JPH08208121A - 繊維巻回装置 - Google Patents
繊維巻回装置Info
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- JPH08208121A JPH08208121A JP7017356A JP1735695A JPH08208121A JP H08208121 A JPH08208121 A JP H08208121A JP 7017356 A JP7017356 A JP 7017356A JP 1735695 A JP1735695 A JP 1735695A JP H08208121 A JPH08208121 A JP H08208121A
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- fiber winding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボビンに巻回された繊維を断線させることな
く所定の高張力を維持した安定した状態で引出し、ま
た、引き出した繊維に低コストで樹脂の含浸を行いワー
クに繊維を巻回することのできる繊維巻回装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 ボビン支持部30をガイド部26を中心とす
る円弧上を繊維巻回機構24の繊維引出し力によって移
動させることによって、ボビン14のどの位置から繊維
12を引き出しても繊維引き出し方向とボビンの巻回軸
16とを常に直交関係にして、引き出す時に繊維がボビ
ン上を滑ることを低減し、回転子22に繊維12を巻回
する。また、樹脂含浸槽20に直線状の挿通管62を用
いることによって、繊維12を曲げることなく樹脂60
の含浸を行い、回転子22に繊維12を巻回し、含浸作
業終了後の樹脂廃棄量を低減する。
く所定の高張力を維持した安定した状態で引出し、ま
た、引き出した繊維に低コストで樹脂の含浸を行いワー
クに繊維を巻回することのできる繊維巻回装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 ボビン支持部30をガイド部26を中心とす
る円弧上を繊維巻回機構24の繊維引出し力によって移
動させることによって、ボビン14のどの位置から繊維
12を引き出しても繊維引き出し方向とボビンの巻回軸
16とを常に直交関係にして、引き出す時に繊維がボビ
ン上を滑ることを低減し、回転子22に繊維12を巻回
する。また、樹脂含浸槽20に直線状の挿通管62を用
いることによって、繊維12を曲げることなく樹脂60
の含浸を行い、回転子22に繊維12を巻回し、含浸作
業終了後の樹脂廃棄量を低減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに対して繊維を
巻回する繊維巻回装置、特にボビンに巻かれた細径繊維
を引出しワークに高張力を維持しつつ巻回する繊維巻回
装置の改良に関する。
巻回する繊維巻回装置、特にボビンに巻かれた細径繊維
を引出しワークに高張力を維持しつつ巻回する繊維巻回
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からボビンに巻回されたワイヤーや
繊維を該ボビンから引出し、この引出したワイヤーや繊
維をワーク、例えばモータやトランス等のコアやボビン
に所定回数巻回して特性調整や強度調整を行う技術が知
られている。例えば、特開昭61−1246号公報には
モータの回転子表面に永久磁石を配置し、この永久磁石
の上から熱硬化性樹脂を含浸させた繊維を巻回し、該繊
維を加熱硬化させて、モータの回転子に永久磁石を固定
し、回転子の耐久性を向上させる技術が開示されてい
る。この場合、モータの回転子は高速で回転するため、
回転時の遠心力によって永久磁石が飛散しないように回
転子の全周に渡って均一力で強固に固定することが要求
される。
繊維を該ボビンから引出し、この引出したワイヤーや繊
維をワーク、例えばモータやトランス等のコアやボビン
に所定回数巻回して特性調整や強度調整を行う技術が知
られている。例えば、特開昭61−1246号公報には
モータの回転子表面に永久磁石を配置し、この永久磁石
の上から熱硬化性樹脂を含浸させた繊維を巻回し、該繊
維を加熱硬化させて、モータの回転子に永久磁石を固定
し、回転子の耐久性を向上させる技術が開示されてい
る。この場合、モータの回転子は高速で回転するため、
回転時の遠心力によって永久磁石が飛散しないように回
転子の全周に渡って均一力で強固に固定することが要求
される。
【0003】図5には上述のような繊維を巻回する繊維
巻回装置の概略構成図が示されている。繊維メーカーか
らボビン100に巻回された状態で供給される繊維、例
えば太さが18μm程度の細径のガラス繊維を数百本
(800本程度)束ねて形成されるガラス繊維ワイヤ
(以下、単に繊維という)102は略円筒形のボビン1
00に数百メートルを単位として巻回されている。一般
的に繊維102は巻ムラを防止し、該繊維102を引出
す時に均一にボビン径が減少する様に巻回軸104に対
して90°から僅かに傾いてボビン100に巻回されて
いる。また、ボビン100は定速回転制御されるモータ
106とパウダクラッチ107等のトルク発生器によっ
て、繊維102が引出される図中矢印A方向と逆の方向
に所定量の回転力(バックテンション)が付加されてい
る。繊維102は後述する繊維巻回機構によって、前記
バックテンションに逆らって引き出されることによって
所定の張力を有するようになる。ボビン100から引出
された繊維102はセンタリングローラ108で後述す
る樹脂含浸槽110に対して位置決めされる。その後、
繊維102は複数のローラ112,114,116a,
116b等によって経路変更が行われ、樹脂含浸槽11
0に満たされた樹脂、例えば熱硬化性接着剤に浸され
る。一方、繊維巻回機構には、表面に永久磁石が仮り止
めさたモータの回転子118が定速モータ120によっ
て定速回転可能に支持されている。また、定速モータ1
20は回転子118を支持した状態で、サーボモータ等
の制御モータ122とボールネジ124等から成る定ピ
ッチ送り機構によって図中矢印B方向に一定ピッチで送
られる。従って、回転子118を低速で回転させつつ、
一定ピッチで矢印B方向に送ることによって、樹脂を含
浸した繊維102を所定の張力を有した状態で回転子1
18に一定ピッチで巻回することができる。この後、繊
維102が巻回された回転子118を所定時間、所定温
度で加熱することによって、樹脂を硬化させ永久磁石を
回転子118に強固に、しかも均一な力で固定すること
ができる。
巻回装置の概略構成図が示されている。繊維メーカーか
らボビン100に巻回された状態で供給される繊維、例
