JPH08214538A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH08214538A
JPH08214538A JP1404995A JP1404995A JPH08214538A JP H08214538 A JPH08214538 A JP H08214538A JP 1404995 A JP1404995 A JP 1404995A JP 1404995 A JP1404995 A JP 1404995A JP H08214538 A JPH08214538 A JP H08214538A
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power
gate control
parallel
control signal
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Akio Hirata
昭生 平田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】信頼性が高く故障復旧が容易な電力変換装置を
得る。 【構成】ゲート制御装置10からのゲート制御信号のレ
ベルの増減操作により、その電圧降下電圧が変化するパ
ワーデバイスQ1 〜Q3 を複数個並列接続して構成さ
れ、前記Q1 〜Q3 各パワーデバイスのうちの所定のパ
ワーデバイスと、この所定のパワーデバイス以外の他の
パワーデバイスを分離し、この分離したパワーデバイス
毎に前記ゲート制御装置から与えられるゲート制御信号
の動作タイミングを異ならせ、前記パワーデバイスに流
れる電流を検出する電流検出器を設け、この電流検出器
で検出された電流が、所定のレベルを越える過電流とな
つた時に前記複数個並列接続したパワーデバイスの一部
を、前記ゲート制御信号のレベルの操作によりターンオ
フさせるようにした電力変換装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゲート制御信号のレベル
の増減操作により、その電圧降下電圧VcEが変化する自
己消弧形のパワーデバイスを複数個並列接続して構成さ
れる電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近インバータやPWM(パルス幅変調
制御方式)コンバータなどの電力変換装置に使用される
パワーデバイスとして、従来のサイリスタやGTO(ゲ
ートターンオフサイリスタ)などから、IGBT(絶縁
ゲートバイポーラトランジスタ)やパワーMOSFET
(静電誘導形トランジスタ)等の高速スイッチング動作
の自己消弧形のデバイスに代えて使用することが多く、
特に中小容量の電力変換装置の分野で広く使用されるよ
うになってきている。
【0003】ここで、従来の電力変換装置の一例として
パワーデバイスにIGBTを使用したものを、図7およ
び図8を参照して説明する。図7は電力変換装置内の1
アーム分の主回路を示すもので、IGBTQ1 〜Q5
それぞれ並列接続されており、IGBTQ1 〜Q5 のゲ
ート制御端子G1 〜G5 はそれぞれ共通のゲート制御回
路(GATE)11に接続され、ゲート制御端子G1
5 にそれぞれゲート制御回路11からのゲート制御信
号eG が与えられるようになっている。主回路端子C,
Eには図示しない電源に接続され、主回路端子C,E間
に主回路電流icが流れるように構成されている。
【0004】一般に、電力変換装置は図7に示す並列回
路を4個使用して単相、6個使用して3相回路を構成す
ることは公知である。並列接続されたIGBTQ1 〜Q
5 はゲート制御回路11の出力するゲート制御信号eG
によってIGBTQ1 〜Q5を同一タイミングでオン、
オフ制御する。ゲート制御信号eG の制御によってIG
BTQ1 〜Q5 が一斉にオンされると、主回路電流ic
は主回路端子CからEの方向に流れ、IGBTQ1 〜Q
5 がターンオフされると主回路電流icは零となり、こ
れによって電力変換装置の出力電流が制御される。
【0005】図8は図7の如く並列接続されたIGBT
1 〜Q5 の従来の過電圧保護方法を説明するためのも
のである。今、図7のゲート制御端子G1 〜G5 にゲー
ト制御回路11から図8(2)に示すゲート制御信号e
G が供給されてIGBTQ1〜Q5 が一斉にオンされて
から時刻t1 まで、図7の主回路端子C,E間に、図8
(1)に示すような主回路電流icが流れている場合を
