JPH08197261A - インバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置 - Google Patents
インバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置Info
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- JPH08197261A JPH08197261A JP13775395A JP13775395A JPH08197261A JP H08197261 A JPH08197261 A JP H08197261A JP 13775395 A JP13775395 A JP 13775395A JP 13775395 A JP13775395 A JP 13775395A JP H08197261 A JPH08197261 A JP H08197261A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ワークへの通電時に、溶接トランスの2次側に
接続されている整流用ダイオードの短絡不良を検出す
る。 【構成】ワークWへの通電時に、トランス6の1次コイ
ル6a側の電流Iiをパルス幅Pwの1/2の点でサン
プリングして、1通電サイクル毎の平均電流サンプル値
miを得、これをPWM制御回路32にフィードバック
して1次側通電電流Iiのフィードバック制御を行うイ
ンバータ式抵抗溶接機において、1通電サイクル毎の平
均電流サンプル値miに対して余裕分加算平均電流値m
aiを作成する。そして、A相、B相の各電流サンプル
値ai、biとこの余裕分加算平均電流値maiとを比
較してこの値を超える値であった場合には、ダイオード
7、8のいずれかが短絡していると判断して、インバー
タ回路5の駆動を停止する。
接続されている整流用ダイオードの短絡不良を検出す
る。 【構成】ワークWへの通電時に、トランス6の1次コイ
ル6a側の電流Iiをパルス幅Pwの1/2の点でサン
プリングして、1通電サイクル毎の平均電流サンプル値
miを得、これをPWM制御回路32にフィードバック
して1次側通電電流Iiのフィードバック制御を行うイ
ンバータ式抵抗溶接機において、1通電サイクル毎の平
均電流サンプル値miに対して余裕分加算平均電流値m
aiを作成する。そして、A相、B相の各電流サンプル
値ai、biとこの余裕分加算平均電流値maiとを比
較してこの値を超える値であった場合には、ダイオード
7、8のいずれかが短絡していると判断して、インバー
タ回路5の駆動を停止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動車等の
生産ラインに複数設置される溶接ロボットに適用して好
適なインバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置
に関する。
生産ラインに複数設置される溶接ロボットに適用して好
適なインバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インバータ回路によって溶接
トランスが駆動されるインバータ式溶接機が、トランス
を小型・軽量に構成できる等の理由により溶接ロボット
等に広く採用されている。
トランスが駆動されるインバータ式溶接機が、トランス
を小型・軽量に構成できる等の理由により溶接ロボット
等に広く採用されている。
【0003】図7は、従来の技術の説明に供される一般
的なインバータ溶接機の構成を示している。
的なインバータ溶接機の構成を示している。
【0004】図7において、端子1〜3に供給された3
相の交流電圧が整流回路と平滑回路を含む交流直流変換
回路4により直流電圧にされる。この直流電圧は、イン
バータ回路5により高周波交流に変換されてトランス
(溶接トランス)6の1次コイル6aに供給される。ト
ランス6の2次コイル6bにはダイオード7とダイオー
ド8からなる両波整流回路9が配される。整流回路9の
出力は、溶接ガンアーム19(19a、19b)を通じ
て溶接電極21、22に供給される。溶接電極21、2
2間には溶接物であるワークWが挟持される。
相の交流電圧が整流回路と平滑回路を含む交流直流変換
回路4により直流電圧にされる。この直流電圧は、イン
バータ回路5により高周波交流に変換されてトランス
(溶接トランス)6の1次コイル6aに供給される。ト
ランス6の2次コイル6bにはダイオード7とダイオー
ド8からなる両波整流回路9が配される。整流回路9の
出力は、溶接ガンアーム19(19a、19b)を通じ
て溶接電極21、22に供給される。溶接電極21、2
2間には溶接物であるワークWが挟持される。
【0005】一方、クロック発生回路31から出力され
る一定周期のクロックCK(図8a参照)がマイクロコ
ンピュータ等を有するPWM(パルス幅変調)制御回路
32とタイミング信号発生回路45に供給される。
る一定周期のクロックCK(図8a参照)がマイクロコ
ンピュータ等を有するPWM(パルス幅変調)制御回路
32とタイミング信号発生回路45に供給される。
【0006】PWM制御回路32は、それぞれ同一のパ
ルス幅Pwを有するA相、B相パルス幅変調信号PA、
PB(図8b、図8c参照)を出力してプリドライバ3
3に供給する。
ルス幅Pwを有するA相、B相パルス幅変調信号PA、
PB(図8b、図8c参照)を出力してプリドライバ3
3に供給する。
【0007】プリドライバ33は、A相、B相パルス幅
変調信号PA、PBをインバータ回路5を構成するトラ
ンジスタ41〜44を駆動可能なレベル(電圧・電流)
に変換してそれらトランジスタ41〜44に供給する。
変調信号PA、PBをインバータ回路5を構成するトラ
ンジスタ41〜44を駆動可能なレベル(電圧・電流)
に変換してそれらトランジスタ41〜44に供給する。
【0008】通電の1サイクルの期間、すなわち、トラ
ンジスタ41とトランジスタ42とが導通(トランジス
タ43、44は遮断)を開始し、トランジスタ41から
トランス6の1次コイル6aを通過してトランジスタ4
2に向かって電流が流れた後、トランジスタ43とトラ
ンジスタ44とが導通し(トランジスタ41、42は遮
断)、その後、再びトランジスタ41、42が導通を開
始する直前までの期間は、図8dに示すように、クロッ
クCKの2周期に対応する。
ンジスタ41とトランジスタ42とが導通(トランジス
タ43、44は遮断)を開始し、トランジスタ41から
トランス6の1次コイル6aを通過してトランジスタ4
2に向かって電流が流れた後、トランジスタ43とトラ
ンジスタ44とが導通し(トランジスタ41、42は遮
断)、その後、再びトランジスタ41、42が導通を開
始する直前までの期間は、図8dに示すように、クロッ
クCKの2周期に対応する。
【0009】一方、タイミング信号発生回路45は、ク
ロックCKに基づいてサンプリングパルスSH1(図8
e参照)、SH2(図8f参照)およびSH3(図8g
参照)を発生する。
ロックCKに基づいてサンプリングパルスSH1(図8
e参照)、SH2(図8f参照)およびSH3(図8g
参照)を発生する。
【0010】サンプリングパルスSH1は、A相パルス
幅変調信号PAのハイレベル区間の中間時点、すなわ
ち、パルス幅Pwの半分の幅の時点t1、t3、…で発
生し、サンプリングパルスSH2は、B相パルス幅変調
信号PBのハイレベル区間の中間時点、同様にパルス幅
Pwの半分の幅の時点t2、t4、…で発生する。サン
プリングパルスSH3は、A相パルス幅変調信号PAの
開始時点t101、t102、…で発生する。
幅変調信号PAのハイレベル区間の中間時点、すなわ
ち、パルス幅Pwの半分の幅の時点t1、t3、…で発
生し、サンプリングパルスSH2は、B相パルス幅変調
信号PBのハイレベル区間の中間時点、同様にパルス幅
Pwの半分の幅の時点t2、t4、…で発生する。サン
プリングパルスSH3は、A相パルス幅変調信号PAの
開始時点t101、t102、…で発生する。
【0011】トランス6の1次コイル6a側には電流検
出器51が挿入されている。この電流検出器51の出力
側、言い換えれば、絶対値回路52の入力側には1次コ
イル6aに流れる電流Ii(図8h参照)が現れる。
出器51が挿入されている。この電流検出器51の出力
側、言い換えれば、絶対値回路52の入力側には1次コ
イル6aに流れる電流Ii(図8h参照)が現れる。
【0012】絶対値回路52の出力側には、図8iに示
す絶対値電流absIi(absは絶対値を意味す
る。)が現れる。なお、実際上、絶対値回路52の入出
力側に現れる信号は電圧信号であるが、ここでは、繁雑
さを避けるために電流信号として取り扱う。
す絶対値電流absIi(absは絶対値を意味す
る。)が現れる。なお、実際上、絶対値回路52の入出
力側に現れる信号は電圧信号であるが、ここでは、繁雑
