JPH08195087A - ジョセフソンレジスタおよびそれを用いた超電導集積回路 - Google Patents

ジョセフソンレジスタおよびそれを用いた超電導集積回路

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JPH08195087A
JPH08195087A JP7007397A JP739795A JPH08195087A JP H08195087 A JPH08195087 A JP H08195087A JP 7007397 A JP7007397 A JP 7007397A JP 739795 A JP739795 A JP 739795A JP H08195087 A JPH08195087 A JP H08195087A
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josephson
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signal
input
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JP7007397A
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Hideyuki Nagaishi
英幸 永石
Haruhiro Hasegawa
晴弘 長谷川
Juichi Nishino
壽一 西野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ジョセフソンレジスタ100を構成する直流駆
動型のジョセフソン回路130および140はそれぞ
れ、直列に接続された複数の磁束結合型のジョセフソン
・ゲートを有し、それぞれの出力電流をそのジョセフソ
ン・ゲートに入力して論理演算を行うことにより、出力
信号を入力端にフィードバックする。 【効果】外部より入力される信号に重畳する波形歪みや
リンキング等のノイズによる回路誤動作を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流電源駆動型ジョセフ
ソン集積回路に係り、特に高速の論理演算を必要とする
超電導信号処理回路で用いるジョセフソンレジスタの構
成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な直流駆動型ジョセフソン
論理回路の構造が、エイ・エフ・ヘバード、エス・エス
・ペイ、エル・エヌ・ダンクルバーガー、およびティー
・エイ・ファルトン(A. F. Hebard, S. S. Pei, L. N.
Dunkleberger, and T. A. Fulton)による“アイ・イ
ー・イー・イー トランザクション オン マグネティ
ックス、MAG−15巻、408頁−411頁、197
9年1月(IEEE Trans.on Magnetics, Vol. MAG-15, pp
408-411, January, 1979)”の文献のなかに詳述されて
いる。
【0003】上記ヘバードの文献で開示されている回路
構造を図12に示す。同図では、磁束結合型ジョセフソ
ン素子1201および1202の2個が直列接続され、
それらの一方が超電導状態から電圧状態にスイッチした
反作用で他方が逆に電圧状態から超電導状態にスイッチ
するような動作条件を設定することにより直流電源動作
を実現している。このような構成の直流駆動回路はハッ
フル回路と呼ばれている。そしてこれら2個のジョセフ
ソン素子の各々に複数の制御入力線1203を設け、各
入力に対する両素子の閾値論理機能を利用することによ
り直流電源駆動のラッチゲートが実現できることが示さ
れている。
【0004】上記のヘバート方式をレジスタとして用い
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ヘバード方式のハ
ッフル回路では、入力信号のずれや誤信号により誤動作
を生じ、ハングアップという論理動作不能に陥るという
問題がある。
【0006】この状態から正常な論理動作状態に復帰す
るには電源電流を絞る必要があり、高速動作や規模拡大
の妨げになっていた。計算機の高速動作を実現するに
は、信号処理手段に応じた最適なレジスタを開発し、動
作マージンを拡大して動作の安定を図ることが望ましい
のは言うまでもない。
【0007】本発明の目的は、上記の問題を解決し、集
積回路の高速動作によって順序回路に蓄積されるデータ
が誤動作により消滅することがなく、動作が安定した直
流電源駆動のジョセフソンレジスタを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的であ
るジョセフソンレジスタは、複数のジョセフソン素子と
複数の受動素子からなる超電導集積回路チップにおい
て、データ信号線と同期信号線が接続され、順序回路が
