JPH08199759A - 保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材、その製造方法及びその取り扱い方法 - Google Patents

保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材、その製造方法及びその取り扱い方法

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JPH08199759A
JPH08199759A JP963595A JP963595A JPH08199759A JP H08199759 A JPH08199759 A JP H08199759A JP 963595 A JP963595 A JP 963595A JP 963595 A JP963595 A JP 963595A JP H08199759 A JPH08199759 A JP H08199759A
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JP
Japan
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decorative material
protective cover
mold
building
synthetic resin
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JP963595A
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Inventor
Hisashi Takii
尚志 滝井
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YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
Original Assignee
YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物表面仕上用装飾材を成形すると同時に
装飾材の損傷や汚れを防止することができるための保護
カバー兼鋳型付きの建築物表面仕上用装飾材、その製造
方法及びその取り扱い方法を提供する。 【構成】 凹凸レリーフ模様を型取って成形されたポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選ばれた
厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ0.5m
m〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型2
の内側面に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に適宜の
骨材が分散されてなる装飾材形成用組成物3を塗布し、
更に補強用基材4を積層して乾燥する。この状態で施工
現場まで運搬し、建築物壁面などに貼り合わせる施工直
前ないしは施工後に保護カバー兼鋳型2を取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の内外装壁面或
は床面の装飾用として用いられ、重厚さ、深みに富んだ
模様が施された保護カバー付きの建築物表面仕上用装飾
材、その製造方法ならびにその取り扱い方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂エマルジョンなどと大理石粉
末、硅砂、陶磁器粉その他の骨材や着色硅砂あるいは有
色陶磁器粉などの着色骨材などの骨材を含む吹付材を寒
冷紗その他の適宜の比較的目の粗い合成繊維織物や適宜
の固体基材上に吹付け等適宜の方法により塗布、乾燥
し、また必要に応じて更に透明な合成樹脂トップコート
層を施して得られる天然石風の模様を施した装飾材は建
築物の内外装壁面或は床面の装飾用など建築物表面仕上
用シートとして用いられている。(特開平4−7615
1号、特開平3−279561号)。
【0003】建築物表面仕上用装飾材としてはその表面
状態の凹凸形状や模様などにより、割り肌状模様、ゆず
肌状模様(さざ波状模様)、じゅらく模様、木目模様、
特開昭57−27177号公報に示されている様なキャ
スト状模様、トラバーチン状模様、天然砂岩状模様、天
然御影石模様、タイル状など、建築物の内外装壁面或は
床面の装飾用など建築物表面仕上用シートとして天然石
に極めて良く類似した表面模様やその他適宜の人工的表
面凹凸模様が付されたシート状の装飾材が用いられてい
る。
【0004】例えば、割り肌状模様を例にとって説明す
ると、砂岩、粘板岩などの堆積岩は、岩石の機械的風化
で生じた砕屑物が流水、風、氷河などによって運ばれ堆
積し固結して生じた岩石類であり、一般に成層構造を有
している。そのため、層方向に岩石を割るとそれによっ
て生じた面は特有の凹凸を有するいわゆる割り肌状凹凸
模様が出現する。すなわち凸部はある岩石層が現れ、凹
部には、例えば凸部の下の層が表面に露出した形とな
る。この様な凹凸模様は天然堆積岩特有の深みのある自
然な感じの凹凸模様が現れているので、深みと重厚感が
あり、高級建築物の壁材や床材などに用いられてきてい
る。このほか、各種の天然石材が前述した様なそれぞれ
各種の模様状の表面状態に加工されて高級建築物の壁材
や床材などに用いられてきている。
【0005】しかし、天然石材は極めて高価であり、非
常に重く運搬に極めてコストがかかり、また、重いので
例えば高所などでは作業がしにくい、重くて脆いので運
搬中や取り付け作業中の取り扱い方によっては、衝撃に
より、例えばトラックから作業現場に荷を降ろす際の不
注意な衝撃などにより破損が生じるなど、種々の問題が
ある。
【0006】一方、前述した合成樹脂エマルジョンと大
理石粉末、硅砂、陶磁器粉あるいは着色硅砂、有色陶磁
器粉などの適宜の骨材を含む吹付材を寒冷紗その他の適
宜の布状シート基材上に吹付け等適宜の方法により塗布
し、あるいは成形加工して得られる天然石風の模様やそ
の他適宜の人工的な模様を施した装飾材は天然石材と区
別がつかないほどの重厚で深みのある外観にしたり、あ
るいは天然にはない所望の特有の模様にして重厚で深み
があり高級感のある建築物表面仕上用装飾材とすること
ができ、しかも天然の岩石に比べて比較的安価であり、
重さも軽くなり運搬コストの面でも有利であり、高所な
どにおいても施工作業がしやすいなどの利点があり、近
年、建築物の内外装壁面或は床面の装飾用など建築物表
面仕上用シートなどとして頻繁に用いられてきている。
【0007】しかし、これらは一般に合成樹脂エマルジ
ョンまたは溶液と大理石粉末、硅砂、陶磁器粉あるいは
着色硅砂、有色陶磁器粉などの適宜の骨材を含む塗布材
を施工現場において吹き付けガンを用いて吹き付けたり
鏝などを用いて塗布しすることによって施工し、次いで
必要に応じてその上に透明なトップコートを施す方法、
あるいは、かかる塗布材を生産工場内に於いて吹き付け
ガンや鏝などの適宜の手段で寒冷紗その他の適宜の比較
的目の粗い合成繊維織物などの基材の上に塗布して乾燥
し、次いで必要に応じてその上に透明なトップコートを
施してシート状となし、これを施工現場に運搬して建築
物の壁や床面に接着剤などで貼り合わせ、必要に応じて
隣接するシートとシートの隙間に目地材を塗布して、き
れいな目地模様を付したりして用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た様に鋳型を用いずに建築物や基材の上に直接吹き付け
ガンを用いて吹き付けたり、鏝を用いて塗布することに
よって凹凸模様を形成する方法の場合は、所望の天然石
材調の凹凸模様やその他の所望の適宜の人工的な模様に
仕上げるには熟練を要し、また、模様の種類によっては
吹き付けた後に所望の凹凸模様に仕上げるために更に加
工を要すると言う問題がある。
【0009】そこで天然石材やその他の所望の適宜の人
工的な模様の表面凹凸レリーフ模様を型取りした金型か
らなる鋳型を用い、金型の内側面に適宜の離型剤を塗布
して、この金型に前述した様な合成樹脂エマルジョンま
たは溶液と適宜の骨材とからなる塗布材を塗布し、ま
た、必要に応じて裏側に更に厚みを増すための下地層を
吹付けたり塗布したり、あるいは適宜合成繊維の寒冷紗
などの適宜の補強材層を積層して乾燥固化し、金型から
取り外し、次いで必要に応じて更に透明な合成樹脂トッ
プコートを施して所望の凹凸模様を有する建築物表面仕
上用装飾材を得ることも考えられる。しかし、この方法
では離型剤を金型に塗布する必要があり、そのため工程
が増え、コストもその分だけ増加する問題がある。もち
ろん金型は極めて高価であるし、重いから、装飾材の表
面の保護のためや汚れ防止のために金型を保護材として
用い金型を付けたまま施工現場まで運んで、施工現場で
金型を取り外すと言う様なことは行うことができない。
【0010】最近、金型の代わりに、シリコーンゴムを
用いる方法も考えられている。すなわち、目的とする凹
凸模様の表面を有する天然石材やその他の所望の凹凸模
様を有する材料の表面に直接型取り用のシリコーンゴム
を塗布して固めた後、シリコーンゴムを前記天然石材そ
の他の所望の凹凸模様を有する材料の表面から剥離させ
る事により、所望の凹凸反転レリーフ模様を有するシリ
コーンゴムからなる鋳型を得て、この鋳型の内側面に前
述した様な合成樹脂エマルジョンまたは溶液と適宜の骨
材とからなる塗布材を塗布し、また、必要に応じて裏側
に更に厚みを増すための下地層を吹付けたり塗布した
り、あるいは適宜合成繊維の寒冷紗その他の補強材層を
積層して乾燥固化し、鋳型から取り外し、次いで必要に
応じてトップコートを施して所望の凹凸模様を有する建
築物表面仕上用装飾材を得ることも考えられる。この方
法では離型剤を鋳型に塗布する必要がなく、この点では
有利になるが、シリコーンゴムを塗布して鋳型を造るの
で、鋳型として用いるためにはある程度の厚さのシリコ
ーンゴムを塗布する必要があり、しかもシリコーンゴム
は合成樹脂の中ではかなり高価であるので、かかる鋳型
を用いて得られた装飾材の表面の保護のためや汚れ防止
のために、このシリコーンゴムの鋳型を保護材として用
い鋳型を付けたまま施工現場まで運んで、施工現場で鋳
型を取り外し、鋳型を使い捨てにする言う様なことは行
うことができない。この様なことをした場合には極めて
コストアップとなり、したがって、シリコーンゴムの鋳
型を用いる場合でも、生産現場で鋳型を取り外して、何
度も鋳型として再使用することが必要になる。しかも、
仮にシリコーンゴムの鋳型を保護材として用い鋳型を付
けたまま施工現場まで運ぶことを試みたとしてもシリコ
ーンゴムの鋳型は離型性が余りに優れているため、運搬
中の振動や荷積み作業中に鋳型が外れてしまい、保護カ
バーとしての役割が果たし得なくなる問題がある。
【0011】したがって、通常は保護シートなしで施工
現場まで運搬され、保護シートのない状態で施工される
などするため、運搬や荷積み、荷降ろし、保管中に建築
物表面仕上用装飾材の表面が傷ついたり、汚れたりする
問題があり、また、かかる装飾材シートを建築物に貼り
合わせる際に、隣接する装飾材シート同士の間をやや細
い間隔を開けて貼り合わせた後、その隙間に目地材を塗
布して更に別の装飾効果を付与する作業方法を採用する
場合には、熟練者でないと隙間に目地材を塗布する際に
装飾材シートの縁近傍の表面部分まではみ出して目地材
を塗布してしまい、装飾材シートを汚してしまうなどの
問題もある。
【0012】(1)本発明はこれら従来の問題点を解決
し、極めて細かい凹凸レリーフ模様も再現でき、したが
って重厚さ、深みに富んだ所望の天然石材調やその他の
適宜の所望の模様が施された建築物表面仕上用装飾材が
提供し得ると共に、安価で、従って使い捨てが可能な保
護カバー兼鋳型で建築物表面仕上用装飾材が保護されて
おり、その保護カバーを取り外す意図ではない他の作
業、例えば運搬や施工作業中には前記保護カバー兼鋳型
が簡単には脱落せず、しかも保護カバーを取り外したい
場合には内容物である装飾材との剥離性は良好でいちい
ち鋳型の内面側に離型剤を塗布しておく必要がなく、し
かも剥離の際に装飾材が一部鋳型に接着して残ってしま
うことがなく、装飾材の完全な成形凹凸模様を保ったま
ま必要な時に容易に鋳型を取り外すことができ、また、
装飾材の損傷や汚れを防止することができる保護カバー
付き建築物表面仕上用装飾材を提供することを目的とす
るものである。
【0013】更に本発明の保護カバー付き建築物表面仕
上用装飾材の好ましい態様に於いては、それぞれ態様に
応じて上記目的のほかにそれぞれ次の様な目的を有す
る。 (2)すなわち、本発明の別の目的は、透明なトップコ
ートを現場などで施す必要がないトップコート層付きの
建築物表面仕上用装飾材の保護カバー付き建築物表面仕
上用装飾材を提供することにある。
【0014】(3)また、更に本発明の別の目的は、よ
り強度が大きく、従って取扱が容易な建築物表面仕上用
装飾材が形成された保護カバー付き建築物表面仕上用装
飾材を提供することにある。
【0015】(4)また、更に本発明の別の目的は、微
細な凹凸レリーフ模様も容易に実現することができ、し
たがって重厚で深みに富んだ所望の天然石材調やその他
の所望の凹凸表面模様が再現された建築物表面仕上用装
飾材を提供し得る保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材を提供することにある。
【0016】(5)また、更に本発明の別の目的は、鋳
型としてより優れた腰と微細な凹凸レリーフ模様再現性
と保護カバーとしての強度ならびにクッション性が共に
優れた保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材を提供す
ることにある。
【0017】(6)また、更に本発明の別の目的は、装
飾材として、より重厚感と深みのある外観の凹凸模様を
有する建築物表面仕上用装飾材が提供し得る保護カバー
付き建築物表面仕上用装飾材を提供することにある。
【0018】(7)また、更に本発明の別の目的は、コ
ストを安くでき、また、骨材の色褪せや変色などが生じ
る恐れがなく、耐久性のよい建築物表面仕上用装飾材が
提供し得る保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材を提
供することにある。
【0019】(8)また、更に本発明の別の目的は、重
厚感と深みのある風合いを保持したまま、耐久性のある
強度を有する建築物表面仕上用装飾材が提供し得る保護
カバー付き建築物表面仕上用装飾材を提供することにあ
る。
【0020】(9)また、更に本発明の別の目的は、耐
久性が良く長期の使用に耐え、加工や施工がしやすい建
築物表面仕上用装飾材を提供することができ、また、保
護カバー兼鋳型と前記装飾材との離型性と接着性のバラ
ンスが極めて良好で、運搬その他の作業中には前記保護
カバー兼鋳型が簡単には脱落せずにしっかりと装飾材の
表面に保護カバーとして備わっており、保護カバーとし
ての機能を果たすことができ、しかも、保護カバー兼鋳
型を取り外したい場合には、装飾材の完全な成形凹凸模
様を保ったまま容易に鋳型を取り外すことができる保護
カバー付き建築物表面仕上用装飾材を提供することにあ
る。
【0021】(10)また、更に本発明の別の目的は、
耐久性が比較的良いトップコートを具備し、トップコー
ト層と保護カバー兼鋳型との離型性と接着性のバランス
が極めて良好で、運搬その他の作業中には前記保護カバ
ー兼鋳型が簡単には脱落せずにしっかりと装飾材のトッ
プコート層の表面に保護カバーとして備わっており、保
護カバーとしての機能を果たすことができ、しかも、保
護カバー兼鋳型を取り外したい場合には、透明な美しい
トップコート層と建築物表面仕上用装飾材の完全な成形
凹凸模様を保ったまま容易に鋳型を取り外すことができ
る保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材を提供するこ
とにある。
【0022】(11)また、本発明は従来の建築物表面
仕上用装飾材の製造方法の問題点を解決し、天然石やそ
の他の所望の微細な凹凸までも型取ることができる安価
な保護カバー兼鋳型を用いて、細かい凹凸レリーフ模様
まで再現可能で、したがって重厚さ、深みに富んだ模様
