JPH08214873A - 新規セグメント細菌の培養方法、継代方法 - Google Patents

新規セグメント細菌の培養方法、継代方法

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JPH08214873A
JPH08214873A JP7053543A JP5354395A JPH08214873A JP H08214873 A JPH08214873 A JP H08214873A JP 7053543 A JP7053543 A JP 7053543A JP 5354395 A JP5354395 A JP 5354395A JP H08214873 A JPH08214873 A JP H08214873A
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JP
Japan
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bacterium
animal
bacteria
segment
sequence
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Application number
JP7053543A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Umezaki
良則 梅崎
Koji Okada
康志 岡田
Hiromi Setoyama
裕美 瀬戸山
Akiyoshi Imaoka
明美 今岡
Satoshi Matsumoto
敏 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規セグメント細菌の培養方法、継代方法を
提供する。 【構成】 動物の小腸上皮細胞を採取し、クロロホルム
処理した後、無菌の同種の動物に無菌的に投与し、一定
期間無菌的に飼育し、次いで、この動物の糞便を採取
し、再度、新たな無菌の同種の動物に、無菌的に投与
し、一定期間無菌的に飼育し、さらに、必要に応じて、
この糞便採取および新たな動物への無菌的投与操作を数
度繰り返した後に、動物が糞便中の唯一の細菌として、
セグメント細菌を有していることを確認する、培養、継
代方法。 【効果】 動物の腸内に常在し、各種生理作用を有する
セグメント細菌の単離方法を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腸粘膜における生体防
御機構の増強に関係し、各種の生理活性作用を有する新
規腸内細菌の培養、継代方法に関するものである。さら
に詳しくは、本発明は、マウス等の特定の動物の小腸上
皮細胞を無菌の同種の動物に無菌的に投与し、飼育する
操作を繰り返すことを特徴とする、従来、その培養、継
代方法および単離方法が全く確立されていなかったセグ
メント細菌の単離方法および培養、継代方法、該セグメ
ント細菌を唯一の腸内細菌として有する動物およびその
作出方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ある種の腸内細菌、例えば、乳酸菌やビ
フィズス菌が、生体の健康維持に関与していることは、
従来より研究されており、各種の成果が報告されている
ところである。また、最近、ある特定のビフィズス菌
が、腸管免疫に関係するIgAの産生を増強し、生体防
御機能の増強に寄与していることも見出されている。一
方、古くより、動物の腸内には、繊維状の形態的特徴を
有するセグメント細菌が広く常在することが知られてい
る。しかしながら、このいわゆるセグメント細菌を純粋
培養する方法の確立がいまだ達成されておらず、その性
質や、分類学上の位置など、その詳細については何も分
かっていない状況にあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況下にあ
って、本発明者らは、上記セグメント細菌に関する研究
を鋭意積み重ねる中で、該セグメント細菌およびその有
用性に関する各種の知見を得ることに成功して、本発明
を完成するに至ったものであり、腸粘膜における生体防
御機構の増強に関係し、各種の生理活性作用を有するセ
グメント細菌を単離し、その純粋培養方法、継代方法を
確立し、該セグメント細菌の諸性質、有用性等の検討を
行うことを可能とすることが、本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明者らは、ま
ず、該セグメント細菌は、有胞子細菌であると考え、そ
の単離方法を種々検討した。また、該セグメント細菌
は、生体外では、培養することが不可能であるので、
vivoにおける培養方法を確立することを検討し
た。また、真正細菌の16S rRNAの共通配列(ユ
ニバーサルプライマー)をプライマーとして利用するP
CR法により、該セグメント細菌の16S rRNAを
単離し、その配列を特定し、その適当な部分配列に相補
的なDNA配列等をプローブとして用いることにより、
該セグメント細菌の検出方法を確立することを検討し、
また、この方法を用いて、該セグメント細菌が単離され
ていること、純粋に培養されていることの確認を試み
た。
【0005】その結果、該セグメント細菌の単離方法、
純粋培養方法、継代方法を確立することに成功した。ま
た、該セグメント細菌を唯一の腸内細菌として有する動
物の作出方法を確立した。また、該セグメント細菌が、
配列表の配列番号1の配列式(以下、配列式(I)と記
載することがある)で示されるRNA配列を16S r
RNAの配列として有することを明らかにした。