考える。時刻t1 の時点で何らかの原因により主回路電
流icが増加すると、この主回路電流icを検出して時
刻t2 でゲート制御回路11の作用によりゲート制御信
号eG のレベルを減少させると、IGBTQ1 〜Q5
両端子間の電圧降下電圧VcEが増加する。
【0006】この電圧降下電圧VcEは、IGBTQ1
5 のゲート制御端子G1 〜G5 に対しては充分な大き
さのゲート制御信号eG が与えられている時、その両端
の電圧降下電圧VcEは飽和して小さいが、ゲート制御信
号eG が所定値より小さくなると電圧降下電圧VcEが増
加することが知られている。
【0007】このようなことから、ゲート制御信号eG
の減少によって電圧降下電圧VcEが増加する特性を利用
して時刻t2 からゲート制御信号eG を減少させると、
時刻t3 で主回路電流icの増加がなくなり、時刻t4
でゲート制御信号eG を零にすることにより主回路電流
icも零とすることができる。
【0008】このようにゲート制御信号eG の増減でそ
の両端の電圧降下電圧VcEを可変できるIGBTやパワ
ーMOSFETはスイッチング速度も非常に速いから、
前記の説明の如く、主回路電流icが過電流レベルにな
っても、ゲート制御信号eGの増減操作で主回路電流i
cを零にして保護できるため、電力変換装置の保護信頼
性を従来の電力変換装置に比較して大幅に向上させてい
ることは公知である。
【0009】しかし、IGBTやパワーMOSFETな
どのパワーデバイスはその個々の定格電圧と定格電流が
小さく、比較的大きな定格容量のIGBTでも1200V−
600A程度のデバイス定格容量である。この定格容量で
はIGBTを11個の並列回路で使用する3相インバー
タ回路での出力容量は100 KVA程度にしかならず、50
0 KVA出力で6個の並列回路の接続、1000KVA出力
で12個の並列回路の接続が必要である。
【0010】このようにゲート制御信号eG の増減によ
ってその電圧降下電圧VcEを操作できるIGBTやパワ
ーMOSFETなどのパワーデバイスは、パワーデバイ
スの定格容量が小さいために、中容量クラスの電力変換
装置に使用する場合には、多数のパワーデバイスを図7
の如く並列接続して電力変換装置を構成する必要があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力変換装置で
は、前記の説明の如く多数のパワーデバイスを並列接続
して構成する必要があった。このため並列接続されたパ
ワーデバイス間ではパワーデバイスの特性の差や各回路
のインダクタンス差などにより電流がアンバランスにな
る傾向があり、この電流アンバランスを考慮して並列接
続するパワーデバイスの数を定格過負荷電流も所定の許
容値となるように設計している。
【0012】しかし、パワーデバイスの並列接続個数が
増加すると、電流アンバランスの要因などから、多数並
列接続されたパワーデバイスを全て図8のように主回路
電流icが過電流となってパワーデバイスの並列回路に
過電流が流れた時に共通のゲート制御信号eG のレベル
の低減操作で保護することが困難になっていた。
【0013】このように多数並列接続されたパワーデバ
イスの並列回路で過電流が流れた時に充分な保護ができ
ずに、いくつかのパワーデバイスがその過電流に起因し
て破壊することがあり、この場合破壊したパワーデバイ
スに並列に接続されていた残りのパワーデバイスも特性
劣化しかかっているか、健全かの判別がつかず並列接続
されたパワーデバイス全数を交換する必要があった。
【0014】即ち、従来の電力変換装置では、過電流に
関連してパワーデバイスが破壊されると、並列接続中の
パワーデバイスを全数交換する必要があり、この交換の
ため多大な故障復旧時間および費用を要する問題があっ
た。
【0015】そこで本発明の目的は、従来の課題を解決
するためなされたもので、過電流に起因してパワーデバ
イス群の一部に破壊が生じても、並列接続されたパワー
デバイスを全数交換する必要のない、保護性を向上させ
た電力変換装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成のため
に、請求項1に対応する発明は、ゲート制御装置からの
ゲート制御信号のレベルの増減操作により、その電圧降
下電圧が変化するパワーデバイスを複数個並列接続して
構成される電力変換装置において、前記パワーデバイス
のうちの所定のパワーデバイスと、この所定のパワーデ
バイス以外の他のパワーデバイスに分離し、この分離し
たパワーデバイス毎に前記ゲート制御装置から与えられ
