JPH08200445A - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JPH08200445A
JPH08200445A JP3021195A JP3021195A JPH08200445A JP H08200445 A JPH08200445 A JP H08200445A JP 3021195 A JP3021195 A JP 3021195A JP 3021195 A JP3021195 A JP 3021195A JP H08200445 A JPH08200445 A JP H08200445A
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hub
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Shuichi Matsumoto
修一 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブプレートの径方向フランジの傾斜変形に
よる第二のエラストマ部材の耐久性の低下を防止したダ
ンパを提供することにある。 【構成】 スリーブ11a及びその一端部から内周側へ
延在された径方向フランジ11bからなるハブプレート
11の前記スリーブ11aと、その外周側の質量体12
との間にエラストマ部材13が一体に加硫成形され、径
方向フランジ11bとその軸方向に対向配置された第二
の質量体14との間に第二のエラストマ部材15が一体
に加硫成形されたダンパにおいて、前記スリーブ11a
と径方向フランジ11bの間に、複数の窓部11cによ
って剛性を低下させた易変形部16を設け、スリーブ1
1aをハブ10の外径筒部10aの外周面に圧入嵌着す
ることによる径方向フランジ11bの傾斜変形を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸の捩り振動を吸
収するダンパであって、特に、ダンパ本体部のエラスト
マ部材が、ハブに嵌着されるハブプレートの径方向フラ
ンジに加硫接着された構造を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の駆動系の回転軸に回転に伴って
生じる捩り振動(回転方向の振動)を有効に吸収するダ
ンパは、基本的には回転軸に取り付けられるハブと、こ
のハブに近接配置された環状の質量体とを、エラストマ
部材を介して弾性的に連結した構造を有し、質量体とエ
ラストマ部材からなるダンパ本体部が、ハブを介して入
力される回転軸の捩り振動の振動変位の位相と逆の位相
で共振することによって、動的吸振効果を発揮するもの
で、その一種として、従来から、図4に示すようないわ
ゆるダブルマス型のものが知られている。
【0003】すなわち図4において、参照符号100は
ハブ、101はハブ100の外径筒部100aの外周面
に嵌着されたスリーブ101a及びこのスリーブ101
aの一端から内周側へ延在された径方向フランジ101
bからなる環状のハブプレート、102はハブ100の
外周側に同心配置された環状の質量体、103はハブプ
レート101のスリーブ101aと質量体102の互い
に対向する円筒面間に一体に加硫成形されたエラストマ
部材、104はハブ100の外径筒部101aの内周空
間に配置された環状の第二の質量体、105はこの第二
の質量体104と径方向フランジ101bの互いに対向
する端面間に一体に加硫成形された第二のエラストマ部
材である。このダブルマス型のダンパは、質量体102
及びエラストマ部材103からなるダンパ本体部D1
と、第二の質量体104及び第二のエラストマ部材10
5からなる第二のダンパ本体部D2に互いに異なる捩り
方向固有振動数が設定されることによって、回転軸に回
転に伴って発生する捩り振動に対して広い回転数域で制
振性能を得ようとするものである(例えば実開平1−9
2546号公報参照)。
【0004】この種のダンパにおいては、スリーブ10
1aと質量体102との間及び径方向フランジ101b
と第二の質量体104との間に、エラストマ部材103
及び第二のエラストマ部材105を加硫接着した図5の
ようなハブプレート101を、ハブ100の外径筒状部
101aの外周面に適当な締め代で圧入嵌合し、これに
よってハブ100とハブプレート101とを強固に一体
化すると共に、スリーブ101aの拡径変形によってエ
ラストマ部材103に予圧縮を与えている。この予圧縮
は、スリーブ101aと質量体102の互いに径方向に
対向する円筒面間に加硫成形されたエラストマ部材10
3に成形後の体積収縮によって生じる径方向の残留引っ
張り応力を解消し、捩り振動入力による繰り返し変形に
対する耐久性を向上させるのに有効に作用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、次のような問題が指摘される。すなわち、ハブプレ
ート101を、ハブ100の外径筒状部101aの外周
面に圧入嵌合する際には、ハブプレート101は、図5
に破線で示すように、スリーブ101aが拡径変形され
ると同時に、この拡径変形によって径方向フランジ10