えば太さが18μm程度の細径のガラス繊維を数百本
(800本程度)束ねて形成されるガラス繊維ワイヤ
(以下、単に繊維という)102は略円筒形のボビン1
00に数百メートルを単位として巻回されている。一般
的に繊維102は巻ムラを防止し、該繊維102を引出
す時に均一にボビン径が減少する様に巻回軸104に対
して90°から僅かに傾いてボビン100に巻回されて
いる。また、ボビン100は定速回転制御されるモータ
106とパウダクラッチ107等のトルク発生器によっ
て、繊維102が引出される図中矢印A方向と逆の方向
に所定量の回転力(バックテンション)が付加されてい
る。繊維102は後述する繊維巻回機構によって、前記
バックテンションに逆らって引き出されることによって
所定の張力を有するようになる。ボビン100から引出
された繊維102はセンタリングローラ108で後述す
る樹脂含浸槽110に対して位置決めされる。その後、
繊維102は複数のローラ112,114,116a,
116b等によって経路変更が行われ、樹脂含浸槽11
0に満たされた樹脂、例えば熱硬化性接着剤に浸され
る。一方、繊維巻回機構には、表面に永久磁石が仮り止
めさたモータの回転子118が定速モータ120によっ
て定速回転可能に支持されている。また、定速モータ1
20は回転子118を支持した状態で、サーボモータ等
の制御モータ122とボールネジ124等から成る定ピ
ッチ送り機構によって図中矢印B方向に一定ピッチで送
られる。従って、回転子118を低速で回転させつつ、
一定ピッチで矢印B方向に送ることによって、樹脂を含
浸した繊維102を所定の張力を有した状態で回転子1
18に一定ピッチで巻回することができる。この後、繊
維102が巻回された回転子118を所定時間、所定温
度で加熱することによって、樹脂を硬化させ永久磁石を
回転子118に強固に、しかも均一な力で固定すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の繊維巻
回装置のボビン100は巻回軸104に対して、その巻
回軸回りを回転するのみであるため、図6に示すよう
に、定速モータ120(図5参照)の回転力が繊維10
2をモータ106とパウダクラッチ107等によって発
生するバックテンションに逆らって引き出した場合、ボ
ビン100の端部100aに巻回された繊維102はボ
ビン100上を滑りながらボビン100の中央方向に移
動する(図中矢印C)。その結果、繊維102同士が擦
れ合いながら、角度θで振れ動くことに成り、断線が発
生し易く成る。複数の細径の繊維を束ねている場合、全
体の1/10程度が断線しても繊維102全体が断線す
ることはないが、回転子118に巻回した時に部分的に
強度が低下し、安定した永久磁石の固定を得ることがで
きないという問題がある。
回装置のボビン100は巻回軸104に対して、その巻
回軸回りを回転するのみであるため、図6に示すよう
に、定速モータ120(図5参照)の回転力が繊維10
2をモータ106とパウダクラッチ107等によって発
生するバックテンションに逆らって引き出した場合、ボ
ビン100の端部100aに巻回された繊維102はボ
ビン100上を滑りながらボビン100の中央方向に移
動する(図中矢印C)。その結果、繊維102同士が擦
れ合いながら、角度θで振れ動くことに成り、断線が発
生し易く成る。複数の細径の繊維を束ねている場合、全
体の1/10程度が断線しても繊維102全体が断線す
ることはないが、回転子118に巻回した時に部分的に
強度が低下し、安定した永久磁石の固定を得ることがで
きないという問題がある。
【0005】また、繊維102がボビン100上を角度
θで振れ動く場合、定速モータ120の回転による引出
し力と、モータ106とパウダクラッチ107等によっ
て発生するバックテンションとのバランスが崩れ、張力
に変動が発生する。回転子118に繊維102を巻回す
る場合、該繊維102の引張り強度の限界に近い値で行
うことが多く、張力の変動は繊維102の断線を招くと
いう問題がある。
θで振れ動く場合、定速モータ120の回転による引出
し力と、モータ106とパウダクラッチ107等によっ
て発生するバックテンションとのバランスが崩れ、張力
に変動が発生する。回転子118に繊維102を巻回す
る場合、該繊維102の引張り強度の限界に近い値で行
うことが多く、張力の変動は繊維102の断線を招くと
いう問題がある。
【0006】一方、細径の繊維は曲げ強さが弱いことが
多いため、断線を防止するために、繊維102を樹脂含
浸槽110の中の樹脂に浸す場合、曲率の大きなローラ
114を用いる必要がある。この結果、樹脂含浸槽11
0はローラ114を収納することができる程度に十分大
きくする必要があり、含浸作業終了後の樹脂廃棄量が多
くコストが上昇してしまうという問題が発生する。
多いため、断線を防止するために、繊維102を樹脂含
浸槽110の中の樹脂に浸す場合、曲率の大きなローラ
114を用いる必要がある。この結果、樹脂含浸槽11
0はローラ114を収納することができる程度に十分大
きくする必要があり、含浸作業終了後の樹脂廃棄量が多
くコストが上昇してしまうという問題が発生する。
【0007】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたもので、ボビンに巻回された繊維を断線させること
なく所定の高張力を維持した安定した状態で引出し、ワ
ークに巻回することのできる繊維巻回装置を提供するこ
とを目的とする。
れたもので、ボビンに巻回された繊維を断線させること
なく所定の高張力を維持した安定した状態で引出し、ワ
ークに巻回することのできる繊維巻回装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】また、繊維を断線させることなく良好な樹
脂の含浸を低コストで行うことのできる繊維巻回装置を
提供することを目的とする。
脂の含浸を低コストで行うことのできる繊維巻回装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、第1として、細径繊維を巻回したボビンを
回動自在に支持するボビン支持機構と、前記ボビンから
引出される細径繊維に所定張力を与える張力付与機構
と、所定の張力を有しボビンから引出される細径繊維を
ワークに巻回する繊維巻回機構と、前記ボビン支持機構
から所定距離隔てた位置に配置され繊維巻回機構に対し
て細径繊維を導くガイド部と、を含み、前記ボビン支持
機構は、前記ガイド部を中心とする円弧上で細径繊維引
出し方向とボビンの巻回軸とが常に直交するように前記
繊維巻回機構の繊維引出し力によって前記ボビンを移動
させることを特徴とする。
するために、第1として、細径繊維を巻回したボビンを
回動自在に支持するボビン支持機構と、前記ボビンから
