JPH08190052A - 近距離合焦可能なズームレンズ - Google Patents
近距離合焦可能なズームレンズInfo
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- JPH08190052A JPH08190052A JP7019768A JP1976895A JPH08190052A JP H08190052 A JPH08190052 A JP H08190052A JP 7019768 A JP7019768 A JP 7019768A JP 1976895 A JP1976895 A JP 1976895A JP H08190052 A JPH08190052 A JP H08190052A
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高変倍化および高性能化を図りながら、鏡筒
構造の簡略化を図ることのできる小型の近距離合焦可能
なズームレンズを提供すること。 【構成】 本発明では、近距離物体への合焦に際して光
軸に沿って移動するフォーカシングレンズ群Gsと、前
記フォーカシングレンズ群Gsの物体側に隣接して配置
されたレンズ群Gaと、前記フォーカシングレンズ群G
sの像側に隣接して配置されたレンズ群Gbとを備え、
広角端から望遠端への変倍に際して、前記レンズ群Ga
と前記レンズ群Gbとは一体的に移動し、前記フォーカ
シングレンズ群Gsは前記レンズ群Gaおよび前記レン
ズ群Gbに対して相対的に移動し、前記レンズ群Gaお
よび前記レンズ群Gbのうち一方のレンズ群が正の焦点
距離を有し、他方のレンズ群が負の焦点距離を有し、前
記レンズ群Gaの焦点距離をfaとし、前記レンズ群G
bの焦点距離をfbとしたとき、 −0.6<(fa+fb)/(fa−fb)<0.4 の条件を満足する。
構造の簡略化を図ることのできる小型の近距離合焦可能
なズームレンズを提供すること。 【構成】 本発明では、近距離物体への合焦に際して光
軸に沿って移動するフォーカシングレンズ群Gsと、前
記フォーカシングレンズ群Gsの物体側に隣接して配置
されたレンズ群Gaと、前記フォーカシングレンズ群G
sの像側に隣接して配置されたレンズ群Gbとを備え、
広角端から望遠端への変倍に際して、前記レンズ群Ga
と前記レンズ群Gbとは一体的に移動し、前記フォーカ
シングレンズ群Gsは前記レンズ群Gaおよび前記レン
ズ群Gbに対して相対的に移動し、前記レンズ群Gaお
よび前記レンズ群Gbのうち一方のレンズ群が正の焦点
距離を有し、他方のレンズ群が負の焦点距離を有し、前
記レンズ群Gaの焦点距離をfaとし、前記レンズ群G
bの焦点距離をfbとしたとき、 −0.6<(fa+fb)/(fa−fb)<0.4 の条件を満足する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、近距離合焦可能なズー
ムレンズに関する。
ムレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ用の撮影レンズとして、ズ
ームレンズが主流となりつつある。特に、変倍比が2倍
を超えるような、いわゆる高変倍ズームレンズが一般的
になりつつある。また、鏡筒技術の向上により、3つ以
上の可動レンズ群により構成される、いわゆる多群ズー
ムレンズを用いて高変倍化を図ったズームレンズが増え
ている。
ームレンズが主流となりつつある。特に、変倍比が2倍
を超えるような、いわゆる高変倍ズームレンズが一般的
になりつつある。また、鏡筒技術の向上により、3つ以
上の可動レンズ群により構成される、いわゆる多群ズー
ムレンズを用いて高変倍化を図ったズームレンズが増え
ている。
【0003】少ない可動レンズ群で高変倍化を図ろうと
する場合、各レンズ群の変倍を担う割合が大きくなって
しまうため、変倍時に発生する諸収差の変動を抑えるこ
とができなくなってしまう。ところが、多群ズームレン
ズを用いて高変倍化を図ろうとする場合、可動レンズ群
の数が多いので各レンズ群の変倍を担う割合を小さくす
ることができる。したがって、高変倍化と高性能化との
両立を容易に達成することができる。
する場合、各レンズ群の変倍を担う割合が大きくなって
しまうため、変倍時に発生する諸収差の変動を抑えるこ
とができなくなってしまう。ところが、多群ズームレン
ズを用いて高変倍化を図ろうとする場合、可動レンズ群
の数が多いので各レンズ群の変倍を担う割合を小さくす
ることができる。したがって、高変倍化と高性能化との
両立を容易に達成することができる。
【0004】また、オートフォーカスが可能なカメラが
一般的になるにつれて、オートフォーカスに適した近距
離合焦方法に関して種々の提案がなされている。オート
フォーカス可能なカメラに好適のズームレンズに要求さ
れることは、近距離合焦時に可動のフォーカシングレ
ンズ群が小型であること、およびフォーカシングレン
ズ群のフォーカシングに際する仕事量(移動量×重量)
が小さいことである。
一般的になるにつれて、オートフォーカスに適した近距
離合焦方法に関して種々の提案がなされている。オート
フォーカス可能なカメラに好適のズームレンズに要求さ
れることは、近距離合焦時に可動のフォーカシングレ
ンズ群が小型であること、およびフォーカシングレン
ズ群のフォーカシングに際する仕事量(移動量×重量)
が小さいことである。
【0005】従来から、ズームレンズの近距離合焦方法
として、レンズ系を構成するレンズ群のうち一部のレン
ズ群を移動させて近距離合焦を行うものが主流であり、
次の3つの方式が知られている。 (A)1群繰り出し方式 (B)インナーフォーカス(IF)方式 (C)リアフォーカス(RF)方式
として、レンズ系を構成するレンズ群のうち一部のレン
ズ群を移動させて近距離合焦を行うものが主流であり、
次の3つの方式が知られている。 (A)1群繰り出し方式 (B)インナーフォーカス(IF)方式 (C)リアフォーカス(RF)方式
【0006】(A)の1群繰り出し方式は、4群アフォ
ーカルズームレンズに適用された場合、各撮影距離に対
する繰り出し量が広角端から望遠端まで一定となるとい
う特徴がある。しかしながら、第1レンズ群は像面から
最も離れて配置されるためレンズ径が大きく、フォーカ
シングレンズ群としてはあまり適していない。また、カ
メラ本体の小型化および軽量化が進むにつれて、小型化
および軽量化を図ったズームレンズに関しても、種々の
提案がなされている。
ーカルズームレンズに適用された場合、各撮影距離に対
する繰り出し量が広角端から望遠端まで一定となるとい
う特徴がある。しかしながら、第1レンズ群は像面から
最も離れて配置されるためレンズ径が大きく、フォーカ
シングレンズ群としてはあまり適していない。また、カ
メラ本体の小型化および軽量化が進むにつれて、小型化
および軽量化を図ったズームレンズに関しても、種々の
提案がなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多群ズ
ームレンズでは、前述のように鏡筒構造の複雑化を招き
易いため低コスト化が困難であり、高変倍化と高性能化
との両立を図りながら鏡筒構造の簡略化を図ることが困
難であった。また、インナーフォーカス方式やリアフォ
ーカス方式で近距離合焦を行うズームレンズの場合、フ
ォーカシングレンズ群の近距離合焦時の移動量が大きい
と、フォーカシングレンズ群の移動するスペースを確保
するためにレンズ系が大型化してしまうという不都合が
あった。
ームレンズでは、前述のように鏡筒構造の複雑化を招き
易いため低コスト化が困難であり、高変倍化と高性能化
との両立を図りながら鏡筒構造の簡略化を図ることが困
難であった。また、インナーフォーカス方式やリアフォ
ーカス方式で近距離合焦を行うズームレンズの場合、フ
ォーカシングレンズ群の近距離合焦時の移動量が大きい
と、フォーカシングレンズ群の移動するスペースを確保
するためにレンズ系が大型化してしまうという不都合が
あった。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、高変倍化および高性能化を図りながら、鏡筒
構造の簡略化を図ることのできる小型の近距離合焦可能
なズームレンズを提供することを目的とする。
のであり、高変倍化および高性能化を図りながら、鏡筒
構造の簡略化を図ることのできる小型の近距離合焦可能
なズームレンズを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、近距離物体への合焦に際して光
軸に沿って移動するフォーカシングレンズ群Gsと、前
記フォーカシングレンズ群Gsの物体側に隣接して配置
されたレンズ群Gaと、前記フォーカシングレンズ群G
sの像側に隣接して配置されたレンズ群Gbとを備え、
広角端から望遠端への変倍に際して、前記レンズ群Ga
と前記レンズ群Gbとは一体的に移動し、前記フォーカ
シングレンズ群Gsは前記レンズ群Gaおよび前記レン
ズ群Gbに対して相対的に移動し、前記レンズ群Gaお
よび前記レンズ群Gbのうち一方のレンズ群が正の焦点
距離を有し、他方のレンズ群が負の焦点距離を有し、前
記レンズ群Gaの焦点距離をfaとし、前記レンズ群G
bの焦点距離をfbとしたとき、 −0.6<(fa+fb)/(fa−fb)<0.4 の条件を満足することを特徴とする近距離合焦可能なズ
ームレンズを提供する。
に、本発明においては、近距離物体への合焦に際して光
軸に沿って移動するフォーカシングレンズ群Gsと、前
記フォーカシングレンズ群Gsの物体側に隣接して配置
されたレンズ群Gaと、前記フォーカシングレンズ群G
sの像側に隣接して配置されたレンズ群Gbとを備え、
広角端から望遠端への変倍に際して、前記レンズ群Ga
と前記レンズ群Gbとは一体的に移動し、前記フォーカ
シングレンズ群Gsは前記レンズ群Gaおよび前記レン
ズ群Gbに対して相対的に移動し、前記レンズ群Gaお
よび前記レンズ群Gbのうち一方のレンズ群が正の焦点
距離を有し、他方のレンズ群が負の焦点距離を有し、前
記レンズ群Gaの焦点距離をfaとし、前記レンズ群G
