JPH08199094A - 塗料用ワニス組成物及び防汚塗料組成物 - Google Patents

塗料用ワニス組成物及び防汚塗料組成物

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JPH08199094A
JPH08199094A JP1215495A JP1215495A JPH08199094A JP H08199094 A JPH08199094 A JP H08199094A JP 1215495 A JP1215495 A JP 1215495A JP 1215495 A JP1215495 A JP 1215495A JP H08199094 A JPH08199094 A JP H08199094A
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JP
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ester
coating
polymer
amino acid
composition
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JP1215495A
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English (en)
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Kazuyoshi Tendou
一良 天童
Seiji Tai
誠司 田井
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アミノ酸重合体を含有してなる塗料用ワニス
組成物及びこの塗料用ワニス組成物を含有してなる防汚
塗料組成物。 【効果】 有機錫共重合体のような危険性を有さず、海
水中へ溶出した場合も微生物によって生分解されるため
生態系への影響の心配が無く、さらに優れた防汚性を長
期に亘って維持できる塗膜を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶、漁網、排水路な
どの水中構造物に対する水中生物の付着防止を目的とす
る防汚塗料に適した塗料用ワニス組成物及び防汚塗料組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】海、河川、湖沼等の水中には、例えばフ
ジツボ、ホヤ、セルプラ、ムラサキイガイ、アオノリ、
アオサ等の水中生物が多数生息している。このような水
中生物は、水中の船舶、ブイ、港湾施設、パイプライ
ン、海底油田設備、発電所の導排水路管、養殖網、定置
網等に付着生育して種々の被害をもたらす。例えば、船
底に水中生物が付着すると水との摩擦抵抗が増大し航行
速度の低下を生じ、一定の速度を維持するために燃料消
費が増大する。また、発電所の導排水路管に水中生物が
付着すると水流の悪化や閉塞の原因となり、さらに、養
殖用の漁網に水中生物が付着すると網目が閉塞し魚介類
を致死させることがある。
【0003】従来、このような水中構造物に水中生物が
付着することを防止するために有機錫含有不飽和単量体
の単独重合体又は共重合体を樹脂成分とする防汚塗料
(特公昭40−21426号公報、特公昭44−957
9号公報、特公昭46−13392号公報、特公昭49
−20491号公報、特公昭51−11647号公報、
特公昭51−12049号公報、特公昭52−4817
0号公報等参照)を塗装していた。これらの防汚塗料は
形成された塗膜が加水分解して徐々に水中に防汚剤を溶
出することで防汚作用を示す。しかしながら、これらの
塗料から水中へ放出される有機錫は分解しにくく、水中
生物だけでなく食物連鎖によって人間の体内でも蓄積さ
れ奇形などの障害を起こすため、非常に危険であること
から、有機錫化合物の利用が制限されるようになった。
さらに、加水分解により水中へ溶出した樹脂成分も生態
系に対して好ましくなく、自然界ではほとんど分解せず
に水中に蓄積され続けることが問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有機錫共重
合体のような危険性を有さず、水中へ溶出した場合も微
生物によって生分解されるため生態系への影響の心配が
無く、さらに優れた防汚性を長期に亘って維持できる塗
膜を形成することが可能な塗料用ワニス組成物及び防汚
塗料組成物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アミノ酸重合
