JPH08188973A - 糸状体,編織体の染色方法および染色装置 - Google Patents

糸状体,編織体の染色方法および染色装置

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JPH08188973A
JPH08188973A JP6326011A JP32601194A JPH08188973A JP H08188973 A JPH08188973 A JP H08188973A JP 6326011 A JP6326011 A JP 6326011A JP 32601194 A JP32601194 A JP 32601194A JP H08188973 A JPH08188973 A JP H08188973A
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dyeing
weft
yarn
warp
woven
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JP6326011A
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Katsushi Ishida
克史 石田
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MARUISHI KASEI KK
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MARUISHI KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸状体,編織体の染色方法および染色装置に
関し、一連の工程でによりて糸を染めながら所定の図柄
を織物,編物に現出し得ることを目的とする。 【構成】 縦糸13,横糸14が編織装置Cに送られる
前の工程で、縦糸13と横糸14がそれぞれの染色部1
7,18を通過する相対的な動的工程中にて所定の染色
を施され、織り上がる編織体25に所定の図柄Aを現出
させるとともに、この一連の工程を自動制御する制御装
置Dを設けるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸ならびに糸により編
織される編み物,織り物に染色処理を施す染色方法およ
び染色装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被染物としての繊維,糸など
の糸状体を染色する手段としては、糸を染浴に浸漬する
方法のほか、染浴中の染料を糸に均一に吸着させるた
め、静止した染浴中で糸を動かすとか、静止した糸に染
浴をポンプで循環させるかして、糸または染浴のいずれ
かを動かして染色が行なわれている。
【0003】また、被染物としての織物などの編織体を
染色するには、被染物を染液中に浸漬して染色する浸染
法と、被染物に印捺して染色する捺染法とがある。浸染
法は、一般的にバッチ方式といわれる非連続方式よる染
色方法で、糸1本ごとに染色するのでなく、編織体に総
括的な染色を行なう静止的な一括染色の方法である。
【0004】捺染法は、通常プリントと言われるよう
に、印捺によって色材を生地上に定置して模様の形を与
え、その色材を染着させることによって織物に模様染め
を行なうもので、編織体に直接印刷して図柄模様を表す
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
糸状体(糸)の染色法では、糸全体を1種類の色に染め
るものであって、1本の糸を連続して何種類かの色に染
めることはできない。したがって、縫製する場合などに
異なる色の糸を必要とするときは、その都度違う色の糸
を取り替えねばならぬという不便がある。
【0006】また、編織体(織物)における浸染法によ
る染色方法は、織物に総括的な一括染色を行なうもので
あるため絞り染のような部分的な染めはできても、糸1
本1本の特定の場所への着色は難しく図柄模様を表わす
必要のある織物の染色には向かず、捺染などによらなけ
ればならないという課題がある。そして、織物における
捺染法による染色方法は、印刷による方法であるため表
と裏で違いが生じたり、織り上げる場合に色々な糸を織
り込むため裏側につなぎ目を生じてその形跡が残るなど
という課題がある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、無着色の糸状体(糸)を染色部に送り込んで
糸が染色部を通過する相対的な動的工程中にて糸全体ま
たは糸1本毎の特定する個所に所定の染色を施すととも
