JPH08209409A - 骨折防護用衝撃吸収材およびそれを装着した衣類 - Google Patents

骨折防護用衝撃吸収材およびそれを装着した衣類

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JPH08209409A
JPH08209409A JP7062520A JP6252095A JPH08209409A JP H08209409 A JPH08209409 A JP H08209409A JP 7062520 A JP7062520 A JP 7062520A JP 6252095 A JP6252095 A JP 6252095A JP H08209409 A JPH08209409 A JP H08209409A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨粗鬆症患者や、日常生活の中での不可抗力
による転倒あるいは衝突による骨折防護用の衣類用衝撃
吸収材およびそれを用いた衣類を提供する。 【構成】 衝撃吸収率が50%以上であることを特徴と
する衣類の腰回りに装着する骨折防護用衝撃吸収材およ
びそれを腰回りに装着してなる衣類。 【効果】 この衝撃吸収材を用いると、骨粗鬆症患者
や、日常生活の中での不可抗力による転倒あるいは衝突
による骨折防護に適した衣類が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類、特に下着の腰回
りの適宜の部位に装着することにより、転倒時の骨折、
ことに骨粗鬆症等の患者の転倒時の骨折を未然に防止す
るようにした骨折防護用衝撃吸収材およびそれを装着し
た衣類、特にパンツのごとき下着に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開昭61−55008号や実
開平5−37911号などに記載されている如く、各種
のスポーツを行う際、身体に与える衝撃や傷の発生を防
止する目的で、衣服の各部位に空気袋のような防護具を
設けた衣服類がみられる。
【0003】しかしながら、上記衣服の各部位に防護具
を直接装着したものは、スポーツ用としては適当である
が、通常の衣類、特に下着用としては不向きであり、ま
た防護具を装着した好適な下着は見当たらない。また、
最近老年者の間には足腰が弱くなって骨が脆くなり、転
倒による骨折、特に大腿骨頚部骨折が増加している傾向
がみられる。
【0004】例えば、1990年発行の『THE JO
URNAL OF BONE AND JOINT S
URGERY VOL.72−A, NO.5 JUN
E』におけるJ.C.LOTZ AND W.C.HA
YESの報告書によるモデル実験では、約778ニュー
トン(約79Kgf)程度の力が加わると骨折するとの報
告がなされている。さらに、1991年発行の『Geria
tric、Medicine』VOL.29 NO.5における林
泰史の研究報告では、骨粗鬆症などが進行して骨が脆く
なると、骨強度が健常者の約42〜79%に低下するこ
とが報告されている。1992年発行の『Danish Me
dical Bulletin』VOL.39 NO.1/Februar
yにおけるJes Bruun Laurizen & Vagn Aske
gaardの報告では、実際に腰部における大腿骨頚部の骨
折した患者と健常者の身体的な相違について検討されて
いる。この報告書によると、腰部を覆う皮下組織の厚み
に統計上大きな相違が見られる旨、報告されており、そ
れによると身体の体密度が同じであり、かつ骨折した患
者と健康的な人の場合を比較すると、その皮下組織の厚
みは、前者では20mm、後者では29mmであり、相
当の相違があったと報告されている。さらに上記の報告
では、人間の皮下組織と同じ力学上の特性を持つ豚の組
織を使って前記の20mmおよび29mmの厚さにおけ
る衝撃吸収率の相違についても測定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これら
の研究内容ならびに日常生活の中での不可抗力による転
倒あるいは衝突時に考えられる衝撃強度からすると、外
力を50%以上吸収する衝撃吸収材であって、皮下組織
を補完する機能を有する衝撃吸収材を衣類、特に下着の
腰回りに装着することが望ましいことを見いだした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、腰回りにおけ
