JPH08197652A - 発泡スラッシュ成形靴およびその製造法 - Google Patents
発泡スラッシュ成形靴およびその製造法Info
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- JPH08197652A JPH08197652A JP6336379A JP33637994A JPH08197652A JP H08197652 A JPH08197652 A JP H08197652A JP 6336379 A JP6336379 A JP 6336379A JP 33637994 A JP33637994 A JP 33637994A JP H08197652 A JPH08197652 A JP H08197652A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 靴本体のうちの爪先部,踵部さらには靴底部
等の補強必要部分が充分な強度を有し靴としての機能を
備える軽量なスラッシュ成形靴とその製造法とを提供す
る。 【構成】 プラスチゾル12をスラッシュ成形靴用モー
ルド13に注入して薄膜状の半ゲル化物を外層として付
層形成し、さらに発泡剤を含むプラスチゾル16を注入
して、靴本体の爪先部20,踵部19および靴底部21
等の補強必要部分13が肉厚がその他の部分14の肉厚
よりも低くなるように加熱して半ゲル化物15を内層と
して付層形成し、ヒール用ペースト17を注入してか
ら、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル
化を進行し、さらに発泡剤分解温度以上に加熱して発泡
させることにより、プラスチゾル12の加熱ゲル化物2
0から外層が,発泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲ
ル化物21から内層がそれぞれ構成され、内層は発泡さ
れてなるとともに補強必要部分17の肉厚がその他の部
分18の肉厚よりも増加されてなる靴本体を製造する。
等の補強必要部分が充分な強度を有し靴としての機能を
備える軽量なスラッシュ成形靴とその製造法とを提供す
る。 【構成】 プラスチゾル12をスラッシュ成形靴用モー
ルド13に注入して薄膜状の半ゲル化物を外層として付
層形成し、さらに発泡剤を含むプラスチゾル16を注入
して、靴本体の爪先部20,踵部19および靴底部21
等の補強必要部分13が肉厚がその他の部分14の肉厚
よりも低くなるように加熱して半ゲル化物15を内層と
して付層形成し、ヒール用ペースト17を注入してか
ら、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル
化を進行し、さらに発泡剤分解温度以上に加熱して発泡
させることにより、プラスチゾル12の加熱ゲル化物2
0から外層が,発泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲ
ル化物21から内層がそれぞれ構成され、内層は発泡さ
れてなるとともに補強必要部分17の肉厚がその他の部
分18の肉厚よりも増加されてなる靴本体を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴本体の全部または一
部が発泡されてなる発泡スラッシュ成形靴およびその製
造法に関する。
部が発泡されてなる発泡スラッシュ成形靴およびその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂よりなるスラッシュ成形靴は、初めに革や合
皮等の素材を使って実際の靴を製作してオリジナルモデ
ルとし、このオリジナルモデルの外面に金属メッキを施
す電気鋳造法により靴の形状を呈する筒状のスラッシュ
成形靴用モールド31を製作しておき、こうして製作し
たスラッシュ成形靴用モールド31の中にポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂を流し込み、その外周部を短時間加熱す
ることによりスラッシュ成形靴用モールド31の内壁面
にポリ塩化ビニルペースト樹脂からなる靴本体状の半ゲ
ル化物を付層形成し、続いて半ゲル化物内の未ゲル化状
態の余剰のポリ塩化ビニルペースト樹脂を例えばスラッ
シュ成形靴用モールドを傾斜させて上端開口部32から
排出し、さらに全体を加熱してスラッシュ成形靴用モー
ルド31内の半ゲル化物を完全にゲル化することによ
り、爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分と履き
口部および筒部等のその他の部分とが一体に形成された
靴本体(スキン)33を製作する。
ースト樹脂よりなるスラッシュ成形靴は、初めに革や合
皮等の素材を使って実際の靴を製作してオリジナルモデ
ルとし、このオリジナルモデルの外面に金属メッキを施
す電気鋳造法により靴の形状を呈する筒状のスラッシュ
成形靴用モールド31を製作しておき、こうして製作し
たスラッシュ成形靴用モールド31の中にポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂を流し込み、その外周部を短時間加熱す
ることによりスラッシュ成形靴用モールド31の内壁面
にポリ塩化ビニルペースト樹脂からなる靴本体状の半ゲ
ル化物を付層形成し、続いて半ゲル化物内の未ゲル化状
態の余剰のポリ塩化ビニルペースト樹脂を例えばスラッ
シュ成形靴用モールドを傾斜させて上端開口部32から
排出し、さらに全体を加熱してスラッシュ成形靴用モー
ルド31内の半ゲル化物を完全にゲル化することによ
り、爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分と履き
口部および筒部等のその他の部分とが一体に形成された
靴本体(スキン)33を製作する。
【0003】そして、冷却および脱型後に、図12に示
すように、靴本体33の踵部に組み付け部品として別工
程で製造されたヒール35を例えば接着により装着し、
さらに靴本体33に靴裏布材から縫製される裏布(イン
ナーブーツ)と中底やファスナー等の部品とを縫製・接
着等により組み付け、塗装を行って最終製品であるスラ
ッシュ成形靴に仕上げる。
すように、靴本体33の踵部に組み付け部品として別工
程で製造されたヒール35を例えば接着により装着し、
さらに靴本体33に靴裏布材から縫製される裏布(イン
ナーブーツ)と中底やファスナー等の部品とを縫製・接
着等により組み付け、塗装を行って最終製品であるスラ
ッシュ成形靴に仕上げる。
【0004】なお、図11および図12により示すスラ
ッシュ成形靴の製造法では、靴本体33のスラッシュ成
形後にヒール35を装着するようにしているが、この他
に、図13に示すように、スラッシュ成形工程において
前述の未ゲル化状態の余剰のポリ塩化ビニルペースト樹
脂をスラッシュ成形用モールド外に排出した後、この半
ゲル化物の内面踵部にヒール用ペーストを注入し、さら
に全体をゲル化温度以上に加熱させることにより、半ゲ
ル化物およびヒール用ペーストをともにゲル化させてヒ
ール芯34を靴本体33と一体的に構成する製造法もあ
る。
ッシュ成形靴の製造法では、靴本体33のスラッシュ成
形後にヒール35を装着するようにしているが、この他
に、図13に示すように、スラッシュ成形工程において
前述の未ゲル化状態の余剰のポリ塩化ビニルペースト樹
脂をスラッシュ成形用モールド外に排出した後、この半
ゲル化物の内面踵部にヒール用ペーストを注入し、さら
に全体をゲル化温度以上に加熱させることにより、半ゲ
ル化物およびヒール用ペーストをともにゲル化させてヒ
ール芯34を靴本体33と一体的に構成する製造法もあ
る。
【0005】このようにして製造されるスラッシュ成形
靴は、オリジナルモデルの外面に金属めっきを施して製
造したスラッシュ成形靴用モールドを用いるためにスラ
ッシュ成形靴用モールドの内面にはオリジナルモデルに
用いた素材,ステッチさらには切足しデザイン等がその
まま忠実に再現されて優れたデザイン表現を得られると
ともに、靴本体に継ぎ目や縫い目等が存在せず完全な筒
状体であることから高い防水・防湿機能を得られるた
め、これまでに長靴等の防寒靴として大量に製品化され
てきた。
靴は、オリジナルモデルの外面に金属めっきを施して製
造したスラッシュ成形靴用モールドを用いるためにスラ
ッシュ成形靴用モールドの内面にはオリジナルモデルに
用いた素材,ステッチさらには切足しデザイン等がその
まま忠実に再現されて優れたデザイン表現を得られると
ともに、靴本体に継ぎ目や縫い目等が存在せず完全な筒
状体であることから高い防水・防湿機能を得られるた
め、これまでに長靴等の防寒靴として大量に製品化され
てきた。
【0006】ところで、このスラッシュ成形靴は靴本体
にポリ塩化ビニルペースト樹脂からなる充実配合の加熱
ゲル化物を用いるために重量が嵩み、履物として最も要
求される要件の一つである軽量化を図ることが困難であ
るという問題があった。
にポリ塩化ビニルペースト樹脂からなる充実配合の加熱
ゲル化物を用いるために重量が嵩み、履物として最も要
求される要件の一つである軽量化を図ることが困難であ
るという問題があった。
【0007】そこで、これまでに、スラッシュ成形靴の
軽量化を図った技術が種々提案されている。
軽量化を図った技術が種々提案されている。
【0008】例えば特開昭52−76151号公報に
は、減圧下で脱泡したポリ塩化ビニルペースト樹脂を含
むプラスチゾルを加熱してあるスラッシュ成形靴用モー
ルド内に注入してスラッシュ成形靴用モールドの内壁面
に半ゲル化物を外層として付層形成し、余剰のプラスチ
ゾルを排出してから、機械的に起泡させたポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂を含むプラスチゾルを半ゲル化物の内部
に注入・排出して空気泡を含む内層を形成し、全体を加
熱することにより、充実の外層と空気泡を含む内層との
2層構造からなる軽量な発泡スラッシュ成形靴を製造す
る方法が提案されている。
は、減圧下で脱泡したポリ塩化ビニルペースト樹脂を含
むプラスチゾルを加熱してあるスラッシュ成形靴用モー
ルド内に注入してスラッシュ成形靴用モールドの内壁面
に半ゲル化物を外層として付層形成し、余剰のプラスチ
ゾルを排出してから、機械的に起泡させたポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂を含むプラスチゾルを半ゲル化物の内部
に注入・排出して空気泡を含む内層を形成し、全体を加
熱することにより、充実の外層と空気泡を含む内層との
2層構造からなる軽量な発泡スラッシュ成形靴を製造す
る方法が提案されている。
【0009】また、特開平6−217801号公報に
は、適当量配合された塩化ビニルペーストレジンおよ
び、ニトリル系モノマとメタクリル酸エステルまたはア
クリル酸エステルまたはアクリル酸エステルとの架橋性
共重合体で構成される熱膨脹性のマイクロカプセルを含
有するプラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドに注
入、排出してマイクロカプセルの膨脹温度以下で加熱す
ることによりスラッシュ成形靴用モールドの内壁面に半
ゲル化層を形成し、余剰のプラスチゾルを排出してか
ら、半ゲル化層をマイクロカプセルの膨脹温度以上に加
熱架橋させることにより、靴本体各部が気泡を均一に含
む発泡スラッシュ成形靴を製造する方法が提案されてい
る。
は、適当量配合された塩化ビニルペーストレジンおよ
び、ニトリル系モノマとメタクリル酸エステルまたはア
クリル酸エステルまたはアクリル酸エステルとの架橋性
共重合体で構成される熱膨脹性のマイクロカプセルを含
有するプラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドに注
入、排出してマイクロカプセルの膨脹温度以下で加熱す
ることによりスラッシュ成形靴用モールドの内壁面に半
ゲル化層を形成し、余剰のプラスチゾルを排出してか
ら、半ゲル化層をマイクロカプセルの膨脹温度以上に加
熱架橋させることにより、靴本体各部が気泡を均一に含
む発泡スラッシュ成形靴を製造する方法が提案されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の技術に
よれば、発泡スラッシュ成形靴は靴本体の全面に略均一
に気泡を含むため、靴本体に気泡を含まないスラッシュ
成形靴に対して軽量化を図ることが可能となる。
よれば、発泡スラッシュ成形靴は靴本体の全面に略均一
に気泡を含むため、靴本体に気泡を含まないスラッシュ
成形靴に対して軽量化を図ることが可能となる。
【0011】しかし、これらの従来の技術では、靴本体
のうちの爪先部,踵部さらには靴底部等の強度を要する
補強必要部分も必然的かつ不可避的に発泡されるために
補強必要部分にも気泡が含まれ物性が低下してしまうた
め、軽量化を図りながら求められる強度や耐摩耗性等の
物性を満足させることはできない。
のうちの爪先部,踵部さらには靴底部等の強度を要する
補強必要部分も必然的かつ不可避的に発泡されるために
補強必要部分にも気泡が含まれ物性が低下してしまうた
め、軽量化を図りながら求められる強度や耐摩耗性等の
物性を満足させることはできない。
【0012】多少の重量増を許容すれば補強必要部分の
肉厚を増加することにより強度の向上・確保を図ること
は容易であると一見考えられるが、スラッシュ成形工程
において補強必要部分の加熱時間,加熱温度を増加して
半ゲル化物の補強必要部分を厚肉化してスラッシュ成形
を行うと、加熱ゲル化発泡の際、厚肉化されたことによ
りゲル化のために補強必要部分はその他の部分よりも多
くの熱量が必要となり、多くの熱量を付与すると過剰に
発泡して肌荒れ,連泡ないしは気泡崩壊等を生じてしま
うために、補強必要部分の強度はむしろ低下してしま
う。
肉厚を増加することにより強度の向上・確保を図ること
は容易であると一見考えられるが、スラッシュ成形工程
において補強必要部分の加熱時間,加熱温度を増加して
半ゲル化物の補強必要部分を厚肉化してスラッシュ成形
を行うと、加熱ゲル化発泡の際、厚肉化されたことによ
りゲル化のために補強必要部分はその他の部分よりも多
くの熱量が必要となり、多くの熱量を付与すると過剰に
発泡して肌荒れ,連泡ないしは気泡崩壊等を生じてしま
うために、補強必要部分の強度はむしろ低下してしま
う。
【0013】なお、靴以外に人形や自動車用内装材を適
用対象としたスラッシュ成形技術も知られているが、こ
れらは発泡倍率が500%超のものであり、これらを靴
に適用しようとすると靴として必要な強度を維持できな
い。
用対象としたスラッシュ成形技術も知られているが、こ
れらは発泡倍率が500%超のものであり、これらを靴
に適用しようとすると靴として必要な強度を維持できな
い。
【0014】本発明はこのような従来の技術が有する課
題を解決するためになされたものであり、靴本体のうち
の爪先部,踵部さらには靴底部等の補強必要部分が充分
な強度を有し靴としての機能を備え、軽量化が図られる
スラッシュ成形靴とその製造法とを提供することを目的
とするものである。
題を解決するためになされたものであり、靴本体のうち
の爪先部,踵部さらには靴底部等の補強必要部分が充分
な強度を有し靴としての機能を備え、軽量化が図られる
スラッシュ成形靴とその製造法とを提供することを目的
とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討を重ね、ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを用いてスラッシ
ュ成形を行う場合に、スラッシュ成形靴用モールドの内
壁面に付層形成された半ゲル化物を充分にゲル化させる
加熱条件と,前述の発泡剤を加熱分解させてガスを発生
させる加熱条件との間には差があることを知見した。
解決するため鋭意検討を重ね、ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを用いてスラッシ
ュ成形を行う場合に、スラッシュ成形靴用モールドの内
壁面に付層形成された半ゲル化物を充分にゲル化させる
加熱条件と,前述の発泡剤を加熱分解させてガスを発生
させる加熱条件との間には差があることを知見した。
【0016】すなわち、通常の場合、ゲル化温度は16
0℃程度であるのに対し、アゾ系,ニトロソ系,ヒドラ
ジン系等の発泡剤分解温度は200℃程度である。した
がって、ゲル化温度以上であっても発泡剤分解温度未
満のゲル化温度域、例えば160〜180℃に半ゲル化
物を加熱すれば発泡を生じることなく充分にゲル化を行
うことが可能であり、一方、発泡剤分解温度以上の温
度,例えば200℃以上であれば当然ゲル化は進行する
とともに、比較的短時間であっても発泡剤は分解してガ
スを発生させる。このように、発泡は比較的短時間で
も完了するがゲル化はゆっくりと比較的長時間かけて進
行するため、例えば発泡剤分解温度以上のような高温域
に加熱してゲル化と発泡とを同時に行わせようとする
と、適正な発泡状態に達してもゲル化が不足して物性が
低くなる。そこで、このゲル化の不足分を、発泡を生
じないゲル化温度域へ予め加熱することによって補って
おくことにより、ゲル化の不足を生じることなく適正な
発泡を行うことができる。さらに、発泡の温度速度を配
合中の安定剤や発泡促進剤,発泡抑制剤を用いて調整す
ることも可能である。
0℃程度であるのに対し、アゾ系,ニトロソ系,ヒドラ
ジン系等の発泡剤分解温度は200℃程度である。した
がって、ゲル化温度以上であっても発泡剤分解温度未
満のゲル化温度域、例えば160〜180℃に半ゲル化
物を加熱すれば発泡を生じることなく充分にゲル化を行
うことが可能であり、一方、発泡剤分解温度以上の温
度,例えば200℃以上であれば当然ゲル化は進行する
とともに、比較的短時間であっても発泡剤は分解してガ
スを発生させる。このように、発泡は比較的短時間で
も完了するがゲル化はゆっくりと比較的長時間かけて進
行するため、例えば発泡剤分解温度以上のような高温域
に加熱してゲル化と発泡とを同時に行わせようとする
と、適正な発泡状態に達してもゲル化が不足して物性が
低くなる。そこで、このゲル化の不足分を、発泡を生
じないゲル化温度域へ予め加熱することによって補って
おくことにより、ゲル化の不足を生じることなく適正な
発泡を行うことができる。さらに、発泡の温度速度を配
合中の安定剤や発泡促進剤,発泡抑制剤を用いて調整す
ることも可能である。
【0017】本発明者らはこれらの知見ないしに基
づいてさらに検討を重ねて、まず部位毎に肉厚が異なる
半ゲル化物をゲル化温度域に加熱することによりゲル化
を進行させておき、その後に部分的に加熱温度および加
熱時間をコントロールすることにより、部位毎に所望の
発泡倍率の発泡を行わせることができることを知見し
て、本発明を完成した。
づいてさらに検討を重ねて、まず部位毎に肉厚が異なる
半ゲル化物をゲル化温度域に加熱することによりゲル化
を進行させておき、その後に部分的に加熱温度および加
熱時間をコントロールすることにより、部位毎に所望の
発泡倍率の発泡を行わせることができることを知見し
て、本発明を完成した。
【0018】請求項1記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプラ
スチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物により構成される外層
と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプ
ラスチゾルの加熱ゲル化物により構成される内層とから
靴本体が構成される発泡スラッシュ成形靴であって、前
記内層は発泡されてなるとともに、前記内層のうちの爪
先部,踵部および靴底部等の補強必要部分の肉厚は内層
のうちの前記補強必要部分を除くその他の部分の肉厚よ
りも増加されてなることを特徴とするものである。
シュ成形靴は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプラ
スチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物により構成される外層
と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプ
ラスチゾルの加熱ゲル化物により構成される内層とから
靴本体が構成される発泡スラッシュ成形靴であって、前
記内層は発泡されてなるとともに、前記内層のうちの爪
先部,踵部および靴底部等の補強必要部分の肉厚は内層
のうちの前記補強必要部分を除くその他の部分の肉厚よ
りも増加されてなることを特徴とするものである。
【0019】請求項2記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1記載の本発明にかかる発砲スラ
ッシュ成形靴において、外層が内層のうちの爪先部,踵
部および靴底部等の補強必要部分と後部縦壁面とを覆う
範囲に形成されることを特徴とするものである。
シュ成形靴は、請求項1記載の本発明にかかる発砲スラ
ッシュ成形靴において、外層が内層のうちの爪先部,踵
部および靴底部等の補強必要部分と後部縦壁面とを覆う
範囲に形成されることを特徴とするものである。
【0020】請求項3記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1または請求項2記載の発泡スラ
ッシュ成形靴において、外層の肉厚が0.5mm以下であ
ることを特徴とするものである。
シュ成形靴は、請求項1または請求項2記載の発泡スラ
ッシュ成形靴において、外層の肉厚が0.5mm以下であ
ることを特徴とするものである。
【0021】請求項4記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、外層を構成するプ
ラスチゾルが発泡剤を含有することを特徴とするもので
ある。
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、外層を構成するプ
ラスチゾルが発泡剤を含有することを特徴とするもので
ある。
【0022】請求項5記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、内層の発泡倍率が
200%以下であることを特徴とするものである。
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、内層の発泡倍率が
200%以下であることを特徴とするものである。
【0023】請求項6記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、補強必要部分の全
部分または一部分の発泡倍率がその他の部分の発泡倍率
よりも小さいことを特徴とするものである。
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、補強必要部分の全
部分または一部分の発泡倍率がその他の部分の発泡倍率
よりも小さいことを特徴とするものである。
【0024】請求項7記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、内層は内面踵部に
スラッシュ成形工程において注入されたヒール用ペース
トの加熱ゲル化物からなるヒール芯を備えるとともに、
前記補強必要部分のうちの踵部の底面の発泡倍率は爪先
部および靴底部それぞれの発泡倍率よりも小さいことを
特徴とするものである。
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、内層は内面踵部に
スラッシュ成形工程において注入されたヒール用ペース
トの加熱ゲル化物からなるヒール芯を備えるとともに、
前記補強必要部分のうちの踵部の底面の発泡倍率は爪先
部および靴底部それぞれの発泡倍率よりも小さいことを
特徴とするものである。
【0025】請求項8記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴に
おいて、前記ヒール用ペーストは耐熱性を有する中空体
