JPH08216211A - 中空射出成形方法及び中空射出成形装置 - Google Patents

中空射出成形方法及び中空射出成形装置

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JPH08216211A
JPH08216211A JP7022020A JP2202095A JPH08216211A JP H08216211 A JPH08216211 A JP H08216211A JP 7022020 A JP7022020 A JP 7022020A JP 2202095 A JP2202095 A JP 2202095A JP H08216211 A JPH08216211 A JP H08216211A
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compressor
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piston
compression
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彰雅 兼石
Shinji Kiboushi
真治 木坊子
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/1732Control circuits therefor

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、金型内に射出された溶融樹脂内に
加圧ガス体を注入して、中空構造を有する射出成形品の
成形方法、及びその装置を提供することを目的とする。 【構成】 射出成形により、金型内に射出された溶融樹
脂内に加圧ガス体を注入して、中空構造を有する成形品
の製造方法であって、(1)該加圧ガスは、1回の成形
サイクルで、ガス体の吸気工程と圧縮工程を少なくとも
2回以上行なうピストン式コンプレッサーで圧縮され、
(2)予め決定したコンプレッサーの運転条件で吸気、
圧縮を行いながらコンプレッサーの吐出弁開度の制御下
に、成形機の射出シリンダーより金型内に射出された溶
融樹脂内に、加圧ガス体を注入することにより、中空構
造を有する成形体を形成し、(4)成形品に負荷される
ガス圧力を所定の値に保持又は制御しながら冷却を実施
し、(5)冷却完了後、中空構造内部の圧力を減圧し、
その後成形品を取り出すことを特徴とする中空射出成形
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型内に射出された溶
融樹脂内に加圧ガス体を注入して、中空構造を有する射
出成形品の成形方法(ガスインジェクション)、及びそ
の装置に関するものである。さらに詳しくは、成形品の
大きさに限定されること無く、成形信頼性の高い成形方
法、及び小型、安価でかつ安全性の高い装置を提供する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のガスインジェクション成形におい
て、金型の溶融樹脂内にガス体を圧縮、注入する方法と
して、次の2通りの方法が知られている。
【0003】(1)一定容量のピストン式シリンダーを
使用して、1回の成形に必要なガス量(圧力と容積)を
予めシリンダー内で計量する。射出成形に際しては、予
め計量して蓄えて於いたガス体をピストンで圧縮しなが
ら成形品の中に圧入して成形品内部に中空構造を形成
し、ピストン位置を保持して圧力を保持する計量方式
(特開昭60−24913号公報)。
【0004】(2)ガス源のガス体を圧縮器で予め高圧
に昇圧して、大容量の高圧圧力容器に蓄えておき、射出
成形に際しては、該圧力容器の吐出側に設置された吐出
弁、圧力調整弁等を介して成形品の中にガス体を圧入す
る定圧方式(特開平1−128814号公報)。
【0005】しかしながら、上記従来技術では、以下の