引出される細径繊維に所定張力を与える張力付与機構
と、所定の張力を有しボビンから引出される細径繊維を
ワークに巻回する繊維巻回機構と、前記ボビン支持機構
から所定距離隔てた位置に配置され繊維巻回機構に対し
て細径繊維を導くガイド部と、を含み、前記ボビン支持
機構は、前記ガイド部を中心とする円弧上で細径繊維引
出し方向とボビンの巻回軸とが常に直交するように前記
繊維巻回機構の繊維引出し力によって前記ボビンを移動
させることを特徴とする。
【0010】第2として、第1の繊維巻回装置におい
て、前記ボビン支持機構は、前記ガイド部を中心とする
円弧形状を呈する円弧ガイド板と、前記ボビンの巻回軸
を支持し前記円弧ガイド板の円弧部と点接触し円弧上を
移動可能なボビン支持部と、を有し、前記円弧ガイド板
の円弧部と該円弧部と接触するボビン支持部とには、噛
合可能な歯形部が形成され、ボビン上における細径繊維
の引出し位置に応じて前記繊維巻回機構の繊維引出し力
によってボビン支持部が円弧部上を移動することを特徴
とする。
て、前記ボビン支持機構は、前記ガイド部を中心とする
円弧形状を呈する円弧ガイド板と、前記ボビンの巻回軸
を支持し前記円弧ガイド板の円弧部と点接触し円弧上を
移動可能なボビン支持部と、を有し、前記円弧ガイド板
の円弧部と該円弧部と接触するボビン支持部とには、噛
合可能な歯形部が形成され、ボビン上における細径繊維
の引出し位置に応じて前記繊維巻回機構の繊維引出し力
によってボビン支持部が円弧部上を移動することを特徴
とする。
【0011】また、第3として、細径繊維を巻回したボ
ビンを回動自在に支持するボビン支持機構と、前記ボビ
ンから引出される細径繊維に所定張力を与える張力付与
機構と、所定の張力を有しボビンから引出される細径繊
維をワークに巻回する繊維巻回機構と、前記ボビン支持
機構から所定距離隔てた位置に配置され繊維巻回機構に
対して細径繊維を導くガイド部と、を含む繊維巻回装置
において、前記ガイド部と繊維巻回機構との間にはボビ
ンから引出された細径繊維に樹脂を含浸させる樹脂含浸
槽を有し、前記樹脂含浸槽は、細径繊維を該樹脂含浸槽
内を通過させる直線状の挿通管を有し、該挿通管には繊
維通過経路に樹脂を供給する樹脂供給孔を有しているこ
とを特徴とする。
ビンを回動自在に支持するボビン支持機構と、前記ボビ
ンから引出される細径繊維に所定張力を与える張力付与
機構と、所定の張力を有しボビンから引出される細径繊
維をワークに巻回する繊維巻回機構と、前記ボビン支持
機構から所定距離隔てた位置に配置され繊維巻回機構に
対して細径繊維を導くガイド部と、を含む繊維巻回装置
において、前記ガイド部と繊維巻回機構との間にはボビ
ンから引出された細径繊維に樹脂を含浸させる樹脂含浸
槽を有し、前記樹脂含浸槽は、細径繊維を該樹脂含浸槽
内を通過させる直線状の挿通管を有し、該挿通管には繊
維通過経路に樹脂を供給する樹脂供給孔を有しているこ
とを特徴とする。
【0012】さらに、第4として、第1または第2また
は第3の繊維巻回装置において、前記ボビン支持機構ま
たは繊維巻回機構の一方をフローティング支持するフロ
ーティング支持機構と、細径繊維をボビン支持機構から
引出した時にボビン支持機構と繊維巻回機構との間に働
く反力を測定する反力測定部と、前記反力測定部の測定
結果に基づいて前記張力付与機構の付与張力を制御する
張力制御部と、を有することを特徴とする。
は第3の繊維巻回装置において、前記ボビン支持機構ま
たは繊維巻回機構の一方をフローティング支持するフロ
ーティング支持機構と、細径繊維をボビン支持機構から
引出した時にボビン支持機構と繊維巻回機構との間に働
く反力を測定する反力測定部と、前記反力測定部の測定
結果に基づいて前記張力付与機構の付与張力を制御する
張力制御部と、を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】上記第1の構成によれば、細径繊維を巻回した
ボビンを回動自在に支持するボビン支持機構と、張力付
与機構によって所定の張力を付与され細径繊維をボビン
から引出しワークに巻回する繊維巻回機構とが配置さ
れ、ボビン支持機構と繊維巻回装置との間には前記繊維
巻回機構に対して細径繊維を導くガイド部が配置されて
いる。前記ボビン支持機構は、前記ガイド部を中心とす
る円弧上を細径繊維の引出し方向とボビンの巻回軸とが
常に直交するように繊維巻回機構の繊維引出し力によっ
てボビンを移動する。
ボビンを回動自在に支持するボビン支持機構と、張力付
与機構によって所定の張力を付与され細径繊維をボビン
から引出しワークに巻回する繊維巻回機構とが配置さ
れ、ボビン支持機構と繊維巻回装置との間には前記繊維
巻回機構に対して細径繊維を導くガイド部が配置されて
いる。前記ボビン支持機構は、前記ガイド部を中心とす
る円弧上を細径繊維の引出し方向とボビンの巻回軸とが
常に直交するように繊維巻回機構の繊維引出し力によっ
てボビンを移動する。
【0014】また、第2の構成によれば、ボビン支持機
構は、ガイド部を中心とする円弧形状を呈しその円弧部
に歯形部を有する円弧ガイド板と、この円弧ガイド板の
円弧部と点接触し前記円弧部に歯形部と噛合可能な歯形
部を有しボビンの巻回軸を支持するボビン支持部とを有
し、ボビン支持部はボビン上における細径繊維の引出し
位置に応じて繊維巻回機構の繊維引出し力によって円弧
ガイド板の歯形部と噛合しながら、細径繊維の引出し方
向とボビンの巻回軸とが常に直交するように移動する。
構は、ガイド部を中心とする円弧形状を呈しその円弧部
に歯形部を有する円弧ガイド板と、この円弧ガイド板の
円弧部と点接触し前記円弧部に歯形部と噛合可能な歯形
部を有しボビンの巻回軸を支持するボビン支持部とを有
し、ボビン支持部はボビン上における細径繊維の引出し
位置に応じて繊維巻回機構の繊維引出し力によって円弧
ガイド板の歯形部と噛合しながら、細径繊維の引出し方
向とボビンの巻回軸とが常に直交するように移動する。
【0015】また、第3の構成によれば、細径繊維を巻
回したボビンを回動自在に支持するボビン支持機構と、
張力付与機構によって所定の張力を付与され細径繊維を
ボビンから引出しワークに巻回する繊維巻回機構とが配
置され、ボビン支持機構と繊維巻回装置との間には前記
繊維巻回機構に対して細径繊維を導くガイド部が配置さ
れている。さらに、前記ガイド部と繊維巻回機構との間
にはボビンから引出された細径繊維に樹脂を含浸させる
樹脂含浸槽が配置されている。細径繊維は直線状態のま
ま、樹脂含浸槽内に設けられた直線状の挿通管を通過す
る。そして、挿通管には樹脂供給孔から樹脂が供給さ
れ、細径繊維に樹脂を含浸させる。
回したボビンを回動自在に支持するボビン支持機構と、
張力付与機構によって所定の張力を付与され細径繊維を
ボビンから引出しワークに巻回する繊維巻回機構とが配
