JPH08192244A - 鋳造用湯口・押湯系製品 - Google Patents
鋳造用湯口・押湯系製品Info
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- JPH08192244A JPH08192244A JP539695A JP539695A JPH08192244A JP H08192244 A JPH08192244 A JP H08192244A JP 539695 A JP539695 A JP 539695A JP 539695 A JP539695 A JP 539695A JP H08192244 A JPH08192244 A JP H08192244A
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- casting
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- sand
- granules
- granular material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】鋳造用副資材として十分な特性を有し、且つ鋳
造使用後は廃棄破砕物の量を可及的に減少せしめ得ると
共に、破砕物の鋳物砂への混入による再生使用時におけ
る鋳物砂の品質劣化を抑制し得る鋳造用湯口・押湯系製
品を提供すること。 【構成】耐火物を主成分とする粒状体に対して、該粒状
体を結合せしめ得る硬化型の有機粘結剤を配合せしめて
なる配合物を用い、該配合物を所定の形状に成形して得
られる成形体にて、鋳造用湯口・押湯系製品を構成し
た。
造使用後は廃棄破砕物の量を可及的に減少せしめ得ると
共に、破砕物の鋳物砂への混入による再生使用時におけ
る鋳物砂の品質劣化を抑制し得る鋳造用湯口・押湯系製
品を提供すること。 【構成】耐火物を主成分とする粒状体に対して、該粒状
体を結合せしめ得る硬化型の有機粘結剤を配合せしめて
なる配合物を用い、該配合物を所定の形状に成形して得
られる成形体にて、鋳造用湯口・押湯系製品を構成し
た。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、鋳造用湯口・押湯系製品、具体
的には鋳造用の鋳型に使用される副資材である、予め所
定の形状に成形されてなる湯口、湯道、ストレーナ、堰
等の湯口系製品や、押湯関連製品に関するものである。
的には鋳造用の鋳型に使用される副資材である、予め所
定の形状に成形されてなる湯口、湯道、ストレーナ、堰
等の湯口系製品や、押湯関連製品に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、鋳物の製造において、鋳物砂と
共に、鋳造用鋳型を構成する、副資材たるこれ等の湯口
系製品や押湯系製品については、湯冷めの少ない絶縁性
のセラミック成形製品が使用されてきた。そして、この
ような副資材の鋳造使用後は、破壊されて、廃棄する方
式がとられているが、近来、そのような鋳造副資材の破
砕物の廃棄は、処分場所の問題に加えて、環境破壊の点
からも大きな問題となり、簡単に処分することが非常に
難しくなってきている。
共に、鋳造用鋳型を構成する、副資材たるこれ等の湯口
系製品や押湯系製品については、湯冷めの少ない絶縁性
のセラミック成形製品が使用されてきた。そして、この
ような副資材の鋳造使用後は、破壊されて、廃棄する方
式がとられているが、近来、そのような鋳造副資材の破
砕物の廃棄は、処分場所の問題に加えて、環境破壊の点
からも大きな問題となり、簡単に処分することが非常に
難しくなってきている。
【0003】その上に、鋳造後の鋳型の型ばらしの際
に、かかるセラミック成形製品からなる副資材から発生
するセラミックの微細粉粒が鋳物砂中に混入し、その分
離が困難であるところから、鋳物砂の再生上の問題も惹
起している。
に、かかるセラミック成形製品からなる副資材から発生
するセラミックの微細粉粒が鋳物砂中に混入し、その分
離が困難であるところから、鋳物砂の再生上の問題も惹
起している。
【0004】しかしながら、そのような湯口系副資材や
押湯系副資材は、鋳物の品質及びコストに大きく影響す
るため、上記した問題には、早急な解決が望まれている
のである。
押湯系副資材は、鋳物の品質及びコストに大きく影響す
るため、上記した問題には、早急な解決が望まれている
のである。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上記の如き事情
に鑑みて為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、耐熱性、熱絶縁性、浸水強度等の面で、鋳造用
副資材として十分な特性を有し、且つ鋳造使用後は廃棄
破砕物の量を可及的に減少せしめ得ると共に、破砕物の
鋳物砂への混入による再生使用時における鋳物砂の品質
劣化を抑制し得る鋳造用湯口・押湯系製品を提供するこ
とにある。
に鑑みて為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、耐熱性、熱絶縁性、浸水強度等の面で、鋳造用
副資材として十分な特性を有し、且つ鋳造使用後は廃棄
破砕物の量を可及的に減少せしめ得ると共に、破砕物の
鋳物砂への混入による再生使用時における鋳物砂の品質
劣化を抑制し得る鋳造用湯口・押湯系製品を提供するこ
とにある。
【0006】
【解決手段】そして、本発明者らは、かかる課題を解決
すべく鋭意研究を重ねた結果、耐火物を主成分とする粒
状体を硬化型の有機粘結剤によって結合せしめて成形し
た鋳造用湯口・押湯系製品を用いれば、鋳造時の熱で該
有機粘結剤の分解が進み、該有機粘結剤による粒状体間
の結合力が弱まり、鋳造後の型ばらしの際に、鋳造用湯
口・押湯系製品は、主に破砕や磨耗等の損傷の殆ど無い
若しくは少ない粒状体から成る塊状物に容易に崩壊され
得、更に適当な手段により該塊状物を再生処理すれば、
粒状体若しくは鋳物砂として再利用することができ、従
来のものにおいて惹起されていた問題を悉く解消し得る
ことを見出したのである。
すべく鋭意研究を重ねた結果、耐火物を主成分とする粒
状体を硬化型の有機粘結剤によって結合せしめて成形し
た鋳造用湯口・押湯系製品を用いれば、鋳造時の熱で該
