JPH08188515A - 組織培養物において効能のあるトキソプラズマ ゴンデイ ブラデイゾイトワクチンの生産 - Google Patents

組織培養物において効能のあるトキソプラズマ ゴンデイ ブラデイゾイトワクチンの生産

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JPH08188515A
JPH08188515A JP7167866A JP16786695A JPH08188515A JP H08188515 A JPH08188515 A JP H08188515A JP 7167866 A JP7167866 A JP 7167866A JP 16786695 A JP16786695 A JP 16786695A JP H08188515 A JPH08188515 A JP H08188515A
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Irene Popiel
アイリーン・ポピール
Marielle C Gold
マリール・シー・ゴールド
Leszek J Choromanski
レゼク・ジエイ・コロマンスキ
Karen K Brown
カレン・ケイ・ブラウン
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Paravax Inc
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 有効量のブラディゾイトを含有するネコをT.
gondiiに対して防御するためのワクチンを生産する組織
培養物。このワクチンは実質的にタキゾイトを含まない
ことが特徴である。このワクチンは、T.gondiiの突然変
異体を組織培養物中で増殖させブラディゾイトを生産さ
せ、T.gondii陽性抗血清を加え、そして残りのタキゾイ
トの増殖を抑制するか、または殺すためにタンパク質溶
解酵素を加えることにより商業的規模で生産できる。 【効果】 トキソプラズマ症の処置に有効なワクチン、
およびその症患の診断用手段が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトキソプラスマ症に関す
る。より詳細には本発明はトキソプラスマゴンディ[Tox
oplasma gondii(T. gondii)]の組織培養物、それから
調製したワクチンおよび診断キット、その調製法および
使用法に関する。
【0002】
【従来の技術】トキソプラスマ症はヒトおよび飼育動物
の主要な寄生虫疾患である。セロネガティブな妊婦が妊
娠中に感染すると奇形児を出産するか、または死産とな
る可能性のある深刻な問題が報告されている。特定の免
疫抑制剤治療中のAIDS患者およびガン患者のような免疫
無防備状態の個体についても重大な問題が報告されてい
る。多くのこれらの個体はトキソプラスマ症での死亡が
報告されている。
【0003】ネコが卵母細胞の放出を介してこの疾病を
広げる唯一の動物であると知られている。ネコは肺炎の
T.gondii−感染哺乳動物または鳥に初めに接触した時
に、臨床上疾患の兆候を示さないが、100万個もの新た
な卵母細胞を糞中に放出する。この卵母細胞は湿った、
日影の土壌中で最高18カ月もで留まることができ、そし
てこの期間にヒトおよび他の動物に感染性の状態であり
うる。卵母細胞は接触する他の哺乳動物に特に経口経路
を通じて感染しうる。ネコは、組織中にシストまたは卵
母細胞を持つ感染した小さな哺乳動物や鳥を摂取するこ
とにより感染する。したがってネコはT.gondiiの複雑な
生命の中で決定的宿主である。T.gondiiの性的な複製周
期はネコの消化管中で起こり、そしてネコが糞中に卵母
細胞を放出する。
【0004】卵母細胞は通常経口経路を通じて感染する
他の哺乳動物に感染する。これらの他の哺乳動物中で、
タキゾイトと呼ばれるT.gondiiの急速な分裂期により、
組織の急性感染が起こる。タキゾイトからブラディゾイ
トと呼ばれる、より潜伏性のゆっくりした分裂期が発生
する。ブラディゾイトは組織シスト(保護外皮)中に発
生する。何千ものブラディゾイトが1つの組織シスト中
に発生することができる。これらの組織シストは骨格筋
および心筋、能および中枢神経系の他の組織から発見さ
れている。ここで特に関心がもたれるのは、土壌および
小箱中の卵母細胞との直接的な接触、あるいは感染性の
組織シストを含有する感染動物の未調理肉を食すること
のいずれかによるヒトへの感染である。他の哺乳動物は
T.gondiiの性的複製周期を経ることなくT.gondiiに感染
しうる。この感染により、全身性の寄生虫血症および組
織シストの形成を生じる。
【0005】前述のことからネコを感染、そして引き続
き卵母細胞の放出から防御できるワクチンはヒトの健康
に有益となることが認識されるだろう。J.Frenkelおよ
びE.Pfefferkornの両博士(米国特許第4,473,549号明細
書)は、T-263と命名されたT.gondiiの卵母細胞陰性突
然変異体を同定した。T.gondiiの組織シストをネコに経
口投与すると攻撃後に卵母細胞放出に対して免疫を誘導
する。
【0006】タキゾイトは組織培養物中で容易に増殖す
るので、タキゾイトから調製されたワクチンが理想的で
あろう。しかしT-263突然変異体のタキゾイトを含有す
る生、または不活化ワクチンはネコを防御すると判明し