置され、ボビン支持機構と繊維巻回装置との間には前記
繊維巻回機構に対して細径繊維を導くガイド部が配置さ
れている。さらに、前記ガイド部と繊維巻回機構との間
にはボビンから引出された細径繊維に樹脂を含浸させる
樹脂含浸槽が配置されている。細径繊維は直線状態のま
ま、樹脂含浸槽内に設けられた直線状の挿通管を通過す
る。そして、挿通管には樹脂供給孔から樹脂が供給さ
れ、細径繊維に樹脂を含浸させる。
【0016】さらに、第4の構成によれば、フローティ
ング支持機構によってボビン支持機構または繊維巻回機
構の一方がフローティング支持され、ボビン支持機構と
繊維巻回機構との間には反力測定部が設けられている。
この反力測定部は、細径繊維をボビン支持機構から引出
した時にボビン支持機構と繊維巻回機構との間に働く反
力による移動量を測定し、その測定結果に基づいて、張
力制御部が張力付与機構の付与張力を制御し、細径繊維
の巻回に最適な張力を与える。
ング支持機構によってボビン支持機構または繊維巻回機
構の一方がフローティング支持され、ボビン支持機構と
繊維巻回機構との間には反力測定部が設けられている。
この反力測定部は、細径繊維をボビン支持機構から引出
した時にボビン支持機構と繊維巻回機構との間に働く反
力による移動量を測定し、その測定結果に基づいて、張
力制御部が張力付与機構の付与張力を制御し、細径繊維
の巻回に最適な張力を与える。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づき
説明する。
説明する。
【0018】図1は本実施例の繊維巻回装置の概略構成
を示す平面図、図2は側面図である。図1に示すよう
に、繊維巻回装置10の基本的な構成は従来技術で述べ
た繊維巻回装置と同様であり、細径繊維、例えば太さが
18μm程度の細径のガラス繊維を数百本(800本程
度)束ねて形成されるガラス繊維ワイヤ(以下、単に繊
維という)12を数百メートルを単位として巻回した略
円筒形のボビン14を巻回軸16を中心に回動自在に支
持するボビン支持機構18と、繊維12に樹脂、例えば
熱硬化性接着剤を含浸させる樹脂含浸槽20と、樹脂が
含浸された繊維12をワークであるモータの回転子22
に巻回する繊維巻回機構24等から構成されている。ま
た、前記ボビン支持機構18から所定距離隔てた位置に
樹脂含浸槽20または繊維巻回機構24に繊維12を導
くガイド部26が配置されている。このガイド部26は
一対の回転自在なローラから構成され、繊維12を樹脂
含浸槽20や繊維巻回機構24の機械中心に導いてい
る。
を示す平面図、図2は側面図である。図1に示すよう
に、繊維巻回装置10の基本的な構成は従来技術で述べ
た繊維巻回装置と同様であり、細径繊維、例えば太さが
18μm程度の細径のガラス繊維を数百本(800本程
度)束ねて形成されるガラス繊維ワイヤ(以下、単に繊
維という)12を数百メートルを単位として巻回した略
円筒形のボビン14を巻回軸16を中心に回動自在に支
持するボビン支持機構18と、繊維12に樹脂、例えば
熱硬化性接着剤を含浸させる樹脂含浸槽20と、樹脂が
含浸された繊維12をワークであるモータの回転子22
に巻回する繊維巻回機構24等から構成されている。ま
た、前記ボビン支持機構18から所定距離隔てた位置に
樹脂含浸槽20または繊維巻回機構24に繊維12を導
くガイド部26が配置されている。このガイド部26は
一対の回転自在なローラから構成され、繊維12を樹脂
含浸槽20や繊維巻回機構24の機械中心に導いてい
る。
【0019】なお、ボビン支持機構18は従来装置と同
様な定速回転制御されるモータ28とパウダクラッチ
(不図示)等のトルク発生器から成る張力付与機構を有
し、繊維12が引出される図中矢印A方向と逆の方向に
所定量の回転力(バックテンション)が付加される。ま
た、繊維巻回機構24も従来装置と同様に、表面に永久
磁石が仮り止めさたモータの回転子22を定速モータ1
20によって定速回転可能に支持されている。また、定
速モータ120は回転子22を支持した状態で、サーボ
モータ等の制御モータ122とボールネジ124等から
成る定ピッチ送り機構によって図中矢印B方向に一定ピ
ッチで送られる。従って、繊維12は繊維巻回機構24
によって、前記バックテンションに逆らって引き出され
ることによって所定の張力を有し、一定ピッチで回転子
22に巻回される。
様な定速回転制御されるモータ28とパウダクラッチ
(不図示)等のトルク発生器から成る張力付与機構を有
し、繊維12が引出される図中矢印A方向と逆の方向に
所定量の回転力(バックテンション)が付加される。ま
た、繊維巻回機構24も従来装置と同様に、表面に永久
磁石が仮り止めさたモータの回転子22を定速モータ1
20によって定速回転可能に支持されている。また、定
速モータ120は回転子22を支持した状態で、サーボ
モータ等の制御モータ122とボールネジ124等から
成る定ピッチ送り機構によって図中矢印B方向に一定ピ
ッチで送られる。従って、繊維12は繊維巻回機構24
によって、前記バックテンションに逆らって引き出され
ることによって所定の張力を有し、一定ピッチで回転子
22に巻回される。
【0020】本実施例の特徴的事項は、ボビン上におけ
る繊維の引出し位置に応じて、ボビンの巻回軸を繊維巻
回機構の繊維引出し力によって移動させ、常にボビンの
巻回軸と繊維の引き出し方向とが直交するようにしてい
るところである。
る繊維の引出し位置に応じて、ボビンの巻回軸を繊維巻
回機構の繊維引出し力によって移動させ、常にボビンの
巻回軸と繊維の引き出し方向とが直交するようにしてい
るところである。
【0021】前記ボビン支持機構18は実際にボビン1
4を支持するボビン支持部30と、前記ガイド部26を
中心とする半径Rの円弧部32aを有する円弧ガイド板
32と、から構成されている。この円弧ガイド板32は
後述するフローティングテーブル34上の所定の位置、
つまり円弧部32aがガイド部26を中心とする半径R
と一致する位置に固定されている。また、この円弧部3
2aには歯形部が形成されている。この歯形部はボビン
支持部30側に形成された歯形部との歯当たりを歯幅中
央に集中させ、摩擦を低減させるためにクラウニング加
工を施しておくことが好ましい。一方、ボビン支持部3
0のベース板36はフローティングテーブル34の接触
面側が滑らかに仕上げられており、好ましくは接触面に
マシン油等の潤滑材が塗布され、フローティングテーブ
ル34上を低抵抗で移動できるように成っている。そし
て、前記ガイド板32の円弧部32aと接触するベース
板36の直線状部36a(ボビン14の巻回軸16と平
行)には前記円弧部32aの歯形部と噛合可能な歯形部
が形成され、円弧ガイド板32とベース板36とは図1
に示すように互いに点接触しながら相対移動することが
できる。
4を支持するボビン支持部30と、前記ガイド部26を
