JPH0821378A - スクロール型流体機械 - Google Patents

スクロール型流体機械

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Publication number
JPH0821378A
JPH0821378A JP15136594A JP15136594A JPH0821378A JP H0821378 A JPH0821378 A JP H0821378A JP 15136594 A JP15136594 A JP 15136594A JP 15136594 A JP15136594 A JP 15136594A JP H0821378 A JPH0821378 A JP H0821378A
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JP
Japan
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scroll
eccentric cam
center
spiral
shaft portion
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Withdrawn
Application number
JP15136594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Saito
健一 斉藤
Takashi Kamikawa
隆司 上川
Shiyuuichi Shiromura
周一 城村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP15136594A priority Critical patent/JPH0821378A/ja
Publication of JPH0821378A publication Critical patent/JPH0821378A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
    • F04C29/005Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
    • F04C29/0057Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】起動時の液圧縮を確実に防止する。 【構成】クランク軸4の端部に、クランク軸4の偏心軸
部41が嵌合され、可動スクロール3の背面に形成する
軸受筒33に嵌合される偏心カム6を配設する。クラン
ク軸4の回転駆動に伴い偏心カム6を、偏心軸部41を
中心に渦巻体21,31の渦巻間隙間を変化させる方向
に揺動させながら偏心回転させる。偏心カム6に、この
揺動を規制するリミットピン7を突設し、クランク軸4
にリミットピン7が嵌合する係合溝8を形成する。係合
溝8とリミットピン7との間に、運転停止時に、固定ス
クロール2の渦巻体21に対し、可動スクロール3の渦
巻体31を離反させる弾性力を有する弾性体(バネ)9
を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール型流体機械
における各スクロールの渦巻体の隙間制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固定スクロールと可動スクロール
とを有し、駆動軸に偏心カムを介して前記可動スクロー
ルを連動させて該可動スクロールを固定スクロールに対
し公転させ、そして、前記偏心カムの揺動による渦巻体
の隙間制御により、各スクロールの渦巻体で形成される
渦巻室が液圧縮等により異常高圧となる問題を回避でき
るようにしたスクロール型流体機械は、例えば特公平5
−7521号公報に記載のように知られている。
【0003】このスクロール型流体機械は、図17に示
すように、ケーシングEに、渦巻体A1,B1を有する
可動スクロールAと固定スクロールBとから成る圧縮要
素CFを内装し、前記可動スクロールAの鏡板A3の背
面側中心に軸受筒A2を突設する一方、固定スクロール
Bの中心と同じ軸心を有するクランク軸Cの端部に、該
クランク軸Cの軸心に対し偏心させた偏心軸部C1を設
けて、前記クランク軸Cと前記可動スクロールAとの間
に、前記軸受筒A2に嵌合され、前記偏心軸部C1を嵌
合する偏心穴D1を有する偏心カムDを介在させてい
る。
【0004】また、前記偏心軸部C1は、図18のよう
に、その中心O2と前記偏心カムDの中心、即ち、前記
可動スクロールの中心O1とを結ぶ直線が、前記各渦巻
体A1,B1の接触部における流体圧力による前記可動
スクロールAにかかる接線方向ガス荷重Ftの作用方向
に対し前記可動スクロールAの中心O1を中心にして回
転方向xに、
【0005】
【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度θ傾かせると共に、通常運転時に、前
記クランク軸Cの回転駆動によって生じる前記可動スク
ロールAにかかる遠心力Fcが前記接線方向ガス荷重F
tによって得られる力Ft・tanθと、前記接線方向
ガス荷重Ftに対し半径方向に作用する半径方向ガス荷
重Frとを足した力よりも大きくなるように位置させて