【0006】該セグメント細菌は、特定の動物の小腸上
皮細胞を採取し、無菌の同種の動物に無菌的に投与し、
飼育する操作を繰り返すことにより単離することができ
る。該セグメント細菌を唯一の腸内微生物として有して
いる動物は、無菌動物に、該セグメント細菌を無菌的に
投与することにより、作出することができる。
【0007】該セグメント細菌は、動物体内を生育条件
として必須とするので、現行の寄託制度のもとでは、寄
託することが不可能であるが、出願人は、ヤクルト本社
中央研究所において、該セグメント細菌および作出動物
を、厳密な管理下に、保存しており、必要な場合はいつ
でも提供する用意がある。
【0008】該セグメント細菌は、生体内、特に、腸管
において種々の生理作用を発現する作用を有しており、
該セグメント細菌の培養および継代方法を確立すること
は、該セグメント細菌の生理作用に基づく各種の用途を
確立する上で有用である。
【0009】以下、詳細に本発明を説明する。 (セグメント細菌の単離方法)本発明においては、例え
ば、無菌マウス等の無菌動物を利用して、セグメント細
菌の単離を行うことができる。即ち、無菌マウスを例に
して説明すると、例えば、小腸の有胞子細菌をターゲッ
トとして、まず、マウス小腸の上皮細胞をエチレンジア
ミンテトラアセテート溶液で遊離させ、次いで、3%ク
ロロホルムで処理する。次いで、この細胞を、滅菌リン
酸緩衝液含有生理食塩水で十分に洗浄した後、無菌マウ
スに経口投与する。この無菌マウスは、無菌アイソレー
ター内で飼育し、投与1月後に糞便を採取する。この糞
便を滅菌PBS溶液で段階希釈し、種々の希釈液を、再
度、新たな無菌マウスに経口投与し、無菌アイソレータ
ー内で飼育する。
【0010】さらに、例えば、1月後、上記無菌マウス
の糞便を採取し、顕微鏡観察、およびEG培地、TSA
培地により、好気的、嫌気的な条件下で培養し、その他
の細菌が検出されないことを確認し、糞便中にセグメン
ト細菌しか存在しないことを確認することによって、セ
グメント細菌を単離することができる。本発明は、上記
方法に限らず、それと同効の方法により同様にして実施
することが可能であり、また、上記無菌マウスに限ら
ず、他の動物についても同様に適用し得るものである。
【0011】(セグメント細菌単独定着動物の作出方
法)上記セグメント細菌を単独定着した動物の作出は、
好適には、以下のようにして行うことができる。即ち、
無菌マウスを例として説明すると、例えば、通常飼育環
境のマウス(BALB/c)を断頭放血して開腹し、小
腸上皮細胞を採取することを目的として、腸を取り出し
切り開き、PBSで内容物を洗浄する。小腸を5mmに
切り刻み、0.45mM ジチオスレイトール(dit
hiothreitol)を含むH2387培地20m
lを加え、25℃で5分毎に3回洗浄する。次に、2m
MEDTAを添加した上記培地に変えて37℃で10分
毎に、3回振とうする。その時の腸上皮細胞を含む上部
液を集めて1500rpm、5分の遠心を行う。沈降物
をPBSで洗浄後、同様の条件で遠心し、沈降物に嫌気
希釈液を加え懸濁する。上記したように、本発明におい
ては、動物の小腸上皮細胞を採取することが重要であ
る。
【0012】次いで、全量に対して、例えば、3%のク
ロロホルムを加え、30分ボルテックスミキサーでよく
混合して、37℃で、1時間放置した後、CO2 ガスを
30分通じクロロホルムを除く。クロロホルム処理した
懸濁液200μl、即ち、セグメント細菌をおよそ50
個含むように無菌マウス(BALB/c)に経口投与す
る。投与後、例えば、3.6.9.13日後に糞便の塗
抹標本を作製し、セグメント細菌の定着を確認する。
【0013】マウス糞便中の生菌数は、例えば、次のよ
うにして検出することができる。即ち、EG平板用いて
嫌気グローブボックス内で4〜7日間、またはTSA平
板を用いて好気条件下で1〜2日間、37℃で培養する
ことにより、それぞれ嫌気性菌、好気性菌の検出を行
う。また、糞便のグラム染色標本を作製し、直接鏡検に
よる菌数測定を行う。
【0014】上記方法により採取したセグメント細菌お
よびバチルス菌等が定着したマウスの糞便を、段階希釈
し、再度、新たな無菌マウスに経口投与し、無菌条件下
で飼育することにより、みかけ上、セグメント細菌以外
の菌が検出されない、セグメント細菌単独定着マウスを
得ることができることが確認されたが、本発明は、該方
法に限らず、それと同効の方法により、同様にして、セ
グメント細菌の単独定着マウスが作出されることが確認
された。
【0015】なお、このマウスは、後記するように、糞
便を材料として作製したセグメント細菌に由来する16
S rRNAの一部配列を用いたin situハイブ
リダイゼーションの結果からも、一種類のセグメント細
菌の単独定着マウスであることが証明された。
【0016】(セグメント細菌の培養、継代方法)上記
セグメント細菌は、無菌マウスの小腸内で、単離された
状態で存在しており、該マウスの小腸内容物、即ち、小
腸上皮細胞を無菌的に採取し、別の無菌マウスに経口投
与し、これを無菌的に飼育することで、培養し、継代す
ることが可能である。該セグメント細菌の培養、継代方
法は、無菌マウスに限らず、他の動物についても同様に
実施することが可能である。また、その小腸内容物をア
ンプルに密封し、凍結保存することで、該セグメント細
菌(以下、SFB(Segmented filame
ntous bacteria)と記載することがあ
る)を長期保存することが可能である。なお、上記によ
り、単離された該セグメント細菌は、生体外で培養する
ための有効な培養方法が確立されておらず、動物体内を
