JPH08193088A - リン酸エステル化合物 - Google Patents

リン酸エステル化合物

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JPH08193088A
JPH08193088A JP7004347A JP434795A JPH08193088A JP H08193088 A JPH08193088 A JP H08193088A JP 7004347 A JP7004347 A JP 7004347A JP 434795 A JP434795 A JP 434795A JP H08193088 A JPH08193088 A JP H08193088A
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JP
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compound
group
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solution
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JP7004347A
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English (en)
Inventor
Tomokazu Yasuda
知一 安田
Seiya Sakurai
靖也 桜井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なリン酸エステル化合物に関し、特に、
リン酸エステル部分構造を導入した種々の機能性化合物
の中間体として有用なリン酸エステルを提供する。 【構成】 下記一般式〔I〕又は〔II〕で表されること
を特徴とする化合物。 一般式〔I〕 【化1】 (式中、R1 は炭素数12ないし18の脂肪族基を表
し、L1 は炭素数2ないし12のアルキレン基を表
す。) 一般式〔II〕 【化2】 (式中、R2 は炭素数12ないし16の直鎖脂肪族基を
表し、L2 は炭素数2ないし8のアルキレン基を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なリン酸エステル化
合物に関し、特に、リン酸エステル部分構造を導入した
種々の機能性化合物の中間体として有用なリン酸エステ
ル原料に関する。また、本発明は疎水性有機化合物の分
散剤として優れた分散性、乳化性、安定性を有する界面
活性化合物の中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】リン酸エステル構造を有する化合物は特
徴ある機能性化合物として生体物質をはじめ、様々な分
野で利用されている化合物である。例えば、該構造の高
い極性に由来する有機化合物溶解性に着目し、リン酸ト
リエステル化合物を溶解用の高沸点オイルや高分子の可
塑剤として用いる例が特開平3−2748号、特開昭5
6−81836号各公報等に開示されている。又特開昭
53−26125号公報にはリン酸エステル部を疎水鎖
と親水部を兼ねた界面活性剤が記載されている。これら
のリン酸エステル構造のうち、特に高級アルキルジエス
テルを有する構造(以下疎水性リン酸エステル構造と称
す)は、その疎水性、柔軟性と極性のバランスの観点で
特徴的な構造である。この構造を機能性有機化合物に導
入することで素材の耐拡散性、耐水性、有機溶媒溶解性
等の向上を期待できる。
【0003】しかしながら、通常リン酸エステル化合物
の合成は米国特許第2,071,017号明細書に記載
される様にトリエステル体を合成する減圧脱塩酸法が主
であり、これらの方法では機能性化合物にジエステル体
を導入することはできない。米国特許第2,071,3
23号明細書にはリン酸アルキルエステルモノクロリド
を別途合成して機能性化合物に直接反応させる方法が開
示されているが、この方法で疎水性リン酸エステル基を
導入した場合には酸クロ体の疎水性が高く、得られる目
的の化合物の収率が著しく低下してしまう点、モノエス
テル体や、加水分解物等の副生物が多く、精製に手間が
かかる点で満足のできるレベルのものではなかった。こ
の問題点は、特に界面活性剤の様に親水的構造を有する
機能性化合物の合成の場合に顕著であった。従って広範
な機能性化合物を簡便かつ高収率に合成するために有用
な疎水性リン酸ジアルキルエステル構造を有する中間体
の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の第一
は、疎水性リン酸エステル構造を導入した機能性化合物
を簡便かつ高収率で得るために有用な中間体を提供する
ことにある。本発明の目的の第二は優れた界面活性剤を
簡便かつ高収率で得ることができる中間体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、下記により本発明の上記の目的を達成できるこ
とを見い出した。 (1)下記一般式〔I〕で表されることを特徴とする化
合物。 一般式〔I〕
【0006】
【化4】
【0007】式中、R1 は炭素数12ないし18の脂肪
族基を表し、L1 は炭素数2ないし12のアルキレン基
を表す。 (2)下記一般式〔II〕で表されることを特徴とする化
合物。 一般式〔II〕
【0008】
【化5】
【0009】式中、R2 は炭素数12ないし16の直鎖
脂肪族基を表し、L2 は炭素数2ないし8のアルキレン
基を表す。 (3)下記一般式〔III 〕で表されることを特徴とする
化合物。 一般式〔III 〕