ていない。より具体的にはそれは野生株にさらされた後
のネコの卵母細胞発生を防御しない。たとえタキゾイト
を外科的にネコの十二指腸中に投与しても、T-265と命
名された野生型の卵母細胞放出株で攻撃した後に、卵母
細胞の放出を防御しない。
【0007】タキゾイトとは対照的に、マウスで生産さ
れた変性−生T-263突然変異体生産のブラディゾイト
は、次のようにネコに卵母細胞の放出を防御する(Fren
kel、米国特許第4,473,549号明細書)。変性された生T-
263株はネコに投与した時に卵母細胞を生産できないが
(陰性の表現型)、ネコをT-263で経口的に予防接種
し、そして毒性のT.gondiiの卵母細胞−生産株にさらす
と卵母細胞の放出を防御する。
【0008】T-263のブラディゾイトは明らかにワクチ
ンとして効果的であるが、ブラディゾイトに関する商業
的規模の組織培養物の生産報告は無い。現在のブラディ
ゾイトについての組織培養物増殖の知見では、実験規模
で特別な条件下でのタキゾイトの増殖、そしてそれを組
織シスト中のブラディゾイトに転換することが含まれ
る。Lindsayら(J.Parasitology,1991 77(1)第126-132
頁)は、ウシ単球、ヒト胎児肺細胞およびMadin-Darby
ウシ腎臓細胞中で、ヤギのT.gondii単離物による組織シ
ストの生成を開示する。しかし、ネコはこのようなブラ
ディゾイト増殖組織培養物を含有する調製物を食べる
と、その糞中に卵母細胞を放出する。Lindseyらの開示
は、この生物に対する活性について薬剤を試験するため
T.gondiiの増殖した組織培養物の使用を教示する。こ
れはワクチンを開発するために組織シスト由来の組織培
養物の使用を開示していない。これは抗体および他の手
段を使用することによるタキゾイトの増殖抑制を教示し
ていない。
【0009】Jonesら(感染および免疫;Infection and
Immunity、1986年1月、第147-156頁)はマウスのアス
トログリア細胞中でT.gondiiシストのインビトロ培養を
開示する。この開示はタキゾイトによる組織培養物の過
剰増殖を抑制するために、ガンマインターフェロンの使
用を教示し、組織シストの発生を可能にする。これは抗
体および酵素の使用を教示していない。これはワクチン
生産のための組織培養物−増殖組織シストの使用を教示
していない。特に注目すべきものは、この開示では組織
シストを十分量で生成するには40-80日を要すると述べ
ている点である。そのような長期間の増殖では商業的な
ワクチン生産はひどく高価なものとなるだろう。
【0010】Shimadaら(Arch Ophtalmol、第92巻、197
4年4月)は、T.gondiiのRH株がリートン試験管(Leight
on tube)中のウサギ角膜内皮細胞中で増殖できること
を開示している。この開示ではタキゾイトの増殖を抑制
するために抗体およびモルモット補体の使用を教示す
る。免疫血清のみ、またモルモットの補体のみの使用で
はタキゾイトの増殖は最少に抑制され、それらの混合物
では相乗的効果を示したことを教示する。この開示はタ
キゾイトを殺すための酵素の使用、あるいはワクチンの
調製または試験のために組織シストの使用は教示してい
ない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】効能があり、かつ経済
的なブラディゾイトを含有する組織培養物を基本とした
T.gondiiワクチン生産が望ましいと思われる。これまで
T.gondiiブラディゾイトは商業的規模の組織培養物にお
いて生産、配合そしてワクチンで試験されてはおらず、
ネコに予防接種した時に防御性であると示されていな
い。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述のように本発明はネ
コの防御のために、免疫的に有効量のブラディゾイトを
含有するT.gondii増殖組織培養物を包含する。“免疫的
な有効量”という用語は、ネコの卵母細胞の放出を防御
するワクチン中のブラディゾイト量を意味する。本発明
の態様では、ネコに経口投与されたわずか10個の改良生
ブラディゾイトにより防御することができる 本発明によりT.gondiiブラディゾイトを含有する商業規
模の組織培養物を得ることができる。“商業規模の組
織”という用語はT.gondiiブラディゾイトが、相当かつ
/または高価な濃度の組織培養物の抗原材料無しでワク
チンが配合できるような高収量で生産されることを意味
する。抗原材料の濃縮により生ブラディゾイトに傷害を
与えてしまうと認識されている。実験室レベルのT.gond
ii増殖組織培養物のような関連技術の方法では、抗原材
料ワクチンを生産するために相当濃縮されなければなら
ない。
【0013】本発明はT.gondiiの組織培養物の調製法も
包含し、その方法はT.gondiiのタキゾイトを組織培養物
中で増殖させ、タキゾイトにより組織培養物が過剰増殖
するのを防ぎ、そして組織シスト中にブラディゾイトを
発生させ、そして残りのタキゾイトを殺すことを含んで
成る。
【0014】さらに本発明は本発明により得られた生物
を含有するワクチンおよび診断キットを包含する。
【0015】ネコの卵母細胞放出を防御するためにワク
チンを投与する方法も包含する。本発明を次にさらに完
全に記載する。
【0016】上記に説明したように、本発明はネコのT.