生育条件として必須とするので、現行の寄託制度のもと
では寄託機関に寄託することが不可能であるので、株式
会社ヤクルト本社中央研究所において、分譲可能な状態
に保存されており、必要に応じていつでも提供できるよ
うになっている。
【0017】(16S rRNA配列の決定)次に、上
記セグメント細菌の16S rRNAの配列の決定を行
った。即ち、上記により作出した、該セグメント細菌の
みを腸内に有するマウスの糞便を採取し、滅菌水に懸濁
し、糞便液とし、これを溶菌酵素アクロモペプチダーゼ
(商品名)で処理し、糞便液中の細菌を溶菌した。一
方、真正細菌の16S rRNAの配列の共通配列(ユ
ニバーサルプライマー)をプライマーとして用いるPC
R法を行うことにより、該セグメント細菌の16S r
RNAを増幅し、これを大腸菌によるクローニングを経
て16個の組み換えプラスミドとして、単離し、該16
S rRNAの全遺伝子配列を図8〜9に示される配列
式(1)のように決定した。
【0018】(DNAプローブの作製とセグメント細菌
の検出)次に、該16S rRNAの遺伝子配列から選
択したNo.964からNo.988およびNo.12
31からNo.1255部分(2か所)に対応する下記
の配列式(2)および(3)で示されるDNA配列を合
成し、これをプローブとして用いて、該マウスの糞便液
中のセグメント細菌と反応させた。その結果、後に示さ
れるように、全セグメント細菌と反応し、前記の単離操
作が成功していることが確認された。 5′TCATTACAAGGTAATTCAAGGTATG (2) 5′ATAAGTTTTGCTCACTATCACTAGC (3)
【0019】(セグメント細菌の生理作用)本発明に係
るセグメント細菌を無菌マウスに経口投与し、その生理
作用を調べた。即ち、投与マウスの腸上皮細胞間リンパ
球(IEL)細胞数、その表現型、また、細胞障害活
性、腸内容物におけるIgA量、小腸上皮細胞(IE
C)の分裂指数、組織適合複合体クラスII分子の発
現、糖脂質アシアロGM1のフコシル化、ゴブレット細
胞の比率、二糖類分解酵素活性等を測定した。その結
果、後記する実施例に具体的に記載したように、該セグ
メント細菌は、腸粘膜免疫系への特有の効果、腸上皮細
胞における生体防因子への特定の効果等を有するきわめ
て有用なものであることが、確認された。なお、上記セ
グメント細菌の有する上記各種生理活性作用は、これま
でに報告された例は見当たらず、本発明者らが見出した
新規なものである。
【0020】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明は、該実施例によって限定されるもの
ではない。 実施例1 1.セグメント細菌の単離 (1)セグメント細菌(SFB)の単独定着化 通常飼育環境のマウス(BALB/c)を断頭放血して
開腹し、小腸上皮細胞を含む腸を取り出し切り開き、P
BSで内容物を洗浄した。小腸を5mmに切り刻み、
0.45mMジチオスレイトール(dithiothr
eitol)を含むH2387培地20mlを加え、2
5℃で5分毎に3回洗った。次に、2mMEDTAを添
加した上記培地に変えて、37℃で10分毎に、3回振
とうした。この時の腸上皮細胞を含む上部液を集めて1
500rpm、5分の遠心を行った。沈降物をPBSで
洗浄後、同様の条件で遠心し、沈降物に嫌気的に調製し
たリン酸緩衝液を加え懸濁した。
【0021】次いで、全量に対して3%のクロロホルム
を加え、30分ボルテックスミキサーでよく混合して、
37℃で、1時間放置した後、CO2 ガスを30分通じ
クロロホルムを除いた。クロロホルム処理した懸濁液2
00μl、即ち、セグメント細菌(SFB)をおよそ5
0個含むように無菌マウス(BALB/c)に経口投与
した。投与後、3、6、9、13日後に糞便の塗抹標本
を作製し、セグメント細菌(SFB)の定着を調べた。
【0022】(2)糞便中の菌数測定 無菌マウスに菌液を投与後、上記により作製した糞便の
塗抹標本における生菌数を測定した。該無菌マウス糞便
中の生菌数は、EG平板を用いて嫌気グローブボックス
内で4〜7日間、またはTSA平板を用いて好気条件下
で1〜2日間、37℃で培養することにより、それぞれ
嫌気性菌、好気性菌の検出を行った。また、糞便の塗抹
標本は、グラム染色標本をして、直接鏡検によって菌数
測定を行った。
【0023】その結果、投与後6日目で、糞便中にセグ
メント細菌の定着を確認した。糞便希釈液をEG培地上
で嫌気培養しても菌は確認できなかったが、TSA培地
で好気培養したところ、バチルスと考えられるグラム陽
性かん菌を確認した。セグメント細菌およびバチルス菌
が定着したマウスの糞便を段階希釈し、再度、新たな無
菌マウスに経口投与し、無菌条件下で飼育することによ
り、セグメント細菌とバチルスの分離を試みた。その結
果、みかけ上、セグメント細菌以外の菌が検出されず、
セグメント細菌の単独定着化が達成されたことを確認す
ることができた。
【0024】なお、このマウスは、糞便を材料として作
製したセグメント細菌に由来する16S rRNAの一
部配列を用いた後記するin situハイブリダイゼ
ーションの結果からも、一種類のセグメント細菌の単独
定着マウスであることが証明された。
【0025】2.セグメント細菌(SFB)を唯一の腸
内細菌として有する動物の作出 (1)SFB単独定着マウスの作出 上記1.のセグメント細菌(SFB)の単独定着化方法
と同様にして、該セグメント細菌を唯一の腸内細菌とし
て有するマウスを作出した。
【0026】(2)SFB単独定着マウスの特性 このマウスは、糞便を材料として作製したセグメント細
