JPH08194208A - 液晶光学素子及びその製造方法 - Google Patents

液晶光学素子及びその製造方法

Info

Publication number
JPH08194208A
JPH08194208A JP2090495A JP2090495A JPH08194208A JP H08194208 A JPH08194208 A JP H08194208A JP 2090495 A JP2090495 A JP 2090495A JP 2090495 A JP2090495 A JP 2090495A JP H08194208 A JPH08194208 A JP H08194208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
optical element
polymer
crystal optical
diisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2090495A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Hattori
秀志 服部
Shin Miyanowaki
伸 宮之脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2090495A priority Critical patent/JPH08194208A/ja
Publication of JPH08194208A publication Critical patent/JPH08194208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイ、OHP、カード等として応用
した場合にも、駆動電圧が低く、且つヒステリシスの少
ない液晶/高分子複合膜を用いた液晶光学素子を提供す
ること。 【構成】 粒状に分散されたカプセル化液晶粒子と、該
粒子を内包しているマトリックス材料とからなる液晶/
高分子複合膜を用いた液晶光学素子において、上記カプ
セルの壁材料が、分子中にウレタン結合を有する重合体
材料からなることを特徴とする液晶光学素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、公衆表示、パソコン、
携帯用情報端末等のディスプレイ、OHP、カード等と
して有用な液晶/高分子複合膜型液晶光学素子、及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶分子を液滴状に高分子マトリ
ックス中に分散させてなる液晶/高分子複合膜、あるい
は液晶と高分子マトリックスとが相互に連続相を形成し
ている液晶/高分子複合膜は、印加される電圧をON−
OFFすることによって可逆的に透過−散乱状態を呈
し、液晶光学素子の材料として使用されている。上記液
晶/高分子複合膜の作製技術としては、液晶粒子を分散
保持する高分子マトリックスとしてPVA(ポリビニル
アルコール)を用いる方法(特表昭58−501631
号公報)、エポキシ樹脂を用いる方法(特表昭61−5
02128号公報)、UV硬化性樹脂を用いる方法(特
開平1−252689号公報)等が挙げられ、又、液晶
と高分子マトリックスとの均一溶液から溶媒を除去して
液晶/高分子複合膜を成膜する方法(特開平1−230
693号公報)等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来の方法によって得られる液晶/高分子複合膜を用
いた液晶光学素子は、素子としての駆動電圧が高い、大
きなヒステリシスが発生する等の点で不十分なものであ
り、その応用範囲が限定されている。実際に上記液晶/
高分子複合膜型液晶光学素子を、ディスプレイとして応
用するには、駆動電圧を如何に低減し、且つヒステリシ
スを如何に減少させるかが重要な課題であるが、これら
の特性は、液晶/高分子複合膜の構成に用いる材料によ
って大きく変動し、高分子マトリックスの材料として、
アクリル酸ビフェニルエステル誘導体の重合体を用いる
もの(特開平5−53096号公報)、含フッ素(メ
タ)アクリル酸エステル重合体を用いるもの(特開平5
−194955号公報)等、最近になっても多数の報告
が為されているが、いずれも十分な特性を発揮するもの
ではない。従って、本発明の目的は、ディスプレイとし
