JPH08211248A - 光ファイバ端末構造 - Google Patents

光ファイバ端末構造

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JPH08211248A
JPH08211248A JP7015605A JP1560595A JPH08211248A JP H08211248 A JPH08211248 A JP H08211248A JP 7015605 A JP7015605 A JP 7015605A JP 1560595 A JP1560595 A JP 1560595A JP H08211248 A JPH08211248 A JP H08211248A
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JP
Japan
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optical fiber
coating
ferrule
primary coating
core wire
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JP7015605A
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Inventor
Masaaki Kobayashi
正明 小林
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定強度が強く、信頼性の優れたフェルール
と光ファイバ心線の取付構造を提供する。 【構成】 フェルールと接着固定するべき光ファイバ心
線端部に、特定長さの一次被覆が露出した部分を設け、
一次被覆と二次被覆に対して接着性のある接着剤でフェ
ルールに固定した光ファイバ端末。 【効果】機械特性の向上と光学特性の安定化を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバ心線の被覆を
除去して、光ファイバ心線をフェルールに取付けた光フ
ァイバ端末構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は光ファイバ心線の構造を示す断面
図である。光ファイバ心線1は、外径125μmの石英
系ガラスなどからなる光ファイバ素線15の外周部に、
シリコン樹脂やUV硬化アクリル樹脂などからなる一次
被覆13がコーティングされ、さらにこの被覆の外周部
にナイロンや、ポリエステルエラストマーが二次被覆1
4としてコーティングされてなるものである。この光フ
ァイバ心線1の先端部分の一次被覆13及び、二次被覆
14を除去し、光ファイバ素線15を露出せしめて使用
する。
【0003】図4はフェルールの構造を示す断面図であ
る。フェルール2は長さ十数ミリメートル略円筒状のも
ので、セラミックの焼結材料からなるキャピラリ5と該
キャピラリの外周部を同心円状に覆った金属部材6を有
し、キャピラリ5の中心には微小孔7が形成されてい
る。微小孔7は、光ファイバ素線の外径より若干大きい
程度の径に精密加工されている。また、二次被覆を有す
る光ファイバ心線の外径より若干大きい程度の内径に加
工された心線保持部8と、前記微小孔7は貫通部で貫通
している。この心線保持部8と微小孔7には、通常それ
ぞれ二次被覆を有する光ファイバ心線と光ファイバ素線
が位置し、さらに心線保持部8と微小孔7部分に生じる
空隙には、接着剤が注入されており、フェルール2と光
ファイバ心線及び光ファイバ素線は接着固定されるよう
に設計されている。
【0004】光ファイバ心線の被覆除去方法や、フェル
ールと光ファイバ心線との取付構造について、従来公知
の方法を図5〜図7に示した。
【0005】図5は特公平5ー10643号公報に開示
されている例である。光ファイバ心線1の被覆が除去さ
れた光ファイバ素線露出部1aが、キャピラリ5の微小
孔7に挿入され、接着剤10でフェルール2と固定され
ている。この光ファイバ心線被覆除去方法は、光ファイ
バ心線1の先端部分の一次被覆及び、二次被覆を一括除