が施された建築物表面仕上用装飾材が極めて容易に提供
し得ると共に、安価で、従って使い捨てが可能な保護カ
バー兼鋳型で建築物表面仕上用装飾材が保護されてお
り、運搬や施工作業中には前記保護カバー兼鋳型が簡単
には脱落せず、しかも保護カバーを取り外したい場合に
は内容物である装飾材との剥離性が良好で、鋳型の内面
側にあらかじめ離型剤を塗布しておかなくても装飾材の
完全な成形凹凸模様を保ったまま必要な時に容易に鋳型
を取り外すことができ、しかも、装飾材の損傷や汚れを
防止することができる保護カバー付き建築物表面仕上用
装飾材の極めて簡便で容易な製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0023】(12)また、更に本発明は従来の建築物
表面仕上用装飾材の製造方法の問題点を解決し、前記の
目的に加えて装飾材表面の光沢付与や施工後の表面の汚
れ防止などの機能を有する透明なトップコートを現場な
どで施す必要がないトップコート層付きの建築物表面仕
上用装飾材の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の
極めて簡便で容易な製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0024】また、本発明の保護カバー付き建築物表面
仕上用装飾材の製造方法の発明の好ましい態様に於いて
は、それぞれの態様に応じて上記目的のほかにそれぞれ
次の様な目的を有する。
【0025】(13)すなわち、本発明の別の目的は、
より強度が大きく、従って取扱が容易な装飾材が提供可
能な、保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて
簡便で容易な製造方法を提供することにある。
【0026】(14)また、更に本発明の別の目的は、
より微細な天然石材調ないしはその他の所望の凹凸レリ
ーフ模様を付与することができ、従って重厚で深みに富
んだ凹凸表面模様が再現された装飾材が容易に得られる
保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便で
容易な製造方法を提供することにある。
【0027】(15)また、更に本発明の別の目的は、
鋳型としてより優れた腰と微細な凹凸レリーフ模様再現
性と保護カバーとしての強度ならびにクッション性が共
に優れた保護カバーを具備した建築物表面仕上用装飾材
の極めて簡便で容易な製造方法を提供することにある。
【0028】(16)また、更に本発明の別の目的は、
建築物表面仕上用装飾材として、より重厚感と深みのあ
る外観の装飾材を容易に提供することが可能な保護カバ
ー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便で容易な製
造方法を提供することにある。
【0029】(17)また、更に本発明の別の目的は、
コストを安くでき、また、骨材の色褪せや変色などが生
じる恐れがなく、耐久性のよい建築物表面仕上用装飾材
が容易に提供し得る保護カバー付き建築物表面仕上用装
飾材の極めて簡便で容易な製造方法を提供することにあ
る。
【0030】(18)また、更に本発明の別の目的は、
重厚感と深みのある風合いを保持したまま、耐久性のあ
る強度を有する建築物表面仕上用装飾材が提供し得る保
護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便で容
易な製造方法を提供することにある。
【0031】(19)また、更に本発明の別の目的は、
耐久性が良く長期の使用に耐え、加工や施工がしやすい
建築物表面仕上用装飾材を提供することができ、また、
保護カバー兼鋳型と前記装飾材との離型性と接着性のバ
ランスが極めて良好で、運搬その他の作業中には前記保
護カバー兼鋳型が簡単には脱落せずにしっかりと装飾材
の表面に保護カバーとして備わっており、保護カバーと
しての機能を果たすことができ、しかも、保護カバー兼
鋳型を取り外したい場合には、装飾材の完全な成形凹凸
模様を保ったまま容易に鋳型を取り外すことができる保
護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便で容
易な製造方法を提供することにある。
【0032】(20)また、更に本発明の別の目的は、
耐久性が比較的良いトップコートを具備し、トップコー
ト層と保護カバー兼鋳型との離型性と接着性のバランス
が極めて良好で、運搬その他の作業中には前記保護カバ
ー兼鋳型が簡単には脱落せずにしっかりと装飾材のトッ
プコート層の表面に保護カバーとして備わっており、保
護カバーとしての機能を果たすことができ、しかも、保
護カバー兼鋳型を取り外したい場合には、透明な美しい
トップコート層と建築物表面仕上用装飾材の完全な成形
凹凸模様を保ったまま容易に鋳型を取り外すことができ
る保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便
で容易な製造方法を提供することにある。
【0033】(21)また、本発明は、従来の建築物表
面仕上用装飾材の問題点を解決し、特に建築物表面仕上
用装飾材の保管や運送の過程で装飾材の表面が傷がつい
たり汚れたりすることを防止でき、また、目地材を塗布
する際にも装飾材シートの目地材による汚染防止もする
ことが可能で、傷や汚れのない状態で装飾材の施工を可
能にすることができる保護カバー付き建築物表面仕上用
装飾材の取り扱い方法を提供することを目的とするもの
である。
【0034】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を有するものである。 (1)凹凸レリーフ模様を型取って成形されたポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選ばれた厚さ
0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ0.5mm〜
2mmの発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型の内側
面に、合成樹脂マトリックス中に骨材が分散されてなる
装飾材が形成されていることを特徴とする保護カバー付
き建築物表面仕上用装飾材。
【0035】(2)凹凸レリーフ模様を型取って成形さ
れたポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから
選ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ
0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー
兼鋳型の内側面に、透明な合成樹脂からなるコート層で
表面が覆われた合成樹脂マトリックス中に骨材が分散さ
れてなる装飾材が形成されていることを特徴とする保護
カバー付き建築物表面仕上用装飾材。
【0036】(3)合成樹脂マトリックス中に骨材が分
散されてなる建築物表面仕上用装飾材裏側に更に補強用
基材が積層されてなる前記(1)項または(2)項のい
ずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材。
【0037】(4)フィルムが、無延伸のフィルムであ
る前記(1)項〜(3)項のいずれかに記載の保護カバ
ー付き建築物表面仕上用装飾材。 (5)発泡体シートを構成する発泡体が、かさ密度が
0.07〜0.2g/cm3 の発泡体である前記(1)
項〜(3)項のいずれかに記載の保護カバー付き建築物
表面仕上用装飾材。
【0038】(6)骨材が主として6〜300メッシュ
の大きさの骨材である前記(1)項〜(5)項のいずれ
かに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材。 (7)骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状物、または
これらの着色物の少なくとも1種からなる骨材である前
記(1)項〜(6)項のいずれかに記載の保護カバー付
き建築物表面仕上用装飾材。
【0039】(8)合成樹脂マトリックスの割合が、骨
材100重量部に対し、5〜20重量部である前記
(1)項〜(7)項のいずれかに記載の保護カバー付き
建築物表面仕上用装飾材。
【0040】(9)合成樹脂マトリックスがアクリル系
樹脂のマトリックスである前記(1)項〜(8)項のい
ずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材。 (10)透明な合成樹脂からなるコート層が透明なアク
リル系樹脂のコート層である前記(2)項〜(9)項の
いずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材。
【0041】(11)凹凸レリーフ模様を型取って成形
されたポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンか
ら選ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚
さ0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバ
ー兼鋳型の内側面に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中
に骨材が分散されてなる装飾材形成用組成物を塗布し、
乾燥することを特徴とする保護カバー付き建築物表面仕
上用装飾材の製造方法。
【0042】(12)凹凸レリーフ模様を型取って成形
されたポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンか
ら選ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚
さ0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバ
ー兼鋳型の内側面に、乾燥することにより透明な合成樹
脂コート層を形成し得る合成樹脂エマルジョンまたは溶
液を塗布して乾燥させて透明な合成樹脂コート層を形成
し、次いで前記コート層の上に合成樹脂エマルジョンま
たは溶液中に骨材が分散されてなる装飾材形成用組成物
を塗布し、乾燥することを特徴とする保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法。
【0043】(13)装飾材形成用組成物を塗布後、そ
の表面が乾燥する前に補強用基材が積層される工程を含
む前記(11)項または(12)項のいずれかにに記載
の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の製造方法。
【0044】(14)フィルムが、無延伸のフィルムで
ある前記(11)項〜(13)項のいずれかに記載の保
護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の製造方法。 (15)発泡体シートを構成する発泡体が、かさ密度が
0.07〜0.2g/cm3 の発泡体である前記(1
1)項〜(13)項のいずれかに記載の保護カバー付き
建築物表面仕上用装飾材の製造方法。
【0045】(16)骨材が主として6〜300メッシ
ュの大きさの骨材である前記(11)項〜(15)項の
いずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材の製造方法。
【0046】(17)骨材が天然石細粒状物、陶磁器細
粒状物、またはこれらの着色物の少なくとも1種からな
る骨材である前記(11)項〜(16)項のいずれかに
記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の製造方
法。
【0047】(18)装飾材形成用組成物を構成する合
成樹脂エマルジョンまたは溶液の割合が、骨材100重
量部に対し、樹脂固形分で5〜20重量部である前記
(11)項〜(17)項のいずれかに記載の保護カバー
付き建築物表面仕上用装飾材の製造方法。
【0048】(19)装飾材形成用組成物を構成する合
成樹脂エマルジョンまたは溶液が,アクリル系樹脂のエ
マルジョンまたは溶液である前記(11)項〜(18)
項のいずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用
装飾材の製造方法。
【0049】(20)透明な合成樹脂コート層を形成し
得る合成樹脂エマルジョンまたは溶液がアクリル系樹脂
のエマルジョンまたは溶液である前記(12)項〜(1
9)項のいずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕
上用装飾材の製造方法。
【0050】(21)前記(1)〜(10)項のいずれ
かに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材を、
施工現場に運搬し、当該施工現場において施工する前ま
たは施工後に前記保護カバー兼鋳型を取り外すことを特
徴とする保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の取り
扱い方法。
【0051】
【作用】
(1)本発明の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材
は、所望の凹凸レリーフ模様を型取って成形されたポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選ばれた
厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ0.5m
m〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型の
内側面に、合成樹脂マトリックス中に骨材が分散されて
なる装飾材が形成されているので、これらのフィルムま
たは発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型は、例えば
適宜の金型を用いて真空成形などにより容易に大量に製
造できるので、安価であり、従って使い捨てが可能な保
護カバー兼鋳型となる。よってこれらのフィルムまたは
発泡体シートからなる鋳型の内側面に装飾材形成用組成
物を塗布、乾燥して装飾材を形成した後、ただちに鋳型
を外さずに鋳型を装飾材の表面の保護カバーとしてつけ
たままにしておき、装飾材を建築物に施工する施工現場
まで運搬した後、建築物の壁や床などに貼り合わせる際
にこの保護カバーを取り外して施工することができるの
で、装飾材の保管や運送の過程で傷がついたり汚れたり
することを防止できる。また、かかる装飾材シートを建
築物に貼り合わせる際に、隣接する装飾材シート同士の
間をやや細い間隔を開けて貼り合わせた後、その隙間に
目地材を塗布して更に装飾効果を付与する作業方法を採
用する場合には、熟練者でないと隙間に目地材を塗布す
る際に装飾材シートの縁近傍の表面部分まではみ出して
目地材を塗布してしまい、装飾材シートを汚してしまう
などの問題もあるが、本発明の保護カバー付き装飾材の
場合には、保護カバーをつけたまま建築物に貼り合わ
せ、次いでその隙間に目地材を塗布した後、保護カバー
を取り外すこともできるので、目地材を施す際に装飾材
の表面が目地材で汚れてしまうことも防止することが可
能となる。尚、必要に応じて透明なトップコート層を装
飾材の表面に更に施したい場合には、建築物に施工後施
すこともでき、この点は任意である。
【0052】また、前記のフィルムの厚さが0.1mm
〜1mmまたは発泡体シートの厚さが0.5mm〜2m
mであるので、天然石材表面やその他の所望の凹凸模様
の微細な凹凸まで型取った鋳型とすることができ、か
つ、鋳型として必要な適宜の腰と表面保護カバーとして
必要な厚さを持ったものとすることができる。すなわ
ち、フィルムの厚さが0.1mより薄い場合あるいは発
泡体シートの厚さが0.5mmより薄い場合には、薄過
ぎて腰がなくなり、鋳型として用いる場合には通常剛性
のある板状物の上にこの鋳型を載せておいて、装飾材組
成物を鋳型に塗布したり吹き付けたりするのであるが、
この様な剛性面上で作業したとしても鋳型が変形しやす