有機粘結剤の分解が進み、該有機粘結剤による粒状体間
の結合力が弱まり、鋳造後の型ばらしの際に、鋳造用湯
口・押湯系製品は、主に破砕や磨耗等の損傷の殆ど無い
若しくは少ない粒状体から成る塊状物に容易に崩壊され
得、更に適当な手段により該塊状物を再生処理すれば、
粒状体若しくは鋳物砂として再利用することができ、従
来のものにおいて惹起されていた問題を悉く解消し得る
ことを見出したのである。
【0007】即ち、本発明は、このような知見に基づい
て完成されたものであって、その特徴とするところは、
耐火物を主成分とする粒状体に対して、該粒状体を結合
せしめ得る硬化型の有機粘結剤を配合せしめてなる配合
物を用い、該配合物を所定の形状に成形して得られる成
形体にて構成した鋳造用湯口・押湯系製品にある。
て完成されたものであって、その特徴とするところは、
耐火物を主成分とする粒状体に対して、該粒状体を結合
せしめ得る硬化型の有機粘結剤を配合せしめてなる配合
物を用い、該配合物を所定の形状に成形して得られる成
形体にて構成した鋳造用湯口・押湯系製品にある。
【0008】なお、かかる本発明に従う鋳造用湯口・押
湯系製品の好ましい第1の態様においては、前記粒状体
として、135%以下の破砕率とSK35以上の耐火度
を有する耐火物粒子が用いられることとなる。
湯系製品の好ましい第1の態様においては、前記粒状体
として、135%以下の破砕率とSK35以上の耐火度
を有する耐火物粒子が用いられることとなる。
【0009】また、本発明の好ましい第2の態様におい
ては、前記粒状体として、実質的に球状のアルミナ質若
しくはムライト質のセラミックス粒子が用いられること
となる。
ては、前記粒状体として、実質的に球状のアルミナ質若
しくはムライト質のセラミックス粒子が用いられること
となる。
【0010】
【具体的構成】ところで、本発明では、耐火物を主成分
とする粒状体を用いることにより、高温の金属溶湯との
接触に耐え得る耐熱性を、鋳造用湯口・押湯系製品に与
えるものであるが、そのような耐火物を主成分とする粒
状体には、従来から鋳物用として使用されている天然ま
たは人工の耐火物粒子、例えば珪砂、オリビンサンド、
クロマイトサンドや、所定の形状、粒度に調整されてな
る人工のセラミックス粒子等が、それぞれ単独で、或い
は、種々組み合わされて、用いられ得る。
とする粒状体を用いることにより、高温の金属溶湯との
接触に耐え得る耐熱性を、鋳造用湯口・押湯系製品に与
えるものであるが、そのような耐火物を主成分とする粒
状体には、従来から鋳物用として使用されている天然ま
たは人工の耐火物粒子、例えば珪砂、オリビンサンド、
クロマイトサンドや、所定の形状、粒度に調整されてな
る人工のセラミックス粒子等が、それぞれ単独で、或い
は、種々組み合わされて、用いられ得る。
【0011】そして、かかる粒状体の再利用の回数を高
めて、その経済性をより向上するために、本発明にあっ
ては、有利には、後述する破砕率が135%以下、特に
115%以下の粒状体が用いられることとなる。何故な
ら、破砕率が135%を越える粒状体にあっては、加熱
や衝撃等に対する耐破砕性や耐摩耗性に劣るため、鋳込
み時や再生処理時等における破砕若しくは摩耗が著し
く、該粒状体の再利用可能な回数が低減するからであ
る。しかも、そのような粒状体は、SK35以上の耐火
度を有するものであることが望ましいのである。けだ
し、SK35未満の耐火度を有するものにあっては、高
温になると、破砕率が急激に上昇して、耐破砕性や耐摩
耗性が著しく低下し、該粒状体の再利用可能な回数が低
減すると共に、高温での鋳造用湯口・押湯系製品の機械
的強度も低くなってしまうからである。
めて、その経済性をより向上するために、本発明にあっ
ては、有利には、後述する破砕率が135%以下、特に
115%以下の粒状体が用いられることとなる。何故な
ら、破砕率が135%を越える粒状体にあっては、加熱
や衝撃等に対する耐破砕性や耐摩耗性に劣るため、鋳込
み時や再生処理時等における破砕若しくは摩耗が著し
く、該粒状体の再利用可能な回数が低減するからであ
る。しかも、そのような粒状体は、SK35以上の耐火
度を有するものであることが望ましいのである。けだ
し、SK35未満の耐火度を有するものにあっては、高
温になると、破砕率が急激に上昇して、耐破砕性や耐摩
耗性が著しく低下し、該粒状体の再利用可能な回数が低
減すると共に、高温での鋳造用湯口・押湯系製品の機械
的強度も低くなってしまうからである。
【0012】また、本発明において用いられる粒状体に
あっては、そのような粒状体の粒子形状が特に限定され
るものではないが、丸味を帯びた形状とされていること
が好ましく、また球形状とされることがより好ましい。
これによって、他の部位に比して、比較的破砕し易い粒
状体表面上の鋭角部が予め除去され得て、粒状体の耐破
砕性や耐摩耗性が有利に高められ得るのである。また、
アルミナ質若しくはムライト質のセラミックス粒子であ
れば、更に好ましい。けだし、該セラミックス粒子によ
る湯口・押湯系製品が多孔質の構造を持つために、鋳造
用湯口・押湯系製品に高い保温性及び通気性を持たせ得
るからである。
あっては、そのような粒状体の粒子形状が特に限定され
るものではないが、丸味を帯びた形状とされていること
が好ましく、また球形状とされることがより好ましい。
これによって、他の部位に比して、比較的破砕し易い粒
状体表面上の鋭角部が予め除去され得て、粒状体の耐破
砕性や耐摩耗性が有利に高められ得るのである。また、
アルミナ質若しくはムライト質のセラミックス粒子であ
れば、更に好ましい。けだし、該セラミックス粒子によ
る湯口・押湯系製品が多孔質の構造を持つために、鋳造
用湯口・押湯系製品に高い保温性及び通気性を持たせ得
るからである。
【0013】ここにおいて、本発明において規定する耐
火物を主成分とする粒状体の破砕率とは、JACT(Ja
panese Association of Casting Technology:鋳造技術
普及協会)試験法S−6−IIに規定される鋳物砂の熱的
処理及び機械的処理による破砕性試験法に準じて、繰り
返し3回の破砕試験を行なうことによって得られる、該
破砕試験後の砂のAFS(American Fundry Society)粒
度指数:Fの平均値の、破砕試験前の元砂のAFS粒度
指数:Fに対する比(%)をもって表したものである。