菌に由来する16SrRNAの一部配列を用いたin
situハイブリダイゼーションの結果、後に示される
ように、一種類のセグメント細菌の単独定着マウスであ
ることが証明された。即ち、該SFB単独定着マウス
は、一種類のセグメント細菌BAL01株を唯一の腸内
細菌として有する点にその特性が存するものとして特定
化されるものである。
【0027】(3)SFB単独定着マウスの飼育方法 後記3.のセグメント細菌の培養、継代方法と同様にし
て、該SFB単独定着マウスを飼育した。飼育方法は、
通常の無菌マウスの飼育条件により、無菌アイソレータ
ー内で無菌的に行った。なお、上記により樹立された該
SFB単独定着マウスは、株式会社ヤクルト本社中央研
究所(所在地;東京都国立市谷保1796 電話番号;
0425−77−8960)において、分譲可能な状態
に保存されており、必要に応じて第三者が入手すること
ができる状況となっている。
【0028】3.セグメント細菌の培養、継代 無菌マウス(BALB/c、H−2d)にセグメント細
菌(SFB)が単独定着したマウスの糞便希釈液を投与
した。以後、ビニールアイソレーター内で無菌マウスと
同様に飼育した。飼育条件は、通常の無菌マウスの飼育
条件による。
【0029】該セグメント細菌は、無菌マウスの小腸内
で、単離された状態で存在しており、該マウスの小腸内
容物、即ち、小腸上皮細胞、を無菌的に採取し、別の無
菌マウスに経口投与し、これを無菌的に飼育すること
で、培養し、継代することが可能である。該セグメント
細胞の培養、継代は、無菌マウスに限らず、他の動物に
対しても同様に実施することが可能である。また、その
腸内容物をアンプルに密封し、凍結保存することで、該
セグメント細菌を長期保存することが可能である。な
お、上記により、単離された該セグメント細菌は、生体
外で培養するための有効な培養方法が確立されておら
ず、動物体内を生育条件として必須とするので、現行の
寄託制度のもとでは寄託機関に寄託することが不可能で
あるので、株式会社ヤクルト本社中央研究所(所在地;
東京都国立市谷保1796 電話番号;0425−77
−8960)において、セグメント細菌BAL01とし
て、厳密な管理下に、保存しており、必要に応じていつ
でも提供する用意がある。
【0030】4.セグメント細菌の16S rRNA配
列の決定 (1)セグメント細菌(SFB)懸濁液の溶菌 セグメント細菌(SFB)単独定着マウスの盲腸内容物
より、ナイロンメッシュ(#200)で大きな食物残渣
を除き、パコール20/50/100%の密度勾配遠心
を行い、20〜50%までのパコール液(スウェーデ
ン、ファルマシア社製)を回収して、セグメント細菌
(SFB)を濃縮した。セグメント細菌(SFB)懸濁
液(106 /ml)をアクロモペプチダーゼ(約1mg
/ml、和光純薬社製)を加えて、トリス−塩酸緩衝液
(20mM、pH8.0)で60分処理をして、溶菌液
を作製した。
【0031】(2)セグメント細菌(SFB)16S
rRNA遺伝子のPCR(polymerasechain reaction)
法による増幅 100℃で5分処理した溶菌液を5μl、真正細菌の1
6S rRNAのユニバーサルプライマー、5′−GC
GGATCCTGCAGGAGTTTGATCCTGG
CTCAGと5′−GCCTCGAGCGGCCGCT
ACCTTGTTACGACTT(200μg/ml)
を、それぞれ5μl、nucleotide mixture(dNTs, 2.5m
M) を5μl、MgCl2 (25mM)を4μl、PC
R緩衝液(×10)を5μl、精製水を11μl、Ta
q polymerase (AmpliTaq 社製)を0.5μl、を混合
して、50μl用マイクトチューブに入れて上部をパラ
フィンで重層した。PCR装置で、94℃2分、37℃
2分、65℃2分を1サイクル、94℃1分、37℃2
分、65℃2分を30サイクル、94℃1分、37℃2
分、65℃4分を1サイクル、のプログラムで運転し
た。
【0032】(3)PCR産物の精製 前記のPCR産物を0.7%アガロースで電気泳動後、
約1600塩基に相当するバンドを切りだし、透析チュ
ーブに入れて泳動緩衝液を400μl加えて15分泳動
を行った。内部液を抜き取り、フェノール抽出、エタノ
ール沈澱でDNAを精製した。
【0033】(4)PCR産物の大腸菌へのクローニン
グ PCR産物を制限酵素SseIとNotIで切断、ベク
ターpBluescript (ストラタジン社製、米国)(SK
+、KS+)をPstIとNotIで切断し、後者につ
いては、さらにアルカリ性フォスファターゼ処理を行っ
た。両者をリガーゼで結合し、coli JM10
9(Takara製)に導入した。50μg/ml ア
ンピシリン、80μg/mlのX−gal、20mM
IPTGを含むLBプレート上でコロニーを形成させ、
白色のコロニーを選んだ。
【0034】(5)組換えプラズミドの調製 上記で得られたクローンをYT−培養液(Ampicilin 10
0 μg/ml)で対数増殖期まで培養し、ヘルパーファージ
VCSM−13またはR408を加え、さらにYT−br
oth を添加後一夜培養した。培養液に20%になるよう
PEG6000を加え、DNAを沈澱させ、DNas
e、RNase処理をして一重鎖DNA(ssDNA)
を調製した。二重鎖 DNA(dsDNA)の調製は、
菌体を集菌して、Cell resuspension bufferに懸濁し、
細胞溶菌液を加えた。中和後、上清にマジックミニカラ
ム(Promega社製)を加え、減圧マニフォールド
装置を使用して精製した。
【0035】(6)DNA塩基配列の決定 ジデオキシヌクレオチドを含むヌクレオチド混合液、A