去し、光ファイバ素線露出部1aを露出せしめるもので
ある。この例では一次被覆部分は露出していない。ま
た、フェルールとの取付構造では、被覆が除去された部
分とキャピラリ5との間には光ファイバ素線露出部1a
が延伸されてなく、密着状態に近いものである。
【0006】図6は特開昭62ー192708号公報に
開示されている例である。この光ファイバ心線の被覆除
去方法は、光ファイバ心線1の先端部分の二次被覆のみ
を除去し、一次被覆を露出させる。さらにその先端部分
の一次被覆を除去し、光ファイバ素線を露出せしめるも
のである。被覆が除去された光ファイバ素線が、キャピ
ラリ5の微小孔7に挿入され接着剤10でフェルール2
と固定されている。ここで、フェルール2の心線保持部
8においては、一次被覆を一部残し、二次被覆を除去し
た接着固定構造すなわち一次被覆露出部3を有する構造
が示されている。
【0007】図7は実公昭60ー27361号公報に開
示されている例である。光ファイバ心線1の被覆が除去
された光ファイバ素線がキャピラリ5の微小孔7に挿入
され、接着剤10でフェルール2と固定されている。光
ファイバ心線の被覆除去方法は図5で説明した方法と同
一である。この構造では取付方法に特徴があり、光ファ
イバ素線露出部1aが心線保持部8の中まで延伸されて
おり、さらに心線保持部8の中にある光ファイバ素線に
ガラス毛細管9が挿通されている。図は省略したが、こ
のガラス毛細管9がない例も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような光ファイバ
心線の被覆除去方法や、その方法を用いて被覆を除去し
た光ファイバ心線と、フェルールとの取付構造には次の
ような問題点があった。
【0009】まず、図5に示したようにフェルール2と
光ファイバ心線1が接着固定された部品は、この部品が
自然環境及び、信頼性試験環境下の温度変化にさらされ
ることにより、接着固定強度が低下していく現象が認め
られた。固定強度の低下は、固定部分に引張力等の負荷
が加わった時に、フェルールと光ファイバ心線や光ファ
イバ素線の固定状態の変化を誘起することになり、断線
といった光伝送機能を維持できなくなる欠陥を招く恐れ
があった。
【0010】従って部品の信頼性を確保するため、本発
明者は、図5に示す光ファイバ端末構造を用いて、接着
固定強度低下の要因や、破壊のメカニズムを調査した。
【0011】この手段として、破壊強度を測定する引張
試験の後に得られたフェルール及び、光ファイバ心線を
詳細に観察した。この結果以下のことが判明した。フェ
ルールの心線保持部には、二次被覆部のみが残り、また
微小孔部分には光ファイバ素線の一部が残っていた。一
方の光ファイバ心線側は光ファイバ素線の一部と、フェ
ルール側に二次被覆部が残っている分だけ、一次被覆が
露出して残っていた。
【0012】以上の観察結果から、破壊に至るまでのメ
カニズムを概ね推察することができた。まず引張力が加
わったことで、フェルール内の心線保持部に接着固定さ
れている一次被覆と二次被覆との境界で剥離が起こる。
続いて引張力がさらに付加されて、光ファイバ素線の許
容強度以上の荷重が集中し、破断するという破壊機構が
考察できた。ここで重要なことは、一次被覆と二次被覆
との剥離が起こりにくければ高強度維持が可能であると
いうことが推論できた。従って、光ファイバ心線とフェ
ルールとの取付方法に関し、まず一次被覆と二次被覆の
密着度低下を誘起するような、従来の被覆除去方法を改
良する必要があった。
【0013】ところで、第6図に示したフェルール2と
光ファイバ心線1が接着固定された部品においては、一
次被覆露出部3が露出している構造が示されている。こ
の構造では、フェルール2内の心線保持部8において、
一次被覆露出部3と二次被覆部4の両方が接着剤10で
フェルール2の金属部材6に固定されている。
【0014】しかし、特開昭62ー192708号公報
に開示された範囲では、一次被覆露出部3の長さが短い
ものであった。このため、本発明者が調べた限り、一次
被覆と接着剤の接着性が良好であるとしても接着面積が
