JPH08215838A - 厚鋼板のガス切断方法 - Google Patents
厚鋼板のガス切断方法Info
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- JPH08215838A JPH08215838A JP2181795A JP2181795A JPH08215838A JP H08215838 A JPH08215838 A JP H08215838A JP 2181795 A JP2181795 A JP 2181795A JP 2181795 A JP2181795 A JP 2181795A JP H08215838 A JPH08215838 A JP H08215838A
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Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 厚鋼板をガストーチでガス切断して、曲がり
の少ない複数の条鋼を同時に製造する。 【構成】 厚鋼板を複数のガストーチでガス切断して複
数の条鋼を同時に製造するに際して、厚鋼板の幅方向の
最も外側を切断するガストーチからのガス切断炎の熱量
を、端部からの抜熱量を考慮して、内側の他のガストー
チからのガス切断炎の熱量よりも大熱量にして最も外側
のガス切断線近傍の温度を高温にすると共に、内側の他
のガストーチからのガス切断炎の熱量を、隣合う2つの
ガス切断線近傍の温度差が少なくなるように調整してガ
ス切断すれば、ガス切断中における条鋼の幅方向の温度
差が少なくなってその幅方向の残留応力の対称性が良く
なるので、残留応力の非対称性に起因して生じる条鋼の
曲がり量が少なくなる。
の少ない複数の条鋼を同時に製造する。 【構成】 厚鋼板を複数のガストーチでガス切断して複
数の条鋼を同時に製造するに際して、厚鋼板の幅方向の
最も外側を切断するガストーチからのガス切断炎の熱量
を、端部からの抜熱量を考慮して、内側の他のガストー
チからのガス切断炎の熱量よりも大熱量にして最も外側
のガス切断線近傍の温度を高温にすると共に、内側の他
のガストーチからのガス切断炎の熱量を、隣合う2つの
ガス切断線近傍の温度差が少なくなるように調整してガ
ス切断すれば、ガス切断中における条鋼の幅方向の温度
差が少なくなってその幅方向の残留応力の対称性が良く
なるので、残留応力の非対称性に起因して生じる条鋼の
曲がり量が少なくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板を同時にガス切断
して複数の条鋼を得る厚鋼板のガス切断方法の改善に係
り、より詳しくは、ガス切断後の条鋼の曲がりの低減を
可能ならしめるようにした厚鋼板のガス切断方法に関す
るものである。
して複数の条鋼を得る厚鋼板のガス切断方法の改善に係
り、より詳しくは、ガス切断後の条鋼の曲がりの低減を
可能ならしめるようにした厚鋼板のガス切断方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、厚鋼板をガス切断するこ
とにより複数の条鋼を同時に製造する場合には、厚鋼板
の切断状況説明図の図8(a)に示すように、間隔調整
自在に配列されてなる複数のガストーチ51を有するフ
レームプレーナ50を、前記ガストーチ51からガス切
断炎を噴射させながら、厚鋼板の長手方向に沿って移動
させている。ところで、厚鋼板のガス切断により得られ
た条鋼1は、曲がり方向やその大小に相違があるもの
の、条鋼の曲がり状況説明図の図8(b)に示すよう
に、曲がるのが一般的であるが、条鋼1はできる限り真
直状であることが好ましい。例えば、条鋼1を用いて溶
接構造物を製作する場合、条鋼1の曲がりが大きすぎる
と高精度の溶接構造物を得ることができないからであ
る。
とにより複数の条鋼を同時に製造する場合には、厚鋼板
の切断状況説明図の図8(a)に示すように、間隔調整
自在に配列されてなる複数のガストーチ51を有するフ
レームプレーナ50を、前記ガストーチ51からガス切
断炎を噴射させながら、厚鋼板の長手方向に沿って移動