mpliTaq DNAポリメラーゼ、プライマー、さ
らに、ssDNAまたはdsDNAテンプレートを加
え、96℃30秒、50℃15秒、60℃4分25サイ
クルで反応させた。用いたプライマーは、KS+クロー
ンに対して5′−GTAGCACGTCTGTAGCC
C、5′−CTGCTGCCTCCCGTAGG、SK
+クローンに対して5′−GGGAGAAAGCAGG
GGACC、5′−AGTAGGTGAGGTAAAG
GC、5′−CGGAATAACTGGGCGTA、
5′−CTCAAAGGAATTGACGG、ベクター
M13サイトから塩基配列の決定には、4種のDye−M
13primerを用いて反応させた。DNAシークエンサー
(ファルマシア373A)を用いて、得られた反応物を
ポリアクリルアミドゲルで電気泳動し、レーザーによっ
て各色素の吸収をモニターし、塩基配列を決定した。そ
の結果、配列表の配列番号1の配列式(図8〜9の配列
式(1))で示される16S rRNAの配列が決定さ
れた。該RNA配列は、対応するDNA配列を含むベク
ターを大腸菌に形質転換したE.coli K12 J
M109(pBS KS−MSFB16S)として、工
業技術院生命工学工業技術研究所に(受託番号)FER
M P−14754として寄託済みである。
【0036】(7)PCRプライマーの合成 各種PCR反応に必要なプライマーおよび蛍光標識した
oligo nucleotideプローブはDNA合成機にて合成し、
G−10カラムによって脱塩、精製した。
【0037】(8)in situ ハイブリダイゼーション 得られたセグメント(SFB)単独定着マウスの盲腸内
容物を希釈後、37%フォルムアルデヒドで固定して、
ネオプレーンでコートしたスライドグラス上に塗抹し
た。3.7%フォルムアルデヒド、90%メタノールで
再度固定し、水洗後、50mMボロハイドライドナトリ
ウムで処理した。蛍光標識したプローブを750mM
食塩、5mM EDTA、0.2%牛血清アルブミン溶
液(BSA)、10%硫酸デキストラン、0.01%ポ
リアデニル酸を含む100mMトリス−塩酸緩衝液に約
2ng/mlに溶解し、内容物塗抹標本の上に加えて、
湿箱中で37℃で一夜反応させた。スライドグラスを3
7℃で数回洗浄して、直ちに蛍光顕微鏡下で観察した。
【0038】5.DNAプローブの作製とセグメント細
菌の検出 また、該遺伝子配列から選択したNo.964からN
o.988部分とNo.1231からNo.1255部
分(2か所)に相補的なDNA配列をDNA合成器を用
いて合成し、これをプローブとして用いて、該マウスの
糞便液中のセグメント細菌とハイブリダイゼーション反
応させたところ、両プローブとも全セグメント細菌と反
応し、前記の単離操作が成功していることが確認され
た。上記により、該DNAをプローブとして用いること
により、該セグメント細菌を検出できることが分かっ
た。また、本検出法を用いれば、該セグメント細菌の増
殖促進作用を有する物質の検索も可能である。即ち、動
物に被験物質を投与し、該動物の投与後のセグメント細
菌量を計測し、経時変化、または、被験物質を与えない
コントロール群と比較することで被験物質のセグメント
細菌の増殖促進効果の有無を確認することができる。
【0039】6.セグメント細菌の生理作用 (1)フローサイトメトリーによるリンパ球表面抗原の
解析 モノクローナル抗体として、抗-panγδTCR (GL3、 Phar
mingen 、 USA) 、抗-panαβTCR (H57-597,Pharmingen
、 USA)、 FITC-抗-CD3 ε(145-2C11, Boeringer, Deut
ch) 、FITC- 抗-Lyt-3 (53-5.8, Pharmingen) 、FITC-
抗-Thy-1.2 (Pharmingen) 、PE-抗-Lyt-2 (53-6.7, Pha
rmingen)、 Biotin-抗-CD4 (Rm-4.5, Pharmingen)、およ
びポリクローナル抗体として、FITC- 抗-mouse Igs (Ca
ltag, USA)、を使用した。
【0040】後記する方法により調製した腸上皮細胞間
リンパ球(IEL)標品を検鏡下で計測した後、2×1
5 の細胞を上記の抗体で0℃で30分反応後、ハンク
ス液を加えて遠心して、必要な場合はその沈降物にアビ
ジン−FITCまたはアビジン−PE、アビジン−サイ
トクロームを加えて0℃、30分反応させた。染色終了
後の細胞は2% パラホルムアルデヒドで固定後、ハン
クス液で2倍希釈して、分析まで4℃で保存した。蛍光
分析はEPICS−Elite(COULTER社、U
SA)を用いて前方散乱と側方散乱でリンパ球区分にゲ
ートを設定して2カラーまたは3カラー分析を行った。
【0041】(2)腸上皮細胞間リンパ球(IEL)の
調製 マウスを断頭放血して開腹し、腸を取り出した。パイエ
ル板、腸間膜を除き、腸を切り開いて、冷PBSで内容
物を充分に洗浄した。小腸を1−1.5cmに切り刻
み、0.45mM ジチオスレイトール(dithio
threitol)を含むH2387培地を2ml/he
ad加えて往復型シェーカー(100rpm、25℃)で
振とうし、5分毎に5回培地を交換した。その後、2m
M EDTAを添加した上記培地に変えて、37℃、1
30rpmで10分毎に3回振とうした。その時の腸上
皮細胞を含む上部液を集めて1000rpm、10分の
遠心を行った。沈降物を5%FCS−RPMI1640
培地に再懸濁して37℃で2時間加温した。大きな凝集
物を除き、残りを綿カラム(0.15g/tube)で
濾過した。30%パコール密度勾配遠心を行い、沈降物
