JPH0820860A - チタン−アルミニウム合金のボロン拡散方法 - Google Patents

チタン−アルミニウム合金のボロン拡散方法

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JPH0820860A
JPH0820860A JP15631094A JP15631094A JPH0820860A JP H0820860 A JPH0820860 A JP H0820860A JP 15631094 A JP15631094 A JP 15631094A JP 15631094 A JP15631094 A JP 15631094A JP H0820860 A JPH0820860 A JP H0820860A
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JP
Japan
Prior art keywords
titanium
treatment
aluminum alloy
hours
boron
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Pending
Application number
JP15631094A
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English (en)
Inventor
Koyo Inaba
公洋 稲葉
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IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チタン−アルミニウム合金の耐摩耗性を向上
する。 【構成】 Na2O, K2O, B2O3 を主成分とするボロン塩を
750〜800℃に加熱して溶融塩とし、チタン−アル
ミニウム合金を1〜3時間浸漬する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタン−アルミニウム合
金の表面にボロンを拡散させて耐摩耗性を向上させるチ
タン−アルミニウム合金のボロン拡散方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チタン−アルミニウム合金はチタンより
軽くて、強度があり、700〜800℃で使用できる
が、耐摩耗性が低いため、タングステンカーバイトなど
を溶射し、耐摩耗性を向上させてガスタービンやジェッ
トエンジンの低圧タービンブレードなどに使用されてい
る。チタン−アルミニウム合金としては6Al−4V合金
(重量%でAl6%,V4%,Ti90%の合金)が用いら
れているが、最近30%Al,70%Tiのチタン−アルミ
ニウム合金が市販されており、Alの%が多いため、重量
が6Al−4Vに比べ軽いので特に航空機エンジン用とし
ての利用が期待されている。耐摩耗性については6Al−
4V合金と同程度であるのでこれを向上させる処理が必
要とされる。耐摩耗性を向上させるためには、表面に固
い被膜を生成させることが必要で、鉄の場合表面にボロ
ンを拡散させ、固い被膜を生成することが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チタン−アルミニウム
合金にタングステンカーバイトなどを溶射して溶射コー
テイングした場合、母材との密着性が十分でなく、剥離
する場合が発生している。本発明は上述の問題点に鑑み
てなされたもので、チタン−アルミニウム合金にボロン
を拡散させることにより表面硬度を高くするチタン−ア
ルミニウム合金のボロン拡散方法を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、Na2O, K2O, B2O3 を主成分とするボロン塩を750
〜800℃に加熱して溶融塩とし、チタン−アルミニウ
ム合金を1〜3時間浸漬する。
【0005】
【作用】ボロン塩を750〜800℃に加熱すると溶融
塩となる。この中にチタン−アルミニウム合金を1〜3
時間浸漬すると母材にボロンが拡散し、硬度の高い拡散
層(硬化層)が形成され、その上に軟らかい複合層、そ
の上に加熱温度に応じて酸化膜が形成される。硬化層は
面分析データによるとチタン−ボロンまたはチタン−ボ
ロン−アルミニウムの化合物で、硬度はビッカース硬度
HV0.025 で900〜1300、厚み10〜15μmが
得られる。複合層は面分析データよりチタン−アルミニ
ウム−ケイ素−カリウムなどの化合物層で、硬度はビッ
カース硬度HV0.025 で200〜400であり、母材の
チタン−アルミニウムの硬度300〜400よりも低い
が、厚みは10〜60μmになる。酸化膜は800℃の
加熱で3〜10μm程度であり、850℃以上となると
発生しない。複合層は硬度が母材よりも劣るので酸化膜
と共にブラスト処理などにより除去して使用する。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。テストサ
ンプルとしてはガスタービンやジェットエンジンの低圧
タービンブレードなどに用いることのできる耐熱温度7
00〜800℃を有するチタン−アルミニウム合金(3
0Al, 70Ti) を使用する。これは重量%でAl30%,
チタンが残量の70%よりなる合金である。ボロン塩は
Na2O, K2O, B2O3 を主成分とするもので、「ハイボロン
処理剤」の商品名で販売されている岩手製鉄株式会社
(電話番号0197−63−4582)製のものを使用
する。これは鉄へのボロン拡散用に市販されている。実
験は加熱温度を800℃,850℃,900℃とし、8
00℃では1時間,3時間,5時間,7時間の浸漬を行
い、850 ℃,900℃では1時間, 3時間,5時間の浸漬を
行った。
【0007】図1は800℃の処理結果、図2は850
℃の処理結果、図3は900℃の処理結果を示す。各図