に、引き続き染糸を織機に送り込んで所望する彩色図柄
の織物を織るようにすることにより、流れ作業による染
めと織りの一貫作業を可能にし、且つ多品種少量生産へ
の対応をも可能にした糸状体,編織体の染色方法および
染色装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の請求
項1記載の糸状体の染色方法は、被染物としての糸状体
を染色する染色方法において、該糸状体を染色部に送り
込み、該糸状体が該染色部を通過する相対的な動的工程
中にて該糸状体に染色処理を施すことを特徴としてい
る。
【0009】さらに、本発明の請求項2記載の編織体の
染色方法は、被染物としての編み物または織り物からな
る編織体を染色する染色方法において、該編織体を編織
する糸状体を編織装置に送り込む前の工程にて、該糸状
体を染色する染色部に通過させ、該糸状体が該染色部を
通過する相対的な動的工程中にて該糸状体に染色処理を
施すことを特徴としている。
【0010】また、本発明の請求項3記載の編織体の染
色方法は、被染物としての織り物からなる彩色図柄を有
する編織体を染色する染色方法において、該編織体を編
織する縦糸状体と横糸状体を編織装置に送り込む前の工
程にて、該縦糸状体と該横糸状体をそれぞれ所定の色に
染色する複数の染色部に通過させ、該縦糸状体と該横糸
状体が該複数の該染色部を通過する相対的な動的工程中
にて該縦糸状体と該横糸状体にそれぞれ所定色の染色処
理を施し、該編織体に所望する彩色図柄を表現させるこ
とを特徴としている。
【0011】そして、本発明の請求項4記載の糸状体の
染色装置は、被染物としての糸状体を染色する染色装置
において、該糸状体が送り込まれて通過する相対的な動
的工程中にて該糸状体に染色を施すようにした染色部が
着脱自在に備えられていることを特徴としている。さら
に、本発明の請求項5記載の編織体の染色装置は、被染
物としての編み物または織り物からなる編織体を染色す
る染色装置において、該編織体を編織する糸状体が編織
装置に送り込まれる前の工程に位置して、該糸状体が送
り込まれて通過する相対的な動的工程中にて該糸状体に
所定の染色処理を施し、編織される該編織体を染色する
ようにした染色部が備えられていることを特徴としてい
る。
【0012】また、本発明の請求項6記載の編織体の染
色装置は、被染物としての織り物からなる彩色図柄を有
する編織体を染色する染色装置において、該編織体を編
織する縦糸状体および横糸状体が編織装置に送り込まれ
る前の工程に位置して、該縦糸状体と該横糸状体がそれ
ぞれ送り込まれて、該縦糸状体と該横糸状体のそれぞれ
が通過する相対的な動的工程中にて該縦糸状体と該横糸
状体にそれぞれ所定の染色処理を施し、編織される編織
体に所望する彩色図柄を表現させるようにした第1染色
部と第2染色部が備えられるとともに、該第1染色部と
該第2染色部の染色工程を制御する制御装置が備えられ
ていることを特徴としている。
【0013】
【作用】上述の本発明の請求項1記載の糸状体の染色方
法では、未染の糸状体が染色部に送り込まれて染色部を
通過しながら、染色部と糸状体との相対的な動的工程の
中で、糸状体に染色が施される。したがって、未染の糸
状体は染色部を通過しながら染色されるので、染色部の
色の選択により糸状体に所望する色を連続して染色す
る。
【0014】さらに、本発明の請求項2記載の編織体の
染色方法では、未染の糸状体が染色部を通過しながら染
色部との相対的な動的工程中にて糸状体に染色が施され
た後、引き続き染色された糸状体が編織装置に送られて
編織体が編織される。したがって、未染の糸状体は染色
部を通過して編織装置に送られる一連の流れ工程の中で
染色され、柄を有する編織体を編織する。
【0015】また、本発明の請求項3記載の編織体の染
色方法では、未染の縦糸と横糸をそれぞれ別の染色部を
通過させながら相対的な動的工程中にて縦糸と横糸のそ
れぞれに所定の色の染色が施された後、引き続き染色さ
れた縦糸と横糸が編織装置に送られて編織体が編織され
る。したがって、未染の縦糸と横糸はそれぞれの染色部
を通過しながら特定個所に所定の染色がなされた後、編
織装置にて編織される一連の作業工程により所定の彩色
図柄を有する編織体を編織する。
【0016】そして、本発明の請求項4記載の糸状体の
染色装置では、着脱自在な染色部にて、未染の糸状体を
通過させながら、相対的な動的工程中にて糸状体に染色
が施される。したがって、染色部を着脱して染め色を選
択変更することにより、糸状体の任意の個所に所望する
色を部分的に染色する。さらに、本発明の請求項5記載
の編織体の染色装置では、糸状体が編織装置に送り込ま