させている。ところで、厚鋼板のガス切断により得られ
た条鋼1は、曲がり方向やその大小に相違があるもの
の、条鋼の曲がり状況説明図の図8(b)に示すよう
に、曲がるのが一般的であるが、条鋼1はできる限り真
直状であることが好ましい。例えば、条鋼1を用いて溶
接構造物を製作する場合、条鋼1の曲がりが大きすぎる
と高精度の溶接構造物を得ることができないからであ
る。
【0003】ところで、厚鋼板のガス切断により得られ
る条鋼1に曲がりが発生するのは、条鋼1の幅方向に非
対称な残留応力分布があることに起因することが知られ
ている。そこで、従来から 曲がっている条鋼を冷間矯正することにより逆方向
の歪みを付与する。 ガストーチの切断条件を同一にして、厚鋼板をガス
切断する。 等の手段によりガス切断で得られた条鋼の曲がりを矯正
したり、またガス切断に際して条鋼の曲がりの程度が少
なくなるように、ガストーチによる厚鋼板のガス切断条
件を設定していた。
る条鋼1に曲がりが発生するのは、条鋼1の幅方向に非
対称な残留応力分布があることに起因することが知られ
ている。そこで、従来から 曲がっている条鋼を冷間矯正することにより逆方向
の歪みを付与する。 ガストーチの切断条件を同一にして、厚鋼板をガス
切断する。 等の手段によりガス切断で得られた条鋼の曲がりを矯正
したり、またガス切断に際して条鋼の曲がりの程度が少
なくなるように、ガストーチによる厚鋼板のガス切断条
件を設定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の曲が
っている条鋼を冷間矯正して条鋼に逆方向の歪みを付与
する矯正方法は、条鋼の凸側から外力を加えて、この条
鋼を逆方向に変形させる方法であり、曲がりを安定的に
矯正するためには、矯正力の負荷方向と直交する方向
に、条鋼の両側を拘束する必要がある。そのため、拘束
設備を要するので矯正コストが嵩み、経済的に不利にな
るので好ましくない。
っている条鋼を冷間矯正して条鋼に逆方向の歪みを付与
する矯正方法は、条鋼の凸側から外力を加えて、この条
鋼を逆方向に変形させる方法であり、曲がりを安定的に
矯正するためには、矯正力の負荷方向と直交する方向
に、条鋼の両側を拘束する必要がある。そのため、拘束
設備を要するので矯正コストが嵩み、経済的に不利にな
るので好ましくない。
【0005】また、後者のガストーチの切断条件を同一
にして厚鋼板をガス切断する曲がり防止方法では、上記
のとおり、ガストーチの切断条件を同一にするとはいう
ものの、厚鋼板のガス切断中継続して各ガストーチから
の入熱量が同一であるという保証がなく、入熱量の差に
起因してガス切断後の条鋼に許容し得ない曲がりが発生
することが多々あった。さらに、厚鋼板の両外側のガス
切断線の位置については、抜熱量がこれら両外側のガス
切断線の内側のガス切断線の位置に比較して大きいた
め、ガストーチによるガス切断条件を同一にしたとして
も、抜熱量の差によって条鋼の幅方向に温度差が生じ、
外側に凸の曲がりが生じるという解決すべき課題が生じ
る。
にして厚鋼板をガス切断する曲がり防止方法では、上記
のとおり、ガストーチの切断条件を同一にするとはいう
ものの、厚鋼板のガス切断中継続して各ガストーチから
の入熱量が同一であるという保証がなく、入熱量の差に
起因してガス切断後の条鋼に許容し得ない曲がりが発生
することが多々あった。さらに、厚鋼板の両外側のガス
切断線の位置については、抜熱量がこれら両外側のガス
切断線の内側のガス切断線の位置に比較して大きいた
め、ガストーチによるガス切断条件を同一にしたとして
も、抜熱量の差によって条鋼の幅方向に温度差が生じ、
外側に凸の曲がりが生じるという解決すべき課題が生じ
る。
【0006】従って、本発明の目的とするところは、厚
鋼板を同時に複数の条鋼にガス切断するに際して、ガス
切断後の条鋼の曲がりの程度を少なくし得る厚鋼板のガ
ス切断方法を提供するにある。
鋼板を同時に複数の条鋼にガス切断するに際して、ガス
切断後の条鋼の曲がりの程度を少なくし得る厚鋼板のガ
ス切断方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、厚鋼板のガス