て応用した場合にも、駆動電圧が低く、且つヒステリシ
スの少ない液晶/高分子複合膜を用いた液晶光学素子を
提供することである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明に
よって達成される。即ち、本発明は、粒状に分散された
カプセル化液晶粒子と、該粒子を内包しているマトリッ
クス材料とからなる液晶/高分子複合膜を用いた液晶光
学素子において、上記カプセルの壁材料が、分子中にウ
レタン結合を有する重合体材料からなることを特徴とす
る液晶光学素子、粒状に分散された液晶粒子と、該液晶
粒子を内包している高分子マトリックス材料とからなる
液晶/高分子複合膜を用いた液晶光学素子において、上
記高分子マトリックス材料が、分子中にウレタン結合を
有する重合体材料からなることを特徴とする液晶光学素
子、液晶と高分子マトリックス材料とが三次元網目を形
成している液晶/高分子複合膜を用いた液晶光学素子に
おいて、上記高分子マトリックス材料が、分子中にウレ
タン結合を有する重合体材料からなることを特徴とする
液晶光学素子、及びその製造方法である。
【0005】
【作用】本発明者等は、液晶光学素子に使用する液晶粒
子の新規なポリマーカプセル材料、或は液晶粒子の高分
子マトリックス材料を開発すべく鋭意研究開発を重ねた
結果、分子中にウレタン結合を有するウレタンオリゴマ
ーから得られる重合体材料が、液晶/高分子複合膜型液
晶光学素子の駆動電圧を低減させることに効果があるこ
とを見出した。又、液晶との溶解性に優れ、且つ得られ
る素子の駆動電圧及びヒステリシス等を改善することが
出来る新規ウレタンアクリレートオリゴマーを合成し
た。このウレタンアクリレートオリゴマーには、ポリプ
ロピレンオキサイド等のソフトセグメントが導入されて
いない為に、低分子量であり、従って液晶やコモノマー
との相溶性が良い。又、ソフトセグメントが無いにもか
かわらず、非常に柔軟な材料であり、この特性が、上記
材料を用いて得られる素子の駆動電圧の低減に寄与して
おり、しかも、上記ウレタンオリゴマーから合成したポ
リマーは適度に架橋しているので、これを用いて得られ
る素子のヒステリシスを増大させることがない。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の液晶光学素子は、
液晶粒子と高分子マトリックス材料とからなる液晶/高
分子複合膜用いるものであって、その1例は、液晶粒子
がウレタンアクリレートオリゴマーの重合体によってカ
プセル化されている例であり、他の1例は、高分子マト
リックスとして上記のオリゴマーからなる重合体を使用
する例であり、更に別の例は、液晶と高分子マトリック
ス材料とが三次元網目を形成している液晶/高分子複合
膜を用いた液晶光学素子において、上記高分子マトリッ
クス材料が、分子中にウレタン結合を有する重合体材料
からなることを特徴とする液晶光学素子である。本発明
においては特に第一の例が好ましい。
【0007】本発明で云う液晶とは、常温付近で液晶状
態を示す有機混合物であって、ディスプレイ用途として
は、好ましくはネマチック液晶若しくはコレステリック
液晶が用いられ、OHPやカード用途としてはスメクチ
ック液晶が用いられる。これらの液晶は誘電率異方性が
正でも負でもよい。尚、液晶混合物中には二色性色素を
含有させることが出来る。二色性色素を使用する場合に
は液晶100重量部当たり約0.5〜5重量部の範囲で
使用することが好ましい。本発明の第一の実施態様で
は、上記液晶を微細に分散させ、ウレタン結合を有する
重合体によってカプセル化して使用する。
【0008】本発明において液晶粒子をカプセル化する
為の壁材料又は高分子マトリックス材料として使用する
新規なウレタンアクリレートオリゴマーは、その原料と
して融点が0℃以下の2官能イソシアネートを用いて得
られるウレタンオリゴマーであることが好ましい。2官
能のジイソシアネートとしては、例えば、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,2,4(2,4,
4)−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、m
−キシレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシレ
ンジイソシアネート(m−TMXDI)、イソフォロン
ジイソシアネート(IPDI)、2,6−トルエンジイ
ソシアネート及びリシンジイソシアネート等が挙げら
れ、これらのなかでも最終的に得られる重合体の柔軟性
に寄与する脂肪族ジイソシアネートが好ましい。
【0009】上記2官能イソシアネートにはラジカル重
合性基を2個導入する。このラジカル重合性基として好
ましいものは、水酸基を分子中に1個有する(メタ)ア
クリレートであり、例えば、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート(2HEA)、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミド等が
挙げられる。又、分子中にフッ素原子が導入されたも
の、例えば、3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−パ
ーフルオロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート等も好ましい例として挙げられる。
【0010】ウレタンオリゴマーを作製する為の上記ジ
イソシアネートと(メタ)アクリル酸エステルとの反応
は、好ましくは前者:後者=約1:2のモル比率で行わ
れる。反応に際しては、溶剤を使用しても使用しなくて
もよいが、温度制御、反応収率、生成物の純度等を考慮
すると、メチルエチルケトン、トルエン等の不活性有機
溶剤を使用することが好ましい。反応は常温〜100℃
の温度で30分〜3時間程度で完結する。次にウレタン
オリゴマーの代表的合成方法を例示する。 (1)2HEA(脱水処理済、400ppmメチルエチルハイドロキノン含有) 100g (2)m−TMXDI 105g (3)メチルエチルケトン(脱水処理済) 100g (4)ベンゾキノン 20mg (5)ジブチル錫ジウラレート(触媒) 50mg
【0011】上記成分(1)、(3)、(4)及び
(5)を四つ口フラスコに仕込み、窒素雰囲気下におい
て攪拌しながら60℃に保ち、次いで成分(2)を1時
間かけて滴下した。その後70℃に昇温し、赤外線分光
測定によりイソシアネートに基づく吸収が消滅するまで
反応を進行させた。反応終了後、減圧蒸留により溶媒を
除去して油状のウレタンオリゴマーを得た。
【0012】上記ウレタンオリゴマーによる前記液晶の
カプセル化は、前記液晶と前記ウレタンオリゴマーとを
混合し、この中に適当な種類及び量のモノマーと重合開
始剤を加え溶液とする。この際、液晶と上記オリゴマー
は相溶性に優れ均一な溶液となる。必要であれば加熱す
る。次に得られた混合物を適当な乳化剤、界面活性剤或
は保護コロイドを用い、超音波や機械的撹拌によって水
性媒体中に乳化分散させた後、50〜95℃程度の温度
で1〜24時間加熱重合させることによって、ウレタン
結合を有する重合体によってカプセル化された液晶粒子
が得られる。この際における液晶とオリゴマー(+モノ
マー)の量は、前者100重量部当たり後者約5〜50
重量部の範囲が好ましい。オリゴマー(+モノマー)の
使用量が少なすぎると液晶粒子のカプセル化が不十分で
液晶の滲み出しや粒子の強度が不足する。一方、オリゴ
マー(+モノマー)の使用量が多すぎると、素子にした
際における電界応答性が低下する。又、得られるカプセ
ル化粒子径は、重合前の液晶の分散の程度によって変化
するが、本発明では平均粒径として約1〜4μmのカプ
セル化粒子が好ましい。
【0013】上記ウレタンアクリレートオリゴマーと共
重合させるモノマーとしては、種々の(メタ)アクリレ
ートやビニル基を有するモノマーを用いることが出来
る。例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート、スチレン、酢酸ビニル、トリフルオロエチル(メ
タ)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。又、
2個以上の重合活性基を有する多官能モノマー(オリゴ
マー)も用いることが出来る。例えば、ジビニルベンゼ
ン、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ジペンタンエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、2,2−ビス[4−(メタクリロイルポリオキシエ