る前身頃、脇部および後身頃の適宜の部位に骨折防護用
の保護具を着脱自在に設けてなるパンツを提供する。ま
た、本発明は、そのような保護具に適した、衝撃吸収率
が50%以上であることを特徴とする衣類の腰回りに装
着する骨折防護用衝撃吸収材および該骨折防護用衝撃吸
収材を装着してなる衣類、特にパンツを提供するもので
ある。
【0007】本発明において衝撃吸収率とは、添付の図
1に示す測定装置のような振り子形式の装置を使用して
測定した衝撃吸収率である。すなわち、図1に示す装置
は、適宜固定した支柱1と、支柱1の突起3に設けたベ
アリング4(例えばピロー型ベアリングなど)を介して
回動自在に設けたアーム2と、直径24mm(大腿骨頚
部の頂骨の大きさを想定)の半球状の衝撃子5とを有す
る。衝撃子5はアーム2の下端部に固定してあり、スト
ッパー6がアーム2の下方部に適宜着脱自在に設けられ
ており、アーム2を回動させる際、同ストッパー6を取
り外す。圧力計(ロードセル、以下の実施例では、株式
会社共和電業製による品番LUB−100KBのロード
セルを用いた)7に取り付けた摺動軸8を支柱1に挿通
し、摺動軸8の先端部には厚さ5mmおよび直径75m
mの、例えば、鋼板製の円板状の固定板9が固定されて
いる。圧力計7は出力部(以下の実施例では、株式会社
共和電業製よる品番WGA−710A−3型の計装用コ
ンディショナーを用いた)10に接続されており、圧力
計7による衝撃歪みを増幅する。
【0008】上記固定板9に生地などの衝撃吸収材11
を取り付ける。その方法としては、実際に衣類に衝撃吸
収材を取り付ける場合を想定し、図2に示すような袋状
メリヤス生地15(綿糸40番手単糸を用いて、上針お
よび下針本数が夫々960本、直径17吋のグンゼ株式
会社製のメリヤス丸編機により、フライス編生地を編成
し、適宜切断して長方形状の袋状生地に縫製したもの)
内に衝撃吸収体11を収納し、袋状メリヤス生地15の
上端部を適宜結束、または釦等で係止し、ついで、例え
ば、両面接着テープ12を介して衝撃吸収材11入りの
メリヤス生地15を固定板9に貼着し、固定する。
【0009】衝撃吸収率の測定は、アーム2および衝撃
子5の総重量を2.5Kgにし、何も固定板9に貼付し
ない状態において、衝撃荷重が90Kgfとなるように
アーム2の振り幅距離を設定する。
【0010】袋状メリヤス生地15内に衝撃吸収材11
を収納し、固定板9に取付けて測定したときの衝撃荷重
をXとしたときの衝撃吸収率Yを、数1の式に従って求
める。
【数1】Y={(90−X)/90}×100(%)
【0011】上記袋状メリヤス生地15のみを固定板9
に貼着した状態において、衝撃荷重を測定すると、衝撃
荷重は、ほぼ0であり、したがって、袋状メリヤス生地
15内に衝撃吸収材11を収納して衝撃荷重を測定して
も、袋状メリヤス生地15の衝撃荷重に対する影響は殆
んど無視することができる。
【0012】本発明の衝撃吸収材としては、衝撃吸収率
が50%以上、好ましくは60%以上であれば特に限定
するものではなく、単一の材料であっても、また、同種
あるいは異種の材料を複数重ね合わせたり、組み合わせ
たりしてもよい。かかる材料としては、例えば、ポリエ
チレン、ポリウレタン、ポリスチレン等の高分子系の発
泡体やポリウレタン系の高ダンピングゴム、天然ゴム、
シリコーン系ゴム、エチレンプロピレン系ゴム等の各種
のゴム類やゴムの発泡体、スチレン系やプロピレン系等
の熱可塑性エラストマー等の弾性体からなるものが挙げ
られる。
【0013】発泡体は公知の方法で製造されるものでよ
く、化学反応途中の揮発性のガスを利用する方法や、発
泡剤を混合させる方法、撹拌時に泡立たせる方法などが
挙げられる。例えば、ポリエチレン発泡体は、スルホン
酸ヒドラジド化合物などの発泡剤を混合させ、押出し成
型してシート化し、その後、加熱発泡させることにより
製造される。発泡剤としては上記の他、アゾ、ジアゾ化
合物、フロン系のものなども挙げられる。ウレタン系
は、アルコール基(ポリオール)とイソシアネート基と
の反応によって生成される。
【0014】また、上記以外の本発明の衝撃吸収材とし
て、ニードルパンチ方式による不織布や、嵩高性に富ん
だ不織布などが挙げられる。この嵩高性に富んだ不織布
は、例えば、ジェット水流をウエッブに当てて繊維を絡
ませて行う水流交絡法により製造される不織布であり、
出来上がった不織布は、嵩高性や柔軟性に極めて富んで
いる。さらには、これらの不織布を例えば2枚の生地間