体を含有してなる塗料用ワニス組成物及びこの塗料用ワ
ニス組成物を含有してなる防汚塗料組成物に関する。本
発明におけるアミノ酸重合体とは、カルボキシル基とア
ミノ基によるアミド結合を形成することでアミノ酸が重
合した重合体であり、本発明の塗料用ワニス組成物に必
須成分として含まれる。アミノ酸重合体としては、天然
物由来のアミノ酸又はそれらの誘導体であるアミノ酸を
単量体成分として重合して得られるものが挙げられる。
かかる重合体は、アミノ酸の単独重合体でも共重合体で
もよい。
【0006】かかる重合体に用いられる好ましい天然物
由来のアミノ酸としてはアスパラギン酸、2−アミノ酪
酸、アラニン、アロイソロイシン、イソロイシン、エチ
オニン、カルボキシメチルシステイン、グリシン、グル
タミン酸、ノルバリン、ノルロイシン、バリン、フェニ
ルアラニン、メチオニン、ロイシン等が挙げられ、これ
らの中でアラニン、ロイシン、メチオニン等がより好ま
しい。また天然物由来のアミノ酸の誘導体で好ましいも
のとしては、一般式(II)
【化2】 (但し、式中、nは1又は2であり、R1は直鎖、分岐
若しくは環状のアルキル基、アリール基、複素環基又は
アラルキル基を示す)で表されるアスパラギン酸又はグ
ルタミン酸のエステルが挙げられる。
【0007】本発明においては、塗膜の長期防汚性に優
れることから、一般式(II)で表わされるアミノ酸を重
合して得られる重合体、即ち、一般式(I)
【化3】 (但し、式中、nは1又は2であり、R1は直鎖、分岐
若しくは環状のアルキル基、アリール基、複素環基又は
アラルキル基を示す)で表される1種以上の構成単位を
有する重合体が、天然物由来のアミノ酸を重合して得ら
れる重合体よりも好ましい。一般式(I)で表わされる
構成単位は、その含有量が特に制限されるものではない
が、1アミノ酸を1単位とした全構成単位中、10モル
%以上、さらには30モル%以上、特には50モル%以
上含まれるようにするのが好ましい。
【0008】一般式(II)で表わされるアミノ酸におい
て、R1である直鎖、分岐若しくは環状のアルキル基、
アリール基又はアラルキル基としては、炭素原子数1〜
20程度のものが好ましく、複素環基としては、酸素、
窒素又は硫黄原子を含み、これらの原子と炭素原子の合
計数が1〜20程度のものが好ましい。このアミノ酸の
具体例としては、アスパラギン酸−β−メチルエステ
ル、アスパラギン酸−β−エチルエステル、アスパラギ
ン酸−β−プロピルエステル、アスパラギン酸−β−イ
ソプロピルエステル、アスパラギン酸−β−ブチルエス
テル、アスパラギン酸−β−sec−ブチルエステル、ア
スパラギン酸−β−tert−ブチルエステル、アスパラギ
ン酸−β−ペンチルエステル、アスパラギン酸−β−イ
ソペンチルエステル、アスパラギン酸−β−sec−ペン
チルエステル、アスパラギン酸−β−tert−ペンチルエ
ステル、アスパラギン酸−β−ネオペンチルエステル、
アスパラギン酸−β−ヘキシルエステル、アスパラギン
酸−β−2−エチルヘキシルエステル、アスパラギン酸
−β−シクロヘキシルエステル、アスパラギン酸−β−
フェニルエステル、アスパラギン酸−β−ナフチルエス
テル、アスパラギン酸−β−ベンジルエステル、アスパ
ラギン酸−β−フェネチルエステル、アスパラギン酸−
β−2−フリルエステル、アスパラギン酸−β−3−フ
リルエステル、アスパラギン酸−β−フルフリルエステ
ル、アスパラギン酸−β−2−チエニルエステル、アス
パラギン酸−β−3−チエニルエステル、アスパラギン
酸−β−2−テニルエステル、アスパラギン酸−β−2
−ピロリルエステル、アスパラギン酸−β−2−ピリジ
ルエステル、アスパラギン酸−β−テトラヒドロフルフ
リルエステル、グルタミン酸−γ−メチルエステル、グ
ルタミン酸−γ−エチルエステル、グルタミン酸−γ−
プロピルエステル、グルタミン酸−γ−イソプロピルエ
ステル、グルタミン酸−γ−ブチルエステル、グルタミ
ン酸−γ−sec−ブチルエステル、グルタミン酸−γ−t
ert−ブチルエステル、グルタミン酸−γ−ペンチルエ
ステル、グルタミン酸−γ−イソペンチルエステル、グ
ルタミン酸−γ−sec−ペンチルエステル、グルタミン
酸−γ−tert−ペンチルエステル、グルタミン酸−γ−
ネオペンチルエステル、グルタミン酸−γ−ヘキシルエ
ステル、グルタミン酸−γ−2−エチルヘキシルエステ
ル、グルタミン酸−γ−シクロヘキシルエステル、グル
タミン酸−γ−フェニルエステル、グルタミン酸−γ−
ナフチルエステル、グルタミン酸−γ−ベンジルエステ
ル、グルタミン酸−γ−フェネチルエステル、グルタミ
ン酸−γ−2−フリルエステル、グルタミン酸−γ−3