問題点がある。 (1)計量方式の問題点 計量シリンダーの容積は、一定であるので成形品の
中空形状が大きい場合、最大ガス量を計量しても成形品
に形成された中空部の容積が大きい場合、成形に必要な
ガス圧力を発生することが出来ず品質の良好な成形品を
得ることが出来ないことがある。 ガス量を多く必要とするとき、計量時のガスチャー
ジ圧力を高める必要があるが、多くの場合、ガス源とし
てガスボンベを使用するので、ガスボンベの消費効率が
悪化する。ガスボンベの圧力を低圧になるまで使用でき
ない。 成形品の中空部の容積が大きい場合、計量シリンダ
ーの容積を大きくして、成形品へ注入するガス量を多く
する必要が有ったため、装置も成形品によって使い分け
る必要がある。 成形品の中空部の容積が小さいときは、計量したガ
ス量が無駄になり経済性を悪化させる。 1回の圧縮工程で昇圧するため圧縮比が大きくな
り、ピストン径、シリンダー内径、ピストンストローク
は、1回の射出成形に必要な大きさの設計が必要になる
ため高圧ガスのシール構造が困難になり装置の大型化を
もたらしかつ製作費が高額になる。
【0006】(2) 定圧方式の問題点 圧力容器内のガス体の圧力を成形品に負荷する圧力
より高圧にする必要があるため、エネルギー効率が悪
い。 圧力容器内のガス圧力は、常時高圧に保持されるた
め爆発の危険性がある。 成形品へガスを供給した後、成形品の内部からガス
が漏れた場合は、圧力容器内の大量のガスが金型周辺に
漂い、作業員への危険が危惧される。 ガスインジェクションでは、通常窒素ガスが用いら
れるので、作業雰囲気の窒素ガス濃度が急激に上昇した
場合、作業員に対し酸欠状態を引き起こす危険性があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガスインジ
ェクションによる成形方法において、成形品へ供給する
ガス量の決定を小容量のシリンダー式圧縮器を使用し、
該シリンダーへの供給圧力とシリンダーでの圧縮回数を
決定し、成形に必要とするガス量の制御が可能な方法、
及びその装置を提供することを目的とする。さらに、コ
ンプレッサーにおける複数回の圧縮動作で、ガスの供給
圧を変更すること、または、ピストンの移動速度を制御
し成形品に作用するガス圧力の制御を容易に可能にする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、高圧ガス発生の為に小容量のシリンダー式圧
縮器の使用、成形に必要とされるガス量を予め決定
し、ガス量をガス供給圧力およびピストン押し退け容積
で除して、必要な回数の設定、及び金型内に溶融樹脂
を射出開始後、予め定めたタイミングで、ガス吐出弁を
開き成形品へガス体を供給しながら、小容量ピストンの
往復運動を行うことにより、ガス体を圧縮しながら供給
し、高圧を得る等の手段により、上記課題を解決できる
ことを見出し、本発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、射出成形により、金
型内に射出された溶融樹脂内に加圧ガス体を注入して、
中空構造を有する成形品の製造方法であって、(1)該
加圧ガスは、ピストン式コンプレッサーで圧縮され、
(2)1回の成形サイクルで、該コンプレッサーでは、
ガス体の吸気工程と圧縮工程が少なくとも2回以上行な
われ、(3)成形前に予め1成形サイクルに対して、各
吸気工程のガス体供給圧力と、各圧縮工程のピストンの
移動ストローク、及びピストンの動作時期、動作速度
と、一回の成形サイクルに要する往復運動の回数を決定
し、(4)該コンプレッサーにおいて、圧縮工程に先立
ち吸気工程では、ガス源からシリンダーにガス体が供給
され、圧縮工程では、ピストンの移動による圧縮動作を
行い、かかる操作の繰り返しによりガス体を昇圧し、
(5)予め決定したコンプレッサーの運転条件で吸気、
圧縮を行いながらコンプレッサーの吐出弁開度の制御下
に、成形機の射出シリンダーより金型内に射出された溶