bの焦点距離をfbとしたとき、 −0.6<(fa+fb)/(fa−fb)<0.4 の条件を満足することを特徴とする近距離合焦可能なズ
ームレンズを提供する。
【0010】本発明の好ましい態様によれば、前記フォ
ーカシングレンズ群Gsの広角端における使用倍率βsw
は、 (βsw−βsw-1)-2<0.65 の条件を満足する。
ーカシングレンズ群Gsの広角端における使用倍率βsw
は、 (βsw−βsw-1)-2<0.65 の条件を満足する。
【0011】
【作用】まず、カメラの一般的なオートフォーカスの方
法に関して説明する。一般的なオートフォーカスの方法
では、被写体位置に関する情報あるいは像面位置のディ
フォーカス量に関する情報に基づいて演算手段により算
出された移動量だけ、駆動手段によりフォーカシングレ
ンズ群を移動させて被写体への合焦を行う。フォーカシ
ングレンズ群の駆動方法としては、機械的なカム軌道に
沿って移動させる方法や、電気的出力に基づいて移動さ
せる方法(電子カム)が知られている。
法に関して説明する。一般的なオートフォーカスの方法
では、被写体位置に関する情報あるいは像面位置のディ
フォーカス量に関する情報に基づいて演算手段により算
出された移動量だけ、駆動手段によりフォーカシングレ
ンズ群を移動させて被写体への合焦を行う。フォーカシ
ングレンズ群の駆動方法としては、機械的なカム軌道に
沿って移動させる方法や、電気的出力に基づいて移動さ
せる方法(電子カム)が知られている。
【0012】前述のインナーフォーカス(IF)方式
や、リアフォーカス(RF)方式を用いて合焦を行うズ
ームレンズでは、フォーカシングレンズ群の使用倍率が
変倍時に変化する。したがって、ある撮影距離に対する
フォーカシング移動量は、フォーカシングレンズ群の使
用倍率の変化に伴って変化してしまう。このため、フォ
ーカシングレンズ群を機械的なカム軌道に沿って移動さ
せる方法の場合、フォーカシングレンズ群の移動を制御
することが難しくなってしまう。したがって、電子カム
を用いてフォーカシングレンズ群を駆動する方法の方
が、インナーフォーカス(IF)方式やリアフォーカス
(RF)方式による合焦に適している。
や、リアフォーカス(RF)方式を用いて合焦を行うズ
ームレンズでは、フォーカシングレンズ群の使用倍率が
変倍時に変化する。したがって、ある撮影距離に対する
フォーカシング移動量は、フォーカシングレンズ群の使
用倍率の変化に伴って変化してしまう。このため、フォ
ーカシングレンズ群を機械的なカム軌道に沿って移動さ
せる方法の場合、フォーカシングレンズ群の移動を制御
することが難しくなってしまう。したがって、電子カム
を用いてフォーカシングレンズ群を駆動する方法の方
が、インナーフォーカス(IF)方式やリアフォーカス
(RF)方式による合焦に適している。
【0013】図1は、フォーカシングレンズ群前後のレ
ンズ鏡筒構成を示す断面図で、レンズ系の光軸を通るよ
うに切った図である。図1において、フォーカシングレ
ンズ群Gsの物体側(図中左側)に隣接してレンズ群G
aが配置され、フォーカシングレンズ群Gsの像側(図
中右側)に隣接してレンズ群Gbが配置されている。な
お、フォーカシングレンズ群Gsは、レンズ室F内に保
持され、フォーカシングレンズ群駆動部材Cによって駆
動される。一方、レンズ群Gaはレンズ室A内に、レン
ズ群Gbはレンズ室B内にそれぞれ保持されている。
ンズ鏡筒構成を示す断面図で、レンズ系の光軸を通るよ
うに切った図である。図1において、フォーカシングレ
ンズ群Gsの物体側(図中左側)に隣接してレンズ群G
aが配置され、フォーカシングレンズ群Gsの像側(図
中右側)に隣接してレンズ群Gbが配置されている。な
お、フォーカシングレンズ群Gsは、レンズ室F内に保
持され、フォーカシングレンズ群駆動部材Cによって駆
動される。一方、レンズ群Gaはレンズ室A内に、レン
ズ群Gbはレンズ室B内にそれぞれ保持されている。
【0014】次に、レンズ群Ga乃至レンズ群Gbが変
倍に寄与する様子について、薄肉レンズ系を用いて説明
する。なお、以下の説明では、レンズ群Gaが負屈折力
を、レンズ群Gsが正屈折力を、レンズ群Gbが正屈折
力をそれぞれ有するものとする。図2は、広角端から望
遠端への変倍時におけるレンズ群Gaに対するレンズ群
Gsおよびレンズ群Gbの相対的な配置を示している。
倍に寄与する様子について、薄肉レンズ系を用いて説明
する。なお、以下の説明では、レンズ群Gaが負屈折力
を、レンズ群Gsが正屈折力を、レンズ群Gbが正屈折
力をそれぞれ有するものとする。図2は、広角端から望
遠端への変倍時におけるレンズ群Gaに対するレンズ群
Gsおよびレンズ群Gbの相対的な配置を示している。
【0015】図2は、広角端(W)および望遠端(T)
におけるレンズ群Ga乃至レンズ群Gbの主点位置の関
係を示している。図示のように、広角端ではレンズ群G
sとレンズ群Gbとが一体化しており、望遠端ではレン
ズ群Gaとレンズ群Gsとが一体化している。また、広
角端から望遠端への変倍に際して、レンズ群Gaとレン
ズ群Gbとは一体的に移動している。
におけるレンズ群Ga乃至レンズ群Gbの主点位置の関
係を示している。図示のように、広角端ではレンズ群G
sとレンズ群Gbとが一体化しており、望遠端ではレン
ズ群Gaとレンズ群Gsとが一体化している。また、広
角端から望遠端への変倍に際して、レンズ群Gaとレン
ズ群Gbとは一体的に移動している。
【0016】レンズ群Gaの屈折力をφaとし、フォー
カシングレンズ群Gsの屈折力をφfとし、レンズ群G
bの屈折力をφbとし、レンズ群Gaとレンズ群Gbと
の主点間隔をdとすると、広角端におけるレンズ群Ga
乃至レンズ群Gbの合成屈折力φwは、次の式(a)で
表される。 φw=φa+(φf+φb)−φa・(φf+φb)・d (a)
カシングレンズ群Gsの屈折力をφfとし、レンズ群G
bの屈折力をφbとし、レンズ群Gaとレンズ群Gbと
の主点間隔をdとすると、広角端におけるレンズ群Ga
乃至レンズ群Gbの合成屈折力φwは、次の式(a)で
表される。 φw=φa+(φf+φb)−φa・(φf+φb)・d (a)
【0017】一方、望遠端におけるレンズ群Ga乃至レ
ンズ群Gbの合成屈折力φtは、次の式(b)で表され
る。 φt=(φa+φf)+φb−(φa+φf)・φb・d (b) なお、φf>0であるから、次の式(c)乃至(e)で
示す関係が成立する。
ンズ群Gbの合成屈折力φtは、次の式(b)で表され
る。 φt=(φa+φf)+φb−(φa+φf)・φb・d (b) なお、φf>0であるから、次の式(c)乃至(e)で
示す関係が成立する。
【0018】
【数1】 |φa|>|φa+φf| (c) φb<(φf+φb) (d) φt−φw={−(φa+φf)・φb +φa・(φf+φb)}・d (e)
【0019】式(c)乃至(e)は、φtに対してφw
が正に大きいことを示しており、レンズ群Ga乃至レン
ズ群Gbが変倍に寄与していることを示している。但
し、フォーカシングレンズ群Gsの屈折力φfが負であ
る場合、広角端から望遠端への変倍時のフォーカシング
レンズ群Gsの移動方向を逆にすることにより、以上の
説明と同様にレンズ群Ga乃至レンズ群Gbが変倍に寄
与することを説明することができる。また、レンズ群G
aが正屈折力を、レンズ群Gbが負屈折力を有する場合
には、光線の入射する方向を逆向きにとることにより、
同様の議論を行うことができる。
が正に大きいことを示しており、レンズ群Ga乃至レン
ズ群Gbが変倍に寄与していることを示している。但
し、フォーカシングレンズ群Gsの屈折力φfが負であ
る場合、広角端から望遠端への変倍時のフォーカシング
レンズ群Gsの移動方向を逆にすることにより、以上の
説明と同様にレンズ群Ga乃至レンズ群Gbが変倍に寄
与することを説明することができる。また、レンズ群G
aが正屈折力を、レンズ群Gbが負屈折力を有する場合
には、光線の入射する方向を逆向きにとることにより、
同様の議論を行うことができる。
【0020】次に、フォーカシングを行う際のレンズ群
Gsのフォーカシング移動量を小さくするための条件に
関して述べる。被写体の位置が遠距離から近距離に移動
するとき、レンズ群Gbに対する最も物体側に配置され
た第1レンズ群G1乃至フォーカシングレンズ群Gsに
よる物点の位置が一定となるように、フォーカシングレ
ンズ群Gsを移動させれことにより近距離物体に対する
フォーカシングを行うことができる。このときのレンズ
群Gsのフォーカシング移動量Δを小さくするための条
件について、図3に示す薄肉レンズ系を用いて説明す
る。
Gsのフォーカシング移動量を小さくするための条件に
関して述べる。被写体の位置が遠距離から近距離に移動
するとき、レンズ群Gbに対する最も物体側に配置され
た第1レンズ群G1乃至フォーカシングレンズ群Gsに
よる物点の位置が一定となるように、フォーカシングレ
ンズ群Gsを移動させれことにより近距離物体に対する
フォーカシングを行うことができる。このときのレンズ
群Gsのフォーカシング移動量Δを小さくするための条
件について、図3に示す薄肉レンズ系を用いて説明す
る。
【0021】図3において、Fは無限遠合焦状態におけ
るフォーカシングレンズ群Gsの位置を、F’は近距離
合焦状態におけるフォーカシングレンズ群Gsの位置を
それぞれ示している。そして、Aは無限遠合焦状態にお
けるフォーカシングレンズ群Gsに対する物点の位置
(即ち、第1レンズ群G1乃至レンズ群Gaによる像の
位置)を、Bはフォーカシングレンズ群Gsによる像点
の位置(即ち、レンズ群Gbに対する物点の位置)をそ
れぞれ示している。また、A’は近距離合焦状態におけ
るフォーカシングレンズ群Gsに対する物点の位置を示
している。図示のように、物体位置が無限遠から近距離
に移動すると、レンズ群Gbに対する物点の位置Bが所
定位置を維持するように、フォーカシングレンズ群Gs
がΔだけ光軸に沿って移動することにより近距離合焦が
行われる。
るフォーカシングレンズ群Gsの位置を、F’は近距離
