JPH08208415A - 徐効性動物忌避剤組成物及び動物忌避方法 - Google Patents

徐効性動物忌避剤組成物及び動物忌避方法

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JPH08208415A
JPH08208415A JP32965395A JP32965395A JPH08208415A JP H08208415 A JPH08208415 A JP H08208415A JP 32965395 A JP32965395 A JP 32965395A JP 32965395 A JP32965395 A JP 32965395A JP H08208415 A JPH08208415 A JP H08208415A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間に亙って、動物を忌避しうると徐効性
動物忌避剤組成物を提供する。 【構成】 この徐効性動物忌避剤組成物は、水分及び嫌
気性バクテリアの存在下で崩壊しやすい生分解性樹脂
に、ヒノキチオール,テルペン類,チモールを含有する
ハーブよりなる群から選ばれた動物忌避剤を混練してな
るものである。生分解性樹脂としては一般的に脂肪族ポ
リエステル樹脂が使用され、例えばアルキレングリコー
ルと脂肪族ジカルボン酸とを縮合して得られたものが用
いられる。この徐効性動物忌避剤組成物は、水分が存在
する区域(多くの場合嫌気性バクテリアも同時に存在す
る)に散布して用いられる。 【効果】 生分解性樹脂は、水分の存在下で生分解す
る。従って、生分解性樹脂に被覆された状態となってい
る動物忌避剤が、その際に露出して、動物忌避作用を奏
する。依って、水分が存在する区域で、徐効的に長期間
に亙って、動物忌避効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期間に亙って害虫等
の動物を忌避しうる徐効性動物忌避剤組成物に関し、特
に、人間には無害であり且つ害虫,犬,猫等の動物を有
効に忌避しうる徐効性動物忌避剤組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、動物忌避剤としては種々の薬
剤が知られている。種々の動物忌避剤の中でも、人間に
無害であることから、天然物から抽出されるヒノキチオ
ール等を有効成分とする薬剤が好んで使用されている。
しかしながら、これらの動物忌避剤をそのまま散布する
と、薬効が短期間しか持続せず、長期間に亙って薬効を
維持することができない。
【0003】このため、ヒノキチオール等を有効成分と
する薬剤を、ウレタン樹脂,合成ゴム或いは天然ゴム等
に練り込んで、動物忌避剤組成物とすることが行われて
いる(特開平4−63868号公報)。しかしながら、
ウレタン樹脂等の合成樹脂中に、動物忌避剤を練り込む
と、動物忌避剤が合成樹脂で被覆されてしまい、その薬
効が十分に発揮されないという憾みがあった。
【0004】一方、特開平4−58962号公報に記載
されているように、殺虫剤等を崩壊性合成樹脂に練り込
むことにより、合成樹脂が崩壊した後に、殺虫作用を発
揮させようとすることも提案されている。なお、ここで
使用されている崩壊性合成樹脂としては、エチレンと一
酸化炭素の共重合物,エチレンと一酸化炭素とエチレン
性不飽和化合物の共重合物,或いはポリカプロラクトン
が挙げられている。従って、動物忌避剤を崩壊性合成樹
脂に練り込むことにより、合成樹脂が崩壊するに従っ
て、動物忌避作用を発揮できるようにすると、徐効性の
動物忌避剤組成物が得られることは、容易に考えられる
ことである。しかしながら、崩壊性合成樹脂を使用し
て、動物忌避剤組成物を得ると、保存中に合成樹脂が崩
壊してしまい、使用時にはもはや薬効が消失するという
恐れがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
本発明者は、保存中には合成樹脂が崩壊しにくく、動物
忌避用に使用する場合には合成樹脂が崩壊しやすくなる
ような工夫が必要であると痛感した。そして、本発明者
が種々検討していたところ、忌避する動物は、多くの場
合、水分を好む或いは高湿度を好むということに気がつ