設けている。
【0006】従って、前記クランク軸Cの回転駆動によ
り前記偏心軸部C1が嵌合される前記偏心カムDが連動
し、この偏心カムDを嵌合する前記軸受筒A2を偏心回
転させることにより、前記可動スクロールAを公転運動
させるのであるのであるが、このとき、前記偏心カムD
が前記軸受筒A2内に回転自由に嵌合されると共に、前
記偏心軸部C1も、前記偏心カムDの偏心穴D1に回転
自由に嵌合されていることと、前記偏心カムDに前記可
動スクロールAにかかる遠心力Fcが作用し、かつ、前
記半径方向ガス荷重Frと力Ft・tanθとを足した
力が前記遠心力Fcにくらべ小さいことから、前記遠心
力Fcにより、前記偏心カムDが偏心回転しながら、前
記可動スクロールAの中心O1を前記偏心軸部C1の中
心O2を中心にして回転方向xに向けて移動させること
になるので、前記クランク軸Cの中心Oと前記可動スク
ロールAの中心O1との間の距離が増大するのである。
【0007】この結果、前記可動スクロールAの渦巻体
A1が、固定スクロールの渦巻体に接触することにな
り、各渦巻体間のシール力が得られることになる。
【0008】また、前記各渦巻体A1,B1により形成
される渦巻室内が異常高圧状態となるとき、前記遠心力
Fcは変化せず、前記半径方向ガス荷重Frも殆ど変化
しないのに対し、前記接線方向ガス荷重Ftが増大する
ことから、前記中心O−O1間の距離を増大させようと
する力、つまり、Ft・tanθが、前記接線方向ガス
荷重Ftの増大に伴い大きくなり、前記中心O−O1
の距離が減少されることになる。従って、異常高圧時に
は、前記各渦巻体は離反する方向に作用することにな
り、シール力がゼロ又は負となって、高圧流体を各渦巻
体の隙間から逃がすことになり、渦巻室内の異常高圧を
回避することができるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のスク
ロール型流体機械では、前記クランク軸Cと可動スクロ
ールAとの間に偏心カムDを介在させ、前記偏心軸部C
1及び前記可動スクロールAの軸受筒A2を前記したよ
うに配設したことにより、渦巻室内の異常高圧を回避す
ることができる構造となっているが、前記可動スクロー
ルAは、圧縮機停止時に一定位置で停止しないため、例
えばスクロール圧縮機等を長時間停止しているときに、
寝込みにより、前記各渦巻体A1,B1間に液冷媒が浸
入している場合に、圧縮機を起動させると、前記偏心カ
ムDの逃げが遅れて、液圧縮が回避しきれず、前記渦巻
体A1,B1の割れ等の損傷が依然として起こる問題が
あった。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みて成したもの
で、その目的は、各スクロールにおける渦巻室の運転開
始時の異常高圧を確実に回避して、渦巻体等の損傷を防
止することができるスクロール型流体機械を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、渦巻体21,31を有する
固定スクロール2と可動スクロール3とを備え、前記可
動スクロール3の背面にクランク軸4の偏心軸部41を
受け入れる軸受筒33を設け、該軸受筒33に前記偏心
軸部41を回転自由に嵌合させるスクロール型流体機械
において、前記クランク軸4の端部に、前記軸受筒33
に嵌合される偏心カム6を配設して、該偏心カム6と前
記クランク軸4との間に、前記クランク軸4の回転駆動
に伴い前記偏心カム6を、前記可動スクロール3の渦巻
体31と前記固定スクロール2の渦巻体21との渦巻間
隙間を変化させる方向に揺動させながら回転させる前記
偏心軸部41を設ける一方、前記クランク軸4と前記偏
心カム6との一方に、該偏心カム6の揺動を規制するリ
ミットピン7を突設し、他方に前記リミットピン7が嵌
合する係合溝8を形成すると共に、該係合溝8の大きさ
を、前記リミットピン7が前記係合溝8内で、前記可動
スクロール3の渦巻体31と前記固定スクロール2の渦
巻体21との間の渦巻隙間を所定の範囲で変化可能と成
す大きさとして、前記係合溝8と前記リミットピン7と
の間に、運転停止時に、前記固定スクロール2の渦巻体
21に対し、前記可動スクロール3の渦巻体31を離反
させる弾性力を有する弾性体9を介在させたのである。
【0012】請求項2記載の発明は、前記偏心軸部41
を、該偏心軸部41の中心O2と前記可動スクロール3
の中心O1とを結ぶ線が、各渦巻体21,31の接触部
における接線方向ガス荷重Ftの作用方向に対し前記可
動スクロール3の中心O1を中心にして回転方向に、
【0013】
【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度θ傾くように位置させたのである。
【0014】請求項3記載の発明は、前記偏心軸部41
を、該偏心軸部41の中心O2と前記可動スクロール3
の中心O1とを結ぶ線が、各渦巻体21,31の接触部
における接線方向ガス荷重Ftの作用方向に対し前記可
動スクロール3の中心O1を中心にして反回転方向に、
【0015】
【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度θ傾くように位置させたのである。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、前記偏心カム6によ