およ発泡抑制剤の一方または双方を含有することを特徴
とするものである。
シュ成形靴は、請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴に
おいて、前記ヒール用ペーストは耐熱性を有する中空体
およ発泡抑制剤の一方または双方を含有することを特徴
とするものである。
【0026】請求項9記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴の製造法は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を
含むプラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部
にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さまで注入
して加熱することにより、外層である薄膜状の半ゲル化
物を前記スラッシュ成形靴用モールドの内壁面に付層形
成し、前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態の
プラスチゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲ
ル化物の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な
高さまで注入し、前記補強必要部分となる部分,および
当該補強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞ
れの加熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必
要部分の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴
本体状の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁
面に内層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物
の内面に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出す
る第2工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である
前記半ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未
満の温度域に加熱してゲル化を進行してから発泡剤分解
温度以上に加熱して発泡させることにより、ポリ塩化ビ
ニルペースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲ
ル化物により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物
により構成される内層とから構成され、前記内層は発泡
されてなるとともに前記補強必要部分の肉厚は前記その
他の部分の肉厚よりも増加されてなる靴本体を形成する
第3工程とを備えることを特徴とするものである。
シュ成形靴の製造法は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を
含むプラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部
にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さまで注入
して加熱することにより、外層である薄膜状の半ゲル化
物を前記スラッシュ成形靴用モールドの内壁面に付層形
成し、前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態の
プラスチゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲ
ル化物の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な
高さまで注入し、前記補強必要部分となる部分,および
当該補強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞ
れの加熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必
要部分の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴
本体状の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁
面に内層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物
の内面に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出す
る第2工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である
前記半ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未
満の温度域に加熱してゲル化を進行してから発泡剤分解
温度以上に加熱して発泡させることにより、ポリ塩化ビ
ニルペースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲ
ル化物により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物
により構成される内層とから構成され、前記内層は発泡
されてなるとともに前記補強必要部分の肉厚は前記その
他の部分の肉厚よりも増加されてなる靴本体を形成する
第3工程とを備えることを特徴とするものである。
【0027】請求項10記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂
を含むプラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内
部にスラッシュ成形靴の靴本体のうちの爪先部,踵部お
よび靴底部等の補強必要部分を含む高さまで注入して加
熱することにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前
記スラッシュ成形靴用モールドの内壁面の下部に付層形
成し、前記スラッシュ成形靴用モールドを後傾させるこ
とにより前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態
のプラスチゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニル
ペースト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半
ゲル化物の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要
な高さまで注入し、前記補強必要部分となる部分,およ
び当該補強必要部分を除くその他の部分となる部分それ
ぞれの加熱条件を違えて加熱することにより、前記補強
必要部分の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい
靴本体状の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内
壁面に内層として付層形成し、内層である前記半ゲル化
物の内面に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出
する第2工程と,内層である前記半ゲル化物と外層であ
る前記半ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度
未満の温度域に加熱してゲル化を進行してから発泡剤分
解温度以上に加熱して発泡させることにより、ポリ塩化
ビニルペースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱
ゲル化物により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペー
スト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化
物により構成される内層とから構成され、前記内層は発
泡されてなるとともに前記補強必要部分の肉厚は前記そ
の他の部分の肉厚よりも増加されてなり、かつ前記外層
は前記内層のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強
必要部分と後部縦壁面とを覆う範囲に形成されてなる靴
本体を形成する第3工程とを備えることを特徴とするも
のである。
ッシュ成形靴の製造法は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂
を含むプラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内
部にスラッシュ成形靴の靴本体のうちの爪先部,踵部お
よび靴底部等の補強必要部分を含む高さまで注入して加
熱することにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前
記スラッシュ成形靴用モールドの内壁面の下部に付層形
成し、前記スラッシュ成形靴用モールドを後傾させるこ
とにより前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態
のプラスチゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニル
ペースト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半
ゲル化物の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要
な高さまで注入し、前記補強必要部分となる部分,およ
び当該補強必要部分を除くその他の部分となる部分それ
ぞれの加熱条件を違えて加熱することにより、前記補強
必要部分の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい
靴本体状の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内
壁面に内層として付層形成し、内層である前記半ゲル化
物の内面に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出
する第2工程と,内層である前記半ゲル化物と外層であ
る前記半ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度
未満の温度域に加熱してゲル化を進行してから発泡剤分
解温度以上に加熱して発泡させることにより、ポリ塩化
ビニルペースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱
ゲル化物により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペー
スト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化
物により構成される内層とから構成され、前記内層は発
泡されてなるとともに前記補強必要部分の肉厚は前記そ
の他の部分の肉厚よりも増加されてなり、かつ前記外層
は前記内層のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強
必要部分と後部縦壁面とを覆う範囲に形成されてなる靴
本体を形成する第3工程とを備えることを特徴とするも
のである。
【0028】請求項11記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部にスラ
ッシュ成形靴の靴本体として必要な高さまで注入して加
熱することにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前
記スラッシュ成形靴用モールドの内壁面に付層形成し、
前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態のプラス
チゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲル化物
の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さま
で注入し、前記補強必要部分となる部分,および当該補
強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞれの加
熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必要部分
の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴本体状
の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁面に内
層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物の内面
に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出する第2
工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である前記半
ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温
度域に加熱してゲル化を進行してから、前記補強必要部
分を発泡剤分解温度未満ないしは発泡剤分解温度以上で
短時間加熱するとともに前記その他の部分を前記発泡剤
分解温度以上に加熱することにより、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物により
構成される内層とから構成され、前記内層は前記補強必
要部分の発泡倍率が前記その他の部分の発泡倍率よりも
小さくなるように発泡されてなるとともに前記補強必要
部分の肉厚は前記その他の部分の肉厚よりも増加されて
なる靴本体を形成する第3工程とを備えることを特徴と
するものである。
ッシュ成形靴は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部にスラ
ッシュ成形靴の靴本体として必要な高さまで注入して加
熱することにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前
記スラッシュ成形靴用モールドの内壁面に付層形成し、
前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態のプラス
チゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲル化物
の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さま
で注入し、前記補強必要部分となる部分,および当該補
強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞれの加
熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必要部分
の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴本体状
の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁面に内
層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物の内面
に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出する第2
工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である前記半
ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温
度域に加熱してゲル化を進行してから、前記補強必要部
分を発泡剤分解温度未満ないしは発泡剤分解温度以上で
短時間加熱するとともに前記その他の部分を前記発泡剤
分解温度以上に加熱することにより、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物により
構成される内層とから構成され、前記内層は前記補強必
要部分の発泡倍率が前記その他の部分の発泡倍率よりも
小さくなるように発泡されてなるとともに前記補強必要
部分の肉厚は前記その他の部分の肉厚よりも増加されて
なる靴本体を形成する第3工程とを備えることを特徴と
するものである。
【0029】請求項12記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部にスラ
ッシュ成形靴の靴本体のうちの爪先部,踵部および靴底
部等の補強必要部分を含む高さまで注入して加熱するこ
とにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前記スラッ
シュ成形靴用モールドの内壁面の下部に付層形成し、前
記スラッシュ成形靴用モールドを後傾させることにより
前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態のプラス
チゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲル化物
の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さま
で注入し、前記補強必要部分となる部分,および当該補
強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞれの加
熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必要部分
の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴本体状
の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁面に内
層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物の内面
に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出する第2
工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である前記半
ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温
度域に加熱してゲル化を進行してから、前記補強必要部
分を発泡剤分解温度未満ないしは発泡剤分解温度以上で
短時間加熱するとともに前記その他の部分を前記発泡剤
分解温度以上に加熱することにより、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物により
構成される内層とから構成され、前記内層は前記補強必
要部分の発泡倍率が前記その他の部分の発泡倍率よりも
小さくなるように発泡されてなるとともに前記補強必要
部分の肉厚は前記その他の部分の肉厚よりも増加されて
なり、かつ前記外層は前記内層のうちの爪先部,踵部お
よび靴底部等の補強必要部分と後部縦壁面とを覆う範囲
に形成されてなる靴本体を形成する第3工程とを備える
ことを特徴とするものである。
ッシュ成形靴は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部にスラ
ッシュ成形靴の靴本体のうちの爪先部,踵部および靴底
部等の補強必要部分を含む高さまで注入して加熱するこ
とにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前記スラッ
シュ成形靴用モールドの内壁面の下部に付層形成し、前
記スラッシュ成形靴用モールドを後傾させることにより
前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態のプラス
チゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲル化物
の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さま
で注入し、前記補強必要部分となる部分,および当該補
強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞれの加
熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必要部分
の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴本体状
の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁面に内
層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物の内面
に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出する第2
工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である前記半
ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温
度域に加熱してゲル化を進行してから、前記補強必要部
分を発泡剤分解温度未満ないしは発泡剤分解温度以上で
短時間加熱するとともに前記その他の部分を前記発泡剤
分解温度以上に加熱することにより、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物により
構成される内層とから構成され、前記内層は前記補強必
要部分の発泡倍率が前記その他の部分の発泡倍率よりも
小さくなるように発泡されてなるとともに前記補強必要
部分の肉厚は前記その他の部分の肉厚よりも増加されて
なり、かつ前記外層は前記内層のうちの爪先部,踵部お
よび靴底部等の補強必要部分と後部縦壁面とを覆う範囲
に形成されてなる靴本体を形成する第3工程とを備える
ことを特徴とするものである。
【0030】請求項13記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法は、請求項9ないし請求項12い
ずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法におい
て、前記外層を構成するプラスチゾルが発泡剤を含有す
ることを特徴とするものである。
ッシュ成形靴の製造法は、請求項9ないし請求項12い
ずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法におい
て、前記外層を構成するプラスチゾルが発泡剤を含有す
ることを特徴とするものである。
【0031】請求項14記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法は、請求項9ないし請求項13の
いずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法の第3
工程において、前記半ゲル化物をゲル化温度以上発泡剤
分解温度未満の温度域に加熱する前に、当該半ゲル化物
の内面踵部にヒール用ペーストを注入しておくことによ
り、第3工程で形成される靴本体の踵部の底面の発泡倍
率を爪先部および靴底部それぞれの発泡倍率よりも小さ
くすることを特徴とするものである。