いた。そこで、本発明者は、水分が存在すると崩壊しや
すく、水分が存在しないと崩壊しにくい合成樹脂を探し
求めた結果、本発明に到達したのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、水分及
び嫌気性バクテリアの存在下で崩壊する生分解性樹脂
に、ヒノキチオール,テルペン類,チモールを含有する
ハーブよりなる群から選ばれた動物忌避剤を混練してな
ることを特徴とする徐効性動物忌避剤組成物及びこの徐
効性動物忌避剤組成物を使用した動物忌避法に関するも
のである。
【0007】本発明で使用する生分解性樹脂は、水分及
び嫌気性バクテリアの存在下で崩壊するものである。一
般的に、嫌気性バクテリアは地球環境の水分中に棲息し
ているものであるから、本発明で使用する生分解性樹脂
は、水分の存在下で崩壊するものである。水分の存在下
で崩壊する生分解性樹脂としては、加水分解によって高
分子鎖が切断してゆくものであれば、どのようなもので
も採用することができる。代表的には、脂肪族ポリエス
テル樹脂が水分の存在下で崩壊しやすく、本発明におい
て好適に使用される生分解性樹脂の一つである。脂肪族
ポリエステル樹脂としては、例えば下記一般式(1)で
表されるものであり、アルキレングリコールと脂肪族ジ
カルボン酸とを縮合して得られるものである。アルキレ
ングリコールとしては、エチレングリコール,トリメチ
レングリコール,1,4−ブタンジオール,1,5−ペ
ンタンジオール,1,6−ヘキサンジオール,1,7−
ヘプタンジオール,1,8−オクタンジオール,1,9
−ノナンジオール,1,10−デカンジオール等を使用
することができる。また、脂肪族ジカルボン酸として
は、シュウ酸,マロン酸,コハク酸,グルタル酸,アジ
ピン酸,ピメリン酸,スペリン酸,アゼライン酸,セバ
シン酸,マレイン酸,フマル酸等を使用することができ
る。
【化1】
【0008】特に、本発明においては、1,4−ブタン
ジオールとコハク酸とを縮合して得られたポリブチレン
スクシネートを使用するのが好ましい。また、このポリ
ブチレンスクシネートと、エチレングリコールやコハク
酸等とを縮合して得られたポリエチレンスクシネート等
とを共重合してなる、共重合脂肪族ポリエステルを使用
するのも好ましいことである。このポリブチレンスクシ
ネート等は、水分の存在下においては分解しやすいが、
水分の不存在下においては分解しにくく、本発明におい
て好適に使用しうるものである。
【0009】また、本発明においては、乳酸を縮合(脱
水縮合)して得られるポリ乳酸を使用することも好まし
いことである。即ち、乳酸は一分子中に、カルボン酸基
と水酸基とを有しており、これらは他の乳酸分子の水酸
基及びカルボン酸基と脱水縮合しながら成長して高分子
量化合物となって、ポリ乳酸が形成されるのである。こ
のポリ乳酸は、脱水縮合によって得られたものであるた
め、水分の存在下において分解しやすく、水分の不存在
下においては分解しにくいものである。ポリ乳酸を構造
式で示せば、以下のとおりである。
【化2】
【0010】また、本発明においては、ヒドロキシ酪酸
を縮合(脱水縮合)して得られるポリヒドロキシ酪酸、
又はヒドロキシ酪酸とヒドロキシ吉草酸とを縮合して得
られる共重合体を使用することもできる。即ち、ヒドロ
キシ酪酸もヒドロキシ吉草酸も、一分子中にカルボン酸
基と水酸基とを有しており、他のヒドロキシ酪酸分子又
はヒドロキシ吉草酸分子と脱水縮合しながら成長して、
高分子量化合物となって、ポリヒドロキシ酪酸又はヒド
ロキシ酪酸とヒドロキシ吉草酸との共重合体が形成され
るものである。このような樹脂も、脱水縮合によって得
られたものであるため、水分の存在下において分解しや
すく、水分の不存在下においては分解しにくいものであ
る。ポリヒドロキシ酪酸及びヒドロキシ酪酸とヒドロキ
シ吉草酸との共重合体を、まとめて構造式で示せば、以
下のとおりである。なお、共重合体中に存在するヒドロ
キシ吉草酸は、モル分率で表して、0〜30モル%であ
るのが最も好ましい。
【化3】
【0011】また、本発明においては、生分解性樹脂と
して、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物とデンプ
ン系物質との混合樹脂を使用することも好ましい。ここ
