JPH0820112B2 - 自動給湯システムにおける給湯温度制御方法 - Google Patents

自動給湯システムにおける給湯温度制御方法

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JPH0820112B2
JPH0820112B2 JP3192797A JP19279791A JPH0820112B2 JP H0820112 B2 JPH0820112 B2 JP H0820112B2 JP 3192797 A JP3192797 A JP 3192797A JP 19279791 A JP19279791 A JP 19279791A JP H0820112 B2 JPH0820112 B2 JP H0820112B2
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛇口やシャワー等の給
湯栓から出湯される温度を使用者の設定した設定温度に
極力近付けるように制御する自動給湯システムにおい
て、季節ないしは外気温の変動にも良く対応し、給湯栓
から出湯され始めた湯の温度を常に、かつ、できるだけ
早く、設定温度に到達させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の自動給湯システムでは、台所や浴
室内に設けられた蛇口、シャワー等の給湯栓から所望の
温度の湯を出力するためにも、少なくとも比例制御や比
例積分制御、場合によりさらに比例微積分制御を含む帰
還制御により、かなり進歩した制御がなされるようにな
って来ており、また、このような基本的な給湯機能に加
えて、浴槽内の所定水位にまで、所定温度の湯を自動的
に張る機能や、さらには冷めた湯を追焚きする機能等も
最早極く普通の機能として有している。もっともこれ
は、昨今、富みに低コスト化、大容量化が進んでいるマ
イクロコンピュータの利用によって実現し得たものと言
っても良い。本発明もまた、このような快適性追求の一
環をなすものであるので、まずは最近の自動給湯システ
ム自体につき、図4に即して説明する。ただし、あらか
じめ述べておくと、本発明は蛇口やシャワー等の給湯栓
1からの出湯温度制御に関するものなので、浴槽19内
への自動湯張り機能や、浴槽19内の湯の追焚き機能等
については、主としてそれらに必要な構成要素を挙げる
に留め、簡単な説明とする。
【0003】図示の自動給湯システムは給湯機本体部分
に二つの熱交換器4,12を有しており、その中の一つ
は給湯用の熱交換器4であって、配管24を介して給湯
機本体部分とは離れた位置に設置された通常の蛇口やシ
ャワー等の給湯栓1から必要に応じて出湯したり、切換
電磁弁2が切り換えられたときには同様に配管24を介
して浴槽19内に自動的に湯を張るために使用される。
他の一つは、浴槽19内に張られた湯が設定温度に満た
ないとき、ないしは時間が経って冷めたときの追焚き用
の熱交換器12である。
【0004】給湯用熱交換器4には、図中、矢印で
“水”と示されているように、水道配管からの水が通さ
れ、この水は当該給湯用の熱交換器4をバーナ5で加熱
することで昇温される。当然、バーナ5には燃焼用の燃
料が供給されるが、図示の給湯機では、同様に矢印で
“ガス”と示されているように、燃料として最も一般的
なガスを用いている。ただし、灯油その他の燃料でも給
湯システム構成としてはほぼ同様で良く、ガスをそうし
た他の燃料と読み換えれば、本書における以下の説明も
概ねそのまま、適用することができる。ガス配管からの
ガスは元電磁弁13を経た後、給湯側に専用の電磁弁1
0を通過し、さらにガス流量調節用の電磁弁(いわゆる
ガス比例弁)9を経てバーナ5に送られる。ただし、場
合により、給湯側に専用の電磁弁10は省略され、ガス
比例弁9にて代用されることもある。バーナ5にはま
た、ファン6からそのときどきに適当な量の空気も送ら
れる。
【0005】一方、熱交換器4を通過して行く水の流量
は流量センサ8により検出され、また、熱交換器4に入
る前の水の温度(入水温度)は給水温センサ7により、
そして熱交換器4の出口ないしは給湯機本体部分におけ
る出湯温度は給湯温センサ3により、それぞれ検出され
る。
【0006】その他にも、図示していないが、安全のた
めにバーナ5にて所定通り着火がなされたか否か、ない
しはバーナ5が燃焼中であるか否かを検出するフレーム
ロッド等による炎検出センサとか、熱交換器4からの出
湯温度が異常に高くなった場合にこれを検出するハイリ
ミットスイッチ等も設けられることがあり、さらには制