小さいために一次被覆露出部3と金属部材6との間の接
着力が不十分であった。このため、二次被覆部4と金属
部材の接着強度は十分であったが、一次被覆と二次被覆
の界面の剥離が生じないように一次被覆と二次被覆を金
属部材6を介して相対的に十分な強度で固定することが
できず、上記課題を解決できるものではなかった。
【0015】さらに、上記公報の開示では、一次被覆に
シリコン系ゴムを用いている。シリコンゴムは、接着剤
による接着性が極めて悪く、たとえ十分長い一次被覆露
出部の開示があったとしても一次被覆露出部がフェルー
ルに接着されているとはいえず、上記課題を解決できる
ものではなかった。
【0016】図7に示したフェルール2と光ファイバ心
線1が接着固定された部品において、光ファイバ心線1
の二次被覆部4は心線保持部8で接着されているが、ま
た光ファイバ素線1aが微小孔7と心線保持部8の両方
において、それぞれ接着剤10で固定されている。心線
保持部においては、接着剤10の層が肉厚であることか
ら、硬化する時の不均一な収縮により、光ファイバ素線
に応力が加わることになる。この応力によって、光ファ
イバ素線1aは微小に湾曲したり、あるいは位置ずれを
生じたりする。これらの現象はフェルールを相互に接続
し、導光を試みる際に、光量の接続損失の増大を招くこ
とになる。
【0017】そこで本発明はかかる事情に鑑みてなされ
たものであり、目的は、環境温度変化に対して、安定し
た取付状態並びに接着強度を維持できかつ、硬化時の収
縮や損失増加のない光ファイバ心線の被覆除去方法並び
に、この方法によって得られる光ファイバ心線とフェル
ールとの取付構造を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の
(1)〜(3)のいずれかの構成により達成される。
【0019】(1)光ファイバ素線上に一次被覆と二次
被覆とをこの順に有する光ファイバ心線端部が、少なく
とも光ファイバ素線を挿入する微小孔と、光ファイバ心
線を挿入する心線保持部と、前記微小孔と前記心線保持
部とを貫通する貫通部とを有するフェルールに固定され
ている光ファイバ端末構造において、前記光ファイバ心
線端部の二次被覆部であってかつ前記フェルール内にあ
る部分と、前記二次被覆部の先端に接して、二次被覆が
除去された一次被覆露出部と、前記一次被覆露出部の先
端に接して、一次被覆と二次被覆の両方が除去された光
ファイバ素線露出部とが接着剤でフェルール内に固定さ
れており、かつ、前記一次被覆露出部の前記光ファイバ
素線露出部と接する側の端が前記貫通部近傍に位置し、
さらに、一次被覆露出部の長さA(mm)が次の関係式を
満足する光ファイバ端末構造。
【0020】0.5t≦A<t ここで、t(mm)は前記心線保持部分の長さを表す。
【0021】(2)前記一次被覆露出部と二次被覆部は
前記接着剤に対して接着性を有し、それぞれが独立にフ
ェルールに接着固定されている上記(1)の光ファイバ
端末構造。
【0022】(3)前記一次被覆はUV硬化アクリル樹
脂である上記(1)または(2)の光ファイバ端末構
造。
【0023】
【作用】本発明における光ファイバ端末構造では、フェ
ルール内で固定されている光ファイバ心線先端部の一部
において、二次被覆のみが除去され、所定の長さの一次
被覆部分が露出した部分、すなわち一次被覆露出部を有
している。そして、一次被覆には接着剤に対して接着性
を有しているので、前記一次被覆露出部は、二次被覆部
と同様に接着剤でフェルールの金属部材に固定される。
その結果、フェルール内で一次被覆露出部と二次被覆部
が金属部材を介して相対的に固定されることになり、フ
ェルールと光ファイバ心線の間に応力が働いた場合で
も、フェルール内の光ファイバ心線の一次被覆露と二次
被覆の界面の剥離を防止することができる。
【0024】従って、かかる光ファイバ端末構造では、
環境温度変化にさらされて熱応力が働いても、一次被覆
と二次被覆の密着度の低下を防止することができ、、安
定した強度を維持することができる。
【0025】さらに、一次被覆露出部が十分な強度でフ
ェルールの金属部材に固定されるように、一次被覆露出
