JPH0820103B2 - 自動給湯システムにおける経時的制御方法 - Google Patents

自動給湯システムにおける経時的制御方法

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JPH0820103B2
JPH0820103B2 JP4229384A JP22938492A JPH0820103B2 JP H0820103 B2 JPH0820103 B2 JP H0820103B2 JP 4229384 A JP4229384 A JP 4229384A JP 22938492 A JP22938492 A JP 22938492A JP H0820103 B2 JPH0820103 B2 JP H0820103B2
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幸寛 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動給湯システムにおい
て、特に入浴者個人の好みに合わせ、入槽の開始から出
槽までの時間的な経過に従い、当該自動給湯システムを
経時的に制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の給湯システムでは、浴槽内に湯を
張る機能のみならず、冷めた湯を追焚きする機能も最早
極く普通の機能として有している。また、各種制御をな
す主制御装置にマイクロコンピュータ(以下、単にマイ
コン)を利用することも既に常識的な事実になってきて
おり、そのプログラミングの自在性やマイコン自体の高
速化、大容量化、そして何よりも低コスト化が加速方向
に作用して、使用者に対し、より一層の快適感、満足感
を与えるため、様々な観点から種々の付加価値的工夫も
提案され始めてきた。本発明もまた、そうした一環をな
すので、まず、このような最近の自動給湯機を用いた給
湯システム自体につき、図2に即して説明する。
【0003】ただし、あらかじめ述べておくと、図2
中、浴室30内に備えられるリモートコントローラ(以
下、リモコンと略記)40に付属の動作開始指示手段4
1、個人指定手段42、入出槽報知手段45(後述のよ
うに入槽検知を自動判別するように構成した場合にはこ
れは設けられないこともある)、そして主制御装置21
内に設けられている記憶学習部24は、後述する本発明
の方法を実現するために追加されたものであって、既存
の自動給湯システムには備えられていなかったものであ
る。また、浴室内の温度を測定する温度センサ20は、
本出願人が本願とは別途に開示する発明により、浴槽内
へ注湯するときの注湯温度を制御するに際し、浴槽外温
度によって当該注湯温度を適当なるように増滅させるた
めに設けらたものである。
【0004】したがって、これらの部分を除いて説明す
ると、この種既存の給湯システムのどれにも概ね当て嵌
まる従来例の説明となる。
【0005】図示の自動給湯システムないし自動給湯機
は二つの熱交換器4,12を有しており、一つは通常の
蛇口やシャワー等の給湯栓1から必要に応じて出湯した
り浴槽19内に自動的に湯を張るための給湯用熱交換器
4であり、他の一つは、浴槽19内に張られた湯が設定
温度に満たないとき、ないしは時間が経って冷めたとき
の追焚き用の熱交換器12である。給湯用熱交換器4に
は、矢印で“水”と示されているように、水道配管から
の水が通され、この水は当該給湯用熱交換器4をバーナ
5で加熱することで昇温される。当然、バーナ5には燃
焼用の燃料が供給されるが、図示の給湯機では、同様に
矢印“ガス”と示されているように、燃料として最も一
般的なガスを用いている。ただし、灯油その他の燃料で
も給湯システム構成としてはほぼ同様で良く、ガスをそ
うした他の燃料と読み換えれば、本書における以下の説
明もほぼそのまま、適用することができる。
【0006】ガス配管からのガスは元電磁弁13を経た
後、給湯側に専用の電磁弁10を通過し、さらにガス流
量調節用の電磁弁(いわゆるガス比例弁)9を経てバー
ナ5に送られる。ただし、場合により、給湯側に専用の
電磁弁10は省略され、ガス比例弁9にて代用されるこ
ともある。バーナ5にはまた、ファン6からそのときど
きに適当な量の空気も送られる。一方、熱交換器4を通
過して行く水の流量は流量センサ8により検出され、ま
た、熱交換器4に入る前の水の温度は給水温センサ7に
より、そして熱交換器4からの出湯温は給湯温センサ3
により検出される。
【0007】その他にも、図示していないが、安全のた
めにバーナ5にて所定通り着火がなされたか否か、ない
しはバーナ5が燃焼中であるか否かを検出するフレーム
ロッド等による炎検出センサとか、熱交換器4からの出
湯温度が異常に高くなった場合にこれを検出するハイリ
ミットスイッチ等も設けられることがあり、さらには制
御性をより一層高めるために、必要に応じ、ファン6が
現に出力している空気の流量ないしは実際のファンモー
タ回転数を検出して帰還制御するためのセンサ等も組込
まれる。
【0008】次に、追焚き用の熱交換器12を含む系に
ついて説明すると、浴槽19内の湯は入湯口から循環流
路に導かれ、この循環流路が当該追焚き用熱交換器12
中を通った後、再び浴槽19内に向いて開いた出湯口に
継がっている。この追焚き用熱交換器12も、すでに説
明した給湯用のそれと同様、バーナ16により選択的に
加熱されるが、このバーナ16に対しても、元電磁弁1
3を介した後、追焚き側に専用の電磁弁14を経て選択
的に燃料としてのガスが供給され、また、やはり専用の
ファン17により、そのときどきで最適な流量に制御さ
れた空気が送られる。なお、追焚き用熱交換器12を加
熱するときには循環ポンプ11が働き、浴槽19内の湯
を循環させながら熱交換器12に通す。さらに、追焚き
される浴槽内の湯の実際の温度Kxは、循環流路中に設
けられた槽内湯温センサ18により検出され、浴槽19
内の実際の水位Wxは、一般に圧力センサの形態を採る
水位センサ15によって検出される。もちろん、図示し
ていないが、この追焚き用バーナ16に対しても、所定
通り着火がなされたか否か、あるいはバーナ16が現在
燃焼中であるか否かを検出するためのフレームロッド
等、炎検出センサが設けられたり、同様に必要に応じ、
追焚き用熱交換器12に対しても、その温度が異常に高
くなった場合にこれを検出するハイリミットスイッチ等
が設けられる。
【0009】先にも述べたように、最近のこの種の自動
給湯システムにあっては、マイコン(図2中、マイコン
と略記)23を含む主制御装置21により、上記した各
種センサからの検出信号と、主制御装置21の本体部分
(バーナコントローラと呼ばれる)とは別途に設けられ
たリモートコントローラ(以下、単にリモコン)に付属
の各種操作スイッチの操作に基づく信号に応じ、対応的
な制御をなす。また、図2中では、浴室30内の適当な
個所に備えられる浴室リモコン40しか示されていない
が、その外、台所とか居間等、複数の個所のそれぞれに
設置可能なものが多い。そして、従来のこの種給湯シス
テムに用いられているリモコンには、少なくとも給湯し
て欲しい温度Ksを使用者の側で設定可能な温度設定手
段が備えられ、居間もしくは台所等、定められた個所に
設置された複数のリモコンのどれか一つのリモコンに、
あるいは全てのリモコンに、運転スイッチ等も設けられ
る。さらに、優先順位の仕組みを持つものもある。これ
は、複数のリモコンの中、特定の指令情報に関して高い
優先度の持たされたリモコンの操作が他に優先し、当該
他のリモコンによって指令されていた同じ内容に係る既
設定情報や、新たに指令される情報が無効化されるもの
を言う。
【0010】図示の場合、浴室リモコン40には上記し
た運転スイッチが備えられていない場合を想定してお
り、したがって同図中には示されていないが、この運転
スイッチは、いわゆる各種家庭用電気機器における電源
スイッチではない。通常、この種の自動給湯システムで
は、据え付けの当初、商用交流電源コンセントに当該シ
ステムの電源プラグを差し込むことにより主制御装置2
1に電源が投入され、以後、修理や撤去の目的で意図的
に電源プラグが抜かれるまで、電源は与えられ続ける。
運転スイッチとは、システムに電源が与えられていると
の前提の下で、条件に応じて給湯用バーナ4や追焚き用
バーナ16における燃焼を許容するかしないかを使用者
が指示するもので、使用者が運転スイッチを運転位置
(燃焼位置)に付けていない限り、主制御装置21は動
作制御部22を介し、元電磁弁13や給湯用、追焚き用
に各専用の電磁弁10,14を閉じた状態に維持し、そ
もそも着火動作も起こさせないようにする。ただ、一般
の使用者の使用感覚からして、当該運転スイッチには、
「電源」という表記がなされている場合も多い。換言す
ると、使用者がこの図示しない運転スイッチを運転位置
に付けてある場合には、蛇口やシャワー等の給湯栓1が
開かれる度に、自動的に給湯のための燃焼が開始する。
すなわち、給湯栓1が開かれ、熱交換器4を通過する水
流が発生すると、それまでは水流停止信号(流量零信
号)を発していた流量センサ8は、まずは水が流れ始め
たことを表す信号(したがって流量信号は水流のオン・
オフ検出信号を兼ねることができる)をマイコン23に
送る。これを受けたマイコン23は、ガス比例弁9に所
定量の弁開度を与える信号を送出し(それ以前にもちろ
ん、各電磁弁10,13,14は開かれている)、対応
した流量のガスをバーナ5に供給させるべくすると共
に、ファン6に空気量調節信号(回転数制御信号)を送
出して、燃焼に適当なる量の空気をバーナ5に与えなが
ら、図示しない着火機構を動作させる。
【0011】このようにしてバーナ5における燃焼が開
始すると、熱交換器4が加熱され、この熱交換器4を通
る水が暖められて、蛇口等の給湯栓1から湯となって提
供されるが、この実際の給湯温はまた、給湯温センサ3
により検出され、これが使用者によって設定されている
設定温Ksとの間に誤差を生じている場合には、マイコ
ン23はそうした誤差を解消する方向に比例弁9の弁開
度やファン6の回転数等を調整し、バーナ5における燃
焼エネルギを制御する。使用者が湯を出していた蛇口等
を閉じ、湯を止めると、流量センサ8は水流停止信号
(流量零信号)をマイコン23に送出し、これを受けた
マイコン23では動作制御部22を介し、ガス比例弁9
に全閉信号を送出してバーナ5を速やかに消火するべく
機能する。ただし場合により、実際の流量を実時間で出
力する流量センサ8とは別に、単に水流が生じたか否か