くなり好ましくない。また、薄過ぎると表面保護の機能
も低下し、物理的衝撃により傷が付くことを防止しにく
くなる。また、フィルムの厚さが1mmより厚い場合あ
るいは発泡体シートの厚さが2mmより厚い場合には、
厚過ぎて天然石材表面やその他の所望の凹凸模様の微細
な凹凸まで型取った鋳型とすることができなくなり、し
たがって、極めて細かい凹凸レリーフ模様が再現され
た、重厚で深みに富んだ天然石材調やその他の重厚で深
みに富んだ凹凸模様が施された建築物表面仕上用装飾材
が得にくくなる。
【0053】しかも保護カバー兼鋳型に用いるフィルム
または発泡体シートは、ポリエステル、ポリプロピレン
またはポリエチレンからなるフィルムまたは発泡体シー
トを用いているので、装飾材組成物を鋳型に塗布して乾
燥した場合に、金型で成形する場合の如くいちいち離型
剤を金型内側面に塗布する必要がなく、離型剤なしで成
形して、装飾材の完全な成形凹凸模様を保ったまま必要
な時に容易に鋳型を取り外すことができ、鋳型を取り外
す際に装飾材と鋳型との接着性が強過ぎて、装飾材の一
部が鋳型に接着して残ってしまい、装飾材表面近傍の一
部が欠けた状態で取り外されると言う様な欠陥が生じる
事がなく、一方、鋳型を取り外す意図ではない他の作
業、例えば運搬その他の作業中には前記保護カバー兼鋳
型がシリコーンゴムの鋳型の如く簡単には脱落してしま
うことはなく、装飾材表面と適度の仮接着性を有してい
るので、運搬や取り扱い中に簡単に脱落してしまうこと
がなく保護カバーとしての機能を果たすことができる。
したがって優れた保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材を提供し得る。
【0054】(2)また、凹凸レリーフ模様を型取って
成形されたポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンから選ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまた
は厚さ0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護
カバー兼鋳型の内側面に、透明な合成樹脂からなるコー
ト層で表面が覆われた合成樹脂マトリックス中に骨材が
分散されてなる装飾材が形成されている保護カバー付き
建築物表面仕上用装飾材の発明においては、前記(1)
で述べた作用に加えて、保護カバー兼鋳型を取り外した
際に、合成樹脂マトリックス中に骨材が分散されてなる
装飾材の表面側に透明なトップコート層が施された装飾
材が得られるので、装飾材表面の光沢付与や施工後の表
面の汚れ防止などの機能を有する透明なトップコートを
現場などで施す必要がないトップコート層付きの建築物
表面仕上用装飾材の保護カバー付き建築物表面仕上用装
飾材を提供し得る。
【0055】(3)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、合成樹脂マトリックス中
に骨材が分散されてなる建築物表面仕上用装飾材裏側に
更に補強用基材が積層されてなる本発明の好ましい態様
とすることにより、より強度が大きく、従って取扱が容
易な装飾材が提供できるので、その結果かかる優れた装
飾材が形成された保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材を得ることができる。
【0056】(4)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、フィルムが無延伸のフィ
ルムである本発明の好ましい態様とすることにより、無
延伸フィルムは延伸されたフィルムよりも成形性が一層
良好になるので、容易により微細な天然石材調やその他
所望の凹凸レリーフ模様を型取った鋳型とすることがで
き、重厚で深みに富んだ凹凸表面模様が再現された保護
カバー付き建築物表面仕上用装飾材を提供し得る。
【0057】(5)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、発泡体シートを構成する
発泡体が、かさ密度が0.07〜0.2g/cm3 の発
泡体である本発明の好ましい態様とすることにより、か
さ密度が低くなるに従い鋳型としての腰が低下して、装
飾材を鋳型の内面側に塗布する場合などに鋳型が変形し
やすくなる傾向にあり、また強度が弱くなる傾向がある
ので表面の保護シートとしての強度が弱くなる傾向にあ
る。一方かさ密度が大きくなるに従い発泡体の場合に特
に発揮されるクッション性が次第に小さくなる傾向にあ
り、発泡体特有のクッション性を利用した表面保護作用
が次第に低下する傾向にありクッション性を利用してい
ないフィルムとほぼ同様の保護カバーに近くなる傾向に
あると共に、かさ密度が大き過ぎる場合で発泡体シート
が厚い場合には、微細な凹凸レリーフ模様を再現しにく
くなる傾向にあり、かさ密度が0.07〜0.2g/c
m 3 の発泡体を用いることにより、鋳型としてより優れ
た腰と微細な凹凸レリーフ模様再現性と保護カバーとし
ての強度ならびにクッション性が共に優れた保護カバー
付き建築物表面仕上用装飾材を提供し得る。
【0058】(6)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、骨材が主として6〜30
0メッシュの大きさの骨材である本発明の好ましい態様
とすることにより、装飾材として、より重厚感と深みの
ある外観の凹凸模様を有する装飾材が提供できるので、
その結果かかる優れた装飾材が形成された保護カバー付
き建築物表面仕上用装飾材を得ることができる。
【0059】(7)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、骨材が天然石細粒状物、
陶磁器細粒状物、またはこれらの着色物の少なくとも1
種からなる骨材である本発明の好ましい態様とすること
により、プラスチックなどの有機の骨材などに比べて安
価であり、また、色褪せや変色などが生じる恐れがな
く、装飾材として耐久性のよい凹凸模様を有する装飾材
が提供できるので、その結果かかる優れた装飾材が形成
された保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材を得るこ
とができる。
【0060】(8)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、合成樹脂マトリックスの
割合が、骨材100重量部に対し、5〜20重量部であ
る本発明の好ましい態様とすることにより、合成樹脂マ
トリックスは骨材などに比べて比較的比重が小さいの
で、体積的にはかなりの量を占めることになり、骨材を
合成樹脂マトリックスでしっかり保持でき、従って余り
脆くならず、重厚な風合いを保持したまま、耐久性のあ
る強度を有する凹凸模様を有する装飾材が提供できるの
で、その結果かかる優れた装飾材が形成された保護カバ
ー付き建築物表面仕上用装飾材を得ることができる。
【0061】(9)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、合成樹脂マトリックスが
アクリル系樹脂のマトリックスである本発明の好ましい
態様とすることにより、アクリル系樹脂はこの種の建築
物表面仕上用装飾材に用いられる合成樹脂のうちの比較
的安価なものの中でも耐候性、耐水性、接着性、柔軟性
などの各種の性質が十分満足できるので、耐久性が良く
長期の使用に耐え、加工や施工がしやすい装飾材とする
ことができ、また、保護カバー兼鋳型の素材であるポリ
エステルやポリプロピレンないしはポリエチレンとアク
リル系樹脂のマトリックスとの組み合わせは極めて適度
な離型性と接着性のバランスがとれているので、例えば
運搬その他の作業中には前記保護カバー兼鋳型が簡単に
は脱落せずにしっかりと装飾材の表面に保護カバーとし
て備わっており、保護カバーとしての機能を果たすこと
ができ、しかも、保護カバー兼鋳型を取り外したい場合
には、装飾材の完全な成形凹凸模様を保ったまま容易に
鋳型を取り外すことができる保護カバー付き建築物表面
仕上用装飾材を提供し得る。 (10)また、本発明の保護カバー付き建築物表面仕上
用装飾材に於いて、透明な合成樹脂からなるコート層が
透明なアクリル系樹脂のコート層である本発明の好まし
い態様とすることにより、耐候性、耐水性、防汚性など
の各種の性質が満足でき、従って耐久性が比較的良いト
ップコートとすることができると共に、コート層は保護
カバー兼鋳型に接して形成されているが、前述した如
く、保護カバー兼鋳型の素材であるポリエステルやポリ
プロピレンないしはポリエチレンとアクリル系樹脂のコ
ート層との組み合わせは極めて適度な離型性と接着性の
バランスがとれているので、例えば運搬その他の作業中
には前記保護カバー兼鋳型が簡単には脱落せずにしっか
りと装飾材のコート層の表面に保護カバーとして備わっ
ており、保護カバーとしての機能を果たすことができ、
しかも、保護カバー兼鋳型を取り外したい場合には、装
飾材の完全な成形凹凸模様とその表面の美しい透明なト
ップコート層を保ったまま容易に鋳型を取り外すことが
できる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材を提供し
得る。 (11)また、凹凸レリーフ模様を型取って成形された
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選ば
れた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ0.
5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー兼鋳
型の内側面に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に骨材
が分散されてなる装飾材形成用組成物を塗布し、乾燥す
ることからなる本発明の保護カバー付き建築物表面仕上
用装飾材の製造方法の発明においては、前記特定のフィ
ルムまたは発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型の内
側面に装飾材形成用組成物を塗布し、乾燥することによ
り、(1)で詳述した理由により天然石材表面やあるい
はその他の所望の凹凸模様の微細な凹凸まで型取ること
ができた鋳型でかつ必要な腰と厚みを有する安価な保護
カバー兼鋳型を用いて装飾材形成用組成物を成形できる
ので、極めて細かい凹凸レリーフ模様まで再現可能な、
重厚で深みに富んだ建築物表面仕上用装飾材を成形で
き、また、成形の際にいちいち離型剤を保護カバー兼鋳
型の内側面に塗布する必要がなく、保護カバー付きの建
築物表面仕上用装飾材をその装飾材の成形と同時に得る
ことができる。しかも、離型剤なしで成形しても、装飾
材の完全な成形凹凸模様を保ったまま必要な時に容易に
鋳型を取り外すことができ、鋳型を取り外す際に装飾材
と鋳型との接着性が強過ぎて、装飾材の一部が鋳型に接
着して残ってしまい、装飾材表面近傍の一部が欠けた状
態で取り外されると言う様な欠陥が生じる事がなく、一
方、鋳型を取り外す意図ではない他の作業、例えば運搬
その他の作業中には前記保護カバー兼鋳型がシリコーン
ゴムの鋳型の如く簡単には脱落してしまうことはなく、
装飾材表面と適度の仮接着性を有しているので、運搬や
取り扱い中に簡単に脱落してしまうことがなく保護カバ
ーとしての機能を果たすことができるので、これらのフ
ィルムまたは発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型の
内側面に装飾材形成用組成物を塗布、乾燥して装飾材を
形成した後、ただちに保護カバー兼鋳型を外さずに保護
カバー兼鋳型を装飾材の表面の保護カバーとしてつけた
ままにしておき、装飾材を建築物に施工する施工現場ま
で運搬した後、(1)で詳述した様に適宜の段階で取り
外すことができ、従って、装飾材の保管や運送の過程で
装飾材の表面が傷がついたり汚れたりすることを防止で
き、また、前述した目地材を塗布する際にも装飾材シー
トの目地材による汚染防止保護カバーとしても使用する
ことができるので、傷や汚れが防止された装飾材の施工
を可能にした保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の
極めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。尚、必要に
応じて透明なトップコート層を装飾材の表面に更に施し
たい場合には、建築物に施工後施すこともでき、この点
は任意である。
【0062】(12)また、凹凸レリーフ模様を型取っ
て成形されたポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
レンから選ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムま
たは厚さ0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保
護カバー兼鋳型の内側面に、乾燥することにより透明な
合成樹脂コート層を形成し得る合成樹脂エマルジョンま
たは溶液を塗布して乾燥させて透明な合成樹脂コート層
を形成し、次いで前記コート層の上に合成樹脂エマルジ
ョンまたは溶液中に骨材が分散されてなる装飾材形成用
組成物を塗布し、乾燥することからなる本発明の保護カ
バー付き建築物表面仕上用装飾材の製造方法の発明にお
いては、前記(11)で説明したとほぼ同様の作用に加
えて、保護カバー兼鋳型を取り外した際に、合成樹脂マ
トリックス中に骨材が分散されてなる装飾材の表面側に
透明なトップコート層が施された装飾材が得られるの
で、装飾材表面の光沢付与や施工後の表面の汚れ防止な
どの機能を有する透明なトップコートを現場などで施す
必要がないトップコート層付きの建築物表面仕上用装飾
材の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡
便で容易な製造方法を提供し得る。
【0063】(13)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、装飾材形成
用組成物を塗布後、その表面が乾燥する前に補強用基材
が積層される工程を含む本発明の好ましい態様とするこ
とにより、より強度が大きく、従って取扱が容易な装飾
材が提供可能な、保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材の極めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0064】(14)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、フィルムが
無延伸のフィルムである本発明の好ましい態様とするこ
とにより、無延伸フィルムは延伸されたフィルムよりも
成形性が一層良好になので、容易により微細な凹凸レリ
ーフ模様を型取った鋳型とすることができ、従って重厚
で深みに富んだ凹凸表面模様が再現された装飾材が容易
に得られる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極
めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0065】(15)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、発泡体シー
トを構成する発泡体が、かさ密度が0.07〜0.2g
/cm3 の発泡体である本発明の好ましい態様とするこ
とにより、かさ密度が低くなるに従い鋳型としての腰が
低下して、装飾材を鋳型の内面側に塗布する場合に鋳型
が変形しやすくなる傾向にあり、また強度が弱くなる傾
向があるので表面の保護シートとしての強度が弱くなる
傾向にある。一方かさ密度が大きくなるに従い発泡体の
場合に特に発揮されるクッション性が次第に小さくなる
傾向にあり、発泡体特有のクッション性を利用した表面
保護作用が次第に低下する傾向にありクッション性を利
用していないフィルムとほぼ同様の保護カバーに近くな
る傾向にあると共に、かさ密度が大き過ぎる場合で発泡
体シートが厚い場合には、微細な凹凸レリーフ模様を再
現しにくくなる傾向にあり、かさ密度が0.07〜0.