部の長さを厳密に定めているので、部品間の強度バラツ
キを低減できる。またこのように、フェルール内に挿入
固定されている一次被覆露出部が特定長さの範囲内であ
れば、通常の使用時に想定される強度に十分耐えること
ができる。
【0026】さらに光ファイバ素線はフェルールの微小
孔部分にのみに接着固定されている。このため接着剤が
硬化しても心線保持部においては、少なくとも一次被覆
が残っているために素線に直接応力が加わることが回避
される。したがって微小な素線の湾曲や位置ずれを防止
することができる。
【0027】
【実施例】
(実施例)以下、図面を参照して本発明を詳しく説明す
る。本実施例で用いられる光ファイバ心線及び、フェル
ールの構成は図3および図4に示したものと同一であ
り、同一構成要素については同一符合を付した。
【0028】光ファイバ心線1は、外径125μmの石
英系ガラスからなる光ファイバ素線15の外周部に、2
50〜400μm程度の寸法になるまで、UV硬化アク
リル樹脂からなる一次被覆13がコーティングされ、さ
らにこの被覆の外周部に、外径がφ900μmになるよ
うに、ポリエステルエラストマーが二次被覆14として
コーティングされてなるものである。
【0029】本発明では、一次被覆に要求される条件と
して、使用する接着剤に対して接着性を有することが重
要である。このため、一般の接着剤に対して接着性がほ
とんどない一般のシリコン系樹脂を一次被覆に使った光
ファイバ素線を用いることは適当ではない。
【0030】フェルール2の微小孔7の長手方向の寸法
は3mm程度のものを使用する。これは規格品として入手
可能である。また微小孔内径は、素線外径より1〜2μ
m程度大きい寸法を有するものを使用する。
【0031】図2は本発明で使用する光ファイバ心線1
の先端部の構造を示したものである。また図1は本発明
の光ファイバ端末の構造の断面を示す図で、光ファイバ
心線1とフェルール2との取付構造が示されている。図
2において、この光ファイバ心線1の先端部分は二次被
覆が除去されており、一次被覆露出部3が露出せしめら
れている。さらにこの一次被覆露出部3の先端は、一次
被覆が一定寸法長だけ残された後、除去され、光ファイ
バ素線1aが露出せしめられている。
【0032】所定長さの一次被覆露出部3を有する光フ
ァイバ心線1の先端部は、以下の方法で作製した。
【0033】(1)使用するフェルールの全長をB(m
m)とすると、光ファイバ心線1の先端部分の二次被覆
だけをB+5(mm)程度にわたって除去する。つまりこの
工程により、B+5(mm)程度にわたって一次被覆が露
出したことになる。
【0034】(2)フェルール内に光ファイバ心線部
(一次被覆と二次被覆が露出している部分)を挿入接着
することが可能な部分すなわち心線保持部8の長さ寸法
を決定する。この寸法は図4にtで示してある。
【0035】(3)一次被覆露出部の長さA(mm)を決
める。Aは本発明に従って、0.5t(mm)以上、でか
つt(mm)未満、好ましくは、0.5t(mm)以上、で
かつ0.83t(mm)未満の範囲にする。
【0036】この限定理由は以下の実験結果に基づく。
【0037】全長15mm、t=12mmのフェルールを用
い、Aの値を変えて図1に示した光ファイバ端末構造の
接着固定強度を測定した。
【0038】その結果を図8に示す。tが12mmの時、
Aが0から0.5t(mm)未満、つまり0から6mm未満
の寸法範囲においては、A=0mmの時と同程度の強度
で、有効な固定強度増加の効果は確認できなかった。こ
れよりAの下限を0.5t(mm)とした。
【0039】A上限値は強度以外の以下のことより決定
した。
【0040】すなわち、Aがtに近づくほど、フェルー
ル2の心線保持部分8に接着固定される二次被覆部4の
長さが小さくなる。通常の使用時に於いて、フェルール
2と光ファイバ心線1の境界部分11には瞬間的に屈
曲、及び捻回力が加わることを考慮する必要がある。
【0041】これについて、t=12mmで、A=12mm
とし、光ファイバ心線の被覆を除去し、その後フェルー
ルと接着剤で一体化した光ファイバ端末構造を作製し