切断時に発生する条鋼内部の幅方向に非対称な残留応力
分布に着目し、このような残留応力をなくするようなガ
ス切断条件で厚鋼板をガス切断すれば、上記不具合を回
避し得ると考えてなしたものである。
切断時に発生する条鋼内部の幅方向に非対称な残留応力
分布に着目し、このような残留応力をなくするようなガ
ス切断条件で厚鋼板をガス切断すれば、上記不具合を回
避し得ると考えてなしたものである。
【0008】従って、本発明に係る厚鋼板のガス切断方
法の要旨は、複数のガストーチにより鋼板を同時に切断
して、複数の条鋼を得る厚鋼板のガス切断方法におい
て、前記厚鋼板両最外側のガス切断線の近傍の温度を、
該ガス切断線よりも内側のガス切断線の近傍の温度より
高く、かつ該内側のガス切断線とこれに隣り合うガス切
断線との近傍の温度差が小さくなるように制御して厚鋼
板をガス切断することを特徴とするものである。
法の要旨は、複数のガストーチにより鋼板を同時に切断
して、複数の条鋼を得る厚鋼板のガス切断方法におい
て、前記厚鋼板両最外側のガス切断線の近傍の温度を、
該ガス切断線よりも内側のガス切断線の近傍の温度より
高く、かつ該内側のガス切断線とこれに隣り合うガス切
断線との近傍の温度差が小さくなるように制御して厚鋼
板をガス切断することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明に係る厚鋼板のガス切断方法によれば、
厚鋼板の両最外側のガス切断線近傍の温度を、該ガス切
断線よりも内側のガス切断線の近傍の温度よりも高くす
るので、厚鋼板の最外側からの抜熱量が多くても、最外
側の条鋼の幅方向の温度差を少なくすることができる一
方、厚鋼板の内側のガス切断では、隣合うガス切断線の
近傍の温度差が少なくなるように制御するので、内側の
条鋼の幅方向の温度差を少なくすることができる。
厚鋼板の両最外側のガス切断線近傍の温度を、該ガス切
断線よりも内側のガス切断線の近傍の温度よりも高くす
るので、厚鋼板の最外側からの抜熱量が多くても、最外
側の条鋼の幅方向の温度差を少なくすることができる一
方、厚鋼板の内側のガス切断では、隣合うガス切断線の
近傍の温度差が少なくなるように制御するので、内側の
条鋼の幅方向の温度差を少なくすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る厚鋼板のガス切断方法に
係る実施例を、条鋼の切断線近傍の残留応力分布のパタ
ーン説明図の図1と、図1に示す残留応力分布パターン
をモデル化した残留応力分布説明図の図2と、条鋼のガ
ス切断線近傍の温度差に対する曲がり量説明図の図3
(a),図3(b)と、厚鋼板のガス切断条件説明図の
図4と、測温位置説明図の図5と、厚鋼板Aのガス切断
線近傍の温度差と条鋼の曲がり量の関係説明図の図6
と、厚鋼板Bのガス切断線近傍の温度差と条鋼の曲がり
量の関係説明図の図7とを参照しながら説明する。
係る実施例を、条鋼の切断線近傍の残留応力分布のパタ
ーン説明図の図1と、図1に示す残留応力分布パターン
をモデル化した残留応力分布説明図の図2と、条鋼のガ
ス切断線近傍の温度差に対する曲がり量説明図の図3
(a),図3(b)と、厚鋼板のガス切断条件説明図の
図4と、測温位置説明図の図5と、厚鋼板Aのガス切断
線近傍の温度差と条鋼の曲がり量の関係説明図の図6
と、厚鋼板Bのガス切断線近傍の温度差と条鋼の曲がり
量の関係説明図の図7とを参照しながら説明する。
【0011】ガス切断後の条鋼のガス切断線近傍では、
図1に示すように、ガス切断面から少し離れたところで
最大引張り応力を示し、ガス切断面から最大引張り応力
を示す位置の約2倍のところで応力が0になる。そし
て、この応力0位置より切断面から離れると最大圧縮応
力を示すと共に、それ以降はなだらかに最大圧縮応力が
小さくなるというパターンを示すことが知られている。
図1に示すように、ガス切断面から少し離れたところで
最大引張り応力を示し、ガス切断面から最大引張り応力
を示す位置の約2倍のところで応力が0になる。そし
て、この応力0位置より切断面から離れると最大圧縮応
力を示すと共に、それ以降はなだらかに最大圧縮応力が