で、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物中におけ
る、エチレン含量は20〜60モル%であるのが好まし
く、また酢酸ビニル単位のケン化度は60モル%以上で
あるのが好ましい。また、エチレン−酢酸ビニル共重合
体とデンプン系物質との混合割合は、重量比で80〜2
0/20〜80であるのが好ましい。このような混合樹
脂は、水分の存在によってエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物が溶解・崩壊してバクテリアによって消費さ
れると共に、デンプン系物質もバクテリアによって消費
され、生分解性を示すのである。また、混合樹脂中にお
けるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物に代えて、
ポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート,ポリオキ
シアルキレンアクリルアミド又はポリオキシアルキレン
ビニルエーテル等のオキシアルキレン基含有エチレン性
不飽和モノマーと、ビニルエステルとの共重合体のケン
化物を採用することもできる。この混合樹脂も、前記と
同様に水分とバクテリアによって崩壊するものである。
【0012】本発明で使用する動物忌避剤としては、ヒ
ノキチオール,テルペン類,チモールを含有するハーブ
よりなる群から選ばれたものを用いる。これらの動物忌
避剤は、薬草,針葉樹,食用植物から抽出して得られる
ものである。例えば、アスナロ属,ヒノキ属,ネズミサ
シ属,クロベ属或いはインセンスシーグー属等に属する
樹木の葉,幹或いは根等を粉砕して加熱乾溜(抽出)す
ることによって得られるものである。この動物忌避剤
は、天然に存在するものを抽出することによって得られ
るものであるため、人体に対する毒性は小さく、動物に
対しては良好な忌避作用を示すものである。ただ、人体
に対して毒性はないが、この動物忌避剤が皮膚等に付着
した場合は、それを洗い流す必要はある。
【0013】この動物忌避剤は、液体状,粉末状,粒子
状等の任意の形態で用いられる。また、この動物忌避剤
は、界面活性剤等と併用してエマルジョンの形態で用い
られたり、或いはマイクロカプセルとして用いられる場
合もある。本発明で使用する動物忌避剤は、特にナメク
ジ,ダニ,ゴキブリ,カツオブシ虫,コクゾ虫,アリ,
シロアリ,蚊,クモ,ネズミ,モグラ,ムカデ,ハト,
カラス,犬,猫等の動物を忌避する効果に優れているも
のである。
【0014】本発明においては、この動物忌避剤を、上
記した生分解性樹脂に混練して徐効性動物忌避剤組成物
とするのである。混練する際の生分解性樹脂と動物忌避
剤との配合割合は、生分解性樹脂100重量部に対し
て、動物忌避剤0.5〜30重量部程度であるのが好ま
しい。動物忌避剤の量が0.5重量部未満であると、本
発明に係る徐効性動物忌避剤組成物を散布しても、忌避
効果が小さく、十分に動物を忌避できない傾向が生じ
る。逆に、動物忌避剤の量が30重量部を超えると、相
対的に生分解性樹脂の量が少なくなり、所望の形態に成
形しにくくなる傾向が生じる。
【0015】生分解性樹脂と動物忌避剤とを混練するに
は、混練り用ロール,バンバリー混合機或いは押出機等
を使用すればよい。そして、混練した後、所望の形状に
成形して、徐効性動物忌避剤組成物とすればよいのであ
る。混練した後の成形形状としては、砂状,円柱状,サ
イコロ状,フィルム状,板状,ロープ状,網状等の任意
の形状とすればよい。例えば、砂状にしたときは、10
メッシュ通過程度の大きさにすればよい。円柱状にした
ときには、高さ1.5mm,底面の直径1mm程度のも
のであればよい。サイコロ状にしたときには、各面の大
きさが縦2mm×横2mm×高さ2mm程度のものであ
ればよい。フィルム状や板状にしたときには、その厚さ
が50〜100μm程度であり、面の大きさは使用に適
するように、任意に切断して定めればよい。ロープ状に
ついては、直結約1〜50mm位までのものを適宜切断
して使用する。網状については、直径約0.1〜5mm
の糸を使用し、それを編成して作成する。なお、以上の
ように一定の大きさの形状や形態とするのではなく、形