に挟み込んでキルティング加工を施したキルティング加
工生地、多孔質系フッ素樹脂のように内部に空気層を含
んだ多孔質系材料、嵩高性加工糸で編織成した嵩高性加
工生地、空気または各種のガスなどを含んだ合成樹脂製
フィルムによるエアークッション体なども挙げられる。
【0015】本発明の衝撃吸収材として好ましいもの
は、例えば、シリコーン系やウレタン系のゲル状物質が
挙げられる。該ゲル状物質としては、針入度(石油アス
ファルト針入度試験方法(JIS2207)による;5
0g荷重)が50〜200の範囲のもの、またはゴム硬
度計(A硬度計)による硬度が0〜90度の範囲のもの
が好ましい。該ゲル状物質は、ゲル状物質の中に微小な
中空状球体を混入させたり、あるいは、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、アルミナ、シリカなどの無機
系フィラーまたはアラミド繊維などの有機系フィラーを
混入させ、衝撃に対して内部減衰を大きくすることによ
って、共振倍率を低く押えることや反発弾性を付与する
ことによって、結果として衝撃吸収率を高めることがで
きる。該中空状球体としては、無機系および有機系のも
のがあり、無機系のものとしては、直径5〜300μm
程度のガラス製中空状球体が挙げられ、有機系のものと
しては、例えば塩化ビニリデン/アクリロニトリルの共
重合体を殻として内部にイソブタンを内包またはカプセ
ル化したものなどが挙げられる。
【0016】また、複数の異種の材料を重ね合わせた、
多層構造の衝撃吸収材も好ましい。例えば、適宜の厚さ
を有する硬度5〜70の硬質材料を外層とし、硬度0〜
30の軟質材料を内層とする2層構造のもの、軟質材料
を硬質材料でサンドイッチした3層構造のものなどが挙
げられる。
【0017】本発明の衝撃吸収材の大きさは(面積)は
特に限定するものではないが、1cm2〜600cm2
好ましくは10cm2〜400cm2の範囲とする。形状
としては、正方形、長方形、円形、楕円形、菱形などの
多角形、短冊状など任意の形状でよく、着色を施した
り、表面に凹凸のような模様を付したり、開口部を設け
て通気性の向上を図ってもよい。
【0018】本発明の衝撃吸収材の厚みは、衝撃吸収率
が50%以上になるような厚みのものであればよく、例
えば、0.1mm以上、好ましくは、衣類に装着した場
合の分厚さをさけ、着用感を良好に保つために0.1〜
50mm程度とする。
【0019】本発明の衝撃吸収材は、各種の衣類、例え
ば、日常着用されるズボン類やスカートなど、さらには
腰部用サポーターや腹巻などに装着できるが、特に、ブ
リーフやショーツ、猿股などのニット生地や布帛生地に
よるパンツのごとき下着に装着するのが好適である。該
衝撃吸収材は、衣類の腰回り全周または前身頃、脇部や
後身頃等、任意の1〜複数箇所に固定的に、または着脱
自在に装着してよく、装着方法自体は特に限定するもの
ではない。例えば、装着箇所にポケットなどを介して衝
撃吸収材を衝撃することができ、また、衣類に縫着して
もよい。さらに、面状ファスナーを介して着脱自在に装
着してもよい。接着剤の使用も可能である。なお、これ
らの衣類、ポケット等を形成する材料も特に限定するも
のではなく、天然繊維、合成繊維等で編織成した伸縮性
または非伸縮性の生地が使用できる。
【0020】
【実施例】つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1 株式会社シーゲル製の微小中空球体を混入したシリコー
ン系ゲル状物質である「βゲル」(商品名)を厚さ10
mmにして衝撃吸収材を得た。A硬度計による硬度は0
であった。該衝撃吸収材を袋状メリヤス生地15内に収
納して衝撃吸収率を測定した結果を表1に示す。
【0021】実施例2 日清紡績株式会社製の綿による不織布(ジェット水流を
紡績糸によるウエッブに噴射して得られる嵩高性の不織
布)「オイコス」(商品名)(目付が200g/m2
を3枚重ね合わせて厚さ5mmにして衝撃吸収材を得
た。A硬度計による硬度は24であった。該衝撃吸収材
を袋状メリヤス生地15内に収納して衝撃吸収率を測定
した結果を表1に示す。
【0022】実施例3 上記実施例2の不織布を6枚重ねて厚さ10mmにして
衝撃吸収材を得た。A硬度計による硬度は17であっ
た。該衝撃吸収材を袋状メリヤス生地15内に収納して
衝撃吸収率を測定した結果を表1に示す。
【0023】実施例4 東レ株式会社製のポリエチレン発泡体「トーレペフ」