合焦状態におけるフォーカシングレンズ群Gsの位置を
それぞれ示している。そして、Aは無限遠合焦状態にお
けるフォーカシングレンズ群Gsに対する物点の位置
(即ち、第1レンズ群G1乃至レンズ群Gaによる像の
位置)を、Bはフォーカシングレンズ群Gsによる像点
の位置(即ち、レンズ群Gbに対する物点の位置)をそ
れぞれ示している。また、A’は近距離合焦状態におけ
るフォーカシングレンズ群Gsに対する物点の位置を示
している。図示のように、物体位置が無限遠から近距離
に移動すると、レンズ群Gbに対する物点の位置Bが所
定位置を維持するように、フォーカシングレンズ群Gs
がΔだけ光軸に沿って移動することにより近距離合焦が
行われる。
【0022】上述のように、フォーカシングレンズ群G
sに対する物点の位置がδだけ移動するとき、レンズ群
Gbに対する物点の位置Bを一定にするために、フォー
カシングレンズ群GsをΔだけ移動させるものとする。
この場合、レンズ群Gsの結像倍率をβfとすると、フ
ォーカシングレンズ群Gsの移動量Δは、次の数式
(f)で与えられる。 Δ=〔βf2 /(βf2 −1)〕・δ (f)
sに対する物点の位置がδだけ移動するとき、レンズ群
Gbに対する物点の位置Bを一定にするために、フォー
カシングレンズ群GsをΔだけ移動させるものとする。
この場合、レンズ群Gsの結像倍率をβfとすると、フ
ォーカシングレンズ群Gsの移動量Δは、次の数式
(f)で与えられる。 Δ=〔βf2 /(βf2 −1)〕・δ (f)
【0023】(f)式において、k=βf2 /(βf2
−1)とすると、kの値はβf2 の値に依存して次の式
(g)および(h)で表すようになる。 1≦k (βf2 >1) (g) 0>k (βf2 <1) (h)
−1)とすると、kの値はβf2 の値に依存して次の式
(g)および(h)で表すようになる。 1≦k (βf2 >1) (g) 0>k (βf2 <1) (h)
【0024】したがって、フォーカシングレンズ群Gs
の移動量Δの大きさを小さくするには、(g)の場合に
はkをできるだけ1に近づける、すなわち1/βfを0
に近づけることが必要であり、(h)の場合には、kを
できるだけ0に近づける、すなわちβfを0に近づける
ことが必要である。本発明においては、βfを適切な値
にすることにより、フォーカシングレンズ群Gsの移動
量を小さくしている。
の移動量Δの大きさを小さくするには、(g)の場合に
はkをできるだけ1に近づける、すなわち1/βfを0
に近づけることが必要であり、(h)の場合には、kを
できるだけ0に近づける、すなわちβfを0に近づける
ことが必要である。本発明においては、βfを適切な値
にすることにより、フォーカシングレンズ群Gsの移動
量を小さくしている。
【0025】本発明による近距離合焦可能なズームレン
ズは、以上のような技術的背景に基づいてなされたもの
である。すなわち、本発明のズームレンズでは、フォー
カシングレンズ群Gsと、フォーカシングレンズ群Gs
の物体側に隣接して配置されたレンズ群Gaと、フォー
カシングレンズ群Gsの像側に隣接して配置されたレン
ズ群Gbとを有し、変倍に際して、レンズ群Gaとレン
ズ群Gbとが一体的に移動し、レンズ群Gsがレンズ群
Gaおよびレンズ群Gbに対して相対的に移動し、さら
に後述の条件式を満足することにより、本発明の課題を
解決している。
ズは、以上のような技術的背景に基づいてなされたもの
である。すなわち、本発明のズームレンズでは、フォー
カシングレンズ群Gsと、フォーカシングレンズ群Gs
の物体側に隣接して配置されたレンズ群Gaと、フォー
カシングレンズ群Gsの像側に隣接して配置されたレン
ズ群Gbとを有し、変倍に際して、レンズ群Gaとレン
ズ群Gbとが一体的に移動し、レンズ群Gsがレンズ群
Gaおよびレンズ群Gbに対して相対的に移動し、さら
に後述の条件式を満足することにより、本発明の課題を
解決している。
【0026】以下、本発明の各条件式について説明す
る。本発明のズームレンズでは、次の条件式(1)を満
足する。 −0.6<(fa+fb)/(fa−fb)<0.4 (1) ここで、 fa:レンズ群Gaの焦点距離 fb:レンズ群Gbの焦点距離
る。本発明のズームレンズでは、次の条件式(1)を満
足する。 −0.6<(fa+fb)/(fa−fb)<0.4 (1) ここで、 fa:レンズ群Gaの焦点距離 fb:レンズ群Gbの焦点距離
【0027】条件式(1)は、レンズ群Gaの焦点距離
とレンズ群Gbの焦点距離とのバランスを図るための条
件式である。条件式(1)の上限値を上回る場合あるい
は下限値を下回る場合、レンズ群Gaの焦点距離または
レンズ群Gbの焦点距離の大きさが大きくなりすぎる。
このため、レンズ群Gaおよびレンズ群Gbのうち焦点
距離の大きさが大きくなりすぎたレンズ群の変倍に寄与
する割合が小さくなってしまう。その結果、変倍を担う
割合の均等化を図ることができず、所望の変倍比を得よ
うとすると変倍時に発生する諸収差の変動が大きくなっ
てしまう。
とレンズ群Gbの焦点距離とのバランスを図るための条
件式である。条件式(1)の上限値を上回る場合あるい
は下限値を下回る場合、レンズ群Gaの焦点距離または
レンズ群Gbの焦点距離の大きさが大きくなりすぎる。
このため、レンズ群Gaおよびレンズ群Gbのうち焦点
距離の大きさが大きくなりすぎたレンズ群の変倍に寄与
する割合が小さくなってしまう。その結果、変倍を担う
割合の均等化を図ることができず、所望の変倍比を得よ
うとすると変倍時に発生する諸収差の変動が大きくなっ
てしまう。
【0028】また、本発明においては、レンズ群Gsの
フォーカシング移動量をさらに小さくするために、以下
の条件式(2)を満足することが望ましい。 (βsw−βsw-1)-2<0.65 (2) ここで、 βsw:広角端におけるフォーカシングレンズ群Gsの使
用倍率
フォーカシング移動量をさらに小さくするために、以下
の条件式(2)を満足することが望ましい。 (βsw−βsw-1)-2<0.65 (2) ここで、 βsw:広角端におけるフォーカシングレンズ群Gsの使
用倍率
【0029】条件式(2)は、広角端におけるフォーカ
シングレンズ群Gsの使用倍率を規定する条件式であ
る。前述したように、レンズ群Gsのフォーカシング移
動量Δは式(f)で表され、kを小さくすることにより
レンズ群Gsのフォーカシング移動量Δを小さくするこ
とができる。
シングレンズ群Gsの使用倍率を規定する条件式であ
る。前述したように、レンズ群Gsのフォーカシング移
動量Δは式(f)で表され、kを小さくすることにより
レンズ群Gsのフォーカシング移動量Δを小さくするこ
とができる。
【0030】なお、条件式(2)は、変形することによ
り(k/βsw)2 と表される。すなわち、条件式(2)
では、kとβswとの比を2乗することにより、kの大き
さを小さくすることでレンズ群Gsのフォーカシング移
動量Δを小さくする本発明の特徴を強調している。従っ
て、条件式(2)の上限値を上回った場合、レンズ群G
aのフォーカシング移動量が大きくなりすぎてしまうた
め、好ましくない。
り(k/βsw)2 と表される。すなわち、条件式(2)
では、kとβswとの比を2乗することにより、kの大き
さを小さくすることでレンズ群Gsのフォーカシング移
動量Δを小さくする本発明の特徴を強調している。従っ
て、条件式(2)の上限値を上回った場合、レンズ群G
aのフォーカシング移動量が大きくなりすぎてしまうた
め、好ましくない。
【0031】また、広角端から望遠端への変倍に際する
レンズ群Gsのレンズ群Gaに対する相対的移動量を小
さくするとともに、レンズ群Ga乃至レンズ群Gbにお
いてさらに変倍を負担させるためには、以下の条件式
(3)を満足することが望ましい。 0.8<|fs|/fg<5 (3) ここで、 fs:フォーカシングレンズ群Gsの焦点距離 fg:レンズ群Ga乃至レンズ群Gbの広角端における
合成焦点距離
レンズ群Gsのレンズ群Gaに対する相対的移動量を小
さくするとともに、レンズ群Ga乃至レンズ群Gbにお
いてさらに変倍を負担させるためには、以下の条件式
(3)を満足することが望ましい。 0.8<|fs|/fg<5 (3) ここで、 fs:フォーカシングレンズ群Gsの焦点距離 fg:レンズ群Ga乃至レンズ群Gbの広角端における
合成焦点距離
【0032】条件式(3)は、フォーカシングレンズ群
Gsの焦点距離を規定する条件式である。本発明におい
ては、鏡筒構造の簡略化を図るために、変倍時における
フォーカシングレンズ群Gsのレンズ群Gaに対する相
対移動と、フォーカシングレンズ群Gsのフォーカシン
グ移動とが、1つの駆動手段により行われることが望ま
しい。したがって、前述したように、フォーカシングレ
ンズ群Gsには、フォーカシング移動量を小さくするこ
とが要求される。そして、フォーカシング時だけでなく
変倍時にもフォーカシングレンズ群Gsを同じ駆動手段
で移動させようとする場合、変倍時におけるレンズ群G
sの移動量を小さくすることも要求される。
Gsの焦点距離を規定する条件式である。本発明におい
ては、鏡筒構造の簡略化を図るために、変倍時における
フォーカシングレンズ群Gsのレンズ群Gaに対する相
対移動と、フォーカシングレンズ群Gsのフォーカシン
グ移動とが、1つの駆動手段により行われることが望ま
しい。したがって、前述したように、フォーカシングレ
ンズ群Gsには、フォーカシング移動量を小さくするこ
とが要求される。そして、フォーカシング時だけでなく
変倍時にもフォーカシングレンズ群Gsを同じ駆動手段
で移動させようとする場合、変倍時におけるレンズ群G
sの移動量を小さくすることも要求される。
【0033】ところで、レンズ群Ga乃至レンズ群Gb
の広角端における合成屈折力をφwとし、望遠端におけ
る合成屈折力をφtとするとき、屈折力の比φt/φw
が大きいほど、レンズ群Ga乃至レンズ群Gbが変倍に
寄与していることになる。上述の式(a)および(b)
より屈折力の比φt/φwは、次の式(i)で表され
る。 φt/φw=(α−φa・φf・d)/(α−φb・φf・d) (i) ただし、式(i)におけるαは、次の式(j)で表され