状等が特に定まらない粉末状等であってもよいことは勿
論である。
【0016】生分解性樹脂と動物忌避剤とを混練して、
徐効性動物忌避剤組成物を製造する際、界面活性剤を含
有させておくのが好ましい。何故なら、生分解性樹脂中
に含有された界面活性剤は、徐々に表面に滲出する性質
(ブリード)を有しており、この表面に滲出する界面活
性剤に付着して、動物忌避剤が表面に滲出し、動物忌避
効果が向上するからである。界面活性剤の含有量は、生
分解性樹脂100重量部に対して0.2〜30重量部程
度が好ましい。界面活性剤の含有量が0.2重量部未満
であると、動物忌避剤が表面に滲出する程度が多くな
く、界面活性剤を配合したことによる効果が十分に発揮
できない傾向となる。逆に、界面活性剤の含有量が30
重量部を超えると、界面活性剤の量が相対的に多くなっ
て、表面に多量の界面活性剤が滲出し、動物忌避剤が界
面活性剤によって被覆されやすくなり、却って動物忌避
効果が低下する傾向が生じる。使用しうる界面活性剤と
しては、アニオン性界面活性剤,カチオン性界面活性
剤,ノニオン性界面活性剤,両性界面活性剤等が挙げら
れる。特に、アニオン性界面活性剤を使用するのが好ま
しく、またアニオン性界面活性剤の中でも花王株式会社
製のPC−3を使用するのがより好ましい。
【0017】本発明に係る徐効性動物忌避剤組成物は、
以下のようにして使用されるものである。即ち、本発明
で使用している生分解性樹脂は、水分の存在下では生分
解しやすく(厳密には水分及び嫌気性バクテリアの存在
下で生分解するのであるが、水分中には一般的に嫌気性
バクテリアが存在しているため、本発明においては単に
水分の存在下で生分解すると表現する。)、水分の不存
在下では生分解しにくいものである。従って、本発明に
係る徐効性動物忌避剤組成物を、湿った土壌,堆肥上或
いは活性汚泥を含む水中等の水分が存在する区域に散布
して使用するのである。そうすると、生分解性樹脂が徐
々に生分解してゆき、それと共に、動物忌避剤が露出し
て、その効果が徐々に奏せられるのである。従って、床
下の湿った土壌等の水分が存在する区域に、本発明に係
る徐効性動物忌避剤組成物を散布しておくと、ナメク
ジ,アリ,ダニ,モグラ,犬,猫等を長期間に亙って忌
避しうるのである。なお、この際、本発明に係る徐効性
動物忌避剤組成物の散布量は、100〜300g/m2
であるのが好ましい。散布量が100g/m2未満であ
ると、動物忌避剤の量が少なく、動物忌避効果が十分に
ならない傾向が生じる。一方、散布量が300g/m2
を超えても、動物忌避効果は飽和状態になり、徐効性動
物忌避剤組成物が無駄になるので、合理的ではない。ま
た、本発明に係る徐効性動物忌避剤組成物は、例えば樹
木の幹等の常に水分が存在しない区域であっても使用す
ることが可能である。何故なら、樹木の幹等は、雨が降
ると水分が付着し、この付着した水分によって生分解性
樹脂が生分解し、動物忌避剤の忌避効果が発現するから
である。
【0018】
【実施例】
実施例1 まず、生分解性樹脂として、脂肪族ポリエステル樹脂の
一種であるポリブタジエンスクシネートを準備した。一
方、ヒノキチオールを有効成分とする動物忌避剤(環境
科学開発株式会社製)を準備した。そして、ポリブタジ
エンスクシネート100重量部に対して、動物忌避剤1
0重量部を添加し、押出機によって混練した。押出機に
おける混練条件は、入口温度150℃,出口温度170
℃で混練した。そして、押出機における混練後、直ちに
ノズルから円柱体を押し出し、続いて所定の長さに裁断
して、徐効性動物忌避剤組成物を得た。この徐効性動物
忌避剤組成物の形状は、円柱であり、高さが1.5mm
で底面の直径が1mmのものであった。
【0019】この徐効性動物忌避剤組成物100重量部
とアニオン性界面活性剤(花王株式会社製PC−3)6
重量部とを混合した後、溶融して30cm×30cmの
大きさのシート状徐効性動物忌避剤組成物(忌避シー
ト)を作成した。そして、この忌避シートを、カンキツ
樹の株元草地に敷設した。更に、1gのナメクジ誘引誘
殺剤(商品名:ナメキール)を入れた直径11cm,高
さ7cmの円錐形プラスチック製トラップを、忌避シー
トの中央部に載置した。そして、1日放置後,3日放置
後及び7日放置後において、トラップ内で誘殺されたナ