−フリルエステル、グルタミン酸−γ−フルフリルエス
テル、グルタミン酸−γ−2−チエニルエステル、グル
タミン酸−γ−3−チエニルエステル、グルタミン酸−
γ−2−テニルエステル、グルタミン酸−γ−2−ピロ
リルエステル、グルタミン酸−γ−2−ピリジルエステ
ル、グルタミン酸−γ−テトラヒドロフルフリルエステ
ル等が挙げられる。これらの中で、塗膜の長期防汚性が
優れる点から、より好ましいものは、アスパラギン酸−
γ−メチルエステル、アスパラギン酸−γ−エチルエス
テル、アスパラギン酸−γ−ベンジルエステル、グルタ
ミン酸−γ−メチルエステル、グルタミン酸−γ−エチ
ルエステル、グルタミン酸−γ−ベンジルエステルであ
り、さらに好ましいものは、アスパラギン酸−γ−メチ
ルエステル、アスパラギン酸−γ−ベンジルエステル、
グルタミン酸−γ−メチルエステル、グルタミン酸−γ
−ベンジルエステルであり、特に好ましいものはグルタ
ミン酸−γ−メチルエステルである。グルタミン酸−γ
−メチルエステルを用いた場合、一般式(I)において
nが2でありR1がメチル基である構成単位を有するこ
とになる。
【0009】また、上記したアミノ酸が光学活性体の場
合は、D体、L体、ラセミ体のいずれであってもよい
が、L体のアミノ酸からなるアミノ酸重合体は人体の酵
素(プロテアーゼ)によって分解可能であり、他方D体
のアミノ酸からなるアミノ酸重合体は分解されないこと
から、L体のアミノ酸がより好ましい。アミノ酸重合体
の製造法は特に制限されず、いずれの方法でも構わな
い。以下に具体的な製造方法の例を述べる。アミノ酸重
合体の製造は、単量体成分であるアミノ酸とホスゲンか
らあらかじめ合成したα−アミノ酸−N−カルボキシ無
水物を溶媒に溶解し、トリエチルアミン等を重合開始剤
として脱二酸化炭素重合することにより得ることができ
る。反応温度としては通常約0〜50℃、好ましくは1
0〜30℃である。反応時間は通常1〜7日間、好まし
くは1〜3日間である。
【0010】使用される有機溶媒としては、α−アミノ
酸−N−カルボキシ無水物との反応性がなく、生成した
重合体を溶解するものであれば特に制限なく、1種又は
2種以上の混合物として使用できる。例えば、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、ジオキ
サン、ピリジン、アセトフェノン、アセトニトリル、ベ
ンゼン、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、トルエン等
が挙げられ、好ましくはジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、ジオキサン等である。溶媒の使用量は特に限定され
ないが、通常はα−アミノ酸−N−カルボキシ無水物の
総量に対して重量比で好ましくは2〜1000倍程度で
あり、より好ましくは4〜100倍程度であり、特に好
ましくは10〜50倍程度である。
【0011】使用する重合開始剤としては、一級アミ
ン、二級アミン、アルコール、水等のプロトン性求核剤
及び水酸化ナトリウム、アンモニア、三級アミン等の強
塩基が使用できる。これらの中で好ましいのは三級アミ
ンであり、より好ましいのはトリエチルアミンである。
使用する重合開始剤の量は特に制限はないが、好ましく
はα−アミノ酸−N−カルボキシ無水物の総量に対して
0.05〜5重量%であり、より好ましくは0.1〜1
重量%である。得られる重合体の分子量は特に制限され
るものではないが、塗料用樹脂としての諸特性の面か
ら、重合体溶液の固有粘度として好ましくは0.20〜
3.00、より好ましくは0.25〜2.00に調整す
る。なお、前記固有粘度は、反応溶液からメタノールを
貧溶媒として単離した重合体を0.20g/dlのジクロロ
酢酸溶液とし、25℃でウベローデ粘度計を用いて測定
した値である(後述する実施例でも同様)。重合は、通
常不活性ガス雰囲気下で行われる。不活性ガスには、窒
素、アルゴン、ヘリウム、ネオン等が挙げられる。
【0012】得られる重合体を含有してなる本発明の塗
料用ワニス組成物において、前記アミノ酸重合体の量
は、特に限定されるものではないが、塗料用樹脂として
の諸特性及び得られる重合体の溶剤への溶解性の面から
ワニス組成物中に、好ましくは0.1〜30重量%であ
り、より好ましくは1〜20重量%であり、特に好まし
くは2〜10重量%である。本発明の塗料用ワニス組成
物には、本発明の効果を損なわない程度に前記重合体以
外の重合体を混合することもできる。この場合、前記ア
ミノ酸重合体とのあ割合は特に制限されないが、アミノ