2g/cm3 の発泡体を用いることにより、鋳型として
より優れた腰と微細な凹凸レリーフ模様再現性と保護カ
バーとしての強度ならびにクッション性が共に優れた保
護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便で容
易な製造方法を提供し得る。
【0066】(16)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、骨材が主と
して6〜300メッシュの大きさの骨材である本発明の
好ましい態様とすることにより、装飾材として、より重
厚感と深みのある外観の凹凸模様を有する装飾材が提供
できるので、その結果かかる優れた装飾材が容易に得ら
れる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡
便で容易な製造方法を提供し得る。
【0067】(17)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、骨材が天然
石細粒状物、陶磁器細粒状物、またはこれらの着色物の
少なくとも1種からなる骨材である本発明の好ましい態
様とすることにより、プラスチックなどの有機の骨材な
どに比べて安価であり、また、色褪せや変色などが生じ
る恐れがなく、装飾材として耐久性のよい装飾材を得る
ことができる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の
極めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0068】(18)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、装飾材形成
用組成物を構成する合成樹脂エマルジョンまたは溶液の
割合が、骨材100重量部に対し、樹脂固形分で5〜2
0重量部である本発明の好ましい態様とすることによ
り、合成樹脂エマルジョンまたは溶液の割合が、骨材1
00重量部に対し、固形分で5〜20重量部存在するこ
とにより骨材を合成樹脂マトリックスでしっかり保持で
き、従って余り脆くならず、重厚な風合いを保持したま
ま、耐久性のある強度を有する凹凸模様を有する装飾材
を得ることができる保護カバー付き建築物表面仕上用装
飾材の極めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0069】(19)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、装飾材形成
用組成物を構成する合成樹脂エマルジョンまたは溶液が
アクリル系樹脂のエマルジョンまたは溶液である本発明
の好ましい態様とすることにより、アクリル系樹脂のエ
マルジョンまたは溶液から形成されるアクリル系樹脂マ
トリックスはこの種の建築物表面仕上用装飾材に用いら
れる合成樹脂のうちの比較的安価なものの中でも耐候
性、耐水性、接着性、柔軟性などの各種の性質が十分満
足できるので、耐久性が良く長期の使用に耐え、加工や
施工がしやすい装飾材とすることができ、また、保護カ
バー兼鋳型の素材であるポリエステルやポリプロピレン
ないしはポリエチレンとアクリル系樹脂のマトリックス
との組み合わせは極めて適度な離型性と接着性のバラン
スがとれているので、例えば運搬その他の作業中には前
記保護カバー兼鋳型が簡単には脱落せずにしっかりと装
飾材の表面に保護カバーとして備わっており、保護カバ
ーとしての機能を果たすことができ、しかも、保護カバ
ー兼鋳型を取り外したい場合には、装飾材の完全な成形
凹凸模様を保ったまま容易に鋳型を取り外すことができ
る保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便
で容易な製造方法を提供し得る。
【0070】(20)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、透明な合成
樹脂コート層を形成し得る合成樹脂エマルジョンまたは
溶液がアクリル系樹脂のエマルジョンまたは溶液である
本発明の好ましい態様とすることにより、耐候性、耐水
性、防汚性などの各種の性質が満足でき、従って耐久性
が比較的良いトップコートを装飾材の表面に形成するこ
とができると共に、コート層は保護カバー兼鋳型に接し
て形成されているが、前述した如く、保護カバー兼鋳型
の素材であるポリエステルやポリプロピレンないしはポ
リエチレンとアクリル系樹脂のコート層との組み合わせ
は極めて適度な離型性と接着性のバランスがとれている
ので、例えば運搬その他の作業中には前記保護カバー兼
鋳型が簡単には脱落せずにしっかりと装飾材のコート層
の表面に保護カバーとして備わっており、保護カバーと
しての機能を果たすことができ、しかも、保護カバー兼
鋳型を取り外したい場合には、装飾材の完全な成形凹凸
模様とその表面の美しい透明なトップコート層を保った
まま容易に鋳型を取り外すことができる保護カバー付き
建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便で容易な製造方法
を提供し得る。
【0071】(21)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の取り扱い方法の発明に於いて
は、前述の本発明の保護カバー付き建築物表面仕上用装
飾材を、施工現場に運搬し、当該施工現場において施工
する前または施工後に前記保護カバー兼鋳型を取り外す
ことを特徴とするので、前記(1)、(2)、(1
1)、(12)などで説明した作用により、その中でも
特に装飾材の保管や運送の過程で装飾材の表面が傷がつ
いたり汚れたりすることを防止でき、また、前述した目
地材を塗布する際にも装飾材シートの目地材による汚染
防止保護カバーとしても使用することができるので、傷
や汚れが防止された装飾材の施工を可能にすることがで
きる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の取り扱い
方法を提供できる。
【0072】
【実施例】本発明の建築物表面仕上用装飾材を構成する
一つの構成成分である合成樹脂マトリックスは、通常、
原料として合成樹脂エマルジョンあるいは合成樹脂溶液
が用いられ、従来より天然石模様を初め、その他この種
の建築物表面仕上用装飾材の製造の際に従来より用いら
れている各種の合成樹脂エマルジョンや溶液を用いるこ
とができる。有機溶剤の回収や環境問題などを余り考慮
する必要がないという点からは、合成樹脂エマルジョン
が好ましく用いられる。特に耐候性、対アルカリ性、耐
水性、接着性、柔軟性、耐吸水性等を満足する合成樹脂
エマルジョンが好ましく、具体的な例としては、例えば
アクリル系樹脂エマルジョン(アクリル樹脂エマルジョ
ン、アクリル−スチレン系樹脂エマルジョン、アクリル
−ウレタン系樹脂エマルジョン、アクリル−シリコーン
系樹脂エマルジョン、アクリル−弗素系樹脂エマルジョ
ンも含む)、エチレン−酢酸ビニル樹脂などの酢酸ビニ
ル系樹脂エマルジョン、塩化ビニル系樹脂エマルジョ
ン、ウレタン系樹脂エマルジョン等が挙げられる。これ
らのいずれの樹脂も乾燥後の樹脂マトリックスは適宜の
柔軟性を有しており、曲面への施工も可能である。中で
もアクリル系樹脂エマルジョンは比較的安価なもののう
ちでは、特に耐候性の点でより優れているので建築物の
内外装壁面或は床面などの建築物表面仕上用シートとし
て用いた場合など比較的長期の耐久性を有し好ましい
し、又、前述した様に保護カバー兼鋳型であるフィルム
ないし発泡体シートを構成する素材のポリエステルやポ
リプロピレンあるいはポリエチレンとアクリル系樹脂の
マトリックスとの組み合わせは極めて適度な離型性と接
着性のバランスがとれているので、例えば運搬その他の
作業中には前記保護カバー兼鋳型が簡単には脱落せずに
しっかりと装飾材の表面に保護カバーとして備わってお
り、保護カバーとしての機能を果たすことができ、しか
も、保護カバー兼鋳型を取り外したい場合には、装飾材
の完全な成形凹凸模様を保ったまま容易に鋳型を取り外
すことができる離型性と接着性のバランスが特に優れた
組み合わせとなり好ましい。
【0073】また、必要に応じて装飾材表面の光沢付与
や施工後の表面の汚れ防止、防水性の増強などの機能を
付与する目的で、装飾材の表面側に透明なコート層(通
常トップコートと称されている)を形成する場合、トッ
プコートに用いられる樹脂としては、この種の建築物表
面仕上用装飾材に通常用いられている透明なトップコー
ト用樹脂をいずれも用いることができる。中でもアクリ
ル系樹脂は比較的安価なもののうちでは、耐候性、耐水
性、防汚性などの各種の性質が満足でき、従って耐久性
が比較的良いトップコートを装飾材の表面に形成するこ
とができると共に、コート層が保護カバー兼鋳型に塗布
されて形成される前述した様な方法で形成される場合に
は、前述した如く、保護カバー兼鋳型の素材であるポリ
エステルやポリプロピレンないしはポリエチレンとアク
リル系樹脂のコート層との組み合わせは極めて適度な離
型性と接着性のバランスがとれているので、例えば運搬
その他の作業中には前記保護カバー兼鋳型が簡単には脱
落せずにしっかりと装飾材のコート層の表面に保護カバ
ーとして備わっており、保護カバーとしての機能を果た
すことができ、しかも、保護カバー兼鋳型を取り外した
い場合には、装飾材の完全な成形凹凸模様とその表面の
美しい透明なトップコート層を保ったまま容易に鋳型を
取り外すことができる保護カバー兼鋳型との適度の仮接
着性を有する点でも特に優れており、好ましい。
【0074】トップコート用のアクリル系樹脂としては
アクリル−シリコーン系樹脂やアクリル−ウレタン系樹
脂などが代表的であり、そのエマルジョンや有機溶剤溶
液などの形で用いられる。
【0075】これらトップコート用樹脂のエマルジョン
または溶液を用いてトップコートを施すには、前述した
様に本発明の装飾材を建築物に施工した後保護カバーを
外してから吹き付けガンやローラー刷毛などの適宜の用
具を用いて装飾材表面に薄く塗布してもよいが、前記保
護カバー兼鋳型の内側面にまずトップコート樹脂の塗布
を行って、乾燥させ、次いで前記コート層の上に合成樹
脂エマルジョンまたは溶液中に骨材が分散されてなる装
飾材形成用組成物を塗布し、必要に応じて更に補強用基
材を積層した後乾燥させることによって、現場などで施
工後にいちいちトップコートを施す必要がなくなり、工
場などの生産工程で保護カバー付きのトップコート層が
施された建築物表面仕上用装飾材が得られるので、建築
現場の様な足場の悪いところでトップコートを施すより
遥かに効率的である。もちろんトップコートはすべての
種類の建築物表面仕上用装飾材に施されることが必須の
ものではなく、余り表面光沢を出したくない装飾材の表
面模様に仕上げる場合には使用されない。例えば砂岩調
の割り肌状凹凸模様の装飾材のうちで、施工主の要求に
より表面光沢が余りないものが要求される場合などはト
ップコートを施さないこともある。
【0076】トップコート層の厚さは特に制限するもの
ではないが、通常0.01〜0.2mm程度が好まし
く,より好ましくは0.05〜0.15mm程度であ
る。特に保護カバー兼鋳型の内側面にトップコート樹脂
の塗布を行ってトップコート層を形成する場合には、余
り厚く鋳型に塗布して微細な鋳型の凹凸がほとんど透明
なトップコート用樹脂で埋められてしまう程厚くし過ぎ
ると、装飾材の微細な凹凸がやや再現されにくくなる
し、厚くしたことによるメリットも余り見受けられない
ので、通常は上記の厚みの範囲で十分である。
【0077】本発明の建築物表面仕上用装飾材の構成成
分として用いられる骨材としては、かかるタイプの骨材
入りの装飾材の製造の際に用いられている各種の公知の
骨材を用いる事ができ、大理石粉や御影石粉、硅砂その
他の天然石粉、陶磁器粉、あるいはこれらを人工的に着
色した例えば着色焼成硅砂や有色陶磁器粉などのいわゆ
る着色骨材と称されているものなど、天然石細粒状物、
陶磁器細粒状物、またはこれらの着色物の少なくとも1
種からなる骨材で代表される無機材料が好ましく用いら
れる。もちろんプラスチックなどの有機材料から成る骨
材を用いてもよいが、前述した様な無機材料からなる骨
材はプラスチックなどの有機材料から成る骨材に比べて
色褪せや変色などが生じる恐れがなく耐久性がよいこと
と、価格的にも安価であることなどから好ましく用いら
れる。
【0078】骨材の大きさは主として6〜300メッシ
ュの大きさの骨材を用いることが好ましい。なお、人工
的に着色を施した着色骨材あるいは特に人工的に着色を
施していない素材そのままの色の骨材などの中から適宜
1種または2種以上を併用することによって所望の色調
や風合を調整し、各種の装飾材とすることができる。