ッシュ成形靴の製造法は、請求項9ないし請求項13の
いずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法の第3
工程において、前記半ゲル化物をゲル化温度以上発泡剤
分解温度未満の温度域に加熱する前に、当該半ゲル化物
の内面踵部にヒール用ペーストを注入しておくことによ
り、第3工程で形成される靴本体の踵部の底面の発泡倍
率を爪先部および靴底部それぞれの発泡倍率よりも小さ
くすることを特徴とするものである。
【0032】請求項15記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法は、請求項14記載の発泡スラッ
シュ成形靴の製造法において、ヒール用ペーストは耐熱
性を有する中空体および発泡抑制剤の一方または双方を
含有することを特徴とするものである。
ッシュ成形靴の製造法は、請求項14記載の発泡スラッ
シュ成形靴の製造法において、ヒール用ペーストは耐熱
性を有する中空体および発泡抑制剤の一方または双方を
含有することを特徴とするものである。
【0033】
【作用】まず、本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴
を、添付図面を参照しながら各請求項毎に作用効果とと
もに詳述する。
を、添付図面を参照しながら各請求項毎に作用効果とと
もに詳述する。
【0034】(1)請求項1記載の発泡スラッシュ成形
靴 図1は、請求項1記載の本発明にかかる発泡スラッシュ
成形靴の構造を示す縦断面図である。
靴 図1は、請求項1記載の本発明にかかる発泡スラッシュ
成形靴の構造を示す縦断面図である。
【0035】この発泡スラッシュ成形靴1は、ポリ塩化
ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルの
加熱ゲル化物からなり、靴本体として機能する内層2を
備える。
ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルの
加熱ゲル化物からなり、靴本体として機能する内層2を
備える。
【0036】内層2に使用されるポリ塩化ビニルペース
ト樹脂としては、一般的に塩化ビニルモノマーを、乳化
重合,マイクロサスペンジョン等の重合法により得られ
る樹脂や塩化ビニルと酢酸ビニル,塩化ビニリデン,エ
チレン,プロピレン等との共重合により得られる樹脂
や、分子内にヒドロキシル基(−OH)やカルボキシル
基(−COOH)を含み、架橋性を有するポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂等が使用でき、重合度:1000〜20
00程度のペースト樹脂が例示される。
ト樹脂としては、一般的に塩化ビニルモノマーを、乳化
重合,マイクロサスペンジョン等の重合法により得られ
る樹脂や塩化ビニルと酢酸ビニル,塩化ビニリデン,エ
チレン,プロピレン等との共重合により得られる樹脂
や、分子内にヒドロキシル基(−OH)やカルボキシル
基(−COOH)を含み、架橋性を有するポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂等が使用でき、重合度:1000〜20
00程度のペースト樹脂が例示される。
【0037】発泡剤は、アゾジカルボンアミド,アゾビ
スホルムアミド,アゾビスイソブチロニトリル,アゾヘ
キサヒドロベンゾニトリル,ジアゾアミノベンゼン等の
アゾ化合物、ジニトロソペンタメチレンテトラミン,N,
N'ジニトロソ−N,N'−ジメチルテレフタルアミド等のニ
トロソ化合物、ベンゼンスルホニルヒドラジド,トルエ
ンスルホニルヒドラジド,ジフェニルスルフォン−3,3'
−ジスルホニルヒドラジド,ジフェニルオキシド−4,4'
−ジスルホニルヒドラジド等のヒドラジド化合物、テレ
フタルアジド,P−トルエンスルホニルセミカルバジ
ド,トリヒドラジノトリアジン等の有機系化学発泡剤
や、重炭酸ナトリウム,重炭酸アンモニウム,炭酸アン
モニウム等の無機系化学発泡剤を例示することができ
る。
スホルムアミド,アゾビスイソブチロニトリル,アゾヘ
キサヒドロベンゾニトリル,ジアゾアミノベンゼン等の
アゾ化合物、ジニトロソペンタメチレンテトラミン,N,
N'ジニトロソ−N,N'−ジメチルテレフタルアミド等のニ
トロソ化合物、ベンゼンスルホニルヒドラジド,トルエ
ンスルホニルヒドラジド,ジフェニルスルフォン−3,3'
−ジスルホニルヒドラジド,ジフェニルオキシド−4,4'
−ジスルホニルヒドラジド等のヒドラジド化合物、テレ
フタルアジド,P−トルエンスルホニルセミカルバジ
ド,トリヒドラジノトリアジン等の有機系化学発泡剤
や、重炭酸ナトリウム,重炭酸アンモニウム,炭酸アン
モニウム等の無機系化学発泡剤を例示することができ
る。
【0038】前述のプラスチゾルは、通常の場合、これ
らのポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤の他に、
可塑剤,安定剤さらには顔料を含むため、これらについ
ても説明する。
らのポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤の他に、
可塑剤,安定剤さらには顔料を含むため、これらについ
ても説明する。
【0039】可塑剤としては、DOP,DIDP,DH
P,DBP等のフタル酸エステル系、アジピン酸エステ
ル系、ポリエステル系さらにはエポキシ系等の各種可塑
剤が例示される。
P,DBP等のフタル酸エステル系、アジピン酸エステ
ル系、ポリエステル系さらにはエポキシ系等の各種可塑
剤が例示される。
【0040】安定剤としては、ジブチル錫ジラウレー
ト,ジブチル錫マレート等の有機錫系安定剤、錫メルカ
プト系、Ba系、Zn系、Ca系やこれらの複合体等が
例示される。なお、本発明では発泡剤とともにプラスチ
ゾルに含有させて用いるため、安定剤に用いる金属元素
の種類によっては、本来の使用目的である耐熱安定性の
他に発泡剤分解温度や発泡性に影響を与えることがある
ので、安定剤に用いる金属元素の選定には注意を要す
る。具体的には、錫やBaは発泡を抑制し、Zn,P
b,Cd等は発泡を促進して発泡剤分解温度を低下せる
ため、Zn系を主体として他の安定剤を混合した複合安
定剤を用いることが望ましい。
ト,ジブチル錫マレート等の有機錫系安定剤、錫メルカ
プト系、Ba系、Zn系、Ca系やこれらの複合体等が
例示される。なお、本発明では発泡剤とともにプラスチ
ゾルに含有させて用いるため、安定剤に用いる金属元素
の種類によっては、本来の使用目的である耐熱安定性の
他に発泡剤分解温度や発泡性に影響を与えることがある
ので、安定剤に用いる金属元素の選定には注意を要す
る。具体的には、錫やBaは発泡を抑制し、Zn,P
b,Cd等は発泡を促進して発泡剤分解温度を低下せる
ため、Zn系を主体として他の安定剤を混合した複合安
定剤を用いることが望ましい。
【0041】顔料としては、靴本体に与える色に合わせ
て選定され、酸化チタン,ベンガラ,カーボンブラック
等の無機顔料や、ウオッチングレッド,フタロシアニ
ン,アゾ系有機顔料等が例示される。
て選定され、酸化チタン,ベンガラ,カーボンブラック
等の無機顔料や、ウオッチングレッド,フタロシアニ
ン,アゾ系有機顔料等が例示される。
【0042】これらを含有するプラスチゾルの組成は、
ポリ塩化ビニルペースト樹脂100重量部に対して、発
泡剤:0.01〜1.0重量部,可塑剤:80〜100
重量部,安定剤:3〜5重量部,顔料:1〜3重量部で
ある。
ポリ塩化ビニルペースト樹脂100重量部に対して、発
泡剤:0.01〜1.0重量部,可塑剤:80〜100
重量部,安定剤:3〜5重量部,顔料:1〜3重量部で
ある。
【0043】このような組成のプラスチゾルの加熱ゲル
化物から内層2が構成される。ここで、内層2とは下部
の靴底部3から上端の履き口部4までの全てを含む部分
を意味しており、内層2は強度を維持して靴本体の骨格
をなし、爪先部5,踵部6および靴底部3等の補強必要
部分7とこの補強必要部分7を除くその他の部分8とに
より構成される。なお、爪先部5は少なくとも靴本体先
端から、脛側から腓側の各中心点を結ぶ線に至る胛被を
含む部分を意味しさらにインステップ部の胛被部分を含
んでもよい。踵部6は少なくとも踵点を含む部分を意味
しさらにアキレス腱相当部等を含んでもよい。さらに靴
底部3は少なくとも接地面側全域を含む部分を意味し接
地面から立ち上がった靴底部周縁等を含んでもよい。さ
らに、踵部6は、履心地や耐摩耗性向上のためにヒール
リフトや嵌め込みスパイクを後付けするための段差部が
底面に設けられた踵部も包含する。
化物から内層2が構成される。ここで、内層2とは下部
の靴底部3から上端の履き口部4までの全てを含む部分
を意味しており、内層2は強度を維持して靴本体の骨格
をなし、爪先部5,踵部6および靴底部3等の補強必要
部分7とこの補強必要部分7を除くその他の部分8とに
より構成される。なお、爪先部5は少なくとも靴本体先
端から、脛側から腓側の各中心点を結ぶ線に至る胛被を
含む部分を意味しさらにインステップ部の胛被部分を含
んでもよい。踵部6は少なくとも踵点を含む部分を意味
しさらにアキレス腱相当部等を含んでもよい。さらに靴
底部3は少なくとも接地面側全域を含む部分を意味し接
地面から立ち上がった靴底部周縁等を含んでもよい。さ
らに、踵部6は、履心地や耐摩耗性向上のためにヒール
リフトや嵌め込みスパイクを後付けするための段差部が
底面に設けられた踵部も包含する。
【0044】この内層2は、プラスチゾルに含まれる発
泡剤が加熱されることによる発泡状態を呈する。発泡
は、内層2の全部分で略均一に発泡する。すなわち、前
述の補強必要部分7とその他の部分8との間には発泡の
程度には大差がなく、同程度に略均一に発泡する。
泡剤が加熱されることによる発泡状態を呈する。発泡
は、内層2の全部分で略均一に発泡する。すなわち、前
述の補強必要部分7とその他の部分8との間には発泡の
程度には大差がなく、同程度に略均一に発泡する。
【0045】さらに、内層2のうちの爪先部5,踵部6
および靴底部3等の補強必要部分7の肉厚は、内層2の
うちの補強必要部分7を除くその他の部分8の肉厚より
も増加されている。すなわち、請求項1記載の発泡スラ
ッシュ成形靴1では、内層2が部位によらずほぼ均一に
発泡され全体として軽量化されるとともに、内層2のう
ちの補強必要部分7の肉厚が大きくなっているため必要
な強度が維持される。
および靴底部3等の補強必要部分7の肉厚は、内層2の
うちの補強必要部分7を除くその他の部分8の肉厚より
も増加されている。すなわち、請求項1記載の発泡スラ
ッシュ成形靴1では、内層2が部位によらずほぼ均一に
発泡され全体として軽量化されるとともに、内層2のう
ちの補強必要部分7の肉厚が大きくなっているため必要
な強度が維持される。
【0046】なお、補強必要部分7の肉厚をその他の部
分よりも大きくするには、請求項9ないし請求項12記
載の本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴の製造法の説
明の際に詳述するように、スラッシュ成形工程における
半ゲル化工程において、補強必要部分7とその他の部分
8との間で、特定の範囲で加熱条件(加熱温度および加
熱時間の一方または双方)を変更する。
分よりも大きくするには、請求項9ないし請求項12記
載の本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴の製造法の説
明の際に詳述するように、スラッシュ成形工程における
半ゲル化工程において、補強必要部分7とその他の部分
8との間で、特定の範囲で加熱条件(加熱温度および加
熱時間の一方または双方)を変更する。
【0047】さらに、図1に示す発泡スラッシュ成形靴
1では、このような内層2の外面に、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層10が設けられる。
1では、このような内層2の外面に、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層10が設けられる。
【0048】外層10を構成するプラスチゾルに含有さ
れるポリ塩化ビニルペースト樹脂は、内層2を構成する
プラスチゾルに含有される前述のポリ塩化ビニルペース
ト樹脂と全く同様であることが内層2と外層10との密
着強度を充分に維持する観点からは望ましい。
れるポリ塩化ビニルペースト樹脂は、内層2を構成する
プラスチゾルに含有される前述のポリ塩化ビニルペース
ト樹脂と全く同様であることが内層2と外層10との密
着強度を充分に維持する観点からは望ましい。
【0049】外層10を構成するプラスチゾルは、ポリ
塩化ビニルペースト樹脂の他に可塑剤,安定材さらには
顔料等を含有するが、これらの配合例はポリ塩化ビニル
ペースト樹脂100重量部に対して、可塑剤:80〜1
00重量部,安定剤:3〜5重量部,顔料:1〜3重量
部である。
塩化ビニルペースト樹脂の他に可塑剤,安定材さらには
顔料等を含有するが、これらの配合例はポリ塩化ビニル
ペースト樹脂100重量部に対して、可塑剤:80〜1
00重量部,安定剤:3〜5重量部,顔料:1〜3重量
部である。
【0050】このように、内層2および外層10を備え
る請求項1記載の本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴
1では、内層2は発泡されることにより軽量化されると
ともに発泡部分が断熱効果を奏するために保温性が向上
する。また、発泡により感触が柔らかくなり履き心地が
向上する。また、内層2が発泡することにより、内層2
の表面に皮革紋様意匠に加え、皮革カーフ調の小皺が形
成され高級感が付与されるが、内層2は外表面に薄膜状
に成膜された外層10により保護されるため、内層2の
表面に形成される皮革紋様意匠や皮革カーフ調の小皺の
引っ掻き傷抵抗性が向上する。さらに、従来のスラッシ
ュ成形靴と同様の材料に発泡剤を用いるだけで構成され
るため、低コストで製造できる。
る請求項1記載の本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴
1では、内層2は発泡されることにより軽量化されると
ともに発泡部分が断熱効果を奏するために保温性が向上
する。また、発泡により感触が柔らかくなり履き心地が
向上する。また、内層2が発泡することにより、内層2
の表面に皮革紋様意匠に加え、皮革カーフ調の小皺が形
成され高級感が付与されるが、内層2は外表面に薄膜状
に成膜された外層10により保護されるため、内層2の
表面に形成される皮革紋様意匠や皮革カーフ調の小皺の
引っ掻き傷抵抗性が向上する。さらに、従来のスラッシ
ュ成形靴と同様の材料に発泡剤を用いるだけで構成され
るため、低コストで製造できる。
【0051】なお、請求項1記載の本発明にかかる発泡
スラッシュ成形靴1では、靴本体の骨格をなすのは内層
2であり、外層10はこの内層2の表面保護膜(スキ
ン)として作用するが、かなりわずかではあるが、肉厚
増加により、例えば靴本体の後部縦壁面11の強度を向
上させる効果も有する。
スラッシュ成形靴1では、靴本体の骨格をなすのは内層
2であり、外層10はこの内層2の表面保護膜(スキ
ン)として作用するが、かなりわずかではあるが、肉厚
増加により、例えば靴本体の後部縦壁面11の強度を向
上させる効果も有する。
【0052】(2)請求項2記載の発泡スラッシュ成形
靴 図2は、請求項2記載の発泡スラッシュ成形靴1´の構
造を示す縦断面図である。図1に示す請求項1記載の発
泡スラッシュ成形靴1との違いは、外層10の成膜範囲
が内層2の外面全面ではなく、内層2のうちの爪先部
5,踵部6および靴底部3等の補強必要部分7と後部縦
壁面11とを覆う範囲である点である。
靴 図2は、請求項2記載の発泡スラッシュ成形靴1´の構
造を示す縦断面図である。図1に示す請求項1記載の発
泡スラッシュ成形靴1との違いは、外層10の成膜範囲
が内層2の外面全面ではなく、内層2のうちの爪先部
5,踵部6および靴底部3等の補強必要部分7と後部縦
壁面11とを覆う範囲である点である。
【0053】ここで、後部縦壁面11とは、スラッシュ
成形靴1´の外面のうちで、スラッシュ成形工程におい
てスラッシュ成形靴用モールドを後傾させて内部の余剰
の未ゲル化ゾルを排出する際に流動・排出される未ゲル
化ゾルがスラッシュ成形靴用モールド後部内壁面と接触
することにより形成される外面をいう。
成形靴1´の外面のうちで、スラッシュ成形工程におい
てスラッシュ成形靴用モールドを後傾させて内部の余剰
の未ゲル化ゾルを排出する際に流動・排出される未ゲル
化ゾルがスラッシュ成形靴用モールド後部内壁面と接触
することにより形成される外面をいう。
【0054】すなわち、図2に示す発泡スラッシュ成形
靴1´は図1に示す発泡スラッシュ成形靴1に比較し
て、内層2を保護する外層10の形成範囲が、引っ掻き
傷抵抗性を向上させる必要がある範囲に限定されたもの
である。さらに、外層10は薄膜状であるために微少で
はあるが、肉厚が増加することにより爪先部5,踵部6
および靴底部3等の補強必要部分7と後部縦壁面11と
の強度上昇効果を奏する。
靴1´は図1に示す発泡スラッシュ成形靴1に比較し
て、内層2を保護する外層10の形成範囲が、引っ掻き
傷抵抗性を向上させる必要がある範囲に限定されたもの
である。さらに、外層10は薄膜状であるために微少で
はあるが、肉厚が増加することにより爪先部5,踵部6
および靴底部3等の補強必要部分7と後部縦壁面11と
の強度上昇効果を奏する。
【0055】(3)請求項3記載の発泡スラッシュ成形
靴 図1に示す請求項1記載の発泡スラッシュ成形靴1また
は,図2に示す請求項2記載の発泡スラッシュ成形靴1
´では、外層10の肉厚が0.5mmを越えると、その分
だけ軽量化効果が減少するとともに内層2の表面に形成
される皮革紋様意匠や皮革カーフ調の小皺が覆い隠され
てしまう。そこで、外層10の肉厚は0.5mm以下であ
ることが望ましい。このような観点からは外層10の肉
厚の下限を設ける必要はないが、薄すぎると内層2の保
護効果が不足することから外層10の肉厚の下限は0.
1mm以上であることが望ましい。ここで、外層2の「肉
厚」とは、例えば靴底意匠部を構成する凸部を除いた、
いわゆるベース厚を意味する。
靴 図1に示す請求項1記載の発泡スラッシュ成形靴1また
は,図2に示す請求項2記載の発泡スラッシュ成形靴1
´では、外層10の肉厚が0.5mmを越えると、その分
だけ軽量化効果が減少するとともに内層2の表面に形成
される皮革紋様意匠や皮革カーフ調の小皺が覆い隠され
てしまう。そこで、外層10の肉厚は0.5mm以下であ
ることが望ましい。このような観点からは外層10の肉
厚の下限を設ける必要はないが、薄すぎると内層2の保
護効果が不足することから外層10の肉厚の下限は0.
1mm以上であることが望ましい。ここで、外層2の「肉
厚」とは、例えば靴底意匠部を構成する凸部を除いた、
いわゆるベース厚を意味する。
【0056】(4)請求項4記載の発泡スラッシュ成形
靴 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発泡スラッ
シュ成形靴では、軽量化をさらに推進するという観点か
ら、外層10を構成するプラスチゾルが発泡剤を含有し
てもよい。
靴 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発泡スラッ
シュ成形靴では、軽量化をさらに推進するという観点か
ら、外層10を構成するプラスチゾルが発泡剤を含有し
てもよい。
【0057】発泡剤の種類は、前述した内層2を構成す
るプラスチゾルに含有される発泡剤と同様でよく、ここ
での説明は省略する。ポリ塩化ビニルペースト樹脂10
0重量部に対して発泡剤の含有量が0.3重量部を越え
ると、外層10の表面における発泡が顕著になり内層2
の保護機能が低下するため、発泡剤の含有量はポリ塩化
ビニルペースト樹脂100重量部に対して0.3重量部
以下とすることが望ましく、同様の観点から0.1重量
部以下とすることが望ましい。
るプラスチゾルに含有される発泡剤と同様でよく、ここ
での説明は省略する。ポリ塩化ビニルペースト樹脂10
0重量部に対して発泡剤の含有量が0.3重量部を越え
ると、外層10の表面における発泡が顕著になり内層2
の保護機能が低下するため、発泡剤の含有量はポリ塩化
ビニルペースト樹脂100重量部に対して0.3重量部
以下とすることが望ましく、同様の観点から0.1重量
部以下とすることが望ましい。
【0058】(5)請求項5記載の発泡スラッシュ成形
靴 発泡の程度を示す発泡倍率は(発泡後厚さ)/(発泡前
厚さ)×100(%)により算出されるが、内層2の発
泡倍率が200%を越えると軽量化効果は大きくなるも
のの内層2の強度が著しく低下し、スラッシュ成形靴1
として必要な強度が維持されなくなるおそれがある。そ
のため、請求項5記載の発泡スラッシュ成形靴のよう
に、発泡倍率は200%以下であることが望ましい。内
層2が必要とする強度を確保するという観点からは発泡
倍率の下限を設ける必要はないが、発泡倍率が低下すれ
ばするほど軽量化効果は低下するために極端に低い値に
しないことが望ましい。このような観点から発泡倍率
は、例えば105%以上140%以下とすることが最も
望ましい。
靴 発泡の程度を示す発泡倍率は(発泡後厚さ)/(発泡前
厚さ)×100(%)により算出されるが、内層2の発
泡倍率が200%を越えると軽量化効果は大きくなるも
のの内層2の強度が著しく低下し、スラッシュ成形靴1
として必要な強度が維持されなくなるおそれがある。そ
のため、請求項5記載の発泡スラッシュ成形靴のよう
に、発泡倍率は200%以下であることが望ましい。内
層2が必要とする強度を確保するという観点からは発泡
倍率の下限を設ける必要はないが、発泡倍率が低下すれ
ばするほど軽量化効果は低下するために極端に低い値に
しないことが望ましい。このような観点から発泡倍率
は、例えば105%以上140%以下とすることが最も
望ましい。
【0059】(6)請求項6記載の発泡スラッシュ成形
靴 この発泡スラッシュ成形靴は、前述した請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴,例
えば図1に示す請求項1記載の発泡スラッシュ成形靴1
または図2に示す請求項2記載の発泡スラッシュ成形靴
1´において、補強必要部分7の全部分または一部分の
発泡倍率がその他の部分8の発泡倍率よりも小さくなっ
ている。すなわち、爪先部5,踵部6および靴底部3等
の補強必要部分7の少なくとも一部はその他の部分8に
比べて肉厚が大きくなっているとともに発泡倍率が小さ
くなっているために、強度が著しく増加し、内層2が求
められる機能を充分に備えた構造となっている。
靴 この発泡スラッシュ成形靴は、前述した請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴,例
えば図1に示す請求項1記載の発泡スラッシュ成形靴1
または図2に示す請求項2記載の発泡スラッシュ成形靴
1´において、補強必要部分7の全部分または一部分の
発泡倍率がその他の部分8の発泡倍率よりも小さくなっ
ている。すなわち、爪先部5,踵部6および靴底部3等
の補強必要部分7の少なくとも一部はその他の部分8に
比べて肉厚が大きくなっているとともに発泡倍率が小さ
くなっているために、強度が著しく増加し、内層2が求
められる機能を充分に備えた構造となっている。
【0060】(7)請求項7記載の発泡スラッシュ成形
靴 図3は請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴1''のうち
請求項1記載の発泡スラッシュ成形靴に基づくものの構
造を示す縦断面図であり、図4は請求項7記載の発泡ス
ラッシュ成形靴1''' のうち請求項2記載の発泡スラッ
シュ成形靴に基づくものの構造を示す縦断面図である。
靴 図3は請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴1''のうち
請求項1記載の発泡スラッシュ成形靴に基づくものの構
造を示す縦断面図であり、図4は請求項7記載の発泡ス
ラッシュ成形靴1''' のうち請求項2記載の発泡スラッ
シュ成形靴に基づくものの構造を示す縦断面図である。
【0061】これらの請求項7記載の発泡スラッシュ成
形靴1'',1''' は、前述した請求項1ないし請求項6
のいずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴1において、
内層2が内面踵部にスラッシュ成形工程において注入さ
れたヒール用ペーストの加熱ゲル化物からなるヒール芯
9を備える。
形靴1'',1''' は、前述した請求項1ないし請求項6
のいずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴1において、
内層2が内面踵部にスラッシュ成形工程において注入さ
れたヒール用ペーストの加熱ゲル化物からなるヒール芯
9を備える。
【0062】このヒール芯9は、内層2の加熱ゲル化工
程(後述する請求項9ないし請求項12のいずれかに記
載の製造法の第3工程)において、内層2となる半ゲル
化物の内面底部に注入されるヒール用ペーストの加熱ゲ
ル化物である。
程(後述する請求項9ないし請求項12のいずれかに記
載の製造法の第3工程)において、内層2となる半ゲル
化物の内面底部に注入されるヒール用ペーストの加熱ゲ
ル化物である。
【0063】このヒール用ペーストの組成は、加熱ゲル
化後の硬度、加熱による体積変化率、さらには内層2と
の密着強度等を勘案して適宜決定すればよく、特定の種
類に限定する必要はない。一例として、ポリ塩化ビニル
ペースト樹脂100重量部に対して、可塑剤:70重量
部,熱硬化性可塑剤:20重量部,触媒:0.2重量
部,安定剤:1重量部,顔料:1重量部を例示すること
ができる。ここで、ポリ塩化ビニルペースト樹脂,可塑
剤,安定剤および顔料は、靴本体を構成する前述のプラ
スチゾルに含まれるものと同種のものであるため、ここ
での説明は省略し、熱硬化性可塑剤および触媒について
説明する。
化後の硬度、加熱による体積変化率、さらには内層2と
の密着強度等を勘案して適宜決定すればよく、特定の種
類に限定する必要はない。一例として、ポリ塩化ビニル
ペースト樹脂100重量部に対して、可塑剤:70重量
部,熱硬化性可塑剤:20重量部,触媒:0.2重量
部,安定剤:1重量部,顔料:1重量部を例示すること
ができる。ここで、ポリ塩化ビニルペースト樹脂,可塑
剤,安定剤および顔料は、靴本体を構成する前述のプラ
スチゾルに含まれるものと同種のものであるため、ここ
での説明は省略し、熱硬化性可塑剤および触媒について
説明する。
【0064】ヒール用ペーストに用いる熱硬化性可塑剤
として下記のものが使用できる。
として下記のものが使用できる。
【0065】アリルエステル系熱硬化性可塑剤 フタル酸ジアリル,アクリル酸アリル,シアタール酸ト
リアリル,マレイン酸ジアリル,マレイン酸ジクロルア
リル,イタコン酸ジアリル,セバシン酸ジアリル,アジ
ピン酸ジアリル,マロン酸ジアリル,グリコール酸ジア
リル,アコニット酸トリアリル,リン酸トリアリル等。
リアリル,マレイン酸ジアリル,マレイン酸ジクロルア
リル,イタコン酸ジアリル,セバシン酸ジアリル,アジ
ピン酸ジアリル,マロン酸ジアリル,グリコール酸ジア
リル,アコニット酸トリアリル,リン酸トリアリル等。
【0066】アクリル酸エステル系熱硬化性可塑剤 アリルメタクリレート,ジアリルフマレート,トリエチ
レングリコールジメタクリレート,エチレングリコール
ジメタクリレート,シクロヘキシルメタクリレート,テ
トラエチレングリコールジメタクリレート,ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート,ポリプロピレングリコ
ールジメタクリレート,ブタン1,4 ジオールジメタクリ
レート,トリメチロールプロパントリメタクリレート,
トリメチロールプロパントリアクリレート,トリメチロ
ールプロパンプロピレンオキサイド付加物トリアクリレ
ート,ジメチルアミノエチルメタクリレート,1,3 ブチ
レングリコールジメタクリレート等。
レングリコールジメタクリレート,エチレングリコール
ジメタクリレート,シクロヘキシルメタクリレート,テ
トラエチレングリコールジメタクリレート,ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート,ポリプロピレングリコ
ールジメタクリレート,ブタン1,4 ジオールジメタクリ
レート,トリメチロールプロパントリメタクリレート,
トリメチロールプロパントリアクリレート,トリメチロ
ールプロパンプロピレンオキサイド付加物トリアクリレ
ート,ジメチルアミノエチルメタクリレート,1,3 ブチ
レングリコールジメタクリレート等。
【0067】不飽和ポリエステル系熱硬化性可塑剤 分子内に何個かの二重結合を有する直線状ポリエステル
で加熱することによりラジカル重合する。
で加熱することによりラジカル重合する。
【0068】エポキシ系熱硬化性可塑剤 長鎖状や環状脂肪族エポキシ樹脂に脂肪族アミン類,酸
無水物等の硬化剤を加えて硬化させる。
無水物等の硬化剤を加えて硬化させる。
【0069】特に、アリルエステル系熱硬化性可塑剤,
アクリル酸エステル系熱硬化性可塑剤は、重合触媒とし
て、過酸化ベンゾイル(BPO),t−ブチルパーベン
ゾエート(TBPB),ジクミルパーオキサイド(DC
PO),クメンハイドロパーオキサイド(CHPO)等
を添加して加熱することにより、ラジカル重合して硬化
する。
アクリル酸エステル系熱硬化性可塑剤は、重合触媒とし
て、過酸化ベンゾイル(BPO),t−ブチルパーベン
ゾエート(TBPB),ジクミルパーオキサイド(DC
PO),クメンハイドロパーオキサイド(CHPO)等
を添加して加熱することにより、ラジカル重合して硬化
する。
【0070】また、ヒール用ペーストに用いる熱硬化性
可塑剤,触媒は、上記より適宜選定すればよいが、後述
する実施例では熱硬化性可塑剤としてトリメチロールプ
ロパントリメタクリレート,触媒としてt−ブチルパー
ベンゾエート(TBPB)を使用した。
可塑剤,触媒は、上記より適宜選定すればよいが、後述
する実施例では熱硬化性可塑剤としてトリメチロールプ
ロパントリメタクリレート,触媒としてt−ブチルパー
ベンゾエート(TBPB)を使用した。
【0071】さらに、図3に示す発泡スラッシュ成形靴
1''または図4に示す発泡スラッシュ成形靴1''' は、
補強必要部分7のうち上記のヒール芯9が接する踵部6
の底面の発泡倍率が爪先部5および靴底部3それぞれの
発泡倍率よりも小さくなっている。そのため、補強必要
部分7のうちでも特に強度が要求される踵部6の底面の
発泡倍率が爪先部5および靴底部3それぞれの発泡倍率
よりも小さくなっている。そのため、補強必要部分7の
うちでも特に強度が要求される踵部6の底面の発泡倍率
を爪先部5および靴底部3よりも小さくでき、換言すれ
ば、踵部6の底面の発泡倍率を内層2のうちで最も小さ
くでき、踵部6の底面の強度を確保できる。
1''または図4に示す発泡スラッシュ成形靴1''' は、
補強必要部分7のうち上記のヒール芯9が接する踵部6
の底面の発泡倍率が爪先部5および靴底部3それぞれの
発泡倍率よりも小さくなっている。そのため、補強必要
部分7のうちでも特に強度が要求される踵部6の底面の
発泡倍率が爪先部5および靴底部3それぞれの発泡倍率
よりも小さくなっている。そのため、補強必要部分7の
うちでも特に強度が要求される踵部6の底面の発泡倍率
を爪先部5および靴底部3よりも小さくでき、換言すれ
ば、踵部6の底面の発泡倍率を内層2のうちで最も小さ
くでき、踵部6の底面の強度を確保できる。
【0072】(8)請求項8記載の発泡スラッシュ成形
靴 この発泡スラッシュ成形靴は、前述した請求項7記載の
発泡スラッシュ成形靴1´において、ヒール芯9を構成
するヒール用ペーストが耐熱性を有する中空体および発
泡抑制剤の一方ないしは双方を含有するものである。
靴 この発泡スラッシュ成形靴は、前述した請求項7記載の
発泡スラッシュ成形靴1´において、ヒール芯9を構成
するヒール用ペーストが耐熱性を有する中空体および発
泡抑制剤の一方ないしは双方を含有するものである。
【0073】中空体を含有させておくことによりヒール
用ペーストの加熱ゲル化物であるヒール芯9を軽量化で
きる。ヒール芯9の軽量化を図る手段としてヒール用ペ
ーストに発泡剤を含有させておくことも考えられるが、
加熱による発泡の際に半ゲル化物の内部底面に注入され
たヒール用ペーストが凸状に膨脹してしまい、上端面が
略直線状のヒール芯9の所定の形状を維持できなくなる
ことがある。また、後述するように発泡抑制剤を含有さ
せる場合には発泡剤では発泡ができなくなるという問題
もある。中空体であればこのような問題を生じることは
ない。
用ペーストの加熱ゲル化物であるヒール芯9を軽量化で
きる。ヒール芯9の軽量化を図る手段としてヒール用ペ
ーストに発泡剤を含有させておくことも考えられるが、
加熱による発泡の際に半ゲル化物の内部底面に注入され
たヒール用ペーストが凸状に膨脹してしまい、上端面が
略直線状のヒール芯9の所定の形状を維持できなくなる
ことがある。また、後述するように発泡抑制剤を含有さ
せる場合には発泡剤では発泡ができなくなるという問題
もある。中空体であればこのような問題を生じることは
ない。
【0074】一方、発泡抑制剤を含有させておくことに
より、ヒール用ペーストが接触する内層2の踵部6の底
面の発泡倍率を抑制することができ、踵部6の強度をよ
りいっそう向上できるようになる。
より、ヒール用ペーストが接触する内層2の踵部6の底
面の発泡倍率を抑制することができ、踵部6の強度をよ
りいっそう向上できるようになる。
【0075】中空体としては、シラスバルーン,シリカ
バルーン,ガラスバルーン,カーボンバルーン,アルミ
ナバルーン,塩化ビニリデンバルーン,フェノールバル
ーン等がある。
バルーン,ガラスバルーン,カーボンバルーン,アルミ
ナバルーン,塩化ビニリデンバルーン,フェノールバル
ーン等がある。
【0076】また、発泡抑制剤としては、マレイン酸,
フマル酸,1,2 −フタル酸等の有機酸ステアロイルクロ
リド,フタロイルクロリド等のハロゲン化有機酸,無水
マレイン酸,無水フタル酸,無水トリメリット酸等の有
機酸無水物,ハイドロキノン等の多価アルコール,脂肪
酸アミン,アミド,オキシム等の窒素含有物,メルカプ
タン,硫化物,イソシアネート等のイオウ含有物,亜リ
ン酸塩化物等のリン酸塩,ジブチル錫マレート,塩化
錫,硫酸錫等の錫化合物,その他ヘキサクロロシクロペ
ンタジエン等が例示できる。
フマル酸,1,2 −フタル酸等の有機酸ステアロイルクロ
リド,フタロイルクロリド等のハロゲン化有機酸,無水
マレイン酸,無水フタル酸,無水トリメリット酸等の有
機酸無水物,ハイドロキノン等の多価アルコール,脂肪
酸アミン,アミド,オキシム等の窒素含有物,メルカプ
タン,硫化物,イソシアネート等のイオウ含有物,亜リ
ン酸塩化物等のリン酸塩,ジブチル錫マレート,塩化
錫,硫酸錫等の錫化合物,その他ヘキサクロロシクロペ
ンタジエン等が例示できる。
【0077】中空体および発泡抑制剤を含むヒール用ペ
ーストの組成としては、例えば、ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂100重量部に対して、可塑剤:70重量部,熱
硬化性可塑剤:20重量部,触媒:0.2重量部,安定
剤:1重量部,中空体:10重量部,発泡抑制剤:5重
量部,顔料:1重量部を例示することができる。
ーストの組成としては、例えば、ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂100重量部に対して、可塑剤:70重量部,熱
硬化性可塑剤:20重量部,触媒:0.2重量部,安定
剤:1重量部,中空体:10重量部,発泡抑制剤:5重
量部,顔料:1重量部を例示することができる。
【0078】次に、本発明にかかる発泡スラッシュ成形
靴の製造法を、添付図面を参照しながら各請求項毎に作
用効果とともに詳述する。
靴の製造法を、添付図面を参照しながら各請求項毎に作
用効果とともに詳述する。
【0079】(9)請求項9記載の発泡スラッシュ成形
靴の製造法 図5は、請求項9記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法
を模式的に示す説明図である。
靴の製造法 図5は、請求項9記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法
を模式的に示す説明図である。
【0080】(第1工程)まず、図5(a)に示すよう
に、前述の(1)で説明した組成ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂を含み外層となるプラスチゾル12をスラッシュ
成形靴用モールド13の内部にスラッシュ成形靴の靴本
体として必要な高さまで注入する。必要な高さは、通常
の場合は、スラッシュ成形靴用モールド13の上端開口
部14近傍までである。
に、前述の(1)で説明した組成ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂を含み外層となるプラスチゾル12をスラッシュ
成形靴用モールド13の内部にスラッシュ成形靴の靴本
体として必要な高さまで注入する。必要な高さは、通常
の場合は、スラッシュ成形靴用モールド13の上端開口
部14近傍までである。
【0081】そして、図5(b)に示すように、注入後
に、注入したプラスチゾル12全体を短時間略均一に加
熱する。例えば加熱条件は100〜120℃×10〜3
0秒間である。
に、注入したプラスチゾル12全体を短時間略均一に加
熱する。例えば加熱条件は100〜120℃×10〜3
0秒間である。
【0082】このように加熱を行うことにより、図5
(c)に示すように、靴本体状かつ薄膜状の半ゲル化物
15をスラッシュ成形靴用モールド13の内壁面に付層
形成する。半ゲル化物15の肉厚は、後述する請求項1
0ないし請求項12のいずれかに記載の発泡スラッシュ
成形靴の製造法においても、請求項3記載の発泡スラッ
シュ成形靴のように0.5mm以下とすることが望まし
い。
(c)に示すように、靴本体状かつ薄膜状の半ゲル化物
15をスラッシュ成形靴用モールド13の内壁面に付層
形成する。半ゲル化物15の肉厚は、後述する請求項1
0ないし請求項12のいずれかに記載の発泡スラッシュ
成形靴の製造法においても、請求項3記載の発泡スラッ
シュ成形靴のように0.5mm以下とすることが望まし
い。
【0083】この後、この半ゲル化物15の内部には、
未ゲル化状態の余剰のプラスチゾル12が残存している
ため、図5(d)に示すように、この余剰のプラスチゾ
ル12を例えばスラッシュ成形靴用モールド13を傾斜
させる等の適宜手段により、スラッシュ成形靴用モール
ド13外へ排出する。
未ゲル化状態の余剰のプラスチゾル12が残存している
ため、図5(d)に示すように、この余剰のプラスチゾ
ル12を例えばスラッシュ成形靴用モールド13を傾斜
させる等の適宜手段により、スラッシュ成形靴用モール
ド13外へ排出する。
【0084】なお、図5および後述する図7さらには図
9では、スラッシュ成形靴用モールド13を後傾させて
余剰のプラスチゾルを排出しているが、後述する図6,
図8または図10とは異なり排出手段は何等限定を要さ
ないのであり、例えばスラッシュ成形靴用モールド13
を前傾させたり、吸引装置により吸引することにより余
剰のプラスチゾルを排出するようにしてもよい。ただ
し、図6,図8または図10に示すようにこの第1工程
において、プラスチゾル12を、スラッシュ成形靴の靴
本体のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部
分まで注入する際には、図6,図8または図10に示す
ようにスラッシュ成形靴用モールド13を後傾させて余
剰のプラスチゾル12を排出することによりスラッシュ
成形靴の後部縦壁面にも薄膜状の半ゲル化物を付層形成
することが望ましい。
9では、スラッシュ成形靴用モールド13を後傾させて
余剰のプラスチゾルを排出しているが、後述する図6,
図8または図10とは異なり排出手段は何等限定を要さ
ないのであり、例えばスラッシュ成形靴用モールド13
を前傾させたり、吸引装置により吸引することにより余
剰のプラスチゾルを排出するようにしてもよい。ただ
し、図6,図8または図10に示すようにこの第1工程
において、プラスチゾル12を、スラッシュ成形靴の靴
本体のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部
分まで注入する際には、図6,図8または図10に示す
ようにスラッシュ成形靴用モールド13を後傾させて余
剰のプラスチゾル12を排出することによりスラッシュ
成形靴の後部縦壁面にも薄膜状の半ゲル化物を付層形成
することが望ましい。
【0085】(第2工程)次に、図5(e)に示すよう
に、前述の(1)項で説明した組成のポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾル16を半ゲ
ル化物15の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必
要な高さまで注入する。
に、前述の(1)項で説明した組成のポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾル16を半ゲ
ル化物15の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必
要な高さまで注入する。
【0086】そして、図5(f)に示すように、注入後
に、注入したプラスチゾル16のうちの靴本体の爪先部
となる部分16a,踵部となる部分16bおよび靴底部
となる部分16c等の補強必要部分となる部分,および
当該補強必要部分を除くその他の部分となる部分16d
それぞれの加熱条件(加熱温度および加熱時間の一方ま
たは双方)を違えて補強必要部分となる部分に多くの熱
量が供給されるように半ゲル化温度以上ゲル化温度以下
に加熱する。例えば、補強必要部分となる部分:100
℃×5〜7分間,その他の部分となる部分:100℃×
1〜2分間の加熱条件で加熱する。
に、注入したプラスチゾル16のうちの靴本体の爪先部
となる部分16a,踵部となる部分16bおよび靴底部
となる部分16c等の補強必要部分となる部分,および
当該補強必要部分を除くその他の部分となる部分16d
それぞれの加熱条件(加熱温度および加熱時間の一方ま
たは双方)を違えて補強必要部分となる部分に多くの熱
量が供給されるように半ゲル化温度以上ゲル化温度以下
に加熱する。例えば、補強必要部分となる部分:100
℃×5〜7分間,その他の部分となる部分:100℃×
1〜2分間の加熱条件で加熱する。
【0087】補強必要部分となる部分の加熱条件と,そ
の他の部分となる部分の加熱条件とを違えて加熱する手
段は、特定の手段に限定する必要はない。例えば、前述
のプラスチゾル16を注入したスラッシュ成形靴用モー
ルド13を加熱する加熱炉の炉壁に設ける加熱装置の配
置および温度を適宜調整しておき加熱する手段を例示で
きる。
の他の部分となる部分の加熱条件とを違えて加熱する手
段は、特定の手段に限定する必要はない。例えば、前述
のプラスチゾル16を注入したスラッシュ成形靴用モー
ルド13を加熱する加熱炉の炉壁に設ける加熱装置の配
置および温度を適宜調整しておき加熱する手段を例示で
きる。
【0088】このように補強必要部分となる部分と,そ
の他の部分となる部分との間で加熱条件を違えて加熱を
行うことにより、図5(g)に示すように、補強必要部
分17の肉厚がその他の部分18の肉厚よりも大きい靴
本体状の半ゲル化物19を半ゲル化物15の内壁面に付
層形成する。
の他の部分となる部分との間で加熱条件を違えて加熱を
行うことにより、図5(g)に示すように、補強必要部
分17の肉厚がその他の部分18の肉厚よりも大きい靴
本体状の半ゲル化物19を半ゲル化物15の内壁面に付
層形成する。
【0089】この後、この半ゲル化物19の内部には、
未ゲル化状態の余剰のプラスチゾル16が残存している
ため、図5(h)に示すように、この余剰のプラスチゾ
ル16を例えばスラッシュ成形靴用モールド13を傾斜
させる等の適宜手段により、半ゲル化物19外へ排出す
る。
未ゲル化状態の余剰のプラスチゾル16が残存している
ため、図5(h)に示すように、この余剰のプラスチゾ
ル16を例えばスラッシュ成形靴用モールド13を傾斜
させる等の適宜手段により、半ゲル化物19外へ排出す
る。
【0090】(第3工程)図5(i)に示すように、薄
膜状の半ゲル化物15の内壁面に付層形成された靴本体
状の半ゲル化物19をゲル化温度以上発泡剤分解温度未
満の温度域に加熱してゲル化を進行する。ゲル化は完了
させてもよく、または後続する発泡剤分解温度域への加
熱とあわせて完了する程度にとどめておいてもよい。
膜状の半ゲル化物15の内壁面に付層形成された靴本体
状の半ゲル化物19をゲル化温度以上発泡剤分解温度未
満の温度域に加熱してゲル化を進行する。ゲル化は完了
させてもよく、または後続する発泡剤分解温度域への加
熱とあわせて完了する程度にとどめておいてもよい。
【0091】すなわち、この半ゲル化物19を充分にゲ
ル化させるゲル化温度と,発泡剤を加熱分解しガスを発
生させる発泡剤分解温度との間には差があり、前述の組
成のプラスチゾル12の場合には、ゲル化温度:約16
0℃,発泡剤分解温度:約180℃である。
ル化させるゲル化温度と,発泡剤を加熱分解しガスを発
生させる発泡剤分解温度との間には差があり、前述の組
成のプラスチゾル12の場合には、ゲル化温度:約16
0℃,発泡剤分解温度:約180℃である。
【0092】そこで、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未
満の温度域に半ゲル化物19を、望ましくは長時間加熱
することにより、発泡剤が発泡しないままで半ゲル化物
19各部が受ける熱量が増加しゲルを進行することがで
きる。
満の温度域に半ゲル化物19を、望ましくは長時間加熱
することにより、発泡剤が発泡しないままで半ゲル化物
19各部が受ける熱量が増加しゲルを進行することがで
きる。
【0093】加熱は、半ゲル化物19全体を全く同一の
加熱条件として行ってもよいが、この半ゲル化物19は
補強必要部分17とその他の部分18との間で肉厚が異
なり、肉厚が厚い部分17がゲル化に要する熱量は肉厚
が薄い部分18よりも当然多いため、例えば、補強必要
部分17:170℃×3〜4分間,その他の部分18:
160℃×3〜4分間,または補強必要部分17:17
0℃×3〜4分間,その他の部分18:170℃×2〜
3分間というように、補強必要部分17に供給される熱
量が多くなる加熱条件とすることが望ましい。補強必要
部分17の加熱条件と,その他の部分18の加熱条件と
を違える手段は、前述したのと同様に特定の手段に限定
する必要はない。
加熱条件として行ってもよいが、この半ゲル化物19は
補強必要部分17とその他の部分18との間で肉厚が異
なり、肉厚が厚い部分17がゲル化に要する熱量は肉厚
が薄い部分18よりも当然多いため、例えば、補強必要
部分17:170℃×3〜4分間,その他の部分18:
160℃×3〜4分間,または補強必要部分17:17
0℃×3〜4分間,その他の部分18:170℃×2〜
3分間というように、補強必要部分17に供給される熱
量が多くなる加熱条件とすることが望ましい。補強必要
部分17の加熱条件と,その他の部分18の加熱条件と
を違える手段は、前述したのと同様に特定の手段に限定
する必要はない。
【0094】このようにして、図5(j)に示すよう
な、外層である薄膜状の加熱ゲル化物20と,補強必要
部分17の肉厚がその他の部分18の肉厚よりも大き
く、発泡していない内層である加熱ゲル化物21とが形
成される。
な、外層である薄膜状の加熱ゲル化物20と,補強必要
部分17の肉厚がその他の部分18の肉厚よりも大き
く、発泡していない内層である加熱ゲル化物21とが形
成される。
【0095】次に、図5(k)および図5(l)に示す
ように、内層を発泡剤分解温度以上に、望ましくは短時
間加熱することにより、ゲル化が完了していない場合に
はゲル化を完了させるとともに発泡剤を加熱分解しガス
を発生させて発泡させる。なお、補強必要部分17の温
度が発泡剤分解温度になると発泡が始まり、さらに高温
長時間になると、補強必要部分17においても発泡倍率
が増加し、最終的に過発泡になり気泡の崩壊や肌荒れ状
になって内層として要求される強度の維持が難しくなる
ため、請求項5記載の発泡スラッシュ成形靴のように内
層である加熱ゲル化物21の発泡倍率が200%以下と
なるように加熱温度および加熱時間の一方ないしは双方
を調整することが望ましい。
ように、内層を発泡剤分解温度以上に、望ましくは短時
間加熱することにより、ゲル化が完了していない場合に
はゲル化を完了させるとともに発泡剤を加熱分解しガス
を発生させて発泡させる。なお、補強必要部分17の温
度が発泡剤分解温度になると発泡が始まり、さらに高温
長時間になると、補強必要部分17においても発泡倍率
が増加し、最終的に過発泡になり気泡の崩壊や肌荒れ状
になって内層として要求される強度の維持が難しくなる
ため、請求項5記載の発泡スラッシュ成形靴のように内
層である加熱ゲル化物21の発泡倍率が200%以下と
なるように加熱温度および加熱時間の一方ないしは双方
を調整することが望ましい。
【0096】このようにして、ポリ塩化ビニルペースト
樹脂を含むプラスチゾル12の薄膜状の加熱ゲル化物2
0により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲル化物
21により構成される内層とから靴本体が構成され、内
層は発泡されてなるとともに内層のうちの爪先部,踵部
および靴底部等の補強必要部分17の肉厚は内層のうち
の補強必要部分17を除くその他の部分18の肉厚より
も増加されてなる発泡スラッシュ成形靴を構成する靴本
体が製造される。
樹脂を含むプラスチゾル12の薄膜状の加熱ゲル化物2
0により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲル化物
21により構成される内層とから靴本体が構成され、内
層は発泡されてなるとともに内層のうちの爪先部,踵部
および靴底部等の補強必要部分17の肉厚は内層のうち
の補強必要部分17を除くその他の部分18の肉厚より
も増加されてなる発泡スラッシュ成形靴を構成する靴本
体が製造される。
【0097】この後、冷却および脱型後に、外層である
加熱ゲル化物20の外面踵部に組み付け部品の一つとし
て別途製造されたヒールを例えば接着により装着してか
ら、靴本体に靴裏布材から縫製される裏布と中底やファ
スナー等の部品とを縫製・接着等により組み付け、塗装
を行って最終製品であるスラッシュ成形靴とされる。
加熱ゲル化物20の外面踵部に組み付け部品の一つとし
て別途製造されたヒールを例えば接着により装着してか
ら、靴本体に靴裏布材から縫製される裏布と中底やファ
スナー等の部品とを縫製・接着等により組み付け、塗装
を行って最終製品であるスラッシュ成形靴とされる。
【0098】(10)請求項10記載の発泡スラッシュ
成形靴の製造法 図6は、請求項10記載の発泡スラッシュ成形靴の製造
法を模式的に示す説明図である。
成形靴の製造法 図6は、請求項10記載の発泡スラッシュ成形靴の製造
法を模式的に示す説明図である。
【0099】(第1工程)まず、図6(a)に示すよう
に、前述の(1)で説明した組成ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂を含み外層となるプラスチゾル12をスラッシュ
成形靴用モールド13の内部にスラッシュ成形靴の靴本
体のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分
を含む高さまで注入する。
に、前述の(1)で説明した組成ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂を含み外層となるプラスチゾル12をスラッシュ
成形靴用モールド13の内部にスラッシュ成形靴の靴本
体のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分
を含む高さまで注入する。
【0100】そして、図6(b)に示すように、注入後
に、注入したプラスチゾル12全体を短時間略均一に加
熱する。例えば加熱条件は100〜120℃×10〜3
0秒間である。
に、注入したプラスチゾル12全体を短時間略均一に加
熱する。例えば加熱条件は100〜120℃×10〜3
0秒間である。
【0101】このように加熱を行うことにより、図5
(c)に示すように、靴本体状かつ薄膜状の半ゲル化物
15をスラッシュ成形靴用モールド13の内壁面下部に
付層形成する。
(c)に示すように、靴本体状かつ薄膜状の半ゲル化物
15をスラッシュ成形靴用モールド13の内壁面下部に
付層形成する。
【0102】この後、この半ゲル化物15の内部には、
未ゲル化状態の余剰のプラスチゾル12が残存している
ため、図5(d)に示すように、この余剰のプラスチゾ
ル12をスラッシュ成形靴用モールド13を後傾させる
ことにより、スラッシュ成形靴用モールド13外へ排出
する。このとき、スラッシュ成形靴用モールド13の後
傾により流動・排出される余剰の未ゲル化ゾル12は、
加熱状態にあるスラッシュ成形靴用モールド13の後部
内壁面と接触し、内層の後方上部の後部縦壁面15aに
も薄膜状の半ゲル物15が形成される。
未ゲル化状態の余剰のプラスチゾル12が残存している
ため、図5(d)に示すように、この余剰のプラスチゾ
ル12をスラッシュ成形靴用モールド13を後傾させる
ことにより、スラッシュ成形靴用モールド13外へ排出
する。このとき、スラッシュ成形靴用モールド13の後
傾により流動・排出される余剰の未ゲル化ゾル12は、
加熱状態にあるスラッシュ成形靴用モールド13の後部
内壁面と接触し、内層の後方上部の後部縦壁面15aに
も薄膜状の半ゲル物15が形成される。
【0103】(第2工程および第3工程)第2工程およ
び第3工程は、図5により示す請求項9記載の発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法における第2工程および第3工程
と全く同様であるため、ここでの説明は省略する。
び第3工程は、図5により示す請求項9記載の発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法における第2工程および第3工程
と全く同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0104】このようにして、図6(l)に示すよう
に、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプラスチゾル1
2の薄膜状の加熱ゲル化物20により構成される外層
と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプ
ラスチゾル16の加熱ゲル化物21により構成される内
層とから靴本体が構成され、内層は発泡されてなるとと
もに内層のうちの爪先部25,踵部24および靴底部2
6等の補強必要部分17の肉厚は内層のうちの補強必要
部分17を除くその他の部分18の肉厚よりも増加され
てなり、さらに外層である加熱ゲル化物20は内層のう
ちの爪先部25,踵部24および靴底部26等の補強必
要部分17と後部縦壁面15aとを覆う範囲に形成され
てなる発泡スラッシュ成形靴を構成する靴本体が製造さ
れる。
に、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプラスチゾル1
2の薄膜状の加熱ゲル化物20により構成される外層
と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプ
ラスチゾル16の加熱ゲル化物21により構成される内
層とから靴本体が構成され、内層は発泡されてなるとと
もに内層のうちの爪先部25,踵部24および靴底部2
6等の補強必要部分17の肉厚は内層のうちの補強必要
部分17を除くその他の部分18の肉厚よりも増加され
てなり、さらに外層である加熱ゲル化物20は内層のう
ちの爪先部25,踵部24および靴底部26等の補強必
要部分17と後部縦壁面15aとを覆う範囲に形成され
てなる発泡スラッシュ成形靴を構成する靴本体が製造さ
れる。
【0105】この後、冷却および脱型後に、外層である
加熱ゲル化物20の外面踵部に組み付け部品の一つとし
て別途製造されたヒールを例えば接着により装着してか
ら、靴本体に靴裏布材から縫製される裏布と中底やファ
スナー等の部品とを縫製・接着等により組み付け、塗装
を行って最終製品であるスラッシュ成形靴とされる。
加熱ゲル化物20の外面踵部に組み付け部品の一つとし
て別途製造されたヒールを例えば接着により装着してか
ら、靴本体に靴裏布材から縫製される裏布と中底やファ
スナー等の部品とを縫製・接着等により組み付け、塗装
を行って最終製品であるスラッシュ成形靴とされる。
【0106】(11)請求項11記載の発泡スラッシュ
成形靴の製造法 図7は、請求項11記載の発泡スラッシュ成形靴の製造
法を模式的に示す説明図である。
成形靴の製造法 図7は、請求項11記載の発泡スラッシュ成形靴の製造
法を模式的に示す説明図である。
【0107】(第1工程ないし第3工程(j))第1工
程ないし第3工程(j)は、図5により示す請求項9記
載の本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴の第1工程な
いし第3工程(j)と全く同様であるため、ここでの説
明は省略する。
程ないし第3工程(j)は、図5により示す請求項9記
載の本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴の第1工程な
いし第3工程(j)と全く同様であるため、ここでの説
明は省略する。
【0108】(第3工程(k)および第3工程(l))
図7(k)および図7(l)に示すように、第3工程
(j)で得られた内層21のうち、爪先部25,踵部2
4および靴底部26等の補強必要部分17を発泡剤分解
温度未満ないしは発泡剤分解温度以上に短時間加熱する
とともに、内層21のうちの補強必要部分17を除くそ
の他の部分18を発泡剤分解温度以上に望ましくは短時
間加熱する。加熱条件としては、補強必要部分17:1
70〜180℃×2〜3分間,その他の部分18:20
0〜210℃×2〜3分間を例示できる。
図7(k)および図7(l)に示すように、第3工程
(j)で得られた内層21のうち、爪先部25,踵部2
4および靴底部26等の補強必要部分17を発泡剤分解
温度未満ないしは発泡剤分解温度以上に短時間加熱する
とともに、内層21のうちの補強必要部分17を除くそ
の他の部分18を発泡剤分解温度以上に望ましくは短時
間加熱する。加熱条件としては、補強必要部分17:1
70〜180℃×2〜3分間,その他の部分18:20
0〜210℃×2〜3分間を例示できる。
【0109】補強必要部分17の加熱条件と,その他の
部分18の加熱条件とを違えて加熱する手段は特定の手
段には限定されない。例えば、加熱ゲル化物を内壁面に
付層形成されたスラッシュ成形靴用モールド13を加熱
する加熱炉の炉壁における加熱装置の配置および温度を
適宜調整しておき加熱を行えばよい。
部分18の加熱条件とを違えて加熱する手段は特定の手
段には限定されない。例えば、加熱ゲル化物を内壁面に
付層形成されたスラッシュ成形靴用モールド13を加熱
する加熱炉の炉壁における加熱装置の配置および温度を
適宜調整しておき加熱を行えばよい。
【0110】補強必要部分17は発泡剤分解温度以下に
加熱するために殆ど発泡せず、一方その他の部分18は
発泡剤が加熱分解されガスが発生して発泡する。なお、
補強必要部分17の温度が発泡剤分解温度になると発泡
が始まり、さらに高温長時間になると発泡倍率が増加
し、最終的に過発泡となり気泡の崩壊や肌荒れとなっ
て、内層として要求される強度の維持が難しくなること
があるため、請求項5記載の発泡スラッシュ成形靴のよ
うに内層各部の発泡倍率が200%以下となるように加
熱時間を調整することが望ましい。
加熱するために殆ど発泡せず、一方その他の部分18は
発泡剤が加熱分解されガスが発生して発泡する。なお、
補強必要部分17の温度が発泡剤分解温度になると発泡
が始まり、さらに高温長時間になると発泡倍率が増加
し、最終的に過発泡となり気泡の崩壊や肌荒れとなっ
て、内層として要求される強度の維持が難しくなること
があるため、請求項5記載の発泡スラッシュ成形靴のよ
うに内層各部の発泡倍率が200%以下となるように加
熱時間を調整することが望ましい。
【0111】このように補強必要部分17とその他の部
分18との間で加熱温度を違えて加熱することにより、
図7(l)に示すように、爪先部25,踵部24および
靴底部26等の補強必要部分17の全部分または一部分
は非発泡(発泡倍率:100%)または低発泡(発泡倍
率:100%超200%以下)であるとともにその他の
部分18は発泡倍率:100%超200%以下に発泡し
て、補強必要部分17の全部分または一部分の発泡倍率
(例えば120%)がその他の部分18の発泡倍率(例
えば180%)よりも小さくなる。そのため、補強必要
部分17の強度は肉厚が大きいことと併せてより向上す
る。
分18との間で加熱温度を違えて加熱することにより、
図7(l)に示すように、爪先部25,踵部24および
靴底部26等の補強必要部分17の全部分または一部分
は非発泡(発泡倍率:100%)または低発泡(発泡倍
率:100%超200%以下)であるとともにその他の
部分18は発泡倍率:100%超200%以下に発泡し
て、補強必要部分17の全部分または一部分の発泡倍率
(例えば120%)がその他の部分18の発泡倍率(例
えば180%)よりも小さくなる。そのため、補強必要
部分17の強度は肉厚が大きいことと併せてより向上す
る。
【0112】このようにして、ポリ塩化ビニルペースト
樹脂を含むプラスチゾル12の薄膜状の加熱ゲル化物2
0により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲル化物
により構成される内層とから構成され、内層は補強必要
部分17の全部分または一部分の発泡倍率がその他の部
分18の発泡倍率よりも小さくなるように発泡されてな
るとともに補強必要部分17の肉厚はその他の部分18
の肉厚よりも増加されてなる、請求項6記載のスラッシ
ュ成形靴を構成する靴本体が製造される。
樹脂を含むプラスチゾル12の薄膜状の加熱ゲル化物2
0により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲル化物
により構成される内層とから構成され、内層は補強必要
部分17の全部分または一部分の発泡倍率がその他の部
分18の発泡倍率よりも小さくなるように発泡されてな
るとともに補強必要部分17の肉厚はその他の部分18
の肉厚よりも増加されてなる、請求項6記載のスラッシ
ュ成形靴を構成する靴本体が製造される。
【0113】この後、冷却および脱型後に、外層である
加熱ゲル化物20の外面踵部に組み付け部品の一つとし
て別途製造されたヒールを例えば接着により装着してか
ら、靴本体に靴裏布材から縫製される裏布と中底やファ
スナー等の部品とを縫製・接着等により組み付け、塗装
を行って最終製品であるスラッシュ成形靴とされる。
加熱ゲル化物20の外面踵部に組み付け部品の一つとし
て別途製造されたヒールを例えば接着により装着してか
ら、靴本体に靴裏布材から縫製される裏布と中底やファ
スナー等の部品とを縫製・接着等により組み付け、塗装
を行って最終製品であるスラッシュ成形靴とされる。
【0114】(12)請求項12記載の発泡スラッシュ
成形靴 図8は、請求項12記載の発泡スラッシュ成形靴の製造
法を模式的に示す説明図である。
成形靴 図8は、請求項12記載の発泡スラッシュ成形靴の製造
法を模式的に示す説明図である。
【0115】(第1工程ないし第3工程(j))第1工
程ないし第3工程(j)は、図6により示す請求項10
記載の本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴の第1工程
ないし第3工程(j)と全く同様であるため、ここでの
説明は省略する。
程ないし第3工程(j)は、図6により示す請求項10
記載の本発明にかかる発泡スラッシュ成形靴の第1工程
ないし第3工程(j)と全く同様であるため、ここでの
説明は省略する。
【0116】(第3工程(k)および第3工程(l))
図8(k)および図8(l)に示すように、第3工程
(j)で得られた内層21のうちの爪先部25,踵部2
4および靴底部26等の補強必要部分17を発泡剤分解
温度未満または発泡剤分解温度以上に短時間加熱すると
ともに、内層21のうちの補強必要部分17を除くその
他の部分18を発泡剤分解温度以上に望ましくは短時間
加熱する。加熱条件としては、補強必要部分17:17
0〜180℃×2〜3分間,その他の部分18:200
〜210℃×2〜3分間を例示できる。
図8(k)および図8(l)に示すように、第3工程
(j)で得られた内層21のうちの爪先部25,踵部2
4および靴底部26等の補強必要部分17を発泡剤分解
温度未満または発泡剤分解温度以上に短時間加熱すると
ともに、内層21のうちの補強必要部分17を除くその
他の部分18を発泡剤分解温度以上に望ましくは短時間
加熱する。加熱条件としては、補強必要部分17:17
0〜180℃×2〜3分間,その他の部分18:200
〜210℃×2〜3分間を例示できる。
【0117】補強必要部分17の加熱条件と,その他の
部分18の加熱条件とを違えて加熱する手段は特定の手
段には限定されない。例えば、加熱ゲル化物を内壁面に
付層形成されたスラッシュ成形靴用モールド13を加熱
する加熱炉の炉壁における加熱装置の配置および温度を
適宜調整しておき加熱を行えばよい。
部分18の加熱条件とを違えて加熱する手段は特定の手
段には限定されない。例えば、加熱ゲル化物を内壁面に
付層形成されたスラッシュ成形靴用モールド13を加熱
する加熱炉の炉壁における加熱装置の配置および温度を
適宜調整しておき加熱を行えばよい。
【0118】補強必要部分17は発泡剤分解温度以下に
加熱するために殆ど発泡せず、一方その他の部分18は
発泡剤が加熱分解されガスが発生して発泡する。なお、
補強必要部分17の温度が発泡剤分解温度になると発泡
が始まり、さらに高温長時間になると発泡倍率が増加
し、最終的に過発泡となり気泡の崩壊や肌荒れとなっ
て、内層として要求される強度の維持が難しくなること
があるため、請求項5記載の発泡スラッシュ成形靴のよ
うに内層各部の発泡倍率が200%以下となるように加
熱時間を調整することが望ましい。
加熱するために殆ど発泡せず、一方その他の部分18は
発泡剤が加熱分解されガスが発生して発泡する。なお、
補強必要部分17の温度が発泡剤分解温度になると発泡
が始まり、さらに高温長時間になると発泡倍率が増加
し、最終的に過発泡となり気泡の崩壊や肌荒れとなっ
て、内層として要求される強度の維持が難しくなること
があるため、請求項5記載の発泡スラッシュ成形靴のよ
うに内層各部の発泡倍率が200%以下となるように加
熱時間を調整することが望ましい。
【0119】このように補強必要部分17とその他の部
分18との間で加熱温度を違えて加熱することにより、
図8(l)に示すように、補強必要部分17は非発泡
(発泡倍率:100%)または低発泡(発泡倍率:10
0%超200%以下)であるとともにその他の部分18
は発泡倍率:100%超200%以下に発泡して、補強
必要部分17の全部分または一部分の発泡倍率(例えば
120%)がその他の部分18の発泡倍率(例えば18
0%)よりも小さくなる。そのため、補強必要部分17
の強度は肉厚が大きいことと併せてより向上する。
分18との間で加熱温度を違えて加熱することにより、
図8(l)に示すように、補強必要部分17は非発泡
(発泡倍率:100%)または低発泡(発泡倍率:10
0%超200%以下)であるとともにその他の部分18
は発泡倍率:100%超200%以下に発泡して、補強
必要部分17の全部分または一部分の発泡倍率(例えば
120%)がその他の部分18の発泡倍率(例えば18
0%)よりも小さくなる。そのため、補強必要部分17
の強度は肉厚が大きいことと併せてより向上する。
【0120】このようにして、ポリ塩化ビニルペースト
樹脂を含むプラスチゾル12の薄膜状の加熱ゲル化物2
0により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲル化物
により構成される内層とから構成され、内層は補強必要
部分17の全部分または一部分の発泡倍率がその他の部
分18の発泡倍率よりも小さくなるように発泡されてな
るとともに補強必要部分17の肉厚はその他の部分18
の肉厚よりも増加されてなり、かつ外層は内層のうちの
爪先部25,踵部24および靴底部26等の補強必要部
分17と後部縦壁面15aとを覆う範囲に形成されてな
る、請求項7記載のスラッシュ成形靴を構成する靴本体
が製造される。
樹脂を含むプラスチゾル12の薄膜状の加熱ゲル化物2
0により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲル化物
により構成される内層とから構成され、内層は補強必要
部分17の全部分または一部分の発泡倍率がその他の部
分18の発泡倍率よりも小さくなるように発泡されてな
るとともに補強必要部分17の肉厚はその他の部分18
の肉厚よりも増加されてなり、かつ外層は内層のうちの
爪先部25,踵部24および靴底部26等の補強必要部
分17と後部縦壁面15aとを覆う範囲に形成されてな
る、請求項7記載のスラッシュ成形靴を構成する靴本体
が製造される。
【0121】この後、冷却および脱型後に、外層である
加熱ゲル化物20の外面踵部に組み付け部品の一つとし
て別途製造されたヒールを例えば接着により装着してか
ら、靴本体に靴裏布材から縫製される裏布と中底やファ
スナー等の部品とを縫製・接着等により組み付け、塗装
を行って最終製品であるスラッシュ成形靴とされる。
加熱ゲル化物20の外面踵部に組み付け部品の一つとし
て別途製造されたヒールを例えば接着により装着してか
ら、靴本体に靴裏布材から縫製される裏布と中底やファ
スナー等の部品とを縫製・接着等により組み付け、塗装
を行って最終製品であるスラッシュ成形靴とされる。
【0122】(13)請求項13記載の発泡スラッシュ
成形靴の製造法 請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法では、軽量化をさらに推進すると
いう観点から、外層を構成するプラスチゾルが発泡剤を
含有してもよい。
成形靴の製造法 請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法では、軽量化をさらに推進すると
いう観点から、外層を構成するプラスチゾルが発泡剤を
含有してもよい。
【0123】発泡剤の種類は、前述した内層である加熱
ゲル化物21を構成するプラスチゾルに含有される発泡
剤と同様でよく、ここでの説明は省略する。ポリ塩化ビ
ニルペースト樹脂100重量部に対して発泡剤の含有量
が0.3重量部を越えると、外層である加熱ゲル化物2
0の表面における発泡が顕著になり内層である加熱ゲル
化物21の保護機能が低下するため、発泡剤の含有量は
ポリ塩化ビニルペースト樹脂100重量部に対して0.
3重量部以下とすることが望ましく、同様の観点から
0.1重量部以下とすることがさらに望ましい。
ゲル化物21を構成するプラスチゾルに含有される発泡
剤と同様でよく、ここでの説明は省略する。ポリ塩化ビ
ニルペースト樹脂100重量部に対して発泡剤の含有量
が0.3重量部を越えると、外層である加熱ゲル化物2
0の表面における発泡が顕著になり内層である加熱ゲル
化物21の保護機能が低下するため、発泡剤の含有量は
ポリ塩化ビニルペースト樹脂100重量部に対して0.
3重量部以下とすることが望ましく、同様の観点から
0.1重量部以下とすることがさらに望ましい。
【0124】(14)請求項14記載の発泡スラッシュ
成形靴の製造法 請求項9ないし請求項13記載の発泡スラッシュ成形靴
の製造法は、いずれも靴本体をスラッシュ成形した後に
組み付け部品として製造されたヒールを外面踵部に装着
するものであるが、スラッシュ成形過程でヒール用ペー
ストとしてスラッシュ成形靴用モールドの内壁面に付層
形成された靴本体状の半ゲル化物の底部内面に注入し、
これをゲル化温度以上に加熱することによりヒール芯を
構成する方法もあり、こうすることにより、靴として最
も強度および硬度が要求される踵部の強度および硬度を
より向上できるようになる。以下、この製造法を説明す
る。
成形靴の製造法 請求項9ないし請求項13記載の発泡スラッシュ成形靴
の製造法は、いずれも靴本体をスラッシュ成形した後に
組み付け部品として製造されたヒールを外面踵部に装着
するものであるが、スラッシュ成形過程でヒール用ペー
ストとしてスラッシュ成形靴用モールドの内壁面に付層
形成された靴本体状の半ゲル化物の底部内面に注入し、
これをゲル化温度以上に加熱することによりヒール芯を
構成する方法もあり、こうすることにより、靴として最
も強度および硬度が要求される踵部の強度および硬度を
より向上できるようになる。以下、この製造法を説明す
る。
【0125】図9,図10は、それぞれ請求項14記載
の発泡スラッシュ成形靴の製造法の一例を模式的に示す
説明図であり、図9は図5に示す請求項9記載の発泡ス
ラッシュ成形靴の製造法のスラッシュ成形工程において
ヒール用ペーストを注入した場合であり、図10は図8
に示す請求項12記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法
のスラッシュ成形工程においてヒール用ペーストを注入
した場合である。
の発泡スラッシュ成形靴の製造法の一例を模式的に示す
説明図であり、図9は図5に示す請求項9記載の発泡ス
ラッシュ成形靴の製造法のスラッシュ成形工程において
ヒール用ペーストを注入した場合であり、図10は図8
に示す請求項12記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法
のスラッシュ成形工程においてヒール用ペーストを注入
した場合である。
【0126】請求項14記載の発泡スラッシュ成形靴の
製造法では、図9(i)または図10(i)に示すよう
に、請求項9または請求項12記載の発泡スラッシュ成
形靴の製造法の第3工程において、スラッシュ成形靴用
モールド13の内壁面に付層形成された半ゲル化物15
をゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温度域に加熱す
る前に、この半ゲル化物15の内面踵部にヒール用ペー
スト22を注入しておく。
製造法では、図9(i)または図10(i)に示すよう
に、請求項9または請求項12記載の発泡スラッシュ成
形靴の製造法の第3工程において、スラッシュ成形靴用
モールド13の内壁面に付層形成された半ゲル化物15
をゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温度域に加熱す
る前に、この半ゲル化物15の内面踵部にヒール用ペー
スト22を注入しておく。
【0127】このヒール用ペースト22は、(7)項で
説明した請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴で詳述し
たヒール用ペーストと全く同じものであるため、ここで
の説明は省略する。
説明した請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴で詳述し
たヒール用ペーストと全く同じものであるため、ここで
の説明は省略する。
【0128】注入するヒール用ペースト22の温度は、
常温のままあるいは常温よりも低温の状態で、望ましく
は10℃以下で注入する。
常温のままあるいは常温よりも低温の状態で、望ましく
は10℃以下で注入する。
【0129】この後、第3工程における加熱ゲル化によ
り図9(k)または図10(k)に示すようにゲル化を
進行し、さらに第3工程における発泡剤分解温度以上へ
の加熱の際に、踵部24を全て充填する程度に大量に注
入されており大きな熱容量を有するため、靴本体状の加
熱ゲル化物と接する踵部24の底部に供給される熱量を
奪い、この踵部24の底部の温度上昇を抑制する。その
ため、踵部24の底部の温度は爪先部25および靴底部
26に比較して抑制されることになり、踵部24の底部
の発泡倍率は補強必要部分17のうちでも爪先部25お
よび靴底部26に比較するとよりいっそう抑制され、踵
部24の底部の強度が上昇するようになる。
り図9(k)または図10(k)に示すようにゲル化を
進行し、さらに第3工程における発泡剤分解温度以上へ
の加熱の際に、踵部24を全て充填する程度に大量に注
入されており大きな熱容量を有するため、靴本体状の加
熱ゲル化物と接する踵部24の底部に供給される熱量を
奪い、この踵部24の底部の温度上昇を抑制する。その
ため、踵部24の底部の温度は爪先部25および靴底部
26に比較して抑制されることになり、踵部24の底部
の発泡倍率は補強必要部分17のうちでも爪先部25お
よび靴底部26に比較するとよりいっそう抑制され、踵
部24の底部の強度が上昇するようになる。
【0130】このようにして、請求項14記載の発泡ス
ラッシュ成形靴の製造法によれば、内面踵部にスラッシ
ュ成形工程において注入されたヒール用ペースト22の
加熱ゲル化物からなるヒール芯23を備えるとともに、
踵部24の底部の発泡倍率が爪先部25および靴底部2
6それぞれの発泡倍率よりも小さい内層となる加熱ゲル
化物21、すなわち請求項7記載の発泡スラッシュ成形
靴の内層を製造できる。
ラッシュ成形靴の製造法によれば、内面踵部にスラッシ
ュ成形工程において注入されたヒール用ペースト22の
加熱ゲル化物からなるヒール芯23を備えるとともに、
踵部24の底部の発泡倍率が爪先部25および靴底部2
6それぞれの発泡倍率よりも小さい内層となる加熱ゲル
化物21、すなわち請求項7記載の発泡スラッシュ成形
靴の内層を製造できる。
【0131】この後、冷却および脱型後に、内層である
加熱ゲル化物21と外層である加熱ゲル化物20とによ
り構成される靴本体に、靴裏布材から縫製される裏布と
中底やファスナー等の部品とを縫製・接着等により組み
付け、塗装を行って最終製品である発泡スラッシュ成形
靴とされる。
加熱ゲル化物21と外層である加熱ゲル化物20とによ
り構成される靴本体に、靴裏布材から縫製される裏布と
中底やファスナー等の部品とを縫製・接着等により組み
付け、塗装を行って最終製品である発泡スラッシュ成形
靴とされる。
【0132】さらに、請求項15記載の発泡スラッシュ
成形靴の製造法のように、請求項14記載の発泡スラッ
シュ成形靴の製造法において、ヒール用ペースト22が
耐熱性を有する中空体を含有すると、ヒール用ペースト
22の加熱ゲル化物であるヒール芯23を軽量化でき
る。ヒール芯23の軽量化を図る手段としてヒール用ペ
ースト22に発泡剤を含有させておくことも考えられる
が、加熱による発泡の際に半ゲル化物の内部底面に注入
されたヒール用ペースト22が凸状に膨脹してしまい、
上端面が略直線状のヒール芯23の所定の形状を維持で
きなくなることがある。また、後述するようにヒール用
ペーストに発泡抑制剤を含有させる場合、発泡剤を含有
させても発泡抑制剤により発泡ができなくなるという問
題がある。中空体であればこのような問題を生じること
はない。
成形靴の製造法のように、請求項14記載の発泡スラッ
シュ成形靴の製造法において、ヒール用ペースト22が
耐熱性を有する中空体を含有すると、ヒール用ペースト
22の加熱ゲル化物であるヒール芯23を軽量化でき
る。ヒール芯23の軽量化を図る手段としてヒール用ペ
ースト22に発泡剤を含有させておくことも考えられる
が、加熱による発泡の際に半ゲル化物の内部底面に注入
されたヒール用ペースト22が凸状に膨脹してしまい、
上端面が略直線状のヒール芯23の所定の形状を維持で
きなくなることがある。また、後述するようにヒール用
ペーストに発泡抑制剤を含有させる場合、発泡剤を含有
させても発泡抑制剤により発泡ができなくなるという問
題がある。中空体であればこのような問題を生じること
はない。
【0133】また、上記のヒール用ペースト22が発泡
抑制剤を含有すると、ヒール用ペースト22が接触する
加熱ゲル化物21の踵部24の底面の発泡倍率をさらに
低く抑制することができ、踵部24の底面の強度をより
いっそう向上できるようになる。
抑制剤を含有すると、ヒール用ペースト22が接触する
加熱ゲル化物21の踵部24の底面の発泡倍率をさらに
低く抑制することができ、踵部24の底面の強度をより
いっそう向上できるようになる。
【0134】なお、中空体、発泡抑制剤は、前述した請
求項8記載の発泡スラッシュ成形靴と全く同様であるた
め、ここでの説明は省略する。
求項8記載の発泡スラッシュ成形靴と全く同様であるた
め、ここでの説明は省略する。
【0135】このようにして、請求項15記載の発泡ス
ラッシュ成形靴の製造法によれば、請求項14記載の発
泡スラッシュ成形靴の製造法により製造された発泡スラ
ッシュ成形靴に比較して、ヒール用ペースト22が耐熱
性を有する中空体を含有する場合にはヒール芯23の軽
量化を、ヒール用ペースト22が発泡抑制剤を含有する
場合にはヒール芯23が接する踵部24の底面の発泡倍
率のよりいっそうの抑制を、それぞれ図ることができ
る。
ラッシュ成形靴の製造法によれば、請求項14記載の発
泡スラッシュ成形靴の製造法により製造された発泡スラ
ッシュ成形靴に比較して、ヒール用ペースト22が耐熱
性を有する中空体を含有する場合にはヒール芯23の軽
量化を、ヒール用ペースト22が発泡抑制剤を含有する
場合にはヒール芯23が接する踵部24の底面の発泡倍
率のよりいっそうの抑制を、それぞれ図ることができ
る。
【0136】
【実施例】さらに、本発明にかかる発泡スラッシュ成形
靴およびその製造法を実施例を参照しながら詳述する
が、これは本発明の例示であってこれにより本発明が限
定されるものではない。
靴およびその製造法を実施例を参照しながら詳述する
が、これは本発明の例示であってこれにより本発明が限
定されるものではない。
【0137】(実施例1)図9に示す本発明にかかる発
泡スラッシュ成形靴の製造法により、発泡スラッシュ成
形靴を製造した。
泡スラッシュ成形靴の製造法により、発泡スラッシュ成
形靴を製造した。
【0138】すなわち、第1工程として、図9(a)に
示すように、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト
樹脂を主体とした発泡剤を含まないプラスチゾル12
を、スラッシュ成形靴用モールド13の内部に上端開口
部14まで注入し、図9(b)に示すように、全体を1
00℃×10〜30秒間の加熱条件で加熱することによ
り、図9(c)に示すように、厚さが約0.2mmの靴本
体状をした薄膜状の半ゲル化物15をスラッシュ成形靴
用モールド13の内壁面に付層形成し、図9(d)に示
すように、この半ゲル化物15の内面に残存する余剰の
未ゲル化状態のプラスチゾル12をスラッシュ成形靴用
モールド13を傾斜させて上端開口部14から排出し
た。
示すように、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト
樹脂を主体とした発泡剤を含まないプラスチゾル12
を、スラッシュ成形靴用モールド13の内部に上端開口
部14まで注入し、図9(b)に示すように、全体を1
00℃×10〜30秒間の加熱条件で加熱することによ
り、図9(c)に示すように、厚さが約0.2mmの靴本
体状をした薄膜状の半ゲル化物15をスラッシュ成形靴
用モールド13の内壁面に付層形成し、図9(d)に示
すように、この半ゲル化物15の内面に残存する余剰の
未ゲル化状態のプラスチゾル12をスラッシュ成形靴用
モールド13を傾斜させて上端開口部14から排出し
た。
【0139】
【表1】
【0140】次に、第2工程として、図9(e)に示す
ように、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾル16を、スラッシュ成
形靴用モールド13の内壁面に付層形成された半ゲル化
物15の内部に上端開口部14まで注入し、図9(f)
に示すように、爪先部,踵部および靴底部等の補強必要
部分を100℃×4分間の加熱条件で、靴本体のうちの
補強必要部分を除くその他の部分(履口部,筒部等)を
100℃×2分間の加熱条件で加熱することにより、図
9(g)に示すように、補強必要部分17の厚さが約
2.0mmであってその他の部分18の厚さが約1.0mm
の靴本体状をした半ゲル化物19をスラッシュ成形靴用
モールド13の内壁面に付層形成し、図9(h)に示す
ように、この半ゲル化物19の内面に残存する余剰の未
ゲル化状態のプラスチゾル16をスラッシュ成形靴用モ
ールド13を傾斜させて上端開口部14から排出した。
ように、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾル16を、スラッシュ成
形靴用モールド13の内壁面に付層形成された半ゲル化
物15の内部に上端開口部14まで注入し、図9(f)
に示すように、爪先部,踵部および靴底部等の補強必要
部分を100℃×4分間の加熱条件で、靴本体のうちの
補強必要部分を除くその他の部分(履口部,筒部等)を
100℃×2分間の加熱条件で加熱することにより、図
9(g)に示すように、補強必要部分17の厚さが約
2.0mmであってその他の部分18の厚さが約1.0mm
の靴本体状をした半ゲル化物19をスラッシュ成形靴用
モールド13の内壁面に付層形成し、図9(h)に示す
ように、この半ゲル化物19の内面に残存する余剰の未
ゲル化状態のプラスチゾル16をスラッシュ成形靴用モ
ールド13を傾斜させて上端開口部14から排出した。
【0141】さらに、第3工程として、図9(i)に示
すように、この半ゲル化物19の内面踵部を形成する凹
部に、表2に示す組成のヒール用ペーストAを注入充填
し、図9(j)に示すように、前述の補強必要部分17
を170℃×3分間の加熱条件で,その他の部分18を
160℃×3分間の加熱条件で加熱することにより、図
9(k)に示すようにゲル化を進行した。
すように、この半ゲル化物19の内面踵部を形成する凹
部に、表2に示す組成のヒール用ペーストAを注入充填
し、図9(j)に示すように、前述の補強必要部分17
を170℃×3分間の加熱条件で,その他の部分18を
160℃×3分間の加熱条件で加熱することにより、図
9(k)に示すようにゲル化を進行した。
【0142】
【表2】
【0143】引き続き、第3工程として、図9(l)に
示すように、この内層21を200℃×2分間の加熱条
件で加熱することにより図9(m)に示すように加熱ゲ
ル化物21全体を完全ゲル化させるとともに略均一に発
泡させ、その後常温で6分間の条件で冷却してからスラ
ッシュ成形靴用モールド13から抜き出し、請求項7記
載のスラッシュ成形靴の靴本体となる加熱ゲル化物20
および21を製造した。
示すように、この内層21を200℃×2分間の加熱条
件で加熱することにより図9(m)に示すように加熱ゲ
ル化物21全体を完全ゲル化させるとともに略均一に発
泡させ、その後常温で6分間の条件で冷却してからスラ
ッシュ成形靴用モールド13から抜き出し、請求項7記
載のスラッシュ成形靴の靴本体となる加熱ゲル化物20
および21を製造した。
【0144】このようにして製造された加熱ゲル化物2
0および21からなる靴本体は、表3に示す内層各部の
発泡倍率からわかるように補強必要部分17およびその
他の部分18が略均一に発泡されてなり、補強必要部分
17の肉厚がその他の部分18の肉厚よりも大きく構成
されるとともに、この内層の外表面全てを薄膜状の外層
により完全に覆われて構成される。
0および21からなる靴本体は、表3に示す内層各部の
発泡倍率からわかるように補強必要部分17およびその
他の部分18が略均一に発泡されてなり、補強必要部分
17の肉厚がその他の部分18の肉厚よりも大きく構成
されるとともに、この内層の外表面全てを薄膜状の外層
により完全に覆われて構成される。
【0145】
【表3】
【0146】そのため、この靴本体は、全体として軽量
であるとともに補強必要部分17の強度が保たれる。ま
た、内層である加熱ゲル化物21各部が発泡しているた
め、断熱性が優れるとともにクッション性(履心地)も
良好であった。また、発泡により加熱ゲル化物21表面
に皮革紋様のカーフ調の小皺が付与され、従来の平滑な
表面のスラッシュ成形靴に対して高級感を向上すること
ができるとともに、外層によりこの表面を保護すること
ができ、引っ掻き傷等に対する抵抗力を向上できた。さ
らに、スラッシュ成形過程であるゲル化前にヒール用ペ
ースト22を注入して加熱することによりヒール芯23
を構成するため、このヒール用ペースト22が接触する
内層である加熱ゲル化物21の踵部24の底面の発泡倍
率を爪先部25,靴底部26等に比較して小さく抑制で
き、内層である加熱ゲル化物21のうち耐摩耗性が最も
要求される踵部24の底面の強度を増加できた。
であるとともに補強必要部分17の強度が保たれる。ま
た、内層である加熱ゲル化物21各部が発泡しているた
め、断熱性が優れるとともにクッション性(履心地)も
良好であった。また、発泡により加熱ゲル化物21表面
に皮革紋様のカーフ調の小皺が付与され、従来の平滑な
表面のスラッシュ成形靴に対して高級感を向上すること
ができるとともに、外層によりこの表面を保護すること
ができ、引っ掻き傷等に対する抵抗力を向上できた。さ
らに、スラッシュ成形過程であるゲル化前にヒール用ペ
ースト22を注入して加熱することによりヒール芯23
を構成するため、このヒール用ペースト22が接触する
内層である加熱ゲル化物21の踵部24の底面の発泡倍
率を爪先部25,靴底部26等に比較して小さく抑制で
き、内層である加熱ゲル化物21のうち耐摩耗性が最も
要求される踵部24の底面の強度を増加できた。
【0147】なお、本実施例ではプラスチゾル16に混
入する発泡剤としてアゾジカルボンアミド(A.D.C.A )
を使用するとともに、安定剤としてZnおよびBaの複
合添加剤を用いた。発泡剤アゾジカルボンアミドの発泡
剤分解温度は195℃であるが、前述したようにZnが
発泡を促進すること等からプラスチゾル中においては発
泡剤アゾジカルボンアミドは約180℃で発泡する。
入する発泡剤としてアゾジカルボンアミド(A.D.C.A )
を使用するとともに、安定剤としてZnおよびBaの複
合添加剤を用いた。発泡剤アゾジカルボンアミドの発泡
剤分解温度は195℃であるが、前述したようにZnが
発泡を促進すること等からプラスチゾル中においては発
泡剤アゾジカルボンアミドは約180℃で発泡する。
【0148】また、前述の第3工程で半ゲル化物15を
加熱する際に、爪先部,踵部さらには靴底部等の補強必
要部分17を、肉厚が厚いため熱量を多く必要とするこ
とから最初から高温・長時間の加熱条件で加熱すると、
充分なゲル化を得るまでに過剰な熱量を受けて過剰に発
泡したり内層である加熱ゲル化物21の表面の肌荒れが
発生してしまう。
加熱する際に、爪先部,踵部さらには靴底部等の補強必
要部分17を、肉厚が厚いため熱量を多く必要とするこ
とから最初から高温・長時間の加熱条件で加熱すると、
充分なゲル化を得るまでに過剰な熱量を受けて過剰に発
泡したり内層である加熱ゲル化物21の表面の肌荒れが
発生してしまう。
【0149】そこで、本実施例では、肉厚の薄いその他
の部分18(履口部,筒部等)はゲル化に要する熱量が
少なくて済むため160℃×3分間の比較的低温な加熱
条件で加熱し、一方肉厚が厚い補強必要部分17はゲル
化に要する熱量が多く必要であるため、発泡剤分解温度
以下の温度域で170℃×3分間の比較的高温な加熱条
件で加熱することにより、発泡をさせずにゲル化を進行
させた後、発泡剤分解温度よりも高温の200℃で2分
間という短時間加熱することにより、過剰に発泡するこ
とを防止した。
の部分18(履口部,筒部等)はゲル化に要する熱量が
少なくて済むため160℃×3分間の比較的低温な加熱
条件で加熱し、一方肉厚が厚い補強必要部分17はゲル
化に要する熱量が多く必要であるため、発泡剤分解温度
以下の温度域で170℃×3分間の比較的高温な加熱条
件で加熱することにより、発泡をさせずにゲル化を進行
させた後、発泡剤分解温度よりも高温の200℃で2分
間という短時間加熱することにより、過剰に発泡するこ
とを防止した。
【0150】(実施例2)実施例1の第1工程において
プラスチゾル12をスラッシュ成形靴用モールド13の
内部に、爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分を
含む高さまで注入して、スラッシュ成形靴用モールド1
3を後傾することにより余剰のプラスチゾルを排出する
こと、および内層を構成するプラスチゾルの発泡剤含有
量が0.5重量部であること以外は、実施例1と全く同
じ条件により、請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴を
製造した。
プラスチゾル12をスラッシュ成形靴用モールド13の
内部に、爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分を
含む高さまで注入して、スラッシュ成形靴用モールド1
3を後傾することにより余剰のプラスチゾルを排出する
こと、および内層を構成するプラスチゾルの発泡剤含有
量が0.5重量部であること以外は、実施例1と全く同
じ条件により、請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴を
製造した。
【0151】このようにして製造された内層および外層
を形成する2層構造の加熱ゲル化物21,20からなる
靴本体は、表4に示す内層各部の発泡倍率からわかるよ
うに補強必要部分17およびその他の部分18が略均一
に発泡されてなり、補強必要部分17の肉厚がその他の
部分18の肉厚よりも大きく構成されるとともに、この
内層のうちの補強必要部分17および後部縦壁面は薄膜
状の外層により完全に覆われて構成される。
を形成する2層構造の加熱ゲル化物21,20からなる
靴本体は、表4に示す内層各部の発泡倍率からわかるよ
うに補強必要部分17およびその他の部分18が略均一
に発泡されてなり、補強必要部分17の肉厚がその他の
部分18の肉厚よりも大きく構成されるとともに、この
内層のうちの補強必要部分17および後部縦壁面は薄膜
状の外層により完全に覆われて構成される。
【0152】
【表4】
【0153】そのため、この靴本体は、全体として軽量
であるとともに補強必要部分17の強度が保たれる。ま
た、内層である加熱ゲル化物21各部が発泡しているた
め、断熱性が優れるとともにクッション性(履心地)も
良好であった。また、発泡により加熱ゲル化物21表面
に皮革紋様のカーフ調の小皺が付与され、従来の平滑な
表面のスラッシュ成形靴に対して高級感を向上すること
ができるとともに、外層により内層のうちの補強必要部
分17の表面を保護することができ、引っ掻き傷等に対
する抵抗力を向上できた。さらに、スラッシュ成形過程
であるゲル化前にヒール用ペースト22を注入して加熱
することによりヒール芯23を構成するため、このヒー
ル用ペースト22が接触する内層である加熱ゲル化物2
1の踵部24の底面の発泡倍率を爪先部25,靴底部2
6等に比較して小さく抑制でき、内層である加熱ゲル化
物21のうち耐摩耗性が最も要求される踵部24の強度
を増加できた。
であるとともに補強必要部分17の強度が保たれる。ま
た、内層である加熱ゲル化物21各部が発泡しているた
め、断熱性が優れるとともにクッション性(履心地)も
良好であった。また、発泡により加熱ゲル化物21表面
に皮革紋様のカーフ調の小皺が付与され、従来の平滑な
表面のスラッシュ成形靴に対して高級感を向上すること
ができるとともに、外層により内層のうちの補強必要部
分17の表面を保護することができ、引っ掻き傷等に対
する抵抗力を向上できた。さらに、スラッシュ成形過程
であるゲル化前にヒール用ペースト22を注入して加熱
することによりヒール芯23を構成するため、このヒー
ル用ペースト22が接触する内層である加熱ゲル化物2
1の踵部24の底面の発泡倍率を爪先部25,靴底部2
6等に比較して小さく抑制でき、内層である加熱ゲル化
物21のうち耐摩耗性が最も要求される踵部24の強度
を増加できた。
【0154】(実施例3)ポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含み、内層を構成するプラスチゾルにお
ける発泡剤アゾジカルボンアミド(A.D.C.A)の含有量を
0.5重量部に変更して、実施例1と全く同様にして発
泡スラッシュ成形靴を製造した。
および発泡剤を含み、内層を構成するプラスチゾルにお
ける発泡剤アゾジカルボンアミド(A.D.C.A)の含有量を
0.5重量部に変更して、実施例1と全く同様にして発
泡スラッシュ成形靴を製造した。
【0155】その結果、内層の発泡倍率が150%とな
り、軽量でありながら必要な強度を維持した良好な発泡
状態の発泡スラッシュ成形靴が得られた。
り、軽量でありながら必要な強度を維持した良好な発泡
状態の発泡スラッシュ成形靴が得られた。
【0156】(実施例4)内層を構成するプラスチゾル
における発泡剤アゾジカルボンアミド(A.D.C.A)の含
有量を0.5重量部として、図9に示す実施例1の第3
工程において表2に示す耐熱性を有する中空体を含む組
成のヒール用ペーストBを注入充填するとともに、同じ
く第3工程において、内層である加熱ゲル化物21のう
ちの補強必要部分17を180℃×2分間の加熱条件で
加熱するとともに加熱ゲル化物21のうちのその他の部
分18を200℃×2分間の加熱条件で加熱し、その後
常温で6分間の条件で冷却してからスラッシュ成形靴用
モールド13から抜き出し、請求項7記載のスラッシュ
成形靴の靴本体を製造した。
における発泡剤アゾジカルボンアミド(A.D.C.A)の含
有量を0.5重量部として、図9に示す実施例1の第3
工程において表2に示す耐熱性を有する中空体を含む組
成のヒール用ペーストBを注入充填するとともに、同じ
く第3工程において、内層である加熱ゲル化物21のう
ちの補強必要部分17を180℃×2分間の加熱条件で
加熱するとともに加熱ゲル化物21のうちのその他の部
分18を200℃×2分間の加熱条件で加熱し、その後
常温で6分間の条件で冷却してからスラッシュ成形靴用
モールド13から抜き出し、請求項7記載のスラッシュ
成形靴の靴本体を製造した。
【0157】ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤
を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物21を内層とすると
ともにポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプラスチゾル
の加熱ゲル化物20を外層とする靴本体は、表5に示す
内層各部の発泡倍率からわかるように補強必要部分17
が低くその他の部分18が高い発泡倍率で発泡されてな
り、補強必要部分17の肉厚がその他の部分18の肉厚
よりも大きく構成される。
を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物21を内層とすると
ともにポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプラスチゾル
の加熱ゲル化物20を外層とする靴本体は、表5に示す
内層各部の発泡倍率からわかるように補強必要部分17
が低くその他の部分18が高い発泡倍率で発泡されてな
り、補強必要部分17の肉厚がその他の部分18の肉厚
よりも大きく構成される。
【0158】
【表5】
【0159】そのため、この靴本体は、全体として軽量
であるとともに補強必要部分17の強度が極めて充分に
保たれる。また、内層各部が表5に示す発泡倍率で発泡
しているため、断熱性が優れるとともにクッション性
(履心地)も良好であった。また、発泡により表面に皮
革紋様のカーフ調の小皺が付与され、従来の平滑な表面
にスラッシュ成形靴に対して高級感を向上することがで
きた。また、スラッシュ成形過程である加熱ゲル化前に
ヒール用ペースト22を注入して加熱することによりヒ
ール芯23を構成するため、このヒール用ペースト22
が接触する靴本体の踵部24の底面の発泡倍率を爪先部
25,靴底部26等に比較して小さく抑制でき、靴本体
のうち耐摩耗性が最も要求される踵部24の底面の強度
を増加できた。さらに、このヒール用ペースト22の加
熱ゲル化物であるヒール芯23は中空体を含むため軽量
であり、靴本体の軽量化をより推進できた。
であるとともに補強必要部分17の強度が極めて充分に
保たれる。また、内層各部が表5に示す発泡倍率で発泡
しているため、断熱性が優れるとともにクッション性
(履心地)も良好であった。また、発泡により表面に皮
革紋様のカーフ調の小皺が付与され、従来の平滑な表面
にスラッシュ成形靴に対して高級感を向上することがで
きた。また、スラッシュ成形過程である加熱ゲル化前に
ヒール用ペースト22を注入して加熱することによりヒ
ール芯23を構成するため、このヒール用ペースト22
が接触する靴本体の踵部24の底面の発泡倍率を爪先部
25,靴底部26等に比較して小さく抑制でき、靴本体
のうち耐摩耗性が最も要求される踵部24の底面の強度
を増加できた。さらに、このヒール用ペースト22の加
熱ゲル化物であるヒール芯23は中空体を含むため軽量
であり、靴本体の軽量化をより推進できた。
【0160】(実施例5)実施例4の第1工程におい
て、図9(a)に示すように、表1に示す組成のポリ塩
化ビニルペースト樹脂を主体とした発泡剤を含まないプ
ラスチゾル12を、スラッシュ成形靴用モールド13の
内部に上端開口部14まで注入した後、図9(b)に示
すように、爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分
となる部分を100℃×30〜40秒間で、履口部およ
び筒部等のその他の部分となる部分を100℃×20〜
30秒間で加熱することにより、図9(c)に示すよう
に、補強必要部分となる部分の肉厚が0.4mmで、その
他の部分となる部分の肉厚が0.3mmの薄膜状の半ゲル
化物15を付層形成し、図9(d)に示すように、この
半ゲル化物15の内面に残存する余剰の未ゲル化状態の
プラスチゾル12をスラッシュ成形靴用モールド13を
後傾させて上端開口部14から排出した。
て、図9(a)に示すように、表1に示す組成のポリ塩
化ビニルペースト樹脂を主体とした発泡剤を含まないプ
ラスチゾル12を、スラッシュ成形靴用モールド13の
内部に上端開口部14まで注入した後、図9(b)に示
すように、爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分
となる部分を100℃×30〜40秒間で、履口部およ
び筒部等のその他の部分となる部分を100℃×20〜
30秒間で加熱することにより、図9(c)に示すよう
に、補強必要部分となる部分の肉厚が0.4mmで、その
他の部分となる部分の肉厚が0.3mmの薄膜状の半ゲル
化物15を付層形成し、図9(d)に示すように、この
半ゲル化物15の内面に残存する余剰の未ゲル化状態の
プラスチゾル12をスラッシュ成形靴用モールド13を
後傾させて上端開口部14から排出した。
【0161】それ以外は、実施例4の第2工程および第
3工程と全く同様にして請求項7記載の発泡スラッシュ
成形靴を製造した。
3工程と全く同様にして請求項7記載の発泡スラッシュ
成形靴を製造した。
【0162】実施例4により得られた本発明にかかる発
泡スラッシュ成形靴に対して、本実施例により得られた
内層である加熱ゲル化物21の補強必要部分17を覆う
外層である加熱ゲル化物20の肉厚が大きくなるととも
に、内層である加熱ゲル化物21のその他の部分18を
覆う外層である加熱ゲル化物21の肉厚が小さくなり、
外層の肉厚を部位毎に変化することにより、補強必要部
分17の強度向上とその他の部分18の軽量化とをとも
に図ることができた。
泡スラッシュ成形靴に対して、本実施例により得られた
内層である加熱ゲル化物21の補強必要部分17を覆う
外層である加熱ゲル化物20の肉厚が大きくなるととも
に、内層である加熱ゲル化物21のその他の部分18を
覆う外層である加熱ゲル化物21の肉厚が小さくなり、
外層の肉厚を部位毎に変化することにより、補強必要部
分17の強度向上とその他の部分18の軽量化とをとも
に図ることができた。
【0163】(実施例6)実施例4の第1工程におい
て、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト樹脂を主
体とした発泡剤を含まないプラスチゾル12を、スラッ
シュ成形靴用モールド13の内部に上端開口部14まで
注入し、全体を100℃×10〜30秒間の加熱条件で
加熱することにより、厚さが約0.2mmの靴本体状をし
た薄膜状の半ゲル化物15をスラッシュ成形靴用モール
ド13の内壁面に付層形成し、この半ゲル化物15の内
面に残存する余剰の未ゲル化状態のプラスチゾル12を
スラッシュ成形靴用モールド13を傾斜させて上端開口
部14から排出した。
て、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト樹脂を主
体とした発泡剤を含まないプラスチゾル12を、スラッ
シュ成形靴用モールド13の内部に上端開口部14まで
注入し、全体を100℃×10〜30秒間の加熱条件で
加熱することにより、厚さが約0.2mmの靴本体状をし
た薄膜状の半ゲル化物15をスラッシュ成形靴用モール
ド13の内壁面に付層形成し、この半ゲル化物15の内
面に残存する余剰の未ゲル化状態のプラスチゾル12を
スラッシュ成形靴用モールド13を傾斜させて上端開口
部14から排出した。
【0164】また、実施例4の第3工程において表2に
示す耐熱性を有する中空体を含む組成のヒール用ペース
トBを注入するとともにその液温を常温以下の5℃に抑
制した。
示す耐熱性を有する中空体を含む組成のヒール用ペース
トBを注入するとともにその液温を常温以下の5℃に抑
制した。
【0165】これら以外の条件は実施例4と全く同様に
して発泡スラッシュ成形靴を製造した。靴本体各部の発
泡倍率を表6に示す。
して発泡スラッシュ成形靴を製造した。靴本体各部の発
泡倍率を表6に示す。
【0166】
【表6】
【0167】ヒール用ペースト22の液温をこのように
抑制した状態でスラッシュ成形靴用モールド13の内壁
面に付層形成された半ゲル化物15の内面踵部の凹部に
注入すると、踵部24の温度が低下するとともに、引き
続き行われる加熱ゲル化の際に加熱により踵部24に供
給される熱量をヒール用ペースト22が熱伝導により吸
収して内層のうちの踵部24の温度の上昇を抑制する。
抑制した状態でスラッシュ成形靴用モールド13の内壁
面に付層形成された半ゲル化物15の内面踵部の凹部に
注入すると、踵部24の温度が低下するとともに、引き
続き行われる加熱ゲル化の際に加熱により踵部24に供
給される熱量をヒール用ペースト22が熱伝導により吸
収して内層のうちの踵部24の温度の上昇を抑制する。
【0168】そのため、補強必要部分17のうちの爪先
部25および靴底部26は低発泡であり、履口部および
筒部等のその他の部分18は良好な発泡状態が得られる
とともに、補強必要部分17のうちの踵部24の底面は
極めて低い発泡倍率とすることができた。
部25および靴底部26は低発泡であり、履口部および
筒部等のその他の部分18は良好な発泡状態が得られる
とともに、補強必要部分17のうちの踵部24の底面は
極めて低い発泡倍率とすることができた。
【0169】そのため、内層のうち最も耐摩耗性を要求
される踵部24の底面の強度が増加された発泡スラッシ
ュ成形靴を製造できた。また、ヒール用ペースト22が
中空体を含有するためヒール芯23の軽量化を図ること
ができた。
される踵部24の底面の強度が増加された発泡スラッシ
ュ成形靴を製造できた。また、ヒール用ペースト22が
中空体を含有するためヒール芯23の軽量化を図ること
ができた。
【0170】(実施例7)図9に示す本発明にかかる発
泡スラッシュ成形靴の製造法の第3工程を一部変更して
発泡スラッシュ成形靴を製造した。
泡スラッシュ成形靴の製造法の第3工程を一部変更して
発泡スラッシュ成形靴を製造した。
【0171】すなわち、第1工程として、図9(a)に
示すように、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト
樹脂を主体とした発泡剤を含まないプラスチゾル12
を、スラッシュ成形靴用モールド13の内部に上端開口
部14まで注入し、図9(b)に示すように、全体を1
00℃×10〜30秒間の加熱条件で加熱することによ
り、図9(c)に示すように、厚さが約0.2mmの靴本
体状をした薄膜状の半ゲル化物15をスラッシュ成形靴
用モールド13の内壁面に付層形成し、この半ゲル化物
15の内面に残存する余剰の未ゲル化状態のプラスチゾ
ル12を図9(d)に示すようにスラッシュ成形靴用モ
ールド13を傾斜させて上端開口部14から排出した。
示すように、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト
樹脂を主体とした発泡剤を含まないプラスチゾル12
を、スラッシュ成形靴用モールド13の内部に上端開口
部14まで注入し、図9(b)に示すように、全体を1
00℃×10〜30秒間の加熱条件で加熱することによ
り、図9(c)に示すように、厚さが約0.2mmの靴本
体状をした薄膜状の半ゲル化物15をスラッシュ成形靴
用モールド13の内壁面に付層形成し、この半ゲル化物
15の内面に残存する余剰の未ゲル化状態のプラスチゾ
ル12を図9(d)に示すようにスラッシュ成形靴用モ
ールド13を傾斜させて上端開口部14から排出した。
【0172】次に、第2工程として、図9(e)に示す
ように、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾル16を、スラッシュ成
形靴用モールド13の内部に上端開口部14まで注入
し、図9(f)に示すように爪先部,踵部および靴底部
等の補強必要部分17を100℃×6分間の加熱条件
で、靴本体のうちの補強必要部分17を除くその他の部
分18(履口部,筒部等)を100℃×2分間の加熱条
件で加熱することにより、図9(g)に示すように補強
必要部分17の厚さが約3mmであってその他の部分18
の厚さが約1mmの靴本体状をした半ゲル化物19をスラ
ッシュ成形靴用モールド13の内壁面に付層形成し、図
9(h)に示すようにこの半ゲル化物19の内面に残存
する余剰の未ゲル化状態のプラスチゾル16をスラッシ
ュ成形靴用モールド13を傾斜させて上端開口部14か
ら排出した。
ように、表1に示す組成のポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾル16を、スラッシュ成
形靴用モールド13の内部に上端開口部14まで注入
し、図9(f)に示すように爪先部,踵部および靴底部
等の補強必要部分17を100℃×6分間の加熱条件
で、靴本体のうちの補強必要部分17を除くその他の部
分18(履口部,筒部等)を100℃×2分間の加熱条
件で加熱することにより、図9(g)に示すように補強
必要部分17の厚さが約3mmであってその他の部分18
の厚さが約1mmの靴本体状をした半ゲル化物19をスラ
ッシュ成形靴用モールド13の内壁面に付層形成し、図
9(h)に示すようにこの半ゲル化物19の内面に残存
する余剰の未ゲル化状態のプラスチゾル16をスラッシ
ュ成形靴用モールド13を傾斜させて上端開口部14か
ら排出した。
【0173】次に、第3工程として、図9(i)に示す
ようにこの半ゲル化物19の内面踵部を形成する凹部
に、表2に示す耐熱性を有する中空体と発泡抑制剤を含
む組成のヒール用ペーストCを注入充填し、図9(j)
に示すように前述の補強必要部分17を170℃×3分
間の加熱条件で,その他の部分18を160℃×3分間
の加熱条件で加熱することにより、図9(k)に示すよ
うに半ゲル化物19を加熱ゲル化物21とした。
ようにこの半ゲル化物19の内面踵部を形成する凹部
に、表2に示す耐熱性を有する中空体と発泡抑制剤を含
む組成のヒール用ペーストCを注入充填し、図9(j)
に示すように前述の補強必要部分17を170℃×3分
間の加熱条件で,その他の部分18を160℃×3分間
の加熱条件で加熱することにより、図9(k)に示すよ
うに半ゲル化物19を加熱ゲル化物21とした。
【0174】さらに、第3工程として、図9(l)およ
び図9(m)に示す第3工程とは変えて、加熱ゲル化物
21のうちの補強必要部分17を170℃×4分間の加
熱条件で加熱するとともに加熱ゲル化物21のうちのそ
の他の部分18を200℃×2分間の加熱条件で加熱
し、その後常温で6分間冷却してからスラッシュ成形靴
用モールド13から抜き出し、請求項8記載のスラッシ
ュ成形靴の靴本体を製造した。靴本体を構成する内層各
部の発泡倍率を表7に示す。
び図9(m)に示す第3工程とは変えて、加熱ゲル化物
21のうちの補強必要部分17を170℃×4分間の加
熱条件で加熱するとともに加熱ゲル化物21のうちのそ
の他の部分18を200℃×2分間の加熱条件で加熱
し、その後常温で6分間冷却してからスラッシュ成形靴
用モールド13から抜き出し、請求項8記載のスラッシ
ュ成形靴の靴本体を製造した。靴本体を構成する内層各
部の発泡倍率を表7に示す。
【0175】
【表7】
【0176】このポリ塩化ビニルペースト樹脂および発
泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲル化物21からな
る内層は、表7に示す内層各部の発泡倍率からわかるよ
うに補強必要部分17が低くその他の部分18が高い発
泡倍率で発泡されてなり、補強必要部分17の肉厚がそ
の他の部分18の肉厚よりも大きく構成される。
泡剤を含むプラスチゾル16の加熱ゲル化物21からな
る内層は、表7に示す内層各部の発泡倍率からわかるよ
うに補強必要部分17が低くその他の部分18が高い発
泡倍率で発泡されてなり、補強必要部分17の肉厚がそ
の他の部分18の肉厚よりも大きく構成される。
【0177】そのため、この靴本体は、全体として軽量
であるとともに補強必要部分17の強度が保たれる。ま
た、内層各部が表7に示す発泡倍率で発泡しているた
め、断熱性が優れるとともにクッション性(履心地)も
良好であった。また、発泡により折り曲げると表面に皮
革紋様のカーフ調の小皺が付与され、従来の平滑な表面
のスラッシュ成形靴に対して高級感を向上することがで
きた。また、スラッシュ成形過程であるゲル化前にヒー
ル用ペースト22を注入して加熱することによりヒール
芯23を構成するため、このヒール用ペースト22が接
触する内層の踵部24の底面の発泡倍率を爪先部25,
靴底部26等に比較して小さく抑制でき、内層のうち耐
摩耗性が最も要求される踵部の底面の強度を増加でき
た。また、このヒール用ペースト22の加熱ゲル化物で
あるヒール芯23は中空体を含むため軽量であり、靴本
体の軽量化をより推進できた。
であるとともに補強必要部分17の強度が保たれる。ま
た、内層各部が表7に示す発泡倍率で発泡しているた
め、断熱性が優れるとともにクッション性(履心地)も
良好であった。また、発泡により折り曲げると表面に皮
革紋様のカーフ調の小皺が付与され、従来の平滑な表面
のスラッシュ成形靴に対して高級感を向上することがで
きた。また、スラッシュ成形過程であるゲル化前にヒー
ル用ペースト22を注入して加熱することによりヒール
芯23を構成するため、このヒール用ペースト22が接
触する内層の踵部24の底面の発泡倍率を爪先部25,
靴底部26等に比較して小さく抑制でき、内層のうち耐
摩耗性が最も要求される踵部の底面の強度を増加でき
た。また、このヒール用ペースト22の加熱ゲル化物で
あるヒール芯23は中空体を含むため軽量であり、靴本
体の軽量化をより推進できた。
【0178】さらに、ヒール用ペースト22は発泡抑制
剤を含有するため、このヒール用ペースト22が接触す
る内層の内面踵部は、ヒール用ペースト22に熱量を奪
われて温度上昇の程度が他の部位よりも抑制されること
と、発泡抑制剤が発泡を抑制することとの相乗効果によ
り、発泡倍率が極端に抑制される。そのため、内層の踵
部24の底面の強度は非発泡とほぼ同等に充分確保でき
る。
剤を含有するため、このヒール用ペースト22が接触す
る内層の内面踵部は、ヒール用ペースト22に熱量を奪
われて温度上昇の程度が他の部位よりも抑制されること
と、発泡抑制剤が発泡を抑制することとの相乗効果によ
り、発泡倍率が極端に抑制される。そのため、内層の踵
部24の底面の強度は非発泡とほぼ同等に充分確保でき
る。
【0179】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物により構成される外
層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含む
プラスチゾルの加熱ゲル化物により構成される内層とか
ら靴本体が構成され、かつ内層は発泡されてなるととも
に、内層のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強必
要部分の肉厚は補強必要部分を除くその他の部分の肉厚
よりも増加されてなるため、全体として軽量であるとと
もに補強必要部分はその厚みによって保たれる。また、
内層各部が発泡しているため、断熱性が優れるとともに
クッション性(履心地)も良好である。また、発泡によ
り表面に皮革紋様のカーフ調の小皺が付与され高級感が
向上される。さらに、内層を外層が保護するため、引っ
掻き傷等に対する内層の抵抗性が向上する。
ッシュ成形靴は、ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物により構成される外
層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含む
プラスチゾルの加熱ゲル化物により構成される内層とか
ら靴本体が構成され、かつ内層は発泡されてなるととも
に、内層のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強必
要部分の肉厚は補強必要部分を除くその他の部分の肉厚
よりも増加されてなるため、全体として軽量であるとと
もに補強必要部分はその厚みによって保たれる。また、
内層各部が発泡しているため、断熱性が優れるとともに
クッション性(履心地)も良好である。また、発泡によ
り表面に皮革紋様のカーフ調の小皺が付与され高級感が
向上される。さらに、内層を外層が保護するため、引っ
掻き傷等に対する内層の抵抗性が向上する。
【0180】請求項2記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、内層のうちの爪先部,踵部および靴底部
等の補強必要部分と後部縦壁面とを覆う範囲に外層が形
成されるため、請求項1記載の発泡スラッシュ成形靴に
対して軽量化を推進して補強必要部分の引っ掻き傷等に
対する抵抗性を維持できる。
シュ成形靴は、内層のうちの爪先部,踵部および靴底部
等の補強必要部分と後部縦壁面とを覆う範囲に外層が形
成されるため、請求項1記載の発泡スラッシュ成形靴に
対して軽量化を推進して補強必要部分の引っ掻き傷等に
対する抵抗性を維持できる。
【0181】請求項3記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1または請求項2記載の発泡スラ
ッシュ成形靴において外層の肉厚は0.5mm以下である
ため、軽量化効果を維持できるとともに表面に形成され
る皮革紋様意匠や皮革カーフ調の小皺を明瞭に表現でき
る。
シュ成形靴は、請求項1または請求項2記載の発泡スラ
ッシュ成形靴において外層の肉厚は0.5mm以下である
ため、軽量化効果を維持できるとともに表面に形成され
る皮革紋様意匠や皮革カーフ調の小皺を明瞭に表現でき
る。
【0182】請求項4記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項3記載の発泡スラ
ッシュ成形靴において、外層を構成するプラスチゾルは
発泡剤を含有するため、軽量化をより推進できる。
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項3記載の発泡スラ
ッシュ成形靴において、外層を構成するプラスチゾルは
発泡剤を含有するため、軽量化をより推進できる。
【0183】請求項5記載の本発明にかかるスラッシュ
成形靴は、請求項1ないし請求項4記載の発泡スラッシ
ュ成形靴において、内層の発泡倍率が200%以下であ
るため、全体として軽量であるとともに補強必要部分の
強度が保たれる。
成形靴は、請求項1ないし請求項4記載の発泡スラッシ
ュ成形靴において、内層の発泡倍率が200%以下であ
るため、全体として軽量であるとともに補強必要部分の
強度が保たれる。
【0184】請求項6記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項5記載の発泡スラ
ッシュ成形靴において、補強必要部分の全部分または一
部分の発泡倍率はその他の部分の発泡倍率よりも小さい
ために、全体として軽量であるとともに補強必要部分の
強度が充分に保たれる。
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項5記載の発泡スラ
ッシュ成形靴において、補強必要部分の全部分または一
部分の発泡倍率はその他の部分の発泡倍率よりも小さい
ために、全体として軽量であるとともに補強必要部分の
強度が充分に保たれる。
【0185】請求項7記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、靴本体が内面踵部
にヒール用ペーストの加熱ゲル化物からなるヒール芯を
備えるとともに、補強必要部分のうちの踵部の底面の発
泡倍率は爪先部および靴底部それぞれの発泡倍率よりも
小さいために、請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴が有する効果に加えて、補強
必要部分の中でも最も耐摩耗性が要求される踵部の底面
の強度を最も大きくすることができる。
シュ成形靴は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴において、靴本体が内面踵部
にヒール用ペーストの加熱ゲル化物からなるヒール芯を
備えるとともに、補強必要部分のうちの踵部の底面の発
泡倍率は爪先部および靴底部それぞれの発泡倍率よりも
小さいために、請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴が有する効果に加えて、補強
必要部分の中でも最も耐摩耗性が要求される踵部の底面
の強度を最も大きくすることができる。
【0186】請求項8記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴は請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴にお
いて、ヒール用ペーストが耐熱性を有する中空体を含有
する場合には請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴が有
する効果に加えてヒール芯の軽量化を図ることができ、
ヒール用ペーストが発泡抑制剤を含有する場合には請求
項4記載の発泡スラッシュ成形靴が有する効果に加えて
踵部の底面の強度のよりいっそうの向上を図ることがで
きる。
シュ成形靴は請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴にお
いて、ヒール用ペーストが耐熱性を有する中空体を含有
する場合には請求項7記載の発泡スラッシュ成形靴が有
する効果に加えてヒール芯の軽量化を図ることができ、
ヒール用ペーストが発泡抑制剤を含有する場合には請求
項4記載の発泡スラッシュ成形靴が有する効果に加えて
踵部の底面の強度のよりいっそうの向上を図ることがで
きる。
【0187】請求項9記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴の製造法は、外層として薄膜状の半ゲル化物
をスラッシュ成形靴用モールドの内面に付層形成してか
らこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル化物を付
層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱ゲル化温
度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を進行して
から、靴本体を発泡させるため、内層は外層により保護
されるとともに内層の補強必要部分は肉厚がその他の部
分よりも厚くかつ均一な低発泡状態である。すなわち、
ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプラス
チゾルを用いて内層のうちの補強必要部分の肉厚がその
他の部分より増加するようにして内層を略均一に発泡さ
せるため、得られる内層の補強必要部分の強度を確保し
たまま軽量化を図ることができる。
シュ成形靴の製造法は、外層として薄膜状の半ゲル化物
をスラッシュ成形靴用モールドの内面に付層形成してか
らこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル化物を付
層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱ゲル化温
度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を進行して
から、靴本体を発泡させるため、内層は外層により保護
されるとともに内層の補強必要部分は肉厚がその他の部
分よりも厚くかつ均一な低発泡状態である。すなわち、
ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプラス
チゾルを用いて内層のうちの補強必要部分の肉厚がその
他の部分より増加するようにして内層を略均一に発泡さ
せるため、得られる内層の補強必要部分の強度を確保し
たまま軽量化を図ることができる。
【0188】請求項10記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法は、外層として薄膜状の半ゲル化
物をスラッシュ成形靴用モールドの内面下部に付層形成
してからこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル化
物を付層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱ゲ
ル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を進
行してから、靴本体を発泡させるため、内層は外層によ
り保護されるとともに内層の補強必要部分は肉厚がその
他の部分よりも厚くかつ均一な低発泡状態である。すな