融樹脂内に、加圧ガス体を注入することにより、中空構
造を有する成形体を形成し、(6)成形品に負荷される
ガス圧力を所定の値に保持又は制御しながら冷却を実施
し、(7)冷却完了後、中空構造内部の圧力を減圧し、
その後成形品を取り出すことを特徴とする中空射出成形
方法
【0010】及び金型内に射出された溶融樹脂内に加圧
ガス体を注入して得られる、中空構造を有する成形品の
中空射出成形装置であって、少なくとも射出シリンダ
ー、金型、及びガスコンプレッサーより構成され、
(1)該ガスコンプレッサーは、ピストンの移動によっ
てガスを圧縮するピストン式コンプレッサーであり、
(2)該ガスコンプレッサーは、1回の成形サイクルで
ガス体の吸気工程と圧縮工程を少なくとも2度以上行う
ことが可能な構造であり、(3)該ガスコンプレッサー
は、圧縮工程に先立ち吸気工程では、ガス源からシリン
ダーにガス体が供給され、圧縮工程では、ピストンの移
動による圧縮動作を行い、かかる操作の繰り返しにより
高圧ガス体を発生させることが可能な構造であり、
【0011】(4)該ガスコンプレッサーは、成形前に
予め1成形サイクルに対して、各吸気工程のガス体供給
圧力と、各圧縮工程のピストンの移動ストローク、及び
ピストンの動作時期、動作速度と、一回の成形サイクル
に要する往復運動の回数を決定することが可能な構造で
あり、(5)成形機の射出シリンダーより金型内に射出
された溶融樹脂内に、コンプレッサーの吐出弁を制御し
ながら予め決定したコンプレッサーの運転条件により、
吸気、圧縮を行いながら金型内の溶融樹脂中に加圧ガス
体を注入することにより、中空構造を有する成形体が形
成でき、(6)該金型は、加圧ガス体注入後は、成形品
に負荷されるガス圧力を所定の値に保持又は制御しなが
ら冷却が実施でき、(7)該金型は、冷却完了後、中空
構造内部の圧力を減圧し、その後成形品を取り出すこと
が可能な中空射出成形装置に関する発明である。
【0012】以下、本発明を詳述する。本発明は、金型
内に射出された溶融樹脂内に加圧ガス体をして、中空構
造を有する射出成形品の成形方法において、ピストン式
コンプレッサーを使用して高圧ガス体を発生することを
特徴とするものであり、該ピストンは圧縮機構により駆
動する往復運動により高圧ガス体を発生する方式であ
る。本願発明の中空射出成形装置は、少なくとも射出シ
リンダー、金型、及びガスコンプレッサーより構成され
るものであり、これら各構成部分について、以下に説明
する。
【0013】(1)射出シリンダーおよび金型 本発明に使用する射出シリンダーは、通常の熱可塑性樹
脂の射出成形に使用されている射出シリンダーを使用す
ることができる。金型内へガスを注入するガス注入部
は、射出シリンダーの溶融樹脂ノズル部に設けてもよい
し、直接金型に設けてもよい。
【0014】(2)コンプレッサー ガス体を圧縮するコンプレッサーは、圧縮機構により駆
動するピストンの往復運動による加圧方式である。好ま
しくは、高圧ガスを発生の為に小容量のシリンダーを有
するピストン式コンプレッサーを使用する。ピストンを
往復駆動させるための圧縮機構としては、圧縮空気によ
るピストンの駆動が機械構成上簡単な構造となるが、油
圧を用いることも可能である。油圧機構を採用すれば、
ピストンの移動速度の精密制御、油圧圧力を上げること
による圧縮部の小型化が可能となる。また圧縮器の作動
源として、電動モータ(サーボモータを含む)の利用も
可能である。この場合は、ボールネジの利用によるピス
トンの制御が、ピストンの動作速度の制御、ピストンの
圧縮ストロークの制御等のより精密、高応答の装置の提
供を可能にする。
【0015】該コンプレッサーにおいては、下記の方式
によりガスを圧縮する。 加圧方式は、1回の成形サイクルにおいて、コンプ
レッサーの吸気工程と圧縮工程を少なくとも2度以上行
うことにより加圧する方式である。本発明において、射
出成形の際の1回の成形サイクルで、コンプレッサーの
吸気工程と吐出工程を少なくとも2度以上行うこと、す