尚、天然石材調とは現実に天然の岩石の建築用装飾材と
同一の模様や表面状態のもののみを意味するものではな
く、実際には天然に存在してはいないが、見た感じがあ
たかも天然石であるかのごとき模様や色調、表面状態の
ものも含む意味である。
【0079】また、必要に応じて独特の風合を出すため
に、別途、雲母や着色雲母あるいは合成樹脂着色薄片な
どで代表される鱗片状の添加物、その他の添加物を加え
てもよい。例えばかかる鱗片状の添加物としては、通常
200メッシュ〜1cm2 程度の大きさのものが好まし
く用いられる。
【0080】骨材と合成樹脂マトリックスの配合割合は
どんな種類やどの様な風合の装飾材とするかなどによっ
ても異なってくるが、合成樹脂エマルジョンまたは溶液
の割合が樹脂固形分で骨材100重量部に対し、5〜2
0重量部程度が好ましい。
【0081】この範囲の好ましい態様とすることによ
り、骨材を合成樹脂マトリックスでしっかり保持でき、
従って余り脆くならず、しかも重厚で深みのあるの風合
いを保持したまま、耐久性のある強度を有する装飾材を
得ることができる。余りに骨材が多くなり過ぎるとバイ
ンダーとしての機能も有する合成樹脂の割合が少なくな
るので得られる装飾材の強度が低下する傾向にあり、一
方余りに骨材の割合が少なくなり過ぎると重厚で深みの
ある風合いが低下する傾向にある。
【0082】合成樹脂エマルジョンまたは溶液に骨材が
配合された装飾材形成用組成物(塗布材)には、更に必
要に応じて充填材、造膜助剤、増粘剤、消泡剤、pH調
整剤などを加えたり、粘度を小さめにするために水など
や適宜の溶剤などを加えてもよい。
【0083】例えば、充填材としては炭酸カルシウム、
酸化チタンなど、増粘剤としては例えばメチルセルロー
ス系のもの(たとえば“ハイメトローズ90SH−30
000”、信越化学(株)社製)、造膜助剤としては例
えばブチルカルビトールアセテートなど、消泡剤として
は例えば“ノプコサントNXZ”(サンノプコサン
(株)社製)など、pH調整剤としては濃アンモニア水
などが好適に用いられるが、これらのみに限定されるも
のではない。
【0084】本発明の装飾材に於てはその裏側に補強用
基材が積層されていることが装飾材の強度をより大きく
でき、従って取扱がより容易な装飾材を提供できる点か
らも好ましいが、かかる補強用基材としては、例えば従
来より用いられているこの種の建築物表面仕上用シート
などの装飾材の製造の際に補強用基材として用いられて
いるものなどが同様に用い得る。具体的には、例えば合
成繊維製織物、より好ましくは比較的目の粗い合成繊維
製織物、例えば、吸水性のない又は吸水性の小さいアク
リル繊維或いはポリエステル繊維からなるガーゼ程度又
はそれ以上に粗く織ったものが好ましく、アクリル繊維
或いはポリエステル繊維からなる寒冷紗などが特に好ま
しい。吸水性のない又は吸水性の小さい織物が好ましい
のは、吸水性の大きいものは水分により膨張し、乾燥時
に収縮しやすい傾向があり、乾燥後の製品が反ったりし
て変形する恐れがあるが、吸水性のない又は吸水性の小
さい織物を用いた場合にはこの様な問題が生じないので
好ましい。そのほかプラスチックシートやゴムシートな
ども用いられる。
【0085】柔軟な装飾材の場合にはその柔軟性を阻害
しないことや、通気性が良く本発明の装飾材を乾燥させ
る場合に、乾燥が容易であると言う点では布状物が補強
用基材としては有用であり織物以外の布状の補強用基材
としては、編物、不織布なども適用できる。多数の小孔
を開けたプラスチックシートやゴムシートなどを用いる
場合には布状物とほぼ同様に乾燥などの点でより有利と
なる。
【0086】この様に裏側に補強用基材を積層する場合
には、通常、鋳型に装飾材組成物を塗布後、その表面が
乾燥する前に補強用基材を積層し、通常は積層後その上
を例えば適宜のローラーなどで押さえてから乾燥させる
方法や、補強用基材を積層した場合には、更にその上に
装飾材組成物などの塗布材を薄く吹き付けたり塗布して
おくことも、よりしっかりと補強用基材を接着させるこ
とができ、好ましい。尚、場合によっては、装飾材形成
用組成物を乾燥させた後に適宜の接着剤などを用いて補
強用基材を装飾材の裏面に接着させてもよい。その場
合、装飾材形成用組成物が接着剤の代用になる場合に
は、接着剤として装飾材形成用組成物を用いてもよい。
【0087】本発明において用いられる凹凸レリーフ模
様を型取って成形された保護カバー兼鋳型としては、厚
さが0.1mm〜1mmのポリエステルフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、あるい
は、厚さが0.5mm〜2mmのポリエステル発泡体シ
ート、ポリプロピレン発泡体シート、ポリエチレン発泡
体シートが用いられる。
【0088】フィルムを用いる場合、フィルムの厚みが
0.1mmより薄い場合には、薄過ぎて腰がなくなり、
鋳型として用いる場合に通常剛性のある板状物の上にこ
の鋳型を載せておいて、装飾材組成物を鋳型に塗布した
り吹き付けたりするのであるが、この様な剛性面上に載
せて作業したとしても鋳型が変形しやすくなり好ましく
ない。また、薄過ぎると表面保護の機能も低下し、物理
的衝撃により傷が付くことを防止しにくくなる。また、
フィルムの厚みが1mmより厚い場合には、厚過ぎて微
細な凹凸まで型取った鋳型とすることができなくなり、
したがって、極めて細かい凹凸レリーフ模様が再現され
た、重厚で深みに富んだ模様が施された建築物表面仕上
用装飾材が得にくくなる。
【0089】ポリエステルフィルムとしては最も生産量
も多く安価であり、入手しやすいと言う点からは通常ポ
リエチレンテレフタレートフィルムが推奨されるが、ポ
リエチレン2,6ナフタレートフィルムなどの他のポリ
エステルフィルムを用いてもよい。また、ポリエチレン
フィルムにおいては特に低圧法ポリエチレンや中圧法ポ
リエチレンが成形性が良いので好ましい。これらのフィ
ルムとしては延伸されたフィルムを用いることもできる
が、その場合は延伸倍率が低いほうが微細な凹凸を再現
性よく型取った鋳型とすることができるので好ましく、
特に無延伸フィルムが最も好ましく用いられる。
【0090】また、発泡体シートを用いる場合発泡体シ
ートの厚さが0.5mmより薄い場合には、薄過ぎて腰
がなくなり、鋳型として用いる場合に、前述と同様に鋳
型が変形しやすくなり好ましくない。また、薄過ぎると
表面保護の機能も低下し、物理的衝撃により傷が付くこ
とを防止しにくくなる。また、発泡体シートの厚さが2
mmより厚い場合には、厚過ぎて微細な凹凸まで型取っ
た鋳型とすることができなくなり、したがって、極めて
細かい凹凸レリーフ模様が再現された、重厚で深みに富
んだ模様が施された建築物表面仕上用装飾材が得にくく
なる。発泡体シートを構成する発泡体としては、かさ密
度が0.07〜0.2g/cm3 の発泡体を用いること
が鋳型としてより優れた腰と微細な凹凸レリーフ模様再
現性と保護カバーとしての強度ならびにクッション性が
共に優れており好ましい。
【0091】発泡体としては各社から市販されている架
橋タイプの発泡体シートが好ましく用いられ、例えばポ
リエチレン発泡体としては“トーレペフ”(東レ株式会
社製)、“フォームエース”(古河電工株式会社製)、
“ハイエチレンS”(日立化成株式会社製)、“ソフト
ロン”(積水化学株式会社製)などが例示され、ポリプ
ロピレン発泡体としては、例えば、“ネオミクロン”
(積水化成品工業株式会社製)、“トーレペフ(PP発
泡体)”(東レ株式会社製)などが例示され、ポリエス
テル発泡体としては、ポリエチレンテレフタレート系発
泡体として例えば“セルペット−N,S”(積水化成品
工業株式会社製)などが例示されるがこれらのみに限定
されるものではない。
【0092】かかるフィルムや発泡体シートを成形して
天然石材調やあるいはその他の所望の凹凸レリーフ模様
を型取った成形された保護カバー兼鋳型フィルムとする
には、当該凹凸レリーフ模様を型取った金型を用い、例
えば真空成形などによって容易に得る事ができる。真空
成形などにおいては通常用いるフィルムないし発泡体の
軟化温度以上に加熱して成形される。成形温度は特に限
定するものではないが、例えばポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの場合は200〜240℃、ポリプロピレ
ンフィルムの場合は150〜170℃,ポリエチレンフ
ィルムの場合は130〜150℃程度である。発泡体の
場合は同じポリマーからなる発泡体であっても架橋の程
度によって軟化温度が異なるので、一概に規定し難い
が、通常ポリエチレン発泡体の場合は130〜150
℃、ポリプロピレン発泡体の場合は140〜160℃、
ポリエステル発泡体の場合には160〜180℃程度で
成形されるのが一般的である。
【0093】フィルムや発泡体シートの真空成形法につ
いては、例えば「プラスチックフィルム−加工と応用
−」・プラスチックフィルム研究会著・1989年11
月25日技報堂出版株式会社1版12刷発行第145頁
〜147頁などに記載されており、特に限定されるもの
ではないがかかる方法などが用いられる。
【0094】天然石材やその他の所望の物体の凹凸表面
のレリーフ模様を型取った金型を作成するには特に限定
されるものではなく、通常の金型作成の手法が適用され
る。例えば、天然石材からなる建築用装飾材その他の所
望の表面凹凸模様を有する物体の表面に、市販されてい
る型取り用のシリコーンゴム(例えば信越化学工業株式
会社製の“信越シリコーンKE−17”)を塗布して固
めた後、シリコーンゴムを前記物体の表面から剥離さ
せ、前記物体の表面の凹凸レリーフ模様を転写し、それ
を型として更に石膏を流し込んで固めて型取りし、得ら
れた石膏型を用いて通常の金型製造法により金型を得る
方法や、あるいは前記シリコーンゴムを使用せずに直接
石膏を前記物体の表面に適用して型取りした型を用いて
金型を作成してもよい。もちろん全く新規な人工的な凹
凸模様を作成する場合には、通常の各種金型作成法のう
ち適宜の手法を採用すれば良い。
【0095】このようにして得られた所望の凹凸レリー
フ模様を有する保護カバー兼鋳型を用いて建築物表面仕
上用装飾材を製造する方法について、以下図面を参照し
ながら更に説明する。
【0096】図1は本発明の保護カバー付き建築物表面
仕上用装飾材の製造方法ならびにその保護カバーを剥が
したところまでを含めた工程の一例を示す工程断面図で
ある。
【0097】図1(a)に示すように、ベニヤ板などの
適宜の剛性のある平坦な板状物1あるいは平坦面(図示
せず)上に前述した装飾材表面用の所望の凹凸レリーフ
模様を型取って成形された前記フィルム又は発泡体シー
トからなる保護カバー兼鋳型2を載置する。次いで図1
(b)に示すように、保護カバー兼鋳型2に合成樹脂エ
マルジョンまたは溶液中に適宜の骨材が分散されてなる
前述した装飾材形成用組成物3を塗布する。塗布手段は
特に制限するものではないが通常は吹付けガンを用いて
装飾材形成用組成物3を保護カバー兼鋳型2の上に吹付
けるか、装飾材形成用組成物3を鏝などを用いて保護カ
バー兼鋳型2の上に塗布するのが一般的である。塗布量
も目的とする厚さによって変わるので特に制限するもの
ではないが、通常1〜8kg/m2 程度である。なお、
装飾材形成用組成物3の厚みが厚い場合には塗布工程を
2回以上に分けて、一旦塗布した層を適度に乾燥してか
らその上に更に装飾材形成用組成物を塗布する方法を採
用してもよく、かかる方法の方が乾燥を内部まで十分に
行うことができるので好ましい。
【0098】次に図1(c)に示すように、塗布した装
飾材形成用組成物3の表面が乾燥する前に(通常塗布直
後〜塗布後30分以内程度が好ましい。)補強用基材4
を積層し、鏝またはローラーなどでその上から押さえ付
けて塗布した装飾材形成用組成物3層にしっかりと積層
されるようにする。補強用基材4の積層後、より接着性
を確実なものとする為、更にその上から必要に応じて薄
く装飾材形成用組成物3あるいは他の合成樹脂エマルジ
ョンまたは溶液中に骨材が分散されてなる下地層用塗布
材などの適宜の塗布材を吹付けておいても良い。そして
このまま全体を乾燥させて、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材が得られる。
【0099】尚、補強用基材4は必要に応じて設ければ
良いので、場合により補強用基材4を設ける工程を省い
てもよいが、前述した様に補強用基材4を設けた方がよ
り強度の大きな装飾材が得られるので好ましい。また、
場合によっては、装飾材形成用組成物3を乾燥させた後
に接着剤などを用いて補強用基材4を接着させてもよ
い。その場合、装飾材形成用組成物3が接着剤の代用に
なる場合には、接着剤として装飾材形成用組成物3を用