(商品名)(グレード30060、30倍発泡)を厚さ
10mmにして、衝撃吸収材を得た。A硬度計による硬
度は3であった。該衝撃吸収材を袋状メリヤス生地15
内に収納して衝撃吸収率を測定した結果を表1に示す。
【0024】実施例5 日本バルカー株式会社製のフッ素樹脂多孔質体(多数の
空気層を含むもの)「バルカーシール」(商品名)を厚
さ10mmにして衝撃吸収材を得た。A硬度計による硬
度は33であった。該衝撃吸収材を袋状メリヤス生地1
5内に収納して衝撃吸収率を測定した結果を表1に示
す。
【0025】
【表1】
【0026】実施例6 実施例1と同様に、株式会社シーゲル製のシリコーン系
ゲル状物質である「βゲル」(商品名)を厚さ5mmに
して衝撃吸収材を得た。A硬度計による硬度は0であっ
た。該衝撃吸収材を袋状メリヤス生地15内に収納して
衝撃吸収率を測定した結果を表2に示す。
【0027】実施例7 株式会社シーゲル製のシリコーン系ゲル状物質である
「βゲル」(商品名)を塩化ビニール系フィルム(フィ
ルム厚さ0.1mm)で表裏面を被覆し、厚さ5mmに
して衝撃吸収材を得た。A硬度計による硬度は17であ
った。該衝撃吸収材を袋状メリヤス生地15内に収納し
て衝撃吸収率を測定した結果を表2に示す。
【0028】実施例8 株式会社シーゲル製のシリコーン系ゲル状物質である
「βゲル」(商品名)をポリウレタン系フィルム(フィ
ルム厚さ0.1mm)で表裏面を被覆し、厚さ5mmに
して衝撃吸収材を得た。A硬度計にようる硬度は1であ
った。該衝撃吸収材を袋状メリヤス生地15内に収納し
て衝撃吸収率を測定した結果を表2に示す。
【0029】実施例9 株式会社シーゲル製のシリコーン系ゲル状物質に無機系
のフィラーを混入させた「γゲル」(商品名)を厚さ5
mmにして衝撃吸収材を得た。A硬度計による硬度は0
であった。該衝撃吸収材を袋状メリヤス生地15内に収
納して衝撃吸収率を測定した結果を表2に示す。
【0030】実施例10 外層に、厚さ3mm、A硬度計による硬度57の東レ株
式会社製のポリエチレン発泡体「トーレペフ」(商品
名)(グレード05030、5倍発泡)を用い、これに
内層として、厚さ5mm、A硬度計による硬度0の株式
会社シーゲル製の「βゲル」を、信越化学社製のRTV
ゴム接着剤(品名:KE42T)を介して貼り合わせ、
総厚み8mmの2層構造の衝撃吸収材を得た。該衝撃吸
収材を直接固定板9に接着して衝撃吸収率を測定した結
果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】比較例 株式会社アシックス製の尻パットに使用されている軟質
ポリウレタン(見かけ比重0.022g/cm3)を厚
さ10mmにして、袋状メリヤス生地15内に収納し、
衝撃吸収率を測定したところ、16.5%であった。
【0033】以下に、図3〜図8を用いて、本発明の衝
撃吸収材を装着したパンツの例を説明する。図3および
図4は、衝撃吸収材を収納するポケットを両腰部に設け
たパンツの例であり、綿メリヤス生地や綿織物地などで
構成されたパンツ21は、前身頃22、後身頃23、脇
部24および両脇のポケット25で構成されている。各
ポケット25は、脇部24から後身頃23の臀部26に
かけてパンツ21の外表面に設けてあり、周辺部三方が
縫着部28で固定されている。衝撃吸収材11は、該ポ
ケット25の上部開口部30を介して、ポケット25内
に収納され、上部開口部30を例えば開閉自在なファス
ナー(図示せず)を介して閉じるようにして装着され
る。
【0034】上記ポケット25を構成する生地として
は、例えば、伸縮性に富んだ緯編もしくは経編によるメ
リヤス生地または伸縮性に富んだネット状生地、伸縮性
に富んだメリヤス生地や織物地など、衝撃吸収材11を
確実に収納し、保持し得る生地が好ましい。
【0035】ポケット25は、上記のように縫着部28
によってパンツ21に固定されていてもよいが、縫着の
代りに、例えば、面状ファスナーをパンツ21およびポ
ケット25に適宜の箇所で設けておき、該面状ファスナ
ーを介してポケット25をパンツ21側に固定するよう
にしてもよい。また、伸縮性編織物を袋状に形成し、吸
収材11を収納した袋を全周縫着してもよい。
【0036】図5および図6は、衝撃吸収材を腰回り全
周に装着したパンツの例であり、パンツ21の腰回り、
すなわち、前身頃22、脇部24および後身頃23の全
周外表面に分割型のポケット25が設けられている。衝