なわち圧縮機構により駆動するピストンの往復運動を少
なくとも2度以上行うことを特徴とする。
【0016】 吸気工程では、ガス源からシリンダー
にガス体が供給され、圧縮工程では、ピストンの移動に
よる圧縮動作を行い、かかる操作の繰り返しによりガス
体を昇圧する方式である。 吸気工程において、コンプレッサーのシリンダー内
に導入するガス源は、その圧力が一定であってもよく、
各吸気工程毎に圧力を設定してもよい。吸気動作毎にガ
ス源の供給圧力を変えることが可能な構造であると、例
えば、吸気ガス圧力の設定を高くすることにより、圧縮
回数の増加とともに発生ガス圧力をより高くすることが
でき、昇圧速度を早めることも可能となる。
【0017】 その他の態様として、発生ガス圧力が
大きくなるにつれて吸気圧力の設定を低くして発生ガス
圧力の昇圧速度を遅くすることも可能である。昇圧速度
の制御は、この他にピストンの移動速度の調整、ピスト
ンの移動ストロークの調整等により可能である。 発生するガス圧力は、上記の組み合わせにより、圧
力をステップ形状的に変化させることも可能である。定
圧方式の場合、圧力調整弁の組み合わせ、又は、電磁式
リモート弁等を用いて直接ガス圧を制御する必要がある
ため装置が複雑になるが、本方式を用いることによりコ
ンプレッサーの運転条件の制御だけで疑似的に制御可能
となるため、装置の設計が簡略化できる。 本願の装置に供給するガス源として、窒素ガスボン
ベ、又は液体窒素を使用すると窒素ガス純度も高いの
で、樹脂焼け等の不良現象を防止することができる、一
方、空気分離により生成された窒素ガスを直接使用する
こともでき、あるいは、使用する熱可塑性樹脂によって
は圧縮エアーを用いることもできる。
【0018】金型に存在する溶融樹脂内に加圧ガス体が
正常に注入されているか否かを判別するには、コンプレ
ッサーのシリンダー内又は、ガス吐出弁の2次側にガス
圧力検出器を設け、成形工程中ガス圧力を監視し、ガス
体の圧力が予め設定した値の範囲外になったとき、警報
を発する装置を設けてもよい。
【0019】以下に、本発明の成形方法を具体的に説明
する。 成形前に予め1成形サイクルに対して、各吸気工程
のガス体供給圧力と、各吐出工程の吐出ストローク、及
びピストンの動作時期、動作速度と、一回の成形に要す
る往復運動の回数を決定する。成形に必要とされるガス
量、及びガス体供給圧力を予め決定しておき、ガス量を
ピストン押し退け容積で除して、必要な圧縮動作の回数
の設定をしておく。
【0020】 溶融樹脂の射出中、または溶融樹脂の
射出後、コンプレッサーの吐出弁開度を制御することに
より金型内の溶融樹脂中に加圧ガス体を注入して、中空
構造を有する成形体を形成する。金型内に溶融樹脂を射
出開始後、予め定めたタイミングで、コンプレッサーの
吐出弁を開き成形品へガス体を供給、またはガス体を供
給しながら、小容量ピストンの往復運動を継続すること
により、成形品に作用するガス体の圧力を維持する等の
手段を行うことも可能である。
【0021】成形品へガス体を注入する際は、予め設定
された圧縮動作回数に従い、及び圧縮プロファイルによ
りガス体を昇圧する。ここで、コンプレッサーの圧縮動
作は、吐出弁を開く前に開始することもできる。予め装
置内のガス圧力を昇圧しておくことにより成形品へのガ
スの圧入開始を円滑に行うことも効果的である。
【0022】この場合、予め決定した1回の成形サイク
ルに要する往復運動の回数のうち一部を吐出弁を開く前
に行い、ガスの圧入開始後、残りの回数のコンプレッサ
ーの吸気、圧縮を実施すればよい。あるいは、予備昇圧
と、成形品へ注入する際のピストンの往復運動回数を別
々に設定してもよいことはいうまでもない。
【0023】更には、コンプレッサーの各吸気工程で
は、ガス体のシリンダーへの供給は、吐出弁を閉じた状
態で行い、シリンダー内のガス圧力がガス体供給圧力に
到達した後、吐出弁を開いて、圧縮しながら成形品へ加
圧ガス体を注入する。成形に必要とするガス体の量は、