を専門に検出する水流スイッチが設けられることもある
し、また、完全に流量が零でなくとも、あらかじめ定め
られた流量以下にまで落ちたときには、出湯温の異常な
加熱を防ぐため、燃焼を停止させることもある。さらに
安全のため、熱交換器4に対してハイリミットスイッチ
が付されている場合、これが異常な温度にまでの過熱状
態を検出して過熱信号をマイコン23に送出すると、マ
イコン23は動作制御部22をして直ちにバーナ5の強
制消火動作に入らせるか、あるいは燃焼量を制限させ、
同様に、図示しないがフレームロッド等、適当なる燃焼
検出素子がバーナ5における途中失火を検出した場合に
も、マイコン23は動作制御部22をしてガス比例弁9
に強制閉塞信号を送出させ、システムによっては元電磁
弁13にも強制閉塞信号を送出させて、生の燃料が機外
に漏出する危険を防ぐ。
【0012】使用者が既存のシステムにおいては専用の
スイッチとして設けられている湯張り指令スイッチ(図
示せず)を操作し、浴槽19内への自動湯張りを選択し
た場合には、主制御装置21に内蔵のマイコン23に対
して湯張り要求信号が送出され、これに応じ、マイコン
23は動作制御部22を介して切換電磁弁2を開き、給
湯用熱交換器4からの湯を浴槽19に直接導けるように
する。この自動湯張りに関しては、必要なデータの一つ
として、マイコン23に対し、あらかじめ設定水位デー
タWsも与えられる。設定水位データとは、浴室リモ
コン40等に設けられている水位設定手段44を使用者
が操作することにより、その好みに応じ、浴槽19のど
の高さ位置にまで湯を入れるかを指定するデータである
が、これは実際には、空の浴槽内に湯を入れ始めてから
当該設定水位Wsに至るまでに要する全湯量で表され
ることが多い。と言うのも、当該設定水位Wsを単に
浴槽内の幾何的な高さのみで表すと、浴槽形状の変更に
対応できないからである。浴槽内に浮かべて使う古典的
なフロートタイプの液面検出計を用いれば、単に浴槽内
の湯の幾何的な液面高さで水位を知ることができるが、
これは最近の市場では好まれない。そこで、図2に示さ
れるシステムでも、自動湯張り動作の開始により切換電
磁弁2が浴槽19側に切換えられ、注湯が開始してから
浴槽19内に張られて行く湯の実際の湯量は、追焚き用
熱交換器12の周りを回る循環経路中に備えられた水位
センサ15の検出する圧力値(浴槽内の水圧値)を利用
して演算される。そして、湯張りの開始時からある時間
を経た後に、この演算値が使用者の設定した設定水位W
に対応する圧力値になると、マイコン23の指令の
下、動作制御部22はそこで切換電磁弁2を元の側に切
換える。当然、この自動湯張り時に浴槽19内に供給さ
れる湯の温度についても使用者の設定が可能であり、給
湯栓1への給湯時と同様、マイコン23は流量センサ
8、給水温センサ7、給湯温センサ3から得られる各情
報に基づき、動作制御部22をして比例弁9の開度やフ
ァン6の回転数をその時々で最適に制御させ、給湯温セ
ンサ3における検出温度が使用者の設定した湯張り用の
設定温度Ksを常に維持するように図る。
【0013】しかし、少し注意せねばならないのは、従
来にあっては、使用者の設定可能な設定温度Ksは、
この自動湯張りに時においても、通常の給湯栓1からの
給湯時と同様、給湯用熱交換器4の出口において給湯温
センサ3により検出される部位での湯温を指定するもの
であった。そのため、自動湯張りの開始後、上記の燃焼
制御により常に設定温度Ksを維持するべく、安定な
注湯に成功したとしても、自動湯張り動作が終了した時
点における浴槽19内の実際の湯温(槽内湯温)Kx
は、一般には設定温度Ksより低目になるのが普通で
あった。すなわち、当初、空の浴槽19内に注湯された
湯は、その注湯温度が設定温度Ksであったにして
も、冷えた浴槽の底に直接に接触する結果、急激に冷や
されて、浴槽19内では設定温度Ksよりもかなり低
目の温度になってしまう。しかし、その後に絶えること
なく、既述した燃焼制御の下で設定温度Ksを保って
の注湯が継続されて行くと、湯量の増加に伴う全体の熱
エネルギの増加により、浴槽19内の実際の湯温Kxも
上昇傾向となり、設定水位Wsに相当する水位W
至ったときの自動湯張り終了時点では、槽内湯温Kxも
設定温度Ksに対しかなり近い所まで上昇する。しか
しそれでも、設定温度Ksに対し、少し低い温度に留
まってしまう。
【0014】そこで従来においては、自動湯張り完了と
共に直ちに初期補助追焚きを行なうことが考えられた。
説明すると、設定水位Wsまでの注湯完了に伴い、マ
イコン23は既述した自動湯張り動作を終了させる一方
で、動作制御部22に対し、循環ポンプ11を回し始め
る指令を出す。これは、浴槽19内の湯を適宜撹拌して
均一な温度となるようにしてから、当該槽内湯温Kxを
槽内湯温センサ18を介して自身の中に取込むためで、
その結果、設定温度Ksとこの槽内湯温Kxとの間の
温度差が所定の値以上あった場合には、マイコン23は
次ぎに、動作制御部22をして追焚き用のバーナ16に
着火させ、追焚き用熱交換器12により浴槽19内の湯
の加温を図る。この追焚き開始後も逐次定期的に、マイ
コン23は槽内湯温Kxを繰返して設定温度Ksと比
較し続け、やがてのことに槽内湯温Kxが設定温度Ks
に至るか、これを越えた場合、動作制御部22をして
バーナ16での燃焼を停止させ、循環ポンプ11の稼働
も停止させる。
【0015】そして、この初期補助追焚きも完了する
と、使用者に対し、設定水位Wsの湯が設定温度Ks
にまで沸き上げられたことを知らせる報知手段(例え
ば本発明で警報手段46として用い得る発音体等により
構成できる)が一般に稼働するようになっている。さら
に、自動保温モードを有し、例えば20分ないしは30
分間隔というように、定期的に循環ポンプ11を回しな
がら槽内湯温Kxを監視し、それが設定温度Ksに対
し、所定の温度差以上、低下している場合には、再度、
自動的に追焚きを開始させるようなものも提案されてい
る。もちろん、図示されていないが、浴室リモコン40
等に設けられている追焚き指令スイッチの操作により、
使用者の強制的な指令によっての追焚きも可能である
し、この追焚き機能とは逆に、必要に応じ、浴槽内に張
られた湯を自動的にうめる湯うめ機能を有するものもあ
る。すなわち、使用者が設定温度を現在の実際の湯温よ
りも低い値に変更すると、切換電磁弁2が切り換わり、
給湯用熱交換器4を通過する水流が発生し、これが浴槽
19に供給されるが、バーナ5にての燃焼は行われない
ことにより、浴槽内の湯をうめるのである。この湯うめ
は、槽内湯温センサ18が設定温度Ksを検出した時
点で終わる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
自動給湯システムにおいても、使用者の好みに応じた浴
槽内設定水位にまで張った湯を、同様に使用者の指定し
た設定温度にまで沸き上げるための制御はほぼ満足であ
った。しかし、沸き上げ後、使用者が入浴している間に
おいて、使用者の好みに従っての湯温の経時的な自動制
御をまで図った従来例は全くなく、使用者自身の手動制
御に任されていた。例えば、一般に入浴した直後は、槽
内湯温Kxは高めに感ずるものであるが、体が慣れてく
るに従ってぬるく感ずるようになる。こうした場合、既
存の制御手法では自動的な制御は不能で、使用者が自分
で設定温度を変更し直したり、強制的に手動追焚き操作
をするしかなかった。また、人によって、そうした湯温
の体感的な変化に対する感じ方も大いに異なるが、もち
ろん、そのような個人差に対処する術もなかった。
【0017】そしてこのように、入浴中、そのたびごと
に浴室内に備えられているリモコンに付属の各操作手段
を操作するのは手間であるのみならず、入浴のたびごと
に、常に好みの湯温変化や水位変化を経時的な各時点ご
とに得ようとするならば、使用者は自分の好みをいつも
覚えておかねばならない。これは意外に大変である。ま
してや、小さな子供や老人にそのようなリモコン操作を
強いたり、設定温度等に関する記憶を要求するのは無理
でもあった。
【0018】本発明はこのような従来の実情に鑑みてな
されたもので、使用者が浴槽に入ってから出るまでの間
に変更設定した設定温度情報を時間の経過と共に捕らえ
て学習記憶することにより、使用者の経時的な入浴態様
に応じた自動制御を図ることを主たる目的としてなされ
たものである。
【0019】さらに本発明は、これに付随する第二の目
的として、前々回の入浴時における設定温度に対し、前
回の入浴時に使用者がなした設定温度変更分が、仮に大
幅なものであったにしても、それはそのとき限りの一過
性の可能性があるので、前回の設定温度情報にのみ頼る
ことなく、前々回の設定温度にも鑑み、今回の入浴時に
おける設定温度を適当な値に設定する手法も開示せんと
する。
【0020】また、本発明は、複数の入浴者の存在にも
鑑み、各個人ごとに上記の自動制御を行えるような手法
を提供せんともし、さらには老人等への安全対策とし
て、いつもの入浴時間よりも異常に長い場合には、警報
を発し得る手法の提供も図っている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、自動制御モードの開始に伴い、主制御装置
の指令の下、記憶手段に記憶されている設定温度データ
Ksと設定水位データWsに対応する設定温度で設
定水位にまで、浴槽内に湯を張る自動湯張り機能を持
ち、また、自動湯張り完了後も自動制御モードが終了す
るまで、その時々で設定されている設定温度を満たすよ
うに槽内湯温を制御する機能も持つ自動給湯システムを
上記の主制御装置により経時的に制御する方法として、
次のような手法を開示する。
【0022】まず、各回の自動制御モードごとに、自動
湯張り完了後、主制御装置が入槽信号の発生を検知した
時点から時間の計測を開始する。ここでiを1以上の整
数とし上記時間計測の開始後、使用者により第i回目
の設定温度変更操作があった場合、当該変更操作があっ
た時点までの経過時間と該変更された設定温度を検出す
る。そして、記憶手段にすでに、前回経過時間データt
、前回設定温度データKsが記憶されていて、か
つ、当該前回経過時間データに相当する時間tcを未
だ途過していなかった場合には、当該前回経過時間デー
タtcを旧経過時間データtc−pre、前回設定
温度データKsを旧設定温度データKs−preと
し、今回検出された経過時間データと今回変更された設
定温度データをそれぞれ検出時間データtc−no
w、変更設定温度データKs−nowとして、K,L