メクジが存在するか否か確認したところ、誘殺されたナ
メクジは0匹であった。このことは、ナメクジ誘引誘殺
剤が存在するにも拘らず、忌避シートによってナメクジ
が忌避されたことを示している。
【0020】比較のため、忌避シートを使用しない他
は、前記した方法と同様にして、トラップ内で誘殺され
たナメクジが存在するか否かを確認したところ、1日経
過後では21匹,3日経過後では41匹,7日経過後で
は55匹のナメクジが確認できた。なお、誘殺されたナ
メクジがいる場合には、調査時にそのナメクジを除去し
た。
【0021】以上の結果から明らかな通り、実施例1に
係る徐効性動物忌避剤組成物は、ナメクジを忌避する効
果に優れていることが分かる。
【0022】
【作用】本発明に係る徐効性動物忌避剤組成物は、固形
状の生分解性樹脂中に動物忌避剤が均一に分散した状態
になっているものである。そして、本発明で使用する生
分解性樹脂は、水分の存在下で生分解しやすいものであ
る。従って、本発明に係る徐効性動物忌避剤組成物を、
湿った土壌等の水分が存在する区域に散布すると、生分
解性樹脂が徐々に生分解し、動物忌避剤が露出して、そ
の忌避作用が発揮されるのである。
【0023】
【発明の効果】従って、本発明によれば、生分解性樹脂
が完全に生分解してしまうまでは、動物忌避効果を持続
させることができ、長期間に亙って動物忌避効果を発揮
させることができるという効果を奏する。即ち、生分解
性樹脂の生分解に伴って、徐々に動物忌避効果を生じる
ため、長期間に亙って、その効果が持続するのである。
【0024】また、土壌等に散布する前は、倉庫や室内
等の乾燥した場所に保管しておけば、水分が存在しない
ため、本発明で使用する生分解性樹脂は生分解しにく
く、動物忌避剤は生分解性樹脂で被覆された状態となっ
ているので、動物忌避剤の薬効が蒸散してしまうことも
少ない。依って、長期間保管しておいても、その薬効の
低下が少ないという効果も奏する。
【0025】また、本発明に係る徐効性動物忌避剤は、
水分の存在下で生分解する脂肪族ポリエステル樹脂を使
用したものであるから、湿気を好む動物、例えばナメク
ジ,モグラ,ネズミ,ゴキブリ,ムカデ,犬,猫等の動
物に対する忌避効果に優れるという効果を奏する。
【0026】更に、本発明に係る徐効性動物忌避剤組成
物は、それを扱う際、動物忌避剤に直接手が触れにく
い。従って、不用意に扱っても、手に直接動物忌避剤が
付着しにくく、人体に対して安全性が高いという効果を
も奏する。
【0027】本発明に係る徐効性動物忌避剤組成物は、
動物に対する忌避効果が終了したあと、完全に分解して
しまい、元の形態を残すことがない。従って、近年問題
になっているプラスチック公害が発生する恐れが少ない
という効果も奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分及び嫌気性バクテリアの存在下で崩
    壊する生分解性樹脂に、ヒノキチオール,テルペン類,
    チモールを含有するハーブよりなる群から選ばれた動物
    忌避剤を混練してなることを特徴とする徐効性動物忌避
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 生分解性樹脂として、コハク酸と1,4
    −ブタンジオールとを縮合してなるポリブチレンスクシ
    ネートを使用する請求項1記載の徐効性動物忌避剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 生分解性樹脂として、ポリブチレンスク
    シネートと他の脂肪族ポリエステルとを共重合した共重
    合脂肪族ポリエステル樹脂を使用する請求項1記載の徐
    効性動物忌避剤組成物。
  4. 【請求項4】 界面活性剤を含有する請求項1及至3の
    いずれか一項に記載の徐効性動物忌避剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1及至3のいずれか一項に記載さ
    れた徐効性動物忌避剤組成物を、水分が存在する区域に
    散布することを特徴とする動物忌避方法。
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