火物を主成分とする粒状体の破砕率とは、JACT(Ja
panese Association of Casting Technology:鋳造技術
普及協会)試験法S−6−IIに規定される鋳物砂の熱的
処理及び機械的処理による破砕性試験法に準じて、繰り
返し3回の破砕試験を行なうことによって得られる、該
破砕試験後の砂のAFS(American Fundry Society)粒
度指数:Fの平均値の、破砕試験前の元砂のAFS粒度
指数:Fに対する比(%)をもって表したものである。
【0014】そして、そのような破砕率は、具体的に
は、以下の如くして求められることとなる。即ち、JA
CT試験法S−6−IIに規定される粒状体の熱的処理及
び機械的処理による破砕性試験法に基づいて、先ず、所
定量の試料を加熱容器内にて所定の温度にて所定時間加
熱し、その後、空冷して、室温まで冷却する。次いで、
加熱容器から試料を取り出して、該試料を規定量のボー
ルと共にボールミル中に投入する。その後、これらを1
時間回転処理した後、試料をボールミル中から取り出し
て、縮分、分割することにより、粒度分布測定用の試料
として、50gを採取する。そして、このような操作を
3回繰り返し、各回毎に粒度分布測定用の試料を採取
し、その後、かくして得られた3種類の粒度分布測定用
の試料と、破砕試験を実施する前の元砂とに対して、1
4メッシュ〜36メッシュの篩を用いて、篩分け試験を
実施して、それぞれの粒度分布を測定する。
は、以下の如くして求められることとなる。即ち、JA
CT試験法S−6−IIに規定される粒状体の熱的処理及
び機械的処理による破砕性試験法に基づいて、先ず、所
定量の試料を加熱容器内にて所定の温度にて所定時間加
熱し、その後、空冷して、室温まで冷却する。次いで、
加熱容器から試料を取り出して、該試料を規定量のボー
ルと共にボールミル中に投入する。その後、これらを1
時間回転処理した後、試料をボールミル中から取り出し
て、縮分、分割することにより、粒度分布測定用の試料
として、50gを採取する。そして、このような操作を
3回繰り返し、各回毎に粒度分布測定用の試料を採取
し、その後、かくして得られた3種類の粒度分布測定用
の試料と、破砕試験を実施する前の元砂とに対して、1
4メッシュ〜36メッシュの篩を用いて、篩分け試験を
実施して、それぞれの粒度分布を測定する。
【0015】なお、かかる破砕試験及び篩分け試験にお
ける装置条件等は、以下の如きものとする。 加熱容器:試料を約500g入れることのできる磁製容
器。 加熱装置:約1000℃に保温することができ、上記の
加熱容器を入れることのできる加熱炉。 ボールミル用磁製ポット:外径90〜300mm(容量5
〜6l)のもの。 ボールミル用回転機:回転数33〜333rpm 程度のも
の。 篩:JIS Z 8801「標準篩」に合格したもの。 篩分け試験機:回転数240〜280回/分,打数13
0〜150回/分のもの。 上皿天秤:秤量100g,感量100mgのもの。
ける装置条件等は、以下の如きものとする。 加熱容器:試料を約500g入れることのできる磁製容
器。 加熱装置:約1000℃に保温することができ、上記の
加熱容器を入れることのできる加熱炉。 ボールミル用磁製ポット:外径90〜300mm(容量5
〜6l)のもの。 ボールミル用回転機:回転数33〜333rpm 程度のも
の。 篩:JIS Z 8801「標準篩」に合格したもの。 篩分け試験機:回転数240〜280回/分,打数13
0〜150回/分のもの。 上皿天秤:秤量100g,感量100mgのもの。
【0016】次いで、上述の如くして得られた3種類の
粒度分布測定用試料と元砂の各粒度分布の測定値とを下
記式に代入して、それぞれのAFS粒度指数:Fを算出
し、更に、該3種類の粒度分布測定用試料のAFS粒度
指数:Fの平均値を算出する。 F=Σ(Wn ×Sn )/ΣWn 但し、Wn :篩分け試験において、各篩面上に残った砂
の重量(g) Sn :粒度係数
粒度分布測定用試料と元砂の各粒度分布の測定値とを下
記式に代入して、それぞれのAFS粒度指数:Fを算出
し、更に、該3種類の粒度分布測定用試料のAFS粒度
指数:Fの平均値を算出する。 F=Σ(Wn ×Sn )/ΣWn 但し、Wn :篩分け試験において、各篩面上に残った砂
の重量(g) Sn :粒度係数
【0017】そして、その得られた算出値をもって、元
砂のAFS粒度指数:Fに対する破砕試験後の砂のAF
S粒度指数:Fの平均値の比を百分率にて求め、これを
破砕率とするのである。要するに、本発明において規定
する破砕率とは、加熱や摩耗によって、耐火物粒子に惹
起せしめられる破砕に対する抵抗性を表す指標となるも
のなのである。
砂のAFS粒度指数:Fに対する破砕試験後の砂のAF
S粒度指数:Fの平均値の比を百分率にて求め、これを
破砕率とするのである。要するに、本発明において規定
する破砕率とは、加熱や摩耗によって、耐火物粒子に惹
起せしめられる破砕に対する抵抗性を表す指標となるも
のなのである。
【0018】一方、本発明に従う鋳造用湯口・押湯系製
品を構成する成形体を、上記した粒状体と共に、与える
粘結剤としては、硬化型の有機粘結剤が用いられ、この
ような有機粘結剤にて上記した粒状体を結合せしめて、
所定の成形体とすることにより、鋳造用湯口・押湯系製
品に、少量で十分な強度を持たせ得ると共に、鋳造使用
後においては良好な崩壊性を持たせることが、可能とな
る。この有機粘結剤としては、一般に鋳型用樹脂として
使用されている熱硬化性樹脂、通気硬化性樹脂及び常温
硬化性樹脂が何れも適宜に選択して使用され得る。具体
的には、熱硬化性樹脂としては、ノボラック型若しくは
レゾール型フェノール樹脂、尿素樹脂等が、また通気硬
化性樹脂としては、フェノール・イソシアネート樹脂、
フラン樹脂等が、更に常温硬化性樹脂としては、フェノ
ール樹脂、フラン樹脂、フェノール・イソシアネート系
樹脂等が使用され得ることとなる。また、これら樹脂の
配合物、または、これら樹脂に崩壊性を上げる為に添加
剤を入れたり、塩素化、臭素化等の変性を加えた樹脂
も、同様に使用可能である。この有機粘結剤の使用量
は、使用する粒状体の種類に依存し、目的とする成形体
が成形されるべく適宜に決定されることとなるが、一般
に、粒状体の全重量に基づき、0.5〜10重量%であ