るゲート制御信号の動作タイミングを異ならせる手段を
備えたことを特徴とする電力変換装置である。
【0017】前記目的を達成のために、請求項2に対応
する発明は、請求項1記載の電力変換装置において、前
記パワーデバイスに流れる電流を検出する電流検出器を
設け、この電流検出器で検出された電流が、所定値を越
える過電流となつた時に前記複数個並列接続したパワー
デバイスの一部を、前記ゲート制御信号のレベルの操作
によりターンオフさせるように制御することを特徴とす
る電力変換装置である。
【0018】前記目的を達成のために、請求項3に対応
する発明は、請求項2記載の電力変換装置において、前
記ゲート制御信号の操作によりターンオフさせなかった
残りのパワーデバイスに流れる過電流が所定値を越えた
時、保護する目的で速断ヒューズを前記過電流の流れる
ループに設けたことを特徴とする電力変換装置である。
【0019】前記目的を達成のために、請求項4に対応
する発明は、請求項1記載の電力変換装置において、並
列接続された複数のパワーデバイスのそれぞれの電圧降
下電圧または各パワーデバイスに流れる電流を検出する
検出器を設け、この検出電圧または検出電流が所定値を
越えたパワーデバイスのみをターンオフさせるようにゲ
ート制御信号が操作されることを特徴とする電力変換装
置である。
【0020】前記目的を達成のために、請求項5に対応
する発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の電力
変換装置において、電力変換装置内に設けられた前記パ
ワーデバイス並列回路の複数回路の中で、所定のパワー
デバイスの並列回路のみをゲート制御信号の操作で並列
接続されたパワーデバイスの一部のみを分割してターン
オフさせることができるようにしたことを特徴とする電
力変換装置である。
【0021】前記目的を達成のために、請求項6に対応
する発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の電力
変換装置において、直流回路に設けられた直流フィルタ
コンデンサの放電電流、あるいは前記並列回路に流れる
事故電流を検出する回路を設け、前記並列接続されたパ
ワーデバイスの全部をターンオフさせるか、一部のみを
ターンオフさせるかの判別回路を設けたことを特徴とす
る電力変換装置である。
【0022】前記目的を達成のために、請求項7に対応
する発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の電力
変換装置において、前記並列接続されるパワーデバイス
が、定常導通状態ではサイリスタ特性、ターンオフ動作
時には自己消弧形の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
特性の特性モード切換が行なわれる静電誘導形複合デバ
イスであることを特徴とする電力変換装置である。
【0023】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、並列接続さ
れたパワーデバイスを全て、同一タイミングで制御しな
い結果、この並列接続回路に対する過電流の影響を各パ
ワーデバイスで違わせることができる。
【0024】請求項2に対応する発明によれば、並列接
続されたパワーデバイスに過電流が流れる時、一部のパ
ワーデバイスのみターンオフさせることにより過電流を
特定のパワーデバイス側へ集中させ、先にターンオフさ
せるパワーデバイスに過電圧の影響を与えないようにす
ることにより、過電圧に対する信頼性を向上させること
ができる。
【0025】請求項3に対応する発明によれば、並列接
続されたパワーデバイスの一部のパワーデバイスに過電
流を集中させても、速断ヒューズで保護のバックアップ
を行なうことができることから、保護の信頼性を一層向
上させることができる。
【0026】請求項4に対応する発明によれば、電圧降
下電圧が所定値となったパワーデバイスから順次ターン
オフさせるなど、パワーデバイス自身で過電流を検出し
て順次ターンオフさせることにより、過電流による影響
を並列接続した全部のパワーデバイスに与えることを防
止できる。
【0027】請求項5に対応する発明によれば、電力変
換装置を構成する全ての並列接続回路でなく、一部の並
列接続回路で同様にターンオフタイミングをずらして
も、過電流による保護信頼性を同様に向上させることが
できる。
【0028】請求項6に対応する発明によれば、事故電
流が所定値を越えていることを検出した時のみ、並列接