1bを軸方向内側へ傾斜変形させる力が生じるため、第
二の質量体104は第二のエラストマ部材105を介し
て径方向フランジ101bに押圧され、軸方向に変位さ
れる。ところが、前記傾斜変形による径方向フランジ1
01bの軸方向変位量は外周側ほど小さくなるため、こ
の径方向フランジ101bと、軸方向に平行移動される
第二の質量体104との間が、外周側ほど大きく離され
ることになる。したがって、第二のエラストマ部材10
5には、内径部105aにおいて圧縮応力が作用する一
方、外径部105bにおいては引っ張り応力が作用し、
この引っ張り応力によって捩り振動入力時の繰り返し変
形に対する第二のエラストマ部材105の耐久性が低下
してしまう。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、ハブプレ
ートの径方向フランジの傾斜変形による第二のエラスト
マ部材の耐久性の低下を防止したダンパを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を有効
に解決するための手段として、本発明のダンパは、ハブ
の外径筒部の外周面に嵌着されるスリーブ及びこのスリ
ーブの一端部から内周側へ延在された径方向フランジか
らなるハブプレートと、前記スリーブの外周側に配置さ
れた質量体と、前記スリーブと質量体の間に一体に接着
されたエラストマ部材と、前記径方向フランジと軸方向
に対向配置された第二の質量体と、前記径方向フランジ
と第二の質量体の間に一体に接着された第二のエラスト
マ部材とを備え、前記ハブプレートのスリーブと径方向
フランジの間にこの径方向フランジよりも剛性の小さい
易変形部を設けたものである。
【0008】
【作用】本発明によると、ハブプレートのスリーブをハ
ブの外径筒部の外周面に圧入嵌合することによって前記
スリーブが拡径変形される際に、このスリーブと径方向
フランジとの間で、剛性の小さな易変形部が容易に変形
される。このため、スリーブの拡径変形に伴って径方向
フランジを傾斜させる方向に発生する力が前記易変形部
において吸収され、径方向フランジの傾斜変形による第
二のエラストマ部材の引っ張り応力を有効に防止する。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係るダンパの第一実施例を示
すものである。この実施例において、参照符号11は軸
心Oを通る平面で切断した断面形状が略L字形をなすハ
ブプレートであり、スリーブ11a及びこのスリーブ1
1aの一端から内周側へ延在された径方向フランジ11
bからなる。
【0010】スリーブ11aの外周側には環状の質量体
(大マス)12が同心配置されており、前記スリーブ1
1aの内周側には環状の第二の質量体(小マス)14が
径方向フランジ11bと軸方向に対向配置されており、
スリーブ11aと質量体12の間及び径方向フランジ1
1bと第二の質量体14の間には、それぞれエラストマ
部材13及び第二のエラストマ部材15が一体に加硫成
形されることによって、質量体12及びエラストマ部材
13からなるダンパ本体部D1と、第二の質量体14及
び第二のエラストマ部材15からなり前記ダンパ本体部
D1とは捩り方向固有振動数が異なる第二のダンパ本体
部D2を構成している。ハブプレート11のスリーブ1
1aと径方向フランジ11bとの間の屈曲部には、円周
方向等間隔で、複数の窓部11cが開設されており、こ
れによって、各窓部11cの間の部分がスリーブ11a
及び径方向フランジ11bよりも剛性の低い易変形部1
6となっている。
【0011】なお、捩り振動入力時の径方向フランジ部
11bと第二の質量体14の円周方向相対変位量は外周
側ほど大きいから、第二のエラストマ部材15の肉厚を
均一にした場合は、その変形率が外周側ほど大きくなっ
てしまう。このため、前記径方向フランジ11bをテー
パ状に形成することによって、第二のエラストマ部材1
5の軸方向肉圧を外周側へ向けて漸次大きくし、変形率
が内周部15aと外周部15bとで均一になるようにし
てある。
【0012】ハブプレート11は、そのスリーブ11a
が図中二点鎖線で示すハブ10の外径筒部10aの外周
面に適当な締め代で圧入嵌合され、これによってハブ1
0とハブプレート11とを強固に一体化すると共に、ス
リーブ11aの拡径変形によってエラストマ部材13に
予圧縮を与える。このとき、スリーブ11aの拡径変形
に伴って、スリーブ11aと径方向フランジ11bとの
間の屈曲部には、テーパ状に形成された径方向フランジ
11bを第二の質量体14側へ向けて更に傾斜変形させ
る力を生じるが、この屈曲部は、円周方向に並んだ複数
の窓部11cにより剛性が低下された易変形部16とな
っているため、スリーブ11aの拡径変形と共に径方向
へ延びるように容易に変形され、前記傾斜変形力を吸収
する。したがって、第二のエラストマ部材15の内周部
15aに作用する圧縮及び外周部15bに作用する引っ
張りが有効に抑えられる。
【0013】また、このダンパは、回転軸からの捩り振
動入力に伴ってダンパ本体部D1及び第二のダンパ本体
部D2が回転と共に捩り方向に振動変位され、エラスト
マ部材13及び第二のエラストマ部材15が反復変形さ