小さくなるというパターンを示すことが知られている。
【0012】そこで、発明者等は、図1に示す残留応力
分布パターンをモデル化した残留応力分布説明図の図2
に示すように、条鋼のガス切断線近傍の残留応力分布の
パターンが矩形波状であると仮定し、そして条鋼のガス
切断面a1 から反対側のガス切断面a2 方向のd1 の間
並びに反対側のガス切断面a2 からガス切断面a1 方向
のd2 の間の残留引張り応力をそれぞれσr とし、これ
ら残留引張り応力の間の残留圧縮応力をσd として、力
とモーメントとの釣り合い条件から厚鋼板のガス切断に
よる条鋼の曲がり量を算定することとした。
分布パターンをモデル化した残留応力分布説明図の図2
に示すように、条鋼のガス切断線近傍の残留応力分布の
パターンが矩形波状であると仮定し、そして条鋼のガス
切断面a1 から反対側のガス切断面a2 方向のd1 の間
並びに反対側のガス切断面a2 からガス切断面a1 方向
のd2 の間の残留引張り応力をそれぞれσr とし、これ
ら残留引張り応力の間の残留圧縮応力をσd として、力
とモーメントとの釣り合い条件から厚鋼板のガス切断に
よる条鋼の曲がり量を算定することとした。
【0013】解析条件を、解析条件一欄表の表1に示
す。
す。
【0014】
【表1】
【0015】1枚の条鋼の各ガス切断線において、ガス
トーチから約300mm後方、かつガス切断面a1 から
幅方向に10mm位置の温度(以下、切断面a1 近傍温
度という。)が140℃、反対側のガス切断面a2 近傍
温度を100℃から180℃として、これらを組み合わ
せた場合の引張り応力の領域d1 ,d2 を熱伝導解析で
決定した。
トーチから約300mm後方、かつガス切断面a1 から
幅方向に10mm位置の温度(以下、切断面a1 近傍温
度という。)が140℃、反対側のガス切断面a2 近傍
温度を100℃から180℃として、これらを組み合わ
せた場合の引張り応力の領域d1 ,d2 を熱伝導解析で
決定した。
【0016】熱伝導解析で決定した引張り応力の領域d
1 ,d2 による条鋼の曲がり量は、図3(a),図3
(b)〔但し、図3(a)と図3(b)とは、条鋼の長
さが相違するだけである。〕に示すとおりで、条鋼の曲
がりは切断面近傍温度が高温の側に凹状になり、その曲
がり量は、各ガス切断面a1 ,a2 近傍間の温度差が大
きくなるに伴ってほぼ直線的に増大することが判り、さ
らに条鋼の幅の増大に対しては2次曲線的に減少するこ
と、また長さの増大に対しては2次曲線的に大きくなる
ことが判る。
1 ,d2 による条鋼の曲がり量は、図3(a),図3
(b)〔但し、図3(a)と図3(b)とは、条鋼の長
さが相違するだけである。〕に示すとおりで、条鋼の曲
がりは切断面近傍温度が高温の側に凹状になり、その曲
がり量は、各ガス切断面a1 ,a2 近傍間の温度差が大
きくなるに伴ってほぼ直線的に増大することが判り、さ
らに条鋼の幅の増大に対しては2次曲線的に減少するこ
と、また長さの増大に対しては2次曲線的に大きくなる
ことが判る。
【0017】因みに、切断面近傍間の温度差が40℃で
ある場合の条鋼の曲がり量を見てみる。例えば、幅×長
さが700mm×9500mmの条鋼と、幅×長さが7
00mm×14500mmの条鋼との曲がり量は、それ
ぞれ2.6mmと、6.1mm〔図3(a)参照〕であ
り、また、幅×長さが300mm×9500mmの条鋼
と、幅×長さが300mm×14500mmの条鋼との
曲がり量は、それぞれ14.0mmと、32.1mm
〔図3(b)参照〕である。このようなことは、条鋼の
幅と長さとによって、ガス切断時におけるガス切断炎に
よる厚鋼板に対する入熱変動管理が極めて重要であっ
て、その良否によって条鋼の曲がり量を抑制し得ること
を示唆するものである。
ある場合の条鋼の曲がり量を見てみる。例えば、幅×長
さが700mm×9500mmの条鋼と、幅×長さが7
00mm×14500mmの条鋼との曲がり量は、それ
ぞれ2.6mmと、6.1mm〔図3(a)参照〕であ
り、また、幅×長さが300mm×9500mmの条鋼
と、幅×長さが300mm×14500mmの条鋼との
曲がり量は、それぞれ14.0mmと、32.1mm