続されたパワーデバイスの一部のみをターンオフ操作す
るから、過電流により劣化するパワーデバイスを最少と
することができる。
【0029】請求項7に対応する発明によれば、静電誘
導形複合デバイスを絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
モードに切換えたものから優先的にターンオフさせるた
めに、過電流により劣化するパワーデバイスが発生して
も、その数を最少とすることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 <第1実施例>図1は電力変換装置の主回路の一部を示
すもので、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジス
タ)Q1 〜Q3 が計3個並列接続され、各コレクタの接
続点に主回路端子Cが接続され、また各エミッタの接続
点に主回路端子Eが接続されている。また、IGBTQ
2 とQ3 のコレクタの接続点に速断ヒューズ12が接続
されている。さらに、主回路端子CとIGBTのコレク
タの接続点間に電流検出器8が設けられ、この電流検出
器8の検出電流を入力し、この検出電流が所定値を越え
た過電流であるときのみ信号をゲート制御装置10に出
力する電流判別回路9が設けられている。
【0031】ゲート制御装置10は、電流判別回路9か
らの出力がないとき、従来のゲート制御回路11と同様
に、ゲート制御端子G1 ,G2 、G3 に共通のゲート制
御信号を供給したり、また電流判別回路9からの出力が
あるときはゲート制御端子G1 ,G2 、G3 のうちの一
部例えばゲート制御端子G3 のみを分離してゲート制御
端子G3 に、ゲート制御端子G1 ,G2 に与えるゲート
制御信号eG 1 ,eG 2 の停止タイミングとは異なるゲ
ート制御信号eG 3 を与える機能を有する。
【0032】なお、IGBTQ1 〜Q3 の接続個数は3
個に限らず、何個でもよい。次に以上のように構成され
た第1実施例の動作を図2を参照して説明するが、主回
路電流ic[図2(1)]は図1の主回路端子C,Eに
流れる電流を示し、また分流電流ic1 、ic2 、ic
3 は各IGBTQ1 〜Q3 に流れる電流を示し、さらに
IGBTQ1 〜Q3 のゲート制御信号eG 1 〜eG 3
[図2(2),(3),(4)]は図1のゲート制御端
子G1 ,G2 、G3 に与えられる信号である。
【0033】図1は通常の一般的な負荷状況(主回路電
流icが定格値の時)では、前述した従来の技術と同様
にIGBTQ1 〜Q3 は同一タイミングのゲート制御信
号eG 1 〜eG 3 で制御され、IGBTQ1 〜Q3 は同
一タイミングでオン・オフ制御される。
【0034】ところが、図1の主回路電流icが定格値
より高くなったときには、電流判別回路9からゲート制
御装置10に出力信号が出されるので、ゲート制御装置
10は以下のように動作する。すなわち、主回路端子
C,Eに流れる主回路電流icが、図2(1)に示すよ
うに、時刻t1 で過電流となり始め、時刻t2 で主回路
電流icが所定値になると、図2(2),(3)に示す
ゲート制御信号eG 1 とeG 2 のレベルを減少させる。
これによりIGBTQ1 とQ2 の電流ic1 とic2
時刻t3 より減少を始め、ゲート制御信号eG 1 eとe
G 2 が零に制御される時刻t4 で電流ic1 とic2
零になり、IGBTQ1 とQ2 は時刻t4でターンオフ
し、図2(5)のVCE1 に示すように順方向の耐電圧を
回復する。
【0035】時刻t4 でIGBTQ3 は図2(4)のゲ
ート制御信号eG 3 がオン状態と同一のままであるた
め、図2のVCE1 の如くIGBTQ1 とQ2 には実際の
電圧は印加されないが、主回路電流icは時刻t3 より
IGBTQ3 側に移りはじめ、時刻t4 で分流電流ic
とic3 が等しくなり、時刻t4 以降全ての分流電流が
IGBTQ3 に集中する。IGBTQ3 に集中した主回
路電流icが所定値内に抑制されると速断ヒューズ12
は溶断しないが、過大な過電流であると速断ヒューズ1
2が溶断して過電流は遮断される。
【0036】この時、主回路電流icが過大となって、
IGBTQ3 が過電流で破壊しても、IGBTQ1 とQ
2 は速いタイミングで確実にターンオフさせているか
ら、過電流による破壊の影響はIGBTQ3 のみに限定
することができる。従って、並列接続したIGBT全数
の交換の必要がなく、故障復旧を短時間とすることがで
