が形成され、これに電気的吸引手段たる電磁ソレ
ノイド135のプランジャ136がピン137により遊
着されていて、上記復帰バネ113に抗して図の右方へ
引き付け得るようになっているいる。
【0038】通常は電磁ソレノイド135が非通電状態
にあり、この状態下では図10に示すように、プランジ
ャ136が最も引き出された位置でフィーダ104が静
止しており、このとき送り爪121は前進位置P2に在
る。電磁ソレノイド135が通電されると、図11の如
くプランジャ136が吸引され、これによりフィーダ1
04が復帰バネ113に抗して引き付けられて回動し、
送り爪121は図示の後退位置P1に移動する。電磁ソ
レノイド135の通電を絶つと、復帰バネ113の力に
より、図12の如く送り爪121が図11の後退位置P
1から図12の前進位置P2に移動する。
【0039】上記図10〜図12の構成の場合、1回の
送り量Yの設定は、プランジャの吸引ストローク量や、
軸105の位置調整等により可変することができる。
【0040】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、カートリ
ッジ装着時におけるステープル帯材の先頭のステープル
用線材から打ち込み位置までの初期間隔Xを、送り手段
によるステープル帯材の一回の送り量Yで除し、商nの
他に余りaが1≦a<Yの範囲で生ずるように、初期間
隔X又は一回の送り量Yを設定したので、第1回目のス
テープル打ちの時から、当該ステープルに打ち込み位置
に向かう押圧力が積極的にかかる。つまり打ち込み位置
に1本目のステープル用線材を確実に送ることができ
る。よって、ステープル用線材の先端位置のバラツキが
吸収され、カートリッジ装着後の最初(1発目)のステ
ープルの打ち込みから常に良好なステープル打ちが達成
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステープラを示す縦断面図である。
【図2】本発明のステープラを示した図1の拡大図であ
る。
【図3】最初のステープル打ちに失敗する可能性のある
ステープラの構成を示した拡大図である。
【図4】1回の送り量を3本と設定し初期間隔を変化さ
せたときの最初のステープル打ちの条件の良否を示す図
である。
【図5】1回の送り量を3本と設定し初期間隔を変化さ
せたときの最初のステープル打ちの条件の良否を示す図
である。
【図6】初期間隔を6本と設定し1回の送り量を変化さ
せたときの最初のステープル打ちの条件の良否を示す図
である。
【図7】初期間隔を6本と設定し1回の送り量を変化さ
せたときの最初のステープル打ちの条件の良否を示す図
である。
【図8】初期間隔を5.5本と設定し1回の送り量を変
化させたときの最初のステープル打ちの条件の良否を示
す図である。
【図9】初期間隔を5.5本と設定し1回の送り量を変
化させたときの最初のステープル打ちの条件の良否を示
す図である。
【図10】本発明を適用可能な他の形式のステープル用
線材送り機構を有するステープラを示した図である。
【図11】図10のステープラの送り爪が後退位置に変
化した状態を示す図である。
【図12】図10のステープラの送り爪が前進位置に変
化した状態を示す図である。
【図13】従来のステープラの垂直縦断面図である。
【図14】従来のステープラの送り爪が後退位置に変化
した状態を示す垂直縦断面図である。
【図15】従来のステープラの打ち込み部が最下位に変
化した状態を示す垂直縦断面図である。
【図16】従来のステープラにおける成形部材がステー
プル用線材をステープルに折り曲げる直前の状態を示し
た図である。
【図17】従来のステープラにおける成形部材がステー
プル用線材をステープルに折り曲げた直後の状態を示し
た図である。
【図18】従来のステープラの主要部品の展開斜視図で
ある。
【図19】従来のステープラにおける戻り防止機構を含
むカートリッジの部分詳細図である。
【符号の説明】
20 ベース部 21 アンビル 23 折り曲げ用溝 30 ヘッドユニット 32 ベース部分 34 前方直立部 37 内側突出部 40 正面外被殻部 43 ストッパー用耳 44 開口 48 ガイド 49 カム傾斜面 50 締付用バネ金具 60 成形用ブロック 62 先端部 64 先端部内の溝 70 成形部材 72 脚部 74 中央部 75 凸縁部 78 肩部上面 80 打ち込み部 82 垂直な溝 84 打ち込み用脚部 85 底縁 86 打ち込み刃 88 溝 90 カートリッジ 92 ケース 93 導入路部 94 ステープル帯材 95 底板部 95a 先端部 96 導入路側壁部 97 先端部 98 耳部 99 係止爪 100 ヘッドユニットの開口 102 導入路部の出口 104 フィーダ 105 軸 106 耳部 107 ピン 108 長穴 112 送りバネ 113 復帰バネ 120 カム面部 121 送り爪 122 戻り防止板 128 後部縁 131 平面部 132 操作用ノブ 134 戻し用ばね 135 電磁ソレノイド 136 プランジャ 137 ピン 200 ステープル用線材 300 シート状物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステープル用線材が複数連結されてなる