る。しかし、緻密に焼成された気孔率の低い粒状体を使
用し、十分な成形製品強度が得られるのであれば、有機
粘結剤の使用量の低い方が、鋳造用湯口・押湯系製品の
鋳造使用後の崩壊性を上昇せしめ得て、より効果的であ
る。
品を構成する成形体を、上記した粒状体と共に、与える
粘結剤としては、硬化型の有機粘結剤が用いられ、この
ような有機粘結剤にて上記した粒状体を結合せしめて、
所定の成形体とすることにより、鋳造用湯口・押湯系製
品に、少量で十分な強度を持たせ得ると共に、鋳造使用
後においては良好な崩壊性を持たせることが、可能とな
る。この有機粘結剤としては、一般に鋳型用樹脂として
使用されている熱硬化性樹脂、通気硬化性樹脂及び常温
硬化性樹脂が何れも適宜に選択して使用され得る。具体
的には、熱硬化性樹脂としては、ノボラック型若しくは
レゾール型フェノール樹脂、尿素樹脂等が、また通気硬
化性樹脂としては、フェノール・イソシアネート樹脂、
フラン樹脂等が、更に常温硬化性樹脂としては、フェノ
ール樹脂、フラン樹脂、フェノール・イソシアネート系
樹脂等が使用され得ることとなる。また、これら樹脂の
配合物、または、これら樹脂に崩壊性を上げる為に添加
剤を入れたり、塩素化、臭素化等の変性を加えた樹脂
も、同様に使用可能である。この有機粘結剤の使用量
は、使用する粒状体の種類に依存し、目的とする成形体
が成形されるべく適宜に決定されることとなるが、一般
に、粒状体の全重量に基づき、0.5〜10重量%であ
る。しかし、緻密に焼成された気孔率の低い粒状体を使
用し、十分な成形製品強度が得られるのであれば、有機
粘結剤の使用量の低い方が、鋳造用湯口・押湯系製品の
鋳造使用後の崩壊性を上昇せしめ得て、より効果的であ
る。
【0019】なお、本発明に従う鋳造用湯口・押湯系製
品を製造する方法としては、公知の各種の成形手法が採
用され、例えば適当な混練機を用いて、耐火物を主成分
とする粒状体と硬化型の有機粘結剤を混合して配合物を
造り、その後該配合物を加熱圧縮成形によって成形する
方法等が用いられる。
品を製造する方法としては、公知の各種の成形手法が採
用され、例えば適当な混練機を用いて、耐火物を主成分
とする粒状体と硬化型の有機粘結剤を混合して配合物を
造り、その後該配合物を加熱圧縮成形によって成形する
方法等が用いられる。
【0020】このようにして得られる本発明に従う鋳造
用湯口・押湯系製品にあっては、耐火物を主成分とする
粒状体に対して、該粒状体を結合せしめ得る硬化型の有
機粘結剤を配合せしめてなる配合物を用い、該配合物を
所定の形状に成形して得られる成形体にて構成されてい
ることから、鋳込み時においては十分な強度を持つと共
に、鋳造時の熱で該有機粘結剤の分解が進み、該有機粘
結剤による粒状体間の結合力が弱まり、鋳造後の型ばら
しの際に、該鋳造用湯口・押湯系製品は、主に破砕や磨
耗等の損傷の殆ど無い若しくは少ない粒状体から成る塊
状物に容易に崩壊するのである。
用湯口・押湯系製品にあっては、耐火物を主成分とする
粒状体に対して、該粒状体を結合せしめ得る硬化型の有
機粘結剤を配合せしめてなる配合物を用い、該配合物を
所定の形状に成形して得られる成形体にて構成されてい
ることから、鋳込み時においては十分な強度を持つと共
に、鋳造時の熱で該有機粘結剤の分解が進み、該有機粘
結剤による粒状体間の結合力が弱まり、鋳造後の型ばら
しの際に、該鋳造用湯口・押湯系製品は、主に破砕や磨
耗等の損傷の殆ど無い若しくは少ない粒状体から成る塊
状物に容易に崩壊するのである。
【0021】そして、その得られた塊状物においては、
それを構成する粒状体の破砕や磨耗が効果的に低減せし
められ得ることから、ロータリークレイマー等の適当な
手段により該塊状物を再生処理して、粒状体若しくは鋳
物砂として再利用することが可能となるのであり、以て
廃棄物の量が著しく低減され得、破砕物の廃棄の問題が
解決され得るのである。また、それとともに、粒状体の
破砕や摩耗によって生ずる微細粉粒の量が減少され得
て、該粒状体の微細粉粒の鋳物砂への混入量を低減せし
め得、更に該粒状体が耐火物を主成分とし、鋳物砂とし
ても使用できることから、混入した該粒状体の微細粉粒
は、該鋳物砂の特性を殆ど変えることがなく、破砕物の
鋳物砂への混入による再生使用時における鋳物砂の品質
劣化の問題も解決され得ることとなる。
それを構成する粒状体の破砕や磨耗が効果的に低減せし
められ得ることから、ロータリークレイマー等の適当な
手段により該塊状物を再生処理して、粒状体若しくは鋳
物砂として再利用することが可能となるのであり、以て
廃棄物の量が著しく低減され得、破砕物の廃棄の問題が
解決され得るのである。また、それとともに、粒状体の
破砕や摩耗によって生ずる微細粉粒の量が減少され得
て、該粒状体の微細粉粒の鋳物砂への混入量を低減せし
め得、更に該粒状体が耐火物を主成分とし、鋳物砂とし
ても使用できることから、混入した該粒状体の微細粉粒
は、該鋳物砂の特性を殆ど変えることがなく、破砕物の
鋳物砂への混入による再生使用時における鋳物砂の品質
劣化の問題も解決され得ることとなる。
【0022】なお、本発明の好ましい第1の態様におい
ては、前記粒状体として、135%以下の破砕率とSK
35以上の耐火度を有する、耐火物を主成分とする粒状
体が用いられることから、該粒状体が加熱や衝撃等に対
する耐破砕性や耐磨耗性に優れ、且つ、該粒状体の、高
温における、破砕率の急激な上昇による耐摩耗性や耐破
砕性の著しい低下がなく、該粒状体の鋳込み時や再生処
理時等における破砕や磨耗が一層低減され、以て上述し
た粒状体の再利用回数及び鋳物砂の再生使用時における
品質劣化の抑制効果を更に高め得ると共に、高温での鋳
造用湯口・押湯系製品の機械的強度の低下が効果的に防
止乃至は抑制され得るのである。また、粒状体として十
分に高耐火度のものを使用すれば、鋳造用湯口・押湯系
製品の耐火度を更に上昇せしめ得、鋳鋼製品等、高温鋳
造も容易となる。
ては、前記粒状体として、135%以下の破砕率とSK
35以上の耐火度を有する、耐火物を主成分とする粒状
体が用いられることから、該粒状体が加熱や衝撃等に対
する耐破砕性や耐磨耗性に優れ、且つ、該粒状体の、高
温における、破砕率の急激な上昇による耐摩耗性や耐破
砕性の著しい低下がなく、該粒状体の鋳込み時や再生処
理時等における破砕や磨耗が一層低減され、以て上述し