た。この場合、二次被覆部4でフェルール内に接着され
る部分の寸法は0mmとなる。この部品について屈曲、捻
回試験を行ったところ、境界部分11で光ファイバ素線
1aの断線が検出された。またtを同一とし、Aを10
mmにした構造について、同様の実験を行った。この時、
境界部分11で光ファイバ素線1aの断線は検出されな
かった。屈曲条件は、引張力0.5kgf、屈曲角度±9
0度、200サイクル繰返、捻回条件は、引張力0.5
kgf、捻回角度±360度、200サイクル繰返であ
る。
【0042】これは、境界部分11に二次被覆部4がご
く微小であったり、または欠落していたりすると、フェ
ルールに固着されている二次被覆部4が十分存在する場
合に比較して、光ファイバ素線1aに与える損傷が大き
いことを意味している。つまり境界部分11において、
フェルールに固着されている二次被覆部4がある程度存
在すると、外部からの力に対して緩衝効果があるものと
推察される。よって作製精度も考慮して、Aの上限をt
未満とし、好ましくは、0.83t以下とした。
【0043】(4)一次被覆を残して二次被覆が除去さ
れた部分からA(mm)だけ一次被覆を残し、心線先端部分
に向かって、A寸法以外の一次被覆を除去し、素線を露
出させる。結果的にはB+5−A(mm)の光ファイバ素線
が露出することになる。このような手順で光ファイバ心
線の被覆を除去する寸法を決定する。
【0044】次に実際に、光ファイバ心線の被覆を除去
する一例を説明する。
【0045】光ファイバ心線の被覆を除去する場合は、
市販の被覆除去用のストリッパーを使用する。この際、
前述の光ファイバ心線外径、一次被覆外径及び、光ファ
イバ素線外径の寸法に適応したストリッパーを使用す
る。これを誤ると、ストリッパーの刃で各部分を傷つ
け、最悪の場合には心線が破断することがあるので注意
を要する。ストリッパー以外の方法としては、有機溶剤
や、強酸を用いて被覆を溶解する方法を適用することも
できる。
【0046】まず、光ファイバ心線の先端部分の二次被
覆部分を先端部から所定長さだけを除去して一次被覆を
露出させた。ここで、使用するフェルールは、全長が1
5mmで、微小孔の長手方向の長さが3mmであるから、t
は12mmとなる。従って、12+5つまり17mmだけ光
ファイバ心線の二次被覆部分を先端部から除去して一次
被覆を露出させた。
【0047】続いて、一次被覆/二次被覆の境界部より
所定の長さだけの一次被覆を残し、これ以外の先端部分
までの一次被覆を除去し、光ファイバ素線を露出させ
た。残すべき一次被覆露出部の長さは6mm以上、12mm
未満の範囲内となるが、本実施例ではこれを6mmとし
た。従って、一次被覆露出部が6mm残り、その先端で6
mmの光ファイバ素線が露出した。
【0048】このように被覆が除去された光ファイバ心
線をフェルール内2に挿入固定する。このときのフェル
ールと光ファイバ心線端部との取付状態は図1に示され
ている。フェルール2の心線保持部分8には、光ファイ
バ心線の一次被覆露出部分3、つまりA寸法部分とフェ
ルール内の二次被覆部4が収容される。また、フェルー
ル2内の微小孔7には、光ファイバ素線1aが収容され
る。
【0049】また、光ファイバ心線1の先端を、フェル
ール2の心線保持部8の開口部より挿入するとき、光フ
ァイバ心線が挿入できなくなるまで静かに挿入すること
により、光ファイバ心線の光ファイバ素線1aと接する
側の端を貫通部12近傍に位置させることができる。光
ファイバ心線の挿入時に、光ファイバ素線がスムーズに
微小孔に入るように、前記貫通部にはテーパが設けられ
ていることが好ましい。そして、光ファイバ素線1a、
一次被覆露出部3、フェルール内の二次被覆部4はいず
れも接着剤で固定される。
【0050】この工程は以下のように行った。
【0051】フェルールの心線保持部及び、微小孔に接
着剤を予め注入しておく。本実施例ではエポキシ樹脂系
の接着剤を用いた。フェルールの心線保持部の開口部よ
り、上記方法によって被覆を除去した光ファイバ心線の
先端部から挿入し、光ファイバ心線が挿入できなくなる
まで挿入した。すると微小孔の先端部より光ファイバ素