る。 α=φa+φb+φf−φa・φb・d (j)
の広角端における合成屈折力をφwとし、望遠端におけ
る合成屈折力をφtとするとき、屈折力の比φt/φw
が大きいほど、レンズ群Ga乃至レンズ群Gbが変倍に
寄与していることになる。上述の式(a)および(b)
より屈折力の比φt/φwは、次の式(i)で表され
る。 φt/φw=(α−φa・φf・d)/(α−φb・φf・d) (i) ただし、式(i)におけるαは、次の式(j)で表され
る。 α=φa+φb+φf−φa・φb・d (j)
【0034】なお、本発明においては、レンズ群Gaの
屈折力φaとレンズ群Gbの屈折力φbとが互いに異な
る符号を有する。このため、|φf・d|が大きいほど
屈折力の比φt/φwが大きくなる。すなわち、レンズ
群Ga乃至レンズ群Gbの変倍を担う割合が大きくな
る。従って、フォーカシングレンズ群Gsの変倍時にお
ける移動量を小さく抑えながら、レンズ群Ga乃至レン
ズ群Gbを変倍に寄与させるには、フォーカシングレン
ズ群Gsの屈折力を強くする必要がある。
屈折力φaとレンズ群Gbの屈折力φbとが互いに異な
る符号を有する。このため、|φf・d|が大きいほど
屈折力の比φt/φwが大きくなる。すなわち、レンズ
群Ga乃至レンズ群Gbの変倍を担う割合が大きくな
る。従って、フォーカシングレンズ群Gsの変倍時にお
ける移動量を小さく抑えながら、レンズ群Ga乃至レン
ズ群Gbを変倍に寄与させるには、フォーカシングレン
ズ群Gsの屈折力を強くする必要がある。
【0035】ところが、フォーカシングレンズ群Gsの
屈折力を強くしすぎると、フォーカシングレンズ群Gs
において発生する収差量が大きくなり、少ない構成レン
ズ枚数で良好な結像性能を得ることができなくなってし
まう。また、良好な結像性能を得るために構成レンズ枚
数を多くすると、フォーカシングレンズ群Gsの重量が
大きくなり、フォーカシングレンズ群に適さなくなって
しまう。したがって、フォーカシングレンズ群Gsの焦
点距離を適切な値にすることが望ましい。
屈折力を強くしすぎると、フォーカシングレンズ群Gs
において発生する収差量が大きくなり、少ない構成レン
ズ枚数で良好な結像性能を得ることができなくなってし
まう。また、良好な結像性能を得るために構成レンズ枚
数を多くすると、フォーカシングレンズ群Gsの重量が
大きくなり、フォーカシングレンズ群に適さなくなって
しまう。したがって、フォーカシングレンズ群Gsの焦
点距離を適切な値にすることが望ましい。
【0036】条件式(3)の上限値を上回った場合、レ
ンズ群Ga乃至レンズ群Gbでの変倍を担う割合が小さ
くなってしまう。その結果、所望の変倍比を得ようとす
ると、他のレンズ群の変倍を担う割合が大きくなりすぎ
て、変倍時における諸収差の変動を抑えることができな
くなる。逆に、条件式(3)の下限値を下回った場合、
フォーカシングレンズ群Gsにおいて変倍時に発生する
諸収差の変動を良好に抑えることができなくなる。
ンズ群Ga乃至レンズ群Gbでの変倍を担う割合が小さ
くなってしまう。その結果、所望の変倍比を得ようとす
ると、他のレンズ群の変倍を担う割合が大きくなりすぎ
て、変倍時における諸収差の変動を抑えることができな
くなる。逆に、条件式(3)の下限値を下回った場合、
フォーカシングレンズ群Gsにおいて変倍時に発生する
諸収差の変動を良好に抑えることができなくなる。
【0037】ところで、従来から、レンズシャッター式
のカメラでは、撮影レンズ系とは別の光学系により三角
測距の原理を用いて物体位置を検出し、検出した物体位
置に応じてフォーカシングレンズ群を駆動するというオ
ートフォーカスの方法が主流である。そして、フォーカ
シングレンズ群の駆動には電子カムが使われている。し
たがって、前述のように、本発明による近距離合焦可能
なズームレンズを、レンズシャッター式のカメラに組み
込むことにより、特に本発明の特徴が発揮される。
のカメラでは、撮影レンズ系とは別の光学系により三角
測距の原理を用いて物体位置を検出し、検出した物体位
置に応じてフォーカシングレンズ群を駆動するというオ
ートフォーカスの方法が主流である。そして、フォーカ
シングレンズ群の駆動には電子カムが使われている。し
たがって、前述のように、本発明による近距離合焦可能
なズームレンズを、レンズシャッター式のカメラに組み
込むことにより、特に本発明の特徴が発揮される。
【0038】レンズシャッター式のカメラでは、バック
フォーカスに制約がないため、最も像面寄りに負レンズ
群を配置して、レンズ全長の短縮化を図ったレンズ系が
主流である。特に、広角端におけるバックフォーカスを
短くして最も像面寄りの負レンズ群を通過する軸外光束
を光軸から離し、画角の変化に伴うコマ収差の変動の補
正を容易にして広角化を図っている。ただし、広角端に
おけるバックフォーカスを極端に短くしすぎると、最も
像側のレンズ面上のゴミがフィルム面に写り込むという
問題が生じる。また、最も像面寄りの負レンズ群を通過
する軸外光束が光軸から離れすぎてレンズ径が大型化し
てしまう。このため、広角端におけるバックフォーカス
を適切な値にすることが望ましい。
フォーカスに制約がないため、最も像面寄りに負レンズ
群を配置して、レンズ全長の短縮化を図ったレンズ系が
主流である。特に、広角端におけるバックフォーカスを
短くして最も像面寄りの負レンズ群を通過する軸外光束
を光軸から離し、画角の変化に伴うコマ収差の変動の補
正を容易にして広角化を図っている。ただし、広角端に
おけるバックフォーカスを極端に短くしすぎると、最も
像側のレンズ面上のゴミがフィルム面に写り込むという
問題が生じる。また、最も像面寄りの負レンズ群を通過
する軸外光束が光軸から離れすぎてレンズ径が大型化し
てしまう。このため、広角端におけるバックフォーカス
を適切な値にすることが望ましい。
【0039】従って、本発明においては、レンズシャッ
ター式のカメラに本発明の近距離合焦可能なズームレン
ズを適用する場合、最も像面寄りに負レンズ群を配置し
て、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。 0.15<Bfw/fw<0.6 (4) ここで、 Bfw:広角端におけるバックフォーカス fw :広角端におけるレンズ系全体の焦点距離
ター式のカメラに本発明の近距離合焦可能なズームレン
ズを適用する場合、最も像面寄りに負レンズ群を配置し
て、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。 0.15<Bfw/fw<0.6 (4) ここで、 Bfw:広角端におけるバックフォーカス fw :広角端におけるレンズ系全体の焦点距離
【0040】条件式(4)は、広角端におけるバックフ
ォーカスを規定する条件式である。条件式(4)の上限
値を上回った場合、レンズ全長の短縮化を図ることがで
きず、レンズ系が大型化してしまう。逆に、条件式
(4)の下限値を下回った場合、最も像側に配置される
負レンズ群を通過する軸外光束が光軸から離れすぎてし
まう。その結果、所定の周辺光量を得ようとすると、後
玉有効径が大型化してしまう。さらに高性能化および高
変倍化を図るには、条件式(4)の下限値を0.2とす
るか、あるいは上限値を0.45とすることが望まし
い。
ォーカスを規定する条件式である。条件式(4)の上限
値を上回った場合、レンズ全長の短縮化を図ることがで
きず、レンズ系が大型化してしまう。逆に、条件式
(4)の下限値を下回った場合、最も像側に配置される
負レンズ群を通過する軸外光束が光軸から離れすぎてし
まう。その結果、所定の周辺光量を得ようとすると、後
玉有効径が大型化してしまう。さらに高性能化および高
変倍化を図るには、条件式(4)の下限値を0.2とす
るか、あるいは上限値を0.45とすることが望まし
い。
【0041】本発明においては、鏡筒構造の簡略化およ
び高変倍化を図るために、レンズ群Ga乃至レンズ群G
bは、変倍中常に正の合成屈折力を有し、フォーカシン
グレンズ群Gsは正の焦点距離を有することが望まし
い。また、レンズ径の小型化を図るために、フォーカシ
ングレンズ群Gsに隣接して、あるいはレンズ群Gaま
たはレンズ群Gbに隣接して、開口絞りが配置されてい
ることが望ましい。このように、レンズ系の中央部に開
口絞りを配置することにより、レンズ系の小型化を図る
ことができる。
び高変倍化を図るために、レンズ群Ga乃至レンズ群G
bは、変倍中常に正の合成屈折力を有し、フォーカシン
グレンズ群Gsは正の焦点距離を有することが望まし
い。また、レンズ径の小型化を図るために、フォーカシ
ングレンズ群Gsに隣接して、あるいはレンズ群Gaま
たはレンズ群Gbに隣接して、開口絞りが配置されてい
ることが望ましい。このように、レンズ系の中央部に開
口絞りを配置することにより、レンズ系の小型化を図る
ことができる。
【0042】さらに、本発明においては、ズームレンズ
を構成するレンズ群のうち1つのレンズ群の一部または
全体、あるいは複数のレンズ群を光軸とほぼ直交する方
向に移動させて像シフトさせることが可能である。その
際、像シフト時に発生する収差の辺号を極力抑えて、像
シフト時にも良好な結像性能を得ることが可能である。
を構成するレンズ群のうち1つのレンズ群の一部または
全体、あるいは複数のレンズ群を光軸とほぼ直交する方
向に移動させて像シフトさせることが可能である。その
際、像シフト時に発生する収差の辺号を極力抑えて、像
シフト時にも良好な結像性能を得ることが可能である。
【0043】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。 〔実施例1〕図4は、本発明の第1実施例にかかるズー
ムレンズの屈折力配置図である。図4のズームレンズ
は、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、
正屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折力の第3レンズ
