JPH08192121A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH08192121A
JPH08192121A JP433595A JP433595A JPH08192121A JP H08192121 A JPH08192121 A JP H08192121A JP 433595 A JP433595 A JP 433595A JP 433595 A JP433595 A JP 433595A JP H08192121 A JPH08192121 A JP H08192121A
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tank
cleaning
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cathode
electrodes
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JP433595A
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Koji Hara
浩二 原
Hiroko Takehara
裕子 竹原
Megumi Hamano
恵 浜野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低濃度の薬液でSiウエハに付着している金
属不純物を溶解し、かつ再付着させない洗浄装置を提供
する。 【構成】 Siウエハ7を浸漬して洗浄し、イオン交換
水もしくは電解質を含む水溶液を収納するために陽イオ
ン交換膜1で区切られた陽極槽2、陰極槽3とからなる
洗浄槽と、前記陽極槽2、陰極槽3とに各々配置した電
極4、5と、前記両電極4、5に接続され、これらに水
の電解電圧以上の電圧を印加し、陽極槽2側でpHが低
く酸化還元電位が高い電解水を生成させる直流電源6と
を具備したものである。電解質を含む水溶液を電解処理
して得られる酸性で酸化還元電位の高い電解水で洗浄す
る洗浄装置がえられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄装置に係り、電解
質溶液の電解により生成されるpHが低く酸化還元電位
の高い電解水を用いて洗浄を行なう洗浄装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】超LSI製造プロセスにおいて、Siウ
エハ上のパ−ティクル、金属不純物、有機汚染物質、表
面被膜などのコンタミネ−ションは、製品の歩留まりや
製品の信頼性に大きな影響を及ぼしている。重金属のよ
うな金属不純物は極微量でもウエハの表面に付着してい
ると、リ−ク電流の増加、絶縁耐圧低下、結晶欠陥誘発
等によるデバイスの電気特性に悪影響をもたらす。その
ため、製造プロセスでの洗浄工程は大変重要である。
【0003】上記コンタミネ−ションを除去する洗浄方
法には、月刊セミコンダクタ− ワ−ルド(Semic
onductor World)1992.3P.10
6〜110に記載されているように、NH4OH/H2
2溶液、HCl/H22溶液、希HF溶液、H2SO4
22溶液といった薬液を使用するウエット洗浄が一般
的であった。
【0004】前記ウエット洗浄のうち、Siウエハに付
着している金属不純物の除去には、主としてHCl/H
22溶液を使用する方法が用いられているが、前記溶液
は2規定程度と高濃度の溶液が使用されていた。このよ
うな高濃度の薬液を用いて洗浄を行なう場合、被洗浄物
に付着して残留する薬液成分を除去するためには後工程
で大量のリンス水を必要とし、また使用後の薬液の処理
も容易ではない。さらに、洗浄工程は、半導体プロセス
フロー中に繰返し行われるため、全工程の約30%をし
め、現状の洗浄方法ではコスト、環境面への負荷が大き
いという問題があった。そのため薬液の酸濃度を低減
し、薬液使用量を削減することが望まれている。