を回収し再度密度勾配遠心を行い、44/70%の界面
に腸上皮細胞間リンパ球(IEL)を回収し、フローサ
イトメトリーによってリンパ球表面抗原を解析した。
【0042】(3)腸上皮細胞間リンパ球(IEL)の
細胞障害活性(CTL)の測定51 CrでラベルしたP815細胞と腸上皮細胞間リンパ
球(IEL)を96穴マイクロプレートに加え(E/T
50:1)、145−2C11抗体(CD3抗体;
0.2μg/ml)またはH57−597抗体(αβT
CR抗体;0.2μg/ml)を加えて6時間放置し、
上清に遊離してきた放射活性の量を測定することにより
算出した。
【0043】(4)組織適合複合体(MHC)クラスI
I分子の免疫組織化学および組織学的検索 回盲部より約5cmの回腸をテイッシュマウントを用い
て−80℃で包埋し、クライオトームで5μmの凍結切
片を作製した。組織片を通常マウス血清で30分ブロッ
キングを行い、ビオチン化モノクローナル抗体抗I−A
b (I−Ak に交差)と抗I−Ed (I−Ek に交差)
の混合液、パーオキシダーゼ標識アビジンで反応させ、
3,3′ジアミノベンチジンで発色させた。切片の1部
をパラホルムアルデヒド固定し、蒸留水で洗浄後1%メ
タ過ヨウ素酸ナトリウムで5−10分処理し、水洗後シ
ッフ試薬(Merck社)で遮光下で10−30分反応
させた。さらに、0.05M亜硫酸ナトリウムで洗浄
後、水洗を行いマイヤーへマトキシリン液で15分染色
を行い、組織学的検索を行った。
【0044】(5)分裂指数の測定 マウス屠殺90分前にビンクリスチンをマウス当たり2
0μgを腹腔内に投与した。回盲部より幽門部側に5c
mの回腸部の組織をカルノアの固定液で固定した。固定
液を水に置換した後、1N塩酸で56℃で1時間処理し
た。冷水で数回洗浄した後シッフ試薬を加え、遮光下で
60分反応させた、組織を水で数回洗浄し、15%酢酸
液内で実体顕微鏡下にクリプトを単離し、クリプト当た
りの分裂中期の細胞数を計測し分裂指数とした。
【0045】(6)腸内容物のIgAの測定 腸内容物をPBSで希釈して、マウスミエローマIgA
を標準物質としてサンドイッチELISA法にて測定し
た。96穴プレートに抗マウスIgA(Zymed社)
を吸着させ、ゼラチン−PBSでブロッキングをして、
サンプルを加え37℃で反応させた。さらに、パーオキ
シダーゼ標識抗マウスIgA抗体(Cappel社)を
加え、過酸化水素を基質として、o−フェニレンジアミ
ンで発色させた。
【0046】(7)糖脂質の分析 菌叢投与後、0、1、4、7、14日後に糞便を採取し
クロロホルム:メタノール混液(2:1)で総脂質を抽
出後、薄層プレートにスポットして(1.5mg相
当)、クロロホルム:メタノール:水(60:40:
8)で展開し、卵白アルブミン溶液でブロッキングを行
い、ウサギ抗アシアロGM1、抗フコシルアシアロGM
1抗体の混合液中で反応させ、次に、パーオキシダーゼ
標識抗ウサギIgGを加えて、4−クロロ−1−ナフト
ールを用いて発色させた。
【0047】(8)二糖類分解酵素活性の測定 小腸のEDTA処理で遊離してきた上皮細胞を一部サン
プリングし、PBSで洗浄し、活性測定まで−20℃で
保存した。マイクロラボチューブミキサーで均一に懸濁
した後、タンパク質量、各種酵素活性を測定した。スク
ラーゼ、マルターゼ、ラクターゼの基質溶液は、スクロ
ース、マルトース、ラクトースの56mM マイレン酸
緩衝液(0.1M、pH7.0)に溶解したものを用い
た。酵素反応は、37℃で1時間行い、沸騰水中で5分
静置して反応を終了させた。遊離してきたグルコースを
グルコースCIIテストワコー(和光純薬)で測定し
た。
【0048】(9)セグメント細菌(SFB)の特有の
効果とその評価 (腸粘膜免疫系への効果)腸管粘膜系の生体防御系にお
いて重要な役割を果たしている腸上皮細胞間リンパ球
(IEL)の細胞数、表現型、細胞障害活性をセグメン
ト細菌投与前と投与後に経時的に調べた。セグメント細
菌投与後14日目から、腸上皮細胞間リンパ球(IE
L)の細胞数が顕著に増加した。特に機能的にもよく分
かっているαβ細胞受容体をもったT細胞(αβT細
胞)の割合が増えることが明らかとなった(図1)。こ
のことから、本発明のセグメント細菌は、腸上皮間リン
パ球の活性増強剤の有効成分として有用である。さら
に、Thy−1抗原を発現した成熟したT細胞(Thy
−1)の割合が増えることも明らかとなった(図2)。
これらの腸上皮細胞間リンパ球(IEL)は、癌細胞P
815細胞を標的とした細胞障害活性を発揮した(図
3)。腸管内の病原性細菌、ウイルスなどの中和作用を
もち、感染防御因子として働く分泌型IgAの産生も促
進された(図4)。このことから、本発明のセグメント
細菌は、腸粘膜IgA産生促進剤の有効成分として有用
である。
【0049】(腸上皮細胞の生体防御因子への効果)腸
管内の病原因子に対して、腸上皮細胞は、生体防御ライ
ンの最前線に位置するだけでなく、腸上皮細胞間リンパ
球(IEL)などのリンパ球に抗原提示機能を発揮して
T細胞を活性化する働きも想定されている。これまで、
Pseudomonas aeroginosaの細胞
接着の受容体と考えられているアシアロGM1糖脂質は
セグメント菌の投与によりフコシル化されることが示さ
れ(図5)、この結果より、腸上皮細胞の病原菌やウイ
ルスに対する受容体がブロックされることが明らかとな
った。
【0050】さらに、T細胞への腸管内抗原を提示する
ために必要な組織適合複合体(MHC)クラスII分子
がセグメント細菌投与後7−14日目に発現した(表
1)。このことから、本発明のセグメント細菌は、腸上