群G3と、負屈折力の第4レンズ群G4と、負屈折力の
第5レンズ群G5とを備え、広角端(W)から望遠端
(T)への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レン
ズ群G2との間隔は減少し、第2レンズ群G2と第3レ
ンズ群G3との間隔は増大し、第3レンズ群G3と第4
レンズ群G4との間隔は減少し、第4レンズ群G4と第
5レンズ群G5との間隔は減少するように、各レンズ群
が物体側に移動する。
いて説明する。 〔実施例1〕図4は、本発明の第1実施例にかかるズー
ムレンズの屈折力配置図である。図4のズームレンズ
は、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、
正屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折力の第3レンズ
群G3と、負屈折力の第4レンズ群G4と、負屈折力の
第5レンズ群G5とを備え、広角端(W)から望遠端
(T)への変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レン
ズ群G2との間隔は減少し、第2レンズ群G2と第3レ
ンズ群G3との間隔は増大し、第3レンズ群G3と第4
レンズ群G4との間隔は減少し、第4レンズ群G4と第
5レンズ群G5との間隔は減少するように、各レンズ群
が物体側に移動する。
【0044】図5は、本発明の第1実施例にかかるズー
ムレンズのレンズ構成を示す図である。図5のズームレ
ンズは、物体側から順に、両凹レンズL11、および物
体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12からなる
第1レンズ群G1と、両凸レンズと物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズとの接合正レンズL2からなる第
2レンズ群G2と、物体側に凸面を向けた正メニスカス
レンズL31、両凹レンズL32、および両凸レンズL
33からなる第3レンズ群G3と、両凹レンズL4から
なる第4レンズ群G4と、物体側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズL51、および物体側に凹面を向けた負メ
ニスカスレンズL52からなる第5レンズ群G5とから
構成されている。
ムレンズのレンズ構成を示す図である。図5のズームレ
ンズは、物体側から順に、両凹レンズL11、および物
体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12からなる
第1レンズ群G1と、両凸レンズと物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズとの接合正レンズL2からなる第
2レンズ群G2と、物体側に凸面を向けた正メニスカス
レンズL31、両凹レンズL32、および両凸レンズL
33からなる第3レンズ群G3と、両凹レンズL4から
なる第4レンズ群G4と、物体側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズL51、および物体側に凹面を向けた負メ
ニスカスレンズL52からなる第5レンズ群G5とから
構成されている。
【0045】なお、第3レンズ群G3と第4レンズ群G
4との間には開口絞りSが配置され、第2レンズ群G2
と第3レンズ群G3との間には固定絞りS’が配置され
ている。図5は、広角端における各レンズ群の位置関係
を示しており、望遠端への変倍時には図4に矢印で示す
ズーム軌道に沿って光軸上を移動する。なお、広角端か
ら望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2と第4レ
ンズ群G4とが一体的に移動する。また、第3レンズ群
G3を光軸に沿って移動させることにより、近距離物体
へのフォーカシングを行う。
4との間には開口絞りSが配置され、第2レンズ群G2
と第3レンズ群G3との間には固定絞りS’が配置され
ている。図5は、広角端における各レンズ群の位置関係
を示しており、望遠端への変倍時には図4に矢印で示す
ズーム軌道に沿って光軸上を移動する。なお、広角端か
ら望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2と第4レ
ンズ群G4とが一体的に移動する。また、第3レンズ群
G3を光軸に沿って移動させることにより、近距離物体
へのフォーカシングを行う。
【0046】次の表(1)に、本発明の実施例1の諸元
の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォー
カスを表す。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿
った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッ
ベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値
を示している。口径比は、無限遠合焦状態の場合にはF
ナンバー(FNO)で、近距離合焦状態の場合には物体側
開口数(NA)でそれぞれ定義される。
の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォー
カスを表す。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿
った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッ
ベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値
を示している。口径比は、無限遠合焦状態の場合にはF
ナンバー(FNO)で、近距離合焦状態の場合には物体側
開口数(NA)でそれぞれ定義される。
【0047】非球面の形状は、光軸に垂直な方向の高さ
をy、高さyにおける光軸方向の変位量をS(y)、基
準の曲率半径(頂点曲率半径)をR、円錐係数をk、n
次の非球面係数をCn としたとき、以下の数式(k)で
表される。
をy、高さyにおける光軸方向の変位量をS(y)、基
準の曲率半径(頂点曲率半径)をR、円錐係数をk、n
次の非球面係数をCn としたとき、以下の数式(k)で
表される。
【数2】 S(y)=(y2 /R)/〔1+(1−k・y2 /R2 )1/2 〕 +C2 ・y2 +C4 ・y4 +C6 ・y6 +C8 ・y8 +C10・y10+・・・ (k) また、非球面の近軸曲率半径rは、次の数式(m)で定
義される。 r=1/(2・C2 +1/R) (m) 各実施例の諸元表中の非球面には、面番号の右側に*印
を付している
義される。 r=1/(2・C2 +1/R) (m) 各実施例の諸元表中の非球面には、面番号の右側に*印
を付している
【0048】
【表1】 f=28.96 〜44.85 〜80.60mm FNO=3.29〜4.38〜6.80 2ω=74.82 〜51.01 〜29.59 ゜ 面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率 1 -124.4490 1.408 43.35 1.84042 2 20.2060 3.712 3 24.4369 3.840 25.50 1.80458 4 57.3825 (d4= 可変) 5 28.1052 5.248 57.03 1.62280 6 -25.5686 1.024 23.01 1.86074 7 -42.6517 (d7= 可変) 8 ∞ 0.000 (固定絞りS’) 9 13.9771 2.944 57.53 1.67025 10 327.2562 0.512 11 -85.7362 1.024 43.35 1.84042 12 14.3631 0.896 13* 30.9573 4.864 60.64 1.63011 14 -41.5855 (d14=可変) 15 ∞ 2.816 (開口絞りS) 16 -213.9843 1.152 49.45 1.77279 17 39.4519 (d17=可変) 18 -793.4605 3.328 36.98 1.61293 19 -21.9941 2.560 20 -12.9057 1.280 49.45 1.77279 21 -32.0379 (Bf) (非球面データ) k C2 C4 13面 1.0000 0.0000 -3.04756×10-6 C6 C8 C10 1.56802×10-7 -2.21107×10-9 2.10253×10-11 (変倍における可変間隔) f 28.9587 44.8513 80.5989 d4 19.6515 9.7382 1.2800 d7 1.6640 2.0480 2.4320 d14 1.4080 1.0240 0.6400 d17 8.2689 4.7129 2.4320 Bf 12.2343 26.1863 52.3914 (第3レンズ群G3のフォーカシング移動量Δ) 焦点距離 f 28.9587 44.8513 80.5989 撮影倍率−1/30倍時のΔ 0.4873 0.4833 0.4271 撮影距離1m時のΔ 0.4555 0.7035 1.1444 (ただし、フォーカシング移動量Δの符号は、物体側への移動を正とする) (条件対応値) f1= -37.8266 f2= +31.1479 f3= +61.6240 f4= -43.0190 f5=-175.6836 fg= +25.2979 βsw= 0.529 (1)(fa+fb)/(fa−fb)=−0.160 (2)(βsw−βsw-1)-2 = 0.540 (3)|fs|/fg = 2.436 (4)Bfw/fw = 0.422
【0049】図6乃至図14は実施例1のd線(λ=5
87.6nm)に対する諸収差図である。図6は広角端
(最短焦点距離状態)での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図7は中間焦点距離状態での無限遠合焦状