gondiiに対する防御のために免疫的に有効量のブラディ
ゾイトを含有するT.gondii増殖組織培養物に関する。T.
gondiiの増殖を補助する任意の組織培養物の初代細胞ま
たは細胞系を使用できる。説明のために、組織培養物細
胞または細胞系は、ウシ胎児肺細胞、マウスアストログ
リア細胞、ヒト包皮繊維芽細胞系(Human Foreskin Fibr
oblast cell line)およびヒト二倍体肺細胞(Human Dipl
oid Lung Cell:MRC-5)から成る群から選択できる。クラ
ンデル細胞系(Crandell cell line:ネコ科)カッター
ラボラトリーイヌ腎臓細胞系(Cutter Labratory Dog ki
dney cell line:CLDK)、ベロ(Vero)細胞系およびマジン
−ダーバイウシ腎臓細胞系(Madin-Darby Bovine Kidney
cellline:MDBK)がこの生物を増殖させることが示され
た。胎児ウシ肺細胞のようなゆっくりと増殖する細胞は
T.gondiiブラディゾイトを増殖させるのに特に有用であ
る。
【0017】本明細書において有用なT.gondiiは保護抗
原を含み、そして再生能力を欠くものである。“再生能
力を欠く”とはT.gondii株が環境に放出しうる卵母細胞
を生産できないことを意味する。制限するわけではない
が説明の例として、本明細書において有用なT.gondii
は、アメリカン タイプ培養物 コレクションに寄託さ
れ、そしてATCC寄託番号40615を有するT-263突然変異体
であることができる。
【0018】改良された生または弱毒化突然変異体は、
“C株”のようなT.gondii株のタキゾイトをN−メチル
−N−ニトロ−ニトロソ−グアニジンのようなアルキル
化剤にさらすことにより生成することができ[Pffeffer
kron,E.R.およびPfefferkron,L.C.,“トキソプラズマ
ゴンディ(Toxoplasma gondii:温度感受性突然変異体の
単離および予備的な特性決定(Isolation and Prelimina
ry Characterizationof Temperature Sensitive mutant
s)、Experimental Parasitology 39,365-376,(197
6)]、そして1つ以上の代謝拮抗物質に耐性である突然
変異体を単離する。耐性の突然変異体は次に卵母細胞陰
性表現型についてさらに選択され、最終的にネコを防御
する能力について選択される。
【0019】特別な態様では、T.gondiiの組織培養物の
調製法は、組織培養物中でT.gondiiタキゾイトを増殖さ
せ、タキゾイトによる組織培養物の過剰増殖を防ぎ、そ
してそれからT.gondii−特異的抗体(陽性抗血清)を加
えて組織シスト中にブラディゾイトを発生させ、ブラデ
ィゾイトを免疫的に有効量のブラディゾイトを生産する
に十分である高収量で増殖させ、そしてタキゾイトの致
死量の酵素を添加することにより残りのタキゾイトの数
を減少させる、ことを含んで成る。すなわち組織培養物
は実質的に生きているタキゾイトを含まないことが特徴
である。この方法は商業的規模でワクチンを製造するた
めのブラディゾイトを高収量で生成する。本発明の特定
の理論とは無関係に、T.gondiiタキゾイト−感染組織培
養物は陽性抗血清を添加することにより刺激され、組織
シスト中にブラブィゾイトを生成すると認識されてい
る。
【0020】制限を意味するわけではないが、以下に組
織培養物中でT.gondiiを調製するためのより具体的な方
法を記載する。タキゾイトは典型的には閉鎖系の組織培
養物中で増殖させることができる。典型的な細胞変性効
果が観察されるような十分に高いレベルまでタキゾイト
を増殖させた時に、T.gondii−特異的抗体(陽性抗血
清)を培養系に加える。陽性抗血清はタキゾイトにより
組織培養物が過剰増殖しないような効果的量の濃度で使
用できる。0.1%-10%、そして好ましくは3%−5%を使
用できる。制限するわけではないが陽性抗血清の説明的
な例としてはヤギ、ウサギ、ウマおよびウシから成る群
から選択することができる。ブラディゾイトを含有する