御性をより一層高めるために、必要に応じ、ファン6が
現に出力している空気の流量ないしは実際のファンモー
タ回転数を検出して帰還制御するためのセンサ等も組込
まれる。
【0007】次に、追焚き用の熱交換器12を含む系に
ついて説明すると、浴槽19内の湯は入湯口から循環流
路に導かれ、この循環流路が当該追焚き用熱交換器12
中を通った後、再び浴槽19内に向いて開いた出湯口に
継がっている。この追焚き用熱交換器12も、すでに説
明した給湯用のそれと同様、バーナ16により選択的に
加熱されるが、このバーナ16に対しても、元電磁弁1
3を介した後、追焚き側に専用の電磁弁14を経て選択
的に燃料としてのガスが供給され、また、やはり専用の
ファン17により、そのときどきで最適な流量に制御さ
れた空気が送られる。なお、追焚き用熱交換器12を加
熱するときには循環ポンプ11が働き、浴槽19内の湯
を循環させながら熱交換器12に通す。さらに、追焚き
される浴槽内の湯の温度は、循環流路中に設けられた槽
内湯温センサ18により検出され、浴槽19内の水位は
水位センサ15によって検出される。もちろん、図示し
ていないが、この追焚き用のバーナ16に対しても、所
定通り着火がなされたか否か、あるいはバーナ16が現
在燃焼中であるか否かを検出するためのフレームロッド
等による炎検出センサが設けられたり、同様に必要に応
じ、追焚き用熱交換器12に対しても、その温度が異常
に高くなった場合にこれを検出するハイリミットスイッ
チ等が設けられる。
【0008】先にも述べたように、最近のこの種の自動
給湯システムにあっては、マイクロコンピュータ(図4
中、マイコンと略記;以下でもこの略称を使用する)2
3を含む制御装置21により、上記した各種センサから
の検出信号と、制御装置21の本体部分とは別途に設け
られたリモートコントローラ(以下、単にリモコンとす
る)40に付属の各種操作スイッチの操作に基づく信号
に応じ、対応的な制御をなす。リモコン40は、浴室3
0内の外、台所とか居間等、複数の個所のそれぞれに設
置されるのが普通である。むしろ、台所等に設置される
リモコンが主リモコンとなる。
【0009】いずれにしても、従来のこの種自動給湯シ
ステムに用いられているリモコンには、少なくとも、給
湯して欲しい温度(設定温度KS)を使用者の側で設定可
能な温度設定手段が設けられ、また、どれか一つのリモ
コン、あるいは全てのリモコンには運転スイッチも設け
られる。さらに、複数のリモコンの中、特定の指令情報
に関して高い優先度の持たされたリモコンの操作が他に
優先し、当該他のリモコンによって指令されていた同じ
内容に係る既設定情報や、新たに指令される情報が無効
化される、いわゆる優先順位の仕組みを持つものもあ
る。なお一般に、各リモコンにもマイコンが備えられる
ことが多く、制御装置21ないしはその内部のマイコン
23との間は電源ラインに信号を重畳して送る二線式の
データ伝送ラインで接続されるのが普通である。
【0010】上記した運転スイッチとは、いわゆる各種
家庭用電気機器における電源スイッチではない。通常、
この種の自動給湯システムでは、据え付けの当初、商用
交流電源コンセントに当該システムの電源プラグを差し
込むことにより制御装置21に電源が投入され、以後、
修理や撤去の目的で意図的に電源プラグが抜かれるま
で、電源は与えられ続ける。運転スイッチとは、システ
ムに電源が与えられているとの前提の下で、条件に応じ
て給湯用バーナ4や追焚き用バーナ16における燃焼を
許容するかしないかを使用者が指示するもので、使用者
が運転スイッチを運転位置(燃焼位置)に付けていない
限り、制御装置21は動作制御部22を介し、元電磁弁
13や、給湯用、追焚き用に各専用の電磁弁10,14
を閉じた状態に維持し、そもそも着火動作も起こさせな
いようにする。ただし、一般の使用者の使用感覚からし
て、当該運転スイッチには「電源」スイッチという表記
がなされている場合も多い。
【0011】しかるに、使用者がこの図示しない運転ス
イッチを運転位置に付けた状態において、蛇口やシャワ
ー等の給湯栓1を開くと、自動的に給湯のための燃焼が
開始する。すなわち、給湯栓1が開かれ、熱交換器4を
通過する水流が発生するに伴い、それまでは水流停止信
号(流量零信号)を発していた流量センサ8は、まずは
水が流れ始めたことを表す信号(したがって、流量信号
は水流のオン・オフ検出信号を兼ねることができる)を
マイコン23に送る。これを受けたマイコン23は、図
示しない着火機構を動作させて(それ以前にもちろん、
各電磁弁10,13は開かれている)、バーナ5におけ
