JPH08189032A - アンカー装置 - Google Patents

アンカー装置

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JPH08189032A
JPH08189032A JP216695A JP216695A JPH08189032A JP H08189032 A JPH08189032 A JP H08189032A JP 216695 A JP216695 A JP 216695A JP 216695 A JP216695 A JP 216695A JP H08189032 A JPH08189032 A JP H08189032A
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Kenichi Oketani
憲一 桶谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工予定地が重機を持ち込めない地形であっ
ても容易に施工することができ、安全性にも優れた小規
模吊橋の索端末部の固定、および落石・雪崩防止堰や土
石流・流木防止堰等の安全設備に用いられるアンカー装
置を提供する。 【構成】 地盤に穿孔された孔中に硬化性を有する固定
剤を充填し、これに打ち込まれて固定されたアンカーボ
ルトと、このアンカーボルトの端部に地盤上で締結され
る基板と、この基板に支持された少なくとも1対の側板
と、これら側板の相互間に設けられたピンと、このピン
によって揺動可能に支持され、かつ、索の端末部が固定
されたソケットに螺合された調整ロッドと、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小規模吊橋の索端末部
の固定、および落石・雪崩防止堰や土石流・流木防止堰
等の安全設備に用いられるアンカー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】社団法人日本道路協会の小規模吊橋指針
によればその適用範囲は次のように決められている。 (イ)市町村道における支間200m以下の橋であるこ
と、(ロ)主として、歩行者及び自転車の用に供する橋
であること、(ハ)新設の橋であること、このように小
規模吊橋は長大橋などの大型構造物に比べて規制が緩め
られているが、吊橋はもともと安全係数を高く設定して
あるため施工上の不合理な点も少なからず残されてい
る。
【0003】従来の小規模吊橋用アンカーの施工におい
ては、地盤が強固な岩盤であっても主索及び耐風索用と
もにコンクリート基礎工事がなされている。例えば図8
に示すように、地盤2,3の強固な箇所をパワーショベ
ル等で掘削し、掘削スペースを型枠で取り囲み、これに
コンクリートを打設してコンクリートアンカーブロック
7,18を形成する。主索6用の大型アンカーブロック
7にはアンカーフレーム8の基部が埋設され、アンカー
フレーム8の埋設されない先端部には主索6の張力や長
さを調整するための調整ロッド42が設けられている。
この調整ロッド42には主索6の端末部が固定されたソ
ケット10が螺合連結されている。また、耐風索16用
の小型アンカーブロック18には調整ロッド等が埋設さ
れ、これに小型のソケット19が螺合連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小規模
吊橋の施工予定地にはパワーショベルのような重機を持
ち込めない狭い地形が多く、軽量小型の工具類を利用す
る手作業に依存するなど非能率的で危険かつ困難な作業
を強いられていた。
【0005】また、小規模吊橋の実際の設計施工にあた
っては種々の制限を受けることが多い。例えば、橋のサ
イドに道路が通っている場合は、主索用の大型アンカー
ブロック7を設置する場所を確保できないケースが生じ
たり、設置場所を確保することができたとしても建築限
界の問題で塔柱5の高さをさらに高くする必要があるな
ど不経済である。また、橋の設置場所が用地(民地)に
隣接している場合は、用地の買収に多額の予算が必要に
なるので不経済であり、用地の買収ができないケースも
生じる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、施工予定地が重機を持ち込めない地形であって
も容易に施工することができ、安全性にも優れた小規模
吊橋の索端末部の固定、および落石・雪崩防止堰や土石
流・流木防止堰等の安全設備に用いられるアンカー装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者は、小規模吊橋の
合理的な設計施工方法につき鋭意研究努力を傾け、熱心
に種々の検討を実際に重ねた結果、施工予定地が強固な