さを避けるために電流信号として取り扱う。
【0013】この絶対値電流absIiの時点t1にお
ける電流値a1、すなわち、A相の通電電流値(A相電
流サンプル値ともいう。一般には、符号aiで表す。)
a1がサンプリングパルスSH1に基づきサンプルホー
ルド回路53によりサンプルホールドされ、同様に、時
点t2においてB相の電流値(同様に、B相電流サンプ
ル値ともいい、一般には、符号biで表す。)b1がサ
ンプリングパルスSH2に基づきサンプルホールド回路
54によりサンプルホールドされる。
ける電流値a1、すなわち、A相の通電電流値(A相電
流サンプル値ともいう。一般には、符号aiで表す。)
a1がサンプリングパルスSH1に基づきサンプルホー
ルド回路53によりサンプルホールドされ、同様に、時
点t2においてB相の電流値(同様に、B相電流サンプ
ル値ともいい、一般には、符号biで表す。)b1がサ
ンプリングパルスSH2に基づきサンプルホールド回路
54によりサンプルホールドされる。
【0014】通電1サイクル分のサンプルホールド値が
加算回路55で加算された後(a1+b1)、1/2ア
ンプ(割算回路)56により平均化され、その平均電流
値(平均電流サンプル値ともいい、一般には、符号mi
で表す。)m1={(a1+b1)/2}が時点t10
1でサンプリングパルスSH3に基づきサンプルホール
ド回路57によりサンプルホールドされる。そのサンプ
ルホールド値、すなわち通電1サイクル分の平均電流値
m1={(a1+b1)/2}がPWM制御回路32の
入力側にフィードバックされる。
加算回路55で加算された後(a1+b1)、1/2ア
ンプ(割算回路)56により平均化され、その平均電流
値(平均電流サンプル値ともいい、一般には、符号mi
で表す。)m1={(a1+b1)/2}が時点t10
1でサンプリングパルスSH3に基づきサンプルホール
ド回路57によりサンプルホールドされる。そのサンプ
ルホールド値、すなわち通電1サイクル分の平均電流値
m1={(a1+b1)/2}がPWM制御回路32の
入力側にフィードバックされる。
【0015】PWM制御回路32は、この平均電流値m
1が図示していないROM等に設定されている設定電流
値Ir(図5中、端子11に現れる設定電流値Irとし
て表している。)と等しい値(m1=Ir)になるよう
にA相、B相パルス幅変調信号PA、PBのパルス幅P
wを変化させる。
1が図示していないROM等に設定されている設定電流
値Ir(図5中、端子11に現れる設定電流値Irとし
て表している。)と等しい値(m1=Ir)になるよう
にA相、B相パルス幅変調信号PA、PBのパルス幅P
wを変化させる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
に、通電1サイクルの平均電流値miが設定電流値Ir
と等しい値になるようにフィードバック制御(1次側定
電流制御という。)を行った場合において、トランス6
の2次コイル6bに接続されているダイオード7、8の
いずれか一方が短絡モードで破壊した場合、この故障を
検出することができないという問題があった。
に、通電1サイクルの平均電流値miが設定電流値Ir
と等しい値になるようにフィードバック制御(1次側定
電流制御という。)を行った場合において、トランス6
の2次コイル6bに接続されているダイオード7、8の
いずれか一方が短絡モードで破壊した場合、この故障を
検出することができないという問題があった。
【0017】この問題についてさらに具体的に説明す
る。
る。
【0018】ダイオード7、8が共に正常である場合に
は、図9Aの模式図に示すように、1次側A相電流IA
と1次側B相電流IB が流れたとき、2次側A相電流I
aと2次側B相電流Ibが流れ、2次側A相、B相電流
Ia、IbはいずれもワークWに流れる。
は、図9Aの模式図に示すように、1次側A相電流IA
と1次側B相電流IB が流れたとき、2次側A相電流I
aと2次側B相電流Ibが流れ、2次側A相、B相電流
Ia、IbはいずれもワークWに流れる。
【0019】次に、一方のダイオード7が正常であっ
て、他方のダイオード8が短絡モードで破壊しているも
のとすると、図9Bに示すように、1次側A相電流IA
が流れたとき、2次側A相電流IaはワークWに流れ
ず、ダイオード8側に流れてしまう。一方、図9Cに示
すように、1次側B相電流IB が流れたとき、2次側B
相電流Ibは、ワークWに流れる。
て、他方のダイオード8が短絡モードで破壊しているも
のとすると、図9Bに示すように、1次側A相電流IA
が流れたとき、2次側A相電流IaはワークWに流れ
ず、ダイオード8側に流れてしまう。一方、図9Cに示
すように、1次側B相電流IB が流れたとき、2次側B
相電流Ibは、ワークWに流れる。
【0020】このように、ダイオード7が正常であっ
て、ダイオード8が短絡モードで破壊しているときの、
1次側A相電流IA と1次側B相電流IB の波形を図8
jに模式的に示す。
て、ダイオード8が短絡モードで破壊しているときの、
1次側A相電流IA と1次側B相電流IB の波形を図8
jに模式的に示す。
【0021】この場合、通電1サイクルの平均電流値m
iが設定電流値Irになるようにフィードバック制御
(1次側定電流制御)を行ったときには、平均電流値m
i={(a3+b3)/2}が設定電流値Irになるフ
ィードバック制御が行われるので、平均値によるフィー
ドバック制御は、PWM制御回路32においては、正常
に行われているものと判断される。すなわち、(a1+
b1)/2=(a3+b3)/2になるようなフィード
バック制御が行われる。
iが設定電流値Irになるようにフィードバック制御
(1次側定電流制御)を行ったときには、平均電流値m
i={(a3+b3)/2}が設定電流値Irになるフ
ィードバック制御が行われるので、平均値によるフィー
ドバック制御は、PWM制御回路32においては、正常
に行われているものと判断される。すなわち、(a1+
b1)/2=(a3+b3)/2になるようなフィード
バック制御が行われる。
【0022】ところが、図8jに示したように、ワーク
Wに供給される2次側A相、B相電流Ia、Ibの個々
の波形が異なるので、たとえ、平均電流値miが一定に
制御されても、ワークWに実際に流れる実効的な電流値
(電力値)は異なってしまい、ワークWに溶接不良が発
生するという問題があった。ワークWに溶接不良が発生
したときには、溶接工程の後工程、例えば、強度試験工
程等で異常が発見されることになって歩留まりが悪くな
り、結果として製品コストが高くなってしまうという問
題があった。
Wに供給される2次側A相、B相電流Ia、Ibの個々
の波形が異なるので、たとえ、平均電流値miが一定に
制御されても、ワークWに実際に流れる実効的な電流値
(電力値)は異なってしまい、ワークWに溶接不良が発
生するという問題があった。ワークWに溶接不良が発生
したときには、溶接工程の後工程、例えば、強度試験工
程等で異常が発見されることになって歩留まりが悪くな
り、結果として製品コストが高くなってしまうという問
題があった。
【0023】このような整流用のダイオード7、8の短
絡モードを検出する技術が特開平4−94879号公報
に開示されている。この技術は、溶接ガンアーム19
a、19bが開いているときに、言い換えれば、ワーク
Wを挟んでいないときに、インバータ回路5を駆動して
トランス6の1次コイル6a側に電圧を印加し、そのと
き励磁電流値を超える1次側電流値Iiが流れた場合に
は、ダイオード7、8が異常であると判断する技術であ
る。ダイオード7、8が正常である場合、溶接ガンアー
ム19a、19bが開放しているときに、たとえ、イン
バータ回路5を駆動しても、トランス6の2次コイル6
b側には電流が流れず、したがって、1次コイル6a側
にも励磁電流値を超える電流が流れないという原理を利
用している。
絡モードを検出する技術が特開平4−94879号公報
に開示されている。この技術は、溶接ガンアーム19
a、19bが開いているときに、言い換えれば、ワーク
Wを挟んでいないときに、インバータ回路5を駆動して
トランス6の1次コイル6a側に電圧を印加し、そのと
き励磁電流値を超える1次側電流値Iiが流れた場合に
は、ダイオード7、8が異常であると判断する技術であ
る。ダイオード7、8が正常である場合、溶接ガンアー
ム19a、19bが開放しているときに、たとえ、イン
バータ回路5を駆動しても、トランス6の2次コイル6
b側には電流が流れず、したがって、1次コイル6a側
にも励磁電流値を超える電流が流れないという原理を利
用している。
【0024】しかしながら、この技術は、溶接ガンアー
ム19a、19bの開放時にダイオード7、8の異常を
検出する工程が必須の工程となるために、例えば、ワー
クWに対する1打点毎にこの確認を行った場合、溶接の
サイクルタイムが増加して、結局、製品のコストが高く