酸重合体の量を重合体総量に対して好ましくは10重量
%以上、より好ましくは30重量%以上、特に好ましく
は50重量%以上とする。
【0013】本発明の塗料用ワニス組成物は、必要に応
じて、公知の顔料等の着色剤、公知の防汚剤、各種添加
剤(増量剤、分散又はタレ止め剤等)などを配合して防
汚塗料組成物とすることができる。本発明の防汚塗料組
成物に防汚剤を使用する場合には、無機防汚剤、有機金
属防汚剤及び有機防汚剤のいずれも用いることができ
る。具体的な化合物としてはクロム酸第二銅、フェロシ
アニン酸第二銅、キノリン第二銅、δ−ハイドロキノン
第二銅、オレイン酸第二銅、硝酸第二銅、燐酸第二銅、
酒石酸第二銅、酸化第一銅、ロダン銅、銅−ニッケル固
溶合金、よう化第一銅、亜硫酸第一銅、酸化亜鉛、クロ
ム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウム、2,4,5,6−
テトラクロロイソフタロニトリル、N,N−ジメチルジ
クロロフェニル尿素、4,5−ジクロロ−2−n−オク
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、ジンクジメチル
ジチオカーバメート、2−メチルチオ−4−t−ブチル
アミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、
N−(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド、
N,N′−ジメチル−N′−フェニル−(N−フルオロ
ジクロロメチルチオ)スルファミド、2−ピリジンチオ
ール−1−オキシド亜鉛塩、テトラメチルチウラムジサ
ルファイド、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミ
ド、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスル
フォニル)ピリジン、3−ヨード−2−プロピニルブチ
ルカーバメイト、ジヨードメチルパラトリルスルホン、
ビスジメチルジチオカルバモイルジンクエチレンビスジ
チオカーバメイト、ピリジン−トリフェニルボラン等が
挙げられる。これらの中で、自然界に溶出した場合の生
態系に及ぼす影響を考慮してより毒性が低い有機防汚剤
が好ましく、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロ
ニトリル、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−
イソチアゾリン−3−オン、ジンクジメチルジチオカー
バメート、ピリジン−トリフェニルボラン等がより好ま
しい。
【0014】これらの防汚剤の使用量は特に限定されな
いが、使用する場合には重合体総量(樹脂固形分)に対
して500重量%以下が好ましく、50〜450重量%
がより好ましい。使用する防汚剤の量が500重量%を
超えると良好な塗膜が形成されにくい傾向にある。顔料
としては、酸化チタン(チタン白)、酸化鉄、カーボン
ブラック等の無機顔料、アゾ系、シアニン系、フタロシ
アニン系、キナクリドン系等の有機顔料を用いることが
できるが、通常は無機顔料が用いられる。これらの顔料
は必要に応じて用いられ、その使用量は特に制限はない
が、重合体総量(樹脂固形分)に対して200重量%以
下が好ましい。使用する顔料の量が200重量%を超え
ると、塗膜としての安定性に劣る傾向にある。
【0015】また、増量剤としては、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、酸化マグネシウム、アルミナ、ゼオライ
ト等がある。これらの増量剤は必要に応じて用いられ、
その使用量は特に制限はないが、重合体総量(樹脂固形
分)に対して100重量%以下が好ましい。使用する増
量剤の量が100重量%を超えると、塗膜としての安定
性に劣る傾向にある。分散又はタレ止め剤としては、シ
リカゲル系、ベントナイト系、カオリナイト系、タルク
系、ヘクトライト系、モンモリロナイト系、サポナイト
系、バイデライト系等の無機の分散又はタレ止め剤、脂
肪酸アマイド系、脂肪酸エステル系、酸化ポリエチレン
系、硫酸エステル系アニオン活性剤、ポリカルボン酸ア
ミン塩系、ポリカルボン酸系、ポリアマイド系、高分子
ポリエーテル系、アクリル共重合物系、特殊シリコン系
等の有機の分散又はタレ止め剤がある。その使用量は特
に制限はないが、重合体総量(樹脂固形分)に対して
0.01〜100重量%が好ましい。0.01重量%未
満では添加効果が充分に現われにくい傾向にあり、10