線が若干突出する状態になった。
【0052】この状態を維持したままフェルール全体を
加熱して、接着剤を熱硬化させた。
【0053】ここで用いられる接着剤は、本実施例で用
いたエポキシ樹脂系接着剤のように、硬化時の収縮が少
なく、硬化に要する時間が短いものが一般的に使用され
る。また、UV硬化アクリル樹脂とエポキシ樹脂、ポリ
エステルエラストマーとエポキシ樹脂の組合せのよう
に、一次被覆と二次被覆の両方に対して接着性のあるも
のを選ぶ必要がある。硬化は80(℃)で約1時間行った。
【0054】硬化が完了後、先端の素線の突出し部分を
切断し、その面を精密研磨して端面を鏡面に仕上げた。
【0055】このようにして図1に示した光ファイバ端
末構造を作製した。この光ファイバ端末構造のフェルー
ルに取り付けられた光ファイバ心線をフェルール長手方
向に、2kgfの力で1分間継続して引張ったところ心線
はフェルール内に固定されており、フェルール先端面に
おける素線の位置ずれは観察されなかった。
【0056】また実際の固定強度を測定するために引張
試験を実施した。n=20の試料数で実施し、破壊まで
の強度は平均値で5.3kgf、σ(n-1)=0.4であっ
た。
【0057】さらに、同様に作製した試料を熱衝撃試験
環境下(−40℃から+85℃の温度範囲、各温度とも
30分のさらし時間、計1サイクルは1時間)に200
0サイクル放置し引張強度を測定した。n=20の試料
数で実施し、破壊までの強度は平均値で6.15kgf、
σ(n-1)=0.78であった。
【0058】また、上記熱衝撃試験環境の放置前に光フ
ァイバの挿入損失を測定した。n=20で、平均値で
0.04dBであった。放置後はn=20で、平均値で
0.06dBであった。測定値に大きい変化なく、熱衝撃
試験環境に放置した試料でも実用上十分な特性であっ
た。
【0059】(比較例1)図1で一次被覆露出部3の長
さが0mmであること以外は実施例1と同じ光ファイバ端
末構造(結果的には、図5と同じ構造)を作製して、n
=20の試料数で引張試験を実施した。破壊するまでの
強度は平均値で3.6kgf、σ(n-1)=0.6であった。
【0060】また、実施例1と同様の熱衝撃試験環境に
放置した後では、n=20の試料数で、破壊するまでの
強度は平均値で2.8kgf、σ(n-1)=1.8であった。
【0061】8であった。
【0062】以上の結果より、A=6mmの本発明では、
A=0mmの比較例と比べて、約5割の顕著な接着固定強
度の増加が得られることがわかる。
【0063】(比較例2)一次被覆がシリコン樹脂であ
る以外は、実施例1と同じ光ファイバを用いて、実施例
1と同じ光ファイバ端末構造を作製した。n=10で実
施例1と同様に引張試験を実施した。その結果、破壊ま
での強度は平均値で2.6kgf、σ(n-1)=0.1であっ
た。
【0064】シリコン樹脂よりなる一次被覆露出部は、
エポキシ樹脂系の接着剤に対して接着性を有しない。従
って、一次被覆露出部は接着剤でフェルールの金属部材
に固着されていないので、引張試験による小さい応力
で、一次被覆と二次被覆の界面に剥離を生じて、二次被
覆をフェルール内に残したまま破断していることが確認
された。
【0065】実施例では、一次被覆がUV硬化アクリル
樹脂よりなり、二次被覆がポリエステルエラストマーよ
りなる光ファイバについて説明した。しかし、本発明で
用いる光ファイバの一次被覆と二次被覆に要求される条
件は、両方の被覆が用いる接着剤に対して接着性を有し
ていることである。
【0066】しかし、一次被覆に緩衝効果のあるUV硬
化アクリル樹脂を用いた光ファイバ心線は、入手も容易
で、一次被覆が一般の接着剤に対して良好な接着性を有
していることから、本発明を実施するうえで好ましい。
【0067】また、実施例1に記載の一次被覆、二次被
覆、接着剤の組み合わせは、一次被覆と二次被覆の両方
が接着剤に対して良好な接着性を有し、フェルールと光
ファイバ心線の接着後において、光ファイバ素線に加わ
る応力を減少させて光伝送特性を良好に維持できること
から、さらに好ましい。
【0068】
【効果】以上説明したように、本発明の光ファイバ端末