なるという問題が解決されない。
ム19a、19bの開放時にダイオード7、8の異常を
検出する工程が必須の工程となるために、例えば、ワー
クWに対する1打点毎にこの確認を行った場合、溶接の
サイクルタイムが増加して、結局、製品のコストが高く
なるという問題が解決されない。
【0025】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、溶接のサイクルタイムを増加すること
なく整流用のダイオードの異常を検出することを可能と
するインバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置
を提供することを目的とする。
れたものであり、溶接のサイクルタイムを増加すること
なく整流用のダイオードの異常を検出することを可能と
するインバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置
を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この方法発明は、例え
ば、図1および図2に示すように、A相、B相のパルス
幅変調信号PA、PBによって駆動され、かつ直流の入
力を高周波交流に変換するインバータ回路5の出力がト
ランス6の1次側に供給され、このトランス6の2次側
が整流され、その整流出力が溶接電極21、22に供給
されるインバータ式溶接機の異常検出方法において、溶
接電極21、22間にワークWを挟んで通電するステッ
プと、通電時に、インバータ回路5のA相、B相の各通
電電流値ai、biを測定し(ステップS1)、これら
の平均通電電流値miを求めるステップ(ステップS
2)と、この通電時の平均通電電流値miに余裕分ΔI
sを加算して余裕分加算平均電流値maiを求めるステ
ップ(ステップS3)と、測定したA相、B相の各通電
電流値ai、biが余裕分加算平均電流値maiを超え
る値であるときに異常であると判定するステップ(ステ
ップS4)と、を有することを特徴とする。
ば、図1および図2に示すように、A相、B相のパルス
幅変調信号PA、PBによって駆動され、かつ直流の入
力を高周波交流に変換するインバータ回路5の出力がト
ランス6の1次側に供給され、このトランス6の2次側
が整流され、その整流出力が溶接電極21、22に供給
されるインバータ式溶接機の異常検出方法において、溶
接電極21、22間にワークWを挟んで通電するステッ
プと、通電時に、インバータ回路5のA相、B相の各通
電電流値ai、biを測定し(ステップS1)、これら
の平均通電電流値miを求めるステップ(ステップS
2)と、この通電時の平均通電電流値miに余裕分ΔI
sを加算して余裕分加算平均電流値maiを求めるステ
ップ(ステップS3)と、測定したA相、B相の各通電
電流値ai、biが余裕分加算平均電流値maiを超え
る値であるときに異常であると判定するステップ(ステ
ップS4)と、を有することを特徴とする。
【0027】この装置発明は、例えば、図1、図3、図
5および図6に示すように、A相、B相のパルス幅変調
信号PA、PBによって駆動され、かつ直流の入力を高
周波交流に変換するインバータ回路5の出力がトランス
6の1次側に供給され、このトランス6の2次側が整流
され、その整流出力が溶接電極21、22に供給される
インバータ式溶接機の異常検出装置において、溶接電極
21、22にワークWが挟まれて通電されているとき、
インバータ回路5のA相、B相の通電電流値ai、bi
を測定する測定手段51、52、53、54と、この測
定手段によって測定されたA相、B相の通電電流値a
i、biの平均通電電流値miを求める平均化手段5
5、56、57と、一定値である余裕分ΔIs、平均通
電電流値miに比例して増加する値である余裕分(k×
mi)、または平均通電電流値miが所定値ΔIs/k
より小さい領域では一定値ΔIsに設定され所定値ΔI
s/kを超えた領域では平均通電電流値miに比例して
増加する値k×miである余裕分ΔIs′を出力する余
裕分出力手段91、92、93、94と、平均化手段5
5、56、57により求めた平均通電電流値miに余裕
分出力手段91、92、93、94から出力されるいず
れかの余裕分ΔIs′を加算して余裕分加算平均電流値
mai′を求める加算手段67と、測定したA相、B相
の各通電電流値ai、biが余裕分加算平均電流値ma
i′を超える値であるときに異常であると判定する判定
手段61と、を備えることを特徴とする。
5および図6に示すように、A相、B相のパルス幅変調
信号PA、PBによって駆動され、かつ直流の入力を高
周波交流に変換するインバータ回路5の出力がトランス
6の1次側に供給され、このトランス6の2次側が整流
され、その整流出力が溶接電極21、22に供給される
インバータ式溶接機の異常検出装置において、溶接電極
21、22にワークWが挟まれて通電されているとき、
インバータ回路5のA相、B相の通電電流値ai、bi
を測定する測定手段51、52、53、54と、この測
定手段によって測定されたA相、B相の通電電流値a
i、biの平均通電電流値miを求める平均化手段5
5、56、57と、一定値である余裕分ΔIs、平均通
電電流値miに比例して増加する値である余裕分(k×
mi)、または平均通電電流値miが所定値ΔIs/k
より小さい領域では一定値ΔIsに設定され所定値ΔI
s/kを超えた領域では平均通電電流値miに比例して
増加する値k×miである余裕分ΔIs′を出力する余
裕分出力手段91、92、93、94と、平均化手段5
5、56、57により求めた平均通電電流値miに余裕
分出力手段91、92、93、94から出力されるいず
れかの余裕分ΔIs′を加算して余裕分加算平均電流値
mai′を求める加算手段67と、測定したA相、B相
の各通電電流値ai、biが余裕分加算平均電流値ma
i′を超える値であるときに異常であると判定する判定
手段61と、を備えることを特徴とする。
【0028】
【作用】この発明によれば、ワークWへの通電時に、イ
ンバータ回路5のA相、B相の各通電電流値ai、bi
の平均値miを求め、この平均値miに余裕分ΔIs
(ΔIs′)を加算して余裕分加算平均電流値mai
(mai′)を求める。
ンバータ回路5のA相、B相の各通電電流値ai、bi
の平均値miを求め、この平均値miに余裕分ΔIs
(ΔIs′)を加算して余裕分加算平均電流値mai
(mai′)を求める。
【0029】そして、A相、B相の各通電電流値ai、
biがこの余裕分加算平均電流値mai(mai′)を
超える値であるときには異常であると判定する。
biがこの余裕分加算平均電流値mai(mai′)を
超える値であるときには異常であると判定する。
【0030】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。なお、以下に参照する図面において、
上記図7〜図9に示した構成要素と対応するものには同
一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。
照して説明する。なお、以下に参照する図面において、
上記図7〜図9に示した構成要素と対応するものには同
一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。
【0031】図1は、この発明の一実施例の構成を示し
ている。
ている。
【0032】図1において、図示しない3相の交流電源
から端子1〜3に供給された3相の交流電圧が整流回路
と平滑回路を含む交流直流変換回路4により直流電圧に
される。この直流電圧は、IGBT、MOSFET等の
半導体スイッチング素子であるトランジスタ41〜44
を有するインバータ回路5により1〜2kHz程度の高
周波交流に変換されてトランス6の1次コイル6a側に
供給される。トランジスタ41〜44のベースには、プ
リドライバ33からベース駆動信号が供給される。これ
らのベース駆動信号は、マイクロコンピュータ等を有す
るPWM制御回路32から出力されるA相パルス幅変調
信号PA、B相パルス幅変調信号PBに基づいて作成さ
れる。
から端子1〜3に供給された3相の交流電圧が整流回路
と平滑回路を含む交流直流変換回路4により直流電圧に
される。この直流電圧は、IGBT、MOSFET等の
半導体スイッチング素子であるトランジスタ41〜44
を有するインバータ回路5により1〜2kHz程度の高
周波交流に変換されてトランス6の1次コイル6a側に
供給される。トランジスタ41〜44のベースには、プ
リドライバ33からベース駆動信号が供給される。これ
らのベース駆動信号は、マイクロコンピュータ等を有す
るPWM制御回路32から出力されるA相パルス幅変調
信号PA、B相パルス幅変調信号PBに基づいて作成さ
れる。
【0033】トランス6の2次コイル6bの両端には、
ダイオード7とダイオード8からなる整流回路9が形成