れる工程の前に、染色部にて、未染の糸状体が通過しな
がら染色部との相対的な動的工程中にて所定の染色が施
される。したがって、未染の糸状体は、染色されたのち
一連の工程により着色された編織体を編織する。
【0017】また、本発明の請求項6記載の編織体の染
色装置では、縦糸状体と横糸状体が編織装置に送り込ま
れる前に、第1と第2の染色部にて、縦糸状体と横糸状
体が通過しながらそれぞれの染色部との相対的な動的工
程中にて所定の染色が施されるとともに、それぞれの第
1および第2染色部の染色作業が制御装置で制御され
る。したがって、未染の縦糸状体と横糸状体は、制御装
置により所定する色を任意に選択されながら一連の工程
により染色図柄を有する編織体を編織するとともに、編
織される結果を照合しながらこれを例えばホストコンピ
ュータにフィードバックし、各染色部の染色作業が適正
に行なわれるよう修正を加えることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明すると、図1〜図9は本発明の糸状体,編織体の染
色方法および染色装置の実施例を示すもので、図1は本
発明による染色装置の制御システムを示す構成図、図2
は図柄を有する織物の平面図、図3は図2による織物の
縦糸の図柄部分の平面図、図4は図2による織物の横糸
の図柄部分の平面図、図5は染色部の一例として帯電制
御方式による概略を示す斜視図、図6は制御システムに
よらない染色部の構成図、図7は本発明をミシンに適用
した場合の実施例を示すミシンの正面図、図8は図7に
よる染色部を拡大分解して示す正面図、図9は図7によ
る染色部の糸通過部分を拡大した断面図である。
【0019】まず、糸状体(以下必要に応じて糸とい
う)を染色部に通過させながら所定色の染色を施す場合
の染色方法と染色装置の実施例について説明する。図7
は本染色方法および染色装置を縫製用ミシンに適用した
場合の実施例で、図中、1はミシンのアーム部、2はヘ
ッド部であり、アーム部1の基部上面には、任意の色に
染色することのできる例えば白色のカタン糸,ハブ糸,
綿糸などの糸4を巻いた糸巻3が設けられている。
【0020】また、5はアーム部1の中央部近傍上面に
取り付けられる着脱自在な染色部で、糸巻3の糸4はこ
の染色部5の中を通過しヘッド部2を経て縫製部6に導
かれるようになっている。そして、染色部5は、図8に
示すように、アーム部1に着脱可能に取り付けられる取
付基部7と、軸心部に染料を浸透させた例えばフェルト
のような柔軟性の染料含浸部8を覆う外装部9とからな
り、取付基部7の開口7aに外装部9から突き出した染
料含浸部8の先端突出部8aを挿入すると染色部5が構
成される。
【0021】取付基部7をアーム部1に着脱する構造に
ついては、特に図示しないがアーム部1に単数または複
数個の台を設けておき、この台に取付基部7を嵌着する
などの簡単で安定した構成にて取り付けるようにする。
また、取付基部7の開口7aの対向する周縁には、図8
に示すように一対の縦方向切込溝7bが形成され、染料
含浸部8の先端突出部8aには上記縦方向切込溝7bと
対応する横方向切込溝8bが形成されて、両切込溝7b
と8bが対応するようにして染料含浸部8の先端突出部
8aを取付基部7の開口7aに挿し込むと、図9に示す
ように糸4を通過させるための水平方向の貫通染色穴1
0が形成される。
【0022】これにより、所定色の染料を溶剤に分散し
たものを含浸させた例えばフェルトすなわち染料含浸部
8の横方向切込溝8bに糸4を通し、そして糸4が取付
基部7の縦方向切込溝7bに嵌まるようにして、染料含
浸部8の先端突出部8aを取付基部7の開口7aに挿し
込むと、糸4は貫通染色穴10に挿通されて染料含浸部
8を貫通する形態となり、縫製による糸4の進行に伴っ
て貫通染色穴10を通過する糸が所定の色に染色されて
送り出されるようになっている。
【0023】上記により、白糸を取り付けた状態で縫製
に用いられる糸の色を選択しようとするときは、所定す
る色の染料含浸部8をもつ染色部5をアーム部1に取り
付け、これに糸4を通すことにより所定の色に染色され
た糸4が縫製部6に送られて所定色の糸4で縫製が行な
われる。そして、縫製の途中で異なる色の糸4を必要と
するときは、それに合った染料含浸部8を有する染色部
5と取り替えることにより、糸4を取り替えることなく
連続した1本の糸で望む色の糸を送り出すことができ
る。
【0024】また、他に糸4の色を替える手段として
は、アーム部1に数種類の色の染色部5を予め設けてお
き、必要に応じて糸4を他の所望する色の染色部5に通
し替えることによりその目的を達成することができる。