【0005】また、洗浄工程では、コンタミネ−ション
を除去するだけでなく、一旦除去されたパ−ティクルの
再付着を防止することも重要である。この再付着を防止
する対策の一つとして、前記薬液を循環濾過することな
どで、薬液槽内のパ−ティクルを低減を図っていた。し
かし、前記薬液の循環濾過方式では、パ−ティクルの低
減をすることができても、液中に溶出した金属イオンは
フィルタで除去できないので、前記溶出した金属イオン
は蓄積するばかりであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に金属は、下記
(1)式に示す反応で酸溶液中に溶出する。
【化1】 したがって、酸の濃度を低くすると、金属を溶出させる
能力が低下することになる。
【0007】さらに、酸濃度が低い場合、例えばHCl
溶液の場合、酸が解離して生成されるClイオンの濃度
が低いため、酸溶液中に溶出してきた金属イオンは上記
Clイオンと安定な錯イオンを生成しない。例えば、C
lイオンとの錯生成定数が小さいCuイオンの場合、1
規定HCl中では約50%が錯イオンを生成するが、
0.01規定溶液中で錯イオンを生成するCuは1%に
すぎない。
【0008】ところで、Siウエハの洗浄において、酸
化還元電位の高いCuイオンが洗浄液である薬液中に存
在する場合、ウエハ表面のSiと反応して、ウエハ表面
にCu金属として析出する。その析出の程度は、酸濃度
の低いときは、上記の如く安定な錯イオンを生成しない
ので著しくなってくる。なお、Siとの反応は下式によ
る。
【化2】
【0009】前記ウエハ表面の析出金属を少なくするた
め、前記薬液中に溶出した金属イオンは、可能な限り除
去することが望ましい。この方法としては、前記薬液の
交換頻度を高めたり、高温蒸留による濾過循環したりす
る方法が考えられるが、省エネルギー、コストの面で問
題があった。本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、酸濃度の低い薬液中で、ウ
エハに付着している金属を溶解し、かつ再付着の少ない
洗浄装置を提供することをその目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、被洗浄
物を浸漬して洗浄を行なう洗浄装置において、イオン交
換水もしくは電解質を含む水溶液を収納し、隔膜で区切
られた陽極槽と陰極槽とからなる洗浄槽と、前記陽極槽
と陰極槽とにそれぞれ配設された電極と、前記両電極に
接続され、これらに水の電解電圧以上の電圧を印加させ
る直流電源とを具備することにより達成される。
【0011】前項記載の洗浄装置において、前記陽極槽
内もしくは前記陰極槽内あるいは前記陽極槽外もしくは
前記陰極槽外のいずれかの少なくとも一箇所に配設さ
れ、前記イオン交換水もしくは前記電解質を含む水溶液
を一定温度に加熱する加熱器を具備することにより達成
される。前項記載のいずれかの洗浄装置において、前記
隔膜に陽イオン交換膜、バイポ−ラ膜、多孔質膜のうち
少なくとも一つの部材を用いることにより達成される。
前項記載のいずれかの洗浄装置において、前記電極の材
質として、白金、白金めっき、チタン、カ−ボンのうち
少なくとも一つの部材を用いることにより達成される。
前項記載のいずれかの洗浄装置において、前記隔膜に替
えてニ枚の隔膜からなる隔室を用い、当該隔室にキレ−
ト樹脂を充填することにより達成される。前項記載のい
ずれかの洗浄装置において、前記洗浄槽を隔膜で上下に
二槽に区切り、前記二槽にそれぞれ電極を配し、かつ、
前記隔膜および当該電極を水平方向に対して傾斜して配
設することにより達成される。
【0012】本発明の目的は、被洗浄物を浸漬して洗浄
を行なう洗浄装置において、イオン交換水もしくは電解
質を含む水溶液を収納し、隔膜で区切られた陽極槽と陰
極槽とからなる電解槽と、前記陽極槽と前記陰極槽にそ
れぞれ配設された電極と、前記両電極に接続され、これ
らに水の電解電圧以上の電圧を印加させる直流電源とを