た粒状体の再利用回数及び鋳物砂の再生使用時における
品質劣化の抑制効果を更に高め得ると共に、高温での鋳
造用湯口・押湯系製品の機械的強度の低下が効果的に防
止乃至は抑制され得るのである。また、粒状体として十
分に高耐火度のものを使用すれば、鋳造用湯口・押湯系
製品の耐火度を更に上昇せしめ得、鋳鋼製品等、高温鋳
造も容易となる。
【0023】また、本発明の好ましい第2の態様におい
ては、前記粒状体として、実質的に球状のアルミナ質若
しくはムライト質のセラミックス粒子が用いられるとこ
ろから、他の部位に比して比較的破砕し易い粒状体表面
上の鋭角部が予め除去され得て、粒状体の耐破砕性や耐
摩耗性が有利に高められ得、該粒状体の鋳込み時や再生
処理時等における破砕や磨耗が一層低減され、以て上述
した粒状体の再利用回数及び鋳物砂の再生使用時におけ
る品質劣化の抑制効果をより高め得ることとなる。それ
とともに、該セラミックス粒子による鋳造用湯口・押湯
系製品が多孔質の構造を持つために、そのような鋳造用
湯口・押湯系製品は、高い保温性及び通気性を持ち、湯
冷めし難いと共に、ガス抜けも容易であり、ガス溜まり
による傷害を起こさず、鋳造用副資材として十分な特性
を具備しているのである。特に、ムライト質の場合にあ
っては、熱膨張率が低く、更に効果を上げることが可能
となる特徴がある。
ては、前記粒状体として、実質的に球状のアルミナ質若
しくはムライト質のセラミックス粒子が用いられるとこ
ろから、他の部位に比して比較的破砕し易い粒状体表面
上の鋭角部が予め除去され得て、粒状体の耐破砕性や耐
摩耗性が有利に高められ得、該粒状体の鋳込み時や再生
処理時等における破砕や磨耗が一層低減され、以て上述
した粒状体の再利用回数及び鋳物砂の再生使用時におけ
る品質劣化の抑制効果をより高め得ることとなる。それ
とともに、該セラミックス粒子による鋳造用湯口・押湯
系製品が多孔質の構造を持つために、そのような鋳造用
湯口・押湯系製品は、高い保温性及び通気性を持ち、湯
冷めし難いと共に、ガス抜けも容易であり、ガス溜まり
による傷害を起こさず、鋳造用副資材として十分な特性
を具備しているのである。特に、ムライト質の場合にあ
っては、熱膨張率が低く、更に効果を上げることが可能
となる特徴がある。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示し、本発明を更
に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、その
ような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるも
のでないことは言うまでもないところである。また、本
発明には、以下の実施例の他にも、更には上記の具体的
記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良
等を加え得るものであることが、理解されるべきであ
る。
に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、その
ような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるも
のでないことは言うまでもないところである。また、本
発明には、以下の実施例の他にも、更には上記の具体的
記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良
等を加え得るものであることが、理解されるべきであ
る。
【0025】先ず、本発明において使用される耐火物を
主成分とする粒状体として、球状ムライト質セラミック
ス粒子、クロマイトサンド、ジルコンサンド、輸入珪砂
を選択し、それぞれを粒状体1、2、3、4とした。そ
れら粒状体の物性値を表1に示す。この内、球状ムライ
ト質粒状体は人工セラミックス粒子であり、クロマイト
サンド、ジルコンサンド、輸入珪砂は、自然物の整粒品
である。なお、粒状体1〜4の物性において、粉体嵩密
度については、粉体嵩密度測定器を用いて3分間の振動
後(重装)に測定し、また曝熱膨張率については、球状
ムライト質セラミックス粒子及び珪砂にはレジンを2%
づつ、クロマイト及びジルコンにはレジンを1%づつ、
それぞれ添加した後、これら試料を電気炉に入れ、10
00℃において300秒後における該試料の熱膨張率
を、RCS曝熱式熱膨張測定器を用いて測定した。な
お、ここでは、レジンとしてフェノール樹脂が用いられ
ている。
主成分とする粒状体として、球状ムライト質セラミック
ス粒子、クロマイトサンド、ジルコンサンド、輸入珪砂
を選択し、それぞれを粒状体1、2、3、4とした。そ
れら粒状体の物性値を表1に示す。この内、球状ムライ
ト質粒状体は人工セラミックス粒子であり、クロマイト
サンド、ジルコンサンド、輸入珪砂は、自然物の整粒品
である。なお、粒状体1〜4の物性において、粉体嵩密
度については、粉体嵩密度測定器を用いて3分間の振動
後(重装)に測定し、また曝熱膨張率については、球状
ムライト質セラミックス粒子及び珪砂にはレジンを2%
づつ、クロマイト及びジルコンにはレジンを1%づつ、
それぞれ添加した後、これら試料を電気炉に入れ、10
00℃において300秒後における該試料の熱膨張率
を、RCS曝熱式熱膨張測定器を用いて測定した。な
お、ここでは、レジンとしてフェノール樹脂が用いられ
ている。
【0026】
【表1】
【0027】なお、ここで用いられている球状ムライト
質粒状体の製造方法は、下記の通りである。
質粒状体の製造方法は、下記の通りである。
【0028】先ず、原料として、ばんど頁岩と水酸化ア
ルミニウムを所定量準備し、それらを、ばんど頁岩:9
3重量%、水酸化アルミニウム:7重量%の割合にて配
合して、配合物を得た。そして、この配合物をボールミ
ル中に投入し、更にこれに水を加えて、湿式法により、
2時間粉砕、混合を行ない、泥漿を得た。その後、かく
して得られる泥漿をボールミル中から取り出して、スプ
レードライヤーにより、粒径が0.15〜1.0mmであ
る球状粒子となるように造粒した。
ルミニウムを所定量準備し、それらを、ばんど頁岩:9
3重量%、水酸化アルミニウム:7重量%の割合にて配
合して、配合物を得た。そして、この配合物をボールミ
ル中に投入し、更にこれに水を加えて、湿式法により、