態における諸収差図であり、図8は望遠端(最長焦点距
離状態)での無限遠合焦状態における諸収差図である。
また、図9は広角端での撮影倍率−1/30の合焦状態
における諸収差図であり、図10は中間焦点距離状態で
の撮影倍率−1/30の合焦状態における諸収差図であ
り、図11は望遠端での撮影倍率−1/30の合焦状態
における諸収差図である。さらに、図12は広角端での
撮影距離1mにおける諸収差図であり、図13は中間焦
点距離状態での撮影距離1mにおける諸収差図であり、
図14は望遠端での撮影距離1mにおける諸収差図であ
る。
87.6nm)に対する諸収差図である。図6は広角端
(最短焦点距離状態)での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図7は中間焦点距離状態での無限遠合焦状
態における諸収差図であり、図8は望遠端(最長焦点距
離状態)での無限遠合焦状態における諸収差図である。
また、図9は広角端での撮影倍率−1/30の合焦状態
における諸収差図であり、図10は中間焦点距離状態で
の撮影倍率−1/30の合焦状態における諸収差図であ
り、図11は望遠端での撮影倍率−1/30の合焦状態
における諸収差図である。さらに、図12は広角端での
撮影距離1mにおける諸収差図であり、図13は中間焦
点距離状態での撮影距離1mにおける諸収差図であり、
図14は望遠端での撮影距離1mにおける諸収差図であ
る。
【0050】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、Aは各像高に対する画角
を、Hは各像高に対する物体高をそれぞれ示している。
また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像
面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さ
らに、球面収差を示す収差図において破線はサインコン
ディション(正弦条件)を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、各焦点距離状態において
無限遠合焦状態から近距離合焦状態に亘り諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
NAは開口数を、Yは像高を、Aは各像高に対する画角
を、Hは各像高に対する物体高をそれぞれ示している。
また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像
面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さ
らに、球面収差を示す収差図において破線はサインコン
ディション(正弦条件)を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、各焦点距離状態において
無限遠合焦状態から近距離合焦状態に亘り諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
【0051】〔実施例2〕図15は、本発明の第2実施
例にかかるズームレンズの屈折力配置図である。図15
のズームレンズは、物体側から順に、正屈折力の第1レ
ンズ群G1と、負屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折
力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズ群G4
と、負屈折力の第5レンズ群G5とを備え、広角端
(W)から望遠端(T)への変倍に際して、第1レンズ
群G1と第2レンズ群G2との間隔は増大し、第2レン
ズ群G2と第3レンズ群G3との間隔は減少し、第3レ
ンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔は増大し、第4
レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔は減少するよ
うに、各レンズ群が物体側に移動する。
例にかかるズームレンズの屈折力配置図である。図15
のズームレンズは、物体側から順に、正屈折力の第1レ
ンズ群G1と、負屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折
力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズ群G4
と、負屈折力の第5レンズ群G5とを備え、広角端
(W)から望遠端(T)への変倍に際して、第1レンズ
群G1と第2レンズ群G2との間隔は増大し、第2レン
ズ群G2と第3レンズ群G3との間隔は減少し、第3レ
ンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔は増大し、第4
レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔は減少するよ
うに、各レンズ群が物体側に移動する。
【0052】図16は、本発明の第2実施例にかかるズ
ームレンズのレンズ構成を示す図である。図16のズー
ムレンズは、物体側から順に、両凸レンズと物体側に凹
面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズL1か
らなる第1レンズ群G1と、両凹レンズL21、両凸レ
ンズL22、および物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズL23からなる第2レンズ群G2と、両凸レンズ
L3からなる第3レンズ群G3と、物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズL41、および両凸レンズと物体
側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズ
L42からなる第4レンズ群G4と、物体側に凹面を向
けた正メニスカスレンズL51、物体側に凹面を向けた
負メニスカスレンズL52、および物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズL53からなる第5レンズ群G5
とから構成されている。
ームレンズのレンズ構成を示す図である。図16のズー
ムレンズは、物体側から順に、両凸レンズと物体側に凹
面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズL1か
らなる第1レンズ群G1と、両凹レンズL21、両凸レ
ンズL22、および物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズL23からなる第2レンズ群G2と、両凸レンズ
L3からなる第3レンズ群G3と、物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズL41、および両凸レンズと物体
側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズ
L42からなる第4レンズ群G4と、物体側に凹面を向
けた正メニスカスレンズL51、物体側に凹面を向けた
負メニスカスレンズL52、および物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズL53からなる第5レンズ群G5
とから構成されている。
【0053】なお、第3レンズ群G3と第4レンズ群G
4との間には開口絞りSが配置されている。図16は、
広角端における各レンズ群の位置関係を示しており、望
遠端への変倍時には図15に矢印で示すズーム軌道に沿
って光軸上を移動する。なお、広角端から望遠端への変
倍に際して、第2レンズ群G2と第4レンズ群G4とが
一体的に移動する。また、第3レンズ群G3を光軸に沿
って移動させることにより、近距離物体へのフォーカシ
ングを行う。
4との間には開口絞りSが配置されている。図16は、
広角端における各レンズ群の位置関係を示しており、望
遠端への変倍時には図15に矢印で示すズーム軌道に沿
って光軸上を移動する。なお、広角端から望遠端への変
倍に際して、第2レンズ群G2と第4レンズ群G4とが
一体的に移動する。また、第3レンズ群G3を光軸に沿
って移動させることにより、近距離物体へのフォーカシ
ングを行う。
【0054】次の表(2)に、本発明の実施例2の諸元
の値を掲げる。表(2)において、fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォー
カスを表す。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿
った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッ
ベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値
を示している。口径比は、無限遠合焦状態の場合にはF
ナンバー(FNO)で、近距離合焦状態の場合には物体側
開口数(NA)でそれぞれ定義される。
の値を掲げる。表(2)において、fは焦点距離を、F
NOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォー
カスを表す。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿
った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッ
ベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値
を示している。口径比は、無限遠合焦状態の場合にはF
ナンバー(FNO)で、近距離合焦状態の場合には物体側
開口数(NA)でそれぞれ定義される。
【0055】