備えた電解部と、電解水を収納し、隔膜で区切られた陽
極槽と陰極槽とからなる洗浄槽と、前記陽極槽と前記陰
極槽とにそれぞれ配設された電極と、前記両電極に電圧
を印加させる直流電源とを備えた洗浄部と、前記電解部
で生成される電解水を前記洗浄部に移送する移送部材と
を具備することにより達成される。前項記載の洗浄装置
において、前記洗浄部の陽極槽内もしくは前記陰極槽内
あるいは当該陽極槽外もしくは当該陰極槽外のいずれか
の少なくとも一箇所に配設され、前記の電解部で生成さ
れる電解水を一定温度に加熱する加熱器を具備すること
により達成される。
【0013】
【作用】上記各技術的手段の働きは下記の通りである。
請求項1記載の発明の構成によれば、陽極側と陰極側と
の水溶液を物理的に混合しないように働く隔膜で区切ら
れた槽に、例えば一規定以下の電解質を含む水溶液をい
れ、電極に水の電解電圧以上の電圧を印加することによ
り、前記電解質が解離して生成する陽イオンは、前記隔
膜を通過して陰極側の槽に移動するため、陽極側の槽で
は陰イオンの割合が増える。前記陽極側の槽では、電気
的に中性を保つように水が解離して水素イオンが生成し
pHが低い酸性の溶液となる。
【0014】また、陽極の電極表面では、下記(3)式
に示すように、水の電解反応で酸素が生成し、溶液の酸
化還元電位が上昇する。さらに、例えば塩化物イオンを
含む酸や塩を添加した場合は、ClOマイナスイオンが
生成され、より酸化還元電位が上昇する。
【化3】
【0015】このため、陽極側の電解水にSiウエハを
浸漬すると、上記(1)式に示した溶出反応と同時に、
下記(4)式の反応にしたがって、付着している金属の
溶出がさらに促進される。
【化4】
【0016】このように、電解処理することによって酸
の力だけでなく、電解中に陽極側で生成する酸素や塩素
酸類などの酸化力の強い化学種によって付着金属を溶出
させることができるため、従来に比べ酸の濃度の低い溶
液で十分な洗浄をすることができる。また、溶出した金
属イオンは陽イオンの形で存在しており、電気透析によ
り陽極側の槽から陽イオン交換膜を通って陰極側の槽へ
移動するため、陽極側の槽から前記金属イオンを取り除
くことができる。
【0017】また、請求項2記載の発明の構成によれ
ば、加熱器を具備したので、前記洗浄槽に収納するイオ
ン交換水もしくは電解質を含む水溶液を加熱し、高温で
洗浄できるため、洗浄性が向上する。また、請求項3記
載の発明の構成によれば、前記隔膜に陽イオン交換膜も
しくは、金属陽イオンを移動させる機能を有するバイポ
−ラ膜、多孔質膜を用いるので、陽極側で溶出した金属
陽イオンを陰極側に透析することができる。また、請求
項4記載の発明の構成によれば、電極はその材質とし
て、白金、白金めっき、チタン、カ−ボンのうち少なく
とも一つを用いるので電解液中に電極物質が溶出するこ
とがなく、そのため被洗浄物を汚染しない。
【0018】また、請求項5記載の発明の構成によれ
ば、隔膜に替えてキレ−ト樹脂を充填した隔室を用いた
ので、電気透析により陽極側の槽から陰極側の槽へ移動
する陽イオンのうち、Cu、Feなどの重金属イオン
は、二枚の隔膜間のキレ−ト樹脂に捕捉されるので、重
金属イオンが陰極側の槽に移動して陰極の電極表面へ析
出することを防ぐことができる。また、請求項6記載の
発明の構成によれば、前記洗浄槽を隔膜で上下に二槽に
区切り、前記区切られた二槽に電極を配し、かつ、前記
隔膜および当該電極を水平方向に対して傾斜して配設し
たので、電解水の化学的作用のみならず、陽極表面から
の気泡の洗浄作用により、一層洗浄作用を強くすること
ができる。さらに、請求項7記載の発明の構成によれ
ば、電解槽と洗浄槽とを別体としたので、複数の洗浄槽
での洗浄による効率向上と、電解水の加温による高温洗
浄ができる。さらに、請求項8記載の発明の構成によれ
ば、加熱器を具備したので、前記洗浄槽に収納する電解
水を加熱し、高温で洗浄できるため、洗浄性が向上す