誤動作することを防止するために、出力信号を入力端に
フィードバックする手段を備えた構成である。上記の同
期信号線は信号の入出力タイミングを図るため、少なく
とも1本以上の位相が異なる信号を加える。
【0009】このジョセフソンレジスタは直流電源で動
作するジョセフソン論理回路から構成され、信号と電源
の位相を非同期で簡単に加えることができる。また上記
ジョセフソン論理回路は、複数のジョセフソン素子と1
つのインダクタンスを含む磁束結合型ジョセフソン・ゲ
ート複数個からなり、それぞれの磁束結合型ジョセフソ
ン・ゲートにはインダクタンスを介して接続した負荷抵
抗が付属し、上記インダクタンスに流れる電流を出力電
流とするジョセフソン回路から構成される。
【0010】フィードバックの第1の手段は、論理積等
の論理ゲートを入力端に設け、出力信号とデータ信号を
論理演算することにより行う。第2の手段は、上記イン
ダクタンスに流れる出力電流を上記磁束結合型ジョセフ
ソン・ゲートに入力して、ジョセフソン回路内でフィー
ドバックを行う。
【0011】
【作用】上記構成により、ジョセフソンレジスタは、入
力端に設けた論理ゲートや、またジョセフソン回路内で
出力信号を入力信号として加えて、出力信号をフィード
バックすることにより、データ信号や同期信号に重畳す
る波形歪みや反射、リンキング等のノイズに起因する誤
動作を防止することが可能となる。従って、ジョセフソ
ンレジスタは、回路内に記憶する情報が誤動作により消
滅することがなくなり、高速動作時においても安定動作
が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0013】(実施例1)本発明の第1の実施例を図1
により説明する。ジョセフソンレジスタ100は、デー
タ信号入力端子101と、同期信号入力端子102、1
03が接続され、出力信号線160は再度レジスタ内部
に接続され、直流電源端子104を有する。
【0014】ジョセフソンレジスタ100は、直流電源
で駆動するジョセフソン回路130、140により構成
される。同期信号は、レジスタの入出力のタイミングを
図るために端子102と端子103から供給され、同一
の振幅の波形であり、位相が異なり、この場合には18
0°である。
【0015】ジョセフソン回路130の回路図を図2に
示す。ジョセフソン回路130は、4つの磁束結合ジョ
セフソン・ゲート(以下、JIと記す)231、23
2、233、234が直列に接続され、JI231、J
I232はJI直列体235を、JI233とJI23
4はJI直列体236を構成する。JI231の一方と
負荷抵抗237の一方は節点261で接続され、JI直
列体235と負荷抵抗237が並列に構成される。JI
234の一方と負荷抵抗238の一方は節点262で接
続され、JI直列体236と負荷抵抗238が並列に構
成される。負荷抵抗237、238の他方の節点は、J
I232とJI233の節点と負荷インダクタンス23
9を介して接続される。さらに、節点261と262の
間に並列抵抗263を接続する。端子101からのデー
タ信号は、JI231、JI233と磁気結合し、端子
102からの同期信号は、それぞれJI231、JI2
32、JI233、JI234と結合し、負荷インダク
タンス239を流れる出力信号260はJI232、J
I234と磁気結合する。JI231はデータ信号と同
期信号が共に正転入力され、JI232は出力信号26
0が正転入力され、同期信号は反転入力される。また、
JI233はデータ信号が反転入力され、同期信号は正
転入力し、JI234は出力信号260と同期信号10
2が共に反転入力される。JI231、JI232、J
I233およびJI234は、JIと結合する入力信号
の論理値が2つ以上“1”の場合にのみ電圧状態へスイ
ッチするようにバイアスする。
【0016】図2に示す回路構成において、JI直列体
235内のJI231もしくはJI232が電圧状態に
スイッチした場合には、ジョセフソン回路130の出力
の期待値は“1”となる。また、JI直列体236内の
JI233もしくはJI234が電圧状態にスイッチし
た場合には、ジョセフソン回路130の出力の期待値は
“0”となる。
【0017】ジョセフソン回路140の回路構造および
論理動作はジョセフソン回路130と同様であり、ジョ
セフソン回路140のデータ入力信号が前段のジョセフ
ソン回路の出力電流260であり、ジョセフソン回路1
40の出力信号は160である。
【0018】ジョセフソン回路130とジョセフソン回
路140は、表1に示す真理値表に従って論理演算を行
う。端子102からの同期信号および端子103からの
同期信号が論理値“0”の場合、期待値は出力信号が反
映される。また、同期信号の論理値が“1”の場合に
は、期待値はデータ信号が反映される。
【0019】
【表1】
【0020】ジョセフソンレジスタの回路誤動作の原因
となる波形歪みやリンキング等は、一般に外部から入力
する信号の論理値が“0”から“1”、もしくは“1”