をそれぞれ1以上の実数とし、 Ks=(Ks−pre×k+Ks−now)/(K+1), tc=(tc−pre×L+tc−now)/(L+1) なる演算式により求めたデータtc,Ksを、それ
ぞれ次回の自動制御モードのための前回経過時間データ
tc、前回設定温度データKsとして記憶手段に記
憶し直す。その上で、次回の自動制御モード下において
は、上記時間計測の開始後、上記記憶手段に記憶してい
る前回経過時間データtcにより指示される時間を経
過した時点で、上記主制御装置をして当該前回設定温度
データKsにより指示される設定温度にまで、上記槽
内湯温を変更するように制御する。
【0023】本発明によるこの基本的な制御方法が本願
請求項1に記述されているが、理解のために当該方法を
例えばマイコンや書き替え可能なメモリを用いて実現す
る装置の存在を考慮し、フローチャートの一例として書
き起こすと図3に示すようになる。ただし、技術思想と
して表現されている本願請求項1の本発明方法では、例
えば上記の回数iには原理上、その上限に制約はない。
しかし、当該本発明方法を実現する具体的な装置構成を
も考慮すると、各回数ごとに設定温度データや経時時間
データを格納せねばならないため、メモリ容量の制約等
から、無限に数多い回数iは許されず、所定の最大値以
下に制限される。この点は、後述する入浴回数nに関し
ても同様である。
【0024】さて、後述のように、使用者が例えば動作
開始指示手段を操作する等して図3中、自動制御モード
に入ると(ステップ101)、上記した主制御装置は書
き替え可能なメモリから読み出した初期設定温度データ
Ks と初期設定水位データWs に基づきこれらを満
たすように自動湯張りを開始する(ステップ102)。
【0025】自動湯張りが完了(ステップ103)した
後、後述の実施例中で述べるように、主制御装置が使用
者の入出槽報知手段の操作によるか、または自動検出法
によって使用者の浴槽内への入槽を検知すると(ステッ
プ104)、その時点から時間の計測を開始し(ステッ
プ105)、同時にまた、上記のメモリに格納してあ
た各i回目ごとの温度変更のための設定温度データKs
(i=1,2,3,‥‥,最大値)群と時間計測開始
時点(ステップ105)から各回ごとに当該温度変更を
すべき時点までの経過時間データtc 群を読み出す
(ステップ106)。なお、図中では、後に図10に即
して説明する本発明の特定の一態様を実現するためのフ
ローチャート例において使用できるように、当該ステッ
プ106ではまた、括弧書きで示すように、各回の入浴
ごとの入浴時間データtv も読み出す場合が併記され
ている。この点は、後に図5,6に即して説明するフロ
ーチャート中のステップ302おいても同様とする。
【0026】主制御装置は、最初まず、第1回目の設定
温度データ、経時時間データを利用することを決定し
(これを「i=1」ステップ107で表している)、時
間計測開始時点からの経過時間を監視する(ステップ1
08)。そして、一般にレジスタに読み出してある第1
回目の槽内湯温変更をなすべき経過時間tc =tc
を経過する以前に、使用者が自分で設定温度の変更操
作、すなわち時間tc を経過した時の第1回目の槽内
湯温変更操作でその温度にまで変更する予定にあった設
定温データKs =Ks とは別に、新たに設定温度K
−nowが設定された場合には(ステップ10
9)、主制御装置は当該設定温度Ks −nowにまで
湯温の変更を指令すると同時に、当該変更操作のあった
時までの時間計測開始時点からの経過時間データtc
−nowを抽出する(ステップ110)。
【0027】これに基づき、メモリに記憶されていた経
過時間データtc を旧経過時間データtc −pr
e、同じくメモリに記憶されていた設定温度データKs
を旧設定温度データKs −preとし、K,Lをそ
れぞれ1以上の実数として、 Ks =(Ks −pre×k+Ks −now)/(K+1), tc =(tc −pre×L+tc −now)/(L+1) なる演算式によりデータtc ,Ks を求め(ステッ
プ111)、当該新たに得られたデータtc ,Ks
をメモリに格納する(ステップ112)。ただし、この
ような各種データの格納は、一旦、レジスタ等に格納し
ておき、使用者による自動制御モードの終了指示(ステ
ップ116,118)によって一括的にメ モリに転送、
記憶するように構成することもできる。ここでは本発明
方法の原理的な理解のため、上記のようにステップ11
2にてメモリへの格納がなされるものとして説明する。
また、このようにして新たに求められたデータtc
Ks は、次回の自動制御モード下では前回経過時間デ
ータtc ,前回設定温度データKs として取扱われ
る。
【0028】次いで、主制御装置は第2回目の記憶領域
を指示、選択する(すなわちステップ114にて「i=
i+1」と示しているように、一般的に言えばiを数
「1」だけインクリメントする)。先に述べたように、
原理的にはともかく、実際の装置ではメモリ資源(メモ
リ容量)に制約があり、また無闇に数を増やしても実用
的ではないので、設定温度変更回数iには設計的にある
一定の最大値を決めることができる。そこで、iが当該
最大値を越えたか否かを判断し(ステップ115)、越
えていなかった場合にはステップ108に戻る。ここで
例えば、iが少なくとも「2」以上の数であったなら
ば、第2回目の槽内湯温の自動変更動作ないし使用者に
よる変更操作に基づく設定温度の新たなる計算、記憶動
作に移ることができる。そして、この第2回目に関して
も、予め記憶されていた経過時間tc =tc を経過
する以前に使用者が自分で設定温度変更操作をした時に
は、やはりステップ109からステップ112までの工
程によって新たなるデータtc ,Ks が求値され
て、これらがメモリに更新的に格納され、次回の自動制
御モード下で前回経過時間データtc ,前回設定温度
データKs として取扱われる。以降、同様の所作とな
り、許されている最大回数まで、第i回目ごとのデータ
tc ,Ks がメモリに格納され、次回の自動制御モ
ード下では前回経過時間データtc ,前回設定温度デ
ータKs として取扱われる。
【0029】これに対し、ステップ114にてiを
「1」だけインクリメントした結果、当該回数に関し許
されている最大値を越えたことが判断された場合(ステ
ップ115)は、主制御装置は使用者による自動制御モ
ードの終了指示待ち(ステップ116)となり、当該終
了指示に伴って自動制御モードを終了する。また、これ
は必須ではないが、各回ごとに設定されている経過時間
データを経過しない中にあ って設定温度データの使用者
による変更操作もないまま、使用者による終了指示がな
された時にも、ステップ109からステップ118を経
てステップ119に示すように自動制御モードを終了可
能とするのが一般的である。その他、図示しないが任意
適当な時点で終了指示がなされているか否かの判断は可
能であり、この点は以下に挙げる他の各フローチャート
例でも同様である。
【0030】一方、時間計測の開始時点からそれぞれの
回iに関して記憶されている経過時間データtc を途
過する以前に使用者による設定温度データの変更操作が
なく、そのまま当該時間tc を途過した時には、時間
経過判断ステップ108からステップ113に移り、当
該i回目の設定温度変更に関して記憶してある設定温度
データKs (すなわち、その回iに取っては前回の設
定温度データKs )にまで槽内湯温を変更した後、ス
テップ114に移る。
【0031】このようにして、各i回ごとに設定温度の
使用者による変更があった時には、当該変更に基づき新
たに計算した経過時間データtc 、設定温度データK
が次回の自動制御モード下での前回経過時間デー
タ、前回設定温度データとして取扱われ、各i回ごとに
設定温度の使用者による変更がなかった時にはデータの
更新(書き直し)をすることなく、それ以前にメモリに
記憶されていた前回経過時間データtc ,前回設定温
度データKs に基づく自動的な槽内湯温変更がなされ
ると共に、それらデータtc ,Ks はそのまま、次
回の自動制御モード下における前回経過時間データtc
、前回設定温度データKs として取扱われて、当該
次回の自動制御モード下でも、定められた時間tc
経過した時点で定められた設定温度Ks にまで、自動
的に槽内湯温が変更されて行く。
【0032】上記の演算式は、K=1,L=1の場合を
除き、重み付け平均演算であるが、この考え方は、最初
に自動湯張りを行うときの設定水位Wsに関しても採
用できる。すなわち、本発明ではまた、上記の構成に加
えて、各回の自動制御モードごとに、上記主制御装置が
出槽を報知する出槽信号の発生を検知した時点で、その
ときの浴槽内水位Wxを検出し、今回の自動制御モード
下において上記自動湯張り時に用いた上記設定水位デー
タWsを旧設定水位データWs−preとし、Mを
1以上の実数として、 Ws=(Ws−pre×M+Wx)/(M+1) により求められデータWs を次回の制御モードのた
めの上記自動湯張り時における設定水位データWs
して記憶し直すことを特徴とする手法も提案する。
【0033】本発明のこの態様は本願請求項4に記載さ
れているが、これも理解のためにより具体的なフローチ
ャート例を示すならば、図3に示したフローチャートに
対して追加的に組み込み得る図4のようなステップ群を
挙げることができる。すなわち、図3に示したフローチ
ャート中で設定温度変更回数iに関し最大値を越えたか
否かの判断ステップ115の選択肢「yes」の後、及
び使用者による設定温度変更があったか否かの判断ステ
ップ109の選択肢「no」の後に、実施例に即し後述
するように、例えば使用者が入出槽報知手段を介して手
動で出槽報知したことを検知するか、あるいは自動的な
検知方法により使用者の出槽を検知する判断ステップ2
01を追加し、出槽が検知された時点でその時の浴槽内
水位Wxを検出する(ステップ202)。次に、それま
でメモリに記憶されていた設定水位データWs を旧設
定水位データWs −preとし、Mを1以上の実数と
して、 Ws =(Ws −pre×M+Wx)/(M+1) により新たな設定水位データWs を求め(ステップ2
03)、これを次回の自動制御モードのための上記した
自動湯張り時における設定水位データWs としてメモ
リに記憶し直す(ステップ204)。その後、次ステッ
プ(図3のフローチャートの場合にはステップ116と
ステップ118)に移る。このようなステップ群201
〜204はまた、以下に説明する図5,6に即してのフ