る。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の各実施例について図1ない
し図4を参照して説明する。 〔実施例 1〕図1は本発明の一実施例に係る洗浄装置
の略示説明図である。図1において、1は陽イオン交換
膜の隔膜(以下、陽イオン交換膜という)2は陽極槽、
3は陰極槽、4、5は白金電極(以下、Pt電極とい
う)、6は直流電源、7はSiウエハ、40はヒータ
ー、50は洗浄槽である。
【0020】図1に示すごとく、洗浄槽50は、陽イオ
ン交換膜1によって陽極槽2、陰極槽3に区切られてい
る。前記陽極槽2、陰極槽3にはPt電極4、5がそれ
ぞれ陽極槽2、陰極槽3の底面に対して垂設されてい
る。前記Pt電極4、5は、洗浄槽50の任意の位置に
設置することが可能であるが、前記陽極槽2、陰極槽3
の電解質溶液が低濃度の場合には、電解効率を向上させ
るため前記交換膜1の近傍に設置することが好ましい。
上記Pt電極4、5には、直流電源6が接続されてい
る。また、ヒーター40は前記陽極槽2の底面に配設さ
れている。
【0021】次に、本実施例の各部の働きについて説明
する。陽極槽2、陰極槽3にそれぞれ1規定以下の濃度
の電解質を含む水溶液を収納する。前記陰極槽3では、
上記水溶液の替わりに純水を使用しても差し支えない。
前記陽極槽2の水溶液をヒーター40により、室温以上
に加温する。直流電源6によりPt電極4に水の電解電
圧以上、すなわち少なくとも2V程度の電圧が印加され
ると、前記陽極槽2内の水溶液は、酸性で酸化還元電位
の高い溶液となる。
【0022】前記陽極槽2にSiウエハ7を浸漬する
と、このウエハ7に付着している金属不純物は酸ならび
に強い酸化力を持った化学種によって酸化され金属陽イ
オンとなって溶出する。同時に金属陽イオンは電気透析
により陽イオン交換膜1を通過して陰極槽3に移動し、
前記陽極槽2から除去される。なお、陰極槽のPt電極
4の表面に、Feなどの金属が多量に析出した場合に
は、直流電源6を用いて、極性を逆にして電流を流すこ
とにより前記Feなどの金属を溶出させ、除去させるこ
とが可能である。
【0023】次に、本実施例の洗浄装置を使ったSiウ
エハ7の金属不純物の洗浄実験結果を説明する。実験
は、以下のような条件で行なった。陽極槽2の容積は2
50ml、陽イオン交換膜1およびPt電極4の面積7
0cm2の槽を用い、陽極槽2、陰極槽3に0.01N
HCl水溶液を入れた。
【0024】次いで、ヒーター40により、前記陽極槽
2のHCl水溶液を70℃に加温した。Pt電極4、5
に直流電源6より7Vの電圧を印加し、電流10Aを流
しながら陽極槽2に3.5インチのSiウエハ7を5分
間浸漬した。前記洗浄方法で、5枚のSiウエハを順次
洗浄した。なお、洗浄に使用したSiウエハ7は、Cu
を添加した溶液に浸漬して強制汚染させたウエハであ
る。
【0025】上記実験条件で電解操作をさせると、陽極
槽2では、pH2.0、酸化還元電位約1150mVの
電解水が得られ、洗浄前、Siウエハ7に付着した10
15atoms/cm2オ−ダ−のCu初期汚染濃度が、
洗浄後は1010atoms/cm2以下となった。な
お、atoms/cm2とは、原子量/グラム・cm2
略称である。また、陽極水および陰極水中のCu濃度を
原子吸光光度法で測定したところ、陽極槽2からCuが
2ppb、陰極槽3からCuが7ppbそれぞれ検出さ
れた。これは、陽極槽2側で溶出した金属が薬液から取
り除かれたことを示している。
【0026】〔実施例 2〕次に、本発明に係る他の実
施例を図2を参照して説明する。図2は、本発明の他の
一実施例に係る洗浄装置の略示説明図である。図中、図
1と同一符号は同等部分であるので、説明を省略する。
新たな符号のみを説明する。1aは、陽極槽2側の隔
膜、1bは、陰極槽3側の隔膜、8は、キレ−ト樹脂、
9は、再生液注入口、20は隔室である。図2の洗浄装
置は、図1に示す〔実施例 1〕の一枚の隔膜1の替わ
りに、二枚の隔膜1a、1bの間にキレ−ト樹脂8を充