皮細胞組織適合抗原発現促進剤及び病原細菌の定着抑制
剤の有効成分として有用である。その他、小腸上皮細胞
分裂指数の促進(表2)、腸粘膜上皮細胞の成熟の指標
として用いられている吸収細胞/杯細胞(ゴブレット細
胞)の比率(図6)、二糖類分解酵素活性(図7a〜
c)もセグメント細胞投与によって通常のSPF(sp
ecific pathogen−free)マウスと
同等になり、小腸上皮細胞の成熟化が促進された。この
ことから、本発明のセグメント細菌は、腸上皮細胞成熟
促進剤の有効成分として有用である。
【0051】
【表1】 注)++〜−は、発現の程度を示す。
【0052】
【表2】
【0053】これらの結果は、いずれも病原性細菌のい
ない常在性腸内フローラによって起こされる効果そのも
のである。即ち、腸内フローラの中でセグメント細菌が
これらの生理作用を担っている腸内細菌の少なくとも一
つであることが分かった。腸管内の病原因子に対する防
御システムは、以上のようにセグメント細菌によって活
性化されていることが判明した。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、腸粘膜
における生体防御機構の増強に関係するセグメント細菌
の培養、継代方法等に関するものであり、本発明によれ
ば次のような効果が得られる。 (1)動物の腸内に常在し、各種生理作用を有するセグ
メント細菌の単離方法を提供することができる。 (2)セグメント細菌を唯一の腸内細菌として有する動
物およびその作出方法を提供することができる。 (3)従来、有効な培養方法が確立されていなかったセ
グメント細菌の培養方法、継代方法を提供することがで
きる。
【0055】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1477 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:rRNA 配列 GAGUUUGAUC CUGGCUCAGG ACGAACGCUG GCGGCGUGCC UAACACAUGC AAGUUGAGCG 60 GAGAUAUAUG GAGCUUGCUU UAUAUAACUU AGCAGCGAAC GGGUGAGUAA CACGUAGAUA 120 AUCUAUCCUA UACUGGGGGA UAGCCCGAUG AAAGUUGGAU UAAUACCGCA UAUAGCUAUA 180 UAGUUGCAUG AUUAUGUAGU GAAAGAUUUA UUGGUAUAGG AGGAGUCUGC GGCACAUUAG 240 CUAGUAGGUG AGGUAAAGGC UUACCUAGGC GACGAUGUGU AGCCGGUCUG AGAGGAUGAA 300 CGGCCACAAU GGAACUGAGA CACGGUCCAU ACUGCUACGG GAGGCAGCAG UGGGGAAUAU 360 UGCACAAUGG GGGAAACCCU GAUGCAGCAA CGCCGCGUGA GUGAAGAAGG UUUUCGGAUU 420 GUAAAGCUCU GUUAGCAGGG AAGAGGAAGG ACGGUACCUG CAGAGGAAGC CACGGCUAAC 480 UACGUGCCAG CAGCCGCGGU AAUACGUAGG UGGCAAGCGU UGUUCGGAAU AACUGGGCGU 540 AAAGGAUGCG UAGGCGGUUA AACANGWUAU AUGUUAAAUA UAUAGGCUUA ACCUGUAGAA 600 AGCAUAUAAA ACUGUUUAAC UAGAGUGCAG GAGAGGUAAG UGGAAUUCCU AGUGUAGCGG 660 UGAAAUGCGU AGAGAUUAGG AAGAACACCA GUGGCGAAGG CGACUUACUG GACUGUAACU 720 GACGCUGAGG CAUGAGAGCA UGGGGAGCAA ACAGGAUUAG AUACCCUGGU AGUCCAUGCU 780 GUAAACGAUG GGUACUAGGU GUGGGUUGUG AAUAACAAUU CGUNCCGUCA CAAACGCAAU 840 AAGUACCCCG CCUGAGGAGU ACGAUCGCAA GAUUAAAACU CAAAGGAAUU GACGGGGACC 900 CGCACAAGCA GCGGAGCAUG UGGUUUAAUU CGAAGCAACG CGAAGAACCU UACCUAAACU 960 UGACAUACCU UGAAUUACCU UGUAAUGAGG GAACCUCCCA AGACCAAGGA UACAGGUGGU 1020 GCAUGGUUGU CGUCAGCUCG UGUCGUGAGA UGUUGGGUUA AGUCCCGCAA CGAGCGCAAC 1080 CCUUGUUGUU AAUUGCUAAC AGGUUAAGCU GAGCACUUUA GCGAGACAGC CUAGGUUAAC 1140 UAGGAGGAAG GUGGGGAUGA CGUCAAAUCA UCAUGCCCCU UACGUUUAGG GCUACACACG 1200 UGCUACAAUG GUGAGAACAG AGRGAAGCAA GCUAGUGAUA GUGAGCAAAA CUUAUAAAAC 1260 UCAUCUCAGU UCGGAUUGCA GGCUGAAACU CGCCUGUAUG AAGAUGGAGU UGCUAGUAAU 1320 CGCGAAUCAG AAUGUCGCGG UGAAUACGUU CCCGGGUCUU GUACACACCG CCCGUCACAC 1380 CAUGAGAGUU GGCAACACCC GAAACCUGUG GGCUAACCAU AUAGGAGGCA GCAGUCUAAG 1440 GUGGGGUCAG UGAUUGGGGU GAAGUCGUAA CAAGGUA 1477 配列番号:2 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 TCATTACAAG GTAATTCAAG GTATG 25 配列番号:3 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to rRNA 配列 ATAAGTTTTG CTCACTATCA CTAGC 25