において、(A)は組織の構成を示し(B)は処理結果
を示す。硬度はヴィッカース硬度HV0.025 で表し、0.
025 は25gの荷重を示す。厚みはμ(μm)で示す。
図1において、母材の硬度は処理時間にかかわりなく3
50程度である。硬化層の1時間処理で945,3時間
処理で1287と大きくなるが、5時間処理では低下し
て1186となり、7時間処理では1401となり再び
上昇している。硬化層の厚みは、1時間処理で5〜10
μm,3時間処理では3〜8μmと減少し、5時間処理
と7時間処理では5〜15μmとなっている。複合層の
硬度は1時間処理で321となり母材と近くなっている
が、3時間処理となると285,5時間処理で220と
低下し、7時間処理で274とやや上昇する。複合層の
厚みは、1時間処理で5〜17μm,3時間処理で10
〜25μm,5時間処理で20〜25μm,7時間処理
で32〜55μmと上昇してゆく。酸化膜は1時間処理
で3μm,3時間処理で4μm,5時間処理で8μm,
7時間処理で12μmと処理時間の長さに応じて厚くな
っている。
【0008】図2において、硬化層のデータは、3時間
処理で硬度1681,厚み15〜35μm,5時間処理
で硬度1017,厚み25〜52μmとなり硬度は、3
時間処理の方が大きくなっている。また図3において、
硬化層について、1時間処理で硬度は724であり、こ
れは800℃の場合の945よりも低下し、3時間処理
での硬度は1331で、800℃の場合の1287とほ
ぼ同じくなっている。5時間処理では硬度1681,厚
み25〜80μmで、800℃や850℃の場合に比べ
良好な値となっている。なお、850℃,900℃とな
ると酸化膜は生成しなくなる。
【0009】図4はサンプルの塩浴処理前と処理後の厚
みの変化データを示す。(A)はサンプルの形状を示
す。形状は低圧タービンブレードの加工前の形状を示
し、(B)は処理前後の板厚の変化を示す。サンプルは
処理前に平面研磨して、処理前後の寸法の計測を示し、
処理前後の単位はmm、変化量はμmである。変化量は
処理温度が高くなると増加するが、1時間処理、3時間
処理ではあまり増加しない。
【0010】以上の結果より、硬化層について、硬度を
1300前後,厚み10〜15μm程度とすれば、処理
温度は800℃、処理時間は3時間でよく、これらの硬
度や厚みを薄くすれば1時間処理でもよい。また処理温
度も750℃としてもよい。なお、チタン−アルミニウ
ム合金の耐熱温度は800℃以下であるので、800℃
以下の塩浴処理を採用する。なお、実施例は30%Al,
70%Ti合金について実施したが、6Al −4V合金につ
いても同様にボロン処理を実施することができる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、チタン−アルミニウム合金をボロン溶融塩に浸漬す
ることにより表面にボロンを拡散させ、表面の硬度を高
くし、耐摩耗性を向上させることができる。これにより
チタン−アルミニウム合金の低圧タービンブレードな
ど、高温耐摩耗部への利用範囲が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】800℃でのボロン塩浴処理結果を示す図であ
る。
【図2】850℃でのボロン塩浴処理結果を示す図であ
る。
【図3】950℃でのボロン塩浴処理結果を示す図であ
る。
【図4】サンプルの塩浴処理前と処理後の厚みの変化デ
ータを示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Na2O, K2O, B2O3 を主成分とするボロン
    塩を750〜800℃に加熱して溶融塩とし、チタン−
    アルミニウム合金を1〜3時間浸漬することを特徴とす
    るチタン−アルミニウム合金のボロン拡散方法。
JP15631094A 1994-07-08 1994-07-08 チタン−アルミニウム合金のボロン拡散方法 Pending JPH0820860A (ja)

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JP15631094A JPH0820860A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 チタン−アルミニウム合金のボロン拡散方法

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JPH0820860A true JPH0820860A (ja) 1996-01-23

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ID=15625010

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JP15631094A Pending JPH0820860A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 チタン−アルミニウム合金のボロン拡散方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006506525A (ja) * 2002-11-15 2006-02-23 ユニバーシティ・オブ・ユタ・リサーチ・ファウンデーション チタン表面上の一体型ホウ化チタンコーティングおよび関連方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006506525A (ja) * 2002-11-15 2006-02-23 ユニバーシティ・オブ・ユタ・リサーチ・ファウンデーション チタン表面上の一体型ホウ化チタンコーティングおよび関連方法

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