いてもよい。
【0100】こうして得られた保護カバー付き建築物表
面仕上用装飾材は、この保護カバー兼鋳型2をつけたま
ま、建築物に施工する施工現場まで運搬した後、建築物
の壁や床などに貼り合わせる際にこの保護カバー兼鋳型
2を取り外して施工したり、あるいは建築物に貼り合わ
せた後に、または建築物に貼り合わせて前述した様に目
地材を塗布した後にこの保護カバー兼鋳型2を取り外す
など、適宜の段階で取り外すことができる。図1(d)
は保護カバー兼鋳型2を取り外して得られた建築物表面
仕上用装飾材を示している。そしてその後必要な場合に
は前述した透明な樹脂からなるトップコートを吹き付け
ガンやロール刷毛など適宜の手段で塗布することは差し
支えない。
【0101】次に図2に本発明の保護カバー付きでかつ
トップコート層が施された建築物表面仕上用装飾材の製
造方法ならびにその保護カバーを剥がしたところまでを
含めた工程の一例の工程断面図を用いて説明する。
【0102】図2(a)に示すように、ベニヤ板などの
適宜の剛性のある平坦な板状物1あるいは平坦面(図示
せず)上に前述した所望の凹凸レリーフ模様を型取って
成形された前記フィルム又は発泡体シートからなる保護
カバー兼鋳型2を載置する。次いで図2(b)に示すよ
うに、保護カバー兼鋳型2に乾燥することにより透明な
合成樹脂コート層を形成し得る合成樹脂エマルジョンま
たは溶液を塗布して乾燥させて透明な合成樹脂トップコ
ート層5を形成する。次いで図2(c)に示す様に合成
樹脂エマルジョンまたは溶液中に適宜の骨材が分散され
てなる前述した装飾材形成用組成物3を吹付けガンある
いは鏝などの適宜の手段を用いて塗布する。塗布量も前
述と同様に目的とする厚さによって変わるので特に制限
するものではないが、通常1〜8kg/m2 程度であ
る。また、装飾材形成用組成物3の厚みが厚い場合には
塗布工程を2回以上に分けて、一旦塗布した層を適度に
乾燥してからその上に更に装飾材形成用組成物を塗布す
る方法を採用してもよいことは前述の例と同様である。
【0103】次に図2(d)に示すように、塗布した装
飾材形成用組成物3の表面が乾燥する前に(通常塗布直
後〜塗布後30分以内程度が好ましい。)補強用基材4
を積層し、鏝またはローラーなどでその上から押さえ付
けて塗布した装飾材形成用組成物3層にしっかりと積層
されるようにする。補強用基材4の積層後、より接着性
を確実なものとする為、更にその上から必要に応じて薄
く装飾材形成用組成物3あるいは他の合成樹脂エマルジ
ョンまたは溶液中に骨材が分散されてなる下地層用塗布
材などの適宜の塗布材を吹付けておいても良い。そして
このまま全体を乾燥させて、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材が得られる。
【0104】尚、補強用基材4は必要に応じて設ければ
良いので、場合により補強用基材4を設ける工程を省い
てもよいが、前述した様に補強用基材を設けた方がより
強度の大きな装飾材が得られるので好ましい。また、場
合によっては、装飾材形成用組成物3を乾燥させた後に
接着剤などを用いて補強用基材4を接着させてもよい。
その場合、装飾材形成用組成物3が接着剤の代用になる
場合には、接着剤として装飾材形成用組成物3を用いて
もよい。
【0105】こうして得られた保護カバー付きの透明ト
ップコート層が施された建築物表面仕上用装飾材は、こ
の保護カバー兼鋳型2をつけたまま、建築物に施工する
施工現場まで運搬した後、建築物の壁や床などに貼り合
わせる際にこの保護カバー兼鋳型2を取り外して施工し
たり、あるいは建築物に貼り合わせた後に、または建築
物に貼り合わせて前述した様に目地材を塗布した後にこ
の保護カバー兼鋳型2を取り外すなど、適宜の段階で取
り外すことができる。図1(d)は保護カバー兼鋳型2
を取り外して得られたトップコート層5がその表面に形
成されている建築物表面仕上用装飾材を示している。従
ってこの態様の場合には現場などで保護カバー兼鋳型を
取り外した後、トップコート層を形成する必要はない。
【0106】以下、より具体的な実施例を挙げて更に本
発明を説明するが、本発明はこの実施例のもののみに限
定されるものではない。 実施例1 巾1000mm、長さ750mm、厚さ40mmの大き
さの天然のインド砂岩の表面の割り肌形状面から型取り
して作成された金型を用いて、厚さ0.3mmの無延伸
ポリプロピレンフィルムの真空成形によって得られた、
幅650mm、長さ950mmの天然インド砂岩割り肌
状凹凸模様を有する保護カバー兼鋳型をその内側面を上
にして、ベニヤ板(5.5mm厚、大きさ670×950
mm)の上に置き、 合成樹脂エマルジョン:アクリル樹脂系エマルジョン
(旭化成工業(株)製“ポリトロンE-300 ”)4000
g、 骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-1”(約30〜40メッシュ)]6500gと、
天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン製“KD
-100”(約100〜200メッシュ)]2000g、 着色骨材:ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製
“20Y205”(粒子サイズ8号:約60〜80メッシ
ュ)]500gと、イエロー系着色焼成硅砂[新東陶料
(株)製“67イエロー”(粒子サイズ6号と7号の混合:約
40〜50メッシュ)]300gと、オレンジ系着色焼
成硅砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛フ”(粒子サイズ8
号 :約60〜80メッシュ)]700g、 充填材:炭酸カルシウム(三共製粉(株)製一級炭酸カ
ルシウム、約200〜300メッシュ)1500g、 とから調整された建築物表面仕上用の装飾材形成用組成
物を吹き付けガンを用いて前記保護カバー兼鋳型上に付
着量が2kg/m2 になるように吹き付けた後、気温2
0℃、湿度65%で6時間乾燥した。次にこの上に更に
同じ装飾材形成用組成物を3kg/m2 吹き付けた後直
ちにポリエステル繊維の寒冷紗を積層しローラーで押さ
え付けた。その後温度45℃の乾燥室で8時間放置して
乾燥した。
【0107】これを50枚用意し、10枚づつ重ねてダ
ンボール箱に梱包し、テストのためトラックに積んで約
20Km運送したのちテスト用の施工現場において荷降
ろしした。これを解梱し、保護カバー兼鋳型が剥がれて
しまったものがあるか否か検査したが、50枚のうち剥
がれているものは一枚もなかった。次いでこの保護カバ
ーつき建築物表面仕上用の装飾材を試験用の建築物のコ
ンクリートからなる壁面に接着剤を用いて貼り合わせ
た。この保護カバー付き建築物表面仕上用の装飾材同士
はその間隔をおよそ1cm開けて貼り合わせ、その隙間
に目地材を塗布し乾燥した。かかる作業中にも保護カバ
ー兼鋳型は剥離してしまうことはなかった。その後保護
カバー兼鋳型を取り外したところ、傷もなく、表面の汚
れもない美麗な天然のインド砂岩に良く似た外観を有す
る割り肌状凹凸模様を有する装飾材が得られ、また目地
材のはみ出しなどがなく目地のきれいに通った装飾材の
施工ができた。
【0108】実施例2 実施例1で作成したと同様の厚さ0.3mmの無延伸ポ
リプロピレンフィルムの真空成形によって得られた、幅
650mm、長さ950mmの天然インド砂岩割り肌状
凹凸模様を有する保護カバー兼鋳型をその内側面を上側
にして、ベニヤ板(5.5mm厚、大きさ670×950
mm)の上に置き、トップコート層用の樹脂として溶液タ
イプで2液反応型アクリル−シリコーン系樹脂クリアー
塗料(商品名“ネオシリカ#100”イサム塗料株式会
社製)を乾燥厚みがおよそ0.1mm程度になるように
吹き付けガンを用いて薄く塗布し乾燥させた。次いでこ
の上に実施例1と同様の建築物表面仕上用の装飾材形成
用組成物を吹き付けガンを用いて実施例1と同様に付着
量が2kg/m2 になるように吹き付けた後、気温20
℃、湿度65%で6時間乾燥した。次にこの上に更に同
じ装飾材形成用組成物を3kg/m2 吹き付けた後直ち
にポリエステル繊維の寒冷紗を積層しローラーで押さえ
付けた。その後温度45℃の乾燥室で8時間放置して乾
燥した。
【0109】これを50枚用意し、実施例1と同様に1
0枚づつ重ねてダンボール箱に梱包し、テストのためト
ラックに積んで約20km運送した後、テスト用の施工
現場に荷降ろしした。これを解梱し、保護カバー兼鋳型
が剥がれてしまったものがあるか否か検査したが、50
枚のうち剥がれているものは一枚もなかった。次いでこ
の保護カバー付き建築物表面仕上用の装飾材を試験用の
建築物のコンクリートからなる壁面に接着剤を用いて貼
り合わせた。この保護カバーつき建築物表面仕上用の装
飾材同士はその間隔をおよそ1cm開けて貼り合わせ、
その隙間に目地材を塗布し乾燥した。かかる作業中にも
保護カバー兼鋳型は剥離してしまうことはなかった。そ
の後保護カバー兼鋳型を取り外したところ、傷もなく、
表面の汚れもない美麗な光沢のあるトップコート層が施
された天然のインド砂岩に良く似た外観を有する割り肌
状凹凸模様を有する装飾材が得られ、また目地材のはみ
出しなどがなく目地のきれいに通った装飾材の施工がで
きた。
【0110】実施例3 実施例1の厚さ0.3mmの無延伸ポリプロピレンフィ
ルムの保護カバー兼鋳型に代えて、厚さ0.3mmの無
延伸低圧法ポリエチレンフィルム、厚さ0.1mmの無
延伸ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレー
トフィルム)、厚さ1mmのポリエチレン発泡体シート
(かさ密度0.2g/cm3 )、厚さ1mmのポリプロ
ピレン発泡体シート(かさ密度0.28g/cm3 )、
厚さ1mmのポリエチレンテレフタレート系発泡体シー
ト(かさ密度0.28g/cm3)の真空成形によって
得られた、幅650mm、長さ950mmの天然インド
砂岩割り肌状凹凸模様を有する保護カバー兼鋳型を用い
た以外は実施例1と同様にして保護カバー付きの天然の
インド砂岩に良く似た外観を有する割り肌状凹凸模様を
有する装飾材がえられ、実施例1と同様のテストでほぼ
同様の結果が得られた。発泡体シートとフィルムの保護
カバー兼鋳型を比べたところ、フィルムの保護カバー兼
鋳型の方がより微細なシャープな凹凸レリーフ模様が転
写されていることが分かった。しかし、発泡体シート保
護カバー兼鋳型を用いても、十分満足し得る天然のイン
ド砂岩に良く似た外観を有する割り肌状凹凸模様を有す
る装飾材を得ることができた。
【0111】実施例4 実施例2の厚さ0.3mmの無延伸ポリプロピレンフィ
ルムの保護カバー兼鋳型に代えて、厚さ0.3mmの無
延伸低圧法ポリエチレンフィルム、厚さ0.1mmの無
延伸ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレー
トフィルム)、厚さ1mmのポリエチレン発泡体シート
(かさ密度0.2g/cm3 )、厚さ1mmのポリプロ
ピレン発泡体シート(かさ密度0.28g/cm3 )、
厚さ0.2mmのポリエチレンテレフタレート系発泡体
シート(かさ密度0.28g/cm3 )の真空成形によ
って得られた、幅650mm、長さ950mmの天然イ
ンド砂岩割り肌状凹凸模様を有する保護カバー兼鋳型を
用いた以外は実施例2と同様にして保護カバー付きで且
つトップート層が施された天然のインド砂岩に良く似た
外観を有する割り肌状凹凸模様を有する装飾材が得ら
れ、実施例2と同様のテストでほぼ同様の結果が得られ
た。発泡体シートとフィルムの保護カバー兼鋳型を比べ
たところ、実施例3とほぼ同様の傾向があることが分か
った。
【0112】実施例5 650mm角、厚さ30mmの大きさの天然みかげ石の
表面をバーナー仕上げしてできた凹凸模様面から型取り
して作成された金型を用いて、厚さ0.1mmの無延伸
ポリエステルフィルム(ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム)の真空成形によって得られた600mm角の上
記凹凸模様を有する保護カバー兼鋳型を作成した。
【0113】次にこの成型品の内側面を上にして、ベニ
ヤ板(5.5mm厚さ、大きさ600mm角)の上に、
実施例1と同様に調整された建築物表面仕用の装飾材形
成用組成物(A)とこれとは色調の異なる下記装飾材形
成用組成物(B)を双頭吹き付けガンを用いて付着量が
2kg/m2 になるよう吹き付けた後、気温20℃、湿
度65%で6時間乾燥した。次にこの上に更に同じよう
に双頭吹き付けガンで前記(A)、(B)を3kg/m
2 吹き付けた後、直ちにポリエステル繊維の寒冷紗を積