2時間粉砕、混合を行ない、泥漿を得た。その後、かく
して得られる泥漿をボールミル中から取り出して、スプ
レードライヤーにより、粒径が0.15〜1.0mmであ
る球状粒子となるように造粒した。
【0029】次いで、かくして得られた球状造粒物が互
いに接着するのを防止するために、かかる球状造粒物の
100重量部に対して、高アルミナ質粉末を0.5重量
部添加、混合して、混合物を得、更にその後、かかる混
合物をロータリーキルン中に投入して、1680℃の温
度で2.5時間焼成し、一部塊状物を有する焼成物を得
た。そして、この焼成物を攪拌機に入れて、塊状物を解
砕した後、高アルミナ質粉末を除去して、全べての粒子
が孤立化した球状ムライト質セラミックス粒子を得た。
引き続き、かくして得られた球状ムライト質セラミック
ス粒子を篩分けして、粒度でAFS65になる如く調整
した。
いに接着するのを防止するために、かかる球状造粒物の
100重量部に対して、高アルミナ質粉末を0.5重量
部添加、混合して、混合物を得、更にその後、かかる混
合物をロータリーキルン中に投入して、1680℃の温
度で2.5時間焼成し、一部塊状物を有する焼成物を得
た。そして、この焼成物を攪拌機に入れて、塊状物を解
砕した後、高アルミナ質粉末を除去して、全べての粒子
が孤立化した球状ムライト質セラミックス粒子を得た。
引き続き、かくして得られた球状ムライト質セラミック
ス粒子を篩分けして、粒度でAFS65になる如く調整
した。
【0030】本発明に係る鋳造用湯口・押湯系製品の、
鋳造使用後における粒状体若しくは鋳物砂としての再利
用の可能性は、耐火物を主成分とする粒状体の特性に依
存するものである。このため、これらの特性を把握すべ
く、前述したJACT試験法S─6─IIに規定される粒
状体の熱的処理及び機械的処理による破砕性試験法に基
づいて、破砕性の試験を行った。なお、この際の曝熱温
度としては常温、700℃、1000℃、及び1300
℃を使用した。各サンプルの3回目(60分後)の破砕
率(%)を表2に示す。
鋳造使用後における粒状体若しくは鋳物砂としての再利
用の可能性は、耐火物を主成分とする粒状体の特性に依
存するものである。このため、これらの特性を把握すべ
く、前述したJACT試験法S─6─IIに規定される粒
状体の熱的処理及び機械的処理による破砕性試験法に基
づいて、破砕性の試験を行った。なお、この際の曝熱温
度としては常温、700℃、1000℃、及び1300
℃を使用した。各サンプルの3回目(60分後)の破砕
率(%)を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】かかる表2の結果から明らかなように、球
状ムライト質粒子からなる粒状体1の破砕率は非常に小
さく、該粒状体が加熱や摩耗に対する耐破砕性に優れ、
以て多数回の再生及び再利用が可能なことを示してい
る。続いて、ジルコンサンドの粒状体3、クロマイトサ
ンドの粒状体2の順序となり、輸入珪砂粒状体4の破砕
率は、これらを大きく上回り、加熱や摩耗に対する耐破
砕性においてやや劣る。一方、曝熱温度特性の面より見
ると、試料の耐火度がSK35より高い粒状体1、2、
3については、曝熱温度による影響は殆ど認められない
が、耐火度がSK33と低い粒状体4、即ち輸入珪砂に
ついては、曝熱温度が高くなると、破砕率は増大する。
状ムライト質粒子からなる粒状体1の破砕率は非常に小
さく、該粒状体が加熱や摩耗に対する耐破砕性に優れ、
以て多数回の再生及び再利用が可能なことを示してい
る。続いて、ジルコンサンドの粒状体3、クロマイトサ
ンドの粒状体2の順序となり、輸入珪砂粒状体4の破砕
率は、これらを大きく上回り、加熱や摩耗に対する耐破
砕性においてやや劣る。一方、曝熱温度特性の面より見
ると、試料の耐火度がSK35より高い粒状体1、2、
3については、曝熱温度による影響は殆ど認められない
が、耐火度がSK33と低い粒状体4、即ち輸入珪砂に
ついては、曝熱温度が高くなると、破砕率は増大する。
【0033】以上を総合すると、最も適性の高いもの
は、粒状アルミナ質若しくはムライト質の粒状体で、次
いで、耐火性が同じくSK35以上で、破砕率が135
以下のジルコンサンド、クロマイトサンドがこれに続く
ことが分かる。珪砂は、これら4種類の試料中では、最
も適性が少ない。しかしながら、鋳造使用後において破
砕片のすべてが廃棄処分となり、また崩壊時の微細粉粒
が鋳物砂中に混入してトラブルとなる、従来から使用さ
れている素焼陶管に比較すれば、珪砂を粒状体として用
いた場合においても、鋳造使用後に、ロータリークレー
マー等で再生処理し、その後、篩分して微細粉粒を除く
ことにより、歩留りとしては悪いが、まだ十分にこれら
の鋳造用湯口・押湯系製品の粒状体として、若しくは、
鋳物砂として再利用が可能であり、なお非常に効果があ
る。
は、粒状アルミナ質若しくはムライト質の粒状体で、次
いで、耐火性が同じくSK35以上で、破砕率が135
以下のジルコンサンド、クロマイトサンドがこれに続く
ことが分かる。珪砂は、これら4種類の試料中では、最
も適性が少ない。しかしながら、鋳造使用後において破
砕片のすべてが廃棄処分となり、また崩壊時の微細粉粒
が鋳物砂中に混入してトラブルとなる、従来から使用さ
れている素焼陶管に比較すれば、珪砂を粒状体として用
いた場合においても、鋳造使用後に、ロータリークレー
マー等で再生処理し、その後、篩分して微細粉粒を除く
ことにより、歩留りとしては悪いが、まだ十分にこれら
の鋳造用湯口・押湯系製品の粒状体として、若しくは、
鋳物砂として再利用が可能であり、なお非常に効果があ
る。
【0034】続いて、湯口系製品の一つである湯道に適
用した場合の効果について確認するために、上記で用い
た球状ムライト質粒状体にフェノール樹脂を配合した組
成物より成形した円筒状スリーブをスリーブ1、及び該
スリーブ1を鋳造に使用した後、崩壊させ、破砕片を
得、該破砕片からロータリークレーマーによる再生処理
により得られた粒状体により、再びスリーブを成形する
操作、即ち鋳造、崩壊、再生、成形のサイクルを5回繰
り返して成形した円筒スリーブを、スリーブ2とした。
また、比較例として、素焼陶管のスリーブを用い、これ
をスリーブ3とした。
用した場合の効果について確認するために、上記で用い
た球状ムライト質粒状体にフェノール樹脂を配合した組