きる。
【0037】<第2実施例>図3は電力変換装置の1相
分を図示しており、これは速断ヒューズ12、ゲート制
御装置13、直流フィルタコンデンサ14、電流検出器
15,16、電流判別器(PRO)17、IGBTQ1
〜Q3 、IGBTQ11〜Q13、直流端子P,N、出力端
子Rを備えている。
【0038】電流検出器15は、直流フィルタコンデン
サ14の放電電流を検出し、電流検出器16はIGBT
1 〜Q3 、IGBTQ11〜Q13に流れる電流を検出す
る。電流判別器(PRO)17は、電流検出器15また
は16により検出される検出電流が所定値を越えるかど
うかを判別し、所定値を越えたときゲート制御装置13
に出力信号を出力する。ゲート制御装置13は電流判別
器17から出力信号を入力されないとき、IGBTQ1
〜Q3 およびIGBTQ11〜Q13のゲート制御端子全て
にゲートターンオフさせるための同一のゲート制御信号
を与え、また電流判別器17から出力信号を入力したと
きIGBTQ3 にのみに、これを除くIGBTQ1 ,Q
2 およびIGBTQ11〜Q13に与えるゲート制御信号の
タイミングとは異なるゲート制御信号を与えるものであ
る。
【0039】このような構成のものにおいて、IGBT
1 〜Q3 とIGBTQ11〜Q13のゲート端子に供給さ
れるゲート制御信号を制御することにより、所定の電力
に変換され、これが出力端子Rより出力される。この時
IGBTQ1 〜Q3 の並列回路、又はIGBTQ11〜Q
13の並列回路に流れる電流が、所定以上の過電流となる
と電流検出器15又は16で検出して、電流判別器17
で判別した電流が所定値以上になった時のみゲート制御
装置13を介して、IGBTQ1 〜Q3 の並列回路を図
1及び図2の実施例と同様にゲート制御信号eG 1 とe
G 2 と、eG 3の停止タイミングをずらして制御する。
このようにすることにより、前述の実施例と同様に並列
回路中でパワーデバイスが劣化しても全数交換の必要性
がなくなるから、信頼性が高く故障復旧が容易に行え
る。
【0040】図3の実施例において、直流フィルタコン
デンサ14−IGBTQ1 〜Q3 の並列回路−出力端子
Rのルートで負荷側を通す過電流の場合には前記するよ
うに電力変換装置内のIGBTQ1 ,Q2 、Q11〜Q13
の並列回路の一部(IGBTQ3 )だけをゲート制御信
号をずらして制御するようにしても電力変換装置を保護
することができる。
【0041】<第3実施例>図4に示すように、図示し
ない記憶回路を有するゲート制御装置18、ゲート抵抗
器19、電圧検出回路(V・D)20、電圧判別回路
(OFF)21、IGBTQ4 を備えている。
【0042】ゲート制御装置18は図3のゲート制御装
置13と同様にIGBTQ4 など並列接続したIGBT
にゲート制御信号を与えて各IGBTを制御する。IG
BTQ4 の電圧降下電圧VcEを電圧検出回路20で検出
し、この電圧降下電圧VcEが所定値以上になった時これ
を電圧判別回路21で判別し、IGBTQ4 をターンオ
フさせるようにゲート制御信号をゲート制御装置18、
ゲート抵抗器19を介して操作する。
【0043】図4に図示するように並列接続されたIG
BTに、それぞれ過電流を検出するための電圧検出回路
20を設けて、IGBTに過電流が流れることによって
電圧降下電圧VcEが上昇することを利用して、所定の電
圧降下電圧VcE以上となったIGBTからターンオフ動
作を開始させると、過大な過電流の場合には順次IGB
Tがターンオフしていくから特定のIGBTが最後にタ
ーンオフすることになり、並列接続されたIGBTの全
部に過電流による劣化を与えることはない。
【0044】この時ゲート制御装置18に有する記憶回
路に順次ターンオフ動作させたIGBTを記録させる
と、並列接続されたIGBTの中でどのIGBTが過電
流の影響を一番受けたかが判別でき、IGBTの交換故
障復旧も容易である。尚このような動作順序を記憶回路
に記録する方法は公知であり、ここでは説明を省く。
【0045】<第4実施例>図5に示すように、MOS
複合デバイス(静電誘導形複合デバイス)Q6 と、MO
S複合デバイスQ6 のコレクタCとエミッタEの間の電
圧を検出する電圧検出回路20と、電圧検出回路20で
検出された電圧が所定値を越えるかどうかを判断し、所
定値を越えたときのみ信号を出力する電圧判別回路21
と、電圧判別回路21からの出力信号を入力し、図6
(1)に示すゲートオンオフ制御信号G(ON/OFF)および