層しローラーで押さえ付けた。その後温度45℃の乾燥
室で8時間放置して乾燥させた。
【0114】これを50枚用意し、10枚づつ重ねてダ
ンボール箱に梱包し、テストのためトラックに積んで約
20km運送した後、テスト用の施工現場に荷降ろしし
た。これを解梱し、保護カバー兼鋳型が剥がれてしまっ
たものがあるか否か検査したが、50枚のうち剥がれて
いるものは一枚もなかった。次いでこの保護カバー付き
建築物表面仕上用の装飾材を試験用の建築物のコンクリ
ートからなる壁面に接着剤を用いて貼り合わせた。この
保護カバー付き建築物表面仕上用の装飾材同士はその間
隔をおよそ5mm開けて貼り合わせ、その隙間に目地材
を塗布し乾燥した。かかる作業中にも保護カバー兼鋳型
は剥離してしまうことはなかった。その後保護カバー兼
鋳型を取外したところ、装飾材表面に傷や汚れのない天
然みかげ石のバーナー仕上状凹凸模様を有する装飾材が
得られ、また目地材のはみ出しなどがなく目地のきれい
に通った装飾材の施工ができた。装飾材形成用組成物
(B)の組成: 合成樹脂エマルジョン:アクリル樹脂系エマルジョン
[旭化成工業(株)製“ポリトロンE-300"]4000g 骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製"KD-1"(約30〜40メッシュ)]6500g天然石
骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン製"KD-100"
(約100〜200メッシュ)]2000g 着色骨材:ブラック系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製
“20N−1”(80メッシュ以上約20重量%、80
〜200メッシュ約70重量%、200メッシュ以下約
10重量%)]2100gグレー系着色焼成硅砂[新東
陶料(株)製“SY−グレー”(20メッシュ以上約5
重量%、20〜40メッシュ約80重量%、40メッシ
ュ以下約15重量%)]900g
【0115】
【発明の効果】
(1)本発明の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材
は、所望の凹凸レリーフ模様を型取って成形されたポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選ばれた
厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ0.5m
m〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型の
内側面に、合成樹脂マトリックス中に骨材が分散されて
なる装飾材が形成されているので、これらのフィルムま
たは発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型は、真空成
形などにより容易に大量に製造できるので、安価であ
り、従って使い捨てが可能な保護カバー兼鋳型となる。
よってこれらのフィルムまたは発泡体シートからなる鋳
型の内側面に装飾材形成用組成物を塗布、乾燥して装飾
材を形成した後、ただちに鋳型を外さずに鋳型を装飾材
の表面の保護カバーとしてつけたままにしておき、装飾
材を建築物に施工する施工現場まで運搬した後、建築物
の壁や床などに貼り合わせる際にこの保護カバーを取り
外して施工することができるので、装飾材の保管や運送
の過程で傷がついたり汚れたりすることを防止できる。
また、かかる装飾材シートを建築物に貼り合わせる際
に、隣接する装飾材シート同士の間をやや細い間隔を開
けて貼り合わせた後、その隙間に目地材を塗布して更に
装飾効果を付与する作業方法を採用する場合に、本発明
の保護カバー付き装飾材の保護カバーをつけたまま建築
物に貼り合わせ、次いでその隙間に目地材を塗布した
後、保護カバーを取り外すこともできるので、目地材を
施す際に装飾材の表面が目地材で汚れてしまうことも防
止することが可能となる。したがって目地材が装飾材表
面には出していないので、目地のきれいに通った装飾材
の施工が可能となる。
【0116】また、前記のフィルムの厚さが0.1mm
〜1mmまたは発泡体シートの厚さが0.5mm〜2m
mであるので、微細な凹凸まで型取った鋳型とすること
ができ、かつ、鋳型として必要な適宜の腰と表面保護カ
バーとして必要な厚さを持ったものとすることができ
る。したがって、極めて細かい凹凸レリーフ模様が再現
された、重厚で深みに富んだ建築物表面仕上用装飾材が
得られ、かつ表面損傷や汚れの生じない状況下での施工
が可能となる。
【0117】しかも保護カバー兼鋳型に用いるフィルム
または発泡体シートは、ポリエステル、ポリプロピレン
またはポリエチレンからなるフィルムまたは発泡体シー
トを用いているので、装飾材組成物を鋳型に塗布して乾
燥した場合に、金型で成形する場合の如くいちいち離型
剤を金型内側面に塗布する必要がなく、離型剤なしで成
形して、装飾材の完全な成形凹凸模様を保ったまま必要
な時に容易に鋳型を取り外すことができ、鋳型を取り外
す際に装飾材と鋳型との接着性が強過ぎて、装飾材の一
部が鋳型に接着して残ってしまい、装飾材表面近傍の一
部が欠けた状態で取り外されると言う様な欠陥が生じる
事がなく、一方、鋳型を取り外す意図ではない他の作
業、例えば運搬その他の作業中には前記保護カバー兼鋳
型がシリコーンゴムの鋳型の如く簡単には脱落してしま
うことはなく、装飾材表面と適度の仮接着性を有してい
るので、運搬や取り扱い中に簡単に脱落してしまうこと
がなく保護カバーとしての機能を果たすことができる。
したがって優れた保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材を提供し得る。
【0118】(2)また、凹凸レリーフ模様を型取って
成形されたポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンから選ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまた
は厚さ0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護
カバー兼鋳型の内側面に、透明な合成樹脂からなるコー
ト層で表面が覆われた合成樹脂マトリックス中に骨材が
分散されてなる装飾材が形成されている保護カバー付き
建築物表面仕上用装飾材の発明においては、前記(1)
で述べた効果が達成できると共に、保護カバー兼鋳型を
取り外した際に、合成樹脂マトリックス中に骨材が分散
されてなる装飾材の表面側に透明なトップコート層が施
された装飾材が得られるので、装飾材表面の光沢付与や
施工後の表面の汚れ防止などの機能を有する透明なトッ
プコートを現場などで施す必要がないトップコート層付
きの建築物表面仕上用装飾材の保護カバー付き建築物表
面仕上用装飾材を提供し得る。
【0119】(3)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、合成樹脂マトリックス中
に骨材が分散されてなる建築物表面仕上用装飾材裏側に
更に補強用基材が積層されてなる本発明の好ましい態様
とすることにより、より強度が大きく、従って取扱が容
易な装飾材が提供できるので、その結果かかる優れた装
飾材が形成された保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材を得ることができる。
【0120】(4)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、フィルムが無延伸のフィ
ルムである本発明の好ましい態様とすることにより、無
延伸フィルムは延伸されたフィルムよりも成形性が一層
良好になるので、容易により微細な凹凸レリーフ模様を
型取った鋳型とすることができ、重厚で深みに富んだ凹
凸表面模様が再現された保護カバー付き建築物表面仕上
用装飾材を提供し得る。
【0121】(5)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、発泡体シートを構成する
発泡体が、かさ密度が0.07〜0.2g/cm3 の発
泡体である本発明の好ましい態様とすることにより、鋳
型としてより優れた腰と微細な凹凸レリーフ模様再現性
と保護カバーとしての強度ならびにクッション性が共に
優れた保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材を提供し
得る。
【0122】(6)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、骨材が主として6〜30
0メッシュの大きさの骨材である本発明の好ましい態様
とすることにより、装飾材として、より優れた重厚感と
深みのある外観の凹凸模様を有する装飾材が提供できる
ので、その結果かかる優れた装飾材が形成された保護カ
バー付き建築物表面仕上用装飾材を得ることができる。
【0123】(7)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、骨材が天然石細粒状物、
陶磁器細粒状物、またはこれらの着色物の少なくとも1
種からなる骨材である本発明の好ましい態様とすること
により、プラスチックなどの有機の骨材などに比べて安
価であり、また、色褪せや変色などが生じる恐れがな
く、装飾材として耐久性のよい装飾材が提供できるの
で、その結果かかる優れた装飾材が形成された保護カバ
ー付き建築物表面仕上用装飾材を得ることができる。
【0124】(8)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、合成樹脂マトリックスの
割合が、骨材100重量部に対し、5〜20重量部であ
る本発明の好ましい態様とすることにより、骨材を合成
樹脂マトリックスでしっかり保持でき、従って余り脆く
ならず、重厚で深みのある風合を保持したまま、耐久性
のある強度を有する装飾材が提供できるので、その結果
かかる優れた装飾材が形成された保護カバー付き建築物
表面仕上用装飾材を得ることができる。
【0125】(9)また、本発明の保護カバー付き建築
物表面仕上用装飾材に於いて、合成樹脂マトリックスが
アクリル系樹脂のマトリックスである本発明の好ましい
態様とすることにより、アクリル系樹脂はこの種の装飾
材に用いられる合成樹脂のうちの比較的安価なものの中
でも耐候性、耐水性、接着性、柔軟性などの各種の性質
が十分満足できるので、耐久性が良く長期の使用に耐
え、加工や施工がしやすい装飾材とすることができ、ま
た、保護カバー兼鋳型の素材であるポリエステルやポリ
プロピレンないしはポリエチレンとアクリル系樹脂のマ
トリックスとの組み合わせは極めて適度な離型性と接着
性のバランスがとれているので、例えば運搬その他の作
業中には前記保護カバー兼鋳型が簡単には脱落せずにし
っかりと装飾材の表面に保護カバーとして備わってお
り、保護カバーとしての機能を果たすことができ、しか
も、保護カバー兼鋳型を取り外したい場合には、装飾材
の完全な成形凹凸模様を保ったまま容易に鋳型を取り外
すことができる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材
を提供し得る。
【0126】(10)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材に於いて、透明な合成樹脂からな
るコート層が透明なアクリル系樹脂のコート層である本
発明の好ましい態様とすることにより、耐候性、耐水
性、防汚性などの各種の性質が満足でき、従って耐久性
が比較的良いトップコートとすることができると共に、
コート層は保護カバー兼鋳型に接して形成されている
が、前述した如く、保護カバー兼鋳型の素材であるポリ
エステルやポリプロピレンないしはポリエチレンとアク
リル系樹脂のコート層との組み合わせは極めて適度な離
型性と接着性のバランスがとれているので、例えば運搬
その他の作業中には前記保護カバー兼鋳型が簡単には脱
落せずにしっかりと装飾材のコート層の表面に保護カバ
ーとして備わっており、保護カバーとしての機能を果た
すことができ、しかも、保護カバー兼鋳型を取り外した
い場合には、装飾材の完全な成形凹凸模様とその表面の
美しい透明なトップコート層を保ったまま容易に鋳型を
取り外すことができる保護カバー付き建築物表面仕上用
装飾材を提供し得る。 (11)また、凹凸レリーフ模様を型取って成形された
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選ば
れた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ0.