り、前記可動スクロール3の渦巻体31と前記固定スク
ロール2の渦巻体21との渦巻間隙間を制御できるし、
しかも、前記係合溝8と前記リミットピン7との間に、
運転停止時に、前記固定スクロール2の渦巻体21に対
し、前記可動スクロール3の渦巻体31を離反させる弾
性力を有する前記弾性体9を介在させたから、運転停止
時に、前記各渦巻体21,31により形成される渦巻室
内に液冷媒が浸入していても、運転起動時には、前記弾
性体9により前記リミットピン7を、前記各渦巻体2
1,31間の隙間が所定の隙間に広がった状態になるよ
うに前記係合溝8内に位置させることができるので、前
記各渦巻体21,31を常に所定の隙間に広げた状態で
起動させられるから、前記可動スクロール3が公転駆動
しても、各渦巻体21,31の隙間から液を逃がしなが
ら運転することができるので、起動時の液圧縮を確実に
回避することができ、渦巻体21,31の損傷を防止で
きるのである。
【0017】しかも、請求項2記載の発明では、前記偏
心カム6の揺動により、定常運転時には、前記各渦巻体
21,31を接近させるように作用させて、各渦巻体2
1,31のシール力を高められながら、前記渦巻室の内
圧が異常上昇したとき、各渦巻体21,31の隙間を広
げて高圧流体をこの隙間から逃がして液圧縮等を回避で
きるので、さらに、液圧縮を良好に回避することができ
るのである。
【0018】また、請求項3記載の発明では、前記渦巻
室内の流体圧力により、常に前記偏心カム6を前記各渦
巻体21,31が近づく方向に作用させるようにして
も、運転起動時に、前記弾性体9により前記リミットピ
ン7を前記溝壁82に接触させて、前記各渦巻体21,
31間の隙間を、常に所定の隙間に広げた状態で起動さ
せられるから、運転停止時に、前記渦巻室内に液冷媒が
浸入していても、前記可動スクロール3の公転駆動時
に、各渦巻体21,31の隙間から液を逃がしながら運
転することができるので、主に起動時に起こりやすい液
圧縮を確実に回避することができ、運転中においては、
常に良好な各渦巻体21,31間のシール力が得られる
のである。
【0019】
【実施例】本発明の第1実施例について図面に基づいて
説明する。図1に示す第1実施例は、スクロール型流体
機械として圧縮機に適用したものであり、密閉ケーシン
グ1の内方上部に圧縮要素CFを、内方下部にモータM
を配設しており、前記圧縮要素CFを、ハウジング11
を介して前記ケーシング1に支持するようにしている。
【0020】また、前記圧縮要素CFは、前記ハウジン
グ11の上部に固定する固定スクロール2と、この固定
スクロール2と前記ハウジング11との間に介装され、
かつ、前記モータMのクランク軸4に連結される可動ス
クロール3とを備えており、これら各スクロール2,3
は、それぞれ鏡板22,32と該鏡板22,32の一側
外面に固定された渦巻体21,31とから成り、前記各
スクロール2,3をその各渦巻体21,31が互いに噛
み合うように上下対設させ、前記固定スクロール2に対
する前記可動スクロール3の公転駆動により、前記各渦
巻体21,31間に形成される渦巻室5の容積を変化さ
せ、前記ケーシング1内に開口させる吸入管12から吸
入されるガス流体を前記渦巻室5へ吸入して例えば圧縮
するようにしている。
【0021】そして、前記固定スクロール2の鏡板22
の中央部に吐出口23を開口させ、該吐出口23に外部
吐出管13を接続することにより、前記固定スクロール
2に対する可動スクロール3の公転駆動により、前記吸
入管12から前記ケーシング1内に導入されたガス流体
を前記渦巻室5に吸入して圧縮し、前記固定スクロール
2の吐出口23から前記外部吐出管13を介してケーシ
ング外部に吐出するようにしている。
【0022】しかして、図1乃至図3に示した実施例
は、前記クランク軸4の端部に、その軸心に対し偏心す
る偏心軸部41を突設すると共に、前記クランク軸4の
軸端に、前記偏心軸部41に揺動可能に嵌合され、前記
クランク軸4の回転駆動により偏心回転する偏心カム6
を配設する一方、前記可動スクロール3の鏡板32の下
面中央部に、前記偏心カム6を介して前記偏心軸部41
を受け入れる軸受筒33を一体形成して、この軸受筒3
3内に、前記偏心軸部41を嵌合した前記偏心カム6を
嵌合させて、前記軸受筒33を軸受支持した偏心カム機
構を用いたものである。
【0023】さらに、詳記すると、前記クランク軸4の
軸心Oは固定スクロール2の中心と一致させる一方、前
記クランク軸4の偏心軸部41に前記偏心カム6を揺動
可能に嵌合し、その上で、前記偏心カム6に前記可動ス
クロールの軸受筒33を嵌合したもので、図3に示すよ
うに、前記可動スクロール3の中心O1を、前記偏心カ
ム6の中心O3と前記クランク軸4の中心Oとを結ぶ線
上で、前記偏心カム6の中心O3から反クランク軸4中
心側に偏心位置させて、前記可動スクロール3の中心O
1を前記固定スクロール2の中心Oに対し偏心させるよ
うにし、前記可動スクロール3の中心O1が、図3の二
点破線で示すように、前記固定スクロール2の中心Oの
周りを公転する公転運動により、前記渦巻室5で圧縮で
きるようにするのである。
【0024】そして、前記クランク軸4に突設する前記
偏心軸部41は、前記クランク軸4の回転駆動に伴い前