から“0”へ反転する過渡期に発生する。端子102か
らの同期信号が論理値“1”に移行する過渡期では、リ
ンキング等により誤ってJI231、JI232、JI
233およびJI234がスイッチした場合において
も、ジョセフソン回路130が非ラッチ回路であり、出
力の期待値がデータ信号の論理値により一意的に決定す
るため、ジョセフソン回路の誤動作は回避することがで
きる。
【0021】端子102からの同期信号が論理値“0”
に移行する過渡期では、ジョセフソン回路130内に記
憶する情報すなわち出力信号260によって出力の期待
値が変動するため、リンキング等により誤ってJI23
1、JI232、JI233およびJI234がスイッ
チした場合には記憶情報が消滅する可能性がある。しか
しながらジョセフソン・ゲートのスイッチング遅延時間
が数psであり、ジョセフソン回路のスイッチング遅延
時間が数十psであるため、出力信号260は急激に変
化しない。従って、図2に示すように、出力信号260
をジョセフソン回路130内のJI232とJI234
にフィードバックして入力させ、出力信号160も同様
にジョセフソン回路140内のJIにフィードバックし
て入力させ、再びスイッチングさせることにより、ジョ
セフソンレジスタ100は記憶情報を消滅することなく
安定動作が可能である。
【0022】(実施例2)本発明の第2の実施例を図3
により説明する。ジョセフソンレジスタ300は、直流
電源で駆動するジョセフソン回路310、320、34
0、350により構成され、データ信号入力端子301
と、同期信号入力端子302、303と、直流電源端子
304を有する。同期信号は、レジスタの入出力のタイ
ミングを図るために端子302と端子303から供給さ
れ、同一の振幅の波形であり、位相が異なり、この場合
には180°である。
【0023】ジョセフソン回路310とジョセフソン回
路320は、端子301からのデータ信号と出力信号3
60の論理積演算を行うAND論理ゲートである。ジョ
セフソン回路310の回路図を図4に示す。ジョセフソ
ン回路310は、磁束結合ジョセフソン・ゲート(J
I)411、412が直列に接続され、JI411の一
方と負荷抵抗413の一方は節点461で接続され、J
I412の一方と負荷抵抗414の一方は節点462で
接続される。負荷抵抗413、414の他方の節点は、
JI411とJI412の節点と負荷インダクタンス4
15を介して接続される。さらに、節点461と462
の間に並列抵抗416を接続する。データ信号301と
出力信号360は、それぞれJI411、JI412と
結合し、JI411はJIと結合する入力信号の論理値
が2つ以上“1”の場合にのみ電圧状態へスイッチする
ようにバイアスし、JI412はJIと結合する入力信
号の論理値が少なくとも1つ以上“1”の場合に電圧状
態へスイッチするようにバイアスする。JI411はデ
ータ信号301が正転入力され、出力信号360が反転
入力され、JI412はデータ信号301が反転入力さ
れ、出力信号360が正転入力される。JI411が電
圧状態にスイッチした場合には、ジョセフソン回路31
0の出力は“1”となる。またJI432が電圧状態に
スイッチした場合には、ジョセフソン回路310の出力
は“0”となる。
【0024】ジョセフソン回路320の回路図を図5に
示す。ジョセフソン回路320は、磁束結合ジョセフソ
ン・ゲート(JI)511、512が直列に接続され、
JI511の一方と負荷抵抗513の一方は節点561
で接続され、JI512の一方と負荷抵抗514の一方
は節点562で接続される。負荷抵抗513、514の
他方の節点は、JI511とJI512の節点と負荷イ
ンダクタンス515を介して接続される。さらに、節点
561と562の間に並列抵抗516を接続する。端子
301からのデータ信号と出力信号360は、それぞれ
JI511、JI512と結合し、JI511はJIと
結合する入力信号の論理値が2つ以上“1”の場合にの
み電圧状態へスイッチするようにバイアスし、JI51
2はJIと結合する入力信号の論理値が少なくとも1つ
以上“1”の場合に電圧状態へスイッチするようにバイ
アスする。JI511はデータ信号が反転入力され、出
力信号360が正転入力され、JI512はデータ信号
が正転入力され、出力信号360が反転入力される。J
I511が電圧状態にスイッチした場合には、ジョセフ
ソン回路320の出力は“1”となる。またJI512
が電圧状態にスイッチした場合には、ジョセフソン回路
320の出力は“0”となる。
【0025】ジョセフソン回路340の回路図を図6に
示す。ジョセフソン回路340は、2つの磁束結合ジョ
セフソン・ゲート(JI)611、612が直列に接続
され、JI611の一方と負荷抵抗613の一方は節点
661で接続され、JI612の一方と負荷抵抗614
の一方は節点662で接続される。負荷抵抗613、6
14の他方の節点は、JI611とJI612の節点と