構造は、所定の長さの一次被覆部分が露出した光ファイ
バ端末を用いて、フェルールと接着剤で固定したもので
ある。この構造では、フェルール内で一次被覆が露出し
た部分と二次被覆を有する部分がフェルールの金属部材
を介して相対的に固定されることになる。この結果、フ
ェルールと光ファイバ心線の間に応力が働いた場合に、
フェルール内の光ファイバ心線の一次被覆露と二次被覆
の界面の剥離を防止することができる。
【0069】従って、かかる光ファイバ端末構造では、
環境温度変化にさらされて熱応力が働いても、一次被覆
と二次被覆の密着度の低下を防止することができ、安定
した強度を維持することができる。
【0070】また、環境温度変化に長期間放置された後
でも、安定した接着固定強度が維持でき、試料間の強度
バラツキも小さく押さえることができる。
【0071】さらにまた、素線がフェルールの微小孔部
分でのみ接着固定されており、接着剤の硬化収縮による
不均一な応力が素線にかかりにくくなっていることか
ら、挿入損失の増加も少なく、長期間にわたって安定し
た光入出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ端末の構造の一例の断面図
である。
【図2】本発明で使用する光ファイバ心線の先端部の構
造を示す図である。
【図3】光ファイバ心線の構造を示す断面図である。
【図4】フェルールの構造を示す断面図である。
【図5】従来の光ファイバ端末構造の断面図である。
【図6】従来の光ファイバ端末構造の断面図である。
【図7】従来の光ファイバ端末構造の断面図である。
【図8】光ファイバ心線の一次露出部の長さ(A)と平
均固定強度の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ心線 1a 光ファイバ素線露出部 2 フェルール 3 一次被覆露出部 4 二次被覆部 5 キャピラリ 6 金属部材 7 微小孔 8 心線保持部 9 ガラス管 10 接着剤 11 境界部分 12 貫通部 13 一次被覆 14 二次被覆 15 光ファイバ素線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ素線上に一次被覆と二次被覆
    とをこの順に有する光ファイバ心線端部が、少なくとも
    光ファイバ素線を挿入する微小孔と、光ファイバ心線を
    挿入する心線保持部と、前記微小孔と前記心線保持部と
    を貫通する貫通部とを有するフェルールに固定されてい
    る光ファイバ端末構造において、 前記光ファイバ心線端部の二次被覆部であってかつ前記
    フェルール内にある部分と、 前記二次被覆部の先端に接して、二次被覆が除去された
    一次被覆露出部と、 前記一次被覆露出部の先端に接して、一次被覆と二次被
    覆の両方が除去された光ファイバ素線露出部とが接着剤
    でフェルール内に固定されており、 かつ、前記一次被覆露出部の前記光ファイバ素線露出部
    と接する側の端が前記貫通部近傍に位置し、 さらに、一次被覆露出部の長さA(mm)が次の関係式を
    満足する光ファイバ端末構造。 0.5t≦A<t ここで、t(mm)は前記心線保持部分の長さを表す。
  2. 【請求項2】 前記一次被覆露出部と二次被覆部は前記
    接着剤に対して接着性を有し、それぞれが独立にフェル
    ールに接着固定されている請求項1の光ファイバ端末構
    造。
  3. 【請求項3】 前記一次被覆はUV硬化アクリル樹脂で
    ある請求項1または2の光ファイバ端末構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1281993A3 (en) * 2001-07-30 2004-07-14 SEIKOH GIKEN Co., Ltd. Optical fiber ferrule assembly and optical module and optical connector using the same

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