【表2】 f=39.08 〜75.57 〜154.36mm FNO=3.90〜6.22〜10.04 2ω=58.96 〜30.97 〜15.56 ゜ 面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率 1 73.9153 4.048 70.41 1.48749 2 -41.6790 1.392 23.01 1.86074 3 -63.9760 (d3= 可変) 4 -45.4062 1.139 45.37 1.79668 5 22.0493 0.886 6 18.6251 3.163 25.80 1.78472 7 -1821.6338 1.012 8 -19.2500 1.139 45.37 1.79668 9 -76.9025 (d9= 可変) 10 286.9010 2.151 64.10 1.51680 11 -20.7474 (d11=可変) 12 ∞ 2.277 (開口絞りS) 13* -44.8063 1.265 30.24 1.58518 14 -63.1809 0.380 15 25.2665 5.060 70.41 1.48749 16 -15.9045 1.265 23.01 1.86074 17 -24.9542 (d17=可変) 18 -62.6021 3.163 25.50 1.80458 19 -23.2612 0.253 20 -76.7389 1.265 45.37 1.79668 21 -3485.2922 4.301 22 -15.1395 1.518 49.45 1.77279 23 -626.9579 (Bf) (非球面データ) k C2 C4 13面 1.0000 0.0000 -2.09410×10-5 C6 C8 C10 -3.98120×10-8 -1.59550×10-9 9.57460×10-12 (変倍における可変間隔) f 39.0812 75.5687 154.3565 d3 2.1497 12.6428 25.1795 d9 4.4376 2.4494 1.2640 d11 4.1590 6.1472 7.3326 d17 17.9465 10.0271 2.9123 Bf 9.1422 30.9642 70.6673 (第3レンズ群G3のフォーカシング移動量Δ) 焦点距離 f 39.0812 75.5687 154.3565 撮影倍率−1/30倍時のΔ 1.0495 0.7881 0.6907 (ただし、フォーカシング移動量Δの符号は、物体側への移動を正とする) (条件対応値) f1=+90.6177 f2=-23.6390 f3=+37.5278 f4=+37.6813 f5=-28.2563 fg=+31.4034 βsw= -9.931 (1)(fa+fb)/(fa−fb)=−0.229 (2)(βsw−βsw-1)-2 = 0.010 (3)|fs|/fg = 1.195 (4)Bfw/fw = 0.234
【0056】図17乃至図22は実施例2のd線(λ=
587.6nm)に対する諸収差図である。図17は広
角端での無限遠合焦状態における諸収差図であり、図1
8は中間焦点距離状態での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図19は望遠端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。また、図20は広角端での撮影倍率
−1/30の合焦状態における諸収差図であり、図21
は中間焦点距離状態での撮影倍率−1/30の合焦状態
における諸収差図であり、図21は望遠端での撮影倍率
−1/30の合焦状態における諸収差図である。
587.6nm)に対する諸収差図である。図17は広
角端での無限遠合焦状態における諸収差図であり、図1
8は中間焦点距離状態での無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図19は望遠端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。また、図20は広角端での撮影倍率
−1/30の合焦状態における諸収差図であり、図21
は中間焦点距離状態での撮影倍率−1/30の合焦状態
における諸収差図であり、図21は望遠端での撮影倍率
−1/30の合焦状態における諸収差図である。
【0057】各収差図において、FNOはFナンバーを、
NAは開口数を、Yは像高を、Aは各像高に対する画角
を、Hは各像高に対する物体高をそれぞれ示している。
また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像
面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さ
らに、球面収差を示す収差図において破線はサインコン
ディション(正弦条件)を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、各焦点距離状態において
無限遠合焦状態から近距離合焦状態に亘り諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
NAは開口数を、Yは像高を、Aは各像高に対する画角
を、Hは各像高に対する物体高をそれぞれ示している。
また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像
面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さ
らに、球面収差を示す収差図において破線はサインコン
ディション(正弦条件)を示している。各収差図から明
らかなように、本実施例では、各焦点距離状態において
無限遠合焦状態から近距離合焦状態に亘り諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
【0058】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、高変倍
化および高性能化を図りながら、鏡筒構造の簡略化を図
ることのできる小型の近距離合焦可能なズームレンズを
実現することができる。
化および高性能化を図りながら、鏡筒構造の簡略化を図
ることのできる小型の近距離合焦可能なズームレンズを
実現することができる。
【図1】フォーカシングレンズ群前後のレンズ鏡筒構成
を示す断面図で、レンズ系の光軸を通るように切った図
である。
を示す断面図で、レンズ系の光軸を通るように切った図
である。
【図2】広角端から望遠端への変倍時におけるレンズ群
Gaに対するレンズ群Gsおよびレンズ群Gbの相対的
な配置を示す図である。
Gaに対するレンズ群Gsおよびレンズ群Gbの相対的
な配置を示す図である。
【図3】近距離物体への合焦を行う際の条件について薄
肉レンズ系で説明する図である。
肉レンズ系で説明する図である。
【図4】本発明の第1実施例にかかるズームレンズの屈
折力配置図である。
折力配置図である。
【図5】本発明の第1実施例にかかるズームレンズのレ
ンズ構成を示す図である。
ンズ構成を示す図である。
【図6】実施例1の広角端での無限遠合焦状態における
諸収差図である。
諸収差図である。
【図7】実施例1の中間焦点距離状態での無限遠合焦状
態における諸収差図である。
態における諸収差図である。
【図8】実施例1の望遠端での無限遠合焦状態における
諸収差図である。
諸収差図である。
【図9】実施例1の広角端での撮影倍率−1/30の合
焦状態における諸収差図である。
焦状態における諸収差図である。
【図10】実施例1の中間焦点距離状態での撮影倍率−
1/30の合焦状態における諸収差図である。
1/30の合焦状態における諸収差図である。
【図11】実施例1の望遠端での撮影倍率−1/30の
合焦状態における諸収差図である。
合焦状態における諸収差図である。
【図12】実施例1の広角端での撮影距離1mにおける
諸収差図である。
諸収差図である。
【図13】実施例1の中間焦点距離状態での撮影距離1
mにおける諸収差図である。差図である。
mにおける諸収差図である。差図である。
【図14】実施例1の望遠端での撮影距離1mにおける
諸収差図である。
諸収差図である。
【図15】本発明の第2実施例にかかるズームレンズの
屈折力配置図である。
屈折力配置図である。
【図16】本発明の第2実施例にかかるズームレンズの
レンズ構成を示す図である。
レンズ構成を示す図である。
【図17】実施例2の広角端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。
る諸収差図である。
【図18】実施例2の中間焦点距離状態での無限遠合焦
状態における諸収差図である。
状態における諸収差図である。
【図19】実施例2の望遠端での無限遠合焦状態におけ
る諸収差図である。
る諸収差図である。
【図20】実施例2の広角端での撮影倍率−1/30の
合焦状態における諸収差図である。
合焦状態における諸収差図である。
【図21】実施例2の中間焦点距離状態での撮影倍率−
1/30の合焦状態における諸収差図である。
1/30の合焦状態における諸収差図である。
【図22】実施例2の望遠端での撮影倍率−1/30の
合焦状態における諸収差図である。
合焦状態における諸収差図である。
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群 G5 第5レンズ群 S 開口絞り
Claims (6)
- 【請求項1】 近距離物体への合焦に際して光軸に沿っ
て移動するフォーカシングレンズ群Gsと、 前記フォーカシングレンズ群Gsの物体側に隣接して配
置されたレンズ群Gaと、 前記フォーカシングレンズ群Gsの像側に隣接して配置
されたレンズ群Gbとを備え、 広角端から望遠端への変倍に際して、前記レンズ群Ga
と前記レンズ群Gbとは一体的に移動し、前記フォーカ
シングレンズ群Gsは前記レンズ群Gaおよび前記レン
ズ群Gbに対して相対的に移動し、 前記レンズ群Gaおよび前記レンズ群Gbのうち一方の
レンズ群が正の焦点距離を有し、他方のレンズ群が負の