なお、同じ色の染色部5を数段設けておき、これらを通
す工程を1段または数段に通し分けることにより、糸4
の特定部分に濃淡を染め分けることができ、また異なる
2種類の染色部5を通すことにより任意の混合色に染め
られた色の糸4を送り出すこともできる。
【0025】したがって、本染色方法および染色装置は
ミシンへの適用のみならず、刺繍機,編み機等に適用し
ても糸を変えることなく1本の糸4により色の変更が容
易且つ簡単に行なうことができ、便利である。なお、染
色部5を糸4の進行方向に対して前後方向に往復移動さ
せながら染色を行なわせることにより、染めむらの発生
を防止することも可能である。
【0026】本発明は、上記のように糸4が染色部5を
通過し進行する工程の中で、糸4と染色部5との相対的
な関係において糸4に染色を施すもので、1本の糸4の
特定する部分に連続して所望の染色を行ないながら、縫
製,編成,刺繍を行なうことができるもので、多品種少
量生産を必要とする上記製品の生産作業に甚だ有効であ
る。
【0027】つぎに、編織体(以下必要に応じて織物と
いう)すなわち、縦糸状体(以下必要に応じて縦糸とい
う)と横糸状体(以下必要に応じて横糸という)により
織成される柄模様をもつ織物を、縦糸と横糸に染色を施
しながら織り上げる場合の染色方法と染色装置の実施例
について説明する。図6は本実施例の染色方法および染
色装置の構成を示したもので、図6中、11は複数本か
らなる縦糸としての未染の縦原糸13を巻いた複数個の
縦原糸用糸巻部、15は縦原糸駆動部、17は縦糸染色
部、19は縦染糸駆動部であり、これらの各部11,1
5,17,19が順次配設されて、縦糸13の染色工程
が構成されている。
【0028】また、12は複数本からなる横糸としての
未染の横原糸14を巻いた複数個の横原糸用糸巻部、1
6は横原糸駆動部、18は横糸染色部、20は横染糸駆
動部であり、これらの各部12,16,18,20が順
次配設されて、横糸14の染色工程が構成されている。
縦原糸駆動部15と縦染糸駆動部19および横原糸駆動
部16と横染糸駆動部20は、図示しない同じ駆動源に
より駆動されるようになっている。
【0029】なお、図中、13aは染色された縦染糸、
14aは染色された横染糸を示し、21は必要に応じて
設置される縦染糸13aの染色状態を検視するための縦
染糸検視センサ、22は横染糸14aの染色状態を検視
するための横染糸検視センサを示している。また、各矢
印a,bは縦糸13および横糸14の進行方向を示し、
矢印cは織物25の織り上がり進行方向を示している。
【0030】そして、23は縦糸染色部17および横糸
染色部18の染色工程の後に連続して設けられる編織装
置で、縦染糸13aと横染糸14aを織り込んで柄模様
24を有する織物25を織成する織機部である。すなわ
ち、織機部23で織物25を織る前の工程において、縦
原糸13を染色する縦糸染色部17と、横原糸14を染
色する横糸染色部18とが並設されていて、縦原糸13
と横原糸14は縦糸染色部17と横糸染色部18にてそ
れぞれ所定の色に染色され、染色された縦染糸13aお
よび横染糸14aがともに織機部23に送られて織物に
織り上げられるもので、言い換えれば、縦糸と横糸が織
機部23に送り込まれる前の染色部を通過する動的な進
行工程において、それぞれに所定の染色が施されるよう
になっている。
【0031】この場合の染色部17,18において、原
糸を動かすか、染色部分を動かすかは任意であって、前
者は機械装置的に有利であり、後者は細密な染色表現を
得るのに有利であり、いずれにしても糸と染色部との相
対的な関係おいて糸が染色部を通過する工程中で染色が
行なわれるものである。また、染色部17,18につい
ては、ともに同じ色の染めを行なうものであってもよ
く、また異なる色の染めを行なうものであってもよい。
【0032】また、染色部17,18を図6では一つの
枠で図示しているが、これは複数の糸を1色に染めるだ
けでなく、複数の糸に異なる色・同じ色などを染め分け
るようにしてもよい。なおそして、染色部17,18
は、糸を染めるだけでなく、染めから乾燥までの工程を
含む広義の染色部であることは言うまでもない。
【0033】したがって、例えば複数の縦糸と横糸を同
じ色で染める場合には一色無地の織物が織り上がり、異
なる色で染める場合には織りの組織によって異なるが2
色での種々の織柄模様の織物を織ることができる。ま
た、縦横の複数の糸を1色に染めるだけでなく、複数の
糸に異なる色とか同じ色などを染め分けることにより、
緻密な織柄模様の織物を織成できる。
【0034】上記のように本発明では、縦原糸13と横
原糸14がそれぞれ染色部17,18を通過する相対的