撃吸収材11は、図3および図4と同様に、ポケット2
5の上部開口部30を介して、ポケット25内に収納さ
れ、該上部開口部30を、例えば、開閉自在なファスナ
ー(図示せず)を介して閉じるようにして装着される。
別法として、衝撃吸収材をメリヤス生地によるポケット
状袋内に収納して、袋の全周を直接パンツに縫い付けて
もよい。
【0037】図7および図8は、短冊状の衝撃吸収材を
装着したパンツの例であり、パンツ21は前身頃22、
後身頃23、脇部24および両脇のポケット25から構
成されている。各ポケット25の裏側には、面状ファス
ナーが装着されており、ポケット25は、脇部24から
後身頃23の臀部26の部位にかけて縫着や接着などの
手段を介して設けられている多数の面状ファスナー20
を介して着脱自在に取り付けられる。衝撃吸収材11
は、短冊状に形成されており、多数の短冊状の衝撃吸収
材11を短冊状の状態でポケット25内に収納するか、
または短冊状の衝撃吸収材11を互いに接着したり、縫
着したりするなどの手段で一体化連結してポケット25
内に収納するようにしてもよい。ポケット25の上部開
口部30は、例えば、開閉自在なファスナー(図示せ
ず)を介して閉じるようにしてもよい。別法として、衝
撃吸収材方は、ポケットを用いずに、衝撃吸収材の裏面
に面ファスナーを装着して直接パンツに装着しても、ま
たは衝撃吸収材をメリヤス生地による袋内に収納して袋
の全周を直接パンツに縫い付けてもよい。
【0038】上記のようにパンツに装着する場合、本発
明の衝撃吸収材の取り付け位置は、大腿骨頚部を中心と
した位置、具体的には大腿骨の頂骨を中心として部分を
覆うように取り付けることが好ましいが、大腿骨頚部を
中心とした位置以外に前身頃や後身頃など腰回り全周に
設けてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の衝撃吸収材を用いると、特に、
老人の歩行時に前方や後方、あるいは左脇や右脇方向な
どあらゆる方向に転倒した場合でも、衣類に設けた衝撃
吸収材によって、腰回り、すなわち前身頃や脇部、後身
頃の各部位ならびに臀部が保護され、大腿骨頚部の骨折
を未然に防止できる効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 衝撃吸収率測定装置を示す図である。
【図2】 図1の測定装置を用いて衝撃吸収率を測定す
るために使用される、衝撃吸収材を収容する袋の断面図
である。
【図3】 本発明の衝撃吸収材を着脱可能に装着したパ
ンツの正面側斜視図である。
【図4】 本発明の衝撃吸収材を着脱可能に装着したパ
ンツの背面側斜視図である。
【図5】 本発明の衝撃吸収材を着脱可能に装着したパ
ンツの正面側斜視図である。
【図6】 本発明の衝撃吸収材を着脱可能に装着したパ
ンツの背面側斜視図である。
【図7】 本発明の衝撃吸収材を着脱可能に装着したパ
ンツの正面側斜視図である。
【図8】 本発明の衝撃吸収材を着脱可能に装着したパ
ンツの背面側斜視図である。
【符号の説明】 11・・・衝撃吸収材 21・・・パンツ 22・・・前身頃 23・・・後身頃 24・・・脇部 25・・・衝撃吸収材収納用ポケット 26・・・臀部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小渡 里香 京都府宮津市惣262番地 グンゼ株式会社 アパレル事業本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腰回りにおける前身頃、脇部および後身
    頃の適宜の部位に骨折防護用の保護具を着脱自在に設け
    てなるパンツ。
  2. 【請求項2】 衝撃吸収率が50%以上であることを特
    徴とする衣類の腰回りに装着する骨折防護用衝撃吸収
    材。
  3. 【請求項3】 衝撃吸収材がゲル状物質からなる請求項
    2記載の骨折防護用衝撃吸収材。
  4. 【請求項4】 衝撃吸収材が多層構造を有する請求項2
    記載の骨折防護用衝撃吸収材。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4いずれか1項記載の骨折防
    護用衝撃吸収材を腰回りに装着してなる衣類。
  6. 【請求項6】 下着である請求項5記載の衣類。
  7. 【請求項7】 パンツである請求項6記載の衣類。
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