負荷インダクタンス615を介して接続される。さら
に、節点661と662の間に並列抵抗616を接続す
る。JI611およびJI612は、JIと結合する入
力信号の論理値が2つ以上“1”の場合にのみ電圧状態
へスイッチするようにバイアスする。JI611と磁気
結合する前段のジョセフソン回路310の負荷インダク
タンス415に流れる出力信号460と端子302から
の同期信号は共に正転入力され、JI612と磁気結合
する前段のジョセフソン回路320の負荷インダクタン
ス515に流れる出力信号560と端子302からの同
期信号は共に正転入力される。JI611が電圧状態に
スイッチした場合には、ジョセフソン回路340の出力
は“1”となる。またJI612が電圧状態にスイッチ
した場合には、ジョセフソン回路340の出力は“0”
となる。
【0026】ジョセフソン回路350の回路図を図7に
示す。ジョセフソン回路350は、2つの磁束結合ジョ
セフソン・ゲート(JI)711、712が直列に接続
され、JI711の一方と負荷抵抗713の一方は節点
761で接続され、JI712の一方と負荷抵抗714
の一方は節点762で接続される。負荷抵抗713、7
14の他方の節点は、JI711とJI712の節点と
負荷インダクタンス715を介して接続される。さら
に、節点761と762の間に並列抵抗716を接続す
る。JI711およびJI712は、JIと結合する入
力信号の論理値が2つ以上“1”の場合にのみ電圧状態
へスイッチするようにバイアスする。前段のジョセフソ
ン回路340の負荷インダクタンス615に流れる出力
信号660と端子303からの同期信号は、それぞれJ
I711、JI712と磁気結合し、JI711は出力
信号660との同期信号が共に正転入力され、JI71
2は出力信号660が反転入力され、同期信号は正転入
力される。JI711が電圧状態にスイッチした場合に
は、ジョセフソン回路350の出力は“1”となる。ま
たJI712が電圧状態にスイッチした場合には、ジョ
セフソン回路350の出力は“0”となる。
【0027】ジョセフソンレジスタの回路誤動作の原因
となる波形歪みやリンキング等は、一般に外部から入力
する信号の論理値が“0”から“1”、もしくは“1”
から“0”へ反転する過渡期に発生する。ジョセフソン
レジスタ300で情報を記憶するジョセフソン回路34
0またはジョセフソン回路350は、端子302からの
同期信号および端子303からの同期信号が論理値
“1”に移行する過渡期では、リンキング等により誤っ
てJI541およびJI542がスイッチした場合にお
いても、ジョセフソン回路340とジョセフソン回路3
50が非ラッチ回路であり、出力の期待値が前段のジョ
セフソン回路の負荷インダクタンスに流れる出力信号に
より一意的に決定するため、ジョセフソン回路の誤動作
は回避することができる。
【0028】端子302からの同期信号および端子30
3からの同期信号が論理値“0”に移行する過渡期で
は、ジョセフソン回路340およびジョセフソン回路3
50内に記憶する情報すなわち出力信号660および出
力信号360は、リンキング等がジョセフソン回路34
0およびジョセフソン回路350に侵入するとJI61
1、JI612、JI711およびJI712がスイッ
チした場合には記憶情報が消滅する可能性がある。
【0029】ジョセフソンレジスタ300においては、
端子301からのデータ信号と出力信号360の論理積
演算を行う論理ゲートのジョセフソン回路310および
ジョセフソン回路320を介して、データ入力信号を波
形成形することにより、特に外部からのデータ信号の信
号に重畳するリンキング等を排除することが可能であ
る。よってジョセフソンレジスタ300の記憶情報を蓄
えるジョセフソン回路340およびジョセフソン回路3
50は、リンキングのないデータ信号が入力され、安定
した論理動作が実現できる。
【0030】(実施例3)本発明の第3の実施例を図8
により説明する。ジョセフソンレジスタ800は、デー
タ信号入力端子801と、同期信号入力端子802が接
続され、出力信号線860は再度レジスタ内部に接続さ
れ、直流電源端子804を有する。
【0031】ジョセフソンレジスタ800は、直流電源
で駆動するジョセフソン回路830、840により構成
される。同期信号は、レジスタの入出力のタイミングを
図るために端子802から供給される。同期信号は、端
子802から、ジョセフソン回路830には正転入力さ
れ、ジョセフソン回路840には反転入力される。
【0032】ジョセフソン回路830の回路図を図9に
示す。ジョセフソン回路830は、4つの磁束結合ジョ
セフソン・ゲート(JI)931、932、933、9
34が直列に接続され、JI931、JI932はJI
直列体935を、JI933とJI934はJI直列体
936を構成する。JI931の一方と負荷抵抗937
の一方は節点961で接続され、JI直列体935と負
荷抵抗937が並列に構成される。JI934の一方と