図6(2)に示すターンオフモード制御信号G(MODE)を
出力するゲート制御装置22を備えている。
【0046】MOS複合デバイスQ6 の具体例は電子技
術、1993-8号p55〜p56に説明されるDGMOS(Doub
le Gate MOS Device: デュアルゲートで各々のパワーデ
バイスのオンおよびオフの時の特徴を発揮することを狙
ったパワーデバイスで、定常導通状態ではサイリスタ特
性となり、またターンオフ動作時には自己消弧形のIG
BT特性と切り換え可能なもの)などがある。
【0047】このMOS複合デバイスQ6 の動作特性を
図6により説明する。時刻t5 でターンオフモード制御
信号G(MODE)を図示の如く切換えるまでゲートオンオフ
制御信号G(ON/OFF)を与えていると、低い電圧降下電圧
VcEで導通している。この普通モードは一般のサイリス
タ特性による導通モードである。時刻t5 でターンオフ
モード制御信号G(MODE)を切換えると、MOS複合デバ
イスQ6 は電圧降下電圧VcEが上昇し自己消弧特性を有
するIGBT特性による導通モードに切換わる。
【0048】IGBT特性による導通モードに切換った
後、時刻t6 でゲートオンオフ制御信号G( ON/OFF) を
切換えるとMOS複合デバイスQ6 は高速でターンオフ
する。時刻t5 から時刻t6 までの期間TM は数マイク
ロ秒程度である。
【0049】期間TM の間にMOS複合デバイスQ6
電圧降下電圧VcEが所定値に増加したことを電圧検出回
路20と電圧判別回路21で判定してゲート制御回路2
2を介してターンオフ制御信号G(ON/OFF)を切換える
と、MOS複合デバイスQ6 を多数並列接続していても
確実にIGBT特性でターンオフさせることができる。
【0050】MOS複合デバイスQ6 の並列回路の中
で、図1や図2で説明したような過電流が所定値以上と
なっても、IGBT特性に切換ったデバイスから優先的
にターンオフしていくから過電流は並列回路中の特定の
デバイス側に集中することになり、並列回路の全部のM
OS複合デバイスQ6 に過電流による影響を与えること
がない。
【0051】<変形例>本発明では、以上述べた実施例
に限定されず種々変形して実施できる。すなわち、実施
例で説明した並列接続したパワーデバイスのそれぞれの
ゲート制御を全て分離して制御することに限定するもの
ではなく、いくつかのグループに分けて制御しても良
く、また流れる電流icが所定値までは同時に制御して
おき、所定値以上の過電流の時のみいくつかに分けてそ
れぞれ制御するようにしても良い。
【0052】図4においてIGBTQ4 の過電流を検出
する手段として、IGBTQ4 の電圧降下電圧VcEを電
圧検出器20で検出する方法について説明したが、過電
流を検出する方法として、パワーデバイス内部のインテ
リジェント化で検出する方法が他にも公知であり、これ
ら公知の方法で所定値以上の過電流を検出したパワーデ
バイスより順次ターンオフ動作させても良い。
【0053】前述の実施例ではIGBTをパワーデバイ
スの例として説明したが、本発明はパワーデバイスとし
てIGBTに限らず、パワーMOSFET、SIT(静
電誘導形トランジスタ)、次世代デバイスとして開発中
のDGMOS、IEGTなどのMOS複合デバイスに適
用できる。その他本発明の要旨を変更しない範囲におい
て、種々の電力変換装置での変形応用ができることが明
らかである。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート制御信号のレベ
ルの増減操作により、その電圧降下電圧が変化するパワ
ーデバイスを複数個並列接続して構成されるものにおい
て、過電流によって並列接続されたパワーデバイスの全
てを劣化させることがなく、並列回路中でパワーデバイ
スが劣化しても全数交換の必要性がなくなるから、信頼
性が高く故障復旧が容易な電力変換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力変換装置の第1実施例を説明する
ための概略回路図。
【図2】本発明の図1の実施例の動作を説明するための
各部波形図。
【図3】本発明の電力変換装置の第2実施例を説明する
ための概略回路図。
【図4】本発明の電力変換装置の第3実施例を説明する
ための概略回路図。
【図5】本発明の電力変換装置の第4実施例を説明する
ための概略回路図。
【図6】本発明の実施例である図5の動作を示す各部波
形図。
【図7】従来の電力変換装置の回路構成図。
【図8】従来の電力変換装置の動作を示す各部波形図。