成物より成形した円筒状スリーブをスリーブ1、及び該
スリーブ1を鋳造に使用した後、崩壊させ、破砕片を
得、該破砕片からロータリークレーマーによる再生処理
により得られた粒状体により、再びスリーブを成形する
操作、即ち鋳造、崩壊、再生、成形のサイクルを5回繰
り返して成形した円筒スリーブを、スリーブ2とした。
また、比較例として、素焼陶管のスリーブを用い、これ
をスリーブ3とした。
【0035】なお、上記スリーブ1の製造方法は、以下
の通りである。先ず、試料粒状体の8000重量部を用
い、これをヒーターによって145〜150℃に加熱し
た後、スピードミキサーに投入し、次いで直ちに一定の
製品強度を得るために、粘結剤としてノボラック型フェ
ノール樹脂(旭有機材工業株式会社製SP6905)を
投入し、ミキサーで60秒間混練して、かかる樹脂にて
試料粒状体を被覆した。次いで、これに、該試料粒状体
に対して冷却水1.5重量%と、該樹脂に対してヘキサ
メチレンテトラミン15重量%とを水溶液にして投入し
た。この水溶液の投入から約50〜60秒後、内容物が
乾き、自由流動的になったところで、滑剤としてステア
リン酸カルシウムを試料粒状体に対して0.1重量%投
入し、更に15秒間、混練し、レヂンコーテットサンド
を得た。該レヂンコーテットサンドを加熱圧縮成形にて
硬化させて、スリーブ1を得た。また、このスリーブ1
を鋳造に使用し、そして鋳造使用後のスリーブ1を破砕
し、ロータリークレーマーにより粒状体に再生し、再度
スリーブを形成する処理を5回繰り返し、スリーブ2を
得た。
の通りである。先ず、試料粒状体の8000重量部を用
い、これをヒーターによって145〜150℃に加熱し
た後、スピードミキサーに投入し、次いで直ちに一定の
製品強度を得るために、粘結剤としてノボラック型フェ
ノール樹脂(旭有機材工業株式会社製SP6905)を
投入し、ミキサーで60秒間混練して、かかる樹脂にて
試料粒状体を被覆した。次いで、これに、該試料粒状体
に対して冷却水1.5重量%と、該樹脂に対してヘキサ
メチレンテトラミン15重量%とを水溶液にして投入し
た。この水溶液の投入から約50〜60秒後、内容物が
乾き、自由流動的になったところで、滑剤としてステア
リン酸カルシウムを試料粒状体に対して0.1重量%投
入し、更に15秒間、混練し、レヂンコーテットサンド
を得た。該レヂンコーテットサンドを加熱圧縮成形にて
硬化させて、スリーブ1を得た。また、このスリーブ1
を鋳造に使用し、そして鋳造使用後のスリーブ1を破砕
し、ロータリークレーマーにより粒状体に再生し、再度
スリーブを形成する処理を5回繰り返し、スリーブ2を
得た。
【0036】また、スリーブ3として、市販の鋳物用陶
管を使用した。これは、SiO2 成分の高い珪質粘土を
円筒スリーブ状に成形した後、相対的に低温度で焼成し
たもので、保温性を高めるために、見掛気孔率を上げた
ものである。焼成後のスリーブ3の化学組成を表3に示
す。この表3の結果から、スリーブ3は珪砂質の多い陶
管であることが分かる。
管を使用した。これは、SiO2 成分の高い珪質粘土を
円筒スリーブ状に成形した後、相対的に低温度で焼成し
たもので、保温性を高めるために、見掛気孔率を上げた
ものである。焼成後のスリーブ3の化学組成を表3に示
す。この表3の結果から、スリーブ3は珪砂質の多い陶
管であることが分かる。
【0037】
【表3】
【0038】それぞれのスリーブの物性値を測定した結
果を、表4に示す。なお、この物性中、見掛比重、嵩比
重、吸水率、見掛気孔率の測定は、日本学術振興会第1
24委員会試験法分科会による学振法2「マグネシアク
リンカーの測定法」に準じて行い、抗析力の試験法は、
JACT試験法SM─1曲げ強さ試験方法に準拠した。
また、スリーブ1及び2の粘結樹脂量は、対試料粒状体
重量比で、2.1%である。これは、スリーブ1及び2
が、使用粘結樹脂量2.1%で、十分な気孔率、強度を
持つため、鋳造使用後の崩壊性の向上のために粘結樹脂
量を抑えたことによる。
果を、表4に示す。なお、この物性中、見掛比重、嵩比
重、吸水率、見掛気孔率の測定は、日本学術振興会第1
24委員会試験法分科会による学振法2「マグネシアク
リンカーの測定法」に準じて行い、抗析力の試験法は、
JACT試験法SM─1曲げ強さ試験方法に準拠した。
また、スリーブ1及び2の粘結樹脂量は、対試料粒状体
重量比で、2.1%である。これは、スリーブ1及び2
が、使用粘結樹脂量2.1%で、十分な気孔率、強度を
持つため、鋳造使用後の崩壊性の向上のために粘結樹脂
量を抑えたことによる。
【0039】
【表4】
【0040】かかる表4の結果より、本発明例に係る、
球状ムライト粒状体を樹脂バインダーで粘結したスリー
ブ1は、見掛気孔率37.3%と、比較例の市販陶管で
あるスリーブ3の29.2%に比較して十分に高く、そ
のため、保温性及び通気性が高く、湯冷めし難いと共
に、ガス抜けも容易である。それと共に、強度面でも1
19.2kg/cm2 と、比較例の67.5kg/cm
2 に比較して強く、トラブルを起こしにくい。また、鋳
造使用後の崩壊及びロータリークレーマーによる再生処
理も容易であり、崩壊時の微細粉粒の発生も少ないため
に、再利用の際の歩留りも高い。一方、市販陶管のスリ
ーブ3では、崩壊後、微細粉粒の発生が多く、再使用が
不可能であるとともに、微細粉粒が鋳物砂へ混入し、ト
ラブルを起こす可能性が大である。また、成形、鋳造、
崩壊、再生を5回繰り返したスリーブ2の結果より、再
生された球状ムライト質粒状体より成る成形品も、十分
な気孔率及び抗析力を持っており、球状ムライト質粒状
体は多数回の再使用に耐え得ることを示している。
球状ムライト粒状体を樹脂バインダーで粘結したスリー
ブ1は、見掛気孔率37.3%と、比較例の市販陶管で
あるスリーブ3の29.2%に比較して十分に高く、そ
のため、保温性及び通気性が高く、湯冷めし難いと共
に、ガス抜けも容易である。それと共に、強度面でも1
19.2kg/cm2 と、比較例の67.5kg/cm
2 に比較して強く、トラブルを起こしにくい。また、鋳
造使用後の崩壊及びロータリークレーマーによる再生処
理も容易であり、崩壊時の微細粉粒の発生も少ないため
に、再利用の際の歩留りも高い。一方、市販陶管のスリ
ーブ3では、崩壊後、微細粉粒の発生が多く、再使用が
不可能であるとともに、微細粉粒が鋳物砂へ混入し、ト