岩盤である場合にはコンクリートブロックの代用として
アンカーボルトで必要かつ十分な支持強度がえられると
いう知見を得た。さらに検討を重ねた結果、PC棒鋼あ
るいはPC撚線を入れたアースアンカー型式のものも考
えられるが、岩盤に穿孔するために喪散られるボーリン
グマシンは重機であり、現地に投入することができない
という知見を得た。そこで、発明者は手動の削岩機で岩
盤を穿孔し、これに特殊アンカーボルトを挿入埋設する
ことを検討し、この特殊アンカーボルトの上部構造物を
も考案するに至った。
【0008】本発明に係るアンカー装置は、地盤に穿孔
された孔中に硬化性を有する固定剤を充填し、これに打
ち込まれて固定されたアンカーボルトと、このアンカー
ボルトの端部に地盤上で締結される基板と、この基板に
支持された少なくとも1対の側板と、これら側板の相互
間に設けられたピンと、このピンによって揺動可能に支
持され、かつ、索の端末部が固定されたソケットに螺合
された調整ロッドと、を有することを特徴とする。
【0009】固定剤としてカプセル又はチューブ内に充
填された特殊セメントを用いることが望ましい。特殊セ
メントは水和硬化し、所望の強度が発現されるグラウト
のようなものを採用する。速硬性のものや緩硬性のもの
を用いることができる。また、固定剤として二液を混合
すると硬化する特殊な樹脂系薬剤を用いてもよい。
【0010】
【作用】本発明に係るアンカー装置は、例えば岩盤のよ
うな強固な地盤を選び、手動の削岩機で穿孔し、次いで
特殊セメントカプセル等に含水させ、これを岩盤の孔に
充填し、さらにアンカーボルトを挿入すると、セメント
等が凝固し、その後に上部構造物を設置する。上部構造
物の設置にあたっては、両岸の少なくとも一方側にピン
及び調整ロッド、間隔管、キャップを備えたアンカー金
物を設ける。このようなアンカー金物に索端末部の筒型
ソケットを取り付け、索にはたらく張力を調節する。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら本発明のア
ンカー装置を小規模吊橋に用いた場合の実施例について
説明する。図1に示すように、小規模吊橋の右岸側は狭
い面積の緩斜面2と急斜面3とに面しており、重機を持
ち込むことが不可能な地形である。緩斜面2には主索用
のアンカー装置40が設置され、急斜面3には耐風索用
のアンカー装置20が設置されている。主索6の端末部
は金属製の筒型ソケット10のなかに強固に鋳造固定さ
れている。ソケット10はアンカー装置40の調整ロッ
ド42に螺合連結されている。主索6は塔柱5の頂部を
経由して、吊橋の中央部ではゆるやかな懸垂線を描いて
いる。主索6にはほぼ等間隔に吊索11が設けられ、桁
13及び高欄14などからなる通行部が吊り下げ支持さ
れている。塔柱5の基部は基礎ブロック4のなかに埋設
されている。
【0012】通行部の縦桁、床板、高欄14は横桁13
及び横構の上にそれぞれ設けられ、多数の吊索11によ
って支持されている。主索6と吊索11は吊金具12に
よって締結されている。また、吊索11はターンバック
ルを介して横桁13の両端部近傍に連結され、横桁13
とともに通行部を支持している。なお、高欄14は支
柱、横材、高欄索を組み合わせたものである。横構は、
風荷重等を考慮して通行部のねじれや曲り等の変形を防
ぐために設けられ、また横桁13同士を連結補強する役
割をも有するものである。
【0013】図2に示すように、横桁13の斜め下方に
は耐風索16が設けられている。耐風索16は締結具1
7を介してほぼ等間隔に支索15に支持されている。な
お支索15は通行部の横桁13にターンバックルを介し
て締結されている。
【0014】耐風索16の両端部は金属製の筒型ソケッ
ト19のなかに強固に鋳造固定されている。ソケット1
9はアンカー装置20の調整ロッド22に螺合されてい
る。アンカー装置20は4本のアンカーボルト24によ
って固定されている。各アンカーボルト24は岩盤深く
打ち込まれており、特殊セメント又は薬剤によって強固
に岩盤に固着されている。
【0015】図3乃至図5に示すように、耐風索用アン
カー装置20の基板21は岩盤上に設置され、アンカー
ボルト24の上端部がナット29によって基板21にそ
れぞれ締結されている。基板21の上面には互いに向き
合う1対の側板27が溶接固定されている。各側板27
には孔が形成され、孔にピン26が挿通されている。ピ
ン26の両端はナット29で側板27に締めつけられて
いる。ピン26と側板27の孔との間のわずかな間隙を
覆うようにキャップ30がそれぞれ被せられている。
【0016】1対の調整ロッド22の連結部23には挿
通孔が形成され、各挿通孔にピン26が通されている。
これにより調整ロッド22は上下に揺動できるようにな