る燃焼を開始させた後、以降、給水温センサ7から得ら
れるそのときどきの入水温度や流量センサ8から得られ
るそのときどきの流量、そして使用者の設定した設定温
度KSに応じて必要な燃焼量を演算し、動作制御部22
を介し、ガス比例弁9に当該必要燃焼量を得るために適
当なる弁開度を与える信号を送出して、対応した流量の
ガスをバーナ5に供給させる。また、ファン6にも空気
量調節信号(回転数制御信号)を送出し、燃焼に適当な
る量の空気をバーナ5に与えるべくする。さらに、熱交
換器4により加熱された水(湯)は、当該熱交換器4の
出口に設けられている給湯温センサ3により検出され、
これが使用者によって設定されている設定温KS との間
に誤差を生じている場合には、マイコン23は動作制御
部22を介し、そうした誤差を解消する方向に比例弁9
の弁開度やファン6の回転数等を帰還制御し、バーナ5
における燃焼エネルギを制御する。
【0012】使用者が湯を出していた給湯栓1を閉じ、
湯を止めると、流量センサ8は水流停止信号(流量零信
号)をマイコン23に送出し、これを受けたマイコン2
3では動作制御部22を介し、ガス比例弁9に全閉信号
を送出してバーナ5を速やかに消火するべく機能する。
ただし場合により、実際の流量を実時間で出力する流量
センサ8とは別に、単に水流が生じたか否かを専門に検
出する水流スイッチが設けられることもあるし、また、
完全に流量が零でなくとも、あらかじめ定められた流量
以下にまで落ちたときには、出湯温の異常な加熱を防ぐ
ため、燃焼を停止させることもある。さらに安全のた
め、熱交換器4に対しハイリミットスイッチが付されて
いる場合には、これが異常な温度にまでの過熱状態を検
出して過熱信号をマイコン23に送出すると、マイコン
23は動作制御部22をして直ちにバーナ5の強制消火
動作に入らせるか、あるいは燃焼量を制限させ、同様
に、図示しないがフレームロッド等、適当なる燃焼検出
素子がバーナ5における途中失火を検出した場合にも、
マイコン23は動作制御部22をしてガス比例弁9に強
制閉塞信号を送出させ、システムによっては元電磁弁1
3にも強制閉塞信号を送出させて、生の燃料が機外に漏
出する危険を防ぐ。
【0013】使用者が湯張り指令スイッチ(図示せず)
を操作し、浴槽19内への自動湯張りを選択した場合に
は、制御装置21に内蔵のマイコン23に対して湯張り
要求信号が送出され、これに応じ、マイコン23は動作
制御部22を介して切換電磁弁2を開き、熱交換器4か
らの湯を浴槽19に直接導けるようにする。しかし、本
願発明はこのような自動湯張りのメカニズム自体には無
関係であるので、これに関しての説明は省略する。同様
に、自動湯張りの終了後、浴槽19内の実際の湯温が設
定温度に満たなかったときとか、使用者が自分で追焚き
指令操作をしたとき等は、マイコン23は循環ポンプ1
1を回し始める指令を出すと共に、制御装置21内の動
作制御部22をして追焚き用のバーナ16に着火させ、
追焚き用熱交換器12により、浴槽19内の湯の加温を
図る。が、これについても本願には直接の関係がないた
め、説明を省略する。換言すると、本願発明は、後述す
る所から理解されるように、少なくとも、既述の基本的
な給湯機能を持つ自動給湯システムであれば改良の対象
とし得るものである。ただし、上記の自動湯張りに関
し、その注湯温度を制御する部分については同様に本願
発明による改良の対象となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来にあっても、給湯
栓1からの出湯が安定した状態においては、そしてまた
熱交換器4の出口に設けられた給湯温センサ3の検出す
る給湯温度KO であるならば、使用者の設定した設定温
度KS に良く近付けることができる。しかし、そうなる
までの過渡期について考えたり、あるいはまた、熱交換
器4の出口から給湯栓1の設けられている場所、ないし
は熱交換器4の出口から浴槽19への注湯口のある場所
までの配管24の存在に鑑みると、未だ種々の問題があ
った。これにつき説明するために、従来の自動給湯シス
テムにおける燃焼制御方法によって制御された場合の熱
交換器4の出口温度(給湯温度センサ3の検出する温
度)KO と、実際に給湯栓1から出力される湯の温度K
n との関係を模式的に示すと、図5のようになることが
多かった。自動給湯システムを最初に使うときとか、前
回の給湯使用時からかなり時間が経って、配管24が完
全に冷めた後に、使用者が再度、給湯栓1を開いた場合
には、その当初、燃焼量はある一定の補正値(フィード
フォワード量FFC )を加味して多めに設定され、結果