5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー兼鋳
型の内側面に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に骨材
が分散されてなる装飾材形成用組成物を塗布し、乾燥す
ることからなる本発明の保護カバー付き建築物表面仕上
用装飾材の製造方法の発明においては、前記特定のフィ
ルムまたは発泡体シートからなる保護カバー兼鋳型の内
側面に装飾材形成用組成物を塗布し、乾燥することによ
り、(1)で詳述した理由により微細な凹凸模様まで型
取ることができた鋳型でかつ必要な腰と厚みを有する安
価な保護カバー兼鋳型を用いて装飾材形成用組成物を成
形できるので、極めて細かい凹凸レリーフ模様まで再現
可能な、重厚で深みに富んだ建築物表面仕上用装飾材を
成形でき、また、成形の際にいちいち離型剤を保護カバ
ー兼鋳型の内側面に塗布する必要がなく、保護カバー付
きの建築物表面仕上用装飾材をその装飾材の成形と同時
に得ることができる。しかも、離型剤なしで成形して
も、装飾材の完全な成形凹凸模様を保ったまま必要な時
に容易に鋳型を取り外すことができ、鋳型を取り外す際
に装飾材と鋳型との接着性が強過ぎて、装飾材の一部が
鋳型に接着して残ってしまい、装飾材表面近傍の一部が
欠けた状態で取り外されると言う様な欠陥が生じる事が
なく、一方、鋳型を取り外す意図ではない他の作業、例
えば運搬その他の作業中には前記保護カバー兼鋳型がシ
リコーンゴムの鋳型の如く簡単には脱落してしまうこと
はなく、装飾材表面と適度の仮接着性を有しているの
で、運搬や取り扱い中に簡単に脱落してしまうことがな
く保護カバーとしての機能を果たすことができるので、
これらのフィルムまたは発泡体シートからなる保護カバ
ー兼鋳型の内側面に装飾材形成用組成物を塗布、乾燥し
て装飾材を形成した後、ただちに保護カバー兼鋳型を外
さずに保護カバー兼鋳型を装飾材の表面の保護カバーと
してつけたままにしておき、装飾材を建築物に施工する
施工現場まで運搬した後、(1)で詳述した様に適宜の
段階で取り外すことができ、従って、装飾材の保管や運
送の過程で装飾材の表面が傷がついたり汚れたりするこ
とを防止でき、また、前述した目地材を塗布する際にも
装飾材シートの目地材による汚染防止保護カバーとして
も使用することができるので、傷や汚れが防止された装
飾材の施工を可能にした保護カバー付き建築物表面仕上
用装飾材の極めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0127】(12)また、凹凸レリーフ模様を型取っ
て成形されたポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
レンから選ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムま
たは厚さ0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保
護カバー兼鋳型の内側面に、乾燥することにより透明な
合成樹脂コート層を形成し得る合成樹脂エマルジョンま
たは溶液を塗布して乾燥させて透明な合成樹脂コート層
を形成し、次いで前記コート層の上に合成樹脂エマルジ
ョンまたは溶液中に骨材が分散されてなる装飾材形成用
組成物を塗布し、乾燥することからなる本発明の保護カ
バー付き建築物表面仕上用装飾材の製造方法の発明にお
いては、前記(11)で説明したとほぼ同様の効果に加
えて、保護カバー兼鋳型を取り外した際に、合成樹脂マ
トリックス中に骨材が分散されてなる装飾材の表面側に
透明なトップコート層が施された装飾材が得られるの
で、装飾材表面の光沢付与や施工後の表面の汚れ防止な
どの機能を有する透明なトップコートを現場などで施す
必要がないトップコート層付きの建築物表面仕上用装飾
材の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡
便で容易な製造方法を提供し得る。
【0128】(13)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、装飾材形成
用組成物を塗布後、その表面が乾燥する前に補強用基材
が積層される工程を含む本発明の好ましい態様とするこ
とにより、より強度が大きく、従って取扱が容易な装飾
材が提供可能な、保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材の極めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0129】(14)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、フィルムが
無延伸のフィルムである本発明の好ましい態様とするこ
とにより、無延伸フィルムは延伸されたフィルムよりも
成形性が一層良好になので、容易により微細な凹凸レリ
ーフ模様を型取った鋳型とすることができ、従って重厚
で深みに富んだ凹凸表面模様が再現された装飾材が容易
に得られる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極
めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0130】(15)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、発泡体シー
トを構成する発泡体が、かさ密度が0.07〜0.2g
/cm3 の発泡体である本発明の好ましい態様とするこ
とにより、鋳型としてより優れた腰と微細な凹凸レリー
フ模様再現性と保護カバーとしての強度ならびにクッシ
ョン性が共に優れた保護カバー付き建築物表面仕上用装
飾材の極めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0131】(16)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、骨材が主と
して6〜300メッシュの大きさの骨材である本発明の
好ましい態様とすることにより、装飾材として、より重
厚感と深みのある外観の凹凸模様を有する装飾材が提供
できるので、その結果かかる優れた装飾材が容易に得ら
れる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡
便で容易な製造方法を提供し得る。
【0132】(17)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、骨材が天然
石細粒状物、陶磁器細粒状物、またはこれらの着色物の
少なくとも1種からなる骨材である本発明の好ましい態
様とすることにより、プラスチックなどの有機の骨材な
どに比べて安価であり、また、色褪せや変色などが生じ
る恐れがなく、耐久性のよい装飾材を得ることができる
保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便で
容易な製造方法を提供し得る。
【0133】(18)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、装飾材形成
用組成物を構成する合成樹脂エマルジョンまたは溶液の
割合が、骨材100重量部に対し、樹脂固形分で5〜2
0重量部である本発明の好ましい態様とすることによ
り、合成樹脂エマルジョンまたは溶液の割合が、骨材1
00重量部に対し、固形分で5〜20重量部存在するこ
とにより骨材を合成樹脂マトリックスでしっかり保持で
き、従って余り脆くならず、重厚で深みのある風合いを
保持したまま、耐久性のある強度を有する装飾材を得る
ことができる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の
極めて簡便で容易な製造方法を提供し得る。
【0134】(19)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、装飾材形成
用組成物を構成する合成樹脂エマルジョンまたは溶液が
アクリル系樹脂のエマルジョンまたは溶液である本発明
の好ましい態様とすることにより、アクリル系樹脂のエ
マルジョンまたは溶液から形成されるアクリル系樹脂マ
トリックスはこの種の建築物表面仕上用装飾材に用いら
れる合成樹脂のうちの比較的安価なものの中でも耐候
性、耐水性、接着性、柔軟性などの各種の性質が十分満
足できるので、耐久性が良く長期の使用に耐え、加工や
施工がしやすい装飾材とすることができ、また、保護カ
バー兼鋳型の素材であるポリエステルやポリプロピレン
ないしはポリエチレンとアクリル系樹脂のマトリックス
との組み合わせは極めて適度な離型性と接着性のバラン
スがとれているので、例えば運搬その他の作業中には前
記保護カバー兼鋳型が簡単には脱落せずにしっかりと装
飾材の表面に保護カバーとして備わっており、保護カバ
ーとしての機能を果たすことができ、しかも、保護カバ
ー兼鋳型を取り外したい場合には、装飾材の完全な成形
凹凸模様を保ったまま容易に鋳型を取り外すことができ
る保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便
で容易な製造方法を提供し得る。
【0135】(20)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の製造方法に於いて、透明な合成
樹脂コート層を形成し得る合成樹脂エマルジョンまたは
溶液がアクリル系樹脂のエマルジョンまたは溶液である
本発明の好ましい態様とすることにより、耐候性、耐水
性、防汚性などの各種の性質が満足でき、従って耐久性
が比較的良いトップコートを装飾材の表面に形成するこ
とができると共に、コート層は保護カバー兼鋳型に接し
て形成されているが、前述した如く、保護カバー兼鋳型
の素材であるポリエステルやポリプロピレンないしはポ
リエチレンとアクリル系樹脂のコート層との組み合わせ
は極めて適度な離型性と接着性のバランスがとれている
ので、例えば運搬その他の作業中には前記保護カバー兼
鋳型が簡単には脱落せずにしっかりと装飾材のコート層
の表面に保護カバーとして備わっており、保護カバーと
しての機能を果たすことができ、しかも、保護カバー兼
鋳型を取り外したい場合には、装飾材の完全な成形凹凸
模様とその表面の美しい透明なトップコート層を保った
まま容易に鋳型を取り外すことができる保護カバー付き
建築物表面仕上用装飾材の極めて簡便で容易な製造方法
を提供し得る。
【0136】(21)また、本発明の保護カバー付き建
築物表面仕上用装飾材の取り扱い方法の発明に於いて
は、前述の本発明の保護カバー付き建築物表面仕上用装
飾材を、施工現場に運搬し、当該施工現場において施工
する前または施工後に前記保護カバー兼鋳型を取り外す
ことを特徴とするので、前記(1)、(2)、(1
1)、(12)などで説明した理由により、前記の各種
効果が達成できると共にその中でも特に装飾材の保管や
運送の過程で装飾材の表面が傷がついたり汚れたりする
ことを防止でき、また、前述した目地材を塗布する際に
も装飾材シートの目地材による汚染防止保護カバーとし
ても使用することができるので、傷や汚れが防止され、
また目地がきれいに通った装飾材の施工を可能にするこ
とができる保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の取
り扱い方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
材の製造方法ならびにその保護カバーを剥がしたところ
までを含めた工程の一例を示す工程断面図である。
【図2】本発明の保護カバー付きでかつトップコート層
が施された建築物表面仕上用装飾材の製造方法ならびに
その保護カバーを剥がしたところまでを含めた工程の一
例を示す工程断面図である。
【符号の説明】
1 剛性のある平坦な板状物 2 保護カバー兼鋳型 3 装飾材形成用組成物 4 補強用基材 5 透明な合成樹脂トップコート層

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸レリーフ模様を型取って成形された
    ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選ば
    れた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ0.
    5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー兼鋳
    型の内側面に、合成樹脂マトリックス中に骨材が分散さ
    れてなる建築物表面仕上用装飾材が形成されていること
    を特徴とする保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材。
  2. 【請求項2】 凹凸レリーフ模様を型取って成形された
    ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選ば
    れた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ0.
    5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー兼鋳
    型の内側面に、透明な合成樹脂からなるコート層で表面
    が覆われた合成樹脂マトリックス中に骨材が分散されて
    なる建築物表面仕上用装飾材が形成されていることを特
    徴とする保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材。
  3. 【請求項3】 合成樹脂マトリックス中に骨材が分散さ
    れてなる建築物表面仕上用装飾材裏側に更に補強用基材
    が積層されてなる請求項1または2のいずれかに記載の
    保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材。
  4. 【請求項4】 フィルムが、無延伸のフィルムである請
    求項1〜3のいずれかに記載の保護カバー付き建築物表
    面仕上用装飾材。
  5. 【請求項5】 発泡体シートを構成する発泡体が、かさ
    密度が0.07〜0.2g/cm3 の発泡体である請求
    項1〜3のいずれかに記載の保護カバー付き建築物表面
    仕上用装飾材。
  6. 【請求項6】 骨材が主として6〜300メッシュの大
    きさの骨材である請求項1〜5のいずれかに記載の保護
    カバー付き建築物表面仕上用装飾材。
  7. 【請求項7】 骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状
    物、またはこれらの着色物の少なくとも1種からなる骨
    材である請求項1〜6のいずれかに記載の保護カバー付
    き建築物表面仕上用装飾材。
  8. 【請求項8】 合成樹脂マトリックスの割合が、骨材1
    00重量部に対し、5〜20重量部である請求項1〜7
    のいずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装
    飾材。
  9. 【請求項9】 合成樹脂マトリックスがアクリル系樹脂
    のマトリックスである請求項1〜8のいずれかに記載の
    保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材。
  10. 【請求項10】 透明な合成樹脂からなるコート層が透
    明なアクリル系樹脂のコート層である請求項2〜9のい
    ずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾
    材。
  11. 【請求項11】 凹凸レリーフ模様を型取って成形され
    たポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選
    ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ
    0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー
    兼鋳型の内側面に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に
    骨材が分散されてなる装飾材形成用組成物を塗布し、乾
    燥することを特徴とする保護カバー付き建築物表面仕上
    用装飾材の製造方法。
  12. 【請求項12】 凹凸レリーフ模様を型取って成形され
    たポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンから選
    ばれた厚さ0.1mm〜1mmのフィルムまたは厚さ
    0.5mm〜2mmの発泡体シートからなる保護カバー
    兼鋳型の内側面に、乾燥することにより透明な合成樹脂
    コート層を形成し得る合成樹脂エマルジョンまたは溶液
    を塗布して乾燥させて透明な合成樹脂コート層を形成
    し、次いで前記コート層の上に合成樹脂エマルジョンま
    たは溶液中に骨材が分散されてなる装飾材形成用組成物
    を塗布し、乾燥することを特徴とする保護カバー付き建
    築物表面仕上用装飾材の製造方法。
  13. 【請求項13】 装飾材形成用組成物を塗布後、その表
    面が乾燥する前に補強用基材が積層される工程を含む請
    求項11または12のいずれかに記載の保護カバー付き
    建築物表面仕上用装飾材の製造方法。
  14. 【請求項14】 フィルムが、無延伸のフィルムである
    請求項11〜13のいずれかに記載の保護カバー付き建
    築物表面仕上用装飾材の製造方法。
  15. 【請求項15】 発泡体シートを構成する発泡体が、か
    さ密度が0.07〜0.2g/cm3 の発泡体である請
    求項11〜13のいずれかに記載の保護カバー付き建築
    物表面仕上用装飾材の製造方法。
  16. 【請求項16】 骨材が主として6〜300メッシュの
    大きさの骨材である請求項11〜15のいずれかに記載
    の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の製造方法。
  17. 【請求項17】 骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状
    物、またはこれらの着色物の少なくとも1種からなる骨
    材である請求項11〜16のいずれかに記載の保護カバ
    ー付き建築物表面仕上用装飾材の製造方法。
  18. 【請求項18】 装飾材形成用組成物を構成する合成樹
    脂エマルジョンまたは溶液の割合が、骨材100重量部
    に対し、固形分で5〜20重量部である請求項11〜1
    7のいずれかに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用
    装飾材の製造方法。
  19. 【請求項19】 装飾材形成用組成物を構成する合成樹
    脂エマルジョンまたは溶液がアクリル系樹脂のエマルジ
    ョンまたは溶液である請求項11〜18のいずれかに記
    載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 透明な合成樹脂コート層を形成し得る
    合成樹脂エマルジョンまたは溶液がアクリル系樹脂のエ
    マルジョンまたは溶液である請求項12〜19のいずれ
    かに記載の保護カバー付き建築物表面仕上用装飾材の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 請求項1〜10のいずれかに記載の保
    護カバー付き建築物表面仕上用装飾材を、施工現場に運
    搬し、当該施工現場において施工する前または施工後に
    前記保護カバー兼鋳型を取り外すことを特徴とする保護
    カバー付き建築物表面仕上用装飾材の取り扱い方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002054356A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Aica Kogyo Co Ltd 枠体と建築用建具
WO2011149048A1 (ja) * 2010-05-28 2011-12-01 ポリマテック株式会社 加飾樹脂成形品および加飾パネル並びに加飾樹脂成形品の製造方法
WO2024252738A1 (ja) * 2023-06-05 2024-12-12 Toppanホールディングス株式会社 装飾シート、装飾材

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