っている。一方、調整ロッド22の先端部には筒型ソケ
ット19が設けられている。筒型ソケット19の中央部
には耐風索16の末端部16aが埋設されている。筒型
ソケット19は例えば亜鉛系鋳造合金からなる。調整ロ
ッド22の先端部にはダブルナット29が設けられてい
る。
【0017】図6及び図7に示すように、主索用アンカ
ー装置40は8本のアンカーボルト44を備えている。
これらのアンカーボルト44は耐風索用アンカーボルト
24よりも太くかつ長い。また、調整ロッド42及びピ
ン46も耐風索用のものより大径である。さらに、基板
41、側板47、補強板48も耐風索用のものより厚く
かつ大サイズである。
【0018】次に、上記のアンカー装置を設置する場合
について説明する。岩盤のような強固な地盤を選び、岩
盤表面を平坦に削る。手動の削岩機で約1〜2mの深さ
に穿孔し、各孔に含水された特殊セメントカプセルをそ
れぞれ挿入充填する。カプセル充填後、アンカーボルト
を挿入し、所定時間経過後にこれが凝固すると、上部構
造物を設置する。上部構造物の設置にあたっては、両岸
の少なくとも一方側に本実施例のアンカー装置20,4
0を設置する。アンカー装置20,40に索端末部の筒
型ソケット10,19を取り付け、索6,16にはたら
く張力を調節する。このような施工はわずか数名の作業
者が手動削岩機と軽量小型のコンプレッサーを持ち込む
だけで可能である。
【0019】なお、上記実施例では小規模吊橋の索端末
部を固定する場合について説明したが、本発明に係るア
ンカー装置はこれのみに限られることなく、落石・雪崩
防止堰や土石流・流木防止堰等の安全設備にも用いるこ
とができる。
【0020】また、上記実施例では岩盤上に設置する場
合について説明したが、本発明に係るアンカー装置はこ
れのみに限られることなく、既設コンクリート部の上に
も設置することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、わずか数名の作業者が
手動削岩機と軽量小型のコンプレッサーを持ち込むだけ
で施工することができるので、重機を持ち込めないか又
は持ち込みにくい地形においても容易に施工することが
できる。このため、施工管理が比較的簡単になり、大幅
にコストを低減することができる。
【0022】また、本発明によれば、掘削作業やコンク
リート打設作業が不要になり、大規模な環境破壊を招く
ことなく施工することができるので、地球環境の保全に
おおいに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るアンカー装置を備えた小
規模吊橋を示す概要図。
【図2】耐風索用アンカーとしてのアンカー装置を示す
斜視図。
【図3】耐風索用アンカーとしてのアンカー装置を拡大
して示す斜視図。
【図4】耐風索用アンカーとしてのアンカー装置を示す
平面図。
【図5】耐風索用アンカーとしてのアンカー装置を示す
側面図。
【図6】主索用アンカーとしてのアンカー装置を示す斜
視図。
【図7】主索用アンカーとしてのアンカー装置を拡大し
て示す斜視図。
【図8】従来のアンカー装置を示す概要図。
【符号の説明】
10,19…ソケット 20,40…アンカー装置 21…基板 22…調整ロッド 24,44…アンカーボルト 26…ピン 27…側板 28…補強板 29…ボルト 30…キャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に穿孔された孔中に硬化性を有する固
    定剤を充填し、これに打ち込まれて固定されたアンカー
    ボルトと、 このアンカーボルトの端部に地盤上で締結される基板
    と、 この基板に支持された少なくとも1対の側板と、 これら側板の相互間に設けられたピンと、 このピンによって揺動可能に支持され、かつ、索の端末
    部が固定されたソケットに螺合された調整ロッドと、を
    有することを特徴とするアンカー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000257049A (ja) * 1999-03-12 2000-09-19 Hiroshi Suzuki 流下物捕捉構造
EP3613927A1 (en) * 2018-08-22 2020-02-26 Peikko Group Oy Attachment member, tower arrangement and method for obtaining tower arrangement
CN113585071A (zh) * 2021-07-27 2021-11-02 内蒙古东蒙工贸有限责任公司 一种具有抗震压力分散机构的锚索

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