記偏心カム6を、前記可動スクロール3の渦巻体31と
前記固定スクロール2の渦巻体21との渦巻間隙間を変
化させる方向に揺動させながら偏心回転させられる位置
に突設するのである。図3に示す第1実施例では、定常
運転時、前記クランク軸4の回転駆動に伴って、前記偏
心カム6が前記偏心軸部41の軸心O2を中心にして遠
心力で回転方向xに向かって揺動するように、即ち、前
記偏心軸部41を、図3のように、その中心O2と前記
可動スクロール3の中心O1とを結ぶ直線が、前記各渦
巻体21,31の接触部における流体圧力による前記可
動スクロール3にかかる接線方向ガス荷重Ftの作用方
向に対し前記可動スクロールAの中心O1を中心にして
回転方向xに、
【0025】
【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度θ傾かせると共に、通常運転時に、前
記クランク軸4の回転駆動によって生じる前記可動スク
ロール3にかかる遠心力Fcが前記接線方向ガス荷重F
tによって得られる力Ft・tanθと、前記接線方向
ガス荷重Ftに対し半径方向に作用する半径方向ガス荷
重Frとを足した力よりも大きくなるように位置させて
設けるのである。
【0026】そして、通常運転時は、前記偏心カム6
を、前記遠心力Fcにより前記固定スクロール2の中心
Oと可動スクロール3の中心O1とが離反する方向に揺
動させることにより、前記可動スクロール3の渦巻体3
1を、前記固定スクロール2の渦巻体21に近づくよう
にして渦巻体隙間を狭くするように成すのである。
【0027】さらに、前記偏心カム6における前記クラ
ンク軸4の端面との対向面に、図2乃至図4に示すよう
に、前記偏心カム6の揺動を規制するリミットピン7を
突設する一方、前記クランク軸4の端面に、図2乃至図
4及び図7に示すように、前記リミットピン7を受け入
れる係合溝8を形成するのである。
【0028】すなわち、前記リミットピン7は、前記偏
心カム6に圧入等により固定し、前記係合溝8は、前記
偏心カム6が、前記クランク軸4の回転駆動に伴って偏
心回転する際、該偏心カム6が、さらに前記偏心軸部4
1を中心にして各渦巻体21,31を接触させる方向に
揺動しようとするので、前記偏心カム6に設ける前記リ
ミットピン7がこの揺動に伴って移動しようとする軌跡
に沿った円弧状の溝に形成するのである。
【0029】そして、その係合溝8の長さは、前記偏心
カム6の偏心回転中、該偏心カム6が前記偏心軸部41
を中心に揺動する際、前記固定スクロール2の渦巻体2
1と、前記可動スクロール3の渦巻体31との隙間を最
小の所定隙間に維持する位置で、前記リミットピン7が
接触して前記偏心カム6の遠心力Fcによる回転方向x
への揺動の動きが規制されるように、一端側の前記係合
溝8の溝壁81を設定し、さらに、前記各渦巻体21,
31間に形成する渦巻室5の内圧が異常上昇した時に、
前記偏心カム6に作用する内圧による荷重が遠心力Fc
に打ち勝って、前記可動スクロール3の中心O1が前記
偏心軸部41の中心O2を中心に移動して前記固定スク
ロール2の中心Oに近づき、前記可動スクロール3の渦
巻体31を前記固定スクロール2の渦巻体21に対し離
反する方向に所定の逃げ揺動量、具体的には、前記固定
スクロール2の中心Oと可動スクロール3の中心O1
を結ぶ公転半径Rの範囲内で揺動できるように、前記リ
ミットピン7が所定の長さ移動できる逃げ空間83を確
保して、他端側の溝壁82を設定するのである。
【0030】斯くすることにより、第1実施例では、前
記偏心カム6の揺動により、前記各渦巻体21,31間
の隙間を制御して、定常運転時には、前記各渦巻体2
1,31間の隙間を最小に維持して運転して前記可動ス
クロール3を安定した状態で公転駆動させ、かつ、各渦
巻体21,31同士の接触が起こらないので、強い当た
りや、接触による擦れなどが原因で生じる運転音を低減
することができながら、前記渦巻室5の内圧が異常上昇
したとき、前記係合溝8の逃げ空間83の逃げ量の範囲
で各渦巻体21,31の隙間を広げて高圧流体をこの隙
間から逃がすことにより、液圧縮等を回避できるように
している。
【0031】さらに、以上のスクロール圧縮機におい
て、第1実施例では、前記係合溝8と前記リミットピン
7との間に、運転停止時に、前記固定スクロール2の渦
巻体21に対し、前記可動スクロール3の渦巻体31を
離反させる弾性力を有する弾性体9を介在させたのであ
る。
【0032】具体的には、図5乃至図7に示すように、
前記弾性体9はコイル状のバネ9を使用しており、前記
係合溝8の回転方向前方側に位置する前記溝壁81側端
部に、該溝壁81に開口し、前記バネ9の一端側を保持
するバネ収容溝84を、前記接線方向ガス荷重Ftの作
用方向線に対し、所定角度αを有するように形成し、該
バネ収容溝84に、前記バネ9の一端を保持させ、他端
を前記係合溝8内に回転方向後方側に位置する前記溝壁
82に向けて突出させて、前記係合溝8内に前記リミッ
トピン7を内装したとき、該リミットピン7を、運転停
止時に、前記係合溝8における前記溝壁82に押しつ
け、運転起動により、前記リミットピン7を前記溝壁8
1に接触するように成し、運転停止時に、前記固定スク
ロール2の渦巻体21に対し、前記可動スクロール3の
渦巻体31を離反させるように前記偏心カム6を揺動さ