中心とする半径Rの円弧部32aを有する円弧ガイド板
32と、から構成されている。この円弧ガイド板32は
後述するフローティングテーブル34上の所定の位置、
つまり円弧部32aがガイド部26を中心とする半径R
と一致する位置に固定されている。また、この円弧部3
2aには歯形部が形成されている。この歯形部はボビン
支持部30側に形成された歯形部との歯当たりを歯幅中
央に集中させ、摩擦を低減させるためにクラウニング加
工を施しておくことが好ましい。一方、ボビン支持部3
0のベース板36はフローティングテーブル34の接触
面側が滑らかに仕上げられており、好ましくは接触面に
マシン油等の潤滑材が塗布され、フローティングテーブ
ル34上を低抵抗で移動できるように成っている。そし
て、前記ガイド板32の円弧部32aと接触するベース
板36の直線状部36a(ボビン14の巻回軸16と平
行)には前記円弧部32aの歯形部と噛合可能な歯形部
が形成され、円弧ガイド板32とベース板36とは図1
に示すように互いに点接触しながら相対移動することが
できる。
【0022】従って、繊維巻回機構24によってボビン
14の中央から繊維12を引き出す場合は、繊維巻回機
構24の繊維引出し力はボビン支持部28を図1に実線
で示すように円弧部30aの中央に移動させ、繊維12
を繰り出す。また、ボビン14の端部14aから繊維1
2を引き出す場合は、繊維巻回機構24の繊維引出し力
は図1に2点鎖線で示すようにボビン14を傾ける。ベ
ース板36の直線状部36aとボビン14の巻回軸16
とは平行なので、ベース板36が円弧部30aに沿って
すなわちガイド部26を中心とする半径Rの円弧軌跡上
を移動すれば、巻回軸16は円弧部30aの接線方向を
向き、ボビン14のどの位置から繊維12が引き出され
ても繊維巻回機構24の繊維引出し力によって繊維12
の引き出し方向と巻回軸16の方向は常に直交する。つ
まり、繊維12は巻回軸16に対してほぼ直角に引き出
され、引き出す時に繊維12がボビン14上を滑ること
を低減することができる。従って、繊維12同士が横滑
りにより擦れ合うことがなくなるので断線の発生を低減
することができる。
14の中央から繊維12を引き出す場合は、繊維巻回機
構24の繊維引出し力はボビン支持部28を図1に実線
で示すように円弧部30aの中央に移動させ、繊維12
を繰り出す。また、ボビン14の端部14aから繊維1
2を引き出す場合は、繊維巻回機構24の繊維引出し力
は図1に2点鎖線で示すようにボビン14を傾ける。ベ
ース板36の直線状部36aとボビン14の巻回軸16
とは平行なので、ベース板36が円弧部30aに沿って
すなわちガイド部26を中心とする半径Rの円弧軌跡上
を移動すれば、巻回軸16は円弧部30aの接線方向を
向き、ボビン14のどの位置から繊維12が引き出され
ても繊維巻回機構24の繊維引出し力によって繊維12
の引き出し方向と巻回軸16の方向は常に直交する。つ
まり、繊維12は巻回軸16に対してほぼ直角に引き出
され、引き出す時に繊維12がボビン14上を滑ること
を低減することができる。従って、繊維12同士が横滑
りにより擦れ合うことがなくなるので断線の発生を低減
することができる。
【0023】なお、ベース板36は繊維12が引き出さ
れた時に浮き上がることを防止するため、ボール38a
を有する略L字形状のベース押え38が配置されてい
る。また、図1、図2においてはベース押え38をベー
ス板36の一端側のみ配置しているが、他の部材と干渉
しない位置に複数設けることによって、ベース板36の
浮きを確実に防止し、その動きをより安定させることが
できる。
れた時に浮き上がることを防止するため、ボール38a
を有する略L字形状のベース押え38が配置されてい
る。また、図1、図2においてはベース押え38をベー
ス板36の一端側のみ配置しているが、他の部材と干渉
しない位置に複数設けることによって、ベース板36の
浮きを確実に防止し、その動きをより安定させることが
できる。
【0024】以上のように構成されるボビン支持機構1
8や樹脂含浸槽20、ガイド部26等は、図2に示すよ
うにフローティングテーブル34上に配置されている。
このフローティングテーブル34は基台40のエア供給
孔40aから供給される圧縮エアによって僅かに基台4
0から浮上すると共に、四隅を薄いバネ板サスペンショ
ン42で支持し、フローティングテーブル34が繊維1
2の引き出し方向Aと直交する方向にスライドすること
を防止すると共に、張力に変動が生じた場合、該フロー
ティングテーブル34がA方向及び逆A方向に滑らかに
移動できるように構成されている。
8や樹脂含浸槽20、ガイド部26等は、図2に示すよ
うにフローティングテーブル34上に配置されている。
このフローティングテーブル34は基台40のエア供給
孔40aから供給される圧縮エアによって僅かに基台4
0から浮上すると共に、四隅を薄いバネ板サスペンショ
ン42で支持し、フローティングテーブル34が繊維1
2の引き出し方向Aと直交する方向にスライドすること
を防止すると共に、張力に変動が生じた場合、該フロー
ティングテーブル34がA方向及び逆A方向に滑らかに
移動できるように構成されている。
【0025】また、図3に示すように、フローティング
テーブル34の繊維巻回機構24側には繊維12の張力
の変化によって繊維引き出し方向Aに僅かに移動するフ
ローティングテーブル34の移動量を検出するために反
力測定部として、ロードセル44が設けられている。ロ
ードセル44の両側には支柱46が設けられ、該支柱4
6には板バネ48が掛渡されている。この板バネ48上
には、繊維巻回機構24の巻回ピッチ方向Bに移動可能
な移動テーブル50の側面に接触する金属球52を支持
するブラケット54が固定されている。もし、繊維12
を引き出す時に何らかの原因によって繊維12の張力に
変動が生じ、張力が大きくなった場合、フローティング
テーブル34は繊維引き出し方向Aに移動し、繊維巻回
機構24とフローティングテーブル34との間隔は狭く
なる。この場合、板バネ48は図3に点線で示すように
撓み、ロードセル44がその撓み量を検出する。ロード
セル44からは撓み量が電圧の変化として出力され、オ
ペアンプを用いた平方根器やポテンシオメータ等から成
る張力制御部に供給され、ボビン支持機構18に搭載さ
れた張力付与機構のモータ28のトルク制御を行う。こ
の場合、繊維12を引き出す定速モータ120のトルク
は一定であり、繰り出すモータ28のトルクがロードセ
ル44の検出結果によって制御されるので、繊維12の
張力を常に最適な値に保つことができる。なお、移動テ
ーブル50の巻回ピッチ方向Bに移動は金属球52の転
がりによって吸収され、ロードセル44には影響を与え
ない。
テーブル34の繊維巻回機構24側には繊維12の張力