な動的工程中で染色を施されて引き続き織機部23に送
られて織成されるので、一連の工程により原糸から種々
の織柄模様の織物を織り上げることができて生産工程を
簡易化してコストの低減に役立つとともに品種少量生産
を容易になし得る等の利点がある。
【0035】つづいて、編織体(織物)すなわち、縦糸
状体(縦糸)と横糸状体(横糸)により織成される複雑
な色彩模様を有する織物を、自動制御により縦糸と横糸
に数色の染色を施しながら織り上げる場合の染色方法と
染色装置の実施例について説明する。まず、染色装置B
について説明すると、図1において、11は複数本から
なる縦糸としての未染の縦原糸13を巻いた複数個の縦
原糸用糸巻部、15は縦原糸駆動部、17は縦糸染色
部、19は縦染糸駆動部、21は縦染糸13aの染色状
態を検視する縦染糸検視センサであり、これらの各部1
1,15,17,19,21が順次配設されて、縦糸1
3の染色工程が構成されている。
【0036】また、12は複数本からなる横糸としての
未染の横原糸14を巻いた複数個の横原糸用糸巻部、1
6は横原糸駆動部、18は横糸染色部、20は横染糸駆
動部、22は横染糸14aの染色状態を検視する横染糸
検視センサであり、これらの各部12,16,18,2
0,22が順次配設されて、横糸14の染色工程が構成
されている。
【0037】なお、縦原糸駆動部15と縦染糸駆動部1
9および横原糸駆動部16と横染糸駆動部20は、図示
しない駆動源により駆動されるようになっている。つぎ
に、織成装置Cについて説明すると、図中、23は縦糸
染色部17および横糸染色部18の染色工程の後に連続
して設けられ、縦染糸13aと横染糸14aを織り込ん
で色彩模様(仮にAとする)24を有する織物25を織
成する織機部であり、26は織物25の織り上がり模様
をチェックする織物検視カメラである。
【0038】なお、図中、矢印aおよびbは縦糸13お
よび横糸14の進行方向を示し、矢印cは織物25の織
り出される方向を示している。つぎに、制御装置Dにつ
いて説明すると、図中、31は本制御装置Dの主体をな
すホストコンピュータで、これに染色装置Bの縦原糸駆
動部15、横原糸駆動部16、縦糸染色部17,横糸染
色部18、縦染糸駆動部19、横染糸駆動部20、縦染
糸検視センサ21,横染糸検視センサ22および織成装
置Cの織機部23、ならびに織物検視カメラ26が接続
されている。
【0039】また、ホストコンピュータ31には、織物
25に織り出そうとする図柄すなわちデザインパターン
(A)24をカメラ32で写し、画像作成するディスプ
レー33が接続されている。さらに、ホストコンピュー
タ31には、併設して画像表示部34が設けられて、こ
れに外部通信回線35が接続されている。
【0040】そして、ホストコンピュータ31は、静止
形定周波定電圧電源装置(CVCF)36を経由して商
用電源37に接続されており、この回線の途中には非常
用予備電源38が接続されている。このホストコンピュ
ータ31は、データ変換機能,演算機能,フィードバッ
ク処理機能を有し、デザインパターン(A)24の映像
を受けて、これをデジタル信号に変えて染色装置Bへ制
御信号として送るとともに、両染糸検視センサ21,2
2のデータおよび織物検視カメラ26のデータがフィー
ドバックされるようになっている。
【0041】そこで、本制御装置Dの作動を説明する
と、所定のデザインパターン(A)24をカメラ32に
て写したディスプレー33上の画像を各色毎にホストコ
ンピュータ31のデータ変換部におけるCAD(コンピ
ュータ・エイデッド・デザイン)により、直線の系列と
してベクトルに分解(ベクトル表示)し、これに基づき
画面全体をデジタル表示(ラスタ表示)に変換する。
【0042】そして、このラスタ表示から、さらに縦糸
用原糸13と横糸用原糸14がどの部分に織り込まれ何
色であるかを特定させるため演算部のCPUで演算を行
ない、そのデータより作られたデジタル信号を縦糸染色
部17,横糸染色部18に制御信号として送り、また各
駆動部15,16,19,20を駆動して染色装置Bを
稼働させる。
【0043】また、縦糸用染糸駆動部19および横糸用
染糸駆動部20の各出口に設けた縦,横染糸センサ2
1,22の各検視データおよび織物25の織り上がり部
に設けた織物検視カメラ26の検視データを、ホストコ
ンピュータ31におけるフィードバック処理部のCPU
で演算通りに染色工程が進行しているかどうか照合補正
し、補正制御信号を染色装置Bへ送る。
【0044】このようにして、複数の縦原糸13は縦糸
染色部17を通過して図3に示すような適正に染色され
た縦染糸13aが織成装置Cに送られ、また複数の横原