される。整流回路9の出力は、溶接ガンアーム19(1
9a、19b)を通じて溶接電極21、22に供給され
る。溶接電極21、22間には溶接物であるワークWが
挟持される。
ダイオード7とダイオード8からなる整流回路9が形成
される。整流回路9の出力は、溶接ガンアーム19(1
9a、19b)を通じて溶接電極21、22に供給され
る。溶接電極21、22間には溶接物であるワークWが
挟持される。
【0034】トランス6の1次コイル6a側には、電流
検出器51が挿入される。この電流検出器51で検出さ
れた電流Iiが絶対値回路52の入力側に現れる。絶対
値回路52の出力側には、絶対値電流absIi(実際
には対応電圧値であるが、繁雑を避けるために電流値と
いう。)が現れる。なお、図1中、符号xで示す箇所に
電流検出器51を挿入するようにすれば、絶対値回路5
2は不要である。
検出器51が挿入される。この電流検出器51で検出さ
れた電流Iiが絶対値回路52の入力側に現れる。絶対
値回路52の出力側には、絶対値電流absIi(実際
には対応電圧値であるが、繁雑を避けるために電流値と
いう。)が現れる。なお、図1中、符号xで示す箇所に
電流検出器51を挿入するようにすれば、絶対値回路5
2は不要である。
【0035】絶対値電流absIiのうち、A相電流サ
ンプル値aiがサンプルホールド回路53でサンプルホ
ールドされ、B相電流サンプル値biがサンプルホール
ド回路54でサンプルホールドされる。1サイクル分の
A相、B相電流サンプル値ai、biは加算回路55で
加算され、1/2アンプ(割算回路または減衰回路)5
6で平均され、A相、B相1サイクルの平均値がサンプ
ルホールド回路57でサンプルホールドされて平均電流
サンプル値(平均電流値または平均通電電流値ともい
う。)miが得られ、これがPWM制御回路32にフィ
ードバック量として供給される。
ンプル値aiがサンプルホールド回路53でサンプルホ
ールドされ、B相電流サンプル値biがサンプルホール
ド回路54でサンプルホールドされる。1サイクル分の
A相、B相電流サンプル値ai、biは加算回路55で
加算され、1/2アンプ(割算回路または減衰回路)5
6で平均され、A相、B相1サイクルの平均値がサンプ
ルホールド回路57でサンプルホールドされて平均電流
サンプル値(平均電流値または平均通電電流値ともい
う。)miが得られ、これがPWM制御回路32にフィ
ードバック量として供給される。
【0036】この実施例において、PWM制御回路32
は、ワークWを溶接電極21、22で挟んだ後の通電開
始時に徐々に通電電流を増加させる、言い換えれば、基
準電流値(設定電流値または一定電流値ともいう。)I
rを増加させる周知のスローアップ制御を行うととも
に、通電開始時には同一のパルス幅Pwを有するA相、
B相のパルス幅変調信号PA、PBをアンド回路(論理
積回路)58、59を介してプリドライバ33に供給す
る。
は、ワークWを溶接電極21、22で挟んだ後の通電開
始時に徐々に通電電流を増加させる、言い換えれば、基
準電流値(設定電流値または一定電流値ともいう。)I
rを増加させる周知のスローアップ制御を行うととも
に、通電開始時には同一のパルス幅Pwを有するA相、
B相のパルス幅変調信号PA、PBをアンド回路(論理
積回路)58、59を介してプリドライバ33に供給す
る。
【0037】A相、B相電流サンプル値ai、biは、
ダイオード短絡検出回路61とダイオード開放検出回路
62を構成する比較回路63〜66の比較入力端子に供
給される。
ダイオード短絡検出回路61とダイオード開放検出回路
62を構成する比較回路63〜66の比較入力端子に供
給される。
【0038】ダイオード短絡検出回路61を構成する比
較回路63、64の基準入力端子には、平均電流サンプ
ル値miに、ノイズ、回路素子の許容誤差等に基づく誤
動作を回避するための余裕分(余裕電流分)ΔIsを加
算回路67で加算した余裕分加算平均電流値maiが供
給される。余裕分ΔIsは、直流電源または直流電源の
抵抗分圧回路から供給される電圧である。
較回路63、64の基準入力端子には、平均電流サンプ
ル値miに、ノイズ、回路素子の許容誤差等に基づく誤
動作を回避するための余裕分(余裕電流分)ΔIsを加
算回路67で加算した余裕分加算平均電流値maiが供
給される。余裕分ΔIsは、直流電源または直流電源の
抵抗分圧回路から供給される電圧である。
【0039】一方、ダイオード開放検出回路62を構成
する比較回路65、66の基準入力端子には、ダイオー
ド7、8が開放しているときの1次コイル6aに流れる
励磁電流(無負荷電流)に許容誤差を加えた許容誤差付
加無負荷電流値m0が供給される。許容誤差付加無負荷
電流値m0も、直流電源等から供給される電圧である。
する比較回路65、66の基準入力端子には、ダイオー
ド7、8が開放しているときの1次コイル6aに流れる
励磁電流(無負荷電流)に許容誤差を加えた許容誤差付
加無負荷電流値m0が供給される。許容誤差付加無負荷
電流値m0も、直流電源等から供給される電圧である。
【0040】比較回路63、64の出力はノア回路71
を通じてオア回路72の一方の入力端子に供給される。
オア回路72の他方の入力端子には、タイミング信号発
生回路45からエラー検出用ウィンドウパルスEwが供
給される。オア回路72の出力はラッチ回路73を通じ
てアンド回路58、59の他の入力として供給される。
を通じてオア回路72の一方の入力端子に供給される。
オア回路72の他方の入力端子には、タイミング信号発
生回路45からエラー検出用ウィンドウパルスEwが供
給される。オア回路72の出力はラッチ回路73を通じ
てアンド回路58、59の他の入力として供給される。
【0041】同様に、比較回路65、66の出力はノア
回路75を通じてオア回路76の一方の入力端子に供給
される。オア回路76の他方の入力端子には、エラー検
出用ウィンドウパルスEwが供給される。オア回路76
の出力はラッチ回路77を通じてアンド回路58、59
のさらに他の入力として供給される。
回路75を通じてオア回路76の一方の入力端子に供給
される。オア回路76の他方の入力端子には、エラー検
出用ウィンドウパルスEwが供給される。オア回路76
の出力はラッチ回路77を通じてアンド回路58、59
のさらに他の入力として供給される。
【0042】ラッチ回路73、77には、端子78を通
じてオペレータからリセットパルスRpが供給される。
じてオペレータからリセットパルスRpが供給される。
【0043】次に、上述の実施例の動作について図2の
フローチャートおよび図3のタイミングチャートを参照
して詳しく説明する。
フローチャートおよび図3のタイミングチャートを参照
して詳しく説明する。
【0044】まず、図1に示すように、図示しないシリ
ンダ機構等により溶接ガンアーム19a、19bを矢印
方向に駆動してワークWを溶接電極21、22で挟んで
加圧する。
ンダ機構等により溶接ガンアーム19a、19bを矢印
方向に駆動してワークWを溶接電極21、22で挟んで
加圧する。
【0045】この状態で通電を開始する。ここで、A相
側のダイオード7が短絡モードで破壊しており、B相側
のダイオード8が正常であると仮定した場合、図3aに
示すような絶対値電流absIiが絶対値回路52の出
力側に現れる。
側のダイオード7が短絡モードで破壊しており、B相側
のダイオード8が正常であると仮定した場合、図3aに
示すような絶対値電流absIiが絶対値回路52の出
力側に現れる。
【0046】そこで、第1の通電サイクルにおいて、A
相電流サンプル値ai=a11とB相電流サンプル値b
i=b11とを時点t11と時点t12でそれぞれサン
プリングパルスSH1(図3b参照)、SH2(図3c
参照)により取り込む(ステップS1;図3d、図3e
参照)。
相電流サンプル値ai=a11とB相電流サンプル値b
i=b11とを時点t11と時点t12でそれぞれサン
プリングパルスSH1(図3b参照)、SH2(図3c
参照)により取り込む(ステップS1;図3d、図3e
参照)。
【0047】次に、平均化処理を行う(ステップS
2)。この平均化処理では、A相電流サンプル値a11
とB相電流サンプル値b11とを加算回路55で加算し
た後(図3f参照)、1/2アンプ56で半分にする
(図3g参照)。1/2アンプ56で半分にした値をサ
ンプリングパルスSH3(第3図h参照)でサンプルホ
ールドして、平均電流サンプル値mi=m11(図3i
参照)を得る。
2)。この平均化処理では、A相電流サンプル値a11
とB相電流サンプル値b11とを加算回路55で加算し
た後(図3f参照)、1/2アンプ56で半分にする
(図3g参照)。1/2アンプ56で半分にした値をサ
ンプリングパルスSH3(第3図h参照)でサンプルホ
ールドして、平均電流サンプル値mi=m11(図3i
参照)を得る。
【0048】次に、平均電流サンプル値mi=m11に