の変化によって繊維引き出し方向Aに僅かに移動するフ
ローティングテーブル34の移動量を検出するために反
力測定部として、ロードセル44が設けられている。ロ
ードセル44の両側には支柱46が設けられ、該支柱4
6には板バネ48が掛渡されている。この板バネ48上
には、繊維巻回機構24の巻回ピッチ方向Bに移動可能
な移動テーブル50の側面に接触する金属球52を支持
するブラケット54が固定されている。もし、繊維12
を引き出す時に何らかの原因によって繊維12の張力に
変動が生じ、張力が大きくなった場合、フローティング
テーブル34は繊維引き出し方向Aに移動し、繊維巻回
機構24とフローティングテーブル34との間隔は狭く
なる。この場合、板バネ48は図3に点線で示すように
撓み、ロードセル44がその撓み量を検出する。ロード
セル44からは撓み量が電圧の変化として出力され、オ
ペアンプを用いた平方根器やポテンシオメータ等から成
る張力制御部に供給され、ボビン支持機構18に搭載さ
れた張力付与機構のモータ28のトルク制御を行う。こ
の場合、繊維12を引き出す定速モータ120のトルク
は一定であり、繰り出すモータ28のトルクがロードセ
ル44の検出結果によって制御されるので、繊維12の
張力を常に最適な値に保つことができる。なお、移動テ
ーブル50の巻回ピッチ方向Bに移動は金属球52の転
がりによって吸収され、ロードセル44には影響を与え
ない。
【0026】また、フローティングテーブル34には、
図1、図2に示すように後述する樹脂含浸槽20の繊維
挿入高さや繊維巻回機構24の繊維供給高さに繊維12
を維持する高さガイド56や繊維12を繊維巻回機構2
4の巻回に最適な位置にガイドするガイドローラ58等
が配置されている。
図1、図2に示すように後述する樹脂含浸槽20の繊維
挿入高さや繊維巻回機構24の繊維供給高さに繊維12
を維持する高さガイド56や繊維12を繊維巻回機構2
4の巻回に最適な位置にガイドするガイドローラ58等
が配置されている。
【0027】前記ガイド部26の下流側には熱硬化性接
着剤等の樹脂60を収納した樹脂含浸槽20が配置され
ている。この樹脂含浸槽20は略円筒形状を呈してお
り、底面近傍には繊維引出し方向Aと平行に直線状の挿
通管62が両壁面を貫通する状態で設けられている。こ
の挿通管62の繊維導入側は入口の広がったテーパ部6
2aを有し、中央部に樹脂含浸槽20の内部と連通し、
樹脂60を挿通管62内部に供給する樹脂供給孔62b
が設けられている。樹脂60は毛細管現象によって樹脂
供給孔62bから挿通管62に供給され、挿通管62を
通過する繊維12に樹脂60を含浸する。なお、挿通管
62の直径は繊維12の直径より僅かに大きい程度(例
えば、φ0.8mm)なので、表面張力によって挿通管
62の両端解放端からの漏れは少ない。
着剤等の樹脂60を収納した樹脂含浸槽20が配置され
ている。この樹脂含浸槽20は略円筒形状を呈してお
り、底面近傍には繊維引出し方向Aと平行に直線状の挿
通管62が両壁面を貫通する状態で設けられている。こ
の挿通管62の繊維導入側は入口の広がったテーパ部6
2aを有し、中央部に樹脂含浸槽20の内部と連通し、
樹脂60を挿通管62内部に供給する樹脂供給孔62b
が設けられている。樹脂60は毛細管現象によって樹脂
供給孔62bから挿通管62に供給され、挿通管62を
通過する繊維12に樹脂60を含浸する。なお、挿通管
62の直径は繊維12の直径より僅かに大きい程度(例
えば、φ0.8mm)なので、表面張力によって挿通管
62の両端解放端からの漏れは少ない。
【0028】この様に、直線状の挿通管62を用いて樹
脂を含浸するので、従来装置のように繊維の経路をロー
ラ等で変更する必要がなく、樹脂含浸槽20の大きさは
樹脂60を挿通管62に供給するだけの大きさにするこ
とができるので、含浸作業終了後の樹脂廃棄量を低減さ
せることができると共に、繊維12は直線状態のまま、
樹脂含浸槽20を通過することができるので、繊維12
に余分な負荷をかけることなく折り曲げによる断線を防
止することがでる。なお、図4に示した挿通管62の樹
脂供給孔62bは比較的大きな穴を1つ設けた例を示し
たが、小さな穴を多数設け、樹脂供給孔にフィルターの
機能を持たせてもよい。また、本実施例では略円筒状の
樹脂含浸槽を示したが、挿通管に沿った直方体の樹脂含
浸槽にすれば、その容積をさらに少なくすることがで
き、樹脂の廃棄量の少ない樹脂含浸槽を提供することが
できる。
脂を含浸するので、従来装置のように繊維の経路をロー
ラ等で変更する必要がなく、樹脂含浸槽20の大きさは
樹脂60を挿通管62に供給するだけの大きさにするこ
とができるので、含浸作業終了後の樹脂廃棄量を低減さ
せることができると共に、繊維12は直線状態のまま、
樹脂含浸槽20を通過することができるので、繊維12
に余分な負荷をかけることなく折り曲げによる断線を防
止することがでる。なお、図4に示した挿通管62の樹
脂供給孔62bは比較的大きな穴を1つ設けた例を示し
たが、小さな穴を多数設け、樹脂供給孔にフィルターの
機能を持たせてもよい。また、本実施例では略円筒状の
樹脂含浸槽を示したが、挿通管に沿った直方体の樹脂含
浸槽にすれば、その容積をさらに少なくすることがで
き、樹脂の廃棄量の少ない樹脂含浸槽を提供することが
できる。
【0029】以上説明したように、ボビン支持部をガイ
ド部を中心とする円弧上を繊維巻回機構の繊維引出し力
によって移動させることによって、ボビンのどの位置か
ら繊維を引き出しても繊維引き出し方向とボビンの巻回
軸とが直交するので、引き出す時に繊維がボビン上を滑
ることを低減することが可能に成り、繊維同士が横滑り
により擦れ合うことがなくなるので断線の発生を低減す
ることができる。また、樹脂含浸槽に直線状の挿通管を
用いることによって、繊維を曲げることなく樹脂の含浸
を行うことができるので、繊維に余分な負荷をかけるこ
となく断線を防止できる。また、樹脂含浸槽の大きさを
挿通管に樹脂を供給する分の大きさにすることができる
ので、含浸作業終了後の樹脂廃棄量を低減させることが
できる。さらに、繊維の張力変化の基づくフローティン
グテーブルの移動量を反力測定部で検出して、張力付与
機構を制御するので、ワークに適正な張力の繊維を巻回
することができ、繊維の断線不良を低減させることがで
きる。
ド部を中心とする円弧上を繊維巻回機構の繊維引出し力
によって移動させることによって、ボビンのどの位置か
ら繊維を引き出しても繊維引き出し方向とボビンの巻回
軸とが直交するので、引き出す時に繊維がボビン上を滑
ることを低減することが可能に成り、繊維同士が横滑り
により擦れ合うことがなくなるので断線の発生を低減す
ることができる。また、樹脂含浸槽に直線状の挿通管を
用いることによって、繊維を曲げることなく樹脂の含浸
を行うことができるので、繊維に余分な負荷をかけるこ
