JPH0821640A - 電気カーペット - Google Patents

電気カーペット

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JPH0821640A
JPH0821640A JP15601394A JP15601394A JPH0821640A JP H0821640 A JPH0821640 A JP H0821640A JP 15601394 A JP15601394 A JP 15601394A JP 15601394 A JP15601394 A JP 15601394A JP H0821640 A JPH0821640 A JP H0821640A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は熱的に安全性の改善された
電気カーペットを提供することである。 【構成】 200℃以上の融点を有する熱接着性繊維層
で発熱体を挟着し、該挟着物の両面を少なくとも400
℃の分解開始温度を有する有機合成繊維層で積層被覆し
てなる電気カーペット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気カーペットの改良に
関する。さらに詳しくは防融性や防炎性等の熱特性が優
れ、且つ構造が簡単な電気カーペットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、生活様式の変化に伴い電気カーペ
ットの普及はめざましいものがある。この電気カーぺッ
トは安全性の面から発熱体構造と温度制御方法が、また
加工性や風合いの面からは発熱体と温度検出端を被覆す
る繊維層の構成に改良が加えられてきた。後者について
は、例えば実開平3−6215号公報は底面にパッキン
グ層をもつ上部繊維層と、下部フェルト層とを内部発熱
体および温度検出部材を含み、かつ融点が90〜150
℃で、上部繊維層の繊維融点に比し50℃以上低い融点
差をもつホットメルト不織布を挟着してホットメルト不
織布の融点以上で上部繊維層の繊維融点未満の温度で加
熱溶融し複合一体化した電気カーペットを提案してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気カーペットは保温
性や風合いに加えて火災に対する安全性が要求される。
ところが前記した熱接着性繊維で発熱体と温度検出部材
及び被覆繊維層を複合一体化した電気カーペットは熱接
着性繊維の融点が90〜150℃であり、また上部繊維
層に熱溶融性の合成繊維を用いるため熱特性は低いもの
である。一般的に上部繊維層が編織物や不織布等で、防
炎性や防炎性を有しないか又は防炎加工や防融加工が施
されていない電気カーペット構成体にあっては、(1)
該電気カーペット内に埋設された発熱体が異常昇温した
場合や(2)外部の高温熱源、例えば、タバコやアイロ
ンまたは各種暖房器具等と直接又は間接的に接触した場
合に生じるであろう火災に対する安全性に欠ける。この
対策の一つとして熱特性及び絶縁性に優れたパッキン層
と通常有機合成繊維層を交互に重畳すれば係る問題点の
ある程度の解決は可能である。しかし、電気カーペット
の構成が複雑化するため加工性が犠牲になり一般には採
用し難いのが現状である。このため、防融性や防炎性等
の熱特性に優れ、且つ構造が簡単で加工性の良好な電気
カーペットの出現が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
ができた本発明の電気カーペットとは発熱体と温度検出
端を融点が200℃以上の熱可塑性重合体からなる熱接
着性繊維層で挟着し、さらに該熱接着性繊維層の両外側
面を450℃以上の分解温度を有する非溶融性の有機合
成繊維の編織物又はウエブで重畳してなることを主旨と
する。
【0005】本発明の電気カーペツトの基本構造を図1
に例示した。同図において電気カーペツト構成体は発熱
体1と温度検出端2は熱可塑性重合体から成る熱接着性
繊維3、3’で挟着され、該熱接着性繊維層の上下両面
に非溶融性の熱特性に優れた繊維層4、4’が重畳され
たものである。該電気カーペット構成体において発熱体
1及び温度検出端2を繊維層内3、3’に位置固定する
ために熱接着性繊維を用いることは公知であり、従来は