せるように成すのである。
【0033】つまり、前記バネ9のバネ力を、次式のよ
うに設定するのであって、前記バネ9のバネ定数をk、
バネ9の初期長さをX0、バネ9の運転停止時に縮んだ
ときの長さをX1、バネ9の運転起動後に縮んだ長さを
X2、接線方向ガス荷重Ftの作用方向線に対するバネ
9の軸方向線との間の角度をα、前記可動スクロール3
の重量をMos、前記偏心カム6の重量をMcam、前記可
動スクロール3の公転半径をR、前記可動スクロール3
中心O2が前記固定スクロール2中心Oに近づく移動に
よる公転半径方向の移動量をr、前記クランク軸4の角
速度をωとし、前記バネ9の運転停止時のバネ荷重Fb
【0034】
【数2】Fb=k(X0−X1)cosα とすると、前記バネ9は、
【0035】
【数3】Fb=k(X0−X1)cosα>(Mos+
Mcam) を満たすように、即ち、前記可動スクロール3の重量と
偏心カム6の重量とを足した重量を動かすことができる
バネ力を有すると共に、起動時の可動スクロール3の遠
心力Fcを、
【0036】
【数4】Fc=Mos・(R−r)・ω2 とすると、起動時には、前記リミットピン7を、遠心力
Fcがバネ力に打ち勝って回転方向xに移動させるよう
に、
【0037】
【数5】Fc−Fb>0 を満足するバネ力を有する前記バネ9を前記係合溝8内
に内装するのである。
【0038】しかも、定常運転状態にあるときは、
【0039】
【数6】Fc−Fr−Ft・tanθ−k(X0−X
2)cosα>0 を満足するようにバネ力を設定して、定常運転時におい
ては、前記偏心カム6を、各渦巻体21,31が近接す
る方向に作用させるように成すのである。
【0040】しかして第1実施例では、前記可動スクロ
ール3を、前記クランク軸4の回転駆動により、前記偏
心カム6を介して公転駆動させ、しかも、前記係合溝8
に前記リミットピン7を係合させて、該リミットピン7
が前記係合溝8内で、前記可動スクロール3の渦巻体3
1と前記固定スクロール2の渦巻体21との間の渦巻隙
間を所定の範囲で変化可能と成すようにしたから、前記
可動スクロール3の渦巻体31と前記固定スクロール2
の渦巻体21との渦巻間隙間を制御できるし、しかも、
前記係合溝8と前記リミットピン7との間に、運転停止
時に、前記固定スクロール2の渦巻体21に対し、前記
可動スクロール3の渦巻体31を離反させるバネ力を有
する前記バネ9を介在させたから、運転停止時に、前記
渦巻室5内に液冷媒が浸入していても、運転起動時に
は、前記バネ9により前記リミットピン7を前記溝壁8
2に接触させて、前記各渦巻体21,31間の隙間を、
常に所定の隙間に広げた状態で起動させられるから、前
記可動スクロール3が公転駆動しても、各渦巻体21,
31の隙間から液を逃がしながら運転することができる
ので、起動時の液圧縮を確実に回避することができるの
で、各渦巻体21,31の損傷を防止できるのである。
【0041】しかも、第1実施例では、前記偏心軸部4
1を、該偏心軸部41の中心O2と前記可動スクロール
3の中心O1とを結ぶ線が、各渦巻体21,31の接触
部における接線方向ガス荷重Ftの作用方向に対し前記
可動スクロール3の中心O1を中心にして回転方向に、
【0042】
【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度θ傾くように位置させたから、前記偏
心カム6の揺動により、定常運転時には、前記各渦巻体
21,31を接近させるように作用させて、各渦巻体2
1,31のシール力を高められながら、前記渦巻室5の
内圧が異常上昇したとき、前記係合溝8の逃げ空間83
の逃げ量の範囲で各渦巻体21,31の隙間を広げて高
圧流体をこの隙間から逃がして液圧縮等を回避できるの
で、さらに、液圧縮を良好に回避することができるので
ある。
【0043】また、前記第1実施例では、前記リミット
ピン7を、前記偏心カム6に突設し、前記係合溝8を前
記クランク軸4に形成したから、特にスクロール型流体
機械を縦型に用いる場合、前記係合溝8に十分な油を溜
めることができるので、前記リミットピン7が前記係合
溝8に接触する際、油による抵抗で、該油が緩衝材とな
ってショックアブソーバの作用をし、前記リミットピン
7の衝撃を軽減することができるのである。
【0044】前記第1実施例では、前記偏心カム6に形
成する前記リミットピン7を、前記バネ9により前記ク
ランク軸4に形成する前記係合溝8の回転方向後方側に
位置する前記溝壁82に押しつけるようにしたが、図8
乃至図10に示す第2実施例のように、前記リミットピ
ン7を、前記バネ9により前記係合溝8の回転方向後方
側に位置する前記溝壁82に引き付けるようにしてもよ
い。
【0045】具体的には、前記クランク軸4に形成する
前記係合溝8の回転方向後方側に位置する前記溝壁82
側端部に、該溝壁82に開口し、前記バネ9の一端側を
保持するバネ収容溝84を、前記接線方向ガス荷重Ft
の作用方向線と平行となるように形成し、該バネ収容溝
84に、前記バネ9の一端を固定し、他端を前記係合溝
8内の前記リミットピン7に固定して、該リミットピン
7を、運転停止時に、前記係合溝8における前記溝壁8
2に引き付け、運転起動により、前記リミットピン7を
前記係合溝8における回転方向前方側に位置する前記溝
壁81に接触できるように成すのである。