ローチャート中にも組み込むことができ、その場合、図
4中の最初のステップ201は、図5,6中ではステッ
プ304,309に置き換えて読めば良い。
【0034】さらに本発明では、本願請求項9に掲げる
ように、上記構成を有する制御方法において、nを1以
上の整数として、自動湯張り完了後、主制御装置が第n
回目の入槽信号の発生を検知するごとに時間の計測を開
始し; iを1以上の整数として、第n回目の入槽に伴う時間計
測の開始後、使用者により第i回目の設定温度変更操作
があった場合、当該変更操作があった時点までの経過時
間と変更された設定温度を検出し; 当該前回の自動湯張り終了の後に第n回目の入槽に関す
る時間計測中に第i回目に相当する設定温度変更があ
り、記憶手段に前回経過時間データtc 、前回設定温
度データKs が記憶されており、当該前回経過時間デ
ータtc を未だ途過していない場合には、前回経過時
間データtc を旧経過時間データtc −pre、前
回設定温度データKs を旧設定温度データKs −p
reとし、今回検出された経過時間データと変更された
設定温度データをそれぞれ検出時間データtc −no
w、変更設定温度データKs −nowとして、K,L
をそれぞれ1以上の実数とし、 Ks =(Ks −pre×k+Ks −now)/(K+1), tc =(tc −pre×L+tc −now)/(L+1) により求めたデータtc ,Ks を、それぞれ次回の
自動制御モードのための第n回目の入槽に関する時間計
測中における前回経過時間データtc 、前回設定温度
データKs として記憶手段に記憶し直し; 次回の自動制御モード下においては、当該第n回目の入
槽に伴う時間計測の開始後、記憶手段に記憶している前
回経過時間データtc により指示される時間を経過し
た時点で、主制御装置をして前回設定温度データKs
により指示される設定温度にまで、槽内湯温を変更する
ように制御すること; を特徴とする方法も提案する。
【0035】これもまた、フローチャート例につき説明
すると、図5のようになる。当該図5中、図3に示した
フローチャートにおいて用いられているのと同じ符号の
付されたステップは同じ内容のステップであり、符号3
00番台で示されているステップ群が本態様において追
加されたステップである。例えば使用者が自動制御モ
ドを開始した後(ステップ101)、終了させるまで
(ステップ117,119)に、何回か浴槽内に入った
り出たりすることがある。本発明のここで説明する態様
はこれに対処したもので、技術思想上は原理的に上限回
数に制約はないが、実際にはやはり有限のメモリ領域を
有するメモリ資源を使うことから、最大値が設計的に特
定されている全部でn回に及ぶ各回ごとの入槽中に、こ
れまで説明した複数回に亙る経時的、自動的な槽内湯温
変更や、使用者が意図的に設定温度を変更した時にはこ
れに基づく新たなるデータを作製、記憶し、次回の自動
制御モード下で当該更新データを前回データとして使用
し得るようにしたものである。
【0036】図3に即しての説明と重複するステップに
ついての再説は避けるが、自動湯張りの完了後(ステッ
プ103)、まずはn=1に設定する(ステップ30
1)。従って、入槽検知(ステップ104)に基づき時
間計測が開始(ステップ105)するに伴い、メモリか
ら読み出されるデータ群は、まず、1回目の入槽時に関
しての全部でi回に及ぶ設定温度変更用の経過時間デー
タtc ,tc ,…と各経過時間データに対応した設
定温度データKs ,Ks ,…である(ステップ30
2)。
【0037】これに基づき、既に図3に即して説明した
手順を経、最終的にi=最大回数まで、第1回目の入浴
中に経時的、自動的な槽内湯温変更がなされるか、ある
いは使用者の意図的な操作により設定温度データが変更
されてそれに基づき新たなるデータtc ,Ks がメ
モリに更新的に記憶された後、ステップ115の選択肢
「yes」が選ばれると、主制御装置はまずこの第1回
目の入槽の終わり、つまり出槽を検知し得る状態になる
(ステップ304)。出槽が検知されると、自動制御モ
ードの終了(ここでは途中終了となる)が検知されなか
った場合に、nを数「1」だけインクリメントする(ス
テップ305)。そのため、ここでの説明では、nはそ
れまでの「1」から「2」になる。仮に、nの最大値が
「2」以上に設定されていれば、この次のステップであ
る、nが最大値を越えたか否かの判断ステップ306の
選択肢「no」を経て、再び2回目の入槽を検知し得る
態(ステップ104)に戻る。
【0038】このようにして、2回目以降の各n回目の
入槽に関し、既述した手順が繰返され、2回目用の各i
回ごとの前回経過時間データtc や前回設定温度デー
タKs を用いての経時的な自動湯温変更操作がなされ
るか、あるいは使用者の途中変更によるデータtc
Ks の更新動作がなされながら、やがて最大入浴回数
(n=最大値)までの入槽が終わると、nが最大値を越
えたか否かの判断ステップ306の選択肢「yes」を
経て、主制御装置は終了指示待ち(ステップ307)に
なり、当該終了指示の検知に基づき自動制御モードを終
了する(ステップ308)。
【0039】なお、各n回目の入槽時における各i回目
の設定温度変更をなすべき経過時間tc を途過する以
前に使用者が出槽してしまった時のことも考え、実際の
フローチャートでは、判断ステップ109の選択肢「n
o」に続いて出槽があったか否かの判断ステップ309
を設けて、出槽があった場合にはステップ310にて次
回(n+1回目)の入槽を待機するようにし、一方で当
該途中出槽があった回が最後の入浴回(n=最大値)で
あった場合には、判断ステップ311を経て終了指示待
ち(ステップ312)に入って、当該終了指示の検知と
共に自動制御モードを終了させる(ステップ313)の
が便利である。
【0040】ところが、このように、各入槽回nごとに
全て、全部でi回に及ぶ設定温度変更用の設定温度デー
タと、当該設定温度変更をなすべきタイミングを指示す
る経過時間データとを記憶するとなると、nの数を大き
くするに連れ、メモリ容量は大きなものが必要になる。
また、実際上、前回の自動制御モード下での全ての入浴
回の設定温度変更データを記憶しなくても、最初と最後
の回の入浴回における当該設定温度データと経過時間デ
ータのセットを記憶しておけば、それで十分なことも考
え得る。
【0041】そこで本発明では、こうした場合に適当な
態様として、本願請求項10に記載 するように、 mを3
以上で上記n以下の整数とし、第m−1回目の入槽に伴
って上記演算式により演算され、記憶された次回の自動
制御モードのための前回経過時間データtc 、前回設
定温度データKs は、全て、第m回目の入槽に伴って
得られた前回経過時間データtc 、前回設定温度デー
タKs により書き替えること;を特徴とする方法も提
案している。
【0042】これは換言すれば、第1回目の入浴回用の
メモリ領域群と第2回目の入浴回用のメモリ領域群の二
組のメモリ領域群をのみ設け、当該第2回目の入浴回用
メモリ領域群の内容を漸次書き替えて行くと言うことで
ある。すなわち、仮に3回以上の入浴があり、かつ使用
者による設定温度変更操作があった場合に、当該3回目
以降の各入浴回におけるそうした設定温度変更操作に伴
い既述した演算式で新たに経過時間データtc 及び設
定温度データKs が求められたならば、これらのデー
タによって、それまで2回目用の記憶領域群に記憶され
ていた対応データを書き直して行く。これを同様にフロ
ーチャート例で示すと、例えば先に述べた図5のフロー
チャートに対する改変として、図6に示すようになる。
【0043】しかるに、図5のフローチャートでは、第
n回目の入力の終了、すなわち第n回目の出槽が出槽検
知判断ステップ304(またはステップ309)にて検
出されるとnを数「1」だけインクリメントし(ステッ
プ305またはステップ310)、その後、nが最大値
を越えたか否かの判断ステップ306(またはステップ
311)を経てnが最大値を越えた場合には終了指示待
ち(ステップ307またはステップ312)となってい
たが、図6のフローチャートではこのようなステップ群
は省略され、n=2に固定するステップ401(または
ステップ402)に変更されている。その結果、第1回
目の入槽(n=1)の時にはその第1回目の入槽に専用
の経過時間及び設定温度データtc ,Ks により経
時的に自動的な槽内湯温変更が行なわれ、あるいは使用
者により設定温度の変更操作がなされた時には当該第1
回目に専用のメモリ領域内の経過時間及び設定温度デー
タtc ,Ks を更新する。しかし、2回目の入槽以
降は全て、3回目であろう が4回目であろうが、n=2
に設定するステップ401(402)の存在により、2
回目用のメモリ領域のみか特定され、それに格納されて
いた経過時間、設定温度データtc (i=2),Ks
(i=2)に基づいて経時的、自動的な槽内湯温変更
がなされ、これらが使用者により変更された時には、こ
の2回目用のメモリ領域内の対応データが更新される。
【0044】このような考え方は、全部でi回に及ぶ設
定温度変更に対しても施すことができる。つまり、一回
の入浴中に使用者が仮に3回以上に亙って設定温度変更
をなしても、次回の自動制御モード下では1回目と2回
目の自動湯温変更しかしないようにする。そして、この
2回目に関しての経過時間データは、前回以前の自動制
御モード下で使用者が設定温度変更操作をなす度に更新
されたデータであり、結局は前回以前の自動制御モード
下で使用者がなした最後の設定温度変更操作に伴って得
られたデータである。
【0045】これを方法として既述すると、本願請求項
11に記載のように、 jを3以上で上記i以下の整数と
し、第j−1回目の設定温度変更に基づき上記演算式に
より求められ、記憶手段に記憶されている次回の自動制
御モードのための前回経過時間データtc 、前回設定
温度データKs は、全て、第j回目の設定温度変更に
基づき上記演算式により求めた前回経過時間データtc
、前回設定温度データKs により書き替えること;
を特徴とする方法,となる。
【0046】そこで、本発明のこの態様をフローチャー
ト例で表すと、本願請求項1に対応する図3に示したフ
ローチャート中の一部の改変としては図7に、また本願
請求項9または10に対応する図5,6に示したフロー
チャート中の一部の改変としては図8に、それぞれ示す
ものとなる。すなわち、図7の左側に示されている、図
3のフローチャート中のステップ群114,115,1
16,117は、図7の右側に示すステップ群501,