として熱交換器4の出口における出湯温度KO はある程
度の時間に亙り、設定温度KS を越えるようなオーバシ
ュートを示すようにされる。これは、配管24が冷えて
いることを考慮し、速やかにこれを暖めようとするもの
である。しかし、従来のこうしたフィードフォワード制
御では、設定温度を得るために必要となる燃焼量に対
し、加えられる補正値FFC は常に一定であった。その
ため季節の変化には対応できず、例えば夏期では配管2
4が設定温度KS 近くにまで暖まるのも速いから、給湯
栓1からの出湯温度Kn が設定温度KS に至るのが比較
的速かったとしても、冬期では冷えきった配管24はな
かなか暖まらず、そのために給湯栓1から出湯される湯
の温度も、図5中、符号Kn'で示すように、かなり長目
になってしまう。本願発明は、この点の改善を目的とし
てなされたもので、夏期でも冬期でも、つまりは年間を
通じてできるだけ速く、給湯栓1からの出湯温度Kn
設定温度KS に近付けようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、熱交換器への入水温度に基づき、当該熱交
換器の出口から給湯栓までの配管においての放熱量を決
定し、かつ、出湯の開始から所定の時間を補正時間とし
て、この補正時間を経過するまで、上記で決定した放熱
量を補う分の補正熱量を設定温度を得るための必要燃焼
量に追加し、この追加された総燃焼量が熱交換器で得ら
れるように、当該熱交換器における燃焼を制御する。上
記において入水温度を検出することは、言ってみれば季
節を判断する材料を得るためなので、この入水温度に代
えて、外気温検出センサの検出する外気温、浴室内温度
センサの検出する浴室内温度、配管温度センサの検出す
る配管温度等を使用することもできる。また、補正時間
に関しても、入水温度に基づいてその長さを決定し得る
外、これに代えて、当該長さの決定に上記の他の情報を
利用することもできる。さらに本発明では、その一つの
態様として、補正時間を複数の時間部分に分割し、各補
正時間部分ごとに補正熱量の値を決定する手法も提案す
る。この場合、出湯の開始から早い時間部分程、当該時
間部分に対応して決定される補正熱量は大きくする。
【0016】
【実施例】以下、本発明に従う給湯温度制御方法の実施
例につき、図1〜3に即して説明するが、その前提とし
て、本発明を適用し得るハードウエアとしての燃焼制御
系ないし自動給湯システム自体は、すでに図4に即して
説明されたものとする。したがって本項では、当該シス
テムの全てに亙る再説明は省略し、本発明の実現にとっ
て必要なものにつき、既説内容から適宜抽出、援用す
る。図4中の符号についても然りである。もっとも、換
言すれば、昨今の自動給湯システムとして通常の機能を
備えている限り、それに内蔵されているマイコンに対す
るソフト的な処理により、本発明を実現することができ
る。
【0017】まず、図1により、本発明による給湯温度
制御方法の大略につき説明する。図4に示されたような
自動給湯システムが運転モード(オンモード)にあると
きに使用者が給湯栓1を開くと、流量センサ8から流量
が発生したことの信号がマイコン23に出力されて来る
ので、これを本制御方法における流量検出信号として利
用し、次の判断ステップで補正演算が終了したか否かを
見る。ここでは終了していないので、次のステップに進
み、熱交換器4の出口(給湯機本体部分での)から給湯
栓1に至る配管24において失われる放熱量を決定す
る。この放熱量の決定には、給水温センサ7から得られ
る入水温度を判断材料とすることができる。例えば、夏
期には入水温度は高く、冬期には低いから、逆に、その
ような入水温度情報から現在の季節が推定でき、その一
方で、そうした各季節ごとの配管の冷え具合も経験的に
知り得るため、結局はそのときどきの入水温度時に当該
配管24にて失われるであろう放熱量を決定することが
できる。
【0018】次に、こうして決定した放熱量に基づき、
補正熱量を演算する。補正熱量とは次のような意味を持
つ。本願発明の適用されていないこれまでの自動給湯シ
ステムでも、そのときどきの入水温度、流量センサ8か
ら得られるそのときどきの流量、そして使用者の設定し
た設定温度KS に応じて必要な燃焼量を演算し、動作制
御部22を介し、ガス比例弁9に当該必要燃焼量を得る
ために適当なる弁開度を与える信号を送出して、対応し
た流量のガスをバーナ5に供給させているし、ファン6
にも空気量調節信号(回転数制御信号)を送出し、燃焼
に適当なる量の空気をバーナ5に与えるべくしている。