填した隔室20で、陽極槽2と陰極槽3を区切って構成
されている。
【0027】前記洗浄装置において、〔実施例 1〕と
同様の操作で、陽極槽2にSiウエハ7を浸漬すると、
前記ウエハ7に付着している金属不純物は、金属陽イオ
ンとなって溶出する。前記溶出した金属陽イオンは、電
気透析により隔膜1a、1bを通過して陰極槽3に移動
するが、Cu、Feなどの重金属イオンは、隔室20に
充填されているキレ−ト樹脂8に捕捉されるため、陰極
槽3側のPt電極5の表面へ析出することを防ぐことが
できる。また、前記キレ−ト樹脂8は再生液注入口9か
ら高濃度の酸を流すことによって再生し繰り返し使用す
ることができる。このようにして、溶出した金属陽イオ
ンは、陽極槽2、陰極槽3の両方から取り除くことがで
きる。
【0028】〔実施例3〕次に、本発明に係るさらに他
の実施例を図3を参照して説明する。図3は、本発明の
さらに他の一実施例に係る洗浄装置の略示説明図であ
る。図中、図1と同一符号は同等部分であるので、説明
を省略する。図3に示す本実施例に係る洗浄装置の構成
は、図1の〔実施例 1〕とほぼ同一の構成であるが、
洗浄槽50は、当該洗浄槽の底面に対して斜めに配され
た陽イオン交換膜1で陽極槽2と陰極槽3とに区切ら
れ、前記陽極槽2が上方に配設され、前記陰極槽3が下
方に配設されている。前記陽極槽2、陰極槽3にはそれ
ぞれPt電極4、5が、前記陽イオン交換膜1と平行に
設けられている。
【0029】陽イオン交換膜1の上方、被洗浄物の下方
にPt電極4を設置することにより陽極槽2で生成され
る電解水の化学的な洗浄力のみならず、陽極であるPt
電極4の表面から発生するガス気泡30による物理的な
力も利用して洗浄力を高めることができる。また、陽イ
オン交換膜1を斜めに配設することにより、陰極である
Pt電極5の表面で発生したガスを前記1に沿って上方
に移動させ、洗浄槽50外に排出することができるた
め、気泡が前記交換膜1に付着して陽極、陰極間の電気
抵抗が大きくなることを防ぐことができる。
【0030】なお、陰極であるPt電極5で発生する気
泡が陽イオン交換膜1に付着することなく容易に外部に
排出されるためには、前記交換膜1と前記Pt電極5と
の間隔を5mm以上取ることが好ましく、したがって、
陰極槽3内の水溶液の電気抵抗を小さくするために、前
記水溶液の電解質濃度は高くすることが望ましい。
【0031】〔実施例4〕次に、本発明に係るさらに他
の実施例を図4を参照して説明する。図4は、本発明の
さらに他の一実施例に係る洗浄装置の略示説明図であ
る。図中、図1と同一符号は同等部分であるので説明を
省略する。新たな符号のみを説明する。図4において、
10は、陽イオン交換膜、11は、陽極槽、12は、陰
極槽、13は、陽極槽のPt電極、14は、陰極槽のP
t電極、15は、直流電源、16は、電解水生成槽、1
7は洗浄槽である。図4に示す洗浄装置は、図1の〔実
施例 1〕に記載した洗浄槽の機能を、電解水生成槽1
6と洗浄槽17とを設け、分離したものである。
【0032】図4に示す如く、洗浄槽17は、陽イオン
交換膜10によって陽極槽11、陰極槽12に区切られ
ている。前記陽極槽11にはPt電極13、前記陰極槽
12にはPt電極14が配設されている。前記電極13
および14は、前記陽極槽11と陰極槽12との任意の
位置に設置することが可能であるが、前記陽極槽11、
陰極槽12の電解質溶液の濃度が低い場合には交換膜1
0近傍に設置することが好ましい。上記両電極13、1
4には直流電源15が接続されている。
【0033】次に、上記実施例の働きについて説明す
る。図1の〔実施例 1〕と同様の操作により、電解水
生成槽16の陽極槽2には酸性で酸化還元電位の高い電
解水が生成する。当該電解水を洗浄槽17の陽極槽11
に供給する。陰極槽12には、l規定以下の電解質を加
えた水溶液もしくは純水または電解水生成槽16の陰極
槽3で生成した電解水を供給する。
【0034】前記陽極槽11にSiウエハ7を浸漬する