116,117に変更し、また図8の左側に示されてい
る、図5,6のフローチャート中のステップ群114,
115,304 ,116,117は、図8の右側に示す
ステップ群501,304,116,117に変更す
る。既述のように、これら図3,5,6のフローチャー
ト中では各入浴回当たり全部でi回に亙る設定温度変
更に関し、全部でi個のメモリ領域群を各i回ごとの当
該設定温度データ用と経過時間データ用の一組づつ専用
に用意せねばならなかったが、図7,8にてそれぞれ右
側に示すフローチャートによると、実質的にiを「1」
づつインクリメントし、かつその結果が最大値を越えた
か否かの判断を行なうのではなく、ループが回ってくる
度にステップ501にてi=2を指定するだけであるの
で、各入浴回ごとに使用者による設定温度変更がある度
に、i=2回目用のメモリ領域群内のデータのみが更新
されて行く。
【0047】そのため、自動制御モード終了時に当該2
回目用の記憶領域群に残っている経過時間、設定温度デ
ータは、使用者が最後に設定温度の変更操作をなした時
の設定温度、経過時間データに基づき既掲の演算式によ
り求値されたデータとなる。もちろん、2回目の槽内湯
温の自動変更までの経過時間tc =tc を途過する
以前に使用者による設定温度変更操作がなく、主制御装
置が当該時間の経過時に対応する設定温度データKs
=Ks までに自動的に湯温を変更した以降も使用者に
よる設定温度変更操作がないままに、図3,5,6中の
判断ステップ118にて自動制御モードの終了を検知す
ると、主制御装置は当該その回の自動制御モードを終了
する。
【0048】本発明ではさらに、上記のような経過時間
データと設定温度データの複数組を複数の使用者の個々
に専用に用意する手法、すなわち本願請求項12に記載
のように、 前回経過時間データtc 、前回設定温度デ
ータKs を記憶する記憶領域群を複数組設け; 各回の自動制御モードごとに、入槽信号の発生以前にお
ける個人指定手段の選択操作により、上記複数組の記憶
領域群の中、対応する一組を選択すること; を特徴とする方法も提案する。
【0049】これを、図3,5,6に掲げた各フローチ
ャート例に対しさらに追加的に組み込み得るステップ群
で示すと図9のようになる。すなわち、装置に電源が投
入されている段階で、後述の実施例中に述べられている
ような個人指定手段42により複数の個人の中の一人の
個人が指定されると(ステップ601)、主制御装置は
各個人ごとに備えられている複数の記憶領域群中、その
指定に応じた特定の記憶領域群のみを使うようにする
(ステップ602)。その後、自動制御モードに入るこ
との指示により、図3,5,6中の最初のステップであ
る自動制御モード開始ステップ101に移る。
【0050】本発明ではまた、特に老人対策等として、
通常の入浴時間より異常に長い間、入浴していると主制
御装置が判断した時、すなわち各入浴回当たり、入槽検
知がなされてから出槽検知するまでの時間がいつもの時
間よりも異常に長い場合には警報を発する手法として、
本願請求項13に記載のように、nを1以上の正の整数
とし、自動湯張り完了後、主制御装置が第n回目の入槽
信号の発生を検知するごとに時間の計測を開始し、当該
第n回目の出槽信号の発生を検知するまでの各回ごとの
入浴時間を計測し、記憶手段に記憶されている前回入浴
時間データtvを旧入浴時間データtv−pre、
上記今回計測された入浴時間データを今回入浴時間デー
タtv−nowとし、Nを1以上の実数として、 tv=(tv−pre×N+tv−now)/(N+1), により求めたデータtvを、次回の自動制御モードの
ための該各入浴ごとの前回入浴時間データtv
して記憶手段に記憶し直し、かつ、各入浴ごとに上
記前回入浴時間データtvのα倍の時間、または該前
回入浴時間データtvに対しβ時間を加えた時間を経
過してなお、上記出槽信号の発生を検知しなかった場合
には、上記主制御装置から長時間入浴警報信号を発する
手法も提案する。
【0051】これもフローチャートで表すと図10のよ
うになる。すなわち、図3,5,6中のステップ115
の後、すなわちその回の入浴回において全部でi回の湯
温自 動変更や使用者による設定温度変更がなされた後、
本来ならば図3のステップ106または図5,6のステ
ップ302にて対応記憶領域から読み出した前回の入浴
時間データtv と余り変わらない時間が経つ前に、出
槽検知ステップ704(これは図3図示フローチャート
の改変例として組み込み得る図4図示フローチャート中
の判断ステップ201または図5,6中の判断ステップ
304に相当)にて出槽が検知される筈である。そし
て、そうであるならば、出槽検知がなされた時点までの
時間計測開始時点(図3,5,6中のステップ105)
からの経過時間を今回の入浴時間データtv −now
とし、前回入浴時間データtv を旧入浴時間データt
−preとして上記演算式に従い新たなtv を求
め(ステップ706)、これにより、対応する記憶領域
に記憶されている前回の入浴時間データtv を更新的
に記憶する(ステップ707)。一方、出槽検知がなさ
れないまま、前回の入浴時間データtv に対しα倍の
時間が経つか、あるいは所定時間βを加えた時間が経過
した場合、主制御装置は判断ステップ701にてその旨
検出し、警報を発令(ステップ702)すると共に、自
動制御モードを強制的に終了する(ステップ703)。
【0052】
【実施例】本発明の実施例につき、図1と図3〜10
し改めて説明するに、その前提として、本発明を適用
し得るハードウエアとしての装置系は、基本的にはすで
に図2に即して説明されたものとする。したがって本項
では、当該システムの全てに亙る再説明は省略し、本発
明の実現にとって必要なものにつき、既説内容から適宜
抽出、援用する。図2中の符号についても然りである。
もっとも、本発明のこの実施例では、既存のシステムの
浴室リモコン40の操作盤面に、使用者が操作可能な適
宜の配置で動作開始指示手段41、個人指定手段42、
入出槽報知手段45を付加している。ただし、これらの
操作に対応する後述の各動作自体は、昨今の自動給湯シ
ステムに内蔵のマイコン23に対するソフト的な処理に
より、それぞれ実現することができる。
【0053】さて、「A」という使用者が入浴をすると
きには、まず個人指定手段42を操作し、自分専用の操
作ボタンを決めてこれを押すとか、あるいは複数の数値
キーや記号キーの操作により、自分専用の数値列ないし
記号列等、いわゆる暗証番号(一桁でも複数桁でも良
い;また、カタカナやアルファベットで名前を登録する
等の暗証形態でも良い)を決めてこれを入力するとか
し、マイコン23に対して特定の個人であることを報知
する(図9中のステップ601:以下、図9:601と
簡略表記)。これにより、以降の動作で記憶学習部24
中で参照するか、または書き直す記憶領域群は、当該
「A」使用者に対するものとなる(図9:602)。個
人設定手段42は、さらに、子供の使用等も考えて、異
なる図形が付されたキー群等であっても良い。次に、
「A」使用者は動作開始指示手段41を操作する。動作
開始指示手段41は、いわゆる「全自動」と表記された
スイッチ手段であって良いが、この操作以降、図2に示
されている自動給湯システムは自動制御モードに入り
(図3,5,6:101)、再度、動作開始指示手段4
1が自動制御モード終了のために手動操作されるか(す
なわち使用者により全自動スイッチが操作されるか)、
あるいは別途に設けられた図示しない動作終了指示手段
が操作されたことを検出するまで(図3,6:116,
118;図5:116,118,312;図7,8:1
16)、当該自動制御モードが続行する。
【0054】しかるに、図1に示されている自動給湯シ
ステムにおいては、動作開始指示手段41の操作に伴
い、マイコン23が動作制御部22に対し、既述した湯
張りメカニズムによって浴槽19への注湯動作を指令し
(図3,5,6:102)、その結果、浴槽19内には
やがて、記憶学習部24中の所定記憶領域に記憶されて
いる設定温度データKsに相当する温度Kで、同様
に記憶手段に記憶されている設定水位データWsに相
当する水位Wまでの湯が張られ、さらに必要に応じ、
これも既述した初期補助追い焚き動作が行われて、浴槽
内の湯の沸き上がりとなる(図3,5,6:103)
これが図1中、「自動湯張り完了」として示されている
時点である。もっとも、図示の自動給湯システムに最初
に商用電源が投入された後の最初の自動制御モード開始
時に限っては、記憶学習部24内には設定温度、設定水
位に関し、何の記憶データもないので、この最初の回に
関しては、例えば動作開始指示手段41を操作する前
に、リモコン40に付属の温度設定手段43、水位設定
手段44を介し、「A」使用者の好みの値を入力する
か、あるいは図示しない不揮発性メモリを用い、標準値
(例えば温度42℃、標準水位レベル)をセットしてお
き、商用電源の投入時に当該不揮発性メモリに記憶され
ている設定温度データと設定水位データを記憶学習部2
4内の記憶部に転送するようにしても良い。
【0055】なお、温度の設定は、1℃または数℃単位
でなし得るようになっていても良いし、高、中、低等、
おおよその目安としての温度範囲指定であっても良く、
後者の場合には、マイコン23を含む制御系の方におい
て、当該各温度範囲に対して特定の温度を設定温度とし
てプログラムしておけば良い。水位の設定についても同
様、具体的な高さ指定であっても良いし、同様に適当に
割り振った水位段階ないし水位レベルの指定であっても
良い。これらについては、すでに提案されている種々の
手法を採用することができる。
【0056】後に明らかになるように、以下の説明は、
給湯システムに最初に電源が投入された後の最初の回の
自動制御モードに関しても適用できるので、ここではす
でに前回、自動制御モードに入ったことがあり、記憶学
習部24内の所定のメモリ領域ないしメモリ・スロット
には、前回の設定温度データKs及び前回の設定水位
データWsが記憶されているものとするが、上記の自
動湯張り完了後、「A」使用者が実際に浴槽19に入る
と、この実施例では、自動的にこれを判別する(図3,
5,6:104)。すなわち、図2中に「入槽」と示し
てあるように、浴槽19内に人が入ると、上昇方向に水
位変化分ΔWが生じるから、これを水位センサ15にて
捕えることができる。具体的には、図2中の撹拌用のポ
ンプ11が停止中において、水位センサ15の出力をA
/D変換したバイナリ値が、例えば1ビット当たり0.