複合一体化工程における加工性の観点から低融点熱接着
性繊維が使用されてきた。しかし、電気カーペット構成
体全体の熱特性を改善するには高い融点の熱接着性繊維
を用いることが好ましく、本発明の電気カーペット構成
体に用いる熱接着性繊維は200℃以上の融点を有する
ことが必要である。融点が200℃未満の熱接着性繊維
を用いると比較的低い温度で熱接着が可能であり加工性
に利点はあるが、発熱体の異常昇温又は外部より何等か
のトラブルで電気カーペットが異常に高い温度に加熱さ
れた場合、熱接着性繊維の再溶融と粘度低下のため被覆
斑を生じ、発熱体及び温度検出端の繊層内で位置固定が
不安定となり、また熱伝達も不均一になる。一方、熱接
着繊維の融点が高くなるほど何等かのトラブルで電気カ
ーペットが高温に加熱された場合、その温度にもよるが
熱接着性繊維の再溶融と粘度低下による障害の程度は小
さくなる。なお、加熱溶融による複合一体化の加工性や
接着性等を勘案して熱接着繊維の種類を選択することが
肝要である。具体的に利用できる熱接着性繊維としては
ポリエステル、変性ポリエステル、ナイロン6,ナイロ
ン66、変性ナイロン、ポリブチレンテレフタレート、
ポリフェニレンサルファイド等の熱可塑性重合体から成
る繊維が挙げられる。
【0006】また電気カーペットが発熱体の異常昇温又
外部から何等かのトラブルで高温に加熱された場合、熱
接着性繊維の再溶融と粘度低下による性能低下を抑制す
る上で前記熱可塑性重合体から成る熱接着性繊維に45
0℃以上の熱分解温度を持つ非溶融性の有機合成繊維を
混合してもよく、混合する非溶融性の有機合成繊維の比
率は両繊維の種類にも依るが50%重量未満とするのが
好ましい。なお、従来は発熱体に近接して繊維層、例え
ば通常のスパンボンド不織布が積層されているが、熱特
性に優れた繊維を混合することにより該繊維層の積層が
不要となり加工性が改善出来る。具体的に450℃以上
の熱分解温度を持つ非溶融性の有機合成繊維としてパラ
系アラミド重合体やポリベンザゾール重合体から成る繊
維等が挙げられる
【0007】発熱体及び温度検出端を挟着する熱接着性
繊維又は熱接着性繊維と非溶融性の有機合成繊維の混合
物の形態に特に限定はなく加工費用と取扱い易さの点か
らウエブを積層した不織布が好ましく用いられる。
【0008】本発明の電気カーペット構成体に用いる熱
接着繊維の単糸繊度はウエブを積層して不織布に加工で
きる範囲にあれば特に制限はないが繊維を溶融させて発
熱体及び温度検出端を均一に被覆し、また後述する熱接
着性繊維層の両外側面に重畳した上部繊維層及び下部繊
維層に均一に浸透させて一体化を図るには単糸繊度は細
い方が好ましい。通常は1〜10デニールの範囲が使用
される。ウエブを積層して不織布とするには短繊維長は
40〜100mmの範囲で適宜選択することができる。
【0009】次に熱接着性繊維層の両外側面にそれぞれ
重畳される上部繊維層4と下部繊維層4’について述べ
る。該上部繊維層及び下部繊維層を構成する繊維材料の
具備すべき要件は非溶融性と防炎性及び高い熱分解開始
温度である。上部繊維層及び下部繊維層を構成する繊維
材料が熱溶融性の場合、複合一体化するに際して前記熱
接着性繊維との融点差の関係から種類の選択幅が狭くな
る。また電気カーペットが外部より何等かのトラブルで
高温に加熱された場合、その融点にもよるが上部繊維層
と下部繊維層の一部及び/又は全部が溶融、又は燃焼す
るおそれがある。上部繊維層及び下部繊維層を構成する
繊維材料の熱分解開始温度は前記の熱接着性繊維の融点
や熱分解温度及び溶融粘度を勘案すると450℃以上の
温度が必要である。熱分解温度が450℃未満の繊維材
料では本発明の目的の達成が困難になる。なお、係る熱
特性に優れた繊維材料を用いることにより従来使用され
てきたパッキン層が省けて電気カーペット構成が簡略化
できる。
【0010】防炎性や自己消火性があり高温下でも溶融
・収縮することなく炭化する熱特性を具備した繊維材料
としてポリベンザゾール繊維が挙げられる。ポリベンザ
ゾール短繊維の製造方法は以下の通りである。即ち、ポ
リベンザゾール重合体とポリリン酸からなる重合体紡糸
ドープを紡糸口金の細孔部で剪断変形を受けた状態での
溶融粘度が数千から数万ポアズとなる温度に加熱して紡