組織シストは、最大数の組織シストが得られるまで発生
させることができる。この段階でタンパク質溶解酵素
を、実質的に残存のタキゾイトを排除するために十分な
量で組織培養物に添加する。タンパク質溶解酵素の添加
は組織シストを壊して開き、ブラディゾイトの放出を引
き起こす。このタンパク質溶解酵素は0.0001%−5%、
そして好ましくは0.0001%−0.1(重量/容量)%の濃
度で使用できる。このタンパク質溶解酵素はペプシン、
トリプシンおよびキモトリプシンから成る群から選択で
きるが、ペプシンが好ましい。
【0021】商業的規模の生産には、ローラボトル、バ
イオリアクター等のような組織培養系が使用される。説
明のために200mL-1Lの組織培養培地を含有するローラボ
トルは、500投与量ものワクチンを生産することができ
る。増殖に要する期間は約7日である。
【0022】T.gondiiブラディゾイトを増殖させるため
に、閉鎖系である大規模系を使用することが本発明の特
徴であり、細胞を接種するためにシリンジおよび針を使
用する必要はない。したがって閉鎖系はヒトへの感染を
防ぐ。また本発明はT.gondiiを増殖させるために組織培
養物を使用し、ワクチンの反応性化合物の濃度を制御で
きることが特徴である。本質的に組織培養物を生きてい
る混入物(細菌、ウイルス、真菌など)無しに増殖させ
ることができ、そして反応性化合物を本質的に含まな
い。
【0023】組織培養物を含有する生成物はワクチン、
診断キット等であることができる。組織培養物を含有す
るワクチンは周知の製剤法により配合することができ
る。生成したワクチンはT.gondiiに対してネコを防御す
るために有効な段階のT.gondiiを含んで成る。本発明の
態様では、ワクチンはT.gondiiブラディィゾイトを含ん
で成る。このワクチンは生または変性された生の状態で
あることができ、そして液体、凍結または凍結乾燥状態
であることができる。診断キットは周知法により調製で
きる。
【0024】制限するわけではないが本発明はさらに、
以下の実施例により説明され、その中のすべての部およ
び百分率は特に言及しないかぎり重量により表されてい
る。
【0025】
【実施例】ブラディゾイトを含有する特定のT-263組織
シストの組織培養物増殖例を以下に記載する。マウス腹
膜滲出液中で作成されたマスターシード(Master Seed)
由来の実験用シードタキゾイトであり、かつ5×105/mL
のタキゾイトを含有する容器を、解凍しコンフルエント
なヒト包皮繊維芽(HSF)単層培養物に加えた。これらを
細胞変性効果(CPE)が完結するまで進行させた。この初
代の組織培養はタキゾイトを組織培養に適合させるため
行なわれた。胎児ウシ肺(EBL)細胞を75cm2フラスコ中で
ダルベッコ最少必須培地DMEM+10%胎児ウシ血清(FBS)
+グルタミンおよびゲンタマイシンを使用して増殖させ
た。細胞がコンフルエントになった時、培地を取り出し
12ml/フラスコのトキソプラスマ維持培地(TMM=DMEM
と4500mg/mLグルコース、3%FBS、1%グルタミン、2mM
および50mg/mLゲンタマイシンで)を加えた。これに次
にHSF細胞培養物からの5×105タキゾイトを加えた。フ
ラスコを37℃で5%CO2の雰囲気中で4日間インキュベー
ションした。4日目に、ELISAにより陽性と判断された5
%ヤギまたはウサギ抗トキソプラスマ血清を加えた新し
いTMMを各フラスコに加えた。フラスコを3日以上、前
記の条件でインキュベーションした。7日目に、シスト
は細胞をゴム製のポリスマン(policeman)(例えばブラ
ディゾイトに有害ではないガラスビーズまたは酵素(す
なわちトリプシン)のような、細胞除去の他の同様な手
段も使用できる)で細胞から掻き取ることにより回収さ
れた。この方法を使用することにより、視覚観察により
フラスコあたり約100,000ブラディゾイトを持つ約200個
のシストが得られた。
【0026】ブラディゾイトを含有するこれらの組織シ
ストをワクチンを製造するために使用した。ワクチン
は、シストが完全な状態(ペプシン未処理)または37℃
で10分間の0.05%ペプシン消化(ぺプシン消化)で調製
した。後者の処理は残りのタキゾイトを殺すだけでな