【符号の説明】
9…電流検出器、10…ゲート制御装置、12…速断ヒ
ューズ、13…ゲート制御装置、14…直流フィルタコ
ンデンサ、15…電流検出器、16…電流検出器、17
…電流判別器、18…ゲート制御装置、19…ゲート抵
抗器、20…電圧検出回路、21…電圧判別回路、22
…ゲート制御装置、Q1 〜Q5 、Q11〜Q13…IGB
T,Q6 …MOS複合デバイス、C,E…主回路端子,
P,N…直流端子,R…出力端子、G,G1 ,G2 、G
3 …IGBTのゲート制御端子,eG 、eG 1 ,eG
2 ,eG 3 …ゲート制御信号、G(ON/OFF)…ゲートオン
オフ制御信号、G(MODE)…ターンオフモード制御信号、
ic…主回路電流、ic1 、ic2 、ic3 …IGBT
電流、VCE、VCE1 …パワーデバイスの電圧降下電圧。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート制御装置からのゲート制御信号の
    レベルの増減操作により、その電圧降下電圧が変化する
    パワーデバイスを複数個並列接続して構成される電力変
    換装置において、 前記パワーデバイスのうちの所定のパワーデバイスと、
    この所定のパワーデバイス以外の他のパワーデバイスに
    分離し、この分離したパワーデバイス毎に前記ゲート制
    御装置から与えられるゲート制御信号の動作タイミング
    を異ならせる手段を備えたことを特徴とする電力変換装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記パワーデバイスに流れる電流を検出する電流検出器
    を設け、この電流検出器で検出された電流が、所定値を
    越える過電流となつた時に前記複数個並列接続したパワ
    ーデバイスの一部を、前記ゲート制御信号のレベルの操
    作によりターンオフさせるように制御することを特徴と
    する電力変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電力変換装置において、
    前記ゲート制御信号の操作によりターンオフさせなかっ
    た残りのパワーデバイスに流れる過電流が所定値を越え
    た時、保護する目的で速断ヒューズを前記過電流の流れ
    るループに設けたことを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電力変換装置において、
    並列接続された複数のパワーデバイスのそれぞれの電圧
    降下電圧または各パワーデバイスに流れる電流を検出す
    る検出器を設け、この検出電圧または検出電流が所定値
    を越えたパワーデバイスのみをターンオフさせるように
    ゲート制御信号が操作されることを特徴とする電力変換
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の電
    力変換装置において、電力変換装置内に設けられた前記
    パワーデバイス並列回路の複数回路の中で、所定のパワ
    ーデバイスの並列回路のみをゲート制御信号の操作で並
    列接続されたパワーデバイスの一部のみを分割してター
    ンオフさせることができるようにしたことを特徴とする
    電力変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の電
    力変換装置において、直流回路に設けられた直流フィル
    タコンデンサの放電電流、あるいは前記並列回路に流れ
    る事故電流を検出する回路を設け、前記並列接続された
    パワーデバイスの全部をターンオフさせるか、一部のみ
    をターンオフさせるかの判別回路を設けたことを特徴と
    する電力変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一つに記載の電
    力変換装置において、前記並列接続されるパワーデバイ
    スが、定常導通状態ではサイリスタ特性、ターンオフ動
    作時には自己消弧形の絶縁ゲートバイポーラトランジス
    タ特性の特性モード切換が行なわれる静電誘導形複合デ
    バイスであることを特徴とする電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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