チル)フェニル]プロパン、ポリジメチルシロキサンジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0014】上記の如くして得られたカプセル化液晶分
散液は、カプセル化液晶を一旦分離することなく、この
中に必要に応じて高分子マトリックス材料を添加して液
晶/高分子複合膜を形成する為の塗布液として使用する
ことが出来る。尚、カプセル化時に使用したポリビニル
アルコール等の保護コロイドをそのまま高分子マトリッ
クスとして使用してもよい。更に、重合時に生じた不純
物を除去する為に、生成したカプセル化液晶を遠心分離
等によって一旦分離し、これを適当な量の高分子マトリ
ックスを含んでいる水性媒体中に分散させて塗布液とし
て使用することが好ましい。前記カプセル化液晶と高分
子マトリックスの使用量としては、高分子マトリックス
/液晶の混合比(重量比)が、ディスプレイ用途の場合
には5/95〜50/50であり、OHPやカード用途
の場合には55/45〜35/65である。液晶の使用
量が少な過ぎると、電圧印加時の透明性が不足するだけ
でなく、膜を透明状態にする為に多大の電圧を必要とす
る等の点で不十分であり、一方、液晶の使用量が多過ぎ
ると、電圧印加時の散乱(濁度)が不足するだけでな
く、膜の強度が低下したりするので好ましくない。又、
液晶/高分子複合膜のコントラストや色調を改善させる
為に液晶中に二色性色素を添加することが出来る。この
場合の色素のゲスト−ホスト効果により光吸収(着色)
−透明状態でスィッチングする液晶/高分子複合膜を得
ることが出来る。
【0015】上記塗布液を用いて液晶/高分子複合膜を
作製する方法としては、特に大面積化、フイルム電極に
よる軽量化等に対処しやすいコーティング法や電着法が
望ましいが、上記の如き塗布液を使用することなく、例
えば、溶液等を用いて、光、熱硬化による相分離法、溶
媒蒸発による相分離法、温度変化による相分離法等も排
除するものではない。塗布方法としては、例えば、電着
塗装方法、スクリーン印刷、メタルマスクを用いたステ
ンシル印刷、刷毛塗り、スプレーコーティング、ブレー
ドコーティング、ドクターコーティング等の適当な手段
により素子基板の一方の表面に塗工し、これを乾燥する
ことによって液晶/高分子複合膜を形成することが出来
る。形成される液晶/高分子複合膜の厚みは約3〜15
μmの範囲が好ましく、該複合膜が薄すぎると、光散乱
状態での散乱強度の低下、散乱−透過のコントラストが
低下する等の点で問題があり、一方、厚すぎると得られ
る素子の駆動電圧が高くなる等の点で問題がある。
【0016】前記塗布液の塗布方法としては、コーティ
ング法と共に電着塗布法が好ましい。ここでいう電着塗
布とは、液晶粒子を含む塗工液中に、塗布基板となる主
電極と対向電極とを配置して通電し、液晶粒子と高分子
マトリックス材料とを電気的に基板上に吸着若しくは沈
着させ、次いで電着塗布された基板を取り出して溶媒を
乾燥除去することにより液晶/高分子複合膜を形成する
ものである。電着塗布には、陽極上に液晶と高分子材料
とを折出させるアニオン電着法と、陰極上に折出させる
カチオン電着法とがあるが、ITO等の透明金属酸化物
が電極となっている基板が塗布基板として通常使用され
る為に、還元による透明電極の着色を避ける為にアニオ
ン電着法が好ましく用いられる。電着法において用いら
れる高分子マトリックスとして好ましく用いられるアニ
オン性樹脂としては、マレイン化油樹脂、アニオン変性
ポリブタジエン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂
が挙げられる。
【0017】電着塗布により液晶/高分子複合膜を作製
する為に使用する塗工液は、上記アニオン性樹脂の水溶
液中に液晶を乳化分散して調製することが出来る。又、
形成される液晶/高分子複合膜の塗膜構造の適正化、及
び液晶/高分子複合膜への電圧配分を適正化する為に、
前述の如く液晶を予めカプセル化し、これを上記アニオ
ン性樹脂水溶液中に分散した塗工液を用いることが特に
好ましい。高分子マトリックス材料の溶解性の向上及び
平滑な塗膜を得る為に、電着浴には通常有機溶剤が添加
される。ここで用いられる有機溶剤としてはエタノー
ル、メタノール、イソプロパノール等のアルコール類、
メチルセルソルブ、エチルセルノルブ等のセルソルブ
類、グリコール、カービトール等の親水性有機溶剤が好