と、当該ウエハ7に付着している金属不純物は、金属陽
イオンとなって溶出する。洗浄槽17の電極13、14
には直流電源15より電気透析が起こる程度の電圧、す
なわち2V程度の電圧を印加すれば、前記溶出した金属
イオンは、電気透析により前記陽極槽11から取り除く
ことができる。なお、前記電圧値は電気透析が起こる程
度の電圧以上であればよく、上記値に限定されることは
ない。
【0035】このように電解水生成槽16と、別体の洗
浄槽17を設けることにより、電解槽で電解水を作りな
がら複数の洗浄槽で洗浄を行なうことが可能で、作業効
率を向上できる。また、生成後の電解水を加温して洗浄
槽に供給することにより、高温での洗浄も可能となる。
【0036】上記実施例においては、前記隔膜に陽イオ
ン交換膜、電極の材質として白金を使用した場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されることがなく、
前記隔膜にはバイポ−ラ膜、多孔質膜、前記電極の材質
としては、白金めっき、チタン、カ−ボン等を使用して
も差し支えないことは云うまでもない。また、上記実施
例においては、ヒーターを前記陽極槽の底面に配設した
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のでなく、前記ヒーターを前記陽極槽内もしくは前記陰
極槽内あるいは前記陽極槽外もしくは前記陰極槽外のい
ずれかの少なくとも一箇所、場合によっては複数箇所に
配設して差し支えない。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明の構
成によれば、酸濃度の低い薬液中で、ウエハに付着して
いる金属を溶解し、かつ再付着の少ない洗浄装置を提供
することができる。より、具体的に説明すれば、本発明
に係る洗浄装置は、一規定以下の電解質を含む水溶液を
電解して陽極側で得られる酸性で酸化還元電位の高い電
解水を利用して、Siウエハに付着している金属不純物
を溶解させる効果がある。
【0038】また、従来使用していた酸の1/10以下
の濃度でウエハに付着している金属不純物の洗浄ができ
るため、従来技術に比べ洗浄にかかるコストを低減する
ことができ、さらに使用後の薬液処理も容易に行えるた
め環境に対する負荷を小さくする効果がある。また、薬
液中に溶出した金属を取り除きながら洗浄することでS
iウエハへの再付着を防止することができる。そのた
め、製品の歩留まりを向上させる効果がある。
【0039】前記隔膜に陽イオン交換膜もしくはバイポ
−ラ膜、多孔質膜を用いるので、陽極側で溶出した金属
陽イオンを陰極側に透析し、電極は、白金、白金めっ
き、チタン、カ−ボン等を用いるので電解液中に電極物
質が溶出することがなく、そのため被洗浄物を汚染しな
い効果を生ずる。
【0040】また、隔膜にキレ−ト樹脂を充填した隔室
を用いたので、電気透析により移動する陽イオンのう
ち、Cu、Feなどの重金属イオンを捕捉するので、前
記重金属イオンが陰極の電極表面へ析出することを防ぐ
効果がある。また、前記洗浄槽を隔膜で上下に二槽に区
切り、前記隔膜および前記二槽の電極を傾斜して配設し
たので、陽極表面からの気泡の洗浄作用により、一層洗
浄作用を強くする効果がある。さらに、電解槽と洗浄槽
とを別体としたので、洗浄効率の向上と、電解水加温に
よる高温洗浄効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る洗浄装置の略示説明図
である。
【図2】本発明の他の一実施例に係る洗浄装置の略示説
明図である。
【図3】本発明のさらに他の一実施例に係る洗浄装置の
略示説明図である。
【図4】本発明のさらに他の一実施例に係る洗浄装置の
略示説明図である。
【符号の説明】
1…陽イオン交換膜 1a…隔膜 1b…隔膜 2…陽極槽 3…陰極槽 4、5…電極 6…直流電源 7…Siウエハ 8…キレ−ト樹脂 9…再生液注入口 10…陽イオン交換膜 11…陽極槽 12…陰極槽 13、14…電極 15…直流電源 16…電解水生成槽 17…洗浄槽 20…隔室 30…気泡 40…ヒーター 50…洗浄槽