焦点距離を有し、 前記レンズ群Gaの焦点距離をfaとし、前記レンズ群
Gbの焦点距離をfbとしたとき、 −0.6<(fa+fb)/(fa−fb)<0.4 の条件を満足することを特徴とする近距離合焦可能なズ
ームレンズ。 - 【請求項2】 前記フォーカシングレンズ群Gsの広角
端における使用倍率βswは、 (βsw−βsw-1)-2<0.65 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の近
距離合焦可能なズームレンズ。 - 【請求項3】 前記フォーカシングレンズ群Gsの焦点
距離をfsとし、前記レンズ群Ga乃至前記レンズ群G
bの広角端における合成焦点距離をfgとしたとき、 0.8<|fs|/fg<5 の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
記載の近距離合焦可能なズームレンズ。 - 【請求項4】 最も像側には負屈折力を有するレンズ群
が配置され、 広角端におけるバックフォーカスをBfwとし、広角端
におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとしたとき、 0.15<Bfw/fw<0.6 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか1項に記載の近距離合焦可能なズームレンズ。 - 【請求項5】 前記フォーカシングレンズ群Gsは正の
焦点距離を有し、前記レンズ群Ga乃至前記レンズ群G
bは変倍中常に正の合成屈折力を有することを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれか1項に記載の近距離合焦可
能なズームレンズ。 - 【請求項6】 前記フォーカシングレンズ群Gsに隣接
して、あるいは前記レンズ群Gaまたは前記レンズ群G
bに隣接して、開口絞りが設けられていることを特徴と
する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の近距離合焦
可能なズームレンズ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7019768A JPH08190052A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | 近距離合焦可能なズームレンズ |
| US08/580,844 US5684639A (en) | 1995-01-12 | 1995-12-29 | Zoom lens capable of focusing on close range |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7019768A JPH08190052A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | 近距離合焦可能なズームレンズ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08190052A true JPH08190052A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=12008524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7019768A Pending JPH08190052A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | 近距離合焦可能なズームレンズ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5684639A (ja) |
| JP (1) | JPH08190052A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014089293A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Nikon Corp | 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法 |
| JP2016156859A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 |
| WO2018139160A1 (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | ソニー株式会社 | ズームレンズおよび撮像装置 |
| US10168512B2 (en) | 2012-10-30 | 2019-01-01 | Nikon Corporation | Variable magnification optical system, optical device, and production method for variable magnification optical system |
| JP2021156963A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | キヤノン株式会社 | ズームレンズおよび撮像装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5774267A (en) * | 1995-10-20 | 1998-06-30 | Nikon Corporation | Zoom lens |
| JPH10333034A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-18 | Olympus Optical Co Ltd | 光学系 |
| US7751130B2 (en) * | 2005-12-30 | 2010-07-06 | Asml Holding N.V. | Optical element damping systems |
| JP4933276B2 (ja) * | 2007-01-10 | 2012-05-16 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ |
| US7817350B2 (en) * | 2007-01-30 | 2010-10-19 | Panasonic Corporation | Zoom lens system, imaging device and camera |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0690361B2 (ja) * | 1984-10-18 | 1994-11-14 | オリンパス光学工業株式会社 | ズ−ムレンズ |
| US5185678A (en) * | 1990-07-11 | 1993-02-09 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Compact high ratio zoom lens system |
| US5483380A (en) * | 1992-10-26 | 1996-01-09 | Olympus Optical Co., Ltd. | Compact zoom lens system having high zoom ratio and wide view angle |
| JP3351578B2 (ja) * | 1993-08-18 | 2002-11-25 | ペンタックス株式会社 | 高変倍ズームレンズ系 |
| US5499141A (en) * | 1993-09-22 | 1996-03-12 | Nikon Corporation | Zoom lens |
-
1995
- 1995-01-12 JP JP7019768A patent/JPH08190052A/ja active Pending
- 1995-12-29 US US08/580,844 patent/US5684639A/en not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| JP2014089293A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Nikon Corp | 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法 |
| US10168512B2 (en) | 2012-10-30 | 2019-01-01 | Nikon Corporation | Variable magnification optical system, optical device, and production method for variable magnification optical system |
| JP2016156859A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 |
| WO2018139160A1 (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | ソニー株式会社 | ズームレンズおよび撮像装置 |
| JPWO2018139160A1 (ja) * | 2017-01-25 | 2019-11-14 | ソニー株式会社 | ズームレンズおよび撮像装置 |
| JP2021156963A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | キヤノン株式会社 | ズームレンズおよび撮像装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5684639A (en) | 1997-11-04 |
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