【0046】つまり、第2実施例では、前記バネ9のバ
ネ力を、次式のように設定するのであって、前記バネ9
のバネ定数をk、バネ9の初期長さをX0、バネ9の運
転停止時に延びている長さをX、前記可動スクロール3
の重量をMos、前記偏心カム6の重量をMcamとし、前
記バネ9の運転停止時のバネ荷重Fbを
【0047】
【数7】Fb=k(X0+X1) とすると、前記バネ9は、
【0048】
【数8】Fb=k(X0+X)>(Mos+Mcam) を満たすバネ力を有するように設定し、前記クランク軸
4の回転駆動により前記偏心カム6が、遠心力Fcによ
り回転方向xに揺動するごとく成すのである。
【0049】従って、第2実施例においても、運転停止
時に、前記渦巻室5内に液冷媒が浸入していても、運転
起動時には、前記バネ9により前記リミットピン7を前
記溝壁82に接触させて、前記各渦巻体21,31間の
隙間を、常に所定の隙間に広げた状態で起動させられる
から、前記可動スクロール3が公転駆動しても、各渦巻
体21,31の隙間から液を逃がしながら運転すること
ができるので、起動時の液圧縮を確実に回避することが
できるのである。
【0050】前記第1実施例及び第2実施例では、前記
リミットピン7を前記偏心カム6に固定し、前記係合溝
8を前記クランク軸4に形成したが、図11及び図12
に示す第3実施例のように、前記リミットピン7を前記
クランク軸4に固定し、前記偏心カム6に前記係合溝8
を形成するようにしてもよい。
【0051】すなわち、前記リミットピン7を前記クラ
ンク軸4に図12のように圧入したり、または一体成形
により突設し、前記偏心カム6の前記クランク軸4との
対向面に前記第1及び第2実施例と同様に円弧状の係合
溝8を形成するのである。
【0052】また、第3実施例では、前記リミットピン
7を前記クランク軸4に突設することから、各渦巻体2
1,31を接触させようとする方向に揺動しようとする
前記偏心カム6の動きを規制するため、前記第1実施例
のときの前記リミットピン7の前記係合溝8内における
位置が第2実施例では逆の位置となるのである。
【0053】即ち、前記偏心カム6の遠心力Fcによる
作用で、前記リミットピン7に対し前記係合溝8が回転
方向xに向かって移動しようとするので、前記係合溝8
の回転方向後方側端部の壁面を、各渦巻体21,31を
接触させようとする方向に揺動しようとする前記偏心カ
ム6の動きを規制して、渦巻体間の隙間を最小の所定隙
間に維持するための溝壁81と成すのである。
【0054】さらに、第3実施例は、前記第1及び第2
実施例と同様に、前記リミットピン7と前記係合溝8と
の間に、運転停止時に、前記固定スクロール2の渦巻体
21に対し、前記可動スクロール3の渦巻体31を離反
させるバネ力を有するバネ9を介在させるために、前記
偏心カム6に形成する前記係合溝8の回転方向後方側に
位置する前記溝壁81側端部に、該溝壁81に開口し、
前記バネ9の一端側を保持するバネ収容溝84を、前記
接線方向ガス荷重Ftの作用方向線に対し前記バネ9の
軸方向線が所定の角度を有するように形成し、該バネ収
容溝84に、前記バネ9の一端を保持し、他端を前記係
合溝8内に突出させて、前記リミットピン7を、運転停
止時に、前記係合溝8における回転方向前方側に位置す
る前記溝壁82に押しつけ、運転起動により、前記リミ
ットピン7を前記係合溝8における回転方向後方側に位
置する前記溝壁81に接触するように成すのである。
【0055】第3実施例におけるバネ力は、第1実施例
と同様に、数式3及び数式5、数式6を満足するように
求めるのである。
【0056】従って、第3実施例では、起動時の液圧縮
を確実に防止できながら、前記リミットピン7を前記ク
ランク軸4に、前記係合溝8を前記偏心カム6に設けた
から、同一平面上に前記偏心軸部41と前記リミットピ
ン7とを設けることができるので、同一平面で流体圧力
による荷重を受けられ、その結果、モーメントを小さく
でき、耐久性を向上できるのである。
【0057】前記第1乃至第3実施例では、前記偏心カ
ム6を前記渦巻室5の圧力が異常上昇したときの液圧縮
を回避できるように、異常内圧上昇時に前記偏心カム6
を反回転方向に揺動するように構成したが、次に示す第
4実施例及び第5実施例のように、前記偏心軸部41
を、該偏心軸部41の中心O2と前記可動スクロール3
の中心O1とを結ぶ線が、各渦巻体21,31の接触部
における接線方向ガス荷重Ftの作用方向に対し前記可
動スクロール3の中心O1を中心にして反回転方向に、
【0058】
【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度θ傾くように位置させるようにして、
渦巻室5内の流体圧力により、常に前記偏心カム6を前
記各渦巻体21,31が近づく方向に作用させるように
してもよい。
【0059】第4実施例は、図13及び図14に示すよ
うに、接線方向ガス荷重Ftの作用方向を図13におい
て、二点破線で示す公転半径Rの円の接線で示すと、こ
の接線の円との接点が、駆動時の前記可動スクロール3
の中心O1となり、上記の条件を満足するように前記偏
心軸部41の中心O2を設定するのである。さらに、こ
の条件において、前記リミットピン7を前記偏心カム6
に固定し、前記係合溝8を前記クランク軸4に形成し、