糸部に供給し、複数個の細孔を有する紡糸細孔が円周状
もしくは格子状に配列された紡糸口金を通して横吹き気
流帯域に紡出される。例えば、メタンスルホン酸中、温
度30℃で測定した極限粘度が30dl/g、ポリベン
ザゾール重合体の濃度が14重量%の場合の紡糸温度は
140℃から180℃である。気流帯域中において紡出
糸は10〜120℃に加熱された流速0.1〜1.2m
/秒の気流が直交して吹き当てて該ドープの凝固温度以
下に冷却する。ここで紡出糸条の冷却に要する紡糸口金
面からの距離は主として紡糸口金の単孔当たりのドープ
紡出量と紡糸温度および吹き当てる気流の温度と流速等
によって適宜選択すればよいが、通常、気流帯域長は1
0cmから100cmが採用できる。該気流帯域を通過
した糸条は引き続いて速度規定ローラー、繊維集束ロー
ラーを介して繊維束をトウ状となし、引き続いて捲縮付
与装置に供給する。次いで切断装置に導入して所定の繊
維長にカットして短繊維とした後、一定速度で移動する
網状体のコンベア上に振りおとされる。短繊維はコンベ
アを移動させながら非溶剤性の液体からなる抽出媒体を
噴射して繊維に残存するポリリン酸濃度が少なくとも
0.5重量%(リン原子濃度に換算値)以下となるよう
に洗浄する。洗浄された短繊維は同じくコンベアを移動
させながら200℃を越え内温度で水分率が2重量%以
下となるまで加熱・乾燥処理を行う。短繊維を乾燥には
熱風や遠赤外線および高周波加熱等を単独及び/又は複
数手段を組み合わせが利用される。繊維に集束性と平滑
性を付与するために乾燥処理前または乾燥処理後にイン
ラインで該短繊維に油剤処理することが好ましい。油剤
処理の手段は特に制限されず従来公知の方法、例えばミ
スト状で噴霧する方法などが採用できる。このようにし
て洗浄・乾燥・油剤処理したポリベンザゾール短繊維は
50〜200m/分の速度でケンス、缶等の収納容器に
振り落とされる。
【0011】上部繊維層4と下部繊維層4’は前記の熱
特性に優れた有機重合体の長繊維から成る編織物及び/
又は不織布で構成されるが、加工費用と取扱性及び嵩高
性の点から不織布の形態が好ましく用いられる。不織布
は短繊維をウエブとしこれを針刺処理して不織布に加工
する等の従来公知の何れの方法も採用できる。
【0012】本発明における耐熱繊維の単糸繊度は編織
物又は/及び不織布に加工できる範囲にあれば特に制限
はなく、通常は1〜10デニールの範囲を使用する。ま
た不織布とする場合、短繊維長は40〜100mmの範
囲で適宜選択すればよい。
【0013】本発明を構成する要件の一つは上部及び下
部繊維層の繊維材料と熱接着性繊維材料の構成比率に特
に限定はないが、通常は95/5〜80/20(重量
部)の範囲が好ましい。構成比率が95/5を越えると
熱接着繊維の溶融体にる発熱体の被覆が不均一となり、
一方構成比率が80/20未満では発熱体の被覆に必要
以上に熱接着性繊維成分が増えるため熱特性に優れたが
低下し、安全性に劣るものとなる。
【0014】本発明の評価に用いた各尺度は下記の手順
で求めた。
【0015】<繊維の繊度>デニコンを使用して試料長
10cm、本数20で単糸繊度を測定を行い、算術平均
値を求めた。
【0016】<繊維の捲縮度及び捲縮数>JIS L−
1013に準拠して測定した。
【0017】<熱劣化性>400℃で30分間加熱した
後、表面繊維層及び内部熱接着繊維層の劣化を目視で観
察した。
【0018】<防炎性>JIS−1091、A−1:消
防法に準じた方法で、残炎、残じん、炭化面積等を評価
した。
【0019】<難燃性>JIS−K−7021(197
2)、A法1−2及びASTMD2863−20法に準
じた方法で評価した。
【0020】<たばこ防融性>消防法0000に規定さ
れた方法・条件で評価した。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて説明するが勿
論本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】<実施例1>固有粘度0.65dl/gの
ポリエチレンテレフタレート重合体を溶融紡糸し、次に
熱延伸した後、捲縮の付与、繊維の切断を行って、強度
0.8GPa、単糸繊度が1.5デニール繊維長が41
mm、捲縮数8.5個/インチ、捲縮度/捲縮数:0.