5cm程度の水位変化分解能で8ビット以上の水位上昇
を表す変化を示し、かつ、その変動が生じた後、所定時
間、例えば10秒程度の間、±8ビット未満の安定状態
が継続した場合に、入槽信号を発生し、これをマイコン
23が捕えることにより、入槽と判断することができ
る。余程特殊な形状でなく、通常の浴槽形状であれば、
形状や容積が多少異なっても、大体において入槽がある
とその水位は5cm以上上昇するので、上記の具体例は
合理的である。逆に、撹拌用のポンプ11が停止中にお
いて、水位センサの変換A/D出力が8ビット以上の水
位下降を表す変化を示し、かつ、その変動が生じた後、
同様に例えば10秒程の間、±8ビット未満の安定状態
が継続した場合には、「出槽」と判断することができる
(図4:201;図5,6:304,309;図8:3
04;図10:704)。ただし、このような自動判定
による入槽信号の発生ないし出槽信号の発生に代えて、
図2中に示されているように、浴室リモコン40に入出
槽報知手段45を設け、使用者がこれを手動操作するこ
とにより、入槽信号や出槽信号が発生するようにしても
良い。
【0057】いずれにしても、マイコン23に対し、入
槽信号が与えられると、以降、当該マイコン23を含む
制御系は、時間の計測を開始するが(図3,5,6:1
05)、入浴者「A」が入槽中に温度設定手段43の手
動操作により、設定温度をそれまでのKsからそれよ
りも高い温度である新たな設定温度Ksに変更する
と、主制御装置21は、すでに図2に即して述べた追い
焚き機能により、追焚き用熱交換器12を含む機構系を
動作させ、槽内湯温を当該新たな設定温度Ksに相当
する湯温Kにまで沸き上げる。図示の場合と異なり、
新たな設定温度Ksがその前の設定温度Ksよりも
低い温度であり、かつ、自動給湯システムがこの実施例
で想定している通り、既述した湯うめ機能も有している
場合には、主制御装置21は当該湯うめ機能を稼働し、
槽内湯温Kを新たな設定温度Ksに相当する湯温K
にまで低下させる。湯うめ機能のない機種に対する本
発明の適用の場合は、当然、設定温度の高い方向への変
化にのみ、着目することになる。
【0058】基本的にはこのような機構系の動作を行う
一方で、マイコン23は本発明に従い付属の記憶学習部
24に対し、個人指定手段42の指定に応じた専用のメ
モリ領域に、第1回目の設定温度変更に関するデータ群
として、入槽検知時から上記設定温度変更が生じるまで
の経過時間tc (既述のように、今回の経過時間デー
タtc 1−now として取扱われる)と当該変更された
設定温度Ks (同様 に今回の設定温度データKs
1−now として取扱われる)に関し、次の約束に従っ
た結果を、次回の自動制御モード下で使用する前回経過
時間データtc、前回設定温度データKsとして、
それぞれ記憶させる。
【0059】まず、前回の自動制御モード下において上
記に対応する第1回目の設定温度変更がなかった場合、
すなわち、その回の設定温度変更が自動給湯システムに
最初に電源が投入された後の最初の自動制御モード下に
おける第1回目の入槽検知後の第1回目の設定温度変更
操作であった場合には、上記の経過時間と上記変更され
た設定温度を、次回の自動制御モードのための前回経過
時間データtc、前回設定温度データKsとして記
憶学習部24内に新規に記憶させる。
【0060】これに対して、前回の自動制御モード下に
おいて自動湯張り終了の後に第1回目に相当する設定温
度変更があり、記憶学習部24にすでに前回経過時間デ
ータtc、前回設定温度データKsが記憶されてい
て、当該前回経過時間データtcに相当する時間を途
過していない中に、使用者による設定温度変更があった
場合には(図3,5,6:108,109)、この記憶
済の前回経過時間データtcを旧経過時間データtc
−pre、前回設定温度データKsを旧設定温度デ
ータKs−preとし、今回検出された経過時間デー
タと変更された設定温度データをそれぞれ検出時間デー
タtc−now、変更設定温度データKs−now
とし、さらにK,Lをそれぞれ1以上の実数として、 Ks=(Ks−pre×k+Ks−now)/(K+1), tc=(tc−pre×L+tc−now)/(L+1) なる演算式により求めたデータtc,Ksを、それ
ぞれ次回の自動制御モードのための上記前回経過時間デ
ータtc、前回設定温度データKsとして記憶学習
部24に記憶し直す(図3:110,111,112;
図5,6:110,111,303)。つまり、従前の
記憶済データtc,Ksを上記演算式に従うデータ
で書き替える。
【0061】このようにして更新されたデータは、次回
の自動制御モード下において既述した入槽検知の後、当
該記憶している前回経過時間データtcを経過した時
点で当該記憶している前回設定温度データKsに従
い、自動給湯システムの既述した追焚き機能あるいは湯
うめ機能により、槽内湯温Kを設定温度Ks対応す
る温度にまで変更制御するのに用いられる(図3,5,
6:113)。逆に、当該前回経過時間データtc
途過する以前に、やはり第1回目の設定温度変更があっ
た場合には(図3,5,6:108,109)、この次
回の自動制御モード下においても上記と同様の演算処理
をなした後、記憶学習部24中の所定メモリ領域におけ
るそれらデータtc,Ksを、新たに演算したデー
タ群で書き替える(図3:110,111,112;図
5,6:110,111,303)
【0062】上記の後にさらに、「A」入浴者が入槽検
知時点から第二の経過時間tcを経過したときに、再
度、設定温度の変更を行い、当該設定温度をその前の設
定温度から新たな設定温度Ksに変更すると、マイコ
ン23は既述した第1回目の設定温度Ksへの変更操
作に関してと同様の処理を施し、動作制御部22を介
し、槽内湯温が当該設定温度Ksに相当する湯温K
になるように制御する一方、既述の各場合ないし各条件
に応じ、必要ならば既述の演算式に従ってこの第2回目
の設定温度変更に関してもデータ更新処理をし、付属の
記憶学習部24に対し、個人指定手段42の指定に応じ
た専用の格納領域に、次回の自動制御モード下で使用す
るための、第2回目の設定温度変更に関する前回経過時
間データtcと前回設定温度データKsとを新たな
演算データとして記憶し直す。
【0063】明らかなように、マイコン23に付属する
か、別途に設ける記憶学習部24の記憶容量に鑑み、容
量が許す限り、図1中には示されていないが、第3回目
以降の設定温度変更に関しても同様の処理をなすことが
できる。従って、iを1以上の整数とし、第i回目の設
定温度変更に関して一般式に書き替えると、上記演算式
は下記(1),(2)となる。 Ks=(Ks−pre×k+Ks−now)/(K+1) …… …(1) tc=(tc−pre×L+tc−now)/(L+1) …… …(2) ここで、本出願人による実験の結果では、温度に関する
重みKは3が適当であり、時間に関する重みLは9が適
当であった。ただしもちろん、これは限定ではなく、
設計に任される問題である。ただ、趣旨としては、前回
の設定温度変更時に、使用者が前々回の設定温度に対し
設定変更した値より少し小幅な変動分とした方が望まし
いということである。これは、その方が、実際には次に
使用者が入浴したとき、より快適に感ずる(換言すれ
ば、使用者の設定変更はそのときには大幅に過ぎる)こ
とが多いからであるし、季節的な温度変動にも、この方
が良く追従し得るからである。
【0064】さらに、最初に自動湯張りを行うときの初
期設定温度Ksに関しても、上記の入槽中における設
定温度変更と同様の取り扱いをなすことができる。つま
り、動作開始指示手段41を操作する前の温度設定手段
43の操作に基づいて設定温度Ksが変更された場合
には、その回の沸き上げ温度Kは当該変更された設定
温度に従うものとしても、前回の初期設定温度データに
鑑み、上記(1)式に準ずる重み付き平均処理を行った
結果を記憶学習部24に記憶し、次回の自動制御モード
開始以降の自動湯張りに関し、再度、設定温度Ks
変更指示がなかった場合には、この記憶している前回の
設定温度Ksを当該自動湯張り時の設定温度データK
として使用することができる。これは言わば、上記
iの値が零の場合と考えても良いが、ただし、入槽後の
経過時間データが伴わない点で相違する。
【0065】しかるに、図1中にあって「出槽」と示し
ているように、使用者が浴槽19から出ると、この実施
例の自動給湯システムは、すでに述べた理由により、水
位センサ15の水位変化下降ΔWの検出に基づき、当該
出槽を自動検出する。自動検出機能を持たない場合に
は、使用者に、入出槽報知手段45を操作して貰い、こ
れにより出槽信号を発生させる。いずれにしても、出槽
信号が発生すると、マイコン23はそこで入槽開始後か
ら始まっていた時間計測を終了し、「A」使用者が浴槽
19に浸かっていた実際の入浴時間tvを検出する
(図10:704,705)。この入浴時間データtv
は、後述のように、場合により警報手段46を駆動す
るのに用いられるが、これとはまた別な動作として、マ
イコン23は水位センサ15の出力に基づき、出槽後の
槽内水位Wxを検出する(図4:201,202)。そ
して、この回の当初の自動湯張り時に用いた設定水位W
を旧設定水位データWs−preとし、Mを1以
上の実数として、 Ws=(Ws−pre×M+Wx)/(M+1) ………(3) により求められデータWsを、次回の制御モードのた
めの自動湯張り時における設定水位データWsとして
記憶し直す(図4:203,204)。ただしこのとき
のデータWxは、図1中の右手にあって括弧を付した符
号(Wx)で示すように、自動制御モードが終了する最
終回の出槽後の槽内水位データに代えても良い。
【0066】また、この設定水位変更に関しては、入槽
検知後からの経過時間データの記憶処理を伴わず、言い
換えれば次回の自動制御モード下で、前回の入槽開始後
から設定水位変更が生じた時間に相当する時間を経過し
ても、自動的にそこで設定水位を変更する動作は行わせ
ていない。一般に設定水位変更に関してはこれで十分で
あり、せいぜい、次回の制御モード下の自動湯張り時に
おいて用いる設定水位Wsに関し、上記のような学習
記憶機能を持てば足りる。しかし、既述した設定温度変
更に関しての本発明に従う処理から明らかなように、必
要に応じては、入槽開始後から出槽までの途中における
設定水位変更に関しても自動処理を図り、入槽検知後か
らの設定水位変更までの経過時間データと当該変更され
た設定水位データとに基づき、上記(1),(2)式に
準ずる演算処理(上記(1)式中のパラメータKs
水位に関するパラメータWsに置き換える)の結果を
記憶学習部24に記憶させることで、次回の自動制御モ
ード下における入槽開始以降、所定時間経過後の自動的
な設定水位変更も行わせることができる。なお、この水
位に関しての上記(3)式における係数Mは、本出願人
の実験では3が適当であった。入槽中に使用者が図1
中、「設定水位変更」と示されているように、それまで
の設定水位Wsに対し、水位設定手段44の操作で設
定水位Wsへの変更操作をしたにしても、それをその
まま、次回の自動制御モード下で使用する初期設定水位
Wsとするよりは、その変化分を上記係数に従って圧
縮した方が、より実用的な結果が得られる。
【0067】また、第1回目の入槽信号が出されてから
第1回目の出槽信号が出るまでの第1回目の入浴に関
し、計測されたその回の入浴時間tvは、記憶学習部
24にすでに当該入浴時間データに相当する時間データ
が記憶されていた場合には、それを旧入浴時間データt
−pre、今回計測された時間データtvを今回
入浴時間データtv−nowとして、 tv=(tv−pre×+tv−now)/(N+1) なる演算式に従った演算をなし、それにより求められた
入浴時間データtvを、次回の制御モード下における
第1回目の入浴に関する入浴時間データtvとして記
憶学習部24の対応するメモリ領域内に記憶し直す(図
10:706,707)が、その一方で、今回すでに記
憶されている入浴時間tvに対し、α倍の時間を経過
してなお、出槽信号が発生しなかった場合には、マイコ
ン23を含む動作制御部22は警報手段46から警報音
を発しさせたり、あるいは警報光を発しさせる(図1
0:701,702)。これは、特に老人等の入浴中の
事故に対処するもので、いつもの入浴時間に比べ異常に
長いと思われる入浴時間をマイコン23が検出した場
合、速やかに家族にその旨知らせ得るようにしたもので
ある。そのため、警報手段46は、浴室以外の居間等に
備えつけのリモコンに付属していると良い。また、上記
のαは、限定的ではないが、本出願人の試作例では1.