さらに、出湯開始の直後は、出湯温度の立ち上がり特性
を向上させるため、フィードフォワード制御を行い、あ
る程度の補正熱量を上記の必要燃焼量に加算するべくし
ている。本願発明における補正熱量も、上記のように、
必要とされる燃焼量に追加されるものであることは、上
記した従来におけるフィードフォワード制御と同様であ
る。しかし、大きく異なるのは、上記の通り、本願発明
における補正熱量は、配管24における放熱量に基づい
て決定されたものであり、それがために、常に固定の一
定値ではなく、季節の変動によって変化する点である。
【0019】このようにして、配管24にて予想される
放熱量を補う分の補正熱量が演算されたならば、次に、
図1中に示されている通り、給湯停止時間から補正時間
を演算する。ここで、給湯停止時間とは、今回の給湯が
開始するまでの間、給湯のための燃焼が行われていなか
った時間である。したがって、この時間が長い程、配管
24は冷えている。ただし、この給湯停止時間がある時
間値以上であれば、それ以上、配管24が冷えることが
なくなるため、こうなり始めるまでの時間を最大給湯停
止時間として定義することができ、例えばこれは5分と
定めることができる。したがって、5分以上、給湯のた
めの燃焼が行われなかった場合には、給湯停止時間は5
分として良く、このようにするとまた、本願発明の制御
機能を組込んだ自動給湯システムが設置されてから始め
ての給湯使用時にも、給湯停止時間を5分として取扱う
ことができる。
【0020】これに対し、補正時間とは、上記の給湯停
止時間の最小値(一般に極く短い時間以下はゼロとして
良い)から最大値までの間の時間に対して、例えばあら
かじめ設計的に定め得る比例係数によりリニアな関数関
係にある時間として求められるもので、その間だけ、上
記演算した補正熱量を必要燃焼量に付加するためのもの
である。例えば、前回の給湯使用時からいくらも時間が
経っていないときには、既述のように、その時の入水温
度に応じて配管24における放熱量を求め、これを単に
上記の必要燃焼量に付加しただけでは、むしろ過剰熱量
となることがある。上記の通り、当該補正熱量は、配管
24が冷えきっている(すなわち最大給湯停止時間以上
が経過している)ことを想定して求めているからであ
る。これに対し、上記のように、給湯停止時間に鑑みて
補正時間をも変更制御すれば、このような恐れは排除な
いし提言することができる。
【0021】こうして補正演算が終了した場合には、図
1中に示す通り、例えばその時の設定温度KS に対し、
当該補正熱量に相当する温度KCMP を加えた温度KO
を、熱交換器4の出口において給湯温センサ3により検
出される目標温度として、既述した既存のメカニズムに
より、熱交換器4での燃焼量を決定、制御する。
【0022】以上述べた、本発明における基本的な出湯
温度制御の実施例に対し、より具体的にした実施例につ
き、以下に説明する。まず、給湯が開始してから少なく
とも所定の時間(例えば5秒)を経過した後から所定の
時間間隔(例えば10秒)ごとに、給水温センサ7から
入力水温データKC を取り込む。そして、以前に取り込
んでいる入水温度データをn回分、平均して、新たな入
水温度データとする。すなわち、平均入水温度データを
CAVとするなら、 (KC +nKCAV)/(n+1)=KCAV とする。nの値は、例えば10程度が適当である。
【0023】また、上記で求めたKCAV と前回の燃焼時
に求めたKCAV-1 との平均を次回の燃焼時に前回のデー
タとして利用する。すなわち、 (KCAV +mKCAV-1)/(m+1)=KCAV-1 とする。ここで、上記のmの値は、例えば50程度が適
当である。
【0024】次に、実際に鑑み、入水温度が30℃以上
の場合には補正は不要とし、かつ、30℃以上の入水温
度は最大入水温度30℃にクランプする。逆に、零℃以
下は零℃とする。さらに、先にも述べたが、前回の燃焼
時から今回の燃焼時までの間の給湯停止時間(非燃焼時
間)TP が5分以上の場合には5分とする。
【0025】ここで、給湯停止時間が5分以上であり、
入水温度が零℃以下の場合、すなわち、もっとも大きな
補正を要する場合の最大フィードフォワード量(補正熱
量)FFCMP として、例えば300Kcalを仮定する
(もちろん、機種の熱容量に鑑みてこの値は変更され
る)。その上で、図2(A)に示されるように、入水温度
が30℃以上であり、給湯停止時間がゼロないしほぼゼ
ロと看做される場合、つまりはフィードフォワード量
(補正熱量)FFCMP がゼロで良い原点と、上記のよう
に(TP /KCAV)が最大となるときの値FFCMP =30