55の短繊維を得た。該短繊維を目付け130g/m2
となる様にニードルパンチ機を用いて針密度250本/
cm2 で刺針処理を施して不織布を得た。一方、固有粘
度28dl/gのポリパラフェニレンベンツビスオキサ
ゾール重合体を乾湿式紡糸し、次いで捲縮加工、切断、
洗浄を行って、強度5.5GPa、単糸長1.5デニー
ル、繊維長41mm、捲縮数7.2、捲縮度/捲縮数:
0.53の短繊維を得た。これを130g/m2 となる
様に積層した後、該積層物をニードルパンチ機により針
密度250本/cm2 の条件で刺針処理を施し、厚さ
2.2mmの不織布とした。前記熱接着繊維ウエブで直
径が0.5cmの線状発熱体を挟着し、さらに該挟着物
の両外側面にポリパラフェニレンベンツビスオキサゾー
ル繊維からなる不織布を重畳した。なお、ポリパラフェ
ニレンベンツビスオキサゾール繊維からなる積層体重量
とポリエステル繊維からなる積層体の重量比率は88/
12となるように設定した。熱接着繊維係る構成体を2
90℃で加熱処理して複合一体成形した。かくして得ら
れた電気カーペット構成体の防炎性、難燃性及び自己消
火性等を評価したところ、60秒後の炭化面積=8cm
2、酸素指数=50であり、たばこ防融性も良好であっ
た。比較的長い時間(400℃、30分間)加熱した後
の内部の熱接着性繊維の劣化は僅かであり、全体として
熱特性は満足すべきものであった。
【0023】<比較例1>実施例1においてポリエステ
ル繊維に代えてポリエチレン繊維を用いた以外は実施例
1と同様の方法・条件で電気カーペットの構成体を作成
した。得られた電気カーペット構成体を高温加熱体と短
時間接触させたが表面繊維層に顕著な変化は認められな
かった。しかし、比較的長い時間(400℃、30分
間)加熱した後は内部の熱接着性繊維が再溶融して発熱
体の被覆状態に斑が見られた。
【0024】<比較例2>比較例1においてポリパラフ
ェニレンベンツビスオキサゾール繊維に代えてポリエス
テル繊維を用い、実開平3−6215号公報に記載され
た構成となるように各繊維材料を積層して電気カーペッ
ト構成体を作成した。得られた電気カーペット構成体を
高温加熱体と短時間接触させたところ、表面繊維層が溶
融して外観が著しく損なわれた。また内部の熱接着性繊
維が再溶融して発熱体の被覆状態に斑が見られ、実用性
に乏しいものとなった。
【0025】<比較例3>実施例1においてポリパラフ
ェニレンベンツビスオキサゾール繊維に代えてアラミド
繊維(デュポン社商品名:ケブラー29)を用いた以外
は実施例1と同様の方法・条件で電気カーペット構成体
を作成した。得られた電気カーペット構成体を比較的長
い時間(400℃、30分間)加熱したが、内層部の熱
接着性繊維の劣化は僅かであった。しかし、該電気カー
ペット構成体を高温加熱体と短時間接触させたとき表面
繊維層が熱分解し、実用価値に欠けるものとなった。
【0026】
【発明の効果】安全性を改善すべく高融点の熱接着繊維
で発熱体を挟着し、その両面を防炎性や防融性に優れた
繊維層で被覆することにより従来なかった火災に対する
安全性の高い電気カーペット基本構成体を得ることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気カーペットの構成を説明する
ための概略図である。
【符号の説明】
1 電気抵抗発熱体 2 温度検出端 3、3’ 熱接着性繊維層 4、4’ 上部及び下部繊維層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体及び温度検出端を融点が200℃
    以上の熱可塑性重合体からなる熱接着性繊維構造体で挟
    着し、さらに該熱接着性繊維層の両外側面を450℃以
    上の分解温度を有する非溶融性の有機合成繊維の編織物
    又はウエブで重畳してなることを特徴とする電気カーペ
    ット。
  2. 【請求項2】 非溶融性の有機合成繊維がポリベンザゾ
    ール重合体からなる繊維であることを特徴とする請求項
    1記載の電気カーペット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011001953A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 株式会社クラベ コード状ヒータと面状ヒータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011001953A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 株式会社クラベ コード状ヒータと面状ヒータ
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