    ステープル帯材を収納したカートリッジをステープラ本
    体に装着し、カートリッジのステープル帯材を送り手段
    で順次送り出しながら打ち込み位置に供給されたステー
    プル用線材をシート状物に打ち込むステープラにおい
    て、 カートリッジ装着時における先頭のステープル用線材か
    ら打ち込み位置までの初期間隔をX、送り手段によるス
    テープル帯材の一回の送り量をYとし、これらX,Yを
    ステープル用線材の本数の換算値で表して、XをYで除
    したとき、商nの他に余りaが1≦a<Yの範囲で生ず
    るように初期間隔Xを設定したことを特徴とするステー
    プラ。
  2. 【請求項2】 ステープル用線材が複数連結されてなる
    ステープル帯材を収納したカートリッジをステープラ本
    体に装着し、カートリッジのステープル帯材を送り手段
    で順次送り出しながら打ち込み位置に供給されたステー
    プル用線材をシート状物に打ち込むステープラにおい
    て、 カートリッジ装着時における先頭のステープル用線材か
    ら打ち込み位置までの初期間隔をX、送り手段によるス
    テープル帯材の一回の送り量をYとし、これらX,Yを
    ステープル用線材の本数の換算値で表して、XをYで除
    したとき、商nの他に余りaが1≦a<Yの範囲で生ず
    るように一回の送り量Yを設定したことを特徴とするス
    テープラ。
  3. 【請求項3】 ステープル用線材が複数連結されてなる
    ステープル帯材を収納したカートリッジをステープラ本
    体に装着し、カートリッジのステープル帯材を送り手段
    で順次送り出しながら打ち込み位置に供給されたステー
    プル用線材をシート状物に打ち込むステープラにおい
    て、 カートリッジ装着時における先頭のステープル用線材か
    ら打ち込み位置までの初期間隔をX、送り手段によるス
    テープル帯材の一回の送り量をYとし、これらX,Yを
    ステープル用線材の本数の換算値で表したとき、次式 X/Y=n…余りa ただし、nは自然数(n=1,2,3,…) aは1≦a<Y が成り立つようにX,Yを設定したことを特徴とするス
    テープラ。
  4. 【請求項4】 ケース内にステープル用線材のステープ
    ル帯材を収納したカートリッジをヘッドユニットに脱着
    可能に装着し、該カートリッジから引き出されたステー
    プル帯材のステープル用線材からステープルを形成し、
    さらにそれをシート状物に打ち込むように構成したステ
    ープラにおいて、カートリッジ装着時におけるステープ
    ル帯材の先頭のステープル用線材から打ち込み部である
    成形用ブロックの先端部の溝底部までの初期間隔をX、
    送り爪によるステープル帯材の一回の送り量をYとし、
    これらX,Yをステープル用線材の本数の換算値で表し
    て、XをYで除したとき、商nの他に余りaが1≦a<
    Yの範囲で生ずるように初期間隔Xを設定したことを特
    徴とするステープラ。
  5. 【請求項5】 ケース内にステープル用線材のステープ
    ル帯材を収納したカートリッジをヘッドユニットに脱着
    可能に装着し、該カートリッジから引き出されたステー
    プル帯材のステープル用線材からステープルを形成し、
    さらにそれをシート状物に打ち込むように構成したステ
    ープラにおいて、カートリッジ装着時におけるステープ
    ル帯材の先頭のステープル用線材から打ち込み部である
    成形用ブロックの先端部の溝底部までの初期間隔をX、
    送り爪によるステープル帯材の一回の送り量をYとし、
    これらX,Yをステープル用線材の本数の換算値で表し
    て、XをYで除したとき、商nの他に余りaが1≦a<
    Yの範囲で生ずるように一回の送り量Yを設定したこと
    を特徴とするステープラ。
  6. 【請求項6】 ケース内にステープル用線材のステープ
    ル帯材を収納したカートリッジをヘッドユニットに脱着
    可能に装着し、該カートリッジから引き出されたステー
    プル帯材のステープル用線材からステープルを形成し、
    さらにそれをシート状物に打ち込むように構成したステ
    ープラにおいて、 カートリッジ装着時におけるステープル帯材の先頭のス
    テープル用線材から打ち込み部である成形用ブロックの
    先端部の溝底部までの初期間隔をX、送り爪によるステ
    ープル帯材の一回の送り量をYとし、これらX,Yをス
    テープル用線材の本数の換算値で表したとき、次式 X/Y=n…余りa ただし、nは自然数(n=1,2,3,…) aは1≦a<Y が成り立つようにX,Yを設定したことを特徴とするス
    テープラ。
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