0との間に例えばリニアな関係(限定的ではないがこれ
が簡単であり、かつ十分でもある)を設け、これに従
い、その時々に必要なフィードフォワード量FFCMP
算出する。ただし、上記でKCAV がゼロのときには、
(TP/KCAV)は最大値として取扱う。
【0026】次に、入水温度データKCAV と給湯停止時
間TP に基づき、補正時間TCMP を求める。これについ
ても限定的ではないが、簡単には図2(B) に示されてい
るように(TP /KCAV)との間でリニアな関係を設定す
ることができ、最大20秒程度までの範囲でその時々に
最適な補正時間を求めることができる。
【0027】さらにこの実施例では、より精緻な制御を
目指し、上記で求めた補正時間をさらにq段階に分割す
る。そして、上記の補正熱量は、各時間段階(各部分時
間)ごとに漸減する熱量として適当なるように求める。
すなわち、図2(C) に示されているように、最初の(T
CMP/q)の時間は上記で算出したフィードフォワード量
FFCMP を設定温度KSに関する必要な燃焼量に付加
し、次の(TCMP/q)時間中は{FFCMP(q−1)/
q}を付加する。以下同様として、補正時間TCMP を全
うする。
【0028】このような手法によると、図3に示される
ような結果が得られる。すなわち、図3(A) に示されて
いるように、熱交換器4の出口では、夏期の目標温度K
O は設定温度KS に対し、最大でもあまり高くはなく、
かつ短い補正時間となるが、冬期では相対的に目標温度
O'そのものが高めの範囲にあり、かつ、補正時間も長
くなる。そして、このような関係の結果、図3(B) に示
されているように、熱交換器4の出口での出湯温度が夏
期の出湯温度KO に対し、冬期の出湯温度KO'のように
高くなることにより、配管24を介した後の給湯栓1の
部分で使用者に実際に供給される出湯温度Kn は、年間
を通じ、ほぼ一定の収束時間で、しかもより速やかに、
設定温度KS に至ることができる。
【0029】以上、本発明の望ましい実施例につき説明
したが、本発明の要旨構成を外れない範囲においての各
種の改変は種々考えられる。例えば、配管における放熱
量を決定するのに、入水温度に代えて、図4中に温度セ
ンサ20として示されているように、外気温検出センサ
20の検出する外気温度に基づくこともできるし、当該
温度センサ20が浴室30内に設けられている場合に
は、これの検出する浴室内温度でも季節を判断すること
可能である。さらに、温度センサ20を、配管24の温
度を直接に検出するものとして、当該配管温度により季
節を判断するものとし、これに基づき、当該配管24に
おける放熱量を決定することもできる。
【0030】補正時間の演算に関しても同様であって、
上記実施例では入水温度に基づいて(望ましい実施例で
はさらに給湯停止時間にも基づいて)いたが、入水温度
に代えて、上記した外気温度や浴室内温度、あるいはま
た配管温度等を採用することができる。
【0031】また、補正時間をq段階に分割する実施例
の場合にも、当該qの値そのものが任意設計的であるこ
との外、必ずしも等分割でなくても良い。当然、各時間
部分ごとの補正熱量も、等間隔ステップでの熱量変化で
なくても良い。
【0032】設定温度KS を得るために演算される必要
燃焼量に対しての補正熱量の追加に関しても、図1の実
施例に示されているように、実際には設定温度KS その
ものを目標温度KO =KS +KCMP として高めに設定す
ることで等価的になされても良い外、入水温度KC を疑
似的に低めに設定するとか、あるいはまた熱交換器4を
通過する流量を疑似的に多めに設定することで等価的に
なされても良い。
【0033】さらに、配管24の長さは設置個所によっ
て様々に異なるが、少なくともシステムを稼働させる前
には既知となるので、適当なる切替スイッチないしは選
択スイッチを設ける等して、当該配管24の長さをマイ
コン23に与え得るようにしておけば、配管24におけ
る放熱量の決定にこの情報を利用することができ、より
正確な出湯温制御となる。
【0034】もちろん、本願発明は、給湯機能をのみ有
する自動給湯システムであれば採用することができ、必
ずしも浴槽19内への湯張り機能や追焚き機能は有して
いなくても良い。ただ、湯張り機能を有している場合に
は、やはり、熱交換器4から浴槽19への注湯口部分に
至る配管24にはそこでの放熱が見込まれるので、この
放熱量を補うために本願発明を有効に利用することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、これまで顧みられるこ
とのなかった配管部分での放熱に鑑みることにより、給
湯栓からの出湯開始後、季節の如何に拘らず、速やかに
出湯温度を設定温度にまで持って行くことができ、快適
な使用感を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の出湯温度制御方法に従う基本的実施例
の説明図である。
【図2】本発明の出湯温度制御方法に従う他の具体的な
実施例において、補正熱量、補正時間を求めるための説
明図である。
【図3】本発明の効果の説明図である。
【図4】本発明に使用可能な自動給湯システムの一例の
概略構成図である。
【図5】従来においては、冬期と夏期とでは給湯栓から
出湯される温度が設定温度に至るまでに要する時間が異
なっていたことを示す説明図である。
【符号の説明】
1 給湯栓 2 切替電磁弁 3 給湯温センサ 4 給湯用熱交換器 5 バーナ 6 ファン 7 給水温センサ 8 流量センサ 9 比例弁 10 給湯側用の電磁弁 20 温度センサ 21 制御装置 22 動作制御部 23 マイクロコンピュータ 24 熱交換器出口から給湯栓または注湯口までの配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−140747(JP,A) 実開 昭57−177031(JP,U) 実開 平3−46152(JP,U)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯機本体に備えられた熱交換器の出口
    における出湯温度を設定温度に近付けるように、該熱交
    換器への入水温度、該熱交換器からの出湯温度、及び該
    熱交換器を通過する流量に基づき必要な燃焼量を演算
    し、該必要燃焼量が得られるように上記熱交換器におけ
    る燃焼を制御する自動給湯システムにおいて;上記燃焼の開始以前において、 上記熱交換器への入水温
    度に基づき、上記熱交換器の出口から上記給湯機本体と
    は離れた位置に備えられている給湯栓までの配管におけ
    る放熱量を予め決定し; 上記出湯の開始から所定の時間を補正時間とし、該補正
    時間を経過するまで、上記予め決定した放熱量を補う分
    の補正熱量を上記設定温度を得るための上記必要燃焼量
    に追加し; 上記熱交換器において該追加補正された燃焼量が得られ
    るように燃焼を制御すること; を特徴とする自動給湯システムにおける給湯温度制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動給湯システムにおけ
    る給湯温度制御方法であって;上記補正時間も、上記入水温度に基づき決定されるこ
    と; を特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 給湯機本体に備えられた熱交換器の出口
    における出湯温度を設定温度に近付けるように、該熱交
    換器への入水温度、該熱交換器からの出湯温度、及び該
    熱交換器を通過する流量に基づき必要な燃焼量を演算
    し、該必要燃焼量が得られるように上記熱交換器におけ
    る燃焼を制御する自動給湯システムにおいて; 外気温を検出する外気温検出センサを設け; 上記燃焼の開始以前において、上記外気温検出センサの
    検出する外気温に基づき、上記熱交換器の出口から上記
    給湯機本体とは離れた位置に備えられている給湯栓まで
    の配管における放熱量を予め決定し; 上記出湯の開始から所定の時間を補正時間とし、該補正
    時間を経過するまで、 上記予め決定した放熱量を補う分
    の補正熱量を上記設定温度を得るための上記必要燃焼量
    に追加し; 上記熱交換器において該追加補正された燃焼量が得られ
    るように燃焼を制御すること; を特徴とする自動給湯システムにおける給湯温度制御方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動給湯システムにおけ
    る給湯温度制御方法であって; 上記補正時間も、上記外気温に基づき決定されること; を特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 給湯機本体に備えられた熱交換器の出口
    における出湯温度を設定温度に近付けるように、該熱交
    換器への入水温度、該熱交換器からの出湯温度、及び該
    熱交換器を通過する流量に基づき必要な燃焼量を演算
    し、該必要燃焼量が得られるように上記熱交換器におけ
    る燃焼を制御する自動給湯システムにおいて; 浴室内の温度を検出する浴室内温度センサを設け; 上記燃焼の開始以前において、上記浴室内温度センサの
    検出する浴室内温度に基づき、上記熱交換器の出口から
    上記給湯機本体とは離れた位置に備えられている給湯栓
    までの配管における放熱量を予め決定し; 上記出湯の開始から所定の時間を補正時間とし、該補正
    時間を経過するまで、上記予め決定した放熱量を補う分
    の補正熱量を上記設定温度を得るための上記必要燃焼量
    に追加し; 上記熱交換器において該追加補正された燃焼量が得られ
    るように燃焼を制御すること; を特徴とする自動給湯システムにおける給湯温度制御方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動給湯システムにおけ
    る給湯温度制御方法であって; 上記補正時間も、上記浴室内温度に基づき決定されるこ
    と; を特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 給湯機本体に備えられた熱交換器の出口
    における出湯温度を 設定温度に近付けるように、該熱交
    換器への入水温度、該熱交換器からの出湯温度、及び該
    熱交換器を通過する流量に基づき必要な燃焼量を演算
    し、該必要燃焼量が得られるように上記熱交換器におけ
    る燃焼を制御する自動給湯システムにおいて; 上記熱交換器の出口から上記給湯機本体とは離れた位置
    に備えられている給湯栓までの配管の温度を検出する配
    管温度センサを設け; 上記燃焼の開始以前において、上記配管温度センサの検
    出する配管温度に基づき、上記配管における放熱量を予
    め決定し; 上記出湯の開始から所定の時間を補正時間とし、該補正
    時間を経過するまで、上記予め決定した放熱量を補う分
    の補正熱量を上記設定温度を得るための上記必要燃焼量
    に追加し; 上記熱交換器において該追加補正された燃焼量が得られ
    るように燃焼を制御すること; を特徴とする自動給湯システムにおける給湯温度制御方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の自動給湯システムにおけ
    る給湯温度制御方法であって; 上記補正時間も、上記配管温度に基づき決定されるこ
    と; を特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8記載の自動給湯システムにおける給湯温度制御方法
    であって; 上記補正時間は複数の時間部分に分割され、該各補正時
    間部分ごとに上記補正熱量の値が決定され、上記出湯の
    開始から早い時間部分程、該時間部分に決定されている
    上記補正熱量が大きな値となっていること; を特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8または9記載の自動給湯システムにおける給湯温度制
    御方法であって; 上記必要燃焼量に対する上記補正熱量の追加は、上記必
    要燃焼量を得るための上記設定温度を疑似的に高めに設
    定することで等価的になされること; を特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8または9記載の自動給湯システムにおける給湯温度制
    御方法であって; 上記必要燃焼量に対する上記補正熱量の追加は、上記必
    要燃焼量を得るための上記入水温度を疑似的に低めに設
    定することで等価的になされること; を特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8または9記載の自動給湯システムにおける給湯温度制
    御方法であって; 上記必要燃焼量に対する上記補正熱量の追加は、上記必
    要燃焼量を得るための上記流量を疑似的に多めに設定す
    ることで等価的になされること; を特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11または12記載の自動給湯システム
    における給湯温度制御方法であって; 上記配管における放熱量の決定は、該配管の既知の長さ
    にも基づいてなされること; を特徴とする方法。
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