ましく用いられるが、場合によりキシロール、トルオー
ル等の疎水性溶剤も使用することが出来る。
【0018】又、使用し得る助剤としては、液晶粒子の
分散安定性を付与する為の界面活性剤、塗膜の平滑性を
良くする為のレベリング剤、消泡剤等が挙げられる。
又、カプセル化液晶にカルボキシル基等のアニオン性基
を持たせた場合には、カプセル自体が電気的に泳動して
基板上に沈着する能力がある為にアニオン性樹脂を使用
しなくても電着可能である。この様にして電極上に付着
形成された膜は、水分、有機溶剤等の揮発性成分を取り
除く為に加熱乾燥されて、所望の液晶/高分子複合膜と
なる。
【0019】以上の液晶/高分子複合膜の形成に使用す
る素子基板としては、従来公知の液晶光学素子に一般的
に使用されているもの、例えば、ITO系、SnO2
系、ZnO系の様な透明導電性材料をガラスや高分子フ
イルム等の様な透明基板に付着させた透明電極基板が挙
げられ、一方の基板として不透明導電性基板を用いる場
合には、その電極が高反射率の金属、例えば、アルミニ
ウム、銀、クロム、ニッケル等で表面凹凸形状を有する
反射型電極を用いることも出来る。その基板自体はガラ
ス、高分子フイルム或いはその他のものであってもよ
い。
【0020】以上の如くして一方の素子基板上に形成さ
れた液晶/高分子複合膜の面に、他の素子基板を常法に
従って積層し、必要なシールや配線を行うことによって
本発明の液晶光学素子が得られる。尚、以上の説明で
は、液晶をカプセル化した例について説明したが、本発
明では、後述の実施例に示す様に、液晶をカプセル化せ
ずに、前記のウレタンオリゴマーからなる高分子マトリ
ックス中に液晶粒子を分散及び内包させても同様に優れ
た特性を有する液晶光学素子が得られる。又、本発明の
素子がOHPやカード用途の場合は、電極を1枚だけ用
いその上に液晶/高分子複合膜を形成し、更に必要に応
じて保護層を形成して素子とし、コロナ電界を用いて液
晶/高分子複合膜を駆動させることが出来る。カードの
場合には、電極には反射型電極を用いることが好まし
く、上記反射電極の他、白色PETフイルム上に上記透
明電極性材料を付着させた電極も用いることが出来る。
【0021】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。 実施例1 ハロゲン系液晶(TL−205、メルク(株)製)2.
0g、イソフォロンジイソシアネート(IPDI)1モ
ルに対し2−ヒドロキシエチルアクリレート(2HE
A)2モル付加したもの(オリゴマー1)0.1g、2
−エチルヘキシルアクリレート(EHA)0.4g及び
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.01gの
均一な混合液を作製した。上記混合液に、ポリビニルア
ルコール(EG−05、日本合成(株)製)2%水溶液
を10g加え、超音波分散した後、85℃で20時間重
合して液晶粒子のカプセル化を行った。これを遠心分離
して遊離のEG−05を除去し、水媒体を加えて適当な
粘度に調整してコーティング用インキを作製した。
【0022】上記インキをITOガラス上にステンシル
印刷法により、乾燥後の膜厚が10μmになる割合で塗
布及び乾燥して液晶/高分子複合膜を成膜し、対向電極
としてITO−PETフイルムを貼り合せたて本発明の
液晶光学素子とした。上記素子について電気光学特性を
測定したところ、電圧無印加時の透過率(T0 )と電圧
印加時の飽和透過率(T00)の差を100%とした場合
の10%透過率時の印加電圧(V10)が9.2V、90
%透過率時の印加電圧(V90)が16.3Vであった。
尚、T0 は2%、T100 は84%であった。又、セルに
50Vを2分間印加し続けた後の立ち下がり緩和時間
(τoff)は35ミリ秒であった。又、10Vの30マ
イクロ秒のパルスを印加し、その16ミリ秒後の電圧保
持率(Vhr)は93%であった。
【0023】実施例2 実施例1におけるオリゴマーを、2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネートと2,4,4−トリ
メチルヘキサメチレンイソシアネートの1:1混合物
(TMDI)1モルに2HEAを2モルを付加したもの
(オリゴマー2)に代えて、実施例1と同様にして本発
明の液晶光学素子を作製した。その特性は、V10=7.