各吸気工程のガス体の供給圧力と各圧縮工程のピストン
の押し退け容積の積の総和で求められ、ガス量の精密な
計量を行うことができる。ここで、吐出弁を開いた状態
で吸気、圧縮を行って良いことはいうまでもない。
【0024】 加圧ガス体注入後は、成形品に負荷さ
れるガス圧力を保持又は制御しながら冷却を実施する。
溶融樹脂を冷却する際に、ガス圧力を保持したまま冷却
するとヒケ等の不都合を解消することができる。
【0025】成形品内のガス圧力が、ヒケ等を防止する
十分な圧力になった後は、コンプレッサーの吐出弁を閉
じて、成形品に負荷されるガス圧力を保持してもよい。
又は、吐出弁を開いたまま、コンプレッサーのピストン
を停止させて、ガス圧力を保持させてもよい。更に、金
型に射出された溶融樹脂内に注入されたガス圧力は、冷
却が進むにつれて、降下していくが、この圧力低下を防
止するためにコンプレッサーの運転を更に、例えば低速
で実施して、ガス体の圧力を制御してもよい。
【0026】 冷却完了後、中空構造内部の圧力を減
圧し、その後成形品を取り出す。冷却完了後は、常法に
従って、成形品がガス圧により変形しない圧力以下にま
で減圧して離型する。
【0027】
【実施例】以下に図面により、本発明に使用する装置を
具体的に説明する。図1は、本発明を実施した装置の概
略システム図である。図1中の記号は、以下の通りであ
る。 1:供給圧力設定器 7:安全弁 2:切り換え弁(供給弁) 8:金型 3:逆流防止弁 9:中空部 4:圧縮器 10:切り換え弁(吐出
弁) 5:シリンダー 11:フィルター 6:切り換え弁 12:ガス注入器
【0028】ガス体の圧縮は、圧縮器4で行なった。圧
縮器4に内蔵されたピストンの往復運動によりシリンダ
ー5のガス体を切り換え弁10を通して溶融樹脂に導い
ている。本実施例で使用した圧縮ピストンの押し退け容
積は、100ccである。ガス源からのガス体は、圧力
調整器1により20kg/cm2 に設定した。ガス体
は、切り換え弁2を開くことにより、逆流防止弁3を通
してシリンダー5に導入した。ガス注入器12が装着さ
れた金型8を用い成形を実施した。成形材料は、ポリカ
ーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス
(株)製、商品名:ユーピロン S3000)を用い
た。射出成形に先立ち、樹脂温度280℃となるように
成形機シリンダー内で可塑化溶融した。
【0029】本成形品の中空部の容積は、150ccと
して成形に必要なガス圧力は、80kg/cm2 、ガス
源からの供給圧力は20kg/cm2 、ガス体の温度は
35℃で計画し以下の計算を行った。
【0030】成形品に必要なガス量: 150×(81.033/1.033)×(273/308) = 10430(Ncc) 成形に必要な圧縮回数: 10430/(100×(21.033/1.033)×(273/308))= 5.78
(回) 成形品に必要なガス量は、ピストンの往復回数6回であ
るが、装置内の吐出側容積、及び配管系の容積からピス
トンの動作回数は、7回とした。また、ピストンの動作
ストロークは最大で押し退け容積は100ccとし、ピ
ストンの圧縮速度設定値も一定とした。成形機の射出動
作により、金型内に溶融樹脂を成形に必要な量射出注入
した。射出終了後0.5秒経過した後、圧縮器4のピス
トンを往復運転して圧縮を開始するとともに切り換え弁
10を開きガス注入器12を介して溶融樹脂中にガス体
を注入し中空部9を形成した。
【0031】ピストンが、後退する度にガスの供給用切
り換え弁2を開いて、シリンダーへガス体の供給を実施
した。ピストンの動作回数7回目の圧縮工程が終了した
時点で、ピストンを前進したまま保持し、ガス体の圧力
を保持した。このときガス吐出用切り換え弁10は開い
たままであるが、ガス供給用切り換え弁2は、閉じた。
ガス圧力を保持したまま、冷却を実施した。冷却に要
した時間は、ガスの吐出開始時間から90秒であった。