0重量%を超えると塗膜としての安定性に劣る傾向にあ
る。
【0016】
【実施例】次に実施例により本発明を説明する。また、
以下の実施例では「塗料用ワニス組成物」を単に「ワニ
ス組成物」と、「防汚塗料組成物」を単に「塗料組成
物」と略記する。 製造例1 撹拌装置、コンデンサー、ガス導入出管及び温度計を備
えた4つ口フラスコにγ−メチル−L−グルタメート2
5.0g及びテトラヒドロフラン300mlを入れた。4
0℃で撹拌しながら、ホスゲンを100ml/分の割合で
導入した。1時間後にホスゲンの流量を50ml/分に減
少させ、さらに1時間導入し反応させた。その後、反応
系内が均一となっていることを確認した後、溶媒及び過
剰のホスゲンを減圧下に留去してγ−メチル−L−グル
タメート−N−カルボキシ無水物27.8gを得た(収
率96重量%)。
【0017】製造例2 撹拌装置、コンデンサー、ガス導入出管及び温度計を備
えた4つ口フラスコにL−アラニン15.0g及びテト
ラヒドロフラン300mlを入れた。40℃で撹拌しなが
ら、ホスゲンを100ml/分の割合で導入した。1時間
後にホスゲンの流量を50ml/分に減少させ、さらに1
時間導入し反応させた。その後、反応系内が均一となっ
ていることを確認した後、溶媒及び過剰のホスゲンを減
圧下に留去してL−アラニン−N−カルボキシ無水物1
8.2gを得た(収率94重量%)。
【0018】製造例3 撹拌装置、コンデンサー、ガス導入出管及び温度計を備
えた4つ口フラスコにL−ロイシン20.0g及びテト
ラヒドロフラン300mlを入れた。40℃で撹拌しなが
ら、ホスゲンを100ml/分の割合で導入した。1時間
後にホスゲンの流量を50ml/分に減少させ、さらに1
時間導入し反応させた。その後、反応系内が均一となっ
ていることを確認した後、溶媒及び過剰のホスゲンを減
圧下に留去してL−ロイシン−N−カルボキシ無水物2
1.5gを得た(収率90重量%)。
【0019】製造例4 撹拌装置、コンデンサー、ガス導入出管及び温度計を備
えた4つ口フラスコにβ−ベンジルアスパルテート2
0.0g及びテトラヒドロフラン300mlを入れた。4
0℃で撹拌しながら、ホスゲンを100ml/分の割合で
導入した。1時間後にホスゲンの流量を50ml/分に減
少させ、さらに1時間導入し反応させた。その後、反応
系内が均一となっていることを確認した後、溶媒及び過
剰のホスゲンを減圧下に留去してβ−ベンジルアスパル
テート−N−カルボキシ無水物20.0gを得た(収率
90重量%)。
【0020】実施例1 撹拌装置、コンデンサー、ガス導入出管及び温度計を備
えた4つ口フラスコに、製造例1で製造したγ−メチル
−L−グルタメート−N−カルボキシ無水物9.19g
及び1,2−ジクロロエタン200mlを入れ、室温で撹
拌しながらγ−メチル−L−グルタメート−N−カルボ
キシ無水物を溶解した。次いで、20℃で撹拌しながら
トリエチルアミン24.0mgを添加し、さらに24時間
保温した。その後、二酸化炭素の発生が止ったことを確
認し、撹拌しながら約80℃で1時間保温した後、放冷
して樹脂固形分2.7重量%のワニス組成物を製造し
た。得られた重合体のジクロロ酢酸溶液での固有粘度は
0.77であった。
【0021】実施例2 撹拌装置、コンデンサー、ガス導入出管及び温度計を備
えた4つ口フラスコに、製造例2で製造したL−アラニ
ン−N−カルボキシ無水物7.60g及び1,2−ジク
ロロエタン150mlを入れ、室温で撹拌しながらL−ア
ラニン−N−カルボキシ無水物を溶解した。次いで、2
0℃で撹拌しながらトリエチルアミン36.0mgを添加
し、さらに24時間保温した。その後、二酸化炭素の発
生が止ったことを確認し、撹拌しながら約80℃で1時
間保温した後、放冷して樹脂固形分2.4重量%のワニ
ス組成物を製造した。得られた重合体のジクロロ酢酸溶
液での固有粘度は0.85であった。
【0022】実施例3 撹拌装置、コンデンサー、ガス導入出管及び温度計を備
えた4つ口フラスコに、製造例2で製造したβ−ベンジ
ルアスパルテート−N−カルボキシ無水物14.8g及
び1,2−ジクロロエタン200mlを投入し、室温で撹
拌しながらβ−ベンジルアスパルテート−N−カルボキ
シ無水物を溶解した。次いで、20℃で撹拌しながらト
リエチルアミン20.4mgを添加し、さらに24時間保
温した。その後、二酸化炭素の発生が止ったことを確認
し、撹拌しながら約80℃で1時間保温した。さらに、
1,2−ジクロロエタン150mlを添加した後、放冷し
て樹脂固形分2.7重量%のワニス組成物を製造した。
得られた重合体のジクロロ酢酸溶液での固有粘度は0.