8V、V90=15.4V、T0 =2%、T100 =84
%、τoff=33ミリ秒、Vhr=93%であった。 実施例3 実施例1におけるオリゴマー1を、m−テトラメチルキ
シレンジイソシアネート(m−TMXDI)1モルに2
HEAを2モル付加したもの(オリゴマー3)に代え
て、他は実施例1と同様にして本発明の液晶光学素子を
作製した。その特性は、V10=11.3V、V90=2
3.4V、T0 =2%、T100 =85%、τoff=27
ミリ秒、Vhr=87%であった。
【0024】実施例4 実施例1におけるオリゴマー1を、1,6−ヘキサンメ
チレンジイソシアネート(HDI)1モルに2HEAを
2モル付加したもの(オリゴマー4)に代えて他は実施
例1と同様にして本発明の液晶光学素子を作製した。そ
の特性は、V10=11.5V、V90=25.0V、T0
=2.0%、T100 =85%、τoff=30ミリ秒、V
hr=93%であった。 実施例5 実施例1におけるオリゴマー1を、m−キシレンジイソ
シアネート(m−XDI)1モルに2HEAを2モル付
加したもの(オリゴマー5)に代えて、他は実施例1と
同様にして本発明の液晶光学素子を作製した。その特性
は、V10=11.5V、V90=25.0V、T0 =2.
1%、T100 =85%、τoff=30ミリ秒、Vhr=9
3%であった。
【0025】実施例6 実施例1におけるオリゴマー1を、2,6−トルエンジ
イソシアネート(TDI)1モルに2HEAを2モル付
加したもの(オリゴマー6)に代えて、他は実施例1と
同様にして本発明の液晶光学素子を作製した。その特性
は、V10=8.0V、V90=20.0V、T0 =2%、
100 =85%、τoff=50ミリ秒、Vhr=91%で
あった。 実施例7 実施例1におけるオリゴマー1を、リシンジイソシアネ
ート(LDI)1モルに2HEAを2モル付加したもの
(オリゴマー7)に代えて、他は実施例1と同様にして
本発明の液晶光学素子を作製した。その特性は、V10
12.0V、V90=25.5V、T0 =2%、T100
84%、τoff=24ミリ秒、Vhr=91%であった。
【0026】比較例1 実施例1におけるカプセル壁材料を、メチルメタクリレ
ート0.5gに代えて、他は実施例1と同様にして比較
例の液晶光学素子を作製した。その特性は、V10=35
V、V90=65Vであった。 比較例2 実施例1におけるカプセル材料を、EHA0.5gに代
えて、他は実施例1と同様にして比較例の液晶光学素子
を作製した。その特性は、V10が70V以上と非常に高
駆動電圧であった。 比較例3 実施例1におけるオリゴマー1を、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレートに代えて、他は実施例1と同様に
して比較例の液晶光学素子を作製した。その特性は、V
10=65Vと非常に高駆動電圧であった。
【0027】実施例8 液晶(TL−205)に、黒色用に配合した2色性色素
(三井東圧化学(株)製、SI800:SI1486:
SI426=30:7:7)を3%溶解し、実施例1と
同様の組成比でカプセル化液晶を作製した。このカプセ
ルの懸濁液を遠心分離後、カプセルに対して10%の割
合で中和したアニオン型電着用樹脂と水を加え、固形分
濃度20%の電着用組成物を作製した。電着用電極とし
てアルミ蒸着された白色ポリエチレンテレフタレートフ
イルムを用い、電着により膜厚6μmの液晶/高分子複
合膜を作製した。薄膜トランジスタ基板上に上記2色性
色素含有液晶をスピンコートした後、上記液晶/高分子
複合膜と圧着し、余分な液晶を除去した後に紫外線硬化
型樹脂で封止して本発明の液晶光学素子を得た。これを
駆動させたところ、15Vの電圧印加で反射率40%を
示した。又、電圧無印加時の反射率は6%であった。
又、表示品位は視差がなく、広い視野角を持つ良好なも
のであった。
【0028】実施例9 ハロゲン系液晶(TL−205、メルク(株)製)80
%、実施例1で用いたオリゴマー1を10%及びEHA
10%の割合で混合し、この混合物に対して0.2%の
割合で光重合開始剤(ZLI−3331、メルク(株)
製)を加え、11.0μmのガラスファイバー製スペー
サーが散布された2枚のITO電極ガラス基板に挟み込
み、基板全体を38℃に保ちながら、50mW/cm
の強度の紫外線を60秒間照射し、液晶/高分子複合膜
を得た。この膜の構造は液晶と高分子マトリックス材料
とが相互に三次元網目を形成したものであった。上記液
晶/高分子複合膜の特性は、V10=5.8V、V90=1
0.0V、T0=5%、T100=90%、τoff=30ミ
リ秒、Vhr=94%であった。
【0029】実施例10 スメクチック液晶(S−6、メルク(株)製)2.0
g、二色性色素(S−428、三井東圧化学(株)製)
0.04g、オリゴマー1を0.1g、HEA0.4g
及びAIBN0.01gの均一な混合液を作製した。上
記混合液に、EG−05の2%水溶液を10g加え、超
音波分散した後、70℃で24時間重合して液晶粒子の
カプセル化を行った。この液晶マイクロカプセル分散液
に増粘剤としてKH−20(日本合成(株)製)を加え
てインキを作製した。このインキの固形分中の液晶の割
合は50%になる様に調整した。上記インキをITO付
白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フイルム上
にステンシル印刷法によりコーティングし、乾燥させて
膜厚が8μmの液晶/高分子複合膜を成膜した。この膜
に5kVのコロナ電圧を印加すると、膜は黒色から薄い
灰色に変化した。この2つの状態のコントラストは2.
5であった。又、このコントラストは室温で1ケ月以上
良好に保持された。
【0030】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、ウレタン結
合を有する重合体材料を用いることによって、液晶光学
素子の駆動電圧を顕著に低減することが出来、且つ高コ
ントラスト、高電圧保持率、低ヒステリシスの高い信頼
性を有する液晶/高分子複合型液晶光学素子を提供する
ことが出来る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状に分散されたカプセル化液晶粒子
    と、該粒子を内包しているマトリックス材料とからなる
    液晶/高分子複合膜を用いた液晶光学素子において、上
    記カプセルの壁材料が、分子中にウレタン結合を有する
    重合体材料からなることを特徴とする液晶光学素子。
  2. 【請求項2】 粒状に分散された液晶粒子と、該液晶粒
    子を内包している高分子マトリックス材料とからなる液
    晶/高分子複合膜を用いた液晶光学素子において、上記
    高分子マトリックス材料が、分子中にウレタン結合を有
    する重合体材料からなることを特徴とする液晶光学素
    子。
  3. 【請求項3】 液晶と高分子マトリックス材料とが三次
    元網目を形成している液晶/高分子複合膜を用いた液晶
    光学素子において、上記高分子マトリックス材料が、分
    子中にウレタン結合を有する重合体材料からなることを
    特徴とする液晶光学素子。
  4. 【請求項4】 ウレタン結合を有する重合体が、1分子
    中に2個のウレタン結合を有し、且つ2個の(メタ)ア
    クリル基を有するウレタンオリゴマーからなる請求項1
    〜3に記載の液晶光学素子。
  5. 【請求項5】 ウレタンオリゴマーが、融点が0℃以下
    であるジイソシアネートから調製されている請求項4に
    記載の液晶光学素子。
  6. 【請求項6】 ジイソシアネートが、1,6−ヘキサメ
    チレンジイソシアネート、2,2,4(2,4,4)−
    トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、m−キシ
    レンジイソシアネート、m−テトラメチルキシレンジイ
    ソシアネート、イソフォロンジイソシアネート、2,6
    −トルエンジイソシアネート及びリシンジイソシアネー
    トからなる群から選ばれる請求項5に記載の液晶光学素
    子。
  7. 【請求項7】 電着浴中に、一対の電極を浸漬し、両電
    極間に通電し、一方の電極面に液晶/高分子複合膜を電
    着形成し、該液晶/高分子複合膜を使用する液晶光学素
    子の製造方法において、上記電着浴が、水性媒体中に、
    ウレタン結合を有する重合体によりカプセル化された液
    晶粒子と、高分子マトリックス材料とを含む電着浴であ
    ることを特徴とする液晶光学素子の製造方法。
JP2090495A 1995-01-17 1995-01-17 液晶光学素子及びその製造方法 Pending JPH08194208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2090495A JPH08194208A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 液晶光学素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2090495A JPH08194208A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 液晶光学素子及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08194208A true JPH08194208A (ja) 1996-07-30

Family

ID=12040227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2090495A Pending JPH08194208A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 液晶光学素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08194208A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990043006A (ko) * 1997-11-28 1999-06-15 손욱 고분자 분산형 액정표시소자 및 그 제조방법
JP2003096454A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Oji Paper Co Ltd 光感応性液晶性組成物を内包するマイクロカプセル、およびこのマイクロカプセルを含む可逆記録材料
WO2005101113A3 (en) * 2004-04-08 2006-09-14 Photon Dynamics Inc Polymer dispersed liquid crystal formulations for modulator fabrication
US8801964B2 (en) 2010-12-22 2014-08-12 Photon Dynamics, Inc. Encapsulated polymer network liquid crystal material, device and applications
CN109517106A (zh) * 2019-01-03 2019-03-26 李林 一种pdlc原材料及pdlc调光玻璃制造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990043006A (ko) * 1997-11-28 1999-06-15 손욱 고분자 분산형 액정표시소자 및 그 제조방법
JP2003096454A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Oji Paper Co Ltd 光感応性液晶性組成物を内包するマイクロカプセル、およびこのマイクロカプセルを含む可逆記録材料
WO2005101113A3 (en) * 2004-04-08 2006-09-14 Photon Dynamics Inc Polymer dispersed liquid crystal formulations for modulator fabrication
JP2007532957A (ja) * 2004-04-08 2007-11-15 フォトン・ダイナミクス・インコーポレーテッド 変調器製造用の高分子分散型液晶製剤
KR100831109B1 (ko) * 2004-04-08 2008-05-20 포톤 다이나믹스, 인코포레이티드 변조기 제작을 위한 폴리머 분산 액정 포뮬레이션
US7639319B2 (en) 2004-04-08 2009-12-29 Photon Dynamics, Inc. Polymer dispersed liquid crystal formulations for modulator fabrication
JP4846711B2 (ja) * 2004-04-08 2011-12-28 フォトン・ダイナミクス・インコーポレーテッド 変調器製造用の高分子分散型液晶製剤
US8801964B2 (en) 2010-12-22 2014-08-12 Photon Dynamics, Inc. Encapsulated polymer network liquid crystal material, device and applications
CN109517106A (zh) * 2019-01-03 2019-03-26 李林 一种pdlc原材料及pdlc调光玻璃制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69609275T2 (de) Lichtmodulierender Film mit erhöhter UV Beständigkeit für ein Lichtventil
US10156767B2 (en) Light control film
EP0908758A2 (en) Ultraviolet radiation-curable light-modulating film for a light valve, and method of making same
JP2002189123A (ja) 調光材料、調光フィルム及び調光フィルムの製造方法
US10288976B2 (en) Light control film
EP2322985B1 (en) Light-modulating film
AU2010214432B2 (en) Light modulation film
US20070091061A1 (en) Electrophoretic display device and method for manufacturing such a device
JPH11500757A (ja) 液晶複合体の製造方法
JPH08194208A (ja) 液晶光学素子及びその製造方法
JP2002214653A (ja) 調光材料、調光フィルム及び調光フィルムの製造方法
JP3708983B2 (ja) 含液晶/高分子マイクロカプセル及び液晶電気光学素子
JP2002082364A (ja) 調光材料、調光フィルム及び調光フィルムの製造方法
US6059993A (en) Record display medium and use thereof
JPH0651288A (ja) 液晶電気光学装置
JPH05196925A (ja) 投射型液晶表示装置
JPH07261163A (ja) 含液晶/高分子マイクロカプセル、その製造方法及び液晶記録表示媒体
JP3009496B2 (ja) 液晶フィルム及び液晶構成体
JP2000001675A (ja) 可逆性表示媒体
JP3205077B2 (ja) 液晶/高分子複合膜及びその製造方法
JPH0915568A (ja) 液晶光学素子、その製造方法、及び投射型液晶表示装置
JP2500566B2 (ja) 液晶光学素子及び液晶表示素子
JPH075443A (ja) 液晶・高分子複合材料、電気光学素子およびそれらの製造方法
JP2001117122A (ja) 画像表示装置
JPH0961801A (ja) 光変調素子