く、ブラディゾイトも放出させる。ワクチン組成物を特
別な量の組織シストまたはブラディゾイトを含有するよ
うに希釈し、そして各組成物はネコの予防接種時にマウ
スに戻し力価を測定した。
【0027】5匹のネコをペプシン未処理組織シストの
状態の10、100または1000個のいずれかのブラディゾイ
トで予防接種した。さらに5匹のネコ(組成物あたり)
をペプシン消化シストの状態の10、100または1000個の
いずれかのブラディゾイトで予防接種した。投与量あた
りのブラディゾイト濃度はマウスに戻し力価を測定する
ことにより確認した。すべてのネコを初回予防接種の21
日後、それぞれ10、100または1000個のブラディゾイト
を含有する組成物でブースター投与した。初回予防接種
から43日目に、すべてのネコがT-265と命名された卵母
細胞−放出T.gondii株の10,000個のブラディゾイトで攻
撃された。予防接種をしなかった5匹のネコを対照とす
るために攻撃した。糞試料は予防接種およびブースター
投与後3−14日、そして攻撃14日後に調査した。そ
のような糞調査には卵母細胞について顕微鏡による糞試
料の評価が含まれた。さらに糞試料を遠心し、そして上
清を取り出し、1Pをマウスに注射した。注射4週間
後、マウスから採血し、そしてT.gondiiに対するセロコ
ンバージョンを試験した。糞上清(間接的凝集力価≧1:
40)を注射したマウスのセロコンバージョンは、試験試
料中に少なくとも1個の卵母細胞があることを示した。
【0028】表Iは任意の組成物で予防接種またはブー
スター投与した後には卵母細胞は放出されなかったこと
を示す。ネコに対して6種のワクチンうちの5種が防御を
示したことは注目される。100パーセント(5/5)の対照ネ
コが感染し、そして攻撃後に卵母細胞を放出した。個々
のワクチンの結果の分析では、ペプシン処理シストワク
チンがより一定の防御を成したことを示した。10個のブ
ラディゾイトを含有する投与では、攻撃後に40%のネコ
を防御した。100個のブラディゾイトを含有するワクチ
ンは、80%のネコを防御した。1000個のブラディゾイト
を含有するワクチンは、攻撃後に60%のネコを防御し
た。ペプシン未処理のシストから調製したワクチンは
(ブラディゾイトはシストから放出されず、そしてタキ
ゾイトの混入がある)、以下のように防御した。10ブラ
ディゾイト投与レベルでは80%のネコ、100ブラディゾ
イトの投与レベルでは0%のネコ、そして1000ブラディ
ゾイトの投与レベルでは75%。この不均一性は商業的製
品には望ましくない。したがって、ブラディゾイトが放
出され、かつタキゾイトが破壊された組織シスト増殖組
織培養物のペプシン処理がワクチンの商業的製品として
は好ましい。
【0029】ワクチンは任意の所望の様式でネコに投与
できる。現在では経口投与経路が好ましい。1匹のネコ
に対して0.1mL−2.0mL、そして好ましくは0.2mL−1.0mL
の投与量を使用できる。上記のワクチンは液体である
が、凍結乾燥および凍結状態のワクチンを生成および使
用することも当該技術分野の範囲内である。
【0030】組織培養物−増殖T.gondiiワクチンはネコ
を免疫化することができ、したがってネコが後に毒性の
放出株にさらされた時に放出を免れることを可能にす
る。さらに組織培養物で調製されたブラディゾイトは診
断的アッセイに使用できる。以下の表Iはさらに本発明
を説明する。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】本発明は説明を目的として前述のように詳
細に記載されるが、このような詳細な記載は説明を目的
とするのみであり、当業者は本発明の精神および範囲を
逸脱することなく請求の範囲に限定される以外はそこに
記載された変形を作成できる。
【0035】本発明の主な態様および特徴は次の通りで
ある。
【0036】1.ネコをT.gondiiに対して防御するため
に、免疫学的に有効量のブラディゾイトを含有するT.go
ndii生産組織培養物。
【0037】2.T.gondiiが卵母細胞陰性表現型である
ことを特徴とする上記1記載の組織培養物。
【0038】3.T.gondiiがT-263と命名された上記1