れる。このため、エラストマ部材13及び第二のエラス
トマ部材15は発熱するが、ハブプレート11の易変形
部16における窓部11cは、このハブプレート11の
両側間で空気を流通させ、前記熱の放出を促すので、熱
の蓄積によるエラストマ部材13及び第二のエラストマ
部材15の材質の劣化を防止する効果をも発揮する。
【0014】図2は本発明に係るダンパの第二実施例を
示すもので、この実施例においては、ハブプレート11
のスリーブ11aと径方向フランジ11bとの間に、易
変形部16として、径方向フランジ11bよりも外側へ
突出して軸方向に折り返された折り返し部11dを有
し、この折り返し部11dによって、スリーブ11aか
ら径方向フランジ11bへの応力伝達距離を長くすると
共に径方向へ容易に伸長変形可能としている。すなわ
ち、ハブプレート11のスリーブ11aを図中二点鎖線
で示すハブ10の外径筒部10aの外周面に圧入嵌合す
ると、前記スリーブ11aの拡径変形に伴って易変形部
16である折り返し部11dが径方向へ延びるように容
易に変形され、径方向フランジ11bに対する傾斜変形
力を有効に吸収する。
【0015】図3は本発明に係るダンパの第三実施例を
示すもので、この実施例においては、ハブプレート11
のスリーブ11aと径方向フランジ11bとの間の屈曲
部近傍に、易変形部16として、前記スリーブ11a及
び径方向フランジ11bよりも薄肉にすることによって
剛性を低下させた薄肉部11eが形成されている。すな
わち、ハブプレート11のスリーブ11aの拡径変形に
よる応力は、易変形部16である薄肉部11eの易変形
性によって、径方向フランジ11bへの応力伝達を有効
に吸収する。
【0016】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
るものではない。例えば、図2における折り返し部11
dをスリーブ11a及び径方向フランジ11bよりも薄
肉にしたり、あるいは窓部を開設したりすることによっ
て、上記効果を一層向上させることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明のダンパによると、ハブプレート
のスリーブをハブに圧入嵌合することによって生じる前
記ハブプレートの径方向フランジに対する傾斜変形力
が、前記スリーブと径方向フランジの間に設けた易変形
部の変形によって吸収されるので、前記径方向フランジ
の傾斜変形による第二のエラストマ部材の外周部の引っ
張り応力の発生を有効に抑え、この第二のエラストマ部
材の振動吸収動作に対する耐久性低下を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンパの第一実施例を示すもの
で、(A)は軸心Oを通る平面で切断して示す半裁断面
図、(B)は(A)における矢印B方向の部分的な矢視
図である。
【図2】本発明に係るダンパの第二実施例をその軸心O
を通る平面で切断して示す半裁断面図である。
【図3】本発明に係るダンパの第三実施例を示す要部拡
大断面図である。
【図4】従来例に係るダンパの一例をその軸心Oを通る
平面で切断して示す半裁断面図である。
【図5】上記従来例におけるハブプレートの変形を説明
するための図である。
【符号の説明】
10 ハブ 10a 外径筒部 11 ハブプレート 11a スリーブ 11b 径方向フランジ 11c 窓部 11d 折り返し部 11e 薄肉部 12 質量体 13 エラストマ部材 14 第二の質量体 15 第二のエラストマ部材 15a 内周部 15b 外周部 16 易変形部 D1 ダンパ本体部 D2 第二のダンパ本体部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ(10)の外径筒部(10a)の外
    周面に嵌着されるスリーブ(11a)及びこのスリーブ
    (11a)の一端部から内周側へ延在された径方向フラ
    ンジ(11b)からなるハブプレート(11)と、 前記スリーブ(11a)の外周側に配置された質量体
    (12)と、 前記スリーブ(11a)と質量体(12)の間に一体に
    接着されたエラストマ部材(13)と、 前記径方向フランジ(11b)と軸方向に対向配置され
    た第二の質量体(14)と、 前記径方向フランジ(11b)と第二の質量体(14)
    の間に一体に接着された第二のエラストマ部材(15)
    とを備え、 前記ハブプレート(11)のスリーブ(11a)と径方
    向フランジ(11b)の間にこの径方向フランジ(11
    b)よりも剛性の小さい易変形部(16)を設けたこと
    を特徴とするダンパ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002070948A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Nok Vibracoustic Kk トーショナルダンパ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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