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のセグメント細菌投与によるαβ細胞
受容体をもったT細胞の細胞増殖試験結果を示す。
【図2】 本発明のセグメント細菌投与によるThy−
1抗原を発現した成熟T細胞の細胞増殖試験結果を示
す。
【図3】 本発明のセグメント細菌投与による細胞障害
試験の結果を示す。
【図4】 本発明のセグメント細菌投与による分泌型I
gA産生促進試験の結果を示す。
【図5】 本発明のセグメント細菌投与によるアシアロ
GM1糖脂質のフコシル化反応試験の結果を示す。
【図6】 本発明のセグメント細菌投与による吸収細胞
/ゴブレット細胞の比率に及ぼす影響を示す。
【図7】 本発明のセグメント細菌投与による二糖類
(a〜c)分解酵素活性に及ぼす影響を示す。
【図8】 本発明のセグメント細菌の16S rRNA
の配列(1−800)を示す。
【図9】 本発明のセグメント細菌の16S rRNA
の配列(801−1477)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 1/20 C12R 1:01) (C12N 1/21 C12R 1:19) (72)発明者 今岡 明美 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 松本 敏 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物の腸内に常在するセグメント細菌の
    単離方法であって、動物の小腸上皮細胞を採取し、クロ
    ロホルム処理した後、無菌の同種の動物に無菌的に投与
    し、一定期間無菌的に飼育し、次いで、この動物の糞便
    を採取し、再度、新たな無菌の同種の動物に、無菌的に
    投与し、一定期間無菌的に飼育し、さらに、必要に応じ
    て、この糞便採取および新たな動物への無菌的投与操作
    を数度繰り返した後に、該動物が糞便中の唯一の細菌と
    して、セグメント細菌を有していることを確認すること
    を特徴とする、セグメント細菌の単離方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法にて単離されたセグ
    メント細菌を、無菌の同種の動物に、無菌条件下に投与
    し、さらに無菌条件下に飼育することを特徴とする、セ
    グメント細菌を唯一の腸内細菌として有する動物の作出
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の作出方法を繰り返すこと
    を特徴とする、セグメント細菌の培養、および継代方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の方法で作出されたことを
    特徴とする、セグメント細菌を唯一の腸内細菌として有
    する動物。
  5. 【請求項5】 動物が、マウスである、請求項1記載の
    セグメント細菌の単離方法。
  6. 【請求項6】 動物が、マウスである、請求項4記載の
    セグメント細菌を唯一の腸内細菌として有する動物。
  7. 【請求項7】 セグメント細菌が、配列表の配列番号1
    の配列式で示されるRNA配列を、16S rRNAの
    配列として有するセグメント細菌BAL01であること
    を特徴とする、請求項1記載のセグメント細菌の単離方
    法。
  8. 【請求項8】 セグメント細菌が、配列表の配列番号1
    の配列式で示されるRNA配列を、16S rRNAの
    配列として有するセグメント細菌BAL01であること
    を特徴とする、請求項4記載のセグメント細菌を唯一の
    腸内細菌として有する動物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109294972A (zh) * 2018-10-17 2019-02-01 南京农业大学 一种羔羊小肠上皮细胞体外培养方法
JP2021534229A (ja) * 2018-08-03 2021-12-09 フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. 特定の腸内細菌の抗体媒介中和による免疫疾患の治療

Cited By (2)

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JP2021534229A (ja) * 2018-08-03 2021-12-09 フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. 特定の腸内細菌の抗体媒介中和による免疫疾患の治療
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