冷却が終了した時点でのガス圧力は、85kg/cm2
であり、計画値と殆ど同じであった。冷却完了後、成形
品からガスの圧力を解放した後、金型を開き成形品を取
り出した。取りだした成形品は、内部に中空部が形成さ
れており外面は、金型形状を忠実に再現しており品質
は、問題の無いものであった。
【0032】
【発明の効果】
(1)成形に必要なガス量だけを、小容量の圧縮シリン
ダーを使用して、吸気工程毎に各圧縮工程におけるガス
量を計量することにより、圧縮器で溶融樹脂に圧入出来
るため、成形品の大きさ、中空部の容積、成形に必要な
ガスの発生圧力等により必要なガス量が決定されるの
で、ガスの消費量は最小限で済み経済的である。 (2)小容量ピストンの動作回数の設定で、成形品への
ガス供給量を決定できるため成形品中空部容積の大小に
係わらず、一種類の装置で対応可能となる。 (3)成形品にガスを供給した後、成形品にガスをいれ
ながら圧縮動作を行うので、定圧方式ガスインジェクシ
ョン装置の様に成形の前に、ガス体を高圧に予備圧縮す
ることが必要なくなるので、作業の安全性も向上する。
【0033】(4)小容量のシリンダーを使用するた
め、装置の小型化が可能であり、かつ安価な装置の提供
を可能にする。 (5)ガス源に窒素ガスボンベを用いた場合でも、従来
の計量方式の装置を用いた場合、ガスの供給圧力を低く
すると、ガスの計量値が減少するため圧縮器の発生ガス
圧力が低くなり成形に必要な圧力を発生できないが、本
発明を実施することにより、ガスの供給圧を低く設定し
てもピストンの動作回数を増すことで、ガスの供給量が
増すため成形に必要なガス圧力を発生することが出来、
経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシステム概念図である。
【符号の説明】
1:供給圧力設定器 7:安全弁 2:切り換え弁(供給弁) 8:金型 3:逆流防止弁 9:中空部 4:圧縮器 10:切り換え弁(吐出
弁) 5:シリンダー 11:フィルター 6:切り換え弁 12:ガス注入器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形により、金型内に射出された溶
    融樹脂内に加圧ガス体を注入して、中空構造を有する成
    形品の製造方法であって、(1)該加圧ガスは、ピスト
    ン式コンプレッサーで圧縮され、(2)1回の成形サイ
    クルで、該コンプレッサーでは、ガス体の吸気工程と圧
    縮工程が少なくとも2回以上行なわれ、(3)成形前に
    予め1成形サイクルに対して、各吸気工程のガス体供給
    圧力と、各圧縮工程のピストンの移動ストローク、及び
    ピストンの動作時期、動作速度と、一回の成形サイクル
    に要する往復運動の回数を決定し、(4)該コンプレッ
    サーにおいて、圧縮工程に先立ち吸気工程では、ガス源
    からシリンダーにガス体が供給され、圧縮工程では、ピ
    ストンの移動による圧縮動作を行い、かかる操作の繰り
    返しによりガス体を昇圧し、(5)予め決定したコンプ
    レッサーの運転条件で吸気、圧縮を行いながらコンプレ
    ッサーの吐出弁開度の制御下に、成形機の射出シリンダ
    ーより金型内に射出された溶融樹脂内に、加圧ガス体を
    注入することにより、中空構造を有する成形体を形成
    し、(6)成形品に負荷されるガス圧力を所定の値に保
    持又は制御しながら冷却を実施し、(7)冷却完了後、
    中空構造内部の圧力を減圧し、その後成形品を取り出す
    ことを特徴とする中空射出成形方法。
  2. 【請求項2】 吸気工程のガス源の供給圧力は、一定で
    あることを特徴とする請求項1記載の中空射出成形方
    法。
  3. 【請求項3】 吸気工程のガス源の供給圧力は、各吸気
    工程毎に設定することを特徴とする請求項1記載の中空
    射出成形方法。