となく断線を防止できる。また、樹脂含浸槽の大きさを
挿通管に樹脂を供給する分の大きさにすることができる
ので、含浸作業終了後の樹脂廃棄量を低減させることが
できる。さらに、繊維の張力変化の基づくフローティン
グテーブルの移動量を反力測定部で検出して、張力付与
機構を制御するので、ワークに適正な張力の繊維を巻回
することができ、繊維の断線不良を低減させることがで
きる。
【0030】なお、本実施例では、ボビン支持機構を搭
載した側をフローティング支持する例を示したが、ボビ
ン支持機構側を固定し、繊維巻回装置側をフローティン
グ支持しても同様の効果を得ることができる。
載した側をフローティング支持する例を示したが、ボビ
ン支持機構側を固定し、繊維巻回装置側をフローティン
グ支持しても同様の効果を得ることができる。
【0031】また、本実施例では細径のガラス繊維を多
数束ねた繊維の巻回について説明したが、細径の金属繊
維を多数束ねた繊維や単線の繊維等をワークに巻回する
場合でも同様の効果を得ることができる。
数束ねた繊維の巻回について説明したが、細径の金属繊
維を多数束ねた繊維や単線の繊維等をワークに巻回する
場合でも同様の効果を得ることができる。
【0032】さらに、本実施例ではモータの回転子に繊
維を巻回する例を示したが、他のワーク、例えばトラン
スのコイル等にワイヤー等を巻回する場合にも断線不良
を低減させる同様な効果を得ることができる。
維を巻回する例を示したが、他のワーク、例えばトラン
スのコイル等にワイヤー等を巻回する場合にも断線不良
を低減させる同様な効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の繊維巻回装置によれば、細径繊
維を巻回したボビンを回動自在に支持するボビン支持機
構がガイド部を中心とする円弧上で繊維巻回機構の繊維
引出し力によってボビンを移動させることによって、ボ
ビンのどの位置から繊維を引き出しても繊維引き出し方
向とボビンの巻回軸とが直交し、繊維が引き出される。
従って、引き出す時に繊維がボビン上を滑ることを低減
することが可能に成り、繊維同士が横滑りにより擦れ合
うことがなくなるので断線の発生を低減することができ
る。
維を巻回したボビンを回動自在に支持するボビン支持機
構がガイド部を中心とする円弧上で繊維巻回機構の繊維
引出し力によってボビンを移動させることによって、ボ
ビンのどの位置から繊維を引き出しても繊維引き出し方
向とボビンの巻回軸とが直交し、繊維が引き出される。
従って、引き出す時に繊維がボビン上を滑ることを低減
することが可能に成り、繊維同士が横滑りにより擦れ合
うことがなくなるので断線の発生を低減することができ
る。
【0034】また、本発明の繊維巻回装置によれば、ボ
ビン支持機構は、ガイド部を中心とする円弧形状を呈し
その円弧部に歯形部を有する円弧ガイド板と、この円弧
ガイド板の円弧部と点接触し前記円弧部に歯形部と噛合
可能な歯形部を有しボビンの巻回軸を支持するボビン支
持部とを有し、ボビン支持部はボビン上における細径繊
維の引出し位置に応じて繊維巻回機構の繊維引出し力に
よって円弧ガイド板の歯形部と噛合しながら移動する。
その結果、細径繊維の引出し方向とボビンの巻回軸とが
常に直交し、繊維が引き出される。従って、引き出す時
に繊維がボビン上を滑ることを低減することが可能に成
り、繊維同士が横滑りにより擦れ合うことがなくなるの
で断線の発生を低減することができる。
ビン支持機構は、ガイド部を中心とする円弧形状を呈し
その円弧部に歯形部を有する円弧ガイド板と、この円弧
ガイド板の円弧部と点接触し前記円弧部に歯形部と噛合
可能な歯形部を有しボビンの巻回軸を支持するボビン支
持部とを有し、ボビン支持部はボビン上における細径繊
維の引出し位置に応じて繊維巻回機構の繊維引出し力に
よって円弧ガイド板の歯形部と噛合しながら移動する。
その結果、細径繊維の引出し方向とボビンの巻回軸とが
常に直交し、繊維が引き出される。従って、引き出す時
に繊維がボビン上を滑ることを低減することが可能に成
り、繊維同士が横滑りにより擦れ合うことがなくなるの
で断線の発生を低減することができる。
【0035】また、本発明の繊維巻回装置によれば、ガ
イド部と繊維巻回機構との間にボビンから引出された細
径繊維に樹脂を含浸させる樹脂含浸槽が配置され、該樹
脂含浸槽には細径繊維を樹脂含浸槽内に導く直線状の挿
通管が配置されている。この挿通管には樹脂供給孔が設
けられ樹脂が供給される。従って、細径繊維は直線状態
のまま、直線状の挿通管を通過することによって、繊維
に余分な負荷をかけず、断線することなく樹脂の含浸を
行うことができると共に、樹脂含浸槽の大きさを挿通管
に樹脂を供給する分の大きさにすることができるので、
含浸作業終了後の樹脂廃棄量を低減させることができ
る。
イド部と繊維巻回機構との間にボビンから引出された細
径繊維に樹脂を含浸させる樹脂含浸槽が配置され、該樹
脂含浸槽には細径繊維を樹脂含浸槽内に導く直線状の挿
通管が配置されている。この挿通管には樹脂供給孔が設
けられ樹脂が供給される。従って、細径繊維は直線状態
のまま、直線状の挿通管を通過することによって、繊維
に余分な負荷をかけず、断線することなく樹脂の含浸を
行うことができると共に、樹脂含浸槽の大きさを挿通管
に樹脂を供給する分の大きさにすることができるので、
含浸作業終了後の樹脂廃棄量を低減させることができ
る。
【0036】さらに、本発明の繊維巻回装置によれば、
フローティング支持機構によってボビン支持機構または
繊維巻回機構の一方をフローティング支持し、ボビン支
持機構と繊維巻回機構との間に設けられた反力測定部が
細径繊維をボビン支持機構から引出した時にボビン支持
機構と繊維巻回機構との間に働く反力による移動量を測
定する。そして、測定結果に基づいて、張力制御部が張
力付与機構の付与張力を制御し、細径繊維の巻回に最適
な張力を与える。従って、ワークに適正な張力の繊維を
巻回することができるので、繊維の断線不良を低減させ
ることができる。
フローティング支持機構によってボビン支持機構または
繊維巻回機構の一方をフローティング支持し、ボビン支
持機構と繊維巻回機構との間に設けられた反力測定部が
細径繊維をボビン支持機構から引出した時にボビン支持
機構と繊維巻回機構との間に働く反力による移動量を測
定する。そして、測定結果に基づいて、張力制御部が張
力付与機構の付与張力を制御し、細径繊維の巻回に最適
な張力を与える。従って、ワークに適正な張力の繊維を
巻回することができるので、繊維の断線不良を低減させ
ることができる。
【図1】 本発明に係る繊維巻回装置の概略構成を説明
する平面図である。
する平面図である。
【図2】 本発明に係る繊維巻回装置の概略構成を説明
する側面図である。
する側面図である。
【図3】 本発明に係る繊維巻回装置の反力測定部を説