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を浸漬して洗浄を行なう洗浄装
    置において、 イオン交換水もしくは電解質を含む水溶液を収納し、隔
    膜で区切られた陽極槽と陰極槽とからなる洗浄槽と、前
    記陽極槽と前記陰極槽にそれぞれ配設された電極と、前
    記両電極に接続され、これらに水の電解電圧以上の電圧
    を印加させる直流電源とを具備することを特徴とする洗
    浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の洗浄装置において、 前記陽極槽内もしくは前記陰極槽内あるいは前記陽極槽
    外もしくは前記陰極槽外のいずれかの少なくとも一箇所
    に配設され、前記イオン交換水もしくは前記電解質を含
    む水溶液を一定温度に加熱する加熱器を具備することを
    特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載のいずれかの洗浄装置
    において、 前記隔膜に陽イオン交換膜、バイポ−ラ膜、多孔質膜の
    うち少なくとも一つの部材を用いることを特徴とする洗
    浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3記載のいずれかの洗浄
    装置において、 前記電極の材質として、白金、白金めっき、チタン、カ
    −ボンのうち少なくとも一つの部材を用いることを特徴
    とする洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3、4記載のいずれかの
    洗浄装置において、 前記隔膜に替えてニ枚の隔膜からなる隔室を用い、当該
    隔室にキレ−ト樹脂を充填したことを特徴とする洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4、5記載のいずれ
    かの洗浄装置において、 前記洗浄槽を隔膜で上下に二槽に区切り、前記二槽にそ
    れぞれ電極を配し、かつ、前記隔膜および当該電極を水
    平方向に対して傾斜して配設したことを特徴とする洗浄
    装置。
  7. 【請求項7】 被洗浄物を浸漬して洗浄を行なう洗浄装
    置において、 イオン交換水もしくは電解質を含む水溶液を収納し、隔
    膜で区切られた陽極槽と陰極槽とからなる電解槽と、前
    記陽極槽と前記陰極槽にそれぞれ配設された電極と、前
    記両電極に接続され、これらに水の電解電圧以上の電圧
    を印加させる直流電源とを備えた電解部と、 電解水を収納し、隔膜で区切られた陽極槽と陰極槽とか
    らなる洗浄槽と、前記陽極槽と前記陰極槽とにそれぞれ
    配設された電極と、前記両電極に電圧を印加させる直流
    電源とを備えた洗浄部と、前記電解部で生成される電解
    水を前記洗浄部に移送する移送部材とを具備することを
    特徴とする洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の洗浄装置において、 前記洗浄部の陽極槽内もしくは前記陰極槽内あるいは当
    該陽極槽外もしくは当該陰極槽外のいずれかの少なくと
    も一箇所に配設され、前記の電解部で生成される電解水
    を一定温度に加熱する加熱器を具備することを特徴とす
    る洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007063746A1 (ja) * 2005-11-30 2007-06-07 Tokyo Electron Limited 洗浄装置及び洗浄方法

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