〔図3(b)参照〕である。このようなことは、条鋼の
幅と長さとによって、ガス切断時におけるガス切断炎に
よる厚鋼板に対する入熱変動管理が極めて重要であっ
て、その良否によって条鋼の曲がり量を抑制し得ること
を示唆するものである。
【0018】従って、上記のことから、厚鋼板の最外側
のガス切断線の位置については、抜熱量が他のガス切断
線の位置における場合よりも大きいので、抜熱量が他の
ガス切断線の位置における場合と同等であると仮定した
とき、最外側のガス切断線近傍の温度が他のガス切断線
近傍の温度よりも高めになるように調整すること、即ち
ガス切断炎による厚鋼板への入熱量を多くすることによ
り、条鋼の幅方向の温度差を少なくすることができるの
で、ガス切断後の条鋼の曲がり量を少なくすることがで
き、また厚鋼板の最外側のガス切断線以外のガス切断線
については、隣合う2本のガス切断線近傍の温度差がガ
ス切断中に少なくなるようにガス切断条件を調整するこ
とによりガス切断後の条鋼の曲がり量を少なくすること
ができるものと考えられる。
のガス切断線の位置については、抜熱量が他のガス切断
線の位置における場合よりも大きいので、抜熱量が他の
ガス切断線の位置における場合と同等であると仮定した
とき、最外側のガス切断線近傍の温度が他のガス切断線
近傍の温度よりも高めになるように調整すること、即ち
ガス切断炎による厚鋼板への入熱量を多くすることによ
り、条鋼の幅方向の温度差を少なくすることができるの
で、ガス切断後の条鋼の曲がり量を少なくすることがで
き、また厚鋼板の最外側のガス切断線以外のガス切断線
については、隣合う2本のガス切断線近傍の温度差がガ
ス切断中に少なくなるようにガス切断条件を調整するこ
とによりガス切断後の条鋼の曲がり量を少なくすること
ができるものと考えられる。
【0019】次に、ガストーチ51によるガス切断条件
を説明すると、図4に示すように、板厚40mmの厚鋼
板Aでは、ガス切断前にそれぞれのガストーチの切断条
件が同一になるように調整し、ガス切断中は切断条件の
微調整を行わなかったのに対して、同じく板厚40mm
の厚鋼板Bでは、切断中における測温データに基づいて
各条鋼の幅方向の温度差が小さくなるように、ガストー
チによるガス切断条件を微調整し、さらに抜熱量が他の
ガス切断線の位置における場合と同等であると仮定した
とき、切断開始前に厚鋼板の最外側、つまり条鋼1およ
び条鋼14の外側のガス切断線a,b近傍の温度が他の
ガス切断線の近傍の温度よりも約30℃高めになるよう
に、ガストーチ51によるガス切断条件を設定した。
を説明すると、図4に示すように、板厚40mmの厚鋼
板Aでは、ガス切断前にそれぞれのガストーチの切断条
件が同一になるように調整し、ガス切断中は切断条件の
微調整を行わなかったのに対して、同じく板厚40mm
の厚鋼板Bでは、切断中における測温データに基づいて
各条鋼の幅方向の温度差が小さくなるように、ガストー
チによるガス切断条件を微調整し、さらに抜熱量が他の
ガス切断線の位置における場合と同等であると仮定した
とき、切断開始前に厚鋼板の最外側、つまり条鋼1およ
び条鋼14の外側のガス切断線a,b近傍の温度が他の
ガス切断線の近傍の温度よりも約30℃高めになるよう
に、ガストーチ51によるガス切断条件を設定した。
【0020】このようなガストーチによるガス切断条件
で厚鋼板A,Bをそれぞれガス切断して、図6、図7に
示すような結果を得た。即ち、これらの図に示す結果に
よれば、厚鋼板A,Bの何れもが図4に示す厚鋼板の最
外側の条鋼1および条鋼14を除き、条鋼の曲がり量と
ガス切断線近傍の温度差との間には相関関係が認めら
れ、温度差が大きくなるにつれて曲がり量も大きくなっ
ている。なお、これらの図における横軸の切断線近傍の
温度差(−)のととは、図5に示す測温位置
と測温位置との温度差を意味するものである。
で厚鋼板A,Bをそれぞれガス切断して、図6、図7に
示すような結果を得た。即ち、これらの図に示す結果に
よれば、厚鋼板A,Bの何れもが図4に示す厚鋼板の最
外側の条鋼1および条鋼14を除き、条鋼の曲がり量と
ガス切断線近傍の温度差との間には相関関係が認めら