明する説明図である。
明する説明図である。
【図4】 本発明に係る繊維巻回装置の樹脂含浸槽を説
明する説明図である。
明する説明図である。
【図5】 従来の繊維巻回装置の概略構成を説明する平
面図である。
面図である。
【図6】 従来の繊維巻回装置のボビン支持部を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図7】 従来の樹脂含浸槽を説明する説明図である。
10 繊維巻回装置、12 繊維(ガラス繊維ワイ
ヤ)、14 ボビン、16巻回軸、18 ボビン指示機
構、20 樹脂含浸槽、22 回転子(ワーク)、24
繊維巻回機構、26 ガイド部、30 ボビン支持
部、32 円弧ガイド板、34 フローティングテーブ
ル、36 ベース板、44 ロードセル(反力測定
部)、60 樹脂、62 挿通管、62b 樹脂供給
孔。
ヤ)、14 ボビン、16巻回軸、18 ボビン指示機
構、20 樹脂含浸槽、22 回転子(ワーク)、24
繊維巻回機構、26 ガイド部、30 ボビン支持
部、32 円弧ガイド板、34 フローティングテーブ
ル、36 ベース板、44 ロードセル(反力測定
部)、60 樹脂、62 挿通管、62b 樹脂供給
孔。
Claims (4)
- 【請求項1】 細径繊維を巻回したボビンを回動自在に
支持するボビン支持機構と、 前記ボビンから引出される細径繊維に所定張力を与える
張力付与機構と、 所定の張力を有しボビンから引出される細径繊維をワー
クに巻回する繊維巻回機構と、 前記ボビン支持機構から所定距離隔てた位置に配置され
繊維巻回機構に対して細径繊維を導くガイド部と、を含
み、 前記ボビン支持機構は、前記ガイド部を中心とする円弧
上で細径繊維引出し方向とボビンの巻回軸とが常に直交
するように前記繊維巻回機構の繊維引出し力によって前
記ボビンを移動させることを特徴とする繊維巻回装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の繊維巻回装置において、 前記ボビン支持機構は、 前記ガイド部を中心とする円弧形状を呈する円弧ガイド
板と、 前記ボビンの巻回軸を支持し前記円弧ガイド板の円弧部
と点接触し円弧上を移動可能なボビン支持部と、 を有し、 前記円弧ガイド板の円弧部と該円弧部と接触するボビン
支持部とには、噛合可能な歯形部が形成され、ボビン上
における細径繊維の引出し位置に応じて前記繊維巻回機
構の繊維引出し力によってボビン支持部が円弧部上を移
動することを特徴とする繊維巻回装置。 - 【請求項3】 細径繊維を巻回したボビンを回動自在に
支持するボビン支持機構と、 前記ボビンから引出される細径繊維に所定張力を与える
張力付与機構と、 所定の張力を有しボビンから引出される細径繊維をワー
クに巻回する繊維巻回機構と、 前記ボビン支持機構から所定距離隔てた位置に配置され
繊維巻回機構に対して細径繊維を導くガイド部と、 を含む繊維巻回装置において、 前記ガイド部と繊維巻回機構との間にはボビンから引出
された細径繊維に樹脂を含浸させる樹脂含浸槽を有し、 前記樹脂含浸槽は、細径繊維を該樹脂含浸槽内を通過さ
せる直線状の挿通管を有し、該挿通管には繊維通過経路
に樹脂を供給する樹脂供給孔を有していることを特徴と
する繊維巻回装置。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
記載の繊維巻回装置において、 前記ボビン支持機構または繊維巻回機構の一方をフロー
ティング支持するフローティング支持機構と、 細径繊維をボビン支持機構から引出した時にボビン支持
機構と繊維巻回機構との間に働く反力を測定する反力測
定部と、 前記反力測定部の測定結果に基づいて前記張力付与機構
の付与張力を制御する張力制御部と、 を有することを特徴とする繊維巻回装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7017356A JPH08208121A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 繊維巻回装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7017356A JPH08208121A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 繊維巻回装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08208121A true JPH08208121A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11941775
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7017356A Pending JPH08208121A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 繊維巻回装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08208121A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015141951A1 (ko) * | 2014-03-19 | 2015-09-24 | 금오공과대학교 산학협력단 | 스트랜드 시편 제조용 자동 와인딩장치 |
| CN108726262A (zh) * | 2018-05-31 | 2018-11-02 | 苏州双金实业有限公司 | 一种线缆绕线装置的控制方法 |
| CN108975058A (zh) * | 2018-05-31 | 2018-12-11 | 苏州双金实业有限公司 | 一种绕线装置 |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP7017356A patent/JPH08208121A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015141951A1 (ko) * | 2014-03-19 | 2015-09-24 | 금오공과대학교 산학협력단 | 스트랜드 시편 제조용 자동 와인딩장치 |
| CN108726262A (zh) * | 2018-05-31 | 2018-11-02 | 苏州双金实业有限公司 | 一种线缆绕线装置的控制方法 |
| CN108975058A (zh) * | 2018-05-31 | 2018-12-11 | 苏州双金实业有限公司 | 一种绕线装置 |
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