【0010】
【化6】
【0011】式中、nは2ないし5の整数を表す。さら
に本発明を詳細に説明すると、上記一般式〔I〕中、R
1 の脂肪族基としては、炭素数12ないし18の無置換
アルキル基(例えば、n−ドデシル基、n−トリデシル
基、n−テトラデシル基、セチル基、n−ペンタデシル
基、n−ヘキサデシル基、2−ヘキシルデシル基、オク
タデシル基等)が好ましく、これらの中でも炭素数12
ないし16の直鎖アルキル基(例えば、n−ドデシル
基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペン
タデシル基、n−ヘキサデシル基)が特に好ましい。L
1 は炭素数2ないし12のアルキレン基(例えばエチレ
ン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン
基、2,3−ブチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメ
チレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカ
メチレン基、ドデカメチレン基等)を表すが、これらの
うち炭素数2ないし8のアルキレン基が好ましく、さら
に炭素数2ないし6のアルキレン基(エチレン基、プロ
ピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、2,3
−ブチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基
等)が特に好ましい。
【0012】上記一般式〔II〕中、R2 の脂肪族基とし
ては、炭素数12ないし16の無置換アルキル基(例え
ば、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデ
シル基、セチル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデ
シル基、2−ヘキシルデシル基等)等が好ましく、これ
らの中でも炭素数12ないし14の直鎖アルキル基(例
えば、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラ
デシル基)が特に好ましい。L2 は炭素数2ないし8の
アルキレン基(エチレン基、プロピレン基、トリメチレ
ン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメ
チレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基等)が
好ましく、これらの内炭素数2ないし6のアルキレン基
(エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、テトラ
メチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等)
が特に好ましい。
【0013】上記一般式〔III 〕中、nは2ないし5の
整数であり、特に好ましくは2〜4の整数である。本発
明に用いられる好ましい化合物の具体例を以下に例示す
るが、本発明はこれら具体例に限定されるものではな
い。
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】本発明の化合物は、疎水性リン酸エステル
構造を有する一種の中間体であるから、この構造を機能
性有機化合物に導入することにより耐拡散性、耐水性、
有機溶媒溶解性等の向上した素材を得ることができる。
特に本発明の化合物を用いるときは、このような疎水性
リン酸エステル構造を導入した機能性化合物を簡単な方
法でかつ高収率で得ることができる。該機能性化合物と
しては、例えば、一般式〔I〕、〔II〕、又は〔III 〕
の化合物の、スルホン酸ナトリウム塩、ピリジニウム
塩、ポリエーテル化合物等の界面活性化合物、ポリリン
酸エステル、ポリカルボン酸エステル、ポリウレタン等
の高沸点オイル用化合物、ポリマー可塑剤等が挙げられ
る。
【0019】本発明の化合物を製造するには一般に次の
ようにして行う。本発明の化合物は一般に用いられるリ
ン酸エステル合成方法に基づいて容易に合成することが
できる。特にリン酸トリハロゲン化物(例えばオキシ塩
化リンやオキシ臭化リン)に炭素数12ないし18の脂
肪族アルコール(好ましくは炭素数12ないし16の直
鎖脂肪族アルコール)を2倍モル反応させた後、炭素数
2ないし12のアルキレングリコール(好ましくは炭素
数2ないし8のアルキレングリコール)を反応させて得
る方法が好適である。この場合、脱酸剤としてアルコー
ルと等モル以上の塩基を脱塩剤として用いることも好ま
しい。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
するが、発明の主旨を越えない限り、実施例に限定され
るものではない。
【0021】実施例1 化合物PA−1の合成 1)ジ−ドデシルホスホリルクロライドの合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた1リットル三ツ口フラス
コにドデシルアルコール223.6g(1.2モル)、
塩化メチレン500mlを入れ、攪拌しながら氷冷して
オキシ塩化燐92.0g(0.6モル)を内温が10℃
を越えない様に30分かけて滴下し、滴下終了後20分
そのまま攪拌した。この反応液を室温まで昇温し、80
〜120mmHgの減圧下で1時間、さらに50℃まで
昇温し、常圧下で3時間反応させた。この反応液を室温
まで冷却し、透明液体246.6gを得た(収率87.
6%)。
【0022】2)2−ヒドロキシエチル−ジ−ドデシル
ホスフェイト(PA−1)の合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた200ml三ツ口フラス
コにエチレングリコール12.48g(0.2モル)と
トリエチルアミン15.2g(0.15モル)を入れ、
水冷下で攪拌しながら上記で合成したジ−ドデシルホス
ホリルクロライド44.9g(0.099モル)を内温
が30℃を越えない様に30分かけて滴下し、滴下終了
後1時間そのまま攪拌した。この反応液を50℃に昇温
し、3時間反応させた。この反応液を室温まで冷却し酢
酸エチル200mlを加え、析出物をろ過し、ろ液を減
圧濃縮後、シリカゲルを担体としたカラムクロマトグラ
フィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン=2/1)で分
離精製して目的化合物21.9g(収率46.3%)を
得た。化合物はIRスペクトル、 1H−NMRスペクト
ル、元素分析により同定した。
【0023】1H−NMR(CDCl3 ,δ)0.8〜
1.1(炭化水素鎖 CH3 、6H)、1.2〜1.5
(炭化水素鎖 −CH2 −、36H)、1.6〜1.8
(炭化水素鎖 −CH2 −C−O−、4H)、3.2〜
3.5(水酸基 OH、1H)、3.8〜3.9(エチ
レン鎖 −CH2 −OH、2H)、4.0〜4.4(エ
チレン鎖 −CH2 −O−P−、2H;炭化水素鎖 −
CH2 −O−P−、4H) IR 1320cm-1(燐酸エステル)
【0024】実施例2 化合物PA−3の合成 1)ジ−ドデシルホスホリルクロライドの合成 上記実施例1で合成した場合と同一の処方にてジ−ドデ
シルホスホリルクロライドを合成した。 2)4−ヒドロキシブチル−ジ−ドデシルホスフェイト
(PA−3)の合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた200ml三ツ口フラス
コに1,4−ブタンジオール18.8g(0.2モル)
とトリエチルアミン15.2g(0.15モル)を入
れ、水冷下で攪拌しながら上記で合成したジ−ドデシル
ホスホリルクロライド44.9g(0.099モル)を
内温が30℃を越えない様に30分かけて滴下し、滴下
終了後1時間そのまま攪拌した。この反応液を50℃に
昇温し、3時間反応させた。この反応液を室温まで冷却
し酢酸エチル200mlを加え、析出物をろ過し、ろ液
を減圧濃縮後、シリカゲルを担体としたカラムクロマト
グラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン=2/1)
で分離精製して目的化合物21.1g(収率42.1
%)を得た。化合物はIRスペクトル、 1H−NMRス
ペクトル、元素分析により同定した。
【0025】1H−NMR(CDCl3 ,δ)0.8〜
1.1(炭化水素鎖 CH3 、6H)、1.2〜1.5
(炭化水素鎖 CH2 、36H)、1.7〜2.0(炭
化水素鎖 −CH2 −C−O−、4H;テトラメチレン
鎖 −CH2 −C−O−、4H)、2.3〜2.5(水
酸基 OH、1H)、3.6〜3.8(テトラメチレン
鎖 −CH2 −OH、2H)、3.9〜4.3(炭化水
素鎖 −CH2 −O−P−、4H;テトラメチレン鎖
−CH2 −O−P−、2H) IR 1320cm-1(燐酸エステル)
【0026】実施例3 化合物PA−2の合成 1)ジ−ドデシルホスホリルクロライドの合成 上記実施例1で合成した場合と同一の処方にてジ−ドデ
シルホスホリルクロライドを合成した。 2)4−ヒドロキシプロピル−ジ−ドデシルホスフェイ
ト(PA−2)の合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた200ml三ツ口フラス
コに1,3−プロパンジオール15.2g(0.2モ
ル)とトリエチルアミン15.2g(0.15モル)を
入れ、水冷下で攪拌しながら上記で合成したジ−ドデシ
ルホスホリルクロライド44.9g(0.099モル)
を内温が30℃を越えない様に30分かけて滴下し、滴
下終了後1時間そのまま攪拌した。この反応液を50℃
に昇温し、3時間反応させた。この反応液を室温まで冷
却し酢酸エチル200mlを加え、析出物をろ過し、ろ
液を減圧濃縮後、シリカゲルを担体としたカラムクロマ
トグラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン=2/
1)で分離精製して目的化合物18.4g(収率37.
3%)を得た。化合物はIRスペクトル、 1H−NMR
スペクトル、元素分析により同定した。
【0027】1H−NMR(CDCl3 ,δ)0.8〜
1.1(炭化水素鎖 CH3 、6H)、1.2〜1.5
(炭化水素鎖 CH2 、36H)、1.7〜2.2(炭
化水素鎖 −CH2 −C−O−、4H;トリメチレン鎖
−C−CH2 −C−、2H)、2.4〜2.6(水酸
基 OH、1H)、3.7〜3.9(トリメチレン鎖−
CH2 −OH、2H)、3.9〜4.4(炭化水素鎖
−CH2 −O−P−、4H;トリメチレン鎖 −CH2
−O−P−、2H) IR 1320cm-1(燐酸エステル)
【0028】実施例4 化合物PA−11の合成 1)ジ−テトラデシルホスホリルクロライドの合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた1リットル三ツ口フラス
コにテトラデシルアルコール257.3g(1.2モ
ル)、塩化メチレン500mlを入れ、攪拌しながら氷
冷してオキシ塩化燐92.0g(0.6モル)を内温が
10℃を越えない様に30分かけて滴下し、滴下終了後
20分そのまま攪拌した。この反応液を室温まで昇温
し、80〜120mmHgの減圧下で1時間、さらに5
0℃まで昇温し、常圧下で3時間反応させた。この反応
液を室温まで冷却し、透明液体310.9gを得た(収
率92.1%)。
【0029】2)2−ヒドロキシエチル−ジ−テトラデ
シルホスフェイト(PA−11)の合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた200ml三ツ口フラス
コにエチレングリコール12.48g(0.2モル)と
トリエチルアミン15.2g(0.15モル)を入れ、
水冷下で攪拌しながら上記で合成したジ−テトラデシル
ホスホリルクロライド55.7g(0.099モル)を
内温が30℃を越えない様に30分かけて滴下し、滴下
終了後1時間そのまま攪拌した。この反応液を50℃に
昇温し、4時間反応させた。この反応液を室温まで冷却
し酢酸エチル200mlを加え、析出物をろ過し、ろ液
を減圧濃縮後、シリカゲルを担体としたカラムクロマト
グラフィー(溶離液:酢酸エチル/ヘキサン=2/1)
で分離精製して目的化合物15.1g(収率27.6
%)を得た。化合物はIRスペクトル、 1H−NMRス
ペクトル、元素分析により同定した。
【0030】1H−NMR(CDCl3 ,δ)0.8〜
1.1(炭化水素鎖 CH3 、6H)、1.2〜1.5
(炭化水素鎖 CH2 、44H)、1.6〜1.8(炭
化水素鎖 −CH2 −C−O−、4H)、3.1〜3.
6(水酸基 OH、1H)、3.8〜3.9(エチレン
鎖 −CH2 −OH、2H)、4.0〜4.4(エチレ
ン鎖 −CH2 −O−P−、2H;炭化水素鎖 −CH
2 −O−P−、4H) IR 1320cm-1(燐酸エステル) 本発明のその他の化合物も本合成例またはこれに類似の
方法で容易に合成可能である。
【0031】応用例1 界面活性剤の合成 本発明のリン酸エステル化合物を用いて下記に示す界面
活性化合物PW−1〜PW−15を合成した。
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】以下にこれらの界面活性化合物の具体的合
成法の例を挙げる。 1)化合物PW−1の合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた200ml三ツ口フラス
コに上記で合成した2−ヒドロキシエチル−ジ−ドデシ
ルホスフェイト(PA−1)19.1g(40ミリモ
ル)とクロロホルム10mlを入れ、氷冷下で攪拌しな
がらクロロスルホン酸9.3g(80ミリモル)を内温
が15℃を越えない様に30分かけて滴下し、滴下終了
後室温にて2時間そのまま攪拌した。この反応液に水2
0mlをゆっくりと加え、さらにエタノール50mlを
加えて溶液にした後、1Nの水酸化ナトリウム溶液でp
Hを7.1に調製した。この反応液にトルエン300m
lを加え、共沸脱水する操作を5回繰り返した後、溶液
をいったん濃縮し、酢酸エチル300mlを加え溶解
し、無水硫酸ナトリウム80gを用いて1晩静置脱水し
た。この溶液から不溶物をろ別し、ろ液を減圧濃縮して
目的の化合物PW−122.9g(収率98.5%)を
白色粉体化合物の形状で得た。化合物はIRスペクト
ル、 1H−NMRスペクトル、元素分析により同定し
た。
【0037】1H−NMR(CDCl3 ,δ)0.8〜
1.1(炭化水素鎖 CH3 、6H)、1.2〜1.5
(炭化水素鎖 CH2 、40H)、3.8〜4.0(炭
化水素鎖 −CH2 O−、4H)、4.0〜4.4(テ
トラメチレン鎖 −CH2 O−、4H) IR 1320cm-1(燐酸エステル) 1230cm-1(硫酸エステル)
【0038】2)PW−3の合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた200ml三ツ口フラス
コに上記で合成した4−ヒドロキシブチル−ジドデシル
ホスフェイト(PA−3)20.3g(40ミリモル)
とクロロホルム10mlを入れ、氷冷下で攪拌しながら
クロロスルホン酸9.3g(80ミリモル)を内温が1
5℃を越えない様に30分かけて滴下し、滴下終了後こ
の反応液に水20mlをゆっくりと加え、さらにエタノ
ール50mlを加えて均一溶液にした後、1Nの水酸化
ナトリウム溶液でpHを7.1に調製した。この反応液
にトルエン300mlを加え、共沸脱水する操作を5回
繰り返した後、溶液をいったん濃縮し、酢酸エチル30
0mlを加え溶解し、無水硫酸ナトリウム80gを用い
て1晩静置脱水した。この溶液から不溶物をろ別し、ろ
液を減圧濃縮して目的の化合物PW−3 23.6g
(収率97.1%)をワックス状化合物の形状で得た。
化合物はIRスペクトル、 1H−NMRスペクトル、元
素分析により同定した。
【0039】1H−NMR(CDCl3 ,δ)0.8〜
1.1(炭化水素鎖 CH3 、6H)、1.2〜1.5
(炭化水素鎖 CH2 、40H)、1.7〜1.9(テ
トラメチレン鎖 CH2 、4H)、3.8〜4.0(炭
化水素鎖 −CH2 O−、4H)、4.0〜4.4(テ
トラメチレン鎖 −CH2 O−、4H) IR 1320cm-1(燐酸エステル) 1230cm-1(硫酸エステル)
【0040】3)PW−7の合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた200ml三ツ口フラス
コに上記で合成した4−ヒドロキシブチル−ジ−ドデシ
ルホスフェイト(PA−3)20.3g(40ミリモ
ル)とピリジン50mlを入れ、氷冷下で攪拌しながら
p−トルエンスルホン酸クロリド8.4g(44ミリモ
ル)を内温が10℃を越えない様に1時間かけて滴下
し、滴下終了後内温を15℃以下に保ったまま2時間反
応させた。この反応液にp−トルエンスルホン酸クロリ
ド0.38gを加えた後、60℃まで昇温しそのまま3
時間反応させた。この液を、室温まで冷却した後、水2
0mlを加え、濃塩酸でpHを6.5に調製した。更に
トルエン300mlを加え、共沸脱水する操作を5回繰
り返した後、溶液を一旦濃縮し、酢酸エチル300ml
を加えて溶解、無水硫酸ナトリウム80gを用いて1晩
脱水した。この溶液から不溶物をろ別し、ろ液を減圧濃
縮して目的の化合物PW−7 23.4g(収率96.
9%)をワックス状固体の形状で得た。化合物はIRス
ペクトル、 1H−NMRスペクトルで同定した。
【0041】その他のPW−1〜PW−15も本合成例
またはこれに類似の方法で容易に合成可能である。
【0042】表1には得られたPW−1〜PW−15の
合成収率と界面活性剤としての機能の指標として臨界ミ
セル濃度(CMC)及び最低表面張力(γmin)を示し
た。この表から明らかな様に本発明のリン酸エステル化
合物を用いた場合、目的の界面活性化合物を極めて高収
率で得ることができる。また、これらの界面活性化合物
は従来の界面活性化合物(CW−1〜CW−6)に比
べ、極めて低いCMCと極めて低いγmin を同時に有す
る特徴的な素材であった。
【0043】
【表1】
【0044】
【化15】
【0045】応用例2 高融点オイルの合成 本発明のリン酸エステル化合物を用いて下記に示す高沸
点オイルを合成した。
【0046】
【化16】
【0047】
【化17】
【0048】
【化18】
【0049】
【化19】
【0050】以下にこれらの高沸点オイルの具体的合成
例を示す。 化合物PO−3の合成 冷却管と攪拌装置を取り付けた200ml三ツ口フラス
コに上記で合成した4−ヒドロキシブチル−ジ−ドデシ
ルホスフェイト(PA−3)22.8g(45ミリモ
ル)、トリエチルアミン6.1g(60ミリモル)及び
クロロホルム100mlを入れ、氷冷下で攪拌しながら
トリメリット酸クロライド4.0g(15ミリモル)を
クロロホルム10mlに溶解した溶液を内温が15℃を
越えない様に30分かけて滴下し、滴下終了後昇温し
て、60℃で3時間反応させた。反応終了後この反応液
に水200mlと酢酸エチル200mlを加え、振とう
静置し有機相を取出た。この酢酸エチル溶液に硫酸マグ
ネシウム10gを加え1晩静置脱水した。この溶液から
不溶部をろ別し、ろ液を減圧濃縮して目的の化合物PO
−3 22.2g(収率89.9%)を高粘油状化合物
の形状で得た。化合物はIRスペクトル、 1H−NMR
スペクトル、元素分析により同定した。
【0051】その他のPO−1〜PO−7も本合成例ま
たはこれに類似の方法で容易に合成可能である。
【0052】表2には、得られたPO−1〜PO−7の
合成収率と、オイルとしての機能の指標として結晶性化
合物との混合による析出防止能を示した。この表から明
らかな様に本発明のリン酸エステル化合物を用いた合成
では目的の高沸点オイルを極めて高収率で得ることがで
きる。また、これらの高沸点オイルは従来のオイル(C
O−1〜CO−3)に比べて極めて高い結晶析出防止能
を有する特徴的な素材であった。
【0053】
【表2】
【0054】
【化20】
【0055】結晶析出防止能の評価 下記の化合物C−1を以下の処方により攪拌乳化して分
散物を得た。 I液:ゼラチン溶液(14%) 71g クエン酸(10%) 0.25g II液:C−1 12g 表2記載の高沸点オイル 4.7g 酢酸エチル 15ml ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.50g
【0056】
【化21】
【0057】乳化はI液およびII液を60℃で溶解混合
し、ホモブレンダーにて15000rpmで2分間の乳
化を3回おこなって乳化物を得た。こうして得られた乳
化物をナス型フラスコに移したのちエバポレーターにて
50℃1時間減圧して補助溶剤である酢酸エチルの留去
を行い、重量補正を水で行って得られた分散物を2−1
〜2−10とした。こうして調製された分散物を5℃で
冷蔵1週間させた後、40℃で加熱溶解し、24時間経
時させるというサイクルを3回繰り返した後、ガラス板
上に塗布し、乳化物の微結晶の発生状況を顕微鏡にて観
察。その発生の程度に応じて◎(発生ゼロ) 〇(ほぼ
なし) △(一部に結晶発生) ×(全体に結晶発生)
××(凝集)で評価した。
【0058】
【発明の効果】本発明の化合物を用いることにより、非
常に簡便かつ高収率で疎水的リン酸エステル構造を有す
る機能性化合物を得ることが可能になった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕で表されることを特徴
    とする化合物。 一般式〔I〕 【化1】 式中、R1 は炭素数12ないし18の脂肪族基を表し、
    1 は炭素数2ないし12のアルキレン基を表す。
  2. 【請求項2】 下記一般式〔II〕で表されることを特徴
    とする化合物。 一般式〔II〕 【化2】 式中、R2 は炭素数12ないし16の直鎖脂肪族基を表
    し、L2 は炭素数2ないし8のアルキレン基を表す。
  3. 【請求項3】 下記一般式〔III 〕で表されることを特
    徴とする化合物。 一般式〔III 〕 【化3】 式中、nは2ないし5の整数を表す。
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