負荷抵抗938の一方は節点962で接続され、JI直
列体936と負荷抵抗938が並列に構成される。負荷
抵抗937、938の他方の節点は、JI932とJI
933の節点と負荷インダクタンス939を介して接続
される。さらに節点961と962の間に並列抵抗96
3を接続する。端子801からのデータ信号は、JI9
31、JI933と磁気結合し、端子802からの同期
信号は、それぞれJI931、JI932、JI93
3、JI934と結合し、負荷インダクタンス939を
流れる出力信号960は、JI932、JI934と磁
気結合する。JI931はデータ信号と同期信号が共に
正転入力され、JI932は出力信号960が正転入力
され、同期信号は反転入力される。またJI933はデ
ータ信号が反転入力され、同期信号は正転入力され、J
I934は出力信号960と同期信号が共に反転入力さ
れる。JI931、JI932、JI933およびJI
934は、JIと結合する入力信号の論理値が2つ以上
“1”の場合にのみ電圧状態へスイッチするようにバイ
アスする。
【0033】図9に示す回路構成において、JI直列体
935内のJI931もしくはJI932が電圧状態に
スイッチした場合には、ジョセフソン回路830の出力
の期待値は“1”となる。またJI直列体936内のJ
I933もしくは934が電圧状態にスイッチした場合
には、ジョセフソン回路830の出力の期待値は“0”
となる。
【0034】ジョセフソン回路840の回路図を図10
に示す。ジョセフソン回路840は、4つの磁束結合ジ
ョセフソン・ゲート(JI)1041、1042、10
43、1044が直列に接続され、JI1041、JI
1042はJI直列体1045を、JI1043とJI
1044はJI直列体1046を構成する。JI104
1の一方と負荷抵抗1047の一方は節点1061で接
続され、JI直列体1045と負荷抵抗1047が並列
に構成される。JI1044の一方と負荷抵抗1048
の一方は節点1062で接続され、JI直列体1046
と負荷抵抗1048が並列に構成される。負荷抵抗10
47、1048の他方の節点は、JI1042とJI1
043の節点と負荷インダクタンス1049を介して接
続される。さらに節点1061と1062の間に並列抵
抗1063を接続する。データ信号となる前段のジョセ
フソン回路830の出力信号960は、JI1041、
JI1043と磁気結合し、端子802からの同期信号
は、それぞれJI1041、JI1042、JI104
3、JI1044と結合し、負荷インダクタンス104
9を流れる出力信号860はJI1042、JI104
4と磁気結合する。JI1041は出力信号960が正
転入力され、同期信号が反転入力され、JI1042は
出力信号860と同期信号が共に正転入力される。また
JI1043は出力信号960と同期信号が共に反転入
力され、JI1044は出力信号860が反転入力さ
れ、同期信号が正転入力される。JI1041、JI1
042、JI1043およびJI1044は、JIと結
合する入力信号の論理値が2つ以上“1”の場合にのみ
電圧状態へスイッチするようにバイアスする。
【0035】図10に示す回路構成において、JI直列
体1045内のJI1041もしくはJI1042が電
圧状態にスイッチした場合には、ジョセフソン回路84
0の出力の期待値は“1”となる。またJI直列体10
46内のJI1043もしくはJI1044が電圧状態
にスイッチした場合には、ジョセフソン回路840の出
力の期待値は“0”となる。
【0036】ジョセフソン回路830とジョセフソン回
路840は、表2に示す真理値表に従って論理演算を行
う。同期信号802が論理値“0”の場合、期待値は出
力信号が反映される。また同期信号の論理値が“1”の
場合には、期待値はデータ信号が反映される。
【0037】
【表2】
【0038】ジョセフソンレジスタの回路誤動作の原因
となる波形歪みやリンキング等は、一般に外部から入力
する信号の論理値が“0”から“1”、もしくは“1”
から“0”へ反転する過渡期に発生する。同期信号が論
理値“1”に移行する過渡期では、リンキング等により
誤って、ジョセフソン回路830のJI931、JI9
32、JI933およびJI934がスイッチした場合
には、ジョセフソン回路830が非ラッチ回路であり、
出力の期待値がデータ信号により一意的に決定するた
め、ジョセフソン回路830の誤動作は回避することが
できる。またジョセフソン回路840のJI1041、
JI1042、JI1043およびJI1044がスイ
ッチした場合においても、ジョセフソン回路840が非
ラッチ回路であり、出力の期待値が前段のジョセフソン
回路830の出力信号960により一意的に決定するた
め、ジョセフソン回路の誤動作は回避することができ
る。
【0039】同期信号が論理値“0”に移行する過渡期
では、ジョセフソン回路830内に記憶する情報すなわ
ち出力信号860によって出力の期待値が変動するた