記載の組織培養物。
【0039】4.a)T.gondiiのタキゾイトを組織培養
物中で増殖させ、 b)タキゾイトにより組織培養物が過剰増殖することを
防ぎ、そして組織シスト中にブラディゾイトを発生さ
せ、そして c)残りのタキゾイトを殺す、工程を含んで成るT.gond
iiの組織培養物の調製法。
【0040】5.T.gondiiがT-263と命名された上記4
記載の方法。
【0041】6.組織培養物が、ウシ胎児肺細胞、マウ
スアストログリア細胞、ヒト包皮繊維芽細胞およびMRC-
5細胞から成る群から選択された上記4記載の方法。
【0042】7.タキゾイトにより組織培養物が過剰増
殖することを防ぎ、そして組織シスト中にブラディゾイ
トを発生させることが、組織培養物に陽性抗血清を添加
することを含んで成る、上記4記載の方法。
【0043】8.残りのタキゾイトを殺すことが組織培
養物中にタンパク質溶解酵素を組織培養物の回収前また
は後に添加することを含んで成る、上記4記載の方法。
【0044】9.タンパク質溶解酵素がペプシン、トリ
プシンおよびキモトリプシンから成る群から選択される
上記8記載の方法。
【0045】10.上記1記載のT.gondii生産組織培養
物を含むワクチン。
【0046】11.生、または改良生ワクチンである上
記10記載のワクチン。
【0047】12.T.gondii生産組織培養物がT-263と
命名された突然変異体由来である上記10記載のワクチ
ン。
【0048】13.液体、凍結または凍結乾燥状態であ
る上記10記載のワクチン。
【0049】14.上記1記載の組織培養物を含んで成
T.gondiiの感染を検出するための診断キット。
【0050】15.ネコに上記1記載のワクチンを投与
することによる、ネコの卵母細胞放出の防御法。
フロントページの続き (72)発明者 アイリーン・ポピール アメリカ合衆国コロラド州80524フオート コリンズ・ラメサドライブ3733 (72)発明者 マリール・シー・ゴールド アメリカ合衆国コロラド州80521フオート コリンズ・ポンデロサドライブ729 (72)発明者 レゼク・ジエイ・コロマンスキ アメリカ合衆国カンザス州66215レネク サ・ウエスト80テラス14413 (72)発明者 カレン・ケイ・ブラウン アメリカ合衆国ミズーリ州64152パークビ ル・ノースウエストフオツクスヒルロード 5501

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネコをトキソプラズマ ゴンディ(Toxop
    lasma gondii)に対して防御するための免疫学的に有効
    量のブラディゾイトを含有するトキソプラズマ ゴンデ
    ィの生産組織培養物。
  2. 【請求項2】 a)トキソプラズマ ゴンディのタキゾ
    イトを組織培養物中で増殖させ、 b)タキゾイトにより組織培養物が過剰増殖することを
    防ぎ、そして組織シスト中にブラディゾイトを発生さ
    せ、そして c)残りのタキゾイトを殺す、工程を含んで成るトキソ
    プラズマ ゴンディの組織培養物の調製法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトキソプラズマ ゴンデ
    ィ生産組織培養物を含むワクチン。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の組織培養物を含んで成る
    トキソプラズマ ゴンディの感染を検出するための診断
    キット。
  5. 【請求項5】 ネコに請求項1記載のワクチンを投与す
    ることによる、ネコの卵母細胞放出の防御法。
JP7167866A 1994-06-17 1995-06-12 組織培養物において効能のあるトキソプラズマ ゴンデイ ブラデイゾイトワクチンの生産 Pending JPH08188515A (ja)

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PL309104A1 (en) 1995-12-27
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