糸14は横糸染色部18を通過して図4に示すような適
正に染色された横染糸14aが織成装置Cに送られ、こ
れが織り上げられて図2に示すようなデザインパターン
(A)24が正確に再現された彩色図柄を有する織物2
5が織り上がる。
【0045】なお、上記の縦,横糸染色部17,18に
おける染色手段については、先に述べたように染料を浸
透させたフェルト中に糸を通過させるか、染浴に糸を浸
漬通過させるなどの接触的塗布法によってもよいし、ま
た、染料を空気と共に霧状にして糸に吹きつけるか、染
料粒子を帯電させて糸に付着させるなどの非接触的塗布
法によってもよいが、自動制御による染色手段として
は、染料粒子の1個毎を帯電させて空中に飛ばし糸に付
着させる帯電方式によるものが制御性に優れ適当であ
る。
【0046】この染料帯電方式を簡単に説明すると、こ
れはインクジェットマーキング法(帯電制御式)のマー
キング原理を採用したインクジェットプリンター方式と
いわれるものを応用して行なう。この方式による染色装
置を縦糸染色部に例をとって説明すると、例えば図5に
示すように、多数のノズル41を有する1対の多ノズル
ヘッドユニット42,43が工程の前後に1組設けら
れ、その中間には通過する複数の原糸13(14)の向
きを変える整糸板47が設けられている。
【0047】そして、1組の多ノズルヘッドユニット4
2,43には、それぞれコンプレッサユニット44が連
結され、且つコンプレッサユニット44には染料輸液管
45および制御装置Dへの制御回線46が接続され、ノ
ズル41に染料が供給されるとともに、多ノズルヘッド
ユニット42,43に制御信号が送られる。さらに、図
示しないが染料輸液管45には染料を加圧してノズル4
1から噴射させる供給ポンプが設けられるとともに、糸
に付着されなかった染料粒子を回収するガターが設けら
れている。
【0048】したがって、液状染料はノズル41に設け
られた図示しない電歪素子の振動で粒子化され、且つ個
々の粒子は1対の多ノズルヘッドユニット42で帯電さ
れて原糸13に噴射付着されて原糸13に染色が行なわ
れる。このように前段の多ノズルヘッドユニット42で
染色された原糸13は、整糸板43を通過することによ
り向きを変えられて後段の多ノズルヘッドユニット43
で同様に染色される。
【0049】そして、糸の特定個所に指定の各色を染め
るには、各色の上記染色装置を備えるとともに、原糸の
頭尾や特定の個所にバーコード模様の標識を染め、原糸
各々の固有ID化により染色工程を管理するもので、し
かも、この方法では糸の4面から染料を付着できるし、
また付着しない染料を回収することができる。上述のと
おり、本発明は所定の図柄すなわちデザインパターン
(A)24をディスプレー33上に映し出し、そのデー
タに基づき染める色や長さを特定して原糸を染めてゆく
ため織り上がった織物25にディスプレー33上の図柄
を再現できる。
【0050】また、ホストコンピュータ31に解析させ
たデータと、染められてゆく染糸13aの染めの色合い
および図3に示す位置などを染色検視センサ21にてフ
ィードバックするとともに、実際に織り上がってゆく織
物の図柄,色合いなどを織物検視カメラ26にてフィー
ドバックし照合することにより、織物上に正確な図柄再
現をなし得るという利点がある。
【0051】しかも、この方法によれば、従来の捺染法
での表裏の染めの違いとか、織り込みの場合の裏面での
糸のつなぎ目の発生などがなく、繊細な色彩図柄を有す
る織物を糸に染色を施しながら織成する作業が一連の生
産工程で行えるようになり、多品種少量生産を求められ
る高級織物の工業的生産に貢献し得る利点がある。ま
た、日常衣料関係での生産面においても、表裏のないカ
ーテンとか、反対に表裏の異なるユニホームなどの生産
に活用できるものである。
【0052】さらに、外部通信回線35により外部から
のアクセスも可能であり、遠距離の生産工場への指示が
ダイレクトに行えるようになるのみならず、これを利用
すれば、将来ユーザーはメーカーの提供する商品を選択
するだけでなく、よりポジティブな立場でメーカーへの
発注が簡単にできるようになる可能性もある。そして、
メーカーとしてはフレキシビリティな生産ライン,製品
鮮度を保つスピード生産,生産の自動化,売れる分だけ
作る在庫ゼロ体制,新しい技術の生産基地など将来へ向
けての展望が期待できる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の糸状体の染色方法によれば、被染物としての糸状
体を染色する染色方法において、該糸状体を染色部に送
り込み、該糸状体が該染色部を通過する相対的な動的工