ラブルを起こす可能性が大である。また、成形、鋳造、
崩壊、再生を5回繰り返したスリーブ2の結果より、再
生された球状ムライト質粒状体より成る成形品も、十分
な気孔率及び抗析力を持っており、球状ムライト質粒状
体は多数回の再使用に耐え得ることを示している。
【0041】また、本実施例では、鋳造用湯口・押湯系
製品のスリーブの原料への再使用について検討している
が、再生粒状体の形状及び物性から見て、同じく鋳物砂
として使用することも十分可能であることを予測するこ
とが出来る。
製品のスリーブの原料への再使用について検討している
が、再生粒状体の形状及び物性から見て、同じく鋳物砂
として使用することも十分可能であることを予測するこ
とが出来る。
【0042】
【発明の効果】以上の説明より明らかな如く、本発明に
従う鋳造用湯口・押湯系製品を採用すれば、鋳造用副資
材として十分な特性を持ち、鋳物砂の再生使用時におけ
る品質劣化の問題が解消されて、鋳物砂の劣化による鋳
型性能の劣化が効果的に抑制せしめられ得、以て品質の
安定した鋳物が製造され得ることとなるのであり、また
鋳造使用後、再生処理によって、同じく鋳造用湯口・押
湯系製品の原料である粒状体への再利用若しくは鋳物砂
への転用も可能となり、鋳物の製造における資材の節約
やコストの低減が極めて効果的に図られ得ることとなる
のである。
従う鋳造用湯口・押湯系製品を採用すれば、鋳造用副資
材として十分な特性を持ち、鋳物砂の再生使用時におけ
る品質劣化の問題が解消されて、鋳物砂の劣化による鋳
型性能の劣化が効果的に抑制せしめられ得、以て品質の
安定した鋳物が製造され得ることとなるのであり、また
鋳造使用後、再生処理によって、同じく鋳造用湯口・押
湯系製品の原料である粒状体への再利用若しくは鋳物砂
への転用も可能となり、鋳物の製造における資材の節約
やコストの低減が極めて効果的に図られ得ることとなる
のである。
Claims (3)
- 【請求項1】 耐火物を主成分とする粒状体に対して、
該粒状体を結合せしめ得る硬化型の有機粘結剤を配合せ
しめてなる配合物を用い、該配合物を所定の形状に成形
して得られる成形体にて構成したことを特徴とする鋳造
用湯口・押湯系製品。 - 【請求項2】 前記粒状体の破砕率が135%以下であ
り、且つその耐火度がSK35以上であることを特徴と
する請求項1に記載の鋳造用湯口・押湯系製品。 - 【請求項3】 前記粒状体が、実質的に球状のアルミナ
質若しくはムライト質のセラミックス粒子にて構成され
ている請求項1または請求項2に記載の鋳造用湯口・押
湯系製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP539695A JPH08192244A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 鋳造用湯口・押湯系製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP539695A JPH08192244A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 鋳造用湯口・押湯系製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08192244A true JPH08192244A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11609999
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP539695A Pending JPH08192244A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 鋳造用湯口・押湯系製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08192244A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030089060A (ko) * | 2002-05-16 | 2003-11-21 | 노명호 | 단열, 발열, 맹압탕 및 압탕스리브의 제조방법 |
| JP2005349428A (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Kao Corp | 鋳物製造用構造体 |
| JP2006346747A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-12-28 | Kao Corp | 成形体 |
| US8118974B2 (en) | 2004-06-10 | 2012-02-21 | Kao Corporation | Structure for producing castings |
-
1995
- 1995-01-18 JP JP539695A patent/JPH08192244A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030089060A (ko) * | 2002-05-16 | 2003-11-21 | 노명호 | 단열, 발열, 맹압탕 및 압탕스리브의 제조방법 |
| JP2005349428A (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Kao Corp | 鋳物製造用構造体 |
| US8118974B2 (en) | 2004-06-10 | 2012-02-21 | Kao Corporation | Structure for producing castings |
| JP2006346747A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-12-28 | Kao Corp | 成形体 |
| US7651592B2 (en) | 2005-05-20 | 2010-01-26 | Kao Corporation | Molded article |
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