余裕分ΔIs(図3j参照)を加算回路67で加算して
余裕分加算平均電流値mai=ma11=m11+ΔI
s(図3l参照)を作成する(ステップS3)。
余裕分ΔIs(図3j参照)を加算回路67で加算して
余裕分加算平均電流値mai=ma11=m11+ΔI
s(図3l参照)を作成する(ステップS3)。
【0049】次に、第1通電サイクルのA相、B相電流
サンプル値a11、b11のそれぞれが、余裕分加算平
均電流値mai=ma11=m11+ΔIsを超える値
であるかどうかを比較回路63、64で比較する(ステ
ップS4)。
サンプル値a11、b11のそれぞれが、余裕分加算平
均電流値mai=ma11=m11+ΔIsを超える値
であるかどうかを比較回路63、64で比較する(ステ
ップS4)。
【0050】ダイオード7、8が正常である場合には、
A相、B相電流サンプル値ai=a11、bi=b11
のそれぞれが、余裕分加算平均電流値maiを超えない
ように余裕分加算平均電流値ma11を作成しているの
で、その場合には、ステップS4の判定は非成立にな
る。判定が非成立のときには、比較回路63、64の出
力はローレベルのままである。したがって、ノア回路7
1の出力が接続されたオア回路72の一方の入力端子は
ハイレベルのままである。このとき、エラー検出用ウィ
ンドウパルスEw(第3図k参照)がオア回路72の他
方の入力端子に供給されてもオア回路72の出力はハイ
レベルのままであり、ラッチ回路73の出力もハイレベ
ルのままになる。
A相、B相電流サンプル値ai=a11、bi=b11
のそれぞれが、余裕分加算平均電流値maiを超えない
ように余裕分加算平均電流値ma11を作成しているの
で、その場合には、ステップS4の判定は非成立にな
る。判定が非成立のときには、比較回路63、64の出
力はローレベルのままである。したがって、ノア回路7
1の出力が接続されたオア回路72の一方の入力端子は
ハイレベルのままである。このとき、エラー検出用ウィ
ンドウパルスEw(第3図k参照)がオア回路72の他
方の入力端子に供給されてもオア回路72の出力はハイ
レベルのままであり、ラッチ回路73の出力もハイレベ
ルのままになる。
【0051】次に、第1通電サイクルのA相、B相電流
サンプル値a11、b11のそれぞれが、許容誤差付加
無負荷電流値m0より小さい値であるかどうかを比較回
路65、66で判定する(ステップS5)。両方とも小
さい値でなかった場合には、ダイオード7、8はともに
正常であり、ステップS1にもどり、次の第2の通電サ
イクルの測定を行う。この場合における比較回路65、
66、ノア回路75およびオア回路76の各レベルは、
比較回路63、64側の動作と同様であるので説明を省
略する。なお、ステップS5の判定は、ステップS4の
判定の後ではなく、ステップS1の測定後、直ちに行っ
てもよいことはもちろんである。
サンプル値a11、b11のそれぞれが、許容誤差付加
無負荷電流値m0より小さい値であるかどうかを比較回
路65、66で判定する(ステップS5)。両方とも小
さい値でなかった場合には、ダイオード7、8はともに
正常であり、ステップS1にもどり、次の第2の通電サ
イクルの測定を行う。この場合における比較回路65、
66、ノア回路75およびオア回路76の各レベルは、
比較回路63、64側の動作と同様であるので説明を省
略する。なお、ステップS5の判定は、ステップS4の
判定の後ではなく、ステップS1の測定後、直ちに行っ
てもよいことはもちろんである。
【0052】ステップS4の判定が成立した場合または
ステップS5の判定が成立した場合には、インバータ回
路5の駆動を停止するために、A相、B相パルス幅変調
信号PA、PBの発生を停止させる(ステップS6)。
ステップS5の判定が成立した場合には、インバータ回
路5の駆動を停止するために、A相、B相パルス幅変調
信号PA、PBの発生を停止させる(ステップS6)。
【0053】すなわち、図3aに示すように、一方のダ
イオード7が短絡モードで破壊している場合には、余裕
分加算平均電流値ma11=m11+ΔIsよりA相電
流サンプル値a11の値の方が大きな値になるので、比
較回路63の出力がローレベルからハイレベルに反転し
て、オア回路72の対応する一方の入力がローレベルに
なる。そうすると、エラー検出用ウィンドウパルスEw
がオア回路72の他方の入力端子に供給されたとき、オ
ア回路72からラッチ信号Lps(図3m参照)が出力
される。このラッチ信号Lpsの立ち下がりエッジでラ
ッチ回路73がローレベルにラッチされることで、アン
ド回路58、59が遮断状態とされて、A相、B相パル
ス幅変調信号PA、PBが遮断される。
イオード7が短絡モードで破壊している場合には、余裕
分加算平均電流値ma11=m11+ΔIsよりA相電
流サンプル値a11の値の方が大きな値になるので、比
較回路63の出力がローレベルからハイレベルに反転し
て、オア回路72の対応する一方の入力がローレベルに
なる。そうすると、エラー検出用ウィンドウパルスEw
がオア回路72の他方の入力端子に供給されたとき、オ
ア回路72からラッチ信号Lps(図3m参照)が出力
される。このラッチ信号Lpsの立ち下がりエッジでラ
ッチ回路73がローレベルにラッチされることで、アン
ド回路58、59が遮断状態とされて、A相、B相パル
ス幅変調信号PA、PBが遮断される。
【0054】同様に、第1通電サイクルのA相、B相電
流サンプル値a11、b11のそれぞれが、許容誤差付
加無負荷電流値m0より小さい値であった場合にもオア
回路76からラッチ信号Lpoが出力され、A相、B相
パルス幅変調信号PA、PBが遮断される。
流サンプル値a11、b11のそれぞれが、許容誤差付
加無負荷電流値m0より小さい値であった場合にもオア
回路76からラッチ信号Lpoが出力され、A相、B相
パルス幅変調信号PA、PBが遮断される。
【0055】なお、ラッチ回路73、77の出力側に警
報ランプ、警報スピーカ等を接続しておけば、オペレー
タにダイオード7、8の短絡、開放等の状態を知らせる
ことができる。オペレータがこの指示に基づきダイオー
ド7、8を正常品と交換したときに、端子78を通じて
ラッチ回路73、77をリセットすることにより再びA
相、B相パルス幅変調信号PA、PBをプリドライバ3
3側に供給することが可能となる。
報ランプ、警報スピーカ等を接続しておけば、オペレー
タにダイオード7、8の短絡、開放等の状態を知らせる
ことができる。オペレータがこの指示に基づきダイオー
ド7、8を正常品と交換したときに、端子78を通じて
ラッチ回路73、77をリセットすることにより再びA
相、B相パルス幅変調信号PA、PBをプリドライバ3
3側に供給することが可能となる。
【0056】ここで、前記エラー検出用ウィンドウパル
スEwの発生タイミングは、図3に示すように、第2通
電サイクルのサンプリングパルスSH1で取り込まれた
A相電流サンプル値a12と第1通電サイクル時の余裕
分加算平均電流値maiとの比較回路63による比較結
果を取り込まないように、第2の通電サイクルの開始時
から発生して、第2の通電サイクルにおける第1のサン
プリングパルスSH1の発生前に終了するタイミングを
有する負極性のパルスとしている。
スEwの発生タイミングは、図3に示すように、第2通
電サイクルのサンプリングパルスSH1で取り込まれた
A相電流サンプル値a12と第1通電サイクル時の余裕
分加算平均電流値maiとの比較回路63による比較結
果を取り込まないように、第2の通電サイクルの開始時
から発生して、第2の通電サイクルにおける第1のサン
プリングパルスSH1の発生前に終了するタイミングを
有する負極性のパルスとしている。
【0057】図4Aおよび図4Bは、図8iと図8jと
を再掲示した図である。図4A、図4Bから分かるよう
に、余裕分加算平均電流値maiは、ダイオード7、8
の正常時のA相、B相の各電流サンプル値ai、bi
(図4A)よりも大きい値に選択されており、一方、ダ
イオード7、8のいずれか一方が短絡時のA相、B相の
各電流サンプル値ai、bi(図4B)よりも小さい値
に選択している。図4A、図4Bから分かるように、許
容誤差付加無負荷電流値m0は、それらの場合のA相、
B相の各電流サンプル値ai、biの平均値よりも小さ
い値に選択している。
を再掲示した図である。図4A、図4Bから分かるよう
に、余裕分加算平均電流値maiは、ダイオード7、8
の正常時のA相、B相の各電流サンプル値ai、bi
(図4A)よりも大きい値に選択されており、一方、ダ
イオード7、8のいずれか一方が短絡時のA相、B相の
各電流サンプル値ai、bi(図4B)よりも小さい値
に選択している。図4A、図4Bから分かるように、許
容誤差付加無負荷電流値m0は、それらの場合のA相、
B相の各電流サンプル値ai、biの平均値よりも小さ
い値に選択している。
【0058】なお、図1例は、サンプルホールド回路、