程中にて該糸状体に染色処理を施すようにしているの
で、これをミシン,刺繍機,編機などに適用して、糸を
替えることなく1本の糸に所望する色の染色をしながら
縫製,刺繍,編成できるという利点がある。
【0054】さらに、本発明の請求項2記載の編織体の
染色方法によれば、被染物としての編み物または織り物
からなる編織体を染色する染色方法において、該編織体
を編織する糸状体を編織装置に送り込む前の工程にて、
該糸状体を染色する染色部に通過させ、該糸状体が該染
色部を通過する相対的な動的工程中にて該糸状体に染色
処理を施すようにしているので、縦原糸と横原糸がそれ
ぞれ染色部を通過して染められながら織機部に送られる
一連の工程により原糸から織柄模様を有する織物を織り
上げることが容易にできるという利点がある。
【0055】また、本発明の請求項3記載の編織体の染
色方法によれば、被染物としての織り物からなる彩色図
柄を有する編織体を染色する染色方法において、該編織
体を編織する縦糸状体と横糸状体を編織装置に送り込む
前の工程にて、該縦糸状体と該横糸状体をそれぞれ所定
の色に染色する複数の染色部に通過させ、該縦糸状体と
該横糸状体が該複数の該染色部を通過する相対的な動的
工程中にて該縦糸状体と該横糸状体にそれぞれ所定色の
染色処理を施し、該編織体に所望する彩色図柄を表現さ
せるようにしているので、一連の工程により糸を染めな
がら所定の彩色図柄を有する織物を織り上げることが容
易にできるという利点がある。
【0056】そして、本発明の請求項4記載の糸状体の
染色装置によれば、被染物としての糸状体を染色する染
色装置において、該糸状体が送り込まれて通過する相対
的な動的工程中にて該糸状体に染色を施すようにした染
色部が着脱自在に備えられているので、所望する色の染
色部に取り替えることにより1本の糸の特定部分に所望
の色を染めながら縫製,刺繍,編成などを行ない得る染
色装置を容易に提供できる利点がある。
【0057】さらに、本発明の請求項5記載の編織体の
染色装置によれば、被染物としての編み物または織り物
からなる編織体を染色する染色装置において、該編織体
を編織する糸状体が編織装置に送り込まれる前の工程に
位置して、該糸状体が送り込まれて通過する相対的な動
的工程中にて該糸状体に所定の染色処理を施し、編織さ
れる該編織体を染色するようにした複数の染色部が備え
られているので、一連の工程により原糸を染めながら織
柄模様を有する織物を織り上げることのできる装置を提
供できるという利点がある。
【0058】また、本発明の請求項6記載の編織体の染
色装置によれば、被染物としての織り物からなる彩色図
柄を有する編織体を染色する染色装置において、該編織
体を編織する縦糸状体および横糸状体が編織装置に送り
込まれる前の工程に位置して、該縦糸状体と該横糸状体
がそれぞれ送り込まれて、該縦糸状体と該横糸状体のそ
れぞれが通過する相対的な動的工程中にて該縦糸状体と
該横糸状体にそれぞれ所定の染色処理を施し、編織され
る編織体に所望する彩色図柄を表現させるようにした第
1染色部と第2染色部が備えられるとともに、該第1染
色部と該第2染色部の染色工程を制御する制御装置が備
えられているので、一連の工程により縦糸と横糸に所定
の図柄を正確に織物に現出できるような染色を施しなが
ら彩色図柄を有する織物を自動制御により織り上げる装
置を提供し得て、多品種少量生産を必要する織物の自動
生産作業を可能にするという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による染色装置の制御システムを示す構
成図である。
【図2】図柄を有する織物の平面図である。
【図3】図2による織物の縦糸の図柄部分の平面図であ
る。
【図4】図2による織物の横糸の図柄部分の状態平面図
である。
【図5】染色部の一例としての帯電制御方式による概略
を示す斜視図である。
【図6】制御システムによらない染色部の構成図であ
る。
【図7】本発明をミシンに適用した場合の正面図であ
る。
【図8】図7による染色部を拡大分解して示す正面図で
ある。
【図9】図7による染色部の糸通過部分を拡大した断面
図である。
【符号の説明】