  4. 【請求項4】 コンプレッサーの各吸気工程は、吐出弁
    を閉じた状態で予め定めたガス供給圧力で行い、圧縮工
    程では吐出弁を制御しながら金型内に射出された溶融樹
    脂内に加圧ガス体を注入し、成形に必要とするガス体の
    量は各吸気工程のガス供給圧力と圧縮工程のピストン
    の押し退け容積の総和により決定されることを特徴とす
    る請求項2記載の中空射出成形方法。
  5. 【請求項5】 コンプレッサーの吸気、圧縮工程をコン
    プレッサー吐出弁を開く前に予め設定された回数行い、
    予めコンプレッサー内のガス圧力を昇圧したのち吐出弁
    を開き、金型内の溶融樹脂中に加圧ガス体を注入しなが
    ら更に別に設定された回数のコンプレッサーの吸気、圧
    縮動作を行い、中空構造内部へのガスを供給しながらガ
    ス圧力を制御することを特徴とする請求項4記載の中空
    射出成形方法。
  6. 【請求項6】 金型内に射出された溶融樹脂内に加圧ガ
    ス体を注入して得られる、中空構造を有する成形品の中
    空射出成形装置であって、少なくとも射出シリンダー、
    金型、及びガスコンプレッサーより構成され、(1)該
    ガスコンプレッサーは、ピストンの移動によってガスを
    圧縮するピストン式コンプレッサーであり、(2)該ガ
    スコンプレッサーは、1回の成形サイクルでガス体の吸
    気工程と圧縮工程を少なくとも2度以上行うことが可能
    な構造であり、(3)該ガスコンプレッサーは、圧縮工
    程に先立ち吸気工程では、ガス源からシリンダーにガス
    体が供給され、圧縮工程では、ピストンの移動による圧
    縮動作を行い、かかる操作の繰り返しにより高圧ガス体
    を発生させることが可能な構造であり、(4)該ガスコ
    ンプレッサーは、成形前に予め1成形サイクルに対し
    て、各吸気工程のガス体供給圧力と、各圧縮工程のピス
    トンの移動ストローク、及びピストンの動作時期、動作
    速度と、一回の成形サイクルに要する往復運動の回数を
    決定することが可能な構造であり、(5)成形機の射出
    シリンダーより金型内に射出された溶融樹脂内に、コン
    プレッサーの吐出弁を制御しながら予め決定したコンプ
    レッサーの運転条件により、吸気、圧縮を行いながら金
    型内の溶融樹脂中に加圧ガス体を注入することにより、
    中空構造を有する成形体が形成でき、(6)該金型は、
    加圧ガス体注入後は、成形品に負荷されるガス圧力を所
    定の値に保持又は制御しながら冷却が実施でき、(7)
    該金型は、冷却完了後、中空構造内部の圧力を減圧し、
    その後成形品を取り出すことが可能な中空射出成形装
    置。
  7. 【請求項7】 ガスコンプレッサーが、少なくとも供給
    圧力設定器、供給弁、吸気側逆流防止弁、圧縮機構、逆
    流防止弁、ガス吐出弁、吐出側濾過器、を有することを
    特徴とする請求項6記載の中空射出成形装置。
  8. 【請求項8】 シリンダー内、又は、ガス吐出弁の二次
    側にガス圧力検知器を設け、成形中にガス圧力を監視
    し、ガス体の圧力が、設定値の範囲外になったとき、警
    報を発生する警報器を設けた請求項6記載の中空射出成
    形装置。
  9. 【請求項9】 ピストンの移動が、電動モーターにより
    行われることを特徴とする請求項6乃至8記載の中空射
    出成形装置。
  10. 【請求項10】 ピストンの移動が、油圧機構により行
    われることを特徴とする請求項6乃至8記載の中空射出
    成形装置。
  11. 【請求項11】 ピストンの移動が、圧縮気体を使用す
    ることにより行われることを特徴とする請求項6乃至8
    記載の中空射出成形装置。
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