わち、ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含む
プラスチゾルを用いて内層のうちの補強必要部分の肉厚
がその他の部分より増加するようにして内層を略均一に
発泡させるため、得られる内層の補強必要部分の強度を
確保したまま軽量化を図ることができる。
ッシュ成形靴の製造法は、外層として薄膜状の半ゲル化
物をスラッシュ成形靴用モールドの内面下部に付層形成
してからこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル化
物を付層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱ゲ
ル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を進
行してから、靴本体を発泡させるため、内層は外層によ
り保護されるとともに内層の補強必要部分は肉厚がその
他の部分よりも厚くかつ均一な低発泡状態である。すな
わち、ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含む
プラスチゾルを用いて内層のうちの補強必要部分の肉厚
がその他の部分より増加するようにして内層を略均一に
発泡させるため、得られる内層の補強必要部分の強度を
確保したまま軽量化を図ることができる。
【0189】請求項11記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法では、外層として薄膜状の半ゲル
化物をスラッシュ成形靴用モールドの内面に付層形成し
てからこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル化物
を付層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱ゲル
化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を進行
してから、内層のうちの補強必要部分の発泡倍率を抑制
して発泡させるため、補強必要部分は肉厚がその他の部
分よりも厚くかつ低発泡である。すなわち、内層は外層
により保護されるとともに、ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾルを用いて内層のうち
の補強必要部分の肉厚がその他の部分より増加するとと
もに、補強必要部分の全部分または一部分の発泡倍率が
その他の部分の発泡倍率よりも小さくなるようにして内
層を発泡させるため、得られる靴本体の補強必要部分の
強度を充分に確保したまま軽量化を図ることができる。
ッシュ成形靴の製造法では、外層として薄膜状の半ゲル
化物をスラッシュ成形靴用モールドの内面に付層形成し
てからこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル化物
を付層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱ゲル
化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を進行
してから、内層のうちの補強必要部分の発泡倍率を抑制
して発泡させるため、補強必要部分は肉厚がその他の部
分よりも厚くかつ低発泡である。すなわち、内層は外層
により保護されるとともに、ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾルを用いて内層のうち
の補強必要部分の肉厚がその他の部分より増加するとと
もに、補強必要部分の全部分または一部分の発泡倍率が
その他の部分の発泡倍率よりも小さくなるようにして内
層を発泡させるため、得られる靴本体の補強必要部分の
強度を充分に確保したまま軽量化を図ることができる。
【0190】請求項12記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法では、外層として薄膜状の半ゲル
化物をスラッシュ成形靴用モールドの内面下部に付層形
成してからこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル
化物を付層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱
ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を
進行してから、内層のうちの補強必要部分の発泡倍率を
抑制して発泡させるため、補強必要部分は肉厚がその他
の部分よりも厚くかつ低発泡である。すなわち、内層は
外層により保護されるとともに、ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを用いて内層の
うちの補強必要部分の肉厚がその他の部分より増加する
とともに、補強必要部分の全部分または一部分の発泡倍
率がその他の部分の発泡倍率よりも小さくなるようにし
て内層を発泡させるため、得られる靴本体の補強必要部
分の強度を充分に確保したまま軽量化を図ることができ
る。
ッシュ成形靴の製造法では、外層として薄膜状の半ゲル
化物をスラッシュ成形靴用モールドの内面下部に付層形
成してからこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル
化物を付層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱
ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を
進行してから、内層のうちの補強必要部分の発泡倍率を
抑制して発泡させるため、補強必要部分は肉厚がその他
の部分よりも厚くかつ低発泡である。すなわち、内層は
外層により保護されるとともに、ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを用いて内層の
うちの補強必要部分の肉厚がその他の部分より増加する
とともに、補強必要部分の全部分または一部分の発泡倍
率がその他の部分の発泡倍率よりも小さくなるようにし
て内層を発泡させるため、得られる靴本体の補強必要部
分の強度を充分に確保したまま軽量化を図ることができ
る。
【0191】請求項12記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法では、外層として薄膜状の半ゲル
化物をスラッシュ成形靴用モールドの内面下部に付層形
成してからこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル
化物を付層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱
ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を
進行してから、内層のうちの補強必要部分の発泡倍率を
抑制して発泡させるため、補強必要部分は肉厚がその他
の部分よりも厚くかつ低発泡である。すなわち、内層は
外層により保護されるとともに、ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを用いて内層の
うちの補強必要部分の肉厚がその他の部分より増加する
とともに、補強必要部分の全部分または一部分の発泡倍
率がその他の部分の発泡倍率よりも小さくなるようにし
て内層を発泡させるため、得られる靴本体の補強必要部
分の強度を充分に確保したまま軽量化を図ることができ
る。
ッシュ成形靴の製造法では、外層として薄膜状の半ゲル
化物をスラッシュ成形靴用モールドの内面下部に付層形
成してからこの半ゲル化物の内面に発泡剤を含む半ゲル
化物を付層形成し、これら2層構造の半ゲル化物の加熱
ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱してゲル化を
進行してから、内層のうちの補強必要部分の発泡倍率を
抑制して発泡させるため、補強必要部分は肉厚がその他
の部分よりも厚くかつ低発泡である。すなわち、内層は
外層により保護されるとともに、ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを用いて内層の
うちの補強必要部分の肉厚がその他の部分より増加する
とともに、補強必要部分の全部分または一部分の発泡倍
率がその他の部分の発泡倍率よりも小さくなるようにし
て内層を発泡させるため、得られる靴本体の補強必要部
分の強度を充分に確保したまま軽量化を図ることができ
る。
【0192】請求項13記載の本発明にかかる発泡スラ
ッシュ成形靴の製造法では、外層を構成するプラスチゾ
ルが発泡剤を含有するため、得られる発泡スラッシュ成
形靴のよりいっそうの軽量化を図ることができる。
ッシュ成形靴の製造法では、外層を構成するプラスチゾ
ルが発泡剤を含有するため、得られる発泡スラッシュ成
形靴のよりいっそうの軽量化を図ることができる。
【0193】請求項14記載の発泡スラッシュ成形靴の
製造法では、請求項8ないし請求項12のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴の製造法の第3工程におい
て、半ゲル化物の内面踵部にヒール用ペーストを注入し
ておき、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱して
ゲル化を進行した後に発泡剤分解温度以上に加熱して発
泡化させるため、請求項8ないし請求項12のいずれか
に記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法の有する効果に
加えて、内層の踵部の発泡倍率を爪先部および靴底部そ
れぞれの発泡倍率よりも小さくでき、踵部の強度が極め
て向上した発泡スラッシュ成形靴を製造できるようにな
る。
製造法では、請求項8ないし請求項12のいずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴の製造法の第3工程におい
て、半ゲル化物の内面踵部にヒール用ペーストを注入し
ておき、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満に加熱して
ゲル化を進行した後に発泡剤分解温度以上に加熱して発
泡化させるため、請求項8ないし請求項12のいずれか
に記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法の有する効果に
加えて、内層の踵部の発泡倍率を爪先部および靴底部そ
れぞれの発泡倍率よりも小さくでき、踵部の強度が極め
て向上した発泡スラッシュ成形靴を製造できるようにな
る。
【0194】請求項15記載の発泡スラッシュ成形靴の
製造法では、請求項14記載の発泡スラッシュ成形靴の
製造法において、ヒール用ペーストは耐熱性を有する中
空体および/または発泡抑制剤を含有するため、靴本体
の軽量化および/または踵部の強度上昇を図ることがで
きる。
製造法では、請求項14記載の発泡スラッシュ成形靴の
製造法において、ヒール用ペーストは耐熱性を有する中
空体および/または発泡抑制剤を含有するため、靴本体
の軽量化および/または踵部の強度上昇を図ることがで
きる。
【図1】請求項1記載の本発明にかかる発泡スラッシュ
成形靴の一実施例の構造を示す縦断面図である。
成形靴の一実施例の構造を示す縦断面図である。
【図2】請求項2記載の本発明にかかる発泡スラッシュ
成形靴の一実施例の構造を示す縦断面図である。
成形靴の一実施例の構造を示す縦断面図である。
【図3】請求項7記載の本発明にかかる発泡スラッシュ
成形靴の一実施例の構造を示す縦断面図である。
成形靴の一実施例の構造を示す縦断面図である。
【図4】請求項7記載の本発明にかかる発泡スラッシュ
成形靴の一実施例の構造を示す縦断面図である。
成形靴の一実施例の構造を示す縦断面図である。
【図5】請求項9記載の本発明にかかる発泡スラッシュ
成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
【図6】請求項10記載の本発明にかかる発泡スラッシ
ュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
ュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
【図7】請求項11記載の本発明にかかる発泡スラッシ
ュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
ュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
【図8】請求項12記載の本発明にかかる発泡スラッシ
ュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
ュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
【図9】請求項14記載の本発明にかかる発泡スラッシ
ュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
ュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
【図10】請求項14記載の本発明にかかる発泡スラッ
シュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
シュ成形靴の製造法を模式的に示す説明図である。
【図11】スラッシュ成形靴の製造法を示す説明図であ
る。
る。
【図12】スラッシュ成形靴の製造法を示す説明図であ
る。
る。
【図13】スラッシュ成形靴の製造法を示す説明図であ
る。
る。
1 発泡スラッシュ成形靴 2 内層 3 靴底部 4 履き口部 5 爪先部 6 踵部 7 補強必要部分 8 その他の部分 9 ヒール芯 10 外層 11 後部縦壁面 12 プラスチゾル 13 スラッシュ成形靴用モールド 14 上端開口部 15 薄膜状の半ゲル化物 16 プラスチゾル 17 補強必要部分 18 その他の部分 19 半ゲル化物 20 加熱ゲル化物(外層) 21 加熱ゲル化物(内層) 22 ヒール用ペースト 23 ヒール芯 24 踵部 25 爪先部 26 靴底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:50
Claims (15)
- 【請求項1】 ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプラ
スチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物により構成される外層
と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂および発泡剤を含むプ
ラスチゾルの加熱ゲル化物により構成される内層とから
靴本体が構成される発泡スラッシュ成形靴であって、前
記内層は発泡されてなるとともに前記内層のうちの爪先
部,踵部および靴底部等の補強必要部分の肉厚は内層の
うちの前記補強必要部分を除くその他の部分の肉厚より
も増加されてなることを特徴とする発泡スラッシュ成形
靴。 - 【請求項2】 前記外層は、前記内層のうちの爪先部,
踵部および靴底部等の補強必要部分と後部縦壁面とを覆
う範囲に形成される請求項1記載の発泡スラッシュ成形
靴。 - 【請求項3】 前記外層の肉厚は0.5mm以下である請
求項1または請求項2記載の発泡スラッシュ成形靴。 - 【請求項4】 前記外層を構成するプラスチゾルは発泡
剤を含有する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
の発泡スラッシュ成形靴。 - 【請求項5】 前記内層の発泡倍率は200%以下であ
る請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発泡スラ
ッシュ成形靴。 - 【請求項6】 前記補強必要部分の全部分または一部分
の発泡倍率は前記その他の部分の発泡倍率よりも小さい
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発泡スラッ
シュ成形靴。 - 【請求項7】 前記内層は、内面踵部にスラッシュ成形
工程において注入されたヒール用ペーストの加熱ゲル化
物からなるヒール芯を備えるとともに前記補強必要部分
のうちの踵部の底面の発泡倍率は前記爪先部および靴底
部それぞれの発泡倍率よりも小さい請求項1ないし請求
項6のいずれかに記載の発泡スラッシュ成形靴。 - 【請求項8】 前記ヒール用ペーストは耐熱性を有する
中空体および/または発泡抑制剤を含有する請求項7記
載の発泡スラッシュ成形靴。 - 【請求項9】 ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプラ
スチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部にスラッ
シュ成形靴の靴本体として必要な高さまで注入して加熱
することにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前記
スラッシュ成形靴用モールドの内壁面に付層形成し、前
記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態のプラスチ
ゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペースト樹
脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲル化物の
内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さまで
注入し、前記補強必要部分となる部分,および当該補強
必要部分を除くその他の部分となる部分それぞれの加熱
条件を違えて加熱することにより、前記補強必要部分の
肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴本体状の
半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁面に内層
として付層形成し、内層である前記半ゲル化物の内面に
残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出する第2工
程と,内層である前記半ゲル化物と外層である前記半ゲ
ル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温度
域に加熱してゲル化を進行してから発泡剤分解温度以上
に加熱して発泡させることにより、ポリ塩化ビニルペー
スト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物に
より構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂お
よび発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物により構
成される内層とから構成され、前記内層は発泡されてな
るとともに前記補強必要部分の肉厚は前記その他の部分
の肉厚よりも増加されてなる靴本体を形成する第3工程
とを備えることを特徴とする発泡スラッシュ成形靴の製
造法。 - 【請求項10】 ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部にスラ
ッシュ成形靴の靴本体のうちの爪先部,踵部および靴底
部等の補強必要部分を含む高さまで注入して加熱するこ
とにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前記スラッ
シュ成形靴用モールドの内壁面の下部に付層形成し、前
記スラッシュ成形靴用モールドを後傾させることにより
前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態のプラス
チゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲル化物
の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さま
で注入し、前記補強必要部分となる部分,および当該補
強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞれの加
熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必要部分
の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴本体状
の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁面に内
層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物の内面
に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出する第2
工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である前記半
ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温
度域に加熱してゲル化を進行してから発泡剤分解温度以
上に加熱して発泡させることにより、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物により
構成される内層とから構成され、前記内層は発泡されて
なるとともに前記補強必要部分の肉厚は前記その他の部
分の肉厚よりも増加されてなり、かつ前記外層は前記内
層のうちの爪先部,踵部および靴底部等の補強必要部分
と後部縦壁面とを覆う範囲に形成されてなる靴本体を形
成する第3工程とを備えることを特徴とする発泡スラッ
シュ成形靴の製造法。 - 【請求項11】 ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部にスラ
ッシュ成形靴の靴本体として必要な高さまで注入して加
熱することにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前
記スラッシュ成形靴用モールドの内壁面に付層形成し、
前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態のプラス
チゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲル化物
の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さま
で注入し、前記補強必要部分となる部分,および当該補
強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞれの加
熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必要部分
の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴本体状
の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁面に内
層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物の内面
に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出する第2
工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である前記半
ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温
度域に加熱してゲル化を進行してから、前記補強必要部
分を発泡剤分解温度未満ないしは発泡剤分解温度以上で
短時間加熱するとともに前記その他の部分を前記発泡剤
分解温度以上に加熱することにより、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物により
構成される内層とから構成され、前記内層は前記補強必
要部分の発泡倍率が前記その他の部分の発泡倍率よりも
小さくなるように発泡されてなるとともに前記補強必要
部分の肉厚は前記その他の部分の肉厚よりも増加されて
なる靴本体を形成する第3工程とを備えることを特徴と
する発泡スラッシュ成形靴の製造法。 - 【請求項12】 ポリ塩化ビニルペースト樹脂を含むプ
ラスチゾルをスラッシュ成形靴用モールドの内部にスラ
ッシュ成形靴の靴本体のうちの爪先部,踵部および靴底
部等の補強必要部分を含む高さまで注入して加熱するこ
とにより、外層である薄膜状の半ゲル化物を前記スラッ
シュ成形靴用モールドの内壁面の下部に付層形成し、前
記スラッシュ成形靴用モールドを後傾させることにより
前記半ゲル化物の内面に残存する未ゲル化状態のプラス
チゾルを排出する第1工程と,ポリ塩化ビニルペースト
樹脂および発泡剤を含むプラスチゾルを前記半ゲル化物
の内部にスラッシュ成形靴の靴本体として必要な高さま
で注入し、前記補強必要部分となる部分,および当該補
強必要部分を除くその他の部分となる部分それぞれの加
熱条件を違えて加熱することにより、前記補強必要部分
の肉厚が前記その他の部分の肉厚よりも大きい靴本体状
の半ゲル化物を外層である前記半ゲル化物の内壁面に内
層として付層形成し、内層である前記半ゲル化物の内面
に残存する未ゲル化状態のプラスチゾルを排出する第2
工程と,内層である前記半ゲル化物と外層である前記半
ゲル化物とを、ゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温
度域に加熱してゲル化を進行してから、前記補強必要部
分を発泡剤分解温度未満ないしは発泡剤分解温度以上で
短時間加熱するとともに前記その他の部分を前記発泡剤
分解温度以上に加熱することにより、ポリ塩化ビニルペ
ースト樹脂を含むプラスチゾルの薄膜状の加熱ゲル化物
により構成される外層と,ポリ塩化ビニルペースト樹脂
および発泡剤を含むプラスチゾルの加熱ゲル化物により
構成される内層とから構成され、前記内層は前記補強必
要部分の発泡倍率が前記その他の部分の発泡倍率よりも
小さくなるように発泡されてなるとともに前記補強必要
部分の肉厚は前記その他の部分の肉厚よりも増加されて
なり、かつ前記外層は前記内層のうちの爪先部,踵部お
よび靴底部等の補強必要部分と後部縦壁面とを覆う範囲
に形成されてなる靴本体を形成する第3工程とを備える
ことを特徴とする発泡スラッシュ成形靴の製造法。 - 【請求項13】 前記外層を構成するプラスチゾルは発
泡剤を含有する請求項9ないし請求項12いずれかに記
載の発泡スラッシュ成形靴の製造法。 - 【請求項14】 前記第3工程において内層である前記
半ゲル化物をゲル化温度以上発泡剤分解温度未満の温度
域に加熱する前に、当該半ゲル化物の内面踵部にヒール
用ペーストを注入しておくことにより、前記第3工程で
形成される靴本体の踵部の発泡倍率を爪先部および靴底
部それぞれの発泡倍率よりも小さくすることを特徴とす
る請求項9ないし請求項13のいずれかに記載の発泡ス
ラッシュ成形靴の製造法。 - 【請求項15】 前記ヒール用ペーストは耐熱性を有す
る中空体および/または発泡抑制剤を含有する請求項1
4記載の発泡スラッシュ成形靴の製造法。
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