1 アーム部 2 ヘッド部 3 糸巻 4 糸 5 染色部 6 縫製部 7 取付基部 7a 開口 7b 縦方向切込溝 8 染料含浸部 8a 先端突出部 8b 横方向切込溝 9 外装部 10 貫通染色穴 11 縦原糸用糸巻部 12 横原糸用糸巻部 13 縦原糸 13a 縦染糸 14 横原糸 14a 横染糸 15 縦原糸駆動部 16 横原糸駆動部 17 縦糸染色部 18 横糸染色部 19 縦染糸駆動部 20 横染糸駆動部 21 縦染糸検視センサ 22 横染糸検視センサ 23 織機部 24 図柄模様(デザインパターンA) 25 織物 26 織物検視カメラ 31 ホストコンピュータ 32 カメラ 33 ディスプレー 34 画像表示部 35 外部通信回線 36 静止形定周波定電圧電源装置 37 商用電源 38 予備電源 41 ノズル 42,43 多ノズルヘッドユニット 44 コンプレッサユニット 45 染料輸液管 46 制御回線 47 整糸板 B 染色装置 C 織成装置 D 制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被染物としての糸状体を染色する染色方
    法において、該糸状体を染色部に送り込み、該糸状体が
    該染色部を通過する相対的な動的工程中にて該糸状体に
    染色処理を施すことを特徴とする、糸状体の染色方法。
  2. 【請求項2】 被染物としての編み物または織り物から
    なる編織体を染色する染色方法において、該編織体を編
    織する糸状体を編織装置に送り込む前の工程にて、該糸
    状体を染色する染色部に通過させ、該糸状体が該染色部
    を通過する相対的な動的工程中にて該糸状体に染色処理
    を施すことを特徴とする、編織体の染色方法。
  3. 【請求項3】 被染物としての織り物からなる彩色図柄
    を有する編織体を染色する染色方法において、該編織体
    を編織する縦糸状体と横糸状体を編織装置に送り込む前
    の工程にて、該縦糸状体と該横糸状体をそれぞれ所定の
    色に染色する複数の染色部に通過させ、該縦糸状体と該
    横糸状体が該複数の該染色部を通過する相対的な動的工
    程中にて該縦糸状体と該横糸状体にそれぞれ所定色の染
    色処理を施し、該編織体に所望する彩色図柄を表現させ
    ることを特徴とする、編織体の染色方法。
  4. 【請求項4】 被染物としての糸状体を染色する染色装
    置において、該糸状体が送り込まれて通過する相対的な
    動的工程中にて該糸状体に染色を施すようにした染色部
    が着脱自在に備えられていることを特徴とする、糸状体
    の染色装置。
  5. 【請求項5】 被染物としての編み物または織り物から
    なる編織体を染色する染色装置において、該編織体を編
    織する糸状体が編織装置に送り込まれる前の工程に位置
    して、該糸状体が送り込まれて通過する相対的な動的工
    程中にて該糸状体に所定の染色処理を施し、編織される
    該編織体を染色するようにした染色部が備えられている
    ことを特徴とする、編織体の染色装置。
  6. 【請求項6】 被染物としての織り物からなる彩色図柄
    を有する編織体を染色する染色装置において、該編織体
    を編織する縦糸状体および横糸状体が編織装置に送り込
    まれる前の工程に位置して、該縦糸状体と該横糸状体が
    それぞれ送り込まれて、該縦糸状体と該横糸状体のそれ
    ぞれが通過する相対的な動的工程中にて該縦糸状体と該
    横糸状体にそれぞれ所定の染色処理を施し、編織される
    編織体に所望する彩色図柄を表現させるようにした第1
    染色部と第2染色部が備えられるとともに、該第1染色
    部と該第2染色部の染色工程を制御する制御装置が備え
    られていることを特徴とする、編織体の染色装置。
JP6326011A 1994-12-27 1994-12-27 糸状体,編織体の染色方法および染色装置 Pending JPH08188973A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017166089A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 国立研究開発法人産業技術総合研究所 糸加工装置および糸加工方法
JP2019523835A (ja) * 2016-05-24 2019-08-29 トワイン ソリューションズ リミテッド スレッドまたはその一部を処理するためのシステム、マシン、および方法
JP2021535969A (ja) * 2018-09-15 2021-12-23 カラーリール グループ アーベー 糸のインライン処理のための処理ユニット
JP2021535968A (ja) * 2018-09-15 2021-12-23 カラーリール グループ アーベー 糸消費デバイスとともに使用するための1つまたは複数の糸のインライン処理のためのシステムおよび方法

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