比較回路、加算回路、論理回路等のディスクリート部品
を組み合わせた回路例を示しているが、これらは、A/
D変換器等を有するマイクロコンピュータで構成するこ
とが可能であることはいうまでもない。
比較回路、加算回路、論理回路等のディスクリート部品
を組み合わせた回路例を示しているが、これらは、A/
D変換器等を有するマイクロコンピュータで構成するこ
とが可能であることはいうまでもない。
【0059】このように上述の実施例によれば、ワーク
Wへの通電時に、トランス6の1次コイル6a側の電流
Iiをパルス幅Pwの1/2の点でサンプリングして、
1通電サイクル毎の平均電流サンプル値miを得、これ
をPWM制御回路32にフィードバックして1次側通電
電流Iiのフィードバック制御を行うインバータ式抵抗
溶接機において、1通電サイクル毎の平均電流サンプル
値miに対して余裕分加算平均電流値mai(mai=
mi+ΔIs)を作成する。そして、A相、B相の各電
流サンプル値ai、biとこの余裕分加算平均電流値m
aiとを比較してこの値を超える値であった場合には、
ダイオード7、8のいずれかが短絡していると判断し
て、インバータ回路5の駆動を停止するようにしてい
る。
Wへの通電時に、トランス6の1次コイル6a側の電流
Iiをパルス幅Pwの1/2の点でサンプリングして、
1通電サイクル毎の平均電流サンプル値miを得、これ
をPWM制御回路32にフィードバックして1次側通電
電流Iiのフィードバック制御を行うインバータ式抵抗
溶接機において、1通電サイクル毎の平均電流サンプル
値miに対して余裕分加算平均電流値mai(mai=
mi+ΔIs)を作成する。そして、A相、B相の各電
流サンプル値ai、biとこの余裕分加算平均電流値m
aiとを比較してこの値を超える値であった場合には、
ダイオード7、8のいずれかが短絡していると判断し
て、インバータ回路5の駆動を停止するようにしてい
る。
【0060】また、A相、B相の各電流サンプル値a
i、biと許容誤差付加無負荷電流値m0とを比較し
て、ダイオード7、8の開放を監視し、同様にインバー
タ回路5の駆動を停止するようにしている。
i、biと許容誤差付加無負荷電流値m0とを比較し
て、ダイオード7、8の開放を監視し、同様にインバー
タ回路5の駆動を停止するようにしている。
【0061】このため、ダイオード7、8の異常状態が
直ちに検出でき、これを原因とするワークWに対する溶
接不良を皆無にすることができるので、次工程に溶接不
良のワークWを送ってしまうこともなくなる。
直ちに検出でき、これを原因とするワークWに対する溶
接不良を皆無にすることができるので、次工程に溶接不
良のワークWを送ってしまうこともなくなる。
【0062】また、ワークWへの通電時に異常検出処理
を行っているので、異常検出処理を原因として溶接のサ
イクルタイムが長くなることもない。
を行っているので、異常検出処理を原因として溶接のサ
イクルタイムが長くなることもない。
【0063】上述の実施例において、電流余裕分ΔIs
は、一定値に選択している。これは、ワークWに通電さ
れる溶接電流値(この実施例においては、溶接電流の平
均値)が一定であることを前提にしている。
は、一定値に選択している。これは、ワークWに通電さ
れる溶接電流値(この実施例においては、溶接電流の平
均値)が一定であることを前提にしている。
【0064】具体的には、余裕分ΔIsは、例えば、簡
単のために、ワークWに通電される溶接電流の平均値が
トランス6の1次側電流Iiの平均通電電流値miと同
一であると仮定した場合、溶接電流平均値が5[kA]
であれば、例えば、その半分の値2.5[kA]に設定
され、溶接電流平均値が15[kA]であれば、例え
ば、7.5[kA]に設定される。
単のために、ワークWに通電される溶接電流の平均値が
トランス6の1次側電流Iiの平均通電電流値miと同
一であると仮定した場合、溶接電流平均値が5[kA]
であれば、例えば、その半分の値2.5[kA]に設定
され、溶接電流平均値が15[kA]であれば、例え
ば、7.5[kA]に設定される。
【0065】余裕分ΔIsを平均通電電流値miの値に
応じて変更する理由は、溶接電流平均値(ここでは、上
述の仮定のように1次側電流Iiの平均通電電流値m
i)が大きくなった場合に、もし、余裕分ΔIsが一定
値に固定されていた場合には、溶接電流平均値の増大に
伴い、例えば、A相、B相の各電流サンプル値ai、b
iのオフセット誤差等の増大に対して、相対的に余裕分
ΔIsが小さくなることを原因としてダイオード7、8
の不良検出の誤検出が発生する可能性があるからであ
る。
応じて変更する理由は、溶接電流平均値(ここでは、上
述の仮定のように1次側電流Iiの平均通電電流値m
i)が大きくなった場合に、もし、余裕分ΔIsが一定
値に固定されていた場合には、溶接電流平均値の増大に
伴い、例えば、A相、B相の各電流サンプル値ai、b
iのオフセット誤差等の増大に対して、相対的に余裕分
ΔIsが小さくなることを原因としてダイオード7、8
の不良検出の誤検出が発生する可能性があるからであ
る。
【0066】ところで、1台の溶接機、特に1台の抵抗
溶接ロボットによりワークWに通電しようとする電流
は、ワークWの材質、溶接箇所のワークWの仕上げ状態
等に応じた複数の最適な溶接電流値に設定する必要があ
る。そこで、電流余裕分ΔIsも、そのような複数の最
適電流値に応じて、自動的に変化できるような回路構成
になっていることが望ましい。
溶接ロボットによりワークWに通電しようとする電流
は、ワークWの材質、溶接箇所のワークWの仕上げ状態
等に応じた複数の最適な溶接電流値に設定する必要があ
る。そこで、電流余裕分ΔIsも、そのような複数の最
適電流値に応じて、自動的に変化できるような回路構成
になっていることが望ましい。
【0067】図5は、溶接電流値に応じて、電流余裕分
ΔIsを可変して、新たな電流余裕分ΔIs′を発生す
るためのこの発明の他の実施例の構成を示している。
ΔIsを可変して、新たな電流余裕分ΔIs′を発生す
るためのこの発明の他の実施例の構成を示している。
【0068】図5に示す実施例においては、図1に示し
た加算回路67と余裕分ΔIsを発生する直流電源から
なる直列回路を、可変利得増幅回路91、比較回路9
2、マルチプレクサ93及び可変直流電源94を備える
新たな電流余裕分(以下、必要に応じて可変電流余裕分
ともいう。)ΔIs′を発生する回路に代替している。
加算回路67の出力側には、新たな余裕分加算平均電流
値maiが得られるようになっている。なお、図5にお
いて、図1に示す構成要素と対応するものには、同一の
符号を付けてその詳細な説明を省略する。
た加算回路67と余裕分ΔIsを発生する直流電源から
なる直列回路を、可変利得増幅回路91、比較回路9
2、マルチプレクサ93及び可変直流電源94を備える
新たな電流余裕分(以下、必要に応じて可変電流余裕分
ともいう。)ΔIs′を発生する回路に代替している。
加算回路67の出力側には、新たな余裕分加算平均電流
値maiが得られるようになっている。なお、図5にお
いて、図1に示す構成要素と対応するものには、同一の
符号を付けてその詳細な説明を省略する。
【0069】まず、図5の構成を説明する。サンプルホ
ールド回路57(図1参照)から供給される平均通電電
流値miは、加算回路67の一方の入力端子と、図示し
ない外部制御装置からの直流電圧の制御により増幅度
(定数ともいう。)kを可変することの可能な可変利得
増幅回路91(増幅度kの値は、例えば、0.5、した
がって、実際上は、割算回路または減衰回路)の入力端
子に供給される。
ールド回路57(図1参照)から供給される平均通電電
流値miは、加算回路67の一方の入力端子と、図示し
ない外部制御装置からの直流電圧の制御により増幅度
(定数ともいう。)kを可変することの可能な可変利得
増幅回路91(増幅度kの値は、例えば、0.5、した
がって、実際上は、割算回路または減衰回路)の入力端
子に供給される。
【0070】可変利得増幅回路91の出力側には、平均
通電電流値miに増幅度kを掛けた値k×miが出力さ
れ、比較回路92の比較入力端子と、マルチプレクサ9
3の一方の入力端子93bに供給される。
通電電流値miに増幅度kを掛けた値k×miが出力さ
れ、比較回路92の比較入力端子と、マルチプレクサ9
3の一方の入力端子93bに供給される。
【0071】マルチプレクサ93の他方の入力端子93
cと、比較回路92の基準入力端子には、図示しない外
部制御装置からの直流電圧の制御により、余裕分ΔIs
の値を可変することが可能な可変直流電源94が接続さ
れている。
cと、比較回路92の基準入力端子には、図示しない外
部制御装置からの直流電圧の制御により、余裕分ΔIs
の値を可変することが可能な可変直流電源94が接続さ
れている。
【0072】マルチプレクサ93の制御端子には、比較
回路92の比較結果である2値出力信号が供給され、値
「0」、値「1」に応じてマルチプレクサ93の共通端
子93aがいずれかの入力端子93b、93cに接続さ
れるようになっている。
回路92の比較結果である2値出力信号が供給され、値
「0」、値「1」に応じてマルチプレクサ93の共通端
子93aがいずれかの入力端子93b、93cに接続さ
れるようになっている。
【0073】マルチプレクサ93の出力信号である電流
余裕分ΔIs′が加算回路67の他方の入力端子に供給
される。そして、加算回路67の出力信号である新たな
余裕分加算平均電流値mai′が、比較回路63、64
(図1をも参照)に供給されるように構成されている。
余裕分ΔIs′が加算回路67の他方の入力端子に供給
される。そして、加算回路67の出力信号である新たな
余裕分加算平均電流値mai′が、比較回路63、64
(図1をも参照)に供給されるように構成されている。
【0074】次に、図5に示す実施例の動作を図6をも
参照して説明する。
参照して説明する。
【0075】図5例の回路によれば、平均通電電流値m
iに定数kを掛けた値k×miが余裕分ΔIs(例え
ば、ΔIs=0.5[kA])までは、比較回路92の
出力はローレベル「0」になっており、マルチプレクサ
93の共通端子93aと端子93cとが接続された状態
とされ(図5に示した状態と反対の状態)、電流余裕分
ΔIs′として、一定値である余裕分ΔIsが、加算回
路67に対して出力される(ΔIs′=ΔIs)。
iに定数kを掛けた値k×miが余裕分ΔIs(例え
ば、ΔIs=0.5[kA])までは、比較回路92の
出力はローレベル「0」になっており、マルチプレクサ
93の共通端子93aと端子93cとが接続された状態
とされ(図5に示した状態と反対の状態)、電流余裕分
ΔIs′として、一定値である余裕分ΔIsが、加算回
路67に対して出力される(ΔIs′=ΔIs)。
【0076】加算回路67は、この電流余裕分ΔIs′
(この場合、ΔIs′=ΔIs)と平均通電電流値mi
とを加算して比較回路63、64に新たな余裕分加算平
均電流値mai′(mai′=mi+ΔIs′=mi+
ΔIs)を供給する。
(この場合、ΔIs′=ΔIs)と平均通電電流値mi
とを加算して比較回路63、64に新たな余裕分加算平
均電流値mai′(mai′=mi+ΔIs′=mi+
ΔIs)を供給する。
【0077】この場合、平均通電電流値miに定数kを
掛けた値k×miが、余裕分ΔIsになるまでの動作
は、図1例の動作と同じ動作になる。
掛けた値k×miが、余裕分ΔIsになるまでの動作
は、図1例の動作と同じ動作になる。
【0078】一方、平均通電電流値miに定数kを掛け
た値k×miが余裕分ΔIsより大きな値になった場合
には、比較回路92の出力がハイレベル「1」に反転さ
れ、マルチプレクサ93の共通端子93aと入力端子9
3bとが接続されるので(図5に示した状態)、電流余
裕分ΔIs′として、平均通電電流値miに比例して値
が大きくなる電流余裕分ΔIs′=k×miが、加算回
路67に対して出力される。
た値k×miが余裕分ΔIsより大きな値になった場合
には、比較回路92の出力がハイレベル「1」に反転さ
れ、マルチプレクサ93の共通端子93aと入力端子9
3bとが接続されるので(図5に示した状態)、電流余
裕分ΔIs′として、平均通電電流値miに比例して値
が大きくなる電流余裕分ΔIs′=k×miが、加算回
路67に対して出力される。
【0079】加算回路67は、この電流余裕分ΔIs′
と平均通電電流値miとを加算して比較回路63、64
に新たな余裕分加算平均電流値mai′{mai′=k
×mi+mi=(1+k)mi}を供給する。
と平均通電電流値miとを加算して比較回路63、64
に新たな余裕分加算平均電流値mai′{mai′=k
×mi+mi=(1+k)mi}を供給する。
【0080】このように、図5に示した実施例によれ
ば、溶接電流値、言い換えれば、平均通電電流値mi
が、一定の余裕分ΔIsを定数kで割った値(ΔIs/
k)より小さな値であるときには、可変余裕分ΔIs′
として、一定の余裕分ΔIsを出力するようにしてい
る。具体的な値で説明すると、図6において、平均通電
電流値miがmi=1[kA]以下、すなわち、ΔIs
/k=0.5/0.5=1[kA]以下の場合には、一
定の余裕分ΔIs=0.5[kA]を電流余裕分ΔI
s′として出力するようにしている。
ば、溶接電流値、言い換えれば、平均通電電流値mi
が、一定の余裕分ΔIsを定数kで割った値(ΔIs/
k)より小さな値であるときには、可変余裕分ΔIs′
として、一定の余裕分ΔIsを出力するようにしてい
る。具体的な値で説明すると、図6において、平均通電
電流値miがmi=1[kA]以下、すなわち、ΔIs
/k=0.5/0.5=1[kA]以下の場合には、一
定の余裕分ΔIs=0.5[kA]を電流余裕分ΔI
s′として出力するようにしている。
【0081】このため、例えば、通電初期時(通電開始
時)における小電流通電時(この具体例では、平均通電
電流値miがmi=1[kA]以下の場合)において、
例えば、サンプルホールド回路53とサンプルホールド
回路54との間にオフセット誤差があっても、その差に
基づいて、比較回路63、64がダイオード7、8等の
短絡と誤検出して溶接動作を停止させるような不具合が
未然に解消される。
時)における小電流通電時(この具体例では、平均通電
電流値miがmi=1[kA]以下の場合)において、
例えば、サンプルホールド回路53とサンプルホールド
回路54との間にオフセット誤差があっても、その差に
基づいて、比較回路63、64がダイオード7、8等の
短絡と誤検出して溶接動作を停止させるような不具合が
未然に解消される。
【0082】また、ノイズが混入し、そのノイズ分を含
めてサンプルホールド回路53、54、57でサンプル
ホールドしてしまい、これをダイオード7、8の短絡不
良と誤検出して溶接動作を停止させるような不具合も未
然に解消される。
めてサンプルホールド回路53、54、57でサンプル
ホールドしてしまい、これをダイオード7、8の短絡不
良と誤検出して溶接動作を停止させるような不具合も未
然に解消される。
【0083】さらに、交流直流変換回路4を構成する各
部品のばらつき及びインバータ回路5を構成するトラン
ジスタ41〜44の飽和電圧、オン抵抗値等のばらつき
を原因とするサンプルホールド回路53、54における
A相電流サンプル値aiとB相電流サンプル値biの電
圧偏差を原因とする誤検出により溶接動作を停止させて
しまうという不都合も未然に解消される。
部品のばらつき及びインバータ回路5を構成するトラン
ジスタ41〜44の飽和電圧、オン抵抗値等のばらつき
を原因とするサンプルホールド回路53、54における
A相電流サンプル値aiとB相電流サンプル値biの電
圧偏差を原因とする誤検出により溶接動作を停止させて
しまうという不都合も未然に解消される。
【0084】一方、平均通電電流値miがmi=1[k
A]以上の定常溶接時においては、平均通電電流値mi
の増加に対応して、電流余裕分ΔIs′を増加させるよ
うにしているので、もし、電流余裕分ΔIs′が、平均
通電電流値miに応じて変化させることのできない一定
値であると仮定した場合の図1の実施例の動作、すなわ
ち、溶接電流値が大きくなるにつれて相対的に余裕分Δ
Isが小さくなってしまうことによる誤検出動作を解消
することもできる。
A]以上の定常溶接時においては、平均通電電流値mi
の増加に対応して、電流余裕分ΔIs′を増加させるよ
うにしているので、もし、電流余裕分ΔIs′が、平均
通電電流値miに応じて変化させることのできない一定
値であると仮定した場合の図1の実施例の動作、すなわ
ち、溶接電流値が大きくなるにつれて相対的に余裕分Δ
Isが小さくなってしまうことによる誤検出動作を解消
することもできる。
【0085】なお、この発明は上述の実施例に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、通電時に、インバータ回路のA相、B相の各通電電
流値の平均値を求め、この平均値に余裕分を加算して余
裕分加算平均電流値を求める。そして、A相、B相の各
通電電流値がこの余裕分加算平均電流値を超える値であ
るときには異常であると判定している。このため、通電
時にインバータ溶接機の異常を判定することができる、
言い換えれば、溶接のサイクルタイムを長くすることな
く異常を判定することができるという効果が達成され
る。
ば、通電時に、インバータ回路のA相、B相の各通電電
流値の平均値を求め、この平均値に余裕分を加算して余
裕分加算平均電流値を求める。そして、A相、B相の各
通電電流値がこの余裕分加算平均電流値を超える値であ
るときには異常であると判定している。このため、通電
時にインバータ溶接機の異常を判定することができる、
言い換えれば、溶接のサイクルタイムを長くすることな