前記リミットピン7と係合溝8の間にバネ9を介在さ
せ、このバネ9は、前記リミットピン7を前記係合溝8
の回転方向後方側の溝壁82に引き付けて接触させるよ
うにしたものであり、前記偏心軸部41の中心O2と前
記可動スクロール3の中心O1との位置関係の違いと、
この位置関係による前記リミットピン7の前記偏心軸部
41を中心にして揺動する軌跡の違いから生ずる前記係
合溝8の円弧形状の違いを除けば、前記第2実施例と同
じ構造になっている。
【0060】第5実施例は、図15及び図16に示すよ
うに、接線方向ガス荷重Ftの作用方向を図15におい
て、二点破線で示す公転半径Rの円の接線で示すと、こ
の接線の円との接点が、駆動時の前記可動スクロール3
の中心O1となり、上記の条件を満足するように前記偏
心軸部41の中心O2を設定するのである。さらに、こ
の条件において、前記リミットピン7を前記クランク軸
4に固定し、前記係合溝8を前記偏心カム6に形成し、
前記リミットピン7と係合溝8の間にバネ9を介在さ
せ、このバネ9は、前記リミットピン7を前記係合溝8
の回転方向前方側の溝壁82に押し付けて接触させるよ
うにしたものであり、前記偏心軸部41の中心O2と前
記可動スクロール3の中心O1との位置関係の違いと、
この位置関係による前記リミットピン7の前記偏心軸部
41を中心にして揺動する軌跡の違いから生ずる前記係
合溝8の円弧形状の違いを除けば、前記第3実施例と同
じ構造になっている。
【0061】以上のように、前記第4及び第5実施例で
は、前記偏心軸部41を、該偏心軸部41の中心O2
前記可動スクロール3の中心O1とを結ぶ線が、各渦巻
体21,31の接触部における接線方向ガス荷重Ftの
作用方向に対し前記可動スクロール3の中心O1を中心
にして反回転方向に、
【0062】
【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度θ傾くように位置させるようにして、
渦巻室5内の流体圧力により、常に前記偏心カム6を前
記各渦巻体21,31が近づく方向に作用させるように
したが、前記係合溝8と前記リミットピン7との間に、
運転停止時に、前記固定スクロール2の渦巻体21に対
し、前記可動スクロール3の渦巻体31を離反させるバ
ネ力を有する前記バネ9を介在させたから、運転停止時
に、前記渦巻室5内に液冷媒が浸入していても、運転起
動時には、前バネ9により前記リミットピン7を前記溝
壁82に接触させて、前記各渦巻体21,31間の隙間
を、常に所定の隙間に広げた状態で起動させられるか
ら、前記可動スクロール3が公転駆動しても、各渦巻体
21,31の隙間から液を逃がしながら運転することが
できるので、主に起動時に起こりやすい液圧縮を確実に
回避することができ、運転中においては、常に良好な各
渦巻体21,31間のシール力が得られるのである。
【0063】前記した各実施例では、前記係合溝8を円
弧状の溝に形成したが、前記逃げ空間83を確保できる
内径を有する凹部を形成することにより前記係合溝8を
形成するようにしてもよい。
【0064】斯くするときは、前記リミットピン7の軌
跡に対応して前記係合溝8を形成する必要がなくなるの
で、該係合溝8の形成を容易に行えるのである。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記偏心
カム6により、前記可動スクロール3の渦巻体31と前
記固定スクロール2の渦巻体21との渦巻間隙間を制御
できるし、しかも、前記係合溝8と前記リミットピン7
との間に、運転停止時に、前記固定スクロール2の渦巻
体21に対し、前記可動スクロール3の渦巻体31を離
反させる弾性力を有する前記弾性体9を介在させたか
ら、運転停止時に、前記各渦巻体21,31により形成
される渦巻室内に液冷媒が浸入していても、運転起動時
には、前記弾性体9により前記リミットピン7を、前記
各渦巻体21,31間の隙間が所定の隙間に広がった状
態になるように前記係合溝8内に位置させることができ
るので、前記各渦巻体21,31を常に所定の隙間に広
げた状態で起動させられるから、前記可動スクロール3
が公転駆動しても、各渦巻体21,31の隙間から液を
逃がしながら運転することができるので、起動時の液圧
縮を確実に回避することができるのである。
【0066】しかも、請求項2記載の発明によれば、前
記偏心カム6の揺動により、定常運転時には、前記各渦
巻体21,31を接近させるように作用させて、各渦巻
体21,31のシール力を高められながら、前記渦巻室
の内圧が異常上昇したとき、各渦巻体21,31の隙間
を広げて高圧流体をこの隙間から逃がして液圧縮等を回
避できるので、さらに、液圧縮を良好に回避することが
できるのである。
【0067】また、請求項3記載の発明によれば、前記
渦巻室内の流体圧力により、常に前記偏心カム6を前記
各渦巻体21,31が近づく方向に作用させるようにし
ても、運転起動時に、前記弾性体9により前記リミット
ピン7を前記溝壁82に接触させて、前記各渦巻体2
1,31間の隙間を、常に所定の隙間に広げた状態で起
動させられるから、運転停止時に、前記渦巻室内に液冷
媒が浸入していても、前記可動スクロール3の公転駆動
時に、各渦巻体21,31の隙間から液を逃がしながら
運転することができるので、主に起動時に起こりやすい
液圧縮を確実に回避することができ、運転中において