79であった。
【0023】実施例4 撹拌装置、コンデンサー、ガス導入出管及び温度計を備
えた4つ口フラスコに、製造例1で製造したγ−メチル
−L−グルタメート−N−カルボキシ無水物27.0
g、製造例2で製造したL−ロイシン−N−カルボキシ
無水物7.76g及び1,2−ジクロロエタン200ml
を入れ、室温で撹拌しながらγ−メチル−L−グルタメ
ート−N−カルボキシ無水物及びL−ロイシン−N−カ
ルボキシ無水物を溶解した。次いで、20℃で撹拌しな
がらトリエチルアミン24.0mgを添加し、さらに24
時間保温した。その後、二酸化炭素の発生が止ったこと
を確認し、撹拌しながら約80℃で1時間保温した後、
放冷して樹脂固形分2.5重量%のワニス組成物を製造
した。得られた重合体のジクロロ酢酸溶液での固有粘度
は0.68であった。
【0024】実施例5〜8 上記実施例1〜4で製造した各ワニス組成物の樹脂固形
分10g当たり、2,4,5,6−テトラクロロイソフ
タロニトリル30g、赤色顔料としてベンガラ2.5
g、分散及びタレ止め剤としてフローノンSP1000
(共栄社化学株式会社製)0.5gを配合し、さらにガ
ラスビーズ(直径2mm)を加えて、メカニカルスターラ
を用いて混練撹拌後、ガラスビーズをろ過して塗料組成
物を調整した。
【0025】防汚性試験 上記実施例1〜8のワニス組成物又は塗料組成物を用い
て、予め防錆塗料を塗布してある塗装鋼(100mm×2
00mm×1mm)の両面に、乾燥膜厚が片面100μmと
なるようにスプレー塗装を2回行い、室温下で3日間自
然乾燥して試験板を作成した。この試験板を、茨城県ひ
たちなか市那珂湊港内に設置した浸漬筏に取付け海中に
浸漬し、試験板上の付着生物(フジツボ)の付着数を経
時的に観測した。その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】 この実験結果から明らかなように、本発明の塗料組成物
(実施例5〜8)は勿論、防汚剤やその他の添加剤を加
えていないワニス組成物(実施例1〜4)においても、
いずれも防汚性に優れ生物の付着がわずかしか観察され
なかった。
【0027】
【発明の効果】本発明の塗料用ワニス組成物及び防汚塗
料組成物は、有機錫共重合体のような危険性を有さず、
海水中へ溶出した場合も微生物によって生分解されるた
め生態系への影響の心配が無く、さらに優れた防汚性を
長期に亘って維持できる塗膜を形成できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸重合体を含有してなる塗料用ワ
    ニス組成物。
  2. 【請求項2】 アミノ酸重合体が一般式(I) 【化1】 (但し、式中、nは1又は2であり、R1は直鎖、分岐
    若しくは環状のアルキル基、アリール基、複素環基又は
    アラルキル基を示す)で表される1種以上の構成単位を
    有するものである請求項1記載の塗料用ワニス組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)で表わされる構成単位が、
    nが2でありR1がメチル基である請求項2記載の塗料
    用ワニス組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の塗料用ワニス
    組成物を含有してなる防汚塗料組成物。
JP1215495A 1995-01-30 1995-01-30 塗料用ワニス組成物及び防汚塗料組成物 Pending JPH08199094A (ja)

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Cited By (7)

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