く異常を判定することができるという効果が達成され
る。
【図1】この発明の一実施例の構成を示す回路ブロック
図である。
図である。
【図2】図1例の動作説明に供されるフローチャートで
ある。
ある。
【図3】図1例の動作説明に供される波形図である。
【図4】図1例の動作説明に供される波形図であって、
図4Aは、ダイオードが正常な場合における溶接トラン
スの1次側電流の絶対値をとった波形図、図4Bは、ダ
イオードの一方が短絡モードの場合における溶接トラン
スの1次側電流値の絶対値をとった波形図である。
図4Aは、ダイオードが正常な場合における溶接トラン
スの1次側電流の絶対値をとった波形図、図4Bは、ダ
イオードの一方が短絡モードの場合における溶接トラン
スの1次側電流値の絶対値をとった波形図である。
【図5】この発明の他の実施例の要部の構成を示す回路
ブロック図である。
ブロック図である。
【図6】図5例の動作説明に供される図である。
【図7】従来の技術のインバータ溶接機の構成を示す回
路ブロック図である。
路ブロック図である。
【図8】従来の技術の動作説明に供される波形図であ
る。
る。
【図9】図9Aは、ダイオードが正常な場合の動作説明
に供される線図、図9B、図9Cは、ダイオードの一方
が短絡している場合の動作説明に供される線図である。
に供される線図、図9B、図9Cは、ダイオードの一方
が短絡している場合の動作説明に供される線図である。
4…整流回路と平滑回路を含む交流直流変換回路 5…インバータ回路 6…トラン
ス 6a…1次コイル 6b…2次
コイル 7、8…ダイオード 9…整流回
路 19、19a、19b…溶接ガンアーム 21、22
…溶接電極 32…PWM制御回路 52…絶対
値回路 53、54、57…サンプルホールド回路 56…1/
2アンプ 61…ダイオード短絡検出回路 62…ダイ
オード開放検出回路
ス 6a…1次コイル 6b…2次
コイル 7、8…ダイオード 9…整流回
路 19、19a、19b…溶接ガンアーム 21、22
…溶接電極 32…PWM制御回路 52…絶対
値回路 53、54、57…サンプルホールド回路 56…1/
2アンプ 61…ダイオード短絡検出回路 62…ダイ
オード開放検出回路
Claims (5)
- 【請求項1】A相、B相のパルス幅変調信号によって駆
動され、かつ直流の入力を高周波交流に変換するインバ
ータ回路の出力がトランスの1次側に供給され、このト
ランスの2次側が整流され、その整流出力が溶接電極に
供給されるインバータ式溶接機の異常検出方法におい
て、 前記溶接電極間にワークを挟んで通電するステップと、 通電時に、前記インバータ回路の前記A相、B相の各通
電電流値を測定し、これらの平均通電電流値を求めるス
テップと、 この通電時の平均通電電流値に余裕分を加算して余裕分
加算平均電流値を求めるステップと、 前記測定したA相、B相の各通電電流値が前記余裕分加
算平均電流値を超える値であるときに異常であると判定
するステップと、 を有することを特徴とするインバータ式溶接機の異常検
出方法。 - 【請求項2】前記余裕分が、一定値に設定されることを
特徴とする請求項1記載のインバータ式溶接機の異常検
出方法。 - 【請求項3】前記余裕分が、前記平均通電電流値に比例
して増加する値に設定されることを特徴とする請求項1
記載のインバータ式溶接機の異常検出方法。 - 【請求項4】前記余裕分が、前記平均通電電流値が所定
値より小さい領域では一定値に設定され、前記所定値を
超えた領域では前記平均通電電流値に比例して増加する
値に設定されることを特徴とする請求項1記載のインバ
ータ式溶接機の異常検出方法。 - 【請求項5】A相、B相のパルス幅変調信号によって駆
動され、かつ直流の入力を高周波交流に変換するインバ
ータ回路の出力がトランスの1次側に供給され、このト
ランスの2次側が整流され、その整流出力が溶接電極に
供給されるインバータ式溶接機の異常検出装置におい
て、 前記溶接電極にワークが挟まれて通電されているとき、
前記インバータ回路のA相、B相の通電電流値を測定す
る測定手段と、 前記測定手段によって測定された前記A相、B相の通電
電流値の平均通電電流値を求める平均化手段と、 一定値である余裕分、前記平均通電電流値に比例して増
加する値である余裕分、または前記平均通電電流値が所
定値より小さい領域では一定値に設定され前記所定値を
超えた領域では前記平均通電電流値に比例して増加する
値である余裕分を出力する余裕分出力手段と、 前記平均化手段により求めた平均通電電流値に前記余裕
分出力手段から出力されるいずれかの余裕分を加算して
余裕分加算平均電流値を求める加算手段と、 前記測定したA相、B相の各通電電流値が前記余裕分加
算平均電流値を超える値であるときに異常であると判定
する判定手段と、 を備えることを特徴とするインバータ式溶接機の異常検
出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13775395A JPH08197261A (ja) | 1994-11-24 | 1995-06-05 | インバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-289859 | 1994-11-24 | ||
| JP28985994 | 1994-11-24 | ||
| JP13775395A JPH08197261A (ja) | 1994-11-24 | 1995-06-05 | インバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08197261A true JPH08197261A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=26470975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13775395A Pending JPH08197261A (ja) | 1994-11-24 | 1995-06-05 | インバータ式溶接機の異常検出方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08197261A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL2004990C2 (en) * | 2010-06-28 | 2011-12-29 | Eldolab Holding Bv | Led driver and method of controlling an led assembly. |
| CN111992865A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-11-27 | 天津七所高科技有限公司 | 一种针对逆变电阻焊次级整流模块的故障检测电路及方法 |
| CN112994504A (zh) * | 2021-05-13 | 2021-06-18 | 深圳赫兹创新技术有限公司 | 一种应用于无线充电系统的原边功率反馈电路以及方法 |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP13775395A patent/JPH08197261A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL2004990C2 (en) * | 2010-06-28 | 2011-12-29 | Eldolab Holding Bv | Led driver and method of controlling an led assembly. |
| WO2012002807A1 (en) * | 2010-06-28 | 2012-01-05 | Eldolab Holding B.V. | Led driver and method of controlling an led assembly |
| US9468061B2 (en) | 2010-06-28 | 2016-10-11 | Eldolab Holding B.V. | LED driver and method of controlling an LED assembly |
| CN111992865A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-11-27 | 天津七所高科技有限公司 | 一种针对逆变电阻焊次级整流模块的故障检测电路及方法 |
| CN112994504A (zh) * | 2021-05-13 | 2021-06-18 | 深圳赫兹创新技术有限公司 | 一种应用于无线充电系统的原边功率反馈电路以及方法 |
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