は、常に良好な各渦巻体21,31間のシール力が得ら
れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール型流体機械における第1実
施例を示す圧縮機の部分断面図。
【図2】同第1実施例の駆動時における要部拡大縦断面
図。
【図3】図2におけるI−I線横断面図。
【図4】図3のII−II線における要部縦断面図。
【図5】第1実施例の停止時における要部横断面図。
【図6】図5のIII−III線における要部縦断面図。
【図7】同第1実施例のクランク軸の端面を示す上面
図。
【図8】第2実施例の停止時における要部横断面図。
【図9】図8のIV−IV線における要部縦断面図。
【図10】同第2実施例のクランク軸の端面を示す上面
図。
【図11】第3実施例の停止時における要部横断面図。
【図12】図11のV−V線における要部縦断面図。
【図13】第4実施例の停止時における要部横断面図。
【図14】図13のVI−VI線における要部縦断面図。
【図15】第5実施例の停止時における要部横断面図。
【図16】図15のVII−VII線における要部縦断面図。
【図17】従来のスクロール型流体機械を示す部分縦断
面図。
【図18】従来のスクロール型流体機械の固定スクロー
ルと可動スクロールとの作用説明図。
【符号の説明】
2 固定スクロール 21 渦巻体 3 可動スクロール 31 渦巻体 33 軸受筒 4 クランク軸 41 偏心軸部 6 偏心カム 7 リミットピン 8 係合溝 9 弾性体(バネ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】渦巻体(21)(31)を有する固定スク
    ロール(2)と可動スクロール(3)とを備え、前記可
    動スクロール(3)の背面にクランク軸(4)の偏心軸
    部(41)を受け入れる軸受筒(33)を設け、該軸受
    筒(33)に前記偏心軸部(41)を回転自由に嵌合さ
    せるスクロール型流体機械において、前記クランク軸
    (4)の端部に、前記軸受筒(33)に嵌合される偏心
    カム(6)を配設して、該偏心カム(6)と前記クラン
    ク軸(4)との間に、前記クランク軸(4)の回転駆動
    に伴い前記偏心カム(6)を、前記可動スクロール
    (3)の渦巻体(31)と前記固定スクロール(2)の
    渦巻体(21)との渦巻間隙間を変化させる方向に揺動
    させながら回転させる前記偏心軸部(41)を設ける一
    方、前記クランク軸(4)と前記偏心カム(6)との一
    方に、該偏心カム(6)の揺動を規制するリミットピン
    (7)を突設し、他方に前記リミットピン(7)が嵌合
    する係合溝(8)を形成すると共に、該係合溝(8)の
    大きさを、前記リミットピン(7)が前記係合溝(8)
    内で、前記可動スクロール(3)の渦巻体(31)と前
    記固定スクロール(2)の渦巻体(21)との間の渦巻
    隙間を所定の範囲で変化可能と成す大きさとして、前記
    係合溝(8)と前記リミットピン(7)との間に、運転
    停止時に、前記固定スクロール(2)の渦巻体(21)
    に対し、前記可動スクロール(3)の渦巻体(31)を
    離反させる弾性力を有する弾性体(9)を介在させてい
    ることを特徴とするスクロール型流体機械。
  2. 【請求項2】偏心軸部(41)は、該偏心軸部(41)
    の中心(O2)と可動スクロール(3)の中心(O1)と
    を結ぶ線が、各渦巻体(21)(31)の接触部におけ
    る接線方向ガス荷重Ftの作用方向に対し可動スクロー
    ル(3)の中心(O1)を中心にして回転方向に、 【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度(θ)傾くように位置させている請求
    項1記載のスクロール型流体機械。
  3. 【請求項3】偏心軸部(41)は、該偏心軸部(41)
    の中心(O2)と可動スクロール(3)の中心(O1)と
    を結ぶ線が、各渦巻体(21)(31)の接触部におけ
    る接線方向ガス荷重Ftの作用方向に対し可動スクロー
    ル(3)の中心(O1)を中心にして反回転方向に、 【数1】0°<θ<90° の範囲で所定角度(θ)傾くように位置させている請求
    項1記載のスクロール型流体機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008208717A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール圧縮機
CN100434708C (zh) * 2004-06-28 2008-11-19 乐金电子(天津)电器有限公司 卷轴压缩机的压缩装置
US11136979B2 (en) 2018-09-14 2021-10-05 Hanon Systems Scroll compressor having buffer member arranged between end of shaft and recess of eccentric bush

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