れ、温度差が大きくなるにつれて曲がり量も大きくなっ
ている。なお、これらの図における横軸の切断線近傍の
温度差(−)のととは、図5に示す測温位置
と測温位置との温度差を意味するものである。
【0021】一方、厚鋼板Bについては、ガス切断途中
において、接触式温度計Sで測定した温度差に基づいて
ガストーチによるガス切断条件を微調整して、ガス切断
線近傍の温度差が±1.5℃の範囲内になるようにした
ために、条鋼2乃至条鋼13の曲がり量は、何れも7m
m以下になっている。さらに、厚鋼板Bの最外側の条鋼
1,14については、上記のとおり、外側のガス切断線
近傍温度を、他のガス切断線近傍温度よりも30℃高め
になるようにガストーチのガス切断条件が設定されてい
るため、実測値には温度差として顕著に現れない(抜熱
量が多いため)が、厚鋼板Aの場合の曲がり量が22〜
25mmであったのに対して、本実施例では10〜12
mmであり、曲がり量は厚鋼板Aの場合の1/2以下に
なっており、曲がり量が極めて少ない条鋼を得ることが
できた。
において、接触式温度計Sで測定した温度差に基づいて
ガストーチによるガス切断条件を微調整して、ガス切断
線近傍の温度差が±1.5℃の範囲内になるようにした
ために、条鋼2乃至条鋼13の曲がり量は、何れも7m
m以下になっている。さらに、厚鋼板Bの最外側の条鋼
1,14については、上記のとおり、外側のガス切断線
近傍温度を、他のガス切断線近傍温度よりも30℃高め
になるようにガストーチのガス切断条件が設定されてい
るため、実測値には温度差として顕著に現れない(抜熱
量が多いため)が、厚鋼板Aの場合の曲がり量が22〜
25mmであったのに対して、本実施例では10〜12
mmであり、曲がり量は厚鋼板Aの場合の1/2以下に
なっており、曲がり量が極めて少ない条鋼を得ることが
できた。
【0022】なお、厚鋼板Bにおけるガス切断途中の温
度差に基づくガストーチによるガス切断条件の微調整
は、例えば接触式温度計Sからの測定温度のフィードバ
ックにより、ガストーチに供給するプロパンガス量と酸
素量とを調整する方法、つまりプロパンガスと酸素とを
供給する配管に介装されている流量制御弁(図示省略)
の開度を調整する方法を採用した。但し、ガストーチの
切断条件の微調整方法については、上記方法に限定され
るものではない。
度差に基づくガストーチによるガス切断条件の微調整
は、例えば接触式温度計Sからの測定温度のフィードバ
ックにより、ガストーチに供給するプロパンガス量と酸
素量とを調整する方法、つまりプロパンガスと酸素とを
供給する配管に介装されている流量制御弁(図示省略)
の開度を調整する方法を採用した。但し、ガストーチの
切断条件の微調整方法については、上記方法に限定され
るものではない。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る厚鋼
板のガス切断方法によれば、厚鋼板をガス切断すること
により得られる複数の条鋼のそれぞれは、それらの採取
位置にかかわらず、幅方向の温度差が少ない状態でガス
切断されるので、幅方向の残留応力の非対称の程度が少
なくなる結果、矯正装置により矯正するまでもなく、厚
鋼板をガス切断するだけで、曲がり量のばらつきが少な
く、しかも真直性に優れた条鋼を製造することが可能に
なり、条鋼の精度の向上並びに経済的に有利になるとい
う条鋼の品質向上、コスト低減効果がある。
板のガス切断方法によれば、厚鋼板をガス切断すること
により得られる複数の条鋼のそれぞれは、それらの採取
位置にかかわらず、幅方向の温度差が少ない状態でガス
切断されるので、幅方向の残留応力の非対称の程度が少
なくなる結果、矯正装置により矯正するまでもなく、厚
鋼板をガス切断するだけで、曲がり量のばらつきが少な
く、しかも真直性に優れた条鋼を製造することが可能に
なり、条鋼の精度の向上並びに経済的に有利になるとい
う条鋼の品質向上、コスト低減効果がある。
【図1】条鋼の切断線近傍の残留応力分布のパターン説
明図である。
明図である。
【図2】図1に示す残留応力分布パターンをモデル化し
た残留応力分布説明図である。
た残留応力分布説明図である。
【図3】図3(a),図3(b)は、条鋼のガス切断線