66とした。ただ、時間の割合としてではなく、所定の
時間βだけ、長い時間の入浴が認められた時に警報を発
するように構成することもできる。さらに、上記Nの値
は、実験的には9程度が適当であった。
【0068】次に、この実施例では、既に図5に即して
説明した通り、「A」使用者が一旦は浴槽19から出た
ものの、例えば体を洗った後、再度浴槽19内に入った
第2回目の入槽以降に関しても、上記第1回目の入槽以
降におけると同じ制御を図っている。すなわち、マイコ
ン23が再度、入槽を検知すると(図5:104)、こ
こから再び時間の計測が開始する。この時間起算点は、
図1中、「入槽(第2回目)」と記されている時点であ
る。そして、この後、当該第2回目の入槽以降において
時間tcを経過した時に使用者の温度設定手段43の
操作で第1回目の設定温度変更操作がなされると、この
ときに設定され直した設定温度Ksに対しても、実際
の槽内湯温Kがこれを満たすように動作制御部22が
自動給湯システムの追焚き機能あるいは湯うめ機能(図
示の場合は新たな設定温度Ksの方が低いので、要求
する機能は湯うめ機能)を生じさせる一方で、すでに述
べた第1回目の入浴時の第1回目の設定温度変更時と同
様、上記(1),(2)式に従った演算をなした結果
を、当該第2回目の入浴開始以降に関する前回経過時間
データtc、前回設定温度データKsとして記憶学
習部24内の対応する記憶領域内に記憶し直す。そし
て、この記憶データ対は、次回の自動制御モード下で有
効に用いられ、第2回目の入槽検知以降、当該記憶して
いる前回経過時間データtcに相当する時間を経過す
る以前に、再度設定温度の使用者による変更操作がなか
った場合、当該前回経過時間データtcに相当する時
間を計測し終えた時に、動作制御部22により記憶して
いる前回設定温度データKsにより指定される温度K
にまで、槽内湯温を制御するのに用いられる。
【0069】また、図1中では一回しか示していない
が、第2回目の入浴中に関しても、複数i回の設定温度
変更操作の各々に対し、上述した学習記憶動作を適用す
ることができる。さらに、この第2回目の入浴に関して
も、入槽から出槽までの入浴時間tvが計測されてお
り、計測されたその回の入浴時間tvは、記憶学習部
24にすでに当該入浴時間データに相当する時間データ
が記憶されていた場合には、それを旧入浴時間データt
−pre、今回計測された時間データtvを今回
入浴時間データtv−nowとして、 tv2=(tv−pre×+tv−now)/(N+1) なる演算式に従った演算をなし、それにより求められた
入浴時間データtvを、次回の制御モード下における
第2回目の入浴に関する入浴時間データtvとして記
憶学習部24の対応するメモリ領域内に記憶し直すと共
に、すでに記憶されている入浴時間tvに対し、α倍
の時間を経過するか、さらに所定時間βを越えてなお、
出槽信号が発生しなかった場合には、マイコン23を含
む動作制御部22は、警報手段46から警報音を発しさ
せたり、あるいは警報光を発しさせる。そこで、nを1
以上の整数として一般化すれば、第n回目の入浴の各々
に関し、記憶学習部24に記憶されていた前回入浴時間
データを旧入浴時間データtv−pre、今回計測さ
れた時間データtvを今回入浴時間データtv−n
owとして、上記演算式は、 tv=(tv−pre×+tv−now)/(N+1) … ……(4) と書き替えることができる。
【0070】さらに、全部でn回の入浴の各々の回にお
いて、入槽検知後の各i回目の設定温度変更操作に関
し、上記の学習記憶動作を全て適用することができるこ
とは明らかであるが、逆にそうすると、入槽回数が多く
なったり、設定温度の変更操作が多かった場合、あるい
はまた後述するように、個人指定手段により指定し得る
個人の数を多く取った場合には、記憶学習部24に大容
量のメモリ空間を要求することになり、自動給湯システ
ムとして合理的な価格での提供が難しくなることもあ
る。そのような場合には、既に図6に即して説明したよ
うに、第1回目と最終回目の入浴に関してのみ、経過時
間データと設定温度データの対を学習記憶するように限
定したり、また、同様に既に図7,8に即して説明した
ように、各回目の入浴中においても、第1回目と最終回
目の設定温度変更操作に伴う経過時間データと設定温度
データ対とをのみ、学習記憶するように限定することも
考えられる。
【0071】これを一般的に言えば、mを3以上でn以
下の整数とし、第m−1回目の入槽に伴って上記演算式
(1),(2)により演算され、記憶された次回の自動
制御モードのための前回経過時間データtc、前回設
定温度データKsは、全て、第m回目の入槽に伴って
求値された前回経過時間データtc、前回設定温度デ
ータKsにより書き替え、さらに必要に応じては、j
を3以上でi以下の整数とし、第j−1回目の設定温度
変更に基づき上記演算式(1),(2)により求めら
れ、上記記憶手段に記憶されている次回の自動制御モー
ドのための前回経過時間データtc、前回設定温度デ
ータKsは、全て、第j回目の設定温度変更に基づき
上記演算式(1),(2)により求められた前回経過時
間データtc、前回設定温度データKsにより書き
替えれば良いということになる。この条件に従えば、上
記したように、第1回目に加え、最終回目の入浴に関す
るデータ群をのみ記憶する場合、さらには各回の入浴中
においても第1回目に加えて最終回目の設定温度変更操
作に伴う学習結果を記憶する場合が含まれるのみなら
ず、第1回目に加え、指定された一回または複数回の入
浴に関するデータ群を記憶する場合が含まれ、さらに、
各回の入浴中においても第1回目に加え、指定された一
回または複数回の設定温度変更操作に関し上記した学習
記憶機能を発揮する場合が含まれる。しかし、実験によ
れば、第1回目目と最終回目のそれらデータを記憶する
だけでも十分実用的である。
【0072】なお、図1に示されるモデルの場合、第2
回目の入槽中に、使用者が手動追焚き操作をした場合も
例示されている。これにより当然、槽内湯温Kxも手動
追焚きを停止するまで上昇するが、これについては、特
に学習記憶しない。手動追焚きこそ、そのときどきの使
用者の好みに任せた方がより便利だからである。
【0073】しかるに、全部でn回(図示の場合2回)
に及ぶ入槽の後、「A」使用者が浴室から出る際には、
動作開始指示手段ないし「全自動」スイッチ41をもう
一度操作するか、あるいは図示していない専用の動作終
了指示手段を操作する。これにより、マイコン23を含
む動作制御部22はこの回の自動制御モードを終了す
る。この自動制御モードの終了は、本実施例の場合、個
人指定手段42の操作により、別の個人を指定する操作
がなされた時にも実行されるが、同時に再度、この新た
に指定された個人データに即しての自動制御モードに入
る。ここで、新たに指定された使用者が「B」使用者で
あるとするならば、以降、マイコン23を含む主制御装
置21は、記憶学習部24中、この「B」使用者に関す
る専用のメモリ領域をのみ有効として選択し、すでに
「A」使用者に関して述べたと同一の処理を行う(図3
〜10)。すなわち、本発明のこの実施例では、既述し
た前回経過時間データtc、前回設定温度データKs
を記憶する記憶領域群や、設定水位データWs、入
浴時間データtvを記憶する記憶領域群は、指定可能
な個人の数と同じ数の複数組設けており、各回の自動制
御モードごとに、入槽信号の発生以前における個人指定
手段の選択操作により、それら複数組の記憶領域群の
中、対応する一組を選択する。もちろん、上記において
は「A」、「B」二者に関してしか述べなかったが、メ
モリ容量の許す限り、必要とあらば何人分にまでも拡張
可能である。
【0074】以上、本発明の望ましい実施例に即し説明
したが、例えば浴室30内に設けた温度センサ20(図
2)とか、外気温センサ(図示せず)、あるいは給水温
センサ7(図2)から得られる浴槽19の外の温度情報
に基づき、学習記憶している設定温度データ群を使用者
の操作の如何によらず、自動的に補正し、再学習させる
こともできる。このようにすれば、季節ないしは外部温
度環境の変化に対しても、使用者が意図的に設定温度を
変更する等して記憶学習部24に対し再学習を促す必要
とすることもなく、自動的に使用者の希望に近い経時的
な湯温制御を図ることができる。
【0075】
【発明の効果】本発明によると、入浴中に浴室内に設置
されているリモコンを操作せねばならない機会が減り、
それでいて、使用者の好みに近い経時的な制御を提供す
ることができる。前回の自動制御モード下で希望の経時
的制御を指示してしまえば、特に入浴のたびごとに変更
指示をしなくても、当該前回の経時的制御に対し適当な
補正の掛かった経時的な制御を行い得る。そのため、使
用者自身が各種データを覚えている必要はなくなり、子
供や老人でも等しく、本発明の恩恵に浴することができ
る。
【0076】さらに、季節ないしは外気温の変動に対し
ても、こまめにではなく、季節あたり数回程度であって
も、使用者が任意に設定温度等を変更すれば、その変更
は少なくとも数日ないし数週間に亙っては共通に使用可
能なデータとなり得るので、結局、その季節を通じ、概
ね適当なる経時的な湯温制御を得ることができる。毎回
毎回、入浴のたびにそうしたデータ群を設定せねばなら
ない手間と比べれば、雲泥の差である。
【0077】こうしたことからして、本発明方法を適用
した自動給湯システムは、市場においても付加価値の高
い、競争力のある商品となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従い、自動給湯システムを経時的に制
御する方法の実施例を説明する説明図である。
【図2】本発明方法に適用可能な自動給湯機ないしは自
動給湯システムの一例の概略構成図である。
【図3】本願請求項1に対応するフローチャートであ
る。
【図4】本願請求項4に関連するステップ群の説明図で
ある。
【図5】本願請求項9に対応するフローチャートであ
る。
【図6】本願請求項10に対応するフローチャートであ
る。
【図7】本願請求項11に関連し、かつ図3に示される
フローチャートの改変部分についての説明図である。
【図8】本願請求項11に関連し、かつ図5及び図6に
示されるフローチャートの改変部分についての説明図で
ある。
【図9】本願請求項12に関連するステップ群の説明図
である。
【図10】本願請求項13に関連するステップ群の説明
図である。
【符号の説明】
1 給湯栓 2 切替電磁弁 3 給湯温センサ 4 給湯用熱交換器 5 バーナ 7 給水温センサ 8 流量センサ 9 比例弁 10 給湯側用の電磁弁 11 ポンプ 12 追炊き用熱交換器 13 元電磁弁 14 追炊き側用の電磁弁 15 水位センサないし圧力センサ 16 バーナ 18 槽内湯温センサ 19 浴槽 20 浴室内温度センサ 21 制御装置 22 動作制御部 23 マイクロコンピュータ 30 浴室 40 浴室内に備えられたリモートコントローラ 41 動作開始指示手段 42 個人指定手段 43 温度設定手段 44 水位設定手段 46 警報手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動制御モードの開始に伴い、主制御装
    置の指令の下、記憶手段に記憶されている設定温度デー
    タKsと設定水位データWsに対応する設定温度で
    設定水位にまで、浴槽内に湯を張る自動湯張り機能と、
    自動湯張り完了後も自動制御モードが終了するまで、そ
    の時々で設定されている設定温度を満たすように槽内湯
    温を制御する機能とを持つ自動給湯システムを上記主制
    御装置により経時的に制御する方法であって; 各回の自動制御モードごとに、上記自動湯張り完了後、
    上記主制御装置が入槽信号の発生を検知した時点から時
    間の計測を開始し; iを1以上の整数として、上記時間計測の開始後、使用
    者により第i回目の設定温度変更操作があった場合、該
    変更操作があった時点までの経過時間と該変更された設
    定温度を検出し; 該前回の自動湯張り終了の後に該第i回目に相当する設
    定温度変更があり、上記記憶手段に上記前回経過時間デ
    ータtc,上記前回設定温度データKsが記憶され
    ており、該前回経過時間データtcを未だ途過してい
    ない場合には、該前回経過時間データtcを旧経過時
    間データtc−pre、該前回設定温度データKs
    を旧設定温度データKs−preとし、上記今回検出
    された経過時間データと変更された設定温度データをそ
    れぞれ検出時間データtc−now、変更設定温度デ
    ータKs−nowとして、K,Lをそれぞれ1以上の
    実数とし、 Ks=(Ks−pre×k+Ks−now)/(K+1), tc=(tc−pre×L+tc−now)/(L+1) なる演算式により求めたデータtc,Ksを、それ
    ぞれ次回の自動制御モードのための上記前回経過時間デ
    ータtc、前回設定温度データKsとして記憶手段
    に記憶し直し; 上記次回の自動制御モード下においては、上記時間計測
    の開始後、上記記憶手段に記憶している前回経過時間デ
    ータtcにより指示される時間を経過した時点で、上
    記主制御装置をして上記前回設定温度データKsによ
    り指示される設定温度にまで、上記槽内湯温を変更する
    ように制御すること; を特徴とする自動給湯システムにおける経時的制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって; 上記入槽信号は、使用者による入槽報知手段の操作によ
    り発生されること; を特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法であって; 上記入槽信号は、上記浴槽内の水位を検出する水位セン
    サの水位変化の検出に基づき発生されること; を特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の方法であ
    って; 各回の自動制御モードごとに、上記主制御装置が出槽を
    報知する出槽信号の発生を検知した時点で、そのときの
    浴槽内水位Wxを検出し; 今回の自動制御モード下において上記自動湯張り時に用
    いた上記設定水位データWsを旧設定水位データWs
    −preとし、Mを1以上の実数として、 Ws=(Ws−pre×M+Wx)/(M+1) により求められデータWsを、次回の制御モードのた
    めの上記自動湯張り時における設定水位データWs
    して記憶し直すこと; を特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法であって; 上記出槽信号は、使用者による出槽報知手段の操作によ
    り発生されること; を特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の方法であって; 上記出槽信号は、上記浴槽内の水位を検出する水位セン
    サの水位変化の検出に基づき発生されること; を特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6に記
    の方法であって; 上記自動湯張り完了後も自動制御モードが終了するま
    で、その時々で設定されている設定温度を満たすように
    槽内湯温を制御する機能は、その時々で与えられている
    設定温度に対し、槽内湯温が低い場合に追い焚きを行う
    機能であり; 上記第i回目の設定温度変更操作は、該変更操作以前の
    設定温度よりも高い温度への変更操作に限られること; を特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5または6に記
    の方法であって;上記自動湯張り完了後も自動制御モードが終了するま
    で、その時々で設定されている設定温度を満たすように
    槽内湯温を制御する機能は、その時々で与えられている
    設定温度に対し槽内湯温が低い場合に追い焚きを行う機
    能と、該槽内湯温が高い場合に浴槽内に 加温しない水を
    供給できる湯うめ機能であり; 上記第i回目の設定温度変更操作は、該変更操作以前の
    設定温度に対し、高低いずれの方向への変更操作も許容
    されること; を特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8に記載の方法であって; nを1以上の整数として、上記自動湯張り完了後、上記
    主制御装置が第n回目の入槽信号の発生を検知するごと
    に時間の計測を開始し; iを1以上の整数として、上記第n回目の入槽に伴う時
    間計測の開始後、使用者により第i回目の設定温度変更
    操作があった場合、該変更操作があった時点までの経過
    時間と該変更された設定温度を検出し; 該前回の自動湯張り終了の後に上記第n回目の入槽に関
    する時間計測中に上記第i回目に相当する設定温度変更
    があり、上記記憶手段に該前回経過時間データtc
    上記前回設定温度データKsが記憶されており、該前
    回経過時間データtcを未だ途過していない場合に
    は、該前回経過時間データtcを旧経過時間データt
    −pre、該前回設定温度データKsを旧設定温
    度データKs−preとし、上記今回検出された経過
    時間データと変更された設定温度データをそれぞれ検出
    時間データtc−now、変更設定温度データKs
    −nowとして、K,Lをそれぞれ1以上の実数とし、 Ks=(Ks−pre×k+Ks−now)/(K+1), tc=(tc−pre×L+tc−now)/(L+1) により求めたデータtc,Ksを、それぞれ次回の
    自動制御モードのための上記第n回目の入槽に関する時
    間計測中における該前回経過時間データtc、前回設
    定温度データKsとして記憶手段に記憶し直し; 上記次回の自動制御モード下においては、上記第n回目
    の入槽に伴う時間計測の開始後、該記憶手段に記憶して
    いる前回経過時間データtcにより指示される時間を
    経過した時点で、上記主制御装置をして上記前回設定温
    度データKsにより指示される設定温度にまで、上記
    槽内湯温を変更するように制御すること; を特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって; mを3以上で上記n以下の整数とし、第m−1回目の入
    槽に伴って上記演算式により演算され、記憶された上記
    次回の自動制御モードのための上記前回経過時間データ
    tc、前回設定温度データKsは、全て、第m回目
    の入槽に伴って得られた前回経過時間データtc、前
    回設定温度データKsにより書き替えること; を特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9または10に記載の方法であって; jを3以上で上記i以下の整数とし、第j−1回目の設
    定温度変更に基づき上記演算式により求められ、上記記
    憶手段に記憶されている次回の自動制御モードのための
    上記前回経過時間データtc、前回設定温度データK
    は、全て、第j回目の設定温度変更に基づき上記演
    算式により求めた上記前回経過時間データtc,前回
    設定温度データKsにより書き替えること; を特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9.10または11に記載の方法であって; 上記前回経過時間データtc、上記前回設定温度デー
    タKsを記憶する記憶領域群を複数組設け; 上記各回の自動制御モードごとに、上記入槽信号の発生
    以前における個人指定手段の選択操作により、該複数組
    の記憶領域群の中、対応する一組を選択すること; を特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11または12に記載の方法であって; nを1以上の整数として、上記自動湯張り完了後、上記
    主制御装置が第n回目の入槽信号の発生を検知するごと
    に時間の計測を開始し、該第n回目の出槽信号の発生を
    検知するまでの各回ごとの入浴時間を計測し; 該前回の自動湯張り終了の後に該各回ごとに前回入浴時
    間データtvが記憶されていた場合には、該前回入浴
    時間データtvを旧入浴時間データtv−pre、
    上記今回計測された入浴時間データを今回入浴時間デー
    タtv−nowとし、Nを1以上の実数として、 tv=(tv−pre×N+tv=now)/(N+1), により求めたデータtvを、次回の自動制御モードの
    ための該各回ごとの該前回入浴時間データtvとして
    記憶手段に記憶し直し; かつ、該各回ごとに、上記前回入浴時間データtv
    α倍の時間、または該前回入浴時間データtvに対し
    β時間を加えた時間を経過してなお、上記出槽信号の発
    生を検知しなかった場合には、上記主制御装置から長時
    間入浴警報信号を発すること; を特徴とする方法。
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