め、リンキング等により誤ってJI931、JI93
2、JI933およびJI934がスイッチした場合に
は記憶情報が消滅する可能性がある。しかしながら、ジ
ョセフソン・ゲートのスイッチング遅延時間が数psで
あり、ジョセフソン回路のスイッチング遅延時間が数十
psであるため、出力信号960は急激に変化しない。
またジョセフソン回路840も同様に出力信号860が
急激に変化することはない。従って、図9および図10
に示すように、出力信号960をジョセフソン回路83
0内のJI932とJI934にフィードバックして入
力させ、出力信号860はジョセフソン回路840内の
JI1042とJI1044にフィードバックして入力
させて、再びスイッチングさせることにより、ジョセフ
ソンレジスタ800は記憶情報を消滅することなく安定
動作が可能である。
【0040】(実施例4)本発明の第4の実施例を図1
1により説明する。本実施例はジョセフソンレジスタを
用いた超電導集積回路の例である。超電導集積回路11
00は、入力端子1101と出力端子1102、および
同期信号端子1103が接続され、ジョセフソンレジス
タ1110、順序回路1120および、組合わせ回路1
130から構成される。
【0041】順序回路1120および組合わせ回路11
30は、論理和、論理積、排他的論理和等の複数の論理
ゲートから構成され、順序回路1120は内部に複数の
ジョセフソンレジスタ1121を含む。ジョセフソンレ
ジスタ1110および順序回路に含まれるジョセフソン
レジスタ1121は、前記実施例1〜3で説明したジョ
セフソンレジスタ100もしくはジョセフソンレジスタ
300、ジョセフソンレジスタ800である。
【0042】入力端子1101から入力された入力信号
は、組合わせ回路1130で論理演算され、その結果は
ジョセフソンレジスタ1110や順序回路1120に蓄
えられる。ジョセフソンレジスタ1110は、組合わせ
回路1130の演算結果を同期信号1103に同期して
読み込み、出力端子1102より外部へその結果を出力
し、かつレジスタ内に蓄えた情報を必要に応じて組合わ
せ回路1130や順序回路1120に出力する。順序回
路1120は、組合わせ回路1130がシーケンシャル
な処理を実行するために必要な情報を発生し、その演算
結果を蓄え、逐次組合わせ回路1130に出力する。
【0043】このような構成の超電導集積回路1100
では、入力信号1101や同期信号1103に重畳する
波形歪みやリンキングにより、順序回路1120および
組合わせ回路1130を構成する一部の論理ゲートが誤
動作しても、ジョセフソンレジスタ1110やジョセフ
ソンレジスタ1121により集積回路全体の誤動作を防
止し、レジスタ内に蓄えられる記憶情報は消滅すること
がなく、安定した論理動作が実現することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直流電源駆動のジョセフソンレジスタにおいて、外部よ
り入力される信号に重畳する波形歪みやリンキング等の
ノイズによる回路誤動作を防止し、安定した論理動作を
実現することにより、従来の2倍以上の動作マージンが
確保でき、より高速の論理動作を実現できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるジョセフソンレジ
スタの回路構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例であるジョセフソンレジ
スタに用いるジョセフソン回路130の回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例であるジョセフソンレジ
スタの回路構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例であるジョセフソンレジ
スタに用いるジョセフソン回路310の回路図である。
【図5】本発明の第2の実施例であるジョセフソンレジ
スタに用いるジョセフソン回路320の回路図である。
【図6】本発明の第2の実施例であるジョセフソンレジ
スタに用いるジョセフソン回路340の回路図である。
【図7】本発明の第2の実施例であるジョセフソンレジ
スタに用いるジョセフソン回路350の回路図である。
【図8】本発明の第3の実施例であるジョセフソンレジ
スタの回路構成図である。
【図9】本発明の第3の実施例であるジョセフソンレジ
スタに用いるジョセフソン回路830の回路図である。
【図10】本発明の第3の実施例であるジョセフソンレ
ジスタに用いるジョセフソン回路840の回路図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施例である超電導集積回路
の回路構成図である。
【図12】従来の直流駆動ジョセフソン論理回路図であ
る。
【符号の説明】
100、300、800 ジョセフソンレジスタ 101、301、801、961 データ信号入力端
子 102、103、302、303、802 同期信号
入力端子 104、304、804 直流電源端子 130、140、310、320、340、350、8
30、840ジョセフソン回路 231、232、233、234、411、412、5
11、512、611、612、711、712、93
1、932、933、934、1031、1032、1
033、1034 磁束結合ジョセフソン・ゲート
(JI) 235、236、935、936、1035、1036
JI直列体 237、238、413、414、513、514、6
13、614、713、714、937、938、10
37、1038 負荷抵抗 239、415、515、615、715、939、1
039 負荷インダクタンス 263、416、516、616、716、963、1
063 並列抵抗 160、260、360、460、560、660、8
60、960出力信号線 1100 超電導集積回路 1101 入力端子 1102 出力端子 1103 同期信号入力端子 1110 ジョセフソンレジスタ 1120 順序回路 1130 組合わせ回路 1201、1202 磁束結合型ジョセフソン素子 1203 制御入力線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のジョセフソン素子と複数の受動素子
    からなり、データ信号と同期信号が入力されるジョセフ
    ソンレジスタであって、出力信号を入力端にフィードバ
    ックする手段を備えて構成されたことを特徴とするジョ
    セフソンレジスタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のジョセフソンレジスタに
    おいて、出力信号を入力端にフィードバックする手段
    が、論理和、排他的論理和、論理積および否定の少なく
    とも1つを含んで構成した論理回路を入力端に設け、上
    記出力信号と上記データ信号の論理演算を行って上記フ
    ィードバックを実現するものであることを特徴とするジ
    ョセフソンレジスタ。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のジョセフソンレ
    ジスタにおいて、上記データ信号および上記出力信号の
    タイミングを図るため、上記同期信号は互いに位相の異
    なる複数の信号により構成されたことを特徴とするジョ
    セフソンレジスタ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のジョセフソンレジスタに
    おいて、互いに位相の異なる複数の同期信号のうち、少
    なくとも1つはジョセフソンレジスタ内部で他の同期信
    号の位相をずらせて生成することを特徴とするジョセフ
    ソンレジスタ。
  5. 【請求項5】請求項2ないし4のいずれかに記載のジョ
    セフソンレジスタにおいて、上記論理回路は、直流電源
    で動作する少なくとも1つ以上のジョセフソン論理回路
    から構成されたことを特徴とするジョセフソンレジス
    タ。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のジョセフソンレジスタに
    おいて、上記ジョセフソン論理回路は、複数のジョセフ
    ソン素子と1つのインダクタンスを含む磁束結合型ジョ
    セフソン・ゲートの複数個からなり、それぞれの磁束結
    合型ジョセフソン・ゲートにはインダクタンスを介して
    接続された負荷抵抗が付属し、該インダクタンスに流れ
    る電流を出力電流とするジョセフソン回路から構成され
    たことを特徴とするジョセフソンレジスタ。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のジョセフソンレジスタに
    おいて、上記ジョセフソン回路内で上記インダクタンス
    に流れる出力電流を前記磁束結合型ジョセフソン・ゲー
    トに入力してフィードバックを行うことを特徴とするジ
    ョセフソンレジスタ。
  8. 【請求項8】論理和、論理積、排他的論理和および否定
    の少なくとも1つを含んで組み合わせた論理回路と、請
    求項1ないし7のいずれかに記載のジョセフソンレジス
    タを複数用いた記憶素子とから構成されたことを特徴と
    する順序回路。
  9. 【請求項9】複数の入力端子と複数の出力端子が接続さ
    れ、請求項1ないし7のいずれかに記載のジョセフソン
    レジスタもしくは請求項8に記載の順序回路と、論理
    和、論理積、排他的論理和および否定の少なくとも1つ
    を含んで組み合わせた論理回路とから構成されたことを
    特徴とする超電導集積回路。
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