近傍の温度差に対する曲がり量説明図である。
近傍の温度差に対する曲がり量説明図である。
【図4】厚鋼板のガス切断条件説明図である。
【図5】温度測定説明図である。
【図6】厚鋼板Aのガス切断線近傍の温度差と条鋼の曲
がり量の関係説明図である。
がり量の関係説明図である。
【図7】厚鋼板Bのガス切断線近傍の温度差と条鋼の曲
がり量の関係説明図である。
がり量の関係説明図である。
【図8】図8(a)は厚鋼板の切断状況説明図、図8
(b)は条鋼の曲がり状況説明図である。
(b)は条鋼の曲がり状況説明図である。
1〜14…条鋼 50…フレームプレーナ 51…ガストーチ A,B…厚鋼板 a,b…ガス切断線 a1 ,a2 …ガス切断面 S…接触式温度計 σd …残留圧縮応力 σr …残留引張り応力
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のガストーチにより鋼板を同時に切
断して、複数の条鋼を得る厚鋼板のガス切断方法におい
て、前記厚鋼板両最外側のガス切断線の近傍の温度を、
該ガス切断線よりも内側のガス切断線の近傍の温度より
高く、かつ該内側のガス切断線とこれに隣り合うガス切
断線との近傍の温度差が小さくなるように制御して厚鋼
板をガス切断することを特徴とする厚鋼板のガス切断方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2181795A JPH08215838A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 厚鋼板のガス切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2181795A JPH08215838A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 厚鋼板のガス切断方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08215838A true JPH08215838A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12065619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2181795A Withdrawn JPH08215838A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 厚鋼板のガス切断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08215838A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101966011B1 (ko) * | 2018-07-19 | 2019-04-04 | 안유진 | 금속재 절단 가공 방법 |
| CN116652326A (zh) * | 2023-06-27 | 2023-08-29 | 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 | 闷热环境下细长厚板件的火焰切割方法 |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP2181795A patent/JPH08215838A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101966011B1 (ko) * | 2018-07-19 | 2019-04-04 | 안유진 | 금속재 절단 가공 방법 |
| CN116652326A (zh) * | 2023-06-27 | 2023-08-29 